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次の日の朝、聞き手 アーネスト が無残な姿で発見された。
事件群の裏側にひっそりと横たわる事件。
それに気づき始めるのは、何時になるか。
現在の生存者は、マダム ローズ、夜行探偵 ユウヅキ、偵察 ソノラン、村の娘 エイミー、古文書収集家 アデル、無能 スティーブ、配達屋 ノエル、追う者 ヴェス の 8 名。
[――憤りを向ける相手が違うのは分かっていた。>>1:186
どうして助けてくれた人が“違う人”なのか、
そう思うことが相手にとっては理不尽の塊であるとも。
(相手が全く無関係であればなおのこと)
だが、何せ相手は“ここにいない”のだ。
ねじ切られた思いの行く先を知らず、ただ気分の悪さだけが似ている相手に向けられる。
そんなことの繰り返しだった。
ようやっと正しく憤りを向けるべき相手をぶん殴ることができたのは、
あの“連続異能暴走事件”に首を突っ込んだ折のことだった。
その話をソノランにいちおーしといた方がいいか……と思い至った頃には、
既に彼は立ち去った後だった――というのはおまけの話*]
―― 電脳世界 ――
[バグ・シング?に潜り込むと、まずそのつぎはぎだらけの世界に驚いた。外側は一見きちりとできていたが、中身は違った。]
これは酷い……
[継ぎ目なく加工されたみた事もない美しい金属に、くず鉄が不格好に組み合わさっている。そんな空間の中を歩いていく。時々ぴしり、ぴしりと微弱な電流が走るのは回路が損傷しているからだろう。]
みつけた。
[機械のコア部分だろう。無理やりはめ込まれたような形の黒い蛇がいた。
情報を読み取れるだけ読み取って、蛇から離れる。
もう見るべき場所はないかと見回すと、奥の方に小さなヤドカリがうち捨てられているのを見つけた。]
これは?
[触れたとたん、圧倒的な情報量が娘になだれ込んでくる。]
……――!
[飛びのき、驚いて小さなヤドカリを眺める。
もう一度触れてみたい。とても処理しきれる気がしない。それでも。]
……。
[伸ばしかけた手を、ぎゅ、と握りしめた。]
……もどろ。
[欲しい情報は手に入れたのだから。]
―― ドーム外 バグ・シングの残骸 ――
……終わったわ。
[車の方へ振り向いた。]
この子を組み立てたのは
〈UROBOROS OVERDIVE〉ってとこね。
とてつもなく高度な技術を
稚拙な技術で無理やり組み合わせたみたい。
[もったいない、と機械の方を見る。]
さっきの調査団を襲うようプログラムされてた。
自動で動くようになってたけど、仕込まれてる命令は単純。
襲え、奪え。歯向かうものを排除せよ。
あの地点まで移動するためのデータはなかった。
ヴェスみたいな能力者がいたんじゃないかしら。
能力の余波をたどれる人がいるなら、
どこから飛んできたかわかるかも。
[ふぅ、とため息をつく。]
中にとてつもない情報量をもったパーツがあるわ。
きっと、この機械が最初に作られた時のコアね。
あんなAIがあるなんて。信じられない。
[少なくとも、手持ちの文献にはそんなAIを作ることは夢のまた夢だと書かれていた。]
あれだけは確保しないと不味そうね。
……通信端末って借りられたりする?
こんなの、さすがに特殊チームの人に連絡しないと。*
―― スラム街某所 ――
……ここか。
[依頼主に教えてもらった道順をたどった先、
そこは一見何の変哲もない壁だった。
だが、ノエルが触れると壁が消え、地階へと繋がる階段が現れた]
(隠蔽能力の類、か……)
[ペン型ライトの明かりを頼りに階段を降りていけば、今度は扉があった。
ノエルが前に立つとすんなりスライドしてくれた]
─ ゲート ─
[顛末を眺めていると、ゲートに留まっていた者達が機械生命体がどうなったかを気にし始めており、辺りに不安の色が立ち込めだした。
特殊チームの一員であるソノランが動かないのも理由の一つのよう]
あぁ、機械生命体はこっちに来ないみたいだから、大丈夫だよ。
[危険は去ったという形で伝えると、いくらか安堵の声が上がった。
だが調査隊の責任者は別の心配をしていたようで]
………スターシンガー?
あぁ、君の知り合い君か。
とりあえず車に乗ってた人達は無事のようだから、無事なんじゃない?
[エイミー以外の2人のどっちが知り合いなのか分からなかったが、全員無事のようなのでそう言っておいた。
幼い頃のヴェスの顔は知っていたが、名前も今の顔も知らないというオチ**]
── ドーム外・荒野 ──
頭脳集団(シンクタンク)系の方か。
ふぅん。
…………、なあ、センセ。
[ゆらりと車から離れ、エイミーに近づく。
端末を取り出し、エイミーに渡しながら、しかしその手首を掴んだ]
何か見て来たのか?
[逃げようとすれば、手首に力を籠めるつもりだ]
あんなAIとは何だ?
何を見て来た……
[間近で視線を合わせた。
もし、そこまで読めるマシン能力者がいたならば、都市の姿も変わっていたに違いないか**]
[扉の向こうには人影がひとつ、と、
クルマの座席になにかごちゃごちゃした機械をくっつけた感じの装置がひとつ]
『ようこそ』
[人影が告げる。
ボロでも何でもないローブに身を纏い、
男か女か判別がつきにくい中性的な声をしている]
……、ああ、来たぞ。
それが護衛してほしいものか?
『そうです』
何だコレは?
『端的に言いまして転移装置です。
……我らのアジトへと続く』
……アジト。
[人影が告げた言葉を復唱する]
一応隠蔽能力みたいなのはかけられてるみたいだが?
『ええ。しかし、警戒するに越したことはありますまい?
……貴女の働きに期待しますよ、ノエル・エヴァンス』
[笑ったんだろう。顔は隠れていても雰囲気でそう感じる。
あまりいい気分はしなくってふい、と視線を逸らしつつ]
………ああ。分かってる。
[低くひそめた声色で応じる**]
いや、俺の声でもお前、気持ち悪いっつーだろ
[遠くの相手にも声が送れるのは便利だなぁと思いはするが、
思考が流れ続けるのは、困るなと。
ヴェスにどんな思考が流れているかはわからないが、
あの気の強さと、こいつだから、相当大変だろう。お互いに。]
[そうして、エイミーが戻ってくれば、
ヴェスがエイミーへと近づき、手首を掴む。]
はぁ…
[男は車から降り、二人へと近付く。]
ヴェス。
[彼の行動を牽制するように、
名前を呼ぶ。]
[そして、頭のなかで〈UROBOROS OVERDIVE〉の名前を反芻する。
どこかで聞いたような。
会話が終わった後か、それを思い出して、]
ウロボロス……
あっ…!
[声を上げた。護衛を請け負っていた時代。
スラムでのそれは、その場所らしく、
依頼者はワケアリのものが多かった。
その中の一人。最後の依頼者がそれだった。
そして、その時にバグ・シングと遭遇したのだ。]
…5年も前だぞ…
[まぁ、こんなもん作るやからだ。
相当でかい組織なのだろう。
それくらい前、いやそれ以上前から活動していてもおかしくない。]
[そのときの、名前は『クレイグ』だった。
そして、帰ったとき、迎えたのは、物言わぬ妹だった。
二人に、何か聞かれたなら答えただろう。]
昔、それ、護衛したわ。俺。
んで、モノホンのバグ野郎とでくわしたんだが、
[首を擦るようにし、目線を逸らす。]
なーんか。
どっか一部だけでも欲しいって言われたんだよな。
装甲ほんとにちょっとだけ、剥がしてさっさと逃げたけど。
[意志があるのだろう。"頭"で考え動かすだろう部分は能力行使はできなかったが、装甲部分には能力は使えた。
軽くは言っているが、それだけするにも、かなりヤバかった。]
[そして、帰ったとき、妹が死んでいた。
それは、
果たしてそれは、偶然なのか。]
……
[話し終えると、男はしばしの間、何か考え黙る。
やがて、口を開いて。]
……まー、そんなとこ。
[そう、言って、話を終わらせた。**]
ー 道中 思考ー
(……何故エイミーは狙われたのだろう)
[ユウヅキはソノランに渡された駆動部を手で弄びながら考える。単純に考えれば誰かが口止めか何かするため、というのが濃厚だが]
(しかしエイミーの様子を見ると、何か知っていた様子でもなかった。 ……持ち物のほうか?)
[エイミーの持っていたものを思い出す、小さなコンテナ、小包、ワンド……]
(……そういえば、あの小包はアデルに運ばせた男がUOが使うものだと盗もうとしたんだったな。 …ならばUOのヤツらが濃厚か?いや、タルタロスが相手でも同じだな。あの小包を抹消したいことだろう)
(……どちらでもいい、これを送ってきた奴にはたっぷり礼をしてやる)
(……そういえば、今日は帰ったら多分ノエルはいないんだったな)
[ユウヅキはふと、そんなことを考える。護衛任務だから長くかかるかも>>1:243とのことだし、若しかしたら一週間くらい居ないのかもしれないなと思うと少し帰る気が失せる]
(……なら、帰っても意味無いなあ)
[誰もいない事務所、スラムの少女は活発に動きすぎていて帰る頃には大体いない。誰もいない事務所に、いつしか魅力を感じなくなっていた]
『ただいま』『おかえり』
[そんなやり取りが、何よりも幸せでうれしいだなんて]
[ノエルが知ったら、彼女は笑ってくれるだろうか]
[ひどく澄んだその紫の瞳が、下賤な僕を見つめてくれることが嬉しいなんて知ってくれたなら]
[そんな気持ちに『尋問官』は蓋をし続けた**]
いや!
[両腕でヴェスを突き飛ばす。端末が地面に落ちた。
手首を掴まれているのは構わない。恐ろしいのはそれではない。]
……ごめんなさい。
少し休んだら話すから。
[スティーブに、そしてヴェスに、弱弱しい笑顔を向けた。
しゃがみ、端末を拾い上げる。少し傷はついたが、他に損傷はないようだ。]
必死、なのね。
バグ・シングとあなた、一体何があったの。
あれに関わるとあなた、───
[ヴェスの思考に触れるのをやめようとする。
けれど、考えてしまう以上は結局伝わる事だ。]
ずっと苛々しているじゃない。*
[軽い溜息をつくと、端末を拾い上げるエイミーを見やる。
思考が伝わるのは、男にとってもあまり気分が良いものではない為、制止や拒否をされたことに薄く安堵を覚えた]
(だからって、そこまで怖がるかよ)
[エイミーが情報のみならず全てを暴かれるのではないかと怖がったことまでは、思い至れきれていないか。
そこまで行けば、男にとっても諸刃の剣で──]
ほら、見ろ。
ヴェス、あんなぁ。
お前、もう少し…
[はぁ、とため息をつく。]
……悪かったな。
[二人の間に何が交わされたかは分からないが、代わりに詫びをいれる。]
UROBOROSは、息の長い組織だ。
[ふたりの話には加わらずに独白するように]
センセ、特殊チームにアテでも?
コイツを送るなら、俺が送ってやるぜ。
[連絡だけなら男からでも出来るが端末を敢えて借りるとはそうではないかと推測を。
そして、壊れた機械の残骸を、ドーム前に異能で移動させようかと口にする。
調査隊を送り返した為、ひとりくらいは特殊チームの隊員なりそれなりの誰かがゲートの所にいるだろうと判断している*]
ハ。
因縁があるんだよ。
[そんな一言で終わるものではないが、終わってしまうものだ]
んなこと聞いてどうするんだよ……
どうだかは、わかんねぇけど。
その可能性が一番分かりやすいよな。
[再現という言葉に、そう呟く。]
…ヴェス、お前気を付けろよ。
お前のトばす能力。
そいつらに狙われてる可能性、あんぞ。
[転移能力。バグ野郎の再現を狙っているのならば、ヴェスの能力は、バグ野郎そのものを手に入れるのには、うって付けだ。向こうにも同じような能力者がいるという見解をエイミーが言っていたが、数は多い方がいいだろう。]
……と、エイミーもだな。
あんま、人前で使わねぇほういいかもな。
[機械へと侵入する能力。
これまた、向こうからしたら、喉から手が出るほど欲しいだろう。]
……あんま、一人で行動しねぇほういい。
お前らの思考が繋がってんのは、
良かったかもしんねぇな。
……つっても、そんな長くやってる組織なら、もうお前ら割れてる可能性あんなぁ。
[ヴェスの言葉。息の長い組織という言葉。]
……ヴェス。
お前、使いすぎだぞ。
見えてんのか?目。
[送ってやるぜという、ヴェスにそれだけ言った]
[ユウヅキと合流する頃にはウロボン13号はとある地点で静止していた。高度が今いる地点よりかなり低い。恐らく地下だろう。]
待ってたわー。
あら、何その格好。戦闘用なの?
意外とおしゃれさんなのね。
[合流したユウヅキの姿>>1:234に違和感を覚える。よくよく見ればスカーフが黒いんだなと気づく。いちいちスカーフを変えるなんて、やっぱりいいとこのお坊ちゃんなのかしらと余計な詮索が始まる。]
やだぁ、お姫様はナイト様が守ってくれるんでしょ?
[戦えるのか、という問いにはおちゃらけて返す。]
(あらやだ、びっくりするほどウケてない。)
ゴホン、戦えるのかって言われれば、まぁ自分の身ぐらいはなんとかするわよ。
ただ、強力な異能者とか出て来ちゃったら一目散に逃げるわよ?特に火とか爆発系はホントダメ。
[肉弾戦ならどうにかなる自信があるらしい。銃火器について言及しないところを見ると何か策はあるようだ。]
それじゃ、デート開始しましょ。
目的地は中層と下層の境目あたりみたいね。
[腕でも組む?なんて言いながら歩き始めるのだった。**]
因縁、ね。
……いえ、気になっただけ。
またあなたに潜ったら、
見たもの全部そのまま見せてあげられると思うけど。
まぁ、他のものも色々見えるんでしょうね。
[ため息をついた]*
―― 通信→ソノラン ――
ハロー、ソノランさん?
エイミーよ。
[相手が出ると、話を続ける。]
身体が空いた連絡じゃなくて、ごめんなさい。
バグ・シングのコアパーツを見つけたの。
私達じゃ手に負えないから、
ちょっと力を借りたいんだけれど。
物はヴェス……ええと、一緒に居る人が
ゲートの方に転移させるわ。*
俺なんか狙っても意味ねーよ。
[自己評価か何なのかはさておき。
スティーブへだからこそ口をついて出た言葉]
転移能力者なんぞ、くさる程いる。
そりゃ、自分だけ飛ぶ奴がよく目につくけどなー。
[じっ。
思考が繋がってて良かったという言に、エイミーを半眼で睨んだ]
つうか、バレてる。
俺は確実に。
センセの方はどうか知らないけどな。
[生まれと経歴を男が知ったなら隠蔽出来ていそうだとも思えたかもしれないが]
[両眼を、親指と人差し指の腹で瞼の上から触った後、機械の残骸を視界に入れた]
『…………ぅして』
[遠隔移動能力を行使した。
両眼が赤く染まり、散らばった残骸丸ごと、ドーム前に機械は移動する**]
[微かな苛立ち。
それでも、見られたかもしれない物について触れないのは、男なりの自制心だろう]
他の物が見えても口を閉じてろってのなら、そうするぜ。
守秘義務くらい結んでやる。
…………が
他人の思考を覗ける強いピーピング能力者を警戒するなら、やめときゃいい。
自分を覗かれりゃ終わりだが、情報を持つ者の分母を増やせばリスクは増え続けるしな。
バカ言うな、お姫様なら大人しくお城に引きこもってろって話だぞ。どこの世界に敵陣に隠密潜入しようとするお姫様がいる
[呆れたようにユウヅキは答える>>33。スカーフに関してはおしゃれでも何でもなく玄関近くにかかっていたから代わりに持ってきただけなのでスルーした]
火や爆発か、そちらならば僕の能力で対応できる。
強力な異能力者でも行動の制限はできるな
[火や爆発なら液体操作で相殺可能、強力な異能力者でも空間制御で能力の使用を制限すれば完全に抑えきれずともかなり優位に立ち回れる。そこまで告げた後、あっと思い出したように言った]
ただ、『精神影響系能力』に不意打ちされるのは不味いかな
それだけはどうにも抵抗できない。先手を打たれる前になんとか潰したい
……それじゃあ楽しく愉しくデートといこうか
[ま、戦えるならば安心かと思いつつアデルとともに行く。
ちなみに腕は組まなかった**]
いいわよ。
知りたいんでしょう?
こんな事にしちゃったお詫びってことで、
……見せるわよ。
少なくとも、言った事は守りそうだし。
[おあいこになるだろう。と言う想いは隠してみたが、さて隠れたのかどうか。
ヴェスが受け入れれば、通信が切れた頃、再び彼の首へ手を当てる。]
知りたく無いと言えば嘘になる。
マシン能力者は貴重な存在だ。
だから、そんな奴が見たモノは……
気になるし知りたいさ。
[それは吐息というよりは深い溜息]
その為なら、少々の気持ち悪さくらい我慢する。
[口の端に自嘲を浮かべ、目を伏せた*]
[呆れたようなユウヅキの物言い>>40に反応する。]
バカってなによ、ユウヅキ、今のは聞き捨てならないわね。
別にお姫様が戦ったっていいじゃない。戦う力と戦う意思さえあればね。
でもね、どれだけ最強無敵のお姫様だって、やっぱりナイト様に守ってもらいたいのよ。
わかるかしら?この乙女心。
[アデルの中に乙女心が存在するかは定かでない。]
そういえば、今頃だけどアナタなんでまた地下組織なんかに殴りこみかけようとしてんのよ?
[どうせまた安請負したんだろうとため息をつく。そんなやりとりをしていれば、目的地へと辿り着くだろう。この辺りではそれなりに高いビル。重々しい雰囲気はやはり周囲とは異質な印象を受ける。*]
[エイミーの赤くなった手をみる。何か聞きたいなら、そこまでする必要はないだろう。
さすがに加減は分かっているだろうが、いくら度胸があるとはいえ、相手は女の子だと、わかっているのだろうか。
エイミーと同じくため息をつき、]
……そうだな。いてもおかしくねぇな。
ヴェス、お前の場合、能力どうのっつーか…
[母親のことを口にしかけたエイミーに、それ以上は聞かない。
スラムの人間が、それ以上、踏み込む必要もない。]
まぁ、そこらへんの繋がってるような、機械とかじゃなけりゃ、
大丈夫じゃねぇの?
監視カメラとか。
[スラムで使っちゃったというエイミーにそう言えば、
ふと、スラムの子供がポール、誰かの真似をして登ったというのを思い出した。まさかな、とは思うが一応]
ポール、登んなよ…?
ガキどもが真似すんだよ。
[そう、言っておく]
まぁ、そうだけど。
お前…
[ドンパチしているから、そう言われれば、そうなのだが。
言いかけた言葉は止める。]
大丈夫なら、良い。
いや、良くねぇけど。
エイミー、後は頼むな。
[そういって、車を出す準備をするために車へと戻る。
やがて、エンジン音を立てれば、乗れと二人に合図をして、ドームへと帰るだろう。]
あ…
[ドームへ向かう最中、エイミーが、
ついに気付いた。]
……運転、覚えんのもいいんじゃねぇの?
[そう言って、しばらく運転すれば、やがて、ドームへと着いた**]
スターシンガーってヴェスって名前で合ってる?
[知り合いだと言っていた調査隊の責任者に確認を取る。
探るというよりは組み合わせたパズルの答え合わせをするようなもの。
是が返れば、「そ」と短く返答して偽の機械生命体の残骸に近付いた。
欠けた脚部に合う部品を当たりをつけた荒野の中から探し出す作業を始め、見つけたなら手元へ転移させるのだった*]
……流石にこれを丸ごと『囲う』のは手間がかかるな
室内で戦い方を変えることになりそうか
[そういうとユウヅキは懐から1本の瓶を取り出す。
蓋を開け、中身を落としていくと明らかに便の許容量よりはるかに多い『水』が落ちてくる。 そしてその水は1匹の大きな犬…狼?に姿を変えた。ユウヅキの身長の半分ほどの大きさだろうか?]
では、侵入と行こうか
何が出てくるかな?
[水狼とともに、玄関口をぶち破る!**]
―― ドーム外・車に乗る前 ――
[スティーブがヴェスに思うところと似たような事を、娘も考えていた。>>45 ヴェスにこれ以上バグ・シングの情報を渡すべきか、迷ってはいたのだが――結局、ヴェスの背を押すことにしていた。
彼の持つ因縁がどんなものかは知らないが、人に言われて止まれるものではないと感じていた。なら、半端に燻ぶらせるよりも、満足するまでやればいい、と。
"監視カメラ"とスティーブが口にすれば、下がり気味のトーンで応える。>>46]
その、監視カメラなのよねぇ。
……って。
の、登るわけないじゃない!
[顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。]*
―― 通信:ソノラン ――
えっ……あっやだ、見てたのね?!
[あのハンドル握った大パニックをソノランに見られていたのか。頭を抱えた。>>49]
そう、すごい情報量よ。まるで人間の脳みたい。
[偽バグ・シングを探れば、どこにでもありそうなコアパーツと、一目で作りの異様さに気づけるコアパーツが見つかるはずだ。そんじょそこらの技術者では取り外す事すらできない、技術の結晶。]
ありがとう、お手間かけるわ。
["届いた"と言葉をきくとヴェスに頷く。>>50]
ええ。気を付けるわ。
[気遣いの言葉を聞けば笑みが浮かぶ。]
この端末ヴェスのだから、また別ので連絡するかも。
じゃあ、また。*
―― 電脳世界 ――
[再びヴェスの内部に侵入する。
体内に根を張った機械たちは動作を停止しており、とても静かだ。プログラムを再確認すればヴェスと思考が繋がった理由もわかるかもしれないが、今は後回し。
先ほど偽バグ・シングの中で"視た"記憶をヴェスに流し込むべく、できるだけ鮮明に思い出し始めた。]*
[壊れた子守ロボ 広がる畑
上層の光景
床につく金髪の男――顔が前髪で隠れている――
サンドイッチ
乱雑に「無能」と書かれた机
ガラクタの山
嘲笑う子供の顔 ]
[そんな記憶が時たまノイズとして混じる。
記憶を流し終えればふう、と息をつく。]
……とんでもないでしょ?
あのコア。
[何事もなかったかのように問いかける。]*
―― ドーム外・車内 ――
[しばらくして目を開ける。
何事もなかったかのように涼しい顔で、窓の外を向く。
そのままずっと、ドームへ着くまで流れていく景色を眺めていた。]*
不器用なのね。
アナタ、彼女いないでしょ?
[相変わらずの素っ気ない返事>>52にぶーたれる。]
ちょちょ、こういうのは表向きは大体フロント企業で皆が皆ってわけじゃ……あーあー。
[突然能力の発動を始めたユウヅキを制止しようとしたが、次の瞬間には水の狼が玄関口をぶち破っていた。]
警備隊、来ちゃうかしら……?
いや、まぁ最初からある程度はわかってたけど、もうちょっとこう。
ああん、アタシもう知らない!!
[あまりに派手な進入劇にやむなくユウヅキの後を追った。]
[すぐさまビルの警備員らしき男たちが民間警備には似つかわしくない自動小銃を携えて駆けつけてくる。とっさに柱に身を隠したが、顔を覗かせた時にはすでにユウヅキの制圧が始まっていた。]
やるものねぇ、ユウヅキ。正直思ってた以上の能力だわ。
正直、同じ場所でやってるとアタシ置物になっちゃうと思うの。
ということで、アナタ上、アタシ地下でよろしく。
[指でお互いの持ち場を確認した。さらりと大変な方を押し付けつつ、目的物の回収のため、端末で建物内のスキャンを開始する。受付裏の部屋が地下へと続いているようだ。]
[機械生命体に向ける幼い両手
果実のように潰れる頭
何度も振り下ろされる鋭利な部品
ぞっとする程美しい殺戮機械の姿態
誰もいない白い窓際 ]
[ スラムのこうけい
ふたりのこどものすがた
壁に貼られた都市地図 幾つものピン 張り巡らされた糸
資料 UROBOROS タルタロス ・・・・・・
トリニ 形を す
パージのよ ]
[軽い酩酊感、目眩。
恐れていたほどの、不安や恐怖は沸き起こらなかった。
今のところは]
小さな……ヤドカリ?
[視えたもの、流されるがままに受け取る記憶に。
それが、エイミーが読み取りイメージ化した形であるとは、そこまで伝わってはいないだろう。
真顔で、薄目をあけるとエイミーを見やる*]
[窓を眺めながら、その実景色など目に入っていなかった。
胸が潰れる様に痛い。
ヴェスから問いが返ると緩慢に返事をする。]
それが、バグ・シングのコアパーツ。
本物の方、ね。
実際はそんな形してないと思う。
[説明するために、少し間が空く。]
機械に入るとその機械の情報が具現化されるの。
あくまで私の脳を通して具現化されるから――
[先程流れ込んだ恐ろしくも美しい機械の姿が浮かぶ]
本物のバグ・シングみたいに、
人の発想の域を超えた形はイメージにならないの。*
『ドンパチ探偵だぁぁぁ!』『そんな!うちの会社が何をしたって言うんですか!』『まためちゃくちゃやりやがってえええ!』
あーはいはい悪かった悪かった
怪我したくないならどけどけ、なるべく被害は抑えてやるから
[アデルの叫びを無視してユウヅキはズンズン進んでいく、場所が下層と中層の境にあるビルであるため>>33、ユウヅキの調査の『評判』はかなり広く届いていた。フロント企業の一般人達は俺達が何やったっていうんだ!と叫びながら逃げ惑っている
……が]
警備隊にしてはやけに物騒なものを持っているな
[フロントの者達が外や事務所の中に逃げ込んだ後に出てきた警備隊、彼らが持っているのは殺傷可能な自動小銃だ。普通の会社ならば麻酔銃であったり警棒であったりが基本なのだが明らかにこちらでは殺意を持っている]
[小銃を構えられ、アデルが柱の裏に隠れた気配を感じると>>61、ユウヅキはすぐさま制圧に動く!]
〈その身を持って圧倒せよ!!!〉
[水の狼が弾ける。 圧縮されていた大量の水が1度になだれ込み警備部隊の足を攫う。わずか高さ30cmの津波、しかしそれは人の足を奪い、流し、転倒させるにはあまりに十分な圧力。]
[液体操作の真の恐ろしさは、絶対的な質量差である]
[足を取られた警備隊の照準がぶれたのを見た瞬間、ユウヅキは駆け出す]
[まず1人の腕を足で踏み抜いて武器を取り落とさせ、そこ足を軸に回し蹴りで周囲の敵を吹き飛ばす。舞い上がった銃を一つ取ると少し離れたところにいる警備兵の武器を正確に狙い打って武器を落とさせる]
[武器は水の塊に回収させる、邪魔するならばなぎ倒す]
僕は上だな、では存分にやらせてもらおうか
[邪魔だてするなら容赦はしない*]
[目眩は圧倒的な情報量をそのまま受けたゆえか。
濁流のそれに押し流されないように、再び目を閉じる。
体の向きは変えないが顔だけを窓に向ける]
そうか。
フン、小さなヤドカリなんて可愛いもんじゃねーか……
[奥歯に物が引っかかったような言い方か。
エイミーの方から尋ねない限りは、男からエイミーに見えた物に触れることは無い*]
─ ゲート ─
それは特殊チームで回収するからね、触らないでくれよ。
[ドームの前に転移させられた偽の機械生命体の前に立ち、他の者達が触らないように下がらせた。
直ぐに本部へと転送しなかったのは、その構造を見るため]
……確かに本物のコアもあるな。
[前髪の奥、右眼で残骸を透視してコアパーツの位置を探る。
二つあるのは本物を扱い切れなかった結果なのだろう]
さて、と。
[コアパーツの確認は短時間に留める。
これを組み立てた組織が回収に来る可能性があったからだ。
メンバーに聞いたところ、対立組織もいるらしいため、そちらが来る可能性もある]
早々に送った方が良いな。
[残骸を視界に収め、欠片も含めて空間へと呑み込ませる。
本部の保管庫へ送ってしまえばおいそれと手も出せまい。
転移を終えれば端末の一つを取り出し、事後承諾で残骸を送ったことを本部に伝えた。
物陰から舌打ちする気配を感じたが、視線も向けずに鼻で笑っておいた]
はい、機械生命体の件はこれで解決。
かいさーん。
[散った散った、と言わんばかりにゲート前に集まる者達に言い、ひらと手を振る。
やがて、怪我人の治療等に人が集まるくらいで、ゲート前は徐々にいつも通りの状態に戻って行った*]
同情してたのかも。
……本来の姿を奪われた機械に。
[邪魔だと言わんばかりに隅へ追いやられ、うち捨てられたヤドカリは愛おしくすらあったのだ。
娘自身の記憶については触れぬまま、続ける。]
それで――どうするの?
あの組織をつぶしても、
バグ・シングが滅びるわけじゃないけれど。
[車がゲートに到着したのはそう問いかけた頃だろうか]*
―― ゲート ――
[車がゲートにつくと、調査隊の面々に野次馬だろうか、ゲートの前は騒がしくなっていた。
窓から横たわる偽バグ・シングの残骸を見つめる。
これを組み立てた技術者は、実に粗悪な姿に組んだものだ。
ヴェスの記憶から見えたバグ・シングはもっと、美しかった。
的確に命を削り取るため洗練された装備、なめらかな金属。血化粧を施されたそれは妖しく輝き、思わず首を差し出してしまいたくなる。
車を降りると残骸は消えていった。ソノランが何かしたのだろう。
彼の姿が見えればお疲れ様、と手を振った。]*
同情……
[声には嫌悪も何の色も乗りはせず、乗せはせず。
響きは呟くようにか]
それくらい、分かってるさ。
[そこで、初めて自嘲を浮かべる*]
── ゲート ──
[ドーム前に到着すると、既に機械の残骸は片付いていた]
「スターシンガーくーん!」
(そっちで呼ばれたく無いんだけどなあ……)
[苦い物を抱きながら、男は車を降りた]
「大丈夫だった?
もうね、怖かったよね。う〜」
[突っ込みどころ満載の言動をする調査隊責任者語るところには、一時出発を見合わせ、日を改めて再出発をするらしいとのこと。
簡単な挨拶をして別れれば、そこに奴がいただろう**]
ー フロント企業ビル ー
[ユウヅキは二階、三階と上に登っていく。一室一室確認をしながらも登っていき分かることは、全く状況がわかっていない社員と、完全にこちらを殺しに来ている警備隊の対比だった。部屋そのものにはここまで何の異常もない]
(まあ、正直ビルの上の方に重要なものがあるとは思えんな)
[銃ではダメだと思ったらしい警備隊の1人が殴りかかってくる、それを水狼に襲撃させ通り抜ける。 反対側から来た奴には顔面に拳を叩き込んで黙らせる]
(こういうところの秘密機関ならば、大切なものは逃走経路に地下を使える場所に隠していそうなものだ …アデルが頼りだな)
(さて、この部屋はどうかな?)
[また一つ、部屋に入っていった*]
―― ゲート ――
[調査隊の責任者に呼ばれ、ヴェスが歩いていく。
娘は運転席の方へ近寄り、ぱ、と笑みを浮かべた。]
お疲れ様、スティーブ。
一件落着……かしらね?
報酬か何かでるといいんだけど。
私はこれから最後の届け物に行ってくるけど。
スティーブはどうする?
[小首傾げ、尋ねた。]*
── ゲート ──
[特殊チームのひとりとも言うべき人物だ。
特殊チームのエースの方が華々しく認知度は高いが。
反射的に表情が変わりかけたのを留める]
…………………………
[ソノランの言動に車の方にいるエイミーへ視線をくれた]
(ああ、なんだ……)
[胸中に自嘲が沸いて来るのを止められなかった]
[地下の空間は案外狭い。大規模なアジトではないようだ。上から聞こえる激しい物音に釣られて地下の警備隊が続々と地上へ上がっていく。]
ご苦労様。それじゃ、アタシもお仕事お仕事。
[警備隊をやり過ごし、地下へと潜入を果たすと端末を見ながら地下を探索する。居残りの警備員を見つければ静かに絞め落とし、あるいは手刀で気絶させ、進む。最奥にはいかにもな頑丈そうな扉が待ち構えていた。]
ここね、解除をぽちぽちっと。
[端末からケーブルを延ばせば自動的にロック解除のプログラムが走る。瞬く間にロックは破られ、ドアは開くだろう。アデルは中を伺う様子もなく、入る。]
あーらら、意外にたくさん残ってたのね。
[扉の奥のコントロールルームでは10人ほどの男たちが銃を構えて待ち構えていた。男たちはアデルの姿を確認するとためらいもなく銃のトリガーを引く。けたたましい音が地下に響いた。]
[地下での銃声が鳴り響いてからそう時間は経っていない。アデルはウロボン13号に奪われたパーツを拾い上げると傍らのドローンに目をやった。]
このドローンで別の場所へと移送しようとしてたってことね。
解析すれば目的地、わかるかしら?
[コントロールルームには先ほどの男たちがある者は呻き、ある者は気を失って倒れている。]
はぁ、服が穴だらけになっちゃったわ。
ちょっと頑張りすぎちゃって肩の辺りも破けちゃったし。
[服にはありありと弾丸の痕跡が残っている。だが、アデルの体には傷一つない。倒れている男の一人に近づけばジャケットを引っぺがすとアデルは服の上に羽織る。]
ここのデータもまるっと持っていっちゃいましょ。
[再度端末のケーブルを延ばせば、コントロールルームのマザーへと侵入を開始する。いただくのはここの情報全部。お返しにたっぷりのウィルスを。]
ついでにスプリンクラーも全部作動させて、と。
[ユウヅキの助けになるかはわからないが、ビルのいたるところが水浸しになるだろう。*]
フリーランスのヴェスだ。
下々の方では、よく存じてるぜ、特殊チーム。
(きっと犠牲者の名前も覚えて無いな、こりゃ……)
[特殊チームは多忙だ。
特にこいつは興味がある事しか覚えて無さそうな顔をしている、と観察している**]
ー フロント企業ビル 最上階 ー
! これは……スプリンクラーか?
[最上階まで来ると、大量の水が廊下や部屋に満ちてくる。
これはより戦いやすいな、とほくそ笑んだ。 ]
パーフェクトだ、アデル
[そういうと、ガッとユウヅキは扉を開ける ……次の部屋にいたのは一般社員だったが…今までとは様子が違った]
……! おいおい、どうしてそんなものを構え…
うわっ?!!
[数人いる社員は虚ろな目でユウヅキに自動小銃の照準を合わせ発砲する。大量に上から落ちてくる水滴を氷に変えて防御するが、発砲の手は止まらない]
(……ここに来て、精神操作で妨害か…!!*)
……っ、一般人相手じゃ手出しできん…!
[ギッと歯噛みしながらユウヅキは氷壁の向こうの銃撃者を見る。構えている手は普段から銃を使っている者にしては綺麗すぎる。それに表情を見れば自意識を奪われているなどとは明白だった。
一般人に対して能力を使って押さえつけるというのはユウヅキの矜恃に反するが、このまま防いでいるだけではいずれ弾丸は壁を突破する。スプリンクラーのおかげでしばらくの間耐えられるのが救いだったろう]
(……これだけの人数を1度に操れるならば…相当強い精神影響能力者か? これは不味いものに手を出したかもしれんな……)
[ユウヅキに対して直接能力を使ってこないことから、何かしら制約がありそうなのは分かる。
それでもこの数のシロートに銃を扱わせ正確に狙わせることができるというのは相当なものである。出来れば自分で相手をしたくはないなとユウヅキは思った]
[下の階から援軍が来る声がする>>75。騒ぎすぎてどうやら自分への視線を集めすぎたらしい]
(だがこれだけ派手にやればアデルも多少は安全に作業できるだろうな)
[地面に溜まりつつある水の1部を階段部になだれ込むように流れの向きを調整する。警備隊たちがスっ転んで階段下に転げ落ちていく音を聞いた]
[パァン!!!]
[能力の同時操作によって、氷壁の方が手薄になる、1発の銃弾が壁にくい込んだ]
……! このあたりで、潮時か!
[ユウヅキは部屋を見渡す、一般人が襲ってくる以外にはここまでの部屋と何も変わらない。恐らくここにも重要なデータはないだろう]
[ヴェスとソノランが握手するのを見ると、会話の切れ目に口を挟む。]
あの。私、まだ届け物があるの。
近くだから行ってきちゃうわ。
また後で。
[そう言って、詰所へと駆け出した。]*
……それじゃあ、邪魔したな!
〈UROBOROS OVERDRIVE〉!
僕は『タルタロスの方から来たもの』だ!貴様らを必ず潰してやろう!犯罪に手を染めたことを後悔するがいい!
[最後の確認、ユウヅキは大声でそう言い放った。
その瞬間、]
『ガガガガガガガ!!!』『チュンッ!!! 』『パリン!!!』
『ガシャァァアアアン!!!』『バヂヂヂ!!!』『ゴオオ!』
[凄まじい銃撃と、一般人たちの持つ能力の全てがユウヅキに向かって降り注ぐ。 スプリンクラーが無ければ、今頃全てを防御しきれずお陀仏だったろう]
[地面の波も天井まで張り巡らせて壁を厚くする、そしてその間に…ユウヅキは窓へと駆けだして]
─ ゲート ─
[ヴェスから差し出された手を左眼で見遣る。
笑みは崩さぬままに、一瞬の間が空いたのは普段そう言う行動をしないが故。
手の意味するところに気付けば応じるように手を差し出した]
[名乗られれば覚えはするものの、進んで名を問うことはあまりなく、それこそ興味がある場合にしか行動しない。
それ故に任務で関わった者のほとんどは名を覚えていなかった。
その場限りの関わりであると考えるが故。
実際にその後遭遇することは余程のことがない限りなく、困ることもなかった。
仮に遭遇したところで名前を覚えていないことは開き直る性質である]
── ゲート ──
知ってるぜ、ソノラン。
特殊チームのピーピング・トム(偵察屋)だろ?
[握手をしたまま、結ばれた手を見る。
華奢なだけではない、チームの隊員として相応しいものか。
ソノランが視線を向ければ、口端に笑みを浮かべて手を離す]
んで。
あの娘の護衛ってとこか?
[エイミーが駆け出したのへ視線くれず、単刀直入に問いを抜き放つ*]
[ビルの五階から飛び降りる。 多くの人たちがその姿を目にする。 ビルの中からも外からも]
[通行人は、突然の破壊音と飛び降りにざわめき、ビルの中の警備隊や一般職員たちはどういうことだと窓に駆け寄る]
〈我が身を護れ!〉
[ユウヅキはビルの中のそれらに命ずる。
大量のスプリンクラーの水が、中の人を避けてビルの外に飛び出しユウヅキを受け止める。 無事に地面へと降り立つとユウヅキはどこかへ駆け出した]
[とにかく遠くに、今はとにかく逃げるべきだと。警備兵のうち幾人かはロビーから追いかけてくる]
[タルタロスの追っ手と勘違いさせるようなことを言ってのあの反応、相当根深い抗争があった。更には操っていた相手の異能力まで使わせるその操作能力。]
[明らかにユウヅキには不利だ。 …ならば自分はデコイとなってアデルが少しでも安全に脱出できるよう務める算段だ*]
―― スラム某所 ――
さて……ここでなら人目を気にする必要もあるまい。
『そうですね。盗聴器の類も仕掛けられてはおりませんし』
[ノエルは腕組みして話を促した]
ならば、色々と話を聞かせてもらおうか。
なんだってそうまでしてアジトを守りたがる。
『ふふ、……今アジトには我らの手を使いパーツが集められているのです。
美しき機械生命体、その名もゴールデンウロボン3号を完成させるためのパーツが』
………なんだそのよくわからんセンスの名前の機械は。
[ぼそり。
幸いにも相手には聞こえていなかったらしい。話は普通に続く]
『ですが、
そのパーツをタルタロスの奴らと奪い合っている状況でして。
そっちはそっちでまあ他のものに奪取などをやらせているのですが、万一アジトに踏み込まれてみなさい……奴らのことだ壊すに決まってます。
というかそもそも完成後に華々しくお披露目する計画がおじゃんになります』
[はっきり言おう。
どこから突っ込めばいいんだこれ。
機械生命体って名前こそ聞いたことはあるが、
ノエルの中では都市伝説の扱いをしている代物だ。それを作りだそうとしている?
そんなもののお披露目だなんてはっきり言って穏便に済む気がしない。
都市伝説によれば能力者だけを襲うって話だし]
端的に言ってアンタら、何かあくどいことに手を染めてはいないだろうな?
何ならこう言い換えてもいい。人様の恨みを買うようなこと……と。
[問いに応えたのは、再びの、笑う気配]
『恨みを、ですか。
“それ”は……大なり小なり貴女達も同じでしょうに。
我らにとっては特殊チームもフリーランスの荒事屋も、
タルタロスの奴らと同じ目の上のたんこぶでしかない……そんな奴らにどれだけ邪魔をされたことか。
……時に貴女、
自分が絶対的な“正義”であるとお思いで? それとも気取っておいでで?』
[その言葉にノエルは考え込むような素振りを見せた後。
ゆるりと首を横に振る]
さあね。
そもそもあたしのやってることが“正義”かどうかなんて考えたこともないな。
[―――それは“彼”も似たようなものなんだろうかと、
思考を遊ばせたのは一瞬]
強さがすべてというある種の摂理には反しているんだろう。
それでも奪われたものを、欲しかったのに手から零れ落ちていったものを、
あるいはブタ箱への片道切符を、
届けてやりたいからそうしているだけだ。
アンタがそのダサい名前の機械生命体とやらで何をするのかは知らんが、
それが誰かから何かを奪うだけのものだったとしたら―――…
『だったらどうします?』
…潰す。
[前金は貰ったがまあしかたあるまい。
即答は人影を沈黙させることに成功した。
だが、相手は取り乱す様子も見せず言葉を繋げる]
『威勢はよろしいようで。ですが、
その“潰す”という選択肢を取った結果、
貴女の大事な人の命が潰えるとわかってもなお同じことが言えますかねぇ』
大事な人だと……!?
『そう、貴女をここに寄越した張本人――
Mr.エヴァンスが、ですよ』
………………。
[思考が完全にフリーズする。
その間に人影は携帯端末でどこかと連絡を取り合いはじめた]
『な、なーんですってぇ!
我らのビルのひとつが襲撃された!?』
[その声はこれまでの演技がはがれたみたいな、
女性っぽい甲高いものになっていたことに気を払う余裕もなかった**]
そろそろ上も片づいたかしら?
[ユウヅキの戦闘スタイルでは助けに行くにしても邪魔になるだけだろう。白状なようだがユウヅキを信頼して出口へと向かった。狂ったように防火サイレンが鳴り響いている。]
[外へ出れば当然ながら人だかりが出来ていた。そそくさと人混みに紛れるとビルを見上げる。さすがにアデルの顔にも心配の色が浮かんだが、次の瞬間には杞憂に変わるのだった。]
『あの探偵が大立ち回りを演じたらしいぞ。』
『ビルの5階から飛び降りてたぞ。』
ホント、派手ねぇ。
アクション俳優とかで大ブレイクとかありじゃないかしら。
今度事務所紹介してみようかな。
[そんな悠長なことを言いながら、ユウヅキの撹乱に感謝しつつ自身もビルを後にする。報酬には色を付けてやらねばならないだろう。]
さて、後はこのデータ。どうやって解析しようかしら?
[先ほど拝借したデータは、アデルの端末で処理できる量のものではなさそうだ。知り合いの機械マニアならどうってことないのだろうが、あいにく彼は今音信不通である。]
こういう時ばっかりは正規じゃないところじゃないとねぇ。
[とくれば下層、もしくはスラムとなるか。ユウヅキの状態も気にかかる。一先ずこちらの安全を知らせるため、コールだけはしておいただろう。**]
―― ゲートそばの民家 ――
[ゲートの方で何かあれば、ヴェスが呼ぶだろう。どの程度の距離まで声が通じるかはやってみないとわからないが。
詰所の職員に届け先の場所を聞き、早速向かう。
こじんまりとした民家の呼び鈴を押すと、中から小太りの男が現れた。]
荷物のお届けよ。
[微笑み、小包を差し出す。
ずいぶんと苛立っている様子の男だったが、荷物を受け取ると多少気が落ち着いたようだ。受取証にサインをし、娘へ投げてよこした。]
どうも、ありがとう。
[そのまま踵を返す。後ろで乱暴に戸が閉まる音がした。]
[カブトムシは娘を気にする様子もなく壁に止まっている。試しに目と思しき場所に手をかざしてみたが、特に反応はない。
娘はひょいとカブトムシを持ち上げ、しげしげと眺めた。]
UO……?
[腹面にUOと刻印がされている。]
〈UROBOROS OVERDIVE〉?!
[周囲に人影がないのを確認すると道の隅により、さっとカブトムシに侵入する。侵入していたのはほんのわずかな時間だったが、収穫はあった。]
……さっきの家に通信が飛んでる……?
[つい先ほど荷物を届けた家だ。何か関わりがあるのだろうか。
再び侵入し、しばし通信を傍受する。]
『自社ビルが襲撃された。
ドンパチ探偵は逃走中。
それともう一人、大柄なオカマもいたはずだが
見失った。』
[ドンパチ探偵と言えば一人しかいない。]
……なにやってんのよ?!
[自分を棚に上げてすっとんきょうな声を出す。それに加え、大柄なオカマ……心当たりがないわけではない。
ひとまず通信端末を手に入れるべく、下層のレンタルショップへ走りだした。]*
── ゲート ──
20年前から知ってるよ、お前のことは。
[目から感情という色を無くし小さく呟く。
聞こえるか聞こえないかほどの囁くような声量]
ほう。
ま、多忙な中、命の洗濯ってか?
(ついてる訳じゃない……か。
なら、まだセンセはフリーか……)
[エイミーの生まれと経歴から、何かしら監視なり護衛なり、そしてここにエイミーと顔見知りの特殊チームの一員がいたことから、将来的なツバでも付けられているのかと考えたが、外れたようだ。
そこまで聞けば、男もソノランにはそう用は無くなるだろう]
[こいつを目星を付けてる場所にトばしてやりたいものだと、先程過ぎりはしたが*]
[ヴェスに何を言っても無駄だろう。
残されてしまった男。
生きる術しかしらない男。
生き方が対局だと分かって入る。
ずっと分かってはいるのだ。]
……
[だからこそ、何も言えないでいた。]
おいおい…いや、なーんか、
そんな気はしたんだよなー
[監視カメラ。その言葉がでれば、
そう答えるが。]
……だよな。
[登るわけないじゃない!そうそっぽを向く彼女を見て。
あぁ、登ったなと確信を持ってしまったわけだが。]
── ゲート ──
…………
[黙り込んでいたが、く、と口元が歪む]
覚えて無いなら、いいんじゃねーの?
力無き者は、無力。
この都市構造のように、スラムに住む奴らが省みられないのと同様、瑣末な話だし?
[ジリジリと、灼ける。
灼けついたものを口にしてしまえば、胸中に気持ち悪さが忍び寄った]
休暇を楽しめよ……
[視線が彷徨う*]
[ドームに到着すると、ソノランと呼ばれる男の姿を見て、
げっと、顔をしかめる。
向こうが覚えてなければいい、
ワケアリの護衛とだけあって、たまに面倒なことにも巻き込まれることもあったのだから。
しかも最後の護衛は、その当時良くわかっていなかったとはいえ、
巨大な地下組織だ。さらに、機械生命体の装甲も剥がしている。
エイミーと知り合いのようだが、男はあまり見られないように、その場を後にする。
が、]
聞こえてるぜ、センセ。
思考に聞こえてるも何もねーけどな。
知らない家なら教えろ。
[返答は、是だった]
は?
ウロボロスのビルが襲撃された?
どいつだ、昼間からんな馬鹿なことしでかしたのは。
[把握している分には、ビルには偽装用フロント企業というべきものが入っていた筈だが*]
俺よか、エイミーのが疲れてるだろ。
ちょっとどころじゃねぇな。だいぶ巻き込んだ。
報酬とか俺はいらねぇよ。
どうせ、スラムじゃ役にたたねぇし。
[運転席のほうへと近付くエイミーに、
ハンドルにもたれかかった状態で、頭を軽く叩く。]
俺は…スラムに戻る。
[出発する前の騒ぎも気になっていた。]
エイミーは、ヴェスと行きな。
まぁ、嫌じゃなければな。
[そう言って、もたれかかっていたハンドルからを身起こす]
[そんなことをしていれば、
エミリーがソノランに男を紹介する。
軽くだけ頭を下げ、]
……
スティーブですよ。
お初にお目にかかります、ソフランさん?
[護衛時代。『アラン』『ルドルフ』『カイ』『ルドガー』…その他いろいろ・
最後の名前は『クレイグ』だが、もしかしたら知っているかもしれない。
知らないなら、それのほうがいい。
握手を求められたなら、笑顔でそれに応じ、]
─ ゲート ─
[じ、とヴェスの顔>>111を見遣る。
言葉とは裏腹に歪む口元。
彷徨う視線は戸惑いにも似て見えた]
……俺様が人を覚えていないのはいつものことだが。
[力無き者。
普段はそれだけでは繋がらないが、間近に機械生命体絡みの騒動があったためか記憶が繋がる]
そーかそーか、覚えていて欲しかったのか、少年。
[明らかに揶揄っているような満面の笑みで、わざとそんな風に言った。
隙あらば頭を撫でようと手を伸ばす]
20年か、そうか。
そりゃ見た目じゃ分からないや。
[名前を覚えていなくとも顔は覚えている時があるのだが、如何せん今回は年月が経ち過ぎていた]
”また”機械生命体絡みで会うとはね。
粗悪品とは言え壊してしまうとは、大したもんだ。
[忘れていたことに対する謝罪は特になく、形式ばった賛辞を送る*]
── ゲート ──
[視線の彷徨いは、戸惑いとは違うもの。
その意味違いを知ることも訂正する機会も無かったろうが]
………………
[ソノランに向けた両眼が赤みを帯びる。
揶揄だと分かる満面の笑み、伸ばされる手、瞬間的に自制よりも気持ち悪さが上回った]
─ ゲート ─
[仮に特殊チームの案件であっても、ソノランが関わらないものも数多くある。
スティーブが異なる名前の時に特殊チームと鉢合わせたことがあるなら、ソノランがいない場合も多々あったろう。
尤も、いた場合であっても、覚えていない可能性の方が高い]
………俺様以上に名前を覚えられない人がいたみたいだね。
ソノランだよ、スティーブ。
[名前を間違えられて>>114訂正しないほど無頓着ではない。
わざとか緊張のためかまでは知れないが、これでスティーブのことはしっかりと記憶に刻み込んだ。
流れで握手はしたものの、向けた微笑は若干、わらっていない*]
[一歩、退く。
睨むように焦点を合わせ見れば、両眼の赤さは薄れるか。
それでも手を伸ばそうとするなら、手を掴もうとするだろう]
そりゃ、どうも……
これでも、長いからな。
[エイミーの熱線ワンドが決定打だが、この話の流れでは上りにくいだろう]
奴らを追って来たのも。
[込み上げる気持ち悪さを抑え、口にする。
その言葉から、フリーランスとして機械生命体絡みのものなら追っていると察せるだろうか*]
おっと、すみませんね。
まぁ、一文字違い。許して下さいよ。
"ソノランさん"
[若干わらっていない、男にまた、笑顔を向ける。
名前を間違えたのは素だが、別にそれを言うつもりもない。
そのおかげで、こちらもソノランもの名を記憶に刻むことになってしまうのだが。]
[優しくされるのも労られるのも癒やしも気持ちが悪い。
気持ち悪さを感じなかったうちの片割れは、5年前に死んでしまった。
大きな枠では、サバイバーズ・ギルトに分けられるだろう]
…………それしかやろうと思えないからだよ。
[復讐という気は無い。
死ぬ人間が少なくなれば、それも良い。
死ねるなら、それも良いだろう*]
…………
[ついてきて欲しい、そう言われれば、無意識に視線をスラムへ少し向け、気にする素振りを見せる。
これで全てが片付いたなら、スラムへ戻るつもりだったが。
それを知ってか知らずか、ヴェスはスラムのことを口にする。
そうすれば、ゆっくり、またヴェスへと視線を戻す。
スラムでの騒ぎの発端が、自分が逃げたせいだとは、知るよしもないのだが。]
なんか、とんでもねぇことになってんな。
いろいろ。
[一人で行動するなと言ったエイミーは早速一人で行ってるし。まぁ、大丈夫だろうとは思うが。]
……わかったよ。
今日付き合うっつったし。
ここまで来たら、最後まで付き合うわ。
お前、目離すと、死にそうだしな。
[そう言って、グッと伸びをして、ヴェスに向きなおって]
言っとくけど、さっきのあれは関係ねぇからな!
追加料とか出してきたら、怒るぞ。
[すっかり突き返すタイミングを失った小袋。ついに男が折れた。]
……名前間違えたからなー。
覚えられただろうな。
[ポツリ、呟いたのは、ソノランの一件。特殊部隊はあまり得意ではない。
別に緊張していたわけではないし、
わざわざ覚えられるような行動をする必要もないので、わざとでもない。
本気で間違えたのだった。**]
ー 逃走 ー
[走る、もっと速く。 もっと遠くに]
[後ろの方の気配は相変わらず消えない
路地裏に入り、入り組んだ迷路を進み、壁を伝い、必死に逃げる]
[……しばらくすると、追っ手の気配が消えた。撒いたようだ]
……ぜえっ…はぁっ…はあっ…
っ……はぁっはあっ………くそっ
[ユウヅキは毒を吐く。アデルが無事なのは通信から分かっているが〈UROBOROS OVERDRIVE〉の手がどこまで進んでいるかわからない以上、不安はよぎった]
ノエルに連絡して……
ダメだ、あいつは今別の依頼を受けている…!
[ガリガリと頭を掻きむしりながらユウヅキは舌打ちする。
まさかここまででかい詐欺集団とは思っていなかった。水面下でこんなでかい抗争があったとは]
[ノエルは別の依頼だから無事だろう、だから彼女が巻き込まれる前に全てを終わらせなければ]
[まさかノエルが今1番この事件の根幹に近いところにいるなんて知らないユウヅキは、そう考えた*]
── ゲート→ドーム ──
スラム……行って来ていいぞ。
後でまた合流してくれるならさ。
[口にはしたが、本当に付いて来てくれるとは思っていなかった為、少々口ごもる。
スティーブが来てくれると有り難いのは本当だし、このまま付いて来てくれるなら、目もマシなままだと思う]
気にするなよ。
実害は起こらねーって。
ピーピング・トムがスラムを覗くより、他の件を覗く方が多いだろうよ。
[男よりも低い位置に見えるスティーブの頭に手を伸ばし、くしゃくしゃしようとした。
男なりの励ましのつもりだが、スティーブの反応はどうだったか**]
まぁね。
結構遠くまで届くのねぇ……
そんな気はしてたけど。
さすがにあなたがどこまで知ってるかなんて
把握しきれてないわよ、もぅ。
[ぶつぶつ言いつつも大まかな民家の場所を説明する。]
えーと……ユウヅキって探偵知ってる?
["大柄なオカマ"については不明瞭なため言及しなかったが、届いているかもしれない。]*
[ヴェスに続き、スティーブもソフラン――ソノランと挨拶を交わす。一文字違うだけでずいぶん違う印象になるものだ。
名の訂正が終わった頃、娘はドームの中へ戻っていった。
目的地はすぐそばだったし――何かあったら思考で呼びかければいいと、ずいぶん気楽に考えていた。]*
―― 下層区画 ――
[手ごろな端末を一台借りて、メッセージを入力していく。
アデルにもらったキャッシュが早速役に立った。
ソノラン・アデルには簡単に名と端末を借りた事を。
ユウヅキには以下の様に。]
『エイミーよ。端末を借りたわ。
安全を確保したら折り返し連絡ください。
どうか無事で。』
[連絡を待つ間、倉庫街に向かう。
雇主に受取証を差し出せば、端末にキャッシュをチャージしてくれた。]**
ー 下層区画 路地裏 ー
[スプリンクラーに晒されずぶ濡れのままユウヅキは歩いている。なるべく静かに、なるべくひっそりと。
騒がしさがトレードマークとすら思われている節がある男が静かに動けば、人は存外その存在に気づきにくくなる]
[ピロン、一つメッセージが届く。ちなみにユウヅキの端末は防水仕様だ。 洗濯物と一緒に洗っても安心である]
『ユウヅキだ。
何故僕が安全じゃないところにいると思われているのか甚だ疑問だが、とりあえず安全なところにはいる。』
[そこまで書いて、手が止まる。どこにいるかまで記載したらエイミーはきっとこちらに来るだろう。しかし……]
『お前は誰かに命を狙われている、かなり大きな組織なようだ。今すぐ持っていた小包を捨てて逃げろ。』
[……エイミーの安全を考えて、それだけ打ってメッセージを送信した]
[その後はしばらく下層にある空き家の中に潜んで体制を整える予定**]
最近近所に越して来た、大馬鹿ドンパチドタバタ探偵だ。
お前の知り合い〜?
ハ。
ったく、お似合いだなあおい。
[ぶち切れてる思念。
この場合は、ユウヅキにブチ切れている思考が伝わるだろう]
[1]
[2]
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