情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
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後に【バグ・シング襲撃事件】と呼ばれることになる事件は終了した。
それは、長い長い一日の出来事であり収束を見たのは夜遅くであった。
夜が明け、曙光がドームに投げかけられる時刻。
襲撃災禍で起こった余波の騒動(暴動)はまだ完全に収まり切っていなかったか。
この日から暫く、住人は街並を取り戻す事に集中するだろう。
それは暴動賞金首の懸賞金を得るチャンスと再生ラッシュ期間でもあった。
尤も、被害は大通り一本分の地域に集中しており、
ドーム全域では被害が薄い地域は多く全く被害が無い場所もあったかもしれない。
1人目、耳利き ショー がやってきました。
これにて一件落着、ってか。
[襲撃事件の熱狂にある意味商売あがったり/けれども情報散布はお手の物。
噂話はピンからキリまで、集めて語るは、この男。
与太話から、何でも話は取り揃えてますさあどうぞ]
企画:kkr
音楽:Ur Love music.
thx.Charactor/Player, RoM, and Master Melonko.
ここは、ネオン渦巻く欲望の都市 ─── P13ドーム。
騒動や事件が日常茶飯事となっているドームで起きた、大きな事件。
後に【バグ・シング襲撃事件】と呼ばれる騒動はドームの住民達の活躍により、大きな被害を受けながらも解決を見た。
その爪痕はまだ見えるものの、異能やサイキック能力を持つドーム住人達は、それらを物ともせずに、今日も欲望のまま生きてゆくだろう。
【自己紹介テンプレート】
※自己紹介が長くなる場合、表ログで一度全て書き、短縮版を自己紹介メモに記載するのを推奨します。
■希望役職:(役職希望はメモへだけ記載して下さい)
■名前:
■所属:(自分の立ち位置、所属など)
■能力:
■武器:(あれば)
■経歴:
■NG事項:(何かあれば)
■PLより:(何かあれば)
【プロローグ中の注意点】
プロローグの時間軸は、
BtB3の次の日〜大体1・2週間までの間となります。
そしてプロローグ中は、
「BtB3継続キャラクター」は、BtB3の後日談をRPをする事が出来ます。
★ログの時系列が混線することが想定されますので、
混乱避けの為に、ロル冒頭には必ず「BtB3(バグ・シング襲撃事件)」から何日後であるかの時間表記を、書くようにお願いします。
(例)
─ 事件より3日後 ─
─1週間後/公園─
新規キャラクターの方も、
混乱避けの為、ログ冒頭の時間表記をお願いいたします。
【最後に】
後日談RPと日常RPの村ではありますので、カジノも智狼役の事件も、
行きたい人やりたい人はRPしていい、くらいのゆるふわでいます。
全員がしたいことをしながら、楽しめる村になるよう、願っています。**
村の設定が変更されました。
2人目、氷星の瞳 セーガ がやってきました。
ー 事件解決より一週間後 下層区域のどこか ー
……ーーー……まいど。
[表情のない青年が、バイクに大量の荷物を積み配達していく。必要最低限の対話とやり取りを済ませるとすぐにバイクに戻って配達の続きをする。]
ーーー……ーーー…
(よかった、ちゃんと、まいどって、いえた。)
[小さく安堵のため息を吐き、バイクを走らせながら周囲の建物を見やる。被害に遭った大通りからは離れた区域のためか大きな被害は見受けられない。]
……ーーー………
[事件の事などものともせず、人々は今日を生きる。
青年もまた仕事を続ける。ほんの少しだけ上を向いた、かつてとは違う前向きさを持って。**]
■名前:セーガ
■所属:フリーランス(下層区域・運送会社)
■能力:凍結能力
■経歴:
19歳。運送会社でクール便配達を担当している。
『バグシング襲撃事件』において奔走したものの一人であり、事件によって得た出会いから制御できていなかった凍結能力を制御できるようになる。
『兄』を探しているが、母親は9年前に他界しており詳しいことは赤子の頃の兄の写真でしか分からないため未だ見つかっていない。
人目を避ける生活を続けていたため非常にシャイな性格で、言葉数も語彙力の無さから非常に少ない。また表情も変わりにくいところがあるためよく勘違いされる。
本来の瞳の色は銀色だが、能力を使っている状態だとチップのようなオレンジに、更に出力を上げると赤色に変わる。
■NG事項:特になし。
■PLより:BtB3より継続です。よろしくお願いします。
ー 事件解決より一週間後 下層区域・公園 ー
……ーーー……ふぅ…ーーー…。
[配達を一通り終え、昼食のために休憩がてら公園へと立ち寄る。ベンチに座るとスゥ、ハァと呼吸を整えた。 今日はわりと頑張って対話したような気がする。]
〜〜回想〜〜
『どうも』
『さいん』
『まいど』
〜〜回想終わり〜〜
………ーーー………。
[少し遠い目で、うんうん、頑張った。と1人で頷き懐から昼食のサンドイッチを取り出す。
仕事中は能力の関係上コートを羽織っているのだが、コートの内側はわりとモノを収納しやすい。オマケに能力のおかげコート内は冷えきっており、見事人間冷蔵庫の完成である。]
[買ってくるのは、運行会社の倉庫がある倉庫街の売店でいつも売っている1番安物のサンドイッチ。もっといいもの食やいいのにと上司には呆れた顔をされるが、セーガはこのサンドイッチが気に入っていた。]
………ーーー……ーーー。
[もきゅ、もしゅ、もしゃ。 ゆっくり咀嚼する。
ベンチの隣を少し見やった。誰も座っていないベンチをぼんやりと見ながら、サンドイッチの味を噛みしめる。]
(……あったかいね。
きみも、たべて、あったかかった、かな。)
[思い出すのは、荒野で出会った小さな小さな来訪者の顔。
物理的には冷たいサンドイッチを、青年は暖かい気持ちで噛みしめていた**]
3人目、生きる者 スティーブ がやってきました。
―事件解決から一週間後:スラム街―
[ドォーン!!パァン!
男が生まれ育ち、住まうスラム街へと辿り着けば、何かが崩れるような音と銃声と、喧騒。
銃声に、男は顔を顰め、少し頭を抑える。]
『スティーブ!そいつ捕まえてくれ!!』
まぁた、巻き込む…っ!
[と、言いつつも、走ってきた男の足へと、自らの足を引っ掛け、見事に顔面スライディングを相手は決める。]
『賞金首のくせに大したことねぇなぁ』
[ニマニマとしながら、派手にころんだ、"賞金首"へと手をかけるのを横目で見、
男はそのままその場を離れる。]
『ん?何処行くんだよ』
[ピタリと、男は足を止め、顔だけ振り向き]
用事があんだよ。
[そう言って、男はまた前を向いた。]
■名前:スティーブ(名字はなく、本名もない)
■所属:スラム街在住の商人
■能力:左手で触れた空間と、見える範囲の任意の空間を入れ替える。
・空気や液体も触れている対象にはなるが、人間や動物は交換対象にならない。
・一度発動させると一定時間能力が使えない(塵やホコリ程度なら1秒以下、小石なら3秒など。)
・交換ができるのは、手で触れる範囲のみ。
壁などの大きなものを対象にした場合、その一部のみ交換される。
■武器:とある機械(実はバグ・シング)の部分パーツが組み合わされた棒。普段は持ち歩くことはなく、バラバラにしてある。
■経歴:28歳〜31歳。5年前までワケアリ専門の護衛業をやっていたが、不在時、妹が何らかの事件に巻き込まれ死亡したのをきっかけにやめ、現在は拾ったものを修理して売ったり、または修理を請け負ったりして、生計を立てている。買い取りも行っており、良くスラムの子供たちがいろんなものを売りに来る。
なんでも扱うが、武器を嫌い、武器だけは取り扱わないし、持ち込まれれば、その場で分解してしまう。
妹の事件から武器に恐れを抱き、怖がる素振りがある。
『バグ・シング襲撃事件』により、『死なない』ではなく『生きる』ことにした。
その後、今まで考えないようにしてきた、妹が何故死んだか。本当は知りたいという自らの気持ちを受け入れ、それを知ることを決め、追うこととなる。
■NG事項:グロは平気ですが、エロはできません(見るのOK)
■PLより:BtB3継続PCです。よろしくお願いします!
―事件解決から一週間後:被害残る下層の通り―
[一週間前に起きたバグ・シング襲撃事件。
それは、ドームに爪痕を未だ残す。
といっても男が歩く道は特に被害が甚大だった箇所ではなく、
ここの被害はその騒ぎに乗じて起きたドンパチによるものであった。
向かうのは、警察である知人のもと。
伝えたのは、"頼み事"。
5年前、妹がなんで、どうして、死んだのか。調べて欲しい。]
[そして、それを伝えた後の帰り道。
ガシャ、ガラン。パキン。
瓦礫が多く歩きにくいであろう道。
特に歩きにくそうにするわけでもなく、男は進む。
たまにパラパラと崩れかけた建物から落ちる細かい破片などには、少しだけ歩みを止め、頭上を見上げ、そしてまた歩く。]
ー 事件解決から一週間後: 下層区域・公園 ー
……ーーー……ーーー……
[もきゅもきゅ、もぐもぐ、もくもく。]
[ゆっくりゆっくりと食事を続ける。食事をすること以外何も考えていないかのように。
……実際には倉庫街まで戻り次の荷物をどういう順番で運ぶか考えているのだが]
………ーーー………
[公園にある噴水を見やる。きちんと水は流れ飛沫を上げている。目をそらす、少々心当たりがあるもので。]
………ーーー…
[その心当たりから、『あの日』に何が起こって、どんな結末を迎えたのか。記憶が録画されたテープのように脳裏で再生される。]
ー 回想 : 事件解決の翌日の話 ー
[中枢区域での出来事のあとのことは正直ハッキリとは思い出せない。機械生命体『タリア』を止めるために動き、生まれて初めてエネルギーがすっからかんになった。
しばらくはタリアのコアが変な動きをしていないか警戒していたが…気づけば意識朦朧状態、次に意識がはっきり戻ってきたのは防衛戦線本部の医療施設の中だった。]
[中枢でなにがあったのか、どうして中枢にいたのか。
いろんな人に訊ねられたが、青年は首を横に振った]
『わからない』『よく覚えてない』『知らない』
[それは半分嘘、半分本当。
あの日に起こった出来事は、セーガの脳が理解するにはあまりに怒涛の展開であった。どうしてあんなことになったのか理解出来ぬ故に、彼は下手なことは言いたくなかった。]
ー 事件解決から一週間後 : 下層区域・公園 ー
………。ーーー……ーーー……。
[そして全てが終わり、あれだけ大混乱の中にいたドームはもう既に復旧作業が着々と進んでいつも通りのドームへと戻りつつある。 彼らの逞しさにはセーガも少し驚きのため息をつく。]
………ーーー……ー…。
…そろそろ、仕事に……
[サンドイッチの包をクシャりと潰して立ち上がる。
休憩時間は終わり、ということで彼は下層区域を通って倉庫街へ戻り配達の続きに赴くことにする。**]
4人目、特殊チーム 『影身』 がやってきました。
─ 事件解決〜1週間までの間 ─
[特殊チームに逮捕された『死神』は身柄を拘束され、余罪を洗いざらい吐かされていた]
そこまでしなくても嘘なんてつかないよー。
忘れてるのはあるかもしれないけど。
[飄々としている『死神』に課せられるのはサイコメトリーによる記憶精査。
『死神』が持つ罪状は、不法侵入、殺人未遂、殺人。
それらがいくつも積み重なっている。
通常であれば実刑確実なもの。
だがそこにいくつかの思惑が差し込まれた]
[一つは『死神』がマシンハッカーであり、先の事件で機械生命体と接触していたこと。
一つは暗殺された者達の中にドームの害となる者達が含まれていたこと。
逃走の意思が全く無いことも加味されたかもしれない]
困っちゃうよね。
もう暗殺業じゃあ生きる実感得られないんだもん。
機械生命体くらいの敵意がなきゃなぁ。
[『死神』自身が機械生命体との接触を望んだのもあるのかもしれない]
[そんな紆余曲折の後、『死神』の身柄は特殊チーム預かりとなった]
─ 事件解決から一週間後 ─
[復興作業が続くドームを、フードを被った人物が悠々と歩く]
雑用は良いんだけどさー、これ雑用じゃないんじゃね?
[むしろ正規の仕事だろうに、と命じられた任務に対して首を傾いだ。
声は喉元の通信機を通して監視者の下へ]
ボクまだ試運用中だよ?
[『死神』は特殊チーム預かりとなった後、隊員として認められるための試運用期間に入っていた。
名も『影身』へと変え、姿も本来のものとなっている。
単独行動も可能だが、監視と査定のために必ず誰かが遠隔で確認することになっていた]
まー良いけどね、見つければ良いだけだし。
[命じられているのは散じた機械生命体の欠片の回収。
例の事件で分割した襲撃者の欠片はほとんどが特殊チームにより回収されたものの、それを擦り抜けたものもいくつか存在している。
その回収が今回の『影身』の任務だ]
大体はマニアかアングラかかな、そう言うの確保してそうなのって。
てゆっかさー、君にも出来るよね同じこと。
ボクの必要なくない?
[愚痴めいたことを通信機の先へと伝えると、「俺様の仕事は君の監視だからね」と言葉と笑いが返って来た*]
■名前:『影身』(シン)
■所属:特殊チーム(試運用中)
■能力:マシンハック、影操作、影同化、影変化、千里眼、他
■武器:仕込み機器、影
■経歴:『死神』の名でドームを騒がせた元犯罪者。バグ・シング襲撃事件の際、独自の理念から襲撃者に加担し、特殊チームに逮捕された。
紆余曲折の後、現在は特殊チーム預かりとなり隊員加入に向けて試運用の真っ只中。単独行動も可能だが、その場合は遠隔での監視がつくことになっている。
影により姿を変えることが出来、以前は変装した姿で過ごしていたが、今は本来の姿で過ごしている。変声機で声を変えることも可能。
中性的な外見と声をしており、年齢性別不明。思考は子供のようだったり大人びていたりと様々。背は160cmほどと低め。
個としての名前を持たず、通り名の『影身(エイシン)』または「シン」と呼ばれることが多い。
■NG事項:感情・思考の確定
■PLより:姿も名前も違うけどBtB3の継続です。よろしくお願いします。
喧嘩っ早い ガート が見物しにやってきました。
ー 襲撃事件から3日後/中層バー ー
だーかーら!
アタシの取り分はもっと多くすべきだっての。
アタシだって活躍したのに、これは無いじゃない?
「貴女以外は全員この分け方で納得してるのに我儘ね。
それに、今回はお金が優先でドームを守った訳でもないでしょ」
でも、でもさァ。
「おいおい、ガートよ。
お前のパイロキネシスが、エースレベルの猛火なら
山分けのキャッシュも多くなったろうが、小型機に対して有効な手を打てなかったろ。
今回は諦めろよ」
くっそ……封印に有力な力持ってやがったからって余裕諾々に語りやがって。
大体金になるって話の小型機も全部、上が回収するって話が出ちまってさあ!
こんな事なら、ギーグの奴等共に、事件中に売っぱらってりゃ良かったんだ!
「あいつら、今頃悲鳴あげてるだろうな。
確か、あのでかいバグ・シングの体から分離した小型機、特殊チームの猟犬共が嗅ぎつけて追い立ててるって話だぜ。シシシ」
「ひぃひぃ泣いてたわね。
可哀想」
「お〜こわ。
隊員に情報売ったのはお前だろーに」
「何のことかしらー」
あーもう!
もういい。これでいいよ!
[ガートは、円型テーブルを囲み分け前会議をしていた場から、音を立てて立ち上がる]
マスター、ツケといて。
何時も通り、月末払いにしといてよね。
[ダンダンと足音を響かせてマスターの前を通り過ぎバーを出る]
「ハバネロは?」
要らない!
ゴロツキ狩って来るだけだもん。
ー 襲撃事件から3日後/中層バー内 ー
「目をつけてた暴動場所が、他のフリーランスに平らげられたからって荒れてるな」
「別場を教えたから何とかなるわよォ、きっとね」
ー 中層通り ー
あいつなら、きっともう少し色つけてくれたのに。
もう・・・!
[ガートは、プンスカしながらゴロツキ狩りもとい賞金首狩りへ向かう為、目的地へ向かい出す*]
5人目、P13警察機構 リル がやってきました。
─ 事件解決から一週間後 ─
[あの地獄のような騒動から一週間も経過すれば、爪痕は残るもののドームの雰囲気はいつも通りに戻る。
どこかで事件が起き、どこかでドンパチが起き、誰かがそれを収束させる。
それこそが日々を生きるドームの日常だ]
さて、どこから手をつけたもんかね。
[通常の仕事もさることながら、”頼まれ事”>>9の調査もしなければならない。
当時の調書では、スティーブの妹はスラムでのドンパチに巻き込まれたことになっている。
だが少なくとも、何故ドンパチが起きたかの原因があるはずで。
先ずはそこを追って行くことにする]
5年前のスラム街で起きた事件のデータピックアップ。
日付は……────。
[検索システムを使い、調書のデータを呼び出して、関係者や遺留品のデータを端末へと移していく]
なんだっけな、当事者らはどっかのアングラ組織の一員なんだったっけ?
良くある抗争ではあるんだよな。
[それがどこと繋がっているかまでははっきりしていない。
そこらから攻めるか、と考えつつ、定時連絡や諸雑務を先に終わらせていく。
”頼まれ事”は主に仕事が暇な時や休日に行われる事になった*]
■名前:リル・コールエン
■所属:P13警察機構
■能力:念話(多話型)、治癒
■武器:なし
■経歴:中層区域出身、27歳。自立するまで孤児院で暮らしていた。
P13警察機構ではその能力から後方で状況把握や治療、現場への伝達を行う。一応隊長格にあり、現場判断を一任されている。が、部下達からは揶揄われることもしばしば。念話を用いての人海戦術が得意。
念話は多人数(対象を指定出来る場合のみ)と同時に会話出来るようにする他、無差別(対象はランダム)に念を飛ばして一方的に伝えることが出来る。
治癒は接触必須。
体力がなく、すぐ息切れを起こす。160cm前後。
■NG事項:感情と思考の確定
■PLより:BtB3からの継続です、よろしく。
─ 事件解決から一週間後・下層 ─
ふっふっふー、ボクから逃げようなんて100年早いよっ。
[中性的なテノールが路地に響き渡る。
今追いかけているのは、例の事件の襲撃者だった機械生命体から分離した小型機を所有している機械マニアの一人。
ギーグと呼ばれる彼らは逞しくも特殊チームや上層部の目を掻い潜って小型機を確保していたのだ]
「うぎゃあ!こっちくんな!」
それは無理なお願いだねぇ。
[足元に波打たせた影を操り、滑るようにして逃げるギーグを追いかけて行く。
波乗りのように滑り行くフードの下で、楽しげに口端が持ち上げられた]
それ渡してくんないとボクも困るんだよね。
ノルマっていうの?
全部集めて来いとかぬかすんだもん。
[ギーグにしてみれば、知ったこっちゃねぇ、な話をして、『影身』は彼を追いかけ続ける。
追うことで発生する風が長い前髪を揺らしていく。
前髪の合間から見える瞳は、透明感のある紫色をしていた]
さーて、どこまで持つかなー?
[ギーグを猟犬よろしく追い立てる行動がしばし続いた**]
─ 事件解決から一週間後・警察機構中層分署 ─
『たいちょー、飯なんか買うっすか?』
『行きつけのパン屋が無事でな』
『今皆で買いに来てるんです』
『お前ら今仕事中……まぁいいか、クラブサンドよろしく』
『たいちょーそれ好きだよねぇ』
『飲み物は』
『コーヒー、ミルクたっぷりで』
[念話による部下との定時報告。
部下達は全員同じ場所にいるらしく、飯の調達をしているらしい。
巡回時間のはずなのに、と思いつつ、腹具合もあって結局その話題には飛び乗った。
こんな光景も、ドームの日常の一つだろう**]
ー 事件解決から一週間後 : 下層区域・倉庫街 ー
『あん?今日の配達?もうねーよお前の分は』
『病み上がりのガキンチョこき使うほど俺は腐っちゃいねーっつの。ほれ、どこでも遊びにいけいけ。』
…? …がき、じゃ…ない……。
『いいから行けっての! 仕事以外の楽しみくれえ見つけてこいアホ!』
[倉庫街へ帰り次の日運送について聞くと、追い払われてしまう。有給をまともに楽しめなかったであろう青年への下手くそな心づかいは、青年に届いてないのかセーガは不思議そうな顔で事務所を出た。]
……ーーー……ーーー。
[追い出されてしまった。やることがない。]
[倉庫街を見渡す。ここも被害は出ていないわけではないが、図太い奴らのおかげでもう既に活気が戻ってきていた。]
……ーーー……
[ふらり、と向かうのは路地のほう。
下層の大通りに出る近道のような道。大通りにいけば、人探しが捗るかもしれないと思ったのだろう。]
[コートのポケットで音を立てるロケットペンダント。
写っているのは自分の母親と、見たことのない赤子。探しているのは、赤子の方。見つかるわけないが、やることがないから探しに行く。]
私立探偵 ユウヅキ が見物しにやってきました。
ー 事件発生の次の日 : 下層区域 暴動ポイント ー
………上層からのエネルギーの波が弱くなったな。
機械生命体を止めたか、あるいは上層のヤツらが全滅したか。 …悲鳴やパニックが聞こえないあたり後者かな?
[瓦礫の向こう、崩れた建物の内側に隠れていた青年はのそりと身体を出す。 右の肩に男を担ぎ左の腕で暴徒を引きずり、顕現させた水の獣たちに倒してきた暴徒や指名手配犯を運ばせる。
もし、本日の指名手配犯確保ランキングでもあれば間違いなく上位に食い込むであろう。]
完全に機械生命体が抑えられたなら、こちらの暴動もすぐに収まるだろう。帰るか。さすがに疲れた。
[そう言ってひとつ、ふあーと欠伸をする。まだまだ身体は動きそうだがもうこれ以上動く気はないらしい。]
[下層区域に生きる者なら1度は耳にしたことがあるだろう。目をつけられたらろくな捕まり方をしない、ドンパチ探偵ユウヅキの噂を。**]
■名前:ユウヅキ・ナイトライン(夜行幽月)
■所属:フリーランス(ユウヅキ探偵事務所)
■能力:液体操作/空間制御
■武器:液体 / 自身の血液 / 空間そのもの
■経歴:
20歳、上層区域出身だが、現在は下層と中層の間の区域で探偵事務所を営んでいる。
幼い頃は、裁判官である父親の言いなりに尋問官(とは名ばかりの拷問官)をやっていたが、連続異能暴走事件を機に自身のあり方の間違いに気づき父から自立。偽バグシング事件を通して自分の生き方の間違いに気がつく。
以降は無茶も減り、かつてに比べればだいぶ怪我をすることも減った。が、スイッチが入ると暴走しかねない行動の苛烈さ、思い込み力は抜けきれない。
今はとある人物に依頼されとある人を探している。
■NG事項:特になし。
■PLより:BtB1.2より継続。セーガと2IDです。こちらは反応遅めになります。よろしくです。
ー 襲撃事件から1週間後/中層バー ー
マスター、何時もの。
[ガートがバーのカウンターでぐでりと腕と体を伸ばす]
もー駄目。
今週は駄目な週!
ぜーんぶさ、先回りされて狩られてんの!
ま、アタシもトーシロじゃないからさ、何人か狩れたけど……もー!
[頭をガシガシと両手でかき回し、それからビタンとカウンターに賞金首の顔が載っている紙を叩きつける。
数枚の紙は、ガートが狩った相手だ]
行きつけの店は、まだ半壊してるし〜。
マスター、何かお腹の膨れるオツマミ出してよ。
オムレツとかそういうのがいい。
ー 襲撃事件から1週間後/中層バー ー
チェッ。
[カウンターで愚痴を垂れ流す]
ねー。
ねー、マスター。
聞いて欲しい。
ほんっとムカついたんだ。
今日の〆の相手、スラムに追い込んで、あともう少しって所だったのに、賞金首に足引っ掛けられてさ。
転んじゃった隙に、同じ奴追ってた相手が、先行しちゃったんだ。
でね。アタシが起き上がって追いついた時には、ふたりがかりで捕まえてるところだったの!
アタシはそれを遠目で指くわえて見るしかなかったんだ。
悔し〜〜〜〜〜〜!
ー 襲撃事件から1週間後/中層バー ー
もうあと少しだったのに。
幸運力アップするお守りとか、買うべきだと思う?
[カウンターに、コトンとオムレツの皿を置かれると、ばっと顔を起こし、スプーン片手でガツガツと食べ始める]
そんなオマジナイのある雑草があるって話、聞いたことあるんだ。
でもいちいちそんな草見つけるの大変だからさ、幸運アップグッズ買ってしまおうかってさ。
はー、何か手軽にお金儲け出来たらいいのになー。
[ガートの愚痴には、最終的に、マスターは運が悪い時期もあると諭して終わったようだ*]
ー 襲撃事件から一週間後 / 下層・ユウヅキ探偵事務所 ー
[探偵はパラりと分厚い本のページを捲る。
そこに載っているのは、人の顔写真。かなりの人数が載っている。一人一人の人相を確認してすぐに次のページへと移っていく。]
…見つからん、どういうことだ?
いろんなデータベースを漁っているはずなのだが。
[はぁー、とため息が出る。
現在ユウヅキは人探しの依頼のために、自分からの荒事や賞金首狩りは控えている。
(無論、もし調査中に指名手配犯とすれ違おうものならば即座に捕縛に動くが…)]
これでは見つかるものも見つからんな…
厄介な依頼が来たものだ…いや、依頼ですらないんだが。
[はぁ、とため息をつく。依頼された時のことを思い出す。]
〜〜 回想 〜〜
『えーと、このペンダントの人を探しているんで?』
『………』
『…あーーー…綺麗な女性ですね。えっと、この方は一体……』
『…………さ…で…の…』
『え…?はい?』
『正直手がかりがなさすぎです。もっと他にないですか?』
『………っぽぃ…を……た………』ガタン
『ちょ、ま、すみませんちょっと待って!!!』
『………』バタン!!!
『………。嘘だろ? 嘘だよな? は???』
〜〜回想終わり 〜〜
ー 襲撃事件より一週間後 / 下層区域 探偵事務所 ー
断れなかった以上、できる所まではやる主義だが流石にもうどうすればいいんだろうなこれ。
[流石に頭を抱える。 ノーヒントすぎる上に写真の女性の行方も掴めない。 ため息しか出ない。]
……聞き込みしかないか……はあ……
データベースにいないなら…スラムかもな……
[はぁーーーと頭を抱えて立ち上がる。どうしようもない依頼には、どうしようもない気分で立ち向かう。なかなか稀有な体験だなと思いながら]
行ってきます。
…なるべくトラブルには巻き込まれないようにするさ。
[探偵事務所の戸を閉めた*]
─ 事件解決から一週間後・下層区域 ─
あ、セーガ危ないぞぉー。
[全力疾走するギーグの先、見覚えのある姿>>30を見て叫ぶでもなく言う。
言うが早いかギーグはセーガと衝突していた。
『影身』の声がセーガまで届いたかは定かではない]
おっと、そうは問屋が卸さない、っと。
[ぶつかったセーガを放って逃げようとするギーグに対し、背後から影を嗾けた。
しゅるりと紐状に伸びた影が蛇のようにギーグに巻きついて行く。
腕と胴体と足をぐるぐる巻きにした挙句、目にも帯状の影を巻きつけた]
「んぎゃああ!ちくしょう!!渡さん、渡さんぞー!!」
うるっさい黙ってて。
[口にも帯状の影を巻きつけると、ギーグはむーむー言いながら地面でもがく。
ギーグに巻きついた影を操作して抱えているものを外へと移すと、『影身』は転がるギーグに近付いてそれを拾い上げた。
セーガも見覚えのあるだろう、機械生命体から派生した小型機だ]
よーし、回収完了ー。
[小型機を両手で抱え上げて、『影身』はその場でくるりと回る*]
─ 事件解決から一週間後・下層区域 ─
え、なんでもいいじゃん。
ボクは色んな人の名前知ってるからね!
[突っ込みどころしかない返答をセーガ>>41にして、満面の笑みでびしっ、とサムズアップ]
寒くない寒くない。
熱くもないし痛くもないよ。
[ギーグの事についてはそんな風に返す]
[小型機を取り上げると、セーガは慌てた様子>>42で小型機を指し示していた]
大丈夫大丈夫。
今は動いてないから。
[ギーグが持って逃げている時点で動いていないのは確か。
恐らくは封印処理されたものなのだろう。
少なくとも、今は動き出す気配は無い]
こいつらに持たせとく方が危ないからね。
特殊チームで回収してるのさー。
[ぐるぐる巻きにされたギーグを親指で示し、にぃー、っと笑って見せた*]
[目の前の男が特殊チームである?ようなことを聞くと]
…特殊、チームの、ひと?ほ、んと、に……?
[思い出すのは、タリア襲撃の日に出会った特殊チームの一人。 チームと言うからにはそりゃあ他のメンバーもいることだろうが、本当にそうなのか?と少しばかり訝しげだ。
目の前で昆布巻のごとく人が簀巻きにされていたら疑いたくもなるか。]
…持たせる、のは、危ない…のは……
……正直わかる………。
[あんなところやこんなところで見かけたギーグを思い出してその点には同意したか]
………。 ほんと、に、だい、じょう、ぶ?
ホントの、ほんとに、特殊チーム、で。
ほんとのほんとに、それ、かんぜんに、こおって、る?
[不安そうな声で念の為に念押しして聞くことにした*]
─ 事件解決から一週間後・下層区域 ─
[名前を知っていることについては、「いーからいーから」と流す素振り。
セーガが戸惑っている>>45だろうことは声で知れた。
それを楽しそうに見遣る]
ちゃんと後で解放するよ。
[ぐるぐる巻きのギーグについては、そう付け足してもおいた]
[特殊チームの名を出せば、セーガは訝しげな表情>>46をする。
確信が持てないのも無理はない、証明もなくそうだと信じられたら、逆にコイツ大丈夫かとなるところだ。
残念な事に試運用中である『影身』は電子証明書をまだ得ていない]
ホントホント。
まぁまだ見習いみたいなもんだけどねー。
あ、小型機の回収してよー。
[セーガの疑問に返して、続けざまに喉元にある通信機に向けて要請を出す。
「詰所まで持ち帰るのが査定の対象だよ」
ニコニコ声で断られた]
ちぇ、融通利かないの。
[愚痴を呟いたところでセーガから尚も確認の声が向けられる]
心配性だなぁ。
凍ってなかったらとっくに暴れだしてるでしょ。
ボクが特殊チームか疑うんだったら、問い合わせてみればー?
[問い合わせを受けてもらえるのかは定かではないが、証明の方法がないのだから仕方が無い。
特殊チームの知り合いでもいれば、簡単に知ることも出来るだろう*]
ー 襲撃事件より一週間後 /下層区域→スラム ー
……上のデータベースにないならスラムだよなぁ。
スラムといえば、スティーブか…子供たちか…
[スラムへの道を歩くふと目の前を駆けていく者の姿が見えたが>>34、 確か彼女はフリーの異能者集団の一人だったかと思い出す。]
……そういやこの前、バーで『あそこあの子が目を付けてたんだけど、もー!』って言われたんだっけな…>>21
[あの調子ならばきっとすぐに目的の相手を捕まえられるだろうと、追うことはせずに
子供たちが集まっていそうな方向、もしくはスティーブが店を開きそうな場所に足を向けた。どちらかに遭遇できればいいやくらいの感覚で、慣れた足取りでスラムを進む。
その後彼女が転ばされたらしいことを探偵は知らない*]
─ 事件解決から一週間後・下層区域 ─
[正しくは試運用中なのだが、まぁ間違いではあるまい。
合点したセーガ>>50には、うん、と相槌を打つことで肯定を示す。
トレインの名前が聞こえれば、にぃー、っとまた笑っておいた。
尚、名前は聞かれない限りは言わない心算でいる。
外見特徴を伝えれば、恐らく分かりはするだろう]
まっかせてー。
[逃がさないで、と言われれば>>51軽く応じて。
ギーグを見てるというセーガには、ぷっと吹き出した]
逆ギレされても知らないよー。
[けらけらと笑って立ち去る間際、セーガからロケットペンダントの写真を見せられた。
黒髪の女性、眠る赤子。
指で示されたのは赤子の方だった]
流石にこれじゃあ分かんないなぁ。
もうちょっと成長した写真なら、面影とかで分かるかもしれないんだけど。
他になんか情報ないの?
[探す気はあんまり無いが、とりあえず聞くだけ聞いておく*]
―事件解決より一週間後:下層の通り―
[バグ・シングが襲撃したあの日の後、男は"弟"から拒否なりされなければ、その日は共にいただろう。
そして、それからは彼の様子を見に幾度か中層へと足を運ぶようにもなった。
これまで振り向かないように、口にしてこなかった「あいつがどうして死んだか、知りたい」。
顔を見れたならば、何故か途端に眠くなるといったこともあったせいか、
そう"弟"へ素直に口にしたのは、リルへ頼み事をするよりも前。
そうして今に至る。]
……
[なんとなく、ぼんやりとしていたが、ガシャッと自身が踏んだ瓦礫の音に我に帰る。
何度か瞬きをした後、首に手を触れ、少し瞳は斜め上を見て、また前を向く。
そうして、スラムへと戻る道を歩く。]
[他になにかないかと聞かれれば>>54、その目は明らかにがっかりした様子だった。 一応答える]
…その、ひと、おれの……かぁさん、で。
兄さん、かも、しれない、から、おれ、と、にてる、かも…
それ、で…いま…20、さい、ぜん、ご…?く、らい…?
[わかるのはこの範囲だけ。
自分に顔つきが似てるかも、20歳くらい。その程度だ。
これだけでもかつてとある探偵に依頼した時よりかは断然マシになったと言えるが、それでも無理難題なのはわかっている]
……それっ、ぽいの…みかけたら、で、いい……
[そう言いながら、ギーグのそばにしゃがみこんで黙るだろう。ギーグが息苦しくないかと少し観察している*]
―少し前 事件解決より、一週間後:スラム―
[さて、少し遡るが、男がリルの元へと行く前に、巻き込まれる形で賞金首を捕まえるのに手を貸した、もとい足を貸したのだったが、
実はその得物は本来別の人物が追っていた賞金首だったらしい。
その後追いついてきた彼女が遠目に見ているのを視界の端で捉えたならば、彼女が追っていたものを察したものの、これはこれ。
そして、すぐその場を離れたわけだが、得物を先取りしたもう片方が、ふふんと勝ち誇った目で彼女を見ていたとか見ていなかったとか。]
─ 事件解決から一週間後・下層区域 ─
うん、知ってるよ。
[確認するように問う>>56のには頷き一つ。
ただしトレインが『影身』をどう思っているかは知らない]
逆ギレ分かんない?
悪いことした人が開き直ってキレること。
[逆ギレに関しては、かなりざっくりとした説明を入れておいた]
[がっかりされても>>57分からないものは分からないのだから仕方が無い。
あの写真だけで探すと言うのは流石に厳しいものがある
セーガに似てて、20歳前後の男、ね。
ふーん、この人はお母さんか。
そしたら髪は黒いかもね。
ま、見かけたらねー。
[20歳前後の黒髪男性など、絞り込みきれるものでもないだろう。
探せる気などしないまま、見かけたらと限定して返事をしておく]
それじゃあボクはこれで。
じゃーねー。
[そう言い残して『影身』はセーガの傍から離れていく。
ある程度離れた後、鼻だけで呼吸する状態になっていたギーグの拘束を全て解いた。
ギーグに追いかけてくる根性はあるのかどうか。
来たところで追いつかれる心算はなく、影に紛れて逃げる事になるのだろう*]
―事件解決より一週間後:スラム街―
[スラムへと戻ってくれば、何時も通り店を開くのだが、]
『『すてぃーぶ!』』
うぇっ…!!ば…!!うわっ!!
[どーん!と正面、一斉攻撃。手や腕を両腕で掴む子供たちを見下ろす。]
〜〜〜〜っ
一気に来るのはやめろっつーの…!
『だって、いま、おみせだしてない!』
『だから、いいの!』
わーかったから!離せって!
[賞金首との一件から時間は立っていたが、もしまだスラムにドンパチ探偵がいるならば、
そんなやり取りの声に気付くかも知れない*]
ー 事件解決から一週間後(現在より少し前) :スラム ー
なんだ、スティーブのやついないのか。
別のところで商売してるのか?
[場所を見誤ったかと少し面倒くさそうに周囲を見渡す。子供たちが遠くから、あードンパッチだードンパッチー!と指さしてくる。]
お前らあんなことがあった後でも元気だな
それはそうとスティーブを見てないか?
『きょうはまだー』『おみせまだだしてないー』
そうか、ではそうだな…お前達、黒髪の女は見かけたか?そうだな特徴は……
おい、なんで何人かボクの方を指さす。女って言ってるだろ女って!……からかってんのかお前ら!!!
『わードンパッチおこったー!』『きゃー!』
[子供たち相手の情報収集はいつも手間取るが今回は特に厄介そうだ]
―事件解決より一週間後:スラム街―
………っっ、くそっ…!!!お、おまえら…っぜー、はー…
ケイドロやってんじゃ、ないん、だぞ…おまえらっ…!ぜー…!
[その後しばらくは子供たち相手に盛大に鬼ごっこすることになった。鬼ごっこというか、多勢に無勢に完全に振り回されていた。 そんな説教鬼ごっこに子供たちが飽きた頃にスティーブは帰ってきたか>>61]
ぜー…はー……、す、スティーブ…
良かった……ぜーはー……こいつら…知ってはいたが……
…タフすぎないか…… あと…うちの事務所の茶葉がまた消えたんだがお前知ってるか……
…今日は…お前に聞きたいことが……ぜーぜー…
[ゼーハーと息をつきながら、ユウヅキは子供たちに群がられるスティーブに話を進めようとするだろう*]
─ 事件解決から一週間後・下層区域 ─
あっはは、来た来た。
[後方からギーグの声が聞こえて来る>>63。
なかなか根性のあるやつのようだ]
かと言って待つ気はまっっったくないけどね!
[しゅるり、と『影身』の周囲に影が立ち上る。
姿を多い尽くし、地面へと下がりゆけば、そこにはもう『影身』の姿はなかった]
「……お、おれの小型機……」
[ショックを受けるギーグを嘲うかのように、物陰で影が揺れた**]
6人目、ヴェス がやってきました。
[満月が地上を見下ろしている]
[無数の硝子の破片が目の前に広がる。
其れは月光を映し出し哀切に似た光を弾いている。
綺麗で美しく、優美で、残酷な。
砕けた体を受け止めて────────]
『ゴ』『メ』『ン』『ナ』『サ』『イ』
『イ』『キ』『テ』
[軋む硝子の唇が音無く刻む言葉。
手指の先から砕け落ちて粉々に消えてゆく硝子の体]
── 事件直後〜1週間:中層自宅 ──
[部屋に差し込むのは、光。
現実のそれを視認し、夢を見たことに遅れて気付く]
……あ?
朝、か?
今、何時だ……。
[縛ってない為、垂れ下がる黒の長髪を掬い上げるように手で払い、起き上がる]
…………。
まだ、朝か。
………………………
[言葉に出来ないそれを思いながら、キッチンに向かうと、のろのろとコーヒーメーカーをセットした。
暫く顔を手で覆い、言葉も無く、キッチンの椅子に腰掛ける]
─ 事件解決からしばらくの間 ─
[さて、例の事件が収束して後の警察機構の動きはと言うと]
『区画7の暴動は?』
『賞金首がいたみたいで賞金稼ぎに狩られた』
『怪我人いるなら近くの治療機関回して』
『りょーかいー!』
『隊長、区画11から救助要請です』
『おっけ、増援出すから誘導して』
『分かりました』
[とまぁ色々と。
賞金首絡みのドンパチ騒ぎは大体が異能者集団が解決していくため、警察機構は主に後始末や救援に回っていた。
お陰で拘置所は賞金首でいっぱいである]
このドームらしいっちゃあらしいけどさぁ。
[欲望に忠実な連中だ、とリルは呆れながら言うのだった]
─ 事件解決から一週間後・中層区域 ─
ある意味落ち着いて来たと言えば、落ち着いて来たのかな。
[部下達と合流し、適当なテラス席で腹ごしらえ。
クラブサンドを頬張りながら、ドームの近況を確認していた]
「倒壊部分は力自慢や念動力者で瓦礫除去が進んでるしな」
「ま、新たに建て直すのは時間かかりそーだけどね」
「中層が一番被害多いんすよねー、大通り特に酷いし」
「食い止められただけ良しとしましょう」
「うむ…あの威力を考えれば、この程度で済んだのは僥倖と言える」
まぁねぇ。
[うんうん、と頷き合って、リルは改めて周囲を見遣る。
バグ・シング本体だけでなく、派生した小型機によって倒壊・負傷したものも多い。
その残滓が今でもあちこちに残っていた。
本当に良く退けたものだとしみじみ思う**]
■名前:ヴェス(ヴェス・スターシンガー)
■所属:フリーランス
■能力:遠隔移動能力……?
■武器:短刀、銃、スタンガン(※現在不携帯)
■経歴:28歳、185cm程度。自宅は中層。
ご近所に下層と中層の間に構えるユウヅキ探偵事務所がある。
幼少期に両親を眼前で殺害された事が切っ掛けで、バグ・シング関連の事件があれば大抵追っているフリーランス。
その頃から、スティーブと故人である妹に何かと世話になっていた。
サバイバーズ・ギルドの為、心の底では自責自罰が強く、生きる目的を持っていなかった為、バグ・シング襲撃事件で自身の破綻を引き起こした。
現在は、襲撃事件で得た(主観的な)事実や出来事を整理する為、あまり活動はしていない模様。
■NG事項:感情の確定
■PLより:BtB2.3の継続です。よろしくお願いします。
── 事件直後〜1週間:中層自宅 ──
…………、
[バグ・シング襲撃事件の結末で起こった出来事は、男の……ヴェスの記憶に刻み込まれたままだった]
[様々な価値観の転位もあれば、新たに知ったものもあり、困惑もあった。
事件が終わっても、心の中で、それらの整理は未だ出来ずにいるままだった。
その為、あの後帰ってから、ヴェスが何らかの事件を追うことも無ければ、バグ・シングから放たれた小型機やそれらに纏わる種々の事件も追ってはおらず、復興の進むドームの音を聞きながら過ごしていることが多い]
[簡単に言えば、引き篭もりというものだろう]
[否、それでも何時も通りに「機械生命体」についての情報収集を頼んでいる相手へ停止は伝えてはいなかったし(それは伝えるのも億劫だからであるが)、唯一つだけ、昔の出来事を再確認するように集めてはいただろう*]
―事件解決より一週間後:スラム街―
[子供たちに振り回されていたことが明らかに分かる状態のユウヅキ]
『どーんぱっちがおこったー!』
『おこったら、鬼ー!』
『だから、どんぱっちが鬼ー』
お前ら、あんま、ドンパチ探偵"で"遊ぶなよ。
[絡みついたままの子供を子供の一人を抱き上げて、]
タフすぎるぐらいでいいんですよ。
スラムの人間なめんなよ。
[タフすぎないかと言われれば、そう言って笑えば、]
『あー、ずるいーー!!』
茶葉は、あんま売れないんですよねぇ。
って、言っといてください。
[誰に、とは言わないが、ユウヅキにならば思い当たる人物はいるだろう。抱き上げてた子供を降ろし、]
で、聞きたいこ『かーーたーーぐるまーー!』
あーもーー!!わかったから!
ドンパチ探偵にもやってもらえ!
[ゼーハーと息をつくユウヅキを巻き込みつつ、
話を進めるならば、それを聞くだろう*]
── 事件〜1週間:中層自宅 ──
[バグ・シング「ナトゥーリア」は最終的に、上層防衛線に設けられた「隔絶空間」内で止められた。
外部に攻撃の余波などが洩れないよう、境界の様な複数の能力者により、外界と"隔てられた"内側の空間は、異能と兵器の攻撃荒れ狂う地獄の様な様相であったらしい。
らしいと言うのは、ヴェスは見ていないからだ。
"恨みの鉄線"と呼ばれる、切れる事の無い鉄線付きの槍を『ナトゥーリア/タリア』は撃ち込まれ、その鉄線に異能を伝わせ、機体の内側からも外側からも無数の異能を叩き込む事で、砕かれるよう分かたれたと、後で聞いた。
自分で見た光景は、大地を舐めるようにまだ残る炎、地獄の様な熱の中、バグ・シングだった白銀の欠片が辺りに散らばる姿。
それらを封印しようと奔走する者達の姿]
[その後の、無力にも見えたほんの小さな欠片をひとつ抱えて上層へ向かい、紆余曲折の末、スティーブとリルとセーガとドンパチして死にかけたり、何時の間にか現れた透き通る碧い眸を持つ不可思議な女性に導かれ、中枢区域>>12へ足を踏み入れたりした、それら出来事は「ほんの少数の間」で共有される記憶だったろう]
[不可思議な女性と小さな欠片はまるで連れ立つように、片方は歩み、片方は転がり、中枢のとある場所へ足を踏み入れた。
続いて、人間達が足を踏み入れ暫く経った後、「小さな欠片」は人型をとり人間に襲いかかって来た。
あの時、ヴェスは死のうとした。
『タリア』の前に体を投げ出した。
そうすれば、両親達が機械生命体によって殺された時に自分が生き残ってしまった罪も、生きるだけで苦しいだけのそれも終わるのだと思って。
しかし、その願いのような欲のような行動は、『タリア』の攻撃によって叶う寸前、不可思議な女性によって防がれ、庇われた。
そして、直前まで人の姿だった女性は、硝子の様に砕け落ちた。
夢>>67で見たように]
あのひとも、機械……生命体……だったのかな。
[普段とは違う、どこか覚束ない口調。
それは、両親を亡くした時から、精神の時間がそう動いていないからでもあり、癒やされぬ傷と自責を向け続けた結果、心は既にボロボロな状態だったからでもあった]
[『タリア』に似た碧い眸を持ち、『タリア』に高熱度の融解攻撃を最期に仕掛けた彼女は、どう思い返しても人間では無く、かといって機械の体でも無く、硝子だった。
正体など杳として知れるものではない]
[けれど]
[最後に残った、硝子玉は……、両親が殺される直前、両親を殺した機械生命体に差し出した硝子玉を想起させて]
…………、
いきて……生きて、か。
[あの時、スティーブに生きててくれないかと言われて、『分かった』と答えた。
でも、『生きる』とは、どうしたらいいのか、よくは分からなかった]
………………
[滲んできた涙を指先で拭い、出来上がったコーヒーをマグカップに注ぐと、飲みながらぼんやりとする。
あの時、ひとつだけ残った硝子玉は持って帰って来ており、それを掌で転がす]
『生きる』なんて、考えたことも無い……
[震えるようなものを感じ、ぎゅっと掌を握った]
…………
……
分からないよ。
[そうやって沈み込んでいるのが、ここ最近の大抵の状況だったろうか*]
── 事件〜1週間:中層自宅 ──
[ヴェスの端末には、バグ・シング関連の連絡>>73やニュースが入ったり、知人からの連絡も入っていただろう。
大抵バグ・シング関連の連絡には、『引き続き頼む』だとか、調査等は継続方面への返事をしていた。
それも、ただ何時も通りのものを返しているだけ、判断して返している物では無かったが]
[しかし、ドーム外の「村」に居る、心を許している相手からの連絡には、こう返信していた。
『ドームは復興中。心配ない』
『落ち着いたら連絡する』
等といった、短い一行ほどのメッセージを。
連絡が来ればその分は返し、自分から連絡を送ることはしなかった。
「村」に居るのは、バグ・シング関連の仕事のパートナーでもあった為、返信でドームで話題持ち切りの筈のバグ・シング関連について触れてすらいないのは、疑問を感じさせたか、それとも事件を追っていて多忙だと思われたかは分からないものの**]
[べリティとは連続異能暴走事件の被害者の1人であり、ユウヅキの友人であり、驚異的な手癖の悪さに定評のあるスラムの少女である。 茶葉の行方が仄めかされる言葉を聞くと>>75]
……戸棚の鍵…変えよ………
[このやろぉ…と眉間に手を当てた。
そして、まだ茶葉が売れ残ってそうなら不本意ながら買い戻したいと伝えるだろう。]
ああそうだそれで話とは『ドンパッチーかたぐるまー』
少し待て、今僕らは仕事の話を『かーたーぐーるーまー!』
コラしがみつくな!スティーブも煽るな!
…わかったわかったやってやるから!
[仕方なく子供たちを肩車したり腕で持ち上げたりしながら話を進める]
えーとな、女を探しているんだ。依頼でな。
見せてもらった写真では20歳前後だが、写真の経年劣化を見るに今は40代前半あたり。
服装は上層のヤツらが好みそうなもんだったが、上層のデータベースに該当者がいなかったため、恐らく上層から下層かスラムに逃げてる。
髪は黒くて長く…そうだな、あと赤子を抱いていた。
そいつも成長していればボクと同じくらい…20代の筈だ。
条件に合いそうなやつに心当たりはないか?
上層出身者の女がスラムにいれば目立つと思うのだが…
いや、心当たりが無くても構わんよ。
[伝えるのは人探しの旨。子供たちに群がられながら代わる代わる肩車だなんだしてやりながら訊ねる**]
ー 襲撃事件から1週間後/中層バー>>52 ー
[余談だが、ガートは普段はソロのフリーランスで、組む必要がある時にはドンドン誰とでも即興のチームを組むタイプだった。
普段よく顔を出すバーは人材には事欠かない]
それにしてもさー、余裕綽々な奴も見かけたんだ。
あいつ、あのホラードン引きの現れ方するって噂の探偵。
[教えてくれた情報屋は「あらら、ガートが可哀想だわァ」なんて、ユウヅキに文句を付けた相手に笑っていたらしい]
あいつさー、元上層出身て話なんでしょ?
マジヤバイよね、あいつ・・・襲撃事件の時も、ひとりでボコりまくってたのがあいつなんでしょ。
アタシも、平らげられた口だけど、何で探偵やってるんだろ。
もっと合ってる働き口ありそうなのにさ。
[ガートは、食後の飲み物を口にしながら、マスターと他愛ない雑談を交わしている**]
すぐ突破すんだろうな…
[戸棚の鍵変えよという呟きを聞けば、そうポツっと言う。いろいろ持ってくるのは困るのはユウヅキなのだろうが、
一度、やむをえなかったとは言え、銃を買い取ってしまったものだから、武器もたまに持ってくるようになってしまったのは、どうにかならないものかと。
買い戻したいと伝えられたら、]
え?よっしゃ!
[そう言って、にぃっと笑う。]
一度、薬屋だっていうお客さんに売れたんですけど、また戻ってきましてね。
"ちょっと元気になる"らしいですよ。
[そういいつつ、子供たちがユウヅキに集中しているうちに、店の準備をしながら、ユウヅキの話を聞く。]
ー 事件解決より一週間後 : 下層区域 路地 ー
[くるくると目をしばらく回していたが>>63、
ふるふると首を振り正気に戻る。 ギーグはもう追いかけていってしまってこの場にいない。>>66]
……ーーー………
[セーガは何事も無かったかのように立ち上がる。
この場に何もいないならいても意味は無い。 …とそこに]
『…お兄さん、そこのお兄さん!
そうそこのコートのお兄さんだよ!見てたよ見てたよ!』
……ーーー……?
[声をかけてくるもの1人。人見知り発動。三歩ほど下がる。]
『ああ待って!待って!!怪しいもんじゃないよ!俺、Kito師をやっててね!ズバリ言っちゃうよ!お兄さん呪われちゃってるね!!!』
『言わなくてもわかる!分かるよ!最近悪いことが続いてるでしょ! 人間関係がーとか、上司が訳の分からんことを言うーとか、ものを探してる時に全然見つからないとか!
何か心当たりあるんじゃない?!』
………!!!
[言われたこと、当たってる。心当たり、ある。
恨みの鉄線>>76を戦闘区域にぶち込んだ時に感じたあれがもしかして、と思って、つい話に食いついてしまう。]
『そんなあなたにいい話があるんだよ…!
このお札ね、災いを退ける効果があってね。更には安産祈願学業成就家内安全健康診断と…!ありとあらゆる災いを退けるんだよ!!!』
…ワ、ワザワイ? アンザ……ジョージュ?
『さらにさらに!この御札をいっぱい買ってお友達とかに配っちゃうとね!その幸せパワーがみんなに移るわけよ!
みんなハッピー!お兄さんもハッピー!さっきみたいに変なギーグに絡まれることもなくなるよ!』
……! みん、な、はっぴー?
『そうそう!知り合いにいっぱい配ってあげなさい!
お祓いもお札もお安くしておくから!』
[一も二もなくセーガはお札を買うことにした。
ハッピーという言葉の意味は分かっている。悪いことがなくなればみんな喜ぶだろうと、買えるだけ買った。
渡したい人はたくさんいる。いつ渡そうかと考え始めた]
『ヒヒヒ、毎度ありぃ! ふんにゃらーもんにゃらー…
はい!お兄さんの呪いは祓われたよ!みんなに幸せ分けてあげてきなさい!』
[なんていい人に会ったんだろう、とお札を大切そうに抱えて青年は下層の大通りに出るのであった**]
[そして、聞きながら準備を終えれば、]
えーと、それって。
[くいっと袖が引っ張られる。
何も言わず、ただそれだけ。黙って他の子供たちを見ていた子供の頭をぐしゃりと撫でて、]
よっ、と。
[抱き上げて、肩車をする。]
依頼人、セーガって奴じゃありません?
ペンダントに入った写真の。
[襲撃事件の日、セーガという青年に会った時、
男もその写真を青年に黙って差し出された。]
俺も同じの見せられましたよ。
探してるのは、赤ん坊のほうみたいでしたが。
[そう言えば、少し目を逸し考えた後、また視線を戻し]
多分、ここいらには、いない。
[少し、調べたし、というのは言わずにおき、]
いや、"いた" かもしれないですが。
黒髪の女、ってだけなら山ほどいますけどね。
[スラムでは人がいなくなるのも、珍しくはない。
スラムの生活に耐えかねて、外へと出るものもいるだろう。
また、大人だけが出ていき、子供だけが残される。
ここにいる子供たちの中には、そういった者もいる。]
[そして、黒髪の女。その言葉に、一斉に子供たちが指をさすのは、ユウヅキ。子供たちを見て、またユウヅキを見る。]
……あぁ。
[何故か、妙に納得してしまったのと同時、ふと。]
案外、その赤ん坊って、
ドンパチ探偵さんだったりして?
[赤ん坊の母親と思われる黒髪の女性と同じ黒髪。成長していれば同じくらいの年齢。
なんとなく、そう言った。*]
農夫 ハロルド が見物しにやってきました。
─ 襲撃事件当時・「村」 ─
[ドームから離れた、「村」と呼ばれる場所。
スラム街での生活に馴染めず、あるいは耐え切れずに出てきた者達が作った集落。
住民のほとんどは無能力者だ。
だから、ドームでの異変を察知出来るものは無いに等しく、その日をいつも通りに過ごした者達がほとんどだった。
異能力者でありながら「村」へと移住したハロルドもまた、察知することは出来ずにその日を過ごした]
─ 事件解決から2日・「村」 ─
[ドームで起きた事件を知ったのは、事件が収束して2日経過してからのこと。
妻と共同で使用している端末に届いた連絡からだった]
───……ドームがバグ・シングに襲われた…!?
[届いた文面を読み、妻と顔を見合わせる。
差出人は「村」に時折行商に来る商人で、定期の訪問が遅れるというものだった。
「村」の長老や村人達に伝えてくれとのことだったため、これらの話は後に皆へ伝えることになる。
「村」に動揺が走る中、ハロルドは妻と共にドームにいる知人達に連絡を取った。
無事であるかを確認するために]
[知人らの中には2ヶ月前の結婚式や、1ヵ月半前の結婚記念ホームパーティ以来顔を合わせていない者もいただろう。
安否を確認するためにまた幾日かが過ぎた]
─ 事件解決から5日・「村」 ─
[知人達の無事を確認し、ドームの状況もある程度把握出来た頃。
ハロルドは妻から知人の一人の様子がおかしいと言う話を聞いた]
…機械生命体絡みの事件だったにも関わらず、その話をしない、か…。
単に忙しいだけの可能性もあるが。
[そう考えたものの、自分よりも付き合いの長い妻の方がその知人のことを分かっているだろう、と。
そんな風に判断して、妻を見詰めて口を開いた]
なら、様子を見てくる。
この後ドームの復興を手伝うことになってな。
数日向こうに詰めることになる。
その時に会いに行ってくる。
[丁度出稼ぎの予定が入ったから、と様子を見に行くことを引き受けた。
本当なら妻が行った方が良いのだろうが、二人でドームへ行くと育てている作物を放ることになる。
「村」で得られる貴重な食糧であるため、どちらかは残らなければならなかった]
彼の住居はどこにある?
[知人の住まいについてを妻に聞き、支度をしてハロルドはドームへと向かったのだった*]
■名前:ハロルド
■所属:「村」の村人
■能力:引力斥力操作
■武器:農具全般(&能力)
■経歴:26歳。8年前に「村」へと移り住んだ青年。ドーム下層区域出身。
異能力者だが、極力異能を使わずに暮らしている。
「村」では作物育成を生業としており、時折ドームに出稼ぎに来る。2ヶ月ほど前、同居していた女性と結婚した。
体躯よく、力仕事や荒事などは率先して請け負う。目の色素が薄く(白に近い銀)光に弱いため、いつも前髪で目元を隠している。183cm。
■NG事項:感情・思考の確定
■PLより:BtB1の継続。プロローグはヴェスのみ対応予定。以降は動かせそうな時だけ。
ー 事件解決より一週間後 スラム街 ー
お前のとこで買い直した方が安上がりに済むんだよ…ったくあいつ今度こそ締めてやる……
…ま、元気になるやつが少し増えたことは評価してやるか
[青年は支度を続けるスティーブを見ながらハハハと笑った。>>86 。準備が終われば代金を支払い買い戻すだろう。]
[『セーガ』という名前を聞くと少しげんなりした顔で>>90]
せーが? あいつセーガっていうのか?
コートを羽織っていてオレンジの模様の入った顔の…
……能力ダダ漏れで正直近づきたくないやつ。
ずっと俯いててあまり対話らしい対話ができてないから尚更……
お前も見せられた? …赤子の方を探してる???
は??? 冗談だろ一体どんな悪ふざけだよおい…!
[この依頼、流石に、無理。]
[いない、という情報を得れば>>91]
…これはどっちも見つかりませんでしたってことで依頼は終わりだな。 1番平穏な依頼だとは思うが、流石にこれ以上この依頼に時間割くわけにはいかんし…
……んあ? なんだ? ボクの顔になにかついてるか?
[なにかに納得するようなスティーブの顔にぽかんと見返した>>92]
……ボクが? まさか!
ボクに母はいないしこの人物に心当たりもない。
大体本当にボクなら顔を合わせた段階で気づいてもおかしかないさ。本人が気づかないなら違うんだろ。
[そう言って首をすくめた。
もし依頼を受けた時の様子を助手か友人か……誰かが見ていたならば、並んだ顔の似ているところが見つかるかもしれないが、百面相のようにコロコロ表情が変わる探偵と無表情の冷凍ロボでは、同じ場所にいなければ似たところを見つけるなど難しいだろう]
…ま、そういうことならいいさ。
一応依頼に…『セーガ』にはそう報告しておく。
[そう言って、子供たちを下ろし帰る準備を始める。]
そういや、最近お前さん変わったことは?
賞金首狩りは例の事件のおかげでかなり多く狩られたが、そのせいで今まで出てこなかった奴らが出てきたりしてるし。
……こら、帰るとこだから! おい、茶葉取ろうとするな!
………こらーーー!!!
…で!スティーブどうなんだ最近!
[子供たちに翻弄されながら近況を聞いた*]
── 回想:事件の次の日 ──
[全てが終わって、目を閉じて。
どれだけの時間が経ったのか。
夜はとっくに更けるというのにはかなりの時刻を回り、日も変わっていた頃だったか]
…………
[スティーブからようやく身を起こす。
ヴェスの行いによって、最悪が重なればドームが無くなっていた可能性もあったから、殴られた痕は残っていれば二発分いやそれ以上か]
それで……どうするんだよ。
[問いかけたのは、中枢のとある部屋、その場に辿り着いたリルに対して]
……俺の罪状は?
[欠片を持ち運んだことも、公園の木々や花畑の一部も燃えて、リルという警察機構の人間も撃っている(後者ふたつはドンパチのうちではあるが)。
沙汰を待つように、暫し、口を噤んだ*]
─ 回想:事件の次の日 ─
[リルが現場へとついたのは粗方のことが終わってからのことだった。
ヴェス達を誘うように移動していた人物の姿も無く、ヴェス達がいるばかり。
部屋へと入るとヴェスが沙汰を待つような面持ちで問いかけてきた>>101]
…公園爆破とアタシらとやりあったのはまぁ、良くあるドンパチってことで置いとけるけど。
……アンタはドームを危険に晒したことになるからね。
[眉を寄せ、目を細めてヴェスを見る]
その上、機械生命体絡みときたもんだ。
正直なところ、アタシらで扱える案件じゃないよ。
ま、アンタが何を思って行動に移したかで程度は変わるかもしれないけどさ。
その辺り、話す気ある?
[確認するように問いかけた*]
ー 事件解決より一週間後 : 大通り ー
[無表情のまま、お札を抱えて歩く。 ほんの少し歩く速度が速いのはいつもより機嫌がいい証拠だろうか。まあそんなもの他者から見れば違いなど分からぬのだが……]
………ーーー………ー。
[向かうは中層区域、渡したい相手のうち2人は中層にいることを知っている。スラムに入るのはコワイので今度配達の時にまとめて…と、足早に歩を進め……]
[くきゅーーーきゅるるるる]
…………。
[腹の虫が鳴った。 お金はない。おふだではさすがにサンドイッチは買えない。諦める]
[ある意味で『おふだ効果』が出ていることに気づかぬまま、青年は道を歩く。*]
─ 回想:事件の次の日 ─
[好きにすれば良い、と言われて>>103、リルは、あぁん?と言う顔をする。
その態度にヴェスが気付いたのかは知らないが、しばらくして言い直すように言葉が紡がれた]
……結局あれ以上のことはないのか。
………あー、めんどくせぇなぁ。
[大事にならないように、ヴェスが罪に問われない言を得たかったが、上手くはいかないようだ。
ただ、このヴェスが正常な精神状態にあったかと言えば甚だ疑問だ。
弁明の余地はあるだろう]
───……よし、保留だ。
[考える間を空けた後、口にしたのはそんな言葉だった]
アンタの行動だけを見れば大罪もんだが、腑に落ちない部分もある。
少し調べてからだ。
[温情だと言われればそれまでだが、疑念があることも事実。
恐らく猶予はあまり無いが、やれることはやってみる心算だ]
てことで、戻んぞ。
ここでずっと転がってるわけにもいかないだろ。
[そう言って移動を促す]
2人共先帰れ。
セーガはこっちで運んどく。
[ヴェスとスティーブにはそう言って、リル自身は転移能力者を呼び寄せセーガ>>12ともう一人を運ぶことにした*]
……あ、安い?
上乗せしてくれてもいいんですよ。
[スラムに流れた適当な保存状態の茶葉が果たして買い直したほうが安いかは、置いといて。
買い戻しに来た時は、壊れてますけど修理します?と、修理分上乗せすることもあったかもしれない。]
あ、それだ、それ。そいつ。
俺も、それじゃみつかんねぇよって思いましたけどね。
[ユウヅキが語る人物は出会った当初のセーガの姿。
どんな悪ふざけだよと声をあげるユウヅキに、少し、苦笑いを浮かべ、そう言って。]
あいつなら、もう大丈夫ですよ。
あと、言葉を教える先生もいるみたいですし。
[襲撃事件の時、男の目の前でセーガは変化を見せた。
言葉を教えてほしいとも頼まれたが、それはリルのほうが適任だと、その役目を任せたのだった。]
おいおい、いないなら、なおさら該当者の一人だろ。気付かないから違うって、顔知らねぇんじゃねぇの?
ま、探偵さんがそれで調査"完了"ってんなら、いいけどさ。
[報告しておく、と。そういうユウヅキにそう言って。]
── 回想:事件の次の日 ──
[リル>>105の表情に気付いたと言うよりは、伝わりにくいと思ってか分かり易く言い直しただけだろう]
保留
…………
[低い声で呟いた]
それより、ここ……
お前どこか知ってるのか?
帰り道、分からないんだけど……
[不可思議な女性>>76>>77に導かれるように歩いて来たはいいが、帰り道は覚えていない。
そしてどうやらリルは転移能力者を呼び寄せようとしているようだが、中枢に呼べるかは少々疑問でもあった。
そこで活躍したのは最後まで事態を見守っていた特殊チームの一員か、それとも遠方より見ていた能力者だったか。
もし、何らかの条件が合致したならば、リルが行動を起こす>>106>>107前に、別の転移能力が行使され気付いた時には>>12防衛戦線本部近くの場所に全員居たやもしれず*]
7人目、道楽 リーン がやってきました。
― 事件解決より一週間後 中層 ―
[大通りには数台のトラックが停車していた。荷台には鉄骨の山。その内一本がふわりと浮かび、大通りの一角へ飛んでいく。せんだっての事件で損傷した建物の再建現場だ。
鉄骨がすでに組みあがっている部分にはまりこむと、やはり宙を飛んできたボルトがきつく締め付け接合する。
現場の下には椅子が設置されており、そこには女が深く腰かけている。特注デザインの服に身を包み、傍らには湯気をたてるコーヒー。
工事現場には似つかわしくない、優雅な姿である。]
ふぁ。
[女はあくびをすると、物憂げにトラックを見やる。また一本、鉄骨が飛んでくる。
女の名はイルマ・リン。念動力を使い鉄骨を操っている。二本まとめて操る事もできるが、やる気はない。そうまでせずとも納期には間に合うからだ。文句を言われない程度にさぼるのがイルマのポリシーだ。それでも通常より短い納期で引き受けているのだから、相当よく働いているものだと自負している。
最も、事件が収束した直後、気に入りの服屋を再建した時は多少ピッチをあげたが。]
[建物が組みあがると、イルマは報酬を受け取った。]
それでは、またどうぞ、よろしく。
[にっこりと口元に三日月を浮かべ、雇主と挨拶をかわす。
きゅぅ、と腹が鳴った。
イルマは食事にしようと歩き出す。気に入りの飯屋をいくつか思い浮かべ、どこにしようと思案しながらぶら、ぶら。]**
■希望役職:霊能者
■名前:イルマ・リン
■所属:フリーランス
■能力:@念動力。肉眼で見えている物体を動かせる。手と同程度に細かい作業が可能。生物の捕縛も可能。動かしている物体の周囲を見る(感じる)ことができる。Aサイコメトリー。触れた物に関わる記憶が読める。能力を隠している。
■武器:小型のナイフ
■経歴:中層の住民。普段は賞金首狩りや工事現場などで生計を立てている。カジノの魅力にハマり、最近は週2日ほどディーラーのアルバイトをしている。本気を出せばそこそこの能力があるが、ややこしい仕事をふられるのが面倒なので出し惜しみしている(イルマ談)。
■NG事項:特になし
■PLより:新規PCです。よろしくお願いします。
道楽 リーン は肩書きと名前を 道楽 イルマ に変更しました。
─ 回想:事件解決後 ─
……どうやら失敗したようだね。
[捕らえられた檻の中、『死神』は、ふ、と笑いながら呟く]
あぁ、少し興味があってね。
例の機械生命体に囚われてしまった子がどうなったか見ていたんだ。
── はは、バレたか。
そう、私が背中を押した。
だが同時に警告も出していたよ?
『まだ終わっていない』とね。
[お前が何かしたんだろう、と指摘され、『死神』は隠すでもなく認めた。
ある青年が機械生命体に魅了されていたこと。
それを知った上で嗾けたのだと証言する。
その裏付けはやり取りを見ていた特殊チーム隊員からも得られるかもしれない]
余計なことをしただって?
私にとっては余計なことではなかったからね。
[悪びれない様子は捕まっていても変わらなかった*]
ー 回想 : 事件の次の日 中枢 ー
[力がはいらない。 ヴェスをみはらなきゃ
ねむい。 あのひとはだれだったの>>76>>77
どうしてみんなたたかってたの>>101。 ねむい。]
……ーーー……。
[朦朧とする意識の中で、リルが自分を運ぶという言葉がぼんやり聞こえる>>107。 立とうとする、ほぼ無意識だ。 両目からぼたぼたと雫が落ちていく。]
[それは理解を超えてしまった思考回路が、唯一理解したこと。たたかうことは『胸が痛いほどつめたいこと』ということ。]
……りる、とまんない、これ、なに?
[雫の正体を呆然と訊ねたのを最後に完全に思考が止まる。
夢遊病のような状態でリルの指示に従う。考えずに従うことに慣れた彼だからできた芸当だろうか。
次に意識が戻ってきたのは、医療施設の中だった>>12**]
[肩車をしていた子供は、ユウヅキが支払いをするときに降ろしていた。ユウヅキが子供たちを下ろし、帰る準備を始め、]
それとられたら、俺の店にまた並ぶから、
買い取りよろしくお願いしますよ。
[子供たちに翻弄される様を笑ってそう言って、]
スラムはあんま、いつもと変わんないですよ。
あとは、死神に憧れてるふざけたやつとか?
[死神、その言葉には冷たさは乗ったものの]
ま、馬鹿なんだけど。
[指さした先は、スラムによくあるガラクタの山。
そこに埋もれた、打ち捨てられたコンテナがある]
扉壊れて、今出れないそうです。
[お好きにどうぞ、と。ユウヅキにそう言えば、]
……と、それと。
[そうして、少し考えるように目を逸し、
またユウヅキを見ると。]
一応、探偵なんだよなー…
[そして、また、目を逸らす。*]
─ 回想:事件の次の日 ─
ここ?
そんなん地図見れば………
[>>110 分かるだろうと思ってデータを引っ張り出したが、中枢のものなど持っているはずもなく。
現在地を確認出来ず、言葉を詰まらせた]
そうか、あの公園からだいぶ移動したもんな…。
[困ったように呟いて頬を掻く。
中枢に詳しい知り合いなどいるはずも無く、途方に暮れる始末]
っと、セーガ、無理に動くな。
寝てて ──── え?
[移動の話を出した時、動けなさそうに見えたセーガが立ち上ろうとする>>116のを見た。
それに対し制止をかけたのだが、問う声にその言葉が途切れる。
見ればセーガの瞳から溢れるように雫が零れ落ちていた]
セーガ、それは”涙”だ。
悲しい時や苦しい時、嬉しい時にも出てくるもの。
どうしたんだ、そんなに泣いて。
[問うも、セーガは答えることなく、リルの指示に従うような動きを見せる。
最早限界なのだろうと考え、セーガを支えるように無事な手を添えた]
[そうする間に事態を見守っていた特殊チームの一員が誰かに話をつけ、その場にいた全員を上層区域にある防衛線本部近くへと飛ばす。
それは一瞬のこと。
誰が転移させたのかも分からなかったが、ひとまず分かる場所へと辿り着けた]
[セーガは部下に指示を出して医療施設へ。
ヴェスについては、その行動の裏に『死神』が関わっていたことが判明。
また機械生命体に魅了されていたこともあり、逮捕にまでは至らなかった。
これに関してはリルも、ヴェスが正しい精神状態になかったと思われることを証言した。
それが功を奏したかは不明だが、ヴェスを拘置所へ案内せずに済んだのは僥倖だった*]
8人目、カウンセラー ベル がやってきました。
─ 事件翌日 「中層」 ─
機械がそこそこ何でもやってくれるこの世の中でも、人の心まではなかなか癒せないのがこの世の中で。
[一人の女性が中層でぼんやりと佇んでいる。]
まぁ、こんな私でも人様のお役に立てることもあるのかなーと。
テレパスの能力は…やっぱりまだそんなに強くないけど。
[彼女の立つ場所の前には中層のカウセリング施設だったものがある。]
最近ようやくカウンセラーとして自信も実績も積みあがってきたところだったのですが。
[ドームの施設とあって中層では頭一つ抜けた高さを持つ建物なのだが、今日彼女のエメラルドの瞳が向ける目線はやけに低い。]
どーーーーしてこうなっちゃうかなぁぁぁぁ!!
[絶叫する彼女の目の前には瓦礫の山となった職場があったのだった。]
■名前:ベル・マイアーハイム
■所属:カウンセラー(⇒フリーター)
■能力:テレパス(相手の思考や記憶を読み取る。念話は1対1限定で距離制限あり。相手に自分のイメージした映像を見せる程度の幻術も使用。)
■武器:なし
■経歴:上層出身、25歳、身長150cmほど。
戦闘能力は一般人レベル。テレパスの強度は伸びしろがあるが、無理をすると体へのダメージが現われるため、ブレーキをかける傾向がある。
■NG事項:特になし
■PLより:新規PCです。どうぞよろしく。
─ 事件解決から1週間・中層区域 ─
[腹ごしらえを終え、部下と共にテラス席を立つ。
部下達が巡回へ戻ろうとしたその時、見覚えのある人物を見つけて、わらわらととそちらに寄って行った]
おいこらお前ら、仕事に ──── セーガ?
[部下達が向かった先にいたのは、リルが言葉を教えているセーガ>>104。
レッスンの時間はまだのはずだが、とリルもセーガの下へと歩み寄る]
「よぅセーガ、教えたことちゃんと練習してるぅ?
女の子を口説く時の三か条復唱しtごふっ」
貴様はいい加減にしろ。
[毎度余計なことを教える部下の一人を殴りつけて沈黙させた。
輪の外へと追いやり、リルはセーガへと向き直る]
やぁセーガ。
こっちに用事でもあったのか?
[改めてセーガへと声をかけた**]
なんで私の職場の辺りだけここまで酷いことになってるの…
[ここまで来る途中にも爆発のような跡や異能による被害を受けたような場所は数多くあったが、目の前に広がる光景は、まるで巨人でも走り抜けたかのように、中層から上層付近へかけてとある一定の区画だけ深刻な打撃を受けている。打ちひしがれる彼女のポケットの中で通信端末が着信を知らせた。]
『もしもし、ベルちゃん?あ、生きてた?俺は昨日本当に死んだかと思ったよ、ハッハッハ。』
[声の主はベルの上司だ。良く言えばノリがいいのだが、いかんせんドームの直営施設長としては適当すぎるところもある。]
所長もご無事そうで。あ、あのぅ、それで今施設の前にいるんですけど…
『あー、見ちゃった?マジでウケるよね。あと10分逃げるのが遅かったら俺も消し炭になってたね。もうごわーっ!とさ。うわーっっ!って。』
はぁ、そうですか。それで、その、お仕事の方は?
『うわっ、なんてドライな反応。そんなところも素敵だ。』
あの、お話進めてもいいですか?
『ああん、ホントに冷たい。仕事ね。お休み!わかるでしょ、今の状況では無理無理。いつ再開できるかもわからないし、したがって給料が出るかわからない。よって、ベルちゃん、バイトを許可する!以上。』
── 回想:事件の次の日 ──
[セーガが泣き出した時>>116は、虚を突かれたような表情を浮かべる。
声を出したり何か行動をとる前に、リルがセーガを支えた。
そうこうしているうちに>>121、気づけば上層にある防衛線本部の近くに全員転移された。
暫く後、リルの証言などもあった為か否か最終的に罪に問われなかったが、それをリルから伝えられたならば、その時は微かに硬直するような表情を浮かべた。
赦されたことに、拒否感を抱いているように。
けれども、それは一瞬のことで、すぐに表情は元に戻る]
……帰る
[もし幾つかの手続きがあったのなら、それらを終わらせた後、ずっと待っていてくれたスティーブと共にその日は帰っただろう]
―回想:事件解決翌日―
[膝の上に寝転んだヴェスが起き上がったのは、夜も更け、日も変わった頃。
その間で見上げていた月の輝きも白んだ空に隠された。
身を起こしたヴェスを見て、そして]
……っ
[リルに対して、罪状という言葉を口にするのに、ビクッと反応し、ゆっくり顔をリルへと向ける。]
…リル。
[何かを乞うように、それだけ言葉にするが、それ以降は言葉が声が出ず、二人の会話を聞いた。
保留。その言葉に、息を吐く。]
── 回想:事件の次の日(事件直後深夜以降〜) ──
[帰りは、歩きを選んだろう。
上層から中層へ戻る道は、機械生命体によって破壊された大通りは到底歩けたものではなく、別の道も小型機の攻撃で荒れた場所もあれば騒動の音もいまだ遠くから続いていたかもしれず。
ただ、帰り道を、スティーブと歩き続ける]
何かを、誰かを犠牲にして、また生き残ったんだな……俺……
[ぽつりと言葉を零す]
……別に、憎い訳じゃないんだ。
[相応しい言葉じゃなかったと言いたげに、先刻『ドームのやつらが憎かった』という口にした言葉を訂正する]
── 回想:事件の次の日 ──
較べただけ……
死んで欲しくないけど、
どうして、あいつらは生きれてるんだって……そう思っただけだし
悔しい……って言うんだろうな。
あんなに楽しげに、振る舞ってるクソ野郎共は生きてて
[それは熱狂の様に騒ぎ立てていたギーグ達を主にさしていたのだろうか]
いや、やっぱり……憎いのかな。
あいつら……
[普段は髪を覆っている布も髪紐が燃えている為、長い黒髪の根本を握るように額に拳をあてる。
スティーブから、もう何も今は考えるな等といった言葉を言われれば、頷き、あとは黙ったまま自宅へ戻っただろう*]
ちょ、ちょっと待ってください!そんな、急に言われても。
それにこういう時こそ、人々の心のケアが必要なんじゃないですか?
[突然の通告に困惑するベルをよそに、端末越しの声は相変わらずのトーンで返答する。]
『なーに、このドームの人間ってば、なんだかんだ言って身も心も頑丈だから大丈夫だよ。』
ええぇ、それカウンセラーに携わる人間が言います?
『気になるならドームをあちこち回ってみてもいいんじゃない?お給料でないけど。それじゃ、何かあったら連絡するから。』
[プツリと一方的に通信が途絶える。]
しょ、所長?
…私、どうしたらいいんだろう。
[自分にこそカウンセリングが必要なんじゃないか、という自虐的な思いは口には出さなかったが、またしばしの間ぼんやりと瓦礫の山を見つめているのだった。そんな彼女を置き去りにして、中層には早くも復興に向けた活気が湧き上がっている。**]
─ 事件解決から1週間・特殊チーム詰所 ─
もう戻ってきたのかって?
だってこれずっと持ってるのヤだもん。
きちっと封印しといて。
持ってくるまでが査定なんでしょ?
じゃあ良いじゃん。
[小型機を1個回収してさくっと戻ってきた『影身』に、監視者は呆れた表情で応対する。
「言ったけど、これじゃあ効率が悪いよ」
肩を竦められた]
欠片ならいくつも確保して動けるけどさー。
小型機は万一の場合があるでしょ。
効率悪いとか言うんだったら、小型機だけでも転移で回収してよ。
[ぶーぶー言うと、監視者はにっこりと微笑む。
「ダーメ」
腹が立つほどの良い笑顔だった]
ちぇー、なんだよー。
良いよ分かったよ、何かあっても責任とらねーからなー。
[子供のようにぶーたれた後、『影身』は再び任務へと戻るのだった**]
―事件解決後:翌日―
……。
[セーガが泣き出し、リルが支える。
ヴェスの虚を突かれたような表情。
そして、男はといえば、ただそれを見ていた。
声が、出なかった。一度俯き、目を瞑り、
息を吐き出して、吸って。
また顔を上げる。
転がっていた武器は転移前に行われただろう。
それを持つ時に、手の震え、戸惑い、それでも掴んだ。
そして、転移されたのは上層の防衛戦本部近く。
ヴェスが罪に問われなかったこと、それを伝えられた時、ヴェスとは浮かべた表情は対象的なものだった。
そして、ヴェスが開放されるまで、どれほど長くかかったとしても、男はそれを待ち、帰路へとつく。]
── 回想:事件の次の日 ──
[本部を出る前には、医療施設もしくは治癒系の異能でスティーブと治癒は受けたろうか。
流石に、そうでなければ途中で動けなくなる可能性も無くはなかった**]
─ 事件解決から1週間〜2週間の間 ─
[1日かけて「村」からドームへと移動し、無事の確認がてら実家に宿泊した後に出稼ぎの手続きをする。
復興は思っていた以上に早い。
大体が異能を使っての作業となるため、人力でやるよりはかなり効率よく進んでいた。
そんな中でもハロルドは異能を使わず、その身一つで出来る作業を選ぶ。
異能力は極力使わない、「村」で決めたことを貫いた]
……端末のレンタルはしておくか。
[共用で使っていた端末は妻の下に置いてきた。
そちらとの連絡や、両親や知人と連絡を取るために端末のレンタルを行うことに決める。
そのためには幾日か働いて賃金を得る必要があった。
妻が気にしていた知人 ─── ヴェスを訪ねるのはそれらを済ませた後になる**]
─ 事件解決から1週間・中層 ─
肉。
今日は肉の気分です。
[食事を求めて足を向けた先は、よくケバブ屋がいる路地。
イルマはそこのケバブが好物だった。たっぷり詰め込まれた肉とトマトの相性が抜群だ。爽やかなヨーグルトと辛味のバランスが最高なソースがたまらなく好きだった。
味だけでなく、「大盛にするよ!」と威勢のよいかけ声がかかるのも気に入っていた。]
はぁ。
今日もいないんですねぇ。
[だというのに、あの事件の後からすっかりみかけなくなってしまった。代わりに、ホットドッグの屋台が場所をとってかわっている。
イルマは深い深いため息をついた。ホットドッグも肉に変わりはないが、全然肉肉しさが違う。
そこへ、近隣の店舗の客引きが声をかけてくる。]
『おねーさん、ケバブ屋探してるのかい?
なんでも、屋台がふっとんじまったらしいぜ?』
……詳しく聞かせていただけます?
[どうやら、ケバブ屋は先の事件で降ってきた流れ星の落下地点へ商機を求めて出張していたようだ。そこで屋台が燃えるのをみた者がいたらしい。
イルマは肩を震わせた。]
許すまじ……!
[犯人は誰か。人か、それとも例の機械か。人なら見つけ次第ひねり上げてやろうと心に決めた。]**
─ 事件解決から1週間・中層区域 ─
…! みんな。 えっと、お、はよー?
……こんにち、は?
[道を歩いていると見知った面々の顔に囲まれ挨拶を返す。>>124
リルやその部下たちに言葉を教えてもらっていた当初は、ワイワイとした空気に驚き恐縮してしまっていたセーガだったが、今では皆を慕い、慣れないながら会話しようと努力している。]
お、おんなのこ、くどく、れんしゅーむずかし…
え、えっと…
えがお、で、ガラスをあつかうよりやさしく、で
ぶちのめされても、もーあたっく?
[ナンパについては人見知りが(幸運にも?)災いして実際に行動に起こしてはいないようだが、練習は家の鏡の前で素直にやってる辺り彼らを慕って信じきっているのがわかるだろう]
…そう、だ。 よかった。 探してた。
[何か用があるのかと聞かれれば>>125、セーガは皆に手に抱えていたお札を配り始めた。]
えっと、さっき Kito師の人に、会って
呪われてて、悪いことが続いてるでしょ、って
それで、えーと 、 これを持ってると、ワザワイがアンザンでジョージュでシリゾク?んだって。
配ったら、みんなハッピーになる、らしい、から
みんなに配ろーって、いっぱい買って、きた。
今から、ヴェスにも、あげに、いく、とこ。
[そういいながらリルには少し多めにお札を渡す。
表情は変わらないが、能力を使っていない銀の目はいつもに増して星のようにキラキラした目をしていたという**]
―回想:事件の次の日 ヴェスと並ぶ帰り道―
[その後、治癒を受けることとなり、その帰り。
男は何も言わずヴェスの隣を歩く。]
……俺は、
[誰かを犠牲にして、また生き残ったと、ヴェスが言葉を零す。
それに対して、男は言葉を口にしようとし、悩んで。]
…お前が生きてて…ほっとしてる。
[素直に、そう零した。]
―回想:事件の次の日 ヴェスと並ぶ帰り道―
ん。
[そして、ヴェスが中枢で言葉にしたことに対するものだろう、
それを口にする。]
……多分、考えても分かんねぇよ
[そう言って、ヴェスの頭に手を伸ばし]
だから、今は休め。
[頭を撫でる。そうしてヴェスの自宅へと行き、
しばらくはヴェスについていたが、急激な眠気もあり、そのうち寝てしまっていただろう。*]
ー 事件解決より一週間後 : スラム街 ー
情報代分は上乗せしてやるが、茶葉代は上乗せせんぞ
お前さんも商売上手なことで…うちにも色々あるんだよ色々…
[代金上乗せについてはそう答える。セーガのことと、自分の関係の可能性についてきけば>>108>>109]
大丈夫、ねえ…そうだといいんだがな。
……なんだよ、なおさらって! はぁぁーーー…もう少し調査がいるかぁ……ちっ……まさか自分の家系図漁るハメになるとは……もうここ調べるので最後だぞほんと……
[露骨にめんどくさいと言わんばかりに舌打ちする。
探偵は心底依頼人のことが気に食わない様子だった。それでもヒントが出たなら調査の続きをすると決めるあたりがユウヅキのユウヅキたる所以か]
おいおいまた買わされるってボクはお前にいくら貢げばいいんだ?……はいダメー!油断したかと思ったかー!ボクから物を取ろうなんて100年はや…や、やめろ!取らせねーよ!
『わー!けちんぼー!』『よこせよこせー!』
[子供たちに翻弄されながらスティーブからの近況を聞くと>>117]
………。 なんかアレ、一周まわっていっそ憐れだなおい……
かっこよく登場しようとしたらガラクタが降ってきてコンテナがひしゃげてしまったと言ったところか?なんつー間抜けな…
[そういって救助の意味も込め、コンテナの方へ行く。 ポケットから取り出した水のボトルを開き、1匹の小動物に変えがらくたを撤去させる。それを見た子供たちがわーすごーい!と盛り上がった。]
ん?どこからどう見ても探偵だろ?
……依頼の話か? 内容によっては受けよう。
[探偵か訊ねられれば、目をそらすスティーブの方は見ずに>>118そう答える。 スティーブを見ないのはコンテナに警戒していた結果である。
コンテナの前のがらくたを撤去したら水獣に体当りさせてコンテナの側面をベコベコにする。 内部から悲鳴が聞こえるが気のせいだろう。]
…開かんな、仕方ない。
ちょっと救助してくる。それまでに決めろ。
報酬は安めにしといてやるから。
[そう言うと両腕を広げる。手首に出来た魚のエラにも似た切れ込みからどろりと血が溢れ空間に溶けていき…空間を貫通してコンテナの中へと入っていった。]
[空間制御能力の使い方は安定している。 手首の切れ込みは自身で入れたものではなく能力を正しく使おうとした結果気づいたら出来上がっていた一種の『器官』だ]
[彼はその能力を危なげなく使い、コンテナの中に消えた]
『ギャァアァアア!!!!オバケえええええええ!!!!』
『誰がオバケだしつれいなぁぁぁぁあぁああああ!!!!』
[コンテナから悲鳴と怒声が轟いたのはここだけの話。
中でのパニックが収まればユウヅキはすぐに救助して外に出てくるだろう**]
─ 事件解決から一週間・中層 ─
[イルマは口をとがらせ考える。ケバブ屋さえ見つかれば屋台は融通してやれるだろう。いくらかかるかは知らないが、美味しいケバブのためなら金をかけても良い気になれる。
が、しかし、彼の連絡先は知らず、手がかりになるものもない。
ともあれ。]
肉……肉。
[止まらない肉欲を満たすにはどうすればよいか。
家に帰ればお取り寄せしたハンバーグの冷凍品があるが、今日はもう少しぶらぶらしていたい気分だ。]
そういえば、あの人は無事でしょうか……?
[いつもお取り寄せグルメを届けてくれる無口な青年のこと。馴染みの配達人がいなくなるのはよろしくない事だ。なにせ、彼が届けた荷物は温度が保たれ、鮮度が抜群なのだ。]
─ 回想:いつの事だか 中層の自宅にて ─
[イルマの家は中層の、どちらかというと高級な区域にある。一人暮らしにしては少し広めな部屋のあちこちに、イルマが集めた雑貨が飾られている。]
はーい。
[チャイムが鳴り、玄関を開けるといつもの配達人がいた。その日の届け物は"響楽鶏の鍋セット もも肉&つみれ 各200g 鳥刺し付き"だ。なんでも、歌で対象を強化する能力者が、日々歌い聴かせて育てた鶏だとか。
イルマは口元に三日月浮かべて受け取りのサインをする。そして、ふと配達人の顔を見る。]
……ねぇ、あなた。
よろしかったら、上がって食べていきません?
[それは気まぐれな誘い。
ここにいるのは女ひとり、男ひとり。家にあげれば"そういう事"にもなりうるというのに、イルマは頓着せず──いや、そうなれば美味しいものが増えるだけ。
にこにこと笑みを浮かべたまま、配達人を手招きした。]**
ー 襲撃事件から1週間後/中層バー ー
さって。
腹拵えも済んだし、後はー・・・
「ガート、ちょいと今からいいか?」
何、アタシ今からカードするつもりだったのに。
「まーまー。
吹っ飛んだケバブ屋知ってるだろ?」
あー知ってる知ってる。
落下地点で撮影してたやつがあげた動画で、吹っ飛んでた。
「あそこがあった路地に、ファラフェル屋ってのが出てるらしいぜ」
何それ?
「何でも豆を肉みたいにした?揚げ物らしい。
いっちょ食いに行ってみないか」
まあいいよ。
まだ小腹を満たしたくらいだもん。
[ガートが、食べ物の正確な情報を全く知っていないバーの常連と連れ立ち、よくケバブ屋がいた路地へ向かうのは、客が絶えて誰も居なくなった時だろう**]
─ 回想:いつの事だか仕事中 / イルマ宅 ─
[かつての青年はとにかく人との関わりをなるべく控えるように生きてきた。 そのため運ぶ荷物の内容に関しては完全に無頓着で、届け先に関しても無関心。
俯いて顔もろくに見ないため顧客の顔を覚えているかも怪しい。]
『よろしかったら、上がって食べていきません?』>>149
[そんな生活を送っていた彼だが、時々気まぐれを起こし声をかけるものに出会うこともある。 次の配達先の事を考えていた彼が少し顔を上げると、手招きする三日月笑顔の女性。]
……ー…ー…。 ……っこぅ、で……。
………ど……。
[掠れた声でその誘いを断り、ほとんど消えかかった『毎度』を呟き立ち去ることにする。表情も変わらず何事も無かったかのように業務用のバイクへと向かう]
─ 事件解決から1週間・中層区域 ─
[挨拶を返してくるセーガ>>140に対し、部下達は口々に挨拶を返して。
チャラ系部下の言葉を受けて律儀に復唱するセーガを見て、部下は腹部を抑えながら震える手でサムズアップした。
リルは背後で前傾姿勢になった部下の顎を、前を向いたまま拳で叩き上げる。
身長差も相まって、殴るに易い位置だったようだ。
殴りつけた手をプラプラさせながら、探していたというセーガ>>141の言葉を聞く]
……Kito師?
[途端に瞳が細くなる。
表情は胡散臭い、と言うような雰囲気]
「…リル嬢、これは」
……そーだね、”奴”だね。
[リルは部下の言葉に面倒くさそうに声を返す。
手口を見るに、詐欺の常習犯のようだった]
はぁ……良いかセーガ。
お札とか宗教とか、迷信を信じるのは自由だけど、ソレは絶対騙されてるぞ。
そもそも悪いことを祓うのに安産とか関係ねーし。
どこで声かけられた?
[多めに渡されたお札を手にして摘み、ひらひらとセーガに見せつつ。
キラキラしている瞳を見て、純粋すぎる、と嘆息を零した**]
── 回想:事件の次の日 ──
うん……
[スティーブが零した言葉>>142に、篭っていた張っていたような意識が溶けた。
疲労のようなそれもあっただろうけれども。
頭を撫でられた時は、手の力は抜けて、何も言わずに。
以後は、そのまま自宅へと戻った]
スティーブ……?
[そのうち、ふと気づけば先にスティーブは眠っていた。
眠っていたのはソファかそれとも、別の中途半端な格好でだったか]
…………
[自宅に戻った頃には、防衛線本部で経過した時間もあり、朝も薄暗さから抜け明るかった。
眠ったスティーブに毛布をかけ、その日は同じく時間差で眠ることにしただろう]
── 事件〜1週間:中層自宅 ──
[その後は、暫くそう変わらない状態>>73だったか。
ひとりの時は時に泣いている時もあったが、スティーブ>>55が様子を見に来ている時は落ち着いていた。
ふと気づけば、よく眠っている姿に、その度に毛布をかけたりしていたろう]
…………
[眠っている姿の、スティーブの頭に手を伸ばし、暫し止まった後に、頭を撫でる]
ごめんな
[聞こえていないと分かっていながら、洩れたのはそんな言葉。
ずっと、長い間、心労をかけていたのだろうと、途端眠くなるという様子に察しただろう。
どんな言葉をかければいいのかなど、するするとは出て来ない]
お前まで、死んで……殺してしまうところだったし……
……、………………
[その時ばかりは、ドームへ潜入する為に美を象ったような人型となった機械生命体の姿はぼんやりとした姿として浮かびあがるだけだっただろう]
── 事件〜1週間:中層自宅 ──
[実際に、殺しかけた。
というよりかは、スティーブに……ぶつけただけか]
ほんと、馬鹿だよな
[それが自身のことかスティーブのことかは主語には無い]
[そうして、何日目のことだったか。
スティーブが妹のことを口にした]
「あいつがどうして死んだか、知りたい」
そうか……
うん、分かった
[それが寝しなの話ならば、ソファ横たわるスティーブの頭を撫でながら聞いただろうし、ではないなら唯聞いただろう。
その時、リルに相談するという話も聞いたならば、重ねて分かったと伝えただろうか]
リルに手伝って貰えるならそれがいいと思う
俺は……少し、手伝えそうにない
ごめん……
[それでも、何か頼られれば助けただろう。
例えば、スラム以外についての場所や情報などを求められれば教えただろうし、必要な物品などがあれば貸与もするだろう。
そうやって、スティーブはじめ幾人かが来る分には拒みはしないが引き篭もっていた。
尚、ユウヅキから端末連絡が来れば、恐らく殆どを無視しただろう。
或いは心配を万一されたならば『うるさい』をはじめ『無事』『気持ち悪い』等そんな短い返答が、送られた内容に応じて返るか。
それでも最低限、調査関連なら何処へ行くのがいいくらいは単語で返事しただろうが*]
……
[大きな溜息をついて、ローテーブルにそれらを置いたままソファを立ち上がる。
移動し、仕事場にしている書斎に入ると、カーテンを開き、両側に押し広げるタイプの白い窓枠の窓を開ける。
書斎は、1階では無い為、街が遠くまで見える。
部屋の中に光と風が入り込み、室内に粒子舞うように見えるチンダル現象が起こる。
そのまま、椅子を引き寄せ、ぼんやりと窓の桟に腕を置いて頬杖をつき外を見ていた*]
─ 事件解決から1週間・中層区域 ─
[腹部を押さえて震えるサムズアップに こちらも親指を立てて答える。 その瞬間見事にリルを拳が部下の顔にクリーンヒット!鮮やかなものである。>>154]
だ、だいじょ……
…? …リル、あの人のこと、知って、る?
[少しの間心配しているが、リルがKito師のことを知っていそうな口ぶりを聞き>>154、そちらに心配が移る。]
え…え…? だまされ、てる…?
で、でも…悪いこと、あるって…当たってた…
人間関係が、とか、上司が、とか、探しものが、とか…
[セーガはそう言いながら出会った状況を伝えるだろう。
ギーグと特殊チームの追いかけっこを見たこと、ギーグに逆切れされたこと、そこで声をかけられたこと…]
[もちろん、どこで声をかけられたかもはっきり伝えた。]
―回想:事件解決後〜次の日―
[>>129月の輝きが白んだ空に隠された、
そう男には見えたが、実際はそうではなく、
まだ深夜で空は暗く。
白く見えたのは、それは、さすがの疲労と身体の限界もあり、男の意識がぼんやりとしていたせいだったろう。**]
── 1週間後:中層自宅 ──
[集めていた物>>73は、20数年前の事件。
調べたことはあった。
けれど、その時は精査せず流すように見ただけ。
近くの机に置いていた纏めている紙束を、ぺらり、と捲る]
『前文明痕跡調査隊の悲劇』
…………、
[あの時の生存者は自分ひとりだけでは無い。
特殊チームの一員に助けられた調査隊の大人は居たし、死んだ調査隊の人間の中には、ドームに子供を残していた人間だって居たかもしれない。
子供の自分があの場に居たのは、こっそり調査隊の乗物に潜り込んだから/潜り込まなければ]
……
[軽いフラッシュバックを起こして、目を瞑る。
ややあって、柔らかい空気の感覚と建設の音が戻って来た]
─ 事件解決から1週間・中層区域 ─
あれは放っといて良いよ。
[沈黙させられた部下についてはそう言って。
Kito師についてを聞かれた>>162なら、渋い表情で頷いた]
まぁね、何度かとっ捕まえてる。
ホント懲りない奴だよ。
[嘆息と共に紡ぎ、言われたことが当たっていた、と伝えられると軽く頭を抱える。
純粋すぎるのも困りものだ、と]
あのなぁ、セーガ。
そう言うのは人間誰しもあることなんだよ。
程度はそれぞれあれ、だけどな。
それにドームじゃ色んなことが起こる。
該当することがほとんどだろうさ。
後は……騙しやすそうに見えたんだろうな。
[セーガの言動を見てカモになると思ったんだろう。
Kito師もセーガを含めた一連の流れを見ていたなら、そう判断してもおかしくはない]
…あー、全部、なのか。
うん、その気持ちは嬉しいよ。
この件は預かっとく。
奴の行動パターンは大体分かってるからな。
[この後追いかける、と言う意味を含め紡げば、部下達も頷いていた。
そして聞こえる腹の音>>163]
「なんだ、腹減ってるっすか?」
「これ食うか?」
[部下の一人が持ち帰りようで買っていたパン(ナッツ入り)を一つ出し、セーガへと差し出す。
遠慮するようなら、数はあるから、と笑うのだった**]
─ 事件解決から1週間・中層区域 ─
そう、なのか……
……うん、じゃあ、みんな、に、おねがい、する。
[何度も捕まえていたということと、騙しやすそうだったのだろうということを聞いていると、やっぱり騙されてしまったのか…と少しため息が出た。なんとも上手くいかない。
これから捕まえに行く旨を聞けば>>167、お願いしますと頭を下げる。あとの予定であるリルのことばレッスンの時に自分のお金がどうなったか聞くつもりだ。]
……!いい、の?でも……
[……くきゅーー、くるるる…]
[差し出されるナッツ入りのパンには遠慮の声と腹の虫の悲鳴が同時に返事したろう]
[少しの間遠慮する、しかし数はあるのだからと笑顔を向けられれば、びっくりしたように目を丸くして…]
……じゃ、あ…あの…ふたつ、もらって、いい?
……あの、今から、ヴェスのとこ、いくから……
その、いっしょ、たべたら、あったかい、かなって……
…だめ?ふたつ……
[つい、そうお願いしてみたり。 無表情は崩れており、普通の人間でいうなら『照れくさい』とかそういう顔をしながら頼んでみる。]
[貰ったのが一人分でも二人分でも、彼は皆に感謝を伝えてそこで別れヴェスの家へと向かうだろう。]
─ 事件から3日後 「中層」 ─
よし、掃除終わり。
[仕事を始めてからの初めての長期休暇ということで、戸惑いながらもまずは今まで溜め込んでいた身の回りのことを片付けている。人々が忙しげに行き来するのを窓から眺めながら紅茶を一口飲み込んだ。]
あれから所長の連絡もないし。本当にお給料がもらえなかったら、何か別の仕事を始めないといけないとだよねぇ。
[ため息を一つついてから紅茶をもう一口。]
どこも復興関連の仕事は募集してるけど、私には瓦礫撤去とか建築の能力はないし。
[携帯端末で求人広告を眺めてもすぐに応募できるようなものは見当たらない。ドームで仕事をしていくにはどのような分野であれ、それに見合った異能が必要だ。]
くぅぅ、こうなったら今流行りの「闇の一党」に入れてもらって裏社会のボスを目指すしか…!
[「闇の一党」はこの騒ぎに乗じて急激に膨れ上がった犯罪組織の一つだ。教祖と言われるカリスマの指導の下、下層区域で勢力を伸ばしつつあるらしい。]
いやいやいや、何を考えてるの私。
思考が悪い方向へ行ってしまうのはきっと部屋に閉じこもってるから。
環境を変えればきっと気分も変わるよね。
[『誰でも歓迎』『高額給与』『アットホーム』そんな文言を堂々と掲げる闇の一党の求人情報をとじると、上着を羽織って外へと出るのだった。]
ー 事件解決から一週間後: 中層区域→ヴェス宅近く ー
[ヴェスは、かつてセーガが人探しを依頼しようとした相手の一人、そしてバグシング襲撃事件で自分が殺しかけた人、と青年は認識している。]
『よかったな まもれて』
[ヴェスと戦うみんな、燃える公園、目の前で凍りついていく時の彼の顔。正直今でもあの時の状況は理解しきれていない。考えると、どういうわけか『ナミダ』が出てくるのだ]
[それからも、青年はヴェスのことを気にかけている。
仕事の報酬だと大量のサンドイッチを届けたのはついこの間だが、やはり心配だと彼の家に顔を覗かせる。]
[問題は、仕事でもないのに訪ねる気後れしてしまって自分で家のチャイムを鳴らすことにかなりの時間を要することか。ヴェス宅の近くについたなら、しばらくの間ウロウロとチャイムを押していいのか悩んでいるだろう*]
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