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>>321 ウィア
引き返す気は無いらしい。それもそうだろう。
この聡い娘が、少し説得された程度で揺らぐわけがない。
そして。手紙を受け取って欲しいと言う。
「……王子を危機に陥れるような反逆者から、物を受け取ることは出来ない」
ウィアの瞳に明らかな失望の色が浮かんだ。
「……だが。君は。
昨日も誰より早く来て準備をした。日誌も適切だった。バディの信頼を得ていた。それはクロエから聞いている。
今朝の食事も美味かった。
これらに対する褒美として。受け取ってやってもいい。その先どうするかまでは約束できん」
剣をおろし、ウィアに一歩近づく。差し出された手紙をすっ、と受け取った。
/*
王子あまりにも迂闊過ぎない???剣下ろすって……ウィアちゃんが本当に心の底から悪いこと考えてる子だったらどうするのって考えちゃう……でもそんなとこも好き……エイダンはその姿見たら失望すると思うけどね。
>>323グラジナ
「あ、ああ…そういや何も食べてない……ありがとう、自分、料理は得意じゃないみたいでさ。助かるよ」
指摘され、空腹に気がつく。意識し出すと、急に食欲が湧いてきた。それでも、先程の話のインパクトが大きすぎて体が震えてしまう。聡いグラジナならば、気付いているかもしれない。
茶化す訳でもなく、同行を許してくれたパートナーに感謝しながら後を追った。
賜った宝石を砕くなんて。そんな、非道いことを
騎士の誇りを、自分たちが迫害されているからといっても、どうして。どうして。
考えても、今はわからない。
腹が減ってはなんとやら、まずは胃を満たすことを優先しよう。……そして、グラジナに自分のことを打ち明けようと決めた。
食堂に並べておけば、戻ってきた者から食べるだろう。大皿を持って食堂に入りどかりと座ると雑にかぶりついた。
手に滴る肉汁を舐めていると、誰かが戻ってきたのだろうか、気配と共に声が聞こえるだろう。
>>304 グラジナ
「……他に方法があればよかったけど。あなたは思いつくの?
他種族は悪だと、魔法は悪だと、その価値観に凝り固まったこの国で、夢を叶える方法が他にあるの?
あなたのような人に考えて欲しい。
他種族は誰なのか。何が本当なのか。何が嘘なのか。《私たち》は《あなたたち》と違うのか。
それを本気で考えてもらうための、強硬手段よ」
「そりゃあ、本音を言えば、私の同志たちは助けて欲しい。でも。きっと同志たちも覚悟はしてるでしょう。
それでも、大事なの。私に、《私たち》にとって。黒狼騎士団が」
>>326アルバート
「あんまり美味しいものは作れない───おや。」
食堂に戻るとグラシエラが料理を並べているではないか。
「グラシエラ、作ってくれていたのか。ありがとう」
「ウンディーネに倣って、便宜上あの力が使える人のことは占い師と霊能者と呼びましょうか。
わたしもそれなりに演じきることはできる思うのだけれど、逆にあなたやブレイの方が適任だと思うわ。特にブレイね。
自分で自分を一目置かれている存在だとは思わないけれど、それならいざという時の切り札として残っていた方が、貢献できると思うの。」
「嘘というのはいずれボロが出る。スパイをもし本物が見つけてしまった時──それが襲撃と見せかけられなかった場合、その時点でわたしたちが占い師や霊能者を騙っていたことが露見してしまう。
そうなると、あとはあなたとブレイでどうにかしなければならなくなるでしょう?……ああ、別にあなたたちを信用していないわけではないのよ。
そうなった時にわたしが残っていた方が、突発的な役回りを担いやすいと思ったの。……まあ、どういった戦術で攻めるかによるけれど、今の見解としてはこうかしら。」
>>307 ヨルダ
「あら、弱点が知りたい?教えてあげることは出来ないけど、弱点はあるわ。頑張って考えてね」
[普段よりも少し乱暴に話す、カリンのバディに対し、にっこりと笑った]
/**/
騎士らしく正々堂々と信用勝負するならわたしが占い騙りした方がいい気がするけどね 出力的に。
ただ、即噛みしたいっすね。
/*
ここまで読んだ。ウィアちゃんからの返事が欲しいわけじゃなかったからアンカーはつけなかったけど、ほんと心苦しい……
>>309 ノア
「さっきから、みんなそればっかりね。
私たちにとっては、現状が最悪なの。これ以上悪くなりようがないの。
今回みんなが試験を無事に通過したのは、奇跡のようなもの。実際、すぐに発覚してしまったし……もう二度とこんなチャンスは望めないでしょ。
大事なもののためになりふり構わない。そんな気持ちになったことはないの、ノアは」
>>311グラシエラ
「えぇ。わからないからこそ試してみるのでしょう?
切れないというなら小麦粉やゼラチンでもかけて見ましょうか。塊にしたら動けませんよね。
それとも古今東西有名な銀を試してみましょうか。方法を知っているなら焦らさず試してみるべきでしょう。
ボクらは誇り高き黒狼騎士団なのですから。」
あからさまに舌打ちをされた。
この口調は気に食わなかったのだろう。面倒な女だなぁ。
全員に好かれる必要はないけどさ。
「ふふ、それは申し訳ありません。先程は少々戸惑っておりまして。」
スカートを摘んで頭を下げる。背を向けているが新人と言えども武人。気がついてはいるだろう。
「概ね理解した。
俺はクロエに騙ってもらうとしたら占い師、若しくは狩人だと考えていた。
知力に自信はないから頭としてクロエには残っていて欲しいというのもある。
俺が騙るとすれば占い師だろうな。
騙らない場合、占われる可能性が高そうに感じる。カリュドーン狩といい、賊狩りといい真面目にやり過ぎた節はある。
どうだろうか?」
>>グラジナ
「早急にあちら側の能力者の宝石を砕いて切り札を順に潰していくのなら、あなたかブレイが占い師を名乗った方がいい。
正々堂々と信用を勝ち取るのなら、わたしが名乗り上げてもいいわ。
……話す頻度を考えると、わたしが適任という理屈も理解は出来るから。もしくはあなたね、エルモント・グラジナ。」
>>317 クロエ
「クロエ」
[静かに。簡潔に。問われた言葉に一瞬言葉を失う。
憧れた女の子。大切なバディ。それは嘘偽りない、本当の気持ち]
「……本気よ。ごめんなさい。あなたにも本当のことは言えなかった。
あなたと、なんの憂いもなく、接することが出来て本当に嬉しかったから。私、あの試験であなたの闘う姿を見て。あなたとすれ違った時の横顔を見て。どうしてもあなたと仲良くなりたかった。だから、バディだって分かった時、本当に嬉しかった。
今更、白々しく聞こえるかもしれないけど」
「今までありがとう、クロエ」
[たとえこの勝負に勝ったところで。首謀者であるウィアは罰せられることになるだろう。ガルセウヌにも顔はしっかり見られたはずだ]
>>クロエ
「結果を大事にするか、過程を大事にするか。だな。
結果なのであれば俺が騙ろう。
もし、過程を大事にするのであれば、クロエだろうな」
「あなたが占われそう、というのは分かるわ。その点でいうとわたしもそうね。わたしは真意が読めないとよく言われるから。
……そして、おそらくブレイはこのままだと宝石を砕かれやすい立場になると思う。」
「正直なところ、ここまでお膳立てしてもらったのだから騎士らしく戦いたいところではあるわ。けれど、そうなるとあなたたちの負担もかなり大きくなる。
わたしは二人の正直な意見が知りたい。」
えっ……と。
[自慢の知力が追いつかないよ。こんな馬鹿みたいな情報量、一気に消化出来るわけないって。なんていうか、その、心理的にも]
……ウィア、は。
[みんな、どうしてこんなことをするのか、とか。そういうことを聞いてるけど。そもそも、他種族の考えてることなんて根本から育ち方とか環境とか違うんだからわかんなくない?と思う
じゃあ、共感できることはなんだろう?]
>>ウィア
ウィアは!どうして、そこまでして騎士団になりたかったの!!
>>ウィア
「……なあ。透明女」
暫く黙り込んでいたイグニスは、ふと口を開く。
「なんで、自分たちを排除しようとする黒狼騎士団が大事なんだ?」
>>クロエ
「クロエは知力で、俺は武力で目立ちすぎてしまってる。
結局は【どう勝つか】なんだろうな。
きちんと認めさせたい。けど勝たないと意味がない。ごちゃごちゃだ。」
「ブレイにも意見を聞きたい所だが.......」
>>319 エイダン
「素直だね」
[思わず苦笑してしまった。皆、心の中では他種族は悪だと思っているだろうに。
彼のように表に出してもらった方が案外スッキリするものだ]
「そうだよ。こうでもしなきゃ、話も聞いてもらえないでしょ。エイダンみたいな人に、ゲームをして欲しかった。徹底的に疑ってよ、エイダン。憎むべき他種族は、案外近くにいるかもしれないよ。
そして、それは本当に、『憎むべき』人なのかな」
お堅い話、辛気臭い雰囲気はてんでダメだ。
最後に自分へ向けられた、屈託ない彼女の微笑みが浮かぶ。
肉の焼ける匂いにつられた……ことにして、食堂らしき場所へやってきた。
実際のところも、丸一日何も食べていないので腹は減っている。
「お邪魔しまーす…………」
出立してすぐに逸れたことを思い、声は小さくなる。
>>327 グラシエラ
「なあ、俺も頂いていい?」
==
黙って話を聞いていた。ウィアがどのような気持ちでその場に立っているかも……納得はした。ただ、許すことはできなかった。いわば、彼女とその仲間たちのエゴに巻き込まれようとしているのだ。ずっと目指してきた黒狼騎士団。それへの想いは、異種族だろうがそうでなかろうが同じはず。彼女が異種族を悪でないと思うことと同様に、決して、異種族以外が悪であるはずがないのだ。
==
>>ウィア
「考えは変わらないか。私は君や、その仲間たちと争うことを望まない。強硬策に出る前に、他に……方法はなかったのか。」
==
なかったのだろう。話していて途中で自分を殴り倒したくなる。そんなことは皆わかっているのだ。それしか、なかったのだ。
───それでも、口をついて言葉が出てしまった。それは、私自身の本心に他ならなかった。
==
>>325 ファルス
[ファルスさまは剣を下ろす。静かにこちらに一歩近づき、ウィアの瞳から目を離さないまま、すっとウィアの手から、手紙を抜き取った。
こんなときなのに、奥深くまで見透かされるようなまっすぐな目に、胸は無邪気に音を立てる]
「……ありがとうございます。悔いはありません。
……ファルスさまにとっては、もしかしたら侮辱のように感じられるかもしれませんが。
私たちは、ファルスさまには絶対に手をかけません。国を脅かすつもりもございません。それだけは幾度でもお伝えします」
続々と人が食堂に集まってくる。
皆、神妙な面持ちをして食事を取っている。
(今朝とは雰囲気が一変したな...)
目を閉じれば今朝の情景が思い出せる。
ウィアが鍋目覚ましをして、カリンは食事を作っていて、王子サマがきて。なんて他愛ない話をして盛り上がって。
「どうなるんだろうな。」
ポツリと呟いた。
返事を待たずに食卓につく。
焼かれた肉の中で気持ち小さめに見えるものを掴んだ。許されんってことはないだろう……多分。
腹が減ってはなんとやら、だ。
俺たちがやるのは、戦ではないけど。
==
異種族は悪である。そう教わった。そして、今までもそう思ってきた。今でもそう思っている。ただ、ウィアや、周りにいる仲間たちのいずれかが悪だということは───認めたくなかった。
認めなければならないことはわかっている。私は、ただ単に我儘を漏らしているに過ぎない。
==
返事を待たずに食卓につく。
焼かれた肉の中で気持ち小さめに見えるものを掴んだ。許されんってことはないだろう……多分。
腹が減ってはなんとやら、だ。
俺たちがこれからやるのは、戦ではないけど。
>>343 グラジナ
「……なあ。センゾウってやつ見かけなかったか?俺のバディなんだ」
「昨日は色々あって当番サボっちまってさあ」
「諸君に、俺の考えを伝えよう」
敢えて、王子然としてその場にいる者たちに声をかける。
「……俺は、このゲームを受ける。
受けるからには、相手の条件も飲むつもりだ。負けた場合、俺たち全員の目は節穴だ。彼女らに言い返す言葉もないだろう。
諸君らがすべきことは分かっているな。
【敵を見つけ出せ】。一人残らず。これは、黒狼騎士団の誇りをかけた勝負だ」
>>347 ファルス
「……御意。必ずや成し遂げます。」
==
絞り出すような声が出た。私の迷いが、ファルス様に伝わっていないことを祈る。頭の中は大混乱だった。しかし、私の思う理想の黒狼騎士団は、こう言うだろう。
────御意。必ずや成し遂げます。と。
==
>>346スクルド
「センゾウか?
カリンと会話してたのは見ていたが。あいついつも気配が途中で消えるから分かりづらいんだよね。
部屋の中には来てないから、まだ外だと思うぞ」
>>315 ウィア
「それは……私も、残念。クロエが認めた貴方となら、いい勝負が出来るって信じてたのに。」
心から残念そうに言うと、続くウィアの言葉に眉をひそめた。
「……もし、それでいいと本気で思っているのなら。私は、貴方を軽蔑するよ、ウィア。
貴方達の苦労なんて分からない。でも、一つだけ言えるのは……その心の在り方は間違ってる。
どうして自分が上に行こうとしなかったの?下ばかり見て……騎士として、それは正しくないって新米の私だって分かるよ。
……もし、最初から上を見てくれるのなら。」
もしも話に心の整理が付かなくて、唇を噛み締めて俯き、黙りこくった。
>>331 ウィア
『大事なもののためになりふり構わない。そんな気持ちになったことはないの、ノアは』
その言葉に心臓が跳ねた。
「………あるさ。今ここに俺がいることがその証明だ」
スラムで妹を守りながら、文字通り死ぬ気でここまで這い上がってきた。
幼い頃は残飯以下の食べ物とも言えないようなものを吐き気を堪えて腹に詰め込んだ。
成長しだしてからは狩りをしたり、盗賊を殺して奪った本で読み書きを覚え、知識をつけ、奪った剣で更に盗賊を襲った。
何度も死にかけながら、地面に這いつくばりながら、なりふり構わずここまで来た。
「だからこそ主席のはずのウィアがこんな愚策に走るとは思わなかったって言ってるんだ。
お前はこれが最善策と言ったけど俺はそう思わない。
もっと手っ取り早く、最悪を抜け出す方法なんてあったんだよ」
そこまで言って一度口を閉じる。
ファルスや同期がいる手前、これを言うのは明らかな失言だ。
それでも、覚悟を決めて口を開いた。
「セルナリアに逃げればよかったんだ。
それを理不尽だと憤るなら………サリーナ王を…暗殺するべきだったんだ。
ウィア達が抱えてる問題は、黒狼騎士団をどうこうしたところで変わらない」
どっちがいいんでしょうねえ。
黒狼騎士団が……ひいてはサリーナが人間でない種族を受け入れて少しは開放的になるのと、このままでいてもらうのと。
戦力差は今、セルナリアの方が圧倒的に有利でしょ?
もちろん死にたかないですけど、仮に生きて帰れなくても、王子さん側がゲームに勝つ方が良いっすよね。うち的には。
「みんな勝手に食え!肉以外が欲しいやつは勝手に作れ!ゲームだとか言ってるが結局は戦だろ? 戦の前は肉!」
そう大皿の目の前にどかりと座りながら宣った。
>>334 アルバート
「おう、ルビーの騎士か!色が似てっから気になってたんだ。おう、ありがとよ。これが料理だと言ってくれるだけで十分さ。食いな!」
闊達に笑いながら、山盛りにした皿を押し付ける。
「にしても、まっさかバケモンに褒められるとはなぁ。私の腕も上がったってことかい。そればかりは誇りにしとくかね…」
その後、ブツブツと独り言を言っていた。先輩騎士に聞かれたら1発食らうかもしれないが、ここには監視の目はなかった…恐らく。
がさごそ
もぞもぞ
「ふふ」
「にこにこ」
『楽しいことになっちゃった』
「楽しいことが始まるね」
「ここに来たの、正解だったよ!」
/*
みんな、思い思い何かをウィアにぶつけているらしい。
なるほど、今のこの状況こそがなぜ彼女が事を起こしたのか理由を察するに余りある。
今日の日誌は感情を交えず事実だけを残すことができるだろうか?
……ファルス王子は受けるらしい。これが王族として正しい答えなのかは疑問ではある。だから日誌担当の怠慢で"なかったこと"にすべきかもしれないし、されるかもしれない。
事実を記録するのみに留め、必要かどうかはまた後で改めて考えねば。私はファルス王子の手足なのだから。
ああでも、ただひとつ。
*/
「次善策とはいえ、宝石に何かを仕込むなんて最初から受け入れられないと決めてかかっているようなものなのだわ。
対話が望めないと諦めてしまっているのは、そちらではなくて?」
誰に言うともなく、ぽつりと漏らした。
>>333 メロ
「気にすんなって。まあ片付けは頼むか!油だらけで面倒だけどな!」
バンバンと背中を叩いて笑った。
そして、斜め前に静かに腰掛けた男に目を向ける。
>>346 スクルド
「おいお前、そんなちっさい肉で何分戦えるんだ?食え食え!!」
手づかみで兎肉をドサドサと乗せた。
「それで、皆ここから出られなくなっちゃったね」
「閉じ込められちゃったね」
「それなら、僕も!」
「出られないね!」
『まだまだ遊べるね!』
☆んえええ他にどうせいっていうんじゃいってウィアがキレてるー
まあ、なんとか人狼ゲームとの折り合いを付けるためではあるんですが。。。
実際他に何が……。
「決めたわ──わたしたちは黒狼騎士。騎士らしく、正々堂々勝負しましょう。明日は滅多なことがなければ、わたしが占い師を名乗る。」
「当面の狙いはスパイ。総合トップをいつでも名乗れるように、あなたたちは毎日自分の日誌に守るべき人物を記して。いい?」
>>320 ソラ
「初めから、普通に生きる権利すら認められない者が夢を叶えることの大変さ、あなたにわかる?」
「他にやり方はなかったの?ね、もう聞き飽きてきたな。次に言う人は代案でも出してくれない?
私がどんな思いでこの結論に達したと思ってる?」
[みんな同じ問の繰り返し。それなら答えをちょうだいよ。きっとその答えはすぐに否定出来るような理想論でしょう]
>>358 アルバート
「おう、お前も後で手合わせしろよ!ああ、気にすんな。今朝ウィルにも似たようなこと言われたんだよ。…あいつとも戦うって約束したのになぁ」
最後はどこか寂しげにしていた。
ぐにゃり
>>ファルス
「おじさんのおうさま!」
「いいおうさま!」
『遊んでくれるんだね!』
「僕も遊んでくるね!」
「行ってくるね!」
>>356 グラシエラ
「やったね。ありがとさん」
許可も出たので、遠慮がちだった手を次の肉へ伸ばす。
皿にもたんまりと盛られた。
>>350 グラジナ
「そうか。うーん……出会い頭に拳骨でも食らわないように気をつけようかな」
「……ああ、少し説明が足りなかったかも。勝手に一言添えておくね。
今の私が望むのは、【騎士団への所属を認めるのは、まずは同期の私たちだけでいい】。
大々的に他種族を認めるのは、国の混乱に繋がるでしょう」
と言おうとしたけど、なんかめちゃくちゃ都合いいやつみたいだから、それは結果次第で……
/**/
そういえばスピネル的なスタンスを書いてなかった。
よくルビーと混同されるレッドスピネル。他にも様々な色で産出される。ルビーやサファイアなどと混同されていたため歴史上の記述は少ないが、魔術に近い存在とされている。
また、結晶は八角形などの美しい形で採掘されることがよくある。『魂によって研磨されたもの』と呼ばれる。色はルビーよりも鮮やかで希少性が高いのにも関わらず、知名度が低いため低価格で取引されている。
>>336 ヨルダ
「エルフの弱点か。そうだね。同じ森に住んでたし、知らないってわけじゃないけど。
……騎士団に入ったら教えてあげてもいいよ。この状態でタダで情報を得ようとするなんて、本気で考えてるわけじゃないだろうけど。
ヨルダって、自分で考えるの、めんどくさいタイプだった?ふふ」
☆ああ、ウンディーネの弱点は、強すぎる炎です。火膨れしながら蒸発するので。えぐい。
ウィアの両親これで死んだことにしようと思ってたけど、書いてたらエグすぎて可哀想で気分が悪くなってやめました。
霊能者な以上、もう人外1匹でも多く道連れにするしかないだろ
って覚悟
血反吐吐く想いというか吐いて黒狼騎士団になったのに…うぅ…
ぐにゃり
>>ヨルダ >>グラシエラ
「人外なるもの」
「魔のもの」
「切れないもの?」
「殺し方があるもの?」
「試してみたいもの?」
『試してみる?』
「ふふ」
「ふっふふ」
==
ウィアに目が行きがちのこの状況だが、彼女には仲間がいる。そして、その者たちは種族を偽ってこの場にいるということになる。……誰だ。誰が……そのような
───信じられるのは、自分だけということか。
いつかと同じ、か。大丈夫。慣れている。元よりこの世で他人を信じるなど。
==
一拍起き、なるべく冷静を装って口を開く。
「…………【俺、昨日より前の記憶が無くなっている】んだ。生活に困るような事はないんだけど、自分の生い立ちが一切わからない。部屋にあった日記を頼りにやって来たんだよね。本当は、思い出すまで黙っておくつもりだったけど……」
怖かった。宝石を砕かれる事がとても怖い。並ならぬ努力をした、記憶を失う前の自分に申し訳ないとも思う。
そして何より、何かの拍子で記憶が無いことを隠したことを責められ、濡れ衣を着せられる事だけは避けたかった。
「信じ難い話だろうけど…うん、聞いてくれてありがと」
信じて欲しいなんて言葉は相応しくない。これからきっと、ウィルのような人を探し始めるだろう。自分は何も知らない。だからこそ、それを踏まえた上で値踏みして欲しいと思った。
ウィルが出た強行手段は許される事ではない。苦渋の策なのかも知れない。どれほどの葛藤があっただろうか。けれど、騎士の誇りである宝石を、無残に砕くことを良しとする人物は、やはり悪なのだ。
そんな悪と同類と思われるような、出生を隠す行為はしたくなかった。
てかもう久しぶりすぎて私大丈夫?できてる??変なこと言ってない???
超絶不安
敵陣営じゃなかったのはめっちゃ安心した
絶対ボロ出るもん
村陣営なら素直にやって大丈夫だもん
…いや、私が素直にやるとあぶねーな(自覚)
>>337 ミズリ
「……言わなきゃダメ?」
[少し困った顔をして聞いた。でも、ここまでしているんだから。問われたら言うべきでしょう]
「私、昔ファルスさまとお会いしているの。それが最初のきっかけ。それ以上のことは、ファルスさまへのお手紙に書いたんだけど……そうね。その時に、ファルスさまに、この身も心も捧げようって、思ったのよ」
>>338 イグニス
「黒狼騎士団は、他の兵士たちとは違うわ。誇りある精鋭部隊。特に、ファルスさまが入団されてからは、非道な虐殺の件数も減った。
同胞が殺されることもあったけれど。それは、罪のない一般人を巻き込んだ事件などもあったし、全てにおいて一方的な被害者だと思っていない。
騎士団になれば、出来ることもあるわ。ファルスさまの手足になることが第一だけど、私たちが黒狼騎士団として生きることが、未来への希望に繋がると信じてる。私は」
>>369 アルバート
「そりゃあ、あー……こういう時なんて言えばいいんだろうな。とにかく大変なことってのはわかった。
頭打ったとかでもなさそうだ、そのうち戻るもんならいいけどな。」
どうやら疑われるようなことらしいが、その真偽を考えることを放棄して全身をジロジロと観察する。特に怪我もなさそうだと判断すると、さっぱりわからないという顔をした。
🍅みんなめっちゃウィルって呼ぶけどどこかで名乗りなおしたのかな?あだなとか?(いない間のところまだ読めていない人)
ちなみにカリュドーンの解体で身バレしたんじゃないかなって思ってる
血抜きとか内臓取り出してとか書いちゃったし
血抜き描写してる人他にもいるけど
でもさ、鹿とか猪の解体って大変なんだよ
動画見てそれ知ってたからさ、描画せずにはいられないよね?
>>347 ファルス
ファルスの涼やかな声が届く。何時もならそのお声に喜びすら覚えるのに、ウィアの事を思うと、心が痛んだ。
もし、自分があちらの立場だと考えれば。だなんて、生易しい事は言ってられない。
何故なら私は―――末席とはいえ、黒狼騎士団の一員なのだから。
深呼吸をして心を落ち着かせると、ファルスに跪いて凛とした声で返事をする。
「……委細承知仕る。騎士団長の望みのままに。
黒狼騎士団の名にかけて、必ずや犯人を捉えてみせます。」
格式めいた挨拶をすると、そのまま一礼をして立ち去る。
本当は、今晩はファルス様の武勇伝をお聞きしようと心に決めていた。……だが、今はそのような空気ではない。
明日、約束を違えた事の謝罪と、この騒動を沈静化したら拝聴出来るように頼む事にした。
>>341 ユーディト
[またこの質問。少し笑えてきてしまう。みんなどうしたの?私になんて答えて欲しいの?]
「……強いて言うなら。ファルスさまに知って欲しかった。考えて欲しかった。見て欲しかった。
それには、この機会しか無いでしょう。だからかしらね」
ぐにゃり
>>ウィア
「変なの」
「黒狼を憎まず」
「黒狼へ憧れ」
『サリーナの牙とならんとすもの』
「そこに恩讐は見えず」
「はてに忠義さえ見える」
『変なの』
「潰せそうなのに」
「簡単そうなのに」
『簡単だったのに』
「そうしなかった」
「滅ぼさなかった」
「でも楽しい」
「こっちの方がもっと楽しい」
『楽しみだね!』
「水霊さんありがとう!」
「楽しみをありがとう!」
>>344 クロエ
[クロエの口から出た言葉は、本当に予想もしなかった言葉で。ウィアはしばし呆気に取られた]
「……クロエこそ、本気で言っているの」
[それから、泣き笑いのような顔で、彼女へ、目を細めて続ける]
「そうだね。覚悟の意味を間違えたかな。
私は、やっぱり黒狼騎士団になりたいよ、クロエ。もう一度、あなたと一緒に」
[クロエとバディになれてよかった、と心から思う]
寝ようとした。
寝れるわけがなかった。
「……っくそ!」
ベッドから置き、髪をかきあげた。
「……そもそも、やるべき事がもう一つあったな」
緩めたシャツをもう一度着直し、簡単に装備も整えて、もう一度ウィアのいる場所に戻ることにした。
>>375 エクス
「変、かな。あなたにも分かるんじゃない?ファルスさまがいなかったら、きっと今頃大変だったわよ、あなたも」
[急に目の前に現れた子どもに、淡々と答える。
仲間、とは思わないけど。完全に異質なものとも言えないだろう]
>>377
「…………」
[続く言葉には、口元に人差し指を立て、「しーっ」と返しておいた。そんなつもりは毛頭ないのだ。私たちは、黒狼騎士団なんだから]
>>373 ウィア
「…………そうだな。今のは、忘れてくれ。私の中の心の綻びとも言うべきものだ。君の憧れた黒狼騎士団の一員として、恥ずべき言動だ。君にとっては、2つの意味で許すことのできないものだろう。
せめて私は胸を張って君と相対しよう。君は異種族だ。私たちとは相容れない道を歩む者だ。そして、私は……私たちは、真に黒狼騎士団員の資格を得た騎士である。その誇りを以って、君たちと闘おう。君たちが至ったこの結論に敬意を表する。そして、それを私は許さない。ファルス様の命のもと、君たちを探し出す。黒狼騎士団の一人としてな。」
>>373 ウィア
「…………そうだな。今のは、忘れてくれ。私の中の心の綻びとも言うべきものだ。君の憧れた黒狼騎士団の一員として、恥ずべき言動だ。君にとっては、2つの意味で許すことのできないものだろう。
せめて私は胸を張って君と相対しよう。君は異種族だ。私たちとは相容れない道を歩む者だ。そして、私は……私たちは、真に黒狼騎士団員の資格を得た騎士である。その誇りを以って、君たちと闘おう。君たちが至ったこの結論に敬意を表する。そして、それを私は許さない。ファルス様の命のもと、君たちを探し出す。黒狼騎士団の一人としてな。」
>>359 ウィア
「初めから………今まで、か。ほんの少しだけど、分からない訳じゃないよ。…人から石を投げられた経験なら、あるから。」
孤児…いえ、悪童だった頃の記憶を思い出して少しだけ悲しげに微笑みます。
そして、彼女のどうしたら良いか、の問。
「……キミたちが真っ当に生きていく為の手段は、分からない。でも………っ…。」
思いつくことはありますが、どれも並べてしまえばただの理想論に違いなく。論破される事は重々承知していたので、その問に答える事は出来ませんでした。
しかし、それで終わってしまったら、悪事に手を染めてしまったら、大切な人達を守る事も出来ないのです。
だから、考えてしまうのです。
本当にそれで良かったの?と。
>>351 カリン
[今までの問いかけには、それなりにすいすいと答えを返してきたが、カリンの言葉にウィアは眉をひそめる]
「上に行こうとしなかった、どうしてそんなことが言えるの?
何も知らないでそんなことを言っているのなら、私は、あなたを軽蔑するよ、カリン
上に行こうとして行ける人は、言うことが違うなあ」
[ああ、なんて卑屈。でも、そう言うしかないじゃない]
「教えてあげるよ。わかりやすく舞台の上下にたとえたけど。実際、私たちの前にあるのは、崖じゃないの。崖は頑張れば登れるでしょ。頑張れば越えられることは、頑張って来たよ。
私たちの前にはね、何も無いの。地面すらない虚空なの。道はそこで途切れているの。こういえばわかりやすいかな?」
>>339 ウィア
はっ、なにそれ、褒めてんの?
[素直だと言う言葉を、鼻で笑って返す。他種族に褒められたって何にも嬉しくなんかない。むしろ、侮辱されたような気分だった。]
黙れ。べらべら御託ばっか並べやがって。
他種族は悪だ。憎むべき敵に決まってるだろ。
そんな事、こんな馬鹿げたゲームなんかしなくても、ハッキリしてる事じゃねぇか。
[怒りを抑える右手から、ボタボタと血が流れていく。けれど、その痛みすら今は何も感じない。ただただ、怒りという感情がエイダンの身体と心を支配しているだけだった。]
お前らみたいな卑怯な奴に……っ
[奥歯をギリッと噛み締め、それ以上の言葉を飲み込んだ。今は私情を出すべきではないだろうと、頭の隅に隠れていた冷静な自分が囁きかけくる。確かに、これ以上熱くなったところで意味はないだろう。ここで彼女にとやかく言ったとしても、王子であり団長であるファルスの決定が全てだ。
ウィアを睨みつけていた目線を外して、これ以上会話をする事はないと拒否の姿勢を示す。
じんじんと痛むのは、冷静になった事で戻ってきた右手の痛みか、それとも──]**
「…………………ご馳走様、今日は寝るね。グラジナ、一緒に居てくれてありがと。また明日な」
自分のした事で空気が微妙なものへと変わってしまった。意を決して話したつもりが、グラシエラからはさらっと受け入れられたようで、意外だった。
明日の朝、起きてからが大変だろう。睡眠は十分取っておきたかった。
>>355 ヒルダ
[誰にともなく呟かれたような言葉は、確かに耳に届いた]
「それは一理あるわね。でも楽観する訳にはいかなかったわ。事前準備を入念にしてこそ、あなたたちと対等にゲームが出来る。
結界の発動とともに、宝石に仕込んだ魔法も発動したのよ。
だって。石の砕きやすさで結果が決まるなんておかしいでしょう。大切なのは石じゃないでしょう。それに込められた気持ちでしょう?」
☆ファルスは、城内では、多くの人目のある所では理想のサリーナ王子を演じています。
でも、本当は迷いや弱さがある普通の青年です。
サリーナのスペシャル教育を受けながら、なぜ他種族に同情的なのかと言うと、まあ、幼なじみの隣国王子兄弟と、妹ソフィーの存在が大きいです。
さらに、もう一つ心の奥に引っかかっているのが、昔王城に囚われたウィアを助けたこと。その後たいへん叱られて折檻されましたが。
それは今でも悪い事をしたとは思っていなかった。
意識してなかったけど、ウィアが初恋って設定にしました。
>>369 アルバート
「そうなんだ。大変だね。じゃあ、どうして騎士団を目指したのかも忘れてしまったのかな?
それは、可哀想だね」
[アルバートはウィアのコメントなど望んでいないだろうが。するりと言葉が出てきた。少し淡々とし過ぎたようにも思うけど]
「みんなに信じて貰えるといいね、アルバート」
略称
アメジスト……紫
サファイア……蒼
ガーネット……柘
ルビー……紅
クリスタル……玻
エメラルド……翠
ラリマー……ラ
オパール……蛋
スピネル……尖
ヒスイ……翡
ペリドット……橄
ラピスラズリ……瑠
シトリン……シ
ターコイズ……タ
トパーズ……黄
タイガーアイ……虎
☆頭疲れる〜って言っちゃうけど、そんならやめろやって思われそうだから、できるだけ言うのやめる……
疲れるけど、楽しいのは楽しい!充実してるよ!
「似たような問いかけが多かったけど。ね。
頑張ってね、私の同志たち。
頑張ってね、騎士団のみんな。
探すべきなのは私たちだけじゃないよ。」
>>359 ウィアつづき
それに、彼女達が認められるような代案を言えた所で、後の祭りなのはもう揺るぎようがありませんでした。
賽は投げられてしまったのですから。
それならば、自分に出来る事は彼女を敵とみなして。真っ向からぶつかり合う事なのでしょう。
「キミたち…いや、ウィアの夢は、異種族の立場を確立する事かい?
…………そうなら、大した自己犠牲だね。もしも異種族を解放した英雄となれても、キミはその場にいないんだ。
自分がいない未来が夢?
……逃げているだけじゃないのかい?」
嘲笑を交えながらウィアに語り掛けます。…心苦しい態度は隠せているでしょうか。
>>ウィア
近くの椅子に座って、ウィアと新人騎士たちの応酬を聞いていた。
一通り済んだようで、伸びをする彼女の仕草は。その姿こそ違えど昨日の明け方に見たのと同じだった。
「済んだか、ウィア」
声をかけ、近寄る。驚いて振り返るその透き通る肌は、揺らぐ瞳は。俺の内の何かを呼び起こそうとしているような、そんな気がしてしまう。
何か、大切なことを忘れているような気がする。
「……騎士団の剣を出せ。君の宝石は、俺が砕く」
悲しい……。
あの、本当に好きなんだけど、本当に本当に好きなんだけど、カーマイン今すぐ死んでほしい。心臓麻痺とかで。
ファルスが愛おしすぎてやばい。
うっうっ……王子向いてないよ…………
普通に騎士とか貴族とかだったら上手くいってたよ……アルベルトが変わろうか……???いやまあそんなん無理だけど
>>383 ウィア
呪いにも等しいウィアの言葉は、透き通った朝の水面のような清々しい彼女の面影を消していく。
これが本性?いいや、彼女は国に古くから続く由縁。それを変えようと必死なのだ。
その努力を私は認めなければならない。彼女の苦しみは彼女にしか分からない。心に数値や秤は存在しない。誰にだって赴くままの心を享受する権利はある。
だが、私にだって負けられない理由がある。
黒狼騎士団として、カリンという個の存在として、敬愛と傾慕を抱くあの御方の為に、私は必ずや勝利を捧げねばならないのだから。
「…………そう、わかりやすい例えをありがとう。
……ああいえばこう言う。結局のところ、私達は交わる事のない存在だね。
私と貴方の間には、対話ではなし得ない何かがある事を今、しっかり理解したよ。
私は貴方のいうゲームに必ずや勝ってみせる。……それが私の正義であり、正解だってもう決めたの。
…………次に会う時は本当のさよならを言う時だろうね。その時まで、お達者で。」
踵を返して背を向ける。
どちらが勝っても、私達は元通りの黒狼騎士団の同期にはなれっこない事を、しんしんと軋むように嫌悪なムードが物語っていた。
>>391 ソラ
「ふふ、違うよ。それは、そうなったらいいなとは思うけど。
少なくとも私は。自分と、同期の仲間が大事だよ」
[両手を広げて見せる。本当は自分はどうなっても、と思いかけていたけど。先ほどクロエと話したことで、本来の目的を思い出したのだ]
「私は、やっぱり騎士団になりたい。無理だって言われたって。死ぬのであれば、騎士団として死にたい。だから、そうね。そういうこと」
「私は退場するけれど。私の仲間はみんな素敵だよ。どうか、みんなが幸せになれますように、そう願ってる。そのみんな、には、今のところ、顔も知らない他の人が入る余裕はないかなぁ」
―――今から十九年前。
ヒノクニの山奥にあるキジン村にて、鬼の女と陰陽師の男の間の子が生まれたそうな。
これは、一人の少女に纏わる物語。
昔昔、あるところに陰陽師の男がおりました。
陰陽師はキジン村に鬼退治へと向かったが、村の入口で菜摘をしていた鬼の娘に大層惚れ込んだのです。
鬼の娘もまた、陰陽師に一目惚れをし、二人は駆け落ちするようにキジン村へと逃げ込みました。
キジン村の鬼達は大層ニンゲンである陰陽師に腹を立てたが、二人の純愛なる様を見て、徐々に受け入れ、陰陽師を迎え入れました。
こうして、鬼の名家でもあった楪葉には花鈴という少女が生まれたのです。
ですが、名家といえど所詮山の奥の村。
衣食住には困らないといえど、花鈴は半分は人の子。
鬼の母は言いました。
『花鈴、外の世界へ行きなさい。外の世界を見た上で……キジン村に帰りたいと思ったのなら帰ってきなさい。最初は、セルナリア王国に向かうのですよ。あなたはそとくにでは魔法使いと呼ばれる存在なのですから。』
花鈴は言いつけを守り、セルナリア王国へ旅立ちます。
ですが、その道中盗賊に囲まれてしまいました。
当時齢十二になりたてだった彼女は、少女にしては力が強いだけに過ぎません。
あっという間に卑劣な賊に取り押さえられ、身ぐるみを剥ぎかけられた所に―――同じく、齢十二だったファルス王子の一団が通りがかったのです。
彼の一団は迅速に賊を討伐し、王子は目の前にいた花鈴に手を差し伸べました。
王子からしてみれば、日常の一コマで異国民を助けた。
ただそれだけの事だったのかもしれません。
ですが花鈴にとってはそれが―――運命の出会いになるのでした。
>>392 ファルス
[みなとの対話が一段落して、つい、伸びをしてしまったところを、またファルスさまに見られてしまった。
ああ、一番油断し切ってるところばかりを。
今はそれどころではないのだが、ファルスさまが目の前にいたら、ファルスさまのことしか考えられない。こんなに近くで顔が見られるだけで、奇跡のようなものだ]
「……まあ。ファルスさまが手ずから砕いてくださるのですか。それは……光栄です」
[……他の人に命じればよかったのに。きっとみんな、私の宝石なんて気兼ねせずに壊すだろう]
「でも、良いのですか。私の宝石に、罠でも仕掛けてあったらどうなさるおつもりで?危ないですよ、ファルスさま」
☆あと時間が遅くなりすぎた。これは各方面ごめん。恩讐のときからてんで成長していない。メイン文下書きしとけよって意味で
[ウィアのアクアマリンはら目の前で砕かれる。ああ、私のアクアマリン。
一番水に近い宝石を、と思って選んだ。
他種族として生まれたことを憎んでいるわけではない。ウンディーネに生まれなければ、ファルスさまには会えなかったから。
さよなら、私のアクアマリン。仮にもしも、奇跡が起きたとして、この私にもまた支給されるとしても。
合格して、初めていただいたのは、今砕かれたあの石しかない。
さようなら、私のアクアマリン。
何度も心の中で別れを告げる。覚悟していたことなのに。右の瞳から、涙がつうっと一筋流れ落ちた]
―――私は、嘘つきだ。
好いた人にすら素直になれない、捻くれて、ねじ曲がった醜い……嘘つきなのだからきっと罰が下る。
ウィアは勇気のある子だ。この国で異種族と明かす事がどれ程身を危険に晒すか、嫌というほど見てきた。
よくて追放、悪くて重い処罰が下る。中には、連れていかれたきり帰ってこない者もいた。
そんな危険と戦いながら、自らの真名を明かした彼女は異種族の"英雄"だ。
砦にある、大きな姿見を通って自室へと戻る。寝静まってる者も多い夜だからこそ、出来る行いだ。
組紐で結った髪をはらりと解く。ぱさりと肩にかかる髪と共に、小さな鬼の角が見えた。
ヒノクニ古来から伝わる角封じの呪いが掛かった組紐を無造作に投げ、ベッドに横たわると角をそっと触る。
幸い、角封じの呪いはこの国の魔力とは系統が違うからか、今まではバレずにすんでいた。
だが、バレるのも時間の問題だ。
硬い角を優しく撫でると、ぼんやりとした意識でこれからの事を考える。
どんなに微弱でも、魔法が使えればこの国では異端者扱いだ。
私は、私の為に戦わなくてはならない。
例えそれが、どんなに険しかろうと、あの御方の側にいたいのなら。
宝石を砕き終わったあと、ウィアの顔を見ると、静かに涙を流していた。
「馬鹿者……性質のトップが、簡単に泣くな」
今となってはなんの意味もない肩書きであるが。
それから、踵を返し、今度こそ眠りに行くことにした。
☆今回ファルスとウィアの茶番多くてごめん………………
好きなことを好きなようにやらせてもらってます。色んな意味で。
だから、みんなと温度差というか……距離感というか……楽しんでくれてるかなってのがめちゃくちゃ不安です。
>>394 ウィア
「……そう。」
(嘘偽りない顔しちゃってさ…。)
「……死ぬなら仲間と同じ立場で、か。」
(それも、異種族の仲間じゃなく、"皆"を指してるんだね。)
「………仲間として過ごしたこの数日間は、忘れないよ。…バイバイ、ウィア。」
(…ああ、もう…決心が鈍る…。)
それ以上は語る事なく、ウィアに背を向けて歩き出すでしょう。
もう、振り向く余裕はありません。一刻も早くこの中に居る"敵"を探し出さなければいけないのですから。
ただ、それでも、胸の中に去来した想いに内心悪態をついてしまいます。
(…敵って、なんだよ…。…誰も憎くなんか、ないよ…。)
倒すだけが、敵ではないと学んだ、悲しい夜でした。
[ファルスさまの後ろ姿を見送る
……もう一度。認められたい。
ぎゅう、と胸の前で手を組み合わせる]
「もう一度。どうか。
女神リーネさま。どうか。《私たち》にチャンスを。」
[月明かりに祈り、ウィアは、静かに結界の端へ向かった。もう、この砦に私の居場所はないだろうから]
☆ウィアは、極限を味わって欲しかったんですね。同じ苦しみを。
以下、一般騎士の皆さんから見ればマジで勝手なことなのですが、他種族たちは黒狼騎士団に入ったら同胞狩りもしなきゃいけなくなるじゃないですか!
そういう葛藤を疑似体験して欲しいって気持ちもあるわけですよ!ははは!つらい
魔法を使わずして騎士に認められるほどの腕を磨き、一方で魔法と気づかれないほど熟達した技を磨く。
この2点を同時に頑張ってきたので、もうウィアとしては限界なんですよね。
だから、これでダメなら引きずり落とすっていうのは、もう限界を超えた人の道連れ発想かもしれない。
狼3人がこのウィアの考えにどれほど納得してくれたかわかんないけど……
☆リーネ教は裏設定だったので、私は、出さないつもりだったけど、クロエが使ってくれてたから言わせた
そういや、ミズリはサテンの関係者にしようかなって思ってたんだ。
うーん。今サテン13さいなんだけど。教会に肉を届けてくれるおねーさんとかにしようかな。肉食忌避されてそうだけど、サテンが肉好きだからこっそり届けてくれてたみたいな。
☆サテンはサリーナ王家の血筋なのですが、肉好きは遺伝かもしれない。直接的な肉好きの理由は、植物と話せる人なので、植物食べたくないから肉を食べるっていうことなんですけどね。
☆ウィア、ウィルと名前間違えまくられていたが、おつかれって気持ち。ダミーとしてはカーマインくん程じゃないけど、まあまあ頑張ったんじゃない……後半
■遠征日誌■
記録者:ソラ・カルセドニ
朝食はウィア・ディーガとクロエ・ド=ベルティエが腕によりをかけた、オムレツやトーストをはじめとする手製の料理。大変美味だった。
食事を各自終えた頃、人質を取った山賊が襲来。団員がこれを撃破。人質も無事に救助された。尚、エルモント・グラジナとミズリ・ミズハによって無力化された山賊4名は、捕縛し本国へ引き渡す事となった。
その後、人質が魔の者であるという容疑が上がり、これを軟禁状態とした。尚、日誌担当のヒルダによって、本件と前述した山賊引き渡しの件についての詳細は本国に連絡済。
この日の手合わせは、クロエ・ド=ベルティエとイグニス・アッカード。終始激しい応酬が行われ、最後は疲れの見えたイグニスをクロエが捉える形で勝利を収めた。今年の新人騎士のレベルの高さが伺える、素晴らしい手合わせだった。
夜、黒狼騎士団を騙る他種族によって、砦が魔法による結界で覆われる。尚、首謀者であるウィア・ディーガは団長の手により除隊処理となった。
砦からの脱出は、犯人グループが提示した条件を満たす事でしか出来ない為、数日間外界とのやり取りは絶望的である。
/*うわぁぁぁぁぁぁウィアちゃん達に騎士団正式加入して欲しいよぉぉぉぉぉぉ!!!!!
でも入ったら死んじゃう……死んじゃう……。*/
■遠征日誌■
記録者:ソラ・カルセドニ
朝食はウィア・ディーガとクロエ・ド=ベルティエが腕によりをかけた、オムレツやトーストをはじめとする手製の料理。大変美味だった。
食事を各自終えた頃、人質を取った山賊が襲来。団員がこれを撃破。人質も無事に救助された。尚、エルモント・グラジナとミズリ・ミズハによって無力化された山賊4名は、捕縛し本国へ引き渡す事となった。
その後、人質が魔の者であるという容疑が上がり、これを軟禁状態とした。尚、日誌担当のヒルダによって、本件と前述した山賊引き渡しの件についての詳細は本国に連絡済。
この日の手合わせは、クロエ・ド=ベルティエとイグニス・アッカード。終始激しい応酬が行われ、最後は疲れの見えたイグニスをクロエが捉える形で勝利を収めた。今年の新人騎士のレベルの高さが伺える、素晴らしい手合わせだった。
夜、黒狼騎士団を騙る他種族によって、砦が魔法による結界で覆われる。尚、首謀者であるウィア・ディーガは団長の手により除隊処理となった。
砦からの脱出は、犯人グループが提示した条件を満たす事でしか出来ない為、現在外界とのやり取りは絶望的である。
【ガルセウヌ、結界外部にて】
弾き飛ばされたガルセウヌは、そのまま激しく木に激突する。
奇襲的な魔法の力に当てられた為対応が遅れたのか、急所こそ避けたものの、強かに体を打ち付けた。肋骨の一本か二本は折れたかもしれない。
「クッソがぁぁぁ!!!」
だが、その様な痛みなにするものぞ。即座に起き上がり、痛む体以上に燃える眼球を滾らせ王子の元へと向かう。曇り、そして透明な壁になったそれ越しに、王子がウィアに剣を向けている姿が見えるだろう。
しかし、ガルセウヌに許されるのは、見ることと、会話を聴くことのみであった。
押し進もうとする体は、結界により阻まれ、少しも進むことは出来ない。
ならば、と槍を抜く。
先日、魔猪に放ったように。体の血肉を解放し、最大の一撃を構える。
そして放たれる【全力の一撃】
自信と実力に裏付けられた武の投擲は、凄まじい勢いで壁に向かい。
その勢いのままガルセウヌの頬を掠め、兜の一部を破壊しガルセウヌの後方へと帰っていった。
いともあっさりと、ガルセウヌの武の全力は、魔法の力に跳ね返されたのだ。
── いつかの記憶。夜に見た夢 ──
少年が黒狼騎士団に入ろうとしたきっかけは、小さい頃からよく家に出入りしていた伯父だった。
伯父は黒狼騎士団の一員であり、誉れ高き戦士であった。平民だった彼ら一族の誇りだったのだ。
だからこそ、彼──エイダン は、黒狼騎士団に憧れを抱いていた。もう少し詳細に語るのならば、黒狼騎士団の一員である伯父を、一番に尊敬し、憧れていた。この国のだれよりも、ずっと。もちろん、王様以上に。
「おじさん!!けいこつけて!!」
たまの休みに訪ねてくれる伯父に、幼いエイダンは毎度の如く稽古を強請る。しかし、それを苦笑しながらも了承してくれる伯父が大好きだった。
木でできた手製のナイフを振り回し、敵に見立てた丸太へ撃ち込んでいけば、それを稽古としていた。所謂子どものごっこ遊びと変わらない。
──けれど、その遊びが本格的な稽古に変わる事に、そう時間はかからなかった。伯父がエイダンの熱意を真剣に受け止めてくれたから。この日は、彼にとっての記念日となった。
エイダンが10になる頃。報せが届く。
〈アンドレー・フォスターは此度の任務をもって、黒狼騎士団から退団とする。〉
簡素な紙に書かれたたったそれだけの文字。
そう、それだけの文字に込められた意味が、エイダンの思考を奪っていく。
いったい、どうしてそうなったのか。
伯父は誉れ高き黒狼騎士団の戦士である。
除名されたなどという事は有り得ない。
それでは、いったい、何故?
答えは直ぐに明らかとなる。
『他種族にやられたそうだ。』
『治る見込みはないらしい。』
『過激な種族だったらしいぞ、子どもを人質にとって……』
『卑怯な奴らね……ほんとに許せないわ。』
子どもの耳は敏感だ。大人が隠れて話していたとしても、聞こえてきてしまうのだ。
学校でも習ったばかりだった他種族についての話。サリーナ国特有の教育を受けて育ったエイダンは、その会話を聞く度に、殊更強く他種族への憎悪が募っていった。
"他種族は憎むべきものだ。"
その事を信じて疑わない。
いくら伯父がそうではないと語っても、この想いだけは覆ることはなかった。
ただひたすらに、真っ直ぐに、幼く素直だった心のまま。他種族は悪だと思い込む。
そしてまたひとつ、自分を嫌いになっていくのだ。
魔法が使える自分自身を。
それも、伯父を焼いた炎しか出せないこの能力を。
悔しさに唇を噛み締める。
舌の上に鉄の味が広がった。**
「チィッッ!王子ぃ!聴こえますか!!王子!!!」
普段は鎧によって隠れている赤髪を振り乱し、灼熱色をした赤瞳を燃やしながら、壁を殴る。手甲が砕け、手が血にまみれる程何度も。
しかし、王子達には声が届かないようだ。
代わりに、自身達の目的を語るウィアの声が、反響するように聴こえる。恐らく、これも魔法の力によるものだろう。
「クソッこりゃぁ……。」
自身には、何も出来ない。その事実に打ちのめされる。
この規模の魔法に対処出来るものは、魔法取締役ですらいないだろう。
セルナリアへ応援を頼むとしても、栄誉ある騎士団への侵入を許し、あまつさえそれに王子が巻き込まれたとなると、あっさりと救援を頼むと言うわけにもいかない。ガルセウヌには判断しきれぬ程の、重大すぎる外交問題となる。
つまりは、ガルセウヌには、後輩達がこのゲームに勝利することを願うしか、出来ないと言うことを認識する。
「っっっ気張れよお前らぁ!!!!
騎士団の誇りを守り抜いてみせろぉ!!!!」
ガルセウヌは、聞こえないと知りながらも、吼えた
食事を終えて寝支度を整え、割り当てられた寝室へ足を運んだ。
「あーあ、コソコソするのは得意なのになあ。
ああも『いる』って明言されちゃたまんねえよ。
どういう作戦で行くか…………」
ベッドへ肢体を投げ、小さな声でぼやく。
今はまだ命の危険はない。
けれども己の正体が明かされたときにはその限りではないのだ。
「ま、起きてから考えるか」
厨房で誰かが来るのを待っている間に返事をしたためたメモを、ウィアの元を離れる間際にヒルダの鎧の隙間に挟んでおく。
「心配性なぁ……まぁ、妹がいるからな、俺。ヒルダの扱いももそういう感覚なのかもしれねぇ。ま、ヒルダの方が歳上だけどな。
手合わせな!次こそってか明日こそ!絶対だぞ!つーか、膝をつくのはそっちだっつの!俺のダガー捌きを前に立ってられるかな?
…あ、いや、打撲部分が痛むなら無理はして欲しくないんだけどさ。
まぁ、とにかく残念だ。乗馬の練習もしばらくお預けだな。ここから帰る頃までにマスターできなかったら、また俺の後ろに乗せてやるよ。
エイダン」
出来る限り、客観的に書いた日誌を閉じて、明日の当番が見つからなくて嘆いてしまわないよう、棚の見やすい位置に戻します。
そして、男性部屋を後にして、また城壁へとやって来ました。気持ちの整理がつかない時はここに度々来てしまいそうです。
思考を切り替えなければいけない事は分かっていましたが、未だに踏ん切りがつかない自分に若干の嫌悪感を抱きつつ、夜空を見上げてウィアとの対話を反芻します。
思い出すのは孤児だった頃の記憶。教会に拾われるまで身を寄せ合う仲間すら持てず、生きる為に盗む事も厭いませんでした。
盗んだ事がバレた時は半殺しにされて森に棄てられた事もありました。その時は名も知らない騎士に保護されたそうです。
黒狼騎士団になった理由をファルスへの憧憬以外で挙げるなら、あの時助けてくれた騎士やその後ここまでを支えてくれた教会のシスター、そしてその仲間達みんなに報いる為、でした。
彼らへの想いの為にも、ここで負ける訳にはいきません。
ウィア達に譲れない物があるように、自分にも譲れない物がある事を再認識しました。
ある程度思考がまとまると、そのまま静かに目を閉じます。明日への気力を養う事でしょう。
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