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ひしめく国民。
飛び交う賑やかな声。
時を刻むように噴き上がる水流。
寸分も違わずに一歩一歩進む秒針を、時計を見るまでもなく感じながら、溶けた夕陽が降りかかる城壁を臨んで。
/*
「生きているのだな、本当に」
*/
誰に届くこともない独り言を、零すのだった。
/*
>>254 ブレイク
「うふふ。私たちの"お仕事"はおいしいもの、とくに甘いものを食べさせるの。お腹の虫に。
おじさまのお腹の虫のお仕事と同じよ?
本当にお久しぶり。またかくれんぼして遊びましょうね。
今度は簡単には見つからないんだから!
私、おじさまの悲鳴で大好きなのがあるの。確か、"お嬢様は走る身代金!"だったかしら……でも楽しかったでしょう?
私がそうならないためにおじさまもいたのだし。」
ニコニコとタルトを受け取る。
食べたことがないわけではないが、お皿に入れずに食べるのは初めて!
新鮮な喜びにうんざりするほど見た顔の話をされる。
「ジャンは置いて来たの!……ないしょよ」
真顔でシー!をすると、ルーツと列に向かって歩き始める。
「またお話ししましょ!おじさま!!会ってなかった頃のお話をたくさん聞かせてね。
私おじさまの悪者をやっつけた話大好きよ?」
>>257 ルクレース
父親探し。……この人混みの中、か。
あんたも中々に波乱万丈な人生なんだなあ。よけりゃ……。
/☼俺も手伝おうか?そう声を掛けようとする前にルクレースの声が被さる。
視線の先にはある男の背。彼女はそれを確かに“とうさん“と呼んだのだ。☼/
あ!おい!!
/☼駆け出す彼女の背を追う。
その先で話す2人を見ていたが、人違いだとわかれば気まずい空気が漂う。
俺が出たところでどうしようもないかと頭を掻いて、その場で待つ。
祭りは決まられた日しかない。そこにルクレースの父親がいるのなら、手分けして探した方がよいだろう。純粋な親切心だった。☼/
>>137 ジュラム
「ほうほうなるほどなるほど…」
ペンを走らせながらもジェラムの手の動きを追う。
「私は全部やるよ!今は色んなものに触れて、吸収して、学んでいるんだ」
へへんと笑って、また彼の手元に目線を移す。
「お祭りで外の人たちがやってくるからぴったりだね!たしかに、慣れってすごいなぁ……」
関心とした様子で手をぽんぽんと触り、
「うん、ありがとう!帰ったら早速纏めなきゃ!薬屋のお兄さんも頑張ってね!!」
そう言ってまた街中へと掛けて行った。
>>276 ヘンリエッタ
……ほう?それは重要な“お仕事“だ。
ここいらはいい匂いがプンプンしてくる。お嬢様とご友人のお眼鏡に適う品も多いでしょうや。
いやあ、ははは……お嬢様が木を伝って塀に乗り上げた時は驚きましたよ。ありゃあ隠れんぼが追いかけっこになった日でしたね。
/☼思わず溢れ出た若き日の自分の悲鳴に苦笑を浮かべながらも、よい思い出だったと口の端を上げてみせた。
タルトを食べるヘンリエッタの眉が顰められた時、全てを察してしまうがジャンが小煩いのはこの界隈でも有名な話だ。
たまにはお嬢様にも息抜きが必要だろう。有事の時は俺もいるからと、多少多目に見る事にした。☼/
……ええ、わかりました。極秘のお仕事、頑張ってくだせえ。
勿論ですとも。あれから随分と経ちましたからね。話は山盛りありますから、いつでも来てください。
/☼列に並ぶヘンリエッタへ手をひら、と振ってみせる。
傭兵としての戦地で起きた事を語る自分に、顔を綻ばせる幼少のお嬢様を寝かしつけるのが大変だったのは、内緒だ。☼/
テルミットの言葉に淑やかな表情を称えていたその顔が興奮を顕にした。
やはり、このお嬢…………!!
>>265 サラ
「…ふふ……ふははははは!!!
『わかっている』!『わかっている』なご令嬢!失礼ながら同好の士と思わせて頂きたいくらいでありますぞ!!
我が《時を刻むくん改》は時計にして時計に非ず!
自走機能は勿論のこと、生きとし生ける総ての男子の憧れ、ドリルフォームを初めとした多種多様なモードを組み込んだ機巧騎士なのである!
スタンダードフォームはパワー型!極限まで高めた圧縮空気によるピストンで圧倒的な破壊力を秘めたパンチを打ち出し、前腕部変形によるドリルフォームは時をも貫く回転力を実現したのだ!エアフォームは実験段階ではあるものの圧縮空気の応用でホバリングまでは可能となっているのだ!惜しむらくは今少しの時間と予算があればと言ったところではあるが、私にかかればいずれなんとかなるだろう!否!できる!
間違いなく私の最高傑作!その名も……《時を穿つくん…………あれえ!?」
そう言いながら懐から取り出して見せた一枚の紙には、大きく《機巧騎士 クロノス》の文字と、小さくサーメートのサインが添えられていた。
>>239 レーヴ
レーヴが身を屈めれば、リリアーヌはぱあっと顔を輝かせた。
「えへへ……綺麗でしょ。わたしの大切なものなのよ」
そして、差し出された時計に首を傾げました。大きな目は好奇心でいっぱいに輝いています。
「しっくで素敵ね!」
時計が開き、カチコチと時を刻む様を見ながら、リリアーヌは言いました。実のところリリアーヌは、シック、の意味はよくわかっていません。しかし、そのシンプルながら精巧な作りに心惹かれているのは本当でした。
「レーヴさんも、お母さんがお空に行ってしまったのね」
しゅん、と素直に落ち込んで、けれどもレーヴの優しい笑顔を見つめていると、次第に元気になりました。そうだ!とリリアーヌは思いつきます。この素敵な時計をサラに見せたらどんなに喜ぶでしょう。
「あ! そうだったわ。王様、王様〜どこですかー!」
はしゃいだ声をあげながら、そうしてレーヴとお城へ向かいました。
>>268ルーツ
「ありがとう。そうであれたら誇らしい」
優しい、かどうかは分からない。サラにとっては、積まれた時間であれば慈しみ、尊敬すべきものであるから。
それはつまり、生きとし生ける命。創られ廃棄される物であっても同じ事。そこに確かな時間があるのなら。そして時間を過ごさない物等無いのであれば、サラがその様に振る舞うのは自然な事だった
それが優しいという事であるのなら、その言葉が当て嵌められる生き方であることを嬉しく思う。
「全部かしら。マザーへの拝礼も毎年欠かしたくは無いし、素敵な時計も探しているの。
特に今は、新しいお友達を驚かせる様な、とびっきりの時計を
とても嬉しいお言葉だけれど、少し一人で探してみるわ。貴女の時間を、私が独り占めする訳にはいかないもの。
またお会いできる時間はきっとあるでしょうから。今は一時お別れしましょう」
サラは柔和な笑顔を見せると、ルーツの、その腕の人形達へ挨拶をして。足取りを軽く、露店の通りへと歩いていった
>>258 ルーツ
「おはゼウスー!」
面白がってゼウスに向かって手を挙げる。
「ヘンリエッタは12歳。普段は咳が出やすいから家の中でお勉強なのよ。
趣味は……お父様にはジュエリーの鑑賞と時計史の図説を読むことと言いなさいと言われているけど………」
もじもじと下を向くと
「でも!ゼウスさまならわかってくれるかしら?馬に乗るのと木に登るのが……大好き!これが趣味ね」
はしたなくもやや鼻息荒く告げる。ドレスを汚してはいけませんと言われるから使っていない古いカーテンでスカートを作って木登りをしたのだった。母親が翌日寝込んだような気がするが、ただの風邪よ!きっと。
「ゼウスさま、ルーツには憧れの殿方はいらっしゃるの?
ヘンリエッタは小さい頃遊んでくれたおじさまがとーっても大好きなんだけど、ジャンには、あー……私の側用人。そのジャンに年が離れすぎています!って叱られたんだけど年の差なんて埋まらないものを理由にするなんてナンセンスだと思わない?」
列はどんどん進んでいく。
>>260 アーネスト
安く割り引くと告げ彼は、他の客の元へと向かっていった。視線を向けると先ほど無銭飲食をしていたカレの様だ。
「ふむ。」
特段、思うこともなく彼が選んだ品に目を向ける。
できれば全てを買い上げてしまいたい所だが、それは悪いだろう。
何よりも私の店を見る目も、あながち間違いでは無さそうだ。
「では、店主この国で作られた物を買おう。まとめて買うのだ、それなりの勉強は頼むよ。
贈呈品では無いので、特に包む必要はないが…そうだな。祭りが終わる日に納品を頼もう。」
そう告げ、自分が滞在する宿の部屋番号を書いたモノを差し出した。
「そうだな、後は腕のよい時計職人が居れば紹介してはくれないだろうか?」
>>289 ダズリー
そうか?ま、気が向いたら呼んでくれや。
/☼呼ばないと言い張る彼に肩を落としてみせる。強要するつもりはないが、名が呼ばれないのは悲しいものだろう。☼/
目玉だもんなあ、《マザークロック》のご開帳は。
俺か?俺はな、ちょっと待ってろよ?ここに……あった!この写真を見てくれ。
/☼ポケットから精巧に惑星が彫られたロケットペンダントを取り出すと、それを開いて中の写真を見せる。
そこにあるのは長い黒髪にシルクのベールの髪飾りを付け、右目を隠した青目の女性とどこか照れた表情のブレイクが並ぶ写真だった。
女性の方は細身で、一般的に美しいとされる部類に入る顔立ちだと一目でわかる。☼/
この女はハンナ・マルセイユっていうんだが俺の親戚で今は仕事のパートナーだ。
本当はハンナと祭りに来る予定だったんだが、急な仕事が入っちまってなあ。俺も手伝うって言ったら「貴方は久々の休みなのだから、祭りを楽しんできなさい。毎年警護の仕事でろくに楽しめていないでしょう。私の分のお土産、楽しみにしてるわよ?」だってよ!
あいつ、本当に気が強くて……まいっちまうよ。
[観光を終え、侍女を連れ立って城に戻る。明日は時計職人たちの露店を見に行こうか。私は頭の片隅で明日のスケジュールを組みながら、城の前の噴水広場を闊歩していた]
──。
[ふわり、と]
[噴水を通り過ぎた時、誰かの髪が風にあおられて靡いたように見えた。見覚えのある人影が、視界の端に留まったような気がした]
……?
[振り返る。しかし、そこには行き交う国民たちの姿だけだ]
>>284 リリアーヌ
[王様、王様、と。呆然としている私の耳に、国王を呼ぶ声が届いた。見ればそこには、10代ほどの少女がいた]
呼んだか?
>>291 アベル
「承知いたしました。すぐ包んで参りますので、お待ちください」
忘れないよう緑、緑、と何度も頭で繰り返しながら、時計と一緒に一度店の奥へ下がろうとした俺は、父親が先ほどの紳士の接客をしている(>>293)ことに気づいた。
>>293 ドアン
「腕利きの職人でしたら、3つとなりのテントのスミスさんがいらっしゃいますよ。ご購入頂いた時計はすべて彼から卸したものですから、きっと何か特別な品が見つかると思います。」
父の手元を見るに、先ほど薦めた品を購入して下さるようだ。先ほどの非礼を詫びて、今度こそ奥へ下がった。
>>147 国王
あろうことか自分の元へと声を掛けに来てくださった目の前の国王に、リーンの目がまん丸となる。
へ、へええええ!!?ここまでは、考えてなかった!!
「は、はい!マザークロックと歴代の全国王様に感謝します…!!」
はわ、はわわ…
「あっ!!はい、あの、私!新聞屋クロッカー家の次女、アイリーン・クロッカーって言います!その、これを……!!」
恐る恐ると言うように、何から何まで自分で作った新聞を国王の前に出す。
う、受け取ってもらえるかな……?
「色んな出店が並んでいて、街はいつも以上に活気付いてて、すごく、すごく楽しいです!!」
>>295 ルクレース
「…………」
自分に似ているなんて、ろくな父親では無かったのだろう。しかし、目の前の彼女が……いきなり罵倒や暴力を奮ってこなかったことを考えると、恐らくは復讐のために父親を探しているとは考えにくい。
そうなると、なんとも言えない表情をするしかなかった。
「まあ、私ぐらいの年齢になると似たり寄ったりだからね。似ていてもおかしくないか」
何となく、気まずい空気が流れふと話題を変える。
「そういえば、お嬢さんはサーカスは好きかい?先程チケットを譲り受けてね。一緒に行くような友人もいなくてさ」
もし、提案に乗るようならば先程の男には悪いが二枚とも譲ってしまおうと考えていた。
*/
−−シン、と感覚が研ぎ澄まされる。
ある者の気配を察知し、髪が浮き上がるような、そんな感覚。
反射的に、シルヴィは"俊敏"に、濁流極まる人間の混雑を、全てが見えているかの如く、いとも容易くすり抜けていく。
ひととき、街の中心を眺め、満足したのか彼女はそのまま再び外れへと離れていく。
一度、落ち着こう。シルヴィはお茶を飲めそうな店はないかと散策し始める。
/*
>>297 ジュラム
……これか?あー……悪いが、それは困るんだ。詳しい話は出来ねえが。色々あんだなって思ってくれ。
/☼引きつった笑みを浮かべ、ケロイドの跡を指でなぞる。
これは、名誉の傷なんかじゃない。それでも、これを消す事は俺には許されないのだから。☼/
それならよ、部下達はしょっちゅう傷だらけになって帰ってくるから、傷の回復が速まる薬や骨折の治りが速まる薬はねえか?それで副作用もねえと助かるんだが。
だろ?俺もさっき食ったが屋台でも美味い。
珍しいものが好き、か。薬師方面だけでなく食もそうなんだな。
/☼知的好奇心が強いのだろうか?ふとした言葉が出る。☼/
>>284 リリアーヌ
>>301 国王
母が亡くなったのは、もう随分と昔の話だった。それこそ、声すらも覚えていない程に。
しかし、この時計があればいつだって傍で母が見守ってくれている気がするのだ。だからこそ、大切で。
「…………。」
母親の形見と見せられた偽物の石。その意図を探るような事はしたくないが、どこか不穏めいたものを感じずにはいられない。
国王を呼びながら城への道を歩く少女は、なんの不安もないようにはしゃいでいる。ただただ無邪気に。
しかし、きっと心配しすぎなだけだと頭を振れば、少女に倣って国王を探す為にその名を呼ぼうとして。
「………っ、マジでいやがった。」
近付くその姿に、引くような声を出す。
まるで礼儀のなっていない様子だが、それでも少女の探し人が見つかった事に安堵すると、彼女を見つめ柔く目を細めた。
そして、漸く姿勢を軽く正せば国王にひとつお辞儀をして。
少女と、その探し人の会話を聞いていた。
>>303 アイリーン
[取り乱したように応じる女は、おずおずと新聞を取り出した。視線を差し出された新聞へと落とせば、それをゆっくりと受け取る。
それは察するに新聞屋の次女と名乗る彼女が作成した新聞なのか、此度の祭りについて書いてあった。なかなか良い出来映えだ。]
ふむ、新聞か。
日々のニュースをこれで知れ、興味があること以外の情報を幅広く取り入れることが出来るのがこれの良いところだな。
アイリーン・クロッカー……覚えておこう。
これからも日々励めよ。
>>283テルミット
「此方こそ。これだから祭りが時に、城下町へ行くのは止められないわ。なんて素晴らしい時間でしょう。
時計機能は当然。そこに妥協を挟む職人は即刻打ち首が宜しい。
自走機能。これも当然ね。
ドリル!Niceよ。男子だけでなく、この国の民皆の憧れと知りなさい。騎士と言うのも素晴らしいわ。この国では廃れてきた呼び名が、最新の躯を持って産まれてくるなんて。
パワー。パワーはあればあるだけ良いわ。そこに際限は無く、ただ力強いそれだけで美しいものそれこそがパワー。
時をも貫くなんて何たる傲慢かと思うけれど、それを可能としたのであれば、この子はこの世全ての物より先を行っている事になるのね。
ホバリング、この巨躯で?ジョークは程ほどにしないといけないわミスター?
でも予算があれば更なる上昇が可能となるのであれば…………!
…………ふぅーー。Great。いいえ。Excellent
"買い"よ。クロノスティス家の名義で後程、金と交換で受けとりにきましょう。
?名前がどうかされまして?」
購入の証明書を書こうとペンを取り出すと、何やら同行の士たる職人は、一枚の髪を見てすっとんきょうな声を上げた
>>159 サラ
「クロノスティス家…!わわ、知ってる、知ってるよ…!」
クロノスティス家といえば、お貴族様の中でも“良い”お貴族様だ。
その位に傲慢になることもなく、貴族の務めを果たし、また時計の蒐集家としても有名なクロノスティス家は、学友たちの話題にも上がるほどの憧れの存在だ。
「こんなところで会えるなんて、ツイてるなぁ…。あっ、私はアイリーン・クロッカーです。クロッカー新聞屋の次女で、今は学校に通いながら見習いをしているの!」
その新聞は私が作ったんです!と言いながら嬉しそうに話しつつ、受け取ったお代を仕舞った手で鞄からもう一紙、新聞を取り出す。
「こっちは父さんたちが発行しているものだよ!是非、ご贔屓にしていただけたら…!」
*/
頃合いもあり、通りには食の匂いが辺りにずっと続いている。
茶だけもらえればいいのだが、露店や屋台は手持ちのコップを配るのみ。店の構えがあるところは、そもそもこの祭りの勢いで溢れかえっている。
どうしたものか、と首を振っていると、《マザー・クロック》を謳ういとけない声が再び聞こえてきた。
/*
>>トッティ
「お上手だ。
おかおを見せてよ、か。《マザー・クロック》には会えたのかい? 小さき子よ」
>>312セレナ
「勿論。物珍しい機巧や時計を前にしていないときは、がつくけれど
拘り過ぎる事も無いとは思うわ。私は私の性分に、家訓と家の在り方がきっと合っていただけだから
買って当然よ。セレナの時間はセレナだけが過ごしてきた物。その唯一を尊いと思い、共有したいと思うのは不思議な事ではないわ。
けれども。セレナが人と、私と過ごす時間が稀有な物であるのなら。なんて素敵な事かしらね。
あぁ、分かる。分かるわ。私も、アンティークの時計と、蒸気を放つ機巧の匂いに挟まれている瞬間が一番好き。蒸気は木材に良く無いから、余り匂える事は無いのだけれど。
素晴らしいわセレナ。私の我が儘を聞いてくれてありがとう。
甘い甘い時間を過ごせそうで、ドキドキしてしまう」
>>315アイリーン
「存じ上げて頂いていて光栄だわ。新聞屋さん」
サラは、それだけ私の一族がこの国と民へ貢献出来ていると言う事だろうかと嬉しく思う。
まさか、蒐収家の一面のみ知れ渡っていると言うことは無いとはおもうけれど。
「宜しく。アイリーン。クロッカーと言うと、聞いた事もあるわね。
まぁ。学校に通っているの?ごめんなさい、見かけた事があったかしら。私が通っている所と同じだったりするかもしれないわね。
通いながらの勉強、お疲れ様。
この新聞も、良い出来だと思うわ」
「拝見するわね。貴女のお父様達が書かれたのなら、きっと良いものでしょう」
短針と長針が、誰かと話を終えた時間を刺している時に。
サラは、まだ見ぬ時計を探してかつかつヒールを鳴らす。
古き未知を求める足取りは、いつの間にか暗い、人通りの無い路地へと踏みいっている。
もしかすると、その姿を誰かが見ていたかもしれない。
(こう言った通りに、掘り出し物があると相場が決まっているけれど)
表通りよりも更に煤が蔓延し、煙臭い未知を歩く。
折角のお祭りなのだから、非日常を過ごす時間を自分の命の時計に刻みたい。
だと言うのに。いえ、だからこそかしら
(出で立ちを見るに、外つ国のお方達かしら
検問は何をしているのでしょう。厳重化の打診を行わないといけないわね)
その男達は、サラの胸元。命の時計へと、欲を孕ませた目を向けている。
一番前の男の、その手には刃物。良く手入れもされていなさそうな、錆び付いたそれ。刺されれば、鋭利でない分とても痛むだろう。
二番目の男は何も持っていない。
三番目の男は拳に鉄輪をつけている。
四番目の男は、他の誰よりも巨躯を持ってねめつけてくる
その口からはどいつも、述べるまでも無く下衆な言葉が流れ出る
他国と比べた、この国の時計の価値。かつ、サラの命の時計の装飾と、美しさを考えると。狙われて当然とも言えるだろう。
そも、これだけの規模の、他国から人間も来る祭りだ。そういった無頼の輩が混じっていてもおかしくは無い。
しかし
「でも、外つ国の殿方は、頭が余り宜しく無いのかしら。それとも貴殿方だけ?
私が誰かを知っての狼藉。いいえ。知っていればこんな愚挙はしないでしょうから、知りもしないのでしょうね。
本気で。只の小娘が。こんなにも価値あるものを、堂々と身に付けていて。何も出来ない、無力な小鹿が歩いていると思ったのかしら」
男達がにじりよる。サラは、なすすべなく悲鳴を…………上げることは無い。
ふわりとしたスカートをまくりあげる。白い陶器の様な色をした肌が露になる。触れれば、その熱でたちまち朱色に染まってしまいそうな肌が。
男達から、下卑た声が上がる。
対して、サラは深く。深く腰を下げ、前屈みとなり。
太股に巻いていたベルトから、短剣を抜き放ち、一番前にいた男へと突進した。
その動きは速く。蹴られた地面が砂埃を上げる。
遥か前の先祖が、その功績により国王から賜った宝剣。次期当主として父から賜って以降。決して肌身離さず、身に付け続けている。
刃先がフランベルジュ型となっているそれで、狼藉者の剣をまず払い上げる。
男は、こんな女子から抵抗をされる訳が無いと油断していた様で、驚きの声を上げた。
そこにすかさず、首もとへと飛び上がり。剣の柄を一人目の男の首へと叩きつける。
着地の際に舞い上がったスカートの裾を軽く掴むのと、男が倒れるのはほぼ同時であっただろう。
チク(男の倒れる音がする)
まだ他の男は動かない。動けない。只の標的。精々悲鳴を上げる程度だろうと高をくくった女が、自分達を刈る事が出来る存在だ等と理解が及ばない。
サラは二番目の男へと、自然な歩みで近寄ると。男は、警戒心が感じられずに近寄るサラを呆然と見ていた。
その男には。気づいた時には手を取られ、地面へと頭をぶつけていた痛みしか記憶に残らないだろう。
背負い投げをされた事には、気づけたか気づけていないか。
タク(男の頭が地面にぶつかる音がする)
三番目の男が漸く動く。四番目の男も、自分達が危機に有ることを察する。
なんて悠長な時間の使い方だ事。サラは冷めた目で彼等を見る。
三番目の男がサラの顔へとストレートを放つ。男は確実に捉えた、と思った。その顔から、鼻血が垂れ流れ、折れた鼻を抑え涙ぐむ姿を想像して笑った。
その男の眼前には、サラの笑顔があった。見るものが蕩けてしまいそうな、柔らかい笑みが。
それがこの日の男の、最後の記憶になるのは幸せな事だったかもしれない。
男は眼前の笑顔に一瞬見惚れると。
次の瞬間には顎へと、掌でアッパーを喰らわされて空を仰ぎながら気絶した。
チク(顎が砕けた音)
四番目の男は、サラへと掴みかからんとした。不可解な動きをする女でも、所詮は女。己の巨体で押し潰せば、如何様にもなると。
阿保かしら。と、サラは呆れた。自分の手には、短剣だってあると言うのに。
でも、こんな阿保な殿方の血で、宝剣を汚すのも癪だった。
サラは、くるりと回る。服がはためき回り、上から見ると綺麗な円となっているだろう。
そのまま、空へと飛び上がると。
ヒールの踵が、巨体の顔面へと突き刺さっていた。
タク(巨体が倒れた音がして、もうこの時間はおしまい)
サラは、フレアスカートについた埃をパンパンと払うと。
「お転婆、ごめんあそばせ。
でも先に粗相をされたのは皆様方ですから、おあいこよね?」
ほんの少しだけ乱れた髪を耳元へと掛けながら言った。
声が聞こえているものは、その場には誰もいないだろうが。
短剣を太もものベルトへと丁寧に戻すと。
程なくして憲兵がやってきて、その男達を連れて言ったことだろう。
クロノスティス家次期当主たる者。これくらいの危機とも言えない危機を労せず払い除けずとして、如何するものか。
サラは、この路地へと入ってきた時と変わらず。軽やかに時計探しへと戻っていった
>>286 ヘンリエッタ
恥ずかしながらの劇の中での劇にヘンリエッタはノリノリで、一段と恥ずかしくなってくる。
でもこうして一つ一つ彼女のことを知っていくと、そのやんちゃがとても可愛らしく思える。
アクティブな彼女はきっと私とは正反対。
だからこそ、彼女の世界はきっと眩しい。
そう思いながら理解者も用意する。
ゼウス「自然と戯れるのは子供の重要な仕事で、それは男の子がこうあるべき、女の子がこうあるべき、といった話をする前に子供としての話だ。
そうして、自然と関わる中で基礎体力や感受性を育てていく。そう、楽しいことが重要なんじゃ。」
そして憧れの男性の話に。
理解者「その話はおじいちゃんじゃなくて私が答えるよ。ルーツは…。あー、その…。
本の中の王子様に憧れてるみたいね」
顔を真っ赤にしながら彼女は自分の分身の口をパクパクさせる。
理解者「本の中の人に恋焦がれるのも、年上に想いを馳せるのも、誰にも妨害、非難されるべきでは無いとルーツは思ってるわ。思ってるけど自信はないみたい、本当にビビリだからね。
それでも気持ちはあなたと一緒よ。
恋に理由を探してはつまらないし、禁忌もない。」
そろそろメニューを決めないと。
>>181 ルーツ
ふと、彼女の言葉数が減ったことに気付いたリーンは振り返って彼女の顔を見る。
「わわ、ごめん、ちょっといきなりだったかな?」
パッとゼウスから手を離して口を開く。
「ねぇねぇ、ルーちゃんは甘いものは、好き?私のオススメね、クロワッサンドっていうんだけど、何層も丁寧にバターが生地に折り込まれたサクサクであったかい三日月型のパンに、つめたーいアイスが挟まれていてね、さくっじゅわっとろって幸せが溢れてくるんだよ!」
きっとルーちゃんも気にいるよ!
そう言って彼女が付いてきてくれれば一緒に買いに行くだろう。
>>320 グレゴリオ
[半ば強引にチケットを握らされ、少々たじろぐ。交換条件として出された感想を、というのは、とてもチケット2枚に見合うとは思えなかったが、上手な断り方も知らないルクレースはこくりと頷いた。]
ありがとう、ございます……。
わかりました。感想を必ず、お伝えしますね。
[そう告げて、ぺこりと頭を下げる。グレゴリオの前を去りながら、2枚貰ったチケットを見つめた。]
(誰と、観たら良いのだろう……)
[生憎引きこもりのため交友関係が広くない。その時ふと、先程タルトを共に食べたブレイクの姿が目に入った。どうやら、話し終わるのを待ってくれていたらしい。]
>>334セレナ
「難しいかしら?
私が好ましく思っているセレナが過ごしてきた時間を、同じように好ましく思うのは当然の事だと思っていたのだけど
ならやっぱり、私が貴女と過ごす時間は、特別で素敵な事ね」
どんな時間だって尊いものだけれど。
やはりその中でも、好きであったり、特別であったりする時間はあるものだから。
「多少感性を尖らせでもしないと、貴族達の交流はやっていけないわ。まぁ、私が変わっているのは認めましょう。
あら、じゃぁ、セレナが私に似合う香水を選んでくれたりするのかしら。
?何を慌てているの?
甘い匂いに、甘いお菓子。甘くてたまらない時間でしょう?
セレナだって、素敵なそれを思ってドキドキしない?」
>>196 リリアーヌ
すごいすごいと飛び跳ねる目の前の少女の姿に、リーンは誇らしげに口の端を上げて笑う。
「ふふふ〜!ありがとう!そしたらリリアーヌちゃんは私の“助手”さんかなぁ?
じゃあ、またお祭りを回り終えたら話そうね!」
そう言って彼女の頭を撫で撫でする。
あっ待って、リリアーヌちゃんも、お貴族様っぽい?まぁ、いっか!だって可愛い子には頭を撫でよ、って言うくらいだしね!
♪ぜんまいくるくる手まき時計
かちかちくるくる準備する
いちにち始まる準備する
マザークロック♪マザークロック♪
おかおを見せてね、マザークロック
♪ふりこがゆらゆらふりこ時計
ゆったりゆらゆら右ひだり
わたしも一緒に右ひだり
マザークロック♪マザークロック♪
みんなを見ててね、マザークロック♪
♪はとさんぽっぽーはと時計
ぱたぱたぽっぽーお知らせよ
おやつの時間をお知らせよ
マザークロック♪マザークロック♪
おうたを聞いてね、マザークロック♪
>>321 ダズリー
だろ?小さい頃から顔があんま変わらなくてな。もう見慣れちまったが、見飽きはしないくらいの美人なんだよ、ハンナは。
/☼その美貌が故に自分が何度告白しても自信ありげに袖にするハンナを思い出し、苦笑いを浮かべる。
今や慣れた光景を脳裏に過ぎるが、目の前にダズリーがいるのもあって深入りはしない。☼/
へえ、じゃあいい時計見つけたら教えてくれよ!その調子だと、ダズリーも明日までいるだろ?また会いに行くからさ。
そうだ、屋台の飯も美味かったからオススメだぞ。細いんだからちゃんと食えよな!
じゃあ、また後でな!
/☼返事も待たずに、他の者の所へ向かう。
会いに行くのは俺が勝手にやる事だしなあと割り切っているらしい。☼/
>>345 トッティ
「ははっ、やはりお上手だ。
続きがあるのかい? それは早く聞きたいな。
ホールまではもうすぐだ。はぐれないようについてくるんだ、いいね?」
*/
マザークロック、マザークロック。
軽快な曲調で朗々と歌い上げるトッティの歌声を聞いて、かの時計がこの国の、この国民にとって何の象徴であるのかを、改めて認識する。
昼頃に耳にした時と同様の、少しばかりの不快感は、今ではもう消し切れているだろう。
シルヴィはまたも、するすると人混みをかいくぐり、元来た道を戻って城内へと辿り着いた。
その足取りの軽さを、きっとトッティも体感しただろう。自覚があるかは、分からないが。
/*
>>325 ジュラム
はは、あながち間違いではないな。察しがいいのは悪い事じゃないぜ!
/☼腹を探られている気もするが、この手の人種はよくいるものだ。聡い分、腕は確かだと願っておこうか。☼/
おお、そんなモンがあるのか。いや、その手の分野は元軍医だった奴に任せているからな。そいつに紹介しよう。
ああ、これは俺の名刺だ。あんたとは長い付き合いになりそうだからな。
/☼名刺を1枚取り出せば、ジュラムの前に差し出す。マーキュリー家の長子である以上、こういった商談もあるからだ。☼/
変わった言葉だな。そういやあんた、この国では見ない髪色じゃねえか。納得がいったよ。
/☼外国から来た者も傭兵の中にいたが、言葉が通じない事が多く、これといった話はしなかった。
遠い血がそうなのであれば、容姿にも多少影響するのだと彼の姿を眺める。☼/
>>346セレナ
「なら、これから容易にしていけば良いのよ。
私にもセレナにも。たっぷり、同じだけの時間があるのだから。
気を悪くなんてしてないわ。どんな人にだって、好きな様に時間を過ごす権利があるのだから
けれども求められるのが嫌いでないのなら。どうぞ私に、セレナとの時間をほんの少しだけ求めさせてね。
そうね。私の好きな匂いは、アンティーク時計の臭いであったりだけれど。そう言ったのはあるの?
セレナが、私に似合いそうだと思って考えてくれた香水なら、なんでも嬉しい
?そう。
でも、本当にセレナとの時間が楽しみよ。どんなに甘いものになってくれるかと思うと堪らない。約束よ」
何か、勘違いをさせる様な事を言ったかしらと首を傾げながら。
それでもきっと、楽しみな時間を思って頬が嬉しさで赤く染まっているでしょう
>>338 ルクレース
おかえり、ルクレース。
いや、いいぜ!だがおっさんの心臓に悪いから次から控えてくれ。年をとると心臓が弱くなるからな。はっはっは!
/☼近くにいたが、会話は聞かないようにしていた。聞かれたくない話もあるだろう。
この調子だと彼女の探し人ではなかったようだが、詮索はせずに敢えて茶化すように話を振る。
1枚。そう言いながらも、手には2枚のチケットが握られていて口の端を上げて笑った。☼/
1枚でいいのか?せっかくなら2枚一緒に使えばいいだろ。ここには丁度、俺とルクレースの2人いるんだから。
/☼夜の静寂を切り取ったような口振りの彼女は、きっと控えめなのだろう。こちらを遠慮して1枚と言った事は安易に想像がつく。
だが、1人で見るサーカスは中々に塩っぱいのだから"一緒に"と強めた言い方をしてみる。
無理強いはしないつもりだが。さて、ルクレースはどう出るだろうか?☼/
城内に足を踏み入れると、ホールの中心には大きな台が鎮座している。
そこには、アンティークの大きな時計が置かれていた。文字盤には魔法陣のような文様が刻まれている。
そしてその上に幾つもの金色の歯車が組み合わさっており、複数のパーツが精密に絡み合うことで針が動いているようだ。
──ちくたく、ちくたく、と。
時計の国に“命”を与えた《マザー・クロック》が、歯車を規則正しく往復回転させて、世界の──国民たちの時を示していく。
不躾な輩達を伸した後。
そう言えば、素敵な出会いの時間を楽しむのに夢中で、未だにマザーへのお目通りと、国王への挨拶を済ましていない事を思い出す
「なんて事かしら。
私とした事が、楽しくて時間を忘れてしまうだなんて」
胸と、耳元の時計の音をしっかり聞いて。
チクタクチクタクの音と共に、足をマザークロックがおられる場所へと向かわせる
展示されているマザークロックの前まで到着すると。
遥か昔から、変わらず時を刻み続けているそれをうっとりと見つめる。
「マザー。今日も私達に、変わらぬ時を刻んで下さり感謝を致します。
過去から続く時が、明日も、久遠の彼方までも進み続けますように」
手を祈らせる様に合わせると、祭事の際に欠かさずしているマザーへの挨拶を終わらせる。
さぁ。次は、国王への挨拶だ
>>301オズワルド三世
見るとリリアーヌが国王へと挨拶を済ませた後だった様だ(>>284)。軽くリリアーヌの方へと手を振った後、オズワルド三世へと挨拶をする
この方のお顔を見るのは、もういつぶりだろう。
スカートの裾を持ち上げ。貴族としての礼式に沿って礼をする。
「お久しく思います。オズワルド三世様。
お覚えでしょうか?クロノスティス家が長子。次期当主のサラでございます。
本日はめでたき日を無事に迎えられ、陛下の尽力に感謝の念が絶えません。
素晴らしい時計と機巧達が立ち並び。
この国の発展の目覚ましさは留まる事を知らないでしょう。
我がクロノスティス家も、それだけ蒐収する価値があるものが増えて、嬉しい悲鳴を上げております。
またいずれ、陛下へと蒐収した物達をお目通り出来ればと思います。
時に陛下。お恐れながら申し上げるのですが。祭事の際の検問に、些か不備があるようです
先程も、狼藉者を数名。憲兵へと引き渡しました所でございまして」
>>#0
[シルヴィと城のホールに入ると、少女の目に飛び込んできたのは、大きな大きな台。そして、大きな大きな.......少女が生まれて初めて見る大きさの、時計。たくさんの歯車が、大きな大きな針に時を刻ませる様子に圧倒され、少女は思わず感嘆のため息を漏らした]
「ふわぁ」
[マザークロックを見たら、歌おうと決めていたのに。感動のあまり、すぐには言葉も歌も、何も出てこなかった。周りには他にも人がたくさんいるはずであったが、今この瞬間、マザークロックと少女が二人きりであるかのように、少女の目にはマザークロックしか映っておらず、少女の耳にはマザークロックが時を刻む音しか聞こえていなかった]
>>ブレイク
「さて、ではお引き留めしてすみませんネ。
ワタシも腹が減って倒れては困りますかラ、ケバブ屋に向かうこととしましょう。また、近いうちニ」
軽い足取りで、ケバブ屋の方へ歩いていった。
>>241 ブレイク
目の前の彼の目が一瞬伏せられる。
それに気づいたリーンは、開いていた口の端をきゅっと結び眉を下げて笑う。
「ごめんね、私、話し込んじゃうとつい…こんなんばっかりで…」
返ってきた言葉はどこか濁すような口振りで。きっと彼にとってはあまり触れてほしくない話題なのだろう。
「でもやっぱり、かっこいいと思うよ。その傷だって、ブレイクおにーさんがここまで命を刻んできた証の一つだよ。きっと。」
[貿易商から購入した時計と、緑のリボンでラッピングされた包みを持ってテントを出る。
アベルはそのまま路地裏へと歩んでいき、アンティークの懐中時計を取り出した]
うん、やっぱり綺麗だ。
買って良かったなあ。
[早速、懐中時計のチェーンを腰につける。アベルは満足そうに笑って、腰にかかるそれを眺めた。
透明の宝石が嵌った懐中時計、見ているうちに風に浮かぶ羽毛のように心が舞う]
いやあ、いいなあ。似合ってる。
このまま空を飛びたい気分だ。
ルクレースを見送り、再び露店を眺める。マザークロックを見に行っても良かったが…いくら祭りだとはいってもああいう場所に行くのは気が引ける。
身分を気にせずとは言っても、そう簡単に割り切れない人間も多いだろう。
今もパンやミルクの配給に来る人間の目が刺さるように感じているというのに。
>>356 ルクレース
いやいや、俺こそありがとな。
……不躾かもしんねえけど、あの男の人と見なくてよかったのか?
初対面で誘いにくいなら、俺が言うぜ?
/☼ルクレースのような伏せがちでも美しい女性とサーカスを共に見に行けるのは光栄……なのだが、どうしても目の前の光景が引っかかるとこれだけは尋ねた。☼/
>>358 ジュラム
ははっ、俺は構わないさ。竹を割ったように聞いてくるあんたの態度、嫌いじゃないぜ!
/☼素直なのはいい事だ。変に隠し事をされるより気分がいい。
ジュラムが渡してきたメモを受け取り、書かれている内容を見る。☼/
ありがとな。
早速あんたの出店にも……と言いたいが、その調子ではもう店仕舞いしたろ?明日、また見に来るよ。いい薬があったら並べといてくれ。
異国の者でもここの国の血の者がいりゃあ、時計持ちにならざるを得ないからなあ。
おっと、俺もすまないな。じゃあ、また明日にでも。
/☼手を軽く振って、ジュラムの背を見送った。☼/
*/
小さな子供の歌声を背負い、城内ホールへと足を踏み入れれば、今までよりも最も過密な人いきれである。
それさえも何の気なしに掻い潜って、
《マザー・クロック》と−−対面する。
身につけるには有り余る。家に置くにも大仰。
精緻、洗練。一つも無駄なき瀟酒な作りなのに、それが豪奢でもある。
国中の人間の、つまりはこの国の生命と言い切れる心臓を、シルヴィは、目を細めながら、じっくりと眺めている。
/*
>>309 セレナ
「それは残念。うちの弟子が身嗜みには煩く言うものですからこういった機巧ならば他にも用意がございます。オーダーメイドも承っておりますので、その際は是非ヴィブラート工房へご用命を。」
断られてはしまったものの、脈がない訳ではないなとテルミットは思った。
有力貴族とのコネクションは家計の為にもついでに研究開発費にも確保しておきたい……と、サーメートが口を酸っぱくして言っていたから少し張り切ったのだが。テルミットは、私としてはどうでも良い事だし、それにしても研究開発費がついでなのは本末転倒ではないか我が弟子よ、と息を吐いた。
「あっそうだ!<マザー・クリック>、私も見に行くんだった!」
それは何時ごろのことだったか。
思い出したようにリーンは城への道を駆けていく。
腰から垂れた命の時計が揺れる。
それは規則正しく、確かに、マザークロックの恩恵を受けて。今この瞬間も、リーンの命を刻んでいた。
>>347 ブレイク
(何を聞かされているのだろう。これは所謂惚気と言うやつか。じっとりとした生気のない目でその話を聞く。話し終えたかと思えば何故かまた会う予告を残し男は去っていってしまった。全く本当にああいう男とは相容れない。というか慣れない。まあ人と関わることを極端に苦手としている人間からすれば、ああいうおおらかな男は逆に関わりやすくはあるのかもしれないが、何せ劣等感も同時に湧いてくる。)
………あーあ。また一人になったか。って……元から1人だったか。
(変わらず賑わっているというのに急に周りが静かになったような感じがして、そう感じた自分が気持ち悪くため息をつきながら歩き出した。腹ごしらえでもしに行こうか。)
ご令嬢は冷静を装い《時を刻むくん改》を品評している様だったが、若干早口になっているのにはやはり同好の士同士なにやら通じるものを感じたテルミットであった。
取り出した紙片を再び折り畳みながら続けた。
>>314 サラ
「……あ、いや。なんでも。
できることなら歯車様と油圧とピストンについて夜通し語りたい所ではあるが、そうも行きますまい。
曲がりなりにも時計職人の端くれ故、第一に手を抜くなど有り得ん。歯車様への冒涜であると言えますな。
ふふ、ご令嬢。全ては誇張などではありませんぞ。
ここだけの話、時を穿……《クロノス》のドリルの回転力は実際時を超越しているのではないかと考えておるわけです。ドリルの付け根部分は広く大きいためゆっくり回っている様にも見えるが、先端に行くにつれ…どうか?細く鋭いそれに、無限の回転をそこに見るのでは?」
ご令嬢が『買い』と言う。
「有り難き幸せ。
……とは言えひとつ条件が。
どうか私に引き続き《これ》の開発とメンテナンスをさせていただけまいか。
ご令嬢ならおわかりかと思うが、《これ》は所謂我が子のようなもの故、半端な状態でお渡しするのも実際気が引けるのです。
お許しいただけるのであれば、エアフォームの強化は勿論、構想中の…(小声)中に乗るタイプの操縦席も、ご令嬢にお試しいただけるかと。」
そう言って、テルミットはマニア特有のニヤリとした顔をして見せた。
>>333 ルーツ
「本の中の王子様!!」
思わず大きな声が出る。
「物語はいつもその後を書いてくださらないのだもの。
読み手にお任せするだなんて作者のかたはとても勇敢だと思うの……
ちがうわ。そんなお話ではなくて。
……どの王子様がお好きなの?みんな素敵だから当てるのは難しいのね……ああでも!当ててしまうのも面白くないのかもしれないわ。
ルーツ、あなたの言葉でその王子様を紹介してくださらないかしら?」
メニューにはたくさんの魅力的なスイーツの数々が並んでいた。しかし街に出ると決めた時からヘンリエッタは心に決めていた食べ物があった。
「"ジャージー牛乳のふんわりソフトクリーム"をくださいな!」
>>362 アイリーン
……知的好奇心が強いのは、記者としていいと思うぜ!
なに、俺のケロイドに纏わる話は、あんたみたいな可愛い嬢ちゃんにするモンじゃねえってだけさ。気にすんな!
/☼眉を下げて笑う彼女にしまった、と思い明るく笑ってみせ、肩を力強く……と言ってもある程度は加減するが叩く。☼/
だな!これがなきゃ、色々変わってたかもしんねえ。さっきも薬屋に消せるとは言われたんだがなあ。消すつもりも、隠すつもりもねえんだ。
あんたの言う通り、俺の生きた証だからってのもあるぜ?
そうだ、他の話をしてやろうか?血なまぐさい話以外にも、傭兵ならではの話もあるんだぜ?
/☼この空気で先の話に触れるのも気まずかろうと、敢えて別の話題を出してみる。
この頃にはブレイクの表情も純粋な明るい笑みに変わっていた。☼/
>>348 リリアーヌ
もじゃもじゃ?
[少女の不可思議な単語に片眉を跳ねあげる。言葉の意味が分からないまま隣にいる男に視線を移せば(>>307)、挨拶に応じるように頷く。]
そうとも。俺が国王オズワルド=キングだ。
そういうお前は?
祭典は楽しめているか。
[しばし呆けたようにマザークロックを見上げていたが、徐々に周りの音が聞こえてきて、少女は、ハッ、と本来の目的を思い出した。マザークロックに歌を聞いてもらうのだった。ぜひそうしなさいと園長さんも言っていたから。
少女はぴょこんとマザークロックにお辞儀する]
「マザークロック!はじめまして!トッティです。《みんなのおうち》で習った歌を歌います」
♪ぜんまいくるくる手まき時計
かちかちくるくる準備する
いちにち始まる準備する
マザークロック♪マザークロック♪
おかおを見せてね、マザークロック
♪ふりこがゆらゆらふりこ時計
ゆったりゆらゆら右ひだり
わたしも一緒に右ひだり
マザークロック♪マザークロック♪
みんなを見ててね、マザークロック♪
♪はとさんぽっぽーはと時計
ぱたぱたぽっぽーお知らせよ
おやつの時間をお知らせよ
マザークロック♪マザークロック♪
おうたを聞いてね、マザークロック♪
♪とけいのかあさんマザークロック
みんなのかあさんマザークロック
いのちのかあさんマザークロック
マザークロック♪マザークロック♪
ずうっとうごいて、マザークロック♪
>>350 ダズリー
[時は噴水の広場に戻り。
まぼろしに狐につままれたような顔をしていると、誰かの視線を感じた。見れば、青年がいる。
私は軽く手を振って返した。そして、コートに付けた金色の薔薇のコサージュの位置を直しながら、リリアーヌへと視線を戻すだろう]
「……。
っふふ、ふっふははははははは!
やれ、どうしているものかと思ったら。
耳には届いていたが、こうまでこき使われて大役を背負っているとはな。
かわいそうに」
*/
突如、それこそアベルに悪目立ちせぬよう咎めていた本人であるくせ、シルヴィはホールで、《マザー・クロック》の目の前で、笑ってみせる。
/*
>>311 国王
「!!」
国王の言葉に、まるで雲も煙さえも払われた太陽のように、ぱあぁぁとリーンの顔が明るく晴れ上がっていく。
「ありがとうございます王様!!これからも精一杯頑張ります…!!」
ああ、帰ったら父さんと母さんと、それから兄さんと姉さんにも………なんてことを考えながら、国王の手に渡った自分の新聞に、胸の鼓動が早くなる。
ドキドキと高鳴るその音は、確かに希望に満ちていた。
「マザークロックっておねがいごと、かなえてくれるかなぁ.......」
[人々の中には、マザークロックに手を合わせて何かを祈っているような人がちらほらと見受けられた。
少女も真似して、おずおずと両手を握り合わせて、目を閉じる]
「──────────ますように」
>>374 ヘンリエッタ
私が恋をしていたのは誰か。
冷酷な一流の統率者であった王も好きだった。
兄の後を継いだ優しい王も好きだった。
よく考えてみると、私が恋をしていたのは王という本の中の概念、憧れだったのだ、と気づく。
それでも記憶の中でひとつ煌めく一等星はあった。
ヘスティア「彼は帝国皇帝の嫡男、勇敢とは言えず、臆病と笑われて、世襲もここまでと命を狙われた後の碧眼の皇帝。戦わないのは臆病ではなくて冷静だったから、彼はその双眸で未来を見据えていた。
迫る魔物に兄弟や恋人を奪われても彼は決して復讐のためにと、剣を振ることはなかった。
自分で誰かを殺めることなく平和を築いた皇帝、自己評価は最低でも彼の辣腕は後世に語り継がれる。
オブリビオン帝国の彼、それが彼女の憧れよ。」
吟遊詩人のような語り口調でヘスティアは唄う。
大好きな本のお話だ。
ヘスティア「ヘンリエッタ、じゃなくて彼女と同じのひとつくださる?」
>>283 テルミット
これはマザークロックを見に行く前のこと。
街中を駆け回っていれば、聞き覚えのある声に吸い寄せられるように興奮する声の元へと足を運ぶ。
「あーー!テルにー!次は何を作ったの!?」
毎日のように工房でドドドドガガガガっと何かを作っているテルミットは、リーンのお気に入りの人物だ。
彼の元は常に面白く新しいもので溢れている。
>>トッティ
「ありがとう。いい歌だったよ。
その声で歌う通り、皆の大切な母親を、どうかこれからも、守ってやるんだぞ」
*/
言ったきり、シルヴィは外へと向かう。
急変して笑い出す彼女を、引き止める者もいない。
尤も、そんなものがいようが、彼女は誰の手にも捕まらぬだろう。
静かに、城門を抜けて人混みへと紛れ込んだ。
/*
>>357 サラ
……ああ、クロノスティス家の娘か。
久しいな、最後に会ったのはいつだったか。息災なようで何より。
以前見た時はもっと幼かったが、貴族令嬢として立派に育ったように思う。
[見ればその胸には、アンティーク調の時計があった。あしらわれた青い宝石は美しく輝いている。『フレジェの針』が絶えず、時を刻んでいた]
……ん?
ああ、そうか。
それは、手を煩わせて失礼した。検問を担当していた兵には罰を与えておこう。
それから、サラ・クロノスティスにはのちほど褒美を。
>>127アベルさん
[突然、さらりとした金髪、新緑の翠色の瞳を携えた青年に話しかけられる]
「丁寧にどうもありがとうございます。
私はオブゼビオと申します。
わざわざ遠方から...この国は凄まじい速度で発展を遂げました。それを私達は記録をしているのです。」
[ここから見える景色に目をやり、そのままアベルに返答をする。その声は無機質だが、どこか嬉しそうに話している。]
「私達の一家...ヴィグ家は先々代の国王、オズワルド一世の頃からこの街に関して記録を取っているんです。祭りの1つから、街の変わり方、情勢...小さな事から大きな事まで、後世に紡げるように。
今は父に変わって私が、その役目を継いでいる。
という感じです」
[ちらりとアベルに本を見せると、大事そうに分厚い本を撫でた。]
>>383 ルクレース
そうか?それなら、いいんだ。
あんたみたいな別嬪さんのご同伴に預かれる事に感謝しよう。
じゃあ、そろそろ行くか!
なに、譲ってくれた人には言い難いなら手紙を出すといいぞ。俺も身内と喧嘩する度によく手紙を書いていたものだ。
/☼サーカスへと向かう道の途中で笑いを交えながら話をする。
ブレイクの指す身内とは親族だけではなく、仕事仲間も含むのだが。☼/
さ、着いたぞ。丁度始まる前でよかったな。
/☼サーカスは大きな赤いテントで行われる。幕を内側から捲る売り子にチケットを手渡して中へと進む事だろう。
舞台の方では何か演目を行われているようだ。☼/
>>392 オブゼビオ
あ!これ!嫌な気分にさせちゃったやつだ……。
どうしてもロキを使うと表現にトゲが出る。
エビス「こらこらロキ、いきなりそんなこと言うなんて失礼じゃないか!」
ロキ「失礼って方が失礼よ、彼は彼なりにソレに矜持を持ってるかもしれないのに。あなたはそれを褒める私を咎めるの?」
エビス「褒めるにしても、もっと、こう、なんか、あるでしょう??
すみません、オブゼビオさん。」
ルーツは一緒に頭を下げる。
こうしてルーツは保険をかける。
エビス「彼女はルーツ。デュー・メルティ・チクタク・ルーツ・クロックノーツです。ロキの失礼もありましたけど、どうか!仲良くしてあげてください。」
>>319 サラ
名前を呼ばれて、リーンは週明けにこのことを友だちに自慢してやろうと誓う。
きっと羨ましがるだろうなぁ…楽しみ!
「あ、ううん、学校は違うよ!サラお姉さんは、お貴族様の学校だもんね。それに、私が学んでいる分野は情報社会だから…!」
労働階級のリーンは、だがそれを特に気にしてはいない。おそらくきちんと働きかければ中流階級に上がることも出来るだろうが、同時に縛られる制約も増える。父はそれを嫌ってか、階級を上げる申請をすることはなかった。それでも新聞屋として貴族とのパイプもあるクロッカー家は普段の暮らしには困っていないのだ。
>>384 オズワルド国王
あ!!!!
(頭を上げて国王を一瞥しその場を去ろうとした所でキラリと彼の胸元が独特の光を放つ。一目見てすぐに分かった。あれは自分が手懸けた純金のコサージュだ。純金は柔らかく加工には向かない素材だが、24金独特の重厚感のある輝きはきっと位の高い人間に映えると思い試行錯誤した逸品だからよく覚えている。
ついつい指さし大声を上げてしまったが、さすがに無礼講とはいえ失礼な行いに慌てて指さした手は何事も無かったかのように後ろ頭を掻き目線をそらす。国王はその場を離れた用でほっと胸を撫で下ろした。)
ふぅ……あっぶな。
………使ってくれてたんだな。……ふふ。
[声がした。アベルは襟元のリボンに付いた時計に触れて、それから空を仰いだ。]
ああ、シルヴィ。
大丈夫だよ。もう少しで始まるはず。
少女のその一言に(>>348)、レーヴはぶはっと吹き出した。くつくつと笑いを堪えながら、しかし失礼のないように態度を改める。
いやはや確かに王様と言えば、髭の生えたもじゃもじゃのおじいさんなのだろう。少女はそれを想像していたのかもしれないが、目の前に現れたのはそれとはかけ離れた人物で。
(ま、想像と違えば落胆しちまうのも無理はないよなぁ。)
なんて思いながら、それでもきちんとした態度で国王に向き直れるのだから、やはりどこかの令嬢なのだろう。
レーヴは中流階級の出と言えど、礼儀作法は遠い昔に置いてきた。どうにも硬っ苦しい事は苦手だったし、何より媚びへつらうような態度をしている自分が嫌いだったからだ。今はただ、貧しい人達の為に働く配達人。それだけで充分だった。
ふと、どこかからか歌声が聞こえてくる(>>380)。耳を澄ませていれば、どうやら屋根の上で聞いた声と同じようだ。そちらをチラと見て微笑めば、また視線を前へと戻す。
手作りの星を手渡そうとする少女を見て(>>379)、やはり令嬢と言えどまだ子どもなのだなと思わずにはいられなかった。
/☼全ての話を終えた頃、この祭りの目玉である《マザークロック》へと足を運ぶ。☼/
>>#0
/☼ホールの中心の台に置かれた時計。他の時計とは比べ物にならない存在感と重厚な歯車の音にしばし目を奪われ、耳を傾ける。
《マザークロック》の存在は傭兵の間でも噂になっていた。かの時計の護衛につく者は相当の手練と、王家の信用を勝ち取った者であると。
親父殿はかつて、修行時代に国の宝物庫の憲兵まで登りつめたそうだが、俺も次期当主として家名を継ぐまでにそうでありたかった。
実際の所は後数年しかないのだが。
こうしてここで燻っていても仕方ないとオズワルド3世を探しに踵を返した。
1度見れば目に焼き付いて離れない端正な容姿に、侍女を連れた彼はすぐ見つかる事だろう。☼/
>>オズワルド3世
国王陛下!お久しゅうございます。
私めの顔は覚えておいででしょうか。
かつて、マーキュリー家は王族の配下として直々にお仕えさせて戴いた時期も御座います。最高の名誉として、我が家では語り継がれておりますが。
/☼恭しく頭を下げ、その場に傅く。喩え陛下が覚えていなくとも、礼を欠ける事は許されないからだ。☼/
>>アベル
「最後まで抜かるなよ。
私はこれから上がって全体を俯瞰する。
アベルは許可を出すまで飛ぶんじゃないぞ。お前のやり方では目立って仕方がない」
>>409 オブゼビオ
エビス「傲岸不遜で長い名前ですよね、覚えやすい部分で呼んでもらって構わないみたいです!ね、ルーツ?」
少し低くた声を出しながらルーツは頷く。
声に感情を感じないがそれでも悪い人ではなさそうだ。
なら、彼らを紹介しても悪いことは起きない。
先程は腕いっぱいに抱えて困り果てたので近くのベンチを見つけて彼らを並べる。
エビス「紹介しますね、私がエビス、彼女がロキ、彼女がヘスティア、彼がゼウス、彼がシヴァ、彼女がチクタク、そして後ろで眠ってるのがクロノスです。
七福神ってやつですね。
それぞれ担当する話題や感情が決まってるんですよ。」
>>367 ルーツ
「やっぱりルーちゃん、面白い!」
強く頷く彼女につられてリーンも自身の顔を縦に振る。
「逆にいえば、みんなを通せばルーちゃんはお喋り出来るってことでしょ?」
腕に嵌められたゼウスをつんつんとしながら彼女の顔ににっこりと笑顔を向ける。
「色んなルーちゃんとお喋り出来るだなんて、それってとってもお得だと思う!!」
「ではではご案内しまーす!新聞屋レイリーン・クロッカーについてきてくださーい!しゅっぱつしんこー!」
リンちゃん、とすぐ後ろで聞こえた気がして、「なーにルーちゃん!」と嬉しそうにお返事しながら彼女を店先まで案内しつつ、道すがら人形たちの名前などを聞いた。
*/
高く高くそびえ立つ尖塔。
国で1番の高さを誇るであろうこの時計台は、この三日間を除いて、《マザー・クロック》が鎮座する聖殿である。
長針と短針が上下を逆さまに指す頃、シルヴィは尖塔の屋根レンガに足を引っ掛けて、この街を見渡していた。
夜風も強く舞う上空で、服も突き抜け肌を刺すような冷気に、彼女の双眸が、髪の先の神経までもが、研ぎ澄まされる。
秒針も。
短針も。
長針も。
命の脈も、全てが重なるその時を待つ。
/*
>>406 ルクレース
だろ?
それにしても、ルクレースは字が綺麗そうだ。今度気が向いたら俺にも筆を向けてくれ。無理にとは言わないが、あんたの字を見てみたい。
/☼門外の事に疎いブレイクはルクレースが物書きである事も知らぬまま、話を進めていた。
テントの中に入れば、当然のように声を落とす事だろう。☼/
……実は、俺はサーカスは2度目だ。1度目は親戚の女と……お、始まったな。
/☼ベンチのような席に着いて、目の前で繰り広げられる芸に目を向ける。
踊り子達の華麗な舞から始まり、煌びやかな衣装を身にまとった少女の綱渡り。これは命綱など見当たらずに心臓が早鐘を打つ。だが、彼女が無事に渡り着れば、喝采の拍手が奏でられる。☼/
>>406 ルクレース
/☼次に、観客から1人選ばれたナイフ投げ。当たれば一溜りもないのは傭兵であるブレイクは想像がついて、瞬き1つせずに見つめた。体の輪郭に沿って投げられるナイフは、終わる頃には人型へと形どっている。
その頃ブレイクはといえば、それにしてもよくあんな遠くから投げて狙い通りに当たるものだと感心の一声を上げた。
続いてピエロの大道芸。2つ重ねたボールの上に飛び乗り、その上で逆さまになって足を開脚している。実質Tの字のピエロは口を弧の形にしたまま、苦しげもなく身軽な芸を繰り広げた。
他にも様々な芸が休む間もなく行われ、60分ほどのショーは1分のように感じられた事だろう。
ブレイクは舞台の袖に去りゆく演者達を見送り、輝く瞳で隣のルクレースへと向き直る。☼/
……ルクレース、見たか?すごいかったな!
いやあ、若い頃にも見た上に歳を取れば感性が鈍っているとは思っていたが、そんな事はなかった。素晴らしいものは素晴らしい。その事に変わりはねえな!
/☼まるで少年のように好奇心に満ちた笑いを浮かべて、彼女に感想を述べた。
目の前のルクレースはどんな表情をしているだろうか?☼/
>>391 ルーツ
「オブリビオン帝国の彼……とても賢い王様だわ。
輝くような英雄譚でも冒険でも勇猛でもなく、聡明で王様としてしなければいけないことをよくわかっていらしたのね。
……でもお寂しくはなかったのかしら、とつい思ってしまうの。国を栄えさせて民を幸せにした王子様は、誰よりも人の幸せと平和を願った方は幸せでいられたのかしら……?
つい、王族のようにうんと高貴なかたのことを私、身近な考えに引き寄せてしまうの。きっとそのかたがたにしかわからない誇りもあるでしょうに。
お心にかなわなくても、せめて理解して差し上げたいと思うようなかたでなくて?
ルーツが憧れるの、とてもよくわかったわ!」
かたや自分は夢みがちな幼さをぶつけるのにはちょうどいい相手を選んだものだ……と思う。
「おじさまはね。甘いものがお好きでかくれんぼの鬼が得意。背が高くて力が強くて、お食事もたくさん召し上がるの。くまさんみたいでしょう?
とてもお優しくて、お話をさせるのが上手なの。そして、私に危ないことが起こらないようにしてくれたヒーローなのよ。」
手近なベンチに腰掛けて、手に持ったコーンの上のアイスに思い切って口をつける。
お父様がご覧になったらなんて言うかしら?ジャンに見つかったらスプーンを渡されるのかしら?
でも私は今自由!お友達と並んでソフトクリームをいただくなんて理想的なお祭りの過ごし方だわ!
>>375 ブレイク
「なになに??!聞かせて聞かせて!!」
ブレイクの提案に、リーンは食いつくように目を輝かせる。
それが新聞の記事になるかどうかは置いても、リーンは人の色んな話しを聞くことが何よりも好きだった。
肩に与えられた衝撃はとても優しいもので、だからこそ、リーンは安心して、楽しそうにブレイクの話に耳を傾けることができただろう。
セレナはマザークロックの鎮座された広間へと到着した。ゆっくりと歩を進め、マザークロックをぼんやりと眺める。これが私たちの母なる時計なのだと、なんとなく感慨に耽っていた。私たちの生きる時は、マザークロックが生み出したもの。もとは同じクロックならば、人と時を共有するのも自然なことなのだろうか、と、サラとの会話を思い出しながら。
……そうだ。王へのご挨拶がまだだった。
普段会うことは少ないが、この機会にご挨拶はしておかなくてはならない。
父からも念押しされていたのに、すっかり忘れていた。
それにしてもジャンにはさすがにかわいそうなことをしたかしら?
マザー・クロックを一緒に見て、人混みに託けて逃げ出して。1度お城のホールに戻るべき?
いえいえ、あの人も開き直ってお祭りを楽しめばいいんだわ。今見つかったら家に閉じ込められそう。
賑わいを見せる覇権国家の祭典。
それは雲のように薄く間延びした黒い煙の向こうで冴えるような月が立ち上ってからも、なりを潜めることはない。
宵の口特有の蒼く冷えた空気が辺りを漂う。
祭りの一日目が無事に終わり、《マザー・クロック》を見にやってきた者たちは城をあとにするだろう。
城下町はまだ、明るい。
辺りが暗くなって行くにつれて、街を包む活気は、より一層輝きを増していくようだった。
──かち、かち、かち、と。
国中の時計の針が一斉に回り出した。不規則に、何かの前触れのように。
あちこちで、時を刻む音が鳴り響くだろう。
そして、それが止む頃。
>>405 サラ
「ええ、お茶会!それはそれは、とてもとっても…参加、してみたい…!」
初めて口にした単語に、なんだか擽ったい気持ちになる。お茶会。そんな優雅な席に、私も参加しても良いものだろうか?でも、お貴族様の誘いを断るというのもいかがなものよね?うんうん!
「呼んでいただけるなら、喜んで!楽しいネタもいーっぱい揃えるよ!!」
リーンは嬉しさにぎゅっと手を握り締めた。
>>415 アイリーン
かけられる言葉が今まで浴びてきた冷たいものとかけ離れていて、正しい返答が出来なかった。もちろん答えなどないのは知っているが。
なにか彼女が話す度、人形ならペラペラだったはずなのに息詰まる。
私をこのように捉えて欲しい。こんな私を受け止めて。
そんな言葉が彼女には見透かされてるようで、祭が引き合わせてくれた友人に深く深く感謝をする。
ありがとう、ありがとう。
特急アイリーン・クロッカー号は快速で進んでいく。
ルーちゃん、リンちゃん。そんな砕けた呼び方で益体の無い話をしてるうちに電車は終点に到着する。
理解者「ここがリンちゃんのおすすめのお店だよね?どれ食べるの??
ここはお姉さんが奢ってあげましょう!」
気分も最高潮で彼女の財布の口もゆるくなる。
品物が出るまでに少し時間があった。
理解者「ねね、なんでリンちゃんは新聞屋さんをやってるの?」
なんだか口調が幼くなってることは自分でも気づいていた。
着飾らない自分の素に戻っているのか。
それとも、
少しでも彼女に近づきたいと思っているのか。
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「かかるぞ。
各員遅れるなよ」
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薬師に貰った目薬を差して、
晴れた視界を持って、黒き煙の続く空へ朗々と告げた。
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>>427ブレイク
「えぇ。先生もお元気そうで
お顔の傷が増えたのではなくて?
では、ブレイクと。思えば、鍛練の休み時間の間はそもそもブレイクと呼んでいたものね。
勿論。そして、家の地位等関係なく。私が貴方の強さを尊敬しているのも、その歴戦を尊く思っているのも変わらないわ」
頭を撫でられて、久方ぶりに、年相応のむくれ顔を見せてしまう
「むぅ。ミスター?年頃のレディの髪を、気安く触るものではなくてよ?もう私も、後一年で当主となるのだから。
私とブレイクの仲だから良いものを。
あぁ、あの不届者達。
そうよ。私の命に惹かれて欲しがってしまったようだったから、少し撫でて差し上げたの。
ブレイクとの鍛練に比べると、準備運動にもならないくらいだったけれど。
大きいお祭りだけあって、やはり。素性不確かな者達も紛れ込んではしまっているようね」
シルヴィ は、支配人に任命されました。
旅のお供 アベル は肩書きと名前を 使い魔 アベル に変更しました。
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