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次の日の朝、塔の運命 アスター が無残な姿で発見された。
次の日の朝、恋人の運命 イヴ が無残な姿で発見された。
蝶が羽ばたき消えた。
何事も無く、パーティが続いていくはずだったのに。
何事も無く、パーティを終わらせなくてはならない。
ここは誰かが願ったように、美しく正しい世界なのだから。
意思と知恵と力であなた達にとって正しい世界を選ばなくては。
現在の生存者は、月の運命 ハイド、吊るされた男の運命 コズエ、女教皇の運命 ユリア、悪魔の運命 リアン、星の運命 ガスパール、死神の運命 サロメ、節制の運命 ラーク、皇帝の運命 レイリーン、教皇の運命 ホーラ、愚者の運命 メリッサ、運命の輪の運命 ラーペ、女帝の運命 エリック、隠者の運命 メアリー・アン、太陽の運命 イータ、戦車の運命 スティーグ、魔術師の運命 アデライド、正義の運命 エルフィン の 17 名。
「アスターさんとイヴさんは、運命が歪んでしまいました」
一人スノードームにリュラは語りかけます。
「どうして、運命が歪んだのか分かったと思いますか?【特別】な運命を持つ、皆様」
誰かが応答してくれればいいなと思いながらリュラはそこで言葉を切りました。
「もう少し、続けましょうか」
リュラは皆様の知恵を信じているかのように答えを避けて、続けました。
「どうして、街では定期的に連続殺人が起こると思いますか?」
小さな頃物心と呼べるようなものが。芽生えたときには戦場にいた。
私の家は兵を率いて国のために戦うことを生業としている。
参加すれば。皆んなが帰ってこれる保証なんて無い。
だから…私は戦争の成功と祝福を運命に願ってしまった。
そこから先は地獄だった…。
鳥の鳴き声で目が覚めた。
ハイドの身体に寄り添うよう、私とコズエさんが付き添って眠ってしまっているようだった。
彼女がここにいるといるということ、慌て混乱した後であろう服の状況からある程度を察する事ができる。
この人もハイドが好きなのだ。
何を話せばいいのだろうか…その考えは纏まらず。
部屋から出て、スノードリームを確認する。
「恋人と塔の運命が…歪む??」
文字通りの今なら、今までのような恩恵は受けれないのだろう、でもそれってつまり…逆位置の運命になることよね?
私の運命のこと、彼の運命のこと、どうして今日2名も運命が歪んでしまっているのか等
考える事は多いわ。
それでも、わたしはアデルの部屋へと向かっていった。
ふかふか…気持ちいい…やっぱり上等なベッドは違う…
……ベッド?
ベッド!わたしなんでお部屋にいるの?
昨日はラークさんと晩御飯を食べて、お酒を頂いて…
…あー、お酒だ……。
またやっちゃったよお…。
ラークさんに抱えられて、そのあと待っててって言われたような気がするんだけど、今ひとつ記憶が…。
「はー…ラークさんに呆れられちゃったかなあ…ってふぁあ!」
身体を起こして、部屋を見渡すと傍らの椅子でラークさんが寝息を立ててる。
どういう状況?これどういう状況?
多分、寝ちゃったわたしを運んでくれたんだとは思うけど…なにかあった…?
ベッドから抜け出し、恐る恐るラークさんに声をかけることにするよ。小声で。
「ラークさあん…おはよおー…」
「おはよ〜」
リビングに向かっても誰もいないや〜。リュラが何かスノードームに言ってるみたいだけど、後で聞いてみよ〜。
うーん、ここは…アデライドを起こしにいこうかな〜。
さすがにこれじゃ起きないかなあ。
椅子に座ってるラークさんの正面にしゃがみこんでみる。
…んー…綺麗な顔…。
なんだか吸い込まれていくみたい…
すすす。
俯き加減のラークさんの下から覗き込むみたいに顔を近近づける。無意識。
「ふあ、おはよ」
顔を洗ってから、誰にともなく挨拶してスノードームのある部屋に向かう。
(そういや、昨日なんか騒がしかったなー。スノードームって声とか記録してあるんだっけ。確認しよう)
>>0,>>1 リュラ
「おはよ。朝から物騒な話してんな〜。
運命が歪んだってどういうこと?運命は……定められてるものだろ?
定期的に連続殺人……って、定期的?うーん……それは、なんか家が貧しいとか、痴情のもつれとか、色々、個人によって理由があると思ってたけど、違うの?」
スノードームの前に立つリュラに返事をしてから、昨日の騒動の音声を聞いた。
>>1:472領主
小切手か。すきに書けというならば大喜びするところなんだろうが。
完全オーダーメイド宝飾品なんていくらになるやら、
「……欲しかったのは契約書ですが、そういう旨ではないでしょうね。
ここで突っ返したらドラマティックなんでしょうが、せっかくの心遣いですから。
このお屋敷から出て行く頃までにはこちらも腹を決めますとも。
……額もお相手もね。」
手に残されたプラチナバーを握る。
オレの運命のチャンスはどこで回ってくるのやら。
一番のチャンスであっただろう“恋人”様は。
まあいい、今日は眠ろう。
あの事件についてもまた明日へ持ち越しだろう。
>>9 エリック
「おはようございます、エリックさん」
スノードームの前に現れた人物にリュラは挨拶をします。
「はい、何から話しましょうか…。
まず、運命が歪むというのは、今までのあなたの生き方が全否定されるということです。好ましかったものが嫌になり、綺麗だったものが汚れてみえ、正しかったことが誤りになる。
運命が歪んだ原因につきましては、皆様がある程度揃ってから追って説明いたしますので」
「……それで、運命が歪むということは強いストレスになるのです。ストレスで不眠症になったり、過食症になったりと…ありますでしょう?欲求を抑えられなくなるのです。
そして、運命が歪むことで現れる欲求が──」
リュラはそこで言葉を切ります。
昨晩、メリッサをベッドに寝かせた後、寝顔を見る。
なんとも無邪気に、気持ちよさそうに寝ていた。
「できれば、その純粋無垢のまま·····
いや、無理なんでしょうね。領主様はそんなの逃すはずない」
ふわりと頭を撫でて頬を撫でる。
さらさらで触り心地の良い髪、頬の柔らかさ。
「おやすみ、メリッサ───」
──────────
かくん、かくん
頭をリズミカルに揺らしながら未だに夢の中。
>>6>>9でメリッサが起きるも全く気付かない。
それどころか、段々と身体が前のめりになり、ついには、椅子から前に落ち、メリッサを押し倒して覆い被さるような形になり、やっと彼の意識は覚醒する。
「·····??」
ーーー夢で見たのは、良くある痛みでした
腹は蹴られて、吐瀉物を撒き散らしてましたし。
左の目玉はパンパンに腫れちまって、涙と血でなんとも醜い有り様に。
唇もキレてる。その癖、お相手さんは楽しそうにその口をつまみ上げて笑ってらっしゃる
『生きている価値が無い』
『産まれて来なくても良い運命の人間』
まぁ、あそこは吹き溜まりでしたから。
本人だって大した人間じゃない癖に。自分より恵まれている人間は妬んで。蔑んでも良い人間だと思えば食い物にする。
日常茶飯事と言えば、日常茶飯事でしたねーーー
>>0 >>1
ふわ、と欠伸をしながら、部屋を出る。
広間はざわついていて、従者のお姉さんが淡々と何かを話していた。
「運命が、歪む。それは見たことない。
そんなことが起こる? 歪んだから、その2人の姿がない?」
そっとエリックに近づいて、その手を握った。
>>12
「好きな"殺し方"。その人が"嫌な殺され方"を他人にしてしまう。そういうこと?」
(やべえ、痴情のもつれって言ったそばから昨日やべえことが起こってたじゃん…こっちはガスパール事件でいっぱいいっぱいだったのに。そりゃ俺もちょっとはイラッとしたけど、そんな殺人未遂起こすほどやるぅ?怖ァ……)
密かに冷や汗を流しつつ、他人事なら街の噂話にできちゃうのにな〜…
>>11,12 リュラ
リュラの言葉に眉間を寄せる。
「そんな話……初めて聞いたけど……」
「……殺人欲…とか……」
ゾッとする。そんなこと、言われても。じゃあ、アスターって人と、イヴって人は……?
「まだ、理解しきれてないけど……みんなが来てからの話も、待ってるよ」
声がする…?……私…は。
目を開く。そこには既に目を覚ましているハイドさんの姿と窓から差し込む陽の光が見えた。
>>15 ハイド
「ハイドさん…!大丈夫ですか?」
そっとその手を無意識に取った。……嗚呼、温かい。
隣にいた気がしたあの子(イータ)はもういなかった。……気を遣ってくれたのか、それとも用事があったのか。今はその事より目の前の彼を不安げに見つめる事しか出来なかった。
>>3イータ
唇が、また妙に暖かく感じた様な気もしました
見れば、昨日傍にいてくれた太陽はおらず。コズエの(>>1:488)眠る姿のみで。
ちょっとだけ、なんですかぃ。いねぇんですかい。
なんて思ってしまいまして
「……………………ない。いや、ないない」
頭を抱えちまいそうになりました
えええええええ?何俺ってば、あんなガキンチョによりにもよって、は、母親の事とか思い出してんですか???
と言うか朦朧としてたとは言え、あのガキンチョ舌まで入れたキスしてませんです???
そりゃ、そりゃ安心しきっちまいましたけども!
おっぱいも育ってねえのに!
朝から、俺の頭はぐぅるぐる
(昨日の話)
>>1:470 アデライド
「もったいない。せっかく綺麗な肌をしてるから、クリスタルの時計が似合う。…特注すればいい、ハミルトンの工房にきて、ユリアを呼んで。どうしても男の人向けの時計が売れるから沢山作ってしまうけど、女の人向けもきれいなの、あるから」
自分らしくないほどに喋ってしまった。それほどに、美しいひとだと思ったから。いつか、自分で作った時計を付けてもらいたい。
「…あ、うん。おやすみなさい」
握られた手はとても華奢で壊れそうで、滑らかだった。
「おはようございます。」
その場にいる皆に挨拶を済ませると、キッチンへ向かい、白湯を作って戻ってきた。
椅子に座り、白湯を冷ます間にリュラの言葉に耳を傾ける。
運命が歪む……?
>>16 ユリア
リュラの話に頭を悩ませていると、する、と手を握られる感触が。
「お」
反射的にそっちを見たら、ああ、癒し。ふわふわの白い髪の、俺の『恋人』が居た。
思わず頬が緩む。
「おはよ、ユリア」
「嫌いな殺され方が、好きな殺し方かぁ……俺の場合、毒殺なんて、考えたくもないけどなぁ」
恋人同士の朝の会話がコレはちょっと……色気無いよなぁ
「ユリア、そうだな、ユリアは……誕生日にもらうと嬉しいものとかある?」
ぼんやりしてる彼を見てれば、他の事を思ってるのかしら。……例えば、そう。太陽の人の事とか。
そう思えば、気持ちが暗雲立ちこめた。私は“恋人“ではないけれど。こうして想う気持ちは許されるものでありたい。
そんな事、言えるはずもなく。彼の無事に力なく笑ってから頭を下げる。
>>21 ハイド
「ならよかった。怪我は引き続き、お大事になさってくださいね。何かあれば何なりと。
……ごめんなさい、私の“恋人“があんな無礼を働いて。……あの子に目を向けられなかった私も、同罪です」
彼を幸せから程遠い状況にしてしまった事。それで嫌われてしまわないか心の内は不安で満ちていた。
思わず、無意識に握った彼の手を握る力が僅かに強まる。……私ったら、手を。……この手が振り払われてしまったら、どうしよう。
自分からした行動だからか、後にも引けず顔を俯かせた。
やれ随分夜更かしをした。
アテ馬になってやるのは、まあなり損ねたがあれはあれで楽しかった。なら今日は誰にしてやろうか……そうだ、まずはフロマージュ・ブランを作らねば。
機嫌良く起きて来てレシピを誦じながら歩いてくる。
「ボンジュール!昨日の晩は何かドタドタ騒がしかったな。
…………なんだ?静かだな、やけに。
…………おい。どういうことだこれは。
歪むだとか、殺すとか殺されないとか、"モン・シュー"とマドモワゼルイヴに何があったんだよ。」
>>23 エリック
「おはよう、エリック。難しそうな顔をしてる。」
自分としては、謎解きをしているようで不快感はない。でも、心優しい彼には"殺人欲"なんて言葉は手に余るのではないだろうか。
「エリックには、そんなことできない。大丈夫。
話、逸らそうとした?…本を沢山ほしい。」
吸い込まれる…と思ったら近付いてきたのはラークさんの方だったみたいで。
どさっ。
>>13 ラーク
「お、おおお?お、おはよお〜、らーくさん。
……昨日はどうもありが…ひゃわう!」
眼前に迫るラークさんの整った顔が疑問符を浮かべてた。
わたしはただわたわたするばかり。
そしてわたしは今このタイミングで自分が肌着しか身に付けていないことに気が付いたわけで…。
そうだったあ…なぜかびしょ濡れだわ寝苦しいわで夜中に脱いだんだった。まさかラークさんが隣にいるとは思ってなかったし…!重ね重ねも、お酒…!
謝罪を終えた後。
>>24 ハイド
「杖、ですか」
彼の言葉の通りに、杖を探す。よく分からない屋敷だが、広いだけあって物が多いのか直ぐに見つかった。古びているが、頑丈そうな木の杖だ。
「どうぞ。……私を杖がわりにしていただいても……あ」
思わず、思っていた言葉が零れた。そうすれば、ずっと側にいられるなんて、そんな。
うっかり言ってしまった本心にどうすればいいか分からなくて、俯く。
杖を差し出す手は緊張で僅かに震えていた。
状況の整理が追いつかず、目が覚めたら、メリッサを押し倒し、彼女は肌着しか着ていないではないか。
色々クるものがあったが、そこは節制の運命。自制できないはずがない。けど、
(とても綺麗な身体·····ってそうじゃなくて)
「あ、えっと、あの·····申し訳ありません·····!」
顔を真っ赤にして、目を逸らす。
>>27 ユリア
「うーん、ユリアにはお見通しだなぁ。俺が不安に思ってるのも、話を逸らそうとしたのも」
苦笑する。かっこ悪いなぁと思うけど、ここで誤魔化す方がかっこ悪いよなぁ。
「本か。うちの家族からは出ない発想だ。ユリアは、推理ものとか好きそうだね。あとはなんだろ、百科事典とか?あ、もう持ってるかな。新しい推理小説、そんなところかな。
せっかくの機会だもん。明るい話もしないとね」
「運命が歪んだ、ですか。と、メアリー・アンは従者の言葉を反芻します。そうですか、だから彼女は」
彼女のすべてが剥き出しになったあの表情を思い出す。
「……レイリーンさんに会いに行きましょう。と、メアリー・アンはその場をあとにします」
メアリー・アンはもう一度だけ、あの色彩溢れる彼女の顔を思い出して、それから歩き出した。
リアンのことも気になったが、“恋人”でも何でもないメアリー・アンが会いに行くのはきっと迷惑だろう。昨日、書庫の誘いを断られたところだ。
>>レイリーン
彼が使っている個室の前に辿り着くと、扉をノックする。
「レイリーンさん、おはようございます。起きていらっしゃいますか? と、メアリー・アンは朝の出迎えを行います」
>>16 ユリア
「はい、そのとおりです。運命が歪んだものが見つかり次第殺されるのはこのためです」
運命は本来歪むことなどほとんどありません。それが歪むということは、元に戻すのも難しいということ。
「ですが、昨日も言ったとおりこの屋敷には『死を眠りに変える魔法』がかかっておりますので、ご安心ください。
運命が歪んでしまった方につきましても、殺してはおりません」
リュラは廊下の古びた扉をコンコン、とノックする。
「こちらで生活していますので。歪んだ運命の方と一緒にいると、連鎖的に歪む可能性がありますから…。
この中には、殺すための道具もたくさん準備しましたから、欲求を満たすのも問題ないはずです」
>>34 >>35 ハイド
明らかに暗い顔をしている自分を励まそうとしているのか、ジョークを混ぜて……いえ、彼の最初の態度からしてこれが素なのかしら。そう思うと何だか笑えてきてしまって、桜色の唇を僅かに上げて淡く微笑んだ。
「……構いませんよ、貴方なら。私の気が晴れるまでは、何なりと。
……そうですね。よければ、私も一緒に行っても?何だか、嫌な予感がしますので」
ハイドさんの頼みであるのなら、それが彼の幸せであるのなら受け入れるつもりでいる。そう、いつだって。
「……もう十分元気ですね。それ、他の女性に言ったら許しませんから
それは……頑張るつもりでいましたが?……あ」
誰彼構わず言ってるんじゃないでしょうね、この人は。呆れたような目を向けつつも、しどろもどろで弁明してみせた。……いや、弁明になっていないかもしれないけど。
さりげなく触れた手に、先程まで力強い手が自分の手を握っていた事を思い出して頬が薄紅色に染まった。
「……い、行きましょうか。領主様とイヴさんの所へ行くんですものね?」
誤魔化すように、先の話題に触れる。
>>31 エリック
「わかるよ。エリックのことだから。
えっと、それもすき。それと、世界のことをもっと知りたい。この街の外、世界の端っこの方のことも。だから、旅行の本がいい。行きたいわけじゃないけど、知ってみたい。」
努めて楽しい話をしようと頑張っている、そんなふうにみえる。それは心強いし、彼の心の支えになるのならずっと話していたい。
「エリックは、なにがほしい?いっぱい歩くから、靴かな」
>>33 リュラ
「死なない?それならよかったけど」
元に戻す方法は…?それを飲み込んで、先に聞くべきことを口に出す。
「領主さまと従者さんが、歪んだ人を閉じ込めてくれた。じゃあ、もう大丈夫? 」
そういえば、各自の寝室の前の廊下を通ったときにそこかしこの部屋から漏れ男女の声が聞こえていた。
「手が早い輩もいたもんだ」などと特に気にせず通り抜けて来たのだが。
「……人が"恋人"を失おうがまあ、無慈悲に平等に朝は来るってか」
パンッと両手で頬をはたき、気分を切り替えて目の前のクリームチーズに向かう。
かまどに既に火の入ったキッチンは暖かい。大鍋の中には湯気を立てる温かいスープが器によそわれるのを待っているようだった。
わたしがしどろもどろになっていると、ラークさんも状況に気付いたみたいで、真っ赤になって顔を逸らして。
…さすが節制。
正直なところ、わたしはもうラークさんを憎からず思っているんだ。わたしのことを見て欲しい。
なんでこうなったかはわからないけど、せっかく(っていうのもどうかと思う)だから、っていう気持ちがついわたしを動かした。
>>30 ラーク
「…いいよ。目を逸らしちゃ、やだ。」
ラークさんの染まった頬を両手でそっと挟んで、自分に向き直させた。
…っていうわたしの顔も相当赤くなってたと思う。
>>36コズエ
なんなりと、と言われてなんなりと想像しちまいまして
唇が薄く形を変える様に、嬉しくなってしまったりもして
股関の雷様は、落ち着き申し召されたまってくだせぇ
「ふ、不覚にもドキドキしちまいましたよ。いえ、コズエさんといるときは割といつもですが」
「えぇ。勿論。きっと、コズエさんも聞く権利があるでしょう」
想像した通りなら。
あの領主が、イヴに何かを吹き込んだ。ならば、少なくとも恋人とされていたコズエさんも、聞くべき事の筈でしょう
「言いませんとも(多分)
お気持ちだけで、本当に嬉しいですから」
言わない。言いませんよ?
「そうでした。ただ話をするだけで楽しかったもので、もうこんな時間だ。行きましょうか」
薄く染まる頬を可愛いと思いながら、一端スノードームがある場へと向かいました
アデライドはまだ寝てるみたい〜と、リビングに戻ってスノードームの音声を聞いてみる。
「とりあえず、従者さんの説明を待てばいいのかな〜」
>>37 ユリア
『わかるよ。エリックのことだから』
(聞きました?奥さん。もうこれ恋人のセリフでは?)
ニヤけそうになる頬を、顎を触って誤魔化す。
「世界のこと。ユリアはすごいなぁ。そうか、街の、国の、外のことか〜……。うん、そういう荷物を請け負うこともあるけど、街の入口で中継するから、自分は行ったことないんだよなぁ。
いいよ、覚えとくね」
いつか連れて行ってあげたいなあとも思うけど、まだその話をするのは早いよね。
「おおー!靴は良いなぁ。走り回るから、すぐすり減らしちゃうんだけど……ユリアからもらった靴なら取っておきの時に履かなくちゃな」
誕生日プレゼントを交換。楽しいだろうなあと想像を膨らませる。
>>41 ハイド
「それは…大変ですね。……私もだけど」
くすくすと笑った後にぼそりと言う。
ドキドキ、か。……そうであってくれたのなら、嬉しい。
「……ありがとうございます。二度手間になっては大変ですから、ハイドさんが行く時について行きます
そう、ならいいんですけど。見つけたら、叱りに行きますからね」
なんて、さりげなく牽制したりしてしまう。……ちょっとくらい、いいよね。
「本当、楽しい時間はあっという間に過ぎますね。ええ、行きましょう」
そう言いながら、杖をつく彼の隣を同じ歩幅で歩いてスノードームの所まで行ったのであった。
>>43 エリック
「街の外、見たことがあるの?いいなぁ、ユリアは工房の周りしか知らない。うん、たのしみ」
顎をさすっている彼の姿を、不思議そうに見つめた。
「昨日、アデラインっていう綺麗なお姉さんとお話した。プロフィール読んだら、靴職人なんだって。きっと壊れない靴を作ってくれる」
男の人の靴も作ってくれるのかな。
「……そういう事、なのね」
スノードームを手に取れば、イヴがいない事実を見る。自由奔放で、愛に生きる彼女は嫉妬で人を痛めつけ、私に愛を囁き、そして……運命を歪められて私の前から姿を消した。
❁︎恋人の運命❁︎のあの子は、私にないものと私が欲しかったであろうものを持っていた。母を思い出して憎いのは、彼女が母のように私にないものを持っていたから。
……どこに行っても、藤間の家から私は逃げられない。
外に出ても、母にそっくりなイヴに出会い、ひしひしとそう思った。
もう、付きまとう影は見えないけれど。どうしていいのか分からず、リュラの言葉に耳を傾けながらハイドの側で立ち竦んだ。
>>44 リュラ
「"連鎖的に歪むことがある"、その原因? じゃあ、今ここにも歪んでいて、ただ殺してないだけの人がいる?」
不穏。ただの答え合わせかと思っていたのに。
もし、正常な運命の方でも閉じ込めてしまえば、歪んでしまうでしょうが、リュラとご主人様には関係ないことなのでした。
世界を守るためには多少の犠牲には目をつむらなくてはならないのです。
「ええと…今から、説明いたしますね。歪みかけの運命の方以外にも何人か厄介な方が紛れ込んでいるようなので」
>>51 リュラ
「ユリアたちがやるの?…そっか、家族も歪んじゃうから」
たぶん、きっと領主さまがそう言っているのだろう。
「どうすればいい?ユリアは、頑張る。でも、よくわからない。運命が歪んだ人の見つけかたなんて、読んだことない」
「まず、正常な運命で、それを正しいとする…村陣営としましょう。
一日に一人の運命を見れる、『占い師』見た相手が歪みの酷い相手なら【自分の運命も歪んでしまう】でしょう。この方は二人いるようです。
その日に歪みかけの運命だと思って閉じ込めた人の運命が歪みかけていたかを確認することができる『霊能者』この方は一人のようです。
自分以外の一人の運命が歪まないように守れる『狩人』とそう思い込んでいる『闇狩人』狩人は一人、闇狩人の方は二人いるようです。
秘密の会話が交わせる『共鳴者』が二人
そして、運命が歪む瞬間の悲鳴を集めて、自分の運命が歪むその時まで抱える『公証人』が一人」
「歪みかけの運命を持つものと、それを正しいとする方々を狼陣営としましょう。
強い歪みを持っていて、運命を見ようとした占い師の運命を歪めてしまう『呪狼』が二人いるようです。
また、歪み自体は見ただけで歪んでしまうものでは無いのですが…【他人の身体を奪ってその人になりすます】方が一人。この方は『憑狼』と呼びましょう。
厄介なのが、運命自体は歪んでいないのですが…運命を歪めようとする方々もいるみたいです。
共鳴者と同じように言葉を交わせる方々…『叫迷狂人』が二人。
他人の運命を占い師と近い方法で見ることが出来る、『辻占狂人』が一人。ただ、【呪狼を見ても運命が歪むことはありません】し、この後説明する、【蝙蝠人間の運命が偽りであるとも見抜けません】」
「そして、本当は運命を持っていない、『蝙蝠人間』。
世界にとっては異端といえるでしょう。運命がないので、歪みかけの運命の近くにいても運命が歪むことはありません。
しかし、占い師に真実を暴かれた時には、偽りの運命まで失ってしまい…廃人のようになってしまうでしょう。もちろん、その状態も強いストレスはありますので、無気力に殺人をしてしまう…とは思いますが。
この方も一人いるようです。
そして、最後に『求婚者』
何やら、他の人と自分の運命を繋いでしまうようです。
もちろん、愛を告げた相手に受け入れてもらえればの話ですが。
この方は二人いるみたいです」
「この屋敷のバランスが、正常か歪みかけの運命か。どちらかに傾いた時に、世界の運命の…ご主人様の力が働いて【この場で一番力の強い陣営を正として、世界の正常化】が行われるでしょう。
こういったとき、愛の力というのは、【一番強い】のです。世界に否定された、たった一人の人間は【その次に強い】でしょう。
求婚者と蝙蝠人間がいなければ、その場に正常な運命が多いか、歪みかけの運命かで決まります」
「ご主人様は…きっと、皆様のお手伝いはしてくださらないと思います。
ご主人様は、あなた達が歪んでも歪まなくても望みは既に叶っていますので」
リュラは本を抱えて、続けます。
「自らの運命を……命を守りたいのであれば、自らの意思と知恵と力で。大丈夫です、きっと。皆様は特別な方々なのですから」
>>47 ユリア
「街の外門の向こうを見ただけで、外に出てはいないけどね。少し開けたところがあって、そこは地平線になってるよ。ここでのことが終わったら、連れて行ってあげる。少し寄り道しようよ」
そのくらいなら、約束したって構わないだろう。
そして、相も変わらず、こちらを上目遣いで(というか物理的になんだけれども)見上げる彼女は可愛いのだ。
「アデライン……ああ、あの……」
おっぱいが大きい人か〜と喉まで出かかったけど飲み込んでおいた。
「…靴職人だったんだね。そっかー。そういう知り合いが増えるのはありがたいなあ。まあ…ユリアがくれるものなら、なんだって嬉しいと思う。俺」
我ながらすっかり浮かれている。
ツノが立つまでメレンゲは泡立て、砂糖にレモン汁を混ぜ
たクリームチーズも練り上げる。やさしくそのふたつを合わせてほんのり塩味……を入れようとしてやめた。かわりに甘味をもう少し。指先に少し掬い取って味見をすれば舌先にすぐ淡雪のように溶け、甘味が優しく口を満たしていく。
満足そうに目を細めて、焼き上げたスポンジの様子を見る。少し新しい試みをして、スポンジも可能な限り柔らかく、全体がふるふる揺れるほどに仕上げたつもりだ。
その代わり、土台に敷くクラッカーはしっかりと。主張せずやさしくフロマージュを支えるように。
マドモワゼルのお望みのレアチーズケーキ。真っ白のケーキは白を意味する「ブラン」を名前に入れるが……
「ふむ。これは…フロマージュ・ダムール、だな。相変わらず天才過ぎるぜオレは」
セルフィーユとレモンピールで飾れば出来上がり。銀飾の白い皿に乗せて後はマドモワゼルの元に運ぶだけだ。
「…なんか、運命が歪むとか、世界の正常化とか、話がデカすぎてわかんねえな……」
自分の脳のキャパではギリギリだと思う。
ユリアは興味深そうに聞いているけど、自分にそんな……歪みを見つけることなんて、できるんだろうか。
「うーんと、とにかく、俺達が無事に帰るためには、能力がある人と協力して歪みを見つけないといけない、と。
で、今朝アスターって人と、イヴって人が居なくなったのはその影響……ん、塔は特別なのかな。まあ、とにかく突然居なくなってるってのはそういうことなんだね」
ため息をつく。
現場を見ていなかったとはいえ、昨日の今日で隔離状態とは、イヴという人も気の毒に。
>>60 エリック
「地平線がある。じゃあ、そこは海だって家族が言ってた。海は、夏にキラキラしていて、冬は音が寂しいんだって。どちらも、見てみたい。
…うん!寄り道なんてはじめて。たのしみ」
挿絵と、家族の"隠者"たちから聞いた話。それだけが海の知識で、本当に世界の端っこが見えるのだと目を輝かせた。
「じゃあ、お小遣いを貯めて靴を買う。それで歩いて、たくさん教えて」
ラークさんの手がわたしの冷えた手を包む。
この人は、こんなにも温かい。
血の通うその身体が堪らなく愛おしく感じた。
ふたりの全身を巡る血液や色々なものがひとつになるまで交じり合いたい。
どうして、こんなにも。
>>50 ラーク
「…もう…赤くもなるよお。
わたしの心臓、壊れちゃうくらいドキドキしてるもん。
…聴こえる?感じる?わたしの気持ち。わたしの命。」
ラークさんの手を握り返して自分の胸元にそっと添える。
割と存在感のある胸の奥の鼓動が彼に届くと嬉しい。
人の仕事に手を出すのはアルティザンとしては美学に欠ける。
しかしこんな朝はなるべく最初の食事で元気付けたいものだ。
目の前のスープの鍋に鼻を寄せれば、ひと味足したくなってくる。小皿に少しスープを取り味を見る。
「ボン!優しいいい味。
が、ちょっと力つけとくか……」
クミンシードを手で潰しながら鍋の中に入れていく。
見たこともない異国の朝を想像するような、香りが立ち込めてきた。
「カレー、つったっけな?この匂い。
見た目は普通の野菜スープ。香りはエスニック。後味もいい。
あやー……天才すぎて涙が出るわ。なーんでオレをほっとくかなあ。毎日こんなのが食べられるんだぞ?」
ひとりごとを繰り返しながら、スープの鍋とカップをワゴンに乗せて食堂へ歩いていく。
>>63 ユリア
ああ、こんなに楽しみにしてくれるのなら、いくらだって連れて行ってあげる。本当に。
「うん。行ってみよう。そのためにも、なんかややこしいこの事件?を解決して、早く帰ろうね」
ほっこりと返事をしたけれど、
『たくさん教えて』
この言葉の破壊力よ……。教えてあげたい…なんかこう、手取り足取り色々と教えてあげて目を輝かせるのを見たい……あわよくばなんかこう、隙あらばこう、いや、でもな、俺一人突っ走るのは良くない。そういうのは相手との合意あっての……いや、待って妄想しすぎたかな、変な間ができてる。
「………うん。楽しみにしてる」
スノードームの記録とリュラの説明(>>54)を目の当たりにして、呆けた目で見ていれば皆の和気藹々とした空気に疑念の眼差しが宿る。
……この中に、殺人をしかねない異端分子がいるのに。現に、未遂もあったのに。
『どうして、この人達は平然としているの?』
『目の前の人は、平気で嘯いてるかもしれないのに?』
『なぜ笑い合えるの?』
『…………ここにいる人は、皆』
そんな事を考えていれば……。
>>67 ハイド
隣にいるハイドさんから手を繋がれて、跳ね上げるように顔を上げる。もしかしたら私はとても酷い顔をしているかもしれない。
それでも、大きくて骨ばっている彼の手に包まれると波立っていた心が落ち着くのを感じる。
繋がれた手をぎゅうと握り返せば彼に力なく笑ってみせた。
ねえ、月の貴方。照れてちゃんと言えないけれど、私は貴方の事が────。
ふと、視界の端に領主様が見えた。隣のハイドさんの剣呑とした空気にコズエの表情も固いものとなる。
>>66 エリック
「うん。これ、ゲーム?事件?
わからないけど、終わらないと出られないなら、早く終わらせたい。」
そう言いながら、表情が七変化していく様をじっと見ていた。
「ほんとだ、いい匂い。お腹すいたね」
手を引いて、食堂へ向かった。
>>ハイド
ユリアと食堂に行く途中、ハイドの顔を見かけたので、繋いでいるのと反対の手を振って合図する。
襲った本人はここにいないし、少し話すくらい大丈夫だろう。
「ハイド!昨日大変だったみたいだな……もう身体はいいのか?」
>>ガスパール
「美味しい食事をありがとうございます、ガスパールさん。スープのおかわりをいただいてもよろしいですか? と、メアリー・アンは小首を傾げます」
控えめに用意されたスープをじっくり楽しんでから、厚意に甘えてガスパールにお願いする。
メアリー・アンは、唇を少し横に広げた。
「……アスターさんの件、大丈夫ですか? 領主様に決められた相手とはいえ、親交はあったでしょう。と、メアリー・アンは気遣います」
>>68 ハイド
「なんとも大怪我に見えたけど、媚びきった態度がこうも豹変してしまうとは、思ったより元気そうで何よりだ。」
「彼女を閉じ込めたのは物理的にはそこのリュラだよ。ただ正確に伝えるなら"ゲームのルール"だ。
それを態々ワンワン吠えて、私が何かをしたって?
『濡れ衣を着せるのはやめてくれ。』
コズエ君の前だから威厳を示したいのもわかるが、彼女はきっと賢いから君より、立場というものを理解してるんじゃないかな。
>>ハイド コズエ
そもそもの話、だ。
君たちはいつまで被害者側の顔をしているんだ?
気づかなかったとは言わせない。イヴ君のコズエ君に向ける眼差しはもはや羨望や憧れなどを逸してたはず。
責任から逃げて、ちゃんと向き合いもせずに自分たちだけ蚊帳の中であれやらこれやら、もしコズエ君からイヴ君にもう少し何かがあればこんな悲劇はなかったかもしれない。」
「恋人の彼女から受けたのはただの相談だ。
愛しの彼女を拐かす卑しい男がいる、私はどうしたらいい。とね。今にも暴力を行使しそうな面持ちだったよ。
私は止めたとも、それはもう全力で。
しかし、彼女の目にはコズエ君と石楠花の花しか映っていなかった。
あとは知っての通りさ。
おいおい、そんなに訝しんでくれるよ。
確認したいならしてくればいい。
そのついでにコズエ君の白い花でも贈ってやれ。
ああでも。
死人に梔子だったね。」
正確には彼女は死んでいないが、隔離されたこの状況、そう比喩するのは間違いではない。
シリアスな空気中で下らない冗談を本気で笑い飛ばす。
面白い、なあ面白いだろう?
今日の朝食(といっても白湯だったが)は、いつもの倍以上の時間がかかった。
リュラの話を聞き、思案を巡らせていた。
運命の歪み……自身の運命に影響を及ぼす可能性もある。
探し出さなければならない。
そして、然るべき措置を取らなければ。
話をされたばかりでまだ整理しきれていないが、悠長に伴侶を探すだけではいられないということだろう。
公平公正に。
常に自分の正義を。
イブとアスター、2人の運命はすでに歪んでしまったというのか。
これが何を意味するのか。
書籍で読むだけなら……スリリングな遊戯となるだろう。
しかしこれは実際に起こっていることだ。
にわかには信じがたいが、過去の都市にも信じられない事件など星の数ほど起こっているのだ。
信じられない、受け入れられない事象など、ない。
>>73 マドモワゼル・メアリー・アン
「ありがとう。作りがいがあるね、
……といってもこれは元々はマドモワゼル・リュラが用意したもの。ボクは少し味を足しただけ」
ウィンクして笑って見せると自分の隣、空席に置いたスープカップに目をやる。
「これは異国の風習。陰膳ってやつ。
正しいかはわからないけど、今ここにいない人の無事を願っていつも通り用意する食事らしいよ。
"モン・シュー"。ああこれ、"ボクのキャベツちゃん"って意味。かわいいだろ?
さておき、アスターは死んじゃいないが今生きながら死んでる、のかもな。何度も何度も。それを想像できながら陰膳なんて皮肉が過ぎる気もするけど……まあこれもボクなりの"愛"。
なんとか助けてやりたいね。
本当に恋人にするわけにはいかなかったが、ここを出たら差し入れ持って観劇に行こうかぐらいは考えていたよ?アスターには言ってなかったけど。
ああそうだ、ほんとに陰膳どころじゃないや。
あっちの部屋に近付くとまずいのはわかるが……マドモワゼル・リュラにスープを運んでもらわないとね」
>>ガスパール
「おはよう、ご飯作ってくれたの?とってもいい匂い。
昨日はお話途中になっちゃって、ごめんね」
よそって、と器を差し出した。
アデルはまだ寝てるみたいね。
[アデルへ。昨日はありがとう。先に下に降りています。また相談に乗ってね。 H]
書き置きを残してスノードームの確認に向かうわ。
>>80 マドモワゼル・ユリア
「仰せのままに。ボクはちょっとスープに味を足しただけ。お礼はマドモワゼル・リュラにどうぞ。
そうだね、昨日は続きが楽しみで眠れなかった!
ボクにもキミの話を聞かせてくれる?聞きたいのは、ふたつ。
キミの時計職人としての夢と、ボクが時計をつけるならどんなものが似合うか。」
スープからまっすぐに立ち上る湯気からひょこっと顔を覗かせて話しかける。
皆の集まっている場所へ移動すると、何やらざわついているのが確認できた。
「みなさん、こんにちわ。」
その中に、彼と彼女を見かけチクり、と何か痛みを感じる。
「少し、何があったのか確認しますね。何かありましたら、お声掛けください。」
そう告げて、スノードームを再生する。
さて、昨日はどのようにして自室に戻ってきたのだったか。記憶は定かでは無いものの、ベッドの上で目覚めたのだから自力で戻ってきたのは確かである。
「うぅ………頭痛い……」
朝の頭痛は変わらない。ガンガンとなる頭を抑え、身支度を整えた。
そういえば昨日、領主様との話が終わったあと何やら騒ぎがあったようだけれど、一体何があったのだろうか。
微かに残る生臭い鉄の匂いに嫌な予感はしていたが、全てが終わった後だったのかそこには誰もいなかった。
「………あとで誰かに聞けばいいかな。」
自室の扉を開ければ、外へと出る。
そうだ、昨日ようやく出逢えた"恋人"を迎えに行かないといけないのではないだろうか?
…いや、昨日の今日だ。突然あんなことをされたのだし、ホーラもリアンの顔は見たくないだろう。
自然な体を装って、彼女の姿を見かけた時に声を掛けることにしようか。
こくりと頷けば踵を返し、その場から離れた。
向かうは食堂。昨日の騒動を聞くことも、空腹のお腹を満たすことも、あの場所でなら両方叶いそうだと、そう思って。
>>74 >>75 領主の男
私は、私なりに彼女に向き合っていたのに。貴方が勝手に指名した人間と、それでも心が通い合える場所があればと思っていたのに。
…………この人の言葉は、嘘だ。止める?そんな事、貴方はしないでしょうに。
私を煽るためだけに、花の名を出したのだろう。実の所、不謹慎極まりなくて何が面白いのかさっぱりなのだが。
この人の挑発にのってはいけないと、息を吐いて目を細める。
愛想笑いはしない。領主様はどうせ、そんな顔は見飽きてる事でしょうから。
「責任を、ですか。“恋人“が貴方様に縋り付くなどの御迷惑をおかけした事、深くお詫び申し上げます。……ですが庶民の、それも年若い娘を止めるほどのお力も自分にはないと、ご謙遜なさっているのですね。
ふふ、領主様は日頃から私共1人1人を気遣って下さっているだけの事はあります。御自身の謙遜で下々の者を萎縮させないようにしてくださるとは
……幽閉されている扉への立ち入りの許可、ありがとうございます。梔子の花はありませんが、後で様子を見に行きます」
>>82 ガスパール
「そうなの?じゃあ、あとでお礼する。
ん、もちろん。夢は、ハミルトンの家が続くこと。そのために、みんなが欲しい時計を作る。ガスパールに似合うのは、重くなくて熱くならない時計。だから、金属はだめ。赤みがかった革製のベルト、あれが似合うと思う」
「…酷い顔…」
朝方になってやっと眠れはしたが、結局大して眠れなかった。
鏡を覗き込むと案の定うっすらとクマができているが、化粧でカバーできる範囲だろう。
今日は比較的シンプルに。
クマはコンシーラーでしっかりと隠してチークとリップはオレンジ系。
ラークに渡されたニットのハイネックは膝上15cmまである裾が長いタイプだったのでワンピースとして着てしまおう。
靴は履き口にレースを施したブラックのフレアヒールのショートブーツ。
「うん!こういう感じも似合うねぇ私!」
鏡に向かって何度練習したかわからないいつも通りの笑顔を作る。
元気に、明るく、かわいく。
よし!と気合を入れたところでドアを開けると、そこにはスティーグが立っていた。
>>スティーグ
「スティーグ?おはよう、迎えに来てくれたの?」
いつもと変わらない笑顔ができただろうか。
鈍そうなスティーグはきっと誤魔化せただろう。
ドアの開けた時の風でふわりと少しだけ動いた物に気付き床を目をやると1枚のメモ。
>>81 イータ
「ああ、イータちゃん来てくれてたのね!
あとで謝っておかないと…明日こそおめかししてあげなきゃ!」
スノードームを起動する。
名前のかわいらしさに反して残虐な言葉が流れ出る。>>0>>1>>11>>12
「つまり、オレの“恋人様”とやらは眠り姫ってことかい?
運命が歪められてしまったとならば大騒ぎだが、現状は眠っているだけ。
で、犯人、歪んでるヤツを探せってことでオーケィ?」
「領主様は右往左往してるとこが見たかったんだろうが、ろくに話したこともないヤツじゃあな……
恋人さんの“恋人様”は大騒ぎか?特に騒いでるヤツは見かけねぇが誰だったかな。
昨晩騒ぎを起こしたのも彼女だっけ、ふむ、彼女周辺を探ったら何かわかるかな。」
「領主様に応援されちまったし、キチッとチャンスは掴まないとね。
運命どおりに。」
>>76 エルフィン
/*
今朝も今朝とて騒々しい。もはやただの恋愛遊戯ではなくなっているのは嫌という程分かったけど、まさかそんな恐ろしいゲームの参加者となっていたなんて。
従者の彼女からの説明に、私はただただ固唾を飲むしかなかった。
エルフィンさんはどこかしら。昨日の食事のお礼をしたいのに…当たりをキョロキョロ見渡すと、変わらずきちんとした身なりでそこに立つ、彼を見つけて慌てて駆け寄って腕を引っ張ったの。
*/
「あ!おっおはよ!…おはようございます。よかった会えた……。昨日はせっかくお食事用意してくださったのにあまり食べられずごめんなさい。とても美味しかったわ」
>>85 ラーク
「…んっ…。」
小さく声がでた。
ラークさんの指がわたしの身体を這い、それに反応して身体が少し跳ねる。
可愛い。
その言葉で胸がいっぱいになった。
ああ、今のわたしにはこの人しか見えていない。
もう…どうなってもいい。
「…ラークさん」
ラークさんの首に手を回す。
外は寒いのに、それは少し汗ばんだ様にしっとりしていた。
ラークさんの表情を確かめながら、ゆっくりと引き寄せる。
瞳は閉じない。始まりから終わりのその時まで、わたしの全てでこの人を感じていたいから。
>>89 アデライド
「おはよ〜。そうだよ〜遅いから迎えに来たんだ〜」
そこまで言ってぼくは昨日のことを思い出す。
「今日もかわいいよ〜アデライド」
>>79 ハイド
「そ、そういうことを言えるんだったら、まあ、まだ大丈夫そうだな」
こいつ……からかってんな……。
しかしこちらにはパンツの弱みがあるので、ユリアが隣に居る今、強くも出れない。
「まあ、何か荷運びの御用があればお気軽にどうぞ。ここにいる間はボランティアでやってやるよ」
>>91 サロメ
「おはようございます、サロメさん。
昨夜は騒々しかったと思いますが、休めましたか?
美味しかったですか。よかった……!
あのあとあまりゆっくり食べる時間もなく、感想も聞けずじまいだったので、気になっていたんです。もしかして、気に入って頂けなかったんじゃないかと。
簡単なものでしたが、喜んでもらえていれば私も嬉しいです。
……リュラさんや領主様からのお話はもう聞きましたか?
物騒なことになってきました。
滅多なこともないとは言い切れませんから、気をつけてください。」
>>92メリッサ
指を沿わすと、甘い声を出しながら一瞬痙攣を起こしたかのように震える。
息も上擦り、荒くなっている。
手を首に回され、甘い吐息はラークの鼻を擽った。
愛おしくなり、思わず衝動に駆られる。
───唇と唇の距離が、0になる。
気持ちいい。
素直にそう感じた。
これ以上の快楽を知ってしまったら、後戻りはできない。それも同時に感じ取っていた。
唇を離すと、涙目の彼女の唇に人差し指を立てて笑顔になる。
普通に微笑んでいるように、彼自身は思っているが、メリッサの目にはいじらしく笑っているように見えただろう。
「この続きは、夜に、ね?」
>>74>>75領主
好き勝手言ってくれやがりますが。
そもそも、本当の蚊帳の外から手を出して。あの女を、自分好みにラッピングしちまったのは、あんたじゃねえんですかと。
言ってやりたい言葉は飲み込みました。
この男が止めようと思ったのなら、小娘一人止められない訳がありません。
そうしなかったのは、止める気がそもそも無かったと言う事でしょう
「本当に面白い。
その冗談のセンス、この領地の民全員に聞かせてやりたい位です」
俺は、金払ってでも聞きたく無いですが
「問いへ応答して頂きありがとうございましたっと」
もう一秒でもこの男と言葉をまじわせていたくねぇです
心を毒される。
コズエさんと連れて、領主と離れていきましたとさ
>>メアリー
「うっ…………あぁ………うぅ……」
良い香りに誘われて食堂へと足を運んだ先、フードの女性を見つけてしまった。
最初こそ視線を逸らしたものの、背後から感じる弱々しい視線に、リアンはたじたじとしてしまう。
それに、見られていたかどうかはわからないが、領主様の前で行った昨日のことを思い出し、勝手に気不味くなってしまうのもひとつの原因だった。
彼女に好感を持っているのだから、尚更。
「………………うー……ん、あぁ……」
小さく唸る。片手で髪をぐしゃりと乱す。
今は互いに"恋人"がいる身なのだから、無闇矢鱈と接触はしない方がいいだろうと。
わかっては……いるのだけれど…
「……………こん、にちは……メアリーさん。」
踵を返して、メアリーの元へと歩けば、ぎこちない笑顔とぎこちない喋り方で彼女へそう挨拶をした。そう、挨拶だけ。それさえ済ませば足早にそこを立ち去ろうと思って。
「オレの“恋人様”のもう1人の恋人は星、昨日から料理を配ってるヤツか。
ちょうどいい。」
>>ガスパール
「ハロー、はじめましてこんにちは、恋人の恋人のお方。
昨日配っていたスープはまだあるかい?」
>>87 マドモワゼル・ユリア
「それはキミの夢の結果だろ?何か作ってみたいもの、見てみたい究極の逸品、そういうのもあってもいいんじゃないかって夢みがちなボクは思うんだ。
例えばガトーと時計のコラボレーション……ベゼルの色に合わせてジュレで表面を彩って金箔で飾ったガトー。うん、夢がある。」
キラキラと思い描いてはうんうんとひとり悦に浸る。
「重くなくて、熱くならない。
知的なマドモワゼルみたいだね?それが知的なキミからのウィットに富んだアプローチだといいんだけど。
ここから出たら求めに行くよ。
……毎日粉を触るから、しょっちゅうオーバーホールに行かないとなあ……」
細身の身体にしてはしっかりとした手首をくるくると眺める。
アデライドに朝の挨拶をしたぼくは、リビングへと向かった。
スノードームをもう一度確認して、うーんと首を捻る。
「つまりさ〜、イヴは運命を見ようとして歪んだのか、運命が無いことを暴かれたってことなのかな〜」
アスターの方は、きっと近くにいて運命が歪んだなら、一緒にいた人が怪しいのかな〜。
>>100 ラーペ
「…………出たな。モン・シャ。
アンタ今までどこ行ってた。ネコは出かけるモンだが、アンタの気まぐれの間に恋人はひとりいなくなったぞ。
だからと言って真正面から付き合ってやると思うなよ?
そろそろスープもアンタの舌が耐えられるくらいの温度にゃなってんだろ。
さっさと食え。片付かねえ。」
冷めやすいように浅いカップに入れてスプーンを添えて前に出してやる。
>>32 メアリー
「おはよう、メアリー。さっき起きたところだよ」
昨日は、随分早く眠ってしまったように思う。
案外、疲れていたのだろうか。この俺が。
「恋人の声で目覚める朝は清々しいものだね。」
俺は戸を開けると、メアリーに朝の挨拶をする。もう、朝とも言い難いが。
恋人の顔は、今日も見えない。
領主様と話終え、気が抜けたのか肩の力が抜ける。隣の彼は大丈夫かしらと目を移す。
じっとみていた目が合って、頬に集まる熱はそのままに見つめていた。
>>ハイド
「……ハイドさん、お怪我の方は大丈夫ですか?
領主様とお話なさって、少し疲れたでしょう。飲み物でも飲みます?」
目の前にティーセットがある。紅茶やコーヒーくらいなら淹れられるだろう。
>>ガスパール
あの人がたしか、アスターの恋人の一人だったかな〜?
「ね〜、恋人の運命が歪められたみたいだけど原因は君にあるの〜?」
回りくどいをするつもりなんてこれっぽっちもないから、ストレートに聞いてみる。回りくどく聞いても面倒だしね〜。
>>93 スティーグ
「昨日は寝るのが遅くなっちゃったから…待たせてごめんね、スティーグが迎えに来てくれて嬉しい」
いつも通りのほほんとした彼に安心しきった柔らかい笑みを返す。
「!!
ありがとう、スティーグも今日も素敵だよ!」
昨日のことをちゃんと覚えていてくれたこととスティーグが自分から迎えに来てくれたことに確かな喜びと共に、少しだけスティーグが"男の人"だと感じて"かわいい"という言葉は避けた。
昨日と同じように頬へ一つキスを贈り広間へ向かったその耳はほんのりと赤みがさしていた。
>>78 ガスパール
「では、リュラさんにも感謝しなければなりませんね。と、メアリー・アンは微笑みます」
それから、彼の視線を辿って空席に置いてあるスープを見つめる。
「……“カゲゼン”ですか。良い風習ですね、それはとても。大切なのは無事であって欲しいと思うその心だと思います。多少間違っていたとしても、きっと伝わりますよ。と、メアリー・アンは頷きます」
“恋愛”とは違った感情のようだが、彼は彼なりに、アスターに愛着を持っていたのだろう。
メアリー・アンは相槌を打ちながら、従者の話を思い出す。
「……そうですね。助けて差し上げましょう。アスターさんやイヴさんも。それからわたしたちの運命も。
ご馳走さまでした、ガスパールさん。
今度は手を加えたものではなく、あなたが作ったお菓子をご馳走してくださいね。と、メアリー・アンはお礼を言います」
>>102 ガスパール
「…それ、いいかも。特別な日のために、腕時計とケーキのセット。ここから出た後に話したい。家族には今魔術師が少なくて、星は1人もいない。だから発想がとても足りない」
もし実現したら、お菓子がいっぱい食べられるかもしれない。そんなちょっとした欲もありつつ、とても良いアイデアに思えた。
「もちろん、いつでもやるよ。そのうち、ユリアもできるようになる。遊びに来て」
>>99 リアン
「ええ! こんにちは、リアンさん。と、メアリー・アンはようやく折れてくれたことにしめしめとします」
渋々こちらにやってきてくれたリアンを見て、メアリー・アンは満足げに頬にえくぼを寄せた。
昨日書庫で話した時から──あるいはもっと前からだろうか。リアンはどこか元気がない。
すくなくとも、くじらの絵を見て無邪気に笑っていた彼は、今ここにはいないようだった。
「昨日は大変でしたね。と、メアリー・アンは眉を下げます。……リュラさんから聞きましたか? 今日からのこと。
リアンさんも元気がないみたいだけれど……昨日、領主様にホーラさんと一緒に呼ばれていましたよね。大丈夫でしたか?」
>>101 サロメ
「! サロメさん、おはようございます。と、メアリー・アンはあなたの顔を見て顔をほころばせます。
わたしは大丈夫ですよ。これも“隠者”の運命ゆえか、大変な状況下である時ほど、逆にとても冷静になってしまいまして」
「……サロメさんこそ大丈夫ですか? わたしで良ければ一緒に紅茶を飲んで、落ち着きましょう。と、メアリー・アンは彼女の提案に賛成します」
>>110 マドモワゼル・メアリー・アン
「優しいなあ。そういうシンプルな優しさで触れられたら泣いちゃうじゃないか。
モン・シューがどうなるのか、歪みを治せるのなら治して……家に帰してやりたいね。
さあ、がんばろう。
有能なパティシエは料理もできる。ここにいるみんなのエトワールになって見せるさ。
好きなものを教えてくれたら、ボクが最高のガトーに仕上げよう。
ありがとう、天使の鈴のマドモワゼル」
手の甲にキスを落としてメアリー・アンの前から立ち去る。
運命とは、歪むものらしい。
聞いたことのない話に、少し笑ってしまった。
不謹慎だろうか。別に信じていない訳では無いが。
では俺達が今まで信仰してきたものはなんだったのだろう。
……ここに来たのが、俺ではなく、あの可愛そうな女だったら良かったのに。
「可愛そうな運命を持つ子からしたら、朗報なのかな。俺としては、少し困る話だけど」
水でも飲もう、と立ち上がる。
いつものように、笑っていなければ。
>>105 レイリーン
「ふふ。慣れない環境だったから、疲れが出たのでしょうか。と、メアリー・アンは微笑ましそうに笑います。」
そして、昨日彼がしたように、メアリー・アンはそっと手を差し出した。
「わたし、朝は結構強いんですよ。あなたさえ迷惑でなければ、明日も起こしにきましょうか。と、メアリー・アンは提案します」
>>111 マドモワゼル・ユリア
「その企画が通ったら納得のいくガトーができるまで味見をして欲しいな。最高のものを作らないとね。
仕事の話ももちろん喜んで。いらんなチーズケーキを持ってくるから食べながら話をしよう。
……ああ、そうだ。そろそろ口も寂しいころかな。
これが昨日のご注文のチーズケーキ。
名付けてフロマージュ・ダムール。きっとキミの好きな味だよ。
キミの希望になりますように。」
ワゴンの下から冷やした大理石の上に載せておいたチーズケーキを取り出し、ユリアの前に差し出す。
>>116 メアリー
彼女の表情は、彼女自身が言葉で教えてくれる。
けれども、その実そのフードの下が本当に笑っているのか、俺には分からない。
「恥ずかしいから笑わないでおくれ」
差し出された手を見つめて、手袋をつけた手を上から重ねる。昨日とは違い、指を絡めてしっかりと握ると俺はここ1番の笑みを浮かべた。
「それは素敵な提案だ。君なら毎日でもお願いしたいね」
>>ハイド
自分も同じものを飲んでいたが、そういえば庭の手入れの約束をしていたのだと窓を見る。幸い、まだ日は落ちていない。
ハイドと離れるのを名残惜しそうに見つめていたが、約束は果たすものだからと立ち上がって辺りを見る。
幸い、皆は各々盛り上がっていて人目はない。
ハイドに1歩近付き、耳元でこっそりと。
「……今晩、部屋でお待ちしてます」
とだけ告げた。それだけ言えば、ふわりとした月下美人の花の甘い香りと共にコズエはその場を離れた。僅かに見えた頬は薄紅色に染まっている事だろう。
>>96 ラーク
「ん…………っは」
とても、永く、感じた時間。
ラークさんとわたしは確かに重なり合っていた。
ふいとわたしから離れたラークさんは、意地悪を言う。
「ぁ………うん。約束…。」
ラークさんの声はいつも通りだったけど、表情を見るとやっぱり我慢してる…様にも見えた。
わたしは…我慢できるかな…。
>>119 スティーグ
「…………シンプルに不快だ。口の聞き方に気を付けろクソガキ。
領主が言ってただろうが。ここに来たから運命が完成されただとか何とか。それがどういう意味なのかはオレが聞きたい。
もう話すことはないねえよ。姉様にヨダレでも拭いてもらってこい」
みんなのいる部屋へ行くと和気藹々とは言えない空気が漂って戸惑った。
誰かが聞いているのか私が来るまでの会話が聞こえてくる。
[アスターとイヴちゃんの運命が歪んだ……?
アスターはお話ししてない人だからわからないけど…イヴちゃん…ここにはいないのね…よかった…]
昨日のこと。
ハイドをあんなに殴り付けたのに焦点も合わずただ座り込む彼女は壊れた人形のようで怖かった。
エルフィンが起こしてくれた時、ちらっと部屋から出て行く彼女に気遣わしげに声をかける人もいて今日あの子が普通に顔を出すのではないかと怖かった。
但しほっとしたのも束の間、流れてくるリュラの話にまた恐怖が顔を出す。
情報が多すぎて全部は理解できなかった。
ただ運命を歪ませる人がまだこの中にいるからみんなで見つけろと言われたのはわかった。
そしてーーー
「…やだ、やだ…!」
>>119 スティーグ >>109 ガスパール
ガスパールから何やら険悪な雰囲気を出しながらスティーグと話していたが、そんなの気にしてる余裕もなく割り込むようにスティーグに涙目ですがり付く。
「スティーグ、スティーグ…ねぇ、帰ろ?
こんなとこいちゃダメだよ、こわい…!
ガスパールも!恋人の彼が運命を歪ませられちゃったのは可哀想だけど…ガスパールの運命も歪んじゃうなんてダメだよ…!」
スティーグから離れないまま、ガスパールにも顔を向けてここを出ようと提案する。
>>121メリッサ
「約束は違えませんよ。」
そう言って、左手で髪から頬へ手を滑らし、また軽く唇を合わせると、今度はちゃんと優しく微笑んだ。
「そういえば、お酒は僕が居ない所では控えめにして下さいね?昨日もレイリーンさんでなければどうなっていたか·····
はい、袖を通して下さい」
ぶつぶつと聴き逃しそうな声で呟く。
そして服をぱんっ!と勢いよくはたくとメリッサに服を着るよう促す。
(すっかり現を抜かしていましたが、皆の所に向かう前に、昨日の事の顛末を話しておかなければなりませんね。
ハイドさんは大丈夫でしょうか·····)
少しばかり顔が強ばっている。
>>123 ガスパール
「ガキって、一つしか違わないよ〜。
ぼくも塔の運命って初めて見たからさ〜。ま、でも君も分からないならいいや〜」
すごく口悪いな〜カルシウム足りてないのかな〜。骨も弱いのかもな〜。
>>125 アデライド
「あ、アデライド〜。ぼくなら大丈夫だよ〜、もう話も終わったしさ〜」
(そりゃ、こんな訳わかんないことになってるし、怖いよなぁ。俺だってもう今すぐユリア連れて帰りたい。でも、領主様がやれと仰せなら、逆らう訳にはいくまい)
食事をとり終わったタイミングで、ユリアはこれからお楽しみのデザートタイムだ。少し席を外しても大丈夫だろう。
>>124 アデライド
「大丈夫?そりゃ、混乱するよな。俺は、どっちかって言うと話が壮大すぎて実感が湧いてないんだけどさ。
わかんないけど……みんなで力を合わせて何とかできたら、とは思う。
君が靴職人のひと?ユリアに聞いたよ、かっこいいね」
ニコッと笑って語りかける。
おっぱいで判断したことはバレまい。
>>112 メアリー
「折れ………う、ううん……」
表情が見えない分、声と言葉で彼女の気持ちは察せられるわけだが、そう満足気にされてしまえば、立ち去るに立ち去れなくなってしまう。
ここで、それではと言って背を向けてしまえば、先程よりもさらに悲しそうな視線を向けられそうだった。
彼女の悲しそうな表情は、見ていてとても辛いと感じる。だからこそ、余計に。
「昨日の事とリュラさんのお話……ですか。
もしよろしければ、詳しくお伺いしても?」
語調からして、リアンが気になっていた昨晩の生臭い鉄の匂いの事を話しているのだろう。昨日のリアンの行動を見られていないようだと分かれば、ほっと胸を撫で下ろして質問をする。
それに、リュラの話というのも初耳だ。これくらいの会話は、たとえレイリーンが傍にいたとしても、情報共有として許して貰えるはずだろう。
「えっ、と……それは…」
"貴女が恋人と共にいる所を見ていると胸が苦しくなるからです。"
……などと言えるわけもなく。ついと、彼女から再び視線を逸らす。
行為は見られていなくても、ホーラと共に呼び出されたことは知っていたようで。なんだか、目を合わせ辛い。
「………元気がないのは、朝起きた時の頭痛が酷いだけで………あ、でもこれは、時間が経てば治まりますから気にしないで下さい。
それに、領主様に呼び出されたと言っても、なかなか出会えなかったホーラさんと顔を合わせる機会を作って下さっただけで…………それ以外は、なにも……」
あぁ、頭痛がする。目眩がする。
嘘をつくことには慣れているはずなのに、どうしてこんなに辛くなるのか。
「でも、心配してくださって、ありがとうございます。」
上手く笑える自信がなかったから。
ぎこちない表情を隠すように、彼女に向かって頭を下げた。
>>122 サロメ
「わかりません……。
ただ、自分の運命が……正義の運命が歪められたとしたら……想像もしたくないですね。
私はこれまで、自分の運命の通りに生きてきました。
肯定的にしろ否定的にしろ、この世界の皆は自分の運命を受け止めて生きてきたはずですから……それを歪める事は、許されることではありません。
誰が悪者でもおかしくない……その通りです。
そんな状況で言えたことではないかもしれませんが、なるべく離れないでいてください。
姿が見えないと、心配ですから。」
>>125 マドモワゼル・アデライド
「……失礼。お見苦しいところを。
そこのボクをよしよししてあげてほしい。その年頃の感受性には多分今の状況はキツいだろうね。
誰かが歪んだ運命を正せと言っていた。
正せるなら、オレはここに残って"モン・シュー"とあのかわいそうなマドモワゼルを助けなければ。助けを求めるマドモワゼルがいるのに見捨てて帰るのは男じゃないよね。
怖いのはもちろんわかる。だからキミは帰るといい。そこのボクも護衛くらいにはなるんじゃないか。」
>>117 ガスパール
「もちろん。チーズケーキもショートケーキも、大好き。」
願い通りの提案。家族たちにも食べさせてあげたいな、なんて兄や妹たちに思いを馳せた。
なにやら取り出す彼を、目で追いかける。ふわふわでプルプルの、白いケーキ。昨日のリクエストだと気づいて、笑みが零れた。
「ふろまーじゅ・だむーる。ガスパールの国では、そう言うの?」
>>129 リアン
「ああ、興味深い話をしているね。こんにちは、リアン。
すっかり寝こけていたせいで、情報に疎くなってしまったんだ」
俺はそう言うと、リアンに向かって首を傾げた。
「俺も一緒に聞いていていいだろう?」
>>127 スティーグ
こんな時までのんびりした彼に安心するが、それでも恐怖はなくならない。
「そういうことじゃないよぉ…運命が歪んだ人を見つけるなんてめちゃくちゃだよ…それにその人達、私達の運命も歪ませようとしてるんでしょう…?」
>>128 エリック
まだ話したことのない男の人に話しかけられた。
混乱していてぷろふぃ〜るかーどの記憶を辿る余裕がない。
「だれ…?
なんとかってどうするの…?
これ以上みんなの運命を歪ませるの…?
昨日のイヴちゃんみたいになるの…?」
回転の遅い頭は現状を理解するだけで精一杯でつい矢継ぎ早に質問してしまうが、落ち着いた彼の笑顔に少し頭が冷えた。
「…あ、ごめんなさい。そうだよ、私は靴のデザイナーをしているの…ありがとう」
へにゃりと眉は下がったままだったが、おっぱいを見ていたことなんて知る由もなく褒めてもらったことへ感謝を述べた。
「エリックがいたら止められちゃうな、って分かってる。だから、後で聞くエリックにはごめんなさいって言わなきゃいけない。
あのね、これをゲームだって言ってる領主様は、ちょっとおかしい。これは、本当に起こっていることじゃないの?…でも、本当でもゲームでも、やることは決めてるの。
【ユリアは秘密のお話ができる、共鳴者だから】。
"知性"、"聡明"…そういうのが必要だから、こうなってる。だから、これは正しいこと」
呟くように、スノードームに声を吹き込んだ。
>>128 アデライド
「あ、ごめんごめん。初めましてだよね。俺は、エリック。配達員をしてる。年は21。ユリアの『恋人』」
これ照れる。
「俺としては、従者の子が言ってた能力がある人とうまく連携出来るといいのかなって思うけど……ただ、矢面に立つ人って、目立って危険があるからそこは悩みどころだよね。
俺は…昨日のことを音声でしか知らないし、イヴさんとも話したことがないから、この中では冷静でいられるのかも」
腕組みをする。
「帰れるといいんだけどねー……俺もかわいい恋人連れて即刻帰りたい。でも、領主様がやれと言うのなら、手ぶらで帰るのは難しいとは思うなあ」
>>132 ガスパール
「ううん、こちらこそ割り込んでごめんね。
歪んだ運命を正せ…?
そんなことができるの…?
困った女性を見捨てない男性は素敵だと思うよ、でも…でも、スティーグがみんなを驚かせたり楽しませたり、ガスパールがかわいい…ガトー?を作ったりできなくならない…?」
不安げにガスパールを見つめた。
今までのみんなを構成していた運命。
それが歪められるということは今のみんながなくなってしまうのではないかと想像してしまいふるりと震えた。
>>135 アデライド
「ね〜どうしてこんなことになっちゃったのかな〜。従者さんが言ってた話だとたしかそうだったよね〜」
アデライドを安心させるように手を握る。頼りないって思われてないといいな〜。
「皆の話を聞いてみて、探せばきっと何とかなるよ〜」
根拠はないけれど、やってみれば何とかなるかもしれないしさ〜。
>>104ガスパール
「にゃんにゃんにゃー、恋人が死んだってのに女口説いてる恋人様には言われたくないにゃー。勝手にアンタの猫にするなにゃー。
しばらくお世話になるおうちだからにゃ、寝床の確保とご主人への挨拶でオオワラワだったのにゃ。」
「にゃんて巫山戯るのはここまでにして。
同じ境遇の仲間として声をかけておこうと思ってね、星の。
他の恋仲の方々は、ネコより先んじてにゃんにゃんしていたようだし、我々は動機もある。疑われやすい立場となるからね。
せっかくアンタは星の運命を持つんだから、歪んでなければひらめきに期待もできるだろう?」
ほのかに温かいお皿を受け取る。
漂うかおりに顔を綻ばせた。
「ふむふむ、上等なニオイだにゃ。温度までありがとうにゃ。
にゃんだか勘違いされやすいみたいだが、オレの耳はにゃんこではなくコウモリだにゃ。
アンタの言葉で言えば、ショーヴ・スーリかにゃ。」
しんしんと降り積もる雪の中、黙々と中庭で草木の手入れをする。
ここの植物達は綺麗だけど、何かが足りない。
倉庫らしき部屋から持ってきた剪定鋏で不用な部分を切り落とす。こうする事で、植物に無駄な栄養を使わせずに綺麗に育つのだ。
「…………よし、終わり」
一面に広がる白薔薇を最後に、その日の手入れは終えた。
それにしても、この庭は広い。様々な種類の植物があって中々に楽しいけれど、従者1人では足りていないだろう。
屋敷に来る前は庭師として雇われてもいいかも。なんて呑気な事を考えていたけれど。今は断固お断りだ。
お前のせいで植物が枯れた。庭師のくせして植物1つ育てられないその指はいらないな?
とかなんか言って、指を1本ずつ切り落とされる未来が見えた気がする。いや、それよりもっと酷い事をされるかもしれない。
……うう、身震い。道具を元に戻す為に歩き出した。
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