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求道者 グスタフ に 3人が投票した。
図書館司書 カエデ に 1人が投票した。
射手 アルフィリオン に 1人が投票した。
求道者 グスタフ は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
暗雲が去り、まぶしい光が降り注ぐ。――全ての人狼を退治したのだ!
わあ、雨があがったよ。てるてる坊主ありがとう。虹がとってもきれいだね!
おわ、った……終わった、勝った…勝った…!!
う、うう…っぐ、ぅ…っ
/*
襲撃は始まらない。犠牲者は出ない。
静かな夜の静寂が、この騒動の終を示していた。
崩れ落ちた。その場でへたり込み大きな声を挙げた。
終わったとわかったと同時に今の今まで我慢していた涙が、どっと溢れ出てくる。ぐしゃぐしゃに顔を歪め肩を震わせ、喉を詰まらせて。手で顔を覆いながら泣いた。
*/
ロート「……朝」
[いつものように広間に行き、状況を確認する。すると、そこには、泣いているケラの姿と――]
>>5 アルフレドさん
ロート「アルフレドさん……?起きて……ということは、ボクたち……黒狼騎士団を、みんな捕まえられた、の?」
ロート「すごい!すごい!ああ、みなさん、起きてください!起きて!」
ロート「あ……黒狼騎士団の人や、魔の者も起きてしまう、けど…………うん、大丈夫。みなさん、いるんだもの、何かあったら、対処できる」
ロート「――黒狼騎士団、並びに魔の者の処遇については、後ほど言い渡します。白玉のみなさんは、黒狼並びに魔の者が逃げぬよう、また、自他に危害を加えぬよう気をつけて見ていてください」
ロート「……それ以外は、しばらく自由にお話していてください、ね」
>>ローランさん
「あ、ローランさんは、皆さんより先にお話したいことがあるので」
「身体が動くようになったら、ボクの部屋に来てください。たぶん、場所わかりますよね」
さきほどまで夢の中で意識があったはずなのに、長い眠りについていたせいで現身は痺れている。
俺は感覚を取り戻そうと、てのひらをゆっくりと結んだり開いたリして、のろのろと起き上がった。
−−終わった。
−−終わったのだ。
その事実にぼんやりとしていると、不意に声をかけれられる。
>>ロート
「……王子。」
振り返るとそこには、ロート王子がいた。
それも、声だけではなく、実体が。
「………ぁ、ご無事で、ご無事でなによりです。」
はっとして起き上がり、跪く。
すると、思いもよらない言葉をかけられた。
何を話されるのだろうか。
「わか……りました。」
>>8 ローランさん
ロート「あのね、ローランさん。たぶん、ソフィー姫はまだ寝ていると思うんです。さっき、精神体で城全体を見たんですが、魔力が高い人から先に起きているみたい……ボクは例外なんですけど、はは」
ロート「うん。話っていうのはね、ソフィー姫のことなんです」
>>#3 ロート
「…──。」
ソフィーという名を聞いて表情を引き締める。
胸に芽生えた芽が少し伸びた。
「……そうでしたか。その、ソフィー姫のことというのは。」
なんと返したらいいか分からず、俺は曖昧に相槌を打って話の続きを待つことにした。
>>10 ローランさん
ロート「ローランさん、ボクは……14の頃から、ソフィー姫の婚約者となって、今日まで過ごしました。兄上にいきなり言われたときは、戸惑ったけど、ソフィー姫のことは、お姉さんのように慕ってたから、嬉しく思う気持ちもあって、素直に受け入れました」
ロート「だけど……今回のことがあるまで、ボクは、知らないことが多すぎました。兄上の日記や、ソフィー姫の手紙や日記、黒狼騎士団の尋問記録……それらのものを読んで、やっと、自分はまだ、全然足りないんだって気づいたんです。ずっとずっと兄上に守られていて、気づけなかった」
ロート「ええとね、つまり――」
ロート「……ボクには、まだ、ソフィー姫と結婚する資格がないっていうこと。ボクはまだまだ、勉強しないといけません。ちゃんと、この国を守るために。そして、ソフィー姫を深く知るために――【婚約は、白紙】にします」
ロート「……でもね、貴方にすぐに譲るつもりもないんです」
[少しばつが悪くなって、軽く頬をかきました]
ロート「……ちょっとボクに、時間をもらえませんか。んー……2年ほど。その2年の間に、自分を磨いて……ソフィー姫に、『選んで』もらいたいんです。受け入れるのではなくて」
ロート「……今、貴方と比較されたら絶対負けてしまうから。ちょっとだけ、待ってほしいんです。おふたりに」
「………………。」
ふ、と笑みがこぼれた。
「……ははっ、あははは!」
−−本当に!
ロート王子はどうしてこうも。
俺は目尻を手で庇いながら笑った。
そして、最後に歯のあいだから押し出すように弱く笑って、息をつく。
「……はあ、笑った。分かりました。待てというのならいつまでも。どのみち、私は眠りの世界で考えを改めていました。あなたにそう言っていただけなかったとしても、挙式の途中にソフィー姫を攫うつもりでした。」
>>11 ローランさん
ロート「!!!」
ロート「おお……危なかったです。申し出てなかったら、ソフィー姫は間違いなく貴方にさらわれていました……」
[思わず、ボクも苦笑します]
ロート「反逆罪なんて!元々引き離したのはこちらなんです。貴方とソフィー姫には、ボクたちに言う権利はあります。むしろ、待ってもらえるだけホッとしてますよ。姫が起きたら、一緒に話に行きましょうね、ローランさん」
>>#6 ロート
「………ええ。」
しばらく、王子と笑い合った。
まったく彼には恩しかない。
姫を攫うなどと言ったが、これからセルナリアを担う新たな王となるロート王子を、やはり俺は生涯護りぬこうと誓った。
だが、育んだ芽を刈り取るようなことは、もう絶対にしない。
俺は笑顔から少し真剣な面持ちになった。
「私は……私も、ソフィー姫をお譲りする気はありません。6年以上抱えに抱えきった年季の入った恋心ですから、彼女への想いで王子に負けるつもりもありません。」
「もう、彼女に自分は相応しくないなどと、言いません。2年後にきっと『選んで』もらえるように、私も精進いたします。」
>>13 ローランさん
ロート「ふふ、のぞむところです。そうあってくれた方が、ボクも頑張れる」
ロート「では、お呼びだてしてすみませんでした。みなさんのところへ戻りましょうか」
瞼が震える。
目の前に広がる天井を眺め終わったのだと気付いた。
「………終わったよ、ネーロ
…うん。わかった」
終わったという言葉にネーロは少し反応したが、まだ起きる気はないようだ。
体を起こしてゆっくり立ち上がる。
他の人達も起き始めていた。
ケラとアルフレドが抱き締め合っているのを横目にトコトコと広間を出てある場所を目指す。
行き慣れたそこへはいつも魔法で行っていたがあえて歩いて向かった。
初めて行った時のように。
>>14 サテン
っ……!!
サテン、さ、ま、
/*
サテンが起き上がってきたのが見えましたが、声の震えとともに視界ごとぼやけてしまいます。
その動く姿をきちんと見ようと、はじめこそ目もとをごしごしと擦っていた少女でしたが、どうにも涙は拭いきれません。
*/
っ、まだ、だめよ走ったりしちゃ、起きた、ばっかりなん、だからぁ。
……っ、
……っ
/*
とうとう服の袖で拭うだけでは間に合わなくなり、ぽろぽろと涙の流れるままに任せます。
そして、少女はサテンに正面から泣きつきました。
*/
>>14 サテン
サテンさまあっ!!
よかっ、た、よお……
う、う、っ……!
っ、ぅぅうっ、ぅぅぁあ、ああ……!
[メモを整理したのを最後に記憶がない。
どうやら、広間でぐっすりと眠ってしまったようだった。
そんなアルフィリオンを起こしたのは、数多くの気配。
そう、つい昨夜より増した数多くの気配だった。]
なんだ…!
皆、起きている?起きているのか。
そうか、僕たちも無事だ。
黒狼騎士団の連中は、皆捕縛できたのか…
[ホッとしたように息を吐き、その場に座り込んで、壁に背を預けた。]
[気がつくと、死んだはずのカーマインが玉座に座っている。その姿は視認できるが、かすかに透明で、実体があるものでは無いことは誰の目にも明らかだった]
>>魔法使い諸君
やあ諸君!!
無事にすべて終わったらしいじゃあないか?
ご苦労であった。流石我が愛する民である。
裏切り者や魔の者は当然処刑――と言いたいところだが、今の私にそれを命ずる権利は無い。
弟が決断するのを待つとしようか。
……なあ?白百合よ
[カーマインは、ケラの百合を手に持って愛しげに話しかけた]
国王が亡くなった日は、一刻も早く王子に話さなければならないことがあったために、こうしてゆっくりと花を手向けることができなかった。
俺は黙とうを終えると、静かに部屋をあとにした。
そして、唖然とする。
広間に戻ると、カーマイン王の姿があった。
遅れてそれが現身ではないと気付き、俺は玉座に腰をおろす王のもとへ向かった。
>>20 カーマイン
「王よ。まさかこうして再び貴方の声を聞けるとは。」
いたたた………
*いつものように意識が戻り、手を目に当てて起きようとするが、襲って来た体の痛みに思わず声を上げる。短い期間で得た感覚と違いカッツェはすぐに悟った*
(終わったんだな)
*体を伸ばす為に立ち上がる。体が重たい。それもそのはず、今日まで深い眠りについていたのだから*
(あちこちバキバキじゃねぇか)
*苦笑いをしながらストレッチを済ませて人知れず客間に戻る。身なりを整えたかった*
(こんな背中の見えるセクシーな服で皆と顔合わせるなんて無理だわ)
*そんな冗談を思いながら*
>>22 カーマイン
その名に反射的にぴくりと眉を動かす。
が、沈黙のあとにそっと口元を緩めた。
「個人的といえば確かにそうかもしれませんが──国への誓いに偽りはありませんとも。」
「私は王に感謝しております。悪しき風習から私を救い、騎士として再び置いてくださったことを。私にとってただひとつの安寧だけは、壊さずにいてくださったことを。」
顔をあげた時、黒い髪がはらりと揺れた。
隙間から覗く琥珀の眸は、真っ直ぐに王を見つめる。
「ですから、私は"彼女"が暮らすこのセルナリアの為に動いたのです。」
王様の部屋に辿り着く。
王様の隣に立ちその表情を見ながら回顧する。
ビアンカが自ら命を絶った後、ネーロはビアンカを食べた。
そして心臓だけは、時を止めて自分のそれの隣に置いた。
ー僕達は二人で一つだからー
その時"私"が生まれた。
「ネーロ…カーマイン王も欲しいのね。
ふふっ二人だけじゃなくなるのは寂しいけれど、私もネーロと同じ気持ちよ。
ええ。もちろん。
最期まで"僕"達は、ずっと一緒だよ」
意識が薄れていく。
ネーロが戻ってくる。
「またね、ネーロ」
>>19 サテン
……っ、う〜〜、なに、それ……!
っ、ふ、うぅ……
っまだ、お野菜、きれいに、切れ、ないっ、から……
もうちょっと、っ、練習したら、ね。
/*
サテンの服に掴まるようにぎゅっと握ったまま、少女はしゃくりあげながらなんとか答えました。
*/
……え!見てたの?
じゃあ、あの……
/*
眠ったサテンに寄り添って眠ったこと、頬を突いたこと、数々がいっぺんに思い出されます。
*/
*いつのもの様に、目が覚める
むくり、と起き上がり、もはや日課となった遠見の魔法で広間を見ると、そこには皆が起き上がって話している姿が見えた
……ああ、自分はセルナリア王国の者共に負けたのか
と察した彼女は、そのまま寝る気にもなれず、ひとまず身支度を整える為に、ベットから降りた*
*身支度を終えると、まだベットで寝ているエドワードをちらり、と見る
彼の事を起こそうと、ベットに近づくが、そこで思いとどまった
……彼とわたくしは、もう───
そう思い、悲しそうに目を伏せ、彼の部屋を後にした
広間へと向かうと、ロート(>>#0)(>>#1)の声が聞こえる
……わたくしが同胞を置いて、逃げ出す訳がないじゃない
などと思ったが、もはや彼に声を掛ける気力はない
当然の事ながら、皆に合わせる顔がない、と広間に入りづらく、出入り口の近くの陰に、暫く立ちすくんでしまった*
「……ありがと…ビアンカ…」
もう動かなくなった、でも確かにビアンカが存在した証。
それを確かめるために手を胸に置き、そっと感謝をした。
ギシッ…
ベッドの上に乗り王様の頬をひと撫でする。
その瞳には相変わらず光がないまま。
「王様…ぜんぶ…終わったって…
…僕、王様の、こと…もう…誰にも…渡さない…」
それだけ言うとその喉元に喰らい付いた。
腕も。足も。胸も。腹も。背中も。腰も。臀部も。性器も。内臓も。全部。全部。僕のもの。
頭と心臓だけを残して余すところなく喰い尽くす。
欠けた肉片や血が口や服を汚す。
「…もうちょっとで…一つ…」
王様の首を折り頭を優しく優しく抱き締める。
「…あいして、ます…カーマイン…さま…」
唯一残した心臓に一つキスをして、そのまま広間へ戻っていった。
ロート「みなさん!おまたせしています、黒狼と魔の者の処遇です……が……」
[ちゃんとした服に着替えてから広間に入ると、玉座に信じられない人が。少し透明で、本当の身体じゃないことはわかったけれど]
ロート「兄上……!」
>>27 カーマイン
「──。」
意外そうな顔をする。
実際、思いがけない言葉が王の口から出たからだ。
−−カーマイン王は俺を憎んでいた。
それは弟のためではなく、自分自身のためだったのだと。
「私は弱い人間ですが、諦めだけは悪いですから……心もしぶといのです。」
謝るのは筋違いだと思った。
だから、無礼を承知の上で更に軽口を重ねた。
「貴方が私をどんなに憎もうと、私が貴方に御恩を受けた事実は変わりありません。ありがとうございます、カーマイン王。私はこれからも生き汚く、ロート王子とソフィー姫と共に新しくつくりあげられた未来を進みます。」
「どうか、そんな私をずっと恨んでいてください。」
予定外に朝を迎えてカエデは恥ずかしさを殺すため苦笑いをする。
「私の覚悟は一体何だったの…」
これなら、まだこの本は、ね。
ソロもかえってきて抱き合う、心配しなんてしてなかった、というが私には可愛くて仕方がなかった。
広間に向かうとみんな目覚め、各々再会を喜んでいる。
ああ、この国は救われたのね…
一人小さくガッツポーズをした。
>>カーマイン
「……それでは俺はこれで失礼いたします。」
ロート王子が玉座へやってきたのを見て、俺は深々とカーマイン王に一礼した。
すれ違いざまに王子を一瞥してから、二人から少し離れた場所に立つ。
そして、遠目から兄弟を眺めていた。
/*
ミーチェは目を覚まします。
自分の視界が暗いことで、夢から覚めたのだと理解します。
*/
どうしましょうか。ミーチェがこくろうきしだんということはすでにあきらかになっているのでしょうし。
血に濡れて王様の首と心臓を大事に抱えたまま広間へ戻る。
何気なくいつも王様が座っていた玉座へ視線を流すと、今し方喰らってきた、焦がれていた人がそこにいた。
「おう…さま…?」
他の者はもう目に入らず、ペタペタと血の足跡を作りながら玉座へ近付く。
「…ほんもの…?」
目の前まで進むと首を傾げて質問した。
*広間に入るか否かで葛藤していると、ヘズは広間にいるものも、ロキ……グスタフの姿がない事に気付く
もしや、部屋でまだ寝ているのだろうか?
そう思い、ロキの部屋へと向かう事にした*
*ドアをノックしても返事がないので、もしや……!?と思い、ドアノブを回して入ろうとすると、普通に入る事が出来た
部屋の中では、ロキがベットに横たわり、天井を見ている姿が目に入る
よかった、無事だったのね
と安堵し、ベットの横まで行き、そっとベットの端に座り、彼に話し掛ける*
……ロキ、お疲れ様
……全て終わったわ、ね
*どう話し掛けてよいか分からず、定型文の様な在り来りな事を言ってしまう*
[兄上に何か話そうとした時、ぺたりぺたりという足音が聞こえて、振り返ると――]
ロート「!?!?」
[兄上の首を持って、ネーロさんが玉座に近づいていきます。とりあえず止めようとしたら、兄上は目でボクを制しました]
[仕様がないので、近くにいたローランの近くに駆け寄りました。情けないことに、ボク1人で、どう対処すべきなのか混乱してしまったのです]
>>38 ネーロ
王と王子を離れたところから見守っていると、ぺた、ぺた、と、濡れた音がした。
ふと見ればケットシーの姿がある。
サテンが俺と一緒に眠らされてから、ずっと印を持つ者として白玉を纏めあげていた魔法使いだ。
ケットシーは王の元へ迷わず向かう。
歩いたあとには赤い足跡が。
−−そして何より、その手に抱えるものに戦慄した。
「───止まれっ!!」
王に問いかけるネーロの首に剣の先を突きつける。
戸惑ったロートは俺の傍らに駆け寄った。
「それ以上王に近づけばただじゃおかない。」
>>40 サテン
おともだち……
サテンさまには、きれいに作ったのを食べてほしいから。おともだちでも……
/*少女は泣いて赤くなった顔に少しだけ不満の色を滲ませました。
背中をぽんぽんと優しく叩かれて、口を開こうとしたとき>>38 ネーロ の姿が目に入り、そちらを凝視して絶句します。*/
……っ!?
ただ遠くからみていると
ネーロとローランが対峙していることに気づく。
そしてネーロの持ってるものは…
みんなは、私はどう動くべきなの!?
>>45 カーマイン
「しかし王! こいつは……!」
王の体をこのように扱うなど、許されてなるものか。
激情に駆られて柄を握る力が強くなる。
しかし、主君の待ったも聞かずに斬りかかろうとした時、既にケットシーの姿はなかった。
気付けば王の傍へ移動している。
「……チッ。」
忌々しげに舌打ちをして、俺は剣を収めた。
妙な真似をしたら次こそその心臓を貫いてやる。
俺は戸惑っているロート王子に視線を向け、こくりと頷いた。
「ご心配なく、ロート王子。王に何かあった時はこのローランが。」
*客間へ戻る途中、会場の方から大きなざわめきが起こった*
(何だ?)
*身なりを整えてからもう一度広間に行こうとしたが、カッツェは踵を返し元来た道を歩き始めた*
《二度と目覚めぬ、夢でも見るのかと。夢ならばもう一度あの子たちに会うことが叶うのかと。
––皆の仇は討った。守ってやれずすまなかったと。
神は私に自己憐憫も完結も許さないのか。
夢を見ることもなく、朝目覚めた。
もはや術を練る気力もない。ならば私はまともに歩くこともできない。
何も、できない……できなかった。
ふと、足音に、聞き慣れた声がした。
「エレ…か。目を覚ましたのだな。」
賊として縛られながら、真実その無傷な様子に安堵した。
「身体は、どうもないのか…?」
>>50 ロキ
*生身の体では久々に見た彼の顔は、意気消沈……生きるのも辛いという感じだった
無理もない、あたし達はこの後、恐らく極刑に掛けられる
ならせめて、思い残す事がないように動こうと思った*
ええ、あたしは平気
……!ロキ、貴方、足が……
あたしでよければ、何とかして運ぶけど、どこか行きたい場所はあるかしら?
……それとも、放っておいたほうがいい?
/*
目が醒める。
レリーの姿はすでになく、どうやら僕の意識は実体に戻ったらしかった。
そうして、僕は
決断のときが来たことを知る。
そうして、僕は
決心のときが来たことを知る。
*/
「このまま…ここで果てることも考えたが…
なぜ我々がことを起こしたか、王弟に伝えねば…な。」
《思えば術に頼らず、杖も持たず歩くのは何年振りか。
壁伝いにならば、と体を起こしたが立ち上がる前に床に崩れ落ちた。
肩と額を石の床に打ち付け、身動きが取れなくなる。》
惨めな…ものだな。
這って向かえと、いうことか。
《ふと、同じ姿で見た6年前の光景を思い出していた。》
>>54 カーマイン
顎に手を添えられ至近距離でシニカルな笑みを受け止めると、ぶわっと全身の毛が逆立ち顔は赤く染まる。
そして続く言葉はなんともカーマインらしいものだった。
ああ、この人が僕とビアンカの愛した人。
断られては一つにはなれない。
だが今受け取った言葉が、何よりの褒美だと思った。
とろりと溶けそうな気持ちを抑えてコクリと頷いた。
「…わかった…勝手に…喰べて…ごめんなさい…元に…戻して、くる…
あと…もう一つ…お願い、しても…いいですか…?」
王様にも想う人がいる。
ロート様と、おそらくソフィー姫。
それならば
「王様に…僕の、100年…あげても…いいですか…?」
いっそ、お二人が最期を迎えるまで。
/*
白玉が、魔の者も黒狼も眠りにつかせた。
セルナリアの勝利。
忠誠を誓った国が勝ったのだ。
僕は、もう少し喜んでもいいはずだ。
なぜ……こんなにも、胸のつかえが取れないのか。
僕は、一度は志を捨てたもの。
セルナリアを護るのを諦め、自ら望んで眠った者。
そんな僕が、手放しで喜んでいていいのだろうか。
皆にどんな顔をして会えばいい?
そして、レリーには、どんな顔をして…会えばいいんだろうか。
*/
>>59 兄上
[『弟夫婦』という言葉を聞いて、ハッとし、兄に話しかける]
ロート「あ、兄上……ボクらの結婚の件なんですが。ボク、思う所があって、白紙に、することにしました」
ロート「……兄上が、思っていたことは……ごめんなさい、日記を読ませていただきました。」
ロート「ボクは、あまりに弱く、あまりに無知で、あまりに情けない。ソフィー姫と結婚する資格はないんです。それに――ソフィー姫に、「受け入れてもらう」んじゃなくて、「選んでもらう」じゃないと、意味が無いと思うんです。だから、ボクは、2年かけて、姫に選んでもらえるように、頑張るつもりなんです。兄上――兄上、勝手して、ごめんなさい。どうか、」
[ご理解ください、という一言は呑み込んだ。兄上が地を吐く思いで決めたことを、覆すのだ。兄上にも、受け入れてもらうだけじゃ、ダメだと思ったから]
/*
ヘズは真っ暗の世界の中を歩いていきます。
見えなくても、何日も過ごしたお城の中は問題なく歩けました。
誰かを探すわけでも、何かをする訳でもありません。
ヘズの『復讐劇』は終わったのですから。
*/
>>62 兄上
ロート「兄上……!はい!約束します。きっと、自分の力で、ソフィー姫に好いてもらえるように、頑張ります」
ロート「あ、そうだ。それと……今回の事件の、処分を下そうと、思います」
ロート「ボク……6年前の戦争のことや、黒狼騎士団の人たちの最期のこと、読みました。今は、資料がないけど、民間の方々も含めたら……きっと、たくさんの人々が、悲しい思いをして、黒い気持ちも抱いたのだと思います」
ロート「兄上は、そういう人たちが「わるいこと」をする前に、未然に取り除くという形を取りましたが……それでは、取り除かれた人の隣にいた人が、その穴を見て、また苦しくなるし、心が黒く染まることもあると思うんです」
ロート「ボクは……今回の事件では……そういう、悲しい連鎖は、断ち切りたいと思います。でももちろん、許すということではありません。王家の長、国家の頭、なにより、ボクの唯一の家族が殺されたわけですから、許すことはできません」
[アルフレドがケラを抱きしめたまま、玉座を見遣ると、なんとカーマインが座っていた。その姿は、かすかに透明だ。手には白百合を持っている。]
王様!
[アルフレドは、叫んだ。]
[ふと、ネーロがゆらりとやってきた。その手に持っているものに戦慄する。]
ロート「……まず、【魔の者】。ジルベールさんと、コータロさん」
ロート「あなたがたは、直接黒狼騎士団に加担した訳ではありませんが、間接的にセルナリアを危機に晒しました」
ロート「おふたりにはそれぞれ処分を課します。
まず、【ジルベールさんは、国外追放】……今後一切セルナリア領、もちろん元サリーナ領にも入ることは許しません。グラン家の土地・財産も没収とします。大切なものだけ持って、身一つで出ていってください。」
ロート「【コータロさんは、魔法に関すること以外の記憶を消去】、並びに【城の監視下で刑罰執行人として働いてもらいます】」
ロート「……もちろん、ジルベールさんにも、不定期に監視員をつけます。あなたが持ち出せるものは、一つだけです」
[広間では、様々な思惑が動いてました。
再会をよろこぶ者、血を滴らせる者、何故か半透明な者。
その中に、見慣れた顔が這い蹲っているのを見て、その真正面から近寄りました。]
>>56 グスタフ
やぁ、グスタフ君。
随分と変わった格好をしているね。
せっかく昨夜、身綺麗にすると言って風呂まで入っていたのに床で寝る趣味でも?
[グスタフの側に近寄っていたレリーにも気がつきます。]
ああ、レリー君も。
黒狼がまた集まって謀かな?
それより君ら。どうやら処分が下されるようだよ。
[グスタフとレリーの耳に手を近づけ、遠聴の魔法を付しました。」
ロート「黒狼騎士団を名乗ったミーチェさん、レリーさん、グスタフさん、並びに内通者パトリシアさんへの処分、ですが……」
ロート「あなたがたは、そのまま野に放っては、必ずまた復讐をするでしょう。時間が経って消えるような恨みではないでしょう。それに、命が惜しかったらこのようなことはしないでしよう。だから、どちらも罰としては相応しくありませんね」
[ボクは困って笑います]
/*
泣いて泣いて泣き疲れて。子供のようにアルフの胸の中で眠っていたようだ。騒がしくなっている空間でうっすらと目を開けた。腫れぼったく赤くなっているだろう瞼を擦りながら見上げると、そこにはアルフの顔があった。
*/
……夢じゃ、無いよね?
アタシ達…生きてるんだよね?
《白百合はカーマイン国王の傍らで自ら動き始め、顔の周りをくるくると喜ぶように回り始めた。どうやら魔法の力が城中に満ちていて、百合に魔法の命が一時的に授かったらしい。》
"王様!王様!私の声が聞こえる?
なんて素敵なんでしょう!あなたがまた生きてるなんて!"
ロート「あ……内通者のパトリシアさん……は、今記憶が無いのでしたか。」
ロート「では、それに追加して【パトリシアさんの記憶から、ご両親の記憶を消去します】。そして、【踊ろうとしても、踊れなくなる呪いをかけます】」
ロート「……好きなものをすべて無くして、そこから始めてください」
王様を戻しに行こうとするがロート様の声が広間に響き渡り足を止めて振り向く。
敵の処遇について発表される中、王様の首を抱き締め直すと固唾を飲んで聞いていた。
ロート「黒狼騎士団の三人については――」
ロート「ふさわしい罰を、もう少し考えます」
ロート「改めて、お呼び出しするので、もうひととき、覚悟してお待ちください」
>>65 アルフィリオン
……エルフさん
わたくしにそんな気力がない事くらい、見抜いてるでしょう?……貴方は本当に意地が悪いのね
……って!ロキ!
ちょっと待って!
そんな体で歩いたらまた……!
*アルフィリオンを見て、心底嫌そうに言う
そして、歩き出したグスタフを追っかける*
>>ロート
[ロートが発表していく処罰を、真剣な面持ちで聞いていた。最後に、首謀者たちへの処罰はもう少し考えるという旨を聞き、フッと笑いをこぼす]
フン……ロート、なかなか焦らすではないか
まあ、その間、裏切り者どもは首を洗って待っていろ、ということだな
それにしても……各人への処罰、なかなかではないか
さすが、次王、と、言っておこう
「因果は報いるよなぁ」
ロート王の宣告を聞き、剣を降ろす。
記憶を消し、生命を永らえさせることなんぞ、俺が何人も何人もやってきたことじゃあないか。それが今度は自分に降りかかるだけだ。
ただ、足の震えが止まらない。
コータロー!!
/*
思えば最後の幾日かは話が出来なかった。自分を恐れてのことかもしれないが…もっと話がしたいと思っていた。
彼の正体がなんであれ、だ。
*/
コータロ……。…記憶がなくなっちまうって、聞いて…。
>>82 アルフレド
*大きな声に自分の名前を呼ばれ、思わずそちらを向く
すると、そこにはアルフレドがこちらに駆けてきているのが見える
動揺し、固まっていると、目の端にアルフィリオンがグスタフの世話を焼いているのが目に入る
……わたくしの、すべき事は
という考えと共に、体の硬直が解け、アルフレドを睨みつけながら迎え入れる*
…………何が御用?
《相手を見上げながら話すのも苦々しく思い、再びグスタフは動き始める。やれやれ…とでも言いたげに頭を起こし、いざるように壁まで進むと、ドアに捕まり立ち上がった。》
右手に右足…実に体勢の取りにくいようにご丁寧に切ってくれたものだ…
踏ん張りの効かない足元はおぼつかなく、体を壁に擦り付けるように広間へと向かって行く。
>>71 グスタフ
残念ながら僕には、逢瀬でなく介護に見えたのでね。
何百年経とうとも僕は、介護に甘い空気は感じられないと思うよ。
そうか。
だが、僕に話さずとも、話したいことのある奴はいるんだろう?
女性に介護を任せるのかい?
そのまま進んでも1日経とうが辿り着けないぜ。
>>86 レリー
[レリーがグスタフとアルフィリオンとともに広間に現れたのを見かけて、アルフレドは、思わず駆け寄る。]
レリー…。
[これから、処遇が決定される。そう思うと、アルフレドはなんとも言えない気持ちになっていた。]
これを受け取ってくれ…。約束の香水だ…。
[コロンとアルフレドの手のひらに現れたのは、薄ピンクの小瓶に入った赤い香水。]
これは、「サザンカ」花言葉は、「高潔」だ。
君はいつでも気高く立派で、自分の信念にまっすぐに従っていた。わたしと信念は違おうとも、レリーはまっすぐだった…。
[サザンカは爽やかな香りがする。高潔なレリーに似合うだろうと、調香したのだった。]
>>90 アルフレド
*彼から手渡された香水を受け取り、ぼんやり眺めていた
今から自分は処刑される……そう思うと気分にもやがかかり、思わず目の前の彼に悪態をつく*
………お褒めのお言葉、どうもありがとう
貴方からしたら、さぞ愉快でしょうね?
敵対する黒狼騎士団……サリーナ王国の者が、今から処罰を受けるのだもの
わたくしね、貴方の妹の気持ちが少し分かった気がするわ
こんな絶望と苦しみに、彼女も面していたのね……それを貴方に伝えられないのが本っ当に残念!
……これは、貰っておいてあげる
約束、したものね
ふふ……精々、妹との過去に引きずられながら、ケラと仲良くやるといいわ
わたくし、どの様な処罰が下ろうとも、貴方とは二度と会わないと、今ここで宣言してあげる
……さようなら
>>アルフレド
*呪いのような言葉を吐き捨てると、香水をポケットにしまい、アルフレドから背を向け、広間の出入口へと向かう*
>>レリー
[アルフレドは、去りゆくレリーの背中を見つめていた。]
[どうか、レリーの人生が絶望と苦しみに苛まれようとも、どうか、救いがあるよう…。アルフレドは祈るしかなかった。]
友への判決が下った。
−−国外追放。
ジルベールが行おうとしたことは到底許されぬことだ。
当然の酬い。命があるだけまだマシだろう。
王子の判断を反対する気などない。
彼はその罪を背負って生きていくべきだ。
しかし。
「…大切なものを、一つだけ」
彼は何を持って、出て行くのだろう。
ジルベールを虐げた家族やサリーナを、その原因となった魔法を、……セルナリアを、全て愛せなかったと言っていた彼が。
どうやらエルフ殿には皮肉も通じないと見える。
少しは人の会話に馴染みたまえ。
…この身体はセルナリアの賜物なのでな。
久々に享受してやろう。
[壁を支えに進むグスタフに、溜息を付き、背を探り取り出した矢から矢尻を外しました。]
………
[右手を当て矢を太く、長く成長させると、歩みを続けるグスタフに返事をします。]
>>97 グスタフ
おい。せめて、杖ぐらいないと困るだろう。
広間でも壁を伝っていく気か?
>>#17 ロート
[カエデは王の前に跪く]
パトリシアへの処罰、まごうことなき英断です。
彼女は復讐の心を持ち、この国を大いに乱した。
命があるだけでも感謝しきれません。
[そして彼女は自分の決意を口にする]
ですが、ですが王よ。一つだけ私の願いを聞いてくれませんか?
私はパトリシアニに約束したのです、護って見せると
そして彼女は私を信じ、頼り、寄り添ってくれました。
しかしその約束は果たせず、パトリシアは家族に踊り、彼女の生きる目的を失いさまようことになります。
私は一人の人間としてのパトリシアと約束しました。
彼女が何者であろうと、この約束は果たしたいのです。
なので、どうか。
私からも家族と本を奪って、姉妹としてパトリシアの隣にいさせてもらえないでしょうか?
王族の本棚に記憶の改ざんについての本を見つけました、あの本を用いて処罰は行われるのでしょう、あの本に書いてあることがほんとならできますよね?
わたしを彼女を守る双騎士にさせてもらえないでしょうか。
>>ケラ
俺はもう、駄目だ。それは、もはや致し方のないことだ。
だがせめて、全てが喪われるのだけは避けたかった。
「一つ、頼まれてくれないか」
そういって袂から鈍く光る鍵を取り出す。
朽ちる身に、吸い寄せられていく。夢の終わりを知っていた。
暫く抵抗していたが、俄に広場が賑わう。
我が身は随分僕が惜しいと見える。
「……ああ、分かったよ」
いつまでも、逃げ続けられない。胸から飲み込まれて、ずるり、と体が起き上がる。
>>105 グスタフ
得物?
そんな状態の君に杖一本渡そうが、僕が負けるとは思えないな。
[振り払われた杖を掴み、再び差し出す。]
それで?
まだ意地を張る気かね。
目的を成すために、魔法まで覚えたという黒狼騎士団もそんなものなのか。
>>106 ジルベール
友の姿を見つけた。
かつ、かつ、と靴底を鳴らして、彼の元へと近づいていく。
夢から覚めた彼は、今何を思うのだろう。
「……ジルベール。」
*アルフレドと別れ、廊下を歩いていると、ふらふらと歩いているヘズを見つける
恐らく、視力強化の魔法が切れてしまったのだろう
思わず転びかけそうになる彼女に急いで駆け寄り、何とか抱きとめる*
>>ヘズ
ヘズ……!
あっぶな!大丈夫?
こんな所でどうしたの……?
*心配そうに顔を覗き込む*
>>112 ヘズ
え?ああ、そうなの……
あたしもそう思ってたの
……その、ごめんなさい
幼い貴方を巻き込んでしまって……
*自分達は負けてしまったのだ、という事を思い出して、申し訳なさそうに謝る*
>>101 カエデさん
[カエデさんからの申し出に、ボクは目を丸くします。カエデさんは、国のために働いてくれた人……お願いは聞いてあげたいですが……!]
ロート「カエデさん……!ほ、本当に、よいのですか?それがあなたの……幸せ、なんですか?図書室に一緒に行ったとき、あなたはあんなに瞳を輝かせていたではないですか」
>>116 ヘズ
ええ、ロキを先に見つけたから、介護してきたけど……
エルフさんがお世話してくれそうだから、任せてきたの
……いいえ、あたしがもっと早く貴方の事情を聞いて、庇ってあげれば……いえ、もう遅い話ね
……どうなるんでしょうね
とりあえず……広間に行きましょうか
もうロキもいるでしょうから
*といい、ヘズを抱き抱え、広間へ行く*
ロート「黒狼騎士団の一人、レリー・エリュテイアへの処分を決定しました」
ロート「まず、あなたのご実家も、貴族としての地位は剥奪します。ただし、魔法研究所に所属のあなたのお兄さんには残っていただきます。大丈夫、お兄さんはいつも通り。ただ貴族じゃなくなるだけですよ」
ロート「あなたは、人懐っこくて明るいご令嬢ですね。常に周りには誰かがいる。そして、そのおともだちのために、今回のことを企てました」
ロート「あなたへの罰は――今まで出会った人、今後出会う人は、【あなたに好意を抱いた瞬間に、あなたのことを忘れる呪い】をかけましょう。もちろん、家族も同様です。反逆者の末娘がいたという記憶はあれど、それがどのような人物だったのか思い出せないでしょう」
ロート「加えて、【自分の家にたどり着けない呪い】を。実家はもちろん、今後安住の地を見つけようとしても、あなたは決して家に帰れません。これが、あなたへの罰」
ロート「竜族の娘、ミーチェ」
ロート「あなたは、縛られる最後の瞬間まで、信じてもらおうと一生懸命頑張っていましたね。あのとき、正直、ボクは胸をうたれました」
ロート「ですから……【あなたの言うことを、誰も信じてくれなくなる呪い】を。加えて、【嘘がつけなくなる呪い】を。あなたのことを誰も信じてくれない世界、それが、あなたへの罰です。ミーチェ」
[勿論魔法を使われている訳ではないのに、どうしたって振り解けない。
キッとカエデを睨みつける、不意に大きな瞳から涙が零れた。]
なんで、あたし……何も、わからないの……。
>>#20 ロート
*広間に着くと、ロートから自身の処罰について下された
内容に思わず目を見開き、お父様やお母様、お兄様……そしてエドワードさんの姿が脳裏に浮かぶ
暫く脳が麻痺し、呼吸が上手く出来なくなる
自分を落ち着かせるように深呼吸し、改めて処罰の言葉を脳で思い返す*
…………そう
人の情と、黒狼騎士団としての本懐、どちらかを選べなかったわたくしへの、相応しい罰ですわ
*抱えられているミーチェにのみ聞こえるような小さな声で呟き、たった今処罰が発表された彼女を抱き締める*
ロート「加えてミーチェは国外追放とし、この国には入れないよう専用の結界をつくります」
ロート「…………竜族のあなたの力は、この国にとって脅威ですから、ね」
目を開く。
霞んだ視界に、近づく足元が見えた。
そこは、灼熱の中か、酷寒の中か。
どちらとも言えるが、どちらでもない気もした。懐かしい痛み。僕は遠に慣れていた。はずだった。
「……ローラン」
彼は約束を果たしに来たのだと、頭の片隅で思った。くちびるを歪める。
それでも。
穴を埋めるになお足りんと。私のここは、許さないと、彼を壊してこそ真の安寧を得られると使嗾する。
––––––––カチリ、と腰元で音が鳴る。己を使えというように。
立ち上がって静かに黒き剣を抜いた。
>>#21 >>#22 ロートさま
/*
ヘズはエレさんに抱かれたまま、ロート様の言葉を聞き入れます。そして、笑みを浮かべます。
*/
はい、わかりました。ミーチェはうそをつくつもりも、しんじてもらうつもりもありませんから
ですが、ミーチェはいいますよ。ミーチェのことばがしんようならないものになるまえに。こんかいのことがおこったのはどちらがさきだったのか、そのことをあらためませんとこくろうきしだんは『また』あらわれるとミーチェはおもいます。
ふふ、じぶんだけをせいとうかする、「しろくぬりつぶされた」おうこく。ミーチェはとてもきれいだとおもいますよ。
きれいなきれいなおうこくをつくりあげたおうさま、どうぞおしあわせに。
>>#19 ロート
ええ、ここの図書館はとても素敵でした。
住めといえば住めます。あそこは知識の産まれる場所です。この世で一番価値のある場所です。
しかし、わたしの記憶がなくなればきっと外の世界すべてが本になる。
この世界、すべてが図書館です。
それで隣に「家族」がいるなら私は幸せです。
これ以上わたしは何も望みません。
/*
レリーの受ける罰の説明を聞く。
要するに、彼女を愛した人は、皆彼女の記憶を失うということ。そして、彼女から永遠に安息の地を奪い取るということ。
それは、想像する限り、死よりも酷い極刑であった。
そして……間違いなく、僕は彼女の記憶を失うだろう。
もう疑うこともない。僕はもうすでに、彼女をこの上なく愛してしまっているのだから。
僕は、彼女の方を見遣る。
彼女は今何を考えているのだろうか。彼女と話がしたい。
話が、したい。
*/
>>127 カエデさん
[世界が、図書館。壮大な言葉に、息を飲みます。知ることをしようとしなかったボクには、まぶしさすら感じる言葉でした]
ロート「――わかり、ました。あなたが、それで幸せなら……パトリシアさんに術をかけるとき、あなたの望み通りにします」
ロート「最後に、図書室に付き合っていただいて、ありがとうございました。あなたが、幸せになれますように」
>>125 ジルベール
「……アンタとの約束を果たしに来た。」
それだけ紡ぐと、俺は腰にさした剣にそっと手をかけ、氷刃のような白い剣を抜いた。
ジルベールをひとり闇の中に屠るわけにはいかない。彼を裡から滅ぼそうとする炎を、俺の心を以てして氷漬けにする。
−−彼が握るのは黒き刃。
−−カーマイン王に認められただけあって、その剣に纏う魔力は尋常ではない。
「────白狼。」
"ふんふふんふふーん、ねえ王様!私歌を覚えたの!ケラがずうっと歌っていた歌。私大好きで、いつもいつも聞いていたの。王様は…ケラの歌が嫌いなの?"
氷の塵がざわざわと舞い上がり、白い渦が勢いよく俺の眼前で巻く。
幾重もの襞となってうねる風と共に、ズシンと重たい地響きを伴ってそれは現れた。
人智をもって計り知れない神秘。
俺と同じ琥珀色の眸は呪いに侵された友を鋭く射抜き、白銀の体躯に神々しさを纏わせて顕現する。
『░▓▒▓█░▓░▓▒▓█▓────!!』
「っ──いくぞ。」
白狼の雄叫びと同時に、俺は先手を打とうと駆け出して、彼のもとへ踏み込んだ。
*暫く呆然としていたが、腕にヘズを抱き抱えていた事を思い出し、彼女をそっと降ろす*
>>ヘズ
……ヘズ、思い残しがないように、ロキと話してきたらいかがかしら?
さあ、行きなさい
*指を指した先には、這って広間まで来たグスタフがいる
そして、彼女を穏やかな笑みで見送る*
*カッツェは一通り流れを見守り、客室へ向かう*
(相変わらず、お師匠様との連絡は取れそうにない……か)
*ソロンディールは見ていると言っていた。それが見れなくなったのだから必死に何が起きたか探ろうとしていただろう。それこそ、この城までやって来て様子を探ろうとしたに違いない*
*それでも原因が分からず、カッツェを“乗っ取ろう”と何度も試しただろう。今も、それは続いている気がする*
(まさか、寝ずに心配したりしてないだろうな?)
*ニンゲンとエルフは体の作りが違うとかなんとかで夜通し本を読んでいるところを見たことがある。その度叱るのだが、今回は叱る側が不在だった。あり得る。カッツェは苦笑いをする*
(そういや、アルフィリオンはエルフだったな。全然話せなかったや。ま、そんな空気でもなかったし仕方ないんだけれど)
*コツコツとヒールをならして廊下を歩いた*
>>115 グスタフ
ふむ、それならば丁度いいな。
聞いてなかったのか、君?
僕は君らには大きな恨みがあるんだぜ。
君の処分はまだ決まっていないが、僕からの仕返しとしてはいい機会だと思わないかい?
[持っていた杖でグスタフを引っ掛けると、仰向けに浮遊させた。
そのまま、彼の言葉は聞かず、広間のカーマイン王の前まで運ぶ。]
*ヘズを見送った後、ふと横を見るとエドワードと目が合う
彼の姿を見て、先程の処罰の内容が蘇り、再び胸が苦しくなり、思わず目を下に逸らす
が、目が合った以上、声を掛けないのも不自然と思い、自ら声を掛ける*
>>128 エドワード
……何か、御用ですか?
……サリーナの亡霊が、相応しい罰を与えられて、嘲笑いにでも来たのかしら?
*本当は、彼にこんな事を言いたくはなかった
だが、夢の世界から目覚めた今は、忠誠を誓う国が違う"敵"同士
そう思い、絞り出すように言葉を紡ぐ*
>>131カエデ
被害者って、加害者って......。
わからないの、わからないことばっかりで。
[震える声で呟く。パトリシアはもう逃げ出そうとすることもなくカエデの腕に収まっていた。]
なんであたしがあなたに守られなくちゃいけないのかもわからないのよ? あたしは自分が何をしでかして処罰を受けさせられるのかわからないのよ?
それでも......。
それでもあなたはあたしに、考えなくても、見なくても良いって言うの......?
[言うやいなや唇を塞がれる。言うまでもなく無条件で全てを受け入れ許すと示されたようにすら思えた。
驚いたが、拒否など出来るはずもなかった。
きっとこれも魔法のせいなのだ、と思う。]
ロート「……呪の狼、グスタフ」
ロート「あなたへの罰は、本当に難しい。全てを捨てる覚悟で来ている人は、失うものがないですから」
ロート「……皆さんの協力をお願いして、罰を与えたいと思います。セルナリアの皆さんには断る権利もあります」
>>130 ローラン
ローランの裡から、白狼が姿を現す。それは一際大きく唸りを上げる。
構えたその瞬間には、それは目の前にいた。
「……っ、剣よ!」
呼び出すも間に合わない。自身の手に握るそれで、白狼の攻撃を弾く。
「––––––––邪魔を、するな」
低く、呪うように。魔力をまとった剣は彼を炎で燃やさんとする。黒い光が見えたところで、私は振りかえる。
そうだ。あの夢の世界、手段を違えたことを私は知っていた。今、答えを得る。
––––––––––凍てつく心の臓を。
あれを得れば私は満たされると、確信する。
呼び出せた剣はたった二本。それを両脇に従え、私はその心臓の持ち主に対峙する。
ローラン。私を救おうというのなら、私の希望を叶えるか。私はそれが欲しかった。
/*
ヘズは楽しそうに笑います。
エレさんの腕の中から離れてロキさんを探しに行きます。
信じてもらえなくなる前に、ヘズは会いに行かなくてはならないのです。
*/
ふふ、さあロキさんはどこにいるんでしょうね?
ロート「グスタフさんは、子供の世話をすることに生き甲斐を感じていたようですね。それでは、逆に世話をしてもらい続けましょうか」
>>サテンさん
ロート「あなたの時間遡行、植物に対して使えるということは、対象の時間を10年単位で遡行できるんですよね?人間に使うことも可能ですか。可能なら、グスタフさんを3歳児程度の子供に戻すことは可能でしょうか。ああ、アニマの記憶は忘れていただきます。」
ロート「その後子供に戻ったグスタフさんを、アルフィリオンさんに育てていただきます。どのように育てるかは、お任せします。衣食住を与えてくれれば、問題ありません。定期的に城に連れてきてもらいます」
ロート「コータロさんには最初の仕事として、グスタフさんがアルフィリオンさんにお世話になった記憶を頻繁に思い出すように、記憶を操作していただきます。定期的に城に来る度に、かけ直してもらって更新します」
ロート「ある程度の年齢になったら、もう一度繰り返します……次は、ボクが引き取って育てます。えげつない話ですが、これしか思いつきませんでした。協力、していただけますか。無理強いはしません」
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