保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹　……よく眠れました、とても。リラックスしすぎちゃったです。

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[そんな風な日々を、貴方と毎日重ねていたいと思う私です]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹　でも。眠りの森の姫だって。起こしに来てくれる王子さまはいますし。

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[私が寝ていたら、最後に起こしに来てくださいますか？と]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[付け加えた言葉に悪戯っぽい笑みと共に、返すのだ**]

厚生委員 Angel佐藤は、新入生 川島俊のコンクールの日は会場まで見に行きました。地方の予選大会のようです[詳細はしゅんから聞いた]

厚生委員 Angel佐藤は、新入生 川島俊の予選大会が終われば、一度、しゅんの自宅に遊びに行くことでしょう**

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[可愛い女の子。って言われて。胸がきゅんとする。ほかでもない貴方に言って貰えたから]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹　私も、こんな風に素敵な人とビーチでかき氷を食べて、なんて考えもしなかった。

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹　でも今、私達。　(恋愛、してる。とは心の中で）

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[もしも。貴方と私の選んだかき氷が違うなら――ー]　一口、どうですか？

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[と、スプーンですくって差し出してみた、ことでしょう*]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹　それでも寝てるなら、そう、ですね。

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹　―――其れは勿論。

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[物語だって、現実だって。ハッピーエンドがいい]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[寓話のようにスマートにいかなくても。ゆっくりであっても。王子さまは貴方がいい**]

委員長 山崎那奈は、文芸部 蒼生瑛流音がしたほど強くはなく…手はそのまま添えたまま。

委員長 山崎那奈は、文芸部 蒼生瑛流添えた手でそのまま頬を摘む。冷たいって言うか…他人事？

新入生 白石美亜は、学級委員長 吉沢当麻触れた指先にちゅってして、こくんとうなずいた

委員長 山崎那奈は、文芸部 蒼生瑛流アンタがアタシに何かしたことで村八分になるのは自業自得だけどサ

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[彼の口に差し出したスプーンには、赤色のシロップと練乳がかかっていて]

新入生 白石美亜は、学級委員長 吉沢当麻私も……好き……とくちづけの合間に吐息とともにつぶやく

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[形良い唇がそれを食む様子に、思わず感嘆の吐息。それも自分の味がするといわれるまで]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[その言葉にぼっ。と頬に集まる熱は。夏の暑さにも負けじ劣らじの]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹　私の味……。

委員長 山崎那奈は、文芸部 蒼生瑛流アタシが、仮にそうなった所で同じヨ。アタシの行動が原因。少なくとも、アンタのせいにしたりしないわ。

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[手団扇で仰いでいたら、シロップの豆知識。ではあのブルーハワイも、メロンもこれも]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[もとは同じだったのだろうか。それは目からうろこで]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[彼の口元から離したすぷーんをくるりと手元で回していたら]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹　いいの？じゃあ、一口。

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[促されるまま、口の中に含めばほんのりとした、甘さ]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹　これが、大樹君の味なんだ。

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[素朴で。でも口に含めば甘さが滲み出るような*]

委員長 山崎那奈は、文芸部 蒼生瑛流ま、頑張んなさい。アタシは…気は長いつもりだけどネ。

新入生 白石美亜は、学級委員長 吉沢当麻になら溺れてもいい。海に溺れるのはごめんだけど

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[彼の家にて。こちこちと、鳴るアンティークの時計の音が今はとても大きく、聞こえる]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹　ハッピーエンドを望むのは。誰だって当たり前で。

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹　私も。貴方とのハッピーエンドを望むよ。

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[だから一緒に。ハッピーエンドへ寓話の続きを紡ぐように。と]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[視線を合わせて私も望みを告げるのです*]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[そして海。カキ氷の甘くて淡い味を噛みしめるように味わいながら]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹　そう、大樹君の味。

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[優しい味。と、彼をぼんやり眺めて――彼が、先ほど己が食んだスプーンでカキ氷を掬う様]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[なんだかとてもどきどきとして。それをごまかすように自分の分のかき氷すくって]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[ぱくんっ！と食べたら何故か先ほど貴方にもらったみぞれ（あなた）の味がした*]

新入生 白石美亜は、学級委員長 吉沢当麻の人魚姫になれるなら、泡にならず幸せになれるね。

新入生 白石美亜は、学級委員長 吉沢当麻だぁいすき。ぎゅっ

厚生委員 Angel佐藤は、新入生 川島俊の言葉ににっこりして、何も言わないまま、海にざぶん

厚生委員 Angel佐藤は、新入生 川島俊に、潮水をかけて、きゃっきゃします

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[甘くて。胸が苦しくなるような空気の中。時を告げる音が鳴り響く。]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[シンデレラも、名残惜しいと。そんな気持ちだったんだろうか]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹　眠り姫でなくシンデレラなら、ガラスの靴を落とさなきゃ、ですね。

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[そうだね、起きなければと名残惜しく体を起こす。外はすっかり、茜の色に]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[シンデレラのガラスの靴。走り去るとき脱げた片方――それってもしかして態とだったりして]

厚生委員 Angel佐藤は、新入生 川島俊に、「わたしもだよ！」

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[だって片方脱げたまま走り続けるのは難しいはずなのに、片方だけ残した理由]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[見つけてほしくて、また会いたいから、しかないだろうから]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[今ならそんなシンデレラの気持ちが、わかる*]

厚生委員 Angel佐藤は、新入生 川島俊に、そう伝えて、海に頭からざぶんを潜りました**

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹　むしろ熱いくらいに、なっちゃったね。

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[カキ氷の容器を片付けながら、少しだけ寂しそうな様子に]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹　また一緒にかき氷、食べましょう。まだ夏休みは残ってるんだし。

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[と、告げて*]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹　兵士よりも、探しに来てくれるならば王子様に直接見つけられた方が、嬉しいし。

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹　貴方からも私からも、逢いに行ける距離で、良かった。

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[硝子の靴を待って。両足はいたら今度は貴方に会いに行ってと。そんな日々を]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[重ねて行けたらいいと思う。春夏秋冬めぐる季節を何度でも]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹　そうですね。では名残惜しい、ですけれど。

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[少しだけゆっくり準備して、駅に向かう。名残惜しいのは互いであればよいのだがと、こっそり思う胸の内*]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹　……もう。大樹君てば。

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[頬を赤らめ、恥ずかしがる様が見られたことでしょう*]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[シンデレラはガラスの靴を落としたけれど。ご家族さんに見つからないようにしていた恥ずかしがり屋の貴方]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[だったら。ガラスの靴のお姫様を求めてやってくるのは”王子様”本人でもいいじゃない]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[バッグの中から取り出したハンカチを一度撫でて私は口元を綻ばせる]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[貴方が気付くのは、何時になるのかしら。なんて、ね**]

保健委員 日月理世は、編集委員 桑島大樹[その際に。貴方の横顔を見てまた。見惚れたのは内緒の、話*]