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[1]
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小さな異邦者 イギー は 何でも屋 スティーブ に投票した。
氷の目 セーガ は 何でも屋 スティーブ に投票した。
何でも屋 スティーブ は 『死神』 ゲイル に投票した。
フリーランス ヴェス は 何でも屋 スティーブ に投票した。
『死神』 ゲイル は 何でも屋 スティーブ に投票した。
日陰の花 エーディ は 何でも屋 スティーブ に投票した。
特殊チーム トレイン は 機械生命体 ナトゥーリア に投票した。
機械生命体 ナトゥーリア は 何でも屋 スティーブ に投票した。
蒼い目の異邦者 タリア は 何でも屋 スティーブ に投票した。
P13警察機構 リル は 何でも屋 スティーブ に投票した。
ウォッチャー ローズ は 機械生命体 ナトゥーリア に投票した。
バグ・シング イグナティウス は 何でも屋 スティーブ に投票した。
何でも屋 スティーブ は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、フリーランス ヴェス が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、小さな異邦者 イギー、氷の目 セーガ、『死神』 ゲイル、日陰の花 エーディ、特殊チーム トレイン、機械生命体 ナトゥーリア、蒼い目の異邦者 タリア、P13警察機構 リル、ウォッチャー ローズ、バグ・シング イグナティウス の 10 名。
─ 下層区域 ─
[報告を終え、端末を仕舞い込む]
よし。
セーガ、本部でも腕に覚えのある人のドーム防衛参加は考えてたみたい。
申請無しで加わっても良いって。
行こう。
[手を差し出すも、凍るからと言う理由でセーガの手を掴むのは断られてしまうだろうか。
どちらにせよ、リルはセーガを連れてドーム防衛へと向かうことになる。
追う形になるか、迎えうつ形になるかは、タリア達の現在地次第**]
─ 下層区域・街路 ─
[導き、導かれる者は中層区域へ向けて大通りを進んで行く。
白き影は街路に落ちる影の中。
見通す目はそれを追う男の姿を見ている]
…おや、邪魔が入るかな?
[導く者の知己。
そろそろタリアの正体も見破られる頃だろう。
果たしてどちらを止めに来たのか**]
― 下層区域・公園 ―
[そして次に連絡を入れるのは、ドームの外にまだいる(はずの)少年のところ]
もしもし、ジーマ? 私よ私。
なんかドームで爆発が起きたって聞いたんだけど大丈夫?
『うん。すっげーーーピンピンしてるぜ!』
そいつはなにより。で、爆発って何なの!?
ついに野次馬のドンパチ力が高まってどーんと『違うって!』
えっ!?
[思わず耳がキーンとした。端末をちょっとだけ耳から離す]
『なんかクレーターから回収したやつがどっかーんってなったんだぜ!
キレーな白銀の……ガラクタみてーの?
吹っ飛ぶ前に特殊チームの人がバリアってくれたから怪我人はなかったけど』
……はぁ。
『それでもパニクるやつはパニクるし警備はげんじゅーになるし、
ケバブサンドの店は焼けちまったし、
…………もう帰ろうかなぁ』
[帰る、と言わない辺り後ろ髪を引かれる何かがあるんだろうか。
ひとまず追及はせず、何かあったら連絡を入れるよう告げて通話を終える]
中に機械野郎がいるかもしれない……でも外も警備はしないといけない……
[今明らかにドーム内の警備はいつもより手薄だ。
ひょっとしていざって時中にいる警察機構や特殊チームの面々だけでは、
機械野郎を止められないかもしれない……と考えて首を横に振る]
… 騒がしいね。
[公園の奥の方を見据えて呟く。
あの辺りは育ちすぎた植物がひしめき合っている。
そこから“騒がしさ”を感じるということは、逃げていない人がいるのだろうか。
まさにあの奥地に用があったというのに]
…………。確かめようかな。
……同感だよまったく。
だがいったいどこに、……いや、リルに訊いた方が早いよねこれ。
[ならばもう少しだけドーム消滅に抵抗しない奴らの足取りを追うべく、
もう一度、植物たちの声を聞こうと花に手をかざす]
《あいつらどこにいるの?》
[葉擦れのざわめきのような音は、体感的にはゆっくりと/だが実際には2秒ばかりで、
意味の通る声へと変わる。透き通るようなソプラノ。
エーディにはわかった。奴らが去っていった方角が。
ちょうどネオン街のある方だ]
…よし。
[持っている情報を伝えるため、全速力でスティーブと話していたところまで戻る。
リルとセーガらしき男の人はまだそこにいただろうか**]
【ランダムダイス・ミッション】
ソロ・コアズレな方向けとなります。
どうしてもメインストーリーの場所に辿り着けなかったり、コアズレが激しくてRPがし難いという方の為用のものです。
このミッションは1発言で解決でOK。無理せず楽しもう!
■ミッション!([[1d6 ]]のダイスを振ろう)
(1)【暴動鎮圧!】
>>2:130 ドーム破壊に協力しようとするゴロツキをやっつけよう!
「1名でもいい! 何とかゴロツキをのしちゃあくれないか!」
(2)【負傷者保護!】
>>2:202 暴動が発生!
負傷した人間を、最寄りの治療機関まで保護して欲しい!
「連れてきた方はお任せ下さい。私達が癒やします」
(3)【避難誘導!】
誘導指示の標識、誰か建てちゃくれないか?
誘導の言葉と矢印を書くだけでもいいぜ。
「おっと助かる。ほら、こっちこっち!」
(4)【電源復旧!】
>>2:187 >>2:188 >>2:189
下層区域から、照明が落ちている場所が広まっている。
既に対応に回っているが、バイパスとなる線が繋げきれていない。それを助けよう!
「悪ィ、そこのコード、一本ちょいと繋いでくれや」
(5)【建物保全!】
建物がグラついている!
一時的でもいい、支えて欲しい。
「ありがとう! このお菓子はお礼。お腹が空いたら食べてね」
(6)【写真撮影!】(場所関係無し)
こんな時だからこそだ!
ひとつでも多くのバグ・シングの写真(白銀蜘蛛)を集めている!
専門家には敵わないかもしれないが、ドームの集合知とやらだって馬鹿にはならないだろう?
「バグ・シングの写真が欲しい。ネットワークで拾った物でも何でもいい、持っている人は、このアドレスまで送信を!」
■場所選択([[1d6 ]]のダイスを振ろう)
(1)下層区域・公園
(2)下層区域・倉庫街
(3)下層区域・旧オフィスビル
(4)下層区域・路地裏
(5)スラム街・屋台並び
(6)スラム街・バラック地帯
**
……?
[と、そこにこちらに向かって全速力でかけてくる者。>>7あの姿は…と、どこかで見たことがあるような気がするのを思い出す]
………、花畑に、いつも、いる……
[思い出したのは、そんなこと。セーガはスラム街にも荷物を運び入れることもある>>0:33。 そのため花畑の横を通り過ぎることもよくある。 初めて見かけた時には一瞬足を踏み入れようと思ったこともあるかもしれない。
体質上、触れれば植物が枯れてしまうだろうことを理解しているので入ることはしなかったろうが。]
[青年は、こちらに駆けてきたエーディを見て自分ではなくリルかスティーブに用があるのではと思い口を噤む。]
……スティーブは…どこか行った…。
………リル……
[そう言って一瞬繋いだ手を離し、二人と目を合わせぬように視線を少しだけ逸らすだろう。]
(…誰かに触れられることも、誰かがこうしてこちらに走ってくるのも、初めて。)
(……あたたかい、というか、よく、わからない。)
[ふぅ、とつかれたため息は人間の吐息と同じ温度だった**]
ー 回想 ー
[荷物を担いでスラム街を歩く。 仕事を営む何でも屋、どこかでこちらを揶揄する乞食たち、能力者のくせにと拳を振るおうとする悪漢も、自分の顔に氷が張り付いていくのを感じれば逃げていった。]
『……ーーー………。』
『…サムい。』
[肩に担ぐ、随分と大きな荷物。中身は知らないし、知ったことではない。]
『………サムい。』
[でもここを歩くのは、少しだけサムかった。]
[荷物を届け終える。 帰り道は来た道とは別の方向を選んで歩く。同じ顔に会ってまた揶揄われるのはなんとなく嫌な気がした。]
『……ーーー……!』
[そして、青年はスラムの花畑を通りかかる。あまり大きいとも言えないその花畑だが、確かにそこには植物の命が生きていた]
『……ーーー……』
[誰かが世話をしている、管理人だろうか>>0:154。 外から少し見せてくれと言えば……1歩だけ、花畑の敷地内に足を踏み入れる。]
[息が漏れる。コートの襟に霜が付いた。]
『………。』
[青年は結局そのまま声をかけずに帰ったろう。それでも、帰り道のルートのひとつに花畑の隣の道を通るルートくらい作ったかもしれないが**]
[一度リルと別れ、足早に中層へ向かう。目的地は馴染みの店だ。馴染みとは言ってもいつもの飲み屋ではなく、「金物店」の看板を掲げた店であった。]
『よう、トレイン。聞いたぜ、機械生命体だかなんだかがドームを襲おうとしてるらしいじゃねーか、俺も一枚噛ませろや。』
[豪快に笑う店主はドームの混乱をむしろ楽しんでいるように見える。]
オヤジ、無理しちゃだめだって、アンタの能力じゃ良くて瞬殺がいいとこだよ。
それより、例のアレ、届いてんのかな?
[金物屋のオヤジの能力は筋力増強系だ。さすがに機械生命体に素手で殴りかかってもちょっとしたヘコミが作れるのが関の山だろう。しかも瞬時に再生される程度の。]
『そうかよ。まっ、それはそれ、指定されてたもの、来てるぜ。』
[バックヤードに引っ込んだオヤジが手に持って出てきたのは、なにやらジャラジャラと音のする袋だった。]
『25mmの対物ライフル弾だ。ガンマニアの友人に少し流してもらったが、こんなもんより、ロケットランチャーみたいな重火器の方がいいんじゃねぇのか?』
[袋の中身を開けるたトレインは満足気に頷いた後、店主に向かってへらへらと笑った。]
ドームの中で爆発物ぶっ放したら機械生命体より先に俺ちゃんが袋叩きにあっちゃうじゃんか。
さすがの俺ちゃんでもそれぐらいはわかる、間違いなく怒られる。
それに、機械生命体のスペック的に爆発で吹っ飛ばすよりも貫通させて穴だらけにしてやった方が得策に見えるんだよねぇ。
[先の偽バグシング事件以降、特殊チームの兵器開発局も機械生命体への対応を迫られているところではあるのだが、未だ開発段階なのか、少なくともトレインまで情報や実物は降りてきていないのが現状だ。]
………、あんた……。
[顔を上げて声の主を見て、沈黙。
「どこかでお会いしたことが……?」と訊こうと思っていたのだが、訊くまでもなく会ったことはあった。
ただ、ちょっとよくわからない感じの出会い方だったのですっぱり忘れていた。
そのため、スティーブから“セーガ”の身体的特徴を聞いていてもピンと来てはいなかったという次第]
どっかってどこよ……、……えぇ………?
[目を合わせないようにする様子を見て釈然としない表情をするも、>>10]
いーやいいけどさもともとそっちに用があったわけじゃないし。
でさ、リル、いきなりで悪いけど……たいへんなの。
この騒ぎに乗じて良からぬことを考えているゴロツキが、
ネオン街の方に行ったのを“観た”のよ! ………植物を通じて、だけどね。
すぐになんとかならない? 部下の人にぱっぱと片付けさせるのでもいいから。
[神妙な顔つきに戻ってリルに頼みごとをした後、もうひとつ肝心なことを訊く*]
で、さ……さっきまでここにいたはずのスティーブもどっかいったの“観た”んだけど、
………なんか知ってること、ある……?
[下層・街路より歩む先は中層。
P13ドーム警察機構本部ならび各分署において>>2:217、準備・待機・情報取得に走り回っているのは何も警察所属の者達ばかりではない。
金儲け、手柄をあげる為、或いは賞金首情報など、めぼしい話に飛びつく為に、フリーランスや異能者集団が警察機構に屯しているのは、そう珍しい話ではなく、普段から幾らかの連携が取られているそれらの動きは、迅速]
[異能者達は集団になることでその能力を更に発揮し証明する]
[それは個々人では芥塵屑である者達>>0:71>>1:94が力を撚り合わせ大きな成果を生むことを思えば、当然の推論]
― 回想 ―
〜〜〜♪
[エーディの手の中には花の種がある。
その筋の店で買ったものやかつて咲いていた花から採れたものなど様々だが、
共通しているのは、これらの種から咲く花は皆同じ色合いを持つということ。
花畑の一角に等間隔に花の種を植えていく。
シャベルで土をかぶせたところに両の掌をのせて、目を閉じる。
――植物の成長促進。その効力はたちどころに現れる。
種を植えた一角から、黄色やオレンジにかけての色合いを持つ花が、
芽吹く/緑を増していく/蕾をつける/やがて花開く。
そうして花畑に一つの色が増す。今日もいい感じだ]
なん、なの……。
[ちょっとだけ寒気を感じた。自分の身体を抱くような仕草。
実際のところはさておき、これが物理的な寒気だとエーディは思っていなかった。
あまりにもその人の表情が変わらなさすぎたので、
ちょっと不気味に思ってしまったせい]
― 現在/下層区域・公園 ―
[今もあの時と同じ理由でわずかに肩を震わせる。
何にも言わずに立ち去ったくせに、
「いつもいる」と言える程度にはいつでも花畑を見ているらしい――その何考えてるか分からん様相で?
……いやいーじゃん花畑に害をなしてるわけでもなし。
そう思い直してあるかなきかの笑みを浮かべるまで数秒程はかかっていた**]
[である>>18とするならば、現状警察機構を中心とする連携路が、防衛線形成が、脳細胞のシナプスが繋がるが如きに生まれるのも道理]
[人と人とが協力し合う]
[それこそが人の輝き]
[それこそが人の強み]
[人はそのように、讃歌することも出来たであろう]
ー →下層区域街路 ・ヴェスタリア遭遇地点>>2:90 ー
[ヴェスと話をしたところまで走る。ドームから逃げ出そうと逃げ惑う人々の足取りから逆らいひたすら中心部を目指す。]
ーー……ーーっ…!!!
[元いた場所に、ヴェスやタリアの姿はない>>18。もう既にさらに先に進んでいるのか]
『避難される方はこっちの道も使ってくださーい!』
『おい!あっちで暴動が』
『きゃぁあぁあ!!!』
『緊急の怪我人だから通してくださーい!!!』
『こんな時にまで火事場泥棒に行く気か馬鹿!』『だって今ならがっぽりだよ?!?!』
『防衛線本部はこっちです!!!我こそはという方はお願いします!!!』
[怒声と、悲鳴と、どこからが聞こえる状況を楽しむ声。]
[これは、『よくある話』なんかじゃない。]
[セーガは、タリアを追って走り続けた*]
[下層から続く大通りの途中。
下層区域から中層区域の間となる場所には、円型の大きな広場が広がっていた。
普段も、今もであるが、賑わい、大道芸なども行われている場所ではあるだろう。
まだ、タリア達はそこへと差し掛かってはいない。
丁度その手前辺りとなるだろう]
[中層の異能者の質はピンキリ。
幅が最も厚く、活発でもある。
中層を彩る言葉は、享楽と繁栄。
中層では、大騒動や感情任せの暴動は然程起こっていなかったかもしれない。
ドームに愛着がある多い、否、ドームの外で生活を形成するのが困難な事を理解している者が多いからでもあり、外へ逃げ出した所で無意味である事も重々は知るだろう]
─ 下層区域・公園 ─
[指先だけで握られる手。
セーガなりの配慮らしい。
にこりと笑って移動しようとして、セーガが近付いてくる人物>>7に気付いた]
エーディ、どうした。
[セーガがエーディへと向ける声>>10とほぼ同時、繋いだ手が離れる。
一旦そちらを見てからエーディへと向き直り、用件>>17を聞いた。
先に行くと言うセーガ>>24には]
分かった。
直ぐに追いかけるから。
[そう伝えて見送る]
[エーディが齎した情報は頭を抱えたくなるもの。
実際額に手を当てていた]
やーっぱそう言う輩が出てくるか…。
大丈夫、今警察の全職員が各区域に散らばってるから。
おかしなことしようものなら、容赦なく叩かれるよ。
[その分防衛線が薄くなるのが難点だが、看過出来ないことでもある]
有志も募ってる。
自発的にタコ殴りにする連中だっているさ。
[そういった者達も多いことをリルは知っている]
んーで、スティだけど。
アイツはヴェスって奴を止めに行った。
何でも、問題のバグ・シングと一緒にいるみたいで…。
[走って行った方に視線を向ける。
無茶してないだろうな、と言う思考は顔にありありと出ていた*]
[そして住人達は基本的に異能者だ。
バグ・シングが、ドームの外の荒野彼方で現れた>>2:#5>>2:#6>>2:#7、という報が駆け巡るのも早いが、自らの力量と共に、行く・行かないは判じているだろう。
バグ・シングは、その殆どが特殊チーム案件。
であるならば、ドーム外へは向かわず、機械生命体が確実に存在するとなった場合に、防衛線形成へ大きな寄与を果たす事にはなるだろうが…
未だ情報錯綜し、侵入が確実に判断しきれない中、住人の行動はどうであったか]
[そして、タリアが機械生命体と特定出来ない限り、場所を絞って中層防衛線を形成し、待受など到底出来ないものでもあったかもしれない]
『なぁなぁ、じゃあコイツはどうよ?』
[どうしても我慢できないといった様子で金物屋の親父は店の片隅にあるショーケースへと足を向ける。包丁や鍋といった日用品の隣に突然現れるそれはどう見てもガトリング砲であった。]
だーから、やめといた方がいいってさ。
トリガーハッピーはバーチャル世界だけで楽しんどいてよ。
[ふてくされる金物屋の親父を置いて店を出る。]
でもまぁ……
燃える展開って気持ちはわからなくもないねー。
なー、ポルポもそう思うだろ?
[受け取った袋をジャラジャラと鳴らしながら防衛線への合流を目指す。]
ー 回想 ー
[数週間に一度くらいの周期で青年は配達のためにスラムを訪れる。無表情な男に声をかける人はいない。]
『……ーー…』
[帰り道、また花畑の近くを通りかかる。その時見かけるエーディの姿は帰るところかまだ作業の途中か。]
『……ーーー……ーー。』
[どっちにしても、エーディに声をかけることはしなかったろう。ただ、隣を通る時に花畑を眺めているだけ。]
─ 下層区域・街路 ─
[導く者とその知己が導かれる者を巡り対立する。
そう表現すればどこぞの恋愛小説のようにも見えるが、実際は全く異なった。
導く者は導かれる者に惹かれている節はあるが、知己は導く者の目を醒まさせようとしている。
言い合いは平行線。
知己の姿が一度消える。消される。
否、舞台の外へと飛ばされた]
[人が多い、視界に映るタリアだけをピンポイントで凍らせたい。]
……っっっ……!!
[自分は、頼まれた。 自分が、やらなければならない。]
[その時の思考はほとんど真っ白だった。 とにかく、タリアだけを、タリアを足止めすることだけを考えて]
………っっっ、そこをっ…!!!
[『手袋を外して、彼女を指さした』]
動くなっっっっ!!!!!!
[生まれて初めて出した大声。極限まで圧縮された凍結能力がタリアに向かって一直線に発射される。]
[その冷気は人々の頬をかすめ…そしてタリアに直接か、もしくはタリアのすぐ近くに着弾するだろう。]
[その時の…彼女の反応はどうだったろうか?*]
[特殊チームの回線に標的と思われる二人組の情報が舞い込む。男一人と美女一人。]
美女、ねぇ。
[なんだか最近呟いたなと独り言を言う。男の方に関しては、データベース上に登録がある。ヴェス・スターシンガー。数ヶ月前のバグ・シング事件に絡んだフリーランス。能力は転移系。]
飛ばれちゃ厄介だな……
はぁ、久々に俺ちゃんも跳ぶかー。
ポルポー、最短ルート計算。
[ポルポを念動力で頭の上に載せると、グッと踏み込む。次の瞬間にはトレインの体は空に飛び上がっていた。]
あー、気持ち悪い。
自分で自分を動かすのってどうも酔いそうで、嫌だ嫌だ。
[なるべく浮遊の時間を減らすため、建物を蹴り、跳躍を繰り返しながら、ぐんぐん速度を上げてタリアの下へと進んでいく。中層と下層の狭間、その広場>>27を視界に捉えたところでターゲットを捕捉した。]
ははーん、あの妙な組合わせじゃないの。
[公園で見かけた3人のうちの2人、外見からでは判断はつかないが、特殊チームでは「ほぼ黒」との解析が出ている。]
では、機械生命体のお嬢さん。
[左手を弾丸の入った袋へ突っ込むと、2つの弾丸を目の前へ放り投げる。右手には愛銃となったリボルバー、弾は空砲である。]
ようこそ、我らのP13ドームへ!
[トレインがトリガーを引くと同時に、彼の目が銀色に瞬く。空砲の音とともに、2つの弾丸が回転と速度を爆発的に上げながらタリアへと向かっただろう。]
[まだ傍にはヴェスが、そして追いついて来たスティーブの姿があった。
それらに脇目も振らず、人通り多い場所にて大声>>41が響き渡る]
["タリア"は、視線をセーガへ向ける。
その後、腹部へ視線へ向け、そしてまたセーガへ向ける。
それは、何処か、イグナティウスの動き>>0:88を想起させただろう。
『冷気に触れたのに、脇腹に顔を向けまたセーガを見ただけ』のような]
[ぐわぁん]
[その衝撃で、"タリア"は頭部から衝撃で落ちてゆくように地面に強かに体を打ち付けた。
それはあまりにも速く、一瞬のうちにセーガ達の目の前で起こった出来事だ]
[遠距離狙撃。
周囲は何が起こったか分からずに騒然とする]
─ 下層区域・公園 ─
[エーディと話す間、端末には部下からの情報が次々と届いていた。
落下地点での状況、新たなる脅威の出現。
停電騒ぎから派生した暴動について、負傷者の発生。
防衛線の展開、本部からの指示。
バグ・シングの情報の催促]
『たいちょー、早く戻って来て本来の仕事しろってボスが』
『わっかってるっての!
もうしばらく待っとけ、もしくは下層の公園に転移能力者寄越して!』
『うーい、速攻まかせれ』
[部下と念話を繋げばそんなことも言われて。
住民達の様子とは真逆に、警察機構は慌しく動いていた]
エーディ、さっきセーガも言ってたけど、アンタも防衛線加わるかい?
何も戦えって言うんじゃない。
植物達から情報を集めて欲しい。
[情報は自分に伝えてくれれば良いから、と。
問いを投げかけエーディの返答を待つ*]
[あの人は下層の運送会社に勤める配達人だと、
頼んでもいないのに告げたのはエーディの近所に住む奴。
能力を得たのにスラムを出ないエーディを何かにつけてからかってくる奴でもある。しかも目ざとい]
…………たまたまでしょそんなの。
仕事の帰りにたまたま、通りがかっただけ。
配達ルートがいつも一緒なら配達の度にそうなったっておかしくないでしょ。
[何か勘繰りたそうだったそいつをこの言葉で切って捨てて。
そいつもそれ以上は何も言ってこなかったので、
黒ずくめの人を、気にする機会は、それ以来なくなってしまったといってもよかった*]
[響く重低音に仮面の奥で目を細める。
ヴェスを止めようとしているスティーブの背後に現れていた真白の存在は、タリアを狙撃した者達の目に留まったのかどうか。
今はスティーブを、杖の先から出した拘束具で拘束しようとしているところ*]
― 現在/下層区域・公園 ―
あぁ……引き留めちゃったかな。悪いね。
[セーガが去った後リルに向けて告げるエーディ。
二人の口ぶりからしてこれからどこかに行くつもりだったと察せられたからだ。>>24>>28
リルが出る、ということは十中八九よくない案件なのだろう。
そこにエーディの報告が重なってしまえば……
頭を抱えたくもなるだろうが>>29頼れる相手がそこにいたのだから仕方ない。
というかだいたいゴロツキが悪い]
それなら安心だけど……。
[大丈夫とは言われほっと肩を落とすものの。
自発的にゴロツキをタコ殴りにする有志の話を耳にした時は、
自分でも気づかぬうちに眉をひそめていた]
[タリアに向かって、走る。 能力発動、制御はいらない。とにかく足止めせよ]
ーーーっ…!!!
[自身の目や自身の顔についたマークがどんどん『赤』く染まっていくことにセーガは気づいていない。 タリアの周囲に氷の壁を作ろうということだけを考え…]
[視界の端に、スティーブとヴェスと…真っ白い影が映った]
……!!!!
[その動揺が、まだ完全に操りきれていない異能をブラした。タリアへの能力発動が、氷柱が中途半端に生えた辺りで解除され、今度は白い影やスティーブに対して吹雪のような凍てつく冷気が襲いかかるだろう*]
[バキバキと辺りから氷柱が迫り出し>>64、ひとつの氷塊を作るように包もうとしていただろうか?
その中で、音>>57>>59は響いていた*]
[状況は刻一刻と変化している]
……!
[端末が鳴る。メールが来ていた。あの少年から。
ネットワークの情報が更新されたのかと思ったら違った。
『なんかすっげーーーーーーのが出た!
でっけーーーー蜘蛛みたいな機械! 動いてんの! うまく撮れなかったけど』
という肉声だったらさぞやテンション高かっただろう本文に、
でかでかとした白銀の……突き立つ棒? のようなものをはじめとした、>>2:#5>>2:#6>>2:#7
機械の一部が映る写真が何枚か添付されていた。
こうなるとますますドーム外に出ている特殊チームや警察機構の面々は、
中に戻りにくくなるのではないか、とそう思う]
[悲鳴]
[騒音]
[何が起こったのか把握せぬ者]
[空を見上げる者]
[警察機構にともかく連絡しようとする者]
[ネットワークに事故現場だとあげようとする者]
[彼らは皆、さっさと離れれば良かったのだ]
[始めに変化したのは弾丸に撃たれた頭部だった。
顔全体が変形するかのように、白銀が現れる。
更に、他の細い腕や足の姿態が裡側から幾何学的な線が入り、容量を増大するように、体が巨きくなるだろう]
流石にそれ全てを受けるわけにはいかないねぇ。
[身を覆う黒き影が渦を巻き、濃度を薄めながら氷塊や霰、氷柱目掛けて飛散する。
ぶつかり合うことで相殺を目論むそれは、セーガ自身には向けられず、数の軽減だけを狙い行われた。
セーガ自身も突撃してくると言うのなら、それを阻むものは無い*]
リルこそいいのかい?
その……バグ・シング野郎の方ってかむしろスティーブって人の方にいかなくて。
見るからに心配してたじゃん、さっき。
顔に書いてあったぞーあいつ無茶してんじゃないだろうな、って。>>30
[あえてからかうような口調でリルの肩をつんつんしてみる]
何、あの人私が知らないだけで実は無茶しいの馬鹿なの?
[なんか知り合いらしい雰囲気を感じ取ったので訊ねてみる。
まあエーディ自身、アイスを見せびらかした時のやりとりで、>>2:178
この人なんかお兄さんみたいなこと言うな、と思ってはいた。そして実際に言ったのだけど*]
セーガ、早いじゃんか。
[セーガを見つけた時には驚いたが、駆け寄ることはせず、広場から数十メートル離れた3階建の屋根の上からトレインはタリアの様子を伺っている。]
あーあ、ありゃ「黒」だ。
[トレインは、弾丸が頭に撃ち込まれた際の手ごたえを感じている。タリアが仮に人間だとしたら石頭どころではない。貫通していないこと自体がすでに人外の気配を醸しだしていた。]
[目に焼き付くような白銀の巨躯。
闘争の末に磨き抜かれた機能の極地
人間を殺戮すること等、容易い、
触れただけでなく見ただけで死を覚えさせるような
そんな、存在]
[外界確認用らしき透き通る蒼い眼
指先のようなそれはあまりに鋭利
人だけでなく金属すら易く斬り払う
5m程の巨躯が氷柱を下敷きに現れる]
[ナトゥーリアにとってセーガ個人等省みるに値せず。
数多の異能者の一部>>88との判断]
[よって、大通りの者達を地に巻き込む広範囲の一打>>90となる*]
[弾丸が撃ち込まれたタリアは倒れたままである>>51。先手は打てた。]
無防備すぎるな、余裕ってやつかい。
[小さく舌打ちをしたところで、ふとセーガへ目を向けると、何か別人と交戦を始めた気配がある。]
あっ、あーっ!!あの野郎!
[見覚えのある白ずくめ。特殊チーム案件。Dead or Alive。すぐさまトレインは袋の弾丸を1発はじき出すと、ゲイルに向かって第二射を発射する。]
いっつもえらそーに高みの見物しやがって。
表舞台で跪かせてやるよ!
[影での回避も想定し、3階から飛び降りると走り出す。人混みを念動力でかきわけ、距離を詰めるべくゲイルに一直線に向かうだろう。]*
─ 下層区域・公園 ─
[謝罪>>65には、「気にするな」と返して。
伝えてくれたゴロツキについての対処は納得してもらえたよう]
今は少しでも手が必要なんだ。
特殊チームも一部しか動けないようだしね。
[エーディにも入った情報>>68でその言葉の意味は知れよう。
同じような情報はリルにも入っていた]
スティ?
…………底抜けの無茶しいで馬鹿ってわけじゃないよ。
だけど、
……多分譲らないから、アイツ。
[手が届く範囲なら手を伸ばす。
範囲にいる限りは、きっと]
[そうこうしていると部下によって手配された転移能力者が公園へと辿り着く]
よし、行くよエーディ。
[目指すは中層で展開されている防衛線のグループの1つ*]
死神ぃ!……うぉっ!
[突如目の前に現れたナトゥーリア>>89に反応して方向を変えて飛びのく。]
ははっ、マジかー。そうくるか。
[まさか体積が増えるとは想像できない。甘く見ている訳ではなかったつもりだが、想定をはるかに超えるオーバーテクノロジーだった。]
ちょっ、いや、それはまずいんじゃないですか……!
[次の瞬間、拳を振り上げるナトゥーリア>>91を見れば、瞬時に意図を察して顔を強張らせる。あの体積を人知を超えるエネルギーで振り下ろせば結果は見ずともわかる。]
やっぱり親父の言うとおり重火器持ってくるべきだったかなぁ!
[さらに一歩飛びのくと、身をかがめて衝撃へ備えた。周囲へ飛び散る瓦礫等はできるだけ彼の念動力で制止させる、もしくは減速させるよう努めただろう。]*
[腹部に破片はぶち当たり、そのまま青年を吹き飛ばす。
建物の壁に思い切り身体を投げ出され、打ち付け、頭を打つ。もしそこがガラス製の窓や壁なら、ガシャンと大きな音を立てて崩れ去っていたろう。]
……っ…ぁ、ぐ…ぅあ……。
[意識が混濁する。 前が良く見えない。]
[青年の目から赤い光が消えていく。顔の模様が薄れていく]
…スティ…ぃぶ…とれ、い……
[最後に呟いたのは]
[1]
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