1898 哀願の村
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>>142 シュウジ
……そっか、そうだよね。
シュウジから見たら僕は、殺人者の一味……なんだよね。
こんなこと、聞きたくないかもしれないけど……
僕は一度も、誰かを殺そうなんて思わなかった。
この身に宿った力に気付かないまま生を終えた。
だから……
だからさ……シュウジの言ってること、ちゃんと守れるよ。
これからも、ずっと。
誰かを犠牲にして自分の思いを通すような、そんな大人にはならないって、誓うよ。
シュウジがくれたもう一度の命、ちゃんとまっすぐ生きるって、誓うよ。
……僕が言いたいこと、一方的に話してごめん。
僕がシュウジに伝えたかっただけなんだ。
もう少ししたら、ここを出ようと思うけど……
でも、心配しないで。
きっと、シュウジみたいなかっこいい大人になって、また……
( 148 ) 2019/01/07(月) 17:29:04
旅人 ミトは、その先は言ってはいけないような気がして目を伏せた
( A20 ) 2019/01/07(月) 17:29:35
>>147 アイザック
「……、…………」
俺はアイザックを見た。
「……そんな顔って、……っ、……」
喉から熱い何かがこみ上げて、俺は唾を飲み込んだ。
手で顔を抑える。
「──大丈夫だ、大丈夫だよ。だから……っ」
すべてを知って欲しいと思う一方で、アイザックには、何も知らないでいて欲しかった。何も知らずに、今度こそ、幸せにしてやりたかった。
全員は助けられなくとも、せめてこいつだけでも、俺は救いたいかった。
( 149 ) 2019/01/07(月) 17:50:35
>>149 シュウジ
「なんで……どうして、泣くんだよ」
両手で顔を覆って肩を震わすシュウジを見て、僕は当惑したように眉を翳らせた。
どうしてやったらいいか分からなくて、外された手を伸ばそうとするけれど、結局行き場を失ったように彷徨わせる。
「ーーおい……シュウジ」
( 150 ) 2019/01/07(月) 18:06:53
当主の親友 エズレルは、運転手 シュウジを眺めてにやにやしている。
( A21 ) 2019/01/07(月) 18:09:25
>>150 アイザック
一度流れ出した涙は止まらなくて、俺は唇を噛み締めた。
当惑する気配がする。
このままでいたら、他の奴にも、何か勘づかれてしまうかもしれない。
そう思うと恐ろしくて、俺は再びアイザックの手を掴んだ。
( 151 ) 2019/01/07(月) 18:10:56
運転手 シュウジは、修道士 アイザックを連れて別室に移動した。
( A22 ) 2019/01/07(月) 18:11:15
俺はずっと寝泊まりしていた部屋に入り、しっかりと扉の鍵を施錠する。
そのままアイザックの手を離して、備え付けのソファに体を沈めた。
困惑したままのアイザックを放って、涙を止めようと顔を抑えて暫く黙っていた。
( 152 ) 2019/01/07(月) 18:17:58
>>135 ライ
「あは、本当に君とは気が合うね。本当に。一度死んだのに、まさかもう一度死なないといけなくなるとはね。次こそはさっくり成仏したいものだけれど」
「あー……それはあるよ。巻き込まれるのはゴメンだ。そもそも、あの主がこのままハッピーエンドで満足するのかは疑問だ。
はー……シュウジくんも、仲良しごっこのメンバーだけ生き返らせればいいのにね?」
ブツブツと文句を連ねていると、ライから思いがけない申し出があった。
「え、そう?じゃ、今後はライって呼ぶことにしよう。君とは意見が合うから、美味しい酒が飲めそうだし、ね」
ニィといたずらっぽく笑った。
( 153 ) 2019/01/07(月) 18:26:57
>>152 シュウジ
急に腕を引かれて連れてこられたのは客室の一つで、部屋の隅に置いてある荷物を見て、彼が寝室として使っている部屋だと分かった。
シュウジは部屋に入るなり鍵をかけて、ソファーにどかりと腰を下ろす。
僕は入り口のそばに立ち尽くして、しばらく彼が顔を押さえて啜り泣く姿を眺めていた。
「……」
いくらかの沈黙ののちに、僕は静かに息をつく。
「……君こそ、一人じゃ泣くこともできないのか?」
巻き込まれたことに対して皮肉を言いながら、靴の音を立ててソファーまで近づく。そして僕も、おもむろに隣に座った。
( 154 ) 2019/01/07(月) 18:34:05
>>154 アイザック
痛烈な皮肉に、泣きながら少し唇をあげた。
靴の音がして、ソファの重心がぶれる。
暫くすると、ようやく俺は落ち着いて、顔を上げた。
「……悪かったよ」
涙を流すと多少心が余裕を取り戻して、俺は体を起こした。
( 155 ) 2019/01/07(月) 18:58:45
>>-498 ヒューズ
あ、猫ちゃん。…おいで?
[膝を叩いて、促してみる。
ちゃんと猫のままでよかったぁ、というのは隠しながら]
( 156 ) 2019/01/07(月) 19:22:35
>>155 シュウジ
「……別に構わないけど。」
彼は望みを叶えた。それなのに、苦痛に顔を歪めて、悔いるように泣いた。
「ーー。……なあ、シュウジ。僕は今、満たされているんだよ。」
唇を少し横に広げるようにして笑う。
「……もし君が、僕を救うと言ったことを重荷に感じているなら、全部投げ出してしまえばいいよ。皆を救ったことを悔いているなら……これに関しては僕にはどうすることも出来ないけど、でも君の選択は間違っていなかったと思う。」
ふと、屋敷の庭で彼と話した時のことを思い出した。
そして、最後に自分が彼に未来を託したことを思う。
「……僕も、君のような選択が出来ていたかな。」
( 157 ) 2019/01/07(月) 19:23:58
退屈ですね。扉の向こうで何をしているのやら。
お茶でもいれますか。
これでも僧侶の末席を汚す者、たれぞにぶつけたい気持ちがあればお聞きしますけど。
( 158 ) 2019/01/07(月) 19:25:23
館の主 レヴィンは、のんびりと様子を眺めている。
( A23 ) 2019/01/07(月) 19:40:41
>>141 ライ
そうよね、はじめまして。
[まさしく人の欲望によって殺された彼。返せば自分のせいで死んだ者ではなく、どこか気楽だった]
そうねぇ、結果が本当で…疑うほうがおかしかったから。トッドの後押しにもなったし、あれは満足してる。
( 159 ) 2019/01/07(月) 19:40:46
>>157 アイザック
不思議な気分でアイザックを見ていた。
穏やかに告げる彼の声は、まるで本当に満たされているようで。
「……何言ってんだよ。投げ出すわけないだろ」
そう言いながら、心中でいくつかの約束を反故にすることを詫びた。
「でも、そうだな。後悔してるかって言ったら、少し、してるのかもしれない。……でも、俺でよかったよ。ベガでもアンタでもなくて、俺で────」
救いたかった。救えるすべてを。それは嘘じゃない。
けれども不可能なら、俺は切り捨てることだって厭わないから。
──エーリカを殺したように。
でも、だからこそ、こう思いもする。
「お前なら、もっといい結末に辿り着けていたかもな」
( 160 ) 2019/01/07(月) 19:48:44
皆が思い思いに話している空間を見て、この喧騒も悪くないなと思っていた。
そういえば、とふと思い立ち、ソファーから立って自室代わりにしていた使用人の部屋へと赴く。
ここに来る時に持ってきた鞄を置きっぱなしにしていたからだ。
広げていた手帳や、手記をしまい込む時、ふと手帳から一枚の封筒が落ちる。
そういえば、仕事でよく使うから挟んでいたっけ、と封筒を拾い上げる。
封筒を見て、少し考え込み出したかと思うと、傍にあった机にそれを置き、手帳に何かを書き始める。
暫く何かをしていたようだが、満足げに顔を上げると封筒を鞄にしまい込み、部屋を出た。
広間に戻ると、アイザックさんとシュウジさんの姿が見えなくて、一抹の不安が過ぎるがその不安はすぐに消した。
もう、皆と殺し合う必要はない。
そう頭に理解させながら、広間の机にあるボイスレコーダーを回収した。
このこにはよく助けられたな、と仕事上の相棒を心の中で労りながら鞄にしまい、再び広間の様子を眺める事にした。
( 161 ) 2019/01/07(月) 19:53:04
>>156 アデリーナ
膝を叩いて猫を呼ぶような声で私を呼ぶ。ちゃんと言葉は通じるのだからそうしなくてもよいのに。しかしそれを咎める気持ちは今は少しもなかった。
「私に何か用かい?」
[ふわふわの毛並みがアデリーナの膝を擽る]
( 162 ) 2019/01/07(月) 19:59:05
>>139 レヴィン
うん? ふくく、どうだろうな。
貴様は唯一私が金で買えないものの一つだった。私はな、かけがえのないものが嫌いだ。それがなければ生きていけないだとか、それこそが自分が生まれた意味だとかーーそういう希少価値には虫唾が走る。
だから、おまえを殺した。私に手に入れられないものはない。貴様も結局は、かけがえのないものなどではなかったと知らしめたかった。それだけだ、ふくく。
( 163 ) 2019/01/07(月) 20:07:42
>>160 シュウジ
「ーー僕だったら、か。」
頬をゆるめて、息で静かに笑う。
僕だったら結末は決まりきっていた。
「……僕は聖人君子じゃない。昔から自分と妹のことだけで精一杯だったんだ。人に与えるものなんてないんだよ。きっと、君たちの死体を踏んで歩いていたさ。」
「結局、何があったか話してはくれないのか?」
( 164 ) 2019/01/07(月) 20:16:13
>>162 ヒューズ
猫ちゃんはこのあとどうするの?
…どこにいくの?
[…あ、喋るんだったわこの子。
恥ずかしさを覚えながら、尻を揉みしだいた]
( 165 ) 2019/01/07(月) 20:17:31
>>161 ノエル
おや。
何をしているんだい?生き返ったのだから、人の願いの抑圧でもしているかと思ったのだがね。
( 166 ) 2019/01/07(月) 20:18:10
語り部 ガランは、紅茶を飲みながら静かに周りを見ている。
( A24 ) 2019/01/07(月) 20:20:02
>>165 アデリーナ
「あっ!ずるいにゃ!あたしの事も撫でるにゃあ!!!」
とヒューズを押しのけ頭を擦り付ける。
( 167 ) 2019/01/07(月) 20:22:41
>>165 アデリーナ
「私かい?猫に予定などないよ」
「今日を今日、明日を明日と生きていくだけだ。野良を続けるのもいいし、もしかするとどこかで飼われるかもしれん」
( 168 ) 2019/01/07(月) 20:24:08
聞き覚えのある声が横からし、げ、と思いながらそちらを向くと、想像していた通りの人物がいて、軽く被りを振り、頭を手で抑える。
目線のみ投げやりにそちらに向けると気だるげな顔をする。
>>166 レヴィン
「…………お陰様で
……抑圧?そんな無粋な真似はしません
貴方こそ、自殺願望があったのに蘇って大変そうですね」
( 169 ) 2019/01/07(月) 20:25:11
>>167 リコッタ
意地悪しないのよ、リコッタ。
[ポンポンと頭を撫でて、あのね、と続ける]
ヒューズと仲良くできる?
( 170 ) 2019/01/07(月) 20:25:24
>>164 アイザック
「……そうかな。案外そうでもなかったと思うぜ」
俺は笑って、暫く考え込んだ。
「知らないでいて欲しい。……それでも、聞きたいか?
お前には知る権利がある、とも俺は思う」
( 171 ) 2019/01/07(月) 20:29:40
>>170 アデリーナ
チラリ、と押しつぶしている白猫を見やる。
毛艶が良くキリッとした眼差し……
「わ、悪くないにゃ!仲良くしてやってもいいにゃ!
にゃが!その場合はリコッタが親分にゃー!」
アタシも猫だった……なんて、今は薄れた淡い空想を抱く。
( 172 ) 2019/01/07(月) 20:32:00
>>171 シュウジ
「……僕にも関係することなら聞きたいけれど。」
でも、と少し考え込みながら続ける。
「そうだなーー。君が本当に知らないでいて欲しいなら、僕はこれ以上追及しないよ。」
( 173 ) 2019/01/07(月) 20:34:08
>>163 エズレル
ふふ、そうかい。
私にとっても君は取引なんかで手に入れられるものでは無かったさ。
おや、それは済まなかったね。別に君に「人は一人一人違うのだから、個々にそれぞれ価値があるよ」なんて説くつもりは無いけれど。君が何かを手に入れようとしている時が私は好きだからね。
( 174 ) 2019/01/07(月) 20:37:04
>>169 ノエル
おやそうかい。
なら、記者らしく詮索はしなくていいのかな?とでも聞こうか。
ふふ、生きていても死んでいても大きな違いはないさ。
( 175 ) 2019/01/07(月) 20:38:33
>>175 レヴィン
「……皆さんはもう、願いより再会に各々喜んでいるように見えますけど
……それ以外で何か、生き返った事に対して詮索する必要があるとでも?
……そうですか、それはよかったですね」
この男は相変わらずきな臭いな、と思いながら聞いてみる。
どうせ答えてはくれないだろうが、モヤついた心が聞かないという事を許さなかった。
( 176 ) 2019/01/07(月) 20:42:13
>>173 アイザック
「……そっか。ありがとな、アイザック」
ぽん、と頭に手を置いて、俺は一度伸びをする。
心が麻痺をしているのだろう。それでも、俺は生きていればなんとかなると、思っている。
「……よし、ちょっとすることができた。
あ、もしベガとノエルに会ったら、後で話したいことがあるから待っててくれって、伝えちゃくれねえか?」
( 177 ) 2019/01/07(月) 20:43:46
>>172 リコッタ
「ふむ。君がボスか。大丈夫かい?アデリーナがボス猫でいいのではないかな?」
ボスという言葉も久しく離れていたものだった。猫同士の争いなど不毛で、私がやるべきことではないと。
「ともあれ、仲良くしようじゃないか。同胞よ」
同じ猫として、負ける気はないのだ。
( 178 ) 2019/01/07(月) 20:44:51
>>176 ノエル
ふふ、そうだね。
いや、君はどう思っているのかなと思ってね。こんな奇妙なことを受け入れているのかな、と。
( 179 ) 2019/01/07(月) 20:50:06
>>177 シュウジ
「……」
また、懐かしいぬくもりが訪れる。
僕は一度目を伏せると、密かに唇の端をあげてから、自身もソファーから腰をあげた。
「……分かったよ。」
そして、そうとだけ答えて共に客室を出た。
( 180 ) 2019/01/07(月) 20:51:11
修道士 アイザックは、運転手 シュウジと別れて広間に戻った。
( A25 ) 2019/01/07(月) 20:52:09
>>179 レヴィン
「確かに、人が生き返るなんて……オカルトだなと思いますけど
私達の魂で出来た魔法の小瓶の液体を糧に、シュウジさんの願いが叶ったのでは?
確かに魔法のような話ですが……それ以外に、何かあるとでも?」
魔法の小瓶の逸話は不明瞭で。
もしかして、まだ隠している事がないか疑心の目でレヴィンを睨みつける。
( 181 ) 2019/01/07(月) 20:55:26
/*
……しばらく、ぼっとしていた。ように思う。
幾分の時間が経ったか分からないが、最後にねこちゃんをこねこねしてからの記憶があまりない。
なにかを、喋っていたようにも思うのだけれども。
そこでふと、気づく。
喋っていること自体、おかしくはないかと。
一度死んだはずの身が、立っていることも、他人と話していることも、そもそもがおかしいのだ。
それが、できているというのだから。
エーリカはあることを察した。
勝者が誰であれ、自分は生き返ったのだろう。
そこに一点の、疑いもなかった。
*/
「……生きてる。
あっ、アウローラさん!」
( 182 ) 2019/01/07(月) 20:55:32
( A26 ) 2019/01/07(月) 20:58:19
生きていようが死んでいようがどちらでもよいことです。
ありきたりな言葉ですが、死はふたつ。
ひとつは、肉体の死。
ふたつは、存在の死。人から忘れられるということですね。
私とレヴィンにはふたつ目の死は訪れないのです。
……概念上の不死。これほど約束された幸せが他にあるとでも?
ああ、もちろん体があれば即物的な幸せも得られますね。
それはそれで……享受するとしましょう。
ねぇレヴィン?
( 183 ) 2019/01/07(月) 21:00:03
>>181 ノエル
ああ、そうさ。彼の願いは叶ったさ。
彼が元々持っていた願いよりも多くの人を救おうだなんて、思ったよりも強欲だったみたいだ。
いや、彼から口止めされているのでね。聞きたければ本人から聞くといいよ。君は記者なんだから、お手の物だろう?
( 184 ) 2019/01/07(月) 21:01:11
「生き、てる。
生きてるんですよ、私たち!
ああっ……よかった……! アウローラさんも、生きてる!
【私が死ぬのも、私のせいで誰かが死ぬのも嫌】だった。
誰も、死んでなかったんだ……あの、ライって人も生きてます!
うぅ……よかったよぉ……」
( 185 ) 2019/01/07(月) 21:02:28
>>178 ヒューズ
「リコッタは飼い主だからダメにゃ!リコッタが親分にゃ!」
えへん、と威張るように腕を組む。
「ヒューズはいい猫だから番になってあげてもいいにゃ!子沢山にゃ〜!」
( 186 ) 2019/01/07(月) 21:04:17
>>183 ガラン
ああ、そうだね。愛しい人。
期限付きの快楽もすばらしいだろう?
自由奔放な愛もいいけれど、
制限されればされる程燃え上がる。
( 187 ) 2019/01/07(月) 21:04:35
>>178 ヒューズ >>172 リコッタ
ヒューズのほうが大人ね。
大丈夫よ、みんな仲良くしましょ?
ずっとお部屋にいてもいいし、お外に遊びに行ってもいいわ。猫ちゃんが食べていいものなら、好きなものを用意してあげる。ね? 決まり!
[2匹の毛並みを整えるように梳いてから、空いた瓶を抱えて立ち上がる。]
じゃああたし、みんなに挨拶してくるわ。いい子にして待ってるのよ?
( 188 ) 2019/01/07(月) 21:07:08
俺は一週間のうちに大体構造を覚えてしまった屋敷を歩く。
物置小屋はどこだろうか。
もしかしたら、庭の方かもしれない。それから、薬も。できればあった方が、都合がいいのだが。
( 189 ) 2019/01/07(月) 21:10:11
>>186 リコッタ
「私に人姦の趣味はないのだがな……」
彼女を猫として扱うか人として扱うかはともかく(アデリーナは私たちを等しくペットとして見ているようだが)子供は出来るのだろうか?悲しいかな、彼女は人間だ。
( 190 ) 2019/01/07(月) 21:13:28
>>184 レヴィン
「っ…………!
私!やっぱり貴方なんて………嫌いです!
屋敷に引きこもっててください!」
あっかんべー!とした後、返事を待たずして急いで駆けだす。
館の主との会話で募った疑心は、晴れやかな心を曇らせる。
私はシュウジさんの姿を探す。
優しい彼なら……きっと受け止めてくれる。
失意の底に沈みかけた私を受け止めてくれた、あの日のように。
( 191 ) 2019/01/07(月) 21:16:39
「……」
ふと、歩きながら何となくポケットの中に入れたままにしていた願いの小瓶を取り出した。
もう一滴の欲望も残っていないこれは、もはやただの瓶と言って差し支えない。
けれども、ここに置いてはまたよからぬ事がおこりそうで。
俺は瓶を手で弄び、再びポケットにしまう。
これは俺が、責任をもって処理することにしよう。
( 192 ) 2019/01/07(月) 21:18:43
屋敷を駆け回り、ようやく彼の背を見つける。
息切れで上がった息を整える余裕もなく、再び駆け出しながら、彼の背に声を掛ける。
>>シュウジ
「はぁ…………っ…………シュウジさん!」
( 193 ) 2019/01/07(月) 21:20:03
広間に戻るとベガの姿を見つけた。
シュウジに頼まれたことを思い出して、僕は彼の元へと歩み寄る。
>>ベガ
「ベガくん」
( 194 ) 2019/01/07(月) 21:20:43
>>187 レヴィン
まったく、愛することにかけてあなた以上に才に恵まれた人を私は知らない。
今その愛を私だけが享受できるこの空間、1度目の生では得られなかったものです。もっとも、今さらあなたの他の「家族」に面しても心に波紋ひとつ起こりませんけども。
命のある姿でも互いを独占できる時間を得られたことについては……彼に感謝しましょうか。
( 195 ) 2019/01/07(月) 21:23:17
屋敷を探し回って、ようやく、目的のものを見つけた。
>>193 ノエル
「……、ノエル?
どうしたんだよ、そんなに慌てて」
俺は突然かけられた声に咄嗟にその目的の──ペンチを置いて、振り返った。
何か、あったのだろうか。
( 196 ) 2019/01/07(月) 21:25:26
>>エズレル
愛しの友人よ。私は考えていることがあってね。
今回、小瓶に願った彼なのだが、『家族』にはほど遠いと思っていたのだけれど、別の可能性を思いついてね。
試してみようと思うんだ。
( 197 ) 2019/01/07(月) 21:25:41
>>84 シュウジ
うん。僕はシュウジと違って狡いし強かだからね。
どうにかやっていくよ。
……なんだよニヤニヤして。良からぬこと考えてる?
/*
眉根を寄せて素振りだけで怒ってみせる。
それから、約束とやらを彼らが結んでいたのを思い返して、苦い顔で少し笑った。
*/
そう。歌なら、教会に来たら聞かせてあげる。
ちょっと遠いけどね。
……げ。
/*
館の主が彼に微笑みかけたのに気づき、肩をすくめてその場を後にした。
*/
( 198 ) 2019/01/07(月) 21:26:56
/*
思い思いの時を過ごす者たちを眺めながら、問われた"これから"のことを考えていた。
同じ顔で話せる相手がここにどれほどいるのか。
*/
>>194 アイザック
……うん?僕にも、なにか用事?
( 199 ) 2019/01/07(月) 21:29:33
>>196 シュウジ
「けほっ……………単刀直入に聞きます
シュウジさん、私に何か………隠してませんか?
例えば……………小瓶の魔法について、とか」
駆けて上がった息を咳き込みながらも整え、振り向いてくれた彼の目をまっすぐ見た。
彼に隠し事のような、回りくどい聞き方をするのは嫌だったからだ。
( 200 ) 2019/01/07(月) 21:31:01
館の主 レヴィンは、修道士 アイザックとトレブル ベガを眺めている。
( A27 ) 2019/01/07(月) 21:32:14
>>197 レヴィン
ほう。別の可能性か、ふくく。
それでその、試してみようというのは?
( 201 ) 2019/01/07(月) 21:33:59
>>200 ノエル
「────」
俺はわずかに目を細める。
それから惚けたように首を傾げた。
「隠し事? なんでだ?」
なるべく朗らかに笑って、けれども同時に彼女にも知る権利はあるはずなのではないかと、迷っていた。
( 202 ) 2019/01/07(月) 21:38:08
>>199 ベガ
「……シュウジさんが、あとで話したいことがあるから待っていれくれと。屋敷を出ずに待っていて欲しいそうです。君とノエルさんと僕に。」
( 203 ) 2019/01/07(月) 21:38:24
>>201 エズレル
ああ、彼が『私』になるかと思ってね。
私の欲望を全て、彼の持つ小瓶に詰めてしまおうかと。そうすれば、君達『家族』を愛することは出来なくなるけどね。
それに、思っていたよりも強欲で楽しませてもらったからね。そのお礼でもあるよ。
( 204 ) 2019/01/07(月) 21:41:38
>>202 シュウジ
朗らかに笑う彼につられ、口の端を緩めた。
だが、先程のレヴィンの言葉を思い出し、表情が曇る。
疑心に固まった心が、顔に出てしまっているかもしれない。
だが、今は取り繕う余裕なんて、なかった。
「……さっき、レヴィン……さんと話をしたんです
君が生きているのを不思議に思わないかって尋ねられました
だから私……まだ小瓶に何かあるのか聞いたんです
そしたら……シュウジさんに口止めされている、と
…………この話は、本当なんですか?」
( 205 ) 2019/01/07(月) 21:44:49
>>153 ギルバート
「もう一度死ぬ前にもう一度どうやって生きるかだよなあ。
手に職あるわけでもねーしお前みたいに顔で生きていけるわけでもねーから碌でもない未来しか見えねーや」
本当に、碌でもなく生きて、碌でもなく死んでいくのだろうな。
そんなことを考えながら残り少なくなったシャンパンを飲み切るとカタリと音を立てて立ち上がる。
「ま、心配しなくともああいう一見誰にでも手を差し出そうとする奴はそのうち自分の首を締めて誰も助けられなく時が来るだろ」
全員が幸せになるなど不可能な話だ。
その時が来た時、絶望が少しでも深くあるよう願いながらほくそ笑んだ。
「お、いいねえ。
んじゃこんなとこいつまでいてもしょうがねえし早速飲みに行かねえ?
洒落た店じゃねーけど美味いとこ知ってんだ」
ニッと笑いながら屋敷の外を指差して誘う。
( 206 ) 2019/01/07(月) 21:49:36
>>203 アイザック
えっ?僕とノエルと、アイザック?
僕はもう話なら済んだけど……シュウジのことだから、別れの挨拶でもする気かな。
分かった、ありがとう。
…………それと、さ。
もう今さら、お礼とか言うのは違うと思うから言わないけど、僕、アイザックにはひどいこと言ったから。
ごめんね。
( 207 ) 2019/01/07(月) 21:54:59
>>205 ノエル
「……」
俺はその作った笑いを消して、吐息で笑みをこぼした。
「あの野郎……、いや。俺の言い方が悪かったか」
彼女には生きていて欲しかった。
俺の一部を与えてでも。
だけど、彼女があまりに真っ直ぐだから、俺は辺りに人がいないことを確認してから、ゆっくりと頷いた。
「……そうだな、主の言ってることは、嘘じゃねえよ」
( 208 ) 2019/01/07(月) 21:56:57
>>206 ライ
「おや、君は料理が上手いじゃないか。そっち方面で生きていくつもりはないの?
顔ねえ……とはいえ、ココで気持ち悪い気持ち悪いと言われて、あんまり向いてないような気もしてきたよね。僕ももう一度模索しなきゃいけないかもな」
ふー……と長く息をつく。面倒だな。理由無く生きるって。理由探しも疲れるし。
「あは!だったら面白いな。最終的に誰かひとりを選ぶしかなくなったら、彼は誰を選ぶのかなあ」
「あれ、僕も行っていいの?じゃ、お言葉に甘えて、一緒に抜けさせてもらおうかな。仲良しごっこも見飽きたし、これ以上何かに巻き込まれたらたまったものじゃない。
君のオススメの店で飲んでいる方がよほど有意義だ」
( 209 ) 2019/01/07(月) 21:58:48
>>208 シュウジ
「…………あは、は…………やっぱり、本当なんですね
…………もし、よければ話してもらえませんか?
記者として気になるのと……もし、私や皆さんの死に関わりがあるのなら、これからを生きる為に、聞いておきたくて」
頬が引き攣る。
死、と言った直後に、死んだ時の記憶がフラッシュバックして目眩がする。
ここで倒れてはいけないと、自身の手首を強く掴む事で何とか耐えた。
( 210 ) 2019/01/07(月) 22:06:59
>>204 レヴィン
ーーふくっ、ふくくくっ。ふくははははは!
全く以って貴様はっ……いや。おまえが私を呼ぶ時は決まってこうだな、おかしな事ばかり考える引き籠もりめ。
何でもない日を祝うパーティーの次は、願いの為に『友人』たちに命を懸けさせーーそうかと思えばこれだ。
ふくく……まあいい、変人とはいえおまえが私の親友であることに変わりない。
( 211 ) 2019/01/07(月) 22:12:53
>>レヴィン
……そうか、そうか。ーーふくく。
ならば、どうだレヴィン。どうせなら私の欲望もあの男にくれてやろう!
貴様と私の欲望を小瓶に詰めれば、きっと先程とは比べ物にならないほどの願望機が出来上がるだろうよ。
( 212 ) 2019/01/07(月) 22:13:46
>>210 ノエル
「……ノエルは、記者だったか」
世界中を飛び回るだろうから、居場所を把握することも出来ない。彼女は、ベガやアイザックとは違う。死者なのだ──。定期的に様子を見に行けばいいという訳でもない。
そう、彼女には、何にしたって知らせなければならないのだと、俺は唐突に気づいた。
「色々と思うところはあるだろうが、これから言うことは、他言無用で頼みたい────」
そう言えば、きっと優しい彼女のことだ。聞いてくれると思った。
そうして俺は、俺が叶えた願いの裏側を、彼女に伝えることにした。
( 213 ) 2019/01/07(月) 22:15:53
>>209 ギルバート
「料理は嫌いじゃねーけどそこまで考えたことねえなあ」
案外いいかもしれないと納得する。
「オーケー」
飲みの誘いに快諾され満足気に笑いながら隠していた2本のワインを開けて1本をギルバートに渡す。
「街に出るまでなげーからな。
まだ飲めんだろ?
XX98年のヴィンテージだ。
かなりレアな代物がちょうど2本あったら餞別に貰うしかねーよなあ?」
悪い笑みを浮かべてお互いのボトルで乾杯するとそれを飲みながら出口へ歩き出した。
( 214 ) 2019/01/07(月) 22:22:13
>>214 ライ
「あは、いいねえ。さすが古い屋敷だ。いいワインがあるものだね。
もちろん、道中も飲みながら行こうじゃないか。なに、誰にも咎められることは無い。のんびりいこう」
まさか自分が死に追いやった男とこんなに打ち解けるとは思ってもみなかった。
運命とはわからないものだ。
渡されたボトルで乾杯に応じ、彼と並んで外へ歩を進めた。
( 215 ) 2019/01/07(月) 22:28:50
>>ベガ
「どういたしまして。……もしノエルさんを見かけたら、このことを伝えてもらってもいいですか? 実は戻ってきてから、彼女の姿を見ていなくて。」
そこまで言った時、ベガが少し言いづらそうに口を開いた。
僕は彼の謝罪を聞いて、思わず息とともに笑みをこぼす。
「……構いませんよ。君も僕も、それからお人好しな彼も。立場は違えど願いを叶えるために必死だった。僕も君には散々酷いことをしましたから。」
「また、縁があればどこかでお会いしましょう。」
( 216 ) 2019/01/07(月) 22:30:15
>>213 シュウジ
「………………なんですか、それ」
話を全て聞いた。
目眩と緊迫感がピークに達したのか、その場で屈みこみ、鈍い頭痛がする頭を抑える。
過呼吸のように、乱れる呼吸を必死に息を吸い、酸素を取り入れる事で無理矢理落ち着かせた。
手を頭で抑えながらも、何とか顔のみ上げてみせる。
「……………これは、皆さんに話したら混乱を招きますね………再び、争いが起きてしまいますし、何より貴方に言われましたから…………これは、墓まで持っていこうと思います
…………それで、これからどうするおつもりですか?
黙って屋敷を去るのなら………見送りを、させてほしいのですが」
私は一度死んだ。
手に入れた生を再び手放すのは怖いし、シュウジさんと話せなくなるのは寂しいけど、彼をこれ以上困らせたくなくて、本心は胸に潜めた。
…………本当は、再びの死など、こんな急に受け入れられない。
でも、彼が悩んで悩み抜いて、話してくれた事を否定するなんて、出来なかった。
( 217 ) 2019/01/07(月) 22:35:51
>>212 エズレル
おや、いいのかい?
ならば、共に見届けようか。彼がどうなるのかをね。
( 218 ) 2019/01/07(月) 22:37:13
>>217 ノエル
「……ありがとな」
こんな残酷な事実を告げて、そう言える彼女は強い。
俺は唇の端をあげて、彼女の表情を伺った。
澄んだ翠を見つめ、口を広げた。
「全員に分け与えることは出来ねえし、俺は俺で生きてたい。だから、俺は少なからずの人を、これから見捨てるんだ」
そう言って、一度口を閉じる。
「でも、────俺は、アンタに生きていてほしい。
だから、ノエル。俺の一部を、受け取っちゃくれねえか」
( 219 ) 2019/01/07(月) 22:45:01
>>218 レヴィン
ふくく、これでまた楽しみができた。
( 220 ) 2019/01/07(月) 22:45:12
>>216 アイザック
……あ、ほんとだ。いないねノエル。
分かった、伝えとくよ。
/*
自分で言えばいいのに、と思わないでもないけど。
敢えて言う必要もないだろう。
*/
……違いないね。
うん。じゃあ、またいつか。
/*
そんなはずはないのに、いやに仰々しい頼みに聞こえる。
気のせいだと振り切って、彼と別れた。
*/
( 221 ) 2019/01/07(月) 22:57:33
ぼーっと立ち尽くしていると、自分に向かって駆けてくる姿を見付ける。
>>185エーリカ
「ええ、そうみたいですね……よかった。
……貴女は生きてほしいと言ってくれたのに。お願い、守れなくてごめんなさい。
でももう大丈夫ですよね、シュウジさんのおかげです」
エーリカの手を取り撫ぜる。
血の通う、温かさ。
「エーリカさんはこれからどうするんですか? お家に帰ります?」
( 222 ) 2019/01/07(月) 23:09:13
>>219 シュウジ
「……………え?」
彼の言葉は正しい。
誰だって、何かを失うのは怖い。
だから彼が見捨てると言っても、責めるつもりはなかった。
見捨てられる覚悟をしている、その直後の事だ。
思わず裏返った声が出る。
「………なっ……にを言ってるんですか……………?
骨、か魂、ですよね?
骨なら、引きちぎる事になるでしょうから、想像を絶する痛さが………魂なら、感情か、それに等しいものを失うって…………
………………本当に、いいんですか?」
( 223 ) 2019/01/07(月) 23:12:54
彼の言葉が信じられなくて、それでも彼ならこう言うのだろうと頭の端で思いながらも、聞き返す。
彼に、後悔はしてほしくない。
何も失ってほしくはない。
だが、彼が生きて欲しいと望んでくれるのなら───────私も、大多数を見捨てる彼の苦しみを、業を分かとうと、そう思った。
( 224 ) 2019/01/07(月) 23:13:06
モデル ギルバートは、記者 ノエルに、キャンディを投げた。
( A28 ) 2019/01/07(月) 23:22:11
>>223 ノエル
「そうだな。──本当は魂を分割しようと思えば、20くらいにはなるらしい。全員を救おうと思えば、救えたんだ」
笑って、それから俺は頷く。
「……ああ。俺が言い出したんだから。
それに骨っつっても、これにするつもりだ」
と、俺は口を開けてその中を指す。
「麻酔無しでやるのはちっと応えそうだが、まあ仕方ない。
あ、そうだ、ノエル──、なんか巾着とか、小さいものを入れられそうな袋、いくつか持ってねえか?」
( 225 ) 2019/01/07(月) 23:22:15
モデル ギルバートは、記者 ノエルに、「クッキーの借りは返したよ」とニッコリ
( A29 ) 2019/01/07(月) 23:23:24
モデル ギルバートは、亡霊 ░▓▒▓に、ウインクしてから改めて外へ向かった。
( A30 ) 2019/01/07(月) 23:24:14
記者 ノエルは、モデル ギルバートのキャンディを反射的にキャッチ!
( A31 ) 2019/01/07(月) 23:25:18
>>アイザック
[なにをするでもなく時を過ごしていた彼に目を留める。ヒールを響かせて、正面からゆっくりと近づいていった]
…なにか、言うことはある?
[綺麗な笑顔で問う。]
( 226 ) 2019/01/07(月) 23:25:46
記者 ノエルは、顰め面をしながらも「……ありがとうございます」と礼を述べ、キャンディをばりぼり噛み砕きながら食べた。
( A32 ) 2019/01/07(月) 23:26:03
>>226 アデリーナ
ベガと別れの挨拶を終えて、なんとなく広間でぼんやりしていると、ヒールの音とともにアデリーナが歩み寄ってきた。
僕は視線をあげて彼女の姿を青い瞳に映す。
「ーーアデリーナ。……そうだね、今僕は幸せだよ。」
きっと謝罪するべきだったのだろうけど、彼女に対してはそう答えることのほうが正しい気がした。
決して馴れ合いや綺麗事のためではなく、僕は自分の願いのためにこの選択をしたのだと知ってもらうためにも。
( 227 ) 2019/01/07(月) 23:32:53
>>222 アウローラ
「よかった……皆さん、死んでないんだ……。
私が、ちゃんと自分の役目を果たさないから、アウローラさんが死んじゃったって、ほんとに思ってて……」
/*
エーリカの手にアウローラの手が重なる。
自分も、彼女の温かさを感じた。何度も何度も救われた彼女の温かさ。人の心を持たないと言った人間の、温かさ。
*/
「私……この後、どうするんでしょうね。
きっと私の中にいた変な霊に連れてこられてこんな屋敷に来てしまいましたけど、生きているなら、早いとこ立ち去ろうと思うんですけど」
( 228 ) 2019/01/07(月) 23:34:45
>>148 ミト
「……そっ、か」
俺は涙をそっと拭って、ミトに笑いかける。
「そうだよな、きっとミトなら、そう出来るよな」
俺は頷いてそれから逡巡の後に、口を開く。
「──なあ、アンタ。捜し物を見つけに行く前に、ちょっとの間、俺に付き合ってくれないか?」
数日間でいい、と。
アイザックが放り出していいと言った時、俺は密かにここにいる人間を切り捨てることを決めた。
助ける人間は三人。アイザック、ベガ、それにノエル。それだけにしようと。
けれども、ミトの言葉を聞くと、どうしようもなく。
──救いたくなってしまったのだ。
( 229 ) 2019/01/07(月) 23:36:36
>>225 シュウジ
「それは……………」
そんな事をしたら、シュウジさんがという言葉は控えた。
シュウジさんを庇うのも、きっと彼を苦しめるだろうから。
「……歯、ですか?
…………抜けかけならまだしも、痛いでしょうね
……やるなら、奥歯とかの方がいいですよ、あるなら親知らずがベストかと
前歯だと………男前な顔が台無し、ですから」
骨を折る、という話でないだけ、いくぶんか気が楽だった。
茶化すような話をした後に、鞄を探す。
「巾着袋……ええと…………あった!
3枚しかないですけど……足りますか?」
手の甲くらいの大きさの、絹で出来た巾着袋を渡す。
赤、緑、青の絹特有の光沢を放つ美しい袋だ。
お土産として親族に貰ったものだったが、歯のお礼に渡す、という意味合いなら許されるだろうと心中で親族に詫びを入れた。
( 230 ) 2019/01/07(月) 23:37:41
記者 ノエルは、運転手 シュウジに3枚の巾着袋を手渡した。
( A33 ) 2019/01/07(月) 23:38:04
>>227 アイザック
…嘘でも謝りなさいよ、ばかね。
[迷いのない言葉に、苦笑が漏れる。流されたのでも気まぐれでもなかったのだと…意志を持って裏切られたのだと、突き付けられたような気がした]
( 231 ) 2019/01/07(月) 23:40:53
喪失 ライは、修道士 アイザック「中々楽しませてもらった礼だ」と言って包んだチェリーパイを投げ渡した
( A34 ) 2019/01/07(月) 23:43:19
喪失 ライは、運転手 シュウジ「せいぜい大切なものが溢れ落ちないよう足掻くんだな」と書いたワインコルクを投げた
( A35 ) 2019/01/07(月) 23:47:33
>>229 シュウジ
え?僕と?
……うん、もともと探すアテがあったわけじゃないし、シュウジと一緒の方がきっと楽しいし、ついていくよ!
どこに行くの?
( 232 ) 2019/01/07(月) 23:48:01
語り部 ガランは、館の主 レヴィンに「どのような形であれ、永遠に共に」
( A36 ) 2019/01/07(月) 23:48:25
( A37 ) 2019/01/07(月) 23:48:39
語り部 ガランは、館の主 レヴィンに「言葉は不要、無粋でしたね」
( A38 ) 2019/01/07(月) 23:49:47
>>230 ノエル
「おう!」
俺はペンチを取り出して、ノエルに見せる。
「丁度いいもん見つけたから、これで引っこ抜こうと思ってよ」
それから俺は照れたように頭をかいて、ノエルの巾着袋を受け取った。
「うん、三つで充分だ!
いい品らしいしこんな使い方すんのは申し訳ねえが、ありがたく貰ってくな!」
( 233 ) 2019/01/07(月) 23:50:52
>>231 アデリーナ
僕もつられて苦笑する。
「……最後は袂を分かつことになったけれど、君たちに協力するのもまあまあ楽しかったよ。君はこれからどうするんだい?」
( 234 ) 2019/01/07(月) 23:53:24
>>228エーリカ
「それは、どうでしょうね。貴女が自分を許せる程の働きを出来たとして、それで私が生きているかは……またやってみないとわかりませんよ」
でももう充分ですよね、と笑う。
「あら、そうだったんですね。口調がちょくちょく変わってたのはそういうことでしたか……。
立ち去る、というと……これでお別れですかね」
( 235 ) 2019/01/07(月) 23:54:27
( A39 ) 2019/01/07(月) 23:54:28
アンテシーを見る
やはり動かない。目玉も取れる。生き返ったのは自分だけなのか。なるほど?このカラクリは多分、シュウジがアンを人形と思っているところにあるのではないか
「ははーん」
つまりそういうことだと
はは、この結末も招いたのは自分だ
節制の逆位置
混沌暴走過信傲慢泥沼不道徳
全部タロットの通りだった。(>>0:177 >>0:-100)
はは、イレギュラーな癖にこういうところだけはきっちりとしてるんだもんなあ、参った参った
( 236 ) 2019/01/07(月) 23:54:34
運転手 シュウジは、どこからか飛んできたワインコルクを不思議そうに拾い上げた。
( A40 ) 2019/01/07(月) 23:54:56
( A41 ) 2019/01/07(月) 23:55:00
( A42 ) 2019/01/07(月) 23:55:50
>>234 アイザック
それはよかったわ。あたしも楽しかった。
…あたし?帰るわ、他に行くあてもないし。
[猫を見やると、愛おしいものを見る目で微笑んだ]
でも、大丈夫よ。あの子たち、きっと家族になってくれると思うの。
( 237 ) 2019/01/07(月) 23:58:26
フロイライン アウローラは、修道士 アイザックに、「あら、私が冷蔵庫に入れておいたケーキ、残ってますよ!」
( A43 ) 2019/01/07(月) 23:59:50
>>233 シュウジ
「………それで抜くのですか?」
ちょっと頬が引き攣る。
絶対、痛い、間違いなくという言葉は伏せ、苦笑気味に笑いかける。
「…………手伝います
後、これも差し上げますから血を止める時に使ってください」
未使用のハンカチを渡し、ペンチとシュウジを見比べる。
「いえ、いいんです
歯のお礼だと思って、受け取ってください
それで……歯、どこを、抜きますか?
後、私が抜いても?
……自分でやると、中途半端に力が入らなくて、痛いと思いますが」
随分シュールな会話だなと思いながらも、彼の痛みが少しでも軽減するように真面目に提案した。
( 238 ) 2019/01/08(火) 00:00:32
>>232 ミト
「んー、そうだな。
まだ、決めちゃないが──取り敢えずはアイザック次第になるが、構わねえか?
ま、まだ人生は長いだろ、焦らず行こうぜ」
俺は仄かに笑って、目を伏せた。
( 239 ) 2019/01/08(火) 00:00:44
「皆さんのようにこねこねこの屋敷に願いが叶うという噂をこねこね聞いてやってきたわけではこねこねありませんからねこねこね。
確かにこねこね叶えたいなという願いはこねこね私にもこねこねあったりはしましたこねこねけれども。
−−人の思いを踏みにじって、手に入れるものではないな、って。
怖かったんです。願いを叶えるためでも、こんな狂った遊びに巻き込まれてしまって、生き残るためにでも、他の人間を殺さなきゃ、殺したい、って思ったことも、思われたことも。全部怖かったんですよ。
こんな願いの叶え方なら、私は嫌です。
だから」
( 240 ) 2019/01/08(火) 00:01:02
ヒューズは、にゃーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!
( A44 ) 2019/01/08(火) 00:02:15
ヒューズは、長い悲鳴を上げながら床をタップしている。
( A45 ) 2019/01/08(火) 00:02:58
>>235 アウローラ
「ちゃんと自分で、叶えようかな、って、思いました」
「しかしですねこねこね私も実はこねこね元の暮らしにもこねこね別にこねこねこねこね執着があるわけでもなくこねこねこねこね」
「また、一人の生活に戻るのも、寂しいなぁ、って思いますね。
ね、ねこちゃんには話したかな。私、どこから来て、これからどこへいくんだろうね」
こねこね
( 241 ) 2019/01/08(火) 00:04:01
語り部 ガランは、ヒューズの顎下を誘われるようにゴロゴロゴロゴロ……「はっ」
( A46 ) 2019/01/08(火) 00:04:16
>>238 ノエル
「──え、ノエルが?」
意外な提案に、目を丸くした。
確かに、自分で引き抜くのは骨だと思っていたが、そんなことを女性に頼んでいいものなのか、俺は迷う。
「いや……、……アンタでも、そういうの慣れちゃないだろ?」
( 242 ) 2019/01/08(火) 00:05:12
>>237 アデリーナ
アデリーナの視線を辿った先には、リコッタとヒューズさんの姿があった。
彼女の慈しむような眼差しを見て、彼女も満たされているのだと知った。
生まれ直したいという彼女の願いと、人生を無かったことにしたいという僕の願いは、似て非なるものだったけれど。
でも、どこかシンパシーを感じていたのも事実だった。
「……そう、家族が出来て良かったね。君がこれから彼らと穏やかに過ごせることを祈るよ。」
屋敷に来たばかりの頃のように、僕は彼女に穏やかに笑いかける。
その言葉には何の裏もなくーーそう言い残すと、僕は彼女に背を向けた。
( 243 ) 2019/01/08(火) 00:05:15
>>242 シュウジ
「確かに専門外、ですけど…………かつて、冒険家を目指していた女に、度胸がないとお思いで?」
願望はもうない。
だが、目指していた記憶と、それまでの年月は紛れもなく現実で。
「大船に乗ったつもりで、どんと任せてください!」
にっと笑って見せた。
( 244 ) 2019/01/08(火) 00:09:30
>>244 ノエル
「……こりゃあ」
ノエルの言葉を聞いて、自然と気分が明るくなるような心地がした。彼女はその存在だけで人を照らす太陽のようで、俺からすると、少し、眩しい。
「はっはっ、失礼したな!
じゃあ、遠慮なく頼むぜ、ノエル!
一思いにやってくれ!!」
( 245 ) 2019/01/08(火) 00:13:13
>>243 アイザック
あなたにも、それなりの幸せがありますように。…さよなら。
[向けられた背に投げかけて、視線を外した。
『家族』が心ゆくまでここにいて、それから帰ろう。もしかしたら仕事に穴を開けすぎて怒られるかもしれないし、脚の傷跡はうっすら残ってしまったかもしれない。でも、帰るべき場所は変わらなかったから]
( 246 ) 2019/01/08(火) 00:13:42
>>241エーリカ
「へぇ……自分で、ですか」
ふと自分の願いを思い出す。死んだことで高鳴ることを止めたこの心臓も、またいつか強く動き出すことがあるのだろうか。
「あ、奇遇ですね。私も一人暮らしなんですよ。
寂しいということでしたら……私のお家、来てみます?」
( 247 ) 2019/01/08(火) 00:14:27
アデリーナに背を向けて歩きだす。
僕もそろそろこの屋敷を出るために、寝泊まりしていた客室から荷物を引き払わなければ。
その時、ふとトッドの姿を見つけた。僕はなんとなく途中で足を止めて、彼に声をかけた。
彼とも別れの挨拶くらいしようと思ったのだ。
「やあ、トッド。」
( 248 ) 2019/01/08(火) 00:17:55
願いは叶った…気がする
何を望んで、何を期待してこの館へ訪れたのか記憶が曖昧でわからないけれど、アンテシーについて考えると心がスッキリする。
>>248アイザック
「…………?」
なんでコイツ話しかけにきたんだ?
( 249 ) 2019/01/08(火) 00:18:58
>>249 トッド
「……なんで話しかけられたのかよく分からないって顔だね。」
そういえば彼とは、ろくに会話もしたことがなかった。
僕は一方的に彼が狼であることを知っていたし、何より彼は占い師という一番危険な役を演じてくれていたから、それなりに愛着が湧いていたのだが。
「どうせもう会うことはないだろうし、最後に別れの挨拶くらいしようと思ってね。」
( 250 ) 2019/01/08(火) 00:22:14
>>247 エーリカ
「はい。
そもそも、なんでこのお屋敷の家族が欲しいと思ったのかも、よく分からないんですよね。
どんな家族だったのか、まず私、知りませんから。ずっと私たちの目の前にいたご主人も、ろくでもなさそうな人ですし……。
知りもしない家族、どうして欲しがったんでしょう。
或いは、【家族の一員になりたかった】んでしょうか。
今となってはそんなこと、微塵も思いませんから、もう分からないんですけれどもね。
えっ、アウローラさんもお一人暮らしなんですね!
へーえ! 連れてってくださいよ!
一人でいても寂しいだけですもん。一緒に暮らしましょう!
私とこねこねアウローラさんとこねこねあとこねこね猫ちゃんもいるといいですねこねこね
喋らないタイプの!」
( 251 ) 2019/01/08(火) 00:27:35
( A47 ) 2019/01/08(火) 00:28:25
>>245 シュウジ
「……はい!」
やった事はない、がやらなきゃわからない!と自分を鼓舞させ、力強く返事をした。
ペンチを握り、親知らずがないかじっと口内を見ると、きちんと生えていた。
その事に安堵しながら、固定するように彼の肩を片手で掴み、もう片手でペンチを宛てがう。
しっかりと歯を握った事を確認してから、中途半端な事にならぬ様、力を込めて思い切り歯を引き抜いた。
無理やり抜いたせいで抉れた歯茎から、溢れる血を見て内心慌てるが、残り2本と奮い立て、1本、また1本と抜いていく。
抜いている時に彼から呻き声が聞こえた気がするのを、内心謝りながらも3本抜いて見せた。
額を伝う冷や汗を拭い、彼の方に向き直る。
「…………ハンカチで止血してますけど、血がまだ出てます
……平気そうなら、右手を挙げてください」
無事ではないだろうな、と思いながらも確認を取りつつ、持ち合わせのティッシュで血に塗れた歯を拭き、彼の隣に置いた。
( 252 ) 2019/01/08(火) 00:28:36
妄者 エーリカは、ねこちゃんはねこちゃんだもんねえこねこね
( A48 ) 2019/01/08(火) 00:30:59
>>250アイザック
おー?人殺しの名前がわかるだけじゃなく、表情もわかるのかコイツは。そりゃいい。一番怪訝な顔をしといてやろう。どうだ。嫌がれ。
「わざわざどーも」
物好きだな、こんな訳の分からない奴に最後の挨拶とか。
ああ、そういやアンのことギャーギャー言ってたっけ
冥土の土産になればいいが
「そういや忘れてたよ。この子はアンテシー。僕の妹」
もう死んだけどね。いや、死に直したって言葉が正しいのだろうか
( 253 ) 2019/01/08(火) 00:34:54
>>252 ノエル
ペンチを歯に当てられ、俺は体の力を抜いた。
そして彼女は、思い切り──そう、俺の思っていた数倍は勢いよく──俺の歯を引き抜いた。
「──ぐっぅう──」
けれども、その勢いのおかげで、比較的痛みは、マシだった気がする。俺は激しい痛みの中で、一息つこうとして、──そしてノエルが、更にもう1本をペンチで抑えていることに気づいた。
「!?」
確かに、歯は三本いる。
だけど──休む暇もなく?
「───!!!!!」
そんな疑問が掠めたけれど、血が大量に溢れた今は伝える手段もなく、彼女が三本の歯を抜き終えた時には、もはや彼女が何を言っているのか、よく分からなかった。
( 254 ) 2019/01/08(火) 00:36:12
>>251エーリカ
「家族の一員に……幽霊さんにも何処か思う所があったのかもしれないですね。レヴィンさんの家族だとか言ってましたし。
……私、シャルロッテさんの声を聞いてから、レヴィンさんを見ると不思議な感覚がして。胸が暖まるような。何となく、不快ではなかったんです。
やってることはめちゃくちゃで、外道のような方ですが……何でしょうね。彼の言う『愛』も確かにあったのかもしれないのかなって」
「ああ……猫さん、良いですね。探しましょうか、ふふ」
( 255 ) 2019/01/08(火) 00:40:21
>>121アイザック
「フーン、それの何が問題だよ。
願いに気づいてないんなら、元の願いが叶ってしあわせ!!チャンチャン、じゃん。
つーか、矛盾してね。シュウジに託した時点で自分の願いが願いじゃないって気づいてたんじゃ????
マ、いーやオマエらのエゴはオレと相容れないってもう知ったからーーーーー。
オレはオマエに仕返ししてやりたいけど、ココじゃ刺すコトしかできねーからなーーーー。
今殺したところで幸福の絶頂で終わるだけだしーーーーー。
クッソ!!!!
せいぜい勝手に不幸になりやがれ。得意だろ?」
( 256 ) 2019/01/08(火) 00:44:48
亡霊 ░▓▒▓は、修道士 アイザックに、親指を突き下ろしてfuck!!!
( A49 ) 2019/01/08(火) 00:45:20
>>253 トッド
仮面の裏から怪訝そうな気配を感じたけれど、僕は構わず人当たりの良さそうな笑顔のまま応じた。きっとこれも、心が軽いからなのだろう。
「狂人ってズルいよね。ゲームの最中も狼に語りかけることができるんだから。」
僕はそう言葉をかけると、彼が抱く少女に視線を落とす。
人形だと思っていた少女を妹だという彼に、僕は相槌を打ちながら感想をもらした。
「……へえ、アンテシー。だからアンって言うのか。君にも妹さんがいたんだね。もう喋らないのかい?」
( 257 ) 2019/01/08(火) 00:45:31
「ア、でも、不幸に酔っちゃうからシアワセなのか……?」
( 258 ) 2019/01/08(火) 00:46:33
修道士 アイザックは、亡霊 ░▓▒▓ににこりと愛嬌のいい笑みを返した。
( A50 ) 2019/01/08(火) 00:46:49
>>254 シュウジ
「あ…………………」
やり過ぎた。
経験がないから、焦って、力任せにしてしまった事に深い罪悪感を覚える。
つんと、鼻を込み上げる何かを必死に堪えて、彼に駆け寄る。
「……ごめんなさい…………私……………ちょっと待っててください!」
そうだ!と急いで部屋から出て、氷を詰めた袋を持ってきた。
厨房に氷とタオルがあるのが幸いだ。
頬が腫れぬように、袋で包んだ氷をタオルで包み、頬にあてる。
「………………血が、止まったら皆さんのところに戻りましょうか」
不安げにじっとシュウジを見つめ、しょぼくれたように肩を落とす。
( 259 ) 2019/01/08(火) 00:47:38
>>255 アウローラ
「えへ。誰かと一緒なんて本当に初めてなので、ちょっと、緊張しますね……。
なんでも、いいから、こういうことがしたかったのですかね、私」
/*
そういって、初めの願いを思い返す。
初めからちゃんとした両親がいて、自分もいて、例えば兄弟もいて、そんな家庭で育った自分に、子供ができて……。
絶対に叶いきらない願いだから、小瓶に思いを馳せてみた。
アウローラも、レヴィンの愛する家族について、少し思うところがあったのだという。
私もそうだったように、本当に彼の家族にも、愛すべき愛があったのかもしれない。
私か、私の中の何かが、欲したぐらいには。
それはきっと−−素敵なことだと思った。
そんな家族を、作れたらいいなと思った。
*/
( 260 ) 2019/01/08(火) 00:52:34
>>259 ノエル
壮絶な痛みの嵐のうちに時間はすぎて、気づけば俺の頬には冷たいものが当てられていた。
「──う」
「いや、……大丈夫だ、ノエル。アンタのおかげで、助かったよ」
俺は意識を取り戻し、心配そうな顔をしてるノエルに笑いかけた。確かにこれは──一人でやるのは無理だっただろうな。
「うん、大方、血は止まった見てえだな」
どれだけ立っただろうか──俺は起き上がって手のひらに三つの歯を載せる。これを洗って、小袋に詰めて──それからベガとアイザックにも、わたしにいかなきゃなんない。
「いや、俺はこいつらをどうにかしてからにするぜ! 付き合ってもらって、悪かったなノエル」
( 261 ) 2019/01/08(火) 00:53:22
>>261 シュウジ
「いいえ…………私が、やらなければと思ったので
……行きましょうか」
彼に笑いかけられ、安心感を覚えると共に消えぬ罪悪感に悲しげに微笑む。
これで、よかったんだとひとまず無理矢理思い込み、シュウジに着いて行った。
( 262 ) 2019/01/08(火) 00:58:23
>>アデリーナ、ヒューズ
アデリーナの膝の上、ヒューズと奪い合いながらもすっぽりと収まる。
「あぁ……やっぱりここは暖かいにゃあ」
懐かしいけど少し違う香りがして、それすらも心地よかった。
微睡みの中で夢を見る。
あの子と、アデリーナと、白猫と、それとアタシ。
沢山のミルクとふかふかの毛布。
アタシは穏やかに微笑み、そして深い眠りについた
( 263 ) 2019/01/08(火) 00:58:39
「そうと決まったら、行きましょうよ、アウローラさん。
……私が、お邪魔する側ですけれどもね。
アウローラさんも、はじめに探していたもの。
見つかると……いいですね」
/*
時が来ればきっと彼女たちは、そのまま屋敷の扉へと手をかけるのだろう。
それが意味することを、エーリカは知りえない。彼女を引き止めるような言葉も、きっと届くことはないのだろう。
ただそれでも、彼女の今生まれた願いを叶えるだけなのであれば、問題はないのかもしれない。
アウローラからは確かに、自分がなんと言おうと、自分に向けられた愛を受け取っていたのだから。
*/
( 264 ) 2019/01/08(火) 00:58:47
>>262 ノエル
食堂で歯に付いた血を洗い流し、キッチンペーパーで包む。
手帳から紙を破り、一言添えてから、歯と共に小袋に詰めた。
それから筆箱から糊を取り出して、袋の入口をきっちりと貼り付ける。
俺の手持ちで、完全にあかないようにするのは無理がある。
「……あ、ノエル、さっきから頼み事ばかりで申し訳ねえが、裁縫道具で入口、縫い付けられたりしねえかな?」
( 265 ) 2019/01/08(火) 01:01:04
>>265 シュウジ
彼が手際よく袋を閉じるのを手伝う。
彼に裁縫道具はないか聞かれ、鞄から小さなソーイングセットを取り出してみせた。
「……ええ、あります
見えたらまずいですから、きっちり閉めないと、ですね」
歯を抜く事に思えば簡単な頼みに、気にしないでくださいと一声掛けてから全ての袋を縫い合わせる。
我ながら綺麗に縫えたとちょっと誇らしく思いながら、彼に渡す。
「……縫えました!
どうぞ……何だか、御守りみたいですね」
意図せず形で御守りのようになった事に、くすりと笑った。
( 266 ) 2019/01/08(火) 01:06:50
>>266 ノエル
「……おお、すげえ! プロみたいだな」
縫い合わされた小袋に感嘆のため息をついてから、俺は赤い袋を、ノエルに差し出した。
「……ん、これ。ノエルの分。手数をかけて申し訳ないが、くれぐれも無くさないよう、身につけていてくれ。
そうだな、それこそ……お守りかもしれねえな!」
そう笑って、俺はベガとアイザックを探して走り出した。
( 267 ) 2019/01/08(火) 01:10:54
>>ベガ
「……ベガ!」
俺はベガの姿を見つけて、声をかける。
( 268 ) 2019/01/08(火) 01:11:39
>>ノエル
「あぁ、ここに居たか」
「ここで別れてしまう前に少し頼みごとがあってね。何も返礼らしいことはできないのだが……少し聞いては貰えないだろうか」
[ノエルの膝下から、呼びかける声がする]
( 269 ) 2019/01/08(火) 01:11:52
>>268 シュウジ
……わっ。
どうしたのシュウジ、なんか息切らしてる……?
何かあったの。
( 270 ) 2019/01/08(火) 01:12:51
>>264エーリカ
「私はもう、いいんです。欲してみて初めて考えたことですが……向き合った結果が今なので」
自分で結論を出せたのなら、それで良い。いつか自然と着いてくるものもあるだろう。
ふんわりと目を細め、何処か嬉しそうなエーリカの後を追う。
「では、行きましょうか」
屋敷の扉に手を掛けた。
( 271 ) 2019/01/08(火) 01:13:00
>>270 ベガ
「ん、ああいや、ベガが帰っちまう前によ、渡したいもんがあって」
そう言って俺は懐から歯──いや、お守りを取り出そうとして、ふとベガに疑問をぶつけた。
「……あ、なあ、緑と青、どっちが好きだ?」
( 272 ) 2019/01/08(火) 01:14:44
>>267 シュウジ
褒められて、少し照れくさそうにはにかみながら差し出された赤色の巾着を受け取る。
「ありがとうございます……大丈夫です、肌身離さず持ちますから………あ」
行っちゃった、と小さく言葉を漏らすと、手に置かれた小さな巾着袋をそっと胸に抱きしめる。
アイザックさんに渡した御守りの事を思い出し、彼もこんな気持ちだったのかな、と思いながら御守りをそっと鞄にしまった。
( 273 ) 2019/01/08(火) 01:15:19
>>アイザック
「あ、アイザック」
そして俺は、もう一人の尋ね人を見つけて、話しかける。
「探したぜ」
( 274 ) 2019/01/08(火) 01:16:42
>>269 ヒューズ
シュウジが走り去った後、下から聞こえる声にそちらを向く。
そこにはヒューズの姿があり、彼に合わせて屈む。
「……ヒューズさん
どうかしましたか?」
私に叶えられる事なら、何なりと、と寂しげに笑いかける。
( 275 ) 2019/01/08(火) 01:17:42
>>272 シュウジ
え、何……?
そういえば、アイザックからシュウジに会うように言われてるんだった。そのことかな。
……随分唐突なんだね?
/*
どうしてこんなに、只ならぬ様子なのだろう。
それを問うことは許されるのだろうか。
*/
……うーん、青かな。
声が青いってよく言われるんだ、僕。
( 276 ) 2019/01/08(火) 01:18:22
>>257アイザック
「いいもんでもなかったさ。誰が狂人か理解して、誰が仲間か把握して終わり。別に何もなかったよ」
なんだこの負け惜しみっぽいような発言。喋れるんだからいいよね、だと?けれどコイツ裏切ってるんだよな。何だこの言葉の裏は。ま別にどうでもいいけれど。
「喋らないよ。ウンともスンとも言わないし、何年も声を聞いてないよ」
どんな声だったか、もう覚えていない。
そういや妹がいるーとか言ってたな。だから食いついたのか。だがコイツほどお涙頂戴な面白い話も何もない。もう少し面白い人生ならよかったな
( 277 ) 2019/01/08(火) 01:18:26
>>シュウジ
「……ああ、君か。」
ちょうどトッドと挨拶を終え、荷物も客室から取ってきた時ーーここ数日で聞き慣れた声に言葉をかけられた。
「それで、話って? ベガくんには伝えておいたけれど」
( 278 ) 2019/01/08(火) 01:19:09
広間へと戻るとベガの姿が見え、思わず嬉しそうに駆け寄る。
彼とは悲しい別れをしてしまった事が悔いだったのだ。
せめて、帰る前には話したいと思っていた。
>>ベガ
「ベガ君……!
……あ、それは………」
近寄ると、その手には青色の巾着袋が握られており、思わず目を見開く。
( 279 ) 2019/01/08(火) 01:22:48
>>276 ベガ
「ああ、それだな。アイザックに頼んだんだった。
……そうか?
しばらく会えなくなるから、その前になんか残したいって思っただけだよ」
俺はからりと笑って、青いお守りを、ベガに渡す。
「声が青い? ああ……なるほどな」
それは洒落た表現で、だけれど何故だか、ベガにぴったりだと思った。
「じゃあ、これやるよ。お守り。
……俺の故郷に伝わるもんで、開けずに常に身の回りに置くようにしてくれ。そうしたら、幸せになれるっつーやつ」
( 280 ) 2019/01/08(火) 01:23:22
>>278 アイザック
「ん、……ああ、ちと受け取ってほしいもんがある」
「が、その前に。なあ、俺はあの日アンタに言ったことを無効にするつもりは無い。
この後は、アンタと一緒にいくつもりなんだが、──アンタこれからどうする気だ?」
( 281 ) 2019/01/08(火) 01:26:00
>>277 トッド
「そういえば、君も仲間に裏切られたんだったね。僕はその彼女を裏切る側だったけれど。」
小瓶は他の者の手に渡った。けれど、それでもアデリーナに家族が出来たように、トッドに救いはあるのだろうか。
「そう……じゃあ、彼女はーー」
別に僕は誰かに不幸になって欲しいわけじゃない。
ーー生きてさえいれば。
その言葉を受け売りするわけではないけれど、僕は彼の道行きが穏やかであることを願った。
「……。特に理由はないんだけどさ、僕は君のことがまあまあ好きだったんだ。またいつか、どこかで会えることを祈ってるよ。」
( 282 ) 2019/01/08(火) 01:26:57
>>280 シュウジ
へえ。お守り、かあ。
/*
小さな青い袋を受け取る。
さらりとした絹らしき布地で、言葉通りお守りに見える。
何を言われるか身構えていたから、少々拍子の抜けた気分だった。
*/
幸せに。ねえ……ふうん。綺麗だね。
分かった、ありがとう。なるべく身につけとくね?
返せるものがないのが残念なんだけど。
何が入ってるんだろ、これ。開けちゃダメなの?
( 283 ) 2019/01/08(火) 01:29:20
>>281 シュウジ
「ふふ」
シュウジの物言いに、自然と笑みがこぼれた。
「……僕は一度、修道院に戻るよ。妹がきっと、僕の帰りを心配しているから。それからはーー修道士は辞めて……その先のことはまだ決めてない。」
( 284 ) 2019/01/08(火) 01:30:37
>>279 ノエル
……ノエル!よかった、探してたんだ。
シュウジが用があったらしいんだけど……
あ、これ?貰ったの。お守りなんだって。
( 285 ) 2019/01/08(火) 01:30:48
>>283 ベガ
「なるべくじゃなくて、絶対持っててくれ」
あまり言うと不自然だろうと、分かっていたけれど、それでも口をついていた。誤魔化すように俺は笑って、ベガに首を振った。
「──ダメだな! こういうのは、開けないから意味があるんだぜ!」
( 286 ) 2019/01/08(火) 01:32:13
>>275 ノエル
「いや何。最後に……私が人間だった頃のボイスレコーダーを聞き返したいのだ。決別としてな。猫の生は短いようで長い。ここで決別せねばまた同じ願いを抱くかもしれんだろう?」
「あと……音声データを破棄しないで置いてもらえると助かるんだが……これは君に任せるよ」
( 287 ) 2019/01/08(火) 01:32:36
>>284 アイザック
「何笑ってんだよ」
なんて言いながら俺も笑みを浮かべた。
「ふうん、じゃあまずは修道院向かうんだな」
俺は頷いた。
「あ、しばらくはミトのやつも連れていくつもりたが、いいか?
ちと、アイツにやりたいもんがあってな」
そう言って、俺は胸に手を入れる。手の中で布越しに歯の硬い感触がする。
( 288 ) 2019/01/08(火) 01:36:04
>>285 ベガ
「そうなの?
でも大丈夫よ、さっきシュウジさんとすれ違って、お別れの挨拶をしてきたから」
あの事は、彼との約束で言わないと決めていた。
だから、にこやかに笑ってそう言ってみせる。
「…………そう、よかったね」
本当に、心からと心の中で付け足し、そうだと声を上げる。
「……私からも、これを渡そうと思って」
鞄から名刺ケースを取り出し、一枚渡す。
そこには名前と会社名、個人の携帯電話番号が載っている。
「もし、困ったり、私に会いたくなったらって……いらなくても、道に捨てたりしたら駄目よ」
個人情報だから!と茶化しながら笑ってみせた。
( 289 ) 2019/01/08(火) 01:36:04
>>286 シュウジ
……うん。わかった。
/*
今までで一番ひどい笑顔だ、と思った。
仕方なく嘘をついていたときよりも、ぐしゃぐしゃに泣いていたときよりも人間らしい顔だ。
それでも、その表情の裏に隠れているのは、たとえば優しさとか、そういうものなんだろう。
*/
じゃあ、お返しに今度、僕が声変わりしちゃう前に歌を聴きにきてよ。
待ってるからさ。
( 290 ) 2019/01/08(火) 01:38:44
>>282アイザック
ああそうだったな、コイツが裏切ったから猫娘や派手女の愉快な顔が観れたんだっけ。傑作だったなあ
「ふうん。いっちょ前に神父気取りかい?」
導こうったってそうはいかないぞ……待て今何ていった?
「はっ……あっはははははは!!そーかいそうかい、君は本当に」
バカだなぁ
“またいつか会えることを”だって?笑わせてくれる
あー久しぶりに笑った。何言ってんだコイツ。まさか本当に生き返ったと思ってんのか?
「そうだな。会えたらいいな」
もう、そろそろいいだろ
別れの挨拶なんて面白いことを。粋な計らいだと思ってそうな所がムカつく
ヒラヒラと手を振って歩き出す
( 291 ) 2019/01/08(火) 01:39:27
>>287 ヒューズ
ヒューズからの頼みは、思っていたより簡単で。
思わず拍子抜けたようにぽかんとするが、にこっと笑いかけ、ボイスレコーダーを取り出す。
「それくらい、お安い御用です
……どうぞ」
ボタンを押すと、流れ出す音声にふっと悲しげに笑うが、終わるとにっ、と笑ってみせる。
「廃棄なんて……貴重な音声データですから……ううん、この屋敷に来た、確かな証なので、大切に保管します
…………では、また、どこがで巡り会えたら」
最後まで真実を黙秘し、ヒューズの頭をひとなでしてから立ち去る。
背を向けた時、一筋の涙が頬を伝うが、それを誰にも見えぬように密かに拭って、再び顔を上げた。
( 292 ) 2019/01/08(火) 01:41:21
>>288 シュウジ
「いいえ、別になにも。」
と頬をゆるめる。ただ、当たり前のようについてこようとしていた彼がなんだか可笑しかったのだ。
彼が泣いていた時ーーほんの少しだけ、僕はまた裏切られるのではないかと思っていた。それは杞憂だったようだ。
「ミトくんも?……別に僕はいいけれど、彼が嫌がらないか心配だな。」
半分は本当だが、半分は冗談を言いながら。
僕は胸ポケットに手を入れる様子を眺めた。
( 293 ) 2019/01/08(火) 01:42:10
>>アイザック
「あ、シュウジに伝えてくれ。“僕のおかげだろ”って」
この言霊くらいの呪いなら、かけてまあバチは当たらんだろ。実際効果は薄いし
さて、猫じゃ無いけれど死に支度をしますか
もちろん行き先はあそこだ。この館に来ても、立ち入らないであろう場所を知っている
しょうがないからアンも連れて行くことにする
やっと悪夢を見ずに眠れるんだな
( 294 ) 2019/01/08(火) 01:42:42
>>290 ベガ
ベガが追求しないことに、ほっとした。
きっと、彼が敢えてそうしたのだろうというのは何となく伝わって。
「声変わりする前か。……じゃあ急がないとな!
必ず行くぜ。アイザックと、──もしかしたらそれ以外にも何人か引き連れてな!」
俺はそのいつかを楽しみに思って、暫しの別れを告げる。
「だから────またな! ベガ!」
( 295 ) 2019/01/08(火) 01:43:29
>>289 ノエル
そうなんだ。お別れかあ。
このお屋敷はとっとと出たいけど、散り散りになるんだな、僕ら。
/*
そして、差し出された名刺を受け取る。
*/
えっ、い、今!?わ、わかった……
困ったら呼んで、なんて、ヒーローみたいなこと言うんだね。
ノエルはさ、世界中を飛び回ってるんでしょ?
教会の近くに来るときは、寄ってくれたら嬉しいな。
( 296 ) 2019/01/08(火) 01:44:22
>>293 アイザック
「……?」
アイザックの様子に疑問符を浮かべたけれど、すぐにまあいいかときにしないことにした。
「あはは! 気にしないだろ、アイツも!お前らが仲良くやれるかちょっと心配だけどな」
それから、俺は最後に残った緑の包みを彼に差し出した。
「──やるよ。俺からもお守りだ」
( 297 ) 2019/01/08(火) 01:46:21
>>トッド
彼が内心ではどう思っているかは僕の知り及ぶところではないが、それでも“またいつか”という言葉に応じてくれたことが嬉しかった。
「……シュウジに? ああ、なるほど。
ふふ。分かった、あとで伝えておくよ。」
彼の最後の言葉に、僕は目を細めて笑った。
そして、アンという妹を連れて背中を向ける彼を、僕は見送った。
「……さようなら。」
( 298 ) 2019/01/08(火) 01:46:38
>>295 シュウジ
うん。また––––
/*
貰った"お守り"を確かめるように握る。
これがあればまた会える、のではなくて、これを失くしたらもう会えないような気がした。
*/
はは、そんな大所帯で来るようなとこじゃないよ!
––––またね。ありがとう。
( 299 ) 2019/01/08(火) 01:47:18
シャーマン トッドは、修道士 アイザックに恋人のタロットカードを投げた
( A51 ) 2019/01/08(火) 01:48:32
>>296 ベガ
「そうだよ〜……色々、あったものね」
ふふと、悲しげに笑うが、でも大丈夫!と明るく話し出す。
「ヒーロー……いい例えね!
私はいつでも、ベガ君を見守ってるよっていう証!
ええ!勿論よ
……だから、きっとまた会える
寂しくなんて、ないよ
また、ね!ベガ君!
ちゃんと、ご飯食べて沢山寝るんだよー!」
とっ、と後ろに1歩下がり、満面の笑顔で彼にそう言うと、大きく手を振り、そのまま屋敷の入り口へと走り去った。
( 300 ) 2019/01/08(火) 01:49:00
屋敷の正面の扉の前に立つ。
今思い返すと本当に様々な出来事があり、それらがひとつひとつ思い浮かび、心に刻まれるように消えていく。
きっと、普通に記者として生きていれば、経験しなかった事ばかりで。
思わず眉を下げ、苦笑を浮かべる。
苦しい事も、悲しい事も多かったけれど─────それでも、この屋敷に来なければよかった、とは思えなかった。
失う物もあった、だがそれ以上に得るものが、確かにあったのだ。
鞄に手を入れ、そっと赤色のお守りを取り出し穏やかに微笑む。
大丈夫、勇気はもらった。
屋敷のドアを押し開け、一歩踏み出す。
そこには、外の景色と澄んだ空気が広がり─────────。
( 301 ) 2019/01/08(火) 01:50:55
( 302 ) 2019/01/08(火) 01:51:02
>>297 シュウジ
「これはーー」
差し出されるままに手にした緑色の巾着袋を、不思議そうに僕は眺めた。
包みを触ると中は柔らかくて、けれど何か固いものが指に当たったことにも気付いた。
中には神様が入っているのだと、数日前ーーノエルさんも御守りをくれた時に、彼女が教えてくれた。
「……神さまがいっぱいだな。」
僕は伏し目のまま口角を広げてから、その御守りを荷物の中に丁寧にしまう。
「ありがとう、シュウジ。大事にするよ。」
( 303 ) 2019/01/08(火) 01:51:24
修道士 アイザックは、恋人のタロットカードを見て不思議そうに目を瞬く。
( A52 ) 2019/01/08(火) 01:52:07
記者 ノエルは、修道士 アイザックの事を思い出した後、ふ、とたおやかに笑い、帰路へと向かった。
( A53 ) 2019/01/08(火) 01:52:21
>>303 アイザック
「おう、肌身離さず持っとけよ」
俺はただ、そう言った。
「…………よし、俺達もそろそろ出るかあ」
館には人もまばらになりだしていた。
──彼らは、今頃。どこかで死んでいるのだろう。
( 304 ) 2019/01/08(火) 01:53:59
修道士 アイザックは、静かに笑ったあとタロットカードも持って帰ることにした。
( A54 ) 2019/01/08(火) 01:54:02
>>300 ノエル
……最後の言葉がそれ!?
ヒーローってより母親じゃないか。
いいよ、次に会った時はノエルの目がキラキラするくらい成長してるからさ。
/*
口を尖らせて形だけの抗議をする。
一瞬でも疑ってごめん、なんて言葉はきっと、笑って跳ね返されるのだろうなとその背中を見て思った。
*/
うん。ノエルも、またね。
( 305 ) 2019/01/08(火) 01:54:02
>>シュウジ
「……うん。」
彼の言葉に頷いて、僕も歩き出した。
この一週間のことを、妹になんと話そう。
( 306 ) 2019/01/08(火) 01:55:09
修道士 アイザックは、記者 ノエルをふと屋敷を出る前に探すが、姿が見えないと辺りを見まわすのをやめ、眉を下げたまま笑みを深めた。
( A55 ) 2019/01/08(火) 01:57:00
最初に訪れたバラ園
まだ自分が一番だと主張するかのごとく咲き誇る、主張の激しいバラも見納めか
最初に隠れた、小さな小屋に入る
まだここも綺麗なままで、もうすぐ朽ちていくとは思い難い
「あれ?僕はまた死んで朽ちるけど、アンは綺麗なままなのかな」
それならそれでいいんだが
ま自分が死ぬ間際にそんな人の心配したところで、死ぬことには変わりない
きっとここなら、誰かがまた館にやってきたところで見つけられまい。1週間の行動を観察したけれど、誰もこの子やには気づいていなかったからな、もしリビングデッドしてしまっても大丈夫だ、また死ぬまで小屋で潜んでおけばいいのだから
さ、また死にますか
( 307 ) 2019/01/08(火) 01:57:34
……欲望に限りはない。
みんなを助けたい、だなんてのも結局、俺の欲でしか無かったのだ。
小瓶はそれを皮肉に突きつけて、俺はきっとその強欲の代償を、永遠に取り戻す日は来ない。
だけど、それでも。
俺はこれからも誰かを救いたいと思った。
手が伸ばせる限り。
それがいつかあいつに届くと、信じている。
俺はミトとアイザックと連れ立って、屋敷の敷地を歩く。その時ズボンのポケットで、ぴちゃんと水の音がした────。
( 308 ) 2019/01/08(火) 01:59:09
/*
この数日間のことは、幻でも、ましてや悪い夢でもない。
実際にあったことだし、実際にやったことだ。
それでも、またね、と別れる相手ができた。
自分は、もうここには二度とやってこないだろう。
明日からは、僅かに、けれども決定的に違う日々が待っている。
それが、希望に満ち溢れたものでなくとも。
*/
––––帰らなくちゃね。
( 309 ) 2019/01/08(火) 01:59:35
「あんなヤツに構ってるヒマはねえ!!!
そうだ、アッデリーナちゃーーーーん!!!!
これからどうするの??ほんとうにお部屋に帰んの??
やっぱ、オレと逃避行しない?」
ほとんどの人が立ち去る中、最後まで話し続けました。
( 310 ) 2019/01/08(火) 01:59:37
( 311 ) 2019/01/08(火) 01:59:58
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