1879 謝物の村
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真っ白な空間。
“いつの間に？”貴方は思うことでしょう。
シン、と静まり返るこの場所は、今まで自分がいた世界とかけ離れています。
“夢でも見ているのかな？”そんな風に思うでしょう。
1人目、晴れ姿の ラビット がやってきました。
アナウンスの声（村建て人）
実体はなく、ふわふわと浮いている感覚。まるで、魂だけで存在しているかのような、そんな錯覚。
純白のドレスを纏った彼女は、違和感に気づきました。今までいた厳粛な雰囲気とは一切異なる空気を感じ取ったのでしょう。
自分の着ているものと区別がつかないほど白い空間に驚きました。
ドレスの先は長く続き、まるで一体化しているようです。
アナウンスの声（村建て人）
すると、どこからか声が聞こえてきました。
低いような、高いような、女の人のような、男の人のような、厳格でいて、慈しみ深いような、そんな声。
その声は彼女にこう問いかけます
「世界一の幸せ者になった気分はどうだい」
と。
アナウンスの声（村建て人）
彼女は、思い出しました。
自分の過去、それは村の生贄だったこと。
そして命を差し出す瞬間に願ったことを。
その願いを、神様は聞き届けてくれました。たくさんのある夢を、全て叶えてくれました。その時、神様は言っていたのです。
「幸福を心から感じた瞬間、お前の命をいただこう」
ラビットは、彼女確かに、幸せを感じていました。世界一の幸せ者”だと、そう思いました。
そして今まで生きていた世界が、本当の世界ではない事も、それが自分が望んでいた世界の一部だという事も、気付いてしまったのです。
フィクションの世界。“幸せになりたかった”という願いの為に作られた、仮初めの日常だった事を、嫌という程理解してしまいました。
晴れ姿の ラビット
……………あの時、私は、他にもいろんな世界を創造して…
生贄じゃない私をつくって、空想してた……あと、16人、ここに集まるんだね……
アナウンスの声（村建て人）
先程、ラビットに声をかけた主は神様だと、教えられるまでもなく理解するでしょう。
この空間は、生贄が“世界一の幸せ者になった時”に集まる場所だと神様は言っています。
ラビットは震える手で顔を覆い、肩を震わせます。
──自分と、離れていた自分と話がしたい。
これまでの事、これから起こる事を話したい。
そんな風に、彼女は“自分の幸せ”を今か今かと待ち侘びていました。
アナウンスの声（村建て人）
皆、各々別々の場所で─もしかすると、同じ世界線の魂もいるかもしれませんが─生贄が【世界一の幸せ者】になった時。
その時、この空間へ転移してくるでしょう。
訪れた時、ラビットの時と同じ様に神様は問いかけます。
「世界一の幸せ者になった気分はどうたい？」
と。
2人目、妹 みくる がやってきました。
3人目、独裁者 シトラス がやってきました。
みくるの 姉 が見物しにやってきました。
4人目、眠り姫 サヤカ がやってきました。
5人目、明朗快活 コテツ がやってきました。
6人目、彫り師 テンカ がやってきました。
7人目、野球部のエース マサト がやってきました。
明朗快活 コテツ
うおお何だコレ！！ 何だよコレ！ 漫画みてーだな！！！
コレアレか？ 「これから此処に居る人間たちに最後の一人になるまで殺し合ってもらいます」的な！？ 的な！？
ははっは！！ やべー！
8人目、ストーカー コレット がやってきました。
9人目、男の娘 ナツキ がやってきました。
男の娘 ナツキ
ナツキは、呆然と呟きました。先程まで一緒だったはずの想い人がいなくなってしまったのですから、無理もありません。
あたりを見回しても、幾度確かめても、先輩はいません。
｢……え？ 全部幻？ ううん。そんな、だって｣
ようやくボクたち、むすばれたのに。
10人目、書道家 キヌ がやってきました。
書道家 キヌ は肩書きと名前を 書道家 に変更しました。
書道家 は肩書きと名前を 書道家 キヌ に変更しました。
11人目、歌姫 シグレ がやってきました。
歌姫 シグレ
[幸せって、なんだろう。
幸せの形って、どれが正解なんだろうね。
わからない。
でも、わからないなりに、私は私なりの答えを持っているはずなんだ。
だから、きっと、私は幸せ。
この瞬間、そう思えた事は、
きっと間違いじゃないと思うんだ。]
歌姫 シグレ
《 side : 幻想 》
……私、今、きっと……ううん、絶対に。
世界一の幸せ者だって言えると思うよ。
[そう呟けば、はにかむような笑顔を、隣にいる愛おしい恋人に向ける。それに応えるように彼もまた、きらきらとした太陽のような眩しい笑顔を返してくれた。
純白のウエディングドレスに身を包んで、隣の彼の腕を取って。２人で足並みを揃えながらバージンロードを歩いていく。
ゆっくりと、1歩ずつ。確かめるように。
私は今、とても幸せなのだと。幸せで包まれているのだと。
教会の外に足を踏み出せば、たくさんの花吹雪と祝福の言葉が空に舞った。やまない拍手、みんなの笑顔。そのどれもが愛おしいと感じる。]
……みんなが、祝福してくれてるね。
[自然と涙がこぼれ落ちた。]
歌姫 シグレ
《 side : 白い世界 》
[目を開けると、どこまでも続く白い世界があった。
あれ？おかしいな。私は確かにさっきまで、幸せの中に居たはずなのに。たくさんの祝福を受けていたはずなのに。]
……え、どこだろう、ここ
[困惑しつつも辺りを見回せば、数人の男女がいることがわかった。どれも見知らぬ顔ばかり。
…テレビのドッキリだろうか？でも、マスコミには結婚式の開催日時や場所は明かしていないはずだ。徹底的に根回しをしたから、きっとそれはないだろう。
ならば、ここはどこなのか。全くもって検討がつかない。なにより、思考回路が全然追いついてこないのだ。ふわふわと身体が浮いているような感覚だけが確かなものだった。]
……とにかく、しばらく様子を見てみるのが良さそうね。
[思考回路が完全に追いつくまで、少しだけ離れた場所で、目の前の人達の様子を眺めることに決めた。
もし、これが夢なのであれば、愛おしい彼のいる現実へ、早く目覚めてくれと願いながら。]
定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
アナウンスの声（村建て人）
質問がありました。見落としを懸念してこちらでも回答いたします。
前者の質問→ありです。Magnificent!
後者の質問→ありです。連れてくる場合は“見物人”を選択して入村してください。
ただし、必ず一緒になった後は“村から退出”させてください。(見物人は墓下に行くので、ネタバレを見てしまう可能性があります。推理の妨げになることを防がせてください)
エピローグに入ると、後追い見物人の参加が可能になるので、また幻影を生み出したい場合は7〜10日お待ちください。
野球部のエース マサト
>>39 シトラス
あっ……シトラス、さんも、そうか。
……なんで、分かっちゃうんだろ。
きっと、きっとこっちが夢だ。嬉しすぎて気絶しちゃったんだ、俺。
投げきって疲れてたし。
[頭を抱えてうずくまります]
……ちゃんと話せなくて、ごめんなさい。
12人目、大往生 ウェンディ がやってきました。
大往生 ウェンディ
/*
老婆は、白いベットの上に横たわる。周りには老若問わず、目頭を熱くし、涙を流す人々の姿が。
*/
泣かないの…わたしゃ、娘孫に恵まれて、幸せねぇ…
おじいさん、今、会いにいきますよぉ……
/*
衰えた身体。皺の深いその顔は、満足そうに微笑んだ。
*/
アナウンスの声（村建て人）
質問が届いたので、見落としを懸念してこちらでも失礼します。
★質問文は載せないほうがいいかなーという配慮のもと載せてない感じですか？
そうでないなら、質問被りを防ぐためにも載せていいのでは(・ω・)
☆→内容が内容だった為、伏せさせていただきました。基本的にオープンですヽ(｀･ω･´)ﾉ
伏せた質問については、気になるとは思いますがお察しください
大往生 ウェンディ
ええと……なんだい、これは
天国かい？それにしても…
/*
老婆は、辺りを見渡す。
自分よりも若い人ばかり、それも落ち着いてる人や狼狽えてる人、様々だった。
*/
おじいさん、おじいさん！
おじいさんはどこかしら？
野球部のエース マサト
[最後の一球を投げると、相手校の4番バッターは大きく空振りした。
自分たちの勝利を悟り、両手を突き上げる。
観客席からの歓声、手を広げてこちらへ走って来るバッテリー。まもなくベンチのチームメイトの笑顔も見られるだろう。いや、もしかしたら泣いているかもしれないな。
ああ、小さい頃から憧れた甲子園で、チームのエースで、しかも4番として、優勝出来るなんて。
幸せだ。きっと俺は、この瞬間、世界一の幸せ者だ]
[……そう思った記憶は、こんなにも鮮明なのに。]
みくるの 姉
『みくる、起きて』
みくるは全てが白で構成されている世界の隅で体育座りをしています。
抱えた膝に顔をうずめて、眠っていました。
姉はみくるの隣に座ります。
姉の姿は他のみんなには見えていません。
何故ならみくるがつくりだした幻ですから。
『不思議だね。ここにきてからお腹もすかないし、眠くもない』
みくるの 姉
『そうでしょ。でも、ずっとしてきたことをしないのは変な感じがするものね』
姉はにこりと笑いかけます。
『みくる、ワタシたちは生贄だったんだね』
妹 みくる
“生贄”──そう、みくるは生贄でした。
幸せを感じるまで生を授けてくれると神様が言ったのです。
約束は守らなければいけませんから、幸福を心から感じさせてもらったみくるは、しかたないと思いました。
みくるの 姉
『楽しかったね。喧嘩したことも沢山あったけど、みくると過ごす生活はすごく幸せだった』
姉はみくるに寄り添うように座ったまま、思い出話を始めます。
『お父さんはいつも眠そうで、仕事に寝坊しそうになる度にお母さんがわたわたしてたよね』
13人目、格闘家 ナルバディン がやってきました。
妹 みくる
「お母さんとお姉ちゃんは、仲が良かったよね」
姉の話にうんうんと頷きながら、みくるも家族４人での暮らしに想いを馳せます。
父と母は若い頃、同じ中高一貫校に通っていました。
父が高等部二年次で、母が中等部二年次の時に２人は出会ったとみくるは聞いています。
14人目、ボーカル スナノ がやってきました。
15人目、モデル ミモザ がやってきました。
モデル ミモザ
/*
もうすぐ。もうすぐだ。
この星に住む女性なら一度は憧れるブランドのランウェイ。
今夜、そのファースト・ルックが私。
袖から一歩ずつ足を進める。
照明の眩しさで視界が白く染まった。
流れる音楽が遠くに聞こえる。
ああ、私、こんなにも高揚している––––
*/
モデル ミモザ
……っ、？
/*
どこまでも続く白い光景と見知らぬ人々に、思わず歩みを止めた。
"神様"の問いかけが、困惑した頭にこだまする。
『世界一の幸せ者になった気分はどうだい？』
*/
あ、ああ……
/*
記憶が流れ込む。
コーヒーにミルクが注がれるときのように、自分が何者かという意識の色が変わってゆく。
堪えきれずに膝をついて顔を覆う。
頬を撫でるように動いた大ぶりのイヤリングや場違いなドレスが滑稽で、惨めさが満たした。
*/
ボーカル スナノ
ココ、ドコ？ライブは？
俺、パネェ人数入るデケェハコで初のワンマンライブしてたハズじゃ……？
イケニエだって？Ah-ha！カミサマってヒドいやつじゃん？
あんなイイトコで連れてこなくたってAllrightいいじゃない？じゃない？
アースライト トルニー が見物しにやってきました。
アースライト トルニー
「目の色は何色がいいかなぁ？
キミに合わせる？それともオレに？」
問うた男は端末を突く。
その名のとおり、片手間に動かす液晶には子どもの画像。
投げやりに動く右手に合わせ、眼球の色はコロコロと変わります。
ムーンライト ディーマ が見物しにやってきました。
ムーンライト ディーマ
「もぅ、アタシの言ってたことなんかすーぐ、忘れちゃうんだから！
前から言ってるでしょ、アタシはアナタのその目がだぁいすきなの。
ゼッタイその色はノコすんだから！」
応えた女は甘えた声で。
男の背後から手を伸ばすと、目標へ一直線。
迷わぬ指先は次々とイロを選んでいきます。
「アタシはちゃぁんと知ってるのよ。
アナタがアナタの髪がキライっていうのも、アナタがゼッタイ言う台詞も！」
女は少し顔を紅潮させて唱えます。
「『ボクが希望するのは一つだけだよ。ボクがノコしたいのは–––––』」
アースライト トルニー
「『–––––キミの肌だけだ。』
あー、ハイハイ、キミには敵わないなぁ。
ほらほら、ちゃんとやるからさ、ご機嫌直してよ。
目と肌はいいとして、髪の色は………」
男は女の髪を撫でて、クスクスと笑いながら座りなおしました。
その光景は、とても楽しげなことだったでしょう。
古い言葉で例えるのなら、遠足前の子どものような、そんな、楽しい準備をしているようでした。
ムーンライト ディーマ
––––––大きな機械にガラスの器。
大きな研究所の中のような、そんな場所の中心には2人の男女。
「あぁ！やっとこのときだわ！
もう何十年待ったかしら！うっかりカラダが先にダメになると思ったわ、もう。
ほら、アナタもしっかり見てよ！
アタシたちの願いだわ！」
大きなガラスの器に寄り添うと、うれしそうに見つめます。
あのときより、少したわんだ女の顔には、キレイな笑い皺が見えるでしょう。
アースライト トルニー
「まったくキミは大げさだなぁ。
予定どおりだよ、予定どおり。
ちゃんと要項に書いてあったとおりじゃないか。
だけど……あぁ、すごいな…
ほんとうに"予定どおり"だ。」
ガラスの容器には管が沢山。
特に多くの管がひしめく先から、二本の束へと別れています。
「あぁ、あそこでキミと一緒になれるんだね。
そうか、本当にキミと一つになれるんだ。
あぁ、当たり前だと知っていても…なんだろう。
やっと、キミといっしょになる実感が湧いたよ」
ムーンライト ディーマ
「もぅ、やっとわかったの？
うん…ほんとうね、ほんとうに希望どおりよ。
でも、このままじゃ目の色がわからないわ。
はやく、目を覚ましてあげなくちゃ」
見つめる先はガラスの向こう。
溶液の中に入った"子ども"を凝視します。
「ほら、もうあそこに入ったら、次はいっしょになるのよ」
アースライト トルニー
「あぁ、そうさ、キミといっしょになれるんだ。
"最高のしあわせ"だよ」
そうして2人は歩き出します。
"子ども"の頭から延びた沢山の管が、二手に分かれた先へと。
ムーンライト ディーマ が村を出て行きました。
アースライト トルニー が村を出て行きました。
妹 みくる
みくるはきょろきょろと辺りを見渡します。
さきほどみくるに話しかけてくれた女の子の他にも、半透明の人影がちらほらと見えました。
おおぶりの美しいイヤリングをしたドレスの人や、目まで髪が伸びた男の人。
綺麗な着物に身をつつんだ人もいるようです。
「ふおぉ……」
彼らがみくるの一部だとはとても思えません。
しかし、ひどく懐かしく感じました。
16人目、生まれたばかり ライト がやってきました。
生まれたばかり ライト
–––––フワリ
柔らかな感覚。
今まで感じたこともないような不思議な感覚が、全身を包みます。
なんだ？なに？
不思議に思った子どもは、目を開きます。
『うんん…成功したの？』
「あぁ、これは…うん、オレの身体じゃない」
『アナタ！ほんとうに一緒になれたのね！』
「そうさ、確かにいっしょになった！
成功だ！ほんとうに一つになれたよ」
子どもの口は、まるで2人いるかのように話します。
その口調はとても喜びに溢れていて、周囲を気にする様子なんぞありませんでした。
男の娘 ナツキ
｢全部、思い……出した……｣
村のこと、生贄のこと、幸せのこと。
｢ここにいる人、みんなボク、なんだ。ううん……ボクが、みんな？ ……｣
ナツキはあたりを見回します。そして数人の美しい女性を認めると、眉間に皺を寄せてふいと目を逸らしました。
眠り姫 サヤカ
いーち、にぃ、さーん…うわぁ、これ全員生贄かぁ。
確か、世界一の幸せを感じたら呼ばれるとかカミサマいってたよね？
元々は一人だったんだよ？っても言ってたっけか？ホントおもしろーい
17人目、奏者 リッカルド がやってきました。
彫り師 テンカ
>>コテツ
おうコテツ！コテツってんだなぁ！よろしく頼むぜ。つってもよ、俺は一足先に幸せ掴んで、ここからおさらばするつもりなんだがなあ！
アナウンスの声（村建て人）
全員。17つの別れた魂が揃いました。
皆、幸せを感じ、やって来ました。
それぞれが、それぞれの幸せを叶えました。
皆揃ったことで、曖昧だった記憶が戻る人もいることでしょう。
神様は生贄達の語らいに、そっと耳を傾けています。
書道家 キヌ
[ぼんやりと覚えている。夢に出てきた人はこういってた。『幸せをつかみなさい』と]
掴んだ挙句がこれなのね。
十面相でもびっくり、1人の魂がこんなにもわかれるなんて
眠り姫 サヤカ
てか、元は1人だったのにどうしてここまで違うの？年も性別も国も、もしかしたら世界すら違いそうだし、もしかしてもしかして幸せも違っちゃうとか？
彫り師 テンカ
「幸せな連中が揃った…って言うべきかどうなのかねぇ。本当に全部俺なのかよ？」
>>all
「おうおめえら、俺の名はテンカっその名の通り天下を取ることが俺にとっての幸せだぁ！！めんどくせえからこれで自己しょーかいにさしてもらうぜぇ！？」
眠り姫 サヤカ
はいはーい！みなさーん！というか、他のあたしたち？聞こえてますかー！
サヤカちゃん、自己紹介しちゃいまーす！
あたしはサヤカでーすっ！日本って国で女子高生っていうやつやってましたー！ぴっちぴちの17歳の女の子でーす！
ストーカー コレット
なによ、これ…
………ライアン…ライアン、どこ…？
[今さっきまで感じていた体温は確かに覚えているのに、どれだけ周りを見回してもその主の姿がない
ばっとポケットに手を突っ込み取り出したのはイヤホンと小さなモニター
ライアンがいつも身に付けている時計に仕込んだ盗聴器も、ライアンの部屋の生活用品に忍ばせた小型カメラも反応がない]
いや、いやよ…ライアン…私の前から消えないで…
ずっと見てたの
ずっと、ずぅっと大好きだったの
あなたの血液型も誕生日も家族構成も好きな音楽も好きな食べ物も持っている服も行きつけのお店も交友関係も好みの女の子のタイプも性癖も何時に起きてご飯を食べて歯を磨いてお風呂に入ってトイレに行ったかも全部全部見てたのに
私の全部あなたの好みになったのに
やっとあなたを手に入れたのに
なんで私こんなとこにいるの？
独裁者 シトラス
自己紹介か。そうだね、
>> all
僕の名前はシトラス。シーザー・シトラスという。
░▓▒▓という国の王として国を治めてる。いや、いた、だね。
これからどうなるかは知らないけど、よろしくね。
ストーカー コレット
ー世界一の幸せ者になった気分はどうだいー
[最愛の人を探していると、ふとどこからか声がした
男か女かもわからない声
……何故だろう
私はこの声を"知っている"
頭の中で警鐘が鳴り響いた、が]
ふざけんな
ふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんな
ライアンのとこに返せよ！！
こんなことしてる内にライアンに雌豚が近付いたらどうしてくれんだよ！！
ああ、また消さなくちゃ
今度ライアンに近付いた女はどうしてやろう…
許さない
私のライアンに手を出そうとする女は死ぬより地獄見せてやる…
妹 みくる
喋らなくなってからも、父と母は░▓▒▓█を娘だと思って接していました。
みくるにもこの家の次女でいることを強いました。
それに耐えられなくなって、ある時みくるは燃えるゴミの日に姉を袋のなかに突っ込んで捨てたのです。
しかし、おかしいのは父や母ではありませんでした。
姉がいなくなってしまったことを悲しむ父と、お人形のようにほとんど喋らなくなってしまった母の姿を見て、おかしいのは自分だと気付きました。
░▓▒▓█にみえていたみくるが全部おかしかったのです。
きっと姉が喋らなくなったのも、みくるが░▓▒▓█呼ばわりしたからでしょう。
そうして姉を傷つけたことを心から反省し、悔やんだ翌日、姉が帰ってきたのです。
妹 みくる
「……お姉ちゃんがちゃんと見えるようになったこと。またお話できるようになったこと」
みくるはちいさな声で答えます。
「それで……パパとママと、──お姉ちゃんに、お誕生日を祝ってもらえたことがみくるの幸せ。家族みんなで、一緒に笑い合えたことが」
「………世界で一番の幸せ」
みくるの 姉
『そっか。急に割り切れるものじゃないものね。じゃあ、皆がもう少し喋りだすまでワタシたちはここにいよう。慣れてきたらみくるも話しておいでね』
明朗快活 コテツ
自己紹介ね！ なるほどな！！
俺はコテツ！！ ○✕建築で足場組んでた！
サヤカにはもう言ったがメシが美味くてココに来た！ よろしく！！
男の娘 ナツキ
｢自己紹介……｣
提案したサヤカという少女の声を聞いてから、ナツキは呟きました。
｢…………ボクはナツキ。高校二年生｣
ナツキがどうして世界一の幸せ者になったのかは、言いませんでした。
妹 みくる
不安げに隣を見ると、姉が笑いかけてくれます。
みくるは、膝を抱えていた手をきゅっと丸めてから、覚悟を決めたように立ち上がりました。
そしておずおずと、皆の中心になっているサヤカのところへ行きます。
>>88 サヤカ
「あの………！」
みくるは思い切って声をかけます。
途端に胸がどきどきと張り詰めてくるのを感じます。
「わたしは……みくるです。ゆめうらみくるといいます。と、としは16で……あの、えっと……よろしくっ！」
みくるはかあっと頬を紅潮させて、ぺこっとお辞儀をします。
もっと言いたいことがあったはずでしたが、緊張で何を言おうとしていたか分からなくなりました。
格闘家 ナルバディン
…何でだろう。みんなの言葉がわかる。
俺はナルバディン。มวยไทยという競技の格闘家サ。
やっと、やっとあいつに勝てたのに。
มวยไทยを始めて1度も勝てなかった奴に勝って、このクラスのテッペンだっていうのにサ。
タイトルを獲った所までは覚えているノニ！！
…はぁ。もう、パッタイ食べるヨ。
晴れ姿の ラビット
あ……わたし、ラビット、ラビットだよ。
ちょっと意識を離していたら、全員……揃ったんだね
神様の言うこと……みんな、思い出したかなぁ……
眠り姫 サヤカ
はいはーい！サヤカちゃん思い出しましたー！
あたしたちは元は一人の生贄で、幸せになったからここに来た！
だよね？まだ、思い出せてないことあるのかもしれないけど、あたしはこれぐらい！
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フィルタ
生存者 (18)
