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次の日の朝、星詠み アムリウス が無残な姿で発見された。
鉱石樹は永久(とこしえ)の時を過ごしたかのように、身動ぎしない。
枯死し、鉱石化したそれは、辺りの鉱石達と一体化し、宇宙を映している。
現在の生存者は、シティーガール アンジュ、まかねの雛、知識人 ヤクシ、南方輸送連合 Vリリー、看板猫 エミリア の 5 名。
「そのように制作された、か。私にはよく分からんな、やはり」
看板猫の想像通り、白髪にはコンビニ店員としての生を謳歌している彼女の幸福の形がよく分からないらしい。
「そういう思考になるように出来ている…というのは、私が知識を喰って生きているとか、そういう根本的なものであるのだろうか?ふむ、実に興味深いな」
だが、憐れむとか同情するとか、助け出そうとかする様子はない。生きる者にとっての幸せは多種多様であることは白髪は承知であった。無理にそれを崩そうとすれば逆に不幸にしてしまう。
「お休みは貰えとるのか、良かった良かった。お前さんの様に可愛い娘が休みも貰えずブラック労働なんて涙が出てしまうわい。…そうだ、お前さんは次の休日はどんなところに行ってみたい?」
猫少女を、優しく撫でる。
あらあ?
[さっきまであんなに彷徨いていたスタッフ達の姿が見えない。
灯台もと暗しとはこの事だってね。
あたしがここに居るって知ったら、驚くだろうな。]
あたしとしては都合良いんだけどね。
[ちょっぴり馬鹿にするように、けらっと笑った。]
これはね、包帯じゃあない。
帯のように見えるが、そのじつ、触ってみればプラスチックのような金属のような、そんな物質だと分かるよ。
こう見えて、どんな方向へも動かせるし、様々な特性を持っているんだ。
[帯状の物質の先端を、男の頭部の飾り物へと突付くように触れさせる。]
(まあ、それだけじゃないんだけどね)
そうだね、僕のことはメギドと呼んでよ。
残念ながら、病人でも怪我人でもなく、健康体さ。
[そこまで言うと、丁度宇宙コンビニの商品が並べられた所だった。]
ちょっと、ちょっとあなた。
[アンジュはその辺りにいた誰かさん>>1:11に声をかける。
そこに置かれていた簡素なテーブルにぴょんと飛び乗って、目線を合わせた。]
この近くにいた、イクノデRのメンツを知らないかしら?
それか、こーーーんな顔した奴。
[アンジュが尻尾を振るうと、地面にあに顔色の悪いクルペオ>>0:2の絵が浮かび上がるのだった。]
[店員に向き直り、]
へえー。マドンナ、いい名前だね。
ビクトワールは瓶のでがいいな。
どっちも貰おうか。
それにオレンジとレモンと蜂蜜も頼むよ。
スパークリングワインも、店員さんのお勧めのを一揃い、瓶で。
紙パックはちょっと避けたくてさ。
[次に、並べられたつまみを見る。]
うーん、いいね!
バゲットのセットに、パイのセット。
今出してくれたものを全部買うよ!
あはは。選びたいと言ったのに、全部勧められるままだったね。
あとさ、もう少しつまめる軽食はあるかい?
ほら。
パイもいいけどさ、片手であまり手を汚さず食べれるもの。
容器有りでもいいけどさ、少し腹に溜まるってやつ?
あるかな?
[追加注文。**]
更新時間が24時間延長されました。
ふむふむ、怪我ではなかったかそれは良かった。
ああ、私も列車に乗っていたよ。本当はおおいぬの一等星に行くつもりだったんだが間違えたんだ、はっはっはっ
そういえば同じ客室に入っておったな、少々お酒も一緒に嗜んだような。
所が私が持ってきた酒が「すぴりたす(アルコール度数96%)」であったのがまずかったのか、一口で酔いつぶれておったな、はっはっはっ!
[まあ私も二口目で酔いつぶれたがな、と男に笑う]
ふむふむ?これはぷらすちっくであるのか。自由に扱えるというのはなかなかに興味深い、タコ足のようであるな。特性というのはどういったものがあるのだろう?
[男の包帯(ではない)にぺたぺた触りながら白髪は目を輝かせた。男が買い物をしているのは目に入っているがそれより今は好奇心の方が勝っているのであった**]
[買い物をしながら、白髪と話を続ける。]
目的地があることは良いことだよ。
別の場所に辿り着いても、それはそれだしね。
ふふっ。
まあそういうことにしておくよ。
[生き物として見られるのは悪いことではないし。
お酒を共に飲んだことに、にっと笑う。]
プラスチックって訳じゃないさ。
合成物質だからね、色々混ぜ合わせている。
金属のように硬かったり、ゴムのように弾性があったり、プラスチックのように軽かったりと、良い特性ばかりを備えているんだ。
言うならば、そうだなあ、これは僕の手のようなものさ。
おっと、ちゃんと両手はあるよ。
[両手を見せて。
合成帯をぺたぺた触られる限りは、好きにさせている。体まで触ろうとすれば、合成帯をしゅるりと動かし、ガードはしたが。*]
ふむふむ、便利なものであるな。私もあと五、六本腕があったら便利だろうなと考えることはまちまちあるのだ。
[両手の造形を見て、少しばかり不思議な感覚を覚えた。今まで観察してきたものとは何か違うような。そんな感覚だ]
ああ、私の名か。私はヤクシと名乗っている。以後よしなに。他には『ケンジャ』とか『みすたぁまいご』と呼ばれたこともあったな!
私はこれから、いんてぐらる・つりぃという所に向かおうと思っている。なんでも、とても大きな鉱石樹らしい。是非とも見たいものだな…辿り着くことが出来ればな、はっはっはっ!
[大きな声で笑う。自分の方向音痴を完全にネタにしている**]
ふふっ。便利だろう?
ま、こっちの帯はさ、荷物が多い時に使うくらいなんだけど。
[両手の造詣は、ヤクシが感じたままの通りだろう。]
ようやく名前が聞けたね。
うん、よろしく。
へえ、ミスター賢者は、鉱石樹の方へ行くんだって?
奇遇だなあ。
僕も、昔の鉱石の採掘跡を回ってから、そっちへ行こうと思っていたんだ。
[ふむ、とメギドは頷く。]
ねえ、良かったら、トロッコに乗っていくかい?
採掘跡を通ってから行こうと思っていたんだけど、先に鉱石樹の方へ回って、ヤクシだけを降ろしてもいいよ。
どうする?
[楽しげに笑っているヤクシに提案してみる。*]
ふむ!ありがたい
では共に行かせてもらおうか。旅は道連れ世は情け、とな。実にありがたいことだ
[白髪はそう言うと、トロッコ乗り場はどっちだったかと思案し始める。出た結論は、見事に正反対であったのは想像に難くない]
そういえば、お前さんは降りないようだが先に採掘跡を見たいのか?折角だからお前さんもいんてぐらる・つりぃを見ていくのはどうだ?
[旅ならば共に行ったほうが楽しいんじゃないか?と笑った。**]
ふわー
さて、一度ホテルに戻ろうかな。
[背伸びをしたところで、ふと真横から声がかかり、振り返る。
そこにはテーブルの上に乗った空色の獣の姿があった。
彼女は息つく間もなく質問をしてくる。]
イクノデR?イクノデ…
ああ!イクノデR!
えっ、取材の人たちが来てるの?やっぱり鐘の取材?
もしかしたらわたしも映るかも…、だぞっ!
[そこでやっと質問に答えていないことに気が付いて、少し肩を落として彼女に答えた。]
あー、でも、そういう取材の人みたいな人たちは見てないよ。
その地面の人も、見おぼえないん、だぞっ。
というか、あなたも関係者の人、ですか?
スタッフの人?
それとも…もしかしたらゲストのスター?
[尻尾の一振りで似顔絵を地面に描いたその様子がただのスタッフではない感を醸し出していて、少しだけ目を輝かせながら、逆に彼女に質問をした。**]
おっと。
ヤクシ、顔を向けてあそこかな?って顔した方向は、トロッコ乗り場の方角じゃないよ。
僕が連れていってあげるから、買い物が終わるのを少し待ってよ。
いやさあ、時間的に鉱石樹の「かね」が鳴る時に行きたいと考えてたんだ。
鉱石の採掘後を通った後に、鉱石樹の元に行けば丁度「かね」を聞く時間に良さそうだったからね。
聞いた後は、そこで、陽が昇るまで居ようと思ったんだ。
まあでも、先に少しの間、鉱石樹の……インテグラル・ツリーを見てから、採掘跡に行って、また鉱石樹の元へ戻って来てもいいかもね。
[旅は道連れの言葉に肩を竦めて笑い、了承の意を示した。*]
[ 僕は、少し歩いた後にごとりと横向きになると、時折大地を短い肢で蹴って、ふわふわの仔が向かった方向へと、ごろごろと転がり始めた。
歩くには長い距離で、転がった程度では追いつけそうにもなければ、誰か近くに生き物の気配がすれば、止まって肢を隠して何か鉱石が生えた風景の一部に溶け込んだりしていたから、移動には随分と長い時間が掛かったと思う**]
そこはお互い様の部分かもしれませんね。
[普通に生まれて育って… 知識としては知っているが実体験が伴わないそれは想像の範疇を出ない。]
恐らくは同じものであるかと思われます。
コンビニの運営、お客様の期待に応えることが価値観の中で最上のものとなるよう調整された結果です。
レミリアシリーズで店員であることを厭う個体は存在していないはずですから。
[若しかしたら何らかのイレギュラーは存在したかもしれないが正規のデータしか知らない自身にはわからないことだった。]
3年稼働して問題がない場合、お休みが頂けることになってるんです。
休む時は1月くらいまとめて休めるんですよ。
休日はそうですね、見たことがない場所に行くことにしてるんです。
大きな街と辺境しか知らないので。
一度動物園には行ったことがありますね。
次に行くとしたらテーマパーク?
自然公園的な場所ももいいですね。海中都市の公園に行ってみたいと思ってます。
さあね、スターかどうかは想像にお任せするわ。もしかしたら、あたしを見た事くらいはあるかもね。
[有名だってのはなかなか大変で、みんな期待の目を向けてくる。時には厄介事に巻き込まれる事だって。有名税ってもんだ。
だからいつも軽く受け流すのだけれども。]
そうね、知らないの。それならいいや。
けれど、あたしの事は黙っていてくれないかしら? なかなか大変なのよ。
タレントやってるってのも、ね?
[耳元で甘く囁くアンジュの表情はまさに営・業・ス・マ・イ・ルである。]
>>5 >>6
お買い上げありがとうございます。
スパークリングワインのおすすめは、ブルーナンなど如何でしょう。
今ならお祝い用のゴールドエディションなんかりますよ。
22カラットの金箔が瓶の中を浮遊していて花びらのように見える少し贅沢なバージョンです。
[おすすめしたものをそのまま受け入れてもらえるのは、やはり嬉しい物です。
心なしか何時もの笑顔に感情が透けて見えるかもしれません。]
片手で… ですと、ホットスナックの串焼きセットは如何でしょうか。
焼き鳥各種と唐揚げ棒、フランクフルト、アメリカンドッグ等が入ってまして、保温用の容器に入っていますので何時でも温かく食べられます。
全部で10本ずつのセットになってます。
― 宇宙コンビニ ―
おおお、何それ格好良さそう!
うん、じゃあそれでお願い。ブルーナンのお祝いの。
どれも、この銀河じゃ見たことの無いお酒だから楽しみだよ。
[早速おすすめのままに購入。]
店員さん、良い笑顔だね。
片手のは、ほら……あれ、何て言ったかな……サンド……なんとか。
[悩むように、目の形がくにゃり。]
ああけど、その串焼きセットもいいな。
10本ずつのセットは多すぎだけど……何時でも食べれるのか。
ううん、じゃあその10本セットにしようかな。
焼き鳥各種と唐揚げ棒は多くてもいいんだけど、……フランクフルトとアメリカンドッグは心持ち少なめに、出来る?
数本抜くだけでいいんだけど。
[お願いをしてみて、これも購入。
全て購入し終われば、ヤクシを連れてトロッコ乗り場へ向かう予定。**]
おおおおお
[空色の獣に微笑みながら耳元で囁かれ、全身の毛がぞぞぞと逆立った。
間違いない、この獣は一般人にはないオーラを醸し出している。
彼女の言葉に頷き、こちらもこそこそと囁き声で彼女の耳元に返した。]
わかった。
タレントさんのお忍び旅行だものね。
絶対わたし、誰にも言わないん、だぞっ。
因みに、こんなことを聞くのは失礼かもだけど、お名前だけ伺ってもいいですか?
色々追っかけてくる人の様子がわかるかもしれないし。
あ、わたしは、Vリリー、だぞっ。
[どこか面目なさげに名前を聞いた。]
(確かコンビニって24時間営業だよな。それを3年か。
なんだ、やっぱりブラック労働じゃないか)
白髪はそう思ったが口は噤むことにする。あまりそういうことを言うのはその生き方しか知らない彼女には酷というものだ。
「遊園地か、遊園地はいいぞ。どこを向いても夢と楽しみがある。ただひたすらに人を楽しませる為に生まれた空間というのには、刹那的な熱と、情熱がある。まるで愉快を詰め込んだ迷路のようだ。しかも、もっとそこに留まっていたいとすら思える事もある。是非1度行くといい」
「自然公園というのも、素晴らしきものだ。そこにしかない命がそこにある。海の、川の、森の…そこで息づく息吹がある。お前さんは、普段働き詰めであろうからあまりその様な命の脈動には触れられぬだろう。
…彼らの熱い鼓動を、静かな情動を感じ取ることはきっとお前さんに良い何かを与えてくれよう」
ふふ、ありがとう。Vリリー、ね。いい名前貰ってるじゃないの。
[アンジュはVリリーの頬にそっと前肢を添える。]
アンジュ。
アンジュよ、アンジュ。
白髪は語る。世界の美しさを、宇宙の素晴らしさを褒め称える。
ぷろぐらむ、という言葉から彼女の根本を変えることができないのは既に分かっていた。それでも、ほんの少しだけ彼女に何か他にも楽しみができたらと思ったのだ。
ほとんど無意識の善意だった。もしいつか、彼女の価値観が変わってしまってコンビニから逃げるような事があったなら、その時は…と。
かつての自分が、『人狼の知識を吸収』することに飽いてしまったように。彼女がコンビニに飽いてしまった時には、彼女も自由になれたらと。*
― 少し先の時間軸 ―
料金は高いけど、それに見合ったサービスに内装だとか。
宿泊者は、この星をめいいっぱい楽しむ為に来たんだろうな。
さて。
ヤクシ、色々トロッコが並んでいるね。
形も様々なようだけど、どのトロッコに乗ろうか?
(インテグラル・ツリーは、そこまで離れて無いようだけど、まあね。)
[メギドはヤクシに選択を任せる。
ヤクシが選んだトロッコはどれだろう。
選ぶまでの間、メギドはぶらぶらして眺めているだろう。
そしてもしも、他に人影が見えるようならば、その人物に気づくだろう。**]
おお、ここがトロッコ乗り場か。
ふむ?ここは確かVリリーが泊まっていたホテルだな。
もしかしたら彼女とも再開できるかもしれん。ふふふ。
お前さんは「かね」がなるのを待とうと思ったのか。ふむふむ、「かね」のなる瞬間を見てみるというのも良いかもなぁ。悩ましいなぁ…でもやっぱり1度は普段のいんてぐらる・つりぃもみてみたいしな。やはりトロッコに乗せてもらって…どのトロッコが良いだろうか?できるだけスリリングで面白いやつが…
[彼はそこまで言うと、言葉を止める。外の鉱石まみれの荒れた大地を凝視している]
…おい、今石がひとりでに動かなかったか?
[白髪は確かに見た。何か小さな石が自分で動いている。鉱石の光が移動して駅の方に近づいているのだ。>>21]
…………。
(いや、でも待たせてるし。折角誘ってもらってこちらからも一緒に行こうなんて言ったのにそれを途中で話の腰を折るとかそれどうなんだいやしかしでもなんだあれは)
[傍目から見ても、白髪がウズウズと身体を震わせているのは一目瞭然だった*]
― 少し先の時間軸 ―
Vリリー?
知り合いがいるなら、見に行くかい?
まあ、この星は小さいし、そのうち再開出来るかもしれないけれどね。
じゃあ、普段のインテグラル・ツリーを先に見に行こうか。
スリリングなやつなら、そこの制限速度無制限のやつが…… ん?
[メギドは、ヤクシの声に振り返る。
幸か不幸か、その時は光は動いていない時だったようだ。]
丁度、インテグラル・ツリーの方向ではあるね。
トロッコに乗って、見に行ってみるかい?
ヤクシが、徒歩で先に向かいたいなら、トロッコを借りた後で追ってゆくけど。
僕は、どちらでも構わないよ。
[ヤクシの行動に任せるつもりで。**]
ふむ…?気のせいであったか?
うむむ…いやしかし…うむむ…?
そうだな、私は済まないが徒歩で向かっていくことにするよ。ここまで連れてきてもらったのに悪いな。
[知識の人、ヤクシはやはり好奇心には勝てないようであった。メギドの好意もあり、彼と別れて白髪は動く石の方に歩いていく。
振り返りざまに、またいんてぐらる・つりぃの麓で会おうと手を振りながら。]
メギドとは、また木ノ下で会えることだろう…
さあて、動く石の正体は如何に?*
[そっと頬に置かれた前足の、爪で掻かれることもなく、覆う周りの毛からほんわりとした温かさが伝わってきた。]
アンジュ…
アンジュね
[どこかぼうっと近い彼女の顔を見ながら呟いた。]
アンジュの額、駅の明かりできらきらしてる。
[無意識に彼女の輝きに手を伸ばしかけて、はっと我に返った。
ひょいっと身を後ろにそらす。]
わわわっ 恐れ多いっ!
はー、はー
えーと…あなたはしばらくここに居るの?
わたしはこの近くの鉱石ホテルに泊まって年を越す予定なの。
[呼吸を整えると、「アンジュ」と名前を言うと周りに誰かいた時にばれてしまうだろうか、と名前は呼ばずに声をかける。]
少しホテルで休んだら、新しい年の夜明けとともにこの星中に鳴り響くというかねの音の大元の、インテグラル・ツリーの方を目指すつもり。
アン…あなたもそこに行くのなら、一緒に音を聞けるといいなと思って。
あ、でも多分、この星に観光に来ている人のほとんどが集まると思うから、あなたを追っかけるような人も来るのかな…
もし、もしもそういうので困ったらわたしのところへ来るん、だぞっ。
いくらでもかくまうんだから。
[最後は少し胸を張って、とんと拳でその胸を叩いた。]
それじゃあ、またね。
きっとまた会えるよね、…アンジュ。
[周りにこれといった人の気配があるわけではないが、名前だけ囁き声で彼女に声をかけると、駅の隣の鉱石ホテルの方へと歩いていった**]
あら、いいじゃないの。ロマンチックなものは、あたしも好きよ。
[だから嫌なのよねえ。何が嬉しくて、この時にサバイバルしなきゃいけないのよ。
あたしはあたしの好きにさせてもらうわ。]
大丈夫よ。あたしにも、考えがあるの。あなたが“匿って”くれるならね。頼りにしているわよ。
夜明けに落ち合いましょう。
[ 僕はふわふわの仔が向かった方向へごろごろごろごろ転がりながら向かう。
その時だ。僕は何かを感じて転がるのを止め、肢を殻の中に隠し、殻の最下部を地面にくっくてるようにした。
暫くすると、足音が聞こえ、誰かがやって来た。
僕は亀裂から覗いていたけれど、目を瞑る。そうすれば、亀裂の中を覗いたって真っ暗になるからだ]
ふむ…?このあたりの筈だったのだが
おかしいな…
[白髪は周囲を見渡す。知識をフルに使って、確かに見たソレを探す]
複数の光が動いていたように見えていたことから恐らくは何かの石に鉱石が複数ついていたのだろう。
輝きは海松茶◆、mediumspringgreen◆、紅◆…移動速度を計算するに先程の場所から大体…この辺りに来たのかな?
大きさは輝きの差から比較して…大体私の手のひらより少々大きいくらいか?
[白髪は、迷いなく動いた『何か』がいる方向へ進む。見えていたものに関しては彼は間違えることは少ない。なんとなく、当たりをつけて石を拾い上げていく*]
…? なんだあの鉱石は。割れとるな。運送した奴が途中で落としでもしたか?
[コツコツとノックしてみる。…音に少し違和感があったような?]
…岩が詰まってるにしては音が軽くないか?…ふむ
[ひびの間からそっと中をのぞきこんでみた。真っ暗だが…それにも違和感を感じる。]
内部は隙間があるのに、鉱石が生えておらんのか?表に出ていた鉱石の根のようなものがないというのは一体…
ふむむ…
[よく、観察してみる**]
― ホテル ―
ふう…
[ホテルの部屋につくと、ベッドにころんと転がって呟いた。]
アンジュの考えって、なんだろう?
…あっ、そーだ。
[ふいに立ち上がると、セットしておいた機器の前に座り、ヘッドフォンをする。
アンテナの位置を調整しながら、集音された電波を聞いてみた。]
ジー、ジー、ガガッ…
…
―今日のスペース赤ちゃん
エリダヌスのアケルナルを見て元気に角を伸ばしています
―宇宙の皆さん、こんにちは!
今ならアルフェラッツ付近の店舗でおでん半額、おでん半額 貴方の星の宇宙コンビニ 続々出店強化中!
―うお座フォーマルハウト周辺では未だ内戦が続いています
付近を運航の際は充分にご注意ください
―宇宙サッカー1部リーグ結果です
レアルアルタイルFWトトットトトトト、上空350mからの神落とし蹴りに対しトロトロシティDF陣の身体を張った蜘蛛網カウンターが決まり、番狂わせが起きました
―毎度おなじみ宇宙の果てまでイクノデRから本星系付近の皆さま限定ご連絡!
鉱石星へ行ったら、番組ポスターを要ちぇきら
―かんむり座を揺るがす大規模M&Aが成立しました
アルフェッカtrsn王立ファンドによる宇宙スイーツメーカー準大手「銀河ばなな」の買収は最終調整段階に入っています
―全宇宙の星落教団員の皆さま 来年の宇宙の中心は白鳥座112.33.444.15となりました
新年からの祈り場の設定にお間違えの無きようご確認ください 良いお年を
…
ジジッ ガーー
ふむ…休暇未だ終わらず、か。
[にやっと笑った。]
悪くもない、だぞっ!
ひと眠りしたらツリーの方へ行ってみよう。
ヤクシも行っているかなあ。
また迷ってそうなのが心配だけど…
でも、ツリーの辺りはどんな雰囲気の場所なんだろう。
あ、もひとつ違うビンも持って行っちゃおうかな…
[にやにやしながらいつの間にか眠りについていた**]
[ 僕の殻は分厚いけれど、中は岩や鉱石で詰まってはおらず、僕が詰まっている。
目を瞑れば、覗いただけでは、真っ暗闇。
殻の内側は、屑鉱石が生えていたけれど、食べ続けていたし、また生えて来ても爪の先ほどにもなっていなかった。
それは殆ど見えない筈なんだけど・・・
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
行ったかな?
ううん、まだみたいだ。
何かずっと話している声がするし、目を瞑った辺りをじっと覗き込んでいる気配がしている。そんなに覗き込んだって、真っ暗なんだけどなあ。光を当てれば、僕の目の辺りの鱗が見えるかもしれないけれど、これまでそれを見ても、不思議な模様だと思われるばかりだったけど・・・**]
…………。
ううむ、よく見えん。光源が足りんな。
よいしょっと。
[カランコロンといくらか小さめの鉱石を差し込んでみる。小さな小石のような光が壁を伝って落ちていきなにかにコツンとぶつかった。それはどうやら何かの生き物の額であるらしかった。鱗に光が反射していて…白髪はそれを理解した。中にいるのは、鱗の生えるようななにかだ]
…生き物か、これは?鉱石とは明らかに違うな…
お前さん、生きとるのか?言葉は分かるか?
[コンコンと殻をノックして問いかける。]
(さて、動く石の正体は分かったな。そろそろいんてぐらる・つりぃに向かうか…だがコヤツはどうするかな)
[白髪は大樹の方向に向かうことを考え始めた。しかし、興味を持ったものを置いていくなど『知識』の名が廃るというものだ。]
…そうだ、こいつも連れていこう。旅は道連れだ。
[そして相変わらず白髪は突拍子もなかった。肘程ある石を悠々と担ぎあげ、線路に沿って歩き始める。街の方向か、大樹の方向かはわかっていない]
お前さんの話も聞いてみたいからなぁ、話す気になったなら、話しておくれな?はっはっはっ!*
[ しーん ]
[ ・・・
わっ、わぁ!
勝手に持ち上げるなんて、困るなあ。
二度目に持ち上げられたけれど、今回は強引だ。
僕は鉱石樹の方から来て、ふわふわの仔のところへ行こうとしていたのに、逆戻りする方向に歩かれたら、困るよ。
なんて勝手な生き物なんだろう。
僕が殻をノックされても黙って動かずにいると、突然担ぎ上げられてしまった。
僕は仕方なく、丁度目の上の鱗にあたった鉱石を、外からは見えない殻の内側で手でキャッチし、そっと口に運び、食べて、担ぎ上げられるがままに旅をすることになった。
どこに旅にいくつもりなんだろう?
僕はそんな事を思いながら、声の主に、少し不思議な旅の道連れにされたのだった**]
…あれっ???
[白髪は大いなる鉱石樹を目指し脚を動かしていた。線路に沿って歩けばほぼ間違いなく鉱石樹につける…筈だったのだが。どういうわけか、目の前には鉱石樹を目指すトロッコ乗り場と鉱石ホテル。どうやら、逆戻りしてきたらしい]
ええ…?おかしいな、確かに鉱石樹に行くには線路を辿ればいいと聞いたのだがな…
[自分が逆走したという発想のない彼は、鉱石ホテルの裏手でウロウロし始める…**]
[彷徨い歩く末に辿り着いたのは、鉱石ホテルだった。
華やかな光のある場所で過ごすのも悪くはないが、やはり静かに過ごすほうが性に合っている。
フロントの者に費用を払い、部屋で少し休憩してから、
ホテルのロビーにあった椅子に腰掛ける。]
[首にかけてあるパネル、懐の鉱石カイロ、そして額に肉の文字。
チェックインした時と変わらぬ状態で、またも寝息を立てている。
眠っているように見える……が、手元にある雑誌(恐らくロビーに置かれていたのだろう)は、まるで読まれているかのように規則正しいペースで捲られていた**]
ええーっ。
ヤクシ、先に行ってて良かったのに戻って来てくれたのかい?
律儀だなあ。
[律儀ではなく方向音痴なだけだが、メギドはまだ知らない。
まだメギドからヤクシには声をかけてはいないが、さて、ヤクシが鉱石ホテル裏手から移動した先は、どこだったか?*]
む?メギドがいるということは…ここは別の街ではなく…元いた場所に戻ってきてしまっていたのか?
まっすぐ歩いてきたつもりなんだがなぁ。
[メギドの方へと向かう。肩に大きな石を担いでいるが身体がよろけたりする様子はない]
やあ、メギド。さっきぶりであるな。
まっすぐトロッコの方向に向かったのだから鉱石樹にたどり着ける筈だったのだが…何故か戻ってきてしまった!はっはっはっ!
[本人は笑ってはいるが流石に察するだろう。この白髪、方向音痴だと。石を抱えたまま、トロッコに乗せてほしいと告げる*]
やあ、ヤクシ。
さっきぶり。
なぁんだ。律儀とは別だったんだね。
てっきり、あちらに居るとばかり僕は思っていたよ。
(もしかして、ヤクシは方向音痴の気があるとか?)
[そんな事をちらり。]
それが、ヤクシが見た動く石?
何だか重そうなものだなあ。
ごつごつしているけど、丸っこくて罅も入っているね。
[乗せて欲しいと言われれば、]
勿論いいよ。
さあ、乗って。
もう乗る人は居ないかい?
居ないなら、出発しようか。
[と、トロッコの中へと手を向けてヤクシを促す。
持ち物、連れてくる人が居ないなら、今度こそ出発となる。*]
あはは。はしゃぎすぎだよ。
[間違えて別のに乗りかけたのには、見て見ぬ振り。]
ヤクシって子供っぽいね。
実は若いとか?
[そんな話を振り。
ヤクシがトロッコに乗り終えると、その後からメギドも乗り込んだ。
購入した飲み物や食べ物は、飲み頃、食べ頃の温度。]
じゃあ、トロッコで、インテグラル・ツリー行き。
出発進行だよー。
[声は、それなりに大きく。
鉱石ホテルの人にも届いたかもしれない。]
じゃあ、ぽちっとな!
[揺れのオフをぽちっとな。
続いて、先ずは自動操縦にしてみる。
速度を変える時だけ、ギアチェンジが必要そうだった。
がたっと、最初に音がして、続いてカタコト、カタコト、カタコト、と音を響かせ出発し始める。
音は聞こえても、揺れない快適な乗り心地だ。*]
私か?歳を数える癖は無いからなぁ。
ざっと6000は軽いんじゃないか?だが私達の種族は齢は億単位であるし、私が宇宙を旅するようになったのはここ数百年でな、見たことも無いものばかりではしゃぎやすいのはあるかもな!はっはっはっ!
[そう言いながらトロッコの上でおでんを頬張る。変わり種と言われたトマトが意外といける]
おおっ、はやいはやい!これならあっという間だな。
石ころや、もうすぐ鉱石樹につくぞ。鉱石樹の麓には沢山の人が集まるからもしかしたらお前さんが望むものが見つかるかもな。あ、おでんは食べるか?
[膝の上に乗せた石に語りかけながらも旅を楽しんだ*]
6000!凄いねえ。
長生きじゃないか。
それに億単位の同胞もいるだなんてさ。
[見たことも無いものばかりなので、という理由には合点したように一つ頷き。]
数百年前に旅をし始めたってことは、それまでどこに住んでいたんだい?
[メギドはメギドで、保温用の容器から、フランクフルトを取り出しパクリ。じゅわっと肉汁が溢れ出し、おっととと舌でなめ取りながら、咀嚼する。]
おでん?
僕にもくれるのかい?
なら、代わりに僕の串焼きセット(>>23>>25)もどうだい?
[どっかりとあぐらで腰を降ろし、ヤクシに話しかける。
ヤクシは、動く石に語りかけていたのかもしれないが、メギドは自分に言われたことと捉え、そう返事した。]
[最果ての/地平線の向こうへと続くようなレエルに添い、トロッコは走る。
レエルだけは、この時期前に保守点検されたのか、詰まったり事故を起こすことはなく。辺りの荒野には、ぽつぽつと鉱石の光の群れが見えていた。
さながら、幻想的に見える。]
良い眺めだなあ。
[そんな事を呟くうちに、トロッコの先に大きな鉱石樹が見えて来たようだ。*]
どこに、かぁ。『チキュウ』と呼ばれる辺境の小さな星だよ。そこで知識を溜めておったさ。が、少々飽きてしまってな。その知識は。
[ムシャムシャとトマトのおでんを咀嚼しながら答える。良い子は口に入った状態で喋らないように]
うむ、良いぞ。大根や餅巾着は私からもオススメだぞ!
出汁も良い。最近のこんびには素晴らしいな!
[おでんの入ったケースを渡し、代わりに何本か串焼きを貰う。もぐもぐと食べると顔を綻ばせた]
うむ、美味いな!
[串焼きを頬張りながら、先を見据える。 鉱石の荒地の先に、それの姿が見え始めた。鉱石樹の梢は、枝の先まで全てが鉱石に覆われ、今でも命が息づいているようだった。]
…素晴らしいな、あれは…ここからでも分かる
あれが…いんてぐらる・つりぃ…
[白髪は感嘆する。
輝く命を喪ったはずの、光輝く鉱石の命の大樹。
脈動せぬはずのその幹は、そのうちに潜む二つの巨大鉱石の鼓動があるようだった*]
[ 違うんだ。
僕は、鉱石樹の方に逆戻りはしたくないんだ。
僕は殻の内で小さな鉱石の欠片を摘んで食べる。
外から、おでんを食べるか?なんて声が聞こえるけれど、ささやかな抵抗で反応はしなかった。
この白髪の6000年生きているという生き物は、知識を溜めるという生き物らしい。
正体が分かったって言っていたけれど、一体どう思っているんだろう。
膝に乗せられているから、下の方から、何だか温かくなってきたなあ**]
チキュウ?
へえ、不思議な響きの星だね。
(該当する星は複数件あるみたいだね。)
飽きたっていうのはどうしてさ。
知識を溜める人っていうのは、知識を溜めるのが好きで溜めているものだと思っていたよ。
[話を促し。
メギドも行儀なんて知った事じゃなかったので、ムシャムシャフランクフルトを咀嚼しながら尋ねる。良い子は口に入った状態でry]
ほんと!?
やったあ。
はふっ、んん、この大根美味しいね。
繊維がほろっときて、餅巾着の餅ももちもちしてるよ。
ずずーっ。ぷはぁ。
出汁も、煮込んだ具の味が混ざり合ってるね。
[勧められるままに、幾らかのおでんを食べる。味レポである。]
お、そうそう。
その串焼きはさ、ワインと一緒に飲もうとしてたんだよね。
着いたら、一杯しながら向かおうか。
[枯死し、鉱石化したインテグラル・ツリーは、星空の下で星の光をそのまま宿しているようだった。
光が宿っている為、どのような形状であるのかが、遠目でも分かる。]
凄いねえ。
[それから暫くは、メギドはムシャムシャと食べる咀嚼音だけを響かせていた。
やがて、インテグラル・ツリーの近くにある、トロッコを停めるのに丁度良い場所が見えて来る。*]
(この石、相変わらず沈黙しとるな。中身の予想は大体ついておるが、もしかして誰かに懐いておるのか。刷り込みという奴かな?そりゃ嫌われるわな)
怒らせたか?石ころや。「かね」がなった後には町に戻るから、そしたらお前さんの望む所に連れていってやる。
[ポンポンと石の表面を撫でる。もしゃもしゃと食べる串焼きも食べるか?と一応は聞いてみる。]
ふむ、例えをだすなら…そうだな。6000年間同じような内容の本を読み続けたら飽きるだろう?そういうものだ。
一つのジャンルの知識だけしか集められなかったから飽きてしまった。そこで、そこから飛び出そうと思ったわけさ
[もちゃもちゃと串焼きと黒はんぺんのおでんを頬張りながら語る。良い子はry]
ふむ!美味いか。最近のコンビニとは凄いなぁ。帰りにまた買おう
[辿り着けたらな!とまた笑った]
ふむ、トロッコを停められそうだな…それにしても…これは…素晴らしいな…
これ程までに美しき輝きを見たことは無い…
[トロッコを停めてもらい、石を抱え降りる。
そこに輝くのは、美しいこの星の命無き命。この星を象徴する、鉱石たちの声だった。枯れてしまったその大樹の代わりにその姿を保ち続ける鉱石たちに、白髪は見惚れた*]
[ すんすんと僕は殻の中で匂う。
刷り込みというのは、初めて見た相手を親だと思うというものだけど、僕は親はなにものかは知っているから当て嵌まらないと思う。
それに、僕は石ころではないのだけれどなあ。
香ばしい、初めて嗅ぐ獣肉の匂いがして、少し気になったけれども、僕はそれよりも温かくなってきたので、うとうととし始めてしまったんだ**]
ああなるほど。
そりゃ飽きる。”飽きる”ね。
そこで得られるのが1ジャンルしかっていうのは、僕にはピンと来ないけど、チキュウの知識を集めきって退屈したのなら、分かるよ。
誰しも、同じことばかりは飽きて嫌んなるからね。
[ヤクシに、にっと笑う。次は鳥の串焼きをモシャモシャとry良いry]
ヤクシ、君ってば辿り着けるの?
また僕が連れてってあげようかい。
[笑いながら、モシャア。]
[そうして辿り着いたのは、インテグラル・ツリー/鉱石樹の麓/樹の下。
メギドは、トロッコを完全に停めた後、ヤクシの後で降りた。
辺りは、鉱石の芽が、成長しているものが多く見えたように思う。]
この星にはさ。
命が育たないらしいから、この樹も、元はどこか別のところから流れ着いたのかもしれないね。
[ほうとした様子のヤクシを邪魔しないよう、メギドは呟いた。*]
まあそこら辺は私の産まれが原因であるのだがな。
どうにもあそこにいては1ジャンルに特化してしまう。
[大きな石を両手で抱くように持ち、歩き始める。あまりゆさぶらないように、温めるようにゆっくりと。]
…この大樹も此処にながれついた、か…面白い仮説だな。
…そして…死して尚、その姿を残し鉱石達の依り代となる。…刹那的、余りに無謀、そして愚かしい選択、だからこそ美しいのかもなぁ…
[フラフラとなんとなく歩いている…がメギドに言われて足が止まる]
な、な、何を言っているんだ!流石に目に見えているなら向かえるさ!多分な!
[ちなみに白髪が進もうとしていたのはインテグラル・ツリーから少しずれた所の採掘場に出る道だったのは想像に難くない*]
良ければ聞かせてよ。
「かね」が鳴るまでの時間潰しにさ。
[メギドは、ヤクシの産まれの話を希望した。]
おっとと。
宇宙コンビニに辿り着けるのかの思い出しツッコミ、遅いよ。
[けらりけらりと笑って。
メギドは、ヤクシの腕へと石を抱えるのに邪魔しないよう自分の腕を絡めると、インテグラル・ツリーの方へと真っ直ぐに歩き始めた。
因みに、購入した食べ物飲み物は、合成帯で宙を移動させるように運んでいる。]
さあ、ここに腰を下ろして。
「かね」が鳴る時を待とうじゃないか。
[インテグラル・ツリーの元に着くと、メギドは胡座を組み、ワインを取り出す。]
私の産まれか?あまり面白いものでもないとは思うがな。
[クスクスと白髪は笑った。メギドの目の前に座り、あぐらの上に担いでいた石を乗せる。雛に足の温もりがまた伝わってきた]
この大樹は本当に見事であるな…私1人では辿り着けなかったかもしれん。ありがとうな、メギド。
…Vリリーや、あの寝ていた男やコンビニの店員…、他の者達もここに来ているのだろうか?もし会えたら宴会にしたいな、ふふふ
[メギドに合わせ、おでんのケースや、駅員から貰っておいたみかんを幾らか隣に並べる。蜜柑の一つはなんだか真っ白だが気にしない方向で]
…で、何の話だったかな? そうだ、私の産まれだったな。
私はとある生き物に産まれた『知識』だったんだ。
もっと分かりやすく言えば…、ある生き物の「人間的思考能力」かな?そいつらは生き残るためにある一点において「思考能力」を特化させる必要があった。だから私はそいつらから学び続けたのさ。
次第に私はそいつらの意識から出てきて実体化するくらいに成長した。それからもその能力を尖らせるために、知識を蓄え続けていた。…そして6000年目に飽きた。
[ケラっと白髪は笑った。同じことを学び続けるのはどうにもなとあくまでも軽く。]
さて…もうすぐだな*
[かね、と言うに相応しい音色だった。
鉱石樹の胎の中から、響いて来る。
星は落ちていないものの、何となしに、空が白じんできたようにも思えた。*]
…素晴らしい鐘の音であったな。
[白髪は感嘆する。ガィイイン、ゴウウウンと彼には聞こえた。それは故郷で聞いた寺の鐘に近いような気がした。魂を揺さぶる鐘の音は、白髪の心に染み入った、ぼんやりとそれに聞き入る]
…そうだ、忘れる所であった。
メギド、あけましておめでとうだな。
今年もよろしくな、はっはっはっ!
[白髪は快活に挨拶をした。1年の、幕開けだ**]
んーー
起きた、だぞっ!
[ベッドの上で半分体を起こすと背伸びをした。
深い眠りで酔いも醒め、体の疲れもがっつりとれたようだ。
ひょいとベッドから降りると、顔を洗って準備を始める。]
あっ
[バッグの中を整理しようとすると、何かがぽさっと床に落ちた。
サンタからのプレゼントの入った箱だ。]
…着て行っちゃおうかな、きっと、もう夜明けが近いわ。
[微笑むと、鏡の前で着替え始める。]
ん、ああ、そうだね。
[どうやら、メギドも音にほうとしていたようだ。
メギドには、様々に音が重なって、ヴィイイン、ウァオヮァゥゥンという、音に聞こえていた。
そうやって、擬音にしてしまえば、正しく聞こえていた音が記憶から消えてなくなりそうではあったが。]
ヤクシ。
あけましておめでとう。
今年もよろしくね。
[にっと笑って、杯を掲げた。
杯に満ちるのは、遠い銀河のブルーナン。
金箔の浮かぶスパークリングワインを、ヤクシ向けて掲げ、そっと一口飲み干し、一年の幕開けを、始まりを祝った。**]
うん、可愛い。
サイズもぴったり、だぞっ!
[大きな花柄がプリントされたセパレートの水着姿になり、くるくると周ってみた。]
よしよしー
あとはこれと、これと…
うん、宇宙艇からまた新しい瓶を持って行こう。
[にやりと笑って上から服を着こむと、部屋を出た。]
むむっ!?
[やはり揺れるランプの明かりに灯されつつも薄暗いロビーにたどり着くと、見覚えのある男が椅子に座る姿があった。
雑誌をぺらり、ぺらり、と捲る音が静かに響く。
しかし、寝ている。
寝ているのだろうか…]
あの、こんにちは?
[小さな声で話しかけたが、様子は変わらない。]
…あっ。
[もう少し近づいて、その顔を覗きこもうとした時に気が付いた。
プレートの、自分が書いた文字の横に、「← ありがとう ^o^」と文字が書き加えられている。]
あなたが書いたの?
うっ…ふふふ。
[そこで額の「肉」まで残っている事に気が付き、思わず噴き出した。
本当に、起きているのか眠っているのかわからない。
起きて顔でも洗ったら、普通鏡を見て気が付くだろう。]
変わった人、だぞっ。
でも、嫌じゃなくって良かった。
[どうやら車の側から移動させたのに不満があることはないみたいだ。
彼も観光できたのだろうか。
どこかに行く予定はあるのだろうか。
しかし、今の状態ではなにも分かりそうにない。
バッグの中から、マジックを取り出すと、さらにボードに文字を付け足す。
”←見ました。どういたしまして。ヤクシ&Vリリー”
その間にも、彼はゆっくりとページをめくり続けていただろうか。]
[宿を出て、駅の方へ周ったその時、がこぉん、という音がして振り返る。
そのうちにも、ごとん、ごとん、とレールの軋むような音はどんどん遠ざかっていく。]
トロッコ、かな。
ツリーの方角へ向かってく。
ということは、きっともうすぐなんだね。
[ふっと笑うと、駅の隣の空き地に置いてある艇のキャビン、ではなく運転席を開け、そのまま乗り込んだ。]
…指さし確認良し。
南方輸送連合レイナー2、Vリリー、離陸します。
[今は相互無線は完全に切っているが、いつもの癖で呟くと、エンジンをかけた。
ごうっと音が鳴り、垂直に機体が浮き上がる。
次の瞬間、後方へのブースターが噴射煙を上げ、どおん、と機体がインテグラル・ツリー方面の空へと一気に打ち出されていった。**]
[眼下には、点々と灯りが広がっている。
街の灯りではない。鉱石の光だ。
電燈のように煌く明るさではない。
しかし、黄赤◆や生成り◆や菫◆。
色んな色の光が、ぼんやりと暗い土地に点在していた。
そして、視線を上げるとその先に、インテグラル・ツリーの巨大な姿が見えてきた。
鉱石化した木本体の光だろうか、それともそれを基として、周りに形成された鉱石の光だろうか。
まるで樹を形どるかのように、淡い光が空に向かって伸びるように灯っていた。]
あっ
[キィン… カァン… コォオン…
音に共振して、機体が少し震えた。
サンタクロースが現れた時とは違う、混じりけのない、石か何かが移動して響くような音が聞こえた。]
年が、明けたんだね。
[そのまま、中空でホバリングをするように停止する。
じっと、ツリーの方向を見つめた。
ツリーのさらに向こうには、裾野が広く伸びる山々が見える。
はるか昔には採掘場として栄えたのだろうか。
鉱山跡らしき小さな人工物も点々と見える気がするが、定かではない。
そして、空が段々、紺色に、白く、赤くなっていく。
赤い光が、山の稜線に合わせて静かにのびていく。]
夜明けだわ。
…美しい。
[じっとその光を見つめていた。**]
やった! あの音は!
[聞こえてくる鐘の音。スイィンスイィンと摩訶不思議をたて、新たな時代の到来を告げる。
そして予定の期日も今日までだ。]
逃げ切った、逃げ切った、逃げ切ったわよ!
[この星にも朝日が昇る日がやって来た。鉱石が日光を反射した淡い色を乗せて、かつての街も今日だけは輝きを取り戻す。
そして本紫◆色の光りに紛れるようにして、アンジュもツリーの元にぴょこっと飛び出した。]
[ 僕は動いた。
ヤクシという生き物が抱えて石だと思っていたものが揺れ始める。
年に一度の朝が来た。
特有の空気と、闇をはらい差し込む朝焼けの光に僕は目を開く。
何時浴びたって、何時見たって、初めての始まりの日はこんなにも─────]
プロデューサー クルペオ が見物しにやってきました。
不思議なことデス。文句を言ってやろうと調べてみテも、彼女の出所がわからないのデスよ。
個人? 個獣? での売り出しデスし、マネージャーも詳しい事を知らない雇われデシた。
[クルペオは頭を抱えていた。一大企画がおじゃんだ。]
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