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風が吹き砂塵舞う。
ここは、砂や岩に囲まれ、
寄せ集めの材料で作られた、がらくたのような村。
村から、遠く離れた場所にかすか望むのは、丸いドーム。
この荒廃した世界でも、繁栄する欲望の都市のひとつ。
1人目、エースサイキッカー アーネスト がやってきました。
この村に、犯罪者が逃げ込んだ。
見つけるんで、アンタ達、アタシ達に協力しな♥
[【P13ドーム】から、流線型の大型バイクで乗り付けた女…アーネスト…はそう口にした。村では見る機会など無い機体だろうか。]
企画:kkr
音楽:Ur Love music.
thx.Charactor/Player, RoM, and Master Melonko.
村の設定が変更されました。
[事の起こりは、暫し前に戻る]
── 回想:P13ドーム/上層階層 ──
何だい、アタシを呼び出すなんてサ。
[欲望の都市/P13ドーム。
アーネストはある日、上層部から呼び出しを受ける。
上等な白いソファに足を組んで座ると、流れるように煙草を取り出し、人差し指を先端に近づけ──]
[ボッ]
[指先に小さな炎が点り、煙草に火が点る/パイロキネシス。]
[紫煙揺らぐ中、差し出される写真と資料一式。]
へぇ。こいつがね。
[煙草を咥えたまま、其れらを一瞥。
なるほど、人の良さげな男の写真だ。
スラム街の貧乏人を、ていの良い実験体として扱い、悪事がバレれて賞金首となった後は、賞金稼ぎの異能者集団達に追い回されたり、派手なドンパチ。
その後は、どこをどう巡り巡ったのか、ドームから逃亡と来た。
ドームから出て、どこに逃亡するというのやら。]
元医師が、足を踏み外した――って訳じゃァ無いみたいだネ。
こいつを捕まえろって事かい?
[煙草をぷっと吐き出せば、パチンと鳴らした指と共に煙草が炎に包まれ灰となり、その灰が何時の間にか浮いている灰皿へと落ちた。]
コイツは、ハナから自分の欲望を満たす為に、医師の仮面を被ってた感じだネ。
で、この犯罪者がドームから逃げたから上層部直属の、アタシ達チームが、確保にネ。
ハイハイ、お優しいボスだこと。
[真贋を見極めるかのよう、アーネストは目の前の上司。
つまるところ、この都市の管理運営をする一員をねめつける。
しかし、すぐにニヒルな気怠げな笑顔を浮かべた。]
まァいいサ♥
ミズも、蔓延する犯罪にはよくよく梃子摺ってンねェ。
準備が出来次第、かっ飛ばして行って来るよ。
[そして、特殊チームに仕事の概要を伝え、一足先に自らは、愛機である大型バイク、月光<Gekko>を駆り、その犯罪者が逃げ込んだという村へとやって来たのだった。]
【自己紹介テンプレート】
※ログで一度書き、短縮版を自己紹介メモに記載推奨です。
■希望役職:(希望はメモの方へだけ、記載して下さい)
■名前:
■所属:(特殊チーム・村の住人・フリーランスなど、立ち位置)
■能力:
■武器:(あれば)
■経歴:
■NG事項:(何かあれば)
■PLより:(何かあれば)
■名前:アーネスト(E・E・E)
■所属:特殊チーム
■能力:念動力・発火能力・転移能力・念話等。
■武器:サイキック&重火器。
大型バイク「月光<Gekko>」に乗る。
■経歴:
複数能力を持つ、エースサイキッカー。
普段ドームで上層部から任ぜられた特殊チームを率いており、その前はフリーランスだった。
口調の通りの性格。快楽追求気質だが、姐御肌でもあり悪態付きつつも面倒見は良い。
周囲の状況を確認せずに銃をぶっ放す癖があり、(巻き込まれるのを周囲が恐れての)単独行動も多い。かもしれない。
NPC犯罪者を捕まえる為に、この村に特殊チームの何人かと共に訪れた(筈)。
尤も、現在は大型バイクで一人先行した為、恐らくメンバーが傍に居なくてもおかしくは無いのではないかと思われる。
■PLより:
特殊チームの人員が本当に居るかはこれからの参加者・見物人次第。(居なければ居ないでどうにかします)
皆さん、宜しくお願いします。
/*
プロローグ中のみ、表ログでの「/*中の人記号*/」を使ってのPL相談・縁故相談などは自由にして貰って構いません。勿論、メモのPL会話も自由です。
何か不明点あれば、アーネストへ質問を投げて下さい。
── 現在:村 ──
……って訳でねェ。
[大型バイクを駆ってやって来たドームの人間に、興味を惹かれてか集まって来た村人達へと、アーネストは説明する。
資料に書かれたもの>>2のうち、話して良い部分をピックアップするように話を行った後、]
その悪事を働いた、犯罪者の元医師の男を捕まえにこの村に来たのサ。
この村で、不審な人物を見かけたり、妙な怪我人だかは出て無いかい?
[村、と言ってもある程度の人と広さはあるだろう。
さて、話を聞いていた住人達の中で、名乗り出て話をしてくれる者はいるだろうか?**]
エースサイキッカー E・E・E が見物しにやってきました。
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
エースサイキッカー E・E・E は、支配人に任命されました。
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
2人目、羊飼い メロス がやってきました。
■名前:メロス
■所属:村の住人
■能力:なし
■武器:杖(使おうと思えば)
■経歴:家畜(主に羊)の世話を生業とする若者。
ドームへは基本近寄らないが、若い男手として必要に迫られれば行くことはある。
■NG事項:特になし
■PLより:よろしくお願いします
― 現在/村 ―
[見慣れぬバイクで乗り付けた女>>5から説明を聞かされる]
はあ……厄介なことになったな。
[最初は不躾な女の態度に不審を抱いていたが、事情を知れば顔を顰めることとなる]
関わりたくねぇと言いたい所だが、村人に危害を加えるとなればそうも言っていられんしな。
[怪我人に関して訊かれたということはそういうことなのだろう。
ドーム内で無能力者がどのように扱われているかは、自身にも多少なりとも覚えがあった]
とりあえず、こいつの歩き回る範囲にはなにもなかったが。
ま、しばらくは警戒して見回ることにするよ。
[傍らの羊の背を軽く叩きながら言う。
或いは、女の周囲に集う人々から、新たな情報が出てくるのが早いか**]
[人の良さそうな顔の青年>>9が見える。
傍らに見えるのは『羊』と呼ばれる、獣だ。
青年が、顔を顰めて口にする言葉は、降り掛かった理不尽への、渋々の承諾のように聞こえたか]
悪いネ。
追い詰められた奴は、何するか分かりゃしない。
ま、犯罪者の確保はアタシ達でやる。
アンタらには、無理に手伝って貰おうとは思ってないから安心しなヨ。
[村の住人達は、能力が無いのだ。
無謀に突っ込ませるような愚策など、取らせる訳も無く。]
3人目、不機嫌 エイミー がやってきました。
―村―
[辺鄙な村に大型のバイクはとても目立つ。
持ち主であろう派手な女とメロスが話しているのを眉間にしわ寄せじっと見つめ、やがてぷいと顔をそらした。]
あれ、何。
[メロスが女から離れたタイミングでぼそりと話しかける。
変わらず眉間にしわを寄せたまま。
それはいつもの事だが、今日はとりわけしわが深い。
事情を聞くと一瞬しわを更に深めてからため息をついた。]
……めんどくさ。
[面倒事は嫌いだ。
能力者がらみならなおのこと。]
だけど──
[アーネストは煙草を取り出し、青年や村人達の前で、指先に火を発生させた。ふぅ、と煙を吐き出し]
手伝ってくれるンなら、相応の謝礼。
情報だけでも礼は弾ませて貰うからサ♥
[危険の少ない事柄の手伝い、という意味でアーネストは口にしたが、さて村の住人達にはどう受け止められたか]
ここいらじゃ、電子通貨じゃなくてトークンか貴金属かい。
そっちの払いでもいい。
[ウインクをひとつ。
『羊の歩き回る範囲には何も無かった』という情報を教えてくれた青年へと、煙草を一本、差し出す*]
[娘は何の能力も持ち合わせていない。
強力な能力者を多く排出する一族に生まれたはず、だったのに。
そんな娘への風当たりは強かった。
一族の者からはもちろん、一族をやっかむ外部の者からの八つ当たりも受けた。
哀れみを向けられる事もあったが、何の救いにもならなかった。
R13ドームを出たのは14の時だった。
無能力者の集まりなら娘も受け入れられるかもしれない。
そんな希望を抱いて家出同然にやってきた。
出自の事は隠していたが、身に着けていた上等な衣服で何かを察する村人は多かっただろう。]*
■名前:エイミー・ブラック(本名:アリッサ・ラドフォード)
■所属:村の住人(ドーム出身)
■能力:なし
■武器:考え中
■経歴:R13ドームの名門家出身。家出して村に飛び出してきた。捜索願はでているようだが、あまり熱心には探されていない模様。
■NG事項:なし
■PLより:よろしくお願いします。不意に離席することがあります。動作の確定歓迎。
[娘はアーネストら特殊チームの面々から顔を背けている。
万が一顔を知られていればなおのことめんどうだ。
名門ラドフォード家の娘とはいえ、出来損ないに興味を持つほどエリート達が暇でない事を祈っている。]*
[アーネストは、一人>>3で、大型バイクを使い先行して来た為、もしかすると、特殊チームの人員は見えない、かもしれない。
場合によっては、アーネスト一人が、犯人確保にあたるだろう。
人の良さそうな青年と、不機嫌な少女の組み合わせ>>11。
先程話しかけた青年に、少女が話しかけるなら、一瞥し、ヒュゥと冷やかすように口にする。
アーネストが、少女へ行った反応は、今はそれくらい。*]
参ったな。
……いや、あんたに文句言っても仕方ないんだろうが。
[ここは貧しくとも平穏を選んだ者たちが集って作った村だ。
亡き両親からはそのように聞かされていたし、自身もそれに賛同したからこそこの村に残っている。
そうして築き上げて来たものが、外部の人間に荒らされるのは気持ちのいいものではない]
そりゃあ有難い。
村の連中には、怪しいのを見掛けても下手に手を出すなと言っておくよ。
[無能力者が能力者を相手取ろうと考えてはいけない、などということは、皆身に染みてわかっていることだ。
逃げても何を差し出してもいい、まずは生き延びよと、それは村の無能力者が日々肝に銘じていることだった]
[青年と娘が語り終わった後にでも、ひとつ問いを投げる。*]
そこの不機嫌そうなお嬢ちゃん。
アンタは何か見たかい?
物音を聞いたでもいいンだけどネ♥
[そのやりとりの最中、眼前で指先に灯された火>>12。
それはやはり彼女も異能力者であり、別世界の人間であると、見せつけられるようでもあった。
不快を表すように眉を寄せつつ、彼女に答える]
そうだな、電子端末なんて持ってる奴はそうそういねぇ。
おれらにゃ形のあるモンしか扱えねぇのさ。
[電子通貨と比べればその価値は不安定で、場合によっては買い叩かれることもある。
それでも細々と自給自足の生活をする村人にとって、医薬品や工業製品等と引き換えられる金品は貴重なものであった]
……あ?
[そこに差し出された煙草。
嗜好品はそうそう手を出せるものではないが、何よりスラム街では劣悪な品や偽装したドラッグも流通しており、一本抜き取ったそれを思わず矯めつ眇めつする]
ハン、……これでも3日分の飯代くらいはするんだろうな。
[最終的には、そう言いつつ受け取るのだが]
[アーネストから離れたところで声を掛けられる>>11。
数年前に村の住人となった彼女は、常に不機嫌そうに眉根を寄せている。
しかし今日は一段と不快感を露わにしていた]
ああ、どうも犯罪者がこの村に逃げ込んでいるらしい。
――本当に、面倒なことだな。
[事情を聞いて溜息をついた彼女に同意する。
しかし、彼女の不機嫌の理由は、犯罪者の存在だけではないようにも思えた]
まあ、無理に関わる必要なんてないさ。
極力危険は避けるようにしたらいい。
[そう声を掛けはするが、彼女の不安を和らげられたかはわからない。
ドームの中でも下層ではそうそう見られないほど上等な衣類を身に付けて村へ現れた彼女の過去を、青年はまだ訊ねられないでいた*]
(あ〜あ、全く胸糞の悪い仕事だよ。
モクでもやってなきゃ、やってらンないネ!)
[チリチリと燃えて短くなってゆく煙草を咥え、内心で悪態をつく。これなら、派手に犯罪者を追っていた方がマシだろう。
しみったれた村に、この目の前の青年を含む、何人かの村人達が抱いていたり、向けられたりする、視線と感情が鬱陶しい。]
アタシをここに送り込んだ奴は、申し訳ないって言ってたねェ。
ここは都市外だ。公式の謝罪なんてのは、絶対無いだろうが──
[複雑な政治の力学の話は、したい者がすれば良いので、放っておく。]
そうしてくれるかい?
怪しいものを見たら、教えてくれるだけでいい。
[村の住人達へ、下手に手を出すな>>17と伝えてくれるなら、この青年に任せよう。]
[トークンや貴金属など、謝礼は現品による事に緩慢に頷くと、]
ああ、そうだ。
この村の纏め役は居るかい?
村の傍にテントを張らせて貰いたい。
アタシ達チームの陣としてネ。
犯人による怪我人が居たなら、そこで手当も出来るし、怪しい相手をしょっ引く先が村の空き家とかだと、アンタ達も嫌だろ?
ついでだ。アンタ達住人の中で具合悪い奴が居たら、サービスで診てあげるよ。うちのチームの子がね。
[救護兼犯人確保用のテントの設営許可を、一応村の纏め役に取ろうという気はあるらしい。
既に、この村に医師などが居るなら、無用な申し出を最後に付け加え。そんな会話が終われば、青年とは一度離れたか。*]
[>>20メロスの助言に頷いて同意する。
ちらちらとあちこちへ視線を走らせるが、いつもと変わらないように見える。
やぁと犯罪者が顔を出すわけもない。
メロスは今のところ、何も聞かずにいてくれる。
ありがたくは思っているのだ。
娘自身、ちょっとは愛想よくすればいいとは思うのだ。
が、あいにくそんな方法はわからなかった。
鏡に笑いかけてみるも、映る笑顔には違和感しかなかった。]
……そうね。
[気遣ってくれたらしきメロスにぼそりと返す。
案じ返してもよいのかもしれないけれど、余計なお世話である気もする。]
気をつけてみるわ。
[彼の手にある煙草に目をとめると苦々しげに眉を寄せ、ぷいと振り向き歩き出した。]
[アーネストと離れた後、エイミーとしばし言葉を交わす。
こちらの気遣いに返ってきたのはぼそりと短い言葉だけだったが、身を護る意識をしてくれるだけでも今は十分だ。
何より、自分たちは無力な者の集団なのだから]
助けを呼ぶ時は遠慮するんじゃないぞ。
[出自は知らずとも、彼女が若い女性という護るべき対象であることに変わりはない。
ぷいと振り向き歩き出した背中へそう声を掛け、手の中の煙草を隠すように握り込むのだった**]
/*
長老のことを話題に出しましたが、特に何か決めている訳ではないので、PCNPCとして使いたい(或いは別に村のリーダー役を出したい)場合は好きにしてくださって大丈夫です。
村の設定が変更されました。
(ドームなら、ぶっぱすればいいだけなンだけどねェ。)
[咥え煙草のまま、遠慮なく向けられている感情なり>>26をバイザーの下で見ている。]
ハ。
うちの上司の考えてる事なんて、知らないヨ?
ま、お人好しな部類だけどネ
[青年の口ぶり>>26に告げる。
ここに、ドーム上層の“元支配階級者”なりでもいれば、一般的な上層側の考えの一端でも分かるのかもしれないが。]
[青年の言う通り。
強い能力を持つ者にとっては、無能力者は路傍の石に近しくはあるだろう。塵芥に等しい。
尤も、アーネストが鬱陶しく思っているのは、“そういう存在が感情を向けて来る”という行為についてでは無い。]
お互い気持ち良く行きたいじゃないかい。
[損をするばかりではないみたいだ>>27、という言葉に一言返答。]
thx。
じゃあ、アタシは一度そちらへ向かわせて貰うよ。
[教えられた長老の家の方向を一瞥し、そう告げた。*]
── 青年メロスと一度離れてから>>25 ──
いいヨ。
呼び止めて悪かったネ、レディ・ブラック♥
気ィつけな。
何か見つけたら、すぐ呼ぶんだよ。
[艶やかな黒み帯びた髪からの、あだ名を口にする。
不機嫌な少女>>30が、どこへにか歩いて行こうとするのに忠告した後、長老の家へと向かう。]
[アーネストが居なくなっても、集まっている村人達によって、犯罪者が逃げ込んで来た事などは、後から来た者達にも伝わるだろう。**]
[レディ・ブラック。
初対面の女にこの村での名を呼ばれ、驚きの視線をちらと女へ向けた。
それから、メロスの方へ。
たぶん、彼が教えたのだろうと。
再びアーネストの表情をうかがい、ほどなくしてまた目をそらした。
落ち着きなく見えたかもしれない。]
……ええ。
[忠告へあいまいに頷く。]
そちらも、怪我に気を付けて。
[冷えた声で伝える。
エースサイキッカー様にはそれこそよけいなお世話だろう。
ぷいと背を向け、彼女から離れた。]*
―井戸―
[洗濯物を入れた桶に井戸水を注ぐ。
始めは手際が悪くて笑われたものだ。
ドームにいた時は洗濯物はボタン一つで洗えたし、そもそも使用人がいた。
ちびた石鹸を使い、洗いはじめる。
そろそろ新しい石鹸を調達しなければならない。
メロスか誰か、ドームに行く村人に頼まなくては。
娘自身はドームを避けており、誰かに頼らざるをえなかった。
がしがしと洗濯物をこする手にはいつもより力が入っていた。]
……どうせ何にもできませんよ。
[皆して、一人でかかるなと言ってくる。
気遣いとはわかっている。
わかっているのに、娘はいらだちを抑えられなかった。]**
特殊工兵 トレイン が見物しにやってきました。
し〜ごと、しーごと、荒野を越えて〜♪
今日も俺ちゃんぜっこーちょー、ってかー。
[思わず気の抜ける歌声とともに、男は村の入り口を跨ぐ。]
ハッハ!なにここ何もないでやんの!
俺ってばこんなところにいたら干物になっちゃいそう。
お前もそう思うよなー、ポルポ?
[男の後ろには巨大なホバーキャリーが追従する。山積みのコンテナの上からポルポというワードに反応して、半球体の機械がピコピコと点灯しながら顔を覗かせた。]
そうだよなー、そうだよなー、さすが我が生涯の友。
こんな仕事さっさと終わらせて、煌くマイスイートホームに帰りたいよな〜。
[コンテナを伝って降りてきたポルポを抱き上げると愛おしそうに頬ずりをした。]
姉御はもう着いてたのか、相変わらずイカしたバイク乗ってるじゃんかよー。
たまんねーなー、バラして組み立てて俺色に染めてやりてーなー。
[周囲にアーネストがいないことを確認すると、大型バイクを舐めまわすようにあらゆる角度から眺めるのだった。]
■名前:トレイン
■所属:特殊チーム
■能力:念動力
■武器:自動小銃
■経歴:特殊チームの後方支援担当(雑用)。スプーン曲げから精密機械の作成まで念動力でこなす。機械マニアで相棒はポルポ。
■NG事項:特になし
■PLより:よろしくお願いします。
(お人好し、ね……)
[アーネストと別れた後、彼女の言葉>>31を反芻する。
確かにドーム上層に居る多くの能力者と比べれば、温情ある扱いをされている方なのかもしれない。
しかしそれらも結局は、明確な上下のある相手からの上から目線な扱いに過ぎなかった]
[こちらから声を掛けた少女はといえば、一瞬立ち止まるも無言のまま去っていった>>30。
彼女との距離を測り兼ねている人間には、それ以上出来ることもなく。
まずは村人へ危険の周知をするために、こちらも立ち去っていく]
[その時、近くに居た羊の一頭が、顔を上げべええ、と鳴いた。
顔を向ける先は村の入り口の方向。
警戒を高めるべき時だ、確かめない訳にはいかなかった。
家畜小屋へ羊たちを誘導すると、そちらへと足を向ける]
(どうもよくないねェ。
住人に怪我はさせたく無いンだが、突っ走って動きかねないンじゃないかい。)
[名前を尋ねなかった羊飼いの青年や、先程一言二言言葉を交わした少女、村人達の態度を思い返すに、そんな想像が頭を過ぎる。]
── 長老>>27の家 ──
[長老の家に辿り着けば、簡単に経緯を再説明する。
例外的に長く生きている、という人物へとアーネストは片眉をあげて反応し、対面に胡座をかいて座る。
その間も、咥え煙草だ。]
村人から既に耳に入ってるかもしれないが、
もう一度説明させて貰うヨ。
[再説明したのは、ふたつ。
ひとつ>>2、
P13ドームから元医師の犯罪者が村に逃げ込んだ事。
ひとつ>>23、
村の近くに特殊チームの陣を、救護兼犯人確保用のテントの設営したい事。
最後に村の纏め役に差し出したのは、小袋に包んだ迷惑料か。]
── 長老の家 ──
こいつは迷惑料。
何かしら有益な情報なり事件解決の補佐なりがあれば、謝礼は別に払う。
ついでに、具合の悪い奴はサービスで診るってことで。
[形式としてか、許可を得る。
そもそも、ここはドームの圏外の村。
本来はこんなに譲歩する必要も無いものではあるのだが──。]
村長のアンタには話しておくけど、今回の奴は厄介でネ。
[“特殊チームに所属”しアーネストと共に来ている者なら、誰でも知っている内容を伝えるか。
それは──“とある薬剤”について。
違法な実験の概要と、その結果と結末を。*]
[咥え煙草をしながらの交渉は、敬意を持った物では無いと映るだろうが、いずれにしてもどんな権力者の前でもアーネストの態度はこんなものだった。]
はァ、やれやれ。
かったるいね。
[長老の家を出た後、ぼやく。許可はとった。
後は、後続で来ている筈の特殊工兵のトレインに、さっさと救護兼犯人確保用のテントを作るように伝えるだけだ。]
《 トレイン、アンタもう着いたかい?
村の長老に許可は取った。仕事だよ、村の傍に陣を作っておきナ!
アンタお得意の念動力でネ♥ 》
[念動力の精密操作はトレインの方が遥かに上だ。その腕前は信頼している。
アーネストは念話を飛ばす。通信機を使わないのは面倒くさいと思ったからだろう。耳側の機器のスイッチをオンにすれば良いだけなのだが。]
《 間違っても、アタシのバイクに手ェ出すンじゃないよ。
前の機体を染め上げたので我慢しときな! 》
[喝を入れるように、力強く。さて、それで止まるかどうか。**]
―井戸―
[桶一杯の洗濯ものを洗い終えれば多少気も落ち着いて。
ふと考えたのは、件の犯罪者のこと。]
……食料とか、どうしてるのかな。
こっそり来たんじゃたいした量持ってないだろうし。
[きょろきょろと井戸の周りを探ってみたけれど、特に怪しい痕跡は残っていない。
村人たちが入れ替わり立ち代わりやってくる井戸だ。
何も跡がなくてもしかたがないか。]
……。
長老の家にいくとか言ってたっけ。
[幸いアーネストに顔は知られていないようだ。
洗濯物を干したら彼女に会いに行くことにする。
少し聞いてみたい事があった。]**
ちぇー、まぁいいや。
そんで、えー、兄ちゃん、俺を知らないのかい?
俺ちゃんはさ、トレインっていうんだ。こいつはポルポ。
そんでそんで、俺も兄ちゃんのこと知らない、あんた誰?
[ずいずいと羊飼いの方へと近寄ると羊と青年を交互に見つめながら問いかけた。続けざまに目を見開くと何かを思い出したように背負ったリュックから何かを取り出し始めた。]
そういや姉御にいつも言われてるんだった。
初めて会ったやつにはとっても大事な「TE・MI・YA・GE」ってやつを差し出すのが世渡りってーね。
さぁさぁ寄ってらっしゃい見てらっしゃい!
こちらにあります特別合金、あなたのお望みのものに変えますよ。
クワかなー?包丁?いやいやお鍋?
それとも・・・・・・こいつでこの村のテッペン、獲ってみるかい?
[陽気に歌うように取り出したそれは黒光りした小銃だった。]
はあ、知らんね、お前のことなんざ。
おれは、この村の羊飼いだよ。名前はメロスだ。
[トレイン、と名乗る男>>47に、こちらも名乗り返す。
どうやら機械の方にも名前を付けているようで、変わった趣味だなと怪訝な顔をした]
テミヤゲ?
[売り子のような口調になって、リュックを漁り始めるトレイン。
やがて取り出されたものは小銃で、思わず険しい顔をする]
くだらねぇことを言うな。
武器が手に入るのはありがたいがな、それは村の安全のために使うモンだ。
[村の若い男が武器を手にすることはある、しかしそれはあくまで与えられた役割のためだ。
武器の力を使って村内で優位に立つなど、考えられないことだった*]
4人目、闇商人 ライザ がやってきました。
■名前:ライザ
■所属:ドームの住人・【東洋会】
■能力:物体収納能力
■武器:格闘・一通りの武器は使える
■経歴:P13ドームの中層以下の階級に商売を行っている【東洋会】の商人。金や商機があればスラムの村の住人にも、ドーム外の人間にも物を売る。
最後の戦争以前の交流か、それともドーム間の砂漠や荒野を越えた者が居たのか、東洋系のSC4ドームの血が混じっており、やや他のドームの住人達と顔立ちが違っている。
■NG事項:特になし
■PLより:宜しくお願いします。楽しい村にしましょう。
[黒い双眸は、村の入口で屯しているトレインとメロスに向けられる]
久しぶりだな、メロス。
それに……
[トレインを一瞥し、眉を顰めた。
巨大なホバーキャリーに最新型の機械と思しき物。
半球体の機械は、この村には似つかわしく無い]
異能者集団の一人か。
[村にからかい半分で襲撃に来た訳でもあるまい]
[物体収納能力。
即ち、見た目では身一つでやって来たようなライザは、様々な物体を目に見える空間では無い、亜空間の様な空間に収納する事が出来る。
その出し入れは自由で、ライザの意志次第。
ドーム外の住人である、村の住人達が必要そうな物、それに価格などを抑える為、ドームでは使えないと判断された物などを持って、幾らかの期間を置いてこうして来ていた*]
─村中─
あの。
[歩いているアーネストをみつけ、声をかける。]
例の犯罪者の事で、ちょっと。
どんな能力があるのか、知っているかしら。
たとえば……物を転移させる、とか。
[テレポーテーションのような。
食料や水を得る手段がないのならば、いずれ村の井戸や畑に姿を現しそうなものだ。
それにしても、こんな村にわざわざエースを派遣してくるのだ、犯罪者はどんな強力な能力者なのだろう。
それとも、何か上の秘密でも握っているのだろうか。]**
村の方'も'か?
ふむ……。
そこの男が関わっているのか。
[トレインを視線で示す。
事情は、訊けるならばどちらからでも耳を傾けるだろう*]
村の設定が変更されました。
ドームのスラム街が暫く前から騒がしくてな。
特に最近は、暴動の様なものも起きていた。
何時も卸している小売の男が、急に暴れ捕まったり、環境が劣悪さを増したり、それに、スラム街の住人が、彼らより上の誰かに襲いかかったという話もあった。
[商い的に【東洋会】はスラム街へ関わり合いが無かった訳ではない。
その為、それら影響は、村に来る時期にも影響した]
それで村にも、今回は来るのが遅くなった。
── 村中>>56 ──
[長老の家を出て暫くすると、先程の黒みを帯びた艶やかな髪をした少女に声をかけられる。]
何だい?
[聞けば、犯罪者の能力の事について。
アーネストは短くなった煙草を、炎で燃やし尽くし、再度新たな煙草を取り出した。]
アタシも、PSIとしか聞いてないンだよねェ。
資料によると、犯罪者……その元医師になっちまった男が、医療行為に使っていた能力は1つじゃなさそうだけどサ。
[新たな紫煙が靡く。
懐から、紙を一枚。]
それを聞いて、どうするンだい?
[答えるなら資料の紙を見せて良いよとばかりに、ひらっとさせながら、問いを向ける。**]
5人目、農夫 ハロルド がやってきました。
─ 村 ─
[村へと迫る砂煙とバイク音は、畑仕事に精を出すハロルドの耳にも届いていた。
直ぐに野次馬に向かわなかったのは仕事を中途半端にしたくなかったため。
ただでさえ育ちが悪いのだから手を抜くことなど出来ない。
一段落がついた頃には、バイクの持ち主は長老の下へと向かっており、ハロルドは村人から事の顛末を聞くこととなった]
……厄介な上に面倒だな。
[聞かされた内容>>5に前髪の奥で眉を顰める。
ドーム内で捕まえ切れなかった犯罪者。
逃げ切った、となれば強力な異能力者である可能性が高い。
特殊チームが捕縛に乗り出したとは言え、村人を巻き込まずに、と言うのはきっと難しいだろう]
(─── 果たさねば)
[胸に抱くのは、村へ来る切欠となった遠い日の約束**]
■名前:ハロルド
■所属:村の住人(ドーム出身)
■能力:引力斥力操作
■武器:農具全般&能力
■経歴:26歳。作物育成を生業としている。元々はドームの下層で暮らしていたが、ある切欠で出会った村人の一人との約束を果たすため、8年前に村へと移り住んだ。村人達には異能力者であることを隠しており、能力の使用も極力控えている。
体躯よく、力仕事や荒事などは率先して請け負う。目の色素が薄く光に弱いため、いつも前髪で目元を隠している。
■NG事項:特になし
■PLより:よろしくお願いします。
[メロスへ声をかけた男>>52へと視線を向けると、クンクンと鼻をひくつかせた。]
ははーん、何だか知った臭いがするねぇー。
[嗅ぎ取ったのはドームの香りか、はたまた能力者の才か。]
ライザ、ライザね、オッケーオッケー。
俺ちゃん君の邪魔をする気は粉みじんもないから安心してちょーだいよ。
[メロスと顔見知りということでターゲットではないと判断したのか。相変わらずのにやけ顔で道を譲るような格好をとった。]
ここにはメロスが言ってるドームから逃げ出したイカレポンチ野郎をちょちょいとぶっころ……していいんだっけ?
[メロスからの問いかけ>>58に答えながら、はて、と首をかしげた。作戦の指示はこの男には浸透していないらしい。]
6人目、捜索人 ユウヅキ がやってきました。
ー村中・壊れた納屋近くー
[村の外れにある古くなって壊れた納屋のそば…というかその上空から、不思議な歪みが生まれる。歪みは少しずつ、少しずつ大きくなり、黒い孔を作り、1人の男を村の中に叩き落とした]
いっ……っ! っ…つぅ…!
[ジタバタと痛みにもんどり打つ姿に、たまたま近くを通りかかった四足三眼の烏が驚きギャーと鳴いた]
…! 想像以上に…変わったところだな。本当にこんなところに犯罪者が逃げ込んだのか?
[割れるような頭痛になんとか耐えながら、村を見回す。烏を捕まえようとして逆につつかれた。どうにも世間知らずな様子が見える]
…犯罪者はボクが捕まえて見せるさ…!
[それでも、男の目には静かな闘志があった。何も分からずとも必ずや事件の犯人を捕まえてみせるという、無鉄砲で愚かしいほどの闘志が**]
■名前 ユウヅキ
■所属 フリーランス(ドーム上層部出身)
■能力 空間制御(発動が遅く頭痛の副作用有)、液体制御
■武器 自身の血、他液体。
■経歴 20歳。父親にまるで人形のように育てられ、無意味な生活を続けていたが、ある日ひょんなことからスラム街に暮らす少女と仲良くなる。その少女が事件に巻き込まれ犠牲になったために、犯人を捕まえることを決意。父の静止も聞かずにドームの外に出ていったという情報だけを頼りに外へと飛び出してきた。空間制御能力は使う度によく分からぬ映像が脳裏を過るためあまり好きではない。
■NG事項 特になし
■PLより /*拙いところはあるとは思いますがどうぞ宜しくお願いします。楽しくバトルしましょう*/
[羊飼いと商人との会話の最中に突如アーネストの声>>44が頭に鳴り響く。驚きでひっくり返るほど背筋を伸ばした後、ため息混じりに耳の通信機に手を伸ばした。]
へいへーい。了解っすよ、姉御ー。
バイクだって、ほら、ちゃーんと見てるだけですって。
[しょぼくれた声でアーネストの指示に返答する。この男はどうにも念話というものは嫌いらしい。理由としては、単純にびっくりすること。そして最大の要因は、通信機という素晴らしい文明の利器があるにもかかわらず、それに出番を与えないのはナンセンス、という持論だった。]
んじゃね、俺ちゃんお仕事してくるから。
怪しいやつとかいたら大声で叫ぶんだぞー?
まぁ、俺より怪しいやつってあんまいないけど。
[自虐ネタに自分で大笑いすると2人へ手を振り、指示された場所へと歩みを進めるのだった。**]
ー井戸ー
[ユウヅキは決意を固め、村の中を歩き回る。その綺麗な白のスカーフは村に暮らす者がつける色にしてはあまりに純粋すぎる白で、彼を見た者はすぐに彼がドーム内の出身だと気がつくだろう]
さて…捕まえるにしても水が無ければ捕縛も出来んか。…水の気配を感じたはいいが…これは…なんだ?
[ユウヅキは水を求めて井戸のそばまでやってきた。
彼は液体を操作する能力の方に重点を置いている。空間制御はあまりに頭痛が酷くて使いたくないのだ。かと言ってわざわざ血を流すというのも億劫である。出来ればその場にある水で用を済ませたい…が]
地下水を取るための穴か?しかしこれでは水まで腕が届かないじゃないか。
[井戸を見て不思議そうに首をひねっていた。ドーム上層部出身の箱入り息子は当然ながら井戸なんて実際に見たことがない。ボタンを押せばすぐに水が供給される世界で生きていた彼にとっては謎の穴にしか見えなかった]
…面倒だが上まで来てもらうことにするか
[ユウヅキは、井戸のふちに手を置いてスゥ、と息を吸いこんだ。それに合わせて、少しずつ少しずつ井戸の水が登ってきて彼の手の中におさまった。水の状態を見るために最初は少量だけ取って、様子を見る]
…地下水というのは意外とキレイなものなんだと『彼女』もいっていたが…そうだな、村の様子を見て想定していたより濁りは少ない。これなら使っても問題ないだろうな。…あの子には教えてもらってばかりだな。
[手のひらにおさまる液体の球を眺めながら、彼は被害にあった少女のことを思い出していた…。彼女は今、事件の被害者、重要参考人としてどこかに連れていかれてしまい会えなくなってしまった]
…必ず、犯人を捕まえてみせるからな…ボクが、必ず…!
[新しく得た水を手持ちの入れ物に詰めていきながら彼はそう呟いた。自分の姿が周りにどう映っているかはお構い無しの様子だった**]
―4年前―
[この村に移り住んで、4年になる。
長老の前に通され、何ができるかと問われた。
「何も」と返した。
「何でも覚えます」とも。
ドームで暮らすための教養はある程度身に着けている。
だが、この村でそれがどう役に立つのだろう?
楽器も少々たしなむが、持ち出せなかった。
結局ハロルドがおいてくれる事になり、少ない荷物を彼の家に運びこんだ。]
[その日の夕方。
ハロルドの家の台所で娘は煤まみれになっていた。
本で得た知識で火を起こし、炊事をしようと試みたのだがご覧のありさまだ。]
……ごめんなさい。
[惨憺たるありさまの台所にやってきたハロルドに、うつむきわびた。]*
7人目、配達屋 ノエル がやってきました。
[四輪自動車が荒野を行く。
ドームの下層、スラム街に暮らしていたおっちゃんから格安で譲り受けたものだ。
型はだいぶ古いが乗り心地は悪くない]
……もうすぐ、か。
[運転席に座る若い女は、
ハンドルをゆるく握りながら――型が古いため自動操縦なんて便利な機能はない――憂うようなまなざしを前方へと向けた]
■名前:ノエル
■所属:フリーランス(ドーム出身)
■能力:自己再生能力
■武器:ナイフとか手榴弾とか
■経歴:20歳。ドーム下層部出身の「配達屋」。とはいえやってることはほぼ何でも屋のようなものだが。
トラブルを引き寄せやすい性質。いろいろ巻き込まれては痛い目にもあってるが能力のおかげで最終的には無傷のことが多い。陰で「不幸の配達屋」と呼ばれているとかいないとか。
一匹狼を気取っているが本質的にはかなりのおひとよし。
■NG事項:特にないです
■PLより:よろしくお願いします
[事の起こりは数日前。
スラム街の一角を歩いていたところ、異能者集団と賞金首とのドンパチに遭遇。>>2
なんだか優勢とは言い難い異能者集団に“いつも通り”手を貸したものの、賞金首を逃がしてしまった。
――その賞金首がドームからも逃げおおせてしまったのだと聞いたのは昨日のこと。
話を聞いて思ったものだ。
ほぼ同じ頃にスラムで起きた暴動の鎮圧に、>>60
治安維持にあたる面々が駆り出されている間に、
まんまと逃げだした、と言っても差し支えないと。
ちなみにその時女はたまたま暴動に遭遇し勝手に鎮圧を手伝っていた。
暴動とその賞金首の間に何らかの関係があると確証を持っていたわけではなかった、が。
滲み出るように嫌な予感はしていたし、
何より逃げられたということが癪にさわってもいた]
[話相手はおそらく上層部も動くだろう、と言っていたが、
上がどうしようと思うがままに動くのがこの女のスタイル]
ふん。
ドームを出たところで逃げ込める場所なんてそう多くはないだろうよ。
こっから程遠くない場所に村が一つある。
まずはそこをあたってみるか……。
[こうしてひとりの異能者が動き出した。
逃がした犯罪者に今度こそ牢屋行きの片道切符を配達してやるために**]
[目的のポイントへ鼻歌交じりに男は歩く。手元の端末に表示される地図を見れば、テントは村のハズレどころか外に設置することになったようだ。アーネストの配慮か、はたまた村側からの要請か。歓迎されていないことはたしかなのだろう。]
面白いもんでも落ちてないかなー。
前にドームの外に出たときは、毛むくじゃらの巨人とかー、腕が6本ある面白人間とかいたのによー。
[大人の事情なんてものに微塵も気の利かない男は、歩き始めて間もないというのに、飽きてきたのか、だんだんと愚痴をこぼすようになっていた。]
何かこう、俺ちゃんの心を躍らせるような・・・・・・
[道端の小石を蹴っ飛ばしながら周りを伺っていたところで、何だか怪しい白と黒>>70を視界の隅に見つけてニヤりと笑うのだった。]
ははーん、井戸?
井戸、うん、長い穴。で、下は水。
つまり、あそこは落ちてもたぶん死なない。
それでいて、穴がぽっかり落とし穴?
[地図に表示された井戸の情報を呼び出すと、トレインは首をかしげた。滑車や桶の存在は認識できても、人力で地下水を汲み上げるという発想が彼にはない。]
つまりそんな落とし穴の傍に待つあの人は、エンタテイナー?
[井戸の傍にいる男はトレインに気づいていないのだろうか。村の人間でないのはさすがのこの男でも察することができた。ターゲットの可能性もある。が、もはやトレインの頭の中では次の行動が決断されつつあった。]
それならやってやらねばならねーじゃん?
[彼はユウヅキを井戸に突き落とすことを決めた。]
[ホバーキャリーを待機させ、そろりそろりとユウヅキへ近づいていく。腐っても特殊チームに所属するこの男は、足音と気配を極限まで消す技術と装備を持っていた。]
しっー、だぞ。
[ポルポに小声で言い聞かせながら距離を詰めていく。ちょっと油断すれば笑い声がこぼれてしまいそうになる口をキュッと結びながら、なにやら決意を新たにしている男の傍へと到達すると、]
ィドッーーーーンッ!!!
[満面の笑みでユウヅキの両肩を目がけて両手を押し出したのだった。*]
………
[それから30秒ほど経ったろうか? 深い深い穴の底から不意にボゴボゴという音が溢れ始めた。まるでポッドの中の水が沸騰し、泡をふかしているかのように。…そして]
………ザッバーーーン!!!
[大きな音と共に水が穴の中から逆流してきた!いや、正確には地下水の多くを押し上げたと言った方が正しいだろうか?その一番上に男がびしょ濡れで乗っている]
貴様、さては…!!ここで会ったが100年目だ!!!ここらで大人しくしてもらおうか!
[凶悪な笑み、突然の不意打ち、更に気配が全く読めなかったこと。ユウヅキは軽率にもトレインのことを事件の真犯人であると断定したようだった。
登ってきた水の一部がトレインを捕縛しようと迫る、もしこのまま眺めているのであればすぐにでも水の拘束を受けるだろう**]
捕まえたぞ! あの子の…ベリティの…!
[抵抗しないトレイン>>84を、ユウヅキの操る井戸水が捕らえた。地面から足が離れるように浮かせ身体を締め付けるようにその密度をあげる。
ユウヅキの叫んだ『ベリティ』という名前は、もし事件に被害者リストに目を通していた人間ならば彼女が事件に巻き込まれた被害者だと気がつくだろう]
このまま大人しくしていて貰おうか…!ドーム内に戻って、貴様の罪を裁いてやる!
[締め付けたままトレインを持ち上げる。呼吸などに問題は無さそうだがこれでは動きにくいことこの上ないだろう。
実際にはその罪を裁く側の人間を捕まえて、言うに事欠いて裁いてやるというのだからなかなか奇妙なものである]
[そこでようやくユウヅキは近寄ってくるハロルドに気がつく。>>85
こちらからは瞳の見えないくすんだ金髪の男を、ユウヅキは訝しげに見つめた。
周囲に飛び散った液体をかき集め、なるべく無駄なくトレインを包む水球に貼り付けていく。真犯人(?)を逃がさないようにするため、そしてもしも彼が犯人の協力者出会った時のためを考えて…手元に武器はおおいほうがいいのだ。一滴たりとて無駄にするつもりは無い。
ユウヅキは油断せぬように訊ねた]
…お前は?この村の者か?こいつのことを知っているか?
[トレインを顎で指す]
…ボクはユウヅキ。こいつを捕まえに来たんだ。
[聞き方によっては明らかに勘違いをさせるような物言いだ。しかしそれも彼自身が勘違いしているのだから仕方の無いことかもしれない*]
── 村中>>71 ──
ふゥン。
お嬢ちゃん、多少は知っているようだネ♥
[少女の瞳の中、揺らめく赤を一瞥、ニィと笑みを浮かべる。]
その台詞ねェ、聞くからに捕まえてやるという言葉に聞こえるのは、アタシの勘違いかい?
ここの平穏を守りたいかい?
それとも、謝礼を得てドームに行きたいのかい?
[野心があるのであれば、その野心を覗き込もうとするように少女の顔へ顔を突き出すように近づける。
野心、欲望。アーネストにとっては、それらは肯定すべき感情だ。]
[近付く先で水が対峙している者を持ち上げ、水の中へと取り込んでいく。
呼吸は問題はないようであるため、慌てて駆け寄るようなことはなかった。
問いを投げてくる相手>>87はハロルドのことも警戒しているよう。
ユウヅキと名乗る人物を見、水球に囚われている人物を見た後にユウヅキへと視線を戻した]
……村の者だ、ハロルドと言う。
彼のことは知らない、が。
………貴方は、特殊チームの者か?
[前髪の奥からユウヅキを観察するように見遣る。
捕まえに来た、と言うからには例の犯罪者を捕まえに来たのだろう、と。
ユウヅキの素性を確認するべく問うた*]
[警戒と不安を強めている所に、トレインと名乗る男>>64のからかい混じりの声が飛んだ。
マガジンを抜いていたら自分も撃てないのではないか、内心疑問に思うがそこには触れず]
お前らにとっちゃジョークでも、おれらには笑えないことだって多いんだよ。
[実際、彼が戯れに持ち出した銃だって、村人からすれば喉から手が出るほど欲しいものではあるのだ]
ま、おれらがどう思おうが、お前らには関係ないのかもしれねぇけどな。
[例えば自分たちの怒りでさえ、彼らにとっては取るに足らないものなのだろう。
意に介さぬ様子でこちらの名を反芻する相手に、小さく溜息をついた]
[突然トレインの背がそっくり返ったのはその直後のことだった>>68。
通信機に向け話し掛けている所を見ると、何らかの手段で遠隔通信が飛ばされてきたのか。
姉御、という単語からはアーネストが連想された]
――ああ、一応は頼りにしておくよ。
[最後に飛ばされた自虐ネタは、どう反応していいものかわからない。
それでも異能者である以上、自分よりはずっと戦力にはなるのだろうと、複雑な顔になるのだった]
[トレインがその場を去った後、ライザともいずれ必要になれば情報や物資のやり取りをすることを約束して、一時別れることにした。
今は、より多くの村人たちに犯罪医師の存在を周知しなくてはならなかったからだ]
[村の中が俄かに騒がしくなっているのを感じる。
これ以上厄介事が増えないことを祈りながら、村の中へ向かった*]
── 村中 ──
[資料の紙の一方を持ったまま、少女に差し出す。
答え方によっては、少女に渡さず手元に戻す事も出来ると言うように。]
医療行為に使われていたのは、心的外傷や過去の症例なり負傷等の原因究明が行い得る── つまり、マインド系能力は少なくとも持っているようだネ。
他はこの紙に書いてる通り。
まァ、隠してる能力が無いとは言い切れないけどね。
[マインド系と言っても、様々な物はあるだろう。
例えば、テレパシーや。例えば、精神エネルギーを使う攻撃能力のサイブレード。例えば、精神や記憶操作やサイコメトリーと言った能力も、大本にはマインド系能力からの派生として重なる部分はあるだろう。*]
ふむ、ハロルドというのか。どうぞよろしく頼む。
邪魔してしまって悪かったな。こいつを連れていけばすぐに水も返すさ。
[ユウヅキはハロルドの自己紹介に頷いた。>>89
表情は顔が髪の毛で半分隠れているせいで読み取れないが、それでも村の人間だと言われると服装といいなんといい納得せざるを得なかった。]
…特殊チーム?
いやボクは一人だ。一人で、こいつを捕まえに来た。
それがどうかしたのか?
[『少女』が被害に遭う前に実際に見たという、特殊チームのドンパチぶりを『少女』から聞いていた彼は>>64、それを否定した。スラム街を探し回っていた特殊チームがよもやこれ程はやくドームの外にまで調査に来ていたとは思いついていない。
たった1人で、なんの後ろ盾も無くやって来た彼の言葉足らずな説明は、聞く人によってはとても怪しく聞こえたことだろう。*]
マインド系……
誰かが洗脳されちゃうって事もあるんですね。
[娘の母はそういった能力の持ち主だった。]
見せていただいても?
[紙に手を出したが、はたして。]*
── 村中 ──
ハハッ!
威勢がイイね。
そういうのは嫌いじゃない。
少なくとも、負け犬の顔した奴らよりはネ。
[結構な間が開く間、煙草だけが短くなっていっただろう。]
…………。
[顔をあげられれば>>95、アッハハハとまた笑い、アーネストも顔をあげた。]
…………名門ラドフォード
[呟き、]
であれば、そんな能力者がいたねェ。
[洗脳という言葉に触発されてか、そんな言葉を口にする。]
さァ。
どんな能力かは、これを見れば分かる。
あと、悪くない態度だったから、ひとつアドバイスだよ。
見せて頂くだなんて、良い子ちゃんぶるンじゃない。
見たいなら、 “どうしても手にしたいものがあるなら”、
奪いな。
[アーネストは少女に紙を差し出したまま、それ以上差し出そうとはしない。*]
[よろしく、との言葉>>94には、「あぁ」と短く返事をして。
問いへの回答を聞くと、前髪の奥で軽く目を細めた]
単独…?
……あぁ、賞金稼ぎの類か。
いや、この村に犯罪者が逃げ込んだと言って特殊チームの人が来たらしくてな。
捕まえに来た、と言うならそうなのかと思ったものだから。
彼がそうだと言うなら、これで事件は解決か?
なら早々に出て行って欲しい。
この村をこれ以上騒がせたくない。
[ユウヅキの言い分が事実ならあちらも長居する理由は無いだろう。
追い出すような言い方になったのは、村を護りたいが故。
ただ、捕まった当人>>98が騒ぐことなく余裕綽々なことが気になりはした]
― 村の中・ガラクタ置き場 ―
[村の中には使い道のよくわからない物、あるいは廃棄物がそこかしこに積み上げられている。
それらは共有財産で、必要な物があれば勝手に取っていってもお咎めなしという決まりになていた]
[羊飼いが異変に気付いたのは、そうしたガラクタが詰まれた一角であった]
"ううっ……"
[呻き声が聞こえる。
慌てて駆け寄れば、ガラクタの山に身をもたせ掛けるように倒れている、村の住人の姿があった]
なっ……!
おい、一体どうした!!
[声を掛けつつも、脳裏には村に逃げ込んだという犯罪者の存在が浮かぶ]
"わ、わからねぇ……。気付いたらこうなってて、思い出そうとすると頭が痛むんだ……"
[村人の証言に、内心で舌打ちする。
異能者の中には、記憶や精神を操る人間がいると聞く。
彼もそうした能力を受け、記憶を混濁させられているのかもしれなかった]
多分、村に逃げ込んだ犯罪者にやられたんだ。
……とりあえず、助けを呼ぼう。
そいつを追ってる異能者チームが、救護テントを作ってる。
[村人は致命傷という訳ではないが、頭部から出血しており動かすことは躊躇われた。
異能者の手が借りられるならそれでよし、村人の手でどうにかするにしても、他に人手が欲しい状況ではあった]
おおい、誰か!!
[人を呼ぶため声を張り上げる]
[その時、近くのガラクタの山が、不自然に崩れた――気がした*]
[ライザが店を開くのは、村の中央付近だ。
既に顔見知りともなっている住人達に、挨拶と情報収集を行いながら、店を開く事を伝える]
大変な状況のようだな。
[ライザの近くの空間が歪み、荷物が出て来た。
何時もの様に台を広げ、布を広げ、運んできた物を並べる。
店先に並んでいない物などは、ライザに直接尋ねる事で有るか無いか確認が出来る]
そこの武器は、先日破棄されたり、払い下げられたものだ。
狩りに良いと思い持って来た。
[店先の端に置かれているのは、先のスラム街の暴動などで、出た物だ*]
── 村中 ──
マインド系の能力の中にはネ。
色々ある。
[少女がアーネストの顔を見れば、笑みを浮かべているのが見える。
少女が紙に手を伸ばし、引ったくる様にか、それとも抜き取る様にか手に入れたならば、その笑みは深くなった。]
人生はさァ。
そいつが諦められないなら、そうやって、
奪って、掴んで手に入れるのサ。
いきな。
[最後にそう告げる。*]
[捕まえた相手のことを胡散臭いと言うユウヅキ>>108には大いに同意出来る。
が、決め付けるのは早計ともハロルドは思う]
ユウヅキも少し落ち着くと良い。
不意打ちの犯人は確かに彼なのかもしれないが…。
そもそも貴方が探していると言うのは本当に彼なのか?
貴方がこの村に来た理由をまだ聞いていなかったな。
もしドームから逃げた犯罪者を貴方も追っているというのなら、彼はその可能性が低いように思う。
逃げようという気概がないだろう?
例の犯罪者なのであれば、もっと足掻くのではないかな。
[推測の域でしか無い、これも一種の思い込みかも知れないが、ハロルドは感じたことをユウヅキへと伝えてみた*]
── エイミーとの会話終了後 ──
(しっかしまァ。)
[先程の、トレイン>>68からの返答を思い出す。]
(しょぼくれた声だったねェ。
ついでに、人参でも目の前にぶら下げてやるかい。)
[耳元を覆う通信機の送信をオンにし、通信を行う。]
トレイン。
アンタが“ちゃんと仕事をする”なら、
ドームに帰った後に、アタシのバイクを弄らせてやってもいいよ。
勿論、今の速さよりも速く出来るなら──だ。
[何時もより若干優しい声で囁き、最後に形の良い唇でリップ音を響かせ、通信は終了するか。*]
…………?
[向こうの方角から、誰かと呼ぶ声がしたように思う。
物々交換などで、生活必需品は買いに来た住人が途切れた頃だった]
男の声のように聞こえたが。
[距離があれば、誰の声かも判別し難い。
ライザは、幾許かの逡巡後、一度商品を収納し、不在札を置くと立ち上がる。]
─ 回想 ─
[ネオン渦巻くドームはハロルドにとって居づらい場所だった。
前髪の奥に隠れた色素の薄い瞳。
白に近い、銀色のような瞳は異能力者である証でもあり、光に弱い性質を持っている。
光に弱い瞳に煌びやかなネオンは眩しすぎた]
[それでも、ドーム内で仕事をし始めて、少しは慣れ始めた頃。
簡単な荷運びの仕事で、ドームの外から出稼ぎに来たと言う男性と一緒になった。
ドームの外、と言うのが不思議に思えて、ハロルドはその男性と何度か行動を共にして話を聞いた]
[ドームの外にある村での生活は過酷であり、決して魅力的と思えるものではなかった。
それでも彼はドームに住むよりはマシだという。
彼は無能力者だった。
彼は、彼らは、ドームの外に平穏を求めたらしい。
生きる場所を選ぶという行動には少し、惹かれた]
[ある日、仕事場の近くで暴動が起きた。
犯罪者らを取り押さえるべく異能者集団が入り乱れ、辺り一帯はパニック状態に陥った。
ハロルドは例の男性と共に避難しようとしたのだが]
──────── !!
[誰かの能力だったのか、それとも鎮圧用の道具だったのか。
煌いた閃光が、光に弱いハロルドの瞳へと襲い掛かり、動きを止めて]
[──── 気付いた時には、男性がハロルドに覆い被さるようにしていた。
身体を、真っ赤に染めて]
なん、で
[彼が自分を庇ったのだと悟り、泣きそうな声で問うた。
それに対し男性は力なく笑うだけで、ただ一言]
「……村 、 たの、む」
[それだけを残して、彼は息を引き取った]
[途切れ途切れの言葉の間に他の言葉が入っていたのかもしれないが、ハロルドには村の平穏を託されたように思えて]
[それから数日後。
ハロルドは、男性の遺品を届ける、とドームを出て。
それきりドームへは戻らなかった**]
…お前の質問には答えていなかったな。
ボクがここに来た理由は…スラム街での『連続異能暴走事件の真犯人』を捕らえることだ。
[そしてユウヅキ自身もハロルドの質問に答えた。]
ボクの…知り合いの…なんだ、少女がその被害にあった。元々無能力だった彼女は…『センセー』と彼女が呼び慕う人物の手によって半強制的に能力に開花させられ…彼女は暴走した!現在は『重要参考人』として特殊チーム縁の緊急病院に連れていかれ治療を受けているとは聞いているが、治ったという話も聞かない。
僕に生きる意味を教えてくれた奴に…これほどの仕打ちをした奴を、僕は許さない!特殊チームのカツヤクなど待ってられるか!
…そういうわけで、ドームの外に奴がいると聞いて飛び出してきたというわけだ
[犯人の特徴など、全く知らない。事件の犯人が誰かなど皆目見当もつかない。それでもはやく捕まえ、裁かねばという思いだけは本気であった。その拳に思わず力が入る*]
[少女とは、紙を受け取った後に別れ、アーネストは救護兼捕獲のテントが張られているであろう場所へと足を向ける。
勿論、その間に誰かにちょっかいを出し、更には拘束など受けている等、トレインからのエマージェンシーが無ければ分かる筈も無い。]
!
[踏み出した足が、ジャリとした音を立てて止まる。
バッと振り返るのは、先程話していた青年の声が上がった先。]
…………?
[ごしごしと目を擦りながら、ガラクタの一角を眺める。
しかし、背後からの"どうかしたのか?"という声で意識を引き戻す]
いや、なんでもない。
[こちらの張り上げた声に気付く者はあっただろうか。
出来る範囲の応急処置はしつつ、救護を待つ**]
[────次の瞬間。]
呼んだかい!?
[アーネストの姿が消え、先程アーネストの見えていた視界の中にあった屋根の上に、アーネストの姿が在った。
アーネストも叫び尋ね返すが、返答はあったろうか?*]
村の設定が変更されました。
[返答があっても無くとも、負傷者の居る場所には程なく辿り着くか。
開口一番舌打ちし、怪我人の元へと近づくだろう。]
怪我は頭部だけかい?
[青年は何と答えただろう?
何れにしても、早急に治療を行う必要がある。*]
[考えを伝えたことで落ち着いたのか、ユウヅキは相手の言い分を聞く気になったらしい>>113。
ハロルドもまた特殊チームだと言う人物の言葉を待つことにする]
[その一方で、ユウヅキから問いの答えを得る>>118]
『連続異能暴走事件』……
[聞けばユウヅキの知り合いがその被害に遭ったのだという。
息巻くその言葉が偽りであるようには聞こえない。
犯人を捕まえたいと言う思いは本物のようだ]
そうか……それでこの村に。
[状況とタイミングを考えれば、特殊チームが追う犯罪者と同一であると考えられそうだ]
……その犯人ってのは、相当イカレてるようだな。
[逃げ込んだという犯罪者の片鱗を聞かされ、前髪の奥で強く眉を寄せた*]
─ 4年前 ─
[村へと移り住んで4年。
最初はやはり不便や不慣れもあったが、4年もすれば畑での作業も生活も手慣れたものとなった。
ハロルドは村に住み始めたその日から、身に宿す異能を使わずに過ごした。
村人達にも異能力者であることは明かしていない。
この村で過ごす以上、対等な立場で在りたいと考えた。
お陰でドーム暮らしの間は細身だった身体に、畑仕事で培った筋肉が上乗せされている]
……ドームからの移住者?
[ある時、若い娘がドームから移ってきた>>72と聞き、他の村人達と共に野次馬めいた様子で見に行った。
身形の良い、どこぞのお嬢様と言えそうな娘だった]
何も出来ないが、何でも覚えるときたか。
[長老に伝えられた言葉を又聞きし、へぇ、と感心するように言う。
どこぞのお嬢様なのであれば、相応の覚悟を持って出てきたのだろうと感じた]
…誰も引き取れないなら、俺が引き取る。
[周りには大層驚かれた。
嫁にでもする心算か、と揶揄う者さえいて]
俺も移住してきた身だからな。
放っておけないだけだ。
[揶揄う者達にはそんな風に返しておいた]
[エイミーには空いていた部屋を宛がい、広くもない生活空間を簡単に案内する。
その後は畑仕事に出るため、自由に過ごせば良いと伝えてあったのだが]
……こりゃまた派手にやったな。
[夕方、家に戻ると台所でエイミーが真黒になっていた>>73。
呆れた声が出たのも仕方がないと言うもの。
だが何かしようという気概はその様子から垣間見えた]
すまないが風呂なんて上等なものはない。
濡れタオル持ってって部屋で身体拭いて着替えてきな。
戻って来たら飯炊きの仕方教えてやる。
他の家事も教えるからな、ちゃんと覚えろよ。
[咎めることはせず、家事については教えると告げてエイミーを着替えに向かわせる。
何も出来ないなら覚えれば良い。
8年前のハロルドもまた、そこから始まったのだ。
エイミーがある程度一人で出来るまでは、根気よく教える心算でいる**]
[村の中央付近から、村人達が共有財産として扱っているガラクタがある場所へと向かう]
この辺りから聞こえたように思えたが。
[一帯の物は、ドームの人間からすれば金銭的価値を見出だせない廃棄物とも見えるだろう。
だが例えば、そこに立て掛けられた錆びた金属製の部品は、組み立てれば簡単な小屋や暑い日差しを遮る覆いの支柱にも出来る]
いかれている、か。そうだろうな…『あの子』から聞いた話では…とても…こんな事をするヤツには聞こえなかった。それがある日突然『あの子』に…!
[ハロルドの言葉に>>123、ユウヅキは『少女』から聞いた『センセー』の話を思い出す。彼女が『センセー』の話をする時にはいつも笑顔で楽しげだった]
…ボクが知っているのは奴が被害者に『センセー』と呼ばれて慕われていたこと…慕った者を家に連れ込んで…通わせて…そして…異能を強制開花させること…被害者の暴動がひどくなれば即座に姿を眩ませてしまうことくらいだ。
あまりに逃げ足がはやいから『異能を強制開花させる能力』の他に『空間移動系』の能力も所持している可能性はあると
思う。
[見た目の情報もなく、ただ少女の話だけを頼りに追いかけてきたという彼の言葉はある意味では異常かもしれない。しかし彼はあまりに愚直だった*]
ー回想ー
『ユー、センセーね最近このあたりに越してきたんですって。あんな見た目でお医者様なのよ?どこにでもいそうな普通の人っぽく見えるのに服の下には注射とかナイフとか入ったのよ?それでみんなをさささーって治しちゃうの!優しくてカッコイイの!』
『ユー、今日ね、センセーが美味しい野草の見分け方を教えてくれたのよ。それから、それからね、図鑑の読み方と文字も教えてくれたの。これで私、ライザさんたちのように商売人になれるかも!』
『ユー、今日はセンセーがお家に招待してくれたの!私の好きそうな本がいっぱいあるって!色んな勉強をおしえてくれるって!もしかしたらユーより賢くなっちゃうかもね?』
[ユウヅキは、あの時少女が出かけてしまうのを止めようと思った。しかしそれは嫉妬心から来ると分かっていた。だからあえて止めなかった。それを彼は今でも悔いていた]
『ユー、タスケテ』
[彼が彼女を最後に見たのは、能力を暴走させ獣のように暴れ狂い特殊チームの一員に押さえつけられて病院に搬送される姿だった**]
―― 村中 ――
……さて、どーしたもんかなぁ。
[村の入り口に古ぼけた四輪自動車を停めて。
身一つで村に足を踏み入れたはいいが、
初手から困ったように辺りを見回している。
犯罪者が逃げ込んだ――にしては、
村の雰囲気はまだ極度に物々しくないように見える。
外に出ている村人らしき面々からの視線は穏やかではないが]
すまない、ここにあやしいやつが逃げ込んでこなかったか?
[そう、村人の一人に問うてみれば、
「知らない」と応えがあったあと、「あんたもチームとやらの一員か?」と訊かれた。
首を横に振る]
いや、あたしは誰とも組んでないし群れてもいないよ。
[そういえば、と、
自動車を停めようとした時流線形の大型バイクに目を留めたのを思い出す。
こんな辺鄙な村では間違いなく目立つ代物。
おまけに見覚えもあるような気がしたのだが……どこでだったか……]
……まーそれは置いといて、だ。
[警戒はされているが。
質問にちゃんとした返事があったことで多少は気が楽になった。
この調子で聞き込みを続けていこうと思いつつ、
村の中心部を目指して歩みを続ける]
[ガラクタ置き場を歩き、やがて見えてきた光景は、怪我人を抱えたメロスとアーネストの姿だった]
怪我人だな。
[ライザは何もない空間へと手を向ける。
何もない場所から下から押し上げられるように、救急キットが現れ、ライザは取っ手を掴んだ]
救急キットだ。
怪我人を動かすにしても治療が必要だ。
貸しにしておく。
[視線を向ける先は、アーネストへ。
支払いは、無い場所からではなく有る場所からが基本だ]
[メロスに断られないなら、怪我人に消毒と治癒促進を促す軟膏を塗り、ガーゼと包帯を巻いてゆく。
終われば、指を唇でくわえ、鋭い口笛を鳴らす]
ピュゥィイイ!!!
[メロスも助けを呼んでいたが、更に人を呼ぶ為の口笛*]
誰も来なければ、俺とお前だけでか。
そこのエースに運んで貰おう。
[中心部を目指したのは、単にそっちの方が人がたくさんいるからだろうと思ってのこと。
スラム街の中央あたりも、露店や、路上パフォーマーや、
それらを求める客らで賑わっている。
うるささはもちろんこの村の比ではなく、
――どこかで、他人のものを奪い合う事態が発生することもままある。
そんな光景を見るたびに思い出す言葉がある。
「奪い合うばかりが人生ではない」という単純だが深い言葉。
女の本質がおひとよしになってしまったのは紛れもなくそう言っていた人のおかげで、
その言葉を信じたいとは思うのだけど、
ドームの中では欲望のままに奪い合うことは当然のようにまかり通っている。
そこから目を背けるか、立ち向かうか。
紆余曲折あって結局は立ち向かうことを選んで今に至っている]
[口笛のした方へと歩いていく。
しばらくするとそこいらに廃棄物が積み上げられている場所にたどり着いた。
廃棄物で構成された山の陰に誰かいないか慎重に探していると、
やがて、見つけた。
手当の終わった怪我人と純朴そうな青年と、
スラム街で見かける闇商人ともう一人、]
なーんだあのバイク、見覚えあると思ったら貴女のでしたか。
[P13ドームのエースサイキッカーが一堂に会しているのを。
だが、挨拶もそこそこに女は怪我人を心配そうな眼差しで見やる]
で、さっきの口笛ですけど、
ひょっとしてこの人を運ぶに人手がいる、ってやつ?
……そもそもどうして怪我してるんですかいったい。**
── ガラクタ置き場 ──
フン。
手慣れてるネ、アンタ。
[駆け付けた場>>133に続いて現れたのは、ドームでも見かける【東洋会】の商人。
ライザに、では無いが、中層以下のひいてはスラム街にまで商売する範囲を広げている商売人達は、フリーランスの時にも、特殊チームに入ってからも見かけたものだった。
【東洋会】の印なりがあれば、すぐ分かる程度には。]
いいよ。経費は、こちらから出す。
[使用しようとする救急キットの代金は、こちら持ちと。
移動や手当には別の方法もあったが、目の前の空間系能力者>>133が手当しようとするのに任せる。]
……何があった?
[状況判断の言葉を、羊飼いの青年に向け。
アーネストは、ガラクタ置き場一帯を睥睨する。]
[状況を聞いているうちにか、現れたのは新たな異能者>>137。
纏う雰囲気から、ドームの人間だとはすぐに分かる。]
おや、野次馬かい?
[胸を押し上げる様に腕組み。]
……………。
[人手の件については、さて、という様にアーネストは一旦返事を保留する。*]
/*
少々NPC犯罪者関連などの整理をします。
NPC犯罪者:能力は未盛り盛り。
(はっきりした能力の確定は無い感じ?)
■ライザ>>60
・暫く前からドームのスラム街が騒がしい。
特に最近は、暴動の様なものも起きていた。
■ノエル>>76
・数日前:異能者集団と賞金首とのドンパチに遭遇>>2。
賞金首は捕まえられなかった。
同時期、暴動と暴動の鎮圧>>60があった。
・昨日 :賞金首がドームからも逃げおおせてしまったと誰かから聞く
/*
■時系列:
・8年前にハロルドが村に来る
・4年前にエイミーが村に来る
〜
・暫く前からドームのスラム街が騒がしい(開始時期不明)
・NPC犯罪者が賞金首になる(時期不明)
・異能者集団と賞金首のドンパチにノエルが加勢(数日前)
・スラム街で暴動(上と同時期)
・NPC犯罪者逃亡(詳細時期不明)
・上司から、上層部直属の特殊チームに仕事が下る(逃亡後)
・アーネスト先行、村に到着し情報拡散
・負傷者?発見>>104(今ココ)
抜けがあるかもしれませんし、視点が偏って書いているかもしれませんが、参考程度に。
証明、証明ねー。
ポルポー、何か持ってたか?
[ハロルドとユウヅキからの身分の確認について>>102>>108、ポルポに尋ねれば、お任せあれとばかりに2人の方へと進み寄り、頭頂部からなにやら身分証らしきものを覗かせた。]
ああー、その写真、最高の出来栄えっしょ?
写真撮るっていうからさー、すんごい気合入れて行ったのさ。
懐かしいなー、俺ちゃんの若き日の雄姿を刻んでおいてくれよ。
[渾身のふざけた表情によくわからないポージング、キラキラの背景。とても身分を証明するための写真とは思えぬトレインのブロマイドの隣に、申し訳なさそうに特殊チームの電子紋章と『P-13特殊チーム NO.00106 トレイン・ジェットシップ』という文言が記載されているのであった。]
[アーネストと別れ、適当な木陰に腰かけた。
紙に目を落とせばなるほど、娘のよく知る能力とは違うものが連なっている。]
ヒュプノキネシスに空中浮遊……
突然姿を消すが、詳細は不明。
エネルギー体に包まれて消失する事だけがわかっている、と。
なるほど、厄介ね。
[資料を読み上げる。
もしかすると、報告されていない能力も持ち合わせているかもしれない。
テレポートができるならば、食料の調達などは容易だろう。
井戸を見張っても意味がないかもしれない。
だっぽーんとあがった水音やら、メロスの叫び声が聞こえなかったのはきっと、資料に夢中になっていたからだろう。]
―村 中央―
[資料を読み終え歩いていけば、見知った店が広がっていた。]
ライザ!
……なんだ、いないの。
[食事か、どこかへ散歩でもしているのだろうか。]
ちょうどよかった、石鹸があればいいんだけど。
[店先には見当たらない。
後でライザに直接聞いてみる事にした。]**
………冗談だろう?これが証明証だと本気で言ってるのか?
[ユウヅキは小さなロボットに見せてもらった画像を見てあぜんとした>>143。
確かにそこについている紋章は上層部直属の特別な地位を与えられた特殊チームにしか与えられないものだが、いかんせん横に添えられている写真があまりに世俗的すぎるというか、チープというか。
ぶっちゃけここまでくると雑コラにすら見えてきた]
これがホンモノだとするならお前を雇った奴らはどういう神経してるんだ…市民を護るどころか風紀を乱してるだろ!お前のせいで被害がどれ程広がったのか…!だがしかし…くそっ!
[だがドームにおいて、こういう個人情報は厳重に守られている。偽装するなどということはそうそうできない。納得せざるを得なかった。もう一度写真をみた。イラッときた]
[そしてユウヅキの『イラッ』はトレインの弁明を聞いて>>144、即座に『ブチッ』に変わった。彼は煽り耐性がないと言うか、沸点が低かった。]
き、き、貴様…!何を、言うかと、思えば…!
そうか、そうか…!事件の犯人ではないことはよぉく分かった…!
[ユウヅキはトレインを入れた水球を井戸に戻すことにした。トレインごと。]
…ハロルドすまないな、今水を返してやる。
[水球の水を少しずつ井戸に戻していき、トレインの身体が完全に出てきた辺りで彼の肩を思い切り井戸に向かって押した!落ちたところで死にはしないが、もし本当に落ちてしまえば脱出には時間が掛かるだろう。]
ふん………!ハロルドも奴には気をつけておけ。例の犯人程ではないが何をするかわからん!
[ユウヅキはトレインが本当に井戸に落ちたのか確認することも無く立ち去ってしまった。]
ー村 中央ー
ふん…落ちることの大変さが分かれば奴も2度とあんなことはしないだろう
[ユウヅキは歩きながら怒りを抑えていた。直前まで完全に動きを封じていた者の肩を突き飛ばすくらいわけはない、これで完全に井戸に落ちたものだと思っているようだ。
しかしユウヅキは相手が特殊チームメンバーだということを忘れていた。トーシロのユウヅキが突き飛ばしたところで素直に落ちるかどうかは少し疑問が残る、トレインの行動次第だろう]
さて…おや、あそこにいるのは?
[ユウヅキが冷静になると、少し離れたところに黒い長い髪を見かける。>>147
見るからに村のものだが、彼は彼女が持っている紙に興味を持った。この村のものにしては紙質がいいというか色が白いというか]
なあ、少しいいだろうか?
[ユウヅキは声をかけることにした]**
[ライザの商品を物色していると、声をかけられた。
振り向いてみれば見知らぬ男で、怪訝な顔になる。]
はぁ。
ええと……特殊チームの人かしら。
[身なりは良い。
少なくとも、ドーム上層の住人だろう。]
私は何も知りませんし、
それもアーネストさんに話しました。
[ぷい、と商品の方へ向こうとして。
男の視線が手元の紙に向いているのに気づけば、それを慌ててポケットにしまった。]**
いいや、ボクは特殊チームとは関係ない。一人で来たんだ。
あーねすと、とやらをボクは知らないし話を聞かせてもらいたい。
[怪訝そうな顔をされこちらも怪訝な顔になる。>>151 ずいぶんと排他的というか、よそ者に対しての警戒心が強い奴だと訝しむ]
この辺りに妙な奴が来たはずだ、心当たりはないか?
ボクはそいつを追いかけてきたんだ。
『センセー』とスラム街では呼ばれていてずいぶんと気さくで優しげなやつだったようで………普通っぽい見た目、の医者なんだが
[ユウヅキは知っている『センセー』の特徴を話す。性格の話ばかりで容姿の話は『普通っぽい見た目』としか言わない彼の持つ情報はあまりに断片的で要領を得ない]
…その紙はなんだ?何故隠した?村の住民が持つにしてはずいぶんと上質のものだが
[彼はポケットに紙が隠されたのに気がつくとそれについても言及した]
(…何故情報を出し惜しむ?なぜ隠す?凶悪犯が捕まってほしいなら情報を出し惜しむことはないだろう…やましいことでもあるのか?**)
[特殊チームでないとしたら、なんなのだろう。
眉間のしわが深まった。
話を聞けば賞金稼ぎの類かと合点がいったが]
気さくで優しくて普通っぽい見た目って……
全然わからないんですけど?
[ますます顔が険しくなる。
もしかして、操作を撹乱しにきた犯罪者の手先なのではないだろうか。]
あなたには関係ありません。
こんな村だってこういう物が手に入る事もあるんです。
[ならば、特殊チームの資料などますます見せるわけにはいかない。
ポケットをかばうように手で押さえ、そっぽを向いた。]**
あー待て。今思い出す。
[ユウヅキは眉間に皺を寄せるエイミーを見てさらに訝しんだ。関係ないのであればそこまで頑なに紙ごときを隠す理由はなんだ?それに関係ないというわりには何か物知り顔である。できる限り彼は自身が『少女』から聞いた話を出した。情報を落としてもらいたいのだ]
えーと、そうだ。まず『センセー』は医者らしい姿はしていない、服の下に医療器具を仕込んでいたらしい。だからスラム街に普通にいそうな外見で白衣などはない。
それから、薬草の話や物の書き方を人に教えられるくらいには学があるやつだ。
それから…複合異能者で、恐らく人や物に対して『強化』や『潜在能力の解放』を行える異能を持っている。逃げ足の早さから移動系の異能も持っているはずだ。
…ああいや待て、あの子は『センセー』の性別は言ってなかった。男ではなく女の可能性もある。だがそこまで年はとってないはずだ。…どうだ?知らないか?
[彼の語る特徴は少女から聞いた特徴からの推測に過ぎず、エイミーが見た資料の情報とは>>146ほとんど噛み合っていないようだった。そもそも学があるかどうかなんて資料には載っていないはずである*]
― ガラクタ置き場 ―
[その声は突然、そして予想していたよりも近くから聞こえた>>121]
なんだ!?
……っと、アーネストさんか。
[瞬間移動、というやつだろうか。
サイキッカーの中では(程度の差はあれ)珍しい能力ではないのだろうが、そうした光景に慣れていないこちらからすると心臓に悪い。
とはいえ動揺してばかりもいられなかった]
やられた、怪我人だ。
[アーネスト>>122に答えつつ、わかる限りの状況を説明する。
一番目立つ怪我は頭部からの流血だが、切り傷、打撲の類はそこかしこにあった。
追跡を振り切っただけならば、過剰と思える負傷に唇を噛む]
[口笛を聞きつけてか、見知らぬ顔がこちらへ近付いてきた。
口振りからして、こちらの手助けに来たのだろうか。
少なくとも悪意は感じられない]
[彼女と、それからアーネスト>>138へ向けて、こちらの知る状況を説明する]
――と言っても、おれは見回りの途中に、こいつが倒れてんのを見掛けただけでなぁ。
[視線を怪我人へ向けると、彼は小さく呻いて口を開いた]
"オレも、何があったのかわからねぇんだ。
気付いたらここに倒れてた。何か思い出そうとすると、頭痛がしやがる……"
[頭部を摩りながらそう答える怪我人から、それ以上の情報を聞き出すのは難しいと思われた]
とりあえずは、テントまで運んでやろう。
落ち着いたら、もう少し話せることが増えるかもしれんしな。
[手を貸せることがあれば貸すつもりで、周囲の人間へそう声を掛けた**]
[憤慨するユウヅキに向かって、これが巷に聞くキレ芸かと感心しつつ>>148、トレインはやや口をとんがらせた。]
なーに言ってんだかねー。
人殺しが楽しくてしょうがないアンポンタンやら、人様の精神ぶっ壊して御満足してるイカレポンチやらを相手に風紀だの気品だのは必要ないんさ。
大事なのは、ジ・ツ・リョ・ク。
って、あ〜〜れ〜〜ぇええ。
[珍しく真剣な眼差しを向けながらブツブツと独り言ほどの声量で講釈をたれた後、ドヤ顔でポーズを決めた。が、ユウヅキはそんな戯言に聞く耳を持たなかったか。突き飛ばされれば>>149、ぐらりと体制を崩して男の体は井戸に吸い込まれていった。ヒュルルという風切音が続いた後、ビタンッ!という近い音が地上に跳ね返ってくるのだった。]
[トレインがユウヅキに告げた突き落とした理由>>144は単純と言えば単純だった。
欲望に忠実、そんな感想が頭に浮かぶ。
P13ドームの在り方そのままのように見えた。
やられたユウヅキはお冠>>149のようだったが、ハロルドは口を挟まない。
当事者ではないのだから、首を突っ込む必要はないのだ]
あぁ、気をつける。
[水を井戸に戻しつつ、トレインを井戸に落とすべく行動したユウヅキの忠告に是を返し、立ち去る姿はそのまま見送った。
次いで井戸を見遣り、しばし黙り込む]
(……飲み水にもなるんだけどなぁ)
[ドームで配給される清潔な水ほど綺麗とは言えないが、飲み水としても十分使える井戸水。
砂礫などは沈むにしても、人が浸かった水を飲みたいかと言われると答えは否だ。
ハロルドとしては直情的なユウヅキも要注意人物に加わった]
それにしても……それだけの情報で犯人を探しに来たのか。
トレインとのことといい、余計な騒ぎを起こさなければ良いが……。
[一方的に決め付け、思い込む性質がありそうなユウヅキ。
村人に要らぬ疑いをかけぬよう釘を刺しておくのだった、と思うも後の祭りだった]
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