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厳しい寒さを越え、優しい花の息吹を感じる頃にはすっかり町のお尋ね者となっていたソラは、変に自信を付けていました。
自分を捕まえられる人などいないと、驕りを産んでいたのです。
そう油断し切っていたソラは、待ち伏せしていた民によって呆気なく捕らえられてしまいます。
今にして思えば、本当に迂闊でした。
思い返せば見覚えのある、初めて盗みを働いた時の怒号の主の看板。
場所が違うからと思って入ってみれば、それは彼の子供の店だったのです。
その後は、被害を受けた民によって数時間にも及ぶ拷問に近いリンチを受け、「ここで死なれてもつまらん、魔物に生きたまま食ってもらえ」と言う悪意の言葉の元、森に遺棄されるのでした。
元々生きる為と足掻いていましたが、それはあの不思議な手紙の言いつけを惰性的に守ろうとした為であり、こうなってしまっては採集どころか寝床に辿り着く事も出来ないでしょう。
軋む身体を起こそうとしても動かず、ごろんと空を見上げる事しか出来ませんでした。
*/
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もうここまでか、と目を閉じると不意にふわ、と誰かに抱えあげられる感覚を抱きます。
「大丈夫か?」
朦朧とした意識のまま声のする方向に目を開けると、目に入ったのは黒狼を思わせる漆黒の鎧。
ソラにとって、黒狼騎士団との大きな因縁が生まれた瞬間。
齢10を越えた時の事でした。
彼によって保護されたソラは、教会に召し抱えられ神官見習いとして所作、ルール、貴族へのおもてなし等を叩き込まれていきますが、それはまた別の話。
*/
……ただいま!!!
朝はごめんねー!!いっぱい弓ぶっぱなしてきたら、ちょーっと頭冷えたよ!!ヒルダの為にも頑張らなきゃね!?
おーなかへった〜。夜ご飯は食べるぞー!!
>>36 ソラ
答えありがとー!!
んー、なーんかしっくり来ないのがさ。
それならそれで、わざわざ霊能って言わなくて良くない?って。3人目で出る必要あるのかな。あの時点で2人霊能出てたし。
ノアの宣言を聞き逃してた〜ってならまー、わからんでもない。
そこがどーも納得出来ないから、ブレイが異種族ならクロエがホンモノかなってあたしは思うな。
結局霊能周りの話になっちゃってて、やだなー!!しないって言ったのに!!
まー、でも、気になったことは言っとく。
そんで、グラシエラのお相手はグラジナか。
やっぱモテてんじゃんっ……ってかるーく言えりゃ良いんだけどねー……。
本当なら今日から狩人と順番にさようならすべきなんだろうけど、ソラ視点でスパイが居るのがほぼ確実である以上、なんとなくもったいない気がするな。
クロエ視点での灰が多いんだけど、灰の中だとグラジナは結構敵さんに近い立ち位置なんだよね。クロエ視点でも、スパイの可能性は結構高い。
ソラ視点、クロエが居ればあたしたちの負けはないし、グラジナの追放も視野に入れていいんじゃないかな。
この辺まだ詰められてないから、もうちょっと考えてみたい。
さっきからブレイブレイ言ってるけど、結局あたしがどう思ってるかと言うと、ブレイは異種族強めで見てる。
だから、占い師の真贋はクロエ>ソラ。
異種族だって当てられてしまって、出方をどうするかすぐ決められなかったんじゃないかなー。
だから霊能に出て他のふたりも確実に道連れにしようとしたんじゃないかなって。
やっぱ予想外に占われたからこその動きじゃないのかな。
[ぐっ、と拳を握る。顔に出さない代わりに]
そーなると、今日グラジナを追放するかどうかってのは、クロエ視点でだいじょーぶそうならって前提だろうと思ってる。
あと首席の扱いだね。
スクルドは限りなく怪しーけど、あの余裕さ?みたいなのが、「指名されても首席って発表すりゃいっか〜」みたいな気持ちにも見えなくはないなぁ。
昨日のヨルダは荒れてたけど、例のヒルダメモで開ける指示の日、首席についての扱いには敏感だったし、ふつーにある。というか、信用ならヨルダの方かなぁ。
どっちがスパイかって言われたら、ヨルダかと思う。
どっちが異種族かって言われたら、スクルドかな。あの時点で追放候補に上がってなかったヨルダがわざわざ、ヒルダメモに首席だって名乗る布石打ちに行くかな。
クロエ視点、ソラがスパイも割とありそうだよね。
スクルド-ブレイ-ソラ、なら、ブレイが占いに出てた方がいい気がするなあ。
まー、こう考えると、やっぱブレイは異種族かな……あとは、ソラが何者なのかということと、クロエ視点の灰に異種族がいるのかってことかな。
今日はそのへん考えていこう。
「朝思って、勘違いの可能性もあるかと思って1度言わなかったんだが。隈野郎(スクルド)が俺守ってるの、どうかと思うんだが」
イグニスはヨルダメモを指差した。
「まず、最初のメモが「役職以外の確実なところが狙われるんだろうなあ」「と、今はぼんやり思ってる」から俺だった訳だ。
まず、昨日時点でソラの視点が詰みだったこと。クロの視点で俺が灰であること。この二点から俺を襲う旨味がない。…とかそういう進行面での考慮を隈野郎はしていない」
そしてイグニスはスクルドの二枚目のヨルダメモを指差す。
「さらに、どの程度かはわかんねえが少し間隔を開けて、恋愛女(グラシエラ)についての所感が書いてあるな。
ここが、護衛先を詰められてない状況で、他のことに、しかも恋愛話なんかに思考を伸ばしてるのが、どうにも首席の動きとは思えねえ」
「じゃあ、なんなんだ、っつう話だけどな。クロが本物なら、隈野郎(スクルド)が異種族の時にはあの夜は誰を襲うかっつう話をしてるだろうし、俺を襲うのは論外だって発想になると思うんだよな。だから、両視点でスパイの可能性が強い気がするんだが(ちなみにソラが本物の場合はスパイで確定だ)」
「……となると、初日に隈野郎が襲われたことになるんだよなァ」
「それ自体違和感があるが、初日に隈野郎(スクルド)が襲われたと仮定すると気持ち悪いのはお嬢の相方(エイダン)が襲われた日もなんだよな。まずクロが本物の時はお嬢の相方が首席の自信がねぇ限り旨味が特にないし、あって、ソラが本物の場合かな、っつう感じだが。だったら、ソラに異種族じゃねえって言われてる俺を襲う方がいいんだよな。
首席探しだったとしたらそれはそれで癪だが……」
>>60 ミズリ
「よう、ミリー。
独特っつうか……、なんつうか。
これがまだ、ミリーやセンゾーだったらまあ分かるんだけどな」
クロエから見たグレーは、
イグニス、アルバート、グラジナ、ヨルダ、スクルド、ソラ
6人か。ここから、クロエに占って欲しいところを決める、と。
悩ましーな。クロエ視点でもスパイの可能性ある人を占って欲しいとこだけど、ちょっとその余裕があるのか……
この中だとイグニスは一番異種族っぽくないと思うな。
アルバートは微妙なところ。素直に見ると熱心な味方なんだけど……強いて言うならちょっぴり異種族寄り。
グラジナは〜占いに回すのはアリなのかな……うーむ。
「ソラ氏目線異種族は全露出であるならば、今日はソラ氏は首席のひとりを占い、もうひとりを追放すればよいのではござらんか?
首席を追放するのが不安ならば他の灰に手をかけなければならんでござるが、両名ともに二異種族が残っているのであれば最早猶予は今夜と明日。ソラ氏が二択を当てられれば真が確定するのであればそうするのが吉でござる。
ああ、首席は残して占いをしっかり護衛してもらってもいいでござるな。潜伏の幅を減らすなら最早灰を護る理由はないでござる。
逆にクロエ殿は対抗か首席か灰に異種族ふたりと間者がひとりと先が長い。
グラジナ氏を占うのがよいでござるな。求婚を拒んだ理由がそこにあると穿つのはしのびないでござるが、ソラ氏の黒でもある故、異種族が見つけた間者の可能性は捨てきれんでござる。」
ソラ視点の内訳が決定したわけだから、今日は
【ソラ→スクルドorヨルダ】
で、少なくとも、ソラは護衛から外す……とか。
嫌な話だけど、ソラ視点の内訳はもうほぼ確定してるわけだから。
ソラが襲われたら、ソラが占った人が残ってれば、もう一人とさようならしてからクロエとさよならすればいい。
首席のどちらかが襲われたら、たとえばソラの占い先と襲撃が重なっていても、石を砕く回数が節約できるとも言える。どちらも、クロエ目線でのグレーには変わらないわけだし。
首席には2人でクロエを守ってもらうのが無難かなあ。
あ、そーか。ソラ視点ではグラジナは襲われないんだよね。異種族だから。じゃあ、グラジナは残してクロエにはグラジナを確定で占って貰った方がいいのかな。
追放できる回数はあと4回あるから、グラジナ残しても間に合う、かな?
「ただいま。カリュドーンはかかってなかったけれど、子鹿が取れたよ。今日の食事当番は……クロエとセンゾウとスクルドか。よければ使って。」
森でとってきた食材(子鹿1、キノコ少々、果物少々)を調理台へ置いた。その後しばらくは食堂で蓄音機を聞くだろう。サルーラを齧りながら、席に着いた。
これは一案だけど
ソラ→ヨルダorスクルド
クロエ→グラジナ
首席2人→クロエを護衛
っていう進行で、追放はイグニスorアルバート
淡々とやるならこんなところ?
気になるのは、グラジナの結果がシロだったときかな。
イグニスorアルバートを追放でも潔白のグレーを追放するリスクはあるなら、今日は【グラジナ追放】にしてもいい気はする。けど。なあ。うーむ。
「感覚だけの話をすると、占い師らしいのは、ソラかな。……っつうか、クロの失速が気になるんだよな。ソラが本物と仮定した時そうなるのは分かるんだが。
対してソラは昨日の返しが、本当の異種族、スパイがわかってる上で、自分が本物だとした時、っていう思考を挟んでるようには見えなかったな。
ああ、この考察には他のラインとかはまだ考慮に入れてねえ」
「進行については……今日は俺とアルバートのうち、信用出来ない方の石を砕くべきだな。それで詰みにはならないが、全視点それが硬いと思うぜ。首席の石を砕くのは、ソラの視線のカバーができない気がする」
チッとイグニスは舌打ちをする。
「……自分の石を砕くことについて話すのは気分が悪いな。別に砕けてやるつもりはねえが」
頭が働かない。
今の状況で何をするのが一番いいのか、どの選択を取ればいいか、分かっているのに体が動かない。いや、分かっているからこそ、思考が働かないのか。
クロエたちが背負っているのは、自分たちの願いだけではない。
重圧に押し潰されそうになる。けれど、弱音を吐くことは許されないのだ。
「まったく魔物というのも無粋な方たちですね。
ヒルダ様がボクに罰する間ぐらい待ってくださっても良いでしょうに。
確実に襲撃を行う魔物像としては行動に一貫はあると言えますが。」
鏡に自分の顔を右に左にと写す。
「ヒルダ様のご友人もしかと確認致しました。本日まで残っていたら朗報と言えましたのに残念ですね。
また、本日の進行ですが、できましたらソラ様の占い先を彼に委託せず、ボクとスクルド様、偽物と思う方を占ってもらった方が良いと思います。
自分たちが後悔しないためにも。」
>>43グラジナ
「あぁ、そうです。言ったつもりになっていました。
【本日もクロエ様を守っていましたよ。】
昨晩の発言を聞き返して頂ければ、そのような前提で話していたと思います。」
>>73 ヨルダ
ヨルダは最初の襲撃、誰を襲ったんだと思うー?言ってたっけー?
まあ、要するにスパイが誰か、というか。
初手から意図的に失敗ってのは不自然だと思うんだよねえ。
夕食はアルバートが獲ってきた子鹿の肉を使ったカレーを作った。
家畜にしにくい鹿は流通が安定せず、どの地域でも比較的高級品として扱われている。
肉質を柔らかくするために最低でも二日置いてから食べるのが良いそうだが、血抜き作業の際にミルクを使えば今日食べても問題はないだろう。
鹿肉を最初にじっくりと焼いてから、通常のカレーの通りの工程で料理をする。キノコも細かく刻んで鍋に入れてしまった。
そうしてサラダと、デザートに皮を剥いて一口大にカットした果物を出した。
クロエは自分で作ったカレーをスプーンで掬って丁寧に食べながら、今日新しく増えた情報を頭の中でまとめた。
「わたしの目線ではグラジナがスパイで、ブレイ、ソラ・カルセドニ、スクルド・リラが異種族の可能性が高いと考えているわ。
ヨルダ・ノア・リューンベリの可能性もあるけれど……彼が異種族ならばグラジナがスパイである可能性を示唆する必要はないと思うのよね。
わたしがグラジナを占ってスパイだと分かれば、ソラ・カルセドニが破綻するのだから。」
「ああ……そういえばそうね。だったら彼が占う位置を決め打って襲撃するしかないかしら。
もしくは、エイダン・フォスターの時と同じような手を使うかね。」
「やっぱり遅くなりそうだから今出てる結論を先に。追放については俺かイグニスにすることは、ありだと思う。ただ、あと4回しか砕けないことを考えると躊躇うな。ここまだ詰められてないんだけれどね。」
「自分以外だとユーディトと以外信用出来ない。ミズリはほぼ異種族でもスパイでも無いと思ってはいるけれど。」
「スクルド、ヨルダの狩人についてはどちらも人外という可能性は無くはない。けれど、メロが首席っぽいかと言われると、俺はそのあたり拾えなかったから、2人のどちらかだと思ってる。ヨルダ>スクルドでほぼ見ているよ。」
「ではスクルドは何かと言われるとスパイ>異種族のスケールになる。スクルドの防御感の無さにあまり異種族感を感じなかったんだけど、首席では無いと思ってて。だから昨日の指定の回避にはちょっと驚いた。」
「指定が来てから言うつもりだった、と話していたけれど、ペリドットを割る事を容認している点、怪しさがら増す。グラシエラの回避でスクルドが名指しされて、カミングアウトして吊られないならする、みたいな感じを受けたんだ。」
「結論だけと言いつつ、長くなるね。悪い癖だなあ…」
「クロエの占い先はスクルドでもいいと思ったけれど、ヒルダが言っていたように首席は何もない状態で襲われることが望ましいと思ってて。ごめんね、言い方が悪いかも。」
「でも、クロエにグラジナを当てるのは反対。スパイがスクルドだと思うから、結果が割れる可能性が高くて。ここがすごく葛藤してるところ。ヨルダにスクルドを護衛させるのであれば、クロエがスクルドを占っても良いかもしれないんだけれど、ソラが真の時もスクルドはスパイの可能性もあるんだよね。それに、ヨルダが異種族の時の場合が、ね。そんな事ないと思ってはいるんだけれど。」
「あと、昨日のソラの占いゾーンってクロエ、スクルド、ヨルダの3人であってる?ちょっと自信なくって。」
クロエにカレーをよそってもらい、スパイスの濃厚な香りに舌鼓を打ちます。
口の中で蕩ける鹿肉は、スパイスの香りと相まってとても美味でした。
ソラはクロエに礼を言いつつ、蓄音機の皆の意見に耳を傾けました。
「ボク目線ではクロエ-グラジナ-霊能者でスパイはスクルドで大体固まってるかな。
霊能者は異種族が混じっていたという事実だけでもう触れる必要はないかなって思ってる。
クロエの意見も見るに今日はクロエはグラジナを占って、ボクはスクルドを占うで良いんじゃないかなとは。
で、ミズリの言う通りボクの護衛も必要ないと思う。
イグニスが言うようにクロエ目線の灰を詰めるのが良いと言ったけど、それだとボク目線で潔白のイグニスとアルバートしか選択肢がないんだね…。
追放先はボクは意見のしようがないから口を閉じてる。」
>>77 アルバート
「クロエ、スクルドのつもりで選んでたよ。どちらにしてもヨルダを占う気はなかったかな…。」
うーーーんとっても悩ましいな
やっぱグラジナは占うの良くない気がしてきた……
結果割れは怖いよね〜
>>32 ユーディト
今日の希望!!いつもより具体的に言う〜
ソラ→【スクルド】
クロエ→【イグニスorアルバート】
首席→両方クロエ護衛
追放→【グラジナ】
こんな感じ。クロエ目線でもグラジナはスパイの可能性があるし、悪い手ではないはず〜。
ソラが破綻したら自動的にクロエは真。
クロエのゾーンにソラを入れると、ソラ真でソラ襲撃の時のときスパイの可能性が出てややこしくなるかも?だから、入れなくていいように思うなぁ。
やっぱ首席っぽくないのはスクルドだから、ソラにはスクルドを固定で占ってもらうのがいいのかな〜と。
たとえば、万が一ヨルダがスパイだとしても、翌日ソラがいたら、占ってもらうことでケアできるよね?と思ったんだけど、これクロエ真スクルド真の時のケアまで出来るか自信ないや〜
あたし的には、クロエ真のときにダメになるのは避けたい……
なんか穴があったら引っ込めるぞ〜
頭がオーバーヒートだぞー!
「昨日までクロエをスパイだなんて一度も思っていなかった身からしてみたら、どこでクロエをスパイだと思ったの?っていう疑問があったんだよね。まあそれは説明によって理解はしたけれど、納得はしてないって感じ。」
「ソラ真を追うならば、こっちにスクルドを当てるのは有り。ただ、追放者が2人じゃないと悩みのタネは消えないけれど。」
「そしてクロエ目線で灰を詰める為に俺かイグニスを占う事が良いのかな…クロエから見てあと異種族は最低1人だけれど、グラジナと比較すればスクルドの方が異種族と思う。追放者にグラジナ……を選ぶことはクロエにとって痛手にはならないはずなんだけれど…どうかな。あるなら可能性はこうだと思う。紙に書くね。」
もぐもぐ
「あまり希望という希望は出てきていないか?
現状、追放するのはグラジナで考えている。ただ……自信はなくてな。もう少し皆の意見を聞きたいところだ。」
もぐもぐ
もぐもぐ
「イグニスかアルバート、ということなら、現状アルバートを追放する方向で考えている。イグニスが敵に見えなくてな。自らを追放することを提案するのはなかなか出来ないことだと思う。」
>>74ミズリ
「いくら慎重な魔物と云えども、スクルド様を襲撃とは思えません。あるとしたら、初めての襲撃に戸惑って失敗してしまったパターンですが…ソラ様が本物とすると、魔物はクロエ様-ブレイ様-グラジナ様。グラジナ様は夜遅くまでお話をしていらっしゃったのと、クロエ様の律儀さを見るとこちらも考えにくいです。
話しが逸れましたね。
候補といえば、イグニス様、アルバート様、グラジナ様なのですが…
お三方とも甲乙付けがたいところです。
ソラ様がグラジナ様を魔物と仰ったときはグラジナ様がスパイではと思っておりました。しかし、ソラ様がグラジナ様の処分をあまりに匂わせないので、今は違うのかと迷いが生まれております。
残りはイグニス様とアルバート様ですね。お二方の発言から要素を取れてはいませんが…2回目の襲撃がメロ様だったことを思いますと、同じく淡々と考察を重ねていくスタイルのアルバート様の方が可能性は高いかと。
まとめますと、アルバート様>グラジナ様>イグニス様というところです。
3人とも極めて僅差なのですが。」
>>86 アルバート
「まだ決定はしていない。そして、君の言い分もわかる。だが、石を砕かずここに残りたいという思いは、ともすれば異種族やスパイにも見えるのだ。私は皆の想いを汲みたいが、天秤にかけられているのはサリーナ国なのだ。国を守る為なら……私は……。」
「【追放先ならばグラジナ様をお勧めいたします】
スパイの可能性を捨てきれませんし、ソラ様がスパイの可能性は存在しない。
彼の追放であれば、両方の占い師の視点もカバーできます。
グラジナ様がほぼ確実にスパイではなさげ、という発言があればまた変わりますが…聞き返してみましょうか。」
んとー、あたしも自分の石は砕かれたくないタイプだからアルバートの言い分はわかる。
そもそも自分目線では全く無駄だしねー
ちなみにあたしがイグニスよりアルバートを異種族寄りで見たのは、進行に強そうで色々と提案したりパターンを出してくれたりするけど、逆にそれが舵を取ろうとしてるキレ者の敵さんに見えちゃったりって感じ。
いや、理不尽なことを言ってるのは重々承知しておりますよ??でもま、今日のあたしはクールにいくので。多分。
イグニスは、自分の石を砕く云々より、霊能者の石を砕くならスクルドには何らかの対策をしとけって言ってたのが、あたしは味方っぽいって思うかなぁ!
イグニス異種族のスクルドスパイで、スクルドスパイなのをわかって言ってるんならアレだけど……初日の襲撃でスクルドを狙うなんて有り得るか〜……?って感じだから、単純に心配して言ってそーだなって。
>>76 アルバート
「よぉ、記憶喪失男」
「これを説明するのは二回目だが、一応大事な部分だから言っといてやるよ。ミリーとセンゾーはソラ真でもクロエ真でも確定で異種族でもスパイでもないぜ(>>29)(>>30)」
あーあと、今日の>>4で、あたしやセンゾーが両視点で潔白だってコメント、昨日から味方を探すのに注視してたからこそ、すぐ出てきたコメントなんじゃないかって思うよ。
そーゆーわけで、比較するとイグニスの方が味方っぽいな。
「アルバートとグラジナ、どちらか……といった心持ちだ。皆の意見はなるべく反映させることにしよう。話すがいい。
投票は、私に委任してもらえると助かる。」
「希望を先に出すでござる。ニン。
【追放はグラジナ氏】
【占いはソラ氏→スクルド氏、クロエ殿→イグニス氏】
まず、異種族は首席には手をつけないだろうと拙者は考えているでござる。こちらの手数が増えるだけでござろう?
クロエ殿が真であれば、必要な追放の数は対抗、灰、首席の三つ。ソラ氏の時は、首席は暴けばいいのだから対抗、グラジナ氏、の二つ。
占いを両方追放する余裕はないから出来ることなら真を確定したいでござる。
故に、ソラ氏は今日か明日で必ず首席から間者を見つけ出す必要があるでござる。
クロエ殿の占い先は、グラジナ氏を仮想間者と考えればクロエ殿を真で見た時に、グラジナ氏を追放しても問題はないのでござるが、真は確定できないでござる。
続くでござる。」
続々と自分の石を砕くという希望が増えている。
ソラは偽物である事は明確だというのは、自分しか分からない。
「俺は...首席の2人を見た時にどちらも単独陣営っぽい気がしている。
だからイグニスとアルバートを見た時に、俺は初手か次手どちらで仲間を囲うかと考えた時、やはり初手で囲っておくのが正解だと思う。イグニスとアルバートの発言はどちらも村っぽいとは思う、そう振舞っているのだが。
それでも、盤面を見た時に明らかに怪しく映るのはイグニスだ。
だから俺は【イグニスの石を砕きたい】
クロエが俺を占う?大いに結構。俺はスパイでも異種族でもなんでもない。
皆には結果が別れて困惑させるかもしれないが、少なくともスパイであるという嫌疑が晴れるなら構わない。」
「あー……一応、言っとくと俺は別に俺の石を砕けとは言ってねえからな? そこで関心されたり、怒られたりしてもな」
そうしてため息をついたあとで、イグニスはグラジナを見た。
>>99 グラジナ
「よう、褐色。これからてめえには、酷なことを言うぜ。
【てめえが潔白なら、てめえの身を捧げろ】。
お前がそれをするって言ったら、恐らく詰むぞ。……計算があってれば」
>>87 ヨルダ
なるほどー!
なんとなくアルバートはスパイ候補から外しちゃってたから、ヨルダ目線の意見は助かるな。
たしかに、ソラはあまり推してないよね。
かと言って、他にグラジナを目立って追放する方向にやってた人もあんまいないような気もするから、代わりに仲間がやってるって感じでもなさそう。
あたし、グラジナ追放推していいのか迷ったくらいだし……うむ、ありがとう〜!
「ちょっと忘れられていそうだから伝えておくけれど、さっき話してる中で進行は提案しているつもり。【ソラはスクルドを占う、クロエはイグニスか俺、追放はグラジナ】が良いと思う。」
「首席による護衛は明確に指定するべきでござる。
こうなると襲撃を受けなかった方が真の占いであり、襲撃を通してしまった方が偽の首席になるでござる。
現状、占いの真贋を問わず結果が必要なのはクロエ殿であるから、ソラ氏に占われない側の首席がクロエ殿を護衛するべきでござるな。」
「砕かれる石がひとつになる事態は恐らくないのではないでござろうか。ソラ氏を真確させたくないと思えば占い先に襲撃を合わせることも考えられるでござるが、手数が増えて逆に損でござる。
つまり、クロエ殿が偽者であっても、ソラ氏が間者を暴く可能性がある以上、クロエ殿の占い先で偽装的に間者を発覚させることもできないでござる。」
「一応、暫定で【スクルドを占う】つもりでいるよ。
ボク目線はもうボクが話す事がなくてね…。とりあえず明日次第な所が…。カレー美味しい…。」
「あなたのことを庇えなくてごめんなさい、グラジナ。
……いつかセンゾウ・クスノキが言っていたけれど、本当に外道よね。仲間の砕けた宝石を踏み抜いて、こうして生き足掻いているのだから。」
>>115 クロエ
いやいや!!クロエ最近元気ないから……って、そりゃそーか……
体調とかだいじょーぶかな?って思ってね
だいじょーぶそうならよかったよ!
護衛は自由にしていい。
ただし、【護衛先を必ずヒルダメモにいれること。】
そして、護衛先にどこを選んだか、まで真贋判断の要素に入れるつもりでいる。それを考慮して護衛先を選んでくれ。
護衛指定が必ず必要だ、と思う者はいるか?
>>122 ユーディト
「少なくとも隈野郎(スクルド)には、指示しておきてえな。仮に、もし仮にあいつが本物だった場合を考えると。ゾーンにしてもいいけど、そういう範囲じゃなく想定外の位置守られるのがちと怖い」
「……ってかアイツいるか?」
>>134 ソラ
「…………」
イグニスはソラの顔を見た。それから、ガシガシと頭をかいた。
「んて顔してんだよ。ちょっと来い」
そうしてソラの首根っこを掴むと、ズルズルと砦の外に連れていく。
>>ソラ
「なんで呼ばれたか、分かってるみてぇだな」
いつか、クロエとイグニスが手合わせをした場所──。そこまでソラを引き摺ると、イグニスはぱっと手を離した。腕を組む。
「…………メモの事だ」
「護衛指定も聞いてるわ。……今日は休ませてもらうわね。ミズリ・ミズハには手伝ってくれてありがとう。」
クロエは食事の後かたづけを終えて、みなに声をかけた。
そして、自分に宛てがわれた部屋に戻ろうとして、その前にと結界の境に赴く。
「…………………」
グラジナの名を上げた時から、覚悟はしていた。
わかってはいても、決定を聞いて冷静を保っていられるほど、自分は出来ていない。
出来ることをしよう。自分が精を出せるのは、考えること。深く深呼吸をして紙を用意する、必死に机に向かった。
>>136 イグニス
ここは、見学の立場であの手合わせを見ていた場所。
興奮も冷めやらぬあの時の気持ちは、今はしかし深い深い海の底に沈んでいるように冷えていたのでした。
もうあの純粋に楽しんでいたあの日には戻れないのでしょうか。
ずるずると引きずられて、ぱっと手を離された為尻もちをついてしまいます。
「いたっ…。…まぁ………読んじゃうよね。」
そして彼が腕を組んでこちらを見下ろしているのを見て、諦めたように嘆息すると、立ち上がって土を払いました。
「…"対等"なうちに話しておきたくて。」
あの時は話す時間もなかったので、メモに残しただけでしたが…。今こうして話せているなら、覚悟を決めるべきなのでしょう。
「…イグニスは、クロエの事って、騎士としてどう思ってる?」
手合わせの場所から、想起される彼女の事から話し始めます。
物静かで、強く、気高い心を持った彼女。
彼女の事をイグニスが認めていると言うなら…なんていう、少し予防線を張った後ろ向きな質問でした。
>>140 ソラ
「…………お前な」
イグニスは反論しようとして、しかし唇を閉ざした。ソラは暗雲を纏って青白く、けれど確かになにかを伝えようという顔をしていたから。
「……は? なんでここでクロの話が出てくるんだよ!」
だからこそ、続いた想定外の言葉にイグニスはぱちくりと瞬きをし、怒鳴る。
「どうって」
暫く言葉を探すように表情を変え─────、
「…………まあ、見どころがあるって認めてやってもいいぜ? そんくらいだな!」
イグニスはそんなことを言った。
「ねえ、ウィア。……見てる?」
クロエは静かに結界に手を伸ばす。青く透明なその結界は、触れたところから水のように波紋が広がった。
──返事はない。
同じ異種族であっても、結界を挟んで会話をすることは許されない。それはブレイの存在が既に証明している。
それにもとより、矢面に立つ彼女はクロエたちとの接触を極力避けていた。
ウィアは、そこにいるのだろうか。
あれだけのことをしてみせたのだから、もしかしたら他の騎士たちに白い目を向けられているかもしれない。
たった数日間だけのバディ。誰よりも黒狼騎士団に憧れ、ファルス王子を慕い、この国にその忠義を捧げんとした彼女。
────ゴトッ
小太刀についているクリスタルを外して食堂に置く。
悔しくて、悔しくて、悔しくて。
名残惜しそうにクリスタルを眺めて、部屋を出た。
クリスタルの宝石言葉は純粋・冷静沈着・明晰。
自分はその言葉を受け継げるくらい、立派なものになったのだろうか。
「肩の力を抜け、ちゃんとご飯は食べろよ、糖分ちゃんととれよ、無理するなよ....それから、それから.....」
グラジナは言葉が詰まります。
1人、砦の中を歩く。
この砦に来て色んなことがあった。
カリュドーンを狩ったり、皆の朝食を作ったり、手合わせしたり、賊を退治したり、変な餓鬼と闘ったり...。
それは1人でやってのけたことではない。
必ず誰かがサポートしてくれて、気を遣ってくれて。
初めて成り立った事だ。
そんな仲間から追放を余儀なくされる。
グラジナの声がした。
クロエは結界から視線をずらして、周りに彼の姿がないか見回した。
「……グラジナ。」
クロエは唇に浮かべた半円を歪めて、静かに笑った。
「本当にあなたは、いつだってぶれないのね。」
「クリスタルの騎士、エルモント・グラジナ。あなたは誰がなんと言おうと、この国の立派な騎士。黒狼騎士団の誇り高き騎士よ。」
「わたしもあなたが仲間でよかった。次はこのゲームがすべて終わったら会いましょう。それまで、ブレイとわたしたちの協力者と……それからウィアをよろしく。」
「あーあ。もっと色んなヤツと手合わせしておくんだった。
特にカリンやセンゾウなんかは面白かっただろうな。あとはクロエとかイグニスとだって...」
結界の近くで寝転がりながら思い耽っている。
「アルバート....」
自分のバディで分かりやすいやつでそれでもってとてもいいやつ。
先程の決定了解の時だって、酷い顔をしていた。
ふふっ、と自然の笑みが零れる。
「ごめんな、アルバート。
こんな濡れ衣掛けられてお前と別れる事になるなんてね。
悔しくて仕方ない。」
「アメジストの騎士、クロエ・ド=ベルティエ。その言葉至極恐悦。感謝する。」
珍しく真面目なトーンで、澄んだ声で応える。
「...ああ。任せておけ。ブレイとウィアで一本道のアミダくじでも作って待ってるわ」
>>141 イグニスつづき
バディとして対等な立場なら、嘘偽りない関係でいたい。
彼と話して、戦って、楽しんで。……だから、隠し事をしている事にチクリと胸が痛むのです。
「ボクは…………。」
本当の事を話して、どうしたいのか分かりませんでした。
女性であることを伝えて彼が自分に対する態度を変えて欲しいとは思いません。
貧民である事を伝えて、彼が自分を見る目を変えて欲しいとも思いません。
何より、そんな嘘つきとバディを共にして貰えるのかも分かりません。
彼がどう答えるかが全く分からない事が、怖くて、怖くて。
今の関係を壊してしまうのではないかと心は警鐘を鳴らします。
それでも、彼に嘘はつきたくありませんでした。
頭が真っ白になって、肩が震えあがるのもなんとか噛み締めて。
「………本当は、男じゃないんだ。」
そう、彼にだけ聞こえるように、呟きました。
グラジナが小太刀にはめられたクリスタルを置く姿を見た。明日、グラジナの姿は無い。これが最後だと思うと、声が聴きたくなった。
──声をかけて、そのあとは?
唇を噛みしめる。彼を指名したのは自分だ。今更、顔を合わせて会話が出来る立場でない事は分かっていた。
グラジナが食堂を去る音を聞くまで、顔を上げることが出来なかった。
本当は今ここで、泣き出してしまいたかった。
ここまで頑張って、それでももし、このゲームに勝つことができなかったら。
ウィアの掴んでくれたこのチャンスを棒に振ってしまったら。
その不安と恐怖がクロエの心を蝕んで、悪循環に陥らせていた。
でも、──それでも。
これが、クロエが初めて自分の意志で選んだ道なのだ。
すべてが失敗してしまったら、今度こそクロエにはどこにも居場所がなくなる。それでも、これしかないのだ。
「……ありがとう、グラジナ。このアメジストにあなたたちの希望を受け継ぐわ。」
「ダンチョー。」
誇り高き騎士団の団長。ファルス王子。
「俺は、貴方に見合う剣となれたでしょうか。毎日挨拶してくれて可愛がってくれて、この感情は変かもしれませんが、楽しかった。」
手合わせをする者も少なくなってきた。みな、疲弊しているのであろう。外に出された者達は、もしかすると鬱憤を晴らすように戦っているのやもしれないが。
……昨日の決定あたりから、恋というものについて考えていた。気持ちは抑えきれるものだと思った。衝動は理性で抑えるものだと。しかし。無理に抑えつけるのはよいことなのだろうか、と。
自然にあふれる気持ちを、己の中で誰にも知られず殺すことは…………そこまで考えて、心の奥に青い髪が現れる。それは、先日見た彼女の、流れるような青い髪ではない。ふわりと風に浮いて、どこか頼りない───
──一人になろうと思い、また、誰も居ない、月明かりの下に来た。
かさ、と昨日の手紙の続きを取り出した。丁寧に目を通していく。
「クロエ、無理だけはするな。したらマジで獣人族の力を持って蹴りいれるからな。覚悟しとけ。お前じゃ受け止められんぞ」
なんて、最後に冗談めいた事をクロエに話す。
(最後.......か。)
>>2:#1,>>2:#2
月明かりの下立つあなたは、唇を引き結んで私を見ていました。私は、あなたのことを王子だと知らなかったから。はじめは、(明日から一緒に実験をするのかな、かわいそうに)などと虚ろに考えておりました。
すると、あなたは手に持っていた鍵で私の手枷をはずし、そのまま、私の手を取って……牢から出してくださいましたね。
「今夜なら出られる。さあ」と、囁かれたときの声は、今でも耳に残っています。
足に力が入らなくて、転んで、周りを水びたしにしてしまっても。あなたは嫌がることなく、私を助けおこし、水のように揺れる私の手をやわらかく握って、裏口まで連れて行ってくださいました。
城壁の穴のところまで案内してくださり、そのまま逃がしてくださいました。
あなたの黒い髪は闇に溶けて、あなたの青い瞳が月の光を吸って、とてもきれいだった。後にあなたが王子だと知った私は、いつかあなたに……《恩返し》をしたいと、その日誓ったのです。
「無理なんて──」
感情を消すのは得意だった。けれど、途中で言葉を止めて
クロエは言い直す。
「……それはどうかしら。あなたの一辺倒な攻撃なんて、簡単に受け流せるわ。」
そうして、彼の冗談に冗談で返した。
>>147 ソラ
「……男じゃ、ない……?」
イグニスは小さな声で聞き返した。今までのソラとのやり取りが頭の中を駆け巡っていた。はじめに握った、たおやかな手のひら。女のような声を出すな、と言った時の表情。置いていった理由を問い詰めた時の、上ずった声。
それから。
───大したことない理由で、ごめんね。
そう告げた、寂しげな笑顔。
「それ、は。……お前、んで、そんなこと」
ピースが繋合わさっていく。プロフィールカードにさえ、嘘を書いていた。その事を思い出して、イグニスは唇を震わせた。
「なんで、そんなこと!」
「ほう、言うじゃないか。それだけの事が言えれば心配ないな。」
本当は無理してしまうのは、この1週間一緒に過ごしてきたからわかる。それでも、冗談で返す気概に了承せざるを得なかった。
>>#0
思い出した。時折引っかかっていた、あの青い髪を。
頼りなく揺れ、ふらついては転ぶ、濡れた瞳の少女を。
──悪童だった時分、城の外壁の綻びを抜けて、騎士の遠征を真似ていた。その日もいつも通りに遊んでいたら、大人に引き摺られるよう連れてこられる彼女を見た。
きれいな《ひと》だと思った。その後、彼女が異種族であり、実験の対象として牢につながれていることを知った。
異種族は一様に憎むものと教えられていた。しかし、その教え以上に俺の心に刻まれていたのは、「弱きを助け、強きをくじく」という、騎士の教えであった。
あの美しくか弱き少女は、《弱き者》だと……無邪気に思い込んだのだ。
悪に囚われた姫君を助けるかの如く、俺は小さな冒険をして彼女を助けた。
彼女は俺をきれいだと書いていたが、あの日の彼女こそ、月明かりで出来ているのかと思うほど、確かに美しかったのだ。
「……今日はもう寝よう」
>>149 グラジナ
部屋に戻る途中、砦の中で1人歩くグラジナを見た。
毎日挨拶をしてくれる彼は……平素であれば、側において訓練に付き合うなど可愛がっていたかもしれない。
しかし今は……。何も声をかけてやれないことを悔しく思った
■日誌■
朝餉:タマゴトースト、パンプキンスープ、サラダ
夕餉:子鹿のカレー、サラダ、フルーツ
襲撃者:ヨルダ
占い結果:
ソラ→クロエ❺
クロエ→ユーディトD
議論の決定:
ソラ→スクルド
クロエ→アルバート
護衛→両名クロエ
追放→グラジナ
模擬戦闘:なし
>>151 イグニス
彼の動揺に、疑問に、ああ、もうこの場から消え去りたいと言う衝動を抱きますが、理性は冷たく冷たく過去の自分を振り返らせるのでした。
彼の疑問に、ぽつ、ぽつと答えていきます。
「……ボクは、元々魔法を使える家族の1人として、処刑される予定だったんだ。この世に元からいなかった存在。それが“私”。
…ただ、ボクだけは魔力の種類を見抜く魔法だったらしくて…ボクを保護してくれた魔法取締役の…ボクの親代わりの人がね、ボクに「ソラ」って名前と、彼の宝石…「カルセドニー」の姓を………2つ目の人生をくれたんだ。
だから、黒狼騎士団に居る『ソラ・カルセドニ』は、騎士団に憧れた、神官上がりの男の子。
…黒狼騎士団に忠誠を誓っているのは嘘じゃないけどね。
さて、それならキミの前にいるのは……誰でしょうね?」
月夜に照らされながら、彼の顔を見つめます。
あの時見たまだら模様の顔は月に照らされてまた違った顔を見せるのでしょう。
「自分の行動で疑われてしまっている事は、複雑な気持ち。能力を買われているからこその視点だったから、なんとも言えない。けれど、誇りについて触れられるとは思っていなかったから心外だったけど。…この話は終わりにしようか。感情論でどうにかなるなら、とっくに声を荒げているしね。」
「今日占われる事は正直ホッとしてる。自分の届かないところを補ってもらえるからね。勿体ないとは思うけれど、自分ではどうしようもないから…弱気でごめん。」
「えっと。クロエと狼、どちらが本物か。ソラからしてみれば、あとは出揃った役者を当てはめるだけになるから明日の結果次第な所はある。だから、今日は省略。」
「クロエが本物だとした時の内訳を、今日のタイムリミットまでに考え終われたら良いのだけど。」
>>154 ソラ
「……」
それは、イグニスには想像もつかない話だった。イグニスは顔を顰めて、ソラをじっと見た。風が彼の──彼女の髪を通り抜けて、さらさらと揺らした。そんな様子を見つめて、それから、イグニスはフッ、と笑った。意地の悪い顔で、いつものように。月が雲に隠れて、帳が一層濃くなる。
「知るかよ」
そういうと、イグニスはソラにぐっと顔を近づけた。
「いいか。俺がお前について知ってるのはな、お前がソラって名乗ってて、それなりにマメだがサボる時はサボるやつで、…………」
イグニスはソラの特徴を並べ立てるように話した。
「……んで、この俺と決着を付けられないほど互角に戦った、俺のバディってことだけだな。お前の昔の名前とか、今どんな気分でしょうかとか言われても知らん!」
「大体、対等かどうかってのは俺様が決める。何勝手に対等じゃなくなる前にとか言い出してんだよ、ソラのくせに生意気なんだよ」
******
占い師:クロエ
異種族:ブレイ-ソラ-スクルド
霊能者:ノア(カリン)
魔法使:カリン(ノア)
スパイ:グラジナ
首席者:ヨルダ
******
紙に書いた内容を読み上げて、そのあと説明をするわ
「魔法使い、スパイの位置が曖昧なのは、ブレイについて結果が揃っていたから。どちらでも問題はないはず。」
「ソラが魔法使いだと思った時もあったのだけれど、そうなると霊能者に異種族が2人いた事になる。そこが少し腑に落ちないんだ。クロエが発表した後だったから、わざわざ出る必要は無かったわけだし。だから、ソラの異種族は間違い無いと思う。」
「霊能者にスパイが入っているならば、ソラが魔法使いの可能性は残っているのだけれど、その場合、狼がブレイ-スクルド-イグニスorグラジナになるけれど、ちょっとしっくりこない。
スパイについてはカリンは最初に名乗り出た。ノアは追放者を決めるときに自分で良いと挙手をした。どちらもスパイ像から遠いから選択肢に入れていないよ。」
「この異種族内訳から、空白になっていた襲撃先は何処だという話になるんだけれど、…ここはやっぱり、グラジナ説が一番高い。ちょっと前までスクルドを挙げていたけれど、それは襲撃先というより本人の発言から拾っていたんだよね。しかも、初っ端から彼を狙う意図が読めない。事故…というにはお粗末な理由になる。」
「以前も説明した通り、異種族は初めからブレイが捕捉され、追放されるから早めに首席を襲いたかったはず。結果、失敗。」
「これが一番考えている中で正解だと思っているよ。」
******
占い師:クロエ
異種族:ブレイ-ソラ-イグニス
霊能者:ノア(カリン)
魔法使:カリン(ノア)
スパイ:ヨルダ
首席者:スクルド
******
もう一つ読み上げて、自傷気味に笑う。
「………こっちは感情論が多めだから、あまり理論的に展開は出来ないんだけれど…首席を早く消したくて、ヨルダを狙って失敗した説。初めての襲撃先が無いとわかった時、ヨルダはその時から首席を名乗ると決めた。という話。」
「けれど、それにしても守っていた時の手応えのなさよりも、手応えがあったという方が信憑性は上がる。そうしなかった理由は、裏をかいたとか。…本当、想像でしか話せないや。」
「イグニスについては、ソラが最初に見れる相手だからバディでもある仲間を選んだ。だからイグニスの初動が重たかった、というものになるかな。」
「……我ながら、ひどい考察だとはわかってる。こっちはただの希望的観測だよ。本気で提唱しているわけじゃないから、聞き流してて。」
グラジナがもしスパイならば、首席だと名乗ったのではないだろうか。それをしなかったから、本当は濡れ衣を着せられただなのではないか。そんな、自分にとって都合の良い考えなことくらい、わかっていた。
>>156 イグニス
彼のいつも通りの振る舞い、そして彼なりの言葉の数々に、思わず笑みが零れます。
嘘をついた事を告白しても、彼は認めてくれるのです。それに心の底から安堵しました。
「た、対等に関しては…!……石を砕かれたら、ボクは騎士じゃ、なくなる、から…。そうしたらただの村娘みたいなだもん!イグニスが良くてもボクが嫌だ!」
彼の言葉に我儘を返してしまいましたが、今まで抱えていた過去を吐き出されて、それでも受け止めてくれた彼に最後には「……ありがとう。」と呟くのでした。
「イグニスの事も知りたいな。また…機会があれば、でいいからさ。」
>>162 ソラ
「……ソラ。てめえは、騎士団を──俺を裏切ったり、してねえよな?」
イグニスの瞳が、鋭くなる。けれど、静かに首を振ると、溜息をついた。
「……ったく、潔白なら、また次試験受けりゃいいだろうが。仕方ねえからバディの椅子は開けて待っててやるよ。ふん、先輩になっちまうけどなァ」
「っていうかお前、なんか話し始めたけどな、俺が話があるっつったのはそれだよ! んだよあの弱気な手紙は!!
俺様のバディだろ! 書くならもっと気合い入れたこと書けよ!」
ひとしきりソラに怒鳴ると、イグニスは満足したのか腕を組み直す。ソラのありがとう、という言葉には、満足そうに鼻を鳴らすだろう。
そうして、最後の言葉に、イグニスは目を細めた。
「…………気が向いたな」
「………………」
食堂には、自分とクリスタルだけ。
日の出とともに宝石が砕かれる。風紀委員は、ヨルダとユーディトだった。
追放される者達は、自身の宝石を砕く相手を決めている者もいた。グラジナが自分を指名しなかったことは、きっと優しさだろう。自分自身も、グラジナの宝石を砕くことはしたくなかった。けれど、誰かに砕かれることも嫌だった。
───だったら。
「…………………」
頭をぐしゃぐしゃと掻き、自制する。まだグラジナが相対する存在と決まった訳では無い。あくまでも、全て可能性の話で、まだ彼が敵であり、悪であると決まった訳ではないのだ。
自分の手でクリスタルを砕けば、この一縷の望みを断つこととなる。それだけは、それだけは。
>>163 イグニス
彼の1つ目の問いには、少し困ったように返します。
「きっと明日、また分かる事が増えるから…ね。」
「…イグニスが先輩……。ちょっと風紀乱して新人騎士残留とかする気ない?」
そこそこ真面目なトーンで彼に訪ねます。
「ひえー!ボクだって精神的に辛くなる事とかあるんだからいいじゃん!!
気合いってなんだよう!イグニス砕かれたら許さないから敵を返り討ちにしてくれって書けば良かったの!?」
彼の怒鳴り声との応酬に、変わりないバディの姿を見て安堵感と共に、少しだけ零れそうな涙を拭って、笑いかけます。
「…ん、分かった。ボクがこんな赤裸々に話したんだからイグニスだってしっかり話してよ!約束!」
そう言って、小指を彼に差し出します。
>>165 ソラ
「……ふん。そういや、もうすぐ夜明けだな」
イグニスは、なんとはなしに空を見上げて、それがうっすらと白んでいることに気づく。
「ほぉ? 言ってくれるじゃねえか。……ってか俺が風紀を乱したことなんかねえだろうが!」
「……んー、まだそっちの方がマシだな」
イグニスは採点でもするような口調で頷いた。
差し出された小指に顔をしかめると、それでもイグニスはその指を握るように掴んだ。そして一瞬だけ小指を絡めると、すぐに手を離す。
「…だから、気が向いたらな!」
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