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村の設定が「役職希望無視」のため、全ての役職希望が無視されます。
――朝から、城内が妙に静かです。
ボクの世話係のばあやも、今日は来ません。
かくいうボク自身も、身体を動かすことができません。
どうやら、城全体に強力な魔法がかけられたようです。
ボクは精神を飛ばし、様子を見に行くことにしました。
どうやらこの中には、村人が3名、人狼が1名、占い師が1名、霊能者が1名、狩人が2名、共有者が2名、狂信者が1名、蝙蝠人間が1名、呪狼が1名、智狼が1名、小悪魔が1名、闇狩人が1名、照坊主が1名いるようだ。
[自室で目を覚まし、静かにベッドから身を起こす]
――なるほど。この《夢》こそが私の《未来》というわけだ。
フン、これも報い、ということか?
なあ? ファルスよ。
[カーマインは身支度を整えると、広間の戸を開け、王座にどっかりと座った。足を組み、不敵な笑みを浮かべて魔法使いたちを待っている]
さて、本日の一番鶏は、どの魔法使いかな?
[ロートは、カーマインの部屋をまず訪れましたが、カーマインは既にいませんでした。慌てて広間に行くと、兄は既に玉座に座っています。兄は身体を動かせたことにホッとして、声をかけました。]
ロート「兄上!ご無事なようで、よかったです。何やら、城全体に強力な魔法がかけられているみたいです。ボクの身体も、まったく動かせなくて。精神体は分離できましたが、どうやら深く眠っているようです」
>>2 兄上
ロート「は、はい!申し訳ありませんでした!今すぐに参ります」
[兄には見えてはいませんが、ぺこりと頭を下げて、姫の部屋へ向かって飛びました。呼び鈴を何度も鳴らすが、姫は返事をしません。朝早くだけど、姫は早起きだし、これだけ鳴らせば、普通は起きるはず――無礼だと、平手打ちされても構わない!]
ロート「ソフィー姫!失礼します!」
[思い切って扉をすり抜けると、彼女はやはり、深く深く眠っているようです。それは、先程見た自分の身体と同じ反応のようでした。大きな声で何度も呼びかけても、姫は全く起きません]
/*
あれから王に挨拶を済ませ、軽く食事を楽しみその日は就寝した。明日は大事な本番、ゆっくり休んでいないと。
友人に息子を預けているけど不安でないていたりはしないだろうか…そんなことを思いながら。
翌朝、清々しい気温が心地よくスッキリ目覚める。ベッドから足を下ろし、グロテスクに皮膚が破れ爛れている左腕に長い手袋をはめた。ねま着から黒いドレスに着替え、けしょうをし、身なりを整え終えると部屋の外に出てみる。するとどうだろう。あまりに静かだ。不安を煽られゆっくりと廊下を歩んでいく。
*/
……何でこんなに静かなんだい?城中の時が止まっちまってるみたいだ…。
……誰かいないのかい?
[姫も魔法をかけられているらしいことがわかると、ロートは、彼女を守れなかった無力さに方を落とします。しかし、ひとつ首を振ると、報告のため、兄の元に戻りました。]
>>兄上
ロート「兄上、ソフィー姫は……魔法に、かけられてしまっていました。ボクの身体と同様、深く眠っているようです。ボク……もう少し城の中を探ってみます。原因が、わかるかもしれないですから!兄上は、魔法使いのみなさんたちへの対応の方を、よろしくお願いします」
ふむ、まあ何にせよ、ある程度人が集まってきたら話すことにするか。
ロートも調査に時間がかかるやもしれん。
……《城が眠りにつきし夜、国に害をなす狼が目覚めるだろう》
そんな一節が、例の予言書にあった気がするな。後ほど、確認してみるか。
忌々しいことだ。予言など……最も憎むべきものだというに。
もう、日が昇ったか。
[零れ落ちる光で目が醒める。与えられた自室のベッド–––ではなく、大きな窓枠で瞼を開くが、城内で動く気配は数人しかいない。]
気配がない。ニンゲンが動き出す時間はまだか?
日はすっかり輝っているというのに、外にもニンゲンはいないな。
まぁいい、ここの王は几帳面だから、朝食には呼び出すであろう。
それまで"テスト"の準備でもしておくかな。
[手荷物の矢筒から矢を取り出し、矢尻をしっかと磨いていく。偏りや歪みが出ないよう、やさしくやさしく。]
…ふっ。同胞たちよ、起きているか?
目下、首尾よく進んでいるようだな。
我々の本懐を遂げるまではゆめゆめぬかるな。
【愚かな占いなど死の呪詛に変えて跳ね返してくれよう】
…せいぜい、「心優しい修道士」に徹してやることにしよう。
/*
ミーチェは笑っていました。
ああ、ついに!ついにこの日、この瞬間が来たのです。ご主人様がいないというなら、ミーチェは自由なのです。
目に取り付けられた布を簡単に焼き払います。
*/
…ミーチェのめはよくみえるんです
【あいてのちからがどんなものかなんてかんたんにわかります】
あの、ですから、ミーチェのちから、おやくにたてるとおもいます。
>>兄上
ロート「城中を飛び回ってみた結果、どうやら……。この魔法大会を兄上に提言した大臣、彼が、自らの命を糧にして大きな魔法を放ったようです。皆が寝ている中1人だけ、部屋で亡くなっていたのですが、近くに遺書がありました」
ロート「『黒狼の名のもとに全てを屠れ』と」
ロート「大臣は昔からセルナリア出身だったはずですが、部屋のものを見たところ……どうやら、娘さんがサリーナの男の人と結婚して、あの戦争で亡くなったようです。それを恨みに思って、このようなことをしたのかと」
ロート「それと、どうやら魔法にかかっていないのはこの階だけのようですね。何故でしょう、魔法使いの皆さんがお強いからでしょうか……?しかし、【他の階に移動できないし、外にも出られない】ようです。呪いを解く方法を調べてみないといけませんね」
>>#4 ロート
[ロートの報告を聞き、忌々しそうに舌打ちする]
チッ……あのタヌキ親父め。
カタブツでつまらん男だったが、たまには面白い提案をすると思ったのに。
……まあ、やつなど、所詮小物。
命を張ったところで、チカラ無き者達を眠らせるのが関の山だったということだ。
――ロート、今日は、予定通りオーディションは行う。
そのように魔法使いたちには伝えよう。
なに、この程度のことで中止していては、犯人の思うつぼというやつだ。
お前は、後ほど魔法使いたちに、国に伝わる予言書の中身を説明するように。調べたところ、似たような予言があったわ。
その辺に持ってきておいたから、読んでおけよ。
>>8 兄上
ロート「ええ!?続けるんです?いや、兄上のおっしゃることもわかりますが、まずは皆さんのお知恵を借りた方が良いような……」
ロート「……いえ、兄上には何かお考えがあるのですよね。失礼致しました。予言書の方、確かに目を通しておきます。また、大臣の部屋に何か他に手がかりがないかも探して参ります。兄上は引き続き魔法使いのみなさんへの対応をお願いします」
[>>#6 ロートの返事に満足げに頷くと、参加者に聞こえるように声を張った]
>>参加者諸君
お早う、諸君!
本日、少々城の方で不手際があり、諸君ら以外の者が眠りの魔法に落ちてしまった。
さらに、この階から動くことができんらしい。悪いな。
それについては、現在弟が調査中のため、のちのち説明があるだろう。
しかし、【本日は予定通り、オーディションは行う】
順番などは気にせんゆえ、準備が出来た者から私の前で発表するように。
【余興部門の者】は、自由演技だ。好きにやってくれ。
【護衛部門の者】は、自由に演舞するか、相手が必要なら、そこに置いてある等身大の人形を相手にやってくれ。特注で作った魔法人形だから、燃やしても斬っても構わんぞ。
連絡事項はこんなところか。
ああ、そうそう。食事を持ってくる者がおらんのだ。
食糧自体は備蓄してあるから、この階の厨房を使って各自適当に食べてくれ。
サリーナ王国は質実剛健を美徳とする国だ。
古き生活を良しとし、魔法は強く禁じられた。
俺は城から少し離れた村の農家の息子として生まれた。
両親は毎日、祝日も休むことなく農作物を作り続け、出来上がった新鮮な野菜は城下町の市場に送られていった。
なかでも国民に人気があったのが父の育てる香辛料だ。
俺が辛いもの好きになったのも、それを使った料理が家で出ることが多かったからかもしれない。
父はよく俺にこの畑を継がせたいと言っていた。
/*
ミーチェは燃えカスを握りしめます。
するとどうでしょう。元の目隠しによく似た布が彼女の手に現れました。
*/
これ、ふういんされてないぬの、だから…
これでめをかくしておけば、ミーチェがみえることみんなはしらないままでしょ…?
/*
ミーチェは目を覚ましました。
ふかふかのベッドはミーチェの心を惑わせますが、どうやら城の中が騒がしい気がします。
*/
…たくさん、まほうつかうとつかれちゃうけど、すこしなら
ごしゅじんさま、ゆるしてくださいますよね…?
/*
ミーチェはぎゅっと両手を握ります。
すると、赤い炎がミーチェの周りに浮かび上がります。
*/
ん…これぐらいで、わかる
いかなきゃ…っ
俺も家業を継ぐことはまんざらでもなかった。
質素な暮らしだったが、その生活は良いものだった。
そんな平凡な国民の一人だった俺が黒狼騎士団に志願することになったのは18になる年だ。
ある日、俺が住む村に黒狼騎士たちがやってきた。
噂にだけ聞いていた城の騎士たち。『黒狼』と謳われる所以となった漆黒の鎧は鈍く輝き、威光を放っていた。
これから遠征に向かうという彼らを村の宿屋がもてなし、父が彼らのもとへとれたての野菜を持っていった。
父の誇らしげな表情が忘れられない。
騎士が滞在した時間は短いものだったが、彼らがこの村を経由したというだけで、俺も興奮したのを覚えている。
列をなして遠征に向かう騎士の中にファルス王子もいた。
聞くところによれば俺と同い年の彼は、歳不相応な面持ちで、胸を張って堂々と歩いていた。
志願した理由はそれだ。
俺はファルス王子のようになりたかった。
[アルフレドは、目を覚まし広間に向かった。]
なんだろう…。
人の気配がまるでない…。
[廊下にて、前を歩くケラを見つけ声をかける。]
ケラ、おはよう。よく眠れたかい?
[ポンと肩を叩く。]
両親は俺の話を笑い飛ばしたりせず、力いっぱい背中を押してくれた。
幸運にも俺はそのまま騎士団の一人になることを許され、憧れの王子に追いつこうと、必死に鍛錬を重ねた。
思えば、あの時あの村に騎士団が現れなければ、ソフィー姫と出逢うこともなかったかもしれない。
いや、なかっただろう。
「……寝てたのか」
瞼をあげると白い天井が見えた。
口の中には、エルフがよこした薬草茶の味がまだなんとなく残っている。よく眠れるという点では、確かにあいつの言う通りだったようだ。
「早く着替えて部屋をでないと。」
いつもよりも城が静かなことには気付かず、新しい服に着替えてまとい慣れたセルナリアの鎧を身につけた。
もちろん、俺が腰に納めた剣もセルナリア産だ。
身支度をすべて整え終えると、恐れ多くも俺一人のために宛がわれた部屋から出て行く。
広間に出ると、既に国王は起きていらっしゃった。
陛下よりもあとに起きるなど不敬極まりない。
──明日からは気を付けなければ。
白狼も同じ気持ちだったようで、不意にふわりと尻尾だけが現れると、俺の尻を軽く打った。
「……った、俺だってこんなに熟睡すると思ってなかったんだよ。というか咎めるなら、お前が起こしてくれたっていいだろ」
そんな口喧嘩をしていると──口で喧嘩をしているのは俺だけだが──国王が大きな声を張り上げた。
『諸君ら以外の者が眠りの魔法に落ちてしまった』
『さらに、この階から動くことができんらしい』
諸君ら以外──?
それは、ソフィー姫も眠りに落ちたということか。
*お城が何やら騒がしいが、清々しい朝だ
そう、だって、やっと─────*
ふふふ、やっと、やっと仇が打てるのね
貴方達があたしのお仲間かしらあ?
あたしは【黒狼騎士団員】よ
その証拠ほら……この剣を持っているのお
*黒狼騎士団の紋章が入った剣を見せる
黒く鈍色に光るそれは、パッと見でもよく切れそうだとわかる代物だった*
>>9 カーマイン
「陛下、おはようございます。」
つかつかと靴の音を鳴らして王に近づくと、彼の前で跪く。
すぐに『城の不手際』とはなにかと問い詰めたかったが、平静を装って言葉を続けた。
「……なんでも、私たち以外の者が眠りについたとか。ロート王子が調査をしているということは、王子は無事なのですね。それを聞いて少しほっと致しました。忠誠を誓う我らがセルナリア王国の王族が、眠りの魔法になど屈しないことは分かっておりましたが。」
真実、まずは彼が無事だということに心底ほっとしていた。
ロート王子になにかあったらたまらない。
彼はソフィーの夫となる御方で、俺が忠誠を尽くす主君の弟君なのだから。
「……それで、姫の方は。」
*何やら硬い感触で目が覚める
徐々に意識を取り戻しつつある体をむくり、と起こしよく見てみるとそこは
なんと、床だった*
……い、嫌だわ、わたくしったら……
あの後、床で寝てしまいましたのね……はあ
それにしても、やけにお城内が静かねえ……とりあえず、皆様に挨拶でも行こうかしらあ?
*床で寝てしまっていた自分に落ち込みつつも、身嗜みを整え、お城内を歩く事にした*
>> *2
はっはっは…お利口だ。
その目に期待している。存分にその力を見せてもらおう。
《優しく頭を撫でて笑みを浮かべます。》
目の見えぬ振る舞いに疲れてきたならば、拙僧の側にいろ。
…なに、「孤児院を営む修道士」だ。子どもへどう接するか、人への見せ方は弁えている。
…同胞たちの前では拙僧などと言わずともよいな。
黒騎士としての私の名は、【ロキ】だ。
[花びらがひものように漂う。行き先はカーマインだ。]
[漂う花びらがカーマインの体にやさしく巻きついた。]
おはようございます。王様。早速、わたしの魔法をお披露目いたします。
[アルフレドはお辞儀をした]
*お城内を歩いていると、カーマイン王のお言葉が耳に届く
ドレスの裾を持ち、恭しくお辞儀をした*
>>9 カーマイン王
おはようございます、国王陛下
あら……ひとっこひとりいないと思っていたら、そのような事が起きていたのですねえ……
オーディションの件、承知致しました
後程またお伺いしますわね
[カーマインの体に巻きついていた花びらは、カーマインの体を離れ、宙に舞い、縁を描きぐるぐると猛スピードで回る。そして、ひものような細さだったものが、丸太ほどの太さになっていた。]
[アルフレドは手をパンと叩いた。]
[すると、花びらの大群は形を変え、龍のようになった]
お見せしましょう。「花の雷神」
[花の龍は、カーマインに向けて大きく口を開け吼える。]
[龍は天井に登って行き、パッと消えた。]
[そして、会場中にたくさんの花びらが降り注ぐ]
「花の雨」
[アルフレドは目を瞑ったまま、呟いた。]
[花びらの帯は、次はアルフレドに巻きついていた。]
「花の雲」
[花びらの帯は、アルフレドの下に雲のように集まると、なんとアルフレドを持ち上げた。]
[アルフレドは、花びらの雲に乗り、天井高く上がっていく]
[花びらの雲は形を変え、階段になった。]
[階段をゆっくり降りていく、アルフレド]
[カーマインの前に降り立つと、もう一度お辞儀をした]
以上が、わたし花の魔法です。
《王の言葉にしばし絶句する。何やらただならぬことが起きているようだが、催しを強行するらしい。》
…肝が座っているのか、それとも楽観が過ぎるのか…
《しかし昨晩、一国の王から言葉を賜っておきながら返答をしていなかったことに気がつく。
王の前に跪き、胸に手を当てて一例をする。》
…陛下、おはようございます。
拙僧はグスタフ。身寄りのない子どもを引き取り、ささやかながら孤児院を営んでおります。
拙僧の術は魔法が強力ゆえに他国に頼りがちな金属加工技術を補うものでもございます。
後ほどお見せいたしましょう。
……。
[オーディションの為身なりを整え会場へと向かうと、国王の口から信じ難い言葉が発された。]
や、やけに人が少ないとは思ったけど……。
ううん、オーディションが続行されるなら、今あたしのやるべきことは変わらないわ。やってやろうじゃないの!
[気合いを入れるように拳を握ると、袖の先についた鈴がしゃらんと鳴った。]
そうか。これで黒狼は3人、揃ったな。
ヘズ、そしてそこの騎士。
後は、内通している者がひとり。
まず今宵の標的はみな理解しているはず。【カーマインの首級を上げる】。
「娘を深く愛した父」が命を賭して用意してくれた舞台だ。
…ヴァルハラにて家族との再会の叶わんことを。
まずは、あの血塗られた王を餞としよう。
…黒狼の名のもとに。
*オーディションの準備でもするか、そう思って初めて自分の部屋へ行き、衣装を着替える
……そういえば、とふと独り言を零す*
……エドワードさん、お見かけしなかったけど、大丈夫かしら?
*が、その後にすぐ、でもあたしよりお強いですしー大丈夫か!と思い直し、オーディションの準備に集中する*
ロキにヘズと……ちゃんと覚えたわ
うん、黒騎士としての名を名乗っておくわねー
あたしは【エレ】
よろしく
ええ、我が同胞が命を賭して作った機会ですもの
あの愚かな王に、裁きの鉄槌を下さねば、ね?
───黒狼の名の元に
王に話しかけた時、丁度一人目がオーディションの魔法を披露していた。
──あの花の魔法使いだ。
花弁は龍の形を成したかと思えば、術師を容易く持ち上げる。
余興部門などと高を括っていたが、確かに挙式に華を添えるという点では役立つ魔法なのかもしれない。
小鳥のさえずりが布団にもぐる彼女の耳に届く。
小さなあくびと大きな伸びをして、けだるい体に無理やり鞭を打ち起床する。眠い目でドレッサーの上のメガネを確認して手を伸ばす。
その時、彼女は気づく。
城内に広がる静寂、それに見え隠れする殺気に。
たまらず彼女はソロを呼び出し抱きかかえ誰かと落ち合おうと廊下に出る。
どうかこれが気のせいであってください…
そう願う彼女の背中は小刻みに震えていた
*オーディションに備え、いつも着ている赤色の上着を羽織り、引き続き城内を歩いていると、昨日話しかけた司書がいた
確か、昨日はあの後急な眠気が襲い、大した挨拶もせずに去ってしまった
昨日の非礼を詫びねば、そう思い、彼女に近づく*
>>28 カエデ
おはよう、カエデ
昨日はごめんなさいね
改めて名乗らせて頂くわ
わたくしの名は、レリー・エリュテイア
子爵の娘よ
よろしくね
*にこっと笑い、右手を差し出す*
/*
こくこくとミーチェ…いえ、ヘズは頷きます。
これは偶然なんかではなく、たった一度きりのチャンスなのです。ロキさんとエレさんがいればなんだってできるような気がしていました。
*/
ミーチェ…ううん、ヘズたちで、ラグナロクをむかえるのですね?
だいすきなひとたちに、ちゃんとただいまっていうために…ごうまんなおうをうちとりましょう
こくろうの、なのもとに…っ!
/*
ミーチェはぼんやりと輪郭だけが浮かび上がる世界の中をふらふら進んでいきます。
モノの形が見えていても、それが何なのか分からないのでゆっくりゆっくり進みます。
*/
ここ…かな?こえも、かおりも、たくさんありますし…
ミーチェ、ひとりでできるかな…。でも…っ、おうさまにほめてもらうってきめてますから、やらなきゃ!
/*
どうも様子がおかしいと思ったら、どうやら大臣さんとやらの魔法らしい。
この魔法は…生物を死に至らしめる種の魔法ではないな。
全く、今日はオーディションだというのに、面倒なことになった。
オーディションは実施されるようだ。
こんな状況ではあるが、気を引き締めて臨むことにしよう。
*/
>>32 カーマイン
「そんな……。」
見るからに顔が蒼白になった。
ある者とは一体誰なのだ。
命をかけてまで城中の──ソフィー姫までもを眠りの魔法にかける目的とは一体。
彼女のことで頭がいっぱいになって、王の貌に不愉快そうな色が滲んだことには気が付かなかった。
俺ははっとして、唇を結ぶ。
そして、さらに深々とこうべを垂れた。
「誰の仕業かは知りませんが、あちらが命をかけてこの国に脅威をもたらそうと言うならば、私は命をかけてその悪意からこの国を守り抜きましょう。あの時私を拾ってくださった貴方に、今こそ恩返しをして見せます。」
心から、そう言った。
「……まずはオーディションをやり遂げなければなりませんね。陛下よ、私の剣舞を見てくださいますか」
>>22 アルフレド
[心地よい香りを放ち、次々に姿を変えるアルフレドの花びらを見て、「ほう」と感嘆する]
なるほど。ご婦人向けの軟派な魔法かと思いきや、なかなか豪胆な姿にも化けるのだな。
これは、目と鼻……いや、吠え声まで出せるとは、耳までも楽しませられるということだ。
[会場中に降り注ぐ花に手を伸ばして弄んでいると、花びらの帯は再び集まって、アルフレドを天井高くまで運んでゆく]
ほう……ひと一人分を浮かせることも出来るとは、な。
何より、なかなか、魅せ方というものも心得ているではないか。
調香師アルフレド、そなたの魔法、確かに堪能したぞ。
ふわあ。昨日は、フリージアの言葉に動揺してから、どうやって部屋に戻ったんですかねえ。
いつの間にか、ベッドにいたんですから、不思議なものですね〜。
しかもさすがお城のベッド!教会の質素なものとは比べ物にならないくらいふっかふかで、ぐっすり寝てしまいました。
ええっ!!なんだかすごく大変なことに!?
しかもしかも、オーディションは続行するんですかあ。
へえ〜…あ、誰かもう演技してる。
わー、あのひと、余興部門なんですかね?
すごいな〜!わたしも頑張りましょう!
あ、外には出られないんでしたっけ……何か植物……観葉植物とかでいいかな……探してこなくては〜
>>37 カーマイン王
恐れながら、カーマイン王よ。
私めの演武の準備が整いましたゆえ、これより私めの魔法をご覧いただきたく。
5体の人形を次々倒してご覧に入れましょう。
国王の言葉に胸がじんと熱くなるのを感じた。
ここにいる正式な騎士は俺のみ。
ここで力を発揮できないとなれば騎士の名折れだ。
二度目はない。
期待に応えなければ。
「……では。」
腰に納めた剣の柄に触れて後ろに向き直った。
用意された人形は三体。
俺の声を皮切りにかたりかたりとそれぞれ起き上がる。
その一体は剣を。
一体は杖を。
一体は弓を手にしていた。
「───…白狼。」
「医者だ!とりあえず診せてくれないか!」
客の多くが昏倒するように倒れた今、俺ができる事はそれを起こせるか試す事ぐらいだった。
昨日、最後に盲目の少女を見てから、倒れるように眠ってしまったのも、もしやすると自分も標的になっていたのかもしれないと思うと恐ろしい。
兎角、俺にしかできんことを今はやるべきだろう。
/*僕の前に並べた人形は5体。
扇状に僕の数m前に配置する。
両の手を人形に向けスッと上げる。
五大魔素の全要素を、体内に錬成する―――――*/
「まずは、足止めだね。」
/*瞬間、5体の人形の両足が、巨大な氷塊に閉じ込められる。
詠唱なく、瞬時的に生成された氷は、音もなく彼らの行動を奪うだろう。
続けて、水・火・風を複合させ、体内に電圧を生成する。
僕の身体は電気的に活性化され、常人を逸した速度での移動が可能となる*/
/* 人間の目は約2ms以内の点滅は認識できない。
僕は2ms以内に皆の視界から外れることができる。
僕の移動は人間の目には映らない。
中心の人形の背後に付く。
両の手に土と風と火を同時に練り上げると、その手には
鈍色に光る長柄の剣が握られていた。*/
「そういえば、誰かに、得物は本って言ったっけ…
何だか、嘘ついたみたいに見えるな。」
/*僕は心の中で呟くと、剣に風を纏わせ、人形の背面に切り上げの一閃を浴びせる。
切れ味の増した剣はいとも容易く人形を割く。
それを見届けるか否か、すぐに瞬身にて残り4体から距離を取る。*/
「―――――遠くからも攻撃できるところ、見せないとね」
/*僕は長柄の剣を脇に放ると、さっき体内に溜めた電圧をさらに上げる。
小鳥の囀るような小さな火花音が身体から聞こえる。
右側の二体に手を向けると
目を開けていられないほどの閃光と、ほぼ同時に
特大の包み紙を破くような轟音が響き渡る。
二体の人形は真っ黒に炭化し、原形を留めていない。*/
「仕上げに、こっちの二体だね
これは…見せるかどうか、迷ったんだけどね…」
/*僕は体内の五大魔素を一度消滅させる。
これからの魔法は、五大魔素の上の次元…
五大魔素の生まれるそのはるか前の魔法。
僕の中に漆黒の渦が巻く。
周囲にいる人間にも、きっと感じられるだろう。
暗く、ひどく禍々しいその魔力。
僕自身ですら飲み込むかの如く巻き上がる漆黒の渦は
ついに僕の体内から漏れ出し、目に見える突風となる
僕は全霊をかけその突風を人形たちに向け放つ。*/
/*二体の人形は漆黒の渦に巻き込まれる。
その身は切り刻まれ、いや、切り刻まれるなどというものではない
漆黒の渦に触れた部分から”消滅していく”
やがて二体の人形は漆黒の渦に覆われ完全に見えなくなる。
そうしてその渦が消えるころ、
その場に残るのは、わずかな人形の欠片のみであった。*/
―――――陛下。
私めの演武は以上にございます。
仮に王が危機に瀕することがあれば、私めはこれらの魔法を
近距離・遠距離ともに瞬身と共に操り、決して陛下や
皆様には指一本触れさせることは御座いません。
囁くようにその名を呟くと、砂塵のように氷の粒が幾重もの襞となって舞い上がる。
−−ざわざわと。
−−ぐるぐると。
廻転するように飛び散るそれは、軈て一ヶ所で渦巻いて冷たい風を巻き起こした。
そして、地の底から呻くような遠吠えとともに、その場に巨大な白い狼が姿を現す。
体胴長二メートル、肩までの体高はおよそ一メートル。
上顎から覗く歯が光の反射でちかりと輝き、なによりも恐るべきはその体が持つ絶対零度。
生身の人間が襲われればひとたまりもないだろう。
軟派なものなんて。
[あながち嘘でもないから、少しばつが悪そうに照れて笑う。]
わたしの魔法を堪能いただき、ありがとうございました。
[アルフレドは再びお辞儀をした]
>>43-47 エドワード
いや、驚いた。流石、魔法研究所のトップレベルの魔法使いよな。
相手に対して技を仕掛けるだけでなく、自らの身体能力までも上げるとは。
途中、私の目では全く視認できなかったぞ。
[カーマインは手元のメモに熱心に書きつけている。五大魔素の組み合わせ方に興味があるらしい]
ふむふむ、しかも、剣も錬成できる、と。
そなた、同時に複数の魔法を並行して使用できるなど、なかなか器用ではないか。
フフ、それに……えげつないまでの、徹底した攻撃、頼もしいことだ。
順位はまだわからんが……終わってから我が騎士団に勧誘したいくらいの腕前だな。
めくるめく魔法の連続であったな。魔法研究員エドワード、下がって良いぞ。
剣を抜き地を蹴るのと同時に、白狼が刃に飛び込んだ。
ズシンと重くなった剣を片手で引きずり、勢いよく上に放りあげると、そのまま俺は一体の間合いへと疾走した。
そして。
−−跳躍。
のこのこと射程に入り込んだ俺を狙いすますように、本を持つ人形は光球を放った。
このまま直撃すればみぞおちに魔法の塊が直撃するだろう。
「っは!」
口角を吊りあげ。
宙にあがった剣の柄を握って、着地と共に振り下ろし。
その一閃から白狼が飛び出す。
「░▓▒▓█░▓▒▓▒▓──!」
>>13 アルフ
ひゃっ!?…あ、アルフ……。そうなんだ。ほとんどの人たちが眠っちまってるみたいで…。
ああ、余興を披露するんだねえ。頑張っといで。
/*不安が募る中急に背後から話しかけられ驚いて肩を跳ねさせる。振り返ってみるとアルフの姿がありほっと胸をなでおろしズレ落ちていたショールを肩にかけ直しながら、手を振って見送る。
*/
わぁ……すてきだねえ。
/*
花弁の舞を眺める。様々な形をなし、周りには香りが立ち、見るもの全てを魅了するであろう素晴らしいパフォーマンスだった。自分がこれから披露することも忘れ、時間を忘れそれを眺める。
*/
>>50 カーマイン王
……陛下。有難きお言葉。
ぜひ私めに、陛下の護衛という栄誉をお与えください。
/*
そう言って一礼し、その場を去る。
魔法は、会心の出来だった。
魔法の複合はコントロールが十分に効く3つまでに抑えたし、陰陽の魔法もしっかり決まった。
……それでも。
やはり僕の心にはどこか晴れない部分があった。
僕は、これでいいのか。
全てを飲み込み。
僕は他の参加者の演舞や演武を観察することにした。
*/
雄叫びと共に鋭い爪で光球を切り裂く。
俺は着地するなり駆け出して、白狼の背をクッションに再び飛び上がり、真っ直ぐに敵の顔を突いた。
途端、がらがらと人形は崩れ出す。
「──っ!」
しかし、息をつく暇もなく次の攻撃がきた。
乾いた響きで空気を裂く弦打ちの音に咄嗟に身を翻す。
それに合わせて白狼が駆けて、放たれた矢から護るようにぐるんと勢いよく旋回し、全てを跳ね返した。
ぱき、と氷漬けになった矢が割れる。
俺は間髪入れずに斬りかかってきた剣を自らの獲物で受け止めた。
[広場では、ローランが人形三体に向かって力を披露していた。白狼が刃に飛び込んでいくのを驚きの眼差しで見つめた。]
凄い…。
[彼を見ていると、妹を思い出す。妹もこのように、サリーナの国王を守っていただろうか。]
/*
ミーチェが広間に行くと、既に魔法が飛び交っていました。
魔法を使った後の、元素の乱れを肌に感じます。誰かが、そのような魔法を使ったのでしょう。
それから、昨日ミーチェに寄り添っていた犬から発せられていた魔力に近い魔力も感じました。
*/
>>おうさま
あの…おうさま、ミーチェもおうさまにみてもらいたいんですが、いいですか?
眠っている。という表現が適切に思えた。
身は一切傷は入っておらず、気は凪いでいる。寒暖もなく濃淡もない、一つの波も立たぬ凪だ。
それも通常の眠っている人間とは大いに異なるが、それは大きな問題ではない。
>>33 カエデ
あら、ご存知なのね
何だかちょっと照れるわね……
わたくしも、貴方の事、お母様から聞いた事があるわ
よく本を読みに行く図書館に、親切で優しい司書さんがいるって……お名前だけしか伺ってなかったのだけど、昨日名前を聞いて思ったの
貴方の事だったのね
いつもお母様がお世話になってます
*照れくさそうに笑いながら、握手し返してくれたカエデの事を嬉しく思った*
おおよそ俺の使う魔法と同じ系統、人の気、気分に影響するものだろうが規模、影響の大きさが違う。
寝てくれない子供を寝かしつける魔法などとは、それこそ比べるのがおこがましいというものだろう。
打ち合わせた剣を鍔もとで受けたまま、互いにそれを押し合って次の一手の機会を探る。
−−ここからは読み合いだ。
その間も絶え間なく矢が放たれているようだ。
が、難なくそれを相棒が払う。
しかし、ぶうん、と。
白狼が御し切れなかった一閃が俺の足元に迫った。
避ける。意識が足もとに移り一歩下がった時、剣を持つ人形が逃さんとばかりに隙をついた。
「っ──クソが!」
暗転。内側から足払いされて、地面に背中から倒れる。
咄嗟に体を寝返らせて一直線に振り下ろされた切っ先を寸でのところで避けると、悪態と一緒に相手の足めがけて自分の剣をぶん投げてやる。
「…んー…うるさい…」
ドゴンッとかゴーッという音が部屋まで響いてきて渋々むくりと起き上がる。
「…?…あれ、外…出られない…?」
空間魔法を使用しようとしても城壁の外に魔法が届かなくなっていることに気付いた。
?が頭を飛び交うが考えてもわからないので諦める。
もそもそと着替えて広間へ向かうと既にパフォーマンスをしている人がいた。
「…みんな、早起き…えらい…」
>>65 カエデ
ええ、勿論よ
カエデ、貴方は……
*ここで遠見の魔法、[千里眼]を使用し、エントリーシートを見る*
護衛部門なのね
わたくしと同じだわ!
やだ、謙遜なさらないで?
ふふ、わたくしと貴方、きっといいライバルになれると思うの
だって貴方……
*ちら、とカエデの手に抱えられたソロを見る*
……ううん、何でもないわ
悪いのだけど、わたくし、ちょっとお話したいお方がいるの
ごめんあそばせ
*軽くお辞儀をした後に、カエデの元からぱたぱたと去る*
「白狼!!」
声に応じて白狼が跳ぶ。
そしてそのままさらさらと粉のような灰色の雪となり、俺の腕に横なぐりに吹き付けてきた。
やがて白狼は凍てつく剣となる。
俺は柄を力強く握って、腰を低くして飛び出した。
白狼に触れて傷つかないのは、飼い主である俺だけだ。
先の人形が投げ出された剣に気を取られた隙をつく。
やられたらやりかえせ。
絶対零度の剣を振り下ろすと、切り裂いた空気が凍って氷の飛沫をあげた。
人形は剣を握り締めたまま、その体ごと氷漬けにされてしまった。
/*
ミーチェは自分を導くように漂わせていた炎を消しました。
一度に二つのことをするのは魔法も同じです。ミーチェは再び真っ暗になった世界で集中します。
『生』のあるものを狙うのは簡単ですが、何の手がかりも無い中で人形を狙うのはミーチェにはとても難しいことでした。
*/
あの…おうさま。ミーチェのちから、だけさきにみてくださいませんか?
ミーチェ、あまり、ほかのひとみたいにたくさんのまほうくみあわせるのはとくいじゃないので…
ミーチェのじつりょくもみたい、なら…ほかのひととてあわせさせてくださいませんか?
/*
ミーチェは何とか人形までたどり着きました。
触って、中に組まれた魔力の流れからそれがミーチェの求めていたものだと理解します。
ミーチェは人形に触れるとにこりと微笑みます。すると、一瞬のうちに赤く、青く、白い炎に包まれそこには黒い灰が残っていました。
*/
そんな哀れな仲間を悼む気はないのか、最後の一体は淡々と矢をこちらに向けて放ってくる。
俺は傍らに転がった剣を素早く拾うと、氷漬けの敵を盾がわりに回り込んだ。
その氷の一部から溶け出るように白狼が舞い戻る。
そいつに一瞥をくれてから、示し合わせたように走り出した。
−−俺は右手から。
−−白狼は左手から。
−−踊る。
−−踊る。
刃が陽炎のように煌めいて、
牙が稲妻のように閃いた。
>>54 エドワード
*実技を終えた後のエドワードの元に駆け寄る
そして、新しい玩具を与えられた子供のように、無邪気に喜びながら話し出す*
エドワードさん!
お疲れ様です
あた……失礼、わたくし、遠くから見ておりましたわ
複合魔法、本当に素晴らしかったです!
2つならまだしも、3つ合わせるとなると、3つの魔素の精密なコントロールが必要なのに、それを苦ともせずに、あんなにも華麗に行われるなんて……!
それに、陰陽の魔法……あれは五大魔素を極めし者のみ扱える、使用できる方がかなり限定される、伝説級の魔法ですが、エドワードさんはお使いになれるのですね
わたくし、感服致しましたわ……!
>>カーマイン
「パフォーマンス…んー…
本当は、僕の秘密基地…持ってこようと思った、けど…
お城の壁の外に魔法…届かなくなっちゃった、から…
…王様、隣のお庭に、このお城…動かしていい…?…ですか…?
…ちゃんと、元に戻すよ…ます…」
窓から見える広大な庭を指差してこてっと首を傾げながらカーマインに聞く。
嫌な夢を見た。
過去の夢だ。夢幻に溺れるなど軟弱者の証。振り払って会場へと向かう。
「……な、城のものたちが眠りに?」
そして、事の次第を聞く。
昨夜聞いた不気味な声、それが原因なのかもしれないと、呑気に眠った自分を呪う。
「しかし、オーディションは続行、と。……いやはや陛下は器が大きくていらっしゃる」
きっと何かお考えがあっての事なのだろう。そうてあるならば、私は私の力を示すのみだ。
「まさかとは思ったが本当にオーディションをしているのか……」
思わず口の端から漏れた言葉は誰かに聞かれなかっただろうか。心配だ。
それとも王の器というものはそういうものなのだろうか?
このような時こそ取り乱さず悠然と構えるべきだと。
[ゆっくりと近づいてきた、背後の気配が話しかけてくる。その声に矢尻を磨く手を止めると、カーマイン王が高らかに宣う。]
>>7 グスタフ
勤勉?ただ目が醒めるだけさ。
僕の名はアルフィリオン。
グスタフ君は何方の部門を希望かな?
なりを見るに護衛ではないと見ていたけどね。
ああ、確かに気配は少ないね。ニンゲンはまだ起きていないだけだと思っていたが…
カーマイン王はもっと早く護衛を雇うべきだったようだね。
まぁいい。
王はこの催しを続けると言っているんだ、何か算段はあるんであろう。
僕は調査がてら、技を披露させていただくよ。
>>73 カーマイン
「いかがでしたでしょうか。」
いつのまにやら涼しげな顔に戻って、剣をおさめた俺は王の元へと赴く。
「それから、私でよければミーチェにお付き合いいたします。女子供だからといって私が手加減をしないことは陛下が何より理解しているでしょうし、人形を動かすことくらいならば。」
王の願いを聞き入れないわけにはいかない。
すぐにミーチェとの手合わせに申し出るが、正直に言うと少々喉の渇きが酷い。
見れば昨日の2人が戦う所のようだった。
……護衛部門だったのか、あの盲目の少女は。少し信じられない。見た目で戦力を判断するのはサリーナ王国時代に何度もやってきた失敗だったというのに、それを忘れていた。
しかし、例のごしゅじんさま、とやらと合流できたのだろうか?気掛かりだ。どうにも自分と同じ異国の雰囲気がするせいか気にかけてしまう。後で聞いてみよう。
>>41 >>48 >>52 >>55 ローラン
[白狼と呼ばれる、ローランの操る猛獣は、大きく獰猛で――美しかった。その獣は、ローランのもつ剣の刃に飛び込み、一体化する。跳躍したローランが、剣を振り下ろすと、その切っ先から例の白狼が飛び出し、敵が放つ魔法を打ち消す。ローランは己の獣と一体化して、鮮やかに敵を打ち倒す]
ふむ、見事。それにうつくしい。
あれが世に聞く、白狼のミュラーダンスというものか。
なんのかんのと、しかとこの目で見るのは初めてよな。
人形の不意な攻めにもよく対応している。
>>62 >>67 >>69
[二方向からの同時の攻めにも白狼と共に上手くさばいていたが、一瞬の隙を見て、剣士の人形に強く踏み込まれる。カーマインも、彼の危機に思わずピクリと動いたが、ローランは咄嗟に剣を投げつけ……彼の獣がそのまま剣に変じた。その見事さに、思わず口笛を漏らす]
[最後の連携技を見届けてから、カーマインはまた、ゆっくりと手を叩いた]
ふっふふふ……これはこれは、さすがの剣さばきよ
一瞬ヒヤリとしたが、おまえほどの騎士には、危機などは無いようなものだったな。
正直、期待以上の演舞を見せてもらった。宮廷騎士ローラン、ご苦労であった
>>71 レリー
ああ、ありがとう。
見てくれていたんだね。
複合魔法の緻密さと速さは、僕の得意分野だ。正確さにはかけるが、僕は4つまで一度に魔法を発動させられる。
しかし、君は風魔法を極めているのだろう。
それだけを見れば、君はきっと僕以上の魔法を使うのだろう。君の演武も楽しみにしているよ。
……あの陰陽の魔法こそ僕が研究所にてようやく具現化した魔法。
伝説と言われてはいたが、こうして扱うことがてきるようになった。
相手を葬ることにかけては、これ以上のものはない。
/*
……そう。相手を、葬ることにかけては。
僕は小さく呟く。
*/
そろそろ、君も準備にかかるのだろう。
僕はここで見ているよ。
健闘を祈る。
んん……わあ!こんな時間だ……!
どうしよ、急がなきゃ。
/*
少女の耳に、広間からの音が断続的に聞こえる。
*/
えっ、こわい。なんなの……!
演舞の披露がもう始まってるのかしら。
それにしても、廊下にも誰もいないよう。
そんなにお寝坊しちゃったのかな。
王さまに怒られちゃうよお!
/*
そうして少女が広間にかけこむと、護衛部門の演舞を行う者たちがおりました。しばし見惚れます。
*/
>>83 カーマイン
「……は、有り難きお言葉。」
王の言葉を受けて高揚する。
無理もないだろう、期待以上の演舞だと言ってもらえたのだから。これならオーディションの結果は心配いらないかもしれないと思いかけて、油断は禁物だと律した。
鎧に刻まれた紋章に軽く触れて一礼する。
「かしこまりました。このセルナリアの紋章にかけて全力で手合わせしてきます。」
>>88 ミーチェ
そして、盲目の女と向き合った。
俺が軽く相棒の名を呟くと、先ほど破壊した剣士の人形に雪混じりの風が吹き荒れてぱきぱきと音を立てる。
壊れた場所は凍てつく氷で補強して、剣には霜がおりている。
人形は歪な動きで立ち上がり、戦闘態勢に入った。
「結局主人には会えたのか? 女だからって容赦はしないぜ。」
よいしょ、よいしょ……ふう。
大きな観葉植物の鉢植えは重いったら……。
これを機に、転移系の魔法でも勉強しましょうかねえ。
(ようやく王さまの近くに観葉植物の鉢植えを二つ準備できましたね〜。それにしても、護衛部門の人たち強すぎでしょう!!もう順位つけずにみんな1位で良くないですか?なんて思っちゃうんですが……それでは意味が無いですもんねえ)
さて。落ち着いた頃にわたしも披露しに行きますかね
>>86 エドワード
わあ……!
わたくし、まだ3つ目を練習中ですの……4つ目……未だ至らぬ未開の領域ですが、きっと、エドワードさんでしたら華麗に使いこなされるのでしょうね
!
はい!わたくし、ご期待に添えるように頑張ります!
……?
って、嫌だわ、わたくしもそろそろ準備しないとですわね
ありがとうございます
そろそろ失礼しますわね
*憧れの人に楽しみにしていると言われ、思わず顔がにやけてしまいそうになるのを堪え、にこっと笑う
陰陽魔法の話に触れた際、彼が何が言った気がするが、何を言ったかまでは分からなかった
エドワードにお礼を言った後、ぱたぱたと走り去る*
あら、お城の人はみんな眠らされてるの?
だからお寝坊しちゃったのかしら……たぶんちがうけど。
/*
少女はちょっぴり肩をすくめて、漏れ聞こえる会話から状況を確認します。
*/
国王さまとオーディションの参加者だけは起きられたのかあ。
あ、王太弟さまがソフィー姫の様子を見たってことは、王太弟さまも起きていらっしゃるんだよね。
ふむふむ。
そんな状況でオーディション続けてるんだ……
すぐに切れる魔法なのかな。フリージアにはわからないけど。
……サテンさまが鉢植え運んでる。
重そうだけどなにしてるんだろ。
>>カーマイン
王さま。お手すきの際に、わたしの魔法もご覧になってください。
あ、あと広間の観葉植物をお借りしました。庭に行けると1番よかったのですが、魔法の力で出られないみたいですから〜
>>カーマイン王
*広場にいるカーマイン王に近づき、無礼のないようにお辞儀をする*
国王陛下、お忙しい所、失礼します
わたくしの魔法を見て頂けませんか?
>>99 サテンさま
サテンさま!
おはよう!じゃなくて、こんにちは……えへ。
鉢植えを使うのね!
私も楽しみにしてるわ。
サテンさまは運動不足なの?
じゃあ今度からフリージアが教会に遊びに行くね!
追いかけっこしましょう。わたし足は速いんだから!
>>95 ミーチェ
「セルナリア王国の宮廷騎士──ローラン・アルグミュラー。アンタに礼を言われる覚えはないがね。」
そういえば名乗っていなかったか。
手合わせをするのならば名前は教えた方が良いだろう。
一人でも頑張れるという子女の姿に、右の頬をあげる。
しかし笑みはすぐに消えてなくなり、ばっと片腕をあげて人形の中に入り込んだ白狼に命令した。
「食らいつくせ!」
ギギギ、と剣を引き摺って歩く人形。
次第にその足が速くなり、ショートソードを持つミーチェにまずは一振り、剣を振り下ろした。
/*
少女の肩がびくりと跳ねました。
*/
>>102 アルフレド
!!
あ……アルフレドさん。
えっと、あ、おはよう、ございます……。
アルフレドさんは、もう余興の披露はお済みに……?
/*
短い言葉のあいだにも、少女の視線は相手を捉えては逸れを繰り返します。その手も、身振り手振りにせわしなく動いていました。
*/
>>91 カーマイン
笑いながら許可をもらえたことに少し嬉しくなり耳がピコピコと動く。
「えっと…これは詠唱とか、かっこいい動きないけど…
んー…えいっ…」
城を一回り大きな空間で囲むイメージを作り、パチンと手を叩く。
叩く必要はなかったがなんとなくそれっぽい動きをしたかった。
「終わり…この通り…おっきい荷物も、何でも運べる…ます…」
庭が見えていた窓からは城があった場所…今は土しかなくなった敷地が見えていた。
「僕の空間魔法は、大きく分けて2種類の…使い方があって…
一つは今みたいに…空間の箱を作って、切り取るか…交換…
もう一つは…これ…」
ほう、もう披露しているものもいるな。
はじめに行った花びら君は、余興かね。
エドワード君、ローラン君は名乗った通り護衛、あの少女も護衛なのか?
剣を構えているが…
[エドワードの攻撃で残った人形のカケラを拾い、表裏をひっくり返して眺める。
それは燃えたように曲線を描いているにも関わらず、煤けた跡のない、奇妙なカケラだった。]
それにしても、エドワード君の最後の術は、感心できない。
護衛に利用するには危険すぎる。
彼の術の精度にもよるが…
瞬身に集中してもらうか、不審な輩が現れたら前線で戦ってもらうか、というところか。
ローラン君は、逆に、姫や弟君の近辺での配置が有効か。
飛んできた攻撃を凍らせ、対象から守れる。
少々情緒不安定なのは心配だが、仕事中は気を引き締めるであろう。
!?
おっと。あのネコ君は面白い術を使うな。
後々くわしく聞いて見るか。
>>107 アルフレド
!
そう……なんですね。見たかったから残念だわ。
いやあの、フリージアがお寝坊したのがいけないんだけれど……。
/*
動じているのを悟られ、といっても誰の目にも明らかでしたが、少女はさらに動揺します。
*/
なんでもない、わ……!フリージアもそろそろ準備しなくちゃ!
アルフレドさん、あの、えっと、またね!
/*
少女は道具の入った肩かけ鞄を揺らし、離れた壁際へと走り去りました。
*/
>>104
[ローランの放った魔法で動き出した人形がミーチェに向けて剣を振り落とす。
アルフレドは、スッと息を飲んだ。]
>>109
[しかしミーチェは何事もなかったかのように、ひらりとかわした。
アルフレドは感嘆とともに、ホッと一息つく。]
ーどうやら、心配しなくて大丈夫そうだな。
>>112 フリージア
フリージアにも是非見てもらいたかったよ。残念。
[しょんとアルフレドの周りの花びらも落ち込んだように見えた。]
え、あ、またね!
[突然別れを告げられて面食らうが、フリージアを見送った。]
[フリージアはどんな余興を演じるのだろう。楽しみだ。]
ああ、気づいたら魔法を発表するタイミングを見失ってしました…
[少し気を落とし気分転換に外の空気を吸おうと窓をあ開ける。そしてカエデは外に広がる景色に絶句する]
なにこれ、浮いてるの…?
今までの魔法との規模が……
ええっと、術者は…
[あたりを見回し下半身だけの"なにか"と上半身だけの"なにか"を見つけた]
もう嫌だ、思考が追い付かない…
[やれやれというため息とともに窓を閉めた]
/*しゃがみこんで鞄の中をごそごそとしながら、少女はぼやきます。*/
な、なんなのかしら……出会い頭にウインクするなんて。もう!
きっと誰にでもああいう態度の人なんだわ。そうよ、誰にでもよ。
わたしったらばかみたいだわ!
……はあ。
こんなときママと、やさしかった頃のパパならなんて言ってくれるかしら。
「余興…準備だけのつもりだったから…あんまり考えてないや…
余興って…どういうのがいいんだろう、ビアンカ…」
広間の端っこにちょこんと座るとミーチェが披露しているのが見えた。
竜族であれば身体能力は恐らく参加者の中でも一二を争うだろう。
視界というハンデがあっても人外の感覚は人間のそれより鋭いのは自分でも理解しているのでそれほど心配もなく余興のことを考えながら眺めていた。
>>109 ミーチェ
──りゅうぞく。
なるほど、竜族か。
「竜族を従者に…一体主人は何者なんだ?」
俺は思わずぽつりと呟く。
まるで白狼の動きなどお見通しだとでもいうように、ミー
チェと名乗る女はするりと剣を受け流した。手加減をするつもりは一切なかったが、それはそうとして俺はこの女を少し見くびっていたようだ。
だが、こちらも今のはほんの御挨拶だ。
軽々とあしらわれた人形はそのままぐるんと回転して、ミーチェに再び向き直った。
そして間髪入れずに横から女の頭めがけて剣を払ったあと、つづけて回し蹴りを入れようと体を捻じって脚を飛ばす。
[ミーチェとローランの戦闘中、タイミングを見計らっている者が何人かいることに気がつく]
>>魔法使い諸君
ああ、諸君。誰かの演舞中でも、適当なタイミングでやってもらえればいいぞ。私の許可も不要だ。
こう見えて魔法の気配を読むのは得意な方だから、な。同時にいくつかやってもらっても、見られるはずだ。
披露タイミングは諸君らに任せる。
…おふたりは、どんなまほうがとくいなんですか?
ミーチェはものをへんかさせるまほうと、ほのおのまほうがとくいです。
それから、ミーチェはりゅうぞくなので、ちからもにんげんにくらべればあるとおもいます。
>>120 ミーチェ
剣で脚を跳ね返されると、反対回りに廻転して咄嗟に地面に片手をつき、後ろにひょいと退いた。
白狼は間合いを取るついでにもう一度剣を一振りして、距離を取ろうとするミーチェの足元から鋭利な氷の柱を三連続で出現させた。
当たればただでは済まないだろう。
「俺の話に律儀に答えて随分余裕そうだな、竜族の女。」
「…僕もかっこいい詠唱、してみたい…
………開け、ごま…」
目の前に手をかざして空間の穴を開ける。
するとそこに一匹の蝶がヒラヒラと入っていこうとするのを捕まえた。
「…一つしか開けてないから…だめだよ…
出れなく、なっちゃう…
…帰りな…」
穴を閉じて言葉と共に蝶を逃す。
一度閉じられた空間は戻らない。
何度もこの魔法を失敗して気付いたことだった。
だからこそこの魔法のコントロールは完璧になるまで100年かかった。
飛び立つ蝶をぼんやりと見送りながらそんな昔を思い出していると、一つ余興になりそうなものを閃いた。
「あのこ達に…手伝ってもらおう…」
ロート「あ、選考中失礼します!もう少し予言書の勉強をさせていただきたいので、皆さんにご説明できるのは夜の21:00くらいになるかなあと思います。それまでに選考をしていただけたら!……あとで、優勝した人はボクにも見せてくださいねっ!それでは、またのちほど!」
[ロートは慌てていたため、うっかり予言書のことも参加者の前で口走ってしまいます。
カーマイン王は、少し困ったように眉根を寄せて、
「まあ、いずれ知るところになる訳だから」
と、諦めたように呟きました]
>>119 カーマイン
おやあ、もう披露しちゃっていいんですかね?
(それにしても、先程の猫耳くんの魔法は、とても便利そうでした!こんなに汗だくにならなくても物が運べるなんて、あとで、仕組みを教えてもらわなくては……)
それでは、お言葉に甘えて、わたしの魔法の披露を始めますね〜
あ、この両脇に置いてある観葉植物は、壁の方に置いてあったのを持ってきましたー。植物なら、基本、何でも操れますよ。
『さあ、ベンガレンシスたち、聞こえますか〜。ちょっとばかり、きみたちのお力を借りますね〜。さあ、まずはぐんぐん伸びて、お互いに枝を繋いでみましょう』
(特別な魔力を使って植物に話しかけます。すると、彼らはわたしの意図を汲んでくれて、お互いに枝を伸ばし、絡ませあいました。)
ご覧ください!これは連理の枝といって、仲睦まじい夫婦を表すシンボルですよ〜
このような植物を、結婚式の会場中に用意して、王子夫婦の行く末をお祝いいたしましょう!
さらにさらに……あ、一度枝を離しましょう。
(わたしが、軽く枝に触ると、2つの植物はまた枝を離します。わたしは持ってきた大ぶりの筆と、大きめのキャンバスを取り出します。)
こちら、絵筆になりますね〜。
今度は、この子たちに、絵を描いてもらいましょう!!
『さあ、協力してこちらのキャンバスに絵を描いてください。そうだなあ、猫の絵なんてどうだろう?……え、嫌だ?爪をとがれる?参ったなあ……じゃあ、自画像で行こう』
(絵はわたしの趣味なのですが……彼ら植物は、わたしが頭の中で思い描いている絵画を写し取る形でキャンバスに筆を入れていきます。
しばらくすると、そこそこ写実的なベンガレンシスの絵ができました。)
どうでしょうか!メインはむしろ後半にお見せした魔法でして……伸び縮み可能ということは、かなり自由に動かすことが出来るということでもあります!!
ムチのようにすぱーんとしならせて、何かを打つこともできますよ!
人にやると、絶対痛いですけどね〜
アハハ、とはいえ、他の方がとても魅力的な余興ですからねえ。
もし、まだ可能でしたら、わたしも、準備段階でのお手伝いも追加で希望させてください。
>>123 カーマイン王
いいえ、わたくしこそ、陛下の手を煩わせてしまい、申し訳ありません
では、早速披露させて頂きますわね
*レリーは王座の側を離れ、階段を降りて広間の下の方へ行く
そこに置いてある数ある人形の中から、風の魔法を使用し、ふわふわさせながら白い球体人形を持ってきた
これが一番丈夫でバラし甲斐がありそうだからだ
そして、ぶつぶつと何かを詠唱しだす
すると、彼女の足元に蒼白い円と記号、文字が重なり合った陣が出る
陣は周りの空気を巻き込むかのような動きを見せた後、ぶわっと薄緑色の霧が発生する*
わたくしの魔法は風を操るものですが、普通に行ってしまうと可視不可能ですの
ですから、霧を出す事によって空気の流れが分かりやすくなりますわ
*辺りが霧に包まれたところで、まずは[命中精度]からと30mほど離れた人形に向かって手をかざす
すると、ヒュンッという音がした後、人形がぐらっと揺れる
そして、人形の右胸あたりに矢でも刺さったこのような細い傷がつく*
続いて、斬れ味を
*レリーがくるっと手のひらを返すと、楕円形の風の刃が人形に向かっていくつも飛んできたかと思うと、人形の胴体、腕、足、首をスパッと切り分けた
人形はばらばらになった後、床に倒れる
その断面は、業物の刃で切られたかのように滑らかで、人間より固い球体関節人形をいとも簡単にばらばらにした*
風にはこのような使い方もありますのよ
*レリーが右手をぐっと握ると人形が風の渦に取り込まれ、まるで圧が掛かったかのように、みし、ぱきぱきと音を立てる
数秒も経たずに人形は砂のように細かくさらさらと崩れてしまう*
ふふ、風の圧で粉々にだって出来ますの
さて、後は大人数の相手だって可能性ですのよ
*レリーが指をぱちん、と鳴らすと先程の球体関節人形が20体ほど出てくる
お兄様から頂いた魔法道具で、事前に仕込んでいた空間転移魔法だ
人形はレリーの周りのぐるりと囲むように動き、彼女にじわじわ近づく
それを見て、レリーは不敵な笑み浮かべる
すると、彼女を中心に竜巻が起こり、周囲にいた人形を巻き込み、更に大きくなっていく
巻き込まれた人形は、ばきばきめきめきと音をたてながら引きちぎれる
全ての人形がばらばらになったあたりで竜巻はやみ、がちゃん!と大きな音を立て、人形が床に叩きつけられる
竜巻の中心にいたレリーはたおやかに微笑み、カーマイン王に対し、スカートの端を持ち、優雅にお辞儀をした*
わたくしの魔法実演は以上ですわ
いかがでしたか?
>>119 国王
それなら、私も…
彼女はソロとともに五体の人形の前に歩み出る。
準備はいい?とソロを見る
短く吠えた狼を一瞥しカエデは赤い本を取り出す。
「森に迷える頭巾の少女を見守る聡明な狼よ、その知識と怪力をもって新しい物語を紡げ…」
そう唱えると足元の狼を紅い光が包む。
やがて、小さな狼のいた場所にはゆうに2mは超えるであろう巨大なダイアウルフが現れていた。
ガルル、と低く唸る狼に見えるように彼女は人形を指をさす。
その瞬間、狼は疾風のごとく駆け出す、斧のような大きな前足で人形を踏み潰す。そして小枝を折るかのように命のないそれの首を手折る。
そして隣の人形を剣のような爪で切り刻んだ。
わずか、数秒の出来事であった。
「まったく、人形相手なんて高くつくぜ、晩御飯、今日もいいもの頼むぜ」
狼はそう「言い」、グルルと「笑った」
>>127 サテン
[アルフレドは観葉植物を運ぶのを手伝おうと思ったが、サテンはすでに運び終えていた。代わりに彼の披露を観ることにする。]
[同じ植物を扱うアルフレドには興味深い。アルフレドは、あくまでも花が扱えるため、花のない植物は扱えない。]
[最初は二つの植物が枝を伸ばし、絡ませ合う。]
これは、花を使えばわたしにも出来そうだ。仲睦まじい夫婦を表すシンボルなんだな。初めて知った。
[と、頷き、感心しながら眺める。]
[次は、なんと木にキャンパスと筆を持たせた。]
植物に絵を描かせるとは、思いつかなかった。
[出来上がった絵は実に素晴らしいものだった。アルフレドはサテンに大きな拍手を送る。]
「わかったわよ、いったん戻ってて。」
狼は友達にそういわれるとフンと不機嫌そうに本の中に消えていった。
「次はこっち」
少女は青い本を開く。
「慈愛の心に導かれ、海底の城で鯛や鮃は舞い踊る、宴を邪魔する不埒な輩を蒼流へ、新しい物語を紡げ」
蒼い光が本を包み、ふわりと浮く。
彼女がまた人形を指さすと本の中から水の槍が生まれる。
三本となったその槍は空中を駆けて人形の頭と胸に深く突き刺さった。
「ふう、疲れたなあ、でもあと少し」
そう言って閉じた本には亀に乗った少年が描かれていた。
>>125 サテン
ほーう。その植物は「ベンガレンシス」と言うのか。いつも見かけるが、名前は知らなかった。
名前を呼ぶことによって操れるようになる……といったところか?古来から名前を唱えることはその者の本質を捉えることと言われているものな?
ふむふむ、貴殿は縁起物にも詳しいようだし……なかなか結婚式という意味をよく意識してくれているではないか?
絵画は、これは、貴殿の腕前なのか、植物自身の腕前なのか、どちらになる?
おっと、質問ばかりになってしまった。
今回は結婚式ゆえ、現在の使い方でよいが、将来的にもなにか、使い方次第で面白くなりそうな魔法と思うぞ。
神官サテンよ、貴殿の魔法の技、確かに見届けた。
>>122 カーマイン
「王様、王様…次は余興…です…みんな、おいで…」
どこかへ呼びかけるとポンッポポンッと次々と半透明の猫達が現れた。
猫の妖精であるケットシーが使役する猫達だ。
「روح النور ، يباركهم.」
一つ呪文を唱えると、瞬く間に猫達に光が集まる。
「…遊んでおいで…」
主人の言葉を皮切りに猫達が空を走り出す。
光の蝶を追いかけたり、他の子と戯れたり追いかけっこをしたり、たまにサボってお昼寝をする猫達からキラキラと光の粒が降り注ぐ。
「僕の家系は…光の精霊の、祝福を受けています…
本当は癒しの力で…これは…ちょっと変則的な、使い方だけど…光の精霊も、乗り気みたい…
…僕の、発表は…これで終わりです…」
ぺこりとお辞儀をして広間の端っこへ戻っていく。
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壁を一周し終えた少女は、姿勢を戻して大きく伸びをしました。肩や腰の骨が小さくパキッと鳴ります。
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んう〜……いてて。
ふう、これでいいかな。
みんなほんっとうに素敵だわ!
あとは、これと、これと……。
よし!
この辺りなら、演舞の邪魔にもならないかしらね。
では。
>>国王さま。
フリージア・フェシュネール、参ります。
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少女は広間の中ほど、玉座の真向かいに立ちました。
両腕を身体の横に少し開き、手のひらは上を向いています。
息をすっ、と吸いこみ、目線を上げ。
ふわっ、ふわっとその場に優しく風を起こすように腕を動かしました。
するとどうでしょう。
先ほど壁際に一周して蒔いた種たちが、少女の動きにあわせて ぐん、ぐん と成長していきます。
窓や装飾を避けながら、壁にそってみるみるとツタは伸び天井で絡み合いました。
そのころには、少女の腕はまるで空へ昇るかのように上へ開かれています。
そして。
*/
/*
そして。
少女は最後に、肘から先に力を込めて振り、ぱっと止めました。さながら曲を終える指揮者のようです。
その瞬間、広間には満天の花がありました。
少女が作り上げたのは、白、紫、ピンクが入り交じった藤棚です。
ツタの間から所狭しと花が垂れ、藤の甘い香りが降りそそぎます。
花が咲くさまを見上げながら少女は荒く息をして、幼い胸が上下しました。
その表情には恍惚があります。
紅潮した頬に、花びらがひとつ落ちました。
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