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羊飼い メロス は 闇商人 ライザ に投票した。
闇商人 ライザ は 羊飼い メロス に投票した。
農夫 ハロルド は 闇商人 ライザ に投票した。
闇商人 ライザ は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
闇が村を覆い、村人達は自らの過ちに気付いた。人狼達は最後の食事を済ませると、新たな犠牲者を求めて無人の村を立ち去っていった。
cast
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Melos suzukake
Amy Black azubu
(Alyssa Radford)
Raisa kkr_2ID
Harold rokoa
Yuudzuki Nightline Lalacia
Noel Akatsuki-sm
Special team
-Ernest kkr
-Train Jetship pontaro
NPC
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Criminal Gimlet
Villager
― 救護テント前 ―
[手から放たれた異能はライザの胸部へ吸い込まれるように奔り、彼の体は一度大きく跳ねた]
…………っ
[びくりと一度目を瞑った後、恐る恐る開いてライザを見る。
咳き込むような音と共に呼吸が回復し、掌にも力強い鼓動が伝わった。
そしてその目が、ゆっくりと開く]
[一度空を見たライザの瞳が、次に自分の髪を、そして覗き込む瞳を見る]
ライザ……!
─ 救護テント前 ─
[負傷の酷いライザを抱えて運ぶのは難しい。
そこでハロルドは積み上げられた集積物に目をつけた。
数ある中には板状のものも含まれている]
この辺りが良いか。
[ライザを乗せるに足る大きさの板を見つけると、引力制御を施して集積物の中から引っ張り出す。
それを手にメロスの下>>1へと戻ると、感極まった様子で報告してきた]
そうか、良くやった。
だがまだ油断は出来ない。
救護テントに運ぶぞ。
[くしゃりとメロスの頭を撫でた後、持って来た板をライザの横へと並べて、今度はライザに引力制御を施す。
少し持ち上げればふわりと上がる状態にして、メロスの手も借りて板の上に横たえた]
俺は能力の維持に努める。
メロス、運んでくれ。
[効果範囲を視界にし、板とライザの両方に引力制御をかける。
これでメロス一人でも持ち上げられ、移動も楽になるはずだ。
また、手で運ぶよりも揺れが少なくなることがメリットでもある。
デメリットは当然、ハロルドの消耗だ]
[救護テントについたなら引力制御を維持したままライザを医療ポッドへ収めることになる。
無事安置し、カプセルの蓋をして起動ボタンが押されたなら、ハロルドも一息つけるだろう*]
これから…か…そうだな…とりあえずは…
……ん?
[ノエルとそう話していると>>4:+49、向こうからハロルドが来ていることに気がつく>>3。
その瞬間ユウヅキは真っ青になった]
『村人にも同じことをする算段なら…容赦しない。
ここで潰す』>>2:138
[そしてユウヅキはつい先程それをやってしまったのだ>>3:+106]
(潰される………!!!!)
[ユウヅキは逃げることを決意した。
謝るとか、赦すとかそういう次元じゃない。
合わせる顔が一切ないし合わせたら最後殺されそうとすら思えてならないのだ。
ユウヅキは必死に逃げるルートを考えていた*]
― 救護テント前 ―
わ、お、おい!
[ハロルドに頭を撫でられ>>2、照れ混じりに抗議の声を上げるが、あまり無駄話をしてもいられなかった。
ハロルドが運んできた板へ、引力制御を受けたライザの体を横たえる。
続けてハロルドは板とライザへ能力を使い、こちらは運ぶ役目を任された]
ああ!
[ライザの乗った板は、一人でもふわりと持ち上がるほど軽い。
そして揺れも少なく、安全に医療ポッドまで運ぶことが出来るだろう。
――しかし、それを可能にするためにどれだけの消耗があるか、今の自分にはなんとなく察することも出来た。
安定したコントロールが、異能を扱う上で最も難しいことだろうから]
ありがとう、ハロルド。
[ライザをポッドへ収めた後、一息つくハロルドに改めて礼を言う。
テント内から綺麗な水を探し、コップ代わりの容器で運んで来たりもするだろう]
その……。
ハロルドは、今後も村では、異能を使わないのか?
[僅かに休憩するような間があるなら、その時彼へ向けて問いを発する]
良かったらハロルドも、異能の使い方を教えて欲しい。
――普段は使わないでも、いざという時にまた暴発させないためにも。
[そもそもこの異能が消えることはないのか、それすらもまだわからないが。
この先異能と共に生きることになるなら、彼の在り方が異能との付き合い方を決める一端になるのではないかと、そう思っての問い**]
それは構わないが……
(特殊チームに回収されるとかは無いのだろうかね)
[メロスの願いにふと過ぎる。
治療の名目で捕縛され、治療法が見つかれば異能を消してしまう可能性だってある。
その辺りは特殊チームがどう出るか次第か、と考え、思考を一旦脇に置いた]
俺はあまり教えるのは得意ではないぞ?
[それでも良いなら、と笑って言った**]
(逃げなくては)
(ハロルドとは流石に合わせる顔がない!)
ノエル、すまない!後は任せた!
[ユウヅキは真っ青な顔で目の前にいるノエルに>>4+49そう叫ぶと、身を翻し奥へと逃げ出した。それはもう、静止されても聞こえないくらいには速く。
医療ポッドの影に潜み、こっそりとハロルドがこちらに来ていないか確認する。 脳内はすでに『やばい』『逃げなきゃ』『謝って済む話じゃない』という単語で埋め尽くされていた]
『無駄にしたら許さないから』>>3:+37
[そこでユウヅキはハッとする。エイミーとの約束はどうする、と。 料理を食べたいと言い出したのは自分自身だというのに]
(『ヤクソク』は、守るものだ!!!)
(だがそしたら見つかる!!!どうすればいい!!?)
[ユウヅキは、ハロルドが自分に気づかず医療ポッドエリアから出ていってくれることを祈った*]
[ビクリ!!!と身体が跳ね上がる。
後ろから誰かに声をかけられたからだ>>10
振り向けない。青い顔から脂汗がダラダラと出てくる]
(ハロルドじゃないよな、だってさっきまであそこにいたよな、だってさっきでていったんじゃなかったのか?!!)
[自分から離れるように歩いていったハロルドを見て、ユウヅキはもう既に彼が出ていったものだと思っていたらしい。安堵したところでの不意打ちに流石に度肝を抜かれる]
(く、空間制御! 空間制御!!空間制御で逃げる!!!)
(誰にみつかろうがこの状況は不味い!!!)
[慌てて目を紅くするが、上手く発動しない。
ギ、ギ、ギ、と後ろを確認するために振り向いた目は紅いことだろう…が]
……!
[その瞬間に口の中から血の味がした。『休養が必要』なユウヅキには空間制御を使うのは流石に無茶だった]
[中途半端に赤くなった目で、真っ青な顔で、どう逃げようか考えていた*]
『逃げるんじゃない!』>>14
[そう言われてユウヅキはまた逃げる足を速めた。
いままさに現行犯で捕まりそうなのに、逃げないバカがどこにいる!と必死だ。]
[医療ポッドエリアの出口が見えてきた。ユウヅキはそのまま飛び出すと、テントの出口はどっちだと周囲を見渡す。
その際誰かに逃げようとしている姿を見られているかもしれない]
(……あっちだ!!!)
[見つけたのは、前にも通ったテントの裏手の出口。
人通りもほとんど無い。強いて言うなら備蓄してある食材の山や水のタンクのある倉庫が近くにあるだろうか。
このままなら誰にぶつかるでもなく逃げることだろう*]
[ユウヅキとの距離は縮まるどころか離れるばかり。
向こうが速度を上げたというのは見るからに明らかだった。
ユウヅキが医療ポッドエリアの出口を飛び出すのを見て、ちっ、と舌打ちする。
逃げる理由は分からないが、このまま放っておくわけにも行かない]
逃げるなと……言ってるだろう!!
[已むを得ず、効果範囲を視界にし、ユウヅキに対して重力倍化を仕掛けた。
先程メロスにかけたものよりは強い、足を止めさせるためのもの。
以前の使用もあるため長続きはしないが、距離を詰める一助になればと思っての行使だった*]
あ、いや、えっ、と
その、なんだ、あれだ
は、話せば分かる!!!話せば!!!
[手を伸ばしてきたハロルドに>>18 とっさに出た言葉はそんな間抜けな言葉だった。それはユウヅキ本人も自覚しているようで]
(これ僕が『尋問』してきた奴らも言ってたセリフじゃないか!!!)
(僕がそれで1度でも『尋問』の手を止めたことはあったか?!いやない!!!)
(すなわち僕はこれから『尋問』される!!!)
[『尋問官』から『被告人』へ立場が変わる。
生まれて初めて『尋問』される側に立って、僕ってひどいことしてきたんだなと思ったがその思考も焦りで一瞬で消えた]
[とにかく今は逃げなくてはと真っ青なことこの上ない*]
[引力軽減までされては>>20ユウヅキにはとても抵抗できない。逆の方向に逃げようとしてもハロルドの方が力は強いし異能まで使われてはもうずるるるると間抜けな音を立てて連行されるしかない]
[とにかく、こういう時には正直に言えば罰は多少軽減されるということをユウヅキは知っていた。だからとにかく話した]
あ、あれは不可抗力だったんだ!
何もしてないなら村人を襲う気なんて一切なかった!
お前に言われた通り、ちゃんと犯人だけ狙った!!!
帰り道にたまたま人が襲われてたから助けに入ったら襲っていた奴がたまたま村人だったんだ!!!
操作系異能者だったから、本気で叩かないとこっちが負けることになっていたから相手をしただけなんだ!!!
つ、潰すなら足の骨までにしてくれ!!!!
[言い訳と弁明とあと罰の規模を小さくしてくれという嘆願と、とりあえずしっちゃかめっちゃか叫んだ。]
[なお、まだ言い訳ばかりで謝る言葉が出てこないのはパニックだからだろうか**]
[ここで意識が途絶え起き上がれなくなれば、メロスは心理的衝撃を受けたままの異能暴走の結果、心ごと辺りを壊し尽くしてしまうだろう。
望んではいない。
避けたいと思っているのに、ろくに体が動かない]
[あとは為されるがままに医療ポッドのカプセルの中へと運ばれた。
吐息が溢れ、ライザは痛みの中ではあったが、沈むように眠りに落ちていった*]
── 常駐テント ──
[トレインとテントの近くまで、大型バイク「月光<Gekko>」を押しながら歩いて来たが、アーネストはテントに戻る前に暫く辺りを走りに行った。
ドルドルと緩い走りで愛機を走らせる。]
特に変な予兆は無し──だネ♥
[岩山をぶっぱしたのもあって、辺りの環境なりに大きな影響を与え……まあ与えているのだが……、野生生物その他の行動に変化が無いかの確認だったが、特に何もない。
その間、村の方ではユウヅキが、薬剤投与された村人とドンパチしたり、ドンパチされ返したりしていたが、アーネストの耳に届く事は、トレインから連絡されない限り無かった。]
[そうして、in常駐テント。]
おや。
[怪我人で溢れて……は居ないものの、結構な数の村人や異能者達が、医療ポッドに収まっている。
状況を確認すれば、犯人に異能を強制発現された者が2名出たようだ。
そのうちの1名はメロス。もう1名はポッドに入っている。]
……お前は本当に馬鹿正直だな。
[重々しい雰囲気から一転、唯一見えている口元に笑みを乗せる]
謂れの無い難癖つけて切りかかったなら許さないが、そうじゃないんだろう?
俺が言ったのは、撹乱が起きた時、その対象になった村人を問答無用に『尋問』する方法を取るなら潰す、ってことだ。
その前に確かめる事だって出来るはずだからな。
今回の場合は強制開花させられていた村人なんだろ。
それならむしろ感謝すべきことだ。
俺が向かえなかった現場で被害を抑えてくれた。
村人がそれ以上他の者達を傷つけるのを止めてくれた。
───……ありがとう。
[穏やかな口調、穏やかな口元で言い、ユウヅキに対して頭を下げた*]
[ユウヅキの目に映ったのは、ハロルドの半分だけの笑顔だった>>34。]
ば、馬鹿正直って…!ぼ、僕は馬鹿では…!
……えっ……
[そして、ハロルドが礼を言ったこと、頭を下げているのを見て……彼は黒い目を丸くした。]
い、いや、あの、ぼくは…
出来ることをしただけで…というかああするしかなくて…
お前のことをああやって『尋問』したのもあれしか、知らなくて
えっと、その、た、たまたま…
傷つけた相手が…『強制開花』したものだった、だけで
村人を傷つけたのは…その、事実だし
……お前の、ことも疑って…
…ご、ごめ……
[最後の言葉は聞き取れたかどうか怪しくなるほど小さかった*]
[下げた頭を戻せば、ユウヅキは驚いている>>36ようだった。
たどたどしく言葉を紡ぎ、最後に消えそうな声の謝罪が届く。
どうやらもうパニックは収まったようだ]
…その言葉に免じて潰さないでおいてやるよ。
たまたまだったとは言え、強制開花した奴を止めたのは事実だしな。
……だがな、あの方法しか確かめる方法を知らないというなら、他の方法も学べ。
あんなことを続けてたら、その内恨まれて身を滅ぼすぞ。
[笑みから表情を戻して、厳しめの口調で言う]
そうやって自分の非を認めてちゃんと謝れるなら、お前はまだ成長出来る。
そうだな、お前の場合はもう少し視野を広げれば色んなものが見えてきて良い糧になるんじゃないかね。
[最後はまた口端を持ち上げて、腕を伸ばしてユウヅキの頭をくしゃりと撫でた*]
……他の、方法…か
………僕は、まだまだ何も…知らなかったんだな
[厳しめにハロルドにそう言われ…、その黒い目を真剣なものに変える。自分の未熟さはここに来て多く知ったつもりだ]
非を認めて…謝れれば…
…お前も、エイミーやノエルのようなことを言うんだな
[彼女らに言われたことを、また頭の中で考える。
間違ったなら次にいかせる。悪いことをしたなら謝るのが一番大事。……そんな言葉たちがハロルドの言葉にも詰められているように感じた]
…視野を広げる、か。 ……そうだな。
よし。決めたぞ。僕は決めた…!
[どうやら何か決めたらしい、が]
っ、うわっ…!こ、こら撫でるな…!
髪が乱れる…! っ……子供扱いするな!
[そこまでは大人しかったユウヅキだが、撫でられて慌てて手を振り払おうとする。流石に気恥しいらしい]*
── 常駐テント>>40 ──
ハン。
[新たな煙草を口に咥え、火は付けずにメロスを見る。]
メロスだったっけ。
[見下ろし。
見下しでは無いが。]
フーン?
[そのまま、指でメロスの目の下眼瞼の皮を引っ張り、目を覗き込む。
アーネストからは、戦闘の熱気もしくは、戦闘をこなした後の焼けた様な硝煙の様な匂いがするかもしれない。]
[そして、バッとメロスを離す。]
──トレイン!
──ポルポ!
例のアレを。
もう一人の対象には、治療後に頼むよ。
[パチンと指を鳴らす。
用意されたのは、医療機器達の中でも特殊仕様の機器の物。
強制発現されたもう一人の女性にも、治療後に行うように告げる。もし既に検査なり治療なりが始まっているなら、「そうかい、仕事が早いね♥」とトレインとポルポに伝えただろう。]
ドームでの事件標本数も増えて、母数特性も分かって来てる。
[メロスの視線に答えるようにか、アーネストはメロスを見やり告げる。やがてテント内からか、或いはトレインの能力でか、治療ポッドとはまた別の機器が出て来るだろうか。]
コイツは、アンタが今どんな状態なのかを検査してくれる。
治療ポッドの方でも脳異常の検査とかは出来るけどネ。
こいつは、犯人が異能強制発現に使用した薬剤効果ならびにアンタの今の頭ン中がどうなっているのかと、異能の発現状態を診るものだヨ。
あァ、その顔。
もしかして異能を消されるって思ってンのかい?
──そんなに使い心地が、ゾクゾクする程ヨかったかい?
[ぐっと、アーネストはメロスに顔を近づくように覗き込む。]
[バイザー下のアーネストの双眸は愉しげに細められているだろう。ただ、そこには凶暴な光、鋭利な光も宿っている。
人を傷つける事への快感、はまあまだ良いにしても……実際欲望の都市としてのドームは品性方正ならば異能者集団達もフリーランスもドンパチも一部は存在しないかもしれない……、新たな襲撃魔なりの大きな犯罪者になるようなら、ぶっ飛ばす必要はあるだろうか?]
アンタさァ、もしかして、“治療”とかで異能が消えるとかって思ってンのかい?
もしそうなら、この世は無能者だらけの世界に戻ってるサ。
アタシらは、これと四六時中付き合ってンだよ?
ま、異能の強制発現だからね、無能者に戻っちまう者も中には居る。
大抵はそのまま発現したままの状態だケド。
でも、その度合いだっても様々さ。
[親指をくいっと倒して、機器に入れとメロスに示す。]
だから──アンタも、今のうちに異能との付き合い方を考えておくンだネ。
[内側は座るようになっているだろうか。
蓋が徐々に閉じてゆき、メロスから見えるのは既にアーネストの口元、その口元も蓋が閉じてゆくにつれ隠れ、外部が見えなくなるだろう。]
ようこそ、“コッチ”側の世界に。
アンタが、自分が“神”だの言う誇大妄想癖の男じゃないのを願おうか。
[それは、奇しくもメロスが何かを極めた異能者の事をそう思った事>>0:208への皮肉として響いたかもしれない。
その言葉は、確かに異能一つを極めた者は神に等しいと思えるかもしれないが、決して、異能者が万能でないことを示すものであり、異能者が人である事を示す言葉だった。]
[やがて蓋が完全に閉まれば、柔らかい静かな電子の光に切り替わり、解析か診断の為の作動の電子音がし始める。
姿勢も座る状態から横たわる状態に座席が変形し、それと共に診断用の端末が周囲から伸び、暫しの時間が経過するだろう。
それが終われば、その機器に備わった適切な治療方法がメロスに施される事だろうか。**]
─救護テント─
[特殊チームの食材はドーム産がほとんどで、ずいぶん長く食べていない食材も多く、懐かしさがつのる。
同時に今後の生活のことも考えてしまい、リストアップするだけについ時間をかけてしまっていた。
少し休憩に倉庫を出ると、医療ポッドのエリアには新たに運び込まれた人々に加え、メロスの姿があった。>>40
激しく動いたことをうかがわせる見た目だが、アーネストに話しかける姿は落ち着いて見える。
ユウヅキも帰還していたようだ。
彼も相当疲労してはいるようだが、何かふっきれたような清々しさに見えなくもない。
声をかけようとしたが、その前にハロルドの姿を見つけ、駆け寄った。]
ハロルド!
無事でよかった。
[ほっと表情を緩める。
何から話そうかと頭がぐるぐるし始めたのはその後のこと。]
……メロスは、どうなったの?
普通そうには見える、けど。
[医療ポッドの方をみやりつつ、ひとまず一番気がかりな事から尋ねる事にした。]*
─ 救護テント ─
エイミー。
[治療が完了し、元気そうに駆け寄ってくるエイミー>>53に安堵の色を見せる。
何か話したそうな様子に言葉が紡がれるのを待っていると、メロスについてを訊ねられた]
無差別に暴走することはなくなった、と思う。
異能も自分の意思で扱えている。
ただ、不安定なままなのは間違い無い。
[エイミーの視線を追うようにしながら、メロスの状態についてを伝える]
治療は受けた方が良いのかもしれない。
それにより暴走化が抑えられるかもしれないからな。
[リスクが減るならそれに越したことは無い。
特殊チーム側も流石に放置はしないだろう。
既に接触し、特殊な機器に入れられようとしていることはまだ知らない]
…エイミーは、なんとも無いか?
[後遺症のようなものはないかと思い問いかける。
途中、視線を向けたエイミーの姿が少し掠れて、ふるりと軽く首を横に振った*]
[見定めるような、凶暴で鋭利な瞳>>48。
疑われるのも仕方ないと甘んじて受け止めていれば、アーネストからは思い掛けない言葉を掛けられた>>49]
そうか。
……アーネストさんのような人でも、そんな風に思うのか?
[やや差別的な物言いではあるが。
気ままに力を振るっているように見えるアーネストが、力と"付き合っている"という言い回しをしたことに純粋に驚きがあった。
遠い存在と感じていた上層の人間たちも、異能を誇るばかりでなく、それぞれに悩みながらも受け入れているのかもしれない。
そう思うと、彼女らにも少しだけ親近感、"同じ人間である"という感覚を得られた]
[異能が消える可能性も、残る可能性も、共に受け止める心算で頷く]
わかったよ。
[幸い、考える時間はそれなりにありそうだ。
閉じていく蓋や、内部の機器を見ながら思う。
僅かに空いた隙間からはアーネストの口元が見え、それも段々と隠れていく]
歓迎ありがとう。
[ようこそ、というアーネストの言葉>>50に、薄く笑んで答える]
これからもよろしく。
同じ異能者の仲間として。
[実力的には対等ではないだろうが、敢えて宣言するように言う。
そしてまだ彼女の煙草が目視出来ているなら、その先端に小さな電撃を発生させ、火花で着火を試みた。
それはかつて自分が無能力者だったころ、眼前で行われた着火>>0:12へのちょっとした意趣返しでもあった]
そう。
[少し、うつむいた。
状況を聞くと、改めてメロスが被害者であることを実感する。]
特殊チームの治療なら、うまくいくと思う。
いい機械を持っているから。
[自身の事を問われ、うなずいた。]
ええ、カプセルのおかげで身体はすっかり元気。
ハロルドこそ、痛かったでしょう。
[ハロルドの服は左腕や腹部が切れていた。
後で服を縫うから、と言いかけて、胸がつまる。
能力の話をした後でも縫わせてもらえるだろうか。
とはいえ、トレインと話して、全て話すと決めたのだ。]
[何かをひとしきり語り、メロスがアーネストのタバコに雷で着火するのを目にする>>60]
[同じく頭痛は感じない]
……どういうことだ?
[メロスの入った医療ポッドの蓋が完全に閉まるのを確認すると>>61、ユウヅキはそこまで行き、目の前に立つ。
意識の揺蕩うメロスとたいめんすることになるだろうか?]
………
[彼を見下ろす。ここまで寄っても頭痛がしない。
空間のゆらぎを起こすほどのエネルギーが漏れ出すのも>>1:50、その体から爆発寸前のエネルギーも>>1:67感じない。]
[これらの頭痛の原因は…メロスが自身の能力に気付かず溜め込み続けた結果であるのだがユウヅキはそれを知らない]
[黒い目はしばらくメロスを眺め、そのナゾを解明しようと考えるだろう*]
── 常駐テント ──
ククク……イイよ。
ゾクゾクしたってネ。
他者を嬲る快感、遠慮なく膨大な力を振るう快感。
そいつと付き合うのも人生の愉しみサ。
[ニィとどんなに凶暴な感情をその時感じていようとも、アーネストはそう言い>>58肯定する。
快楽主義者ゆえこその肯定の言葉か、はたまたどんな理由であったか。]
── 常駐テント ──
はァ?
どういう意味だい。
[四六時中付き合うというのは、まあアーネストの場合は生まれた時からの異能者でもあり、周囲の環境全てもほぼ異能者だから、という上での言葉だったが。
ただ、その言葉を受け、メロス>>59が何らかの示唆と洞察を得るのなら、それはそれで良いだろう。]
[目が合ったメロスに>>69、ユウヅキは余計に混乱した]
[あれほどの事があった、エイミーからもメロスが暴走したのを聞いた>>3:+19。ベリティと同じ症状>>0:129ならそれこそこんなところでグースカしてるのがわからなかった。]
………もしここで、こいつが…
『奴』の思想に染まっていたとしたならば…
……また、暴走して…誰かの危害を加える可能性があるというのであれば……
[……ユウヅキは冷たい目で見下ろした。
『センセー』に熱狂的になるスラムの人々のことを知っていたからこそ、『奴』の手駒となり得る危険分子は排除したかった。
ユウヅキは、蓋の開閉ボタンに手を伸ばしかけ]
── 常駐テント ──
[感謝と挨拶>>60には、面白くなさ気な顔をし、毒気を抜かれたように唇がへの字になったものの、蓋が降りてゆく角度の問題で一時的に見えなかったかもしれない。]
[チッ]
[そして再びメロスの顔が見えた頃か。
唇に咥えた侭の煙草に火花が散り、着火する。]
………………。
[紫煙が立ち昇る。
そうして、メロスが機器に収納され検査と治療が始まり微睡み始めた頃、]
……やるジャン♥
[ニィと口角を吊り上げ、煙草を片手で支え離し、特殊チームを率いるアーネストではない、素の口調で口にした。*]
………いや、臆測の域を出ないか。
[手を伸ばすのを止めた。目が覚めた後に直々にどの程度能力が使えるようになったのか見せてもらえばいい。
もう『センセー』はいない。慌てる必要も無い。]
[そんな落ち着き払った態度が生まれたのは、この村での経験があったからだろう]
―― テント内 ――
[とりあえずは犯人を捕まえないと、だろうか。>>4
すでに犯人が捕まっていることを知らずにそう思っていたが、
ユウヅキの顔が真っ青になってるのを見ると再度眉をひそめていた]
…………?
[ノエルもまたハロルドらがテント内に入ってきているのに気付いてはいたが、
それとユウヅキの様子がおかしいことを結び付けられずにいた。
そうこうしているうちにハロルドら――ハロルドとメロスは、
板に載せて運んでいた人影――おそらくライザだろう――をポッドの一つに横たえ始める。
一番出入り口に近いポッドを選んだのだろうか、距離はまだ遠かった。
話し声もろくに耳に届かないくらいに]
[気が付けばまだ遠い距離に見えていたハロルドの姿もなかった。
様子を見に来るだろうか、と思ってしばらくはその場にとどまっていたが、
そういうことは特になかった(どころか奥の方がちょっと騒がしくなったくらい)ので、
結局自ら元気な姿を見せに行くことにした。
あの様子ではユウヅキがまた騒ぎを起こしかねないとちらりと思ったが、
彼は悪人ではないし、自分に害のある範囲のことではないので放っておくことにした。
これも一種の処世術というやつである]
(早く楽な格好にでもなりたいンだけどねェ。)
[メロスを特殊調整されたポッドにぶち込んだ後、アーネストは、一旦はその場を離れようとしたものの、ユウヅキの接近に気づく。
内心でのボヤキは、ユウヅキ…というか、トレインが付いてはいるが、こちらを伺う気配を感じた為。
ユウヅキが近づき>>73>>76、メロスのポッドへ向けて何事か話しかけている。
独善的行為で動くのであれば、アーネストはユウヅキを叩き潰す事を考えていた。
特殊チームの任務行為/この場合は、被害者の拘束と早期治癒・村や住人達への被害を特殊チームよりは可能であれば与えずに犯人確保を行う事であろうか……を邪魔するのであれば、アーネストはそうして来たしそうするだろう。]
[……その前に。
今更ながら自分の両の手指に包帯がぐるぐると巻かれているのに気付いたが、
(あのポッドの機能だろう。やはり最新鋭すごい)
そろそろいらなくなる頃合いだろう、と思って取っていった。
ゴミ箱を探してテント内を歩き回り、見つけた金属製の箱に放り込む。
かくして]
――――ハル兄!
だいじょうぶか。……あ、ハル兄自身のことじゃなくて、いやそっちも心配なんだが、
全部いい具合に解決したんだよな……? メロスのことは。
[どのタイミングであったか。
ハロルドの姿を見つければ近付いていってそう問うた*]
ユウヅキ・ナイトライン“尋問官”殿。
[敢えて、家名と役職名を口にする。
ユウヅキ、お前は何の立場で来たのか?と。
尋問官としての立ち会いであれば管轄外、もしくは正当な手続き後の介入の必要性があり、また一般人として手を出すのであれば、妨害行為となろう。]
それを判断するのは、アタシ達だ。
[口にした言葉>>73を制するように。]
その機器は、思考クリアリングと強制発現による損傷と影響の診断と治療を行う。
これまでの、他の被害者達の治療の蓄積が反映された最新データでの稼働だヨ。
[尤も、手を伸ばす>>76のが止められた為、すぐにアーネストの口調は機器説明へと移ったか。]
ま、そこから出れば、五体満足脳も満足だろうネ。
変な影響は抜けてる筈だ。
[既に元の調子で、アーネストはユウヅキ>>81に返答する。]
安定──というのは何をさすンだい?
これまで無能力でヤって来たんだ。
異能のある生活は、最初は慣れないかもしれない。
赤ん坊から成長したなら、5才児でも分かる感覚が分からない事だってあるだろうサ。
ユウヅキ。
アンタ、暇してるなら後で調子を見てやりなよ。
様子を聞いた限りじゃ、随分と強い異能だ。
最初は、思いっきりどこまで異能が使えるか、試してやるとイイんだけどネ。
そこまでは求めない。
[ギアを全開にしての調子の確認は、まあ今でなくとも、後々メロスを気にかける者達が行ってくれるだろう。]
アタシはアーネストだ。
“エージェント”って呼ばれ方は好きじゃなくてネ?
[ニ、と艶やかに笑う。
それは、何時かの会話>>3:+86を引き合いに出すようにか。]
で、何だい?
話を聞こうか。
[確保は、最終的にはトレインが行った。
しかし、それまでの助力、少なくとも1/3はユウヅキの(乱入とはいえ)戦いぶりもあってのことだ。
謝礼はその分、払われるものだろう。*]
[『尋問官』と呼ばれ>>84、ユウヅキは反応する。
黒い目がアーネストの方に向き、じっと見据える]
悪いなエージェント。僕は『ユウヅキ』だ。
『ナイトライン尋問官』という人とは会ったことがないな。
それは一体どんな冷血漢だ?さぞ人の悲鳴が大好きでトモダチを平然と傷つけるようなクズ野郎であることだろうな。手続きなんてすぐに終わらせて拷問するかもしれん
だが僕は『ユウヅキ』だからな。然るべき罰が必要なら甘んじて受ける品行方正な一般市民だ。
[それは言外に、自分は仕事とは何の関係もなくやって来た…『部外者』にほかならないことを告げた。]
全く持ってその通りだな。
非礼を詫びさせてもらう。『ただの一般人ごとき』が特殊チームを疑うなどどうかしていたな
ただちょっと寝ぼけた顔が間抜けだったから、額に肉でも書いてやろうかと思ったんだよ
…診断が正確に出るならいいんだ。安心した
ありがとう。
[頷いて、近くに人のいないのを確認すると順に話し出す。]
あの、まず、さっきはありがとう。
私が倒れる前、手を出してくれたでしょ。
危ないことして、巻き込んでしまってごめんなさい。
[そこまでは、すらすらと。
続きは少し口ごもりつつ]
それで──あの時、私、メロスの事、
後先考えずに攻撃しちゃって。
[腰のワンドに手を触れて]
これ、すごい威力だった。
なのに、私、メロスが防げるかも考えないで撃ったの。
……自分の身が危ないから、じゃなくて。
メロスが能力手に入れたのに嫉妬して。
メロスはもちろん、あなたにも申し訳無いことをした。
あなたが村の事大切に想う気持ちを
踏みにじってしまった。
ごめんなさい。
[言って、うつむいた。
ハロルドから反応が返れば、まだあるの、と続ける]*
── 常駐テント>>88>>89 ──
[ユウヅキの語りを流すように耳にした後、]
額に落書きなら──トレインにでもペンを借りたらどうだい?
[油性マジックは流石に、石鹸も貴重な村では可哀想な事になるかもしれない。テント内には、綺麗に消す為の石鹸なりアルコールなどもあるだろうが。]
クク……可愛い新たな異能者の後輩だ。
あまり可愛がりすぎないようにしときなよ?
[まあ、ほどほどにはするだろう。
メロスもだが、ユウヅキも。]
[周囲を確認してからの話>>90に黙って耳を傾ける]
…巻き込むなど。
俺はそんな風には思っていない。
[すらすらと紡がれた感謝と謝罪。
それには気にするな、と言うように言葉を向けて。
口篭りながらの話も一区切りするまで黙って聞いた。
メロスが異能を手に入れたことに嫉妬したと聞くと、前髪の奥で緩く瞳を瞬いた。
能力が無いから、と言う理由でドームを出てきたエイミー。
望む思いは強かったのだろう]
……そうか……
[メロスへの攻撃は自衛のためかと思っていたが、そうではなかったらしい。
エイミーから紡がれる言葉は懺悔。
メロスと、ハロルドに対するもの]
確かにユウヅキ。
アンタに謝礼は支払われる。
だけど──ある程度の迷惑料(>>0:42>>0:43)は先に支払っているし、復興については、そう問題にはならない。
ドーム外だからね。
スラムみたいな立て直しも必要ない。
逞しいモンだよ。
[建て直しではなく立て直し。
その為の費用は、著しく低いと言っても良いだろう。
岩山を元に戻すなら、異能者或いはドームの技術や、もしくは多くの人力が必要だろうが、元に戻す必要も無い。]
だから、そいつァ、寄付ってものになるンじゃないかい?
それでいいなら、謝礼をそのまま村に渡すケド────
────どうせなら、アンタから渡しちゃどうだい?
少なくとも、この村にもうよく関わっちまったンだろう?
[そう提案する。
ユウヅキとの会話が一段落すれば、後はトレインに場を任せるなどして、アーネストはその場から立ち去るだろうか。**]
そりゃアンタ、ハンドトゥハンドだよ。
[ニィと良い笑顔を向けて。
電子通貨もしくはトークンや貴金属なりのもの、或いは何かを購入しての寄付か?
いや、その精神は、]
[銃弾の分析はとうに終わっていて、モニターに表示される内容を確認し、サンプル収納箇所に転がる銃弾を拾い上げる。
銃弾の中に満たされていたのはやはり薬剤で、異能の強制開花と精神へ高い悪影響を齎す特殊なものだったようだ]
よく分からん部分もあるが……精神への影響に関しては特効薬が作れそうだな。
[これはハロルドが持っていても意味が無い。
データと共に特殊チームの面々に明け渡すことにした。
分析データを保存して、薬剤入りの銃弾を手に特殊チームの面々を探す。
その途中で誰かに名を呼ばれ、そちらへと振り返った]
分からないなら、分かる奴に意味を訊くンだね♥
[それは、村の住人達かベリティなのか。
どちらにしても、その精神的な意味はベリティの様な体当たりさを感じさせたかもしれない。
半ば、ユウヅキが自分で行うものと見做し、アーネストは颯爽と去っていった。**]
― 医療ポッド内 ―
[ポッドの周りが何やら騒がしい。
が、結局は睡魔に負けて、しばしの眠りに就く]
[その間に診断装置は、脳波の計測や薬剤の分析等を進めるだろう。
凶暴性の除去、記憶の欠落部分の修正、あとついでに肉体の負傷治療。
その辺りが自動的に進行していく]
[脳や精神への治療は、メロスに夢を見させていた。
散り散りになっていた記憶が再び繋ぎ直され、一つの時間の流れが出来上がる。
そしてメロスは、その手でジェイクを、エイミーを、ノエルを、ライザを傷付けたことを、完全に思い出したのだった]
[ポッドの中を覗いたなら、震え、涙を零すようなメロスの姿が見えたかもしれない。
しかしそれも、やがては落ち着いていくだろう。
全てを受け止めるまで、ポッドの判定装置は待っていてくれるかもしれない]
[そして、治療完了のランプが点灯した*]
(大体そうだ、今までこいつの異能に苦しめられたんだ)
(多少のいたずらで仕返しくらいバチは当たるまい)
[ユウヅキは少し離れた所までマジックペンを探しに行く。……そして見つけた場所は、テントの中の隅っこ。
村人同士の連絡のための掲示板に使われていたマジックだ]
……よし
[ユウヅキはそれを持ってメロスのところまで戻った]
[まだ寝ているなら、その顔に【肉】とかくき満々で*]
…よし、寝ているな。
[ユウヅキはまだメロスが眠りこけているのを見てキュポンッとマジックの蓋を開けた。余談だが水性である。]
……何も考えずグースカ寝やがって。
どうせそんなだから自身の異能にきづかなかったんだろ…!
[キュッキュッ、と額に【肉】の字を書いてやる。
ついでにカイゼル髭も書いてやる。]
……ふんっ、異能を止めろと散々忠告したのに聞かなかった罰だと思え。 大体…皆を傷つけたんなら皆を笑わせるくらいの償いしたってバチはあたらん
[ユウヅキはなんだかスッキリしたようだった*]
[どうして忘れてしまったかを問えば、その経緯を話してくれた。
幼い頃の出来事、無邪気な判断による致命的ミス。
大切なものを失ったことへのショックは如何ほどか。
異能を封じてしまうほどであることから余程のことだったのだと知る]
……辛い想いをしたのだな。
[呟くように言って、改めてエイミーを見遣った]
…俺も、言わなければいけないことがある。
[ずっと隠してきた。
けれどもう、他の村人にも知られてしまったこと。
それをエイミーにだけ伝えないと言うのは、どうしても出来なかった]
今回のことで色々あってな。
恐らくもう、広まってしまっている。
君にはまだ伝わっていないようだから、俺の口から伝えよう。
[右手を持ち上げ、前髪の下に差し込み掻き上げるように動かす]
───……俺も、能力者だ。
[前髪の下から覗くのは、一目でミュータントと分かる白銀の瞳。
テント内の強い光に晒され、ハロルドの視界が光に塗り潰された]
ずっと隠して、異能も使わずに暮らしてきた。
だが今回のことで露見してしまってな。
俺も……君と同じ立場なんだ。
[そう続けながら、掻き上げていた前髪を下ろす。
じわりと時間差で視界が元に戻って行った]
……黙っていてすまない。
[ぽつりと謝罪が零れ落ちる*]
[能力者である、と伝えた瞬間はどこかすっきりしていた。
そして、ハロルドは醜い嫉妬も、能力の話もすんなりとはいかずとも、受け入れてくれるという。
優しい人だ、素直な気持ちを伝えればこうなるだろうと思っていた。
それなのに、どこか釈然としないのは一体なぜだろう。]
……そうなん、だけど。
[忘れていただけではあるのだけれど。
理由を話せばそれも受け止め、ハロルドは娘の気持ちを慮る。]
ええ……それなのに、
また同じ事繰り返しそうになってた。
[メロスを傷つけかけたことだ。
自嘲をもらし、そして娘は眉根を寄せた。
望んでいた反応であるはずなのに、どうしてこうも胸の内がもやもやするのだろう、と。]
なぁに?
[ハロルドからも話があると聞き、ひとまずもやもやは脇へ置いて彼の顔を見上げる。
前髪がかかれ、露わになった白銀の瞳に思わず息を飲む。
彼が告白を続ける間、ぼぅっと見つめ続けていた。
やがて前髪が落ち白銀が隠されても、しばらくは目をそらせずにいた。]
そう、だったの。
[少し、納得した。申し訳なくも思う。
娘が能力者への嫉妬を話した時、ハロルドの胸中はさぞかし複雑だっただろう、と。
それでも話してもらえれば、と浮かびかけ、飲み込む。]
言えないわよね。
私、ずっと能力者にぴりぴりしてたんだもの。
……ごめんなさい。
そばにいるの、辛かったでしょう。
[歯を噛みしめ、うつむいた。]*
[アーネストの言葉>>96が耳に入れば、口を尖らせる。]
えー、コイツに報奨金払うんですかい?
別に姉御と俺ちゃんだけでも楽勝だったと思うけどなー。
[特殊チームで確保しました、と賞金稼ぎと3人で確保しました、だと報告に対する上層部の印象が変わってくる。アーネストが評価されるべき部分が少なくなってしまうのが不満らしい。口は挟むが、当のアーネストが勧めていることを考えて、それ以上は追求しなかっただろう。]
でも治療にかかった費用と勝手に持って行った水分はちゃんと差し引くからなー。
[カプセル破壊の犯人探しの際に、ユウヅキがタンク1個分という大量の水を持ち出していた>>3:+42のを見つけていたのだった。]
[ライザの親は夭逝し、残っているのは写真くらいだ。
ライザの体にはSC4ドームの血が流れている。
片親はぬばたまのような黒髪をしていた]
[物心ついた時には【東洋会】に預けられており、厳しく鍛えられた。
幼い頃から感情を表に出すことは少なく、特にそれで困ったことは無く、他が、感情表出豊かなものも、そういうものと思っていた]
[青黒い空間。
暗くはない。
どこへ続くかは分からない。
延々と歩き続ける。
歩いても歩いてもそこからは出られない。
足がくたくたになる程、歩いているのに、疲れる様子は無い]
[景色に、罅割れが入る。
青黒い空間から何時かの景色>>2:92>>2:97に移り変わって。
その時と景色は少し違った。
'間に合わなかった'場合の景色だった。
グワン、と視界が揺れているのは、銃弾の当たった対象がライザだからだろう。
景色の様相は、例えるなら、通常の視界に罅割れたレイヤーを重ねるようなもの。
景色そのものが壊れた訳ではない。
その罅割れは、ライザが思う場所へと放つように動かすことが出来、巻き込まれれば相手を負傷させることが出来た。
そして、更に相手を空間で喰むように傷つけられた。
その攻撃の手はその時居たユウヅキやハロルドとメロスに無差別に……]
[汗に塗れて叫んで目が覚めた。
荒い呼吸。
ライザは、自分自身の叫びで起きたのを自覚する]
…………夢……か。
[ライザは、深い溜息の後に呟いた*]
………バレてたのか
[トレインに水を持ち出したことを言われて>>120、トレインの顔から視線をそらした。少々バツが悪そうにトレインの顔から露骨に顔を逸らし…あー、とかうーとか言うが]
わ、悪かったよ。他に持っていけるものがなかったんだ
井戸の水は全て別のところに移してしまったし、水以外に扱える武器はないし…
[結局素直に謝ることにした。 そしてそこまで言ってもうひとつ気づく]
それから忘れていたが、井戸水の賠償責任に関してはお前も同罪だからな?というかきっかけはお前なんだからな!そこら辺の保証だなんだはお前にもやってもらうぞ*!
── 立ち去る少し前>>120 ──
まァ、ちょろまかしたってもイイけどネ。
トレイン──アンタが言いたいことも分かる。
アタシ達だけでの達成にしちまえば、確かに見映えはイイさ。
[メロスが着火した煙草を旨そうに燻らせながら。]
ミズ──
[この場合は、Ms./女性への敬称>>0:3。]
──もだけど、事後処理チームに掛かれば、その辺は分かっちまう。
分かっているだろう?
[咎めた訳ではなく、トレインに仕方ない奴だネという許容と苦笑が混ざったものを向けたか。**]
[メロスの事が気になるというのは実に彼らしい。
こういう人だから、村では手厚く扱われるだろう。
おまけに娘のためにも手を尽くしてくれるという。
娘は目を伏せ、小さく柔らかな笑みを浮かべた。
一つ心に決めてうなずいて、意志を伝え始める。]
私は――そうね。
迷っていたけれど――村を、出ようと思う。
せっかく思い出した力だもの、役にたててみたい。
だけど私の力は多分、ドームでないと使えない。
あなたの事は家族みたいに思ってるし、
お世話になった村の事は、ええ、大好きよ。
[ハロルドの、前髪の向こうを見つめて微笑んだ。]
今まで、ほんとうにありがとう。*
お前は……ユウヅキ……?
[医療機器の蓋が開いた後、まだ寝ぼけまなこのまま、こちらの名を呼ぶ相手>>136を見た。
彼には直接の危害を加えてはいないが、何かと迷惑を掛けてしまった、気がする。
それに対し謝罪の言葉を口にしようとしたが――その思考は、何かがツボに入ったかのように爆笑するユウヅキを見て何処かに飛んでしまった]
い、いや、どうした?
何がそんなに可笑しいんだ!?
[明らかにこちらの顔を見て笑っている様子のユウヅキに、訳もわからずただ困惑する。
ライザの叫び>>126が聞こえたのはその時だった]
ライザ!!
大丈夫か!?
[ユウヅキに問い質すのは後回しとばかりに、ポッドを飛び出しライザの方へ駆け寄った。
残念ながら、顔はそのままになっている*]
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