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村の設定が「役職希望無視」のため、全ての役職希望が無視されます。
恙無く初日を終えた。先輩騎士も帰還したところで、少しは緊張もほぐれただろうか。俺もお目付け役が減るのは嬉しいものだ。なんて言ったら、アルベルトに叱られそうだな。
実質的な初日は今日とも言える。今日を「1日目」として数えよう。
まとめ役のウィアは……どこかで会ったような気がするのだが。
俺が会う女性などかなり限られているし、他人の空似か?
今日からは本格的に集団生活が始まる。誰かと手合わせするのが楽しみだ。
(王子ファルスの日記より)
どうやらこの中には、村人が7名、人狼が3名、占い師が1名、霊能者が1名、狂人が1名、狩人が1名、共鳴者が2名、蝙蝠人間が1名、求婚者が1名いるようだ。
「おはよう!今日もいい朝だよ!
みんな、起きてー!」
[ウィアはお鍋をおたまでガンガンと鳴らしながら大部屋に声をかける。同期を起こすのは別にまとめ役の仕事ではないのだが、こういうこともしてみたかったのだ]
「今日の朝ごはんは美味しいよ!だって私たちが作ったんだもん!」
アクアマリン ウィアが「時間を進める」を選択しました。
[男子部屋と女子部屋で声を張ったあと、急いで厨房に戻り、配膳の続きをする。
今日の朝食は、思いついたものをすべて並べてみた。
ふわふわのオムレツ、季節の野菜のサラダ、玉ねぎをメインにした自家製ドレッシング、バターとチーズのトースト(これは各自起きてきた際に焼いて食べ頃にする)、ベーコン、ソーセージ、昨日のカリュドーンの残りを一晩煮込んで角煮にしたもの。これだけあれば、大丈夫だろう]
「うん!絶対美味しい!」
[共に作った、バディのクロエを振り返る]
「クロエもおつかれさま!楽しいね、ごはん作り!」
「今日は、昨日は出来なかったから、カリンと手合わせしたいな。きっとみんなも手合わせの機会が増えるよね……あ!今日の当番表、張り出さなくっちゃ」
[と、慌てて、用意していた当番表を広げ、食堂に張り出しておいたのだった]
昨日の夜、寝る前にカリンとクロエから帽子をかぶった不思議な子どもが居たとの報告を受けた。
なんでも、突然攻撃してきたり、こちらの攻撃が当たらなかったりしたとか。
「ふうん、妖の類か?」
子どもとはいえ、魔法を使う他種族であれば脅威だ。少将大人げない対応とも思えるが、適切な範囲内か。
俺は対応については否定も肯定もせず、報告に来た二人には「ご苦労、ではおやすみ」と告げて寝室へ行ったのだ
☆みんなにしんどくなってもーらお!!って思ってブーメランでしんどくなってる村建てです。おはようございます。
みんな死なないでよ……
「えっ、うるさ」
*/
鍋の音で目を覚ます。こんな斬新な起こされ方をしたのは始めてた。
ガシガシと頭をかき、大きな欠伸をする。
*/
(昨日の子供の件、反芻してたけど、気付いたら寝てしまっていたんだな)
*/
身支度を整えると食堂に降りていった。
*/
**肉体強化系の魔法はアウトだけど、異種族の血筋(ハーフ)ならセーフかなってこうしたけど大丈夫かな……
だから魔法も使えるみたいなの……ダメかな……
昨日は散々だった。
なんであんな叱責されたんだ。俺がヘマをしたからだ。
遅刻してきた分の遅れを取り戻さないとな。
交流を図るべく食事の元へ向かった。
略称
アメジスト……紫
サファイア……蒼
ガーネット……柘
ルビー……紅
クリスタル……玻
エメラルド……翠
ラリマー……ラ
オパール……蛋
スピネル……尖
ヒスイ……翡
ペリドット……橄
ラピスラズリ……瑠
シトリン……シ
ターコイズ……タ
トパーズ……黄
タイガーアイ……虎
お側付き時代の名残で、朝は早く起きれる。
髪を結っていれば、遠くから徐々に近づいてくるおたまと鍋の音に苦笑いを浮かべる。
「はは……起きれない子もいるもんね。」
帯を締め終わると、ぐっと伸びを一つして部屋を出る……前に鏡をチェックした。うん、今日も身なりはバッチリだ。
「……よしっ!」
小さく意気込むと、部屋を出て食堂へと向かう。
>>ファルス
「おはようございます、騎士団長!」
真っ先に瞳に入るあの御方に元気をすると、続けてその場にいる者に挨拶をする。
>>all
「おはよう!皆!……と言ってもまだあまり来てないけど。」
そう言いながら適当な席に着席した。ここならあの御方の様子がよく見える。あまり露骨に目立つのは忌避して、隣になどとは言えなかった。
☆隣国のひねくれ王子とは違って、好意には好意で返すタイプの人だからねファルスは
うーん、しかし、ファルス
国民を守る為なら命は不要タイプ王族だから(この点はカーマインくんとも気が合うとこ)、自分だけ安全なとことか、自分だけ生き残るとか、そういうの嫌いそうなんだよな
うーーーん、色々悩む。
ファルスを動かすのは楽しいです。
>>4 ファルス
[配膳を続けていると、ファルスが1番に食堂にきた。緊張が走る]
「お早うございます、王子。これからトーストをご用意しますね!」
[料理、私が担当した部分は大丈夫かな。焦がさないようにしなくては。など考えながら、ファルス王子用のパンをセットしたあとで、続けて何人かやってきたようだ]
>>5 グラジナ
「グラジナ、おはよう……あは、何となく不満げな顔してない?お鍋目覚まし、気に入らなかった?」
[からかうように笑ってから、グラジナと、その後に入ってきたブレイの分のトーストもセットした]
>>6 ブレイ
「おはよう、ブレイ。昨日は大丈夫だった?よく眠れた?あ、そうそう、あなたのバディのミズリが探してたよ。見つけたら声を掛けてあげてね」
元気なミズリの顔を思い出す。
/*
朝はそんなに苦手ではない。
なのに何だ、この騒がしい音は!
昨日はエイダンとカリュドーンを仕留めた。結局解体し、少しずつ持ち帰ることにしたのだった。
髪を結い、身だしなみを整えると、早起きなカリン、団長がもう食堂に着席していた。
*/
>>ファルス
「団長、おはようございます。
改めてよろしくお願いします。」
/*
軽く挨拶を済ませて、ファルスの斜め前に座った。
カリン、ウィアにも目配せして挨拶に替える。
*/
>>7 カリン
「カリン、おはよ!」
[ファルスにトーストを渡しに行く途中でカリンに挨拶した]
「クロエに手合わせの話聞いた?昨日はバタバタしてて、手合わせの話が出来なかったけど、今日こそはやりましょ!ご飯食べたら食後の腹ごなしって感じで一戦いかがかしら」
[お茶の誘いをするかのように、模擬戦の誘いをした]
──朝。
クロエはウィアとの約束通り早起きをすると、共に朝食作りに励んだ。
カリンが作った料理には及ばないとはいえ、二人で協力して作った食事はそれなりに良い出来栄えのはずだ。
「……いただきます。」
行儀良く手を合わせてから、バターチーズトーストを手に取って一口齧る。
とろけるようなまろやかな味に、クロエは無表情ながら小さく頷いた。
>>10ウィア
悪戯に笑う彼女に、やれやれと首を振る。
「豪快な目覚ましで気に入ったよ」
そう返すと王子に挨拶をした。
「ファルスダンチョーおはようございます」
グラシエラの朝は早い。というより家の者は皆早かった。朝食前に鍛錬をすることが日課となっていたためだ。
今日もいつもの時間に起きて鍛錬をし、召使いが作った朝食を…と思ったところで気づいたのは、
「やらかした。飯は作らないと出てこないんだったな」
食事当番の任を思い出し寝床に向かって駆け出すと、そちらからガンガンと何かを打ち鳴らす音と女の声が聞こえた。
>>0 ウィア
「すまん!私が食事当番だった!」
並べられた食事を目にすると、既に準備を終えた様子の女に詫びを入れる。確かアクアマリンの騎士で、今年の首席だったはずだ。
「んあ?!……ああ、そうだった」
ガンガンと響く手荒な目覚ましに飛び起き、ワンテンポ遅れて黒狼騎士団の遠征に来ていたことを思い出す。
着替えて顔を洗い長剣を腰に携え、食堂へ足を運ぶ。
「おはよう…っご、ございます!騎士団長!」
ラフな挨拶を済ませた瞬間、ファルスの姿が目に飛び込んで来て慌ててシャキッと背筋を伸ばした。
遠征に出立してから予想外に砕けた姿もあったが、緊張するものはする。
大型のカリュドーンも難なく狩っていたようだし、やはり凄いお方だと羨望の眼差しを隠せなかった。
「とても良い朝ね。グラジナ、それからブレイ。」
クロエは相変わらず落ち着き払ったトーンでテレパシーを行なった。
詳しくは話していないが、彼らはクロエと同じ目的を持つ者だ。
「わたしたちは魔法に頼らず実力でもって合格したのだわ。迫害されていい権利なんてない。そうでしょう?」
「エイダン!おはよう。
この役割はどういうことかしら?この遠征で相談したいことはバディのあなたにこうして連絡することにしたのだわ。
メモを基本書くけど、時間が合えば直接相談しましょう。
ヒルダ」
>>ファルス
「おはようございます、ファルス団長。昨日は突然失礼いたしました。」
クロエはファルスの姿を見つけると、少年の件で夜遅くに尋ねた非礼を詫びた。
昨日は先輩騎士もいて王子も忙しそうだったため、話しかけるのは挨拶程度で抑えていたのだ。
「……そちらのスープはわたしが作りましたの。味付けは濃い目にしたのですが、お口に合いましたでしょうか。」
スピネル グラシエラは、ガーネット イグニス を能力(求婚)の対象に選びました。
>>17 グラジナ
「グラジナ、おはよう!
本当にね!今日の食事当番も料理が上手!私も見習わないとなあ。」
洋食に関してはサリーナに元々住んでいる人が上手いはずだ。後でレシピを聞こうと思いながらオムレツを一口食べる。
うん、やっぱり美味しい。味もだけど、見た目もこんなに綺麗に焼き上げるのは技術が必要だ。
ふと、ノアが視界に入る。彼は昨日、私が作ったご飯を美味しいと言ってくれた。隣に、と言いかけたが緊張した面持ちだったので笑顔で挨拶をするのみに留めた。後でお話出来たら嬉しいんだけど。
>>19 ノア
「ノア!おはよう。」
クロエもノアの近くに座るのが見えて、彼女にも挨拶をした。
>>21 クロエ
「クロエもおはよう!クロエ達が作ってくれたご飯美味しいよ、ありがとう。後でレシピ教えてほしいな。」
昨日は遅れてやって来た(ブレイと名乗ったか)新米騎士を叱責した後、皆と合流する場まで担いで行った。
その後、王子に挨拶をした後、帰還していっただろう。
帰還後、部下から驚愕する報告を受ける事になる事を知らないまま。
「随分と早いのねぇ。これでも早起きしたつもりだったのけれど」
テーブルに並ぶ朝食を見ながら呟く。昨日に引き続き、テーブルに並べられた食事はどれも美味しそうだ。
「…………くぁ」
起床は割と遅かった。鍋の音に起こされるまで熟睡したようで、目覚めはすっきりとしている。父親の家業を継いでいたようだからもう少し早く起きられるような気もするが、体内時計は甘いようだ。
昨日の模擬戦を思い出す。記録した後、興奮冷めやらぬ状態で食事をし、床についた。誰かと共有したい気持ちもあったが、一人で感情を整理したかった。
「いただきます………あれっ」
焼きたてトースト、そしてチーズを一口。知っている味が口の中に広がり、目を丸くする。懐かしくもあり、当たり前のような感覚。普段から食べ慣れているのだろう。
二口目、三口目と夢中で食べていると、いつのまにか食べ終わってしまった。
こんな性格で役持ち引くと全部日記に書かなきゃならなくなるもんなあ
それはそれで楽しいし、何あっても大丈夫なキャラ作ってきてるけど、何もない方が一番こいつは映える
なんだなんだ、今年のやつらは理解が早いな。
団長呼びに機嫌を良くしてしまう。あー、嬉しい感情隠すの苦手なんだよな……バレてんのかな。
意識すると、何となく視線を感じる気がしたすので、いかに自由時間といえど、多少は気を引き締めねば、と椅子の位置と座り方を直した。
>>16 グラジナ
「おはよう、グラジナ。昨日は訓練当番でよく働いていたな。ご苦労」
>>19 ノア
「おはよう……はは。そうガチガチにならんでよろしい。俺のことは平民……と言っても無理があるか。貴族の一人とでも思ってくれればいい」
とはいえ、そう簡単に切り替えるのは難しいだろうか。
……隣に座りに来るやつもいないしな。
>>20 クロエ
「おはよう、クロエ。そういえば君も食事当番だったな。
はは、なるほど。食べたとき、俺が濃い味が好きなのをどこで聞いたんだ?と思ったほど美味いよ」
スープを飲む。温かく身体中に巡る安心感と、食事の満足感は昨夜も感じていたが、こういった豪勢な食事は普段から摂取していなかっただろう。物足りなさや、腹の空き具合から考えて間違いない。
普段はもっと、質素で控えめであるだろうことは日記によって察しはついていたのだから。
一息ついたら、グラジナに昨日の模擬戦の記録を渡して、もう一人、ソラにも話に行こう。
今日の当番は風紀委員、昨日より気を張る必要はなさそうだ。
今朝は砦全体に響き渡る金属を打ち付ける音で皆が起きてきたのを把握しました。
少し夜更かしをしたので、気持ちと表情をシャキッとさせる為にも、軽く顔を洗い朝食へと向かうのでした。
「おはようー!皆さん早起きですねぇ。」
全体に向けて挨拶を行った後は、ファルスの元へと歩み寄ります。
>>ファルス
「おはようございます、団長。昨日に引き続いて食事が豪勢だと嬉しい物がありますね…!」
ファルスに朝の挨拶を行います。周囲に習って団長呼びは忘れません。
>>ウィラ
「今朝の食事はウィラとクロエが用意してくれたんだね?ありがとう!!…明日はもう少し優しい起こし方だと嬉しいけどね。」
少しだけ困った笑みを浮かべながら、ウィラからトーストを受け取ります。
甲斐甲斐しく団員達の為に動く彼女に感謝しながら、トーストを一口。
昨日も目を輝かせながら食した覚えがありますが、今日も同等の反応が思わず零れ落ちます。
「……美味しい!」
☆しまった……コピペ用独り言関係はあとでファルスの方かミズリの方にくっつけとかないと、今日で消えるんだよな……
/*
RP村で共鳴者とかしたことないんやけど……
表に出るとか指示とかどうしたらいいんだろ……陰で支えるとかできないからできれば表に出てまとめ役に徹していたい部分はある………
==
騒々しい朝だ。もう少し穏やかに起床できないものだろうか。今日は昨日の疲れもあり、朝の鍛錬を休むことにした。これからはこれまでとは違い、騎士団としての職務がある。
さて、早めに朝食に向かうとしよう。皆を待たせるわけにはいかない。
==
**せっかく魔法使える公式設定貰ったんだし、式神を操る魔法も付け加えとこう。
和紙を人型に切って、動かせる能力。偵察は勿論の事、使いこなせば壁にもなる。みたいな感じの。
陰陽師と鬼の血縁の合間にしたい。
>>28アルバート
「アルバート、おはよう。ほとんど皆揃ってるぜ」
意地悪そうに揶揄う。
後で模擬戦の事を...と思ったが今は食事に専念することにした。どうせアルバートも同じこと思ってるだろうと感じた。
(アイツ真面目だからな
そういやユーディトの姿ないなぁ。討伐終わって砦に戻ってから離れちゃったからなぁ)
!?
あっ、何?てきしゅう……
[寝ぼけ眼で、枕元の弓に手をかけたけど、どうやら違ったみたい。あれは……鍋かなんかを叩いて回る音だ!
まとめ役の子の明るい声が聞こえ、なるほど、目覚ましかー!といっぱい食わされた気分になった!なるほどね!?]
なあんだ、あの子も案外らんぼーな起こし方するんだー!ちょっと意外かも。
[ちょっと意外、その感想は昨日だけでも沢山あった!今日からもまた、仲間や王子さまの新しい一面が見れると思うと、なんだかたのしみ!]
さーて、今日はご飯は食べる専門だー!
あとは、えーと、訓練当番かな?今日こそバディとお話するぞぉ〜
[駆け足で準備して、軽い足取りで食堂に向かった]
!?
あっ、何?てきしゅう……
[寝ぼけ眼で、枕元の弓に手をかけたけど、どうやら違ったみたい。あれは……鍋かなんかを叩いて回る音だ!
まとめ役の子の明るい声が聞こえ、なるほど、目覚ましかー!といっぱい食わされた気分になった!なるほどね!?]
なあんだ、あの子も案外らんぼーな起こし方するんだー!ちょっと意外かも。
[ちょっと意外、その感想は昨日だけでも沢山あった!今日からもまた、仲間や王子さまの新しい一面が見れると思うと、なんだかたのしみ!]
さーて、今日はご飯は食べる専門だー!
あとは、えーと、訓練当番かな?今日こそバディとお話するぞぉ〜
サファイア ソラは、ガーネット イグニス を能力(占う)の対象に選びました。
「ああ、そうだね。混血だろうが人である事に変わりはない。」
(クロエ...訳ありだと思ったがそういうことだったんだな)
「お早う。」
==
一言挨拶を空間へ向けて述べ、席に着く。自分のこれまでとは比べ物にならないほどの立派な朝食だと感じた。内心、飛び上がりそうな感動だったが、それを必死に抑えて静かに手を合わせた。朝食は簡素に済ますものという既成概念を打ち崩された動揺を、周りに悟られないようにしたかった。何故ならそれが、私の思う黒狼騎士団の姿であったからだ。
==
(日誌当番はまだ大丈夫…大丈夫だけど、料理当番はまずいなぁ。イグニスって料理出来るのかな。)
食事がてら、今日の当番についての張り紙を一瞥しながら明日の当番にそこはかとない不安を抱きます。
孤児として協会に召し抱えられた時は、貴族への応対方法や所作を叩き込まれた物ですが、料理までは習っていませんでした。
連日ここまで美味しい、豪勢な食事を食べていると否応なく食への期待値が高まってしまうので、危機感が募っていきます。
(明日の食事当番は…センゾウとスクルドか。2人にも話を聞いておかないとね。)
(日誌当番はまだ大丈夫…大丈夫だけど、料理当番はまずいなぁ。イグニスって料理出来るのかな。)
食事がてら、今日の当番についての張り紙を一瞥して、明日の当番にそこはかとない不安を抱きます。
孤児として協会に召し抱えられた時は、貴族への応対方法や所作を叩き込まれた物ですが、料理までは習っていませんでした。
連日ここまで美味しい、豪勢な食事を食べていると否応なく食への期待値が高まってしまうので、危機感が募っていきます。
(明日の食事当番は…センゾウとスクルドか。2人にも話を聞いておかないとね。)
……………っせぇ……うるせぇぇぇ……
[布団を頭の上まで被り直し、耳の奥までガンガンと響く不快な音から逃れようとする。
しかし、母親の怒号よりも耳障りなそれは、これ以上エイダンを眠らせまいとしていた。ついでに聞き馴染みのない声がついてきて、まだ覚醒し切っていない頭でぼんやりと、ここが家ではないの事を思い出す。]
──あ、そっか、遠征中か。
[口に出すやいなや飛び起きた。急ぎ身支度を整えようとすれば、誰かが開け放っていた扉の向こうから美味しそうなにおいが漂ってくる。
ぐぎゅるるる……とお腹の虫が盛大に鳴いた。]
腹減った!!!朝ご飯だ!!!
[昨晩のご飯はそれはもう美味しいものばかりだった。自分が狩ってきたからというのもあるだろうけれど、こればかりは料理当番の腕が良かったということだろう。今朝のご飯もとても楽しみだ。
ドタバタと食堂へ向かえば、身体が美味しそうなにおいに包まれる。]
「まったく。人使いが荒いのね、あなた。」
言葉の割に不快には思っていないようだ。
クロエはテレパシーでグラジナを揶揄したあと、無言でバターを渡す。
「わたしはね、ハーフエルフなの。もともとリシャール家に生まれて、その地域の習わしで今のド=ベルティエに養子に出されたのだけれど。」
ウェリントン・リシャール──つまりクロエにとっては本当の父が、ある日仕事で寄った国境付近の森でエルフと出会った。
魔法を固く禁じられ、魔法や魔法生物は悪であると謳われてきたサリーナで、事もあろうか父はそのエルフに魅了され、関係を持った。
そうして生まれたのがクロエだった。
つまるところ、クロエは敬愛なる姉とも半分しか血が繋がっていない。
おはよー!うまそー!!
[食堂に入ると同時に適当に空いている席へと腰掛ける。ふと隣を見れば、王子がそこに座っていた。朝食に気を取られるあまり、誰が何処に座っているかを確認していなかった。なるほど、だからここは椅子が空いていたんだな。]
>>ファルス
あ、団長おはよー…ございます!
朝ご飯うまそう……っすね!
[敬語を話すのはあまり得意ではなく。所々言葉に詰まりそうになりながらも、王子であり団長であるファルスに挨拶を済ませる。
椅子に座ったからには移動する事はないけれど、隣の王子が退けと言えば退くつもりではいた。
変に反発して点数が下がるのは嫌だしね。
まぁ、そんなことよりとにかくご飯だと。いただきますと両手を合わせれば、チーズトーストを頬張った。]
………うっめぇ……!!
[口に広がる美味しさに目をキラキラ輝かせる。いつも家で食べる朝ご飯も美味しいけれど、ここでの朝食はまた別物だなと感じる。さすがは黒狼騎士団、といったところだろうか。
用意された朝食を行儀良く口に頬張っていく。美味しくて、ほっぺたが落ちそうだった。]*
/*
隣に座っても大丈夫だったかなぁ……ダメだったらごめんね……とりあえず前にはヒルダちゃんがいるってのは把握してる。
>>35ユーディト
「やぁ、おはよう。この朝食とても美味しいよ」
/*
ユーディトに挨拶をする頃にはグラジナは食べ終えており、皿を片付けるついでに飲み物を注いで回った。
*/
「ちょっと俺、外でストレッチしてるので、なにかすることあれば声掛けてください」
/*
そういうと、扉を開けて外に出ていった。
*/
センゾウの朝は早い。
誰も起き出す前から寝床を抜け出し砦周辺を散策していた。
まさか騎士団の駐屯に攻撃を仕掛ける阿呆はいまいとは思いつつも、昨夜の童のことが気にかかっていた。
「⦅念の為鳴子を仕掛けておいたが…杞憂であったか。⦆」
呟く。
その時、砦から半鐘が鳴る様な音が響いた。
気を張っていたのもあって一瞬敵襲かと身構える。
…いや、あれは違う。
頭領の奥方が朝の弱い半人前共を叩き起す時のあれだ。
どうもここ数日、故郷のことを思い出して仕方ない。
少しあげた口角から息を漏らすと、センゾウは砦へと戻った。
「エルフと人間の間に生まれて、わたしは両者の特徴を引き継いだ。エルフほどではないけれど、寿命もそれなりに長いの、わたし。」
人間の肉体的なたくましさや頑健さを持ちながら、エルフのような敏捷性や身軽さ、強い魔力を受け継いでいる。
けれど、それは決していいことばかりではない。混血児は半端ものとしてどちらの種族からも忌み嫌われているのだから。
その上、ハーフエルフは子孫を残すこともできない。
幸いサリーナは魔法に頼らず生きることを良しとする国風で、エルフの血が混ざっていることを隠し通して生活する必要があったため、クロエが悪意にさらされたことはほとんどなかった。
しかし、義兄は違った。
ひょんなことから義理の妹がエルフと人間の混血種だと知り、兄は嘆き、怒り、嘲笑った。
>>39 グラジナ
「あぁ、お早う。確かに君の言う通り、素晴らしい朝食だ。今日の訓練のモチベーションも上がるというものだ。今日の食事当番の後はハードルが上がったな。」
「わかった。何かあれば声をかけよう。」
そうして、聞いていて楽しくもないだろう身の上話を、クロエは二人に話して聞かせた。
義兄の話をするのは少し躊躇われたが、同じ志を持つ仲間として必要なことだと思ったのだ。
「……エルフである事実を墓場まで持っていく選択もできた。それでも、わたしが国に自分の存在を認めさせたいのは、兄上に対する一種の意趣返しでもあるの。」
「クロエ、さっきはバターありがとね」
「俺は本当はエルモント家三男じゃない。
俺の母親は獣人族で所謂隠し子なんだ。プロフィール上三男であると嘘は書いてしまったが、本当はクロエと同じ、養子なんだ」
父親は母を召使いとして、グラジナを養子呼んだ。
グラジナが6歳になろうとする時、獣人族である事がバレてしまい虐げられていた。
そこに遭遇したグラジナはその張本人を殺した。ショックと興奮の余り本人は覚えていない。
身体能力が高いのは獣人族であるが故なのだ。
「っしぇーい、おあざーす。」
食堂の戸を開けると、既に何人かが朝食を摂っていた。
忙しなく動き回るまとめ役の同期が目に入り、声をかける。
>>ウィア
「おぇいっす、ウィアさん。
今日も元気そうだな。それにしても朝から豪勢な…明日の当番への期待が膨らんでるっぽくてマジパネェ。」
/*
てかどうしようwwwwバディで共鳴者になるなんて思わなかったから全然知らない体でプロローグ過ごしちゃったよwwww入団試験中にってことだけど砦の中で仲良くなったとかそんなんじゃダメかな………ダメかなぁ……
/*
扉を閉めて深呼吸する。
太陽は朝だと言うのに既に高い位置にある。
風が吹いて木々が揺れる。とても気持ちの良い朝であることは言わずもがなだった。
*/
(昨日のセンパイ達の仕合...うん。思い出せる。)
深呼吸をした後、シュミレーションを行う。
(先ずは横薙からだったな)
──────────
[朝起きれば、ヒルダからメモを1枚渡される。
首をかしげつつ内容を読めば、なるほどとひとりで勝手に納得した。
要するに、表立って聞くことが出来ない事を秘密裏に相談したいということだろう。彼女らしいというか何というか。
まぁ、バディとなったのだから、それくらいの事は受け入れてやるさ。俺もそこまで鬼じゃない。]
「おはよう、ヒルダ。
おーおー、俺に分かることならなんでも聞けよ。俺もなんかあったらこうやって連絡するし。
りょーかいした。俺も直接会って話す方が好きだし、時間が合えばそうしようぜ。
エイダン」
「意趣返し、良いじゃない。
俺も騎士になって、獣人だろうがなんだろうが、差別するヤツは許さない。俺には力しかないから、この選択しかできなんだ」
/*
18人7人外(恋人含)、黒が出るのはたった3人。
占狂狼纏霊出るとして13灰。ほぼ1/6で灰から黒?
黒は期待値低いね…白圧殺の方がいいのかな?
流石にここまで灰が広いと白圧殺の方が良かったりするのだろーか…。
アルバートはなんか子犬みたいに懐いてくれててすごい好き
ユーディト、ソラは一緒に討伐行ったから好き。ユーディトは特に言い返さして来たところも含めてとてもよい
クロエはかわいい(かわいい)
>>22 カリン
静かに静かにと意識しながらもやはり美味い料理に頬を緩ませそうになっていると後ろから挨拶されてムグッと喉を詰まらせ慌てて水を飲む。
「ん"っ…ゴホッ、おはようカリン」
息を整えると振り返って昨日最後に一言だけ話したカリンへニカッと笑った。
>>27 ファルス
緊張していることを指摘されてかあっと耳を赤くしながらも平民と思えという言葉に瞬時に顔を青くしたりと謎に器用な芸当をしながらも、やはり城にいた時よりファルスの空気が柔らかいと確信し少しだけ肩の力を抜いた。
「ありがとうございます、騎士団長」
こんな俺にも気さくに答えてくれるファルスの懐の広さに一層憧れは募るばかりだったが、少しだけ笑う余裕ができた。
ぺこっと軽く(自分が思っているほど軽くない)頭を下げて隅の席に戻った。
>>14 カリン
「ほんとう!?ありがとう。楽しみだな。洗いものも手伝ってくれるの?助かるよ!」
[カリンはきもちよく了承してくれた。王子に手合わせを見てもらう機会は、早々ない。良い試合で出来ればいいと思う]
>>16 グラジナ
「ふふ、それなら良かった。やってみたかったの、ガンガン!って」
[にこにことグラジナに笑顔で返した。]
>>18 グラシエラ
「あ、お早う、グラシエラ!いいのよ、私がね、どうしても朝ごはんが作りたかったの!夜はお願いね」
「あ、そうだ。昨日言ってなかったけど……メロとの手合わせかっこよかった。見ていて、武者震いしそうになったよ!」
[この人はどんな料理を作るのかしら、と思う。私は、その料理を食べる時間は貰えるのかしら]
赤髪に金の瞳は、クエンの特徴のひとつだ。イグニスはクエンとダリの血を引きながら、とてもクエンらしい見た目をしている。
イグニスは不機嫌そうにその金の瞳を細めた。気持ちのいい睡眠を無粋な金属音が邪魔したからである。
「………………」
傍目にも不機嫌そうな顔で朝食の席に現れると、そのままドカリと座り込む。
>>センゾウ
独特な言葉遣いと共に、東の小国の装束に身を包んだ男性が食堂へとやってきます。
入団試験から目立っていたので、忘れているという事はなかったですが、向こうがこちらを知っているかはまた別の話でしょう。
気付いて貰えるか分かりませんでしたが、無事こちらに気づいたようで、ほっと一安心します。
料理が配膳された席に着くように促すと、こそっとセンゾウにだけ聞こえる程度の小声で語りかけます。
「……や、センゾウ。ボクはソラ・カルセドニ。キミとは別の…明日の食事当番のもう一組の片割れだよ。
昨日も今日も食事、豪勢だよね…。」
目の前にある美味しい食事に舌鼓を打ってしまうものの、明日の事を思うと少しだけ浮かべた半笑いの表情に陰を落としてしまいます。
「…センゾウはさ、料理って得意だったりする?」
一呼吸置いて、要件をセンゾウに伝えました。
場合によっては、明日の食事は皆で作る等の策を講じなければいけません。
作戦会議も兼ねて、センゾウの応答を待ちます。
俺騙りたくはないんだよなあ。
かといって灰にいて生き延びれはするけど、寸での所で死んじゃうんだよなあきっと...
>> ソラ
「ん?あーっと、えー、ソラさ…あいや、ソラ。
うぃっす。なになにどしたん?」
手招きの主はソラ。年頃の男性にしては小柄な…彼をセンゾウは、ソラ、と呼んだ。
「どういたしまして、グラジナ。」
グラジナもまた、クロエに生い立ちを話してくれた。
同じ養子だと聞いて、クロエがグラジナにどこか親近感を覚えたのはそのためだったのか、と密かに納得する。
「あなたの身体能力の高さは、獣人族だったがゆえなのね。けれど、騎士団に入団できたのはあなたの弛まぬ努力があったからだわ。きっと王子に──この国にわたしたちを認めてもらいましょう。」
「迫害の対象でしなかったわたしが国に認められる瞬間を、兄上にも拝んでもらう。共に騎士としての誇りを持って頑張りましょう。」
/**/
クロエはラミアかハーフエルフって設定を考えてた。ラミアだったらローランとかかわりがある設定にしようと思ってたけど、まあエルフっぽいよなあって。
あと、たかみをは狼別にやりたくないけどクロエは狼クソ似合うよな。
その顔のまま、イグニスは大きな口でトーストを咀嚼する。眉間に刻まれた深い皺が、少しだけ和らいだ。
>>49 クロエ
イグニスは自分の名を呼ぶ音を聞きつけた。少し離れたところにいるのは、昨日約束をしたクロエだ。
まだ、昨日のように大声を出す気にはならないのか、イグニスはじっとクロエに視線を送った。
>>29 ソラ
「ふふ、今日はみんなに言われちゃうな。たまにはいいでしょ、ああいう手荒な起こされ方も」
くすくすと笑って答える。
「頑張って作ったから、お口に合ったようでよかった」
>>43 センゾウ
「褒めてくれてありがとう。幸い、此処には食材が沢山あったから。地下に冷蔵できる貯蔵庫もあるし、籠城には困らないね。さすがサリーナの砦だわ
ふふ、センゾウの国のお料理とかも、食べてみたいな!みんな喜んでくれるといいね」
>>47 クロエ
[カリンと話終わったあとのクロエを呼び止める]
「クロエ!おかげで評判は上々だよ。今日の献立、私の提案を採用してくれてありがとう!クロエのスープも美味しいね」
[実は、配膳のときにこっそり味見のフリをしてつまみ食いをしたのだ]
「あ。あと、あとでカリンと手合わせすることになったよ!がんばるね」
>>54 センゾウ
「べー…べー?」
舌がベロンと出てくる妖の類を想像して頭を振ります。
そして机に広げられた自然の幸を手に取りながら、センゾウに応答します。
「センゾウは料理出来るんだね。ちょっと安心したよ。全員作れなかったらハードル所の騒ぎじゃないからねぇ…。
東の小国風の料理だったら、ボク個人としては嬉しいと思えるし、最悪昨日狩ったカリュドーンの残りもあるはずだからきっと大丈夫だとは思うけど…。
ボクはどちらかと言うと集めて煮込むか狩って焼くかくらいしか出来ないからセンゾウより深刻でさぁ…。明日はセンゾウの料理の手伝いに専念する事になりそう。」
「王子サマに認めてもらい素性を明かす。
力が全ての騎士団に取って、王子が認めた以上そう易々と撤回はできないはずだからな。
そうそう。身体能力に関しては獣人譲りだ。だからまだ底はある。クロエだってエルフならば魔力の量は桁違いだろう。それに戦術論など熟知してる。優秀にも程があるな」
クロエはきっと、生まれる所さえ違えば上に立てる子であり、正確に人を見れる、いい市政を敷けたんだろうなとグラジナは感じた。
(こんなにもいい子なのに...)
>>49 クロエ
「君は……クロエ。お早う。イグニスなら、彼処に座っているのが彼ではないか?」
「ちょうど朝食を取っているようだから、一緒に食事を摂るといい」
>>29 ソラ
「ああ、おはよう。本当に、今年はなかなか豪勢だ。余分な肉がつかぬよう、各自しっかりと身体を動かすことだな」
微笑する。本当に太りそうだな、と角煮を食べながら考える。
>>32 クロエ
「成程、バディ間の仲が良好なのはいいことだな。俺の場合、正式なバディは居ないが、実質のバディはアルベルトと言っていいだろう。……ああ、アルベルトは……昨日の模擬戦でローランに負けたヤツだ」
いたずらっぽく笑う。
「……あんまり色々吹き込むとあとが怖いか。試合と実戦はまた異なるからな」
続く申し出に、少し目を丸くした。珍しい。
「俺と夕食を?構わんが、さあ、経験は色々あれど、話が面白いかは自信がなくてな。それでもいいなら何か話そう」
──ふと、誰かに見られている気配がした。
どこか刺すようなその視線には心当たりがあって、振り返ればやはりそこにはクロエが思った相手がいた。
食事はもう終わったけれど、クロエは朝のちょっとしたデザートにと作ったマシュマロのムースを手に席を立つ。
鍋で温めたミルクにマシュマロを溶かして冷やしたもので、クロエは自分が作る料理の中でもいっとう気に入っていた。
>>58 ユーディト
「ありがとう、ユーディト。では、行ってくるわ。」
教えてくれたユーディトに礼を言うと、クロエはそのままイグニスの席へと歩み寄った。
>>53 イグニス
「……………」
クロエはイグニスのそばまで訪れると、逡巡したのちに隣の席に無言で座った。
>>46 ウィア
「うん!勿論だよー!」
へへっと明るく笑う。ウィアは笑うととっても可愛い。この笑顔が見れるなら受けて立ってよかったなと思うと同時に、ファルス様は皆の手前、負ける訳にもいかないと気合いを入れ直した。
「……あ、そうだ。ウィア、あのね……ウィア達が作る料理、とても美味しかったから……その、おかわりって、ある?」
重い刀を振るう分、体力にも比例して武に通じない女の子より大食いだ。二人分ならぺろりと平らげてしまうが、この場だとお上品に食べる子もいるので、何だか恥ずかしくなってこっそりとウィアに聞いた。
昨日は自分が作ったので、気軽に食べれたが他の子が当番だとそうもいかないのが少し不便だ。
>>55 ウィア
「…まぁ、ボクは起きてたから直接の被害に会った訳じゃないけど、イグニスとかイグニスとかはむっすーってなりそうだから、さ。
このオムレツとかも最高だよ!パンによく合う!!」
そっと避けられたサラダには目を背けつつ、感想を口にします。
>>59 ファルス
「カリュドーンも例年に比べると、かなり多く狩れたのではないでしょうか?
しばらくは豪勢な食事を…と行きたい所ですが、料理は何分不得手ですので、団員の力を借りながら明日は振舞いたいと考えています。
そうですね…食べた以上に鍛錬を積まなければローランさんにも追いつけないですし、精進します!」
心を強く持っていないとすぐに屈してしまいそうになる美味しさと脂肪はまるで魔物のようだと、ファルスの言葉に少しだけ苦笑を浮かべます。
>>60 クロエ
暫く無言で、イグニスは食事を続けていた。
「……甘ったるい」
トーストを二枚食べ終えたところで、イグニスは唐突に口を開いた。
/**/
求婚引いてたらイグニスかグラジナにいってたな。
ただ、イグニスに対してクロエが恋文書いてるの許せないからすごい迷った気がする。
>>62 クロエ
「ふふ。ファルスさまに喜んで欲しかったから、よかった。ありがと。器用貧乏って言われることもあるんだけどね!」
[他の同期と話す時より、笑顔が自然に出る。ああ、ずっとクロエとふたりで今後の任務もしていきたい]
「ううん、むしろ機会をくれてありがとう。他のことにかまけて、なかなか相手が決まらないなんてこともありそうだったし、助かったわ」
>>63 カリン
「もちろん、いいよ。いっぱい食べてね。あ、おかわりはセルフサービスだよ!」
[少し冗談混じりに返事した。プロフィールカードによれば、カリンは類まれな力持ちらしい。それは、たくさん食べて力をつけてもらわないと]
>>64 ソラ
「あら、イグニスって難しいの?さすがバディ。そういうのもわかるんだね!」
[ずっと一緒にいる訳ではなくとも、ソラはイグニスのことを気にかけているのが伝わってくる。赤い髪のイグニスは今頃どんな顔をしているのかしら]
>>47 クロエ
「確かにね!知識はこの世で唯一盗まれないものってどこかで聞いた事あるよ!
私もクロエみたいに沢山の事知りたい!…そうだ!クロエが最近読んだ文献で面白かったものってなあに?出来ればなんだけど、私が読書ビギナークラスだから、そこまで難しい内容じゃないと嬉しいな〜。」
クロエ程の才女なら読書も嗜んでるだろうと、レシピを書く待ち時間で聞いた。
「わあ!ありがとうー!
やっぱり字が綺麗!クロエって何でも出来ちゃうんだね!」
貴族の彼女には自分には想像もつかないコンプレックスがあるだろうが、それを理解した上で褒め称えた。これは純粋な気持ちだ。
意識をしすぎると、あの御方に迷惑がかかると食事に集中する。幸い、食事はとても美味なので一つ一つ味わって食べるのに適していた。
だが、距離が近いのもあってクロエとファルスの会話は聞こえてくる。話に割り込むのも、と思ったが貴重なチャンスだ。話の合間を縫って、恐る恐る話に入る。
>>59 ファルス
>>32 クロエ
「…あの!私も、騎士団長の戦場でのお話、一緒に拝聴してもいいですか?
……私、異国から来たもので他国のそういったお話に興味がありまして。聞く事も、武に繋がると思うので!」
嘘は言っていない。稽古も好きだ。
それとは別の含みもあるのは、多少なら許されるだろうか。
クロエにもいいよね?と目配せを送る。
「へえへえ、お前らもそういうタイプ、なんだな。」
「獣人族、エルフ、それとオーガ。粒揃いじゃないか?」
「って、急に会話に入って申し訳ない。俺はブレイ、昨日は いなかった理由は何となく察してくれ。」
──────
''この獣風情が!''
''近寄らないで!!臭いが移る''
''獣は獣らしく四足歩行でもしてろ''
人の姿をしているのに...皆とは何が違うの?
何が違ってこんなこといわれるの?どうして?
『ごめんね、グラジナ。ごめんね』
「かあさんのせいじゃないでしょ??わるいのはみんなの方だよね?」
『グラジナ...』
ぎゅっと、母親は子供を抱き締める。
「かあさん、苦しいよ」
『ごめんね、つい...』
「だいじょうぶ。かあさんいい匂いする」
/*
兄さん達はボクが獣人族との混血だろうが、隔たりなく実の弟のように接してくれた。本当に暖かい人達だった。
そんな兄さん達と出掛けて、ボクが予定より早く帰った時だ。裏庭の方に回ると、2-3人の人集りと倒れてる人が1人。
よく見るとそれは───────
*/
「あくまでも“人間”として育てられてきたから、魔力はあっても大したことはできないけれどね。……セルナリアへ行けば、こんな不自由な思いをせずに暮らせるんでしょうけど」
当然、クロエに選択肢など残されていない。
敷かれたレールの上をまっすぐに進むことこそが、クロエ・ド=ベルティエに与えられた正しい生き方なのだ。
──それに。ろくなことがない人生だけれど、それでもクロエはサリーナ国が好きだった。
だからこそ、こうして黒狼騎士団にいるのだ。
「あら、ブレイ。あなたの名前は覚えているわ。わたしはクロエ・ド=ベルティエ。よろしくね。」
「昨日の遅刻については言及しないけれど、明日からは気を引き締めてちょうだいね。わたしたちの人生がかかっているのだから。」
>>55 ウィア
ウィアの言葉に、ニッと白い歯を見せる。
「マジで?それマジで助かりーのだわ。
昨日の様に獲物を捕らえねーとダメなんじゃね?って思ってたわ。まあ大したもんは作れねえけどせめて舌を楽しませる程度には張り切らせて貰うんで。」
>>57 ソラ
「…どうやら食材はあるみてえだから態々採りにいくこたなさそうだな。後でちょいとチェクっとくわ。足りねえもんがあったら知らせるから、そんときゃ頼むぜ。
ウチの相棒もまだ顔みてねえし、あんたんとこのも力合わせられりゃいんだけどな。」
右手の人差し指と中指を揃えて立て口元に置き、クス、と笑った。
「今朝は見えなかったが、この近くは川とかあんのかね?」
>>46 ウィル
「そうかい、なら任せてよかった。美味そうだしな!
夕飯は…あー、メロに任せとけ!私は昨日よりいい肉を持ってくるとするよ。」
料理などしたことがなかった。厳密に言えば、ステーキは得意中の得意ではあったが。できるだけ筋を断つのと、でかい脂身は諦めて焼く時の油にするのがコツなのだ、といつも兄弟に語っていた。
「見てたのかい、そりゃありがとよ。そのうちお前とも手合わせさせてくれ。」
>>59 ファルス
「存じております。お二人の手合わせは、わたしを含め新人騎士たちの心に深く焼き付きました。」
「……若輩者がこのようなことを言うのは生意気に思われるかも知れませんが、いつかわたしとディーガも、団長とアルベルト様のような二人組になってみせますわ。
ですからどうか、騎士としての成長を見守っていてくださいませ。」
クロエは能面のような顔貌に、ほんのりと笑みを浮かべた。
「団長のお話ならばどんなお話でも勉強になりますわ。……昨日は、団長を同輩に独占されてしまっていましたから。ありがとうございます、楽しみにしております。」
/**/
ガルセウヌ死ぬんだ…もう私の心ズッタズタになってしまった。なんで…私はガルセウヌが戦場に行くの止めたいよ…
さて、何をしようか。とりあえず自分の目的はまだ一向に進まない。出来れば日記を読み返し、自分のことをもう少し知れれば良いけれど難しいだろう。
とりあえず、自分の実力や得意分野は昨日把握できた。ひとまず自分探しは置いておき、同期の顔と名前を一致させることが大事になる。
「よし」
あの水色の髪の女を探そう。
出立前や食事の用意、早朝に自分達を起こしに来たりする甲斐甲斐しさはただのお節介ではない。ある程度の使命感を持った行動であるだろう。
あの女なら、全員分のプロフィール用紙を別途持っている気がする。見た目の特徴等も聞きながら、教えてもらうことが手っ取り早い。
スピネル グラシエラは、クリスタル グラジナ を能力(求婚)の対象に選びました。
/**/
グラジナに果たし状叩きつけに行く。
あと、センゾウが雲居さんかな、の気持ち。
私はたぶん行方不明になっているのでは?
/*
心躍る食事の数々に舌を巻く。
野営で、ここまでの料理を作れるなんて……と感心しきりだ。
男女差なくたくさん盛り付けてくれたのを難なく平らげてしまう。
*/
「どうしてみんな、色々できるのかしら?
私の特技は、大剣と読書だけだというのに。」
/*
このままではここで輝いて名より技を覚えてもらうなど夢のまた夢。
数ある騎士のひとり、で終わってしまわないようせめて鍛錬は励もうと誓う。
「腹ごなしなのだわ」と、無言で大剣を持ち人気のない所へ行くと、背丈ほどもある剣の素振りを始めた。
*/
>>61 ファルス
[自分の名前を覚えられいることに少し驚いて、いや団長だから当たり前かと納得する。どうやら退けと言われる事は無いらしく、それならばと隣に座り続けることにした。]
っすよね〜!
昨日ヒルダとでっかいカリュドーン狩ってきたんすけど、それも美味しく調理してくれてたし!ほんと、料理当番には感謝しねぇと…っすね!
[ニカッと笑いながらそう言い終えると、またトーストをひと口かじり、カリュドーンの角煮に手を伸ばす。これが昨日のやつなのかどうかはわからないけれど、それでもひと口放り込めばトロっとした歯応えに再度目が輝いた。美味い。]
あとでレシピ教えてもらおうかな……
[ポツリと小さく呟いた。家に戻った時、家族に振る舞ったらきっと喜んで貰えるだろうと思って。まぁ、料理なんてあんまりした事はないんだけど。]*
/*
家事は一通りできるけど、妹に比べたら得意という訳ではなく。料理もレシピがあれば作れる程度(大さじ何杯とかしっちり数えないとできないタイプ。倍とかにされたらわけがわからなくなってしまう)。
☆ファルスくんは鈍感だから、自分が女の子騎士の恋愛的対象になるとは全く思ってない。
みな騎士だしそんな色恋にかまけるなどそんなことは、みたいに思っている。
ちなみにファルスくんは、私が思う「こういう人が居たら仲良くなりたいよね……」を詰め合わせた人。
カーマインくんは、私の個人的な性癖を詰め合わせた人。
>>69 カリン
「この世で唯一盗まれないもの。……本当にそうね。知識というのは取り込もうと努力した分だけ、いざという時に役立ってくれるわ。決して自分を裏切らないもの。」
カリンの言葉に賛同するようにクロエは深く頷いた。
「面白かった文献……そうね。あなたが気に入るかどうかは分からないけれど、“『聖女リーネ伝説』から見た騎士と騎士道”という書物はなかなか興味深かったわ。」
「さまざまな角度からサリーナ国の騎士の実態について書かれているの。確か今は退役されて聖職者をしている元黒狼騎士が書いていたのではなかったかしら。」
自身の顎元に手を添えて、クロエは最近読んだ文献のタイトルを口にする。
何でも出来る、という言葉にはわずかに唇を苦笑を浮かべた。
「なんでもは出来ないわ。出来ることに真面目に取り組んでいるだけ。」
/*
余りにも気持ちが良く、気付いたら意識を手放していた。
ひょいと飛び起きると背伸びをする。
*/
「夢...みてた気がするんだけど...なんだったかな。まあいいか」
城壁から辺りを見渡す。すぐ近くに川が流れている。地形からしても、山の麓にあり、緩やかな傾斜になっているので、流れもゆっくりだろう。水も綺麗そうだ。
「次は彼処だな」
城壁から下ると、グラジナは川を目指した。
[王子と共に騎士たちが朝食を食べ終わる頃、砦の外に居た者は、不自然な足音を聞くだろう。その方向を見遣れば、粗末なナリをした屈強な男達が、この砦に向かって徒党を組んで押し寄せていた。人数は7人。そのうち一人は子どもを人質に取っているようだった]
[見た者は直感するだろう。【山賊である】。これも訓練の一環か?と訝しく思うだろう。しかし、どちらにせよ、君たちは、彼らと戦うしかないことを悟る]
■山賊ステータス(全員特技は武力、武器は斧)■
山賊A・B→HP4
山賊C・D→HP6
山賊E・F→HP8
山賊G(子どもを人質に取っている。反撃なし)→HP10
子どもに攻撃してはいけないので、攻撃する際のダイス値は-1になる。
■攻撃の際の基本ルール■
カリュドーン狩とほぼ同じ。今回は逃げることはない。
2人以上のグループで盗賊を倒そう。
その際、倒す盗賊の英数を宣言すること。
■盗賊の反撃■
盗賊E・Fは、攻撃のダイス目が3以下の場合、反撃してくる。ダイス目3以下を出した騎士は、次の喉でコイントス(RPもしていいよ)をする。
【コイントスで表→回避成功、コイントスで裏→回避失敗。1ターン休み】
全員倒すまで何ターンかかるかな!
※訓練当番で余裕のある人が居たら、メモを使用してどの班がどの盗賊担当か貼ってくれると助かります※
※このイベントは、18時くらいになったら終わってなくても終了します※
※1人(1グループ)で何人倒してもいいです※
☆やろうと思ってた盗賊イベントです。
ゲームバランスわからんので、7人+オマケにしたんだけど……時間かかるし、平日の昼間だから、ちょっとのんびり目の時間設定にした……。
どのくらい参加できるかな……
/*
川に向かってる最中に、グラジナは賊にいち早く察知した。
*/
(ありゃあ山賊か?隠密にやろうと思えばやれるが...7人に人質は分が悪いな。一旦戻るか)
グラジナは進路を砦の皆がいる場所へと変更し、最速で掛けて行った。
「……なにか騒がしい」
朝食を取り終わった頃、食器を片付けていると、砦の外から異様な喧騒が聞こえた。
警戒して外に出てみれば……身の程知らずの山賊か。
近くに居る者に指示を出す。
「我が騎士達よ、早速その腕を発揮する時が来たようだ。なに、荒くれなど、大型カリュドーンに比べれば制圧は容易いだろう。昨日同様、複数人で組んで当たれ。
バディでなくても構わん。
一対一に拘るな。向こうは塊で来ているのを分散してやるだけのことだ。
斧の一撃に注意するように。
あそこの、子どもを人質に取った大柄のヤツだけ厄介そうだな。子どもに傷をつけてはいかん。通常より少し手加減をして制圧にあたれ」
「……俺は、様子を見て加勢しよう」
>>77 クロエ
「ミルクの匂いがプンプンただよってくんだよ!」
イグニスの声はやっと、いつもの調子を取り戻し始めた。
「……っ」
素直に謝られたイグニスは一瞬言葉を失う。唇を何度か開閉して──そのとき、物音がした。視線の先には、招かれざる客。
「おい、クロッ! 話はあとだ。行くぞ!」
>>85 ファルス
自ら更にお代わりをよそう様子を見て、反射的に身体が動きそうになりますがそういった事を好んでいない様子なのは、昨日から感じていたので見るに留めます。
「恐縮です。索敵に限らず、地理的条件や時間のタイミングが良かったと言うのもあるのかもしれませんね。
ローランさんは話に聞いていた以上に、その、なんと言うか孤高な方でしたね。
うーーん、頼んだら連れて行ってくれるのでしょうか…。」
どちらかと言うとローランはダレンやガルセウヌに巻き込まれて連れて行かれてそうだと言う印象を抱きながら、首を傾げます。
連れて行って貰えるなら、それは…嬉しいのですが。
黒狼騎士団のものとは違う、複数人の乱れた足音を耳にした。
クロエが顔をあげるや否やイグニスが声を張り上げる。
クロエも見た。それが盗賊であると、すぐに理解した。まるで浮浪者のようななりをした男たちの中には、子どもを人質に取る者がいる。
「────ええ」
忌々しげに眉の辺りに皺を寄せ、立ち上がる。背に担ぐ大太刀は、子どもを巻き込む可能性がある。
駆け出しながら、クロエは腰に指した短剣を抜いた。陽光が柄に嵌め込まれたアメジストに反射する。
「子どもを先に解放しましょう。」
/*
数名が武装しているのを確認する。
*/
「流石。俺は遠回りして賊の後ろにつく。そこから数を減らしていく予定だ。前からは任せる」
「はん、人質ね。てめえの弱さが透けて見えるぜ」
イグニスは盗賊に向かって好戦的な笑みを浮かべた。
クロエにひとつ、頷きを返すと盗賊Gを真っ直ぐと見据える。
「くくっ、ここを通っちまったことを後悔するんだなぁ!」
右手で長剣を引き抜く。そして左手には逆手になるように狩人ナイフが握られている。
一刃で屠ることが出来るのが理想ではあるが、人質の命を優先すべきであると判断した。
まずは子供の首筋にあてがわれたナイフを落とす。
センゾウの一手はナイフを持つ山賊Gの右の手を捉えた。
[待って待って!ごはんを食べおわってお皿を流しに運んでたら、王子さま(>>90)の声が聞こえたんだけど!!え、今度はマジ賊!?お鍋ガンガンじゃなくて!?]
ひゃえ、良かったー!弓持ってきてて!!
えっと、いけそーな人いけそーな人……
>>97 グラジナ
あ!グラジナ〜!
あたし、行けるよ!弓だけど!!どいつ倒すー!?
[ブタ狩りに参加できなかったから、初陣みたいなもんだけど!がんばるぞ!!]
先輩騎士 ダレンは、能力(去る)を実行することにしました。
子どもの顔が恐怖で凍り付いている。
センゾウが山賊Gに攻撃を繰り出すのが見え、クロエもそれに続いた。迷うことはない、後ろにはイグニスがいる。
──右手で柄を握り、地面を蹴る。
ナイフを取り落とした一瞬を見逃さない。紫色の髪がなびかせて、一気に盗賊へと間合いを詰めた。
6(6)(特技が知力のためマイナス点なし)
(彼女は確か...)
「ミズリか。弓を扱えるんだったな。
好都合だ。俺らは後ろに回って賊を減らしていく。まずはAとBからだ。弓を放って注意を引いてくれ。その後俺が詰めて気絶させる」
/*
ミズリと一緒に駆けながら説明をする。
*/
>>103 グラジナ
りょーかい!!できれば一発で仕留められるといいけど、
[足を止めて、盗賊AとBを見た!少し太めの盗賊Aを狙うことにする!的が大きい方があたりやすそうだからね。斧を持っている方の肩あたりを狙おう!
矢をつがえて、指の先をターゲットに合わせて……よし!]
いっけぇーー!!
6(6)+1
山賊がクロエの攻撃で態勢を崩していく──。
ぱっとナイフを閉まったイグニスは山賊に捕まった子供を抱えて飛ぶようにひいた。
「……暴れたりねぇ」
ぼそりと呟いてから、子供を解放する。
あっ!?
肩を狙ったけど、あれ胸に当たったっぽい……。
[その場で倒れ伏す盗賊を見たとき、一瞬弓を持つ手が緩んだ気がした。殺したかも……そう思うと。でも、あたしは騎士団だから。民を脅かす賊は討伐しないといけない。
ふるふるっと邪念をおいやって、グラジナを見る。
隣のBはAが倒されて明らかに怯んだ。今ならグラジナが攻められるはず]
☆的が大きい方があたりやすそうとか人を人とも思わない発言をしてるわりに殺しちゃうとびびっちゃうミズリちゃん
/*
ミズリが放った矢はA目掛けて飛んでいく。矢は肩を貫通し、木にもたれかかった所を掌底で気絶させる。
BはAの呻き声に振り向いた。
*/
「なんつう威力だ。弓あんなに上手く使うのがいるなんて」
/*
Bが攻撃しようと斧を振り下ろす。
が、当たらない。背後に移動すると手刀で気絶を狙う。
*/
4(6)
目の前を小さな影が跳ねる。
それがソラ・カルセドニであることに気付いた時には、既に彼の剣が盗賊の肩を切り裂いていた。
クロエはソラの掛け声に頷き、冷たい瞳で盗賊Gを射抜いて、とどめをさすように躊躇なく短剣を突き出す。
──子どもはその一瞬をもってイグニスが解放した。
力なく倒れる盗賊から短剣を引き抜いて、返り血をものともせずクロエは言う。
「なにを休憩してるのよ、イグニス・アッカード。まだまだ敵さんはごろごろいるわ。思う存分暴れてちょうだい。」
短剣を一度納めると、彼が保護した子どもを抱きあげる。
クロエも彼の剣が見たかったのだ。
>>108 グラジナ
グラジナ、ナーイス!!
[すごい!手刀で気絶させちゃうなんて……肉弾戦でやっつけちゃうのはかなりの実力者っていう証拠だよね!]
さて、あっちでは子どもも解放したみたいだし、敵さんはあと……4人かな!
「っしぇい!でかした!ソラ!クロエさん!
…ってか強すぎじゃね!?まあさっすが黒狼騎士団ってとこだわな!」
後続のふたりが一気に山賊Gを沈めた。
倒れる山賊からイグニスが子供を解放した。
「イグニスもいい判断っしょ!」
イグニスに親指を立てて見せ、叫ぶ。
「暴れ足んねえならもういっちょ行くか!」
/*
加勢したいけどこの中に入る勇気はないな……
というか、話したことない子ばっかりだもんなぁ……出遅れたかなぁ……
/*
AB倒れてGも倒れたんでしょう?
CDもこれからっていってるし、もういっちょって言ってるし、入る隙はないかなぁ……ロル書いたけど投入するのはやめとこ……(´・ω・`)
>>センゾウ、クロエ、イグニス
「急造とは思えないくらい皆の息ピッタリだったね!ありがとう!」
イグニスが救助役を買ってでてくれたお陰で、スムーズに事が運べましたが、彼は物足りない様子でした。
その事についてセンゾウが他の山賊を無力化すると聞いたので、人質の子供の保護を買ってでます。
「それだったら、ボクが人質の保護を引き受けるよ。…暴れてきな?」
最後の言葉はイグニスに向けて言いました。
>>112 グラジナ
りょっかーい!じゃ、あたしCの相手する!
[あたしたちが後ろにいることは、敵さん、まだ気づいてないっぽい。それに、この距離なら余裕のはず。さっきのやつより体格は良いっぽいけど、こう見えて色々計算して弓引いてんだからね!!]
3(6)+1
>>109 クロエ
「わーってるよ!」
イグニスはクロエに叫ぶ。クロエが子供を抱き上げたのを確認してから、盗賊Eに狙いを定めた。
まずは、一撃。長剣を片手にイグニスは力強く踏み込んだ。
盗賊Eへの攻撃6(6)
>>114ミズリ
/*
ミズリがCを射抜く。太腿に刺さって膝をつく。
良いタイミングだ。脳天めがけてかかと落としを喰らわす。
*/
6(6)
イグニスの攻撃を見てセンゾウも身を翻す。
「うっは、効いてるねぇ!なに、みんなマジ強者!」
会心の一撃に怯む山賊Eに追撃を謀る。
2(6)
/*
素振りに汗を流していたら何やら拠点が騒がしい。
山賊が出たとの声を聞き取り、すぐさま地面を蹴る。
ここを騎士団のなじみの宿営地と知ってやってくるなんて命知らずなのか狼藉者なのか。
*/
「加勢する!」
/*
功を焦ってはいけないが、応戦している仲間は決して多くはない。
大剣を両手で振りかぶり、ヒルダは【山賊F】に向かって打ち下ろす。
*/
「あなたまあまあ強そう!全力でやったって死にはしないでしょ!」
3(6)
>>111 センゾウ
「はん! ったりめえだろうが!」
イグニスは左足で着地すると、得意げに吠える。
──なかなかの手応え、けれど一撃で倒すには及ばず。
「チッ。……ほら、あとはてめえの仕事だぜ」
センゾウが続く。
「っしょい!!」
地面に膝を付きかけていた山賊は、背後から急所を狙うセンゾウに気付くことなく攻撃を受け、力なく崩れ落ちた。
「オーバーキルなんてしねっしょ。余計な力は使いたくないんでね。」
イグニスに再び親指を立てるポーズをして見せた。
==
騒がしいかと思えば、山賊が子どもを盾に攻め込んできているのを見る。子どもを人質に取るなど、決して許すことは出来ない。助太刀に入ろうと数歩駆けたところで、その有様をしっかりと認識することができた。助太刀など必要なかった。我が仲間たちが各々の技で次々と山賊を倒していく。
────山賊を薙ぎ払う影の中には、昨日の狩を共にしたソラやグラジナの姿も見えた。彼らならば心配ない。少なくとも、暫くは私が出る必要はないだろう。むしろ、彼らの連携を崩す可能性もある。大人しく、後方で見ていることにしよう。
私はふっと息を吐くと、近くの木にもたれその様子を眺めることにした。
==
/*
大振りの大剣はクリーンヒットせずに相手に反撃のスキを与えてしまったらしい。
「避けられるか……?」剣を後ろにさばきながら山賊の振りかぶった斧をかわそうとステップを踏む。
*/
+裏+
>>113 ソラ
イグニスはソラの言葉に唇を横に引いた。
「分かってんじゃねえか」
無事、センゾウと共に山賊Eを倒しきったイグニスはソラを振り返る。
「おら、見ただろ?」
☆ジェスチャーなのは、叫んでもいいんだけど、グラジナさん隠密行動してるっぽいし、気配知らせないようにした方がいいよねっていうミズリの気遣いだよ
>>56 クロエ
羨ましいと言われて意外だったのと、チクリと一つ昔の記憶に針が刺さったが、それを無視して聞き返す。
「クロエもそういう食い方やりたいならやってみれば?
ここは家じゃないんだし」
唐突な質問にキャトンとクロエを見つめるが、妹のことを聞かれたと理解すると破顔して口を開く。
「妹いるよ!リヴィって言うんだけどな、11歳なんだ。
俺よりしっかりしてるし優しくてかぁわいんだ。
ちょっと今は一緒に暮らしてないんだけど…もうすぐまた2人で暮らせる」
途中までデレデレと話していたが、最後の方は静かに笑った。
>>65 カリン
「いや、周り見えてなかったんだごめん。
…好きな料理?」
昨日の今日でいきなりそんな質問をされていまいち意図がわからなかったがとりあえず考えてみる。
けれども昨日の料理が人生で一番美味いと思ったもので。
「んー…昨日のカリュドーンのスペアリブ、あれすげー美味かったから他浮かばないや」
眉をハの字にして困ったように笑いながら答えた。
/*
後ろに引き損ねた大剣の剣先を山賊に踏みつけられる。
「騎士の誇りを踏むなんて!」と激高しそうになったスキを突かれてしまう。
一呼吸遅れた回避は及ばず、手入れのされていない斧が左肩をかすめる。
*/
「ぐっ……!!」
/*
切り傷よりは打撲のような、鈍い痛みに思わず足が止まる。
*/
「誰か!ここは譲るのだわ!」
【ヒルダ、1ターン行動不可】
/**/
ダミーと組みたかったから早く入ったけど、イグニスとくみたかった……でもソラとイグニスのコンビもすき……。
/*
ミズリのジェスチャーを横目に確認する。
既にDは戦闘態勢だ。
振りかざされる斧を絡め取り、右手首を挫いて背負い投げの要領で地面に叩き付ける。
*/
6(6)
>>128 グラジナ
やったー!!グラジナ、今日の攻撃めちゃ冴えてる!!
一撃必殺かっこいー!!
[近くに敵は居なくなったので、ぴょんとジャンプしてグラジナに手を振った。
危なげなく勝つとは、まさにこのことだね!!]
>>125 ノア
「……あぁ、ノアか。お早う。君も観戦か?
山賊など、黒狼騎士団の敵ではないが……何かの前触れでなければいいのだがな。
風紀当番だったな。この騎士団にそんな奴はいないと思っているが、血気盛んな者が暴れないようせいぜい気をつけておくことにしよう。」
ソラの声に、イグニスははっと振り返る。
態勢を崩したヒルダと、まだ体力の残っている山賊。
「おい、女! ぼさっとしてんじゃねえよ!」
イグニスは身を翻して、山賊に向かって走り出す。
ナイフの出番はまだだ。先程の剣がイグニスに油断と自信を与えていた。
しかし。……イグニスが辿り着く前に、重たい剣が山賊の体を切り裂いた、
「楽しかった!」
「楽しかったね!」
『きゃっきゃ』
>>クロエ
「助けてくれたのは、おねーさん?」
「おねーさんが、助けてくれたの?」
『強いんだね!』
「昨日のお姉さんと違う」
「違うお姉さんだ!」
「さて、こっちは片付いた...が」
/*
目を凝らす。
イグニス、センゾウ、ヒルダ、ファルス王子がEとFを始末するのを確認した。
*/
「ミズリ、4人を縛って砦に戻ろうか」
剣は山賊の肩を裂き、敵はどう、と後ろに倒れる。
【山賊F:8→5→0】
急所は外したため、息はあるだろう。
>>ヒルダ
「……思わず体が動いてしまった。
一対一にこだわるなと言っただろう。油断せず、きちんと退路を確保するように。今回は、たまたま俺が直ぐに行ける距離だったから良かったが。
戦場では無鉄砲さは命取りだぞ」
また説教くさくなってしまっている……。
しかし、せっかくの才能ある若い命を粗末にされてはかなわない。
「あー……なんだ。怒っているわけじゃないんだ。見たところ……重傷ではないようで安心した。誰かに治療してもらうようにな」
>>134 グラジナ
うん!!
すごい、なんていうか、騎士団のお仕事したなって気分だよ。
任せて!とってくるね!
[グラジナに言われ、砦に縄を取りに走った]
>>136ミズリ
「ミズリのサポートあってこそだよ、ありがとう。助かった。」
/*
気絶している4人を1箇所に纏めて、ミズリの到着を待つ。
*/
イグニスの剣捌きに、クロエの心臓は引き潮のあとの潮鳴りの響きのように胸を打つ。
──あの剣と対峙したい。どこまでクロエの剣が通用するのか、試してみたい。
「……やるじゃない。」
そうして、抱き上げた子どもの無事を確かめるように視線を移す。
目をやったところで、思わず狼狽したような妙な瞬きをした。
ハットを被るその少年は、確かに見覚えがあった。
そう、それは昨晩────。
>>エクス
「ええ……あなたが無事で、良かったわ。」
そっと抱き上げた少年をおろしてやりながら、クロエは慎重にそう言った。
顎を引き、身体を固くし、その瞳は警戒するように細められる。
「大丈夫? 怪我はない?」
(⦅やはり、童…警戒しておいて正解だったようだ…⦆)
昨夜の迷子だ。
山賊と相見えた時気配は感じていた。
しかしあの場はあれで良い。騎士としての行動に間違いはなかった。
ソラが子供に話しかける。
センゾウは何も言わず、その後ろで手甲から鉄杭を掌に落とし込んだ。
>>ファルス
「──ファルス騎士団長。」
少年の頭を撫でるファルス王子を見て、クロエはぴしゃりと言った。
どうして保護した時点で気づかなかったのか。警鐘のように心臓がどくどくと鳴っていた。
イグニスの剣を見た時とは違う、嫌な鼓動を胸の内側で繰り返している。
「……その。この少年は昨晩報告した、」
目で訴える。
剣に付いた血を払うと、イグニスはそれを腰にしまう。
>>エクス
「きんきんうるせえ餓鬼だな! 遊び場じゃねえんだ、さっさと家に帰れよ」
最後まで剣を振るえなかった腹いせか、しっしと尖った声で少年を払うような仕草をする。
/**/
なんか狼に絶対勝ってほしくないんだけど、それはそうとしてなんで狼たちは騎士として認めてもらえないの?って悲しい気持ち。
/**/
昨日をうまく生きられなかった私たちはきっと明日もうまく生きられない、っていう曲がすごい狼……ってなる。
/*
ミズリと共に捉えた賊4人を引っ張ってくる。
何やら揉めているのを感じた。
*/
「ダンチョー、賊捉えて──────」
そこには昨日、気持ち悪い雰囲気を纏った子供。
嫌な予感がして話しかける。
「おい」
イグニスの言葉に小さく溜息をつくと、ファルスに黒狼騎士団の敬礼を行いつつ、進言します。
>>ファルス
「魔法である事を重々留意していれば余程の事がない限り対処は可能ではないかと愚考します。
理想は国に連れ帰って然るべき対処を行う事。ですが、それが厳しいようでしたら、信頼出来る騎士数名に監視を任せる事も手かと。」
願わくばその騎士に立候補したい所ではありますが、ファルスが別の案を思いつくかもしれません。
実害がない以上はこの辺りが打てる手なのでしょうか。思いついた限りの考えを伝えた後は、ファルスの返答を待ちます。
けろり
>>ファルス
「おじさん、人気者だね!」
「皆、おじさんに付いてくるね!」
『偉い人だ!』
「おうさまだー」
「おじさんのおうさまだー」
砦の中が再び騒めいた。ブラッシングの手を一時止めて、気配を探る。
外に出ていた同僚達が帰ってきているようで、安堵した空気が感じ取れた。
さっき、山賊だなんだって騒いでたのにもう仕留めたのかな。流石は黒狼騎士団、新人とはいえ優秀なんだね。それとも新人だからこそ張り切っているの?
「おー、よしよし。どうしたの?手を止めてごめんね。」
馬が不満げに身を揺らした。
いや、違う。手を止めたのが不満なんじゃない。
「何か入り込んだ…?不審な、不安な気配がする。」
砦の中は腕の立つ者ばかりのはず。あくまで保険だけど。
気配を消し、不安の中心部へと急いだ。
/**/
ソラとイグニスのバディなんか凄いいい感じじゃない?
すき……ソラくん好き…………
あとなんで性別はじめ間違えてたの……?女なの?それとも女として生活してたの……?
砦の中が再び騒めいた。ブラッシングの手を一時止めて、気配を探る。
外に出ていた同僚達が帰ってきているようで、安堵した空気が感じ取れた。
さっき、山賊だなんだって騒いでたのにもう仕留めたのかな。流石は黒狼騎士団、新人とはいえ優秀なんだね。それとも新人だからこそ張り切っているの?
「おー、よしよし。どうしたの?手を止めてごめんね。」
馬が不満げに身を揺らした。
いや、違う。手を止めたのが不満なんじゃない。
「何か入り込んだ…?不審な、不安な気配がする。
…ちょっと行ってくるね。」
馬が落ち着くよう、ゆったりと撫ぜた。
砦の中は腕の立つ者ばかりのはず。そんな簡単にやられる筈はない。あくまで保険だけど。
気配を消し、不安の中心部へと急いだ。
イグニス恩讐世界で27かあ…………。
帰順すんのかなあ、どうなんだろ……。戦争までにどんだけ忠誠心を持つか、だよなあ。今のままだとわりかし……いや、魔法使えないから帰順しないかもなあ。魔法最強!ってされるとむくれる。
/*
ヒルダちゃんのこと誰も気にかけないなら話しかけに行こうかなぁ……大丈夫かぁって……治療するならするでお手伝いしたい……バディだもん……
[朝食を腹いっぱいに詰め込んで食事を終え、満足気に食器を片付ける。少々食べる事に時間をかけすぎてしまった感は否めないが、美味しかったのだから仕方がないだろう。
あとは、腹に詰め込んだものを消化するだけだと勢い勇んで外に出た。遠征といっても、毎日の鍛錬を怠ってはいけないのだと、伯父も言っていたし、自分でもそう思う。
両腰に差した短剣とダガーを抜き出して、さぁ始めようといった時。]
……なんだ?
[何やら向こうが騒がしい。急ぎ足でそちらに向かえば、倒れた数人を縛り上げ連行するのが見て取れた。どうやら騒ぎの原因はそいつらだったらしい。到着した頃には既に全てが片付いた後だったようだ。]
/*
他の人と絡みたかったのにーって感じならほんとごめんね……!!ざっとログ見たけど誰もヒルダちゃんに話しかけてない……よね?間違ってないよね?大丈夫だよね?????不安しかないぜ……:( ˙꒳˙ ):
/*
役が確定したのでとりあえず元々考えてた方向でいけそうかな。魔法が使えるってのも一応言っとこう。まぁ、限定的なものなんだけど。
イグニスは舌打ちを飲み込み、不機嫌そうに子供を睨みつけた。王子の決定に正面から不満を唱えるほどの愚かさは持ち合わせず、だからといって素直に優しくするような質でもない。
そして、大股でその場から離れていく。
>>162 クロエ
「ああ。それはそうだろうな。今日の日誌当番の誰かに頼もうか。この中に日誌当番の者はいるか。報告も兼ねて、王城の魔法取締官に伝書鳩を飛ばしてくれ。
砦の中に鳩舎があるから」
相手が子どもなのが気の進まない点だが、魔法を使っていたという報告があった以上、しかもそれが騎士団員からの報告であった以上、国に報告しない訳にはいかない。
これがある程度成長した者なら話は別だ。
そういえば、魔の者という一族の存在を聞く。こやつの特徴を見るに、もしかすると、その一種かもしれない。
「ガルセウヌがまだ近くにいるだろうから、きっと往復してくれるだろ。あいつは元気が有り余ってるからな」
>>167 ヨルダ
「わ、ヨルダ。」
可愛らしい見目とは裏腹に、暗器を扱う強かな面も持つ、黒狼騎士団の一人、ヨルダ。
そんな彼に背後から話しかけられて少しだけ驚きますが、続く問に対しては首を横に振ります。
「申し訳ないけど、ヨルダを納得させられるような答えはないかな。ただただ謎の子って感じ。
ええと、人質だった少年で、昨日も砦内で騒ぎを起こしていたそうなんだけど…少年曰くどれも自分ではないとか、どこかについて行きたいとか…。」
要領を得ない回答になってしまいましたが、まさにその通りなのだからどう伝えたものかと首を捻るのでした。
砦のすぐ外に出て、イグニスは転がっている石ころを思い切り蹴飛ばした。
先程の戦闘で得た爽快感はとうに失せていた。地面を蹴り飛ばすと石はその衝撃に耐えきれずに二つに割れ、砂埃が舞う。石だと思ったそれは、土の塊だったのだ。
「……チッ」
堪えた舌打ちか今になって出る。
────子供は嫌いだ。特に、守ってもらうことを当たり前としているような弱っちい奴は。
イグニスの金の瞳が、壊れた土塊を追ってゆらゆらと揺れた。
「まあ、昨日から警戒していた者たちにとっては不満だろうがな。どうしてもこの場で斬り捨てたり、縛り付けたりする気はおきんのだ。
子どもを手にかけるのは俺の騎士道精神に反する。」
真面目な顔で部下たちに語りかける。
「ガルセウヌが戻ったら、この子どもは城の方に引き取ってもらおう。あくまで、砦に置くのは一時的なものだ。
昨日も攻撃を仕掛けられたという報告があったように思うが、砦に置くからにはそのようなことがあってはならない。誰かを害しようとする気配があれば、その時の対処はその場の判断に任せよう。不都合があれば、責任は俺が持つ」
また、エクスに視線を歌した。
>>エクス
「そういう訳だ。メシはやるから大人しくしておけよ。お前が居座るのを許したわけではないんだからな」
>>135 ファルス
「……団長、軽率な振る舞い申し訳ありませんでした。
助けていただき、ありがとうございます。」
/*
トドメを譲るなんて叫んだものの、実際は取るに足らないはずの相手に不覚を取ったのを団長である王子に守られてしまった。
私は、この人の盾となり剣となるのではなかったのか。
項垂れて謝罪の言葉を述べ、我が身を反省すれば、なんとも情けない気分が込み上げてくる。それに合わせてじわりじわりと痛みが広がってきた。
ファルスの側を離れれば、バディのエイダンが声をかけてくる。
*/
>>166 エイダン
「……ありがとう。大丈夫なのだわ。
大したことはないから、洗って冷やせばそのうち治るはず。
誉れになるような傷でもないし、ただの打撲だから野営の迷惑になるようなこともないはずよ」
「ダンチョーがそういうなら何も言いません。」
>>169クロエ
「報告する序に、さっき捉えた賊の引渡しとかの手配を一緒に書いて置いてくれないか」
くいっ、と親指で縄に捕えられてる賊を指す。
―――数刻前の話。
>>86 ファルス
「あはは、よく言われます。
いえ!若輩者として騎士団長の貴重なお話、是非ともお伺いしたいと思っていました。これも指導の内と御容赦頂ければ。」
サリーナではヒノクニの文化は変わっているとよく言われていたので、物好きという言葉をすんなり受け止める。
ファルス様のお話ならどんなものでも楽しいと言わんばかりに、目を輝かせて話す。建前として指導とは言っているが、そわついたオーラは出てしまっているだろう。
>>83 クロエ
「へえ、聖女リーネ様に纏わるお話かあ。面白そ――――――。」
そこまで話しているとファルスの声(>>90)が響き、顔を上げて立ち上がる。
「ごめん、話の途中だけど…行ってくる!」
クロエの返事を待たずに駆け出した。
>>175 グラジナ
「承知したわ。」
途中で呼び止められると、グラジナに振り返って小さく頷いた。
そうしてソラやエイダン、ヒルダに伝書鳩の件を伝える。そこでヒルダの怪我のことも知った。
この場にいないイグニスにはバディであるソラに伝えてもらおうと思ったが、責任を持って連絡をすると言った手前、クロエの口からも伝えるべきだろうと考え直す。
しかし、やはり砦の中を回ってもイグニスの姿は見当たらない。
砦内をうろうろとしていると、ふと外に赤い髪が見えた。
>>171 イグニス
「……イグニス・アッカード。どうしたの、こんなところで。」
砦の外に駆け出せば、七人の屈曲な男達が下劣な笑みを浮かべて立っていた。
―――賊だ。
本能でそう感じ取り、短剣を構える。
……が、他の者が一斉に飛び出す様を見て遅れて飛び出す。
が、目まぐるしく動く戦場で瞬く間に終えた戦闘に溜め息を吐くと、せめてものと腰に下げていた巻物を開き、訓練当番らしく戦場の記録を書き記す。
〘〇月〇日 戦場記録
砦にて七名の賊を発見。以後―――〙
簡素に誰が、いつ、どの賊を倒したか書き記すとエクスと名乗った少年を遠目で睨み付ける。
遠目とはいえど、カリンが一蹴りすればナイフが一閃出来る距離だ。ファルス様や団員の仲間に仇なすなら、子供とて容赦はしない。
だが、ファルス様から下る命は彼のが捕縛、及び軟禁。
あの御方の命ならばと剣を下げると、更にエクスの人相書きをさらりと描いた。可もなく不可もない出来だ。
>>131 ユーディト
「ああ、戦力は十分そうだしそろそろ他の人の戦い方も知りたかったしね。
それに何より、騎士団長の戦闘、見たかったんだ」
にししと嬉しそうに笑いながらもその目は真剣にファルスを捉えていた。(>>129)
「前触れ…?
前触れとかはわかんねーけど、ここに黒狼騎士団の砦があるのになんでのこのこやってきたのかは気になるなー」
知らなかったのか、はたまた不在だとでも思ったのか。
何にせよあまり脅威には感じなかった。
「だな!昨日はあのガーネットの…イグニス?がちょっと棘ありそうだったけど、なんか大丈夫そうだし今日もまた当番の仕事しなそうだわ」
ユーディトと話すうちに山賊は片付いたようだったが、何やら助けた子どもの周りでまだ皆立ち止まっていた。
「なんだ…?」
どうやらこの子どもは昨日も同期の騎士団員と何かあったらしい。
そしてこの国でタブーとされている魔法を扱うとも聞こえてきた。
驚愕はしたが、ファルスが今後の方針も決めたようだったので特に何を言うでもなく砦へ戻った。
突然の中の人カミングアウト
ノア妹とか山賊とかに意味深な行動取ってるけど、実はまだ何も考えてないよ
いや考えてる設定はあるんだけど繋げられてないって方が正しいか
ただ妹と離れて暮らしてる設定はさっき唐突に生えた
**何回みても狂人の肩書気で心折れそうなんだけど……なんで魔法なんて使えるの?レリーでもそんな気持ちになっめたけど、カリンはもっと悲惨じゃん……ファルス様……
アッカードの均衡は、もう数十年変わっていない。
主要な村のおよそ八割をダリが占め、残り二割のクエンは身を潜めるようにして暮らしている。森深くにはクエンのみの集落も存在するが、そもそも彼らは人前に姿を現さず、ほとんど森の獣と同じように認識されている。かつてのような民族闘争など起こりえもしない。一見して平和。
けれども、まだ残る差別の問題が、深く根ざしていた。
アッカード領には、ヌイと呼ばれる魔物がいる。カエルに似ているが、その色は燃えるように赤く、また大きな眼はシトリンによく似た金色だ。
そんな奇抜な色をしておきながら、ヌイにはさしたる危険性はない。大きいもので猫程度の大きさはあるが、子供でも木の枝などを使えば簡単に倒せる。毒も無いが、その身は苦味ばかりが強く薬効もないため獲物としての価値はない。
だがアッカード領では────とりわけ、年寄りのダリの間では、ヌイは不吉なものとされた。
警戒しているとこだったから、驚かせちゃったかな。でも、それより気になることがある。
>>170ソラ
「昨日も、ですか?加えて砦内とは……子どもが勝手に入って来られる場所ではないでしょうに。」
ソラが首を捻る。
彼、随分とのんびりしてる気がするけど、危機感ないのかな。その子どもはどう考えても危険なはず。
「子どもと言えども侵入できたというならば、逃走もできるでしょう。
この砦内で監視という処分では甘すぎると思いますが…
監視も、どのように行うのでしょうね。
魔法なんてきっとほとんど触れたこともないでしょう。」
少し探りを入れてみる。
このコ、魔法相手の対処法でも知っているの?
>>177 クロエ
「……クロ」
イグニスはゆっくりと振り返り、感情の捉えられない瞳でクロエを見返した。足元には、地面を蹴った跡が残る。
「──別に。なんか用かよ。そういや、話の途中だったな」
/*
報告書を素早くしたためる。
*/
「遠征中の騎士団より、報告。
大陸暦1173年 mm月nn日
鍛錬に使用する砦付近に7名の山賊が闖入。
騎士団にて制圧、捕縛済み。重傷者はなし。
またこの山賊は男児をひとり、人質に取っていた。
男児も無事保護したが、魔の者の懸念あり。
即座の処断を拙速とし、団長の命で捕縛。遠征の間砦に留め置くものとする。
終わり次第王都に届けるため判断されたし。
結びに、捕縛した山賊の引き渡しについて要請する。
こちらについては脅威ではなものの、可能な限り早期の輸送が望ましい。
以上。
>>184 ヨルダ
「そうだね。黒狼騎士団の駐屯地である砦内にただの子供が入ってくるのはおかしいよ。」
昨日の情報も断片的にですが聞きました。攻撃が当たらない、触れられないとか。
「ただボクはファルス様の見解に同意しててね。あの子が誰かを傷付けたとか、実際にどんな魔法?とやらを使ったのかも見てないから強く出れない所がある。
ヨルダは思慮深いね。でもさ、見てよ、あれ。」
指を差した先は、他の団員に注意深く監視されながらも、ファルスに対して「おじさん!ついてく!」とあどけなく振舞っているエクスの姿が見える事でしょう。
「……すこぶる怪しいよ。怪しいけど……どうも、無邪気な子に手を上げるって騎士らしくないっていうか。ヨルダはあの子を縛り上げて脚の健を切っておくぐらいしておきたい?」
「ああ、それと監視についてだけど、今のあの様子なら軟禁にも応じてくれそうじゃない?
力づくで抑えようとして逃げられて何をしでかすか分からない状況になるよりは、人の目の届く所ですぐに対処出来る状況にしておいた方がいいと思うんだけど。」
担当:ヒルダ」
/*
「固くなりすぎたかしら……?」と思いつつ、どうやら何か記録していたらしいカリンに意見を求める。
*/
>>カリン
「ねえ、カリン。このくらいでどうかしら?
抜けているところがないか確認して欲しいのだわ」
ソラとイグニス、エイダンにも見せて、団長にお声がけをしてから鳩を飛ばそう……そう考えて意見を待つ。
>>186 クロエ
「ふん──」
イグニスは鼻を鳴らした。仮にその二人がやらなかったとしても、イグニスのバディは仕事をやり遂げるだろう。イグニスよりか誠実で几帳面なバディをイグニスは一瞬頭に思い浮かべた。
視線が交錯した。
「手合わせ」
イグニスは静かに反芻した。腹に燻るような炎が、まだ、残っている。
「─────いいぜ」
>>186クロエ>>190イグニス
「よう。その手合わせ、立ち会いしてやるよ。昨日約束してたしな」
イグニスとクロエの背後から不意に声がする。
>>イグニス >>クロエ
「ちょっと待ったあ!!」
2人のただならぬ様子に息を呑んで見守っていましたが、手合わせを行うというならば、話は別です。
イグニスとクロエに駆け寄りながら、2人に話しかけます。
「そんな私闘みたいに始めない!……当番じゃないけど、ボクが審判をするよ。他の人が見てびっくりするよりは百倍マシだ。」
元々2人の立ち会いを買って出た所もありましたから、やれやれと思いつつも見たかった手合わせを最前線で見れるという事は、心なしか気持ちを高揚させます。
>>ファルス
ファルスの沙汰が出た。そうあっては最早従う他ない。
「…御意に。」
昨夜のグラジナに対する攻撃はこの年頃の子供のそれではなかった。無邪気な振る舞いの中に確かな殺意を感じたのも確かだった。
警戒は解かない。いつでもそれに対処できるように。
>>191 グラジナ
「あん? なんだてめえ」
グラジナの姿を見つけると、イグニスの雰囲気は普段のものに俄に戻った。
いや。それはクロエと話したせいなのかもしれない。
>>ソラ
「んだてめえもいたのかよ。これが終わったら次はてめえの番だ。分かってんだろうなあ?」
近くに自分のバディがいることにも気づくと、イグニスはからかうように唇を釣り上げた。
/**/
買ったらかっこいい……けど負けたい……いやだ勝ちたい…………
でもクロエに負けるのはなんかイグニスは許せる(?)けど、ソラに負けたくない……。
からこそ負けたい……。
>>ソラ
「と、言っても今日の訓練係はソラ達だし、俺は見学にしようかなあ」
>>197イグニス
「俺?グラジナだけど?
ほら、クロエはやる気満々だよ。俺も2人の手合わせ楽しみだったんだ。長く手合わせしてくれよ」
/**/
さっきの状態で負けるのほんとむり……って感じだから乱入してくれてありがとう……。
いやだ……ダイスの出目のいいたかみをさんと戦いたくない…………。たかみをさんかわかんないけどまあたかみをさんだろ……。
イグニスはクロエに向かって肩をすくめた。
>>199 グラジナ
「ふうん。まあいいや、じゃあ褐色。さっさと先攻後攻決めろよ。俺たちは日誌係だぜ」
「そんな邪険にすんなよ、仲間の手合わせを見るのは当たり前だろう?」
ふっふっふ、とほくそ笑んでいるのがわかる。
>>202ソラ
「了解した」
>>クロエ、イグニス
「と、言うことで俺が仕切らせてもらう。
今日はコイントスで先行を決める。
表:イグニス
裏:クロエ」
+裏+
/**/
今前世の悪い心が一瞬出てきて、イグニスかソラ噛んでどっちかが悲しむところみたいなあ……って気持ちになった。
>>207ノア
「昨日のは気にしなくていいよ、間近でいいものが見れたし。
この2人のは昨日約束してたものだから立ち会おうかなって。あとはソラに任されたってのもあるよ」
/*
ノアに話しかけられるも目の前の事に集中しており、目もくれず口だけうごかす。
*/
>>196 カリン
「そう、ありがとう。
あなたがそう言うのなら……あとのふたりに見せてもきっと反応は同じね。
ありがたく食べちゃおうかな。不思議な食べ物ね?塩飴だなんて」
/*
珍しい東方の飴を受け取ると急ぎ上着のポケットに入れた。
カリンに微笑み返し、自分の仕事を終わらせようと小走りにファルスの元へ向かう。
*/
>>194 ファルス
「報告書、簡潔にではありますが仕上がりました。他のものとも確認し、事実のみ記載しております。
問題がなければ、鳩を使う許可を」
/*
報告書を手渡し、内容の確認を求めた。
その際深々とお辞儀をし、
かつーーーーん……
ポケットから塩飴の落ちる音がした。
*/
**ちなみに塩飴はカリンの子孫が持っていたので逆輸入してます
ちかちゃんに……バレてたら嬉しいけどちょっと恥ずかしいな
[不覚を取った。少し奥で作業をしている間に、山賊が出没していたとは。
慌てて外に出ると、騎士たちが帰還しているところであった。中央には、見慣れぬ子どもが取り囲まれている。みな警戒し、ピリピリとした空気が伝わってくる]
「……あれは」
[戻ってきた一団の誰かに、その子どもは魔の者の可能性があること、魔法を使用していたこと、それを王子が砦にて軟禁するという処置を命じたこと等を聞くだろう。
それらの報告を聞き、ウィアは口を引き結んで「了解」と返事した。本来なら、サリーナの騎士としては受け入れ難い命かもしれない。
しかし……彼女は内心で、ファルス王子が子どもに対して温情を与えるような判断をしたことについて、ほっとしたのだった。]
「あの方は、やはり変わっていないのね」
**今思ったけど、ヒルダの中の人にどう思われてるかが怖い
えっ、飴落としたのもファルス様に近付かないでよ的なあれならどうしよう……落ち込むけど……カリンは……気付いてふーん?ってなりそう……
クロエは号令にわずかに頷いて、背に担いでいた大太刀をずるりと抜いた。
刃長が100cmを超えるその獲物は、いつのまにやら空にぽかりと出てきた月の光に反射して鈍く光る。
「───アメジスト。クロエ・ド=ベルティエ、いざ参る。」
柄を両手で握って下段に構え、夜目にも白く埃を巻いて走り出す。
そして右足で突っ張るように地面を蹴れば、全身を捻るようにして横から一薙ぎ──稲妻のように閃いた。
廻転させた大太刀を翻せば、それを皮切りに重い一撃を加えていく。
大丈夫だと、自分に言い聞かせる。クロエには類い稀なる知慮がある。この多撃がいなされるのなら、それで構わない。
彼の双剣がその総てを跳ね返すのなら、次のカードを切るだけだ。
目の前の男の膝を地に付けて見せんと、平素であれば情味のない双眸がその闘志を、雄弁に語った。
5(6)+1
[厨房へ向かう道中、胸がざわついて仕方がなかった。
騎士団員なのだから、軽い怪我を気にする事はない。むしろこれからどんどん増えていくだろう傷をいちいち気にしてはいられない。
けれど、彼女の言葉が、エイダンの小さなトラウマを思い起こさせる。]
………誉れになるような傷なんて、この世にひとつもありゃしねぇよ。
[騎士団員だった伯父が帰ってきたあの日を思い出し、足が止まる。
元々傷だらけだった伯父の身体に刻まれた、大きな大きな火傷の跡。名誉の負傷さ、なんて笑っていたけれど、幼いエイダンはその意味を全く理解する事ができなかった。]
っだぁぁぁっ!!ダメだダメだ!!
今はそれどころじゃねぇだろ!!
[髪をぐしゃぐしゃと乱暴に乱せば、ベチンっと大きな音を立ててほっぺを引っぱたく。しっかりしなければならない時に、昔のことなど思い出してる場合ではないだろう。
モヤモヤした気持ちのまま、先程、面と向かって零せなかった言葉を口に出す。]
つーか、手合わせするって約束してたのに、打撲ができてちゃ手合わせできねぇじゃねぇか!ヒルダのばかやろう……!!
[この鬱憤を晴らそうにも、バディのヒルダは負傷中。それならば、手近にいるやつにでも喧嘩をふっかけてやろうかと思うが、手合わせと喧嘩はまた別物だ。下手すれば減点対象だし、そもそも今問題を起こせば面倒事が増えるだけだろう。
どうにも消化できない気持ちを持て余したまま、エイダンは厨房へと走り出した。]
>>216 クロエ
「ガーネット、イグニス。……イグニス・アッカード」
──来る。
イグニスは両足に力を込めた。初めて話した時から、闘いたくて仕方がなかった。それはきっと、彼女のこの闘志を、冷たいアメジストの中にすでに見出していたからだ。
月光に煌めくのは、なにも刃だけではない。
イグニスは右手に持った剣で、真正面からクロエの一撃を受け止めようとする。
「ぐぅ……っ」
重い。
噛み締めた奥歯から、獣のような唸りが漏れる。
防戦一方に見えて、まだ勝機はある。イグニスの瞳もまた、興奮に輝いていた。
イグニスはクロエの剣を右に逸らすと、そのまま左手を振りかざした。
そこに握られているのは、狩猟用の短剣だ。
2(6)
手合わせが始まるとなると、その様子に気付く団員達がいて、やっぱり皆騎士なんだなあ。と少し嬉しくなります。
後で訓練当番から怒られないよう、手合わせはしっかりと記録しておきます。自分の番の時は書きようがないので誰かに任せるしかなさそうですが…。
そんな事を考えていると、クロエが大太刀を自由自在に操りながらイグニスに迫ります。(>>216)
あれだけの得物をあそこまで使いこなすには相応の長い時間が必要でしょう。それだけで彼女の血の滲むような努力が目に浮かびます。
武器の間合いもありますが、避けるのには相当な苦労を要しそうだと感じました。
【ガルセウヌへの報告】
城へ戻ったガルセウヌは、今頃後輩騎士達は、お互い模擬戦にでも勤しんでいるのかと想像する。
王子はそろそろ、王族としての姿勢を緩めている頃だろうか。
毎年恒例のこの研修が、王子の息抜きとなっていることをガルセウヌは良く理解していた。
休憩と、新米達の精進を願って軽いエールを煽っていると、魔法取締官当てに砦から伝書鳩が飛んできたと知らされる。
研修の引率騎士の立場を用い内容を改めると、ガルセウヌは早速の後輩達の活躍に豪快に笑う。
「はははははは!!!
早速武勲を立ててやがるのかあいつらはぁ!!本当に中々、今年は豊作だなぁオイ!
しかし、人質が、魔法を使う子どもだった、だぁ?しかも前日から新米達と接触を計っていた正体不明の、ねぇ。
こりゃぁ、きなくせぇな」
王子も参加している研修で、万が一があってはならない。
伝書の要望通り、即座に砦へ戻り子どもを預り行こうと動く。そして取締役へ引き渡すか、或いは隣国のセルナリアへ引き渡す為にと早馬を用意させている所へ。信頼する部下が、慌ただしく掛けてきた。
滅多に焦りを表さない部下の姿に、ガルセウヌは準備を保留し、報告を受けるだろう。
>>224 カリン
不満があるのか。そう問われ、見透かされたような感覚を覚え、内心、まだまだだなと嘆息する。
「⦅そうか…かたじけない、気を遣わせたな。
…不満はない。しかし、知っての通りあれからは邪な気配を感じる。カリンもわかるだろう?あれは間違いなくあちら側だ。しかも相当な手練と見える。今はあの振る舞いだが、本気を出されては我々では太刀打ちできない可能性がある。……若様でさえだ。⦆」
神通力、呪術の類はヒノクニにもあった。しかしそれは大半は偽物で、人心を惑わす不埒なものとして考えられていた。…一部の本物は施政にも携わったと聞きはするが。
エイダンの私物の隙間にメモを挟み込む。
「エイダンは心配性なのだわ。
深窓の令嬢ならいざ知らず、私はもう騎士だもの。
これから傷だらけになっていくのに、手配書にも載らない山賊にやられたぐらいどうもしないの。
でも、手合わせができなくなってしまってごめんなさい。
あなたが私の剣に膝をつくのは明日になってしまうのだわ!
ざんねん!!
ヒルダ」
(クロエの攻撃、上半身の力を使わず、遠心力で腕力の代わりをしてるのか。考えられている。
体躯の割にかなりの攻撃力でてんな。これをイグニスは───────)
(────へえ、これをいなすんだ。見た目からパワータイプだと思ったけどきちんと技も持ってる。そこから攻撃に転じることも出来るとは)
2人の攻防を見ている。
まだ全然止める気配はない。
/*
大した怪我ではないが、今日の手合わせはお預けらしい。
クロエとイグニスの打ち合いを座って眺めていた。
*/
「クロエの大剣は私と似ているのだわ。
打ち下ろす、薙ぎ払う、突く。
フェイントも難しく、読まれやすい大剣を扱うのは簡単なことではないのだもの。
あの子の戦い方、よく見ておかなくては」
【ガルセウヌ急行】
「なんだクラウヴィス。お前らしくもねぇ。
いつも通り、簡潔に内容だけ述べろぉ!」
普段は気安くクラウと呼ぶ部下を、あえてクラウヴィスと呼ぶ。
ありえない事ですが。前例が無い。と喚く彼へ、ガルセウヌは檄を放つ。
クラウヴィスにとってのそれは、即座に思考を冷静に戻す効果を表しただろう。
クラウヴィスは、姿勢を只し、要点をまとめ、ハッキリと焦燥の理由を述べる。
その内容は、ガルセウヌにとり、部下が慌てるに足る報告であった。
ーーー早馬を、全速力で掛けるーーー
戦場を行く姿を彷彿とさせる、敵を蹂躙する際に見せる鬼気迫る姿。
ガルセウヌは、自身が守るべき王子と、後輩達の元へと速掛ける。
急げ。
/*
見てなかった訓練当番用の手合わせメモってだめかな…?やらかし?
仕事を奪うつもりはないんだけどそう取られてたらあかんやつこれ?
ひゅんひゅんしてきた
>>226 センゾウ
「⦅……そんな。…………でも、ね。私も……ちょっとだけそう思ってた。それは、私が臆病だからって思ってたけど、センゾウもそう感じているなら、やっぱり。⦆」
魔の者なのだろうかという言葉を飲み込む。
あのファルス様ですら敵わないかもしれない魔の力に背筋が毛羽立つ。
私は……まだまだ弱い。心も、体も。
黒狼騎士団に入る事が目標じゃない。私の目標は、あの御方の側に並び立てるほどの立派な騎士になる事だ。その為には……強くならなくては。
顔を上げて、真っ直ぐにセンゾウの目を見つめた。その瞳には真摯が宿る。
「⦅……勝てるかどうか、やってみなきゃ分かんないよ。……なんて、戦う前から弱気な台詞だよね。……私も、ファルス様ほどまでいかなくても、センゾウみたいに落ち着いた精神力を持ちたいな。
……センゾウはさ、ヒノクニの何処から来たの?⦆」
まずはその人柄から知ろうと、謎多き彼に尋ねた。
>>222 イグニス
打ち付けた剣がその軌道をずらすように逸らされる。
咄嗟に眼球を動かせば、既に目の前には短剣が振りかざされていた。
「…………くっ」
その先の一手を頭で考えるよりも前に、クロエはその本能で手首を返した。
そして、顔一杯に髪を振り乱して狩猟用の短剣を握る手をめがけて肘で突く。
長い髪が散るように闇を踊る。この戦いを別の誰かが見ていることなど、もう彼女の頭にはなかった。
───アメジストに映るのは真っ赤に燃えるガーネットのみ。
それ以外、何も見えなかった。加速する。互いに打ち合う剣が加速していく。
クロエは夢中になって跳ねた。血が湧く感覚に瞳孔が開く。……ああ、その戦いのなんと楽しいことか!
二刀による猛攻を耐え忍び、薙ぐように払った一撃を鎧に加えると、イグニスの首元に黒狼騎士団の短剣を突きつけた。
いつのまにか人形のようなそのかんばせには、曇りなき笑みを咲かせていた。
連行されるエクスを見ながら考えていた。
この場に昨日の先輩騎士が一人でもいたら、恐らく咎められていただろう。それは自覚できるほどギリギリの選択だった。
それでも……年端のいかぬ子供を縛ったり監禁したり、まして殺すなど、どうしても納得は出来ない。
「……城内では」
このようなことは。そう言い訳する。
しかし。
城内で、城外で。
ただ場所が違うだけで、何が違うと言うんだろう。
割り切っていたつもりなのに、心にしこりが出来たような気持ちになり、俺はぼうっとクロエたちの試合の方を眺めていた。
☆ファルスは弱い
カーマインの方が頭はやばいが、度胸はあるしキモも据わっている。命も惜しまないし、選択を後悔しない。
だから、カーマインはファルスをたすけたかった
それに対するイグニスは、しかし目で負けてはいませんでした。クロエの攻撃に真正面からぶつかり、耐え忍ぶ膂力。
そして、カウンターで攻撃に転じる臨機応変さ。
攻撃的なイグニスにピッタリの戦闘方法は、彼らしくも見えてしっくりとくるのでした。
気付けばこういう手合わせだったと報告するつもりだった概要のメモを書く手も止めて、食い入るようにその手合わせを見るばかりでした。
訓練当番がこの試合の様子を見ていたらよいのですが。
それに対するイグニスは、防戦を強いられていたものの、目で負けてはいませんでした。特筆すべきはクロエの攻撃に真正面からぶつかり、耐え忍ぶ膂力。
そして、カウンターで攻撃に転じる臨機応変さ。
攻撃的なイグニスにピッタリの戦闘方法は、彼らしくも見えて不思議としっくりとくるのでした。
気付けばこういう手合わせだったと報告するつもりだった概要のメモを書く手も止めて、食い入るようにその手合わせを見るばかりなのでした。
センゾウと話していれば、どこか影を帯びた表情でクロエ達の試合を眺めるファルス様が見える。
あの御方の暗い顔は見たくない。……それがもし、私に肩代わり出来る事なら代わって差し上げたい。
その為にも、私は強く在らねばならない。
不安げに揺れる瞳でちらりと見つめたが、何だか情けなく思えて目を逸らす。
ファルス様に悟られてなければいいんだけど。
グラシエラは、日の暮れかけた中さ迷い歩いていた。その手には、見事に血抜きのされた兎が5,6匹掴まれている。
また、その髪は濡れて赤く艶めいていた。もう片方の手に掴まれている白鳥の首から察するに、身体を清めようとしたところにちょうど白鳥を見つけたのだろう。こちらも血抜きと最低限の処理をしてあり、水気を帯びた羽はできるだけ毟り取ってきた。
暗がりで見れば悪鬼にも見えるその姿で、大きく息を吸う。
「おーーーーーい!!メロの野郎!どこに居るんだよ!!」
**カリン、後ろめたく思うと同時に本心からファルスを想ってるから占い騙りでばりばり型にはまった狂人するの何か違う気もしてる……けど潜伏狂人とか高度な事出来ねえ……潜伏狂人といえばたかみをさん……たすけてたかみをさん……
>>231 クロエ
殆ど騙し討ちのような攻撃は、しかし反射的に躱される。肘を受けないように、イグニスはバックステップでそれを避ける。次が来る。受けて、返す。避けられる。
息が切れる。けれども、イグニスの目の前を舞う彼女は大剣を振るいながらも、まるで泳いでいるように優雅だ。
闘いを美しい、と自分が思うなんて。イグニスの額を汗が伝った。
月光を背負った彼女の攻撃が、イグニスに振りかざされる。受け流そう、として流しきれずに衝撃を受ける。バランスが崩れて、その時にはもう勝負はついていた。
「───────」
悔しい。負けたことはもちろん、この瞬間イグニスの視線は彼女の笑みに釘付けになっていた。
だけど、─────楽しかった。
「…………チッ。……降参」
イグニスは持っていた長剣をその場に投げ落とす。
/*
難しいなぁ…。
いないなら待たせる訳にもいかないし始めてしまえとなる自分と、折角の当番制が意味を無くしてしまうならそのムーブは控えるべきだという自分のせめぎ合い…。
手合わせだよ!よしきた!でニュッと訓練当番ダミーみたいなのが出てきて欲しい人生だった…
「……………………ここはどこだろうな」
ウィアを探して外に出て、軽く出てきたものの当てもなく歩いていた。田舎育ちだから森や砦といった自然には強いと思っていたが、当てが外れた。
日も暮れて、もう食事をとる時間だろうか。
「────そこまで!」
「この仕合の勝者はアメシストの騎士、クロエ・ド=ベルティエ!」
皆に聞かせるように大声で号令を掛ける。
/*
RP周りは本当に灰喉でこうするってやり取りを行いながらやりたいなぁ!ちくせう!
またやらかしてたならepで土下座の構え…ひとまず振り返らず駆け抜けようか。おー…。
【駆けろガルセウヌ】
部下から受けた報告。
それは、今回の研修の新人達の中に、他種族が複数紛れ込んでいると言う、耳を疑う内容であった。
どの様に姿を欺いたのか。素性調査はどうやって逃れたのか。
部下が情報を得た出所は、一人の魔法取締役からだった。新人達が魔法に関するものに関わっていないかの素性調査を担当していた者だ。
素振りの怪しさを見せたその者を詰問すると、『記憶に空白がある』と答えたらしい。
更に尋問を重ねると、どうやら魔法による忘却を掛けられていた事が判明した。
そしてその魔法を掛けた物は、新人騎士達の誰かであったようだ、と。姿こそ未だに忘却しているが、複数いたようにも一人だったようにも思える、と言った。
クラウヴィスは、ほぼ間違いの無い情報だと言う。
ガルセウヌは部下を信頼している。クラウヴィスは偽の情報を掴まされる者でも、演技であのような焦った姿を見せる事が出来る者でも無いと確信している。
報告を受けた直後に、部下達には後から追うように伝え、早馬にて走る。
砦近辺の森が見えてきた。王子達がいる砦まで、あとほんのすこしだ
[クロエとイグニスの模擬戦を見ていた。大太刀を力強く振るうクロエは、最終試験の時に見た輝き、憧れ、そのままだった。
美しいな、と思う。激しい打ち合いは比喩でなく、本当に火花が散っていたのではなかったか。
最後、イグニスの首に短剣を突きつけたときの彼女の顔を盗み見れば……ああ、とため息が漏れる]
「そんなふうに笑うのね、クロエは」
>>240 メロ
「おー!すぐそこにいたのか、迷っちまったと思ったが野営地から近かったんだな。ほれ、飯。」
ホッとしたような顔を一瞬見せた後、ニカッと笑うと白鳥を押し付けようとする。羽を取られ、肌色の皮が剥き出しになっていた。
>>230 カリン
「⦅『術』に対する備えがないならそんなものだろう。
如何に力を付けようと、如何に武勲を立てようと、何事にも得手不得手はあるものだ。
…なに、臆病なくらいが丁度いい。私が修行の中で一番重要と教えられたのが『生き残ること』だった。蛮勇は強さではないよ。⦆」
それは自分に言い聞かせる様だった。
「⦅誰だって死ぬのは怖い。だから強くなるのだ。少しでも自分が生きる可能性を上げるために。大切な誰かに生きてもらう為に。それに。⦆」
続ける。
「⦅目標があるのは強さだ。カリン、君は強い。⦆」
センゾウは表情を緩め、自分を見据えるふたつの瞳を見返した。
そして、ふふと息を漏らし、答える。
「⦅生まれか。私はオオミのコーカの里の出だ。田舎過ぎてわからんとは思うがな。⦆」
[厨房に向かってドスドスと歩き、バンッと力任せに扉を開く。]
氷くれ!!!
[食事当番ならもう既にこの時間から作り始めていてもおかしくないだろうと高を括って来たものの、返ってくる声はなく。ただ、虚しく自分の声が厨房に響くだけだった。]
………ちっ……誰もいねぇし……
[ガシガシと頭を掻きながら、厨房の中へと入っていく。ここへは今朝、食事の後片付けをする為だけに入っただけで、どこに何があるのかを把握してるわけではない。適当に物色しようにも、勝手に触って良いものなのだろうかと怖気付く。]
……わっかんねぇ……まぁ、いいか。
そのうち誰か帰ってくるだろ。
[近くの壁にもたれかかり、厨房の中で誰かが戻ってくるのを待った。
当番表の名前をいちいち覚えてはいなかったから、とりあえず最初に厨房に入ってきたやつに声をかけようと、そう思って。]*
【間に合わなかったガルセウヌ】
森を抜け、砦の最上部すら見えるかと言う所で、とうとうガルセウヌは王子の姿を、ほんの僅かながら視認しただろう
傍には新米騎士の姿もあったかもしれない。
ーーーもしそれが、報告にあった潜入者であったなら?ーーー
嫌な予感がガルセウヌを襲う。ならばと空気を吸い、慣れた、しかし研修にて最大の轟音を響かせる
「ほ う こ く ー!!!!!
新人騎士内に、他種族が複数潜入しているとのことぉ!!繰り返す!!騎士団内に、他種族の侵入者ありぃ!!!
王子ぃぃ!!直ちに帰還及び、身の安全の確保をぉぉ!!」
音は空気の砲となり森を震わせ、砦内部にすら伝わっただろう。最後の言葉までは、王子に届いただろうか。
言い切った刹那。
ガルセウヌは、馬ごと遥か後方に吹き飛ばされていた。
それが不可視の壁に寄るものと知るのはもう少し後の話だ。そう。
砦付近が今、未知と神秘による魔の力にて、断絶の壁により包まれた事を知るのは。
先輩騎士 ガルセウヌは、能力(去る)を実行することにしました。
クロエの驚異的な反射行動により、イグニスの一撃は防がれてしまいます。
そこからは両者の技術が、意地が、本能が…剣戟として表れていました。
大太刀を振り回すには不利な接近戦の間合いでの打ち合いは、初めはクロエが不利だと考えていました。
しかし武器を最小限の力で効率的に回すクロエと迫り来る重い一撃を受け、いなしながらも連撃を加える事で立ち回るイグニス。
消耗戦になれば不利なのはイグニスのようでした。
最後にはクロエの薙ぎ払いがイグニスを捉え、決着の号令となりました。
気が付けば、両者に惜しみない拍手を送っていました。それだけ、素晴らしい手合わせだったと確信出来る程に。
[誰かが戻ってくるのを待つ間。ふと、ポーチの隙間に何かが挟まっているのを見つける。
小さく折りたたまれたそれは、今朝受け取ったものと同じ紙。要するに、ヒルダからのメモだった。]
わーってんだよ、んなこと……
[内容を読み切って、そう小さく呟いた。
騎士団員にとっては、取るに足らない傷だ。いや、冷やせば治る打撲なんて、傷のうちに入らないかもしれない。
わかってる。そんなこと、あんたに言われなくたって。]
よし、氷貰えたらまずあいつの顔面に当ててやろう。
[なんだか無性に腹立たしくなってきて、何かしてやらないと気が済まない。
そう心に決めれば、近くにあったペンと紙でメモの返事を書き、ポーチの中にしまい込んだ。]**
>>245
[ガルセウヌの報告の声を聞く。時が来てしまった。この夢のような時の終わりが。
声の方に向けて左手を伸ばす。掌に不可視魔術で展開していた魔法陣を発動させる。
ガルセウヌはその瞬間、砦の敷地から飛ばされるだろう]
「木にぶつかってしまったらごめんなさい。でも、先輩なら、受身は取れますよね」
[そのまま、手首をくるりと回せば、曇りガラスのような結界が、砦周辺を覆う。皆が帰還した後、あらかじめ展開していた不可視の壁。見えるようになったその表面は時折揺らぎ、水が張っているように見えることだろう。向こう側はもう見えない。
ずっとずっと、準備していた。まとめ役の仕事だと言って、此処に下見に来て、その際に結界のために術を刻み込んだ石を各所に設置した。
昨日も念の為確認したが、誰に動かされた跡も無かった。
同期の目は見なかった。クロエの目も。ただ、振り返って、ファルス王子に相対した]
「……面接試験の試験官、お替えになった方がよろしいかと」
[揺れる瞳を見られないよう、目を伏せて言った]
>>247
耳を疑う報告にハッと、意識を引き戻される。そして、突如吹っ飛ばされるガルセウヌに一瞬気を取られた。不覚だ。
瞬く間に砦を得体の知れない何かが囲む。外の様子はわからない。
剣を抜き、こちらを向くウィアに向けた。
「……忠告痛み入る。担当者には伝言しておこう」
じり、と間合いを詰める。場合によっては、彼女を斬らねばならないかもしれない。
「どういうつもりだ。これは、魔法だな?
新人騎士たちしか居らぬこの時を狙い、俺を害しに来たのか?君は賊か」
この状況、狙いはおそらく俺だろう。
これほどの魔法を数秒にして使用するとは、只者ではないことは、魔法の事情に疎い俺でも分かる。
>>245のガルセウヌの咆哮のような報告が耳に入る。
そちらをみれば、次の瞬間砦の外側に吹き飛ばされているではないか。
さらに曇りガラスのような水晶のような、半球が砦を覆う。
「なんだ、これは」
>>248
「賊。この状況ではそう取られても仕方ないでしょう。
それでも、本日出てきた山賊たちなどと同等にされては、心外です。
私は、《私たち》は、ファルスさまを害するつもりはありません。
《私たち》は、ただ、黒狼騎士団でありたいのです」
[そう語ってから、変身魔法を解除する。装備の解除と共に、ブーツがするりと脱げた足は、人間のそれではなく。少しだけ地面から浮いた足の先から、太腿まで。頭の上にゆるく上げられた両腕から指先まで。ウィアの身体は、ほのかに青く透明である。
軽く頭を振れば、彼女の髪の先からは水滴が落ちるだろう]
「私は、ウンディーネ。この国で忌避される他種族です」
/*
ちょっと見学。
割って入るべきか?
→新人騎士、ファルスを信奉するなら飛び込むべき。
→ただ、ウィア…初日犠牲者の描写がどうなるか分からない以上は村建ての動きを見てから飛び込むべき?
ソラなら普通に飛び込むけど…他の人のお手本ちょっと見たい気持ち。
>>235 エクス
薄気味悪い笑みを絶やさず二言ワンセットでこちらをからかっているような、試すような言葉が癪に触る。
魔法だろうが魔術だろうが知らないがこの国では悪に変わりない。
ーー殺すか?
表情を削ぎ周囲を凍てつかせるような殺気を隠す気もなく垂れ流し、カチッと腰に刺した剣に手をーーー掛けた瞬間、悪寒が背筋を駆け巡りドッと脂汗が吹き出た。
…ダメだ。
こいつに剣を向けたら何かを失うと確信を持った本能が警鐘を鳴らす。
目を閉じ早まる鼓動を落ち着かせるよう深呼吸すると、柄から手を離して何事もなかったかのように口を開いた。
「…キャンキャン吠えるな。
団長の温情で砦にいる許可が出たんだ。
大人しくしてろ」
クロエとイグニスの手合わせもクロエの勝利で決着が着いたこの場にもう用はない。
それだけ言うとくるりとエクスに背を向けて足早に去った。
「主役は遅れて登場……」
と言いつつ、気配を消したつもりで砦に駆け込む。
「参っちゃうよ、気づいたらみんな居ないんだもんな……点呼係も作ろうぜ?
ひとりでたどり着けたの褒めてほしいな……なんかめっちゃキレたカリュドーンに追っかけられたし」
その瞬間。
入れ違うようにして弾き飛ばされるものが視界に入った。
とっさに身を翻して避ける。
「うわっデカ……何?」
あの鎧は─────えっ?
「私は、《私たち》は、黒狼騎士団になる権利が与えられません。ただ、生まれがあなたがたと少し異なるだけで。
でも、《私たち》は、黒狼騎士団になりたかった。サリーナのために。ファルスさまのために」
[本来の姿になってから、意を決して彼の瞳を見つめた。昨日の夜の、朝食のときの、少年のように、あるいは優しく笑うファルスの瞳は、もう見られないのだろうか]
「《私たち》は、試験において一切不正はしておりません。黒狼騎士団に合格したのは、実力です。腕力です。知力です。その志です。
ほかの同期と変わるところはありません。ただ、生まれが異なるだけなのです」
「同期には東国の出身者も居ましたね。彼らと何が違いましょうか。サリーナを、あなたを、思う気持ちも、守りたい気持ちも、同じ、もしくは、上かもしれません」
>>250ウィア
「四大精霊、水の妖精ウンディーネ...。
書物でしか読んだことないが、実在するとは。
目的は理解した。が、精霊としていささかやり方がお粗末ではないか」
きっ、と睨み付ける。
自然と語気が強くなる。
>>255 ウィア
彼女が両手を挙げると、僅かな光と共に、その真の姿が現れた。
時折目を奪われるような、あの水を思わせる髪は、本当の水に。四肢は向こう側が透けるほど透明な……俺たちとは異なる種族ということは、誰の目にも明らかだった。
その後の彼女の口上を、剣を構えたまま静かに聞いた。
「……つまり。この中には、君以外にも、他種族が混じっているということだな。君たちは、目的を同じくする同士結託していると。
俺を害するつもりはないと言うが、要するに脅迫しているのか?交渉のつもりか?黒狼騎士団に入れろと」
先刻の、エクスに対する処断を早速後悔した。
「他種族の子供に温情をかけたことで、チャンスがあると勘違いしたか?随分と舐められたものだ。
俺にも騎士団長としての誇りはある。規則を守らない者は除隊を命ずる。ウィア」
/*
大号砲とものすごい衝突音。
それだけで何が起こったのかを知るのは十分だった。
クロエたちの試合を見終えたあと、何となく手持ち無沙汰にしていた意識がすぐに戻ってくる。
左腕を軽くさすると、立ち上がりファルスを探して駆けて行く。
*/
「何これ……?まさか、魔法?」
/*
他のみんなは無事か?側にいたグラジナに声をかける。
*/
>>249 グラジナ
「グラジナ!それは何なの!?
触っていいものではないかもしれないのだわ!
……ガルセウヌ殿は、生きておいで、よね……??」
>>259ヒルダ
結界のようなモノに触れてみる。
────バチバチバチッ
「────っ」
触れた手に衝撃が走る。結界から手が弾かれた。
触れた場所は煙は出たものの、依然としてその姿は保っている。
「こりゃ出れそうにない」
>>258
[除隊を命ずる──その言葉は、覚悟していたより重く、ウィアの心の底に沈んだ。それでも。私は続けねばならない。同志のために。未来のために]
「ふふ。それは覚悟の上です。私は、本日限りで除隊になっても構いません。
それでも、他のものはどうしますか。同期を全員辞めさせますか。それならそれで構いません。一緒に受かった同期ですもの。騎士団を去る時も一緒です。
ですが。
紛れ込んだ他種族を発見出来ず、全員まとめて除隊させた。この事実を、隠蔽できますか。あれほどご立派な出立式を行って、道中も住民には目撃されているでしょう。
どう言って誤魔化しますか。素行不良ですか。不慮の事故ですか。
あまり現実的でないように思います」
>>245 ガルセウヌ
獣の咆哮と間違えそうなガルセウヌの声が轟いた。
驚いた勢いでそちらを振り向くとガルセウヌが何かに吹き飛ばされる姿。
そして同期の中で主席入隊したウィアの変身。
砦を覆うようにそそり立った半透明で巨大な壁。
「…人外か。
団長、お下がりください。
力不足かもしれませんがあなたをお守りする壁くらいにはなれます」
この国の王子であり、何よりずっと憧れていた黒狼騎士団の団長をこんな所で危険に晒すわけにはいかないと緊張も忘れファルスの半歩前に立ち剣を抜く。
敵意はないと言うが正体を偽り紛れ込んでいる時点で信用ならなかった。
ソラが子どもを指差した。
あのあざとい言動を鵜呑みにしたっていうの?
……流石にそこまで戯けてはいなかったようだけど。
>>188ソラ
「魔法で入ってきたのなら、脚の腱を切った程度では逃亡できそうだと思いますね。
また、子どもだからこそ気持ち次第で態勢も変わって参ります。友好の意を見せている内に一太刀で処、 」
あぁいけない、こんなこと口に出しては。性質試験に引っかかるとお兄様に口すっぱく言われたのに。
「いえ、王子が決めたのなら判断は任せましょう。
騎士団長を務めるファルス王子ならば、魔の者との交戦経験もおありでしょう。隣国セルナリアは多くを匿っていると聞きます。魔の者の対処法もボクたちより慣れていらっしゃる。その判断はきっと正しいでしょう。」
返事を返すとソラは突然走り出した。その先では2人が何やら不穏な空気を撒き散らしている。仲裁?いや、戦闘だ。
ふぅん、好きだねみんな。また約束取り付けているなぁ。ボクもやった方がいいの…
「あ、ボク訓練当番。」
誰かに詳細教えてもらおっと。
/*
ノアの動きを見ながら様子見。
ウィアに斬り掛からず、話を阻害する訳でもなくその場に立つ。
人外かもしれないのに?
ファルスに蹴飛ばされないかな…?
「ねえ、ファルスさま。親愛なる同期のみなさん。
【ゲームをしましょう】
同期の中にいる《私たち》を、全員見つけられたら、あなたがたの勝ちです。私たちは、大人しく除隊されましょう。
でも。残った人数の半数以上が他種族でも気が付かぬようなら、《私たち》は上手く隠れられるという証明です。私たちが黒狼騎士団に所属することを認めてください」
「……それに、これは、ファルスさまにとっても悪いお話じゃないですよ。
同期の皆さんのことは、調べさせてもらいました。まとめ役として……把握する必要がありますからね?」
「この中に、【スパイ】と【恋愛禁止の規則を破ろうとしている者】がいます。《私たち》と同じか、それ以上に、その人たちも厄介な敵ではないですか」
えっ、ちょっ、なに!!
ちょっと厨房でつまみ食……じゃなかった!食材の確認などしてるうちになんか、なんか、ウィアが、えっ!!!
ていうか、ブがつくあたしのバディはどこ行ったのよー!!こんなときに!!!
>>260 メロ
「マ、マジで言ってんのか? いや…私の勝手な印象だが、料理できそうな顔をしてやがる…と…まあいいか!美味い丸焼きを食わせてやr」
早速火起こしから始めようと、メロが現れた方向に歩を進めようとした時。ガルセウヌの怒号の後、吹っ飛んでいく鎧姿がはっきりと見えた。
「…は、また魔法か? なんなんだよ!」
剣を抜くと、野営地に向かって走り出した。
えーっ、ウィアさんそれマジで言ってるのかよお……黒狼騎士団、ヤバいんでないの?
ウンディーネなんてセルナリアでも見ねえし……何て報告すっかなあ。
……あっこれ一方通行で聞こえてんだっけ。
カーマイン様、何か仕事が多いっス。
>>261 グラジナ
「あっ……!危ないのだわ!!
そんな、得体の知れないものを触るなんて!」
/*
グラジナの手を取りその手のひらを自分の顔に向ける。
焦げた様子もなくひとまずは大丈夫そうだ。
*/
「……騎士が不用意にその生命線である手を粗末に扱ってはいけないのだわ。
この手はもうファルス様のものなのだから。
でも、大事なくて良かった」
/*
手を離すとゆるく笑顔を向け、また他の人たちの様子を見に走る。
*/
>>269ヒルダ
「ん、この通り大事ない。
それより。」
ウンディーネとファルス王子の会話の内容を聴いて自分の中に落とし込む。
(ファルス王子の言う通りだ。本当にいる確証もない。
しかし、精霊が嘘をつく理由もないのではないか)
ガルセウヌが吼えた。ウィアが動き、砦の外には障壁が現れる。
ウィアのブーツを脱いだ足は薄くその先が見える程度に透け、髪の毛は液体へと変わる。
「へぇ…あれがウンディーネ…」
綺麗だ––––
それどころではない、と冷静な頭は警鐘を鳴らす。しかし、感情は正直で。つい一瞬、彼女に魅入ってしまった。
>>270
「信じないと仰るなら、それでも結構です。ただ、スパイの存在を許せば、この国には不利になるでしょう。恋愛しようとするものを許すのなら、《私たち》を規則で排除しようとするあなたがたの「正義」は崩れます。
それでも良いなら。でも、貴方は、そういうお人ではないはずです。ファルスさま。
……貴方は、正しいひとです。貴方に憧れて、貴方をお慕いして、私は、騎士団を志願しました。この命を忠義を貴方に捧げるために」
[少し、乾いてきた喉をそっと撫でた。大丈夫、私は、最後まで出来る]
「スパイは、セルナリアの間者ですね。探知魔法で、隣国へテレパシーを飛ばしている者がいることを知りました。そんな者が紛れ込んでいる中、この結界を解くために隣国の協力を得たら、どうなるかわかりませんよ?おすすめはしません。
恋愛禁止の規則を破ろうとするものは、こんなものを拾いましたので」
[手のひらの少し上に、転移魔法で紙を一片呼び出す]
「うっかりさんですね。胸に秘めた思いを書いた、書きかけの手紙を落としてしまうなんて」
「…………」
自分が外していた間に、この空間ごとどこか違う世界に迷い込んだのだろうか。
透ける四肢、滴る雫。
水の中で、燃える瞳。
「本気……じゃないわけねえか」
「この場で叩ッ斬られるかもしんないのに、こんな強硬手段に出るんだもんな。
水だから斬られても平気、みたいなことか?」
「へへ……笑えねー…………」
「……この国には、この結界を解く魔法知識を持つ者は、公に協力を求められる範囲には居ないでしょう。
私を今ここで殺しても何の解決にもなりません。むしろ、結界は強固になるように設定してあります。
私の存在も、この結界を解く鍵のひとつです」
「……そうですね、選択権があるかのごとく、話しましたが……実際にはゲームをするのが最善の方法だと、お分かり頂けたでしょうか?
……では、ルールを説明しても?」
[少し寂しげに、小首を傾げてみせた]
ウィア、いやウンディーネ。
自分たちと密約を交わし、騎士団に入るために。
自らを犠牲にして自分たちを...
ウンディーネの放たれる言葉に、庇って、皆を説得して、納得させたい自分がいる。
けれども...
───王子の姿勢からして難しいだろう。
わざとウンディーネに悪態つくよう喋っても、彼女の目はみれないままだ。
ちがうって、眺めてる場合じゃない!
王子は–––、ノアが付いている。ボクの出る幕ではない。
ボクが得意なのは、
––––油断しているところへ不意打ち。
「殺るべきはウィア。
ゲームがどうとか言ってるけど、わかっているなら殺すべき。少なくとも彼女は、入団試験に受かるだけの能力は持っている。」
そっと気配を殺し、物陰から物陰へと移動を始める。
彼女の意識が王子に向いている内に、ここで取るのが吉のはず!
>>243 センゾウ
「⦅……逃げるが勝ちってやつ?ふふっ、ファルス様や騎士の皆に言ったら怒られそう。国の為に命を捨てられないのかって。⦆」
私を慰める為に言った言葉に心が暖かくなりながら、故郷の言葉だからか気が緩んで少しばかり不謹慎な茶化しをする。
きっと、彼にも思うところがあっての事だろう。何処か含みを持った言葉に優しく微笑む。
「⦅……ありがとう、センゾウ。貴方に話してよかった。⦆」
少しだけ心の重荷が取れ、もしこれから相談事があれば彼の所へ行こうと思いながら再び口を開こうとした、その時だった。
地響きの様な、腹の中から響くような音がする。
>>275 スクルド
「あら、よく分かったわね。スクルド。
私の身体は水ですから。いくら斬ったところで死にません。痛いですけど」
/*
ヨルダ…!
っていうか灰喉366pt????なにそれ???
なるほど、20ptギリギリまで打ってから使おう…(こうして灰喉は使い切られなくなる)
不可解かつ、信じたくない光景だった。
異形の姿、その姿でありながら警告までしてみせる余裕と『ゲーム』というふざけた言葉。
そして、本能的に気づいたのは
>>278 ラリマー
「よせ、白いの。こいつは切れない。物理攻撃は効かない、つまり私たちじゃ殺せないよ」
>>280 ウィア
「あー……聞こえた?耳もいいんだなあ。気を悪くしないでくれると助かる。
それから───────」
へへ、と頬をかく。
目線は気まずげにちらりと横へ流した。
「それから、まだ言いたいこともあるんだろ?
物陰から離れて、背後には気をつけた方がいい」
>>280 ウィア
「あー……聞こえた?耳もいいんだなあ。気を悪くしないでくれると助かる。
それから───────」
へへ、と頬をかく。
目線は気まずげにちらりと横へ流した。
「それから、まだ言いたいこともあるんだろ?
物陰から離れて、背後には気をつけた方がいいぜ。
王子以外もみんなびっくりして……あー、ピリピリ?してるみたいだから」
「キミのやってることはちょっとアレだけど、痛がってる姿は見たくないしな」
>>277
ウィアの言うことは、確かにその通りだ。
この国には、これほどの規模の大きな魔法に対抗出来る者は居ない。
規模の大きな魔法をさせないため、事前に芽を摘み取るという意味で……魔法取締官という役割があるのだ。
しかし。いざ大きな魔力の中に取り込まれると、人間の力の小ささを知る。
苦虫を噛み潰したような顔で、ウィアを睨んだ。
「…………不愉快だ。ウィア。君は、聡いが……このような馬鹿げた手段を取るとは思わなかった。
……しかし。俺の目に狂いが無ければ……いや、君を信じた時点で狂っていた訳だが。それでも。
君が本当のことを言っているという点は、その通りだと思う。
言ってみろ、君がしたいことを」
剣は構えたまま、ウィアを見る。
イグニスとの手合わせを終えて砦の中へと戻ると、なにやら辺りが騒然としていた。
そして、突如として砦を覆う水のような膜。
──渦中の人となっていたのは、クロエのバディであるウィア・ディーガだった。
イグニスとの試合で弾んでいた心は、不穏な空気に急速に冷やされていく。
クロエはアメジストの瞳に、バディであった人物を映していた。
そこに、クロエの知るウィア・ディーガの姿はなかった。あったのは──。
「──ウィア。……あなた。」
>>283 スクルド
「あら、優しいのね。もっと話しておけばよかった」
[一瞬だけ、いつもの調子に戻って、スクルドに微笑みを向ける。しかし、すぐに真剣な表情を作り、改めてファルス王子の目をみつめた]
「まず。内訳をお教えします。人数が把握出来ないと、ゲームになりませんから」
>>277 ウィル
もう無理だ、こいつは人間の殻を捨ててしまった。そう悟ると、友好的に見えるよう気丈に笑いながら声を掛ける。
「いいだろう!聞いてやるよ、まあ理解するのは他の奴らに任せるけどさ!
親父に聞いてんのさ、おまえ達みたいのは人に試練を仕掛けるんだって? それに勝ちさえすれば嘘はつかねぇってさ。」
ファルスと……ウィア…いえ、水の精霊ウンディーネのやり取りを呆然と聞き流します。
上手く追いつかない思考をまとめて、そのやり取りに耳を傾けます。
もしも、彼女が言うように自分達の中に異種族が紛れているなら…ファルスから見ても自分達は信用ならない容疑者候補となります。
守る為に剣を捧げたのに、その意思さえも信用に足る物なのかを証明する手段は何もありません。
自身の潔白を証明する為には、彼女の言うゲームに乗るしかないのでしょうか。
「そう...だな」
ウンディーネだけが表立って非難を受けている事がグラジナには耐え難い事だった。
(何がいけないんだ。人ではないといけないのか)
ぐるぐると、胸の中が何か黒いもので覆われていく。
[ウィアは語り続ける]
「【異種族】の仲間は、私の他に【3人】います。みな、テレパシー能力を使えるので、今日から作戦を立てているでしょう。私は、参加していません。表に立つ役をすることになっていたので、敢えて何も話しませんでした。」
「それから……私たちの仲間になってくれそうなひとがいることも把握しています。【魔法を使えるひと】が【1人】。居るでしょう?私たちの気持ち、あなたになら分かるんじゃないかしら」
「……そうよ。別にわたしたちは、望んでそう生まれたわけじゃない。」
「国を想う忠義ならばわたしたちだって──いいえ、彼らよりもずっと持ち合わせているわ。」
「どうして種族が違うからといって、迫害されなければならないの? 人間でなければならない理由はなんだっていうの?」
興が削がれた。手持ち無沙汰に持っていたナイフをくるくると回す。
あの緑髪もわざわざ忠告しちゃってさ。魔の者は憎むべき、倒すべき者ではなかったの?
中央は厳しいって聞いたけど、そうでもなかったんだね。
「おまけに、セルナリアからの間者かぁ。」
誇り高きって割にボロボロ入られてるんだねぇ。
だーれーもーこーなーいー
[勝手に触ってはいけないと思い、誰かが来るのを待っていたのだが、誰一人として姿を見せることはなかった。いつの間にか、エイダンは地面に腰を下ろして足を前に放り出していた。壁に背をつけ上を向く。いつも見ている位置より、天井が高い気がしてくる。]
んー……適当に漁るかぁ……
[待ちぼうけを食うのもなかなか飽きてきた頃合だった。そもそもそんなに気長な性格ではない。待つことなんて性に合わないのだ。
痺れを切らし立ち上がろうとした瞬間。砦内まで響く、何時ぞや小声で文句を言ったあの先輩騎士のでかい声(>>245)が聞こえてきた。緊急事態を告げる声。断片的に聞こえる言葉に、耳を疑った。]
他種族の侵入者……あり…?
[考えるより先に足が動いていた。何よりもまずは、王の命だ。事態の把握も急がねばならない。
厨房の扉を開け放てば、全速力で駆け出した。]
今のグラジナはきっと、今までに見せた事のない顔をしているだろう。歯を噛み締め、拳を握っている。
「本当に、なんでなんだろうな。
多様性の目を摘み取り、人以外は迫害し、それを善とする王国。
同期もそうだ...ウンディーネが異種族だからといって、あんなに楽しく会話していたのに人じゃないと知った瞬間、早急に武器を構えて掌返しか...!!」
ところで霊能者って宝石に触れると正体わかるってあったけどそれ魔法ではないの???
と実際霊能者になったら疑問出ちゃったんだがどうしよう
「この結界から出る方法が一つだけあります。それはね、【騎士団の剣に嵌められた宝石が砕かれること】。
砕かれた後、明け方くらいになると、自然に外に出てますから。痛いことは何もないですから、安心してくださいね。
……ふふ、ひどい顔ですよ、みなさん」
「私たちは、【夜ごとに、あなたがたの宝石を砕いて一人ずつ外に追い出します】。
あなたがたは、【怪しいと思う人物の宝石を砕き、外に追い出します】。
簡単なルールでしょう。大丈夫。あらかじめ、あなたがたの宝石には細工してありますから。あなたがたに支給されるより前に、ね。通常より、簡単に壊れますよ。
……宝石を砕く。それは、騎士団の除隊と同義ですね。
宝石を砕くと決めた人物は、騎士団から除隊させると考えて、ちゃんと砕いてくださいね。その宝石には、夢がいっぱい詰まっているんですから。ちゃんと、夢を砕いてくださいね」
>>288 ヨルダ
「お前な、確か知力が秀でてるって書いてあったろ。私みたいな筋肉野郎に冷静になれって言われたいか? あれは水。頭がいいと水が切れるのかよ。」
生意気そうな口調を意外に思いながら、少し煽るような言葉を選んだ。
>>273 クロエ
彼女の表情が消えると、はたとまたイグニスも意識を取り戻す。
「…………」
しかし、そうはいってもクロエのように素直に褒めることはできなかった。それはきっと、慰めの言葉ではない。そう分かっていても。
イグニスは差し出されたクロエの手を睨むように見た。唇は、引き結んでへの字だ。
「────次は負けねえ」
態と不服そうな顔を作って右手をイグニスも差し出す。細くて──けれども、底知れないパワーを持つその手のひらをしっかりと握った。
/*
今まで静観していたが、>>294の言葉を聴いて、いても立っても居られなくなった。
*/
「お前らとやらの目的が認めて貰うことなら!そこまでしなくていいはずだ!
それを...仲間を除隊させろだと!?どういう気持ちで騎士団に入ったか...それはお前が痛いほど分かっているんじゃないのか」
歯を噛み締める。握っている拳から血が滴る。
────怒りだ。
>>294
「……うるさい。挑発するな」
思わず、低い声が出てしまう。
入団の時に選ぶ宝石。騎士団の誇りの象徴だ。騎士団の誇りを砕くという手段に、怒りを隠しきれなかった。
「……王城は腑抜けていたようだ。帰ったら、城の人事を一新することにしよう。
貴族になあなあに任せているから──」
その先を言うのはやめた。分かっていたなら、すれば良かっただけのことなのに。結局こういう輩に先手を取られてしまうのだ。
どうしようもない怒りや、自らへの悔しさを、目の前のウィアを睨みつける眼光に込めてしまう。
「……君の言い分を信じるなら、主君である俺の宝石は砕かない。最後まで見届けさせると。そういうことだな」
>>297 グラジナ
「私たちは、最初から除隊される覚悟で事に臨んでいます。『外しても、疑われても、自分は除隊されるわけじゃない』など、気楽な考えでゲームに臨むことを許すと思いますか?」
「勘違いしないでください。私たちとあなたがたの立場は同じです。まあ、サリーナ流の教育を施されてきたあなたがたには、まだピンと来ない話でしょうけど」
>>298 ファルス
[ファルス王子の怒りの声に、思わずビクリとする。ウィアを見る目は怒りに燃えていた。こんなに、このひとを怒らせている。そのことは純粋に哀しかった]
「……必要以上に煽るようなことを言ったのは謝罪します。しかし、手段を変えるつもりはありません」
音のした方に駆けていく。
そこにいたのは―――――――。
「……ウィア?」
半透明に透ける足、蕩けるように濡れた肢体が彼女が"人ならざる者"の証だった。
呆然と見つめながら、ファルスと言葉を交える彼女を見つめる。
「…………異種族って……嘘、サリーナは……」
そして、石を砕くという発言に目を見開いた。あの石はただの石じゃない。皆が必死に試験を受けて、ファルス様から賜った石なのに、それをそんな風に言うなんて許せない。
>>ウィア
「……貴方の、いや貴方達かな?言う事は分かる。皆の夢が詰まってるって分かりながら石を砕いて、仮に勝ってファルス様にお願いを聞いてもらって……貴方は、そんな居心地の悪い勝ち方で満足するの?
人の世界にそんな入り方をして、皆で楽しく暮らせるとでも思ってるの?」
つい、キツイ言葉で話しかけてしまう。
無理もない。敵意には敵意で返すのが戦う者としてのやり方なのだから。
見る間に、見知ったウィアの姿が変わる。
元に戻った、と言うべきなのか。
術の光が消えた時、そこに居たのは、今朝方声を交わしたウィアの姿ではなかった。
「⦅人外か…⦆」
独り言を零す。国にも猫又や狐人はいたはずだ。
センゾウ個人としては特に目立った感情を持っているわけではなかった。
しかし、これから仕える王の敵とあれば話は別だ。
別なのだが。
故郷の里とは別の里では身内から裏切り者が出た場合、即座に周りの者が処分する決まりになっていたそうだ。
センゾウには例えそれがたった一日二日でさえ『同じ釜の飯を食った仲間』に手をかけることは憚られた。
(⦅心が弱いな、私は。⦆)
カリンはああ言ってくれていたが、とセンゾウは思い返す。
ここに今自分がいる理由と共に。
クロエはウィアを見つめていた。
青く透き通ったその姿を──変わり果てても美しさは損なわぬその姿を、クロエは無機質な瞳に迎え続けた。
他種族であるウィアとその仲間を認めさせるために、ゲームと称してその宝石を砕き合わせるなどと。
思考と手段がやはりどこか人外めいていて、──しかし、そうでもしなければこの国が彼女らを受け入れることはないと理解していたのだろう。
だから、このような強行に出た。
性質トップの成績を持ちながら、ウィアの生まれが彼女から騎士である権利を奪う。
先ほどまで笑い合っていた同輩が手のひらを返す。敬愛する騎士団長から剣を向けられる。
──それでも、彼女は。
黒狼騎士であることを赦されるために、除隊される覚悟でファルス王子の前に立っているのか。
優しいっていうか、のらくらしてるだけだけどさ、俺は。
あーあ、後で処罰かなー。大目玉で済めばいいけど。
へらっと頬を緩めたまま壁際へ後ずさり、向かい合った二人を遠巻きに見やる。
「……石砕くってマジで?えげつないことするんだな」
ウィアの言葉に思わず背中の双剣を抜き、まじまじと眺めた、
それは騎士団としての誇り、つまり心を砕かれるのとほとんど同じだ。
利き手に持つほうの剣の柄には大きな橄欖石が嵌め込まれている。
細工されてあるようには見えないが、いつの間に?
優位に立たれてることをとことん見せつけられてる気分だ。
>>299ウィア
「だけど!
こんな事して、仮にお前らが負けたとしたら...この先どうなるんだ。現状維持がベストとは言わない。
他に...何かなかったのか」
/*
消え入るような事で、言葉を締めた。
自分は何に怒っているんだろう。
自分がこんな事に巻き込まれたから?
騎士の誇りである宝石を砕いて仲間を切らなきゃいけないから?
仲間だと思っていた人に裏切られたから?
自分の無知さに腹がたったから?
*/
あなたがたの中で私たちと戦える能力を持っている方々も把握していますから、教えてあげましょう。
【魔法取締役の能力を持つ方】。この方は、私たち異種族を見抜く力があります。この国で公式に認められた魔法。厄介ですね。でも、面白いです。【占い師】のように調べると聞き及んでいます。
【物に残された魔力を調べられる能力を持つ方】。これも、魔法取締能力の一環らしいですね。公式に認められた魔法です。砕いた宝石を調べれば、その持ち主が他種族か否か調べることが出来るでしょう。【霊能者】のようですね。
【首席合格の方】。知ってましたか?公表されてませんが、総合トップの方がこの中に一人います。とても気になりましたが、私も調べきれませんでした。この方なら、私たちの襲撃から味方を守ることが出来るでしょうね。
【お互いが潔白だと知っている二人】。調べていく過程で、入団試験中から随分親しくしていた二人がいると聞きました。バディもいるのに……あら、失言かしら。便宜上、【共鳴】と呼びましょうか。こういう方にまとめなどおまかせになると安心でしょうね」
彼女が行おうとしていることは到底許されることではない。
しかしだからといって、どうして彼女の切なる祈りを笑うことが出来ようか。
ウィアが本来の姿を明かした時点で、彼女とクロエの立場は一変してしまった。
けれど他の仲間たちのように、ウィア──ウンディーネを責め立てる気にはならなかった。
「【スパイ】……この方は、魔法を使用しています。魔法取締能力で素性が分かると不味い人ですからね。能力が使われることを察知したら、【襲撃されたように見せかけ、自らの石を砕く】でしょう。この人の心はセルナリアにあるのですから。
恋愛禁止の規則を破ろうとするもの、は、長いですね。【求愛者】とでも呼びましょうか。もし、彼、もしくは彼女の思いが相手に届けば、【恋人】になるかもしれません。どちらかの石が砕かれれば、もう一人もまた同じようにするのではないですか。これは想像ですけど。」
>>295グラシエラ
「本当に筋肉なんですねぇ。水が話すわけないじゃないですか。
だからアレは生物。吸血鬼だって杭を心臓に打ち込んだら殺せるんです。魔物でも生物なら殺せるでしょ。
弱点がわからないんだから、検証実験は数をこなしてなんぼでしょう。」
あ、つい砕けた口調で話してしまった。
まあいいか。後でどうとでもなるでしょ。フォローは入れとかないといけないけど。
「あぁ、申し訳ありませんグラシエラ様。
少々お言葉が過ぎたようです。それにしても、このタイミングでボクを諌めてくれるとは、グラシエラ様はお優しいんですね。」
グラシエラに微笑むと、ナイフを何処へともなく仕舞った。
🍅今更ではあるが、村に多数潜んでいるであろうカーマインの限界オタクを差し置いて蝙蝠。がんばる。
いやでも汝も含めて初な気がするんだけど?(稲荷はノーカン)たすけてこはるちゃん??
「さあ、我らがウンディーネが舞台をあつらえてくれたわ。これからわたしたちがすべきことは分かるわよね? グラジナ、ブレイ。」
取り澄ました声でクロエは口を開く。
「わたしたちがいかに黒狼騎士として溶け込み、信用に足るかを騎士団長や仲間たちに証明して差し上げましょう。
当然わたしたちはサリーナに忠誠を誓う騎士なのですから、スパイや求愛者も探し出さなくてはね。」
あーあー、カーマイン様、聞こえてます?よね?
もし忍び込んだ奴らが上手くやれたら、歴史が変わるかもしれませんよお。
なるべく長く生きて随時様子は連絡しますし、
生きて帰れるように、まあ、精進するんで……
「……ルールはこんな所でしょうか。今日は、私の石を砕いてください。それで、わかるでしょう。
もし、ゲームを進める上でわからない点があれば、私のベッドに隠してある本を見てください。そこに大抵の事は書いてあります。
各能力についてどう呼ぶかは、お任せします。便宜上いくつか、勝手に命名しましたけど」
[ふー……と、長いため息をつく]
「……唯一、騎士団として悔しいのは、スパイの存在を今まで告発しなかったことです。
私たちの目的を果たすため、ゲームを受けてもらうため、必要になる存在だと判断し、秘匿しました。その点については、申し訳もありません」
[話しているうちに何人かに声をかけられた。少し話そうか]
クロエの声が頭に響く。
「...ああ。そうだな。
何か案はあるか?クロエ。お前の事だ、何かしら考えているだろう」
ゲーム。ゲーム。
ウィアは、騎士団の誇りを砕くことをゲームの一部にするという。それは到底許せることではなかった。
しかし。
時折、切々と訴えかける彼女の瞳は、彼女にそうさせるまで気が付かなかった愚かな俺を映している。
「……君がしたこと、しようとすることを、俺は許せない。しかし、それに気が付かなかった……君を止められなかった俺の力不足が、一番許せない」
奥歯をぎり、と噛み締める。いっそ砕けてしまえばいいと言うくらい、噛み締める。
「……今なら引き返せるぞ。君の除隊だけで許してやる。考えを改める気は無いか、ウィア」
うわーノア黒狼騎士団に憧れて憧れて狩りしたり盗賊殺して奪った剣で更に盗賊殺して死に物狂いで強くなったのに霊能者とか生存エンドが見えないーおいしいーーーって言いたいところだけど今回は綺麗なRPするって決めてたからどうしようーーーーー
>>307 ヨルダ
「だから言ってんだろうが。殺すにも方法があんだよ、化け物には。ぽっと出のお前にはわからんかもしれないが、ああいうのは悔しいがただの刃じゃ殺せねぇんだ。」
隠しもせず舌打ちが漏れる。
「いけ好かないやつだな。クソみてぇな言葉使いたいなら最初っから最後までそうしやがれ。」
そう言い放つと、剣をしまったのを見届けた。これ以上話す必要も無いだろうと離れてはいくが、意識は向けているだろう。
「これ以上は、もういい。俺は部屋に戻る」
/*
言いたいこと、伝えたいこと、聞きたいこと。色々ある。が、彼女がこうも強行手段に出たのだ。今更どうこう出来る問題ではなくなっているのだ。
*/
(無力だな。)
改めてウィアの方を見つめる。
穏やかで優しくてお茶目な性格。透き通った水のような蒼色の眼。
────残念だ。
悲しげな顔で、ウィアを一瞥すると、部屋の中に姿を消した。
「そうね。騎士の中には公式に認められた魔法を使うことができる者がいる。……ただ隠れていただけでは、いずれ正体がバレて騎士たる誇りである宝石を砕かれてしまうわ。」
「幸いわたしたちは3人いる。そして、共感を得てくれる存在もいるとウンディーネは言っていたわ。
スパイと求愛者はどうしても地道に探さなければならないし、もう一人の協力者と意思の疎通が出来ないのは不便だけれど。
……役割分担をするべきだとは思う。例えば、魔法取締役の力を持つ者が現れた時に、わたしたちの中の誰かも同じ力を名乗れば、同輩たちもそう簡単に人を信じられなくなる。」
「つまり」
ウィアの言葉を思い出しながら言葉を紡ぐ。
「私達はそのゲームをしないと、行けないってことよねぇ」
ウィアの発言が信じられるかと言われると…微妙だが。
>>300 カリン
「ああ、カリン。ごめんね、約束してたのに。思ったよりも、時間がなかったな」
[その点だけは、心から残念だった。正体を明かす前に、純粋に手合わせしてみたかったのだけど]
「居心地が悪いなんて思わない。私は、あなたたちが《私たち》と同じ気持ちを味わえるようなルールを考えたの。ルールを考えたのは、私。
だって、そうじゃない。《私たち》は、魔法にたよらず努力して、こうして合格して、みなと切磋琢磨して、これからだって希望を持っていたのに。
ただ、他種族であるというだけで、ここまで積み上げてきた夢をこわされるの。それと同じことをあなたたちにしてもらいたいだけ。何が悪いの?同じでしょう?目に見えるか見えないかの違いだけだわ。
私たちは良くて、あなたたちはダメなの?それは、随分と自己中心的だわ。
あなたたちと同じ舞台に立てないのなら、あなたたちを舞台の下に引きずり落とすしかないじゃない。ね?同じ目線で、同じように苦しんでよ、カリン」
うーんファルス様優しすぎる
中の人はやっぱりカーマイン様推しだなぁ
ネーロ死んでカーマイン様の猫になれたかなぁ(現実逃避)
>>313アルバート
部屋に入る手前、アルバートを視認した。
「...どこいってたんだ?こっちは呆れるくらいやばい事になってるぞ」
────アルバートに事の顛末を伝えた。
[辿り着いた先に、いた。
皆の視線が集まる先。他種族である、ウンディーネ。その姿かたちは文献で読んだことがあるが、実物を見たのは初めてだ。
滴り落ちる水がきらきらと輝いて、綺麗だと思ってしまう。]
なんだよ、あいつ………
[零した言葉にハッとして、一瞬でも綺麗だと思ってしまった頭をブンブンと振り、とにかく事態の把握を試みる。どうやらファルスの周りは他の同僚達が固めているようだ。それならば、先ずはこの状況の整理からだ。
聞こえてくる会話の端々から、目の前の他種族がウィアだった事を知る。そいつは確か……]
(……料理を作ってくれてたりしたあいつか。)
[人物の把握と共に、聞こえてくる言葉のひとつひとつが、信じられないものばかりだった。]
[この中に他種族が入り込んでいることもそうだが、ゲームをする?宝石を砕く?何を言っているんだこいつは。]
宝石は騎士団員の誇りだぞ?
それをお前らの勝手な都合で砕くってのか?
[ギリッと奥歯を噛み締める。目はウィアを睨みつけたまま離さない。]
馬鹿も休み休み言えよ、他種族の分際で。
[最後の言葉は確実に、ウィアに届くような声で発せられた。
今にも怒りに任せ、掴みかかって切り殺しそうな手を力強く握って押しとどめる。
その手は爪が食い込み、血が垂れていた。]*
「宝石を……砕き合う……。」
ウンディーネから告げられた言葉は、耳を疑う物でした。
逆に言えば、そこまでの覚悟を持って、国内での立場を確立させようとしているのです。
…ふと…自分達と彼女達の立場は同じだと言われましたが、彼女達が勝ったとしても、彼女達“自身”の立場は…?
「国を変えた革命者か…本当にそうなれると思っているのかい…?」
彼女達自身の扱いは、彼女達が勝てば本当に好転するのでしょうか?
全ての決定権を持つファルスを認めさせればとは言いますが、ここまで怒気を孕んだファルスを認めさせる事など出来るのでしょうか?
「負ければ国に、王子に弓引いた世紀の大罪者か…?キミ達は本当にそれでいいの…か…?
……何か他にやりようはなかったの…?」
疑問が浮かんでは消え、呟いては虚空へと吸い込まれていきます。
正しい事とは、なんなのでしょう。
「魔法取締の騙りで適任なのはクロエじゃないか?
俺がやった所であまり効果は無さそうだし。クロエなら皆から一目置かれている存在である事には違いない。そう思うが。」
>>310 ファルス
「引き返す気はありません。半端な覚悟で臨んでいません。それならば、《私たち》は、最初からここにはいません」
[お優しいファルスさま。御父上なら、問答無用で全員屠られてもおかしくないのに。
そんなファルスさまだから……]
「ファルスさま。私、ファルスさまに御手紙を書いて参りました。長い長い手紙です。
ファルスさまにお話したいことはたくさんあります。でも。時間が無いですから。
破り捨てても構いません。燃やしてしまっても構いません。晒してもらっても構いません。
どうなさっても構いませんから、どうか受け取っていただけませんか」
やっと森を抜けて、砦にたどり着いた。
重々しい空気を見て、憤怒、悲哀、そんか感情が入り混じる面々の目線の先には見たこともない生命体の姿が。
神秘的なものなのだと思う。けれど出会ってはいけないモノではないのだろうか。
>>316グラジナ
「グラジナ!!!俺はあのまとめ役の子を探してたら迷って、それで───ッ!」
話を聞き、思わず手で口を抑える。あまりにも衝撃的すぎて、頭がついていかない。これを、直に受けたグラジナや皆はもっとひどく混乱してるだろう。
「俺も、一緒に居ていい?」
部屋に戻ろうとするグラジナに尋ねる。一人になりたいのかもしれないが、だとすればグラジナなら断ってくれるだろう。
/*
他種族の分際でってセリフ言わせるのすごく心苦しい……くちわるくてごめんなさい……ごめんね……ほんとにごめんね……
/*
ぶっちゃけて言うとソラの中の人が無条件で認めそうなのをソラの理性で引き止めてる状況()
ウィアかわいそうだようファルス様認めてあげてくれぇ………
>>322アルバート
アルバートの驚愕な表情。動揺。それらが見て取れる。
優しく声をかけた。
「...ああ。いいよ。
それに、迷ってたんなら腹、減ってるだろ。何か作ってやるよ」
───ウィア程じゃないけど。
そう言おうとして、やめた。家の中に入っていった。
―― とうに日が暮れてしまった。
兎と昨日の残りの豚、そして白鳥を串に挿し直火で丸焼きにしていく。
香草や塩コショウがあるだけマシだと思って貰おう。親兄弟からも男の料理だと揶揄されているが、下処理と焼き加減だけは完璧なはずだ。火から下ろし、おおよそ一人分に切り分けて大皿に盛った。
…まだ向こうではウィルが話しているようだ。そちらがどうにも気になってしまい、野菜の付け合せなんてチマチマしたものを考える余裕などなかった。バランスのいい飯は、明日の料理当番に任せるとしよう。
>>321 ウィア
引き返す気は無いらしい。それもそうだろう。
この聡い娘が、少し説得された程度で揺らぐわけがない。
そして。手紙を受け取って欲しいと言う。
「……王子を危機に陥れるような反逆者から、物を受け取ることは出来ない」
ウィアの瞳に明らかな失望の色が浮かんだ。
「……だが。君は。
昨日も誰より早く来て準備をした。日誌も適切だった。バディの信頼を得ていた。それはクロエから聞いている。
今朝の食事も美味かった。
これらに対する褒美として。受け取ってやってもいい。その先どうするかまでは約束できん」
剣をおろし、ウィアに一歩近づく。差し出された手紙をすっ、と受け取った。
/*
王子あまりにも迂闊過ぎない???剣下ろすって……ウィアちゃんが本当に心の底から悪いこと考えてる子だったらどうするのって考えちゃう……でもそんなとこも好き……エイダンはその姿見たら失望すると思うけどね。
>>323グラジナ
「あ、ああ…そういや何も食べてない……ありがとう、自分、料理は得意じゃないみたいでさ。助かるよ」
指摘され、空腹に気がつく。意識し出すと、急に食欲が湧いてきた。それでも、先程の話のインパクトが大きすぎて体が震えてしまう。聡いグラジナならば、気付いているかもしれない。
茶化す訳でもなく、同行を許してくれたパートナーに感謝しながら後を追った。
賜った宝石を砕くなんて。そんな、非道いことを
騎士の誇りを、自分たちが迫害されているからといっても、どうして。どうして。
考えても、今はわからない。
腹が減ってはなんとやら、まずは胃を満たすことを優先しよう。……そして、グラジナに自分のことを打ち明けようと決めた。
食堂に並べておけば、戻ってきた者から食べるだろう。大皿を持って食堂に入りどかりと座ると雑にかぶりついた。
手に滴る肉汁を舐めていると、誰かが戻ってきたのだろうか、気配と共に声が聞こえるだろう。
>>304 グラジナ
「……他に方法があればよかったけど。あなたは思いつくの?
他種族は悪だと、魔法は悪だと、その価値観に凝り固まったこの国で、夢を叶える方法が他にあるの?
あなたのような人に考えて欲しい。
他種族は誰なのか。何が本当なのか。何が嘘なのか。《私たち》は《あなたたち》と違うのか。
それを本気で考えてもらうための、強硬手段よ」
「そりゃあ、本音を言えば、私の同志たちは助けて欲しい。でも。きっと同志たちも覚悟はしてるでしょう。
それでも、大事なの。私に、《私たち》にとって。黒狼騎士団が」
>>326アルバート
「あんまり美味しいものは作れない───おや。」
食堂に戻るとグラシエラが料理を並べているではないか。
「グラシエラ、作ってくれていたのか。ありがとう」
「ウンディーネに倣って、便宜上あの力が使える人のことは占い師と霊能者と呼びましょうか。
わたしもそれなりに演じきることはできる思うのだけれど、逆にあなたやブレイの方が適任だと思うわ。特にブレイね。
自分で自分を一目置かれている存在だとは思わないけれど、それならいざという時の切り札として残っていた方が、貢献できると思うの。」
「嘘というのはいずれボロが出る。スパイをもし本物が見つけてしまった時──それが襲撃と見せかけられなかった場合、その時点でわたしたちが占い師や霊能者を騙っていたことが露見してしまう。
そうなると、あとはあなたとブレイでどうにかしなければならなくなるでしょう?……ああ、別にあなたたちを信用していないわけではないのよ。
そうなった時にわたしが残っていた方が、突発的な役回りを担いやすいと思ったの。……まあ、どういった戦術で攻めるかによるけれど、今の見解としてはこうかしら。」
>>307 ヨルダ
「あら、弱点が知りたい?教えてあげることは出来ないけど、弱点はあるわ。頑張って考えてね」
[普段よりも少し乱暴に話す、カリンのバディに対し、にっこりと笑った]
/**/
騎士らしく正々堂々と信用勝負するならわたしが占い騙りした方がいい気がするけどね 出力的に。
ただ、即噛みしたいっすね。
/*
ここまで読んだ。ウィアちゃんからの返事が欲しいわけじゃなかったからアンカーはつけなかったけど、ほんと心苦しい……
>>309 ノア
「さっきから、みんなそればっかりね。
私たちにとっては、現状が最悪なの。これ以上悪くなりようがないの。
今回みんなが試験を無事に通過したのは、奇跡のようなもの。実際、すぐに発覚してしまったし……もう二度とこんなチャンスは望めないでしょ。
大事なもののためになりふり構わない。そんな気持ちになったことはないの、ノアは」
>>311グラシエラ
「えぇ。わからないからこそ試してみるのでしょう?
切れないというなら小麦粉やゼラチンでもかけて見ましょうか。塊にしたら動けませんよね。
それとも古今東西有名な銀を試してみましょうか。方法を知っているなら焦らさず試してみるべきでしょう。
ボクらは誇り高き黒狼騎士団なのですから。」
あからさまに舌打ちをされた。
この口調は気に食わなかったのだろう。面倒な女だなぁ。
全員に好かれる必要はないけどさ。
「ふふ、それは申し訳ありません。先程は少々戸惑っておりまして。」
スカートを摘んで頭を下げる。背を向けているが新人と言えども武人。気がついてはいるだろう。
「概ね理解した。
俺はクロエに騙ってもらうとしたら占い師、若しくは狩人だと考えていた。
知力に自信はないから頭としてクロエには残っていて欲しいというのもある。
俺が騙るとすれば占い師だろうな。
騙らない場合、占われる可能性が高そうに感じる。カリュドーン狩といい、賊狩りといい真面目にやり過ぎた節はある。
どうだろうか?」
>>グラジナ
「早急にあちら側の能力者の宝石を砕いて切り札を順に潰していくのなら、あなたかブレイが占い師を名乗った方がいい。
正々堂々と信用を勝ち取るのなら、わたしが名乗り上げてもいいわ。
……話す頻度を考えると、わたしが適任という理屈も理解は出来るから。もしくはあなたね、エルモント・グラジナ。」
>>317 クロエ
「クロエ」
[静かに。簡潔に。問われた言葉に一瞬言葉を失う。
憧れた女の子。大切なバディ。それは嘘偽りない、本当の気持ち]
「……本気よ。ごめんなさい。あなたにも本当のことは言えなかった。
あなたと、なんの憂いもなく、接することが出来て本当に嬉しかったから。私、あの試験であなたの闘う姿を見て。あなたとすれ違った時の横顔を見て。どうしてもあなたと仲良くなりたかった。だから、バディだって分かった時、本当に嬉しかった。
今更、白々しく聞こえるかもしれないけど」
「今までありがとう、クロエ」
[たとえこの勝負に勝ったところで。首謀者であるウィアは罰せられることになるだろう。ガルセウヌにも顔はしっかり見られたはずだ]
>>クロエ
「結果を大事にするか、過程を大事にするか。だな。
結果なのであれば俺が騙ろう。
もし、過程を大事にするのであれば、クロエだろうな」
「あなたが占われそう、というのは分かるわ。その点でいうとわたしもそうね。わたしは真意が読めないとよく言われるから。
……そして、おそらくブレイはこのままだと宝石を砕かれやすい立場になると思う。」
「正直なところ、ここまでお膳立てしてもらったのだから騎士らしく戦いたいところではあるわ。けれど、そうなるとあなたたちの負担もかなり大きくなる。
わたしは二人の正直な意見が知りたい。」
えっ……と。
[自慢の知力が追いつかないよ。こんな馬鹿みたいな情報量、一気に消化出来るわけないって。なんていうか、その、心理的にも]
……ウィア、は。
[みんな、どうしてこんなことをするのか、とか。そういうことを聞いてるけど。そもそも、他種族の考えてることなんて根本から育ち方とか環境とか違うんだからわかんなくない?と思う
じゃあ、共感できることはなんだろう?]
>>ウィア
ウィアは!どうして、そこまでして騎士団になりたかったの!!
>>ウィア
「……なあ。透明女」
暫く黙り込んでいたイグニスは、ふと口を開く。
「なんで、自分たちを排除しようとする黒狼騎士団が大事なんだ?」
>>クロエ
「クロエは知力で、俺は武力で目立ちすぎてしまってる。
結局は【どう勝つか】なんだろうな。
きちんと認めさせたい。けど勝たないと意味がない。ごちゃごちゃだ。」
「ブレイにも意見を聞きたい所だが.......」
>>319 エイダン
「素直だね」
[思わず苦笑してしまった。皆、心の中では他種族は悪だと思っているだろうに。
彼のように表に出してもらった方が案外スッキリするものだ]
「そうだよ。こうでもしなきゃ、話も聞いてもらえないでしょ。エイダンみたいな人に、ゲームをして欲しかった。徹底的に疑ってよ、エイダン。憎むべき他種族は、案外近くにいるかもしれないよ。
そして、それは本当に、『憎むべき』人なのかな」
お堅い話、辛気臭い雰囲気はてんでダメだ。
最後に自分へ向けられた、屈託ない彼女の微笑みが浮かぶ。
肉の焼ける匂いにつられた……ことにして、食堂らしき場所へやってきた。
実際のところも、丸一日何も食べていないので腹は減っている。
「お邪魔しまーす…………」
出立してすぐに逸れたことを思い、声は小さくなる。
>>327 グラシエラ
「なあ、俺も頂いていい?」
==
黙って話を聞いていた。ウィアがどのような気持ちでその場に立っているかも……納得はした。ただ、許すことはできなかった。いわば、彼女とその仲間たちのエゴに巻き込まれようとしているのだ。ずっと目指してきた黒狼騎士団。それへの想いは、異種族だろうがそうでなかろうが同じはず。彼女が異種族を悪でないと思うことと同様に、決して、異種族以外が悪であるはずがないのだ。
==
>>ウィア
「考えは変わらないか。私は君や、その仲間たちと争うことを望まない。強硬策に出る前に、他に……方法はなかったのか。」
==
なかったのだろう。話していて途中で自分を殴り倒したくなる。そんなことは皆わかっているのだ。それしか、なかったのだ。
───それでも、口をついて言葉が出てしまった。それは、私自身の本心に他ならなかった。
==
>>325 ファルス
[ファルスさまは剣を下ろす。静かにこちらに一歩近づき、ウィアの瞳から目を離さないまま、すっとウィアの手から、手紙を抜き取った。
こんなときなのに、奥深くまで見透かされるようなまっすぐな目に、胸は無邪気に音を立てる]
「……ありがとうございます。悔いはありません。
……ファルスさまにとっては、もしかしたら侮辱のように感じられるかもしれませんが。
私たちは、ファルスさまには絶対に手をかけません。国を脅かすつもりもございません。それだけは幾度でもお伝えします」
続々と人が食堂に集まってくる。
皆、神妙な面持ちをして食事を取っている。
(今朝とは雰囲気が一変したな...)
目を閉じれば今朝の情景が思い出せる。
ウィアが鍋目覚ましをして、カリンは食事を作っていて、王子サマがきて。なんて他愛ない話をして盛り上がって。
「どうなるんだろうな。」
ポツリと呟いた。
返事を待たずに食卓につく。
焼かれた肉の中で気持ち小さめに見えるものを掴んだ。許されんってことはないだろう……多分。
腹が減ってはなんとやら、だ。
俺たちがやるのは、戦ではないけど。
==
異種族は悪である。そう教わった。そして、今までもそう思ってきた。今でもそう思っている。ただ、ウィアや、周りにいる仲間たちのいずれかが悪だということは───認めたくなかった。
認めなければならないことはわかっている。私は、ただ単に我儘を漏らしているに過ぎない。
==
返事を待たずに食卓につく。
焼かれた肉の中で気持ち小さめに見えるものを掴んだ。許されんってことはないだろう……多分。
腹が減ってはなんとやら、だ。
俺たちがこれからやるのは、戦ではないけど。
>>343 グラジナ
「……なあ。センゾウってやつ見かけなかったか?俺のバディなんだ」
「昨日は色々あって当番サボっちまってさあ」
「諸君に、俺の考えを伝えよう」
敢えて、王子然としてその場にいる者たちに声をかける。
「……俺は、このゲームを受ける。
受けるからには、相手の条件も飲むつもりだ。負けた場合、俺たち全員の目は節穴だ。彼女らに言い返す言葉もないだろう。
諸君らがすべきことは分かっているな。
【敵を見つけ出せ】。一人残らず。これは、黒狼騎士団の誇りをかけた勝負だ」
>>347 ファルス
「……御意。必ずや成し遂げます。」
==
絞り出すような声が出た。私の迷いが、ファルス様に伝わっていないことを祈る。頭の中は大混乱だった。しかし、私の思う理想の黒狼騎士団は、こう言うだろう。
────御意。必ずや成し遂げます。と。
==
>>346スクルド
「センゾウか?
カリンと会話してたのは見ていたが。あいついつも気配が途中で消えるから分かりづらいんだよね。
部屋の中には来てないから、まだ外だと思うぞ」
>>315 ウィア
「それは……私も、残念。クロエが認めた貴方となら、いい勝負が出来るって信じてたのに。」
心から残念そうに言うと、続くウィアの言葉に眉をひそめた。
「……もし、それでいいと本気で思っているのなら。私は、貴方を軽蔑するよ、ウィア。
貴方達の苦労なんて分からない。でも、一つだけ言えるのは……その心の在り方は間違ってる。
どうして自分が上に行こうとしなかったの?下ばかり見て……騎士として、それは正しくないって新米の私だって分かるよ。
……もし、最初から上を見てくれるのなら。」
もしも話に心の整理が付かなくて、唇を噛み締めて俯き、黙りこくった。
>>331 ウィア
『大事なもののためになりふり構わない。そんな気持ちになったことはないの、ノアは』
その言葉に心臓が跳ねた。
「………あるさ。今ここに俺がいることがその証明だ」
スラムで妹を守りながら、文字通り死ぬ気でここまで這い上がってきた。
幼い頃は残飯以下の食べ物とも言えないようなものを吐き気を堪えて腹に詰め込んだ。
成長しだしてからは狩りをしたり、盗賊を殺して奪った本で読み書きを覚え、知識をつけ、奪った剣で更に盗賊を襲った。
何度も死にかけながら、地面に這いつくばりながら、なりふり構わずここまで来た。
「だからこそ主席のはずのウィアがこんな愚策に走るとは思わなかったって言ってるんだ。
お前はこれが最善策と言ったけど俺はそう思わない。
もっと手っ取り早く、最悪を抜け出す方法なんてあったんだよ」
そこまで言って一度口を閉じる。
ファルスや同期がいる手前、これを言うのは明らかな失言だ。
それでも、覚悟を決めて口を開いた。
「セルナリアに逃げればよかったんだ。
それを理不尽だと憤るなら………サリーナ王を…暗殺するべきだったんだ。
ウィア達が抱えてる問題は、黒狼騎士団をどうこうしたところで変わらない」
どっちがいいんでしょうねえ。
黒狼騎士団が……ひいてはサリーナが人間でない種族を受け入れて少しは開放的になるのと、このままでいてもらうのと。
戦力差は今、セルナリアの方が圧倒的に有利でしょ?
もちろん死にたかないですけど、仮に生きて帰れなくても、王子さん側がゲームに勝つ方が良いっすよね。うち的には。
「みんな勝手に食え!肉以外が欲しいやつは勝手に作れ!ゲームだとか言ってるが結局は戦だろ? 戦の前は肉!」
そう大皿の目の前にどかりと座りながら宣った。
>>334 アルバート
「おう、ルビーの騎士か!色が似てっから気になってたんだ。おう、ありがとよ。これが料理だと言ってくれるだけで十分さ。食いな!」
闊達に笑いながら、山盛りにした皿を押し付ける。
「にしても、まっさかバケモンに褒められるとはなぁ。私の腕も上がったってことかい。そればかりは誇りにしとくかね…」
その後、ブツブツと独り言を言っていた。先輩騎士に聞かれたら1発食らうかもしれないが、ここには監視の目はなかった…恐らく。
がさごそ
もぞもぞ
「ふふ」
「にこにこ」
『楽しいことになっちゃった』
「楽しいことが始まるね」
「ここに来たの、正解だったよ!」
/*
みんな、思い思い何かをウィアにぶつけているらしい。
なるほど、今のこの状況こそがなぜ彼女が事を起こしたのか理由を察するに余りある。
今日の日誌は感情を交えず事実だけを残すことができるだろうか?
……ファルス王子は受けるらしい。これが王族として正しい答えなのかは疑問ではある。だから日誌担当の怠慢で"なかったこと"にすべきかもしれないし、されるかもしれない。
事実を記録するのみに留め、必要かどうかはまた後で改めて考えねば。私はファルス王子の手足なのだから。
ああでも、ただひとつ。
*/
「次善策とはいえ、宝石に何かを仕込むなんて最初から受け入れられないと決めてかかっているようなものなのだわ。
対話が望めないと諦めてしまっているのは、そちらではなくて?」
誰に言うともなく、ぽつりと漏らした。
>>333 メロ
「気にすんなって。まあ片付けは頼むか!油だらけで面倒だけどな!」
バンバンと背中を叩いて笑った。
そして、斜め前に静かに腰掛けた男に目を向ける。
>>346 スクルド
「おいお前、そんなちっさい肉で何分戦えるんだ?食え食え!!」
手づかみで兎肉をドサドサと乗せた。
「それで、皆ここから出られなくなっちゃったね」
「閉じ込められちゃったね」
「それなら、僕も!」
「出られないね!」
『まだまだ遊べるね!』
☆んえええ他にどうせいっていうんじゃいってウィアがキレてるー
まあ、なんとか人狼ゲームとの折り合いを付けるためではあるんですが。。。
実際他に何が……。
「決めたわ──わたしたちは黒狼騎士。騎士らしく、正々堂々勝負しましょう。明日は滅多なことがなければ、わたしが占い師を名乗る。」
「当面の狙いはスパイ。総合トップをいつでも名乗れるように、あなたたちは毎日自分の日誌に守るべき人物を記して。いい?」
>>320 ソラ
「初めから、普通に生きる権利すら認められない者が夢を叶えることの大変さ、あなたにわかる?」
「他にやり方はなかったの?ね、もう聞き飽きてきたな。次に言う人は代案でも出してくれない?
私がどんな思いでこの結論に達したと思ってる?」
[みんな同じ問の繰り返し。それなら答えをちょうだいよ。きっとその答えはすぐに否定出来るような理想論でしょう]
>>358 アルバート
「おう、お前も後で手合わせしろよ!ああ、気にすんな。今朝ウィルにも似たようなこと言われたんだよ。…あいつとも戦うって約束したのになぁ」
最後はどこか寂しげにしていた。
ぐにゃり
>>ファルス
「おじさんのおうさま!」
「いいおうさま!」
『遊んでくれるんだね!』
「僕も遊んでくるね!」
「行ってくるね!」
>>356 グラシエラ
「やったね。ありがとさん」
許可も出たので、遠慮がちだった手を次の肉へ伸ばす。
皿にもたんまりと盛られた。
>>350 グラジナ
「そうか。うーん……出会い頭に拳骨でも食らわないように気をつけようかな」
「……ああ、少し説明が足りなかったかも。勝手に一言添えておくね。
今の私が望むのは、【騎士団への所属を認めるのは、まずは同期の私たちだけでいい】。
大々的に他種族を認めるのは、国の混乱に繋がるでしょう」
と言おうとしたけど、なんかめちゃくちゃ都合いいやつみたいだから、それは結果次第で……
/**/
そういえばスピネル的なスタンスを書いてなかった。
よくルビーと混同されるレッドスピネル。他にも様々な色で産出される。ルビーやサファイアなどと混同されていたため歴史上の記述は少ないが、魔術に近い存在とされている。
また、結晶は八角形などの美しい形で採掘されることがよくある。『魂によって研磨されたもの』と呼ばれる。色はルビーよりも鮮やかで希少性が高いのにも関わらず、知名度が低いため低価格で取引されている。
>>336 ヨルダ
「エルフの弱点か。そうだね。同じ森に住んでたし、知らないってわけじゃないけど。
……騎士団に入ったら教えてあげてもいいよ。この状態でタダで情報を得ようとするなんて、本気で考えてるわけじゃないだろうけど。
ヨルダって、自分で考えるの、めんどくさいタイプだった?ふふ」
☆ああ、ウンディーネの弱点は、強すぎる炎です。火膨れしながら蒸発するので。えぐい。
ウィアの両親これで死んだことにしようと思ってたけど、書いてたらエグすぎて可哀想で気分が悪くなってやめました。
霊能者な以上、もう人外1匹でも多く道連れにするしかないだろ
って覚悟
血反吐吐く想いというか吐いて黒狼騎士団になったのに…うぅ…
ぐにゃり
>>ヨルダ >>グラシエラ
「人外なるもの」
「魔のもの」
「切れないもの?」
「殺し方があるもの?」
「試してみたいもの?」
『試してみる?』
「ふふ」
「ふっふふ」
==
ウィアに目が行きがちのこの状況だが、彼女には仲間がいる。そして、その者たちは種族を偽ってこの場にいるということになる。……誰だ。誰が……そのような
───信じられるのは、自分だけということか。
いつかと同じ、か。大丈夫。慣れている。元よりこの世で他人を信じるなど。
==
一拍起き、なるべく冷静を装って口を開く。
「…………【俺、昨日より前の記憶が無くなっている】んだ。生活に困るような事はないんだけど、自分の生い立ちが一切わからない。部屋にあった日記を頼りにやって来たんだよね。本当は、思い出すまで黙っておくつもりだったけど……」
怖かった。宝石を砕かれる事がとても怖い。並ならぬ努力をした、記憶を失う前の自分に申し訳ないとも思う。
そして何より、何かの拍子で記憶が無いことを隠したことを責められ、濡れ衣を着せられる事だけは避けたかった。
「信じ難い話だろうけど…うん、聞いてくれてありがと」
信じて欲しいなんて言葉は相応しくない。これからきっと、ウィルのような人を探し始めるだろう。自分は何も知らない。だからこそ、それを踏まえた上で値踏みして欲しいと思った。
ウィルが出た強行手段は許される事ではない。苦渋の策なのかも知れない。どれほどの葛藤があっただろうか。けれど、騎士の誇りである宝石を、無残に砕くことを良しとする人物は、やはり悪なのだ。
そんな悪と同類と思われるような、出生を隠す行為はしたくなかった。
てかもう久しぶりすぎて私大丈夫?できてる??変なこと言ってない???
超絶不安
敵陣営じゃなかったのはめっちゃ安心した
絶対ボロ出るもん
村陣営なら素直にやって大丈夫だもん
…いや、私が素直にやるとあぶねーな(自覚)
>>337 ミズリ
「……言わなきゃダメ?」
[少し困った顔をして聞いた。でも、ここまでしているんだから。問われたら言うべきでしょう]
「私、昔ファルスさまとお会いしているの。それが最初のきっかけ。それ以上のことは、ファルスさまへのお手紙に書いたんだけど……そうね。その時に、ファルスさまに、この身も心も捧げようって、思ったのよ」
>>338 イグニス
「黒狼騎士団は、他の兵士たちとは違うわ。誇りある精鋭部隊。特に、ファルスさまが入団されてからは、非道な虐殺の件数も減った。
同胞が殺されることもあったけれど。それは、罪のない一般人を巻き込んだ事件などもあったし、全てにおいて一方的な被害者だと思っていない。
騎士団になれば、出来ることもあるわ。ファルスさまの手足になることが第一だけど、私たちが黒狼騎士団として生きることが、未来への希望に繋がると信じてる。私は」
>>369 アルバート
「そりゃあ、あー……こういう時なんて言えばいいんだろうな。とにかく大変なことってのはわかった。
頭打ったとかでもなさそうだ、そのうち戻るもんならいいけどな。」
どうやら疑われるようなことらしいが、その真偽を考えることを放棄して全身をジロジロと観察する。特に怪我もなさそうだと判断すると、さっぱりわからないという顔をした。
🍅みんなめっちゃウィルって呼ぶけどどこかで名乗りなおしたのかな?あだなとか?(いない間のところまだ読めていない人)
ちなみにカリュドーンの解体で身バレしたんじゃないかなって思ってる
血抜きとか内臓取り出してとか書いちゃったし
血抜き描写してる人他にもいるけど
でもさ、鹿とか猪の解体って大変なんだよ
動画見てそれ知ってたからさ、描画せずにはいられないよね?
>>347 ファルス
ファルスの涼やかな声が届く。何時もならそのお声に喜びすら覚えるのに、ウィアの事を思うと、心が痛んだ。
もし、自分があちらの立場だと考えれば。だなんて、生易しい事は言ってられない。
何故なら私は―――末席とはいえ、黒狼騎士団の一員なのだから。
深呼吸をして心を落ち着かせると、ファルスに跪いて凛とした声で返事をする。
「……委細承知仕る。騎士団長の望みのままに。
黒狼騎士団の名にかけて、必ずや犯人を捉えてみせます。」
格式めいた挨拶をすると、そのまま一礼をして立ち去る。
本当は、今晩はファルス様の武勇伝をお聞きしようと心に決めていた。……だが、今はそのような空気ではない。
明日、約束を違えた事の謝罪と、この騒動を沈静化したら拝聴出来るように頼む事にした。
>>341 ユーディト
[またこの質問。少し笑えてきてしまう。みんなどうしたの?私になんて答えて欲しいの?]
「……強いて言うなら。ファルスさまに知って欲しかった。考えて欲しかった。見て欲しかった。
それには、この機会しか無いでしょう。だからかしらね」
ぐにゃり
>>ウィア
「変なの」
「黒狼を憎まず」
「黒狼へ憧れ」
『サリーナの牙とならんとすもの』
「そこに恩讐は見えず」
「はてに忠義さえ見える」
『変なの』
「潰せそうなのに」
「簡単そうなのに」
『簡単だったのに』
「そうしなかった」
「滅ぼさなかった」
「でも楽しい」
「こっちの方がもっと楽しい」
『楽しみだね!』
「水霊さんありがとう!」
「楽しみをありがとう!」
>>344 クロエ
[クロエの口から出た言葉は、本当に予想もしなかった言葉で。ウィアはしばし呆気に取られた]
「……クロエこそ、本気で言っているの」
[それから、泣き笑いのような顔で、彼女へ、目を細めて続ける]
「そうだね。覚悟の意味を間違えたかな。
私は、やっぱり黒狼騎士団になりたいよ、クロエ。もう一度、あなたと一緒に」
[クロエとバディになれてよかった、と心から思う]
寝ようとした。
寝れるわけがなかった。
「……っくそ!」
ベッドから置き、髪をかきあげた。
「……そもそも、やるべき事がもう一つあったな」
緩めたシャツをもう一度着直し、簡単に装備も整えて、もう一度ウィアのいる場所に戻ることにした。
>>375 エクス
「変、かな。あなたにも分かるんじゃない?ファルスさまがいなかったら、きっと今頃大変だったわよ、あなたも」
[急に目の前に現れた子どもに、淡々と答える。
仲間、とは思わないけど。完全に異質なものとも言えないだろう]
>>377
「…………」
[続く言葉には、口元に人差し指を立て、「しーっ」と返しておいた。そんなつもりは毛頭ないのだ。私たちは、黒狼騎士団なんだから]
>>373 ウィア
「…………そうだな。今のは、忘れてくれ。私の中の心の綻びとも言うべきものだ。君の憧れた黒狼騎士団の一員として、恥ずべき言動だ。君にとっては、2つの意味で許すことのできないものだろう。
せめて私は胸を張って君と相対しよう。君は異種族だ。私たちとは相容れない道を歩む者だ。そして、私は……私たちは、真に黒狼騎士団員の資格を得た騎士である。その誇りを以って、君たちと闘おう。君たちが至ったこの結論に敬意を表する。そして、それを私は許さない。ファルス様の命のもと、君たちを探し出す。黒狼騎士団の一人としてな。」
>>373 ウィア
「…………そうだな。今のは、忘れてくれ。私の中の心の綻びとも言うべきものだ。君の憧れた黒狼騎士団の一員として、恥ずべき言動だ。君にとっては、2つの意味で許すことのできないものだろう。
せめて私は胸を張って君と相対しよう。君は異種族だ。私たちとは相容れない道を歩む者だ。そして、私は……私たちは、真に黒狼騎士団員の資格を得た騎士である。その誇りを以って、君たちと闘おう。君たちが至ったこの結論に敬意を表する。そして、それを私は許さない。ファルス様の命のもと、君たちを探し出す。黒狼騎士団の一人としてな。」
>>359 ウィア
「初めから………今まで、か。ほんの少しだけど、分からない訳じゃないよ。…人から石を投げられた経験なら、あるから。」
孤児…いえ、悪童だった頃の記憶を思い出して少しだけ悲しげに微笑みます。
そして、彼女のどうしたら良いか、の問。
「……キミたちが真っ当に生きていく為の手段は、分からない。でも………っ…。」
思いつくことはありますが、どれも並べてしまえばただの理想論に違いなく。論破される事は重々承知していたので、その問に答える事は出来ませんでした。
しかし、それで終わってしまったら、悪事に手を染めてしまったら、大切な人達を守る事も出来ないのです。
だから、考えてしまうのです。
本当にそれで良かったの?と。
>>351 カリン
[今までの問いかけには、それなりにすいすいと答えを返してきたが、カリンの言葉にウィアは眉をひそめる]
「上に行こうとしなかった、どうしてそんなことが言えるの?
何も知らないでそんなことを言っているのなら、私は、あなたを軽蔑するよ、カリン
上に行こうとして行ける人は、言うことが違うなあ」
[ああ、なんて卑屈。でも、そう言うしかないじゃない]
「教えてあげるよ。わかりやすく舞台の上下にたとえたけど。実際、私たちの前にあるのは、崖じゃないの。崖は頑張れば登れるでしょ。頑張れば越えられることは、頑張って来たよ。
私たちの前にはね、何も無いの。地面すらない虚空なの。道はそこで途切れているの。こういえばわかりやすいかな?」
>>339 ウィア
はっ、なにそれ、褒めてんの?
[素直だと言う言葉を、鼻で笑って返す。他種族に褒められたって何にも嬉しくなんかない。むしろ、侮辱されたような気分だった。]
黙れ。べらべら御託ばっか並べやがって。
他種族は悪だ。憎むべき敵に決まってるだろ。
そんな事、こんな馬鹿げたゲームなんかしなくても、ハッキリしてる事じゃねぇか。
[怒りを抑える右手から、ボタボタと血が流れていく。けれど、その痛みすら今は何も感じない。ただただ、怒りという感情がエイダンの身体と心を支配しているだけだった。]
お前らみたいな卑怯な奴に……っ
[奥歯をギリッと噛み締め、それ以上の言葉を飲み込んだ。今は私情を出すべきではないだろうと、頭の隅に隠れていた冷静な自分が囁きかけくる。確かに、これ以上熱くなったところで意味はないだろう。ここで彼女にとやかく言ったとしても、王子であり団長であるファルスの決定が全てだ。
ウィアを睨みつけていた目線を外して、これ以上会話をする事はないと拒否の姿勢を示す。
じんじんと痛むのは、冷静になった事で戻ってきた右手の痛みか、それとも──]**
「…………………ご馳走様、今日は寝るね。グラジナ、一緒に居てくれてありがと。また明日な」
自分のした事で空気が微妙なものへと変わってしまった。意を決して話したつもりが、グラシエラからはさらっと受け入れられたようで、意外だった。
明日の朝、起きてからが大変だろう。睡眠は十分取っておきたかった。
>>355 ヒルダ
[誰にともなく呟かれたような言葉は、確かに耳に届いた]
「それは一理あるわね。でも楽観する訳にはいかなかったわ。事前準備を入念にしてこそ、あなたたちと対等にゲームが出来る。
結界の発動とともに、宝石に仕込んだ魔法も発動したのよ。
だって。石の砕きやすさで結果が決まるなんておかしいでしょう。大切なのは石じゃないでしょう。それに込められた気持ちでしょう?」
☆ファルスは、城内では、多くの人目のある所では理想のサリーナ王子を演じています。
でも、本当は迷いや弱さがある普通の青年です。
サリーナのスペシャル教育を受けながら、なぜ他種族に同情的なのかと言うと、まあ、幼なじみの隣国王子兄弟と、妹ソフィーの存在が大きいです。
さらに、もう一つ心の奥に引っかかっているのが、昔王城に囚われたウィアを助けたこと。その後たいへん叱られて折檻されましたが。
それは今でも悪い事をしたとは思っていなかった。
意識してなかったけど、ウィアが初恋って設定にしました。
>>369 アルバート
「そうなんだ。大変だね。じゃあ、どうして騎士団を目指したのかも忘れてしまったのかな?
それは、可哀想だね」
[アルバートはウィアのコメントなど望んでいないだろうが。するりと言葉が出てきた。少し淡々とし過ぎたようにも思うけど]
「みんなに信じて貰えるといいね、アルバート」
略称
アメジスト……紫
サファイア……蒼
ガーネット……柘
ルビー……紅
クリスタル……玻
エメラルド……翠
ラリマー……ラ
オパール……蛋
スピネル……尖
ヒスイ……翡
ペリドット……橄
ラピスラズリ……瑠
シトリン……シ
ターコイズ……タ
トパーズ……黄
タイガーアイ……虎
☆頭疲れる〜って言っちゃうけど、そんならやめろやって思われそうだから、できるだけ言うのやめる……
疲れるけど、楽しいのは楽しい!充実してるよ!
「似たような問いかけが多かったけど。ね。
頑張ってね、私の同志たち。
頑張ってね、騎士団のみんな。
探すべきなのは私たちだけじゃないよ。」
>>359 ウィアつづき
それに、彼女達が認められるような代案を言えた所で、後の祭りなのはもう揺るぎようがありませんでした。
賽は投げられてしまったのですから。
それならば、自分に出来る事は彼女を敵とみなして。真っ向からぶつかり合う事なのでしょう。
「キミたち…いや、ウィアの夢は、異種族の立場を確立する事かい?
…………そうなら、大した自己犠牲だね。もしも異種族を解放した英雄となれても、キミはその場にいないんだ。
自分がいない未来が夢?
……逃げているだけじゃないのかい?」
嘲笑を交えながらウィアに語り掛けます。…心苦しい態度は隠せているでしょうか。
>>ウィア
近くの椅子に座って、ウィアと新人騎士たちの応酬を聞いていた。
一通り済んだようで、伸びをする彼女の仕草は。その姿こそ違えど昨日の明け方に見たのと同じだった。
「済んだか、ウィア」
声をかけ、近寄る。驚いて振り返るその透き通る肌は、揺らぐ瞳は。俺の内の何かを呼び起こそうとしているような、そんな気がしてしまう。
何か、大切なことを忘れているような気がする。
「……騎士団の剣を出せ。君の宝石は、俺が砕く」
悲しい……。
あの、本当に好きなんだけど、本当に本当に好きなんだけど、カーマイン今すぐ死んでほしい。心臓麻痺とかで。
ファルスが愛おしすぎてやばい。
うっうっ……王子向いてないよ…………
普通に騎士とか貴族とかだったら上手くいってたよ……アルベルトが変わろうか……???いやまあそんなん無理だけど
>>383 ウィア
呪いにも等しいウィアの言葉は、透き通った朝の水面のような清々しい彼女の面影を消していく。
これが本性?いいや、彼女は国に古くから続く由縁。それを変えようと必死なのだ。
その努力を私は認めなければならない。彼女の苦しみは彼女にしか分からない。心に数値や秤は存在しない。誰にだって赴くままの心を享受する権利はある。
だが、私にだって負けられない理由がある。
黒狼騎士団として、カリンという個の存在として、敬愛と傾慕を抱くあの御方の為に、私は必ずや勝利を捧げねばならないのだから。
「…………そう、わかりやすい例えをありがとう。
……ああいえばこう言う。結局のところ、私達は交わる事のない存在だね。
私と貴方の間には、対話ではなし得ない何かがある事を今、しっかり理解したよ。
私は貴方のいうゲームに必ずや勝ってみせる。……それが私の正義であり、正解だってもう決めたの。
…………次に会う時は本当のさよならを言う時だろうね。その時まで、お達者で。」
踵を返して背を向ける。
どちらが勝っても、私達は元通りの黒狼騎士団の同期にはなれっこない事を、しんしんと軋むように嫌悪なムードが物語っていた。
>>391 ソラ
「ふふ、違うよ。それは、そうなったらいいなとは思うけど。
少なくとも私は。自分と、同期の仲間が大事だよ」
[両手を広げて見せる。本当は自分はどうなっても、と思いかけていたけど。先ほどクロエと話したことで、本来の目的を思い出したのだ]
「私は、やっぱり騎士団になりたい。無理だって言われたって。死ぬのであれば、騎士団として死にたい。だから、そうね。そういうこと」
「私は退場するけれど。私の仲間はみんな素敵だよ。どうか、みんなが幸せになれますように、そう願ってる。そのみんな、には、今のところ、顔も知らない他の人が入る余裕はないかなぁ」
―――今から十九年前。
ヒノクニの山奥にあるキジン村にて、鬼の女と陰陽師の男の間の子が生まれたそうな。
これは、一人の少女に纏わる物語。
昔昔、あるところに陰陽師の男がおりました。
陰陽師はキジン村に鬼退治へと向かったが、村の入口で菜摘をしていた鬼の娘に大層惚れ込んだのです。
鬼の娘もまた、陰陽師に一目惚れをし、二人は駆け落ちするようにキジン村へと逃げ込みました。
キジン村の鬼達は大層ニンゲンである陰陽師に腹を立てたが、二人の純愛なる様を見て、徐々に受け入れ、陰陽師を迎え入れました。
こうして、鬼の名家でもあった楪葉には花鈴という少女が生まれたのです。
ですが、名家といえど所詮山の奥の村。
衣食住には困らないといえど、花鈴は半分は人の子。
鬼の母は言いました。
『花鈴、外の世界へ行きなさい。外の世界を見た上で……キジン村に帰りたいと思ったのなら帰ってきなさい。最初は、セルナリア王国に向かうのですよ。あなたはそとくにでは魔法使いと呼ばれる存在なのですから。』
花鈴は言いつけを守り、セルナリア王国へ旅立ちます。
ですが、その道中盗賊に囲まれてしまいました。
当時齢十二になりたてだった彼女は、少女にしては力が強いだけに過ぎません。
あっという間に卑劣な賊に取り押さえられ、身ぐるみを剥ぎかけられた所に―――同じく、齢十二だったファルス王子の一団が通りがかったのです。
彼の一団は迅速に賊を討伐し、王子は目の前にいた花鈴に手を差し伸べました。
王子からしてみれば、日常の一コマで異国民を助けた。
ただそれだけの事だったのかもしれません。
ですが花鈴にとってはそれが―――運命の出会いになるのでした。
>>392 ファルス
[みなとの対話が一段落して、つい、伸びをしてしまったところを、またファルスさまに見られてしまった。
ああ、一番油断し切ってるところばかりを。
今はそれどころではないのだが、ファルスさまが目の前にいたら、ファルスさまのことしか考えられない。こんなに近くで顔が見られるだけで、奇跡のようなものだ]
「……まあ。ファルスさまが手ずから砕いてくださるのですか。それは……光栄です」
[……他の人に命じればよかったのに。きっとみんな、私の宝石なんて気兼ねせずに壊すだろう]
「でも、良いのですか。私の宝石に、罠でも仕掛けてあったらどうなさるおつもりで?危ないですよ、ファルスさま」
☆あと時間が遅くなりすぎた。これは各方面ごめん。恩讐のときからてんで成長していない。メイン文下書きしとけよって意味で
[ウィアのアクアマリンはら目の前で砕かれる。ああ、私のアクアマリン。
一番水に近い宝石を、と思って選んだ。
他種族として生まれたことを憎んでいるわけではない。ウンディーネに生まれなければ、ファルスさまには会えなかったから。
さよなら、私のアクアマリン。仮にもしも、奇跡が起きたとして、この私にもまた支給されるとしても。
合格して、初めていただいたのは、今砕かれたあの石しかない。
さようなら、私のアクアマリン。
何度も心の中で別れを告げる。覚悟していたことなのに。右の瞳から、涙がつうっと一筋流れ落ちた]
―――私は、嘘つきだ。
好いた人にすら素直になれない、捻くれて、ねじ曲がった醜い……嘘つきなのだからきっと罰が下る。
ウィアは勇気のある子だ。この国で異種族と明かす事がどれ程身を危険に晒すか、嫌というほど見てきた。
よくて追放、悪くて重い処罰が下る。中には、連れていかれたきり帰ってこない者もいた。
そんな危険と戦いながら、自らの真名を明かした彼女は異種族の"英雄"だ。
砦にある、大きな姿見を通って自室へと戻る。寝静まってる者も多い夜だからこそ、出来る行いだ。
組紐で結った髪をはらりと解く。ぱさりと肩にかかる髪と共に、小さな鬼の角が見えた。
ヒノクニ古来から伝わる角封じの呪いが掛かった組紐を無造作に投げ、ベッドに横たわると角をそっと触る。
幸い、角封じの呪いはこの国の魔力とは系統が違うからか、今まではバレずにすんでいた。
だが、バレるのも時間の問題だ。
硬い角を優しく撫でると、ぼんやりとした意識でこれからの事を考える。
どんなに微弱でも、魔法が使えればこの国では異端者扱いだ。
私は、私の為に戦わなくてはならない。
例えそれが、どんなに険しかろうと、あの御方の側にいたいのなら。
宝石を砕き終わったあと、ウィアの顔を見ると、静かに涙を流していた。
「馬鹿者……性質のトップが、簡単に泣くな」
今となってはなんの意味もない肩書きであるが。
それから、踵を返し、今度こそ眠りに行くことにした。
☆今回ファルスとウィアの茶番多くてごめん………………
好きなことを好きなようにやらせてもらってます。色んな意味で。
だから、みんなと温度差というか……距離感というか……楽しんでくれてるかなってのがめちゃくちゃ不安です。
>>394 ウィア
「……そう。」
(嘘偽りない顔しちゃってさ…。)
「……死ぬなら仲間と同じ立場で、か。」
(それも、異種族の仲間じゃなく、"皆"を指してるんだね。)
「………仲間として過ごしたこの数日間は、忘れないよ。…バイバイ、ウィア。」
(…ああ、もう…決心が鈍る…。)
それ以上は語る事なく、ウィアに背を向けて歩き出すでしょう。
もう、振り向く余裕はありません。一刻も早くこの中に居る"敵"を探し出さなければいけないのですから。
ただ、それでも、胸の中に去来した想いに内心悪態をついてしまいます。
(…敵って、なんだよ…。…誰も憎くなんか、ないよ…。)
倒すだけが、敵ではないと学んだ、悲しい夜でした。
[ファルスさまの後ろ姿を見送る
……もう一度。認められたい。
ぎゅう、と胸の前で手を組み合わせる]
「もう一度。どうか。
女神リーネさま。どうか。《私たち》にチャンスを。」
[月明かりに祈り、ウィアは、静かに結界の端へ向かった。もう、この砦に私の居場所はないだろうから]
☆ウィアは、極限を味わって欲しかったんですね。同じ苦しみを。
以下、一般騎士の皆さんから見ればマジで勝手なことなのですが、他種族たちは黒狼騎士団に入ったら同胞狩りもしなきゃいけなくなるじゃないですか!
そういう葛藤を疑似体験して欲しいって気持ちもあるわけですよ!ははは!つらい
魔法を使わずして騎士に認められるほどの腕を磨き、一方で魔法と気づかれないほど熟達した技を磨く。
この2点を同時に頑張ってきたので、もうウィアとしては限界なんですよね。
だから、これでダメなら引きずり落とすっていうのは、もう限界を超えた人の道連れ発想かもしれない。
狼3人がこのウィアの考えにどれほど納得してくれたかわかんないけど……
☆リーネ教は裏設定だったので、私は、出さないつもりだったけど、クロエが使ってくれてたから言わせた
そういや、ミズリはサテンの関係者にしようかなって思ってたんだ。
うーん。今サテン13さいなんだけど。教会に肉を届けてくれるおねーさんとかにしようかな。肉食忌避されてそうだけど、サテンが肉好きだからこっそり届けてくれてたみたいな。
☆サテンはサリーナ王家の血筋なのですが、肉好きは遺伝かもしれない。直接的な肉好きの理由は、植物と話せる人なので、植物食べたくないから肉を食べるっていうことなんですけどね。
☆ウィア、ウィルと名前間違えまくられていたが、おつかれって気持ち。ダミーとしてはカーマインくん程じゃないけど、まあまあ頑張ったんじゃない……後半
■遠征日誌■
記録者:ソラ・カルセドニ
朝食はウィア・ディーガとクロエ・ド=ベルティエが腕によりをかけた、オムレツやトーストをはじめとする手製の料理。大変美味だった。
食事を各自終えた頃、人質を取った山賊が襲来。団員がこれを撃破。人質も無事に救助された。尚、エルモント・グラジナとミズリ・ミズハによって無力化された山賊4名は、捕縛し本国へ引き渡す事となった。
その後、人質が魔の者であるという容疑が上がり、これを軟禁状態とした。尚、日誌担当のヒルダによって、本件と前述した山賊引き渡しの件についての詳細は本国に連絡済。
この日の手合わせは、クロエ・ド=ベルティエとイグニス・アッカード。終始激しい応酬が行われ、最後は疲れの見えたイグニスをクロエが捉える形で勝利を収めた。今年の新人騎士のレベルの高さが伺える、素晴らしい手合わせだった。
夜、黒狼騎士団を騙る他種族によって、砦が魔法による結界で覆われる。尚、首謀者であるウィア・ディーガは団長の手により除隊処理となった。
砦からの脱出は、犯人グループが提示した条件を満たす事でしか出来ない為、数日間外界とのやり取りは絶望的である。
/*うわぁぁぁぁぁぁウィアちゃん達に騎士団正式加入して欲しいよぉぉぉぉぉぉ!!!!!
でも入ったら死んじゃう……死んじゃう……。*/
■遠征日誌■
記録者:ソラ・カルセドニ
朝食はウィア・ディーガとクロエ・ド=ベルティエが腕によりをかけた、オムレツやトーストをはじめとする手製の料理。大変美味だった。
食事を各自終えた頃、人質を取った山賊が襲来。団員がこれを撃破。人質も無事に救助された。尚、エルモント・グラジナとミズリ・ミズハによって無力化された山賊4名は、捕縛し本国へ引き渡す事となった。
その後、人質が魔の者であるという容疑が上がり、これを軟禁状態とした。尚、日誌担当のヒルダによって、本件と前述した山賊引き渡しの件についての詳細は本国に連絡済。
この日の手合わせは、クロエ・ド=ベルティエとイグニス・アッカード。終始激しい応酬が行われ、最後は疲れの見えたイグニスをクロエが捉える形で勝利を収めた。今年の新人騎士のレベルの高さが伺える、素晴らしい手合わせだった。
夜、黒狼騎士団を騙る他種族によって、砦が魔法による結界で覆われる。尚、首謀者であるウィア・ディーガは団長の手により除隊処理となった。
砦からの脱出は、犯人グループが提示した条件を満たす事でしか出来ない為、現在外界とのやり取りは絶望的である。
【ガルセウヌ、結界外部にて】
弾き飛ばされたガルセウヌは、そのまま激しく木に激突する。
奇襲的な魔法の力に当てられた為対応が遅れたのか、急所こそ避けたものの、強かに体を打ち付けた。肋骨の一本か二本は折れたかもしれない。
「クッソがぁぁぁ!!!」
だが、その様な痛みなにするものぞ。即座に起き上がり、痛む体以上に燃える眼球を滾らせ王子の元へと向かう。曇り、そして透明な壁になったそれ越しに、王子がウィアに剣を向けている姿が見えるだろう。
しかし、ガルセウヌに許されるのは、見ることと、会話を聴くことのみであった。
押し進もうとする体は、結界により阻まれ、少しも進むことは出来ない。
ならば、と槍を抜く。
先日、魔猪に放ったように。体の血肉を解放し、最大の一撃を構える。
そして放たれる【全力の一撃】
自信と実力に裏付けられた武の投擲は、凄まじい勢いで壁に向かい。
その勢いのままガルセウヌの頬を掠め、兜の一部を破壊しガルセウヌの後方へと帰っていった。
いともあっさりと、ガルセウヌの武の全力は、魔法の力に跳ね返されたのだ。
── いつかの記憶。夜に見た夢 ──
少年が黒狼騎士団に入ろうとしたきっかけは、小さい頃からよく家に出入りしていた伯父だった。
伯父は黒狼騎士団の一員であり、誉れ高き戦士であった。平民だった彼ら一族の誇りだったのだ。
だからこそ、彼──エイダン は、黒狼騎士団に憧れを抱いていた。もう少し詳細に語るのならば、黒狼騎士団の一員である伯父を、一番に尊敬し、憧れていた。この国のだれよりも、ずっと。もちろん、王様以上に。
「おじさん!!けいこつけて!!」
たまの休みに訪ねてくれる伯父に、幼いエイダンは毎度の如く稽古を強請る。しかし、それを苦笑しながらも了承してくれる伯父が大好きだった。
木でできた手製のナイフを振り回し、敵に見立てた丸太へ撃ち込んでいけば、それを稽古としていた。所謂子どものごっこ遊びと変わらない。
──けれど、その遊びが本格的な稽古に変わる事に、そう時間はかからなかった。伯父がエイダンの熱意を真剣に受け止めてくれたから。この日は、彼にとっての記念日となった。
エイダンが10になる頃。報せが届く。
〈アンドレー・フォスターは此度の任務をもって、黒狼騎士団から退団とする。〉
簡素な紙に書かれたたったそれだけの文字。
そう、それだけの文字に込められた意味が、エイダンの思考を奪っていく。
いったい、どうしてそうなったのか。
伯父は誉れ高き黒狼騎士団の戦士である。
除名されたなどという事は有り得ない。
それでは、いったい、何故?
答えは直ぐに明らかとなる。
『他種族にやられたそうだ。』
『治る見込みはないらしい。』
『過激な種族だったらしいぞ、子どもを人質にとって……』
『卑怯な奴らね……ほんとに許せないわ。』
子どもの耳は敏感だ。大人が隠れて話していたとしても、聞こえてきてしまうのだ。
学校でも習ったばかりだった他種族についての話。サリーナ国特有の教育を受けて育ったエイダンは、その会話を聞く度に、殊更強く他種族への憎悪が募っていった。
"他種族は憎むべきものだ。"
その事を信じて疑わない。
いくら伯父がそうではないと語っても、この想いだけは覆ることはなかった。
ただひたすらに、真っ直ぐに、幼く素直だった心のまま。他種族は悪だと思い込む。
そしてまたひとつ、自分を嫌いになっていくのだ。
魔法が使える自分自身を。
それも、伯父を焼いた炎しか出せないこの能力を。
悔しさに唇を噛み締める。
舌の上に鉄の味が広がった。**
「チィッッ!王子ぃ!聴こえますか!!王子!!!」
普段は鎧によって隠れている赤髪を振り乱し、灼熱色をした赤瞳を燃やしながら、壁を殴る。手甲が砕け、手が血にまみれる程何度も。
しかし、王子達には声が届かないようだ。
代わりに、自身達の目的を語るウィアの声が、反響するように聴こえる。恐らく、これも魔法の力によるものだろう。
「クソッこりゃぁ……。」
自身には、何も出来ない。その事実に打ちのめされる。
この規模の魔法に対処出来るものは、魔法取締役ですらいないだろう。
セルナリアへ応援を頼むとしても、栄誉ある騎士団への侵入を許し、あまつさえそれに王子が巻き込まれたとなると、あっさりと救援を頼むと言うわけにもいかない。ガルセウヌには判断しきれぬ程の、重大すぎる外交問題となる。
つまりは、ガルセウヌには、後輩達がこのゲームに勝利することを願うしか、出来ないと言うことを認識する。
「っっっ気張れよお前らぁ!!!!
騎士団の誇りを守り抜いてみせろぉ!!!!」
ガルセウヌは、聞こえないと知りながらも、吼えた
食事を終えて寝支度を整え、割り当てられた寝室へ足を運んだ。
「あーあ、コソコソするのは得意なのになあ。
ああも『いる』って明言されちゃたまんねえよ。
どういう作戦で行くか…………」
ベッドへ肢体を投げ、小さな声でぼやく。
今はまだ命の危険はない。
けれども己の正体が明かされたときにはその限りではないのだ。
「ま、起きてから考えるか」
厨房で誰かが来るのを待っている間に返事をしたためたメモを、ウィアの元を離れる間際にヒルダの鎧の隙間に挟んでおく。
「心配性なぁ……まぁ、妹がいるからな、俺。ヒルダの扱いももそういう感覚なのかもしれねぇ。ま、ヒルダの方が歳上だけどな。
手合わせな!次こそってか明日こそ!絶対だぞ!つーか、膝をつくのはそっちだっつの!俺のダガー捌きを前に立ってられるかな?
…あ、いや、打撲部分が痛むなら無理はして欲しくないんだけどさ。
まぁ、とにかく残念だ。乗馬の練習もしばらくお預けだな。ここから帰る頃までにマスターできなかったら、また俺の後ろに乗せてやるよ。
エイダン」
出来る限り、客観的に書いた日誌を閉じて、明日の当番が見つからなくて嘆いてしまわないよう、棚の見やすい位置に戻します。
そして、男性部屋を後にして、また城壁へとやって来ました。気持ちの整理がつかない時はここに度々来てしまいそうです。
思考を切り替えなければいけない事は分かっていましたが、未だに踏ん切りがつかない自分に若干の嫌悪感を抱きつつ、夜空を見上げてウィアとの対話を反芻します。
思い出すのは孤児だった頃の記憶。教会に拾われるまで身を寄せ合う仲間すら持てず、生きる為に盗む事も厭いませんでした。
盗んだ事がバレた時は半殺しにされて森に棄てられた事もありました。その時は名も知らない騎士に保護されたそうです。
黒狼騎士団になった理由をファルスへの憧憬以外で挙げるなら、あの時助けてくれた騎士やその後ここまでを支えてくれた教会のシスター、そしてその仲間達みんなに報いる為、でした。
彼らへの想いの為にも、ここで負ける訳にはいきません。
ウィア達に譲れない物があるように、自分にも譲れない物がある事を再認識しました。
ある程度思考がまとまると、そのまま静かに目を閉じます。明日への気力を養う事でしょう。
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