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小さな異邦者 イギー は 『死神』 ゲイル に投票した。
『死神』 ゲイル は P13警察機構 リル に投票した。
機械生命体 ナトゥーリア は 『死神』 ゲイル に投票した。
P13警察機構 リル は 機械生命体 ナトゥーリア に投票した。
ウォッチャー ローズ は 機械生命体 ナトゥーリア に投票した。
バグ・シング イグナティウス は 『死神』 ゲイル に投票した。
『死神』 ゲイル は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、P13警察機構 リル が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、小さな異邦者 イギー、機械生命体 ナトゥーリア、ウォッチャー ローズ、バグ・シング イグナティウス の 4 名。
[小型とは言え、見覚えのない武器を携える機械生命体の破壊力は凄まじい。
機械生命体に見つかった部下の一人が建物の陰へと逃げると、その建物を完膚なきまでに破壊して更に追いかけていた。
住人が避難済みであったのが幸いである]
『ドライ、そのまま引きつけといて。
サンク、電圧圧縮。
フィーアは合図と共に斬り込んで近接対応。
アインとツヴァイ、重火器用意。
あのバグ・シングとスペックが同じだとすると倒し切るにも相当かかるかもしれないけど……』
『やらない選択肢はない、ですよね』
『隊長の言いそうなことくらい分かってるっすよ』
『俺達ゃリル嬢の手足だからな』
『頭が考えたことを実行して、成し遂げる』
『てことで早めによろしくぅぅぅぅぅぅ!』
『……あぁ、頼むよ』
『『『『『イエスマム!!!』』』』』
[リルは自分の武器は強いて言うなら部下だと言う。
それは思い通りに動かせると言う意味ではなく、それぞれがそれぞれの役目を果たしていると言うこと。
リルの指示の下、チームが一つとなり小型機械生命体の制圧に動く*]
更新時間が24時間延長されました。
[セーガに向けられる敵意はナトゥーリアから向けられたものに比べれば然したるものではない。
それでも、気迫乗る一撃を回避するには間に合わず、伸ばした影を冷気の迎撃に使用した。
初撃を貫いた影は凍りつき、ひび割れ砕け散り地へ落ちる。
続けざまに放たれる冷気も残る影を利用し迎撃したため、トレインを狙う影は急激に数を減らしていった。
意識も今はセーガへと向かっている**]
[小型の機械生命体の迎撃に動いている植物は、
一体を足止めしたものだけではない。
ある異能者の横合いから首を狙って刃物を突きだす機械生命体の進路に、
伸びた蔦が幾本も立ちはだかっていく。
剣呑な刃物は蔦をあっさり切り裂いてしまうが、
その間に狙われていた異能者は難を逃れることができた。今はもう反撃に入っている。
蔦を鞭のようにして殴ることはできる。
しかし機械生命体に効くとも思えない。ならばできることは、]
少しでも他の異能者が動きやすいようにする……!
[それに尽きる**]
[ドン!!! ドン!!!]
……ーーー……っ…!
影の凍結を確認……実体を持つなら…止められる…
[青年は目の前の『敵』に冷気をぶつけ続ける。氷柱などの物質で攻撃するより、発動が速く、冷気を迎撃した影が凍りつき砕けるところを見て相手の武器を抑え込むほうが優位に立てると判断。]
ーーー……ーーー、っふ…!!!
[ドン!!! また1発、手袋を外した指先に冷気を集めて攻撃に転ずる。発射の瞬間に彼の顔の模様が一層赤く染まりあがった]
[人と関わることを苦手とした彼が『人』と対峙し攻撃することになんのためらいも持たない。 その事に『死神』は驚いたようだが…、セーガはそんなこと気にもとめない。
というかそもそも、今目の前に対峙しているものを人間としても認識していない。]
………ーーー、トレイン、に、刺さったら、
いたい、だ、ろ…!
[彼の頭にあるのは『あれが刺さったら痛いはず』ということだけである。実際に『死神』の刃を喰らった>>3:71彼は傷を抑えるために思考を『寒い』だけで埋め尽くすことで痛みを回避していたが、その方法が万人に出来るなどとさらさら思っていない。
『寒い』か『あたたかい』かしか理解が出来ない青年は、自分には訪れない『痛み』がトレインに及ぶ事を防ぎたかった。]
[能力施行、冷気を一点集中、発射。 相手の動きを止める。]
……ーーー、外した…もう一度…
[まあそれ抜きにしてもセーガに『死神』を人間として認識することが出来たかは疑問である。
彼にとっての『死神』は、突然現れてスティーブを攻撃したよく分からない白ずくめの何か>>3:63、もしくはトレインに刃を向けた危険な何か、程度の認識である。
白、という共通点からむしろナトゥーリアの群体の一個体として認識してすらいたかもしれない。]
……ーーー、っ!!!!
[ドン!!!また1発。 ナトゥーリアの群体なら当たっても死なない。よって容赦は必要ない。青年は目の前の敵の動きを封じるべく攻撃を続行する**]
…………
(目的なんか)
[空っぽの自分が動き出せたのは、とある兄妹のおかげだった。
それでも、何をすれば良いかなんて分かりはしない。
何をしたら良いのか、自分の内側から出て来ない]
[それしかやろうと思えないから]
[機械生命体を、バグ・シングと呼ばれる物達を追い続けたのは、それが理由]
『俺は、生きる。
ヴェスがそう言った。力、貸して』
…………
[目的>>5:+43では、動かない。
動けない。
だから、動いたのはきっと、途中で放たれていた言葉>>5:+34]
(…………)
[高音の空気震わせる音>>5:16は、まるで歌のよう]
[破滅の閃光は美しく>>5:18>>5:19、幾人幾百もの異能者が防衛を施し>>5:+25>>5:28、そして蹴散らされていった]
[辺り眩く輝く様は黎明の光、曙光のよう][何処か遠い][青白く辺りを照らし出したか]
[中層防衛線や建物の、崩壊と崩落。
極太の高出力砲により薙ぎ払われていく光景に、痺れを覚え、同時に消えそうになるものへと手を伸ばす。
それは、観念的な意味での手であり、異能の力でもあった]
[遠隔移動能力/行使]
[爆風で煽られる髪を頭部の布を押さえ、倒壊する建物に巻き込まれかけた人々へと視線を向けている時に、声>>5:+41>>5:+42は掛かった]
[生きるとは何か。
命を燃やすとは何か。
己の、他者の命の輝きを見つけるために始めたのが暗殺業。
追い詰められた対象が足掻く姿に”生”を見つけ、追われる己の中に”生”を見出す。
生きることを実感する一つのカタチ]
[それだけ”生”に拘る中で、『死神』は死に無頓着だ。
いずれ死は訪れる、それは単なる終わりのカタチ]
[血の一つでも流せばセーガももしかしたら『死神』を”人”と認識するのかもしれないが、身に纏う白を赤に染めるのは主義に反する。
故に彼の『死神』への認識>>+7は変わらぬままだろう]
当然だろう、そのために作り出しているのだから。
[暗殺業は休業中だが、痛めつけないとは言っていない。
セーガの言>>+6に笑う気配を乗せて返した]
健気なことだね。
そんな君サービスだ。
[シルクハットを外してプロペラ付きの箱を中から飛び出させる。
数は1つ、セーガには見覚えもあろう。
プロペラ付きの箱が向かうのは、セーガが凍らせ固めた小型の機械生命体>>4:+50がいる場所。
威力はビルを倒壊させたものよりかなり低いが、氷を破壊する程度のことは出来るだろう]
[シルクハットを頭へと戻した時、形を残していた最後の影が冷気によって崩れ落ちる。
追加で放たれた冷気に対し杖を振り上げたが、すぐさま凍りつき右腕全体をも覆い尽くした。
急速に増加した重さに『死神』の身体が右へと揺れる*]
[振り返るまでに僅かなラグはあった。
故に、危ういタイミングで、スティーブ後方の建物に巻き込まれた人々は、異能により転移し、助かることになっただろう]
[ひやりとする心地と、上手く言葉にならない、痺れのようなものがある]
[ラグがあったのは、無数に湧き出すように零れ落ちゆく群れ>>5:22>>5:23に意識が寄せられていたから]
平気だ。
[スティーブ>>5:+54への応えは短い]
……
[一瞬のみ目を伏せがちにし、銃を抜いた。
装備は、早朝にはこんな事態を思ってもいなかった為、普段通りの物。
既に動きは身に付いている為、安全装置を外すまでは意識的ではあるが半ば無意識の流れるような動作]
……………………
[返事>>5:+58には少しだけ時間がかかった。
時間にして一秒にも満たず、けれど体感ではゆっくりと目を閉じ開いた]
やってみる
[補助をするのは勿論のことだったがではあったが、何故か気が重い]
[視界の中、凶器を剥き出しに迫り来る小型機を捉える。
滑らかなフォルム、鋭利なフォルム、それは種々様々。
輪郭をなぞるような感覚、複数の対象を捉え]
…………
[一挙に集めるならば、"一度"にで無ければならないだろう。
順次であれば、あの速さだ。
集める先から別の場所へと向かうだろう]
[視点を、視界を……遠く。
より……対象を多く……]
[……ラ]
[パラ、と頭の中で何か音のようなものがする]
[意識を拡散するように、辺りを見るようでいて焦点を何処かへ合わせること無く見……]
[辺りに飛来し群れていた物達を、捉える。
一箇所>>5:+58>>5:+59へと集まる]
──…
[両眼を細めれば、その瞬間、怒声のような大声>>5:+60が響き渡る]
『ふたりにっ…』
『ち、か、づ、く、な、ぁ、っっっ!!!!!!』
ッ、
[ギチリ、ギシキチと、氷同士の軋む音。
辺りの地面は凍りつき、その中に奔るように出来た為に歪な氷の柱が出来ていただろうか]
…………
[咥内を小さく噛んだ]
……そうだな。
このまま封じ込めるつもりなら、他の異能者の力で二重三重にした方がいい。
少し行ってくる。
[スティーブ>>5:+69に告げる。
近い遠いの違いがあるが、辺りには、円型の光>>5:+68が複数生まれていた。
転移能力者により、戦力の追加が行われた形か*]
[銃を引き抜いた時、一瞬、びくっとした。
あたりは煩いのに、はっきりと聞こえる幻聴。二発の銃声。
けれど、それは僅かの反応、だから、気付かれることはなかったかもしれない。]
……
[やってみると、ヴェスがいえば、小型機械生命体は一箇所に
一度に集まり、それをセーガが凍結させることとなる。]
……
あぁ。頼む。
[少し、ヴェスを気にするような反応を見せ、
いってくると、その言葉に頷く。]
……っ
[死神の姿を捉える。誰かが死神と交戦しているようだ。]
……
[首を振って、男は構え、
その姿>>+0を見つけ、男は走る。
ざ、っと、その前へ走り出れば、
その勢いで、足に重心をかけ、グルンと周り、
その遠心力で小型機械生命体を複数薙ぎ払う。
それだけでは、小型機械生命体は止まらず、男へと
攻撃を向ける。]
げっ!ば、一気に来んなよ…!!
[そう言って、焦ったように、空間を薙ぎ払えば、
それらが持つ武器は、消え、男の眼の前の空間にバラバラと落ちる。そこに舞っていた土埃なども一部切り取られるように男の前に現れるだろう。
男の能力は"生命体"は対象にならないため、それ自体への能力行使はできない。そのため、機械生命体だけが、その場に残ったような形だ。]
リル!!ちょっ、それ、どうにかしてくれ!
[次に襲ってきた、小型機械生命体をなぎ払いながら、
リルへ声をあげる。*]
……って!!!
まじかよ!!
[>>+42バラバラと、落ちる…かと思えば、そうではなく、武器が消えたというよりは、その部分が切り取られた形か。そのため、>>+22その場に残った生命体も切り取られたまま動きは止まらず、
男が切り取った部分も、空間が連動し動くだろう。
…余計、悪化させたような形だ。]
『とにかく動きを止めてくれー!』
[辺りに大声をかけながら戦う者>>5:+73がいる。
互いに声を掛け合い、各々が足りない力を補い合う]
[ダン、ダンダン!]
[襲いかかろうとしてきた一体へと撃つ。
それだけでは無論、弾く辺りが関の山か]
あちらにも手を貸してくれ。
氷の柱に閉じ込めたが、何時まで持つか分からない。
外側から氷が砕かれないように、抑え込めないか?
[氷結したそれ>>5:+60>>+18を視線向けることで示す]
……お前?
[その赤い両眼がエーディを捉えた]
……っかしいな…?
[男の能力は人や動物などには使えない。それが持ってる無機物などには効くものの、
指などを交換させるなどは出来ない。というか、したくもない。
昔、護衛時代に対峙したバグ・シングには出来るかどうか、好奇心みたいなもので、
試したりもしたが、効かなかったはずで、だが装甲だけ一部剥ぐことはできた。]
なにか、違うのか…?
[とはいえ、考えている暇はない。
とにかく、今はこの事態をなんとかしないと…*]
[部下達だけでなく、近くにいた能力者とも連携して事にあたる。
負傷した者がいればリルが治癒し、攻撃の手を休ませない。
重火器の二連射が放たれ、直撃を受けた小型の機械生命体目掛け二刀のナイフが翻る。
移動を抑えるのが目的のそれが一時引くと、すかさず電圧圧縮された雷撃が機械生命体を打った。
接触と同時に弾けるそれは、感電させることよりも衝撃を与えるのが目的だった]
[そんな中で聞き慣れた声>>+22がかかり、後方にいたリルが視線を向ける]
スティ!
───……ぶゎっかじゃないの何やらかしてんのさ!!
[思わず出た第一声がそれ。
無事な姿を見て安心したのと、何厄介事増やしてんだと言う想いが一緒に出た。
後者は悪化した>>+23>>+25のを見たせい]
やれるなら元に戻せ!
[スティーブの能力で入れ替えたなら、逆も出来るのではないか。
そう考えて悪化した部分だけでも解消させようとする]
『アイン、悪いけどあっちも』
『あいよ』
『ドライ、足の調子は?』
『おぉっけぇぇ!』
『よし、あっちの薙ぎ払い手伝ってきて』
[念話で指示を出せば、部下が二人、スティーブの方にいる機械生命体へと向かう。
1人がサイバー化した両足のブーストをかけ、加速の異能も加えて回し蹴りをし、僅かに吹き飛んだところへ重火器による射撃が連続して機械生命体を捉えた。
直撃による爆発が起きる直前、一時的に機械生命体ごと空間を区切ってしまえば爆発のエネルギーは全て機械生命体へと集約される。
空間は直ぐに解除され、硝煙が残るうちに更に蹴りによる追撃が放たれた]
「かってぇ〜!」
「効いてんだかどうなのかすら分からんな」
休んでる暇はないよ!
「分かってますとも」
「次、いくっすよー」
「援護する」
[檄を飛ばせば部下は応える。
細かい動きは部下任せ、リルが行うのは状況の把握と治癒だ]
……っ
いや…
触んねぇと……っ!
無、理…!!!
[襲い掛かってくる機械生命体を避けながら、
そう声をだす。
男の能力は左手で触った部分と、
視界に捉えたものの交換。
てっきり、機械生命体の武器だけを取るつもりだったが、
どうもひとつづきに繋がっていたらしい。
もう一度戻すなら、どちらかに触らなければならず、
動き回るそれを触るのは、結構無理難題である。]
[男の方へやってきた二人は、機械生命体を吹き飛ばす。
そうして、届いたリルの声>>+30。]
分かってるっつーの!!
[>>+30リルの声にそう答え、
男を狙う、機械生命体たちの"武器"の部分。
それに向き直り、]
っ、な!
[複数のそれから、一気に伸びてきた針のようなもの、
それを身体を反転させ、避け、その勢いのまま
身体を回転させて、それを棒で複数捉え、
薙ぎ払い地面へと叩きつける。
それらを視界に捉えたまま、
地面を横薙ぎになぞるように触れ。]
……やっりずれぇ。こいつら。
[そう呟き、地面をみる。
そこには、機械生命体が埋まり、
それでもまだ、動き、地面を破壊していく。
それをリルの部下なり他の異能者がすかさず封印するか。]
あっはは、いや、悪い。
こんなんなるとは、思わなくてさ。
[とりあえず、リルに謝った*]
[生きていたのかとも死んでいたのかとも、何も言わず。
エーディを見遣った後>>+24は、すぐに別場へと視線は向く]
筋がいいな。
生物型はじめ、関節部拘束は有効だ。
勿論、装甲部分により関節部まで届かない場合が多いし、鋭利な部位により蔓くらいは断ち切られるだろうが
[四肢らしき場所を拘束していたのを視界端に捉えていたのだろう、そんな言葉を口にする]
石か金属か
固着化すればより保つ
[両眼は赤いが、感情の色は無い。
エーディの植物への眼差しをよく知りはしない>>2:120為、蔓で相手を拘束した後に石化や金属化の能力者がいれば、植物を固化し、より拘束時間を延ばせという言を気にせず口にすれば、どう響いたか]
[遠隔移動能力]
[バン!]
[視界内/対象は小型機の群れ。
遠隔移動行使/ただしそれは、その場に移動先を指定し続けることによる空中停滞。
その中の一機は、今まさに、自身の額へと刃向けて躍りかかろうとしていた。
微かなラグ/逡巡。
その小型機に向けて、関節部へ向けて銃を撃てば、衝撃こそ与えど破壊することは出来なかったものの/行使解除/弾かれるように飛ぶ]
…………
[異能行使していた他の小型機に、他の異能者達が向かうのを見遣れば、エーディから踵返し、別の場へと向かうだろう*]
ー別視点 中層区域・防衛戦線ー
[トレインとセーガが『死神』と対峙し、ヴェスがエーディにアドバイスを与え、スティーブに対してリルがツッコミを入れている頃。他のところでも戦闘は激化していたがそれとはある意味無関係な形でテンションを上げまくっている奴らがいた]
『えーと…氷とか重力とか拘束すれば攻撃範囲減少してー、関節部分押さえれば…あとは…ううぅああーーー!!!でももっと攻撃パターンとかぁ、ビームとかァ!!!見たいいぃ!!!』
『うるせぇ!ギーグはさっさとこいつらの確実な封印方法考えんかボケェ!!!なんのために危険ななか分析させてやってんだ!!!』
[数あまたと起こっている戦闘の合間を縫って何人かの機械オタクが駆け回り、分析を急ぐ。 走行しているうちにも親機と言えるナトゥーリアは上層部へと進んでいる。急いでこの戦線を制圧仕切らねば、上層部防衛線のナトゥーリア封印の加勢にも行けない]
『わかってますよーーーっだ……うううっ、でもこいつら大人しくなってくんないかな1匹くらい持って帰って分解して構造を…んにゃ?』
[さて、そんなギーグ達にとってはある意味よだれが出るような天国という名の地獄の中で、1人の機械オタクがあるものに気がつく。
スティーブが、空間入れ替え能力を適応させたが、変に入れ替わって武器の一部が宙に浮いている。>>+23機械生命体が腕を振り上げれば、それに合わせて浮いている武器の一部が普通の武器と同様に身体に合わせて動いていた。]
『……んんんん??? あれ?待てよ? なんで浮いてんだあれ???』
[ギーグは頭を悩ませる。本体ほどではないが、かなりの耐久値を誇っていたはずの機械生命体の一部がすっぽり消えていてしかも動いていて…??? そして、気がつく]
『!!! 空間ごと分断しちゃえば耐久値関係ないんじゃない?!!?!! おい転移系!!!もしくは空間系いないかーーーー!!!!』『だーーー!うるせえ!なんだよ!!!』
[ギーグはギャイギャイ騒ぎながら空間系能力を呼び出した。]
『あの腕だけちょっと異空間に隔離してみて!!!』
『はぁ?!そんなピンポイントでできるわけねえだろ!』
『いいからやれ!!!もしくは私の実験台になれ!!!』『うおおおおぉやってやらァァァァ!!!』
[実験台になるくらいなら死んだ方がマシと言わんばかりの咆哮を上げて男は能力で自身の空間に機械生命体の腕を取り込んだ。男の能力はさほど強くないため腕の一部までが限界だったが……]
『………しゃぁぁあぁぁああ!!!!さすが私!!!対処可能!!!い、け、るうううう!!!!ふぅ!!!1匹連れて帰れるううううう!!!!』
『お、おい!!!なんか俺の空間の中でめっちゃブンブンやってんだけど?!めっっちゃ武器暴れてんだけど?!!』
[機械オタクの読みは当たった。 空間で分断され間がぽっかり開くということはつまり『空間系は充分有効』であるということである。空間と空間の間以外がまだ接続されているとしても武器側を異能の力で別の場所に送り込み封印することが出来たならばそれはすなわち無力化に成功したということである。あとはゆっくり体の方を封印すればいい]
[ギーグは嬉嬉として発見(と、お持ち帰り手段入手)にはしゃぎ、皆に伝達していくだろう]
『空間系共ーーーー!!!!このちびバグ野郎は空間能力でぶっちぎってやれええええ!!!!やったあーーーー!!!』*
…しかし今は、能力を使うことに躊躇うことがなくなる程度には青年の中に何かが秘められていた。]
[多分それは、嬉しいとか、寂しくないとか、そんなもの。
誰かとともにいなければ感じられぬもの。まあ本人は『あったかい』としか理解していないが]
[空っぽだった彼が命を持ったように思ったならば、それはきっと…彼があたたかいものに満たされつつあることにほかならないだろう]
………ーーーっ…!
や、めろっ!!!!!
[『死神』から目を離し、両の手を地面につく。 冷気を伝達しその場を凍らせ]
[ガァァアァン!!!!]
[その柱にたどり着く前に、もうひとつ氷の柱を作り上げる!そこまで厚さはないが、障壁となるのは確実だろう]
[こ、つん。 あの時のように箱がぶつかり]
[ドゴオオオオォォォオ!!!!]
[プロペラボックスは爆発する。威力は想定していたよりかは無いが、障壁になった壁は木っ端微塵に吹き飛んだ。ザクザクと小さな破片が近くにいたセーガの肌に突き刺さるが、そこから凍結し傷をカバーする。]
……っ……っ…?
[それよりも、問題は、]
……っ……ーーー…? っ…?
[能力を操れていることの現状に全く理解が追いついてない彼の頭だろうか*]
[身体の方を部下達が相手している間に、スティーブはどうにか地面へと武器部分を埋めたよう>>+33。
地面を破壊して行く武器部分はメタル化の異能を持つ能力者が動きを止めに行ったようだ]
悪い、で済むかっ!
[険しい表情でツカツカとスティーブへ歩み寄り、彼の鼻に手を伸ばす。
ぎゅっ、とつまんでやる心算だが相手の反応はどうだったか。
成否に関わらず手は直ぐに引っ込む]
……まぁ、無事で良かったよ。
怪我とかは?
[眉根は寄ったままだが、それ以上は声を荒げることはなく、怪我の有無を問う]
まさかあんな芸当が出来るなんてね。
武器だけでも取り上げられるなら、無力化も案外楽 ───
「リル嬢」
[スティーブが異能を行使した結果からギーグらが騒ぐ>>+39中、部下が異変>>*2に気付いてリルを呼ぶ]
「大体は効果がありそうだが、一部効かねぇのもありそうだ」
マジか。
それは物理的に叩きのめすかそれ自体を封印するしかないね。
だけど、ここでこいつらばっかり相手してる場合でもない。
[スティーブへと視線をやる]
バグ・シング、ナトゥーリアを止めなきゃ終わらない。
追わないと。
[小型の機械生命体に関しては、ある程度の対処法が分かってきている。
対処法が出来る者達に任せてしまっても良いはずだ]
上層の人達と合流しよう。
[提案は他の者達へも伝えられる*]
[辺りが狂騒に騒げば騒ぐほど、違和感のような。
心が静まり返っていく。
ふつふつと、何かが零れそうな心地がした]
へへっ、命乞いでも始めようってかい。
ずいぶん追い詰められてきたじゃんか。
[「捕まえる」という単語>>5:*8に反応して笑う。右手はかまわないが、左手に鈍い痛みを感じているのか、その笑いはやや乾いていた。]
降参するなら素直にごめんなさいって言わないと許してやらないからな!
[降り注いだ弾丸により、地面は大小の瓦礫が散乱するように割れている。掴めるだけ掴むべく能力を発動。]
オマエ風に言えば、そうだな……
踊れぇぇ!!
[念動力で掴んだ瓦礫をゲイルを中心に円を描くように回転させ始める。大きな円を描くように動き始めたそれは、やがて速度を上げながら、徐々に徐々に収束していくだろう。]
ぶっ…!
[ツカツカとリルが近づき男の鼻をつまむ。
その手は直ぐ離れ、つままれた鼻を擦る。]
あぁ、俺は、大丈夫。
[軽く大丈夫だと言うように、左手をあげる。
大きな怪我はない、が、先程地面をなぞったときに、擦りむいた程度のものは確認できるだろう。
そして、瞳が揺れる。5年前、リルと再会したときに見せたような、動き。
タリアが好きだといい、その後、ヴェスがぶつけた言葉>>+20>>21>>+22。
どうしたらいいか、分からない。それが見え隠れした、感情。]
[しかし、それはすぐ治まって、男は上げた左手を、ポケットへ突っ込む。]
あぁ…そうだな。
[チラリと、状況を確認する。対処法が分かりつつ在ると言え、戦況は思わしくないか。植物などでの拘束。重力制御、氷での凍結。様々な異能で、対処が行われている。]
楽じゃねぇよ。
[男と同時、リルの部下がリルを呼んだ。]
……ほら、なぁ。
俺のは、むしろ悪化させる。
[溜息をつき、そういって、]
上層か。いつもなら、ぜってぇ行かねぇけど。
はやく、壊さねぇと…
[ヴェスの言葉が頭に響く。それをを振り払うように。
そう言って、頷くだろう。*]
[ドン!]
── 過去・屋内射撃場 ──
[射撃訓練場。
まだ線の細い少年が、イヤーマフを装着し、標的を狙う]
[こうしている、理由なんて分からない]
[やりたい事など浮かばない。
追うことだけしか、思い浮かばなかった。
知りたい、欲求があるとすれば、機械生命体へのその欲だけ。
だからその為に必要なものを手に入れようとしているだけ]
[空虚と言えば空虚で。
何かが足りないと言えば足りない]
[それが何なのか、何も分からない]
[暗い目をして、引き金を引いて、撃ち続ける]
[トレインの笑いも乾いているよう>>+50。
お互い余裕はないようだ。
セーガからの攻撃を防いでいる間に周囲の瓦礫を掴まれてしまったらしい。
トレインの宣と同時に瓦礫が『死神』の周囲を舞う]
──── ッ 、!
[右腕が重い。
護るものは剥がされた。
身に纏う分はあるものの、その強度も嵩が知れている。
シルクハットが吹き飛ばされないよう左手で抑える姿のまま、己を中心に収束してくる瓦礫の群れを身に受けた。
幾度も瓦礫が身を打ち据え、真白に土埃が蓄積して行く。
打ち据えられる度に身体はふらつき、縺れる足は緩やかなステップを踏むよう。
膝が地面へと落ちるのは時間の問題だった]
[それは10代の後半、まだスティーブの妹が生きていた頃。
フリーランスの真似事から少しは安定してきた頃の話]
『何だ、また来てた』
[硝煙の匂いを纏い帰れば、迎えたのはその妹。
時々、家に帰るとスティーブの妹が来ていることがあった。
中層にある家は、スティーブとその妹にだけは鍵等無くても生体認証で開くようにしていた。
家を花で飾られる>>0:232のは微かに嬉しい事だけれど、自分の為にされるのは、駄目だと思っていた。
それを言えば何時も良い顔はされない為、飾られるのを黙って見ていたが。
話をされても、あまり響くような返事はしなかったが、それでも話を聞いていると少しだけ穏やかな気持ちになれた]
[そんな、少しだけ穏やかな時も、5年前には>>5:+55無くなってしまったのだけど*]
[杖ごと凍りついた右腕で地面を突き、倒れそうになる身体を支える]
────”ごめんなさい”
これで良いかな?
[微かに笑う気配。
余裕めいた態度だけはどんな時も変わらない]
私を殺したければ殺せば良い。
だが今私を殺すと、ナトゥーリアの真の目的が分からなくなるよ。
[命乞いではないと宣するように言う。
どう受け取るかは相手次第だ*]
―スラムの花畑 二人の少女―
『アネモネ、すっごく可愛い!!!』
[そういって笑う少女は心底嬉しそうだったろう。]
『おにーちゃんが、付ける名前って、
エリーだとか、ミーアとか、メアリーとか。
前付けてくれた、"リーナ"はまぁ良かったんだけどさ!』
[全部、"ー"がつく名前で、絶対ちゃんと考えてない!!
と、文句をエーディにぶつけていただろう。]
『絶対、花の名前とかおにーちゃん知らないし!!』
[そう言って、兄のことに対しては、そんなことばかりだったろう。
そうして、花を持ち帰れば、そのうち一輪。一番気に入ったものはヴェスの家に飾っていただろう。]
["弟"の話もしただろう。そうして、その人物に対する気持ちが、少しずつ変化するのも、
エーディは知っていたかもしれない。"弟"だけど、そうじゃなくて、ただ一緒にいたい。
どうしたらいいか、分からない。揺れる瞳は"兄"と似たような。
誰にも見せないエーディの前だけの"癖"。
そうして、兄には決して場所を教えない、秘密の友だち。
喧騒溢れるスラムの中で、流れた穏やかな時間。
なのに、それは、唐突に途切れてしまった。]
『……』
[ごめんね。たまに花畑に訪れる、誰にも見えないその姿。花々だけが知っている。*]
[欲望と享楽が侭の都市。
辺りは、未曾有の危機に立ち向かい、欲望の姿を剥き出しに振る舞う]
[それが堪らなく、胸を騒がせる。
軽い苛立ちと言ってもいい。
或いは、八つ当たりのような感情]
[救われてもいた。
例えば、自分がタリアの手を取り歩いていたことを一笑に伏した情報屋とか、P13ドームの住人達の>>4:+75底力の姿など。
それは、欲望の渦のまま、ひとつとなった姿で、それは……誇らしいものでもあるのだろう]
[防衛線後方では、所謂【武器屋】。
商人による、武器の供給もあっただろうか。
合間を縫い、小型機と異能者達が戦う中、マガジンを換装しながらもそちらへ撤退するように向かう]
知りたい……
……どうして、 父さんと母さんが殺されて、俺が生き残ってしまったのか……
[小さな呟きは誰にも聞こえなかっただろう。
見慣れない文字の外套の商人、故に何処の商人か、よく分かる。
購入は速やかだった]
このタイプの銃の弾、あるだけ。
ハ、言葉の綾だ。
全部は買わねーよ。
ああ、それと……これとそれも幾つか詰めてくれ。
[キャッシュが必要ならキャッシュで支払っただろう。
幾つかは装備し、他は丈夫な袋に詰められると片肩に担いだ]
[何もかも嫌いだ。
この都市の在りようも、都市の外に広がる大地も。
…………]
……いいや、そうじゃないな。
知りもしたいが、……そうじゃない。
[そのまま行くことに恐怖もあったが、震えるそれを抑えるように中層防衛線を一瞥し、破壊された大通りを迂回するよう上層方面へと向かった**]
―過去話 ヴェスと妹―
『あ、おかえりぃ』
[にっと笑って。その笑い方は少し兄にも似ていただろう。
というよりは、わざと真似をしていたのだが。]
『今日はね。"アネモネ"っていう花。』
[そう言って、とても嬉しそうに笑い、話をする。
ヴェスがあまり響くような返事をしなくても、本人は気にすることなく、話をする。]
『また、射撃?がんばるなぁ。』
『でも、それだけやっても何も見つからないよ?』
[そう言って、容赦ない言葉も言うこともあっただろう。
たまに、兄と喧嘩したとか言って、ヴェスの家に転がり込むこともあっただろう。]
『で、頼みがあるんだけど。』
『料理教えてくれない?』
[そう言って真面目な顔でそんなことを言ったこともあったかもしれない。
もし聞かれたのなら、少し眼を逸し、もう一度戻す。
それは、真似をしたものではなく、兄と似たような"癖"。]
『……おねーちゃんの料理食べたくない?』
[そんなことを言ったりもしたのだった。
そんなことが続いたのも5年前まで。もう二度と戻らない時間*]
―一方その頃スラム―
[スラムの集団は、会議を開く]
『いやぁ、ありゃ無理だ!』
『なんつーか、もう逃げた方よくねぇ?』
[そう言って、各々がヤジやらなんやら飛ばしながら、
まったくまとまらない会議と称した何かを行う。
こんなときでも、酒やら飲んでるのが逞しいかもしれない。
というか、今ならタダで飲み放題だからだ。
そうして、一人含み笑いをする者もいたか。]
『んじゃぁ、あれ使うか。』
『……あれは、やばい』
[あれ、というのは、ただの"鉄線"しかし、それは、ただの鉄線ではない。"恨みの"鉄線。スラムにはそう伝わる。どこぞでいう、藁人形みたいなものだ。
毎晩毎晩、恨みを込め、編まれ続けた鉄線。
長く太く。もっと長く太く……強く強く。
もう10年以上、編み続けている。]
『本人、"異能"だなんて気付いてねぇから、こえぇ…』
[何に恨んでいるか、それは誰も知らないが、
その"恨み"の強度は凄まじい。]
『恨まれたら、どうすんだ。10年だぞ。』
『『スティーブにおしつけとけ』』
[なんでだよ、そう突っ込みたいが、残念ながら男はそのやり取りを知らない。]
セーガ、怪獣よりかっくいーじゃんか。
[セーガの援護にはポツリと呟くように笑う。ゲイルの影が迫れば>>*8ポルポから影の動きの予測がもたらされる。だが、今回避に意識を割けばゲイルへの攻撃に支障が生じる。回転運動に少しでもズレが出れば、それぞれがぶつかりあい、威力は大幅に下がってしまうだろう。]
アイツもずいぶん動きのキレが落ちてる。
なら、ここで決めるしかないだろうが!
[トレインの決断は終わった。ニヤリと笑うと影を受け止めるように両手を差し出したのだった。]
次が閊えてるんでね、そろそろ倒れてもらうよ。
[いよいよ回転を増す瓦礫を、中心へと一気に加速させた。]*
[そうして、中層から上層へ、ナトゥーリアが移動するあたりか。それとも上層でか。
その鉄線が、スラム集団のハリボテ飛行物体により運ばれ、ぐるりとナトゥーリアの足を巻こうとするか。
それが成功し、ナトゥーリアが転ぶかどうか、それは果たしてどうだっただろう。
もしかしたら、いとも簡単に、それらは吹き飛ばされてしまったかもしれないが。*]
[揺れる瞳>>+51。
じ、とその動きを見遣る。
戸惑う時の彼の癖]
今回は引き摺ってでも行くかんね。
[いつもなら、と言うスティーブ>>+52にはそんなことを言って。
彼が頷くのを見た後に改めて向き直った]
おい。
[スティーブの両頬を掌で挟もうと手を伸ばす。
結果に関わらず彼の目を見詰めて]
何があったか知らないが、一人で抱え込みすぎるな。
人に言えないこともあるだろうが、抱え込みすぎて良いことなんてない。
適度に吐き出せ。
聞くぐらいなら出来る。
警察のアタシにゃ言えないなら他の人でも良い。
良いな、一人で抱え込みすぎるな。
[5年前から思っていたこと。
頼れ、とは今でも言わない。
頼って欲しいとは思う。
でもそれは押し付けるものではない]
そんな状態で手を伸ばせると思うな。
[スティーブの戸惑いがヴェスに関するものであるとは知らない。
けれど迷いがある状態で何かを為そうとするのは難しい。
叱咤を目的とした言葉を紡いだ後、ポケットへと突っ込まれたスティーブの左腕に手を伸ばした。
触れることが出来たなら、擦り傷は瞬く間に塞がるだろう*]
[先輩は周囲の敵に異能で対処しながらいう]
『聞いてんぞ、気味の悪い無表情の氷野郎が一番にバグ野郎に気づいて撃ったって。あれお前だろ? つーことは今回の解決には一番勘のいいお前が適任ってわけよ!!!』
……は? え…は…?、せ、先輩なにを…言って、るんで、す?
『セーガが10文字以上の言葉を話しただと…?!こりゃ明日は快晴だな!!!よっしゃやっぱお前が適任!!!つうわけで…!!!』
[先輩は、がしり!とセーガの腕をつかみ、]
ここは任せて!!!てめえは上で戦ってこい!!!
[思い切り背中を押した。 それは『転移』の合図だった]
[空間から転移する直前、セーガはトレインに振り返り]
トレイン…!!!先に、行く…!!!
また、あとで…!!!
[そう彼に叫んで姿を消しただろう*]
[ちなみに、その鉄線に込められた"恨み"は、切れるな…という単純なもの。
その恨みは好きな相手に趣味であったミサンガ(鉄線)を贈ったことから始まる。しかし、その不気味さから、切れた、とか、長さが足りないとか、突き返されたことがきっかけ。
それ以来、その女性は]
『切れるな……もっと太く…ぜったい切れないもの長くて、…』
[そう、ぶつぶつと呟きながら、編んでいるとか。*]
[ゲイルへの攻撃が終わると両手をだらりと下げた。右手からは機械部分が露出し茶黒のオイルが漏れ、左手はざっくりと切り裂かれた箇所から血が滴っている。]
くっそ、派手にやられちゃったもんだよ。
博士に怒られるな、へへっ。
[大きく息を吐き出してゲイルの方へと近づいていく。左腕については念動力で止血を始めている。治療が不要となるわけではないが、しばらくの間はもつだろう。]
へんっ!なんとまぁ気持ちの入ってない言葉で。
[ゲイルの謝罪>>+56には苦々しげに反応する。少し笑っているのがまたなんとも気に食わない。]
あの女王様の目的なんざ今はどうでもいい。
オマエが本当のこと言ってるかもわからないしな。
必要であれば、特殊チームで解析する。
[そう言いながら左手を腰に回せば愛銃のリボルバーが顔を出す。]
[自分のその"癖"に男は気付いていなかった。
だが、それはヴェスや妹の前では見せないものであり、
そして、妹もヴェスや男には決して見せなかったもの。
かつてエーディの前で見せたものである。]
……え?
[伸ばされ、触れられたことに、何度か瞬きをする。]
……
[>>+71リルの言葉を、驚いたような顔で聞き、
>>+72手を伸ばせると思うな。その言葉に、
一度、目を逸し、また戻す。]
違うって。
[そう言って、]
……抱え込んでんじゃねぇよ。
腹たってるだけ。
[は、と少し視線を落とし、息を吐く。]
なんて言ったらいいか、
わかってねぇだけ。
[ぽつ、とこぼす。それはヴェスに対してでも、リルにでもあり、そして、自分に対してでも。]
……分かってる。
[手を伸ばせると思うな。その言葉に対する返事。
リルの手は男の左腕に手を伸ばす。
触れたなら、震えていた手を止めるように、思わず握る。自然、リルの手を巻き込む形にはなったが、それは一瞬。
そうして、手から力を抜いて、既にそのときには傷は塞がっているだろうか。]
[先刻、中層防衛線壊滅後。
ナトゥーリアは、上層へ向けて歩み始めた。
高出力砲は、中層から上層への半ば辺りまでを圧倒的破壊力で薙ぎ払った。
間に設けられた防壁は幾つであったのか。
それらは木っ端のように吹き飛びながらも、辛うじて役目を果たす。
更にリル達警察機構の人間達やその他防衛線に加わっている者達が>>5:33、広域暴動鎮圧用の磁力封鎖ゲートを設置、或いは作動させる。
既に都市に設置されている物は、地面から迫り上がるなり作動のみするなり、転移や空間系異能による設置ならば、ガコン、コォン、と幾重幾十のゲートが、他のブロックから掻き集められ、ナトゥーリアの進路を妨害するように現れた]
ありがとな。
[そう言って、軽く笑う。
そうして、真面目な顔に戻れば、]
行くぞ。
[そう言えば、上層へと向かうことになるだろうか。*]
[ナトゥーリアの外殻となる最外装甲には、現在幾本かのボウガンの短矢>>28のようなもの、他、雷を伝達させ躯ごと灼こうとする為の武器が突き刺さってはいただろう。
ナトゥーリアはそれらを腕で払うようにして落とし、ただ歩みを進める。
磁力封鎖ゲートの種類は様々か。
強い磁力で相手を拘束しようとするそれは、しかし捻れるような歪みを持つナトゥーリアの光る手によって掴まれ、水飴を練るように、くにゃりと曲げられ、ゲートの意味を為さなかったろう。
その歩みを僅か遅くすることは可能であったが、上層防衛線が整うまでの遅さが作れるほどでは無い]
[中層から上層へ向かうナトゥーリアの元へ、更にハリボテの様な粗末な飛行物体が飛来してきた。
それは、極太の鉄線で出来た縄のようなものを保持し、ぐるりとナトゥーリアを取り巻こうとしたが、その前にナトゥーリアが磁力封鎖ゲートを壊す腕によって払われ、飛行物体ごと上層防衛線の方へと落ちていってしまう]
さて、私の目的だったか。
単純なことだ、いつもと変わらない。
”面白そうだった”からだ。
[それは暗殺業の時にいつも口にすること。
その裏にあることはこれまで口にしたことはない。
故に言葉は更に続いた]
……これだけの”災厄”、ドームの者達がどう動くかに興味があってね。
ドームの行く末を、人々の生き様を見たかった。
ただそれだけのことだよ。
[暗殺業を始めた理由の根幹でもある理由を紡ぐ]
[そうして己の目的を語った後、仮面をトレインへと向けて]
─── あれは、”真の機械生命体”、なのだろう?
どこも壊れていない、完全なる存在だった。
あの女王にあるのは圧倒的な【敵意】だけだった。
あれだけの戦闘力を有しているのに、確実な殺戮は行わない。
”必要ない”と言っていた。
[問いかけと、己が体感し、得たものを口へと上らせる。
真なる目的の決定的な部分は未だ紡がれない*]
[上層防衛線に訪れた者達は見るだろう。
境界の様な複数の能力者により、外界と"隔たれた"内側で巻き起こる惨事を。
被害拡大を防ぎながらも、その内側で、灼熱と嵐と雷の巻き起こる中、乱舞する青白い刃、隔たりの壁の内側で乱反射する高出力のそれを、熱気を。
そうして、幾つもの異能を伝達する槍が撃ち込まれようとするも、異能を伝達する為の"紐"となる部分が無残に引き千切られているのを*]
[ゲイルの方へと距離を詰める。ゆっくりとただ歩く。]
面白そう、ね。
[ゲイルの言葉>>+82には淡々とした反応を示す。思うところはあるようだが、それ以上の言葉は紡がれない。]
人間を試すとかいうならまずはオマエ自身がもうちょっと崇高な存在に昇華してからの話だろうが。
生き様を見るだけだったら、カフェのマスターでもやってろっつーの。
[不意にホットドックの味を思い出す。果たして先ほどまであった日常を取り戻すまでにどれほどの時間を要するか。そもそも、機械生命体を止められるのか。]
さて、はたしてこの銃、弾は入っているのかいないのか。
[トレインが芝居じみた声を出しながら、銃のトリガー部分に指を引っ掛けてクルクルと回す。]
普段の俺ちゃんなら空砲が入っている。
でも今日は特別な日だ。万が一の時のために実弾が入っているかもしれない。
[言葉を続けながらゲイルの数メートル前まで歩みを進める。]
さて、死神様に微笑むのは、幸運の女神か、はたまた本物の死神か。
他に何か言っておきたいことがあるならいまのうちだぞ。
[ゲイルとの距離はもはや目と鼻の先まできた。カチリ、とハンマーが引かれる。鈍い輝きを放つ銃口がゆっくりとゲイルの眉間へ標準を合わせた。]*
……そうか。
[抱え込んでいるのではない>>+78。
続く言葉も含めて、そう返してスティーブの頬から手を離したのだった]
整理出来ていないのなら、それは時間が必要だと言うことだろ。
これ以上は言わない。
[今は更に突っ込んでる時間もないため、後は治癒するだけに留めた。
治癒の際、自分の手を巻き込んだスティーブの手>>+79を見詰める。
自分より大きな手、それが震えている。
どんな想いをしているかなんてことは、サイコメトラーでもないため分かりはしない]
[自分は手を伸ばせているだろうか。
ふとそんなことを思う]
ふふん、どう致しまして。
あぁ、行こう。
[礼>>+80に生意気げに笑って、真面目な表情になったスティーブに頷く]
『行くよみんな』
『人使い荒いっすわー』
『いつものことっしょー』
『何せ我々は隊長の手足ですからね』
『頭が移動するならついてかねぇとな』
『それがチームというものだ』
[スティーブとの会話の間、小型の機械生命体の侵攻を抑えていた部下達に念話で移動を伝え、彼らと、スティーブと共に上層区域へと*]
― 一方その頃、スラム集団 ―
[ハリボテ飛行物体の目を通し見ていた男が叫ぶ。
映像ははっきりしたものではなく、ほとんど砂嵐のような、そんな光景。それを映像に起こすのは、システムに特化した年若い少年。黙々とその作業をこなす。
そして映像はぶつっと途切れる。]
『あっちゃぁ……』
[それは、ハリボテ飛行物体があっさりと吹き飛ばされた証拠。]
『けど、運良く上層に"配達"できてりゃぁ』
『"恨み"ってのは怖いよなぁ。けけけ』
[にやにや。どう扱われるかは分からないが、集団は、
ほぼ壊滅したような状態の店やらから持ってきた、酒を手に乾杯などとやり、
さぁ、次だ次と。嫌らしく、だが、どこか楽しそうに笑うのだった。*]
分かっていないね、関わるからこそ良いんじゃないか。
ま、君に理解してもらおうとは思っていない。
[他者がどう思おうが関係ない。
己の欲のままに動いたまでのこと]
私のことを、人間を試していると思っているのならお門違いだ。
私はあくまで”演出”をしただけに過ぎない。
舞台を整えただけのことだ。
[自論とは得てして理解されぬもの]
『…て、私…目的だっ…か』
『単純な……だ、…つもと変わらな……』
『”面白そうだった”からだ』
[徐々に話>>+82が聞こえて来るか]
『……これだけの”災厄”、
ドー…の者達がどう動くかに興味があってね
ドームの行く末を、人々の生…様を見たかった』
(悪趣味だな)
[それを『ただそれだけのこと』と言うのだ、愉快犯でしかないだろう]
[行こう、その言葉に、上層へと向かう。
向かう最中、振り向き、]
……
[何かを気にしたような素振り。]
……
[探してる暇はない。
自分のいないとこでは、あいつは死にはしない。
"死ぬなら俺の前で"。
そう言い聞かせて、また前を向く。]
[そうして、男はリルと共に上層へ。
たどり着いた時、>>+7上層では既にナトゥーリアとの激戦が行われていた。
まるで何かに"隔たれた"ような内側。
そこで、巻き起こる惨事。]
……んだよこれ。
[男は吐き捨てるように言う。
その惨事ではない。被害拡大を防ぐそれ。
もし、それが上層より下にもあったなら。]
…やっぱ嫌いだ。
上層は。
[そう言って、それを見据える。]
……
[そうして、ナトゥーリアに槍が撃ち込まれるのを見る。
それがどんな効果があるかは男には分からない。
傍にいるリルならもしかして、それに気付くだろうか。*]
[ぐぁんと、頭を殴られたような心地がした]
『どこも壊れていない、完全なる存在だった。
あの女王にあるのは圧倒的な【敵意】だけだった』
────……
『あれだけの戦闘力を有しているのに、
確実な殺戮は行わない。
”必要ない”と言っていた』
[咄嗟に言葉が出て来ない。
『死神』の仮面は見えていた。
トレインの位置は、よく確認はしていない]
わぁーナイスタイミング……。
[小型機から距離を置きつつ上を見れば、
重力制御と念動力の合わせ技で宙に浮く見覚えのある異能者ひとり。どうやら傷は癒えたらしい]
「………やっと来たぜ! 待ったか?」
まあねー、……待ちくたびれたって感じかも。
[とりあえず難を逃れたからにはさっきの男の人がいた方にちらと視線を向ける]
その、さっきまでのことはさておき助かった ………っていない!?
[その時にはもう踵返し立ち去っていく姿が見えるばかりだった。
長々とした嘆息]
[規模が違う、ナトゥーリアもおぞましい力を有していたけれど。それ以上にこれほどの力の持ち主たちが居たのかと、青年は少し目眩を覚える。]
……ーーー、ーーー…!?
[中層区域の火力とは比較にならない超高火力の攻撃が乱舞する地獄。ナトゥーリアの戦闘力に食らいつき、そして拮抗しようとする程のエネルギー。]
……ーーっ、……ーーー…
…何、か、出来ること、を…
[青年は、少し離れたところでまた観測を開始する。出来ることを探して*]
「ナイスタイミング!! 瓦礫かなんかこっちゃ寄越せ!」
[その間に到着したばかりの異能者を呼び寄せるのは、
氷の柱の封印補強にあたろうとしている異能者だ。
重力でなく磁力でわずかに宙に浮きスケーティングを免れている彼は、
持ち前の能力で氷の柱に磁力を張り巡らせていた]
「わかった!!」
[その声に応え崩落した建物を構成していた建材が浮き上がる。
ある程度氷の柱の傍まで重力制御で運ばれていった建材にもまた磁力が張り巡らされれば、
やがては自ずと氷の柱をさらに取り囲むように建材が張り付けられていく。磁力で。
そうして一仕事終えた感慨に浸る間もなく、
残る小型機の対処にもあたるべく散会する異能者たち]
── 中層→ ──
もくてき……?
[零れ落ちさせる気は無かったのに、ぽろりと言葉が落ちた。
『死神』>>+91が聞こえるか聞こえない程度の声だったろうか。
膝なりついているなら、見下ろす形ではあったろう]
…………あれだいじょうぶなの?
「電磁障壁付きだ。触るとびりびりするしちゃちな砲弾で跳ね返せる」
………ビームは?
「…………。
そういう手合いが来たらやられる前にやればいいだけの話だ」
[ちょっと不安になる回答だったがまあ、
不可能というわけではないのだろう。震えてもいないし。
いまだ虚勢交じりであったことには気付けず素人じみて安堵の息をつく。
とりあえず小型の機械生命体をある程度抑え込めたのなら、
また皆で束になって問題の大きい方の対処にあたる流れか。そう、あの問題の、]
[何かを気にする素振りをするスティーブ>>+93。
急かさなかったのはさっきのやり取りがあったことと、比較的直ぐに前を向いたため。
その後は共に上層区域へと急ぐ]
[辿り着いたその場所>>6では地獄といって良い光景が広がっていた]
さっすが優秀なのが揃ってる……えぐいわ。
[外界と隔絶させる>>7ことで遺憾なく異能を発揮出来る空間を作る。
それが出来る能力者達が揃っているのだ]
バグ・シングに槍撃ち込んで直接異能叩き込もうとしてるのかしら。
でもあれ……
[見遣るのは槍に繋がれた伝達線。
ナトゥーリアにやられたのだろうか、引き千切られてしまっている]
あれじゃあ意味がない。
何とかならないかな。
[だがナトゥーリアの攻撃に耐え得るものなどあるのだろうか*]
[ぐっ、と拳を握る。
震えていた手は、不思議と少し治まっていた。
息を吐く。]
……へぇ。
[リルの言葉に、感心するように、そう零し。
引きちぎれる様を見ながら、リルの言葉を受け、]
やたらめったら、
丈夫なワイヤー、とか。
[凄く、頭の悪い発言をした。
が、]
……
[ふと、見覚えのある"ハリボテの飛行物体"が転がっているのに気付く。その先に、"やたらめったら丈夫そうなワイヤー"に該当しそうなそれ。]
どう、思う…?
[それを指差して、リルに尋ねる*]
天女が舞い降りるは舞台の中心。
運命の歯車は舞い降りた時に回り始める。
其は標、天より放たれる矢の的。
齎されるのは破滅。
全ての消滅。
[朗々と、詩を吟ずるように語る言葉。
ネットワークに流したものに則したもの]
故に彼女は私の手は要らぬと言った。
今殺す必要もないと言った。
彼女がドームの中心へと辿り着けば、全てが終わる。
[それを知った上で行動していたことを咎める者はいたか*]
そうかい。俺ちゃんにはわからんね。
まっとうな生き方をしろも言わないけどね。
ただ、ドームという組織の中ではオマエはつまはじきにされるべき存在だ。
[生き方自体を否定はできない。トレイン自体も社会から見ればまっとうな人間かはわからない。そもそも、ドームに生きる人々が「普通」に生活しているのは、ドームの中のルールから見て「普通」であるからでしかない。]
女王様はぶちのめす。それだけだ。
人間は死んじゃったら、脳みそには何も残らないが、機械なら残るものもあるだろ。
[トレインの指がトリガーにかかる。]
願わくば、生まれ変わった君がドームとともにあることを。
[指に力が入る。ナトゥーリアの進攻の後、静まり返っていた広場に一発の銃声が響いた。]
[血がぽたりぽたりと垂れている。トレインは銃を下ろすと左手の痛みに少し顔を歪めた。]
ふんっ、命拾いしたな。
[トレインの銃からは弾丸は発射されていない。距離の関係上、多少の衝撃や熱さを感じることはあっても大きな外傷には至らないだろう。]
勘違いすんな。別に殺しを躊躇したわけじゃない。
ただ、ウチのチームの適任者が来るから譲れと指示があっただけだ。
[トレインの眼鏡には別働隊として行動していた捕獲に向いた特殊チーム隊員の現在地が表示されている。上層部からゲイルについての指示があったかは、ゲイルには知る由もないだろう。]
ねじねじにしてやろうと思ったが、俺ちゃんは次の予定があるからな。
オマエみたいな中ボスにこれ以上MP使うのももったいない。
[ナトゥーリアのことを言っているらしい。MPというのはトレインの好きなゲーム内で使われる異能を行使するためのゲージだ。]
[ふぅーっと息を大きく吐いたトレインは腰のポーチから救急用のスプレーを取り出し傷口に吹きかける。念動力での止血も加えれば応急処置としてはある程度の効果があるだろう。]
……やっぱり何もなしってのも「面白くない」な。
ポルポ!
[トレインが叫ぶと同時にポルポから何か球体がゲイルに向けて発射される。超小型の追跡システムが大量に混ぜ込まれたgreenyellow◆色のペイント弾。臭いと色を落とすのにはそれなりの苦労があるだろう。トレインはゲイルに対して拘束等の異能力行使はしていない。避けようと思えば可能だっただろう。]
はぁー、くそっ。
[その言葉の意味は自分の体の痛みからか、はたまたペイント弾の行方に向けられたものなのか。特殊チームの別働隊はもうじき広場へと到着する。]*
── 中層→ ──
壊れてない……完全な……
どうして… 何故。
(もしかして
考えたくも無い
でも)
[頭の中で嫌な音がする。
その中で、投げ込まれた言葉>>+113>>+114]
…多分そう言うのを使ったと思うんだけどねぇ。
[やたらめったら丈夫なワイヤー>>+111。
既に使われていて、それが千切れたのでは無いかと考えた。
スティーブが何かに気付き、指差す>>+112方向を見る]
なんでそんなとこにあるかな。
[お誂え向きすぎて思わず突っ込んだ]
あるならやってみる価値はあると思う。
問題は、どうやってあそこまで持ってくか、だけど。
[隔絶された空間内。
出入り自体は可能だとしても、あの地獄絵図に飛び込むには勇気が要る]
やるってなら勿論手伝うさ。
[だがやれないとも思わない。
流れ弾の如く異能が飛んでくるなら、治癒しながら近付けば良い。
他にも協力してくれる人がいるなら、成功率も上がるだろう。
この場にはどれだけの人数が集まっていたか*]
……どうして。
だって、何処も壊れて無い
狂っていない機械生命体が、どうしてそんなことをする必要があるんだ
それじゃまるで……
[『死神』の答えはあっただろうか?
流石にその頃にはペイント弾が付着していたかもしれないが*]
人間が……(要らないみたいな話)
[小さな異邦者は、いずこかに、立ち見る]
..-. . ..-... ..
[陽は暮れゆく。
やがて夜来たる。
そうしても尚ドームは明るく輝かんばかりの光を点すのだろう]
[いまだ激戦繰り広げられようとも**]
……
[多分そう言うのを使ったと思うんだけどねぇ。
そんなことを言われれば、黙って目を逸し、]
多分、スラムから。
[そう、言ったのは、"転がる飛行物体"から。
スラムの七不思議"恨みの鉄線"などということは、気付いていないが。
人の手で持つには、それは相当の重さだったろう。]
やってみるしかないだろ。
リルは、念話であの中。
誰でもいいから、繋げるか?
[リルの言葉に男はそう言う。
一番手っ取り早いのは、転移させることだろう。
しかし、ヴェスの姿はまだなかったか。]
[その時見つけたのは>>+104セーガの姿。]
…!!セーガ!!
[そう言って、声をかけるが果たして気付いたか*]
爪弾きにされる存在がどれ程いると思っている。
[己に限らず、そう言った存在に事欠かないのがこのドームだ。
悪びれない声は相変わらずだった]
[もし、気付いたのなら、男はセーガに]
ええと、お前、
めちゃくちゃ、勢いつけて、
この下から氷の柱出せるか?
[そういって、鉄線を指差す。]
あっちに、吹っ飛ばす勢いで。
[さて、それは可能だったか。
可能でなければ、他の能力者にも協力を頼み、ふっとばすことになるだろうか。]
んで、今からそっちに飛んでいきますって…
伝えてほしいんだけ、ど
[リルの反応はどうだっただろうか。
もし、念話は繋げられないのであれば、
まぁ、直接行くしか無いだろう。*]
── 中層 ──
………………
[ガチン、と何かが嵌ったような音がした]
………………………………特殊チームは語ってくれないからな
上層部に至っても、同じことだ
[顔の半面、俯き加減、頭を支えるように手で触れる]
伝手でな……
中枢部に一時居た相手にも尋ねたことはあるが、"上"は出さねぇよ
それが正しいのかな
[微かな笑み]
機械生命体が何故人を襲うかなんて分からないけど……
これまで襲って来た奴らも、そうだったのかな……
【敵意】……知人にマシン能力者がいてさ。
そいつにバグ・シングの意志を教えて貰ったんだ
【敵意】の意志
……それが、もし同じなら
戯言だって一笑に伏すには、少し重い。
[どろっとした視線を向けた]
……よく運んだもんだ。
[スラムから届いた>>+122と聞けば、声にも感心の色が乗った]
多分本部の奴がいると思うから…いけると思う。
[早速念話を繋いでみる。
念話が届く辺り、少なくとも空間を跳躍するものであれば隔壁の先へ届けることは可能な模様]
『ヘイ、ちょっと。話があるんだけど』
『勘弁してくれ、今それどころじゃねーわ!』
『対バグ・シングについてだっつの!』
『るっせぇこちとら戦ってんじゃあ!!』
『ぃやっかましい!槍に付けるワイヤーの話だよ!!』
[言葉で説明するよりも早いから、と。
スティーブにも念話を繋いでやり取りを聞かせる形にする。
結果、こんな会話が繰り広げられた]
お前マシン能力者だな……
[『死神』のこれまでの話を聞けば、マシン系能力を持っていなければ、得られない情報と判じた。
やおら左手を取り、トレインが止めないなら、首筋に>>1:199押し当てた]
……何を見たか、愉しむなら、教えてくれよ。
[震える声で、懇願めいて。
首元に残るのは、機械化した一欠片。
尤も、知人との仕事に使う場合は、相手が精神を潜り込ませての思考共有というある意味凄まじい事を行っているのだが。
知人のマシン能力は、意識を電子と化し、金属製の回路に潜らせる異能だ。
マシン系でも違う使い方をしているのであれば、『死神』は触れた物にどう感じ、どう行動したろうか?*]
……お前、いっつもこんなん聞いてんの?
[うるせぇと、少し頭を抑えて、そう言う。
そうして、果たしてセーガによるものか、
それとも他能力者による転移などのものか、いずれにせよ、
そのワイヤーは激戦地へと運ばれただろう。
そして、リルの伝達により、そのワイヤーは槍へと装着され、ナトゥーリアへと撃ち込まれることになるか。*]
── 少し前・中層防衛線 ──
[エーディから>>+100、『あんた』だけならさておき、最初に『げっ』などと付けば、舌打ちのひとつは行ったか]
そんなんじゃない。
バグ・シングをよく見てきただけだ。
[観察眼と言われれば否定を行う。
『筋がいい』という言葉は決して褒め言葉という訳ではなく、こちらも淡々としたものだったろう]
そりゃどうも
[短い応え、互いに会話>>+102は途切れ途切れ。
交わし合う視線も、異能を合わせようという気も、そこには無かっただろうが、それでも小型機への対処については、他の者達も加わり補い合うように行われていただろう。
そのことに、何か口を開く事は無かったし踵はそのまま返したものの*]
[ナトゥーリアに刺さったそれは、どの異能者より、
どのような異能を伝えるか。
どんなものにすれ、それは、"恨みの鉄線"に込められた呪…いや想いにより、その異能に絡まり、"切れるな"という効果を乗せただろう。*]
── 過去・"アネモネ" ──
『……ただいま』
[来ていれば、少しの間>>+62、口籠った後に返事を返す。
わざと真似、までは察せなかったし察しなかった]
『そ。別に……いいのに』
[何処か遠い生返事の時もあれば、少し笑みを作って返事をした時もあった。
一輪は、帰った後も何となくではあったが、水を入れ替えたりなどしただろう]
『頑張ってない』
『そうかもしれない。でもいいんだ……やろうと思えることはバグ・シングの事だから』
[容赦ない言葉は、時折心臓を撫でるような痛さを感じさせた。
喧嘩したと言って転がり込んだ日には特に何も気にせず泊めただろう。
喧嘩の愚痴も、何となく聞いたりはしたか。
それに誰か人が家にいるのは、悪く無かったから]
『料理? その辺の本……
チッ、分かったよ。 教える』
[『その辺の本を読んでいい』と言い掛けて、スラム街と中層の食生活や他環境の違いに気付き、教えると言い直しただろう。
料理を食べたくないかと問われれば、何かよく分からないものを感じながらも]
『……、うん』
[と答えたか。
それは『食べる』という文脈でのイエス。
別にそれに、何かしらの理由があった訳でも無かったのだけど*]
[異能を10年かけて編み続けた"恨みの鉄線"は、槍型の其れの後部へとセットされたか。
射出する道具は大型弩砲(バリスタ)に似てはいるが、射出時の初速はより速いもの。
かつ、異能の力をよりよく伝え増幅する。
様々な異能者達の力・協力により、伝達線は長く太く"切れない"性質のそれへと変えられ]
[激戦区へと運ばれ撃ち込まれた其れは、隔壁めいた境界や他の異能飛び交い、ナトゥーリアの光学兵器飛び交う中、槍に籠められた異能の力で地獄の様相の全てを貫き、
ナトゥーリアの最外殻装甲へと突き立った!*]
[吹っ飛ばされた街並み。
街路樹もその崩壊に巻き込まれているのを見た。
崩壊は上層半ばまでに及んでいる。
もはや防衛線は意味を持たず、植物の目を借りるまでもなく、
大きい方の機械生命体は上層に向かったのだと予想がついた。
その、崩れた街並みを横目に、全速力で、
さっきリルと別れた地点まで戻ったがそこに彼女の姿はない。
未だここの防衛にあたる異能者が、上層に向かったのだと教えてくれた]
…………そうか、上層に……、
[己もそこに向かうのは危険だとは思う。だが怖気づいたりはしなかった。
色々ありすぎてもはや何かが麻痺してしまったのか。
それならそれでいい。むしろ好都合]
……いいさ、こうなったら乗り掛かった舟ってやつよ、
最後まで……見届けてやる……。
[友達の最期も、
望むと望まざるとにかかわらず異能を開花させられた事件の顛末も、
見届けられなかったからこそそんなことを口にもできてしまう。
やがて上層に辿り着いたなら真っ先にリルの端末宛に連絡を入れた。
もしかしたら少々お取込み中だったかもしれないが、
そんなこと知ったことではないとばかりに、]
来ちゃった、今どこ?
[とそれなりに元気そうな声を端末越しに響かせることになったか**]
― 少し前/中層区域・防衛線>>+136 ―
…………。
[だからなんで私はこの人からぞんざいな扱いを受けているんだと、
花畑でのことを思い出し密かに唇を震わせる。
再会時のこっちの反応がぞんざいに過ぎたことは既に棚に上げている構え。
観察眼についてバグ・シングをよく見ているだけだと、
否定じみて返されれば「ふぅん」と一言]
どーも、って ………
[そいつは謝ってるつもりかい? という続きは紡げず。
各自能力をふるって小型機の対処にあたる。
それは傍から見れば他の異能者をも交えた補い合いのようだったかもしれないが、
エーディからすれば自分の命が惜しかったから力をふるっただけだ。
あの男の人と助け合おうという気はなかった。
向こうにもそういう心がけはなかっただろうが、
それでもお礼くらいは―――と思っていたのにあの有様>>+103とは**]
[異能について指摘>>+134されても動揺する様子などはない。
ただ、左手を取られたなら、訝しむように仮面をヴェスへと向けた]
………ほぅ、これはこれは。
[指先に触れる機械部分に、ぽつりと声が零れ落ちる。
マシン能力者であることを確認し、これに触れさせるということは、普段はここから意思疎通や記憶共有などをしているのだろう。
なかなか剛毅な使い方をしている、と思う。
義肢等を乗っ取り『死神』の意志で動かすことはしたことがあるが、記憶等を伝えたことはない]
今すっからかんなのだけれどねぇ。
[そ、と軽く首を握るような指の圧力。
それに重ねるように機械部分に伝えるのは、いつでも殺せる万力のような力のイメージ。
圧倒的恐怖を与え昏倒もさせる、混じり気無き純然な【敵意】。
ナトゥーリアと接触した時に受けた記憶と体験。
それをヴェスへと追体験させる。
ただ、普段は使わない能力の使い方であるため、いくらかノイズが入るような伝わり方をしただろう]
ふむ、これはなかなか面白いな。
[新たな能力の使い方。
慣れは必要だろうが、記憶をデータ化する方法になるやもしれない]
私の体験を伝える対価だ、君の体験も頂こうか。
[機械からデータを吸い出すが如く、ヴェスの記憶と体験を覗き込もうとする**]
こいつらが同時に話して来るぐらいには。
[同行している部下達を親指で指し示しながらスティーブ>>+135へと答える。
部下達は楽しげに笑っていた]
まぁこんな喧しいのは有事の時ぐらいだけど。
普段はそこまでじゃないよ。
常時繋いでるわけでもないしね。
[そんな説明も加えたりもして。
何やかやあってワイヤーを隔絶された空間内へと運ぶことが出来た]
[やがて、ナトゥーリア目掛けて”恨みの鉄線”が結び付けられた槍状の矢が放たれる>>14。
”切れるな”と言う効果が乗るワイヤーは異能を良く伝達し、地獄絵図が繰り広げられる光景をも貫いて、ナトゥーリアへ]
──── 刺さった!
[凄まじい衝撃音と共に突き刺さる槍。
ワイヤーを介して異能が流し込まれるなら、”切れるな”と言う効果に即して絶え間なく注ぎ込まれることになるだろう。
槍の効果により威力は増幅もするはずだ]
[固唾を呑んで見守っていたところにエーディからの連絡>>+141が入る]
エーディ、調子戻ったみたいだね。
今は ───
[居場所を伝えて、上層防衛線がどんな状態かも伝えておく。
リルのところに辿り着けば、エーディもまたこの光景を見ることになるだろう**]
勢い、つけて、柱…?
これを、あっち、送る? …出来る、了解。
ちょっと、離れてて
[スティーブに指示を出されると>>+128、青年は二人を鉄線(にしてはなんだかすごい嫌な気配のする何か)から離れてもらい、両手を合わせたあと地面に手をついた]
…っと、んでけっ!!!!
[ガァァアァン!!!! その瞬間勢いよく飛び出す氷の柱、飛んでく鉄線。綺麗に弧を描き鉄線はスティーブの意図した場所へと飛んでいっただろう。>>+135]
…スティーブ…あれ…ぶっ飛ばした、瞬間…なんか…
すごいサムい…なんだったのあれ……
[ちなみに曰く付きなんて言われてるものをぶっ飛ばした彼は後にお祓いに行くことを決意したとか]
………スティーブ、リル。
俺、行って、くる。 タリアを、止め、なきゃ。
[いっぽ踏み出そうとする。と]
[バギン……!]
……ーーー…!
[自身の足に氷が張り始めていることに気がつく。それは軽い能力の暴走、上層部の戦いを見て…異能のエネルギーを感じて起こす軽い中毒症状のようなもの。今まで主導的に使う様なことがなかった能力を自分で使うようになり、その加減調整ができなくなってきたのもある ]
[あの中に入ったら、今度は完全に能力に呑まれて体ごと凍結する可能性は否めない]
……ーーー……これだけ、冷えれば
タリアも、少しは、凍る、かな……
[だが青年の考えることは、タリア拘束のための効率性だけだった**]
[セーガを呼べば。こちらに気付き駆け寄ってきた。
そうして、セーガは男が頼んだ通りの方角へ、
鉄線をふっ飛ばし>>+151]
……え…
……
[すごいサムい。そんなことを言われれば、
目を逸し、しばし無言。]
"恨みの鉄線"……?
[スラムから来て、なんかやばい鉄線。
思い当たってしまい、ぼそっと呟く。
後にくるかもしれない恨みを『スティーブに押し付けとけ』そんなことを言われていることは、
男はまだ知らない。]
……っしゃ!
[『──── 刺さった!』その言葉と同時、
グッと、拳を握り。
リルのもとへエーディからの連絡が入る。
知った名前に一瞬、リルを見、
そして、>>+153セーガがタリアを止めにいくと、一歩踏み出そうとする。]
[セーガの足が氷始めていることは、男に確認できたかどうか。
どちらにせよ、これだけ冷えれば、その言葉に、]
セーガ。
冷やすだけ冷やしたって意味ねぇぞ。
[男はまた、その肩を掴もうと]
氷の中に閉じ込めたり、柱作って、物飛ばしたり。
あんだけ、できんだ。
もっと、うまく使え。
[男は、セーガにそう言うが、果たして、
セーガの反応はどうだったろう。*]
……ーーー…?
意味、ない……そ、う…?
[スティーブに声をかけられたことに気がつき歩みを止める。肩を掴まれる。冷気は軽い暴走状態に入っており、手の表面に霜がつき始めるかもしれない。]
…スティーブ、凍る、冷たい。
離して。 …俺は、危ない。
[ポツリポツリと呟くのは前にスティーブに言ったこともある言葉か。その時と違うのは、続きがあること]
…わかんない、んだ。 今まで、こんな、に、力、使ったこと、なくて。
スティーブ、や、リルは、あったかいから凍らない、かも、だけど…それでも、凍ったら…冷たく、なる、のは…
[そこまで言ってなおスティーブがセーガの肩を掴んでいるようなら、彼はこう訊ねるだろう]
…スティーブは、なんで…そんな、に…
あったかい、の…?凍らない、し、怖がらない、し。
[彼の無表情は、不思議そうな顔に崩れていただろう。
いや、どちらかというと…人によっては…誰かを冷たくしてしまうことを恐れているかのような顔をしていたかもしれない*]
……
[手に霜がつき始めるのを横目で見、軽く息をつく。
浮かぶ表情は安堵。止めてよかった、と。]
凍らねぇよ。
[男は、そう言って、続くセーガの言葉を聞く。
その肩は、例え手に霜が更に進んでも、離すことはなく。
無表情が崩れた不思議そうな顔を見せるセーガに、]
俺があったかいんじゃねぇよ。
そう感じるんなら、お前がそれを知ってるからだ。
[セーガの顔を真っ直ぐ見、]
俺が凍らないんじゃねぇよ。
セーガ、お前が凍らせてないだけだ。
[なんの根拠もないだろう、そうではないかもしれない。だけど男はそう言って。]
なら、怖くねぇよ。
[そうして、笑ってみせるか。*]
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