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おはぐろべったり 沙霧 に 1人が投票した。
化け鼠 ねね に 6人が投票した。
化け鼠 ねね は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、おはぐろべったり 沙霧 が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、カワタレテレビ、猫かぶり あきら、神使狐 常盤、あちらべこちらべ 一平、世俗烏 高尾 の 5 名。
[誰かも知らぬ画面が予言をのたまう。]
今日の予言です。
今日は全国的に陣営前線が乱高下し、大荒れの模様です。
明日は共存陣営が勢いを増し、かなり優勢になるでしょう。
どなた様も身の回りにはお気をつけて……
[誰も未来を知らない。この画面の事も、知るはずがない。]
[クラシック音楽を背景に、名前が流れていく。]
<<あちらべこちらべ 一平>>さん
<<神使狐 常盤>>さん
明日の犠牲者はこの方々です、おやすみなさい。
[砂嵐。**]
【投票指示】
>>ALL
全員、<<あちらべこちらべ 一平>>に投票をお願いします。
<<あちらべこちらべ 一平>>は、<<神使狐 常盤>>に投票をお願いします。
今回の処刑/襲撃は「死亡」として扱います。RP上、処刑死と襲撃死に違いはありません。
決定は村建て人がランダムで決定し、更新後すぐに、処刑対象と襲撃対象を開示します。
処刑対象、襲撃対象となったPLは、「ソロールで死亡する」か、「他人とのRPで死亡する」かを選んでください。
◆ソロールで死亡することを選んだ場合
その旨をメモで開示し、更新後48時間以内にソロールで死亡して下さい。
◆他人とのRPで死亡することを選んだ場合
その旨をメモで開示して下さい。また、その開示の際に「誰に殺されたいか」等、希望があれば開示して下さい。
単純に「殺してくれる方募集!」などでも構いませんが、更新後24時間以内に死亡RPの相手の承諾が得られない場合、ソロールでの死亡に切り替えて下さい。
※「殺されたい」が、死亡RPの相手の承諾が得られなかった場合、「NPCを登場させて、殺されたソロール」を行う、等。
※逆に他人が「お前を殺したいんだ!」という希望がある場合、メモですりあわせてもよいでしょう。
その場合、最終的には死亡するPCの希望を優先させるようにして下さい。
【東景の主の屋敷があった場所/夜明け頃]
[その男は、第二波より少し前にいた。そこへ向かう途中、第一波が破れ、散り散りに逃げていった小妖怪達の状況が伝わる。]
[そして、腐れ縁の大鼠の状況が伝わるのにもそう時間はかからなかった]
[当然、第二波がつく頃には、そこには屋敷の姿は跡形も無くなっていた。]
──…何が、先に行くだ。
[何もないその場所を見ながら、感情の読み取れぬ表情で男はそう零す]
[跡形も無くなったその場所を見て、こちらの陣営はその場所を既に去っていた]
[いくら見ても、そこには何もない。いずれ、この男も去っていく**]
長老 東景の主は、ここまで読んだ。 ( b2 )
長老 東景の主は、ここまで読んだ。 ( b3 )
>>+0続き
立花ね…いなくなった後、ねね姉ちゃんや沙霧姉ちゃんや高尾兄ちゃんに会ってお話してたの。
その時、知ってる人がいて嬉しくて、立花泣いてばっかりで。あんまりお姉ちゃん達のお話、聞けなかったの。
でもきっと、立花と同じ…ううん、立花以上に苦しんで、考えて、こうするしかないって思っちゃったんだと思う…の。
[そうポツリと言う立花に彼はまたぼんやりと考え、その後結論がでなかったのだろう。彼が立ち上がると、立花も立つ。恐らくこの後向かう先でも今見たのと同じ、悲しい現実が待っている可能性が高い。また、泣いてしまうかもしれない。]
[でも、それでも。]
…うん、ありがとう迅兄ちゃん。
[目を、逸らしてはいけない。逸らすものかと立花は思い、彼の手を強く握ったのだろう。]
【主の屋敷/深夜(回想)】
>>3:+28水
[そうして主の屋敷の近くまで到着した。それから立花は泣きすぎて意識がうとうとしてきたので、彼に甘え片膝を貸してもらいスヨスヨと寝ていた。霊に寝るという概念があるかわからないが、少しでも精神を癒せるなら。今後起こるであろう現実に、気を滅入らせ起きたときからずっとふってくるお迎えに、手を伸ばさない為にと。]
[そうしてしばらく経った後、空気が少し揺れたのを感じ立花はむくリと起きる。隣にいる彼も異変を感じたのか、はたまたもうすぐやってくる嵐の先頭にたつ者を見たのか。気遣うように自分に逃げ道を作ってくれる。]
[立花は、それに甘えたかった。でも、ここでは甘えていけないと理解はしていた。だから立花は首を横に振った]
立花はきっと、見なきゃいけないと思うの。だから、大丈夫じゃないけど、大丈夫。
頑張って、見届ける、の。
[そう、たとえ涙で視界が歪んでも、脳がこれ以上見たくないと警報だしても、それでも。立花は見なきゃいけないと言い聞かせた。甘えられない代わりに、彼の手を今までより強く握る。]
[こうして雌の大鼠を筆頭に支配陣営による共存陣営への侵攻が始まっってしまった]
>>+3続き
[終わった。結果は一目瞭然。目の前に横たる動かなくなった大鼠が何よりの、証拠だった。そう、支配陣営は負けたのだ。目の前の大鼠を始めとした多くの妖怪が犠牲となって、侵攻は幕を閉じたのだ。]
[それが落ち着いた頃、上から降ってくる声。立花はずびずび言わせながら彼を見るため顔を上げる。そうして告げられる彼の言葉に立花はブンブンと激しく首を縦に振る]
うん…うんっ!できるっ!沙霧姉ちゃん頑張って捕まえるっ!
沙霧姉ちゃんが何て言おうと、絶対離さないもん、いかせないもん!
だからっだから迅兄ちゃん!
ねね姉ちゃんはまかせた、からねっ!
[そう立花は彼に誓うだろう。目はまだうるうるしており少々頼りなさそうだが、声は威勢は強かった。そして立花は彼の手を握り、その時がくるまで待った。*]
【主の館(移動後)・夜明けの遠い朝】
[小妖たちが引き下がって、結界が再びその力を得たとき、隣にいたのは誰だっただろうか。
結界の気配──ぬいぐるみにはそれは意識しなければわからない──顔を見合わせて、それからようやく気づく。主の館の移動は、うまく行ったらしい。]
[その後もまたてんてこ舞いだ。避難させたあやかしたちがみなそろっているか、みな無事か、確かめて、主の館へと誘導する作業。
片手が無くなっているとはいえ、猫の手も借りたい争いの後だ。子妖に袖を引かせて、怯えて歩けぬ小妖を右手に抱え、館へと戻っては避難所へ迎えに行き──結界をはった彼らはもう休めているだろうか。
そんなことを思いながら、歩いている。
隣にいるのは誰だっただろうか、]
>>3猫
【主の館(移動後)・夜明けの遠い朝】
[夕方河川敷から戻った彼は経緯を伝えると倒れこむようにそのまま横になってしまった。このとき寝ていたおかげである程度には回復したのだろう。
慌ただしい中知らされていた避難経路を駆けていた。そうしたら見知った誰かが、いた。
結界が再び力を得たことを喜んでいたら、気付いていない様子の者がいたものだから知らせてやった。そうしているうちに移動がうまくいったことを聞けば安堵しただろうか。]
疲れた……。
[隣のあなたに聞こえるくらいの独り言。
実際に産まれて来てから一番働いたようにも思えた。子守なんて柄じゃない。この種族の中には子守をするものもいるらしいが。
片手が動かない状態でも真っ先に前に出る。世話焼きのあなたに手伝わされたのだ。逆らえないのだ、仕方あるまい。
自分が決めたくせに人のせいにする。聞けばそんなことを言おうと思っている。]
>>4天
まったくだね。
[聞こえたから、抱えた小妖をあやすように揺すり上げるついで、肩を竦めた。
肘から先が中身のない袖を握る子妖をあなたに押しつけるように、少し腕を上げる。少しつぼめた唇があなたに振り向いて、「この子の手を引いて」なんて無言の主張。
あなたがそれに頷こうと拒否しようと、すぐにその唇は開く。]
いっぺーちゃんも頑張ったよね、お疲れさま。怪我とかない?
朝になったら、甘いもんでもお肉でも食べに行こうか。
[もし手が空いていたら、あなたの頭を撫でるのだが。あいにくと手首がある手は小妖で埋まっている。
だから、珍しくはっきりと言葉でねぎらいと誘いを口にした。]
>>5猫
[無言の主張を読み取って「へえーい……」なんて渋い返事をしただろうか。手を引け、そう言われてもどう掴んでやればいいのか苦労したが、形ぐらいは注文通りにできたはずだ。だが子妖に視線を向けられるのはなんとなく落ち着かない。疲労がなければ自分だって見た目は小さい方なのだから面倒を見られてもいいはずだ、なんて屁理屈をこねたかもしれない。]
あんなんじゃサボる方が難しいだろ。
腹はー……減ったな。
[ようやく感覚を取り戻したかのように、腹の虫が鳴いたか。聞かれていたのならば、鼻の先を指で軽く擦った。
敵である小さき群れに対抗したときにかすり傷程度はおったかもしれないが、体は丈夫である。致命的な傷はないだろう。]
怪我はあきらの方がしやすいじゃんか。大丈夫かよ?
[あなたの傷には気付きにくい。それが分かったからしっかりと聞く。]*
【神社付近/未明】
[何故か、目を覚ました、ようだった。周囲は全くの闇であったが、何者かにもたらされたかのように、唐突に理解が降った。そこは馴染んだ神社の一角で、自らは大鼠として、そこに横たわっているようだった。]
――――。
[高周波で一鳴きする。静けさがかえった。もたげかけた頭を、再び地に伏せる。重かった。まるで、地面から引っ張られているかのように。それは糸を引くほどのべとつきのようにすら思われたが、冷たく、心地良いものでもあった。尾や腹を焼かれていたことを思い出した。]
[思い出して、それだけだった。思考はぐるぐると迸ることもなく、うすぼんやりとして、微睡みの最中のようだった。ず、と、全身が沈み込むような、あるいは何かに覆われていくような感覚。反射的にもがくが、すぐさま獣の脳が、身を委ねるべきだと判断を下す。抗うものでは、ない。
再び、意識がゆるり、落ちていく。]
[ふと、最後に会った顔が過った。もう一度だけ目を開こうとしたが、最早瞼さえも重く。代わりに、キィ、と、か細く喉を震わせた。*]
>>6天
[渋い──あるいは落ち着かないような、気まずげな表情で子妖の手を引くあなたに、つぼめた唇は開く前に弧を描いていた。
そしておもむろに、空けた左のひじであなたの頭を撫でてしまおうとした。まるで、まだ平和だったころに、あなたの頭を抱え込むようにして撫でまわした時と同じように──兄姉が弟を雑にねぎらう時のようなそれは、あなたが避ければ追う事はない。
少なくとも体は健康だと言わんばかりの腹の虫が聞こえて、小さく笑った。]
たい焼き。だいふく。あと……あんみつ、ぜんざい、ところてん。
肉は──駅前のフレバの、クーポン券あったな。あそこのパティは分厚いって評判だけど。
[腹を減らした相手に、食べ物羅列テロを向けながら歩く。
(金はないが、誰かに借りよう。いま必要なのだ──今を越えなければ明日は来ない)
怪我をたずねるあなたに、んん、なんて声を漏らした。]
>>6天(>>7続き)
[真っ先に目が行くのは、ひじから先がない左腕。噛ませて盾にしたり、動きづらいなりに役に立ってもらった。
腹部をもぐついた奴はひじ打ちしたが、中の綿は揉めばなんとかなるだろう。潰れたというほどではない。
危うく生地を裂くような一閃を受けかけたふくらはぎは、あなたの援護のおかげさま、さして大きくない切り傷で済んだ。
打ちつけた肩や背中やなにやらは、このぬいぐるみにはそもそも痛手ではない。
細かなかすり傷なんかは数え切れずにあるけれど、それはきっとあなたも同じのお互い様だ。
考え込んだ最後、ぱかんと竹を割ったような声で、]
さんきゅー、だいじょうぶ。
どれも自分で直せる程度だし。
──そうそう、あんときはありがとね。おかげさま。
[歩く途中、足を一度大きく振った。*]
【神社付近/未明】
>>+5 鼠
[言ってやりたいことは、いろいろあった。無茶な特攻、子供らまで巻き込んだこと、常盤を傷つけたこと、そして何より、常盤に手を下させたこと。]
(あんなことさせたら、一生引きずるって、あいつが苦しむってわからねぇほど馬鹿になったのかよてめぇは)
[言ってやりたいことは、まだまだあった。もっと話を聞くべきだったということ。どうなれば生きやすいかということ。そのために、自分にできることは、なかったのかということ。]
おい!てめぇネズミ!!何死んでやがんだ!!
[見つける。それは闇に、温かい沼地のような死に沈んでいこうとするあなたの姿。手を突き出し、突っ込む。すぐさま、安寧へと誘う抗いがたい誘惑が腕を這い上ってくる。構わず、叫ぶ]
お前の生きたいってのはその程度か!?トキワにあんなことしてまでやりたかったことは、その程度かよ!ねね!
[そして、掴んだ場所がどこかも構わず、無理矢理引っ張り上げた*]
>>+6 水
[かぼそい鳴き声もただ静けさに消え去り、それが最後……とはいかなかった。頭部がぐい、と無理矢理に持ち上げられる。微睡みがおびやかされて、状況を探る意識が呼び覚まされる。耳。耳を誰かに掴まれている。あの時と同じ。]
[妙なことに、相当強く握られ、無理に引っ張られている様子の耳から、痛みが伝わりはしない。しかし、浸かっていた粘着質な闇から引き剥がされる感触はひどくおぞましく、微睡みを突如妨げられた混乱は未だ色濃く、何より耳を引っ張られているのは単純に不快で、]
ヂィィ!
[大鼠から、非難の色に満ちた悲鳴が上がった。*]
>>7>>8 猫
[子妖相手に健闘している間あなたに得意げに見られているような気がして恐らく表情は芳しくない。子妖を相手にするのは少々気恥ずかしいのだろう。手を引いている子妖からにこりとされても困惑しかない。返す表情を作るような技能を持ち合わせてはいない。
そんな苦労の中であるためあなたの左ひじは避けられない。「ぶえ」そんな呻きが出たかもしれないが抵抗はしない。悪い気分もきっとしない。]
笑うなよ!聞いてるだけで腹減ってくんだ。
肉は厚いのがいい!そこにしようぜ!
[テロのせいで再度腹の虫が鳴くのも時間の問題か。手持ちに肉を食うほど残っていたかは定かではないが、クーポンという単語はそこの問題を解決してくれる希望を持っていた。(後々そううまくいかないものだ、と思い知らされるのだが。)]
>>7>>8 猫
[背を合わせて戦った相手は自分と同様傷だらけであった。大きく違うのは左ひじから先。人形は綿をつめればつけ直せる、とはいえそれが直るものなのか。この子鬼には判断しかねた。]
そか。それも直せるんならいいけど。
[左腕に視線をやりながら。あなたがそういうのならば大丈夫だろう。ただ近頃の無茶が過ぎれば(直すまで見張った方がいいか?)なんて思ったかもしれないが。]
礼なんか、いいやい。おれにやらせたんだろ。
――あきらだって、よくやってたな。
[いつものように、着いて行く。その際手を引いている子妖が前のめりになったものだから、少々歩幅を狭めて調節した。どうにも慣れない。脚の出し方に気をつけようと俯きがちになる。
あなたのふくらはぎの傷が視界に入り、ふと昨日小さき群れに対抗したときのことを思い出す。]
……そういえば。昨日いたのは鼠だったよな。
>>+11 水
[解放されれば、自らが身を捩った反動で、あなたと人間一人分離れた位置へ、もんどり打って着地する。すぐさま体勢を立て直せば、四肢を地面へ突っ張るようにびょんびょんと二度跳ね、さらに距離を取った。あなたへしっかりと向き直り、黒々とした目で恨みがましく睨みつける。]
ただの小さいネズミだとでも、思っ、て……?
[――状況がおかしい。慌てて周囲を伺えば、静まり返った神社が見える。あの屋敷ではないし、足元をだくだくと流れる同胞の群れもいない。なにより、目の前に立っているのは、かの神使ではなく、斃れたはずの、外の国の妖だ。]
ナ、ル……? どうしてあなたが。
アタシは、……。
[身震いが先立った。今度こそ鮮明に思い出した。"その"間際に、嗅ぎとったにおいさえ。ゆるゆると、力が抜けたようにその場に伏せる。視線は今もあなたに投げられていたが、当初のような覇気はなかった。]
……起きろって、そういうこと。
[ぽつりと呟く。*]
>>9>>10天
[潰れたみたいな声に返したのは「よーしよし」なんてわざとらしい──はっきりと撫でる意志を示す声だ。とはいえ、いつまでもそんな姿勢では歩きづらい。数往復撫でるように揺らせば、満足したように離した。
8時に店が開くよ、なんて返していたのもわずかな間。
話が先程の争いに移れば、抱えた小妖にフードを押しつけて一瞬の思考。]
直るよ、ぬいぐるみだから。
心配してくれて、ありがとね。
[あなたの内心までは悟りきれぬ、こちらは"今は騙し騙しで使うしかないんだよねえ"なんて、そんなことを思いながら口の端を持ちあげて見せた。]
助かったんだもの。
──うん、やってくれた。頼りにしてるよ、無茶はしないでほしいけど。
[子妖の引率に手こずる様を見ながらも、そう。彼は"嘘つきではない"と思っているし、嘘をつかれた事もないと思っていて、だから自然と信頼の言葉が漏れただけ。
けれど、漏れた言葉を閉じ込めるように口をしばらく閉ざす。同じくある種の信頼を向けていた"鼠"が頭をよぎったので。頷く事はしたけれど、なかなか言葉が見つからない。]
……、……結局、話聞けなかったな。*
/*
やってしまったすみません。
最終行「聞けなかったな」→「聞けてないな」でお願いします……
*/
>>11猫
[あなたの声を聞けば「おれは犬猫じゃねーぞ!ぬのにゃんこ!」と抵抗するかの声をあげるだろうが、実際に抵抗することはない。あなたが離れれば大きめに息を吐いた。
8時からと聞けば、朝日の様子を見ただろうか。]
はー便利だなー、ぬいぐるみ。
[軽口のようだったがその声色は安堵が感じられるかもしれない。]
ん。だよな。
おれはバンソコ貰えたら張っとくか。
[膝のかすり傷が少ししみるようだ。行進するかのように膝の位置を少々上げ脚を前に出した。彼としては信頼の言葉はむずがゆいもので返事がそっけなくなってしまう。あなたの内心は分かっているだろうが、彼にはまだ素直に受け入れる土台がない。
あなたの反応に過ぎったことが予想できた。それでもすぐさま言い当てることもできず、次の言葉を待った。そうして一拍置いてから]
……。……ねね。なんかな。他の奴なんかな。
[おずおずと宿を共にした友の者の名前を口に出す。落ち着かなくて、拾えた可能性を付け加える。
大鼠が倒された報は受けていた。先日会った友は対立する思考を持つ者へとなっていた。でも、もしかしたら。そう思ってしまう。]
>>13天
[いつものようなやり取りで、また少し笑った。
朝日は、まだ、遠い。暗雲が晴れる様子も、まだない。
便利でしょう、なんて胸をはったが、ありがとうね、なんて付け足した。]
足らなかったらコンビニいこか。必要経費でしょ。
[ちらりとあなたの膝に視線をやって、そんな呟き。
それも思う中には途絶えて、少し間が相手からのあなたの言葉に、やはりこちらも唇が重くなってしまう。]
違うと、思いたいな……
……だって、ねねさんだったら。すごく……、……重いじゃない。事実も、気持ちも。
死ぬとわかってるところに行く仲間も止めないで、もしかしたら導いて。
……幸せに暮らしたいとか、楽に暮らしたいとか、そんなことで、できることなのかな。
なんだか……命より大事なものを賭けてる、そんな感じ。
[考えながらの言葉は、つたない。*]
>>+12 鼠
[呼ばれれば、おう、と応える(なぜか偉そうに腰に片手を当てて立っている)その様は、まるで生きている時と変わらず。ともすれば、あなたはかの話が誤報だったかと錯覚するかもしれない。しかし、あなたの記憶が、そして何より続く成桐の言葉が事実を告げる。]
そういうことだ。お前は死んだ。俺も死んだ。
そんでなぜか、消えずにこんなとこにいる。
[あ、リッカもいるぞ。などとまるで夕飯のメニューを伝えるかのような口調で付け足して。]
そして、起きろってのはそんだけの意味じゃない。
[そこで一呼吸、言葉を区切って。今更実体もないのに相変わらず髪についている飾り玉を、捻って引っ張るような仕草をしながら、あなたを睨めつける。]
うちの従業員に、ずいぶんなことしてくれたなぁ?
タダで済むと思うなよ。
[一瞬目に宿った光は、本来身に宿していただろう炎にふさわしい剣呑なもの。しかし、直後一転、ニヤリと口の端をつりあげて。]
まーずは、トキワに直接謝ってもらわねーとな。
だからお前も起きる……つまり、生き返る方法探すの手伝え。
[さも当然のようにそう言い切った。なお、生き返れるという根拠は相変わらずまったくない。*]
>>+13水
[死んだ、だなど、本来けして他者に言われて納得するようなものではない。現に意識はあるのだから。しかし、あの日、連絡を受けてからの行動が、会話が、そして死の際に刻み付けられた五感の記憶が、みな全て夢の産物だとは思い難かった。
故にこの雌ネズミは、この状況が死後のそれだと受け入れ、今も四肢の力を抜いたまま、伏せている。]
[聞こえた少女の名前に、復唱を口の中で転がした。あの少女もここに留まっているというのか。]
[あなたが一通り話すのを、伏せたままの姿勢で聞いた。あなたの剣呑な一睨みにさえ、諦念のような視線を向けたきりだった。
しかし、あなたは口の端をあげる。続いた言葉を聞けば、胡乱げに眼を眇めた。大鼠の、表情に乏しい顔で、なおあからさまに。]
>>14猫
[厚い肉齧り付けるのがだいぶ先であることを悟れば少々残念そうな表情を浮かべた。まだ暗い影が広がる中歩き続ける。感謝の言葉には「あいよ」と曖昧な返事を返した。こちらにその言葉が伝わっていることが分かればいい、そんな意思。]
コンビニ行くならバンソコーよりカップ麺とか買いてえな……。
[必要なものとはいえバンソコーには執着は薄い、美味しくないものだから。
直前まで日常に戻れたかのようなやりとりをしていたものだから、この間は余計に重く感じられた。]
立ち会った奴と聞いてみないとわかんねーな。
……。あきらはそう、思うか。……おれは違う。
未来のためとかもっと楽に暮らしたいとかなら、はじめっからこんなこと、やる必要なかったのさ。
こんなんやったら死ぬって分かるだろうが。
止めねー奴も止めねー奴さ。
[昨日鼠の友人に言ったことを思い出した。『ケチめ』そう言ってしまった自分が自分が情けをかけることはあべこべ言葉でなければきっと許されない、そんな気がした。だから、昨日沙霧を殺した手で群れを払いのけるのにも躊躇しなかったのだ。
ふとした拍子に黒いドレスを着た彼女はフラッシュバックするけれど。]
>>+15 鼠
[敵、という言葉に片眉を上げる。てき、てき……?と口の中で転がして、それからあぁと合点がいったように]
そういや言ったな、んなこと。
……そこはそら。過ぎたことだろ。今更言ってもしゃーねーし。死んでまで敵だの味方だのガタガタ言うのはめんどくせーだろ。
[あの時は、本当のところ、ねねとは戦いたくないから遠ざけようとしたのだが、それを正直に話せるほど素直なたちではない。]
あのな、勘違いすんなよ。怒ってねーわけじゃねーぞ。焼いてなんとかなるなら一回焼くっつの。でも、それじゃトキワにしたことの、なんのツグナイにもなんねーだろ。
[それに、と手を出して、何かを取り出すように手を捻る。そこになんの変化も生まれないが。]
……俺、今、炎ねぇし。なんも出せねーから。
>>+16 続き
ミレン……?そりゃ、やり損ねたことって意味か……?
[言葉の字は知らずとも意味はなんとなく把握していたのか、あなたの目を見据えながら、きょとんとした顔をする。]
俺自身が?とどめおく?……お前はともかく、リッカは、自分で勝手に起きてきたぞ。
[けれどそれは、おそらく自分に謝るためだった、と思い当たり、口元に手をやる。その後、不安げな彼女に生き返れるはずだと言ったのは。自分だ。]
……。
[髪の飾りのガラス玉を、手のひらでぎゅっと包んで。視線は、不意に弱まり、伏せられる。不意をつかれたように。そして言い訳をするように、あなたの問いに答えるではなく、呟く。]
だって、生き返れねえと。リッカはどうなるんだ。
まだガキなんだぞ。俺みたいに、500年とか生きてないだろ。
俺は、ともかく、あいつは生きてねーとだめなのに。
……俺が、もうダメだって言ったら、どうなるんだよ
[気づかないようにしていた本心に、不意のあなたの言葉が刺さってしまった。動揺からか、存在が波打つように揺らめいて透ける。その様に、自分でも気づかないまま。*]
>>+16水
そういやって。[呆れ声。]
……そう。あなたがそうしたいなら、そうすればいいわ。
抵抗していたのはあなた達だもの。
[ふい、と顔をそむける。神社の方を、ぼんやりと眺めた。]
――償い、ね。
それこそ、それ以上の方法なんてないように、思うけれど。
アタシは、常盤の意に染まない事をした。常盤の命を脅かした。
……常盤は、それを退けた。愚かな襲撃者を返り討ちにした。
本当なら、それでオシマイ。
命以上を求めるなら、今、あなたが、どうにでもするしかないでしょうね。
[捻られる手を、一瞥した気配があった。]
――それは、残念だわ。
>>+17水
[未練について問われれば、"そう"との短い応答。
思案する様子のあなたから再び目を離した。故に、あなたの見た目以上の意味を持つであろう揺らめきは、このネズミの意識にさほど留まらなかった。]
立花。あのコは……そうね。惜しまれるべき、コだとは思うけれど。
[逡巡。"黒いあれ"を野放しにした、あの時の後悔がありありと蘇って、ギュリ、と歯を慣らした。]
……立花については、探してあげてもいいんじゃない。それまで精々一緒にいてあげたら。
[そう言い放って、雌ネズミは身体を持ち上げる。少し周囲を歩いてくる。そんな言葉と共に、ふいとあなたに背を向ける。**]
【神社付近/午前中】
[彼女の目覚めは、少しばかり遅かった。その理由が何であったのか。彼女の得た力の副作用だったのかもしれないし、単なる心の持ちように過ぎなかったのかもしれない。しかし結局のところ、朝の日が昇りきった頃、亡霊には少々似つかわしくない光の中、その目覚めは唐突に訪れた]
…………。
[黒いドレスに身を包んだまま、気づけば神社の一角に立っていた。足下には誰かの墓とおぼしきものがある。周囲には、朝の光に照らされて尚、渦巻く闇が見える]
[そっと胸に手を当てる。鬼の爪が貫いたはずの胸の穴は、影も形もなくしていた]
………?
[首を傾げた*]
>>17猫
違くないのか?
だって……ねねが、鼠の仲間が、何考えてんのかわかんねーから。
あきらみてーに、心配できねーし。
[返答も続いた問いかけは意外だったようで首をかしげてしまった。]
どうしたいって。
……。そう、言われてもな。
[すぐには思いつかない。口を開いたり閉じたり。伝えるべきことに悩む。外側に沿っていった首を戻し一呼吸してから呟いた。]
また、やめろって言うかね。
――終わる前に、やることあんだろ、ってさ。
[あれからしばらく神社へ沙霧とねねの死体を埋めに行こうとする幼馴染と常盤を見かけ迅と共に着いていった。自分や隣に居たであろう彼は体は残らず消えていったから残っていった二人のその後が気になっていた為、しっかりと埋葬してくれた事に安堵し、届かないが埋めてくれた二人に感謝する。]
[それから、しばらく待っていたが一向に現れない二人の魂。まさかそのまま黄泉の国に行ってしまったのではないかとハラハラしていたが、ふと立花はもしかしたら、沙霧は殺された河川敷にいるかもしれないと思いつく。そして立花はそちらに様子見に行くと告げると、心配なのか離れるのを躊躇った彼を説得し、河川敷に向かった。]
[結果から言うと、そこははずれだったが…しかも立花のいない間に彼は鼠の彼女を引っ張り上げていたのだから。だから立花は知らない。その時彼が呟くように放った本心を。]
[様子を見に行ったがそこには誰もいず、もちろん探していた彼女は影すら見つからなかった。立花はしょんぼりしながら神社へと戻っていく]
【神社付近/午前中】
>>+20歯
[こうしてやっとの事立花は神社に戻ってくると、そこには待っていた彼の姿はなく立花は首を傾げた。]
えっ、えぇ…あれ?迅兄ちゃんどこ行ったの…?
もしかして、ねね姉ちゃんに逃げられたの追っかけてったのかな?
[そう考えながらふと、彼女達の墓を見て、そこでようやく気づいた。]
[自分が探していた人物が墓の近くで立ち尽くしていた事を。]
[立花は何を言わず、飛びつくのを押さえススッと彼女に近づく、黒いドレスのままだったのが少々気がかりだったが、姿が見えるのなら、なんとかなる。]
[そして彼女が自分の現状に首を傾げている間に、立花は自分の両手で彼女の、胸に手を当ててない方の手を掴んだ。突然の事で彼女は驚くかもしれない。ただそれも気にせず立花は彼女の顔を見て、涙目になりながらも笑って言うのだ。]
――沙霧姉ちゃん、つーかまーえた!
>>19猫
ふうん。同じか?同じ……。
[飲み込むように繰り返した。あなたが首を向けた方向にあるものは察すことができた。気まずそうに視線を逸らしたか。]
おれだって、今、屋敷に来なければ、あいつら相手にこんなんしてなかったか。
鼠は追い払うけどさ。
[後悔しそうになった。だがいつもだって夕飯を取られそうになれば追い払う。そう思い出して持ち直すようにしっかり言い切った。]
……なんだろうな。
[自分から言っておいて具体的にはよく掴めていなかった。追い払うだけでは自分の夕飯を取られそうになる。ねねにはそれ以上な事に悲惨な事が起きていたから、こうした。あのとき主張とこの襲撃の様子を見れば、薄々分かってきた。
でも同情はしない、してやるものか。 ]
飯とか、いつものこと?
仲間とか言うなら、そいつらと生きようとしろって。
>>+22花
[ぼんやりとその場に立っていたら、ふと手を引かれるような感触があった。ゆるゆると視線を落とせば、そこに居たのは消えたはずの少女で]
……り、
立花ちゃん?
[当然驚いた。それは急に手を掴まれたからではなく、あなたが自分の目の前に存在しているという事実にだ。こちらを見つめる涙で潤んだ瞳を見つめ返しながら、ただ、小さく彼女の名前を絞り出す]
>>+23歯
[彼女に気づいてもらい、名前を呼ばれた事で立花の表情はさらにパァっと明るくなる。そして大きく頷き返事をした。]
うんっ!そうだよ、立花だよ!
よかったっ。立花、沙霧姉ちゃんの事、探してたの!
[そういった後、彼女の反応に首を傾げたがすぐその理由をなんとなく察した。そうだ、自分は目の前の彼女よりも一日早く死んでいる。だから彼女が死んで目が覚めたそのすぐ目の前に、その自分が現れたのならびっくりするだろう、と。]
ええっと…ええとね。立花、死んじゃったんだけどその後なんでかこう、幽霊みたいな感じで目が覚めたの!今の沙霧姉ちゃんみたいに!
[説明になっているかどうかわからないが本人は頑張って説明しているようだ。もし昨日ずっと隣にいた彼が見たら、見かねて代わりに説明して…くれていただろうか。]
>>+24花
[どうやら、目の前にいるのは本当に自分の知るあの「立花ちゃん」のようだった。戸惑いをあらわにしながらも、まずは口にされる説明を聞く。細かい事情は彼女の説明からは読み取れず――あるいは彼女自身、わかっていないのかもしれず。ただひとつわかったのは]
……そっか、やっぱ私、死んだのね。
それから――立花ちゃんも。
[小さな手をそっと、握り返した]
助けられなくて、ごめんね。
[それはこのゆきんこの死を知ったときに思い、永遠に伝える術のなかった言葉だ。謝ったって何もならないことはわかっているけど、でも言わずにはおれず]
>>+25花(>>+26続き)
そう、そうだったの……
じゃあ、立花ちゃんはその方法を、
[探さなくちゃ。言いかけた言葉が途切れた。彼女は、沙霧姉ちゃん「達」と言った]
待って。
私以外にも、誰か死んだの?
>>+26歯
[突然の彼女の謝罪に立花は表情と思考をピタッと止めてしまう。そして彼女の謝罪の意図を理解した途端、先ほどの笑顔から一転。潤んでいた目から涙がぽろぽろと落ちると同時に首を横に振った。]
なんでっ…沙霧姉ちゃんが、謝るのっ?
立花が死んだのは、立花が勝手な事や悪い事ばっかり、しちゃったから、で。
沙霧姉ちゃんは何も悪い事ない、よ?ねね姉ちゃんも、高尾兄ちゃんも。
[それに―――と立花は彼女の胸。幼馴染が刺してしまったであろう場所を見て話を続けた]
謝るのは、立花の方、だよ。何も役にたてないまま、何も言わないで、死んじゃって、ごめんなさい。
立花が死んで、皆に悲しい思いさせてしまって、ごめんなさい。
立花のせいで、辛い思いたくさんさせて、ごめん、なさいっ。
[そう言いきると立花は彼女の胸に飛び込んだ。彼女が立花を助けられなかった事を後悔したのと同じくらい。立花は何も言わずに自分が死んでしまった事を責めていた。彼女が幼馴染と戦う事になったのも、今はいない鼠の彼女が敵陣営に侵攻したのも、少なからずどこか自分が原因になってしまったのではないかと、思っていたのだ。]
>>+19 鼠
[待て、という言葉は、なぜか音にならなかった。ただふっと漏れる息にしかならなかった。]
[言うべきことは、まだまだあった。そのはずだった。常盤に謝るなんて本当はどうでもよくて、本当はねねが生き返ってやらないと常盤が悲しむからで、それ以上に自分がねねに生きていてほしいと思っていて、それにねねにも生き返ってもらわないと立花がそうできないと思ってしまうかもしれなくて、そうなったら、]
[でもそれは、誰のためだ]
[あなたを追って、数歩進み、止まる。感情の落ちた瞳で、足元を見る。どこまでもぽかりと口を開けた深い奈落を見る**]
>>+28 >>+29花
で、でも。……私達がもっと、
[一緒にいたら、なんて、今更の話だった。だから結局、あなたの泣き顔を見ながら口を閉ざす]
アンタが――それこそ、アンタが謝ることじゃないでしょ。
辛かったのも、痛かったのも、立花ちゃんなんだから。
……だから、泣くことないのよ。
[胸に飛び付いてきたあなたを、慌てて抱き留めた。そしてその頭を優しく撫でる。恐らくはあなたが落ち着くまで、その動作を続けるつもりで。けれど、その手が一瞬、止まった]
……ねね?
アイツ、……アイツ、死んだの。
【水タバコ屋/午後】
[どこをどう移動したのか、よく覚えていない。ただいろいろな言葉が頭の中で反響して、それを見つめるのに必死だった。立花のことは、少しだけ頭をよぎったが、そもそもが「支配陣営」の2人がこちらにやってきたのだ。]
[今は、自分がそばにいなくてもだいじょうぶだろう。]
[気が付くと店の中にいた。結局のところ自分にはここしかなかった。身体を浮かせたまま、ぼんやりと誰もいない店内を眺めた。ドアは開いていなかった。]
[床には降りられない。大きな穴が足元に空いているから。]
(……ああ、そうだ)
(怖いんだ)
[「なぜか」消えていないなんて、そんな馬鹿なこと。指摘されるまでもなかった。「消えたくないから」消えていない。それだけのことだった]
[気づいてしまえばあとはシンプルだった。誰にも消えてほしくなかった。なにより自分が、消えたくなかった。消えるのが怖かった。死ぬのが怖かった。いつから。多分ずっと。一度死んで、目覚めた瞬間からずっと。]
[だから、立花に言った。きっと生き返れると。言い聞かせた、自分に。そうでもしないと、恐怖でどうにかなってしまいそうだった。けれど、それは立花も同じ、いやそれ以上のはずで、ならば自分がそんな姿を見せるわけにはいかなくて。]
[生き返り方など知らない、分からない、できないかもしれない、そう認めるのが恐ろしかった。だから何度も言い聞かせた。ねねにも沙霧にも言うことで、どうにかして自分に信じ込ませたかった。]
[足元の穴は深い。]
[あきらにそばを奢っていない。一平に、立花を救えなかったと、謝っていない。それだけじゃない。博物館だって、もっと先に行けば広がっているはずの街にだって、まだ全然行っていない]
[なにより生き返って常盤に謝らなければいけないのは自分自身だ。]
……消えたくねえなぁ。
[呟く。誰にも聞かせられないから小さく。無理をしなくていいと言ってくれた人とは、もう、話すことができないから**]
>>+31歯
[言いかけた言葉を途中で閉じてしまったその口。その後開かれた口から紡がれた言葉は自分を責めず、慰めてくる。立花はそれが温かくもあり、辛かった。結局留まってなお、自分は泣いて迅や目の前の沙霧を困らせてしまう。]
(立花は困らせて、ばっかりだ。)
[そう嫌悪に似た感情を立花は泣きながら胸に落とした。昔から立花は誰か、特に大人を困らせてしまうのを嫌がっていた。困ってしまうと必ず、立花に気を使って本心を隠してしまう事が多かったからだ。だからこそ、立花は困らせない為に自分の事は相談せずに自分で決めていこうとしたのだ。]
[その結果がーーーーこの現状だ。そして、迅の言うとおり生き返る方法があるのなら、黄泉の国への誘いを拒むのなら。どうすればいいか立花は考える。ふと迅が言ってくれた「人に話さず1人でいろいろ決めたこと」を思い出す]
(……1人で勝手に決めて、優しい人たちを困らせるのはもう、だめだよね。お母さん…立花は、立花はまだ…)
>>+34続き
[そう思うと同時に、優しく撫でてくれていた彼女の手が止まった。驚いたようなそんな言葉を発したと同時に立花はまだ目は赤い顔を上げた。今思えば、確かに目の前の彼女が死んだのは夕方。深夜に起こったあの侵攻は知るよしもなかった。]
……沙霧姉ちゃん、あのね。
[立花は意を決し、彼女から少し離れ、そう話をきりだすと子供ながらだが昨夜起こった事を全て話すだろう。そして話終え、彼女何か言い出す前に話しを続ける。]
沙霧姉ちゃん、立花ね。このまま黄泉の国ってところに行くの嫌なの。
まだ、やりたい事たくさん、たくさんあるの。
その中にはね、沙霧姉ちゃんや迅兄ちゃんやねね姉ちゃんがいないと駄目な事があるの。
だからね、立花。生き返る方法があるなら、“皆”で一緒に生き返りたいの。
>>+35続き
[あの時、生き返るか不安だった。でも彼は言ってくれた、生き返る方法あるかもしれないと。だからその言葉は立花の微かな期待になった。]
[沙霧の死に直面する前、彼と歩んだ町並みは生前、1人で歩くよりすごく楽しかった。生き返ったらこんな風に彼とでかけたいと強く思った。それは立花の望みになった。]
[沙霧やねねの死に際を見て、立花は思った。こんな悲しい終わり方…間違っていると。その後彼が言ったできる事を。それは今の立花のやりたい道になった]
[だから立花は動揺しているであろう彼女の手をまたとり言い放った]
だから、沙霧姉ちゃんにも、少しでも、このまま死んでいくのが嫌って、“生きて”やりたい事があるなら、立花と一緒に探してほしいの!
“皆で生き返る”方法をっ!!*
>>21猫
おれ?何?
[届かなければ、きっと聞き返す。あなたが答えを濁すのはもやもして落ち着かない。だが答えてくれないからっていつものようにむくれたりすることはない。「いいけどさ」と話を終えてしまうだろう。]
……あきらは何考えてん。
[黙ってしまったあなたに尋ねる。]
>>23猫
[今は話せずともいつか話してくれるかもしれない。それで終わり。未来のことはきっと分からないからなるべく今を考える。]
おれは話しても通じなかった。でもあきらならうまくやれたんかな。
おれよりあたまいいし。……相手の気持ちも分かる。
[ねねとのやりとりを思い出す。彼女の覚悟には自分は反抗するしかなかった。]
>>+34 >>+35花
[頭の上に手を置いたまま、じっと話を聞いていた。侵攻のこと、そして起きた戦いのこと、――悪友の死のこと。少女の言葉はつたない部分もあったかもしれないが、それでも、事態を把握するに十分な誠実さも真摯さも持っていた]
アイツ、そんなのちっとも……
[呟きは半ば独り言だ。何故教えてくれなかったのか。そう思って、改めて気づいた。悪友の思惑はわからない。けれど、仮に教える意思があったところで、教えることは出来なかったのだ、だって自分はそのとき]
[感傷に引きずられる意識を、少女の声が繋ぎ止める。生きたいと望む声が、繋ぎ止める]
…………………私は、
急に言われても……私自身はまだちょっと、どうしていいか、決められないわ。
私は死んだから。私は負けたから。力が及ばないのなら、舞台から退こうと思ったのよ。
でも――立花ちゃんは、そうなのね。
……「生きるか」は、まだ選べないけど。
立花ちゃんの望みを叶えたいと思うのは、私自身が選ぶ道だわ。
>>+36花
だから、そうね。
一緒に探しましょう。その、方法を。
[全てを失ったのだと思った。失われるのは怖かったけど、仕方ないのだと思った]
[でもまだ終わりではなくて、失われていないものがあるなら。自分の全てがなくなるまでは、歩き続けよう。人にも妖怪にもなれぬような自分は、それだけがきっと、]
[……それにもし、奇跡が起こるのなら]
[あの少年の涙くらい、拭ってからでも。逝くには遅くはないだろう**]
>>24天
[神ならぬあやかしに、未来は読めぬ。だからただ今を思うのはお互い、仕方の無いことだ。]
よくねーよ……こちとら綿だよ。
[普段であればこんな卑下はしないけれど、思わず弱音がでてしまう。肩を竦めれば、抱えた小妖がフードを引っ張って抗議して、だからなだめるように揺すり上げた。]
人間……じゃないけど……付き合いなんて、多分トライアンドエラーだよ。サトリじゃあるまいし、相手の気持ちなんてそう簡単にわかるもんじゃないさ。
生きてきた時間も、環境も、生まれも違うんだもん。
そう簡単に、相手の気持ちがわかる、なんて言えないよ。
だから、考えなきゃだよね、って。
いっペーちゃんは大丈夫。さっき、たっぷり考えてたもの。
次はきっと、もう少し通じるよ。
>>25 猫
そーいやそうだった。……おれののーみそとどっちが重いだろな?
[思考顔。真面目に考えてしまった。話題をずらしたが、子妖がフードを引っ張る様からあなたの様子が普段と違うのは伝わったはずだ。一つ咳払いをしてあなたの言葉を聞いた。「んん」と唸り少し間を空けてから答えた。]
おれはあきらによく分かられるからか。そんな気がしたんだよな。でもすぐには無理だよな。そうだよな。
そうかな。
おれは、あれだ。……なんだっけ?これか。馬鹿の考え休むに似たりってやつだ。それらしいからなー。
ま、次はもっと強く言って連れて帰ってやるか。
[手が空いていたらことわざを思い出すまでに頭をかきむしっていただろう。思考が足りたという自信はないが、次があるのならばそうするまでだ。自分にできることはそのくらいだ。あとできそうなことと言えば]
いけそうならさ、あきら、おまえと二人で行くか。
>>26天
[話題をずらしたのも、あなたの気遣いのように思えた。だから、今度勝負すっか、なんてそれですませた。]
いっぺーちゃんは、ちゃんと話してくれるからねえ。本音も聞かせてくれるのは、嬉しい。
そうだよ。──ちゃんと考えて、人の気持ちを考えようとする子は、ばかなんかじゃないけどね。
[そうして、あなたの誘いの言葉があったから、]
ウン……、そうだね。
二人で行けば、二人で考えられるもんね。一緒に行こうか。
[そして、間が空いた。彼女のことと一緒に、ぽつぽつと、雨だれのように考えていたことを、ぽとりと落とす。]
……そうだねえ。
次、は。もう少し、聞きたいな。
[それこそ、彼女のことではなくて。烏のことだけれど、あなたがそれを察するかどうかなんて、]
>>27 猫
[あなたの提案にはおうよ、といい返事をしたはずだ。どうやるつもりなのかは考えていないだろうが。]
そんなん言われるんじゃ、おれは天邪鬼の仕事サボりすぎたな。
それともあきらが甘いか。
ま、おれはいい子だからな。
[照れ隠しのような皮肉。あなたからの肯定を受け取っているのは伝わるかどうか。]
ウン。最近バラバラだったし、一緒に行こうぜ。
[勢いを落とすあなたの言葉に疑問を持った。もしかしたら。]
会いたい奴、他に誰かいるんか?
行けるならおれも行ってやんぞ。
[あなたと高尾が喧嘩友…知り合いであるのは知っていた。だがその誰かに当てはめることはできなかった。]
>>28天
[こちらも考えていないからお互いさまだ。]
まったくだねえ。ま、いっぺーちゃんが全力出して天邪鬼っても、わかりやすい子だって笑っちゃろ。ぬいぐるみの突然の厳しさに、またいい子に戻るじゃろ。
[からかいの言葉を向けたのは、いつものようなやりとりだ。]
まず行くのは腹ごしらえだけど──……、
[間。言葉か、判断に迷うような。]
……うん。
何にもわかってなかったなー、ってさ。バカで腹立つしムカツクし、喧嘩しかしなかったけどさ。
楽しかったんだよね、それもさ。でも、奴はそんなことなかったんだよなあって。
だから、……うん。会いたいなーって。
また喧嘩すっけど。でも、……何かできないかなあって。
[口がへの字になった。決意したくせに、どうすればいいかわからなくて、だ。]
……そうだねえ。その時はお願い。
>>29猫
なめやがって。本気出してないだけだかんな。おれが全力で天邪鬼したらすごいぞ!
……多分。
[あなたに逆らえないことを思い出したので自信なさげな語尾を付け加えてしまった。いつものやりとりでも押し負けてしまうのだろう。]
[腹ごしらえという単語にはそうだったとうっかりしていたような返事をした。腹が減っては話もできない。]
高尾サンか?
あきらが不機嫌なときはだいたい愚痴聞かせてくるから、覚えてら。
あん人バカかなあ、カラスに話しつけてくれたけどなー。
[だが彼もまた今は変わってしまっているのだろう。初めて会ったときのことも大昔のようだ。]
会いたいなら会えばいいじゃん。探そう。
[喧嘩という単語には触れられなかった。今、思考の違う者と、対立をする者と、喧嘩をするかもしれない、それは危険だ。
だがあなたが言うまた喧嘩するは違うだろう、楽しかったから、そういう奴に見えなかったから、会いたい。そう感じ取れたから。]
頼まれた、じゃあそんときはいっぺー様に堂々とお願いしろよな。
[茶化したような返答。自分にぐらい迷惑をかけろ。と遠まわしに言いたかったのかもしれない。]*
>>30天
ほうほう。楽しみにしていよう。
[余裕ぶった声色。あなたの気持ちにつけ込むような、“いつも”のおわり。]
うん。バカだよ、人のもの勝手に持ってくもん。
[頭の善し悪しではなくて、ただの悪態の“ばか”だ。だから、あなたのまっとうな疑問は解消されなかっただろうし、カラスに飛びかかったり、扉に無体したり、カラスと奪い合いしたり──こちらに都合の悪いことを、今はいわなかった。以前はあなたにそれも含めて話したから、お互いさまだ、なんて言われたことはあるかもしれない。]
[あなたのシンプルな言葉に、一度息が詰まった。
だって、会っても、会いたい理由にはたどり着けないかもしれない。]
>>30天(>>31続き)
[人のふりをして妖怪であることを忘れるのが怖いと、痛いと、彼はそう言った。自分自身がなんなのか、と。
それなのに、彼は道を切り落とす。
願いと意志と行動があって、それが積み重なっていって──それがすべてなのに、人間だとか妖怪だとかに悩んで、妖怪であることを望んで、歩いてきた道を切り落とす。]
[その痛みが、恐怖が、わからない。
痛いなら、怖いなら、そのどちらも自分と胸をはればいいのに、彼は胸をはらない。
──彼の幸せが、わからない。]
[自分基準の幸せを押しつけたって、彼が幸せと思うわけがない。でも、彼の幸せがわからない。がむしゃらに走ったって、自分の望みと結果が、一本に繋がってくれない。]
[それが怖くて、痛い。
でも、なにかしたいとただ、それだけは思う。
だから会いたいと思う。このままは嫌だと、そう思う。]
【公園/午後】
[自身の古巣での時間も束の間。いつまでもここにいてはいけないと、立花の元に戻るべく店をでたはいいものの。]
……ここって言ってたよなぁ。
[ふと思いたって、ここへ来た。昨日歩き回る中、ぽろりと立花が言った公園。ここで彼女は最期を迎えたという。そして、もしも自身の核が……すなわち、生き返るヒントが何か残っているとしたら、博物館に無かった以上、ここにあるのではと踏んだのだ。]
……ねーよな。持って帰ってくれたんかな。
[やはり屋敷で感じた微かな気配がそれだったのだろうか。そんなことを思いつつ首をひねる彼の足元には、あの時砕けた彼の心臓半分の欠片がある。成桐がそれに気づく様子はない。今の存在の不安定さは、弱気は、もしかしたら核が砕けたことに原因があるのかもしれないが、やはり本人の知る由はない。]
……リッカに直接聞くのがはえーかな。*
【某所:早朝】
[大鼠は結末を知った。おぼろげに、ではあったが、充分だった。
正体を現したまま、人間達を文字通りすり抜け、ふらりと向かった"あの廃ビル"には、混乱が渦巻いていた。
報を口に出して共有する段階は過ぎていたようで、正確な状況を聞き取るのは難しかったが、その喧騒がありありと示していた。つまり、自らの死を最後に、後は、続かなかったようだった。]
(負けた、のね。あの時。"群れ"も。)
["あの部屋"に悪友の姿は見えなかった。ネズミに一鳴き、呼び掛けたが、届くはずもなかった。"彼"へ告げようとした感謝も何も、その場所に残りはしなかった。
ふと、人間の姿をとってみようとして、どうにも上手くいかなかった。現世での変化と、魂の装い方は、勝手が違うようだった。
――しばらく、パンが減るのを見届けて、踵を返す。足元にまとわりつく泥濘を引きずって。**]
>>+37 >>+38歯
[彼女の言葉を聞いて、ひとまず彼女を繋ぎとめられた事に立花は安心する。わがまま言っている事は自覚しているがこうしないと、そのまま去ってしまいそうで。でもさすがに彼女の反応を見て唐突すぎたと今になって気づく]
うん…!ありがとう、沙霧姉ちゃん!
立花もいきなりいっぱい言っちゃったもんね…びっくりさせてごめんなさい…
えっとね、立花待つ事できるから、待ってるから。一緒に方法探しながら沙霧姉ちゃんがどうしたいかゆっくりと決めたらいいと思うの!
[そう慌てて補足する。彼女を留めさせる事にひとまず成功し、立花はよしすると同時に一緒に留まっているであろう鼠の彼女と、彼女を何とかするといった彼を思い出す。周りを見るが帰ってくる気配は感じられず]
…沙霧姉ちゃん。あのね、きっとねね姉ちゃんも沙霧姉ちゃんと一緒にこんな感じになってるかもしれないの。
ねね姉ちゃんを留めさせるのは迅兄ちゃんに任せたんだけど…会いたいから、一緒に探しに行こう!
[繋いでいる彼女の手と一緒にブンブンさせながら彼女に言う。そしてきっと彼女は頷いてくれるだろう。それを確認するとそのまま立花は彼女を引きつれ神社を後にするのだ**
>>+39水
【公園/午後】
[目覚めてからしばらく。ひとまず同じく死んでしまった仲間を探しながら、街をうろついていた。共に歩いていたゆきんこの少女は、まだ傍にいるのかもしれないし、何かでいないかもしれない]
[そんなときにふと、見覚えのある顔が目に入った。たまに話すこともあった、異国の妖。……彼もそうなのか。じゃあ立花が言っていた、聞き覚えのなかったあの名前は]
……アンタさ。
迅って名前だったのね。
[かける言葉に迷った末、少々唐突な内容になった*]
>>+43 歯
[かけられた言葉に、ぼんやりとした頭のまま返答する。自然、言葉は取り留めのないものになる。]
え?あー、その名前な。そりゃおやっさん、おやっさんは前の店長だけどな、その人が日ノ本で暮らすなら日ノ本式の名前がいるだろってつけた名前でさ。ジンって同胞全体の名前だから、そりゃニンゲンにニンゲンって名前つけるようなもんだろって、言ったんだけどきかなくてなぁ。俺としては、ナルって呼ばれた方が……おう、お前か。
[あなたの姿をみとめて、ちと喋りすぎたな、とでも言いたそうなバツが悪い顔で頬をかく。少しどころではなく、気が抜けているようだ。]
お前こそ、サギリって名前だったんだな。
……どうだ調子は。その様子だと、リッカはうまくやったみてーだけど。
[公園のベンチに腰掛けて、まるで集会でバッタリ会った時と変わらないような口調で話し出した。*]
>>31>>32>>33猫
人のもんったってゴミだろ?
ゴミならいいじゃんか。
[いつしか聞いた愚痴の内容を振り返る。この子鬼は縄張り意識は薄いため所有権争いはピンと来なかったし、事情を聞いていたのなら「扉壊したんなら人のこといえねーじゃん」なんてツッコみをいれたんだろう。]
[返事が来るまで黙って待つ。
会いたいから会ったって分かることもないし、後悔することは起こる。よく分かっていた。
沙霧だって、自分が探さなければ、他の妖怪が見つければ、自分が腕を振るわなければ、 きっと今だって……。きっと忘れられない。
ねねや立花に対してだって。]
>>31>>32>>33猫
[だが、あなたがしたいのだから、すればいい。それを言うことは止めなかった。成桐も言っていたことだ。
目の前のぬいぐるみが烏に対して何を悩んでいるのか、自分は把握していない。他人を分かろうとしない、そんな生き方は駄目だ。今まで自分のしてきた生き方だ。だがそれでは、誰かと共存なんてできない。自分は共存していくと決めたのだ。
それになんでもできる器用なやつ、そういうやつのあなたがいればうまくいくかもしれない。そう希望が持てたから。]
ちゃんはいらねーって![様付けだって慣れていないだろうが。]
……おーよ。
[感謝の言葉。あなたの笑みが柔らかかったから思わずふにゃりと笑い返した。いつものやりとりでもなかなかない穏やかな表情。本人の自覚は薄いが、あなたから頼られることが心のそこから嬉しかったのだ。
そのうち朝日が自分達を照らせば、今日はきっと。そう思えるんだろう。]**
>>+44水 (>>+45 >>+46花)
ふぅん、そうなの。じゃあナルちゃんって呼びましょうか。
……ええ、私は沙霧。
っても、お互い今まで名前なんて知らないでもやってこれたんだから、今更って気もするわね。
[黒いドレスの裾をゆらして、相手の座るベンチの前まで歩み寄る。いつもの軽口のような言葉を口にしながら、軽く肩をすくめて見せて]
とりあえず調子狂ってはいるわね。
まあでもひとまずは、立花ちゃんの願いなら叶えてあげたいし。生き返る方法?とやらを探すことにするわ。
[この辺りで、>>+46の声が聞こえただろうか。「あんまり遠くは行かないのよ」なんて子供扱いするような返事をして、少女を見送り――そして少し、沈黙]
……アンタさ、めっちゃ普通な顔してるけど。確か向こうの陣営よね。
私……ってか私らの陣営に対して、何か思うこととかないワケ。
あっても別に謝んないんだけどさ。*
[大鼠一頭、ただうろついて、また神社にでも戻ろうとしていたところだった。]
【公園/午後】
>>+44水 >>+47歯
[昼の公園に目立つその姿を視界に捉えて、ぴたりと歩を止めた。]
[目覚めた時に挙げられた名前に、その名前はなかった。今朝に覗き見た廃ビルの混乱の中、決定的な言葉は、この雌ネズミの耳には入っていなかった。故に、立ち尽くして、目を見開いた。]
(沙、霧……?)
[しかし、そのドレスだ。そうでなくとも、この悪友の顔を見間違えるはずもない。駆けて近付く。]
沙霧! なんだってあなたまで死ん……、だ、のよね?
……来ていたの?
[真っ先に浮かんだ原因は、昨日の敗走であったので。後方にでも追い付いていたのかと、言葉の足りないままに問いを投げる。同時に、ベンチに腰かけている外の国の妖に気付いた。ふいと目を逸らして――、]
[ゆるり、少し離れて遊んでいる少女へ(>>+46花)も目を向けた。黒々とした目が、眩しがるように細められた。*]
>>+45 >>+46 花
おう。よくやった。[素直に褒める。どこに現れるかの確証もない中、ひとりでよくやったものだ。それから少し言い淀む。]
ねねは……あいつは、まぁ、起きた。どっかにいるんじゃねーか。
[生前の最後のやりとりのせいだろうか。どうも鼠の彼女はこちらへの当たりが強かったように思えた。自分に対してだけなら良いが、と不安がないわけではない。]
[やがて離れるあなたを、公園からでんなよ、と見送り、ひそかに胸を撫で下ろした。万一自分の死であるとか、陣営としての話になった時。当然立花に殺された話に触れざるをえない。その話をする自分を、あまり立花に見せたくはなかった。]
>>+47 歯
ナルちゃんはやめろ、ちゃんは。ナルでいいよ。それか成桐。
[名乗るのも随分久しぶりだ。黒いドレスには、お前白以外も着るんだな、と至極真っ当な反応をした。自身の隣を勧めることはなく、あなたの顔を軽く見上げる形で話し続ける。]
生き返り、な。
保証はない……立花には言うなよ。でも、協力してくれるなら、ありがたいな。頼む。俺もまだ生きてやりたいことあるしなー。
[先の弱気のせいだろうか。随分と殊勝にそんなことを言った。]
>>+49続き (>>+47 歯)
[それから、やはりというべきか。あなたからの問いに、しばし視線を立花の方にやる。子供たちのそばでニコニコと話に聞き入っている様子から、こちらの話は聞こえていないだろうと判断する。]
別に。あんたに言ってなかったけど、俺は今まで通り過ごしたいってだけで、ドンパチやってる連中に興味はなかったし。
リッカと……あとねねがそっち行ったのだけ気に食わねーから、連れ戻すのにいろいろやったけどな。ねねのやつはもうオトナだろ。そしたら俺がアレコレする道理ねーし。
リッカも……最初はほら、あんたの名前がシュハン?として出たから、リッカのこと連れ出したのこいつか?と思ったりもしたけど……そういうんじゃ、なかったみたいだからな。
[無意識に、胸に手を当てた。あの日貫かれた心臓は今はない。]
俺が死んだのは、俺が弱いから。それか事故だ。
だいたい死んだやつに向かって、陣営だなんだのって言う気はねーよ。
[そう言うと、これで終わりだとばかりに肩をすくめた。]
【住宅街:夜】
[神社で所用を済まして、ここ最近の棲み処となっている屋敷への帰り道。
丁度帰宅時間も過ぎて人気のない住宅街の間をゆっくりと進む。
大鼠を失っても未だそこかしこにいる鼠や、小さな虫、空を横切る鳥たち、そういった種々の生き物の視線も支配陣営の見張りの物のようで、慣れ親しんだ街だというのにどこか居心地が悪い。]
(実際、見張りで街に散ってるものも多いんだろうけど)
(それとも鼠たちはねねの復讐でもしたいかな)
[自身が死んだときはどうだったんだろう、と思うけれど。後の家族のことは正直、よく知らないことも多い。遠くへ引っ越したことは確かだ。全部忘れたかったのかもしれない。]
……早く帰ろう。
[少し重いため息をついた。速度をあげると、肩の傷が痛んだ。]
【住宅街/夜】
>>36狐
[事実、見張りとして散っている動物たちは多いだろう。空を飛ぶ烏もそのうちの一種だ。
実際には、烏の目は夜にも良く利く、そんな烏があなたを見つけたのはいつ頃だろうか。]
あなたの前から一人の男が歩いてくる。それはいつもと変わらぬスーツ姿。]
──ん、あ、常磐さんじゃないですか、こんばんは。
[ここ数日は、掃除にも、朝のゴミ捨て場にも現れなかったその男は、
あなたの姿を見つけると、数日前に会った時と変わらぬ調子で声を掛けた。]
神社…ってこっちでしたっけ?
[以前、カラスよけの相談を受けた際に行った記憶がある、あなたの歩いてきた方向から、そのような問をしたのだろうか]
>>34>>35天
ゴミじゃないよ、リサイクルしてんだから。
[かつてのツッコミには、「直したからノーカン」なんて言っていたことを、あなたは覚えているだろうか。]
[じっと待ってくれる沈黙がありがたい。たっぷりと思考をたゆたわせて──そうしてあなたの言葉に、肯定の言葉を返したのだ。
この小鬼は、彼の懊悩にどんな応えを出すのだろう。聞いてみたいと、そうも思った。]
……身長並んだら、ちゃんは外そう。
[からかい言葉は、二人の間にかわされた柔らかな笑みに溶けて──また歩き出す。
その後は交わす言葉も少なくて、それもまた心地よかった。
(彼の言葉を忘れないようにしよう、なんて思ったのは、もう少し後だ。)**]
>>37高尾
[誰かが歩いてくる音と姿が目に入って僅かに身構える。妖怪がそんな正面からやってくるとも考えにくいけれども、]
――ん、あぁ、高尾さん。こんばんは。
最近お見掛けしなかったですけど、また取材ですか。
[見知った人物の姿に気が抜けたように小さく笑みを返す。
高尾という支配陣営の者がいるのは知っているけれど、これまで出会ったあなたから妖怪の気配を感じたことはない。妖怪が多い成桐の店でも、人間の振る舞いだったように思う。
それに人を疑う、というのもあまり得意ではない。]
ええ、もう少し先のあの会社の角を曲がったところ。
[歩いてきた道を少し振り返って、住宅街の中にある小さな会社の看板を指差した。]
>>39狐
[大丈夫、まだ隠せている。
あなたが、そんな言葉を返してくれば、心の中でそうつぶやく]
──ええ、そんなところです、少し忙しくて。
[柔らかい笑み、と言うよりは薄ら笑いに近かったかもしれないが、夜では判別が難しいだろうか。
元々名前は聞いていた、だが近所のあなたという答えにまで至らなかったのはこちらも同様であった。
昨日の夜の襲撃から逃げおおせた妖怪から大鼠が敗れた時の様子を聞き、辿り着いた。]
…あぁ、そうですよね。お出かけですか?
でも丁度良かった、なんだか最近烏が騒がしい気がしたので、常盤さんのところは大丈夫かな、と効かないようであればこれをと思いまして。
[それは、いつか烏よけの鈴を渡した場所の事をさしていただろうか。そう言いながら、スーツの懐に手を差し込んだ]
>>+49 >>+50水
そう、じゃあナル。
[拒否されればちゃんは抜いた。白以外も――などと言われるのには、ちょっと笑って見せるだけ。死ぬ前まで黒く染まっていた腕は今はもう、色白な肌に戻っていて、どういう原理なのかさっぱりわからない。あの力が残っているのかさえも。だから、説明は省いた]
……ま、そうでしょうね。私だって、そう簡単に見つかるとは思っちゃいないわ。
私自身は……別に、このままならこのままでもいい。だから方法が見つかるか、アンタ達の気の済むまで付き合うわ。それだけよ。
[だって、自分は死んだのだ。人にも妖怪にもなりきれぬ、宙ぶらりんのまま、死んだのだ。端から見たら酷く愚かしい道であったとしても、自分で選び、進んできた道は半ばで途絶えた。だから]
……………。
ああ、私も大体そんな感じ。死んだからって誰かを恨むつもりはないし、まあ悔しいとか残念とかはそりゃあるけど、なんていうか……仕方ないかな、って。
[質問の答え>>+50を聞けば、笑みは少々苦いものにはなったが。相手の言い分には共感できる。死んでまで争う理由はない]
だからアンタの考え方、スッキリしてて好きよ。結婚しよ?[そして最後に、軽口]
>>+48鼠
[聞き覚えのある声が響いたのは、そんな話をしていた直後だ。弾かれたように声の方を振り向く]
ね――うわぁー。
アンタ、まだそのカッコしてんの。
[振り向いた先にいたのは大鼠。いつぞやと同じような、酷く失礼な感嘆の声を漏らした]
そうよ。私からしたら、そのセリフそっくりそのまま返してやりたいトコだわ。
ああ、私は戦いには関わってないわ。立花ちゃんから話を聞いただけ。
……随分無茶したみたいじゃない?
[自分の腰に手を当てて、溜息混じりにあなたを見やる]
>>40 烏
――そんなに忙しいなら、偶には良い物を食べないと。
[あなたの内心を知らずに向けるのは、好意的な微笑だ。
あなたのことを"良い人間"だと思ったままの。]
うーん、お泊り会みたいな。
あぁ……[烏の騒いでいる理由を知っているだけに、苦笑の混じったような声が漏れた。そういえば、最近は烏避けが効かない。気が高ぶっているのか、妖怪の指示を受ければ気にならなくなるのだろうか。]
気を使って頂いてありがとうございます。
最近、確かに騒がしくは感じていて。
[貰って落ち着くものとも思えないが。
あなたの気持ちは素直に嬉しく感じて、笑みと共に軽く頭を下げた。]
>>狐
…あはは、そうですね…──最近は肉ばっかりです。
[苦笑いの様な笑みを浮かべてそう答える。そうだ、あの時あなたは良い人間と言った。今思えば…いや、そんな事を思い出してしょうがない]
[お泊まり会、という言葉に答える前に、ス、と懐から何かを取り出そうとする]
あぁ、やっぱりそうですか。
いえいえ、ご近所さんですから。
──多分、これで気にならなくなりますよ。
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