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>>57 クロエ
「…………」
言葉は見つからない。暫く、二人の間に沈黙が落ちた。ただイグニスはその腕を話すことも出来ず、佇んでいた。
「………………俺と勝負しろ」
>>59 クロエ
イグニスはゆっくりと唇をあげた。
「……立ち会いも、見学も、今回はいらねえ。そうだろ?」
そういって、クロエに向かってコインを投げる。
>>61 クロエ
「……俺からだな」
イグニスは静かにつぶやく。
「俺はガーネットの騎士、イグニス。今度こそこの宝石に違えない!」
ガーネットの意味は、勝利。長剣を掲げ、高らかに宣言した。
両足に力を込めると、イグニスはクロエに向かって真っ直ぐと走り出した。
イグニスの戦い方は二刀流。リーチが短い代わりに、速さに分がある。
まず、最初の一閃。右手で操る長剣をストレートにクロエに繰り出した。
2(6)
>>61 クロエ
「……俺からだな」
イグニスは静かにつぶやく。
「俺はガーネットの騎士、イグニス・アッカード。今度こそこの宝石に違えない!」
ガーネットの意味は、勝利。長剣を掲げ、高らかに宣言した。
両足に力を込めると、イグニスはクロエに向かって真っ直ぐと走り出した。
イグニスの戦い方は二刀流。リーチが短い代わりに、速さに分がある。
まず、最初の一閃。右手で操る長剣をストレートにクロエに繰り出した。
5(6)
>>62 イグニス
間合いを図るようにじりじりと、二人の騎士は向き合って互いを睨んでいた。
クロエは相手の胸にしっかりと刻み込むように、強い意志にでもってその声を張り上げた。
「アメジストの騎士、クロエ・ド=ベルティエ。この身はサリーナに捧げしもの──必ずやその宝石に打ち勝ってみせる」
その距離が半分ほどになった時、イグニスが走り出した。真っ直ぐにクロエの懐に飛び込んでくる。
クロエは背に佩く大太刀を振り上げて、向かってくるその一閃を受けた。
ガキン、と金属同士がぶつかる音が辺りに鳴り響き、打ち合わせた剣が長剣の上を滑る。その曲線に沿って大太刀を回し、腹にある鎧の継ぎ目に向かって一撃を落とした。
胸が高鳴る。その瞳に熱が浮かぶ。嬉しいのだと。楽しいのだと。目の前の男を睨め付けながら、クロエはその高揚を体全体で感じていた。
6(6)+1
>>62 イグニス
間合いを図るようにじりじりと、二人の騎士は向き合って互いを睨んでいた。
クロエは相手の胸にしっかりと刻み込むように、強い意志にでもってその声を張り上げた。
「アメジストの騎士、クロエ・ド=ベルティエ。この身はサリーナに捧げしもの──必ずやその宝石に打ち勝ってみせる」
その距離が半分ほどになった時、イグニスが走り出した。真っ直ぐにクロエの懐に飛び込んでくる。
クロエは背に佩く大太刀を振り上げて、向かってくるその一閃を受けた。
ガキン、と金属同士がぶつかる音が辺りに鳴り響き、打ち合わせた剣が長剣の上を滑る。その曲線に沿って大太刀を回し、腹にある鎧の継ぎ目に向かって一撃を落とした。
胸が高鳴る。その瞳に熱が浮かぶ。嬉しいのだと。楽しいのだと。目の前の男を睨め付けながら、クロエはその高揚を体全体で感じていた。
4(6)+1
サリーナの歴史を語り終わり、砦の外に行く。
ウィアの張った結界に片手を置きながら、外に居るだろう騎士達に向け、声を張った。
その声は、結界に響き、波紋を作った。
「聞け!我が騎士達よ!
じきに全てカタがつくだろう。全ての処断は、この場で、この王子ファルス=サリーナの名のもとに行う!
神聖なる儀にて、多勢の介入は不要!
ついては、《ガルセウヌ、ダレン、アルベルト、ローラン》この4名のみ残り、後の者は城へ帰還せよ!
ここにいないものがいれば、明日までに連れてこい!
ガルセウヌ、息災か!
無事ならば、そちら側の指揮を任せる。
新人騎士、並びに異種族と発覚せし者は一人残らず留まるよう!
スパイ疑惑のある者にも逃げられぬよう気をつけよ!
>>64 クロエ
「───はぁっ」
体を捻る。クロスさせた長短二振りの剣で、その重い太刀を受け止める。
刃を返すと一旦体を引く。バックステップで距離を取るが、まだ金の瞳は戦意を失わない。
イグニスは長剣を放り投げた。騎士の誇りを忘れた訳では無い、けれど。
アッカードの家に入り、騎士を目指した時から、イグニス・アッカードの武器は二刀流。──けれど、そのごく本流。かつて、ただのイグニスが、復讐の為に磨いた剣はこのごく短い剣ひとつ。
逆手に構えた短剣と共に再びクロエに近づくと、イグニスは高く跳躍した。狙うは彼女の首元。
獲物を追う瞳が、ギラギラと光っていた。口角が、意識の外で上がる。
懐に飛び込むとイグニスは一息でクロエに短剣を突き出した。
「解りました。その様に」
王子からの指令を聞き、即座に動き始める。
実際、悪魔に取り付かれた騎士を城に移送する必要も出ていたからだ。
幻覚によって騎士すら不覚をなすのなら、寧ろ数は少ない方が良い。
今頃城にて情報操作をしているであろうアルベルトと、ローランを呼び出す為にも丁度良いだろう。
「ゲホッ
聴いたなおまぇらぁ!!!!
王子からの勅命だぁ!!
……フッ、まぁ、この場を去ろうとする者は今更、一人もいないと思うがな。
スパイの奴に関しても、少なくともこの森からは出ていないだろうしな」
「エレノア!そこの二人を頼むぞ!
クラウヴィス!道中悪魔と遭遇しない様に慎重に戻れよ!物資は出来るだけ置いていけ!
分かっているとは思うが、内容については他言無用だ。喋れば俺が斬ると思えよ」
ガルセウヌの部下達は、即座に準備をし、城へと戻っていっただろう。
[辺りを見回したけど、イグニスもいないし、ソラとユーディトが困ってたので、カンタンに野菜炒めを作った!あり物ですぐごはん作れるあたし、お嫁さんにしたい騎士ナンバーワンでは!?]
おまたせ!!野菜炒め作ったよ!もうちょっと欲しかったら、テキトーに増やすね〜!
タマゴがあるから、玉ねぎや干し肉入れてオムレツでもつくろっかな。
あ、一応宣言しておくけど、投票は【クロエに合わせておく】ね。
タイガーアイ ミズリは、アメジスト クロエ を投票先に選びました。
>>66 イグニス
「っ………」
重い一撃が軽やかに返される。距離を取ろうと地を蹴るイグニスを、クロエはその双眸に捉えながらも深追いはしない。
エルフの血を継ぐ痩身の女は腰を落とし、手に持っている曲刀を斜めに、鋭角に両手で構えた。
毎日薄暗い屋敷の中で机に向かって本を開いた。戦術、武器、立ち回り。その体に対応しきれないものはすべて知力で補った。
───来る。投げ出された剣は一瞥するのみで、クロエは短剣を構えるイグニスを、煌々と輝く瞳に映す。
高く跳躍したガーネットをきっと見上げ、月夜が刎ねる刃を横薙ぎに突き出した。
「────。」
イグニスの首筋には長刃が宛てがわれていた。そして、クロエの首にも。
彼が繰り出した短剣はあと数ミリ深く突き出されていれば、確実に彼女の命を奪っただろう。
「ボク一人じゃどうしようもなーい!」
恐らく今日で最後。
そのトリの当番を務めるのがどうして切ったり焼いたりの料理しか出来ない自分なのでしょうか。
厨房から鳴り響く悲痛な声は誰かに届いたのでしょうか。
目の前に広がるのは、今朝炊いたものの結局使う事なく冷ご飯と化した大量の釜の飯。
明日砦から帰るというなら、保存の利くおにぎり…いえ、焼きおにぎりを作りましょう。
準備をしていると、ミズリが手伝いに来てくれている事を確認しました。
>>67 ミズリ
「あ、あ、ミズリありがとう………!!!
おかずは任せていいかな…!!」
強力な援軍に心の底から安堵して、最後の料理当番を務めるのでした。
>>69 ソラ
まっかせて〜!!
こーゆーことなら得意だからさ!!
[鼻歌を歌いながら、オムレツを人数分作る。ふふん、慣れたものです]
ソラは主食をよろしく〜!
>>イグニス
───相打ち。
クロエは剣の構えを解かず、目の前の金色の瞳を見つめていた。ぎらぎらと光るその眼を覗き込んでいた。
鼓動はまだ、激しく胸を打っている。
つうっと鈍く銀色に光る水滴が、クロエの頬を伝う。
終わってしまった。同じ黒狼騎士団の一員として、これがアメジストの石を胸に戦う、最後の試合だった。
これがアメジストの騎士、クロエ・ド=ベルティエの最期だった。
最初の涙がこぼれてしまうと、あとはもう止めどなかった。糸が切れて離れた首飾りの玉のように、涙がぽろぽろと散らばっていく。
静かに涙を流しながら、クロエは笑った。
いつかの手合わせの時のように、その笑顔は曇りなかった。
気づけばもう日は暮れ、1日も終わろうとしている。
空腹に気付き、流石に食事をしようと食堂へと向かう。
途中、王子の号令を聞いて悲しくなる。グラジナは今頃、どうしているだろうか。ひどく扱われていないだろうか。
騎士団を志した仲間なのだ。丁重にとは言わずとも、せめて今まで通り接してあげてほしいと思った。
「…………美味しそう」
朝餉をとっていないこともあり、野菜炒めの匂いにお腹の虫はひどく反応する。合掌をし、食事にありついた。
刻一刻と終わりの足音が近づいてくる。
これでよかった。
黒狼騎士団の誇りにかけて負けるわけにはいかなかった。
異種族と魔法使いは悪しき者。禁忌の存在。
ーーじゃあ俺は何が違うんだ?
ずっと聞こえないフリをしていた小さな心の叫び。
鎖で雁字搦めにして見えない所へ追いやったはずのそれは
いつの間にか耳元にいて今にも鼓膜が破れそうだった。
三角の形に整えられたおにぎりを、片面ずつ焼き上げて焦げ目を付けて行きます。
ある程度の量が出来上がったら、広めの器に焼きおにぎりを並べて敷き詰めていきます。
もう既に食堂では何人かが野菜炒めを食べているようです。
とりあえず、食堂の全員に渡る程度の焼きおにぎりは作れました。早く配膳する事にしましょう。
>>73 ソラ
わーい!!なんか香ばしい匂いがするよー!!
いっただっきまーす!!
[ソラが作ってくれた焼きおにぎりを食べる。うーん!お焦げの風味がおいしーい]
えへへ、ソラありがと!!おいしいよ!
>>+63 グラジナ
分かっている。もう何をしようと負けだっていう事くらいは。
それでも、数日間という短い間でもここまで心が通う、志を共にした仲間にそんな顔はしてほしくない。
優しく抱きしめられれば、彼の背に隠れて溢れてくる何かを袖で拭う。目を擦るのは少し痛かったが、今はそんな事は気にならなかった。
「…………うん。私こそ……ありがとう、グラジナ。」
そう言って、彼の胸から離れるとにかっと笑ってみせた。
貰って嬉しい言葉を投げ掛けられて嬉しい筈なのに、心は深海に沈むかのように重い。
それでも、嬉しい気持ちには素直であろうと笑うのだった。
「………そういえば、ヨルダもこっちにいるんだっけ。
最後なのに、首席だったのに……ううん、だからか。
でも……一目くらいは会いたかった、な。」
明日になれば、すれ違うくらいはあるだろうかとファルスの命を聞いて思った。
>>67 ミズリ
>>73 ソラ
何となく、慌ただしく準備する二人を眺めながら、椅子に座った。
テーブルの上には、野菜炒め、オムレツ、焼いた米の何か……がある。
「今回の遠征は、同じメニューが全くなく、色々な飯を食べさせてもらった。とても良いことだ。
城では毒味係などもいて冷めてしまうし、面倒だからな。騎士団での食事は俺の楽しみの一つなんだ。
こうして、各々の好みや家庭の料理などを知るのも、世間を知る術のひとつだと考えている。
……さてと」
あたたかい野菜炒めを口にする。シンプルながら、柔らかくなるまで火を通してあり、野菜が甘かった。
また、主食の方も。米を食べやすく丸めたものを焼いてある。柔らかく炊きあげた時とは少し変わった香ばしい風味に、うんうんと頷いた。
「うん。美味い」
>>71 クロエ
イグニスが剣を突きつけると同時に、首筋に鋭く冷たい感触がした。
あと、一ミリ。あと、数瞬。それだけの差が、届かなかった。
ああ、適わなかった。そう思って、イグニスはクロエの顔を見やる。
美しいかんばせを、雫が滑り落ちていく。クロエの瞳から生み出されていくそれは、その髪と瞳の色をうつして、まるで彼女の宝石のようだった。
ふと、イグニスは気づく。
あの時。もはや叶わない約束をした時。
イグニスもまた、ひとつ企てをした。
今度戦って、勝った時には、こちらからクロエのことを聞いてやろうと。
クロエのそのミステリアスな瞳が、隠すものを知りたかった。彼女のことを知りたかった。
こんなふうに、暴かれた嘘によってではなく────勝って、彼女の意思で彼女の話を聞きたかった。
自分に、話して欲しかった。
だから、許せないと思ったのだ。
そして今、彼女の頬に、そしてそのアメジストに指を触れてみたくなった。彼女の細い体を腕に閉じ込めたなら、今度は、どんな顔をするのだろう。
それはきっと、まだ名のつかない小さな感情の芽。
結局、どんな結果でも叶わなかっただろう小さな企みと共に、イグニスはそれを殺す。
/*あぁぁぁぁあぁぁぉぁぁぁぁイグソラぁぁぁぁぁぁぁだだぁまぁぁ
駄目だこれ。感情が許容量の限界突破しそう*/
(エクスの反応を見る>>+78)
後輩達に告げる。
「………………。
ちょっと大便でもしてくらぁ。覗きにくんなよ」
そう言い兜を装着し、鎧を身に付け。槍を研ぎ、ガルセウヌは森の奥へ入っていっただろう。
☆中身予想最終☆
クロエ→みをさん
ソラ→ターシィさん
イグニス→はるちゃん
アルバート→凪さん
センゾー→雲居さん
ユーディト→桜飴ちゃん
メロ→るーぷさん
エイダン→もつさん
ヒルダ→えるるん
ヨルダ→からあげさん
スクルド→ゆきっちゃん
ブレイ→ろあくん
ノア→みかちゃん
カリン→みやこちゃん
グラシエラ→杏里さん
グラジナ→もふさん
ガーネット イグニスは、アメジスト クロエ を投票先に選びました。
ウィアの手紙を公開するか迷った。
彼女は、晒しても構わないと言ったが、普通に考えれば、アレには、サリーナ王子である俺の、許されざる過去が書かれている。それは国の弱みとなるもので、公開すべきではない。
事実、子どもの《悪さ》は直ぐに露見するもので。騒ぎになった後、父王には俺の仕業だとバレてしまった。
俺はそれについて、王子としても子どもとしても、とても厳しい折檻を受けた。異種族に与したことを罰するため、王子であることの自覚を植え付けるためだ。
だが俺は、あの、うつろで、儚げな少女のことを思えば、どうしてもあのことを、間違ったことだとは思えなかった。今でも思っていない。
それでも、子どもだった俺は、責苦のつらさに折れた。自らの過ちを認め、父王には許された。
──それが、本当につらかった。心を折った翌日、高熱が出た。そして、あのこと自体を忘れたのだ。おそらく、幼心に自らを守るために。覚えていたのは……父王には逆らってはならないこと、正しくサリーナの王子であらなければならないこと、この2点だ。
子どもゆえ仕方ないところもあるだろうが、こうして思い出せば、記憶を封印した弱い自分が悔しくて仕方ない。
/*
王子挟んじゃったし接続詞忘れてたからめちゃくちゃ呼び捨てにしちゃってるみたいになっちゃったし色々やらかした:( ˙꒳˙ ):
「まったく何です?この結界は。」
藪を掻き分け皆の前に姿を現わす。
いくらボクがナイフを突きつけたからってこんな地味な嫌がらせ、
「お陰で合流に時間が掛かったではありませんか……
ボクの推理が見当違いで本当に天地をひっくり返すことになっていますし。
まあ、どのみち一物を抱える者たちを全て排斥できそうなので何よりですね。
これでお兄様に叱られることもありません。」
【ヴォレモスの悪魔】
森に入り、先へ進む。
進むにつれ。進むにつれ。悪寒が。腐敗臭が。鳴き声が聞こえてくる。
闇が広がる。夜の森は、闇そのものを抱く。
臭いは道標だ。だが、その道標は何へと続く物だ?
光が見えた。いいや、光?あれは光か?或いは森の闇よりもより暗いからこそ見えたのかもしれない。
ーそこには、"悪魔"が顕在していたー
まるで騎士が来るのを待っていた様に。
伝承による姿。蒼き焔を見にまとい。黄色く光る三つ目で巨漢の騎士を見る。瞼も無い、見初められただけで、胸を揺さぶる目。
三つの口には極小の牙が幾万と生え。人を嘲笑う様に汚くぐねうごく。
山羊の脚が、三つ指と共に大地を抉る。
その姿は五メートル程。周囲の木々よりも低いが、この大きさであれば、もっと目撃数が多くてもおかしくはないはずなのに。
烏の鳴き声が、不吉の音楽を奏でる。鳴いた傍から地に堕ち、しかしてそれでも泣き止まない烏ども。
狂狼の騎士は、巨大な"悪魔"と対峙した
それでも、どこかにウィアの影は張り付いて居たのだろう。遠征中、異種族と交戦しても、どうしても子どもに手をかけることはできなかった。
何かと理由をつけて見逃した。それは、正しいこともあり、正しくないこともあっただろう。
父王に逆らうつもりは、無い。
国を治めることというのは、俺が思うよりもずっと酷な仕事だ。それに、幼きころ、政務中でも俺を膝の上にずっと乗せていたというほど可愛がってくれた父にはあまり心労をかけたくない気持ちもある。
全てを正し、理想の国にするというのは、はっきり言って不可能だろう。
ただ……。
先刻のクロエの話を思い出す。
だからといって。『ひと』が、ひとらしく扱われないということが許されていいのだろうか。王族はそれを、当然のことと思ってよいのだろうか。
だが、黒狼騎士団長の、俺は──
そんなことを、ウィアの几帳面な字を思い出しながら、じっ、と考えていた。
手紙のことは、明日、あの結界が解かれたら決めよう。
ーー槍を、抜くーー
【フェンリル】。幾度も騎士と共に戦場を駆け抜けた槍が震えているのを見て、体が震えている事に気がつく。武者震い?いや。
その震えの種類が、久しく感じていなかったものだと気づくと、騎士はまだ闘っていないと言うのに大量の汗をかき出した。
だが、それを打ち払ってこその騎士だ。
人の言葉を解するかも分からない"悪魔"へ、言葉を掛ける。
「よぉ。あいつらは今、もしかしたら柵を越えられるかもしれん所なんだ。この先、成長していく奴等なんだよ。
お前みたいな化け物に、惑わさせる訳にはいかなくてな。俺がここから先に、けしてお前を進ませはしねぇ。
後は私怨だが。
ーーー良くも俺の部下に手ぇだしやがったな、ドグサレめ」
狂狼の騎士は咆哮し、悪魔へと突きかかる。
何重もの鉄板すら貫く槍は、悪魔の胴体を確かに捉えただろう。
2(6)+2
/*
共鳴とかほんとに無理すぎて前半自分がどんなロル書いたのか全く覚えてないのでロルを読む旅にでます……探さないでください……
☆まあ多分、無責任な可愛がり方をするタイプなんじゃないかな父王……無責任に庶子のサテンに会いに行ったこともあるし、他の庶子のとこにもいってそう
>>81 イグニス
「……泣いてなんかいないわよ、別に。」
イグニスと剣を交える度に、クロエがそれまで抑えこんできたもののすべてが噴出してしまいそうになった。
太陽を見ることもなくじめじめとした暗がりに置き去りにしていた心は、彼といると雲間を洩れる陽の光を浴びたような心地がした。
五歳も年下のはずの彼の手のひらは、とても温かかった。
クロエは両手で顔を覆って、しばらく泣いた。月に似たその瞳は、クロエを見守ってくれていただろうか。
胸にわずかに芽生えた感情は、きっと吐露すべきではない。
今日、クロエの祈りがたくさん詰まったアメジストが砕かれる。
その時に、この思いも捨て去ろう。
そして、砕けたかけらを胸にしまって、時折心の引き出しから取り出すのだ。
「いい加減みんなが心配するわ。……そろそろ戻りましょう、イグニス・アッカード。」
涙を拭って顔をあげる。
赤くなった目尻は、きっとこの夜ならば覆い隠せるだろう。
クロエは剣をおさめて、みなのもとへ歩き出した。
ファルス王子のもとへ行って、腰に差した短剣を差し出さなければならない。
"ヴォレモスの悪魔"
HP【???→???】
確かに、悪魔の細身の胴体を捉えた筈の槍は、手応えも無しに悪魔の焔に当たり、そのまま止まる。焔に遮られ、その先少しも進むことは無い。
瞬間に騎士は後ろに飛び退く。
「……魔法か。分かってはいたが厄介な奴め」
"悪魔"は、ガルセウヌを見て何もしない。三つ口がただ、嘲笑う様に歪むのみ。
烏の鳴き声。強烈な腐った臭い。
「くせぇ。ちゃんと風呂はいってんのかクソが」
動揺は見せない。心の弱味が、悪魔に取りつかれると知っているからだ。
生半可な攻撃では効かない。それを直感する。
☆父上のやり方は間違っている!!父を退け、今すぐ俺が国を執る!!!
と、いうほど家族に対して非情になれない。
せいぜい、父王が引退したらきちんと制度を整えられるよう、今から準備をせねばならない、程度に思ってる。
その間虐げられる民は緩やかに減らしたいなくらいは思ってる。
>>+82>>+83ガルセウヌ
「はぁ。バレバレなんですよ、やってる事が。その身体じゃ勝てるものも勝てん」
/*
一瞬でガルセウヌの隣に来る。
これは....と5m程の巨体を見上げる。
*/
「センパイ、これ。退治手伝うんで今から見せる姿、'人'に見せたことないんで内緒にしててくださいね」
そう言い放つ。
ガアアアアアアア!と咆哮を上げる。森全体にもしかしたら響いているかもしれない。
見る見るグラジナの腕と脚の形が変わっていく。
獣の爪、地を速く翔れるであろう獣の脚。
これが本当のグラジナの姿。
身体能力強化と雷の魔法を使える異種族。
巨体の懐に入る。
小太刀に雷を纏わせて切り裂く。
2(6) +2
ならば。
【全力の一撃】の構え。
魔猪を屠ったそれを。かつてはオーガを、ドラゴンを、巨人を屠ったそれを。
「喰らえ。これこそ、我が最大の一撃。
狼の、誇りの牙と思え」
ガルセウヌの口から血が漏れるが、気にも止めず。胸から骨が軋む音が聞こえるが、意識のらちがいに置く。
空を抉る。魔の無い人の身で放たれるものとして恐らく最上の一撃のそれは、"悪魔"へと、恐るべき速度を持っていた。放たれた。
確かに、それは人の身として、非常に強烈な一撃なのだ。
だがーーー悪魔は、ほんの身動ぎもせず、防ぐ素振りすら見せず。頚ごと抉りさるかと思われた。槍は、悪魔の顔に傷一つつける事なく、動きを止め。
そのまま、力なく悪魔の足元へと堕ちた。
"ヴォレモスの悪魔"
HP【???→???】
>>+84グラジナ
「馬鹿野郎!なんで来てやがる!俺の大便でも見たかったのか!」
異形の姿を取り悪魔へ攻撃をしかけるグラジナへ、ガルセウヌは叫んだ
>>+86+87ガルセウヌ
「阿呆が!見殺しにするわけなかろう」
悪魔の足元に横たわるガルセウヌを抱えて距離をとる。
>>85 クロエ
「……そうだな」
イグニスはクロエの頭から手を離すと、大きく伸びをした。
「腹も減ったしな」
二人の間に一瞬あった何かは、そうして完全に姿を隠してしまう。イグニスもまた、程よく疲労の滲む体をほぐすと砦に向かって歩き出した。
後輩へ意識を向けた途端、ガルセウヌの視界は暗闇に閉ざされた。
最後に記憶に残るのは、耳に響いた烏の鳴き声
ーーーーーーーーー
「ォアァァアォアアアアア!!!!!!!!」
雄叫びを上げ、ガルセウヌを抱えていたグラジナから無理矢理離れ、悪魔の足元の槍を取る。そして
グラジナへと槍を向け、突っ込んでいった!
肩や服に付いた葉っぱを払いおとす。スカートを右に左にと汚れがないのを確認して。
ヤダなぁ、せっかく会えたのに。
でも、このまんま有耶無耶にはできない…よね。
>>カリン
「カリンちゃん、お久しぶりです…といってもわずか数日ですが。
もう、決着が付きます。そして、ボクはカリンちゃんに尋ねたいことがあります。
カリンちゃんもわかっていると思いますが思いますが…このことはカリンちゃんの口から直接聞くべきでしょう。
カリンちゃん、アナタは、裏切り者ですよね?」
カリンちゃんが目を逸らそうとも。ボクは正しく見極めないといけない。
>>+89ガルセウヌ
「ちっ、これは...乗っ取られたか!!」
初日、彼の槍の鋒を見た。
(1度見ておいて正解だった)
ギリギリの所で躱す。
「御免」
槍を携えてる腕を絡め取り、腰で彼の重心を浮かせる。
そのまま地面に叩きつける。
6(6) +2
部屋を出ると、通路を歩くクロエとイグニスの姿があった。
クロエのその凛とした佇まいは以前と変わるところは無いように見えた。
「やあ、クロエ殿にイグニス氏。食堂へ向かうのか?それならば私も同伴…」
…一点だけ違うところがあった。
泣き腫らしたように赤く染まる双眸は微かなランプの灯りに照らされ、白い肌に映える様だった。
夜目が効くのも考えものだ、とセンゾウは思った。
数日ぶりにに見た彼の姿は相変わらずの表情、態度で。たった数日なのに、懐かしさと安堵を覚える。
そんな彼に喜び勇んで話しかけられないのは私が皆を裏切った魔法使いで、彼が首席だからだろうか。
突然の彼の姿に驚いたままの顔をして、俯いていれば話し掛けられる。
……やっぱり、何だかんだで私に手を差し伸べてくるバディには敵わないなあ。とそちらを恐る恐る向く。
>>+90 ヨルダ
「…………ヨルダ。
そう、だよ。私が……。」
素直な気持ちを話そうとした、その時だった。
遠くから遠雷のような唸り声と、人ならざる物の唸り声が聞こえる。
「な、何。……まさか。
……ヨルダ、行くよ!!」
彼に手を差し伸べて、はっとなり手を引っ込めようか悩む。
彼は裏切り者と確信している。そんな彼は私を……拒むんじゃないかと。
差し伸べた手に酷く後悔した。
『ガルセウヌ』HP20→12
>>+91グラジナ
ガルセウヌは地面に叩きつけられても、痛みを感じない様子でグラジナへ槍の峰で殴りかかる。
騎士としての冴えが見られないそれは、グラジナに当たるか否か。
口からは吐血、胸からは不吉な音が聞こえるが、動きは獣のそれだ
**ヨルダ話しかけてくれるの……好き……気まずいけど話したい……でもカリンから無理じゃろ?ってなってたから助かる……
>>87 センゾウ
「ん? おう、センゾー」
イグニスは言葉を途切れさせたセンゾウに気にせず声をかける。目配せをしてから、唇を尖らせる。
「なんかまた口調変わったな。おら、行くぞ」
>>+95ガルセウヌ
「.........。
乗っ取られてる貴方の槍は、俺には届かない...」
左手で槍を制すると、右手で拳を握り、銅の甲冑を殴る。
1(6) +2
『ガルセウヌ』HP12→9
>>+96グラジナ
鋼の上からの衝撃で、更にガルセウヌの口から血が吹き出る。
だが、先程よりは浅い一撃。
即座に槍の矛先にて、地面を強く蹴った強烈・迅烈な突きを見舞う
>> グラジナ
「勝手な野郎だな。」
濡れた軍服は重いので上だけ脱ぐ。
操り人形に切られた傷から流れる血は包帯の赤い染みを広げ続ける。
駆けつけると、異形の悪魔の姿はそこにない、森の中同胞が先輩騎士と相対する姿は1枚の絵になりそうだった。
直接、反乱に出たのかと思ったが、ガルセウヌのけたたましい咆哮は意味をなさないものになっていた。
「また遅刻しちまったぜ、グラジナ。おい、先輩騎士様、お前のプライドはどこいったんだッ!?」
あいつの馬鹿力には鬼の力をフル活用するしかない。
異様な形で盛り上がる力こぶと共に甲冑を上から拳を振り下ろす。
2(6)
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