「メロは私の友達じゃない。

私の友達は、エイダンただひとりなのだわ」

なんと私が手紙を書いてやったんだ、まずそれを褒めたたえてほしい。


…終わったか？
そんじゃあな、まず、【私を振りやがった奴はまだ生きてるよ】。メロだと言ったのは、その場にいる人の可能性を残すと、議論が混乱すると思ったからだ。実際少しは効果があっただろ。あの日、騎士の誇りをちょっとばかりも失わなかったことに免じてお前が残ってくれることを期待してるよ。

2つめ。今日私を追い出すことで変わったことは、白が1人減ったことだけだ。これは正直失策だ、さっさと占ってくれればよかったものを、どうして…ヒルダ、わざと外してただろ？ 何を思ってたのか知らんが、それはわかってんだからな。ま、これは恨み言だ。

ヒルダお前、あんまピリピリするなよ。
確かに私が一番優しいんじゃねぇかってぐらいだったけどな。じゃ、仲良くやれよ。

メロが首席なのでは？と感じたので急遽メロは友達だとウソをついたのだわ。異種族にも牽制したかったから。

グラシエラがメロとの会話で何らかの情報を得ていたかもしれなくて、それ次第では彼女は残してもいいかと思った。だけど対話にはならなかったから。結局彼女の宝石を砕いたのだわ。

エイダンはスパイなんかじゃない。

ヒルダさん以外を護衛ね。
今までを鑑みても役職以外の確実なところが狙われるんだろうなあ。

うーん。【今日はイグニスを護衛するよ。】
ヒルダさんに噛み付いてはいたけど、決定前後の意見は冷静というか俯瞰してたと思うから。

異種族はブレイ、？？？、ヨルダ(ソラ)
魔法使いはノア
スパイはソラ(ヨルダ)

求愛者はグラシエラ→メロ(？？？)

かなーと今はぼんやり思ってる。

【クロエを占うよ。】
ボク目線でクロエは異種族だと思っていたけど、今日の首席候補達の話を見て少し考えを改めたよ。

これ、クロエがスパイかも知れない。
まず結論から言うね。グラジナ-スクルド-ブレイが本線。ヨルダが首席。

ヨルダの護衛先がボクから以降クロエ。手応えなし。
スクルドの護衛先がずっとヒルダ。手応え1回あり。

今日のヨルダの発言は分かりみが深くて正直頼りにしたいのと、後から出てきた首席にしては護衛先が特殊。

偽物ならどこかで手応えがあったと言う方がそれらしい。そして異種族側がブレイを失ったのに、初めに襲う先が共鳴。と言うのにもしっくりこない。これは主観だけどね。

つまり、占い師の襲撃を行って、失敗したはずなのに首席候補者のどれともその襲撃先が合致しない。あの犠牲者なしはなんだったのかと言う話になる。

となると、襲撃を受けたのはクロエと言う事になる。誰からも護衛を受けていない筈の彼女が残っている理由…スパイだからじゃないかな。

そして、今日はヨルダがきっとクロエを守ってくれていると考えているから、ヨルダ目線でボクの本物を確信できるんじゃないかと言うのが期待してる所。

スクルド目線は追う時間がないので放置…。

まあ勿論不可解な点は幾つかある。
クロエがスパイで彼女が黒を打った先が本当に黒だった所とか、ね。
事実は小説より奇なりと言われたらそれまでだけども！

さて、これでクロエが弾かれなくてボクが弾かれるようなら皆目線はクロエ異種族追ってくれるかな…？魔法使いもあるって言うのかな…。この辺りまで思考伸ばす時間はないや、ごめんね。

後はクロエがボク占ってたらきっついねこれ。ヨルダ目線でしかボクの本物が伝えられない可能性がある。

異種族目線は今日クロエを襲撃合わせてもヨルダ真なら守ってくれてると思うから通らない。
ならどこを通すかって話になるね。

ヨルダを襲撃するか、ヨルダがカミングアウトした事でクロエがスパイだと確信した異種族がボクを襲撃先にするか。

どちらかと言えばボクがスクルドを占って非スパイが付く事を期待して襲撃先にするのかな。

クロエ-グラジナ-ブレイのスパイヨルダで推せばスクルドが逃げ切れるパターン。これなら異種族にも勝ち筋はあるのかも？

まあクロエが弾かれないなら単純に上の内訳の可能性もあるという所で一考してもらえたら嬉しいな。

【クロエを占う。】

あー……グラシエラさんについてちょっと考えたけど。

嘘だったとしたら、エイダンに惚れてたって言った方が楽だったかもしんないよな。今更無駄だけど。
ヒルダさんに、メロさんとの会話と比べて矛盾してないかって探されないしさ、その方が嘘つくなら楽かなって。

ま、惚れてた相手として自然だからそう主張したって可能性もあるな。
会話をヒルダメモに残してほしいって要求も拒否してるし……

どっちにせよ、野暮な俺はあんまり言及するのもやめた方がいいか。

もしかしたら今日が最後の可能性もあるから。

まず皆。
拙い視野で物を言って皆を困らせてごめんね。
この選択で騎士団が勝てる事を祈ってる。
明日も生き残れていれば、整理して全力で頑張るから、よろしくね。

そしてイグニス。
…ごめん、もしかしたらもうこれで最後かも。
キミがバディと認めてくれて、対等だって言ってくれて、嬉しかったよ。
もしもまた会えたら、ボクの秘密を教えてあげるよ。長い話になるかも知れないから要らんって言われそうだけど。…それじゃ、また明日！

　　　　　　　　　　ソラ・カルセドニ

【ユーディトを占う。】
本人も二晩休んでましになったと言っていた通り、思考の開示が増えたわね。

昨日“ほぼわたしを真だと思っている”と言い切ったところは、わたしのスパイ像にはあまり当てはまらない。
スパイって、占われても砕かれてもダメでしょう？ だから、極端に片方の占い師を本物だと主張するような態度は心理的に難しいのではないかと思うの。

ただ、ユーディトは能力者に対する言及が多く、占われていない騎士たちへの意見が少ない。意見そのものは増えたけれど、ヘイトを稼がないように、触れやすい場所に触れているように見えるのよね。それは異種族所以の可能性もある。

けれど、エイダン・フォスターがスパイではなかった場合、挙げられた指定の中でスパイの可能性が一番考えられるのは彼女と考えた。
白ならば確定で潔白の騎士だと分かり、みんなの目線でも視界が晴れるはず。