情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新
【天】天邪鬼 ソウビ に 4人が投票した。
【金】金物屋 キキョウ に 2人が投票した。
【天】天邪鬼 ソウビ は村人達の手により処刑された。
【星】星渡し セツ は哀しみに暮れて 【天】天邪鬼 ソウビ の後を追った。
次の日の朝、【伏】伏目 レイ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、【金】金物屋 キキョウ、【菖】花売り アヤメ、【兎】兎面 ヤガミ の 3 名。
緑の葉っぱに陽が落ちて
紅刺すころオヤシロに
稲荷の神様コンコンと
鳥居の真ん中通りゃんせ
人が困ってこうべを垂れりゃ
十四の宮司がぞーろぞろ
いたずら神様閉じ込めりゃ
この先百年安泰だ
「…………」
──────────────────
キキョウはいつものように起き出した。
昨日告白をしたことで、ピンと張っていた糸が切れたかのように、いつもの元気な声が出てこなかった。
朝の挨拶もそこそこに、近くの少し大きな石に腰掛けた。
──────────────────
夢を見たような気がして見ていないような気がして
そもそもいま起きていることこそが、今こそが夢なのだろか。
(なんて。)
昨日。真っ赤に泣き腫らした目に、手拭きを濡らして宛ててはいたものの。効果はあったかなかったか。
幾分マシにはなったが、おそらく今も、酷い顔をしているのだろう。
でもそれが、確かに昨日。起きた出来事が事実だと言うことが出来て。
(本当に。いっちゃったんだなぁ…)
ソウビは、あの握った手と手を離すことなくセツと…
レイちゃんは、自ら握り夜のキキョウに連れられて……
いいなぁ、なんてぽつりと出そうになった呟きを、噛むように仕舞い込んだ。
……みんな、おはようございます。
〔ヤガミはそっと静かに挨拶をした。
昨日は、アヤメの元気が出てきたことに安心した途端、気絶するように眠ってしまっていた気がする。
直前に言われた言葉に対して伝えたいことがあったけれど、今は、この騒動を終わらせることが先だと、そう思った。〕
>>キキョウ
キキョウさん……お待たせして、ごめんなさい。
〔キキョウの姿を探し、伝える。昨日楽にしてあげられなかった自分の顔など見たくないかもしれないと思いつつも。〕
今まで、嘘を吐き続けて……辛かったですよね。
自分の身が自分じゃなくなるような感覚も。
……今日、キキョウさんを蔵に閉じ込めます。
それで全部、解決する筈だから。
狼さまが除霊できたら、キキョウさんのお店で買い物させてください。
〔ヤガミは小さく、微笑んだ。〕
>>4 ヤガミさん
「ヤガミさん、おはようございます。」
彼の挨拶に、にこりと微笑んで返した。
ちくりと痛んだ心はまだじりじりと、痛みを伴ってはいるけれど、昨日のような、ひりひりと刺す痛みは消えていた。
きっと、そのうち“大丈夫”になっていくのだろう。
それも全部、この兎のお面を被り、すべての責任を背負ってしまう、優しすぎる彼のおかげだ。
だからこそ、いつまでも暗い顔をしていては、また彼を困らせ、自分の悲しみまで一緒に背追い込んでしまう。
そんなことはないように、そう祈って、アヤメは笑った。
>>5 ヤガミ
「ああ、すぐにでも蔵にぶち込んでくれ。
あんたが謝るとこじゃあねえんだ。悪いのはアタシさ。そりゃあ、百人が百人そう言うってえもんよ。
アタシの店は……そうだなあ。
今はちっと、考えさせてくんねえかなあ。
アタシもよ、こんだけのことして、いけしゃあしゃあとモノ売れるほど、強え心は持ち合わせてねえんだ。」
〔キキョウの、今すぐにでも、という言葉を受けて、ヤガミはリェンに相談することにした。〕
>>リェン
リェンさん、閉じ込める時間についてなんですけど。
早めることって、出来ますか?
今までは誰を閉じ込めるか決めるのに時間がかかっていましたが……
もう、今日は決まっています。
それに、これ以上キキョウさんを待たせるのは……なんだかキキョウさんを苦しめてしまいそうで。
>>7 ヤガミ
「お祭り…一緒にまわってくれるんですか?」
ヤガミの言葉に、アヤメは嬉しそうにするも、すぐにどこか不安げな顔をする。
「レイちゃんも……一緒にまわってくれるかな……。」
彼女はあたしを許してくれるだろうか。
引き留められなかったあたしを、最後まで隣にいてあげられなかったあたしを…。
キキョウには、狼様が憑いている。
昨日、キキョウ本人が言った言葉。
神が憑き、自分の意思と反して動く体に。
彼女は一体どれほどの恐怖を感じていたのか。
それは、わからないけれど、言葉を掛けることなら、きっとあたしにもできるはず…。
>>8 キキョウ
「キキョウが今、神様に憑かれてどんな感じなのか、あたしにはわからない。でも、楽しく話した、あの時のキキョウは、恥ずかしがり屋で意地っ張りで、優しい、キキョウ本人でしょう?
だから…狼様には怒っているけれど、キキョウのことは、あたし許すよ。だから…」
「もし、もし…キキョウが良かったら、この騒動が終わって、キキョウが元のキキョウに戻って、えっと、その…あたしと…と、友だちに…なってくれる…?」
甘酒を一緒に飲んで、軽口を言い合って。
あの束の間の夜を思い出しながら、アヤメはキキョウにそう言うのでした。
そういえば、思い出したかのように、アヤメは人目を忍んで木陰に隠れ、
しゅるしゅると、2つに折り重なった帯を丁寧に解いていく。
男物の帯を枝に掛け、自身が元々身につけていた朱色の帯だけを巻き直し、
(よし…)
女(ヒト)の男の帯なんて、巻いていたって良いことないもの。
だからと言って、あのタイミングでの告白はやはり中々に割り切れるものでもなく。
(返してなんて、あげないんだから…)
そうして近くにいた、名前も知らない祭りの参加者に、あげる、なんて適当に。
優しい天邪鬼の帯は何処かへ行ってしまったのでした。
>>15 ヤガミ
ヤガミの大丈夫、という言葉に、だと良いなぁ、と呟きながらも、不安が少しずつ取り除かれていくような感覚に、アヤメの顔に色が少しずつ戻り始める。
「りんご飴と焼きそばは食べたから…あとはわたあめと……お面も欲しいなぁ。」
と言いながら、ヤガミの被った兎のお面を見て、嬉しそうにふふ、と笑う。
「夜はやっぱり甘酒でしょう、あと、白い花がポンポンポンって咲く…あれ、も一度見てみたいなぁ……。」
もうすぐこの騒動が終わりを告げて、蔵に行った人々も、そしてきっと、狼様に拐われた人たちも、きっと、きっと、戻ってくる。
そうしたら、きっと…。
>>16 ヤガミ
「こっちはいつでもいいぜ。
アタシとしちゃあ、早めに事を終わらせてくれりゃ楽になれる。
アタシに憑いてる狼さまがどうなるのかはわからねえからよ、気を付けといてくれるかい?なっさけねえ話だがよう。
ありがとなあ。気遣わしちまって、すまねえなあ」
>>14 アヤメ
「ともだち……友達かあ。
いいのかよう。こんな、アタシでよう。
ちくしょう……泣けてしょうがねえや。あんたみたいなやつを、アタシは困らせちまったんだからなあ。
全部終わって、この身体に憑いてるやつがいなくなったらよ……そんときゃ、
お友達になってください。お願いします。」
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新