【ハマチさんの日誌より】

名誉駅員のぺるがお星さまになりました。
あまり姿を見せなくなった時から、お別れの予感がしていましたが、こんなにも早くその時が来てしまうなんて思いもしませんでした。
今でもぺるがひょっこり駅に戻ってくるんじゃないかと思っていますが、それはかなわない事だと認めたくない…。

ぺるに恩返しがしたい…。
せめて、最後にぺるが駅に現れた時に戻れないかな…
もし戻ることができたら…。

【ある日のハマチさんの日誌から　その２】
ここがキミの一番のお気に入りだったんだな。
いい景色だなあ…。ここなら墓地全体が見渡せて…。
ほんとにお前は幸せ者だよ。みんなから愛されてさ…。
だから、これは『私たち』からのキミにできる最後の恩返しだよ。これはキミが生きたことを忘れないための証。

だから、これからもここで見守ってほしい。ここならいつでも会いにこれるから…。
でも、たまには駅にも顔出してもいいんだよ…。

じゃ、おやすみ…私たちの愛しいぺる

　　　　　　　　　　　ハマチさんこと浜チェルシ

ぺるチャン

私が貴方に会ったのは、もう随分前のことに思えるワ。
初めて会った時、貴方は何時の間にか傍にいて、ぺろりと頬を舐めてくれたわネ。
あの時は吃驚したワ。
けど、何だかとても優しい気持ちに満たされた。

もう、ぺるチャンと会えなくなっちゃったのは残念だけど、ぺるチャンと過ごした時間は、忘れない。

あちらでも、色んな人達と楽しくやってると嬉しいワ♪

出逢えて良かった。
ありがとう、ぺるチャン♪

【とある手紙からの一部抜粋】

フリードリヒへ

これを読んでいるという事は、きっともう僕はこの世にいなくなってる時だと思います。
沢山、沢山、沢山、思い出をくれてありがとう。
フリードリヒが、沢山、僕の為に苦労をしたこと。
僕に心配をかけない為に、色んなことをきっと秘密にしてるんだろうなってことも知ってるよ。

その為に、フリードリヒはそうじゃないって言うと思うけど、フリードリヒの幸せを犠牲にしてるんだろうなってことも、薄々分かってた。

だからね。
僕は沢山、フリードリヒによくしてもらえたから。
今度は、自分自身の為に生きて欲しいんだ。

僕のことを忘れて、なんては無理かもしれないけれど。
でも、出来たら僕のことを忘れて、フリードリヒ自身の幸せを探して欲しいんだ。

今まで、ありがとう。
大好きだよ、フリードリヒ。
幸せに生きてね。

ココ