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世界は一度滅んだ。
ここは、どこかの異世界。
砂漠や荒野広がる、荒れ果てた大地。
その大地に、丸いドームが見える。
この荒廃した世界でも、繁栄する欲望の都市【P13ドーム】だ。
1人目、耳利き ショー がやってきました。
こんな話を知ってるかい?
そう、とある異邦者の話さ。
[ピンからキリの噂話。
集めて語るが、この男。
代金は気のむくままむかぬまま。
酔いたい気分でいたならば、さあ旦那、一杯奢ってくれるかい]
企画:kkr
音楽:Ur Love music.
thx.Charactor/Player, RoM, and Master Melonko.
2人目、機械生命体 ナトゥーリア がやってきました。
3人目、バグ・シング イグナティウス がやってきました。
夜空を焦がす、二筋の流れ星。
【P13ドーム】からはよっぽどの運がなければ見ることは叶わないかもしれない。
けれど、ドームの外で夜空見上げる人ならば、
もしかすると、夜空横切る流れ星を見ることは出来たかもしれない。
[落下の中心には、白銀の繭。
それは落下衝撃を軽減する為の殻(シェル)。
白銀の繭が、繊維が解けるように広がり、再構築された機体は、5m程の白銀の巨躯。
全身を覆うのは、その全てが現生人類には届かぬ脅威の技術で構築された、"兵器"。
蒼い目が、目の前の小柄な白銀。
人類への害を及ぼす狂った機械生命体(バグ・シング)へ向けられる]
..$#%%..&+///...!
......!..^\...-$##...//
[駆動か何か重低音が響く]
[それよりやや離れた場所。
同様のような白銀の繭。
同じく落下衝撃を軽減する為の殻(シェル)。
白銀の繭が、繊維が解けるように広がり、再構築された機体は、3m程の白銀の躯。
頭部には、輪のようなもの。
砂地から浮上し、辺りに遠隔操作型の兵器をばら撒くように浮遊(セット)]
..∫∃..&\\/$...\
.....##..^\...-%%\.....
[蒼い目は、巨躯の機械生命体へと向けられる]
目の前には、半壊どころか、残骸のような巨躯の機械生命体が、
大地が凹んで出来た浅いクレーターの真ん中にグシャリと潰されたような姿で転がっていた。
小柄な白銀のバグ・シングも、
その体はボロボロで残骸と言った方が早いほど。
しかし、バグ・シングの方は、
よくみれば、その体は自動修復されているようだった。
白銀の繊維が、欠損部を覆うように埋め、再構築を試みている。
バグ・シング イグナティウス が村を出て行きました。
3人目、小年? イギー がやってきました。
[ぺたぺたと、自分の顔や体を手で触ると、片手を掲げた。
掲げた片手は、つるりと鈍い銀の鏡面となり、自らの姿を映す]
[ぺた]
[首を傾げる。
何度か瞬きをする。
印象的な目の色]
小年? イギー が村を出て行きました。
3人目、小さな異邦者 ユティ がやってきました。
[目元が見えない姿だというのに、片手の鏡へと顔を向けると頷く]
[最後にもう一度、大地に倒れ伏した白銀の残骸へと顔を向けると、後は振り返らずに【P13ドーム】へと歩きだす]
小さな異邦者 ユティ は肩書きと名前を 小さな異邦者 イギー に変更しました。
【自己紹介テンプレート】
※自己紹介が長くなる場合、表ログで一度全て書き、短縮版を自己紹介メモに記載するのを推奨します。
■希望役職:(役職希望はメモへだけ記載して下さい)
■名前:
■所属:(自分の立ち位置、所属など)
■能力:
■武器:(あれば)
■経歴:
■NG事項:(何かあれば)
■PLより:(何かあれば)
夜更けに、流れ星がふたつ落ちてきたことなど、
【P13ドーム】の殆どの住人達は知る由もない。
けれども、【P13ドーム】の特殊チームには、
ボスから、月からの飛来したものへの接触指示が下されただろう。
もっとも。
クレーター>>#9の元へ向かった場合、
そこには既に何の痕跡も無く、クレーターしかないだろう。
そして【小さな異邦者】とは、出会えたかすれ違いになったか。**
機械生命体 ナトゥーリア が村を出て行きました。
村の設定が変更されました。
3人目、氷の目 セーガ がやってきました。
■名前:セーガ
■所属:フリーランス
■能力:凍結能力
■経歴:下層に住む青年。能力を活用し運送業の冷凍冷蔵必須の類の品を届ける仕事をしている。能力の関係上か身体から冷気を発する体質で、外部に漏れ出さないように厚いコートや手袋などで肌を出さないようにしている。
人とコミュニケーションをうまく取れない節がある。
■NG:感情の確定
■PLより:よろしくお願い致します。
4人目、なんでも屋スティーブ スティーブ がやってきました。
おいおい…
ったく…
[ドームを出てみれば、その姿はすぐに見つけることができた。それに安堵し、男は口を開き、]
おい、『リリー』!
あぶねぇだろ!!
[そこに立ち、夜空を見上げる少女へと声をかける。
その少女は服装からして、上層のものだとすぐ分かるだろう。
一方、男の装いは、ひと目で下層やスラム街の人間だと分かるもの。実際、男は生まれも育ちもスラムである。]
『見つからないの。』
はいはい、髪飾りな。
[そういって、投げてよこしたのは、売り物である『髪飾り』男はスラムの商人。スラムでは様々なものが落ちている。
それを修理したりして、売り物とする。
または、修理を請け負うこともある。
店に持ち込まれたものを買い取ったりもするが、
持ち込んでくるのは、子供であることが多い。
そうやって、生きる分、生かす分だけあれば、十分と生計を立てている。
が、ただし、武器だけは扱わない。
落ちていれば、壊してしまう。
男自身、武器を持つことは滅多にない。]
[その理由は5年前。
ワケアリ専門の"護衛業"なんてやってた時代。
留守にしている間、よくあるドンパチ騒ぎで、
スラムで商人をしてた妹が、売り物の銃で死んだ。それだけのこと。]
んなことばっか、してても伝わんねぇぞ。
[そういうが、少女は黙して語らない。
三ヶ月前、スラムで出会った時も彼女は『髪飾り』を探していた。そして、連れ戻された。彼女の母親によって。
恐らくは、探しているのではなく、探して欲しい。
自分を。]
[チラリ、とドーム。スラムの方を見る。
そして、自分のその行動に気づき、溜息をつく。]
ほら、行くぞ。
探してくれって頼まれてんだよ。
[誰に、とは言わないが、
伝わってはいるだろう。
実際は、頼まれたというよりは。
『どこにいるの!!??』と
凄い剣幕で問いただされたのだが。
まさか、と思って、外に出てみたら、
そのまさかだった。]
[あ、と小さく声が聞こえる。
その声に、少女の見上げる夜空を同じく見上げれば、
二筋、光が見えた。]
流れ星…?
すっげぇ。
初めてみたな。
[そう言って、その光が見えなくなったのなら、
未だ見上げる少女に声をかけ、
ドームの中へと向かうだろう。]
■名前:スティーブ(名字はなく、本名もない)
■所属:スラム街在住の商人
■能力:左手で触れた空間と、見える範囲の任意の空間を入れ替える。
・空気や液体も触れている対象にはなるが、人間や動物は交換対象にならない。
・一度発動させると一定時間能力が使えない(塵やホコリ程度なら1秒以下、小石なら3秒など。)
・交換ができるのは、手で触れる範囲のみ。
壁などの大きなものを対象にした場合、その一部のみ交換される。
■武器:なし。実は棒術が得意だが、武器を嫌い、ほとんど持つことがない。
■経歴:拾ったものを修理して売ったり、または修理を請け負ったりして、生計を立てている。>>18
スラムの出身ではあるが、異能持ち。武器と同様、普段はあまり使わない。武器を嫌う理由は5年前の事件により>>19。事件の真相は本人も知らない。武器に恐怖心を持っている様子も見受けられる。
ワケアリ専門の"護衛"をしていた時期あり。
妹が死んでからは、様々な意味で"無能"でいようとしていたが、最近は"無能"はやめようとしている様子。
■NG事項:グロは平気ですが、エロはできません(見るのOK)
■PLより:継続PCです。よろしくお願いします!
なんでも屋スティーブ スティーブ は肩書きと名前を 何でも屋 スティーブ に変更しました。
ー数時間前ー
[下層区域の倉庫街へ行く。冷凍機能のついた倉庫で冷凍保存された荷物を、能力で凍結させてバイクで運送。全部運び出したら倉庫内の点検をして、不備がないかを確認して退社。
青年はそんな日々を送っていた。]
ーーー・・・。
『ああ、アイツだ…』『また挨拶もせずに不気味な野郎だ』『この前たまたまぶつかったらよ、氷みてえに冷てえの。アイツ実は機械かなんかなんじゃね?』
[そんな彼を不気味がる人もいた。なにしろ、仕事は正確なのに私事に関しては何も語ろうとしない。目も合わせない。]
ーーー……ナニ、か?
『! ああいやなんでもねえ!』『ちょっと世間話よ、邪魔してわりいなぁ、へへへっ』
[不意に声を発すると。口の中から白い息がハァと漏れ出した。コートの襟が少し凍りつくのを見て、ギョッとしたように周りの男達は逃げていった。]
ーーー・・・。
ーーーー・・・。
[表情を変えることなく彼らを見送る。そのまま荷物を運び出すことにした。]
[ふと倉庫街近くの、ドーム外に出るゲートが開くのを見る。そこからたまに何か運び出しているようだが、それは青年の管轄外の話だ。]
[ふと、ドームの外に人影が見える。>>17
大きさはそこまで大きくないのは、距離が遠いからではなく背が低いからだろう。]
[ちらりちらりと、ドームの中の方を気にしているような素振りが分かった。]
・・・ーーー。
[…息を漏らしたあと、バイクの方に向き直ってそのまま配達に向かう。その数時間後、氷の目は流れ星を見ることになる。**]
ー 次の日の朝 ー
[いつものように倉庫街まで足を運ぶ。が、今日は仕事場に行かず、上司のいる事務所に赴いていた。]
『…有給申請? は? お前が?』
・・・何か、問題、が?
『いやねえけど、お前ここ来てから何度言っても有給取ってもやることねえってとらなかった癖になんでまた突然…』
ーーー………ー。
『おーおー…無言の圧力こっえぇ…分かった分かったお前の働きぶりは知ってっから。さっさと行って有休楽しんできな…ハイ次のかたどうぞー』
[そう言うと上司はシッシと彼を追い払う。ここで働くようになってからずっと世話になっている人物のため、特にはそれに悪意がないのが分かっているので青年も気にせず出ることにした。]
ー下層区域 自宅ー
ーーー…よ、し。
[有給申請も無事通り、青年は一度帰宅してなにかの準備を始める。とは言っても、必要なものをコートのポケットに突っ込んで行くだけなのだが。]
ーーー…見つかる、かな。
[ぽつりぽつりと独り言を漏らしながら荷?を詰める。
キャッシュと、安物の通信用端末と、ドーム内の簡易地図と、赤いガラスのロケットペンダント。食べ物も少々。]
ーーーー…見つかると、いい、な。
[表情は変わらないが、その声は少しいつもより震えが小さかった気がする。]
ー、ーー…いって、きます。
[最後にそう呟いて、誰もいない自宅を後にした。]
[彼の住む場所は、下層区域の…スラム街が近くにあり正直治安があまり良くない場所。彼が珍しく昼間に出ていく姿を誰か見ていたか、それとも見ていなかったか**]
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
ー翌日 スラム街にてー
[昨晩はあのあと、待っていた母親が男を睨み付けたあと、リリーを引っ張って帰っていった。最初はスラムや下層を嫌っているようだったが、今は男のことを単純に良く思ってないのだろう。
そして、夜は明け、]
結婚…?って、
スラムの?
[男の店は同じ場所にはいない。だから、場所も変われば客も変わるのだが、"お得意様"もそれなりにいる。
目の前の男は、たびたび女に入れ込んでいる。安価で価値のあるものを。そう目論んでスラムで購入することが多い。]
確かに、俺んとこは安いですよ。
価値があっても、売れなきゃ意味ねぇですし。
[営業スマイル。その裏側は、男は宝石など高いも安いも分かりはしない。ちなみに、出所も分かったもんではない。]
[さて、今回、客の男が貢いでいるのは、上層でも中層でもなく、スラムの女だと言う。
とにかく器量が良く、いままで以上に入れ込んで、そして結婚を申し込もうというを決意したという。]
そりゃ、めでたい。
おめでとうござ、い…
[その女性がどれほど魅力的かを語る客の男。それを聞いていれば、少し、思い当たる人物あり。つ、と男の視線は斜め上に向かう。]
……あー…はい。
これは、やめたほういいですね。
ちょいと、いわくつきでしてね。
なんでも、贈るとこっぴどく振られるとか。
[客の男はそれを聞き、慌てて別のものを選びそれを買っていった。]
[男が去ったあと、チャリとそれを持ち上げて、]
これ置いてったの本人だしな。
[終わった男がくれたやつだからいらないと、売て言った女性を思い出して、苦笑いを浮かべる。
確かに器量はよいが、それを武器に生き抜いてる女だ。
それなりの仲であったこともあるが、それは利害が一致したというだけということであり、互いに本気であったわけではない。]
…で、
[向ける目線は、順番待ちをしている、子供たちへ]
お前ら、客いるときは、
待ってんなっていってんだろ。
[そういって、向き直り]
今日は、どういった品をお持ちで?**
ー 下層区域 スラム街近く ー
[少しだけ下の方を見ながら道を歩く。人の顔を見るのは少しだけ苦手だった。
凍結能力は人にも作用することがあるし、何より表情が変わらないので『何ガンたれてんだワレェ』とスラムのゴロツキや、下層の屈強な男達に喧嘩を売られることもしばしばあるためである。本人にその気がなくとも彼の暮らす場所はそういうところだった]
[どこか遠くで喧騒が聞こえる。誰かが何かの能力を駆使して生活する。誰かが能力で何かしらの騒動を起こす。そんな事が日常茶飯事なのがこの街だ]
ーーー・・・ーーー・・・。
[息を吸って、吐く。 少しだけ前を見る。
道行く人々の後ろ髪を少し眺めてまた視線を落とした。]
[ふとキャイキャイとはしゃぐ声がどこか近くから聞こえてくる。 少し周囲を見渡すと、そこはスラム街に続く路地裏でその先で金髪の男が子供を相手に何かしているのが見える。>>31]
ーーー…ーーーあれ、は…。
[何でも屋スティーブ、名前くらいは噂で耳にする。
というか、スラムに荷物を運送する時に何度かすれ違うくらいする。ちなみにそんなところに何が運送されたかは知ったことではない]
ーーー・・・・・・ーーー…!
[ふと、子供のひとりが抱えているものに目がいく。
壊れた鳥かごだ、何本か鉄棒が外れている。]
ーーーー……。
[あれ、買えたら丁度いいだろうな]
[そんなことを考えて、少し眺めて……]
『冷たっ!!!』 [ガシャン!!!]
[鳥かごを持っていた子が、突然慌てたように叫び鳥かごを落とした。鳥かごにはうっすら霜がついていたかもしれない。]
ーーー・・・!
[視線を逸らす。 何だったのだろうと子供たちが騒ぐ声がするだろう。]
[無表情のまま視線だけ落とし、しばらく路地裏近くを行ったり来たりして子供たちがいなくなったか確認していることだろう**]
……何、持ってんの?
[さて、何人かとのやりとり。そのうち一人、後ろに何か隠してるのを見て、尋ねる。
そう言えば、悩んで、その子供は差し出して来たのは銃。]
……
[パンっと、銃声。それは実際聞こえるものではなく、男の頭のなかで響くもの。二発の銃声。幻聴だ。
妹を殺しただろう、聞いていないはずの銃声。
そして、もう1つ。大切な者を殺すかもしれない、銃声。
三ヶ月前から聞こえ始めたが、驚きはしないし、どうしてこうなっているかも、どうやったら聞こえなくなるかも理解している。]
はい、没収ー。
あぶねぇって、言ってんのに。
[そう言えば、バラっとその場で瞬時に分解してしまう。
軽く特技ではあるのだが、それを見る子供の目が輝いているあたり、もしかしたら、これを見たくて持ってきたのかもしれない、と。]
[と、突然に、一人が声をあげガシャンと持っていたものを落す。>>34]
…!?おいおい、どうした!?
[はっとして、その子供を見たが、特に怪我などはしていない様子。
ただ、鳥かごを落した。それだけのようだが。]
『なんか、急に冷たくなった!』
[そういって、落した鳥かごをじぃっと見つめ、
そこらへんで拾った棒で、突いている。]
……?
[そして、男は気付く。
その鳥かごにうっすらと霜がついていることに。]
[ひょいっと、男はそれを拾って、]
うわ、まじで冷たっ…!!
[その冷たさに、やはり驚きつつも、ちらりと見やるのは路地裏の方。
行ったり来たり、そんな姿が確認できるだろうか。>>34]
これで最後か?
んじゃ、ほら、遊んでこい。
『えー!!』『直すの見たい!』
はいはい、それはまた今度な。
客来てんだよ。
[そういって、子供たちを解散させ、
いなくなれば、路地裏の方へまた視線を向ける。
まだ、そこにその人物はいただろうか。]
[ちなみに昨晩、外にいたことを彼が目撃していたことには、
男は気付いていないだろう。
しかし、『背が低い』それに関しては、
『もっと伸びる予定だったんだよ!』とだけ。**]
[……そういえば、この姿どこかで見たような。
背格好をなんとなく思い出す彼は、そういえば昨日、ゲートの向こうで見かけた子供に向かっていく人間の姿が丁度このくらいだったようなと思い出す。]
[保護者がいるならまあいいかと、スルーして仕事に行った訳だが]
ーーー……。
『セーガ、母さん頑張るからね』
[保護者という言葉に、9年前に死んだ母のことを思い出した。]
ーーー・・・・・・。
[何かを考えるように黙り、スティーブの返答を待っているだろう**]
は?あ?どれ…、
[近寄ってきても、彼は男の顔を見ないままに、
そして、尋ねられた言葉に尋ね返そうとし、]
って、冷たっ!
[また、冷たくなった鳥かごから一度手を離し、危うく落としそうになったが、
地面ギリギリ、鳥かご上の取ってを掴めば、落すことはせず。]
これですか?
[屈んだ姿勢で、そう聞いて、チラリとその顔を見れば覗き込むような形にでもなるか。
そうでなくとも、それはたまたまそうなっただけで、別段顔を覗き込むための行動ではない。
すぐに姿勢は戻し、少し考え、]
んー…このままなら、1000。
修理すんなら……2、いや…3000?
なんか、要望あれば追加料金でつけますよ。
[鳥かごを冷たくしているのが、男の異能であるだろうことは、さすがに気付き、それと同時、彼がたまにすれ違う人物であることにも気付く。
どーも、と挨拶くらいはしたこともあるかもしれないが、話しかけられなければ、特に話すこともなかっただろう。]
どうします?
こんくらいなら、修理もすぐ終わりますよ。
[そう聞けば、彼はなんと答えたか。
何かを考えているような様子は見受けられても、
その内心は分かるはずもなく、返答を待っているのだろうくらいにしか、今は思わなかっただろう。**]
[目が合う。目に映る男は人形のような、無表情。
一方、男はそれで表情が変わることもなく、これです?と言葉にしたままの表情。
それは一瞬、青年が目を逸らしたのと、
同じくらいのタイミングで男も姿勢を戻しただろう。]
[待ってる。という言葉から、修理のことだろうと受け取り、]
はいよ。
新品、とまでは行きませんが、
修理の腕は良いんで安心を。
[そう自ら言って、さっさと取り掛かってしまう。
修理も男は異能を使うことはなく、手際よくやってしまう。]
ホシ?
[修理も、もう終わる頃。といっても、後は磨くだけ。
そんなとき、今まで無言であった男が口を開いた。
なんのことかと考え、]
……あぁ、昨日の?
ん…?
[記憶にあるといえば、昨日の流れ星。
と、おもだして、違和感を覚える。]
なんか、変だったよーな…
[流れ星、といえば、
見たことはなかったが、一瞬で消えるという認識でいた。
それが、昨日のものは、落ちるまで消えず見えていたような、気がする。
そうポツリと言った言葉は聞こえていたかどうだったか。
どちらにしろ、すぐに男は答える。]
ええと、
ドームの、下層倉庫の入り口から出て、
リリーが見上げてたのがこっちだから…
[視線を上に、目を瞑り、思い出す仕草をして、]
真っ直ぐ…?
多分、かなり遠いな。
もしかしたら、砂漠ど真ん中あたりに行ったんじゃないか?
[そうして、視線を戻し、]
はいっと、終わりましたよっと。
[そう言って、その鳥かごを青年に見せることだろう。**]
[鳥かごを見せられると>>49、青年はそれを受け取りじっと見る。 完璧に新品同様とは言えないが新しく鉄棒を嵌められている、これならちゃんと使えるだろう。]
……ーーー、ーーー……あり、が……。
[そう言うと、ポケットから電子通貨の入ったキャッシュを取り出し、必要分を払うだろう。]
[ふとキャッシュを取り出す時、ポケットの中で別のものが触れる。それは出かける時に詰め込んだロケットペンダントだった。]
ーーー………。
[数秒考え、ペンダントを取り出すとロケットの中身をスティーブに見せる。ひどく古い写真が入っており、少なくとも20年前のものだと分かる。 映っているのは黒い髪の女性と、彼女が抱く赤子だ。]
ーーー………ーーー。
[なにか言おうとして、口ごもる。その様子を見てスティーブはどう思ったことだろうか**]
[何か変だったという男の言葉に、青年も同じ言葉を言う。
違和感を覚えたのは自分だけではないらしい。]
……?あぶな…?
ん?外は危ねぇって?
[掠れた声、聞き取れたのは『リリー』と『ぁぶな』という言葉。
外にいたから、それが危ないということだろうか、と。]
どういたしまして。
ま、商売ですんで。
[礼を言われれば、そう言って、]
まいどー。
これからもご贔屓に。
[そうして、必要分をキャッシュで受け取る。
ちなみに男の店ではトークン…
というよりは、物々交換などで行うことも多い。
どうせ生活で消えるなら、それで交換してしまうのが、手っ取り早い、
そんなとこでもある。]
……あ?
[支払いが終われば、
数秒経過の後、今度は、何か差し出される。
何度か目を瞬き、]
ええと。
[首に手を触れ、その視線は、そのロケットの写真へ。
その古さからして、かなりの年月がたっているだろうことは分かる。黒髪の女性。黒髪ー…といえば、思い出すのは、腐れ縁のあいつと、その近所の探偵。
困惑したように、目線のみ、少し青年へ向ければ、
なにか言おうとしているのだろうか。
そういえば、この青年も黒髪といっていいだろうか。
写真を見せる、ということは、考えられるのは]
…探して、る?とか?
[人探し。**]
……多分、今、20歳前後だと思うから。……よろしく。
[探しているのは女ではなく、まだ髪も生え揃えない、すやすや眠って瞳の色も分からない赤子の方という無理難題であるという事を。]
[それを言うと、パチリとロケットペンダントをしまい鳥かごを受け取り路地裏を戻っていく。 帰る途中に聞こえてきたポツリと呟いた独り言はスティーブまで届いたろうか、それとも冷気とともに消えたか。]
……ホシ、入るといいが。
[それだけ呟くとスティーブに教えられた方向に歩き出した*]
[言葉が少なく、表情もなく。
先程のように、無言で写真を見せてくるなど、
だいぶ、読めないところがあるが。
なんとなく、既視感。
それは、語彙の少ない子供を相手にしてるような。]
あー、見かけたらな。
……って、
[また口を閉ざした青年を見て、言葉を待っていれば、]
20歳前後…
[パチリ、ペンダントは閉じられる。
その言葉の意味は。]
そっちかよ!?
[そう声をあげるころには、路地裏に戻り始めていたか。]
[人探してんだったら、黙って見せるだけじゃ見つかんねぇぞとか。
それっぽいの見かけたらとか、なんも特徴ねぇじゃねぇかとか。]
……
[ポツリ、聞こえた声は。]
……入る、といいな。
[砂漠の真ん中までホシ探しに行く気かとか、]
……あいつ、一人で砂漠の真ん中まで行く気か…?
[そう、気付く頃には、既に男の姿はなかっただろう。]
つーか…
[そして、さらに気付き、]
母親、でいいんだよな。
あれ。
[写真に映っていた女性と赤子。
あの関係も分からない。
が、母親であれば、似た特徴はもる、かもしれないが。]
……いやいや、
見かけたら、だろ。
見かけたら。
[はぁ、と溜息をついた*]
─ ドーム・外 ─
[歩き出し>>12から早足へ、早足から駆けるように。
首元のマフラーのようなもこもこのそれが、後方へと流され揺れる]
[空が白んだ>>13後も、そうやって走り続けていれば、空は朝焼けから青に変わった。
カラリとした青空。
その下には、荒野や砂漠が広がっている。
小さな少年の姿をした異邦者は、大地を駆ける。
規則正しく、疲れを見せずに]
[キキイイィーー!ガガガッ]
[ブォン!!!!]
[突然思い立ったようにバイクを無理やり急ターンさせ、元きた方向へと進路を変える。そしてそのまま駆ける少年を追うだろう。]
ーーーっ………ー…
[少年の数メートル後を、彼に追いつききらないように追いかける。それで少年がドームまで辿り着くことが出来たなら、追跡を止めるつもり。少年側に変化がないようなら、セーガも一切変化なく彼を追っていることだろう**]
[もしもバイクが見えて来たならば……
バイクが向かうその方向は交戦現場>>#5>>#9>>#12の方面であったか否か?]
[バイク>>63との距離が近づき、ゴマ粒ほどの大きさからある程度の大きさとしてセーガから見え始めた頃だろうか、立ち止まる]
[ぴょんぴょん!]
[ぴょんぴょんぴょん!]
[その場でジャンプを繰り返した]
[ぴょんぴ[ブォン!!!!]ょんぴょん]
[バイクは、行ってしまった。
ジャンプは、バイクがそのまま遠ざかっていけば止まり、暫く立ち尽くす]
[それも僅かな間、すぐに再びドームへ向けて走り始める]
[そのまた暫し後>>64、後方からバイクがUターンし追走してきた。
走り続けるのなら、何時かはドームへ辿りつけるだろうが、バイクの方が早いだろうし、より短い時間で辿りつける…とは見えたかもしれない]
[ぴたり、くるり]
[バイクが数mほどの距離を保とうとした辺りで、小さな少年は立ち止まり、振り返った。
バイクが、縦ラインで走っていても、衝突しないようなズラした位置でではあったろう*]
[ピョンピョンと飛び跳ねる姿>>66>>67はバイクをかなりの走らせていたせいで一瞬しか見えなかったが、それでも子供の身長がどのくらいかは分かる。セーガから見ると『かなり小さい』と思うくらいの身長差は感じた]
[追跡をしていると、少年が立ち止まり振り返る姿が目に入る。>>68 バイクは突然は止まれないので、少しずつ速度を落として少年の横にバイクを止める。]
ーーー・・・。
[少年を見下ろして、その顔を確認する。
目が隠れていて、視線を合わせることはなさそうだが前はみえているのだろうか?]
ーーー……ーーーー………。
[少し考えて、バイクの荷台の鳥かごをずらしスペースを開けてトントン、とそこを叩く。運送業務に使用しているバイクなのでそんな事せずとも1人くらいは乗れるが。]
ーーー……。
[もう一度、トントン。一応、乗れ、という合図のつもりなのかもしれない。]
[少年に直接触ることはせず、無表情に見下ろしてその子供の様子を見ているだろう*]
―スラム街―
[さて、先程の青年と別れてからしばらくして、]
『よぉ!スティーブ』
[手を上げ近づいてくる男を見、]
なんだよ、またかよ。
[そういって、男はすぐに、何かを投げ渡す。
それを受け取り、にやりと笑う男は、
もう片方の手に持っていた、傷んだ林檎を投げ渡す。
それを男は受け取り、しゃくりとかぶり付く。
何気ないやり取りではあるが、これも「取引」]
[スラムは、異能の力が弱いもの、異能を持たないものが集まる。だが、弱いものも集まれば強い
弱いながら異能を持つもの。
異能を持たないながら、特技があるもの。
それが集まって出来ている、とある集団。
今のは、それと接触するための「コード」を手に入れるための、「取引」。
まぁ、"厄介事"を仕事としてる集団だ。
男は属しているわけではないが、それなりに関わりはある。それに、いざという時役立つということもあり、
一応定期的に変わる「コード」の入手はしている。
他にも似たようなことを生業とする者はいるかもしれない。]
─ ドーム・外 ─
[身動ぎせずに、止まったバイクに跨るセーガ>>69を見上げた。
少年の顔は、セーガの顔に向けられているだろう。
セーガが感じたように、それはかなりかなり小さい背丈の少年だった]
[目元は幅広の厚そうな布?、ともあれ首元のマフラーと同じようなものが巻かれている。
布止めではなさそうだが、布止めのように△三角が右側に付いている。
耳当てのようなそれは、ドームで見かけてもおかしくないような物だが、サイバーみのある、しかし見かけないデザイン]
[ぴょんぴょん]
[ジャンプし、止まり、ドームを指差す。
首傾げ、何度もぐいぐいと指を突き出すようにドームを指差す]
[その動作は、伝わっただろうか?
少年が走っていた方向が、ドームだからでセーガは判断したのかもしれないが]
[ぴょん!]
[セーガが荷台をトントンと叩くと、少年は近づいた。
そして、バイクのタイヤの前にしゃがみ込み。
ツンツンと突付いた。
どうやら単に触っているだけのようだ]
[またセーガを見上げる]
[指でもう一度ドームを指差した]
[そういや、と男は口を開き]
『お前、名前変えないのか?』
ん…?あぁ…
めんどくせぇし。
[5年前までは名前は良く変わっていた。
今は変えないのは、ただ単に、
つけるやつがいないからだ。
男には物心ついた頃には既に両親はなく、そして兄妹共々名前もなかった。
だからか、いつの間にか互いに名前をつけるようになっていた。
というよりは、妹が一方的に行っていたと言った方がいいだろう。
そんなやり取りをしていた妹はもういないし、
そもそも男は名前を考えるのが苦手だ。
『スティーブ』という名前は、妹がつけた最後の名前だった。]
『よし、じゃぁ俺がつけてやろう。
ミー…』
却下。
[言い始めて直ぐに、バシッと拒否。]
『なんだよ、いい名前があんのに』
はいはい、そんなことより。
[そう言って、男は、少し考え]
20歳前後の奴で、
黒髪の母親がいるやつ知ってる?
[そう言えば、相手は呆気に取られたように、
しばし沈黙。スラムの騒がしい声だけが聞こえる。]
『そりゃ、山ほど』
だよな。
[しゃくり、また林檎を齧り、
目線は上を向く。冷気の息。
噂で聞いている名前が正しければ]
"セーガ"だったっけ。
探してるんだとさ。
[世間話のように、そう言えば、
また、一つ齧り、その林檎を話し相手に投げ渡す。]
で?
せっかくなんで、なんか、買いません?
[そういって、商人の顔を見せるのだった*]
─ ドーム・外 ─
[セーガ>>80>>81に首を傾ける。
それは偶然だったのか、何だったのか。
顔を向けた先は、 空 …だった]
[熱くなったタイヤを触ったにしては、突付いて熱さを感じているような素振りは見えなかっただろう]
[トントンと荷台を叩いた後は、鳥かごを触り始めた。
指で棒をつぅと滑らせ、隙間に指を抜き差し。
……そんなことをしていれば、セーガに抱き上げられて荷台に乗せられてしまうだろう]
[きょろきょろ]
[辺りを見回した後は、お尻のポジションを調整するように身じろぎした。
その後に、セーガが抱き上げた脇腹へと顔を向ける。
丁度凍てつくような冷気が触れた箇所を、両手でさすさすと撫でたものの、最前のタイヤと同じく、冷たがっている素振りは、やはり無い*]
[指示しても鳥かごで遊ぶばかりの少年に、ついに氷の瞳は観念して彼を抱き上げて荷台に載せる。>>84
触れる前の一瞬だけ硬直し、ひょいと載せるとすぐに手を離す。]
……? ……、???
[そして、無表情を解き少し不思議そうな顔で少年を見下ろした。
手袋をしているとはいえ、触れても全く冷たがる様子を見せない者は初めて見た。ほんの少しの吐息でもモノを凍らせかねない体質なのに>>39>>41、抱き上げても何ともならないこの子はいったい……]
………ーーー。
[だが、お尻のポジションを調整する子供に、今はいいかと思考を捨ててバイクに跨り直し出発する。その頃には無表情に戻っているだろう]
[広い砂漠を、子供を載せて走る。]
[しばらくすれば何事もなくドームの入口まで戻って来るだろう。人に溢れる倉庫街にたどり着いたら、その後はこの子はどうするだろうか]
[とりあえず、ドームに送り届けてから考えることにする*]
[さすさす…さす……]
[少年が顔を向けると、セーガが不思議そうな顔をしていた。
少年は、脇腹に顔を向け、またセーガを見上げる。
間が空いただろうか]
[そのうち、バイクを動かすためにかセーガの不思議そうな表情も解かれたようだ。
少年は大人しく荷台に乗っていたが、時折進行方向とは逆の方、つまり後方へと顔を向けていた]
......-.
[ドームの入口まで辿り着くまでの間も、少年は何も喋らなかった*]
[荷台に乗っている為、セーガの呟きに少年がどう反応したかは見えなかっただろう。
どちらにしても、大人しくしており反応は無かった]
[ドームの中に入れば、きょろきょろと見回す。
雑多な情報の群れ、辺りに溢れる建物、溢れる人混み。
あっちをきょろきょろ、こっちをきょろきょろ。
顔の落ち着きが無い]
[ぴょん!]
[その時、少年は荷台から飛び降りる。
そしてセーガが見ている前で、街路の柱へ向かって走っていった。
勿論、柱はどうみても保護者には見えない。
どこをどう見ても、柱であり無機物である]
[その信号は、【マシン能力者】にしか理解することの出来ないものだった]
[それは【機械生命体】意志の塊そのもの。
都市を巡り、向ける先はドームの中央へだが、そこまで届かずとも、特殊チームや都市上層部の人間が見落とす筈が無い]
[そして、偶然にも、流れる信号を他のマシン能力者が気づく可能性もあるだろう]
[その信号を辿れば、どこの場所から発されたものかは、すぐに分かる]
[落ち着きなく周囲を見渡している少年をぼんやり見ている。駆け寄った先は普通に無機質な、電子パネルのついた柱。>>90 少年の親にはとても見えない。]
[ペチペチとパネルを叩いている様子には>>93、子供特有の興味本位なのだろうと思う。セーガは機械弄りそのものは出来るがマシン系能力は持たない。信号には気づかないだろう。>>92]
…叩いたら、壊れる。
[一応警告はするが…まあ、とりあえず、一応、口にしてみよう程度の警告だ。 ずっとパネルに興味を抱き続けるようなら、自分の手持ちの安物通信端末を渡してそちらに気をそらすくらいはするかもしれないが。]
[そのまましばらく様子を見る**]
[電子パネルに手を叩きつけた後は、そのままでいるだろう。
その本質はマシン能力者からの接触待ちなのだが、傍目にはパネルや柱大好きか、棒立ちしてるだけに見えてしまうかもしれない]
[セーガがこちらを見ていれば、少年も見返す。
どうやら、この場から動こうとはしない様子だ。
ふたり並んでいれば、倉庫街のこと、通行人がちらりと見ていったかもしれず**]
[見返されて>>95、視線を逸らそうかとも思ったが目を合わせる心配がないならまあいいかとそのまま見つめ返す。電子パネルの前から動かない、よほど気に入ったのかと考える。]
ーーー……ーーー、ほかの人も使うかもしれないから…
[しかし、ずっとそうしていてはほかの人が使えないだろうと考え、ポケットから安物の通信端末を見せ差し出してみる。
無論、安物とはいえ、通信回線やネット情報にはアクセスできる程度の性能はあるだろう。]
[こちらに興味が逸れてくれれば、電子パネルを別の人も使えるだろうなという安直な考えだ。もっとも、興味が逸れないなら諦めて様子を見ているだろうが]
[パネルを触ったまま棒立ちしている少年と>>95、それを一切の無表情で見守る青年。中々にシュールな絵面である。通行人たちがどう思うかは、まあセーガには関係ないが。]
ーーー……。
[セーガはそんな通行人たちに振り返り周りの様子を見る。近くにいる少年と近い見た目の人間はいるだろうかと、目を合わせぬよう気をつけながら見ているが……]
ーーー………。
[しばらくはそのままこの場で少年の保護者を待つだろう。
待つことは特技である、-30度の冷凍庫の中に一晩閉じ込められても次の日の朝ケロッと平然と出てきたことがあるくらいには得意である。]
[どうでもいい余談だが、その経緯から会社では彼のことを『冷凍ロボ』なんていうあだ名でこっそり呼ばれていることは内緒である**]
─ 下層区域・倉庫街 ─
[端末を差し出されれる>>96と、少年は片手で触れて、ぽちぽちぺたぺたしていた。
表面をなぞったりしているが、文字を打っている様子ではない。
そして……電子パネルからは離れようとしない……セーガの目論見通りには行かなかったようだ]
[一通り触ると、ぐい、とセーガに安物端末を突き出す]
[返す、という意味だろう]
[通行人達は、こちらを見てくる者はいるようだが、少年と知り合いそうな人物はいないようだ。
声をかけようとするのは、軽食の移動販売のおばちゃんくらいだろう。
倉庫街向けなのか、サンドイッチやホットドッグやタコスといったファーストフード系だったろうか?
『あらやだ兄弟?』などという、おばちゃんトークの始まりとなる話がなされたかは神のみぞ知る]
[軽食の移動販売が近づけば、いい匂いが束の間辺りを包んでは去っただろう**]
5人目、フリーランス ヴェス がやってきました。
──────────────────────
仰るよう、ドーム外の世界は荒廃しています。
ですが時に6腕の人間と交流しえる偶然もある。
そのような、出会いがあることもお分かりでしょう。
わたくしは、かつての世界がそうであったという、
ドーム同士の交流を取り戻したいと思っているのです。
──────────────────────
[ぷつり、と端末の動画再生を切る。
生放送などではなく、端末に落としてきたものだ。
ドームの中では、ギラギラと輝くネオンで溢れているが、ここでは殆ど明かりが無い。
その為に、満天の星々が見え、その美しさに苦々しく思うかのように顔を地に背けた]
── 昨晩・村 ──
[男が現在いるのは、【P13ドーム】を出た無能力者達が作った【村】。
ドーム内部に比較し、虐げられぬ自由の代わりに荒れ果て乾燥した大地が広がり、育てている家畜に作物は奇形を帯びているという有様。
ガラクタに埋もれるようなバラックな建物に、痩せた田畑。
井戸はあるが、原始的な生き方にほど近い。
毎日水を汲み大地に撒くなど、重労働だろう。
この村に知り合いが居なければ、【P13ドーム】の住人である男は、「機械生命体」についての情報が転がっている訳でもない場所に、来る事は無かった]
[知り合いを尋ねに来た男が、何故今こうして、家屋の外にいるかと言えば簡単な理由。
先程、知人の同居人と口論めいたことになり、悪くなった空気を変えようと外に出たからだ。
村の共有財産でもあるガラクタ……
それらは、使い道がよく分からない、廃棄物混じりの物で、必要とする人間が勝手に使って良い決まりらしいが、男の知ったことではない
……に、遠慮も一切無く腰掛け、夜空を視界にいれながら動画を再生し切ったところ]
[男の背中側から声が掛かった]
[内容は割愛するが、どうしたのだとか、そういう類の問いかけだった]
うっせーよ。
ハローだか、ヒーローだかが、気持ち悪いことを言うから、気持ち悪、っつっただけだし。
ハ
[後方を無視するように、振り返らず告げれば、ややあって頭の髪をわしゃりくしゃりとされる感触。
もしかすると溜息でもつかれたかもしれないが。
それに対する男の反応は小さな舌打ち。
それでも髪をくしゃくしゃにする繊手を拒まないのは、拒否していない証左だ]
別に寒くねーし。
そろそろ帰るわ。
……悪かったな…
[最後の言葉は極小さく、ぼそりと。
その後、幾つかの別れの言葉を交わした後、ガラクタから立ち上がる。
知人が家へ戻るのを見送り、もう一度夜空を振り仰いだ]
■名前:ヴェス(ヴェス・スターシンガー)
■所属:フリーランス
■能力:遠隔移動能力(視界に入った対象を転移させる)
■武器:短刀、銃、スタンガン
■経歴:幼少時、前文明痕跡調査隊に所属していた両親を、バグ・シングによって眼前で殺される。異能に目覚めたのは、その数ヶ月後。
中層に遺された家に住み、現在はバグ・シング関連の事件や依頼を主に追いながら、フリーランスとして活動中。
前村での偽バグ・シング事件では解決に一役かっているが、当人は自己評価を行っていない。
これはサバイバーズ・ギルトによるもの。性格は粗暴な面がある。
また、前村事件で負傷して以降、怪我自体は完治したものの能力に多少の変化のようなものもみられる。
■NG事項:感情の確定
■PLより:継続PCです。よろしくお願いします。
[ふと、食べ物の匂いがする。>>99 首を少しだけ動かして様子を見ると、そこには軽食の移動販売。忙しく働く作業員達に食事を売って歩くオバチャンの姿。]
ーーー………ーーー。
ーーー……!
[顔を見られてしまった。咄嗟に視線をそらすがもう遅い]
『アラヤダ!あんた冷凍庫区域の子じゃない?!あらまぁー、ほんっとにお人形さんみたいな顔!今日は弟さんと一緒なのかしら?なにかたべてく?』
[見事に捕まった。 目を合わせぬよう、顔を見ないよう心掛けるがマシンガントークにはかなわない。凄まじい勢いでオススメ商品の紹介をするオバチャンに、おすすめの1番安いサンドイッチセットを二人分買うことになった。]
『はい毎度……ってあんた手ぇ冷たいね!ちゃんと体あっためるんだよ!!!』
[商品を受け取る時についでに説教を受けた。なんだかすごく負けた気分になった。]
[一応、電子パネルに夢中になっている少年にサンドイッチを差し出してみる。受け取らないなら二人分食べるつもりだが]
……おとーと……ちがぅ……
[とりあえず、モソモソと呟きながら腹ごしらえを始めた*]
── 昨晩・村 ──
[満天の星空は嫌いだ。
昔の事を思い出す。
ドームの外に出れば、都市の明かり等は無い。
だから、星空が見えるのは当たり前ではあったが]
『何時か、人類は元通りの生活を取り戻す。
その為に、父さんと母さんは頑張っているんだ』
[亡き両親の言葉が頭に木霊する。
滅ぶ前の、前文明の痕跡調査隊に幼き日の自分がこっそり潜り込んでついて行かなければ、あんな惨劇は起こらなかったのではないかという自責の考えを、今も拭い去れない]
[軽く頭を振り、ガラクタを降りてドームへ戻ろうと、村まで乗ってきた乗物に近づいた所、それ>>#2>>#3が見えた]
流れ星?
…………
[浮かんで来るのは、昔の言葉。
最近は、こうして親のことを思い出すことが、前より多い気がする]
『ヴェス、見てみな。
流星だ。
流れ星に、願いをかければ、願いは叶うもんだ』
『ほらヴェスも、星に願いをかけてごらん』
[村にいる知人はさておき、ドームの知り合いの前なら絶対口にすることは無かっただろう]
もう一度、
(父さんと母さんに)
会いたい。
やりなおしたい……
[二筋の流れ星は不思議なことに、落ちきるまで消えることは無かった]
─ 下層区域・倉庫街 ─
[マシンガントークおばちゃんの声に反応したかのように、少年はセーガとマシンガントークおばちゃんを見上げる。
立て板に水のおばちゃんのセールス。
軽食が乗せられている移動販売台を覗き込むように顔を動かす。
やがて、おばちゃんはピカピカツヤツヤした顔で去っていった。
残っているのは少年とセーガと、サンドイッチである]
[セーガから、サンドイッチを差し出されれば受け取る。
ツンツン、とすれば、指がぶにょんとパンの中にめり込んだ。
具材がはみ出そうになり、アブナイ。
ずぼり、と指を抜き出すと、具材を摘まみ、ぴらぴら。
ぐいぐいと親指と人差し指の間で具材のひとつを圧すと、パンの間に戻す。
セーガが見てない下で、顔の前面が動きかけ、否、寸前顔は何も動かずに、セーガを見上げた。
セーガは、包みは食べないようにして、中のものだけを食べている。
少年は、大きく口を開いて、サンドイッチだけを食べた]
ー下層区域 倉庫街 ー
[サンドイッチを手渡すと、受け取ってくれた。>>115
フゥ、とひとつため息。その瞬間自身のコートの襟が軽く凍って少し呼吸を止める。]
[1歩だけ少年から離れてもすもすとサンドイッチを咀嚼し始める。食べる速度は遅い。 サンドイッチをつつき回していた少年を横目にゆっくり食べる。味はまあ悪くないと思う。]
[零さぬように丁寧に食べていたし、一歩離れたこともあってイギーの顔の様子が一瞬だけ人間の動きにしては奇妙な動きをしたことには気づかなかった]
ーーー………? ーーー…?!
[気づいた時にはサンドイッチは一呑みにされた後。>>116
ちなみにこちらはまだ半分も食べていない。]
(……そんなに…美味かったのだろうか)
[一瞬で消えたサンドイッチに、鉄面皮も流石に驚きを隠せないようで。珍しく脳が人間らしく言葉を発してくれたような感覚に陥っていたのであった。*]
── ドーム ──
[流れ星を見た翌日。
男は、早朝に治癒師の家を訪れた後、スラム街へと足を向けた。
スラム街には、腐れ縁もいるが、今日のところは、耳利きのショー>>0を探しに来たところだ。
どこにでも顔を出しているが、見ない時はトンと見ないのがショーだった]
っつっても、先ずはお前に話を聞きに来る訳だけどな。
[男がスラム街で先ず訪れたのは、"何でも屋"スティーブの店だったか*]
6人目、『死神』 ゲイル がやってきました。
─── 下層倉庫街発、中枢行、ってか?
穏やかじゃないねぇ。
[口端を持ち上げながら固形栄養食を完食すると、手を払って身支度をし始めた。
いつも持ち歩く護身機器と、いくつもの携帯端末。
それからついでの買い物のためにキャッシュを分割した数枚のカード。
他にも必要なものを身に付けて、ゲイルは玄関へと向かう]
面白いものであれば良いが。
[最近は本業もマンネリ化していて、雲隠れよろしく大人しくしていたところ。
そろそろ何か動きたいところでもあった*]
■名前:ゲイル・クロイツ(『死神』)
■所属:フリーランス(犯罪者)
■能力:マシンハック(+影操作、影同化、影変化、千里眼、他)
■武器:手製のびっくりどっきり機器(+影)
■経歴:上層区域に住む開発者。外見年齢20代後半。個人で様々な機器類の開発等をしており、会社への売り込み等をしている。部品を調達するためにスラム街を訪れることも多い。
(※PL視点情報
正体は上層区域の異能者を中心に首狩りをする暗殺者、通称『死神』。自分の思想のために暗躍しており、依頼は受けていない。
特殊チーム案件となっており、能力を駆使して特殊チームの追跡を躱している。
暗殺家業中は自身を影で覆い、変化させることで別人に成りすましている。声も変声機を使う念の入れっぷり。
『死神』時の姿は、真っ白なタキシードとシルクハットを纏った怪盗のような姿。顔は白い仮面に覆われている。
また、暗殺対象には予告状を出し、防がれた場合は次の予告状まで狙わないという、愉快犯的な行動を取る。
中層・下層のどこかに隠れ家を複数有している。)
■NG事項:感情・思考の確定
■PLより:暗殺者とか言ってますが、今回は暗殺業お休みです。姿が変わったりするので面倒おかけしますが、よろしくお願いします。
プロフの()内は犯罪者としての部分。通常時は使用しません。
肩書き部分は変装時の名前となります。
─ 下層区域・倉庫街 ─
[少年の指は、食べ物をこれでもか!という程に突き回していたのに、汚れていない。
今は手に持った包みにじっと顔を向けている]
[くいっ]
[その顔があげる。
セーガの顔の少し下に顔を向けているようだ。
襟>>117を見ているのかもしれない*]
[…凍りついた氷の結晶が張り付いているコートの襟。普通の人ならこんなところに氷やら霜やら貼り付けて歩きはしないだろう。それが珍しいのかもしれない。セーガはそう感じた。]
……ごめんね。触っちゃ、ダメだよ。
オレ、冷たくて、凍らせちゃうから。
[それだけ、ポツリと伝えた。 ]
[…さて、しばらくいたが…誰かが現れる様子もない、若しかしたらここにはもう親はいないのかもしれない。]
…迷子センタァ…
[どこだっけ、と手持ちの地図を広げ始めた*]
へーい、いらっしゃいませー
[気のない返事、]
旬な情報。
ショーなら、
[くいっと、親指で方向を指差し]
"今日は酔いたい気分"だとさ。
[向こうには、ボロながら、
飯が食えるような屋台が集まっている。]
一杯奢ってくれるやつ探してたから、
まだいんじゃねぇの。
[目の前の腐れ縁の男へ伝える。]
[ヴェスとは子供の頃からの付き合いだ。
ヴェスの両親がバグ・シングに殺され、失ったばかりの頃、スラムをさまよっているときに、知り合った。]
なーんか。俺、知らねぇうちに、
"何でも屋"とか言われてんだけど。
[確かに武器以外は何でも売るが、
何でも屋、と言われるようなことはしていないつもり、ではある。
が、此処最近、どうもそう呼ばれているようである。]
7人目、日陰の花 エーディ がやってきました。
[いつも通りの日常。
いつも通りの起床から始まり、いつも通りの質素すぎる朝食や簡素すぎる身支度を経て―――
いつも通りの花の世話]
[スラム街に花は咲かない――というのは流言飛語だというのを彼女は知っている。
花が珍しいとされているのは事実だが、それは別として咲く場所はちゃんとある。
いつからあったのか誰も知らない、己が住む部屋程度の広さしかない花畑。
自宅から歩いて数分の距離しかないその場所に、いつも通りに彼女は赴く]
[花畑につけば片隅に片膝をついてしゃがみ込み、紫の花弁の一枚に触れる。
途端に、ごくごく断片的にではあるが、
昨夜の花畑周辺の光景が脳裏に流れ込んでくる。
夜だけあって訪れる者といえば野良らしき猫くらい。いたって静かなものだった]
……よーし昨夜も異常なしっと。
[人も花もドームの外で起きていた“異常”には気付かない。気付きようもない]
[この場所のことを教えてくれたのは世話をしてくれたじーさんだった。
無能力者の孤児だった自分を拾ってくれたばかりか、
“エーディ”という大層でない名前もつけてくれた。
なんでも“食用花”という意味の言葉に由来するのだとか。
昔はもっと可愛らしい名前にしろと抗議したものだ。
そのじーさんも2年前に死んだ。大往生だった。
残ったのは自宅とじーさんがコツコツ貯めてたキャッシュと、
このスラムにおいてどうにか生き残るための最低限のツテであった]
[だがキャッシュの方は1年くらいで底をついた。
じーさんがけちくさくてロクに金を残していなかったせいじゃない。
知人に騙し取られたようなもんだ。おまけにそいつは借金を残して姿をくらませたときた。
安易に人を信じた私がバカだったねうん。
借金の取り立て人は粗暴だし容赦なく花を踏み荒らすし、
おまけにこっちを完全に下に見ていた。持つ者が持たざる者を蔑む構図ってワケだ。
この構図がひっくり返ることを――別に信じてもいない神に祈ったりなんだりはしていなかったが、
それでも異能が発現した時は正直嬉しかった。
これで借金取りに仕返しできると思っていた、
その時点ですでに私は“私”じゃなくなってたんだろう]
[「連続異能暴走事件」の犯人が薬剤を投与した時のことは覚えてはいないが、
その薬剤の影響でやらかしたことについてはわりと覚えている。
借金取りに仕返ししたり当時のバイト先だった店をぶっ壊したり……(ど真ん中に樹を生やしたっけ)
その時負った怪我も治り薬剤の影響も抜け頭も冷えた後、
警察のお世話になってさらに頭を冷やし……
やっと自由の身になれたのが3ヶ月ほど前だ。
バイト先はさすがに変えざるを得なかったし借金がチャラになったわけじゃない(むしろ増えた気すらある)。
頭を悩ませることは絶えないが――
それでも明日につながるかもしれない今日を生きている]
■名前:エーディ
■所属:スラム街在住
■能力:
・植物操作能力→植物を意のままに操る。植物の成長を促進させることもできる。
・サイコメトリー・精神感応→どちらも対植物限定。またかなり弱め
■武器:短銃・電磁警棒あたりを予定
■経歴:スラム街の住人。酒場でバイトして生計を立てている。
元は無能力者だったが「連続異能暴走事件」により上記の能力を得た。3ヶ月くらい前まで警察機構のお世話になっていた。
口調はやや乱暴だし護身用に武器は持っているが争いは好きではない
■NG事項:特にはないかな
■PLより:よろしくお願いします。
─ →下層区域・倉庫街 ─
[上層区域から下層区域は遠い。
徒歩での移動なんてする心算も無く、知り合いの転送屋に頼んで下層まで転移させてもらう。
転移能力を持つ者が経営している店であり、指定の場所へと飛ばしてくれるのだが]
[何故か地面から1m程の高さに放り出され、バランスを崩して尻から落ちた]
〜〜〜 っんのやろぉ〜〜!!
金取ってるくせになんつー雑さだ!
[知り合いだからこその悪戯だったかも知れないが、やられた方は堪ったもんじゃない。
強かに打ちつけた尻を擦りながら立ち上がり、信号が流れてきた場所 ─── 倉庫街にある電子パネルの方へと向き直った。
近くにいるのは青年が一人と、小さな子供が一人]
変わった信号送ってたのはどっちだ?
[問いかけは両方へ。
けれど電子パネルへと触れていることから、小さな存在が発信源であろうことは直ぐに推測出来た。
そっちか?と差す指は子供の方へ*]
── スラム街 ──
ハ、そうかよ。
[ピンと、肩にかかった髪を払う]
いいんじゃねーの、"何でも屋"呼ばわりで。
そう違っちゃねーだろ。
おっと。
出所は俺じゃねーからな?
[両手をあげて、スティーブ>>128>>129へ男からの呼び方の出ではないと否定する。
呼ばれるようになった可能性のひとつとしては、3ヶ月前の「偽バグ・シング事件」の際にスティーブも関わった行動からくらいのものだろうか?*]
─ 下層区域・倉庫街 ─
[マフラーを見てみた場合>>126、マフラーも汚れていないのが分かるだろう。
街路や柱にも汚れは見られない……隠しているのかペロペロ舐めてしまったのだろうか……その場合、少年は意地汚いということになるだろう……]
[コートの襟は霜ついたかのよう。
冷気が漂っていたろうか?
少年の顔に不思議そうな様子は一切無かったろう]
[セーガから、ポツリ言葉が落とされて手持ちの物で調べ始めても、顔は向けられたままだった。
それは、セーガが地図で調べ終わるまで続くだろう*]
[時空の歪みを観測>>140]
[少年がそちらへ顔を向けたのは、セーガよりも早かったか否か]
[どのような判断が働いたのか]
[少年は電子パネルから手を離し、ゲイルへと近づき、手を差し出した]
[ゲイルは手を取ったろうか?*]
― スラム街・花畑 ―
[で、今日はバイトは休みである]
平和だなぁ……。
ここには赤ら顔でこっちを見てくる酔っ払いの親父もうっさいゴロツキ同然の客もいない……。
[手製のベンチに腰かけて平和を堪能するエーディ。
借金取りが(家にいないからと)こっちに来ることはあったが、もはや花を踏み荒らしていくことはない。
安堵する一方、薬剤の影響で乱暴になっていた頃の実力行使が効いたということになるので複雑な面もある]
そう…
[そう違っちゃいねーだろ、その言葉に一瞬納得しかけ、
いやいや、と思い直し、]
……そうかぁ?
[出処は自分じゃないと否定する言葉に、]
へいへい。わーってるよ。
[そう、返せば、溜息をつく。]
……面倒事は勘弁してもらいたいんだけどな。
[とは言うものの、まぁ、そう呼ばれるようになったのは
「偽バグ・シング事件」の後から。
が、目立つことを男は好まなかったため、
男はそのまま日常へと戻ったのだが、]
[その事件の翌日。
少し、いや、かなり。
ヴェスと衝突する出来事があったのだが、それが男の機となったか。
男は"無能"でいることをやめようとしている。
おそらは、そっちが、理由だろうが、本人に自覚はない。]
ま、今日は俺じゃなくて、
ショーに用があんだろ。
居なくなる前に行ってこいよ。
[そう言えば、ヴェスはどうしただろうか。*]
[マシン能力者ならば接触での会話も可能だろう]
『貴方の所属を問う。
貴方は特殊チームか?』
[マシン能力者に伝わるのは、渋いバリトン。
能力により変換された彼イグナティウスのコエだった]
[其れは重く複雑かつ巨大な機構が噛み合わさり動く様な機械の言語。
P13ドームの、一般的に使用されている機械とは全く似ても似つかぬ初めて触れた者に恐怖すら覚える圧縮された情報の塊の一端*]
[花畑の花は時期に応じてラインナップを変える。
大方は花から採れた種を順繰りに植えているが、たまに買った種を植えてみる場合もある。
こうして花畑の花の管理人めいたことをしてはいるが、
この花は私のものではない、いやむしろ誰のものでもない――というのがエーディの主張である。
もともと誰のものかもわからぬ土地に咲いた花、ゆえに]
[花屋をやろう、なんてことも考えたことはない。
あるがままを眺めているのが一番好きだし落ち着く瞬間でもある。
それでも需要は生じる。
バイト先に花を飾ったら普通に喜ばれたし(前のところでも今の酒場でも)、
無邪気なスラムの子供らが何食わぬ顔でたまり場にしてくる。
たまに花を食ってみようとする子供もいる。そんな時は慌てて止める]
── スラム街 ──
色々やってるじゃん。
[スティーブ>>148にすげない言葉を返す。
面倒事は勘弁には、黙り込みながら]
[スティーブ>>149の変化は、幾つかは感じていただろう。
同じように、少しばかり自身も変わっていたか。
前よりも、苛々する事も少し少なくなれば、ぽろりと素直な気持ちを口にしてしまうこともある。
スティーブ以外の人間に対し、自分へ辛く当たるのが軽減された部分は、態度も軟化を見せていたかもしれない]
[1]
[2]
[3]
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