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>>300 アデライド
一方的に見て満足していたが、視線に気づかれていたようだ。…話しかけられたからにはぜひ伝えたい。そうと決めた。
「…あ。ごめんなさい、勝手に見ていた。
綺麗だなって。服も靴も、あと顔がキラキラしてて、とても素敵。時計職人はあんまりお化粧しないから、そういうの、楽しそうだなって思う。」
>>354 領主様
「…………良心が痛むかはさておき、苦手なことは無理なさらず、というのは申し上げた通り。
どうでしょう?アバンチュールは得意ではありますが、関係のできつつあるところに割り込んでいくのはアルティザンとして受け入れられないですね。美しくない。
意中のマドモワゼル……そうですね、マドモワゼルなら全て受け入れる度量も力もありますので"恋人"のシャッフルが最良かとは思いますが……
看板娘のあのマドモワゼルとはもう少しお話がしたいものです」
恋人繋ぎをしてから、微笑ましくユリアを見つめていたけれど、だんだん、(あれ、俺、これ距離つめすぎた?)という不安にさいなまれ始めた。
笑顔はキープしているが、背中に一筋冷や汗が流れる。
(いや、たぶん、手を繋ぐのは嫌がってなかったわけだし、嫌がられてはない、はずだよな。ていうかユリア、成人したばっかりだし、もしかして恋するのも、まだだったり……じゃあ……ちょっと、段階早かった?いや、でも、恋人だし。恋人だし!!)
ラークに貰った水をくいっと飲む。
なにか話題話題話題。話題。
❁︎❁︎❁︎ハイドと別れた後❁︎❁︎❁︎
寝るとは言ったが少し早いし、いつも後ろにいてくれたイヴがいない。
あの時、私も一緒にと言おうか悩んだが、領主様のお気に召さない事はしたくない。代わりに、手を振って見送ったが……不安ではある。
一応は“恋人“なのだから本格的に眠くなってくる2時まではここで待つかと適当な椅子にもたれ掛かると、大人しくその場で待つ事にした。
それにしても…雪が降り止む事がないなと近くの窓の外を眺めるであった。
「今から全てを約束しよう。
この石楠花を君に与えよう。
ハイドとコズエを引き離そう。
君と彼女の安寧と幸せに充ちた未来を支えよう。」
彼女の歪んだ顔はさらに歪んでいく。
君の目に私はどう映る?
悪魔か?天使か?
残念ながらヒトだ。
「ただしその前に、見せてくれ。
思いは泣けるほど伝わった。
足りないのは覚悟だ。
コズエを、彼女をなんとしても手に入れたいという覚悟。
あの貧しい男の汚らわしい腕に包まれて彼女は本当に幸せか?
君しか、君だけが彼女を救えるんだ。」
「実はあの男、窃盗、詐欺、強盗、強姦、など前科の枚挙に暇がない。こうしてる内にも毒牙は彼女の首元に迫っている。
10分だ。10分やる。この屋敷のモノなら何を使ってもいい。
【君の覚悟を見せてくれ。】
石楠花が君に勇気を与えんことを。」
>>355 アデライド
優しく撫でられる感触に心地よさを感じる。
アデルが恋人のスティーグって羨ましいわよね。
「胸…大きくなりますよね?」
期待と羨望が少し篭ってしまう。
それから、ハイドの事
え、好きなの?私。どうして、こんなこと聞いたんだったかしら…えっと…
「彼、私を見ればガキンチョ、ガキンチョって言うの。それに何かと小言ばかり。
相性は本当最悪…でもね。
ガキンチョって子ども扱いされたままは嫌。
恋人って指定された月なら、やっぱり照らしてあげたい。だって月だもの。
それに、恋人って指定されたからかもしれないけれども…気遣ってくれたの。
だから、離れて欲しくないって思うの。」
(自分でしたことに動揺してどうする!!過去の恋の話とかはNGだよな。わざわざそんなこと聞かなくてもいい。当たり障りのない犬猫の話はもうしたし、家族の話はいったん保留。うちの家族の話ももうした。俺の友達……いや、ユリアは友情が嫌い。どこが地雷かわからない、ここは避けよう。天気……は、どうせ屋敷にいるからわかんないし、このご飯の話……は無難だけど無難すぎ。もう少しなんか……あ、そうだ、そうそう)
>>ユリア
「ええと、そういえば、時計職人の修行?ってどういうことをするの?一人前になるまでに、どんなことをするのかな」
>>308 ラーク
「まあ! ありがとうございます。と、メアリー・アンは満更でもない反応をします。あなたもとても魅力的です。メリッサさんも鼻が高いことでしょう」
>>324 サロメ
突然笑いだしたサロメを見て、メアリー・アンはフードで隠れた両目を二、三度瞬いた。
「……!」
しかしそれが好意的な反応であると察すると、唇をほころばせる。
「いいんですか……? えへへ……そんなことでよければもちろん。
実はわたし、あなたのことが気になっていたんです。と、メアリー・アンは勢いで話します。
あなた、“サロメ”と同じ名前だから。わたしあの舞台が大好きなんです。」
>>359 ラーク
(うちのが!へぇーーっ??う・ち・の・が!!
領主サマの後押しをもらって余裕のある野郎は早々とダンナ面ですかーっ??ってか!!
ところでおい領主。オレに何を言わせて何をさせるつもりだ。いいから早くしろってんだよイライライライラ)
>>364 ユリア
時計職人ということは彼女はユリア・ハミルトンか。
名前もわかったし、好感度も悪くはなさそうで内心フィーバーしていたが上手く笑って返した。
「ありがとう!そう言ってもらえるのすごく嬉しい!
時計職人でもお化粧しちゃダメなんて決まりはないんでしょう?
ユリアちゃん素材がとってもかわいいから磨いたらもっとかわいくなれるよー!」
>>366 ラーク
「わ〜ありがと〜」
男で年下だけどお母さんみたいな人だな〜。あれ、もしかして、ぼく子供扱いされてるのかな〜?
ちょっと考えるけど、すぐに考えるのをやめる。ま、それでもいっか〜。
「ラークは飲まないの〜?ほら、ここにクラッカーもあるし〜」
夜食にどうぞって書いてあったし食べても問題ないはず〜。
食事を終えて、フォークを置く。
水を手に取ろうとした時にエリックの声が聞こえて、一旦水を飲み終えてから話すことにした。
「…時計を壊して直して、沢山の時計を見て、仕組みを知る。あと、時を正確に感じることができるように、ひたすら時を数える。いまやっているのは、そういうこと」
遊戯室からダーツを持ってきて紙を貼り付けていく
1…エリックの水にウォッカを混ぜる
2…ユリアの手を取って噛ませになってやる
3…エリックの手を取ってあえてこっちを誘惑する
4…ユリアに強めのウィスキーボンボンを勧める
ショット!!
2(4)
>>380 ユリア
「へええ!分解かぁ、ユリアはとても器用なんだろうね。指も細くて綺麗だし……あ、いや、うん。うん。
あ、じゃあもしかして、時計見ないで10数えるとか出来るの?あれ、脈を測ればそこそこいけるんだけど、完全な体感だと難しいんだよなー」
うっかり、また手に意識がいくようなことを言ってしまって、また慌ててしまった。
情けねー。
(なんかさっきから視線を感じるんだけど、俺、見られてんの?何?どんな目線なのこれ)
>>382 ラーク
「かんぱーい〜。うん、おいしいね〜」
普段飲んでいるお酒とは質が違うな〜いくらぐらいするんだろ〜。なんて、考えながらハイボールを飲む。
「この味になれちゃったら、もう他のは飲めないかもね〜」
>>380 マドモワゼル・ユリア
「ボンソワール。マドモワゼル。素敵な夜だね?
……冬の夜は、いい。静かでつい、隠しておきたいことを誰かに話してしまいたくなる。
隣に、失礼。ボクはパティシエのガスパール。
お越しの時にひと口のガトーを差し上げたっきりで失礼。勝手にプロフィールを見せてもらったよ。
時計職人なんだってね。
ボクもまた、ジャンルは違うけど職人さ。少し、手を見せて」
ユリアの左手を取る。手のひらを眺めて
「うん、いい。真面目な手だ……それでいて、柔らかくて温かい」
何故だかそう思った。
先ほどの男の言葉だけがイヴの頭をぐるぐると回る。
彼は、犯罪者なのだ。
彼女には到底、相応しくなんかない。
長い白髪の男の後ろ姿を見つけたイヴは、手に持った凶器で背後からその男の横腹を思い切り殴った。
>>388 ガスパール
「……ん?」
どこからともなく現れたガスパールが、突然ユリアを口説き始める。
それ自体は、色んな女の子にやってるのを見てるんだけど………
(ちょっと『恋人』の前で触りすぎじゃない?)
「やあ、ガスパール……どうしたの、わざわざ」
引きつった笑顔で問いかける。
この段階で怒るのは大人げなさすぎるからね。
レイリーンさんに倒れかかる瞬間、ラークさんの手がわたしを支えてくれたのでした。うちの!うちのって聞こえた気がする!でもふわふわしてて定かではない!
>>369 ラーク
「ああー、ラークさんだあ。
らーくさんのメリッサはここだよおー。」
あちこちにお話しに行ってたラークさんが戻ってきてくれたのが嬉しかったんだと思う。
「へーきへーき、大人しくしてるよお。」
すっかりラークさんに体重を預けてしまっているわけだけど、ラークさん、細身に見えて意外とがっしりしてる。
なんだかとても心地よい。
>>377 アデライド
どうやら上手く褒めることができたらしい。華が咲くような笑顔に、こちらも微笑みで返す。
「時計に異物が入ってはいけないから、工房にはお化粧してる人はいない。もしかしたらお休みの日にはしてるのかもしれないけど、ユリアはしたことない。素材がいいって、可愛いってこと?」
手に持っていた石楠花の花びらが舞う。
嫌な重みが、鈍器を持つ手から腕、全身へと伝わっていく。
相手は、自分よりも大きい、男だ。
反撃を食らわぬ前にとイヴはもう一度、もう一度とハイドにその狂気で殴りかかる。
視界が次第に真っ赤に染まり上がっていくも、イヴはその手を止めることはないだろう。
>>379 ラーク
「紅茶をいただいてもいいですか? と、メアリー・アンはご厚意に甘えます」
それから、ラークの言葉には少し思案してから、静かに微笑んだ。
「彼──」
そこで、メアリー・アンは言葉をとめた。出入りの激しい食堂の扉の向こうから、鈍い音がしたような気がしたのだ。
「?……気のせいでしょうか。」
しかし、続く領主の言葉にリアンから微笑みが消える。名を呼ばれ、身を固まらせた。
暗に、恋人らしいことを今ここでしてみせろという要求だろう。
ちらと、隣に立つ女性を見た。
領主の言葉にどのような表情をしているだろうか。
こんな催しを開き、恋人と称してペアを作らせるこの領主の事だ。手を繋いだり、抱きしめ合うくらいでは許してくれるわけが無いだろう。
"恋人らしい行い"。
あぁ、それはもう、過去に何度だって。
「……かしこまりました、領主様。」
不意に、ホーラの腰に手を回した。ぐいとこちら側へ引き寄せれば、色の違う二つの瞳と視線が混ざり合う。
その瞳は恐怖の色を示しているだろうか、それとも驚愕の色だろうか。
…例え何色に染まっていたとしても、止まることはしなかった。
「……ごめんね。」
口の中で小さく呟き、ホーラの頬に手を添えて、彼女の唇に自分のそれを重ね合わせる。
彼女が無理に顔を逸らそうものなら、片方の手を彼女の後頭部へと回し、その動きを抑えつけて。
じわりと伝わる、自分以外の熱。まぁ、それももう慣れた事なのだけれど。
(でも、これだけで満足する方ではないだろうな……)
そう思えば、少し開いた彼女の口へ、ぬるりと自身の舌を滑り込ませた。
そのまま彼女の舌と絡ませ、吸い付き、歯列をなぞりながら、口の中を蹂躙させる。
いつものように、戸惑うこともなく。兄に相手をされなかった女達にしたように。
時折漏れ聞こえる厭らしい水音や荒い呼吸を恥ずかしく思うこともなく、いつものただの作業として。
暫くしてから唇を離し、そっと彼女を抱き寄せれば、"恋人らしい行い"を領主様の前で見せつけた。
…これで、満足してくれたなら良いのだけれど。
>>383 エリック
「できる、ユリアはもう完璧になった。そろそろ検品の手伝いができるはず。脈は、日によって違う。だから、参考にするのは難しい」
そう話しながらも、エリックの視線があちこちに飛ぶのが気になった。周りでは何も…どこかで矢が飛ぶ音が聞こえた気がするけど、もちろんこんなお屋敷ではダーツもあるだろうし、なにも起こっていないと同じなのに。
そう思っていると、横から突然手を取られた。
>>390 エリック
「あ?ただの挨拶だよ」
シッシッと目で追いやってまたユリアの手に視線を戻す。
>>マドモワゼル・ユリア
「ボクなりの職人同士のリスペクトさ。
キミが良ければ、もう少し詳しくお互いが作り上げてきたものを語ってみたいな。
ボク、これでもガトーに対しては心底真面目に向き合ってきたつもりだよ?」
2時までは待つ。そう決めたけど…暇だし眠いのよね。……ちょっと、一服でもして目を覚まそうかしら。
皆が歓談している輪から抜けて、人気のない場所を探す。ふと、遠目にイヴの姿が見えた。
何だ、もう帰ってきたのかと彼女に駆け寄る。
>>393 イヴ
「イヴさ──…………え?」
近づけば闇夜に照らされるのは一面の血の海。そこに転がっていたのは……白髪の彼。
「ハイドさん!!ねえ、大丈夫?今、手当を……!」
彼を抱きしめるように抱えて、自分が血に染まるのも気にせずに介抱する。
その場から離れようともしないイヴに、睨み付けた。
「……イヴさん。何故、こんな事をしたの」
>>373 イータ
「ふふふっ大丈夫、女の子にはね、いざとなれば最終兵器"寄せて上げる"って技があるんだよ。
それに女の子は全身が武器になるんだから、おっぱいが小さくて悩むより他を磨いた方が強くなれるよ!」
対の運命と強制的に恋人になる気持ちはわからなかったがそういうものなのだろうか。
「離れて欲しくない、かぁ。
まずはイータちゃんが月のお兄さんとどうなりたいのか、整理してみた方がいいかもー?
本当の恋人になってあのお兄さんと手を繋いだり、ハグしたり、それ以上のこともしたい?
それともこれからも今と変わらないお話しするだけの関係でいたい?
今と変わらなくていいなら恋人より友達とかの方がきっと長く付き合っていけるよ。
大人の女の子をガキンチョ扱いはいただけないね!
ちょっと見返してみる?見返したいなら明日の朝、私の部屋おいで」
最後は意地悪い笑みを浮かべてイータを覗き込んだ。
「……!
これは……何があったんです。」
「およそ冷静とは思えませんね。とにかく、手当が先決です。屋敷にある清潔な布で応急手当をしましょう。」
>>388 ガスパール
「…ぼんそわーる」
確か異国の挨拶のはずだ、そう隠者に教わった。エリックとは反対側の椅子に座る彼を止めることはしなかった。ちらりとエリックを見たら、顔をしかめているようだけど知り合いではあるようだ。
「あなたがガスパール。みんなにケーキを配ってた人。ねぇ、ユリアにも作ってほしい。真っ白なレアチーズケーキがいいの」
左手を取られたまま、だけど、一度話したい人ではあったから別に嫌ではない。…でも、エリックはどう思うだろう?もし嫌だと思ってくれていたら、嬉しい。
なにやらどこかで激しい物音がして、ラークさんが慌ててわたしを離して、走り出したの。
>>398 ラーク
「…おっ、おおっ?えっと、はあい。」
言いつけは守れる子なのです。
わたしは両目を手で覆ってその場に座り込むよ。
>>401 ガスパール
「ごめんなさい、ユリアはまだ見習いだから、ひとつの作品を作り上げたことはない。だから、ガスパールの話を聞かせて。どうしてパティシエになろうと思った?1番印象の強い作品は?」
甘いものを作ってくれる人。そして、アイデアから1人で作品にしあげる人。少し、気になった。
「み、みなさん!落ち着いてください!」
もしもの為にかけていた魔術がまさかこんな形で役に立つとはリュラは思ってもいませんでした。
「この屋敷の敷地内では死にません。どんなに酷い…それこそ致命傷を受けても眠るだけです」
>>401 ガスパール
「挨拶、あいさつね?挨拶かァ〜段々あいさつの意味わかんなくなりそー」
あはは、と乾いた笑いを漏らす。
(なんでこっち来るんだよ?そりゃあユリアは可愛いさ。わかるよ、可愛いもんな。しかも君のお相手は男だもんな、その点についてはまあ気の毒だと思うけど、それとこれとは話が別だよね?ね?)
なんて、心の中で唱えていたら、ユリアがナンパ男にスイーツを頼み始めた。(>>405)
「へ、へえ……そうか、ユリアは白いものが好きなんだね。似合うな。あと俺もレアチーズケーキ好きだなー!」
とか言ってる間に、話題が次に移ってた。
えー……えーと、とりあえず気になるのは、ガスパールの両手に包まれているユリアの可憐な手だった。
「これぐらいの怪我なら、明日には目覚めると思います。良かったです…」
もし、心臓を刺されていたら丸一日は眠っていたのではないかとリュラは思いました。
「ええと…ですが、さすがにここで寝かせるのは可愛そうですので、誰かお部屋にハイドさんを運んでいただけませんか?」
>>413 イブ
「大丈夫ですか?
かなり強く蹴られたように思いますが。
少し落ち着いてください。
もし身体で痛いところがあれば教えてください。」
>>405 マドモワゼル・ユリア
「仰せのままに。明日の朝、朝食の後にお出ししましょう。
ボクの得意なのはフロマージュ・ブラン。
ふわふわの口溶けはまるで優しい雪のよう。
また別の国のスタイルでがっしりしっかりと男らしく作るのもお任せあれ。
甘いチーズケーキはもちろん、チーズのところに敢えて砂糖を入れずに下のスポンジにシロップをたくさん含ませてうんと甘くするのもおいしいよ?
大人の淑女はどんなお好みなのだろうね?すべてはキミの思うままさ。
ぱちんとウィンクしてユリアに優しく話しかける。
「これはこれは。宴会に熱に浮かされて盛り上がりすぎてしまった子がいるようだね。」
階下に降り、広がる血に感動を覚える。
既にこの運命、歪みつつあるのではないかと思わせるほどに"恋人"は取り乱していた。
自分がやることは正しい、そう思うのは簡単だ。
しかし、
自分がやったことは正しい、と胸を張るのは易くない。
他人の言葉を盾にエゴで人を傷つける。
君"だけ"が立派な犯罪者だよ。
「濡れ衣は重ね着するものでは無いね、ハイド君。」
と呟く。
でも、大丈夫。君はまだ被害者ではないのだから。
「イヴさんも気を付けてくださいね。人を殺せば…犯罪者になってしまいますので。殺さない程度に傷付けることをオススメいたします」
きっと、それだけ恋人を深く愛しているのだろうなとリュラは思いました。
席を立って、椅子を持つ。
つかつかと移動して、ユリアの隣に椅子を並べてどかっと座った。
「うわー、ケーキ作る人の話すっごい興味ある〜。俺も隣で聞いていい?いいよね、聞くね?あと」
ユリアの手を包むガスパールの手の上に自分の手も置く。
眉毛はつり上がったまま、にっこり笑った。
「ちょっとこちらの手は俺が予約してるので、離してもらっていいですかね?」
>>420 ラーク
「申し訳ありませんが、お願いできますか。
そちらはお任せします。」
ラークの言う通り手伝うと、頭を下げた。
>>420 ラーク
「……え、ええ。勿論。私の恋人の不義は見過ごせませんから」
そう言って、ラークの手伝いの為について行く。
イータからしたら邪魔かもしれないが、誰になんと言われようと今日は彼の眠る部屋の扉の前で見張り番をするつもりだ。
>>392 ユリア
彼女の説明を聞いて納得すると同時に反省する。
「なるほど、そう、そうだね。
ちゃんと動いてくれない時計じゃアクセサリーになっちゃうもんね。
知らないのに勝手なことを言ってごめんね?」
そして自分のかわいさに無自覚なことにもったいなさとかわいさが相まって内心悶えながらも笑顔はキープ。
[ちょっとぶっきらぼうな話し方もなんか似合っててかわいー!
こんなにかわいいのに無自覚とか罪じゃない?ギルティじゃない?
そろそろ抱き締めてもいい?いやここは慎重に…慎重に…]
「そうだよ?ふわふわの白い髪も白い肌もちょっと眠そうなのに大きいブラウンの目もチークを入れてないのに赤みがさしてるほっぺもとってもかわいい!」
若干綻びが出てきてる気がする。
>>423 エリック
「…びっくりした。ガスパールと、仲悪い?ごめんなさい」
手を引っ込めて、ガスパールから少し離れようとした。話は聞きたいけど、手を触られてるのが嫌だと言うから。
気のせいかと前に視線を戻した時、ラークの叫び声がした。
いや、先にしたのは誰かの狂気に充ちた声だっただろうか。それとも痛みに呻く声だっただろうか。
再び視線を戻すと、そこには鈍器を持つイヴの姿があった。
──そして、彼女の目の前にはハイドが。
コズエがどこからか駆けつけて、異様な空気を纏うイヴを問い詰める。
他の者も慌ただしく倒れ込んだハイドの手当を始めた。
メアリー・アンは、その光景をひどく冷静に眺めていた。フードの下の瞳には、憎悪や嫉妬、哀切に支配された“恋人の運命”を映して。
「……“ この屋敷はまもなく激しい感情に溢れることになる”。領主様が仰っていたのは……」
領主が口にした予言めいた言葉を思い出した。目の前の出来事がその予兆に思えてならない。
目を大きく見開いて、肩で息をするイヴの顔は、とても綺麗だった。
>>423 エリック
(遅えよテメェ早くしろよ。円陣かよえいえいおーーー!!……じゃねえし)
「予約?クリスマスケーキならもう全部捌いたぜ?
まさかあの領主サマの適当な組み合わせに?運命を??感じたなどと。そーんなベーベちゃんみたいなこと言うってか。
あんなもん真に受けてたまるかってんだ。
オレは男3人だぞ。
こんなに麗しいマドモワゼル、どうして自分だけが独占できるなんて思うのかねー……
ねぇユリア。ボクがキミをマダムにして見せようか。
クリームを重ねたようなドレスだって探しに行こう?」
>>430 ユリア
「ボクの手は嫌い?細長くて節も低い。
なかなか褒められる手だよ?
キミを抱き寄せることだって、できるとも」
頭を低くしてユリアを下から見つめる。
「えっと〜……」
わ〜これが泥沼三角関係ってやつなのかな〜。ぼく、ここにいるの場違いな気がしてきたな〜。突然刺される可能性背負ってまで、美味しいごはんに美味しいお酒はいらないかな〜…。
「床の血は拭いておくね〜」
ラークさんの声が聞こえたのでお返事。
>>432 ラーク
「待ってるよお。行ってらっしゃあい。」
もちろん目は覆ったまま。なに?なにかあったの?
>>430 ユリア
(おっと、怖がらせちゃったかな)
離れようとするのを、軽く手で留める。彼女の(多分)純粋な興味を、俺の独占欲のような、まだそうとも言いきれない中途半端な気持ちで邪魔する権利はないだろうと思う。
「あ、ううん。別に仲悪くナイヨー。ちょっとほら、やっぱりなんていうか、なんていうんだろ。うーんと、うーん。いや、誤魔化しても仕方ないよね。
ガスパールどうこうっていうんじゃなくて、単純に、ユリアが手を繋ぐのは俺だけならいいなって気持ちが出てきちゃったんだよね。
怒ってる訳じゃなくて、俺が隣にいたいなって思っただけなんだ。伝わるかな?」
少し困りながら、ユリアに笑いかけた。
自分の気持ちの説明って、難しいな。
>>427 アデライド
「うん。すぐ壊れる時計は、よくない。アデライドは時計はしない?」
華奢な時計が似合いそうだと、手首に目をやった。
「あ、、えっと、よくわからないけど、ありがとう」
どうやらとても褒められている、ということはわかり、ほんの少し微笑む。
(クソッ……!マドモワゼル・ユリア!清楚美し過ぎて深掘りしようがやらしくはできん!
マドモワゼルの経験値…………いやオレの経験値不足だ。
未熟だ!
もういいからさっさと手を引いてバルコニーでも何でも行けよエリック早くしろよ!!)
エリックにガン飛ばしてオラオラと合図。
>>416エルフィン
男の声がどこか遠くで聞こえた気がする。
頭の中が、心の中が、真っ赤で、真黒で、ぐちゃぐちゃになっていて、上手く言葉を飲み込むことも発することも出来ない。
「私…私……コズエさんを守れ、た……?」
「………ちがう。わたし、どうして…………。」
コズエの指で出来たネックレス。ハイドを見るコズエの横顔。コズエのことを良い人だというハイド。両思いの二人。拒絶される自分。彼さえ、いなければ。彼さえ、いなければ。10分間。犯罪。彼は彼女に相応しくない。………コズエ。
「…………どうして……。」
げほっゴホッ、ゲホッッ……
すぅと熱が引いて行くのと同時に、蹴られた衝撃で思わず強く咽せる。
そうして彼の投げかける言葉に答えることも、いや、聞くことすら出来ずに、イヴはその場で放心とした様子で涙を流し。
傍らには、血に濡れた棍棒と一輪の石楠花が真っ赤に散っていた。
頭が、揺れる
血が、垂れる
死が、近付く
意識が酩酊する。
暗黒に飲まれる。
怒りでかろうじて覚醒していた頭が、おやすみを告げてきます。
死にはしないと言うことでしたが。
このまま眠ったら、一度死んでしまうのと同じになる気がして
「い"や"だ
ごわ"い"」
幸せになれない運命が、案の定ふりかかって来るのだと
今までと違うざわついた空気を感じる。
中には大声で何か叫んでる子の声も聞こえた。
何があったのかと向かうと真っ先に赤が飛び込んでくる。
その赤の先にハイドが倒れているのを見ると、それが血であることに気付いた。
「きゃあああっ」
無意識に悲鳴が上がる。
リップの赤は好き。
薔薇の赤は好き。
でも血の赤だけはダメだった。
初めて見る量の血にコズエやイータを気にする余裕もなく急激に血の気が引き、誰かを頼る暇もなく気を失った。
>>433 ガスパール
「いやいや、いやー」
それ以上の語彙が出てこない。
脳の処理が追いつかないとはこのことだろうか。
「まあ男三人はそりゃそのケがなければキツそうだなとは思ったよ?俺だってね?でもこっちが一応『恋人』なわけだから、横からこられたらそりゃ止めますよね?止めるさ。ユリアは可愛いから?分かるけど、分かるけど!」
笑顔がひきつるのは仕方ないだろう。よく我慢できている。
と、ここで(>>442)何か言いたげな雰囲気に気がついた。
「……ん?」
「きゃ!?何っ何が起きたの…?!」
/*
こんな淫乱な催しだったなんて……はあ……。
って、センチメンタルにため息をついている場所は自室のベランダ。せっかく私の物語を紡げる相手を、探せると思っていたのに……。
会って早々、エルフィンさんとそんなこと…?彼が嫌だから、とかではなく、とにかく早急さが好ましくなかったの。
一段落して広間につくと、明らかに異様な空気が漂っていた。
*/
「ハイドさんに……イヴ…?待ってねえ、どうしてこんなことに?」
>>イヴ
床の掃除を手伝おうという時、ひとり取り残されたイヴが気になって、彼女のもとへ歩いていく。
「……イヴさん。あなたも怪我はないですか? と、メアリー・アンはハンカチを差し出します」
躊躇いがちに、薄い紫色のハンカチを差し出す。
「お部屋に戻りましょう。ここにずっといたら、風邪を引いてしまいます」
>>439 エリック
「本当?でも、たぶん仲良しではなさそう。
…あのね、それはとっても嬉しい。ユリアも、エリックだけでいいのかも。全部わかったかどうかはちゃんと言えないけど、ユリアも隣にいてほしい」
ぎゅっとエリックの手を握った。そう言ってくれるなら、もう離す理由もないから。
>>410 マドモワゼル・ユリア
「最後にひとつだけ。質問をありがとう。
ボクはね。何もないところから考えて、カタチにして……人をあっと驚かせて、笑わせて、楽しませるのが大好きなんだ。
ガトーはいい。佳い思い出のそばに。悲しみを慰めるときもそばに。後からまた、ガトーだけを食べてもその時々の気持ちを思い出せる。
ボクの作ったガトーがそういう思い出を呼び起こすスイッチであり続けるんだ。それは希望だろう?人生を進む小さな勇気だ。
ボクはエトワール。ボクと、ボクのガトーは希望なんだよ。
素敵なマドモワゼル。
明日はキミの時計の話を聞かせてほしいな」
>>196領主
ヒョエッ、貴族とは鷹揚なものと聞いていたが案外と気難しいものらしい。
……いや、
「これは失礼致しました。
簡潔に要点を述べよと先立の商人からの教えでしてね。
いかんせんわたくしが長々と口上を述べると子どものママゴトと間違えられるようでして。」
「ま、言い訳はこれくらいに。せっかくチャンス頂けたのですからそちらを張り切っていきたいと思いますので。」
それならば考える必要もない。どの業界でも、高級なものの相場は決まっているのだ。
「ふむ、このトランクのなかですと、」
トランクの中、仰々しく並べられた宝装飾品には目もくれず述べる。
宝飾品の台座をずらし、取り出したるは一本の地味な平たい棒。
「こちら、プラチナと呼ばれる金属バー1kg。
貴族様ならお分かりでしょう。どの業界も一番の高級品とは希少なもの。
そう、世界に一つだけの、自分しか持ち得ないもの。
–––オーダーメイド
こちらのプラチナバーは契約の証。金地としてのご利用を想定していますが、変形、研削、肉付けなどいくらでもご自由に。
宝石はもちろんカラーからカットまでからもっとも気に入ったものを。
ご希望の宝石を探してくるだけで場合によっちゃあ、今お見せした宝飾品の値段なんて吹っ飛んでいくかもしれませんね。
土台や細工、はたまた職人の指定なんて始めたらあっという間に。
売り文句を付けるのならばそうですね、
“未来の憧憬と願望を手に入れませんか”
というところでしょうか。」
少々ロマンスに欠けるかな。
ま、内容とのバランスで許してもらおう。お貴族様ぐらいじゃあないと、宝飾品の完全オーダーメイドなんて危なくって受けられない。
>>448 メアリー
「メアリーさん……でしたね。
彼女は少し気が動転しているのか、私の問いにも答えて貰えていません。まずは休まれて、気を落ち着かせるのが先決だと思います。
彼女と一緒にいてもらってかまいませんか?
彼女にとっても、親交の深い方といたほうが安心するはずですから。」
>>449 ユリア
もしかしてガスパールはお節介兄さんだったのか?ところどころ本音は混じってるだろうけど。
どう対応すべきか逡巡していると、ユリアがまた可愛いことを言って、きゅっと手を握ってくれる。
(ああー……かわいいなあ……もうなんか、最早ずるいよな)
「……ありがとう!そう言ってもらえるとすごく嬉しいよ。今日は…このまま部屋まで送っていいかな。えーと、ユリアが嫌でなければ、さっきの恋人繋ぎ、してもいい?」
一応、今度は許可を得ようと思い、確認した。
/*
イヴのことは気になったけれど、メアリーが傍に行ったからひとまずは任せようと思った。もちろん私が言ったところで何が出来る訳でもないけど。
急いでラーク達に手当を受けるハイドの元へ向かった。彼に「運命の選択ができる」なんて大口をたたいておいて、今身も心も絶望にいる彼に何が言えるんだろう。
──やっぱり運命なんて変えられやしないじゃないか。
そう言われたって不思議じゃ、ない…。
*/
>>コズエ
「……ねえもし、貴女。大丈夫?」
/*
ハイドに、と用意していたコップいっぱいの水を、彼女に差し出しすことにしたわ。
*/
ハイドを部屋に運び、ベッドに下ろした後。
服を脱がせて、そのまま洗面所で洗う。
「··········」
(どうしてこんなことに·····)
色々考えながら、洗面所を出る。
自分の背中はハイドの血で汚れているが、それは気にならなかった。
>>453 ガスパール
「気持ちを呼び起こすもの。希望。
それは、わかるかもしれない。
時計を買う時は、新しい所に行く時や、大切な誰かにあげるとき。時計は長い間残る思い出になる。兄たちも、そう言っていた。
お菓子よりも気軽に買えないものだからこそ、その気持ちは大切にしなきゃいけないのかも。
ありがとう、また明日。」
>>456 エルフィン
「はい、メアリー・アン・コットンです。そういうあなたはエルフィンさんでしたね。と、メアリー・アンは頷きます」
「わたしは特別彼女と親しいわけではありませんが……あなたの意見には同感です。わたしが部屋につれていきましょう」
>>457 エリック
「うん、確かにちょっと眠い。」
恋人繋ぎと言われると、たぶんこれの事だろうと指を絡めてから歩き出す。
「…またあしたも、ユリアのエリックでいてくれる?」
ハイドから僅かに手を握り返された気がして、その手の温もりに安堵する。大丈夫、ちゃんと生きている。
顔を上げれば、イータがハイドに口付けを落とす(>>451)を目の当たりにして小さく息を飲んだ。
……そう、そうなの。貴女も、ハイドさんの事が。
その光景からは視線を外し、部屋についてもハイドの介抱を行うだろう。
その日の夜は理由付けしてでも彼の側を離れない。
心配は勿論の事、彼が目を覚ましたら1番に側に駆け寄りたいからだ。
❁︎❁︎❁︎どこかの間❁︎❁︎❁︎
>>458 サロメ
初めて話す女性に水を差し出される。動揺していて深く考えられない頭はそれを受け取って飲み干した。
「……ありがとうございます。名も知らぬ貴女」
コズエの心は、不安と心配と…罪悪感に満ちていた。私の存在が彼の怪我に少しでも関わっていたら。……胸が押しつぶされそうだ。
領主殿が“慰みものにでも”だなんて、案外下世話なネタを口に出すもんだ。
もしくは、暇を持て余したヤツは性癖が歪む–––ってのが事実ってこと?
そんなことじゃなくてだな、
「慰みものもクソも、オレの“恋人様”ってヤツはオレでタつのかよ、そもそも。」
運よく少年愛だとしても、年齢聞いたら引いてもおかしくなさげなんだがな。
「オレと同じく、恋人について文句は垂れてたのは見かけたが、一体どこに行ったのかね。
初邂逅が性癖の確認になりそうなのはどうともし難いんだが、協力したいってのに。」
どうするかなと事件がひと段落した会場内を見回す。
(倒れる前)
>>440 ユリア
「仕事部屋に時計はあるけど、腕時計は持ってないの。
街とかでデザイン案が浮かぶとメモに集中してつい時間忘れて気付いたら何時かわからなくなることがあるから買わなきゃって思ってるんだけど…家の近くの時計屋さんには男の人用が多くてかわいい腕時計がなくて」
気分転換にちょっとだけ仕事を抜け出すつもりが3時間経っていた、なんてザラにある。
靴職人に雇っている男に何度怒られたことかと思わず苦笑いを溢した。
二度目の微笑みに理性が焼き切れる予感がした。
[もう…無理ぃ…]
「あっもうこんな時間!私もう寝ないといけないわ!
またお話ししてねユリアちゃん!おやすみ!」
抱き締める衝動を全力で抑えたがちょっとだけ欲が出た。
慌ただしく話を終わらせると彼女の両手をギュッと握り、名残惜しそうに離しながらその場を立ち去った。
>>461 メアリー
「ありがとうございます。
では、よろしくお願いします。お礼はまた明日にでも。ご挨拶もまださせていただいてなくて、すみません。
では、おやすみなさい。」
───ハイドとイブは任せられた。各々、ハイドとイブに思い入れのある人たちだろうと推測した。
あとは、惨状を見て気を失ってしまったアデルを運ばなくては。
>>445 アデル
「アデル、アデル。しっかりしてください。
もう片付けは終わりましたから、大丈夫です。
危害を加える者もいません。しっかり……。」
「何にしたってほぼ全員初対面だろうに、もう傷害事件発生かよ。
殴るほどに怨み妬み嫉みが発生するなら、恋人茶番は茶番じゃないってヤツもいるってことか。」
あっという間に惨状の名残が消えた会場。
やはり茶番じみた気配を感じてしまう。
「オレは未だに受け入れられないってのに。
あ"ーー、にしてもどうして相手がオトコ……」
>>463 ユリア
ユリアは返事のかわりに、自分から指を絡めて繋ぎ直した。
こちらからの提案なのに、不意のことに胸がきゅっと締めつけられるような感覚になった。10代じゃあるまいし、とも思うけれど、こういうのが久しぶりの感覚なのも事実で。
「ありがとう。光栄だな。じゃあ、このまま部屋まで行こう。
うん。明日も……俺は、ユリアのエリックだよ」
『ユリアのエリック』という言葉が甘すぎて、言ったあとで天井を仰ぎ見た。
俺たちはきっと、明日も変わらず恋人なんだろうと…ある種自分にも言い聞かせて、ユリアの体温を手に感じていた。
>>474 サロメ
「サロメ、さん。…………そう、ですね。リュラさんの言葉ですから…信じてます」
現に、リュラの魔法は目の当たりにしている。その彼女が言うのだから、きっと大丈夫なのだろう。
優しいサロメが背を摩る。ほんの少しだけ心が落ち着いた気がした。
「……ありがとう、サロメさん。私はこれから、ハイドさんの介抱をしなくてはいけません。
優しい貴女に改めてお礼…お話をしたいです。おやすみなさい、また明日」
>>471 エルフィン
「………ぅ……あ…エルフィン……?」
エルフィンの声にすぐに気を取り戻す。
しばらくぼーっとしていたがエルフィンの言葉を理解すると先ほどの光景を思い出してまた気が遠くなりそうになり頭を振って記憶に蓋をした。
「あ、ありがとう…ごめんなさい、血は昔から…どうしても苦手なの…」
いつでもかわいくあるために笑顔を絶やさないよう気を付けていたが、そんな余裕もなく顔色は青くその声は震えていただろう。
ユリアと別れてそのまま寝室に戻るつもりだったことを思い出し、ゆっくり立ち上がる。
「…今日はもう寝るね?声をかけてくれてありがとう、おやすみなさい」
>>477 アデル
「……よかった。
しかし、顔色がよくないようです。あのようのことがあったのですから、当然ですが……
思うところもあると思いますが、とにかく今日は
ゆっくり休んでください。
おやすみなさい。」
>>419領主
かろうじて意識の中で、先程まで自分の目の前にいたあの男が何かを呟いているのが聞こえる。それは確かに、ヒトの形をした悪魔のような声で。
「濡れ、衣………?」
自分の両手をゆっくりと見れば、震えたその手はやはり真っ赤に染まっており、
>>448メアリー・アン
から差し出されたハンカチを受け取ることすら出来ずに、自分のしでかしたことの大きさに、少しずつ、少しずつ……。
領主と相対した時とは比べものにはならないほどに歯はガチガチと鳴り、見開いたその目は赫い絶望へと染め上げていく。
「う“う”っっ、あっ、、、ぁあ…ああ“アアァ…どうして…どうして…愛していただけなのに、…!!愛して、ほしかっただけなのに………!!!!!!」
ただ、彼へと向ける彼女の熱を帯びた視線を、笑顔を、自分にも向けて欲しかった、最初はただ、それだけだったのに………
誰かの力を借りて、やっと自室へと戻れたのかどうかすらも、記憶が定かではないほどに。
イヴはその場で泣き叫び崩れ落ちて行った。
「犯罪者に随分と寛容なものが集まったものだ。
彼女はそんなにも同情を引く存在だったか、
それとも近しい感情を抱いているから擁護したくなるのか。」
事件現場が裁判所になって、残ったものが犯罪者を糾弾する。そんなものを夢見ていたか、どうやらそこまでは上手くいかないらしい。
>>479 イヴ
深紅の雫はルビーのように煌めく。
加害者のくせに、悲劇のヒロイン。美味しい役回りだろう?
「少々、事実関係が異なっていたらしいがもう過ぎたことたかどうでもいいか。
確かに君の覚悟は見届けたよ。
約束は一切違えることなく果たすように努力しよう。
君は正義の味方だ、但し、君の中だけで。
汚れを掃除した雑巾も汚れるものだ。
その両手て本当に君は彼女を抱きしめられるかな。」
>>エルフィン
一部始終を見守ったであろう運命に一言だけ声をかける。
「ああ。正義ってなんだろうね。」
独白のように思えて、返事を求めてるかどうかはわからなかっただろう。
>>481 領主の男
「…はあ………」
/*
一段落したところで、深く大きなため息を吐いた。
部屋に戻ろうか…でも、誰かと今は少しでもお話がしたい。なんて思いながらコップを厨房に持っていく最中、あの領主の男が目に入ったの。
ラークが言っていたことを思い出し、 >>309 私は1人冷ややかな目で領主の男を睨んでいた。睨んでいたつもりはなかったけれどきっとそんな人相だったでしょう。
すれ違いざまお辞儀をしながら、聞こえたつぶやきに対して聞こえたかどうかもわからない低い声で私はこう言った。
*/
「……貴方のような人が考えることではないわ」
泣き叫び取り乱しながらも、
>>480領主の言葉だけは、イヴの脳内に、直接ぐにゃりと歪んで行くように入っていき、そしてそれはリフレインされる。
この、彼女の想い人の血に濡れた手で、私は彼女の手を握ることが、出来るのだろうか。
そもそも、彼女はもう二度と1ミリ足りとも自分に近づくことはないであろう。いや、もしかしたら、復讐の感情を胸に自分の前に現れることならあるかもしれない。
これが自分の望んだ答え?
これが自分に与えられた運命?
恋だの愛だのに浮かされたそれは確かに恋人の運命かもしれないが、あの男を前にして、自分の運命に対する解釈はぐにゃりと歪んでしまった。それでも、歪んだそれが、新しい、正しい、解釈なのだ。
だからこそこれは、決して歪んでなどはいないのだ。
いっそのこと、本当に歪んでしまっていれば良いものを。
ハイドをベッドに寝かせ、ラークは立ち去る。
その背を見送って、静かにベッドの方を見つめていた。
今、彼の側に居るのは罪悪感からか、それとも────。
彼は、幸せになりたいのだとカードに書いていた。……私は、彼の為に何が出来るのだろう。
考えど、考えど、どうすればよいのか頭痛が走る。
明日、彼が目を覚ましたら話がしよう。
私は、彼と幸せになりたい。……例えそれが、茨の道であろうとも。
こんな前向きになれるのも、全部貴方のお陰なの。表立っては言えないけれど、こんな気持ちは初めてなの。
柔らかな眼差しを菫色の瞳で眠るハイドへと向ける。
そうしていれば、ぐわんと頭が揺れるような眠気でベッドに上体が倒れた。
体が鉛のように重い。……少しだけなら、寝てもいいかな。彼に何かがあれば、近くにいるから起きれるだろう。
ベッドの縁のあたりに寄り掛かり、そのまま重い瞼を降ろして眠りについた。
メリッサはどうやら酔い潰れて、寝てしまっているようだ。
彼女を背負おうとしたが、ハイドの血が着いていることを思い出した。
一瞬迷ったが、寝ていて気付かないだろうと高を括り、メリッサをお姫様抱っこをして食堂から去る。
コツコツ、と廊下を進む。
どのような顔をしてるか、自分でも分からなかった。
メリッサの部屋に連れていき、布団を掛ける。
自分は近くにある椅子で、眠りについた。
部屋まで付き添ってくれたエルフィンに、正直安心した。
部屋の前に着くと再度お礼を言い、その背を見送っただろう。
部屋に入るといつものルーティーンをこなすのはもはや染み付いた習慣だった。
ナイトウェアに着替え終わりベッドに入り目を閉じると先ほどの出来事が蓋からぞろりと顔を出す。
ちらりと見えた放心状態のイヴ。
その手には鈍器。
倒れたハイド。
ハイドに叫ぶコズエとイータ。
冷静に対処するエルフィンとラーク。
幸か不幸か、血への拒絶反応を起こした頭はその赤だけをぼかして思い出させる。
「…っ…」
布団を顔まで掛けて無理矢理寝ようとするが、今夜は眠れそうになかった。
――♦♥♦―――――♦♥♦―――――♦♥♦――
少し、昔話をしましょうか。
ある所に、仲の良い兄弟がおりました。
兄は皇帝の運命で、成功を約束された人。
対して弟は悪魔の運命で、破滅を約束された人でした。
互いに正反対の運命を与えられた二人は、それでも仲良く毎日を過ごしておりました。
弟は、優しい兄が大好きで、兄もまた、可愛い弟が大好きだったからです。
そんなある日、兄弟達の隣の家に、とある家族が越してきたのです。その家族には弟と同い年の幼い娘がおりました。
三人が仲良くなるのに、そう時間は掛かりませんでした。兄と、弟と、あの子は、いつも三人で遊んで仲良く遊んでいました。
髪をお下げにして、花の咲いたような笑顔を見せるあの子に、弟はだんだんと惹かれていきます。
可愛いあの子を振り向かせたくて、たくさんたくさん努力をしました。
兄に花かんむりの作り方を聞けば、少女の為に一生懸命花かんむりを作ってプレゼントをし、近所のおばさんにお菓子の作り方を尋ねれば、あの子の好きな甘いクッキーを焼いて渡したり。
他にもたくさん、たくさん。
あぁ、そういえば、図書館に通い始めたのもこの頃でしたか。たくさんの知識をつければ、あの子に振り向いてもらえるのではないかとそう思って。
──けれどそんな努力は、悪魔の運命を背負う彼の前では無意味なことだったのです。
それは、寒い冬の日でした。
兄弟の家は、それはそれは厳しいお家柄でしたので、その日、兄の方は勉強で忙しく遊びに来ることができなかったのです。
だから、なのでしょう。
だって、三人はとっても仲良しでしたから。いつだって一緒でしたから。
二人きりになる機会なんて、この時くらいでしたから。
雪が降り積る中、見事、綺麗に完成した手のひらサイズの雪だるまを弟は地面に落としてしまいました。
ぐしゃり、潰れて、雪と同化していきます。
まるで、自分の想いのように。
『あぁ!せっかくキレイにできてたのに〜!
もぉ、おっちょこちょいだなぁ!』
そう言って、あの子は花の咲いたような笑顔で笑います。落とした雪をかき集めて、もう一度雪だるまを作ろうとして。
弟は、その場から駆け出しました。
後ろから聞こえるあの子の声を無視して、足をただひたすらに動かして。
雪が顔に当たります。弟の体温で溶けた雫が頬を伝って落ちていきます。
ぽたり、ぽたり、ぽたり。
とめどなく溢れて落ちる雫は、この日はじめて運命というものを実感させたのでした。
兄への嫉妬心。憎悪。
あぁ、これが──
――♦♥♦―――――♦♥♦―――――♦♥♦――
「悪魔の運命…………」
それは、いつの事だっただろうか。
領主に呼び出される前か、はたまた呼び出された後か。
館の庭を見ながら、ぽつりとリアンは零した。
「………あぁ、久しぶりに思い出しちゃったな。」
クスリと笑えば、庭を後にする。
雪はまだ、やみそうになかった。**
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