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あーー、まただ
〔最近、寝所にも行かずに寝落ちてしまうことが多い。昨日は特に、千代ちゃんと話している途中で気絶するように寝落ちてしまった気がする。
見守りたかったのに。本当に申し訳ないことをした、と思いながら掲示板を確認しに行く。〕
ヤヨイちゃんは、人間…………
千代ちゃんの結果がまだだけど……
〔ミゲツは今までずっと早起きだった。今回もそうなのか?たまたま?〕
……やな予感がするなぁ。
ヒソヒソ、コソコソと噂話を飛び交う中を歩けば、聞き捨てらならない言葉を聞く。
『 ね、あの狐面つけた男の子……。』
『拐われたんでしょ?やあねえ、物騒で。』
『霊媒───。』
狐面を付けた者は二人しかいない。空樹はいた。ならば、もう片方は。
こんなに探しても、ミゲツの姿だけは見なかった。すれ違っているだけだと、そう思い込む事で己の心の静を保っていた。
だが、これはきっと。
急いで皆のいる場所へと戻る。
真っ先に目に飛び込んできたのは、ヤガミの姿。
>>14 ヤガミ
「ヤガミ!大変だ、ミゲツが……。」
探し回ってもおらず、人伝いに聞いても知らないと言われ続けた。その上、噂話で───。
というところまで声を顰めて話す。
この話を突然聞かせて、また幼子達を驚かせる訳にはいかない。
ヤガミは、ミゲツと仲が良かった。まとめ役とはいえ、彼にも間を挟んで話すべきだったかもしれないなと反省する頃には話を終えていた。
大丈夫ではなかろうと、気遣う様にその瞳を眺めた。
ナナクサと話していると、ソウビの声が聞こえた。
声の大きさから、唯ならぬ事なんだろうと駆け寄った。
「ソウビさん、ねえ、どうしたの・・・?」
>>17 レイ
後ろから駆け寄る足音。後ろを見れば、そこにいたのはレイだ。
「…………レイ。」
この子は、心優しい子だ。自分が名を挙げた者が拐われた時は心を痛めるほどに。
事実を告げるべきなのかと悩む。
だが……昨日、レイは頑張ると言ったのだ。その気持ちを汲んでやりたい。
もし、彼女が心を痛める事があれば俺が責任を持って側にいよう。
親のいないこの子に手を差し伸べられるニンゲンであろうと、決めたじゃないか。
「……レイ、心して聞いてくれ。
ミゲツが、拐われた。……いないんだ、どこにも。」
屈んで目を合わせ、ゆっくりと言う。
慌てた素振りは感染する。この時だけでも俺は、冷静でいなければ。
>>19 レイ
握られた手を握り返す。痛む彼女の心と、覚悟が手の平から伝わってくる気がする。
こういう時に、上手い事を言えない自分に腹が立ちながらもそれでも声を掛けた。
「……ミゲツも、烏丸も。勿論、蔵に間違って入れた奴らも。助けてやらないとな。
その為には…考えなければならない。空腹は一番の敵だ。何を食べたい?屋台にあれば一緒に食べよう。」
前に奢ると言って流された話を思い出す。
こんな時でも祭りの商売人魂で屋台がある事に、密かに感謝した。
>>11 レイ
結び終わったおみくじに分かりやすくため息をしてから振り返る。
「なんと、珍しい客だ。
物書き人生小吉の僕に用事かな?
議論なら喜んで、世間話はもっと喜んで。」
彼女の立場はわかりやすい、ほとんど懸念は残っていない。
ほとんど。
「ミゲツがいねえだあ?
やりやがったな狼さまよう。これじゃあ蔵へ送ったやつが何者かわからねえじゃあねえか。
あとヤヨイはすまねえ。」
>>all
――――――――――
今日相談したいこと
@ミゲツくんを狙った狼さまの狙い
Aヤヨイちゃんの結果から思うこと、懸念事項
B今日占ってほしい人
C今日閉じ込めたい人
(今日も、夜長さんを閉じ込める気はありません。夜長さん以外で誰にするか、教えていただきたいです。)
――――――――――
〔ある程度、まとめとしての今やらなければならないことを終わらせる。脱力しながら、すとんと掲示板の脇に座り込んでしまった。〕
いつになったら終わるんだろ……
〔いっそ自分がさらわれてしまえばいいのに、なんて。自分に与えられた役目から逃げ出したい衝動に駆られて、顔を手で覆った。〕
>>ヤガミ
「少し長くなるが思考をまとめておこう。」
「1個目はミゲツを狙ったのは、概ね千代って娘が狼だったからってのが妥当か?またはそう思わせたいか。
ま、残った現状はここからは狼を吊るにも慎重にならなくちゃいけなくては、という所。しかし、夜長っていう人質、じゃない狼質がいるから狐と恋仲にそこらを追っていきたいかな。」
「ヤヨイ、狐と狼でないことはわかったが、レイと共に恋仲である可能性は絶てていない。しかし狐と狼が確定してる部分を差し引いて最大数残ってるとすると、この2人を閉じ込めてる余裕はなさそうだ。もう片割れを狙って駆け落ちってストーリーが、個人的には好みかな。」
>>続き
「話易さの関係で前後するけど閉じ込めて欲しい人から。
今考えなきゃ行けないのは狼より狐や恋仲、個人的には恋仲に比重を置いてるよ。
普遍的価値観で殴り回すならばカップルというのは男女である。男の方から考えたらいい。ヤガミ、空樹が結ばれてるならお手上げ。
となると、ナナクサというボンクラとモテモテなソウビくんが残るわけだ。
というわけで狼、狐、恋仲全てを追える【ソウビ】を希望するよ。
彼がダメなら僕を明日閉じ込めても構わないよ。」
「占い希望は他のキキョウ、アヤメ、セツ。一貫性持たせたいから【セツ】かな。」
〔朝早くから、考えを教えてくれた七草。その声を聞き顔を上げ、ふと、気になったことを彼に問うた。
>>27ナナクサ
おはようございます。教えてくれて、ありがとう。
1つ気になったんですけど……んー、なんか、とっても昨日と考え方が変わったなぁって気がするんですが、気のせいですか?
例えば、昨日は夜長さんを閉じ込めたいって言ってましたよね。空樹さんが恋仲であることを懸念して、と昨日は言ってましたけど……でも、圧倒的に夜長さんが狼である可能性の方が高かったと思います。
今日のナナクサさんの話しぶりだと、それに昨日気づいていなかったとは思えない。狼よりも恋仲の人達やお狐さまを優先した方が良い、ということを真にわかっている風だ。
昨日から今日にかけての、心境の変化の要因はなんですか?
>>9 セツ
アヤメの言葉に、彼女は無理に掘り下げることもなく。アタシにもそういうことがあってねと、ただただ同調してくれた。
こういう時、踏み込んでこない彼女の優しさが、とても心地良い。
もし自分に姉がいたなら、こんな感じだったのだろうか。
頭を優しく撫でられて、そんなことを思いつつ。
(姉が恋敵なんて、益々堪ったものではない)
と悪態をつく。
いつもなら、ここで一言礼を言い、お別れしていたところかもしれないが。
今日ばかりはそうもいかず。
今も終わらぬ、理不尽な神様の悪戯に。
このままで良いわけがなく。
「セツさん、あの。失礼を承知で問わせてください。セツさんは、何にも憑いてはいませんか?」
彼女の、真っ赤に燃える宝石のような、綺麗な瞳を真っ直ぐ見つめ、ごくんと生唾ひとつ飲みながら。なんとも言えぬも実直な、そんな質問をぶつけるのだった。
セツと別れたあとのお話か。
今日も掲示板に貼りごとしていたヤガミと挨拶交わし、アヤメはひとつお願いごとをした。
>>24 ヤガミ
「ヤガミさん、いつもありがとうございます。
ひとつ、皆への質問に、追加してほしいことがあるんです。
もし自身がこのお祭りで恋仲意中をと思うのなら、相手に一体誰を選ぶか。
聞いてみても良いかなと思うんです。」
もちろん、ヤガミさんが必要でないと感じたら、その限りではないんですが…と少し自信なさげにしながらも。
頭を下げて、彼にそう願うだろう。
>>all
――――――――――
追加でお聞きしたいこと。
Dもし自身がこのお祭りで恋仲意中をと思うのなら、相手に一体誰を選ぶか。
――――――――――
>>31 >>32 アヤメ
彼女の頭を撫でる手を止めて、そっと自分の元へと戻します。
巾着袋の紐を両手できゅっと握り、アヤメの顔を見つめます。そして、いつもよりも落ち着いた声音で、話し始めました。
「………失礼なんかやあれへんよ。
だんだん人が少なくなってきてしもて、アヤメちゃんが不安になる気持ちもわかるし、こんな状況でアタシを疑わへんっていうのもおかしな話やし、ね。」
疑われる事に慣れていないわけじゃありません。けれど、今まで向けられてきた視線に比べれば、ひどく優しいものでしたから。
だからこそ、アヤメの綺麗な、それでいて真剣な瞳には、いつもの微笑みは消し去って。
「アタシには、なんにも憑いてへん。」
真っ直ぐ見つめ、そう言いました。
〔ヤガミは疲れた様子で、また掲示板の横に座り込んだ。どうにも昨日から、疲れがたまってしまっているようである。〕
暫く、見守っていよう……
〔本当はどこかへ出て行って、リフレッシュでもしたい気分だ。でも夜の選択のことを考えると、皆の話し合いの様子を聞き逃すわけにはいかない。
少しでも疲れを取ろう、そう思いながら、ヤガミは顔を伏せ、皆の会話だけを聞き取ろうと耳を澄ませていることにした。〕
>20ソウビ
「・・・うん。そうだね」
こくりと首を縦に振る。
「やきそば、食べたいな。ソウビさんは?」
胸は痛むが、やらねばならない。
ミゲツの為にも。
行こう。
そう言ってソウビの手を引く。
チリンと耳のイヤリングが淡く響く。
>>36 セツ
「アタシには、なんにも憑いてへん。」
アヤメの真剣な問いに、セツは真摯に向き合ってくれた。
緊張の糸が切れたのか。声とも取れぬ息が漏れ、
「よ、よかったあぁ……。」
心底安堵したかのように、そっと胸を撫で下ろした。
もちろん、彼女がそのような人だとは思ってはいなかったものの、万一咎められたり、怒らせるようなことがないものか。はたまたはぐらかされたりはしないかと。
1ミリたりとも思っていなかった訳とは言えず。
それでも、信じたい人を信じるために投げかけた問いに答えてくれた。
アヤメは彼女を、信じることができる。
>>29 ヤガミ
「ああ、毎回ご苦労だ。」
「そりゃ急に饒舌になれば訝しむよな。自然なことだ。
正直なことをそのまま伝えると、物事や気持ちに整理がついたから今一度考えるチャンスが得られたという所だ。夜長の件はこちらに依存した。
加える形になるが、ソウビの事だな。
もしレイ、ヤヨイが恋仲だとしたら中々の安定領域に逃げ込んだ形になる、そこを危惧した。
空樹もヤガミも誑かされてないという前提に基づくと伴侶は不肖ナナクサかソウビ、ここからは自明だろう?」
別にちやほやされてるのが羨ましい訳では無い。
「これに加えて狼や狐の可能性もある、可能性だけだが。」
「レイやアヤメを引きずり出せる可能性、狼である可能性、狐である可能性。三兎を追えるのはソウビを閉じ込めた時、ということだ。」
>>40 レイ
小さなお辞儀を見ると警戒心は少し溶ける。
「こちらこそ挨拶が遅れたな、ナナクサだ。物書きをしている。」
自分の気を抜いたため息が彼女を誘ってしまったらしい。
「療養のために訪れた秘境で、来る日明くる日と誘拐や監禁に怯えて、他人様の揚げ足や粗探しに勤しんでたら
我が精強な心も少しやせ細ってしまってね。」
「レイ嬢は『疲れた!もう知らない!』と叫びたくならいか?」
このような幼子に同意を求めてどうする。
情けない大人もいたもんだ。
「いや、つまらぬ話を聞かせてしまったな。おみくじの結果があまり良くなくてな。
どれ、下らん愚痴を聞かせた謝礼に引いてくれ。
君みたいに綺麗な子供なら神様も甘くしてくれるかもしれない。」
そう言って百円玉を払うと小さな体を抱っこした。
「これで届くか?」
>>38 レイ
「俺も同じものを。」
引かれる手のまま、屋台へと行く。
焼きそばを2パック買ってレイに手渡すと、見知った人影を見る。
「ゆっくり食べろよ。…ん?」
>>アヤメ
「……どうした、アヤメ。
あんたも食べるか?」
持ってる焼きそばのパックを差し出してみる。
まだ俺は食べてないし、いいだろ。
>>35 ヤガミ
「な、なな、な、
なんっってえふしだらな質問しやがるんだてめえはよ!?
そりゃおま、え、そんなことコーシューのメンゼンで言えるかってんだ!え?
でりかしー、ってえのかい?あんたは持ち合わせてねえのかよう!?」
>>45 キキョウ
アヤメが提案し、ヤガミが採用した質問に。
なんてことを聞くんだと、金物屋の少女があわあわと震えている。
(この反応は、つまり、)
彼女にも想い人がいるのだとそう判断したアヤメは、さも良いことを思い付いたかのように、
「女子と男子で別れてそれぞれ好いてる人を言い合うのはどうかしら?」
と、さらなる提案をしてみたのでした。
これには女子会が叶わなかったことへの強い思いがあったとかなかったとか…。
>>44 ソウビ
ソウビとレイが屋台で焼きそばを買っているのを見つけたアヤメが、思わずぐうぅとお腹の虫を鳴らし慌てていると。
気づいた彼が、買ったばかりのそれを自分に差し出してくれる。
「え、いいの…?でもそれ、ソウビの…」
そこまで言いかけた彼女はふと思いつき、少し待ってと言うと、先ほどふたりが入ったお店でもう2パック、焼きそばを買って来たのでした。
きっと彼女はこう言います。
セツさんも誘って一緒に食べませんか、と。
「ま…まあ、こんな日もあるよね…!」
誰もいない寝床でヤヨイが目を覚ましたのは、お昼をとっくに過ぎた午後のことでした。
「人っていうのは精神的に?きょくげんに追い詰められると、すいみんで?せいしんてききんこうをたもとうと?する…ってお寝坊してお仕事に遅刻したおとうさんも言ってたしね!うん。」
おとうさんもおとうさんですが。
「と、とりあえず掲示版を見に行こう…叱られない…よね?」
ちゃんと謝った方がいいですよ、ヤヨイ。
>>48 アヤメ
彼女からの誘いに不思議そうな顔をした後に、閃く。皆で食べれば美味しい精神なのだろうと。
その誘いには快諾するが、セツに声を掛けに行く前にアヤメに向き直る。
「……そうだ、帯。結局そのようにしたんだな。」
そう言って、小洒落た巻き方で二つの帯を合わせたものを見る。
「アヤメはお洒落だな。俺では思いつきもしなかった。
合う、というのもおかしいが…悪くないから、アヤメがよければそのままでいい。」
縄でも慣れてきた頃なので、控えめに褒めるとセツの所へと向かう。
>>47 アヤメ
「いや!あんた何か勘違いしてるんじゃあねえか?
アタシはべ、別に好いてるやつなんかいねえよ?
女同士話すのはいいけどよう、その、あれだ、
あんたの話は喜んで聞くぜ。
そこまでいうくらいだから、あんたも好きなやつがいるんだろ?
甘酒でも呑みながら相談に乗ってやってもいいんだけどなあ?どうだあ?」
>>セツ
アヤメの側で見ていたであろう彼女には話を通じている事だろう。誘いも簡略的に言う。
「…という事だ。良ければ、一緒に食べよう。
焼きそばは好きか?」
>>46 セツ
セツの返事に安堵し熱った頬に手を当てていると、彼女からありがとうとお礼を言われ少し戸惑う。
「お、お礼なんて。あたしの方こそ。ありがとう、セツさん。」
昨日の花守人の少女を見ても思ったが、人に疑いを向けると言うことは改めて、思った何倍も苦しくて、難しい。
それが、信じたいと思っている相手なら尚更。
「セツさんて本当に、お姉さんみたい。」
とぽつり呟き笑い返した。
どうにも、妙に気分が悪い
昨日、花嫁殿に厄除けの御守りを貰ってからだ
たまに感じる胸の痛みは楽になったように思ったのに。
お頭のタケミカズチ様が雷をガラゴロピカシャと鳴らし続ける
朝方に、いつもであれば、掲示板に真っ先に貼られているミゲツ殿のお書きが無いことに気づく
「……お連れされたか、ミゲツ殿。
何も、自分で"狐の嫁入り"様を探すからと言って
本当にそのまま、同じように姿を隠す者があるか。
折角の我等三人お面組。
お面を被れば不思議な力が沸いてくる。君もそなたもお面を被り、すぴりちゅあるぱわーを手に入れよう
なんと言う冗談も考えておったと言うのに。二人になってしもうたではないか
……のう、ミゲツ殿。そちらに、"嫁入り"様はおったかい?
お主は、想い人に無事出会えたのだろうか
もしそうであれば。ワタシは何故か、お主の事を羨ましく思っておるようだ。
こんなことを言えば、お主と花嫁殿に怒られてしまいそうだが」
異界に。或いは常世との境に隠されておるのであろうミゲツ殿に。聞こえるか聞こえないかは定かではないが、虚空へ向けて言の葉吹かす。彼の所へ流れていってくれただろうか
「……何故、ワタシは羨ましい等と思うのであろうなぁ
まるで、"そちら"に、会いたい者でもおるようではないか」
お狐様や、狼様の領域に。心を惹かれている用だと悟ったのは、この祭りが始まってからか。
或いは、もっとずっと昔から、恋しく焦がれておったのか
「今引かれて、連れていかれる訳にはいかん
此方でお役目をこなして、皆を常世に帰してやらねばならんからな
だが、全てが終わったその後に。
お狐様のおられる所に、お邪魔をしたい等と。何故、ワタシは」
そして何故。恋しい者の所へ行けたのかもしれないミゲツ殿を、心底羨ましく思っておるのか
タケミカズチ様が、ずっと空樹に何かを言っておるようだ
>>54 レイ
「いや、よく噛んで食べるんだぞ。」
女将から言われた事を言うと、レイ、アヤメ、セツの四人で焼きそばを食す。暖かな食事は胃も心も満たした。
>>55 セツ
「なら良かった。アヤメからの提案でな。皆で食べた方がいいだろう?
いや、こちらこそ。」
そう言って、アヤメとレイのところまで連れて行く。四人で摂る食事は非日常に巻き込まれ、徐々に疲弊しつつある心を癒した。
「……蔵の中は」
ぽつりと、考えていた事を口から流す
緑の葉っぱに陽が落ちて
紅刺すころオヤシロに
稲荷の神様コンコンと
鳥居の真ん中通りゃんせ
人が困ってこうべを垂れりゃ
十四(じゅうし)の宮司がぞーろぞろ
いたずら神様閉じ込めりゃ
この先百年安泰だ
「この奉りは、神を"閉じ込める"形を取っている。
逆に言うなら、神で無ければ閉じ込められない。
それはすなわち。"閉じ込められた者は神である"と言い換えられる。
この奉りの最中にて"閉じ込められた"者達は、"神に近く"なっているのであろう。
そも、閉じ込めるとは、常世と境を仕切ると言うこと。
蔵の向こうは、常世と境を挟んだ、異界となる」
神事を行う場所を、締め縄にて区切るのと同じ考えだ
「……或いは。蔵の向こうであれば、境へとお引きされた者達と、言の葉を交わすことが出来るのかもしれんな」
それは、どんな想いで虚空へと流した言葉であっただろうか
「神を、閉じ込めるか。
閉じ込められた神が何故、人に安泰をもたらすのか。
神がいないからこそ、安泰が訪れるのか
……詮無い事であるな」
どこかの記憶では、どうであったのか
この祀りの原初。神事たる起源。只でさえ、神と人との縁が太いこの地にて。
まだ今よりも尚、神が身近であっただろう古にて。
神達は、今に語り継がれる様に、ただただ陽気な神であったか。人が神をそう定め、信仰したからそうなったのか。
アラミタマだからこそ、良き神であると信仰し。
徳をもたらすと伝えられるは、このお国にて良くある事であるそうな
>>51 キキョウ
キキョウの言葉に、アヤメはキキョウの話や皆の話と自分の話を天秤にかける。
自分のことを話すのは、いやいや。もともとこれは必要と思っていたこと…
「そこは一緒に呑みながら、お互い様といきましょう?」
そうしてお手伝いの女性にも声掛ける。
>>39 リェン
「そこの方、ちょっとこれから女子だけで集まろうと思うの。場所を見繕ってはいただけないかしら?」
「……ふむ。何やら楽しそうな事を」
おなごたちの姿をみとめると、女子会、やらなんやらの声が風に流れて耳入る
「おのこのワタシは、さっさと他へ行った方が良さそうであるな。
空樹はいらんしおりません」
誰かに姿を見られていたかもしれないが、からころ何処かへ行っただろう
>>72 リェン
「ありがとう。」
>>69キキョウ
「さぁ行きましょう。皆にも声を掛けきゃ。」
そうして近くにいたであろうセツとレイと。
お寝坊してきた>>49ヤヨイまで残らず誘うだろう。
>>24 ヤガミ
「@について、いくつか思い付く事としては
1.千代が狼様で隠蔽したかった。
2.そう思わせる事で夜長を閉じ込めるのを遅らせる。だろうか。
俺としては1を強く見ている。性格故、と言われればそれまでだが、千代があそこまで激昂したのは焦っていたように見えてしまってな。前に閉じ込められた、セイヤと松風殿があっさりとしていた分、というのもあるが。
Aはヤヨイがニンゲンであるのは素直に喜ばしい。だが、恋仲の線を幼子に対して考えねばならないのは…ちと、きついものがあるな。
幼子は、守られて然るべきだろう。恋をするなとは言わないが…流石に恋仲と呼べる程になるには早くないか?
Bは昨日と同じく【アヤメ】。理由は昨日と同じ。似た理由なら【セツ】。
セツは掴み所がないからな…話は幾らかしているが、真意が読みづらい。彼女が狐の線もこのあたりで追うべきだと、そう思った。」
>>24 ヤガミ
「Cは【キキョウ】と【ナナクサ】。
キキョウは昨日と同じく。
ナナクサは…野暮だがキキョウと仲睦まじいしな。先日に比べて発言が伸び始めたのも気になる。
狼様なら昨日から言わねばおかしいが、狐様や恋仲なら人数が減ってきて焦っているようにもとれる、とは。
俺は恋仲が男のみという固定概念に囚われるのはおかしいと思う故、どちらからとは言わん。
強いて言えば、恋仲相手に現を抜かして、言葉数少なくなっていてもおかしくない気はしているが。
Dは…俺にとって難しい質問だな。俺にも初恋ぐらいはあるが。
……この中で、だろ?……アヤメだろうか。会話していても楽だし、器量もいい。それ故に、邪推してしまう事は申し訳ないが。」
カラコロカラン…カラコロロ……
アヤメの誘いに女子たちは、神楽殿へと集まった。
姿の見えないヤヨイには、誰ぞ会えばここに来るよう言伝頼み。
とくとくとくと甘酒注ぎ。
こくんと一口飲んだなら、
さぁ始めましょう、始めましょう。
女子会とやらを始めましょう。
>>53 レイ
まるで運命が笑うようで憎く思う。
子供に夢を見せられる点では、僕は神より優れている。
「やるじゃないか、レイ!
く、はクローバーのくでな!!外国じゃ幸せの象徴なんだ!羨ましいな!ああ、羨ましいな!」
焦り取り繕う。
神よ、お前の尻拭いをしたんだからな。貸1だぞ。
そういえば、と思い出したように懐から押花にした四葉の栞を取り出す。
あとついでにヤケクソで1000円を箱に突っ込む。
*04大吉**14末凶**10末小吉**11凶**07吉*
*08半吉**10末小吉**10末小吉**07吉**08半吉*
「このクローバーの栞と、この中で好きなおみくじと交換してくれないか?
つまらぬ物書きを助けると思って、どうだい?
この大吉ってのがオススメだぞ!」
頼む、大吉よ。罪悪感を濯いでくれ。そこにいてくれ。
はあ……面倒ごとに巻き込まれっちまったなあ。
先に考えてることをちっとばかし書いとくかあ。
『
@ミゲツくんを狙った狼さまの狙い
→千代の結果を見せたくなかった、ってえのが順当なとこだろなあ。千代が狼さまだったかどうかはわっかんねえ。どっちにしても、結果を見せたくないって思うだろうからなあ……
Aヤヨイちゃんの結果から思うこと、懸念事項
→すまねえ。
B今日占ってほしい人
→ナナクサで頼まあ。
理由なんだが……ずーっと読めなくてわっかんねえから、もう蔵へ行ってくれ、って思ってたんだがよ。ミゲツがいねえんじゃあ、もしナナクサが狼さまでもわからねえからよ。怪しきは蔵へ、から怪しきは占いへ、と方針転換、ってえわけだ。
C今日閉じ込めたい人
→アヤメで頼まあ。
理由は、どっちかってえと狼さまじゃなさそうで、お狐さまでありそうなところ、ってえ選び方よ。お狐さまは子どもじゃあなかったが、人当たりのいいやつに憑くんじゃねえかなあと思ってよう。
』
アヤメと共に神楽殿に入る。
狐の嫁入り様が舞唄っていた場所。
どこかひんやりとした空気を感じる。
背筋に寒気が走る。
ぎゅっ、と羽織を胸元に寄せる。
「何するの?」
手を繋ぐアヤメに不思議そうな眼を向ける。
ん、待てよ……さっき書いた紙、恋結ばれたやつらのことなーんにも考えられてねえじゃねえかあ。
アタシとしたことが、やっぱ慣れねえことはするもんじゃねえなあ。
……しっかし、アヤメもアヤメで男にも女にも好かれそうな雰囲気を醸してやがる。
希望はそのまんまにしとくかなあ。
ふふんふん
今日の夜ごはんは〜炒飯スルカナ
屋台の材料借りればイケる、炒飯ツヨイ
串肉のお肉イッパイ使った肉炒飯
カロリー?気にシナイナイ
アト、女子会だし、あまあまのモノ……ゴマ団子デモ付けよカナ
「そっか…ミゲツさんが。」
掲示板には誰かが書いてくれた今日の出来事が張り出してありました。
「千代おねえちゃんが憑かれていたかどうかはわからなくなっちゃった。でもこれで空樹さんを守ることに専念できる…言い方は悪いけど…。」
「ぼくに神さまが憑いてないことを空樹さんが調べてくれたから、残り十人の中に最大であと四柱の神さまがいて、お役目がある人と占ってもらった人を引くと、五人の中にあと三柱と、いたとしたら恋人がふたり。誰かを選べば何かには当たるはずだけど、出来れば恋人になってる人を選びたい…のかな。」
誰を選べばいいのか…それが問題なのです。
これはきっと、彼女がおかしな誘いをする前のこと。
未だ貼り出されないミゲツの結果に、嫁入り様と彼のことを考えながら。
アヤメは今日もヤガミに向けてと筆を取るのでした。
✎____________
@ミゲツさんを狙った狼様の理由
花守人の少女に狼様が憑いていたかは、今となってはわからぬお話。どちらかといえば。空樹さんを誰かが用心棒していると思い、狙いやすいミゲツさんという方が考えやすく。夜長さんが見つかってしまっている今、狼様は焦っておられることだと思う。もしくは。少女の正体が分からず、焦ったあたしたちの反応を楽しみ見るという狙いもありそうかしら。
Aヤヨイちゃんの結果から思うこと、懸念事項
レイちゃんのお友だちでまだ小さな子を、蔵にと考えなくて済むのはやっぱりホッとする。
ヤヨイちゃんとレイちゃんが、隠れて仲良くしていたならば。それはとても微笑ましいことで、気にする必要はないと考えているわ。
____________✐
>>79 レイ
レイと手を繋ぎ、神楽殿へと足を踏み入れる。
今までいたどの場所とも違う、どことなく神聖なその場所は。主を失い、寂しく静まり返っていた。
「レイちゃん寒い?大丈夫?」
ふるりと身震いをする子に大丈夫かと声をかけ。
「うんとね、あたしこれ好きだよ、あの人好きだよ、ってそういう話し。」
問いには優しくこう答え。
部屋の隅にそっと明かりを灯した。
>>24>>35ヤガミ
「さて。
✏️ーーーーーーーーーーー
@千代嬢を狼さまと思わせたい。或いは隠したかった
ふむ。千代嬢が狼様憑きであったとして。残る狼柱は、夜長殿のみと言うことになる。
千代嬢狼憑きが露見すれば、狼様達は手詰まり。ならば、もうお一柱おると思わせておいて閉じ込める手順を遅らせる、はあるが。
正直な話、夜長殿の姿が見えん事も鑑みるに、それは薄いな。千代嬢は狼様憑きは薄いのではなかろうか。
そうなると、千代嬢が狼様だと主張している者は誰になるかなにはなるが。
最悪な所になると、夜長殿を最後まで残す手順となってしまいそうだな。
女子会に誘われる前、自分の考えをまとめた紙を、掲示板に貼っておきました。
✎*。──────────────────
@ミゲツくんを狙った狼さまの狙い
『昨日蔵に閉じ込めた千代ちゃんが何者なのかを知られたくなかった……っていうのが一番しっくりくる狙いやと思うよ。
もし狼様でも、そうじゃなくても、あの子を攫うことでこの中に狼様がおりはるんか、それとももう蔵の中にいはるんか、分からんようにできてしまうもんね。』
Aヤヨイちゃんの結果から思うこと、懸念事項
『お狐様や狼様やなくて良かったなぁと思うよ。疑って閉じめるって事をしやんで済んだんは良かったんとちゃうかな。
恋仲に関しては…うーん、どうやろか、ちょっと微妙な気はするんよね…』
B今日占ってほしい人
『もう、大分と絞られてきてしもうたね。
消去法でって話になると自然とこうなってしまうんやけど、【占って欲しいのはソウビ】かなぁ。次いでアヤメちゃん。お狐様が隠れるんやったら有り得そうな所かなぁてね。』
C今日閉じ込めたい人
『今日の狼様の狙いを見て、もし千代ちゃんを狼様やと仮定するんやったら、【閉じ込めるのはナナクサさん】かなぁ思うよ。恋仲かもしれんし、お狐様かもしれん。どっちを懸念しても、この人が思い浮かんでしまうんよね……』
──────────────────✐*。
A正直な話。お子は、純粋に楽しいを楽しいとしおるからな……。良い事であり、何も責められる事ではない。ワタシの目が節穴であった。
こうなると、ふむ。狼様とお狐様は、仲間内でこっそりひそひそ楽しんでいる話でもしておるか。
全力で楽しんでおると怪しまれからと、そうは見えないように振る舞っておるのか
Bうーむ
【キキョウ嬢かアヤメ嬢。ソウビ殿】
いや、お三方ともに、楽しんでおるんだろうがな
キキョウ嬢は懸念枠。アヤメ嬢は念の為と言った所よ。
アヤメ嬢の方が良いか、とは思うが、お狐ぽいか?はキキョウ嬢なのかな
ソウビ殿は、うむ。皆から慕われておる。ワタシも頼りにしておる。お手引きされやすくなってはしまうが……。
なればこそかな。強くは言わん
C【ナナクサ殿かセツ嬢】
お狐様よりも、狼様かと思われるものを閉じ込めるべきなのは確かとして。
下手にお狐様を閉じ込めてしまうと、色々数が合わずに考えることが多くなってしまうからな。
感覚、ではあるが、お狐様より、狼様かな?と思われる方を
D誰も選ばんし、そもそも選べるお役目では無い。
……花嫁殿との恋仲を疑う者もおったのかもしれんが、あの子はワタシの虜であっただけ。そう言う仲では無かったのは、今日で良く分かったであろう。
愛いくは思っているが、な。
✏️ーーーーーーーーーーー
>>85 セツ
さて。何から話そうか。
アヤメからの話始めを待つ雰囲気に、セツに問うた時とはまた、違う緊張感を持つ。
>>81 リェンが持ってきてくれた胡麻団子をもぐもぐと食べながらうううん、と頭を回す。
(あ。これ美味しい…甘くてもっちもち…)
「えぇっと、そ、ソウビって、あんな(表情を読み取りづらい)顔はしているけど……い、いい人…よね…案外…すごく……。」
最後の方は、消え入りそうな小さな声で
なんとも締まらぬ、切り出し方をし始めた。
>>93 アヤメ
「な、なにをいきなり言い始めるかと思ったらよう!
あんのちんちくりん、どういう仲もこういう仲もありゃあしねえよ!」
さてさて女子会の最中に。
新たな材料は果たして手に入ったのか。
ううんと頭を悩ませながら、宿題の続きをしたためた。
✎____________
B今夜空樹に見てもらいたい者
【キキョウ】【ナナクサ】
恋してる人を占っても、憑いていなければ二度手間になってしまうから、恋仲の可能性は低いけれど、憑いている可能性が拭えないならこのふたり。
どちらかといえば、キキョウさんはお狐様寄りかなって。
C今夜蔵にと思う者
【ソウビ】【ナナクサ】
残った中で恋仲の線を追うなら、やっぱりソウビになるのかな、なんて。
ただ、告白が上手くいかなくてそもそも恋仲になっている人はいないんじゃないかな?とも少し思い始めてもいて。それでも追うなら、やっぱりソウビになるのかな…いやだけれど…。
ナナクサさんとキキョウさんで考えるなら、ナナクサさんの方が怪しいのかなって、人との距離を考えている方…。それに、なんだかんだ一緒に呑んでくれたキキョウを選ぶのは忍びなくて…。
____________✐
>>94 セツ
せやねぇと頷くセツに
まるで首振り人形のようにこくこくこく、と首を縦に振る。
「あたしが誤解しそうになった時も、きちんと謝ってくれて…レイちゃんにもすごく懐かれているし、それに…帯も……。」
そこで >>50ソウビ
半ば強引に借りてしまった帯を、一言の嫌味だって言わず、あまつさえ。お洒落だな、なんて褒めてくれた彼のことを思い出す。
(あのときあたし、ちゃんとお礼言えていたかな…。)
そこまで言ってまた恥ずかしくなり、
>>レイ
「ね、ねぇ?レイちゃん。ソウビお兄ちゃん優しいよね。」
と、子どもに話しを変えつつ。
彼女はどう思っているのだろう、と。
ちらりとセツの様子を伺った。
>>95 キキョウ
「あのセイヤッっていう掛け声ね。遠くから聞いていたけれど、よく響く声よね。たしかに胸のことを言うなんてだめだけれども…それくらい仲が良いとも言えるかしら?」
と言ってにこりと笑う。
「それとも……キキョウは、あの物書きのナナクサさんみたいなちょっと寡黙な方のほうが好きだったりするのかしら…。」
〔ヤガミはそうっと顔を上げた。ふう、と溜息を吐く。自分の身の回りにある気遣いの品々を見て、少し気持ちが楽になった。
後でお礼を言いに行こう。そう思いながら、また仮の方針を発表する。〕
>>all
お待たせしました。
塞ぎ込んでしまって、すみません。
女子会をお楽しみの方もいらっしゃるので申し訳ないですが……仮の方針を発表します。
掲示板にも貼るので、確認をお願いします。
まずは占いの候補
【ソウビさん、アヤメさん、セツさん】
閉じ込める人
【ナナクサさん】
何か反対意見などあれば、また教えてください。
>>98 アヤメ
「と、とにかくあいつとはなんもねえよう!
仲も別によくねえし、その、あれだってえの!
それに比べて、ナナクサは静かでいいよなあ。あれで見た目もシュッとしてやがるからよ、人気あるんじゃあねえのか?」
「何処かで狼様目が高い者を閉じ込めた方が、と言ったが、千代嬢が狼でないなら、寧ろ占いできっちりと狼様を見つけて、閉じ込めていく手順を把握出来る方が良かったのかな
まぁ、ふと思っただけのことだがね」
>>102 キキョウ
「ふぅん。たしかに遠目で見てもしゅっとはしていそうだけど…。キキョウはそういうのが好きなの?めがねとか。でも夜は幾分も…」と言いかけて、はたとレイとヤヨイの存在を思い出し口籠り。
>>レイ >>ヤヨイ
「ふたりはナナクサお兄さん、どんな風に見える?」
>>97 アヤメ
首が取れるのではと心配になるくらい縦に振るアヤメに、くすくす笑って。
「小ちゃい子と仲良くできるんは、あの人のええとこよね。元々の面倒見がええんやろうねぇ。」
レイに視線を送りつつ、頷きます。
そして、アヤメの帯に視線を移して。
「それ、ソウビの帯なんやっけ。綺麗に巻いてはるねぇ、さすがアヤメちゃんやわ。」
折り重なり、お洒落に巻かれた帯を見て感嘆の声をあげました。そして、はたと思い出せば、
「せやったわ、…ふふ、アタシにかっこつけた後にアヤメちゃんに帯取られてもうたんよねぇ。」
口を滑らせ、彼の事を可愛いと言ってしまった後。セツに睨みをきかせ宣言したものの、周りの圧に流され流され帯を取られた姿を思い浮かべて、またくすくすと笑いました。
そして、レイの言葉に相槌をうちながら、
アヤメから送られた視線の意味には気が付かず。目が合えば、どないしたん?と小首を傾げました。
〔ヤガミは、反対意見が聞こえてこないことを確認して、掲示板にある『仮方針』の『仮』に二重線を引いた。〕
特に反対がないので、このままいきます。
夜長さん、大丈夫かなぁ……
〔ヤガミは、まったく姿の見えない夜長を探してきょろきょろと視線をさまよわせる。
狼さまが憑いているという判定が出てからというものの、なかなか彼と話す機会を持とうとすることができていなかった。
仲間外れにしてしまったようで、申し訳ない、という気持ちが募る。自分に余裕がなかったというのは、言い訳だ。〕
「露店商殿、おられたか。善き哉
狼憑きであるとは言え、ワタシのせいで祭りを楽しめない、と言うことになっておったなら、流石に心苦しかったからな
鳩のイタズラは難儀である。
可能であれば、最後まで楽しんで頂きたい所だ」
>>108 セツ
時折くすくすと笑いながらも落ち着いた口調で話す彼女に、自分にはない大人の余裕を感じ、なんとも言えぬ気持ちになる。
改めて彼女を見れば、派手ではなくともきちんと整えられた顔立ちに、紅が上品に乗っており。口元にある黒子がまたなんとも、彼女の美しさを彩っている。
ふ、と合った目に。聞くならばもう今しかないと。
「セツさんは、気になる方とかいらっしゃらないんですか…?その、ソウビとも、仲良さそうでしたし…」
ちりん、と鈴の音が 記憶の中で凛と鳴った。
……ナナクサさんの姿が、見えないな。
〔自分で方針を下してしまったのもあり、罪悪感が募る。慰めにもならないかもしれないと思いつつ、さらさらとナナクサへの手紙を書き残すことにした。
直接渡すことはできないので、掲示板の下にでも。蔵に行くまでに気づいてくれるかはわからないけれど、置いておこう。〕
――――――――――
ナナクサさんへ
今回は、このような決断をしてしまいすみません。
ナナクサさんのことを信じたい気持ちはあったのですが、どうしても疑心の心を捨てることができませんでした。
ナナクサさんには、今年のこのお祭りで話しかけてもらえて、見知らぬ人と話すことに対する緊張感を解いてもらえた、と感じています。
貴方にとっては何でもないことかもしれないですが、僕は少々安心しました。
ありがとうございました。
って、なんだかこれだと永遠の別れみたいになっちゃいますね。それは違いますね。
蔵でどうか、楽しく過ごしていてもらえればな、と思います。
また全てが終わったら、お会いしましょう。
ヤガミ
――――――――――
今日は早めに、寝ようかな……最近いつの間にか寝落ちていたし、今日はちゃんと寝所に行こう。
皆さん、おやすみなさい。
〔ヤガミは誰にとも言わずにそう呟くように言うと、静かに寝所に向かい、眠りについた。〕
「ん。一つ考えた。
ナナクサ殿は、恋仲の者はおらんのではないかなと。
おったのであれば、もっと自身を大事にしたであろうし、今の時分になって、庇おうとする者もおらんかったからな
いや、今更言って詮無い事だが。
それとも、あきらめて恋仲の者と逢瀬の真っ只中であったりするのか
……女子会とやらの最中にて?
まぁ、時を見計らって、逢瀬の時間を作り出すが恋仲どもの醍醐味ではあるか」
「ま、ワタシもいつお手引きされるか判らん身だ。
掲示板に書いておくから、思考の練鉄にでも使っておくれ
後な。狼様の。
そも、もう既に一柱見つかっている手前で、ミゲツ殿を襲ったのは。かなり悠長に過ぎよるよな。
そこを考えると、やはり最初のお手引き無しは、ワタシを引こうとして失敗した、であると思う
烏丸殿を引くのを挟んでるのを見るに、守り人や恋仲の者を狙った意思はあろう。
だとすると、狼様は昨日ヤガミ殿の指定に入っとらんかった者かな、とかは思うよな。
ワタシが引き当てられん事を願って、は危険が高過ぎると思われるし」
「とは言え、ソウビ殿も、ワタシがおらんくなった時に。
皆から大変慕われておる故、もしも何やらが憑いておった時に、逃げられてしまうのではとも思う
セツ嬢は、割と昨日の段階で、ワタシに占われておっても可笑しくなかったとは思うのよな
まぁ?もし?花嫁嬢が、狼であったのならば、面白そうだからと。ミゲツ殿をお手引きするよう、夜長殿に言った可能性はあるのかもしれんが、これはやはり薄かろう」
ふぁぁ。
欠伸をして外を歩く。
神楽殿は少し熱気が増して暑くなっている。
夜風に当たるくらいなら1人でも大丈夫。
姿が見えるように障子も開けてあるし
言いかけて、はたと気が付きます。
そう言えば、語り始めは彼の事。
彼女の語る彼の良さに相槌を打てば、嬉しそうにはにかんで。
彼との思い出を大切にするように、頬を染めて。
あまつさえ、例えに出した名前が彼でした。
段々と、理解してきてしまいます。
あぁ。きっと、この子は、
「………ねぇ、アヤメちゃん。」
先程とは違い、落ち着いた声音で彼女の名を呼びました。──そうして、
「ソウビのことが、好きなん?」
尋ねると目を細め、アヤメのことを見つめました。
@ミゲツさんを狙った理由
千代さんがどっちかわからなくするためじゃないかなあ。
これで千代さんの結果をミゲツさんが見て
狼様だったと出れば
夜長さんと2人が確定しちゃうもんね。
バラしたくないと思うの。
人間って出たら
占われてる私とヤヨイちゃん
閉じ込めちゃったセイヤさん松風さん
拐われちゃった烏丸さん
6人になって・・・・・・(ここで筆が止まっている)
──────────
「うそ・・・
あ、いや、セイヤさんや松風さんがお狐様だったって可能性もあるし、まだ守人さんだって・・・」
ナナクサさんがもし私たちと同じなら?
今日閉じ込められる事も反発せず、消えていってしまった。それは神に憑かれてないから?
鼓動の音が早くなる。
最悪の事態に気付いてしまった。
ソウビさんと、アヤメさん。
2人とも人間という事はなくなってしまうのでは・・・と。
深呼吸をする、
あくまで最悪の場合だ。
2人が村人の可能性だってある。
あるんだ。
>>128 >>129 セツ
もう何杯目になるかもわからぬ甘酒を飲みながら、セツの話しを黙って聞きつつ、頭の中ではぐるぐると思考が回りつつ。
(ほら、やっぱり、セツさんもソウビが…。あれ、ソウビって幾つ…セツさんは確か21で……えぇと……)
そこで自分の名を呼ばれ、はたと、思考の渦を停止させ、セツと目を合わせると、
セツ「ソウビのことが、好きなん?」
予想していなかった展開に、ぱちくりと目を瞬かせ。頬は真っ赤に染まりあがり……
「ふぇっ、あ、あたし…!?」
慌てふためきつつも、もう誤魔化しは効かぬものだと。
「……好き…なんだと思う……」
素直にそう白状し、手もとに残った甘酒をごくんと一気に呑んだなら。
(あれれ…)
普段なら、アルコールの入っているのかいないのか、こんな幼稚な飲み物で酔うことなどはあり得ない彼女であったが。いかんせん、呑みすぎに、興奮に。
天井ぐらりとまわりだし、最後に見たのは驚いたセツの顔であったのか。ばったんきゅうぅとその場に伏せ眠ってしまったようだった。
セツの問いかけに、アヤメの顔は真っ赤に染まります。あわあわとする姿が、しかし一変して落ち着いた声音に変わります。
自分の気持ちを白状するように。
「……そっか。」
セツは、ひとつ呟いて。
瞬間、バタンとすごい音。
「……えっ?!アヤメちゃん?!」
見れば、倒れたアヤメの姿がありました。慌てて傍に駆け寄れば、どうやら眠っている様子。
「はぁ……驚かせんといてよ……」
安堵と共にため息をひとつ吐けば、外を見て。もう夜もだいぶ深けているのだと感じました。
「…おやすみ、アヤメちゃん。」
隣で眠る彼女の髪を撫でれば、自分はもう少しと。甘酒を飲み進めるのでした。
ふ、と目を覚ました。
月の上り具合で時間を確認すると、急いで掲示板の元へと向かう。人の気配はない、朝方にも近い夜中だから当然だが。
ヤガミが手紙を残してくれているのに、自分が返事出来なかった事を反省し、小さな紙を貼る。
>>101 ヤガミ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈✎
心得た。
昨日はすまない。気絶するように眠ってしまっていたらしい。
もし、明日に俺がいるならあんたに直接謝罪させてくれ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈✐
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