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軽音部 エニシ に 11人が投票した。
学生漫画家 シズク に 1人が投票した。
マイペース アオイ に 1人が投票した。
軽音部 エニシ は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、バレエ部 ミサ が無残な姿で発見された。
ボンボン ククイ は哀しみに暮れて バレエ部 ミサ の後を追った。
現在の生存者は、闇の眷属 シオン、モテ願望の強い キイチ、放送部 アリサ、学生漫画家 シズク、在日 セボ、バカップル ミウ、帰宅部のエース ヤクモ、テニス部 サヤ、巫女 コトハ、マイペース アオイ の 10 名。
エニシを見送ってまだ数時間
夜が明ける前に眼を覚ましたのは随分と久しぶりな気がする。
今日の結果を知り、[裏切られたのか]という思いが胸の中を満たし、口から出てきそうになる。
「はぁはぁはぁーーーっぐっ。」
信じていた自分たちが愚かなのだろう…と耳元で悪魔が囁く。
しかし、彼の言葉を信じたいと思い、彼女の行動に彼への愛を感じた。それを決めたのは自分自身なのだ。
もしも…もしも、こんな事がなければ…。
そんな思いも恨みや怨念だ…。沸いてしまうのだ、どうしても、【俺は人間だから】
だから、俺は今一度思考を巡らせる。
あの古書の内容へたどり着かない未来のため。
そのために必要なことは…
目が開く。空が明るくなりはじめていた。心臓が水を含んだように重たいのは、次の日が来るのを恐れているから。
早起きが得意になったの?なんて、今のオレをみたら母ちゃんびっくりするんだろうな。……会えるのかな。もう一回。
ゆっくりと顔をあげると、やくもの姿が見えた。声をかけようとして、見つけてしまった。その向こうに横たわる二人の──。
「……ミサ、……ククイ……!」
不思議と心が乾いていて、昨日のような恐怖がなかった。幸いなのは、ざまあみろ、なんて思わなかったことだ。オレは、まだ、大丈夫。
「……呪いを振り切った後でも、良かったじゃん。
それとも、我慢出来なかったのかな。それくらい、互いだけが大事だった?」
けれども、やるせない。呟いてしまってから、口を抑えた。亡くなってしまった人に言っても、もう届かない。
古書を読み終わり、俺はやっておくべきことを見つけた。
行動に移る前に、2人の遺体に手を伸ばしククイの右手とミサの左手を握る形で重ね合わせた。
「ククイ……お前だって感情で動いんじゃねーかよ…」
2日前にククイが言ったことに文句を言ってやる。
当然返事は返ってこない。
俺は立ち上がると、ホワイトボードにメモを残し集会所を後にした。
「……、」
昨日途中で眠ってしまっていたようです。ミウは目を擦って集会所内をエニシの姿を探して見渡します。
しかし、彼が処刑されたことに気づくよりも前にククイとミサの姿が見えました。何度見ても慣れないその光景に、ミウは自分の胸を両手で押さえて震えます。
「くくるん、ミサミサ……なんで? ミサミサぁ!」
ミウはその場にしゃがみ込んで、泣き声を堪えるように嗚咽を漏らします。誰かに裏切られるのは何回だって慣れませんでした。
明け方の道を1人歩く、この時間帯はまだ涼しい。
神社に着くと目的地の井戸まで歩き、近くに座った。
「カナコ様、カナコ様。もしも俺と話せるのでしたら話をしませんか?」
後はカナコ様が出てきてくれるか…
[目を覚ましたアリサが最初に見たのは無惨な姿を晒すミサの亡骸、そして…]
ミサちゃん…と……ククイくん…?
[理解が及ばない。またしても大切な友人を2人、昨夜のエニシを入れれば3人も一度に失った。そしてミサとククイが嘘をつき、自分たちを謀っていたことに。]
そっか…2人はちゃんと好き同士になれていたんだね。でも、こんなのって…。
[ミサとククイだった二つの遺体は、寄り添い合い、それはまるで愛を確かめているかの様だった。]
………
……
「【エニシくんは人狼だ】。
エニシくんのことは残念だけど、みんなの判断は正しかった。彼は呪われていたよ。」
『わたしたちの高校は体育祭が六月にある。
運動が得意な面々は張り切っていたけど、わたしはどちらかというと、──というか、かなり苦手だ。
東雲さんは明日原さんとはまた違った洗練された雰囲気がある。
そういえば、体力測定の成績もすこぶる良かったな。普段は脚や肌に負担をかけないように徹しているけど、いざ運動するとなんでも出来ちゃう人。
明日原さんに並んで、わたしが憧れている人の一人だ。
影裏くんと話すようになったのは、二人三脚に一緒に出ることになってからだったと思う。
それまでも、俯く影裏くんが気になってよく話しかけたものだけど、彼はみんなと距離を置いているようだった。
影裏くんもわたしもとにかく運動がダメで、ゴールに辿り着く前に何度も転ぶものだから、不破くんに「そうまでなるか」と不思議がられたっけ。
不破くんはいつもローテーションだけど、面倒見いいよね。誰と一緒にいても態度が変わらなくて、でも音楽の話になるととても熱くなる。部活動対抗リレーでむきになって走る不破くんを、みんなで応援したな。』
───七原南のいつかの回想
目が覚めた。
きのうは、疲れて、気づいたら集会所の一角で眠っていた。
目をこすりながら、起き上がると、泣いているミウの姿……また、何人かが、二つの死体を取り囲んでいる姿が、目に入った。
「みさ、くくい……」
ミサも、ククイも、うそをついていた。
自分たちの味方ではなかった。
だけど……どこかで、二人を……うらやましいとも、思う。
「二人は……命をかけて、むすばれ、たんだね。
みさは、振られて……なかったん、だね。」
神社にどっしりと構えた本殿は、相変わらず固く閉ざされています。生徒が選んだ『処刑』の地。
それを少女は承認したのか、御扉は一日に一度しか開かない。
──その裏にある古い古い井戸。
木の板はばらばらに粉砕していて、規制テープはとっくに破れている。
顧近衛八雲の隣には、いつのまにか誰かが座っていた。
「ああ、豌怜?縺がいい。」
桃色の髪を垂らした少女。防災無線から聞こえた耳障りで、それでいて心地の良い声。同じ制服に身を包んで、少女は嗤った。
姿はみんなの学級委員のもの。けれどその顔は、半分以上が黒く朽ちて黒く腐敗している異形だった。
「……みさ、は美術で、ペアになって似顔絵を描いたとき、すごく、絵を褒めてくれたね。それが、きっかけで、みんな、集まって、きて、褒めて、くれた。
……マンガ家をめざした、きっかけの、ひとつ。だったよ」
そう、語りかけた。
カナコ様と話ができるか。それは全く根拠がなかったわけではない。
彼女は島を壺と言っていた。ならば必ず見えているはず、そして楽しそうに見ているはずだと思った。
いつの間にだろうか…
俺の隣には、同じ制服で見慣れたクラス委員の姿、しかしその顔は半分以上異形の誰かが座っていた。
「っっっつ!!!あ、あぁ。呼んだよ。」
言葉にならない声の方を向く。
その姿は明らかに人ならざるものだと本能的に告げている。
もしも、事前に古書を何度も読み返してなければ俺は正気を保っていられなかっただろう。
何より、彼女の姿で来るなんて…つくづくこちらの感情を逆なでしてくると思う。
瞼がふと開く。
起き上がると、どんよりとした空が窓から見え、清々しい朝とは言い難い。
遠くから、ミウちゃんの泣き叫ぶ声が聞こえる。
ああ、また誰か死んでしまったのか。
その亡骸を確認すべく、震える唇を噛み、早まる鼓動を胸に感じながら、歩み寄る。
そこにいたのは、寄り添うように瞼を閉じたミサちゃんとククイ君がいて。
何もかも、理解した。
私は、全てを失ったのだと。
「……………そう、そうなの。」
私は、何があっても自分を曲げない、気高く美しいミサちゃんが好きだった。
恋は盲目、とはよく言ったものだ。
その恋のせいで、彼女の眼が濁ってしまっていたとは。
自分達二人で生き残りたい為に、あんな嘘をついて、無様にも生き足掻くとは。
──────ああ、なんて醜く、汚らわしい。
私は、誰を恨めばいい?
彼を誑かしたミサちゃん?
彼女を唆したククイ君?
私から、何もかも奪ったのはどっち?
私は、どちらを呪えばいい?
私の中の彼女への尊敬と友愛が、彼への恋慕が、溶けて無くなり、心が冷えきるような、そんな感覚を覚える。
その途端、地面に転がる亡骸にも、何もかも汚らわしいものに見えた。
右足を持ち上げ、その繋がれた手に、踵を落とした。
肉の感触が足につたわってきて、気持ちが悪い。
2度、3度と足を振り上げて落とす。
2人の手が歪み、離れた所で足を上げるのをやめ、踵を返す。
父様の言う通りだ。
人の子の言葉など、心など、軽く移ろいやすい。
そんなものに心を動かさず、ただ神社の社に篭っていれば良かったものを。
今まで守りたかったものも、自分のやるべき事も、全てがどうでもいい。
みんな、みんな呪われてここで死んでしまえばいいんだ。
涙なんて出ない、だって、私は全てがどうでも良いのだから。
こんなどうでも良いものの側にいる気になれず、背を向けて立ち去ろうとする。
……ああ、一応は行き先を告げなければ。
背を向けたまま、皆に話し掛けた。
>>all
「…………………私、夜まで戻らないから。
勿論、1人にしてくれるわよね?
ああ、エニシ君は【人狼】よ。
アリサちゃんは高確率で霊能でしょうね。
辻占いにしては、不自然だから。」
それだけ告げると、何処かへと歩き出した。
一息を整える一
俺らのことをよく見てくれていた彼女の姿。その姿でこちらへ嗤いかけてくる様子に胸のそこから負の感情が溢れてくる。
しかし、両手を握りしめて、グッと堪える。今、怒鳴り当たっては相手の思うようになってしまうとわかっているから。
「そうだな、まずは出てきてくれてありがとう。その姿は俺への配慮かな?」
堪えても言葉に毒が出てしまう。
「俺がきた理由、カナコ様…あんたにもう一度人を信じるって気持ちを思い出して欲しくてさ。それを伝えにきたんだカナコ様。」
伝えにきた、そう言い目を伏せる
「まぁ、俺が伝えたいカナコ様は今目の前にいる貴方であって、貴方ではないのかもしれない。
昔の出来事は古書に書いてあった、それが偽りで伝わっていたのも知っている。」
「……エニシとミライちゃんが人狼、かあ……ははっ。
すごい班だなあ……」
オレは笑みをこぼす。多分キイチは大丈夫、ちがう。やくもは? やくもは昨日エニシを庇っていた。今だって大概だけどさ、やくも狼だったら、本当に「バラバラ」な班だよ。それがいいところだって、思ってたんだけど。
ホワイトボードにやくもが書いた文字が残っている。
「花……」
ふらりと立ち上がって、集会所から離れていく。確か裏のところに、野花くらいは咲いていたはず。
…………やくもはすごいなあ。こんな状況でも、他人を思いやることを忘れてなくて。
……それが純粋な優しさだと、オレは信じられるだろうか。
咲いていた黄色いすみれを二輪摘んだ。
この島を覆う臭気は目の前のこの少女からするのではないかと、そう疑うほどの腐敗臭が神社全体を包んでいた。
黒く変色した皮膚には、よく見れば小さな穴がいくつも開いていた。時折そこから覗く、蟲の姿。
「ああ、気分がいい。今日はとても気分がいい。」
よほど良いことがあったのか、少女はくすくすと嗤い続けている。そしてようやく、その濁った眸を顧近衛八雲に向けた。
「御機嫌よう、可愛い可愛いわたしの蟲さん。でも、あなたはつまらない。綺麗事ばかりでつまらない。」
「それとも、裡にあるのかしら。口では蜜のような言葉を囁いて、けれどその胸にはあるのでしょう?」
重い足を引きずるように、1歩ずつ歩いていく。
顔が上がらなくて、足元ばかり見ているとローファーについた赤黒い液体が目に入る。
靴が、汚れてしまった。
立ち止まり、近くの地面に足を擦り付ける。
じゃり、ざり、ごり、と砂利混じりの地面に足にまとわりつく汚い液体がつくのが、穢れが取れた気がして安心する。
穢れを削げ落としていると、右手に巻かれた湿布とネットが目に入り、澱んだ眼で手を睨み、破くようにそれらを剥がし、地面へ投げ捨てた。
手にまとわりつくそれは正直、邪魔でしかなかった。
何も思わずにただ足を前に出し、歩く。
体の気だるさがピークに達し、足を止めた所には神社へと続く階段があった。
一番最初に、4班の皆で来たところだ。
あの頃に戻りたいだなんてそんな陳腐な事は思わない。
だが、1人になるにはうってつけの場所に、口は弧を描く。
石畳の階段を踏みしめながら上がると、本殿の奥から話し声がする。
一人になりたいのに、と舌打ちしながら私の静寂を邪魔した空気の読めない奴は誰かと建物の影から覗くとそこには、ヤクモ君とミナミちゃんの姿見える。
ただ、ミナミちゃんの姿の異形には遠くからでも背筋に悪寒がする。
穢れの象徴である異形と、正義感という名の偽善を振り回すヤクモ君など、私にとって最悪の組み合わせだ。
ただ、どこに行ってもあの異形の根城。
仕方なく、せめてヤクモ君に見つからなさそうな本殿の裏手へと向かい、崩れ落ちる様に地面に倒れる。
湿り気のあるひんやりとした床が心地良い。
もう、何も考えたくないし、なんの意味もなさない草木の揺れる音が優しく思える。
私はそのまま瞼を閉じ、眠りについた。
隣に寄りかかる体躯はなかった。地面に転がり意識を手放す顧近衛八雲を、立ち尽くして見つめる少女の姿がある。
「わたしは蠱毒の果てに立ち会うだけ。深い深い怨毒を晴らすのも、益体もない絆に縋るのも、すべて呪いを受けた可愛い蟲たちの役目。」
「……ふふ、今日はよく神社に蟲が来る。でも、あの紅い蟲は好き。浴びせた呪いがどんな花を咲かせたかは、知り及ぶところではないけれど。つまらないことを言いに来た蟲とは大違い。」
「もっともっと、わたしを愉しませてくれないかしら。もっともっと、わたしを魅せてくれないかしら。」
いつのまにかそこに少女はいない。白い足は踊るように軽やかに、辺りをくるくると回って境内を歩く。
そして、その影はどこかへと消えていった。
二輪を手に二人のところに帰った。
すぐに異変に気づいた。さっきより損傷が激しくなった遺体。
特に、最後に見た時には繋がれていたはずの手は、ひしゃげて黒く変色していた。新たに零れた血は少ない。けれども、明確な悪意を形にしたような死体に思わず手が震えた。
だれが、こんなことを。答えはレコーダーにあるだろう。そうだ、確か俺が出る前物音がしていた。けれどもどうしようもなく確かめられる気になれないまま、オレは無言で二人の手をできる限り整えた。手を繋がせることはもう無理そうで、結局横に添えるような形になってしまった。
人間の体液が──血が、生臭さ以外にも単純な悪臭を放つことをここ数日で知った。
血に汚れた手で、胸に花を添える。
「…………オレたちって、ほんとに、なかよしだったっけ……?」
現実感とともに、大切なものを零している気がする。でも、それが何だったかも思い出せないんだよ。
つい隣にあったはずの記憶が、想い出が、今はこんなに遠い。
ライフラインが確保できていることが唯一の救いです。
それでも、毎日食糧は減っていきます。クラスメイトたちの心は擦り切れていきます。そんな中でミウにできることは何かと考えて、みんながしてくれたように朝食を作ろうと思いました。
ミウは炊きあがった白米をしゃもじで切り混ぜます。ご飯をそうして切ると、密着していたお米に空気の層が生まれてふんわりとするのだと、藤木家のおばあさんが教えてくれたのです。
「あつっ……あつあつ、うぅ〜あつ〜い……」
ラップ越しに伝わるお米の熱さにひいひい言いながらおにぎりを作り終えて、ミウは大皿にたくさん並べていきました。
「そうか、偽りだったというわけか。それほどまでに互いだけが真実だったのだな。我には分からぬが。
しかし…2つの点が結ばれたのか。少々予想外ではあるが。我らが考えるべきことは後七夕 鵠の最初に与えられた能力、妖狐と人狼が誰であるかだな」
集会所にある調理室からみんながいるホールに戻る前に、ミウは先におにぎりを一つ食べます。
半分も食べ終わらないうちに食欲が失せていきますが、それでも頑張って喉に流し込みました。
扉を開けてホールを出るとつんとした異臭がまだ残っています。
辺りを見回すとまだ、ククイとミサだったものが横たわっていました。そして、彼らの前にはセボの姿が(>>17)。
ミウはホールの机に置いてあったボイスレコーダーに手を伸ばして、一連のおおまかな流れを知ります。
「……なんで、こんなことになっちゃんだろ」
ボイスレコーダーを巻き戻していると、昨晩のエニシの言葉が耳に届きました(>>4:228)。
コトハとアリサに狼だといわれた、ミウの部活仲間でありクラスメイト。
「エニシ、ミウと何が話したかったんだろ……」
「おは……よう……。」
目の前には、ミサとククイが変わり果てた姿でいた。
全てを理解するのに、それほど時間はかからなかった。
「………ぅ……ぁ……うぅっ………」
色んな思いがごちゃごちゃになって、
ただただ嗚咽を漏らすことしかできなかった。
>>アオイ
「あ、あーくん。」
起き上がるアオイが目に入ったので、ミウは彼の元へととててと駆け寄ります。
「……えへへ、愛のパワー。ちょうどあーくん起きないかなって思ってたんだぁ。
寝起きのところごめんなんだけど、ミサミサとくくるんのこと運ぶの、手伝ってくれる? そばの空き家に寝かせてあげようかなって思ってるんだけど、ミウじゃ運べないから……」
ミウには埋葬の仕方も何も分かりません。なので、一度別の場所に移して安置してあげようと思いました。
きっと二人の遺体を見れば事情は理解できるでしょう。
ミウは彼らについて深くは語らず、アオイにお願いごとをしました。
「おはよう」
集会所に声がするようになって、アオイは目が覚めた。
状況を確認する。
「エニシを2人が狼だと言った。推測は間違ってなかったンだな。ククイの結果は───」
ふとセボの方を見る。地面に横たわる2つの遺体。
「なんだお前ら...結ばれてたんじゃないかァ」
2人が死んでしまったことの悲しみは勿論ある。
が、不思議と、嘘をついてた、という負の感情ではなく、結ばれてて良かった、という正の感情だった。
笑顔を作るが顔が引き攣る。悲しい。
2人の手が解かれているのに気付く。手が黒い。
これは....
サッカー部だからよく分かる。俺だって何度手や脚を踏まれたか。これは故意的なモノだ。
[アリサは、見ていた。
コトハがミサとククイの遺体に駆け寄り、酷く顔を歪めたのを。熱く滾る溶岩の如き表情は、瞬間氷の様に冷え固まり、横たわる2人の繋がりを潰して砕く。固い契りを引き千切られた憐れな番は何も語らない。
アリサは、見ていた。
見ていることしかできなかった。]
[横たわる二人の死体を目にして、なんとも言えぬ感情が身体中を駆け巡る。
それは、また仲間が人狼に襲われた事を嘆いているものなのか、それとも信じたいと思っていた相手が嘘をついていた事への怒りなのか。
しかし、不思議と涙は出なかった。ただただ、どうしようもない感情だけがそこにある。
それを放つように、拳を握り締め、近くの壁に力の限り叩きつけた。]
…………ぃてぇ……
[右手から伝わる感覚と共に、徐々に頭が痛くなる。ズキズキと、容赦なく。
視界がグラグラと揺れて立っていられなかった。]
[色々なものを吐き出しそうで、咄嗟に口元を手で隠した。
前を向かなくちゃいけない。それでも、なんとか自分を保たなくちゃいけない。
ボイスレコーダーを手に取り、再生ボタンを押す。]
………はは、3班は本当に、バラバラなんだな。
[乾いた笑いだ。
思えば修学旅行初日からすれ違っていた。一つで固まって行動したことなんてあっただろうか。だから、最後までこうしてバラバラになってしまうのだろうか。
頭が痛い。頭が痛い。頭が痛い。]
………俺、薬探してくる。頭が痛いんだ。
たぶん、園原さんの家ならあると思うから、行ってくる。
2人の埋葬は……ごめん、任せた。
[アオイとミウに二人を任せて、集会所から外に出る。
今は、何も考えたくなどなかった。]
>>28 ミウ
…ああ、リアカー。うん、使って。
え…埋葬…そうか、そうだね。
[幾分歯切れの悪い返事をした後、ミウとアオイの背中を追う。]
(なんだろう、この感覚…人の気持ちが見えない。
ミウちゃんもアオイくんも、2人を弔ってあげたいだけのはずなのに。そんな風には感じられない…。
どうしたんだろう、あたし…。コトハちゃんのアレを見たから…?…違う、もっと前からだ。明らかに何かに感情を引っ張られてる。大事な人をこれ以上失いたくな……いなら殺すしかないよな糸を引く人狼は閉じこめるなんて悠長なこと言ってないで殺すんだよああ殺せ今殺せすぐ殺せ背中を他人に見せるなんてバカだよなああああうるさいうるさ)
…い!あたしの思考に入ってくるな!!そん
「…な衝動に、あたしは負けない!!!!」
(マコ、ヒビキ。お前ら仲良くなってるか?ちゃんと仲直りできたか?)
(ミサ、ククイ。俺らを騙してまで成就させたんだ。これからもずっと仲良くな)
死人にこれからなんてあるのだろうか。4人に手を合わせてる時に思った。永遠の無なのではないか。
けど幸いにも同じタイミングで逝ったのだ。マコヒビキ、ミサ、ククイのペアは少なくとも一緒のままで...
ふと隣を見る。
ミウも手を合わせが終わったところだ。
この子がいなくなったら、と考えると謂れのない恐怖が襲ってくる。ダメだダメだダメだ。
「ミウ...帰ろうか」
アオイと一緒に二人の埋葬をして手を併せます。そばには棒がたくさん立っていて、その数だけこのクラスに死者が出たのだと分かります。
ミウはみんなが見守ってくれることを祈りました。だってどんな呪いがあろうと、ミウたちは仲間なのですから。
アオイと目が合います。
きっとアオイもミウと同じことを思っていたでしょう。
「あーくん、大好きだよ」
頷くかわりにそう言って、アオイの指に自らの指を絡めます。
失われた命は二度と還らない。
「っ……!」
アリサがその時、大きな声をあげました。ミウは彼女の表情を見て、眉を下げて笑います。
埋葬を終えたみんなで集会所に帰ります。修学旅行に来たみんなで、きっと本土にも帰ってみせます。
「そういえば、今日もお魚の音は聞いてないなぁ。昨日さややが聞いたって言ってたから、多分今日もここにいるよね? だって今日狙われたのは……求婚者のミサミサと、それを受けたくくるんだし。」
「リコが狐だったんじゃないかって、あんまり楽観的なことは考えられないよね。そうすると今は10人いて……2人抜いたら、8人ってことになる。……狼はあとひとり。それより先に、狐をどうにかしなきゃ。」
「あ……おかえり、みんな。ありがと、行ってきてくれて。
あたし、今日は水の音、聞いてないなぁ〜。
まだ魚人、いるはずなんだけど〜。
」
「こんな状況でも、眠れるし空腹にはなるものなのだな。我は闇の眷属であるから必要ないが。
何の為に、この身体を保ち続ける必要があるのだ…。
我が同胞らのために悪しき力は封じなければならぬが…その果て、我が望む楽園はあるのだろうか。
今はこの様なことを考えても無駄か。状況を整理するか」
「む、言い忘れていたが【我も魚の水音は聞いていない】。
状況の整理だな。閉じ込めたり、襲撃された者は占い師、狂人、求婚者達、それと人狼が二人。
確実に残っているのが、魚人。
もう一人の狂人と妖狐も残っているとは思うが。これらは確定では無い。
霊能者は恐らく、人狼は残っていないだろう。本物が二人か、狂人の線が濃いと見る。魚人は…うむ、無いだろうとは思うが。
我からして見れば、加賀見雫、セボ・ファルカシュ、小宮山 心優、顧近衛 八雲、十堂 葵。この5名の中に人狼と妖狐がいるということか」
「まず、ミウはヒビキのことホンモノって信じてる。これは今回の霊能結果で、エニシが人狼だったってことでもうらづけされてると思う。」
「狼はヤクモかシズクだとミウは思ってるよ。セボとあーくんは狼にはあんま見えないんだ。狐についてはこの話のあとにゆうね。」
ミウはサヤとシオンにじゃれつきながら自分の意見も口にします。
「まず、あーくんは昨日言ったことが主な理由。ミライを占ってほしいって連日繰り返してて、エニシの処刑をさややに希望してた。
あーくんが最後のひとりなら、あまりにも仲間のコトを売りすぎてる。協力関係がちゃんとなってないと思うから、あーくんはあってお魚か狐の呪い。」
狐もないと思うけど、というのは一旦口にするのはやめました。
「セボはなんか……態度が狼っぽくないってゆーか、ああんもう、言葉のレパートリー! えっとね、エニシは自分で身内ぎりってやつの話し始めたから、あんまこれだけを根拠? にするのもダメだと思うんだけど、セボのこと序盤に占い希望に出してんだよね。」
「セボとキイチを希望に出してて、キイチはまあミウたちの味方かお魚だって思ってるんだけど。エニシおーかみならそうじゃないひとも分かってたってコトでしょ?
キイチ出してるのは仲間の占いを避けるためだったのかなーって。そーすると、セボもあんまり狼っぽくない。」
「あと、セボのほうもミライとエニシを挙げてて……特にセボは意外と小心者なとこあるからぁ、ミライと仲間でミライ占ってほしいってゆーの言いづらそうじゃない?
あとミライが閉じ込められる日、セボが仲間だったらあんな風に恨み節ゆーのかなぁ? とも思うの。仲間同士でも喧嘩するのかな?
うーん……でもやっぱ、セボがみなみんのこと呪うように見えないや。サトシのことは分かんないけど。」
「みんな、きいてほしい。」
「……いおうか、まよった、けど。この局面では、情報を増やすことが、重要と、はんだん。」
「【わたしは、本物の狩人】。あの日護衛に成功したのは、【まこ】」
「それ以降は、ずっと、さやをまもっている。」
「最初の日、みんなのためには、能力者が狙われやすいし、あぶないと思い、ごえいは、占い師のふたりと、さや、で、悩んだ。」
「……占い師のしんぎは、分からなかったけど。
怖がりのまこが……いったんは、身を潜めていようと思ったまこが、ほんもので、それで、出てきたことによって、襲われたら、いやだ、と思った。
少なくとも、何もしないのは、後悔する、と。
そうしたら、その日は、まこ、だった。」
「つぎのひ、さやに変えたのは……。
まず、ひびきにしなかったのは、封印狂人の能力で、能力を封印される可能性がたかく、狼にとって、緊急性は、なさそう、とはんだん。
また、わたしが護衛に成功したことで、遺言を警戒。はやめにさやをおそいに来るのではないか、と。
……まこに2回くる可能性は、低いと判断した。いちど護衛にせいこうされているし、怖いのでは、と。」
「……よって、まことひびきが死んだ日、しおんが言っていることが、本当かどうかは、わたしから見てもわからない。
しかし、昨日のえにしは、うそつき。」
「ごめん、続き、話せるのが遅くなる。話は聞いている。」
集会所に戻るとてこてこと皆の方に走っていくミウ。
それを見つめながら呟いた。
「そうだね、俺も大好きだ」
声が届いたか、届いてないかは定かではない。
「俺も今日も水の音は聞いてないなァ。」
もぐもぐのミウの作ったおにぎりを食べます。
人の作った料理を食べたのは久々だった。昨日はコトハが作ってくれて居たようだが、それ所ではなかった。
「うン、うまい」
「先に結論からゆーね。ミウは狼はしずしず、次にクモクモだと思う。それで狐はセボ、そのすぐ次にクモクモ、最後にあーくんの順で疑ってた。」
「って思ってたらしずしずの狩人かあ。それがほんとなら考えなおさなきゃかな? 狐も疑ってたけど、手ごたえがあるって宣言するのは狐っぽくないとおもう。
他の狩人の手ごたえの有無とかは聞かないカンジ? ミウはまあ、今日は伏せててもいいかなって思うけど。」
「ぼいれこ、聞いてくるね!」
「オレも、【水音は聞こえてない】」
エニシは最後に、申し訳なさそうな顔をするなよ、って言っていた。その裏で、オレに毒を吐いていたのだろうか。
……エニシは、「お前らが勝てる方法」って言ったんだ。そこに自分が入ってない時点で、うすうす、オレとは違うだろうと思っていたけど。
それでも、狼ではないと思っていた。 今日ここにいたら、何というつもりだったんだろう。
「……エニシが狼だってわかった今、やっぱりシオンは狩人でいいと思う。その、闇かもしれないけど。
ヒビキが本物なら、キイチだって、少なくとも狐だったり、狼だったりじゃない。
霊能は、……狐、狼はいないって思ってる。
ミウチャン、やくも、雫ちゃん、アオイ、の中に狼と狐かあ。昨日はアオイのこと狼だと思ってたけど、可能性としては無いわけじゃないけど、エニシが狼ってなると……もう一度考え直し、かなあ」
「いま閉じ込めてるのは狼2人とリコだけだし、狐はまだ生きてると考えるのが妥当だろうなァ。
候補としてヒビキ真とみるならセボ>ヤクモ>ミウシオンって感じかな。シズクがここで狩人だと名乗り出るのは狐としては少々リスキーと感じた。手応えの事も言ってるし、シズクはあって狼だろうなァ
マコ真とするならキイチの動きが不自然過ぎて第1候補にはなる。
が、ヒビキ真で俺は追ってる以上キイチを閉じ込める事はしない。
【セボ】【ヤクモ】から選ぼうと思ってる。」
「ぼいれこ聴いてるうちに何回もうとうとしちゃって、こんな時間になっちゃったぁ……」
「今までの希望のあげかただけ見ると、やっぱり消去法で一番しずしずが狼っぽい。唯一しずしずだけなんだよね。ミライとかエニシのこと出してないの。」
口元を隠して小さく欠伸をしてから、ミウは起き上がります。
「でも、言ってることとかはミウたちの味方っぽい。あんまり気になることとかはないかなぁ……強いていうなら、昨日あーくん処刑したいってとこからエニシに変わったとこ?」
「エニシがあーくんより軽いからって言ってたけど、ヤクモのことを希望にあげてたのが軽いの理由がミウよくわかんないのと。
誰かが聞いてたけど、最終的にエニシに入れるって言った時にお魚っぽいって言ってるとこかなぁ。」
「昨日、あーくんかエニシを処刑したらある程度うちわけが見えるから処刑したいって言っててー。しずしずのニュアンス的には(>>89)、結果が人狼じゃなくてもってカンジみたいだけど……
やなぎんホンモノ寄りにみててエニシお魚だと思ってるなら、あーくんのままでよかったんじゃない? って。」
「しずしずの狐はさっきも言ったけどなさそうだと思うし、偽物だったとしても一番狼っぽいのはしずしずだから、今日はほーち? していいかなってミウは思う。
裏の裏読みしてるだけで、ホンモノっぽくもぜんぜんあるし。」
「魚だと思うエニシを最終的に選んだ理由が狼っぽいってゆーのは、エニシの処刑がもう決まってる状態であーくんを主張しつづけるのは目立つって思ったからかな? って。」
「だから、自分たちが勝つために仲間を切り捨てた。でも、エニシとのつながりがバレるのは困るからーとか理由で、お魚っぽいって言ってるのかなとか。」
>>49 ミウ
「聞こえたから……。」
おずおずと話し出す。
「わたしは、みらいは、さほど怪しいと思っていなかった。たぶん、みんなと価値観が、ちがう。
みらいは、フットワークがかるく、やくもについで、最前線でわあわあしていた。
引っ張ろうとして、としても。希望もぽんとあげていたし、追従傾向は、ないと、はんだん。」
「えにしについては、昨日言った通り。」
「あおいについては……呪狼強めで、みていたけど。処刑まぎわになったとき、本物の狩人として、かいひ、するのかとか、そういうのの、様子を見たかったから、希望に挙げた、意図があった。」
「えにしの、狩人宣言から、えにしを強くおしたのは、焦りは、あった。うそつき!と、おもって……。代わりを、考えるのも、りすくがあったし。
正直、のこすというはっそうは、なかった。魚人なら、勝たせちゃ、だめ、とか、おもったし。
今考えると、のこして、今日になってから、出てきても、よかった。とは。」
「まあ……結論として。えにしに変えたのは、さやの決定につよく逆らう気も、なかった。わたし目線、敵確定だったので、のこすほど、でもないか、と。
この点については、夜遅い時間で、二日連続ばたつくのがいやだったのもあり、じぶんでも、理由がゆるいので、変に思われても、しかたないと思う。ごめん。」
「じぶんが、ばたばたするの、やだなって思ったからこそ、こうして、早めに出てきた、というのも、ある。」
「……もちろん、襲われる可能性は、わかってる。
死ぬのが、こわくない、わけじゃない。
でも、まこは、わたしが、死なせた。
死なせないことも、きっとできた。
だから、わたしは、死ぬのをこわがっている、ばあいじゃない。」
「今言ったのはしずしずが本物の狩人って言う前のミウの考えね。消去法でそうかなってカンジだったから、しずしずがホンモノってなると……ああんもう、頭いたーい。
あとは、狼だったらあとはクモクモって言ったんだけど……なんかぼいれこ聴き直したらエニシのことすっごい庇っててぇ。」
「クモクモって良くも悪くも謎なんだよね。昨日は狐って思ってたけど、そーゆー態度見てるとんううう……狐ぇ? 狼ぃ? ってなるってゆーか。」
「エニシがクモクモを希望に挙げてたのもあるし、うーん……クモクモはこの状態においてもあまりにも感情で動きすぎてて、逆にほんとにクラスのこと思ってる? とやっぱり思っちゃう節はあるけどぉ……」
エニシの希望(占い希望/処刑希望)
2日目 セボ、キイチ/希望なし
3日目 ミサ、アリサ/ヤクモ
4日目 アオイ
ミライの希望
2日目 なし
3日目 アオイ、ミウ/シオン
4日目 -
う〜ん……
「何かわかるかと思ったけど……なんか、わかんないね〜」
[集会所を後にして、園原さんの家に向かう。
その道中、色々なことが頭を駆け巡った。
最初は楽しかったはずなのに。どうしてこうなってしまったんだろうか。]
はは……修学旅行、楽しみにしてたのにな。
[玄関にたどり着き、扉を開けて中に入る。
しん、と静まりかえる家の中には、もう、誰もいない。
修学旅行でここを訪れた時には、奥さんの元気な声が聞こえていたのに。美味しい料理を教えてもらう約束だってしたのに。もう、なにも聞こえてこない。]
……………薬、探そう。
[リビングにある戸棚を開けて、薬を探す。
その間も、痛みはずっと続いていた。この頭痛は疲れからきているものか、それともこの極限状態からくるストレスか。]
──あ、あった。
頭痛薬……も、うん、あるな。
[リビングの扉の近くにある棚から救急箱が見つかった。
中に入っていた頭痛薬を一つ取り出し、飲み込むための水を用意した。コップに並々とそそがれた水を持って、服用方法を確認して、]
あー、空腹時を避けて……か…
ミウが作ってたおにぎり貰うんだったな…
[はぁ、とため息をついてコトリ、と水の入ったコップを机に置く。
そう言えば、昨日から何も食べてない。あんな事があったあと、どうしても食欲が湧かなかったのだ。]
………なるべく、だから別にいい……か。
ご飯作る気力もない……し…
[とにかく早く、痛みから逃れたかった。
時間が経つにつれ酷くなるこの痛みから。
──早く、解放されたかった。
グラグラ揺れる視界の中、再度手に取ろうとした時、誤ってコップを倒してしまった。
水が机にぶちまけられ、そのままゴロゴロと転がったコップは地面に落ちる。ガシャン、と、ガラスの飛び散る音が静かなリビングに響き渡った。]
……………痛い。
[頭が、心が、右手が、痛い。]
………また、汲みなおさないと
[水の入ったコップを、もう一度。
今度は決して、壊さぬように。]
「ふむ、加賀見雫が守護の力を持つと明かしたのか。対抗するものが現れないのであれば、真なる力の持ち主なのであろう。
守護の力を持つものの候補が閉じ込められた中では少ないしな。あるいは…すでに妖狐を見つけている可能性も。だが、ここで明かす必要も感じぬ…」
[園原さんの家を後にして、キイチは再び集会所へと戻ってきた。
頭痛薬のおかげもあってか、少しだけ痛みはマシになった気がする。]
ごめん、ボイスレコーダー聞いてから、また話すな。
[そして、再生ボタンを押し込んで。]
そうか、シズクが………そっか……
[聞こえたシズクの告白(>>41)に、少しだけ眉間に皺が寄る。
それを信じるかどうかは、もう少しだけ考えたあと。今は、いなかった時間分の、皆の言葉を聞かなくては。]*
ボイスレコーダーをひたすら聞いた。耳が痛い。
「とりあえず、シズクちゃんのことは置いておくね」
「……印象の話でいうなら、やっぱりアオイは気になる、かな。昨日と今日で、なんていうか、よく言えば立ち直ってるように見えるけど、昨日のアオイは破れかぶれに見えた。それが、今日はなんだか、最初の頃みたいで。……これが狼なのか狐なのかって言われると分からないけど。魚っぽくは、あんまりないかな。それにしても、オレはそれがいい変化って言うよりは、不自然に思えた。
ミウチャンはオレは何も役職言ってない人の中では、人っぽいと思う。或いは、狼っぽくない……かな。あって狐かなって。魚っぽくもないと思う。うーんと、狙われようとしてないし、あんまり意図的な行動が見られない。
やくもは、エニシを庇ったり、三班には投票しない!って言ったりしてて、うーん、狼って仮定したら、しっくりくる行動は行動。でも、それがアイツの優しさなら、おかしくは、無いかもしれない。
そう仮定すると、閉じ込めた人を殺そうって言い出したのが、反対に気になってくる」
「というか、現状狼側も怖いはずなんだよなこれ。1狼1狂人で狐探すってわけだろ?見つけて誘導しても、負ける可能性があると…」
>>ヤクモ
「理想は今日狐を決めうって明日に狼処刑するってカンジがいいよねって、ミウは思う。できるなら慌てずに3回しっかり使って見つけたいって思うけど、そーすると余計な犠牲を払うことになるかもしれない。」
「狐をさきに処理しないといけないからひつぜんてきに狼は最後になるけどぉ……4人になった時点で、狂人が生きてたら票合わせられちゃうよね?
コトハはあんなこと言ってたけど、くくるんがホンモノの霊能で求婚を受けたって可能性ぜんぜんあると思うし。」
>>ALL
「あー。なんていうかアレだな、そもそも俺が懸念していたスタートラインってのが違うはずなんだよ。俺はずっと狐が残るのを懸念してたし、ヒビキたちが襲撃された日にそのことも言ってる。
正直、アオイかミウが狐だと思っていたから。昨日のアオイとのやりとりはそれだし、結果論だけで見てみると俺の周りだけが異様に黒いんだよ。。
」
「ああ、ごめん……おなかいたくて……。これから、考えるね。
りゆうは、間に合わないかもだから、あとで詳しくいうけど……今思っている、今日とじこめる候補は、【やくも】。
次点で、あおい。変えるかも。」
「……まず、今日は狐候補を閉じ込める必要が、ある。ので、少なくとも、霊能は、のーたっち。ここに狐はいない、と思う。」
「その点で、しおん、きーちは、外していい、かと。
仮に、しおんの発言が、嘘だったとして。狐・魚人なら、りすきー。本人も言う通り、他の狩人候補が「ちがう!」って出てくるのは、こわいはず。だから、あって、狼、かな。
ただ、その場合、えにしのことを、スパッと身内切り、してることになるね……。しおんが残るように動いた?のかな?それにしては、決断が、はやいな、とは。素直に、とらえれば、本当のことを言ってると……おもう。
また、やはり、他のひとが反応することを考えると、もし仮に、しおんが闇狩人でなくても、ひびきが本物の可能性が高い、とかんがえる。」
「だから、きーちは、仲間か、魚人、でいいかと。
よって、きーちも、候補から外す。きーちは、狐と狼ではない、と見てよいのでは。」
「加賀見雫の件は、我が目線の話になるが二日連続で同じ者を狙いに行くのだろうか。人狼から見ても真偽がついておらぬのに、何がそこまで影裏真子を狙うことになるのだ?
影裏真子を余程恨んでいた人物、あるいは…加賀見雫が偽りの発言をしているのか?
霊能者については真偽を見極める手段が消えてしまったことに加え、偽者が混ざっていても誰かと共に行動する者では無い。真相は闇の中に消えてしまったのではなかろうか。
閉じ込めるのは、まだ仮の希望だが【セボ・ファルカシュ】を我は疑っている」
>>80 ヤクモ
「……分かんないよ。オレは、村陣営だけど、それでも疑われたくなかった。
……やくもは違うの?
疑われても、みんなのために動こう、って、思ってたなら、すごいと思う。でも、それが布石だって言われたらオレは否定出来ない」
深呼吸をしよう。友人が、友人では無くなってるかもしれない。言葉一つで惑わされてたら、いつまでも、手のひらの上。
「……信じたいよ、そりゃ。
でもさ、やくもって、そんなふうに自分の優しさを自己弁護に使うっけ……?」
そう言ってから、ふ、と目をそらした。
「希望だけ出しておくね。おれは、……【アオイ】かな。」
考えれば考えるだけわからなくなった。狼だったら、どうしよう。でも、そんなの誰にだって、可能性はあるんだ。
「……あー……やくもは、正直、判断がつきづらい。
ただ、最初の日の様子を、みると。
えにしとよく話していた印象。
みらい、やくも、えにし、全員で先頭に立ってわあわあしていた、とは考えにくい。目立ちすぎる。
狼の仲間で、少なくとも、ひとりは、様子見するぽじしょんがいると予想。
また、昨日のろくおんを聞いたら、かなり遅くまで、えにしの助命嘆願?をしていたのが……うーん。引っかかる。
あとは、わたしが、護衛成功した朝。犠牲者がなんとか、と言っていたのも、狼らしくない印象。
狼なら、あの日は、襲撃が失敗しているのがわかっていたわけで……ああいう風に感情的には、ならないのでは……。
この辺のことから、狼ではない、と見る。」
「一方、きのうの、自分を閉じこめても良いはつげん、は、昨日も指摘したけど。ちょっとあざとい。
これは、みさもだったけど……。じぶんは、閉じ込められても、いい立場です、ということを、アピールしているように見える。
ちょこちょこと弁明?的なものが多いのも気になる。」
>>69セボ
「昨日と印象が違う...か確かにそうかもなァ。朝ミウと一悶着合った事は除いても、セボは今日辺りから薄々気付いてるんじゃないか?
ミウの事を残して閉じ込められそうになる不安、もう、戻ってこれないんじゃないかっていう焦燥。昨日の夜閉じ込められた人の様子を見にいってどうだった、返事は...あったか。
俺はこれを仕組んだ奴をさっさと引き摺り出したいんだよ。だから皆を説得した。結果エニシが狼だった。その安堵が今も残っているンだ。」
セボの話を聞いて今日の投票先を確認する。
>>All
「今日は誰に投票したんだ?エニシは自分には入れられないから俺かシズクだろうけど、ズラした奴はいるのかァ?」
「そうなるとなんでエニシはシズクに入れたんだァ?
というか、セボ。サヤが昨日決定を出した後に了解って返事してないか?それでも俺に入れてたのか」
ああ、そうだこれを確認しようとしたんだ。
>>ヤクモ
「ヤクモ、お前3班のやつには票をいれないって言ってたよな。エニシは3班だが、投票、したのか?
自分で最初から変だと思われている自覚があるのに、言ったことは曲げないと思っていたんだが、なんでだ?」
2日目までボイスレコーダーを巻き戻す。
「俺が3班にいれないのは今日だけだ」
という言葉を逃していた。
「すまん、ヤクモ。聴き逃しだ、悪い。」
ヤクモに対して頭を下げる。
「話題ちょっとぶったぎりまーす。クモクモさー、ミウのこと昨日ふんわり疑ってたのはわかるけど、あーくんのこといつ疑ってたの? てか、今までクモクモって誰がおーかみで誰が狐だと思ってたの?」
「みんなの希望とか話とか聞き返したんだけど、クモクモだけほとんどそーゆー発言ないんだよねぇ。」
「む…不破 縁の票はあまり気にする必要が無い気がするな。本気で別の人間を閉じ込めるつもりであればもう一つ票が集まっているはずだからな。
きちんとボイスレコーダーを聞き直していたのだが、我が狩人と明かした時の反応を思い出すと、セボ・ファルカシュは妖狐や人狼の類では無い気がしてきた。
顧近衛 八雲、十堂 葵の二名が怪しいか」
>>101ミウ
「あー、その辺明言はしていないかもな。ただでさえヘイト買いまくってる中だったからさ。」
「じゃぁ、その辺説明するから少し時間くれないか」
「何というか、守護の力を持つものの反応では無い気がする。本来議論にあげるべきではない点を上げていること、極端に我が告白に対して反応が薄い。そんな気がするのだが。
うむ…今日閉じ込めるのは【顧近衛 八雲】を希望する」
「まだ意見聞けてない人も多いから、もうちょっと待ちたいんだ〜……
>>ALL
遅いと困る!って人いたら、反応してほしいな〜。」
[気持ちが折れかかっていたのかもしれない。
集会所へ戻る途中、何も知らずに楽しくビーチフラッグに興じた浜辺に足が向いていた。
一人砂浜に座り、何もせずに過ごした。クラスメイトとの二年間を思い出し、今となったは戻らない日々を夢想した。
重い足を引き摺りようやく集会所に戻る。
気は進まなくとも、責任を果たすべくボイスレコーダーを手に取った。]
【水のと音は聞いてないよ。】
【投票も、エニシくんにした…。】
[言葉少なにそれだけ言うと、レコーダーに向き直った。]
>>101 ミウ
「まず、@ヒビキ真の場合、3分の1人外濃厚、それ以上となると、シオン(狼or闇狩)、アオイ不明、エニシ(狼)って感じだよね。で、みんなはエニシ狼、シオン出方的に狼っぽくないってなってるよね。でもさ、俺的に範囲に2狼入っちゃったならば片方出てよくない?っても思うわけ。で、実際はシオン、エニシで出てきてたわけだけど、これ打ち合わせミスって出てきたって事も考えてる。シズク的に言えば狼だとしてあざといし、そんな事はしないって思うんでしょ?でも俺ならやるかなーって。って事で薄い線でシオン。
次、マコが真の場合。これが厄介で、投票を洗うとシオン、アオイが多かった。エニシを狙うのは難しいのかなって。で、マコ真目線で追うならばキイチが、ミョーーーに狐っぽい動きかなと思ってる。
あとは最後に、シズクは偽狩の魚目線でいってるかな。
ちなみにここを中心に考えてるのは、結局この時のメンバーがなんだかんだ生き残ってるからなんだよね。不思議なことに。」
「うう、いま、頭の中を整理している……今日は寝るまでに必ず、しゅうげきについてのわたしの考えを、ちゃんとまとめて言う。
可能なら誰か、あまいもの、欲しい。おやつに持ってきた、ちょこれーと、切れた。」
「あ、それと抜けがあるのは承知の上で言ってるからさ。
次、4日目視点ね。多分みんなは霊能に2狼は来ないだろうって思うよね。でも俺はさっき話した理由での1狼まで。この1狼はミライ。
ここからミサ、俺、ミウ、セボ、自分を入れたのは昨日みたいなやりとりをするためだったんだけど、まさかピンポイントで来るとは思わなかった。どちらかに狐いるなら囲い度を見たかった。
で、書いてて思った。セボの情報だけ落ちてこない。
今日はセボに変更しなきゃいけない気がする…」
「うむ。顧近衛 八雲が我のことを疑っているらしいから反論しておこう。
我が仮に人狼だとすれば、名乗り出る時点で不破 縁に指示を出している。指示を受け取り間違えたのでは無いかと思うかも知れぬが、『貴様は何もしなくて良い』この一言で済むだろう。
加えて、あれ程早く大柳響が本物であると言う必要は無い。皆の反応を見ながら、影裏真子が本物であると言えばいいのだからな。
我の人狼要素としては、昨日不破 縁、十堂 葵以外から閉じ込めたいと言っていたところであろうか。その点については、我からしてみれば確定で人狼である人物を残しておきたかったというものだな。ただ、皆からしてみれば我の真偽を確認するためにどちらかを閉じ込めたいというのは分かる。
それで決定を飲んだが」
再度ボイスレコーダーを回す。
書き留めた結果がこれだ。
[セボについて]
2日目:占閉結果なし
3日目:占→ククイ、ミライ 閉→アリサ、ミサ
4日目:閉→アオイ
サヤが出ることに対して出なくてもいいよって言ってるのは狼っぽくないかなァ。護衛幅狭めてるわけだし。
ヒビキに霊能占いは...って言ってるのは村っぽい。
村陣営ならあまり触れたがらない狩人関係にallで指示出してるのはなんなンだろう。シオン狩として出たのに、エニシにはその後触れてないンだよな。同じ狼ならば出ることは知ってるだろうし、狐っぽい。これは気になるポイントだなァ。全体的に敵を作らない動きというか、目立ってないかなという印象から魚ではないだろうな。
>>117 ミウ
「俺目線、
@マコ真の場合
狼、シオン、エニシ、ミライ 狐キイチ濃厚
Aヒビキ真の場合
狼、シオン?、エニシ、ミライ 狐不明
ってなってるんだよね。ってなると、個人的にはキイチってなんなの?ヒビキからは占われてるけどまさかってなるんだよね。」
「えっとね、ミウは【クモクモ・セボ】から希望を出すつもり。あーくんのこと、ミウは信じようと思ってる。でも色眼鏡はしないって決めたから、狐っぽいって思ってるひとがいたら、どこがか教えてほしいな。」
ミウはヤクモの話を待ちながら、先に自分が思っていたことを口にします。
「それで、今日はどっちかってゆーと【クモクモ】がいいなと思ってる。でも、ちょっとセボのことを放置するのは怖いなあって気持ちもあるんだ。
あんまり目立つ──この陣営っぽいってゆー言動が読み取れないからっていうのも理由の一つなんだけど。
4人になる前に護衛を成功させて回数を増やす、もしくはコトハとアリサを霊能者として信用することができれば……その時は明日の閉じ込める候補としてあげたいなって。ちょっと思ってるよ。」
俺の、意見なんだけど。
[息を吸い込み、話し始める。]
既に人狼が二人、閉じ込められてる。
だから、ここからは狐を閉じ込めることを考えなくちゃならない。
霊能2人は除外していいと思う。
あと、シズクも一旦保留だ。明日の結果次第でまだ考える余地はある……けど、
どうにも引っかかるのは、昨日のエニシの発言だよな(>>4:188)。
「勝ちに行きたいなら」「"広い意味"ではいつか犠牲になることは受け入れてる」
エニシが狼なら、これは俺達に向けた言葉って風にも受け取れる。
もし、アオイに入れたのがセボでそれが間違いないっていうなら、どうしてエニシはシズクに入れたんだろうな。俺達は今日、シズクが狩人だって知ったんだ。なんだか、出来すぎてる気がするのは気の所為……かな?
それに、どうしても閉じ込めたいなら2票入るはずだってシオンが言ってたけど、昨日もそうだけどさ、みんな票の数に敏感になってるだろ?下手な事をして疑われるよりかは、エニシ1人だけが知らせる為に入れたって考える方が自然な気がする。ただ俺達を騙そうとしてるだけなのかもしれないけど……
でも、やっぱり人狼の考えてる……ことだから……今は、おいとこう。明日の結果で、きっと分かる。
正直、占い先の希望も、閉じ込めたい先の希望も、聞き直してみたけどそこから汲み取れるものがよくわからなかった。
特に、ヤクモ。さっき話してたからまたそれは後で聞くけど、今のところよくわからない位置にいる。
>>127 セボ
「セボくん……あの」
こうやって伝えるのは、ずるいことなのかもしれない。
「今日閉じ込めるの、セボくんかもしれない。
まだね、【決めてはないんだよ?】
でも今、考えれば考えるほど、セボくんは何かあるかもって思えてきちゃう。
でもね、セボくん、すっごく優しいし
あたしのことすっごく気にかけてくれてたし
悪い人じゃないって信じたいの、でも」
「分からなくなったの。だから……」
勢いで思いを吐き出して、冷静になった。
あたしは、何を望んでいる?
セボくんに、何をどうして欲しかった?
うん……あたしはただ、信じたい……きっと、違うって、分からせてほしいんだ。
狐か魚人を狙ってるなら、セボ。もしシズクが生き残り続けているならシズクもこの中に含めたい。シズクが狼はほぼないと思ってるから。
狼なら、アオイ。
一番フラットに見えてるのがミウ。次いで、シオンもここの位置にくる。
ヤクモはまだ少し決めかねてる。狐なのか、魚人なのか、狼なのか。どこに入るにせよ、俺はヤクモは村っぽくないな、と思ってる。
だから、まだ今日は保留にしておきたい。
今日、閉じ込める候補が狐を狙うっていうのなら、俺は……俺は、【セボを閉じ込めたい】。放っておくのは、怖い位置、だから。
遅くなってごめん、俺からはそれだけ。
[そこまで言い切ると、なんだかクラクラしてきた。
少しだけ休む、と言って、キイチはその場から離れた。]*
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