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葵はホワイトボードを使って情報を纏めている。
「@ヒビキ真マコ狂
キイチは村人もしくは魚ってことになるな。
ヒビキの昨日の占い先は【シオン、アオイ、エニシ】
シオンの情報が正しければヒビキは逆呪殺されたことになり、俺かエニシが該当する。
結果としてエニシが呪狼ということになるな。
シオンの情報が嘘=シオンが襲撃されるってことになるが、その場合村陣営であるとしたら出るメリット薄いな。本物の闇狩だった場合、自分は村人であるというアピールくらいだが、後から真狩出てきた場合嘘ついてる事になるし、ナンセンスだ。
もう1つの可能性は狐で闇狩を騙っている。この場合1番最初に出て疑いの目を俺とエニシに向けることが目的だろうなァ。
シオン狐...闇の眷属っていってるしなァ、眷属は誰かがいないと生きていけないって事だしなァ」
なんて最後は巫山戯てみる。
[身体が重い。頭がボーッとする。喉が痛い。
胃の中はもう空っぽだ。涙も流し尽くしてしまった。
吐き出すものはもう、全て。]
見つけないと……
[泣いていたって始まらない。いつまでも悲しんではいられない。
呪いを断ち切らねば、終わりは来ない。
フラフラと立ち上がり、トイレの扉を開いた。]
「Aヒビキ狂マコ真
この場合あんまり情報がないンだよなァ。昨日は占えなかった、今日は誰を占うかすら明言してなかった。
シオン呪狼で逆呪殺した場合、ヒビキは狼に襲撃された。
ヒビキ狂は透けてた?としたらキイチ狼?それだと昨日シオンが>>3:204しれっと仲間をうってる訳だけど、この発言はそういう意図が見えなくて、純粋に会話に参加していない、わからないから選択したように感じる。
ってところからシオンとキイチの狼説はあんま推せない。
エニシが狩人と明言してて護衛先はサヤ。シオンは闇狩騙り、俺とエニシを陥れようとして算段か。こっちの場合は確実にシオンは仲間ではないなァ。
ただここまで計算して闇狩騙るにはタイミングが早すぎる気がするんだよな」
「うむ、何まで話したか。先に結論だけ言ってしまうと、今日は妖狐を閉じ込めたいと思っている。
小宮山 心優、顧近衛 八雲を閉じ込めたいと思っている」
自分は何をヤケになっているのか。ホワイトボードに殴り書きをしながら自問自答した。
なんでヤケになってる?
───それは...
信じてた、好きだった人に、今1番掛けて欲しかった言葉を貰えなかったからだ。
2年というのは永い。最初は八重歯が可愛く、感情豊かで一緒にいて飽きなかった。だから付き合ったのだ。
それが今どうだ。
ミウは依存性だと思っていた。けど、今、今は
────俺か。
[皆の元に戻る前に、ベチッと自分の両頬を叩く。
しっかりしないといけない。しっかりしないと、前には進めない。
必ずこの怨嗟を断ち切って、閉じ込めた奴らを外に出してやらないと。]
………よし。
[ぐっと拳を握りしめ、部屋の中へと入っていく。
机に置いてあるボイスレコーダーを手に取って中を確認、その後、自分の声を吹き込んでいった。]
俺の考え、だけど。
「うっ、間に合わない……。」
「……ふたりをせいさしている、けど、提出時間に、まにあわない。ので。あとで、くわしく。」
「……わたし、すこし、あせった?余裕があるうちに、霊能の結果を見たい、とおもったけど。今日は、狐探すほうが、いいのか、な。
……うーん。そうか。」
……って言ってもまぁ、皆がほぼほぼ言ってくれてたから、あんまり言うことないんだよな……
霊能は、ミライが、狼……は、うん。理解してる。残りの3人は、本物と狂人だと思う。
だから、今のところ、ここは放置でいいんじゃないかな。
その中に魚人がいるってことは考えにくいし、狐が出てくるのもまた違う気がする。
占い師については、1人は呪狼を占った、1人は襲われたって考えるのが自然だよな。
そこは理解できてる。呪狼がいるから、占われた時の為にもう1人も襲ったってのは、理解出来るんだけど……
シオンの言うことが本当でも嘘でも、
俺は【アオイを閉じ込める】のが、いいと思う。
二人とも選んでる。し、マコが入れたのかわかんないけど、票も入ってる。
その結果次第で、シオンの真偽……というか、中身を考えればいいんじゃないかな。エニシに関しても、同じ。というか、もし狼なんだとしたら、なんでこのタイミングで出てきちゃったんだよ?って思うし。
だから、今日は一旦保留でいいと思う。それも、明日の結果次第、だな。
おかしいとこあったら指摘してくれ。よく考えてみたんだけど、俺ばかだから……
あ、あと、ククイに入れたのは俺なんだ、ごめん。気が動転してて、合わせらんなかった。
[一気に言い切ると、ふぅ、とため息をついて録音ボタンを停止させる。
こんがらがって、雁字搦めになってきた。
頭を使うのは、苦手なんだ。]*
>>101 エニシ
途中で音楽は止んでしまって、ミウは悲しそうな顔でエニシを見つめました。
「……エニシは──」
その時、シオンが閉じ込めたい名前の一つにミウを挙げました(>>98)。ミウが声の方を向くより先に、大好きな人が視界に映ります。
>>アオイ
ホワイトボードの一角には、アオイの文字が書き殴られていました。ミウは結局堪え切れず、アオイに駆け寄ります。駆け寄ったついでに、その勢いで抱き着きました。
「あーくん! ミウ、山田に言われたって気にしないから! ミウはみんなのこと大事だってこと、今から頑張って証明するから!」
「あーくんのこと信じるために、みんなのこと助けるために、頭いっぱい使うから……」
そして、体を離します。ミウも考えていることの続きをみんなに話すことにしました。
集会所に戻ってきて、鞄から紙とペンを取り出し文字などを書いていた。
何もしないよりは何かをしている方がずっとマシで、そのうち意識を手放していたが内容が頭に入って来ない。まだ寝ぼけれいるようだ。
気がつけばシオン、アオイ、ミウ、シズクが情報を整理しながら会話をしていた。
「あーわりい、今すぐ確認する。」
ボイスレコーダーを確認し始める。
>>93 ミウ
狐……に関しては、まだ目星はついてないし、少なくとも、霊能の中にはいないって考えてる。あと、ミサの言うことを、俺は信じたい。
…そうなった場合、候補にあがるのは、ヤクモ、かな。
あと狼は、ミライと、さっきも上げた通り………アオイ……
[ミウからそっと目を逸らす。]
あとのもう1人は、セボとシズクとミウの中から1人だけど、まだわからない。
………ごめん。
[最後の言葉は聞き取れないような、小さな声で。
ただただ、今は胸が苦しい。]
「……ごめん。きつねにかんしては、考察が、おいつかない。」
「わたしの、閉じ込める希望は、【あおい】」
「あとで詳しく言うけど、えにしより、あおいの、霊能けっかで、今後について、はんだんしたい。と。」
班の1人を、こんな、ゲームの駒のように希望を出す。
ともだちの、彼氏を。
スケッチブックを、きゅっと、にぎりしめた。
「……うーん、オレやっぱりエニシの発言が引っかかるっていうか……。
狩人だって言ったの、やっぱり、気になる、かな」
オレは今までずっと、直接的に誰が怪しいってあまり言ってこなかった。だけど、もう避けて通れないんだろうな、と思った。
「その、オレの立場のはなしはあんまりできないけど。うーんと、シオンは自分が護衛したこと言うことで、オレたちは推理できたわけだけど、エニシはそうじゃない、だろ?」
オレは俯いた。
「オレはまず最初に、狩人の情報が狼に知られたらヤバい! って思った」
エニシはオレの友達だ。ギターやってて、なんでも卒なくこなす。
「……エニシの言うことが嘘だとか思ってるわけじゃないけど。エニシは真っ先に自分が狩人だって、言った。護衛先も明かした。手応えがあったかどうかさえ。……なんて言うんだろうな、オレはあんまり、狩人っぽくないな、って、思った」
腸をナメクジがはっているような鈍痛がする。それはやがて肺まで登って、オレの気管を塞いでしまう。そんな、嫌な幻が浮かぶ。
「……だからといって、狼っぽい気もしなくて。オレはエニシが狐か、もしくは魚なんじゃないかなって思ってる」
トンっと背中に小さな衝撃を受けた。
ああ、これはよく知っている。この手の位置、ミウだ。
「信じるのか、一旦離れたのに。せっかく、シオンが出てきたのに...」
手を強く握り締めている。爪が肉に食い込むくらいに。
「俺は概ねシオンの案に賛成だ。ミウを閉じ込める事はしないけど。
やっぱりエニシ呪狼の線が割と強いんだわ。今日エニシを閉じ込めて、残る狼を明日閉じ込めしまうと一人勝ちするやつ、狐がいるかもしれないんだろう。
閉じ込めるだけなら...魂は失われないかもしれないらしいからな」
チラッとシオンを見た。
「主な理由としては、えにしは、発言が、軽いように思った。
特に気になったのは、閉じ込める先に、やくもを選んだところ。
封印狂人の話を出したのはいいとして、その理由は「使ってみたかったから」とか、言ってたところ。
それと、今日。しおんの、告白に対して、てれっと狩人について、言っちゃうところ。
言わせてもらえば、うかつ。
やくもも、だけど……こういう動きは、あまり、狼らしくはない。
強いて言うなら、しおんの発言で、閉じ込められそうになったことに焦り、ついでに、しおんが狩人に見られて襲撃されることを、けねんした、魚人の可能性を、わりと考えている。」
……░▓▒▓█▓░░▓▒……
長い間寝ていたような気がする。
──幼いこどもの頃の記憶──
午睡して目を覚ますと、黄昏時か暁か分からない。いつも近くに居た母が見当たらずに心細くて泣いた。
あの時の心境に似たような感覚だった。
(…ここは?…)
おもむろに立ち上がると、かげろうのように揺らいで見えていた視界のピントが定まってくる。
そして "それ" を目にした時、自分の身に起きたことが走馬灯のように蘇ってきた。
「そりゃ未練ありすぎだよな、浄土になんて行けるわけないか…そもそも本当にそんな場所があるのか?」
自分に言い聞かせるように小さい声で呟いた。
袴田が目にしたのは、手を繋ぎ合って生き絶えている渚さんと自分の姿だった。
渚の口端に赤黒くなった血の跡が残っている。
元々色白の彼女だが、さらに蒼白になった肌にそれがとても目立ち、袴田の胸を締めつけた。
なんとか拭おうと試みたが、透けた手では彼女に触れることは出来なかった…
せめて野花を供えようと何回か摘む所作をしたが、言わずもがなの結果だった。
自分の無力さに淡い苛立ちを覚えつつも、為すすべもないことに茫然として、袴田の御魂はしばらくその場に立ちすくんでいた。
「……うん。
今日狐を閉じ込めるっていうなら、エニシがいい。
狼狙いなら、……アオイ」
ミウチャンとアオイの顔が見れない。
いや、誰も見たくなかった。
そういえば、肝試しの夜は、アオイに文句言われるんじゃないかって、ビクビクしてたっけ。馬鹿だよなあ。そんなこと、どうでも良くなってしまった。村のみんなが死んだ朝に、みんなも一度死んでしまったのかもしれない。
「どっちにするべきかっていうと……。オレはエニシからがいいと思ってる」
考えているうちに、また泣けてきた。どうしてミウたちは、修学旅行に来た村でこんなことしてるんだろう。
「まず……あーくんとエニシだったら、呪狼はエニシ寄りに考えてる。昨日、ミライが閉じ込められるって決まったあと、最後に二人で話してたのを見たの。ミウだってほんとはお見送りしたかったから、それだけだったら理由にならないと思うけど……。
あとで聞いた話だけどさ、二人って肝試しの予行練習も一緒に行ったんでしょ? それで、そのあとみなみんはいなくなった。」
「誰かがミライがあーくんを占いに挙げたのは身内切り? じゃないかって言ってたけど、まだあの時点では求婚者は出てきてなかったし、ミライの処刑は決まってなかった。
狼はミウたちだけじゃなくて狐と求婚者もどうにかしなくちゃいけない。
あーくんが呪狼だとして、その状況で占い師に占わせようとするのもなんか変くない? あの時はあーくんとミウがミライの希望に出てたけど(>>3:86)、カップルを挙げれば自分たちが占われないって程度のノリにミウは見えるけど。」
「我は昨日の投票は明日原 未来に入れている。
不破 縁と十堂 葵だが、どちらかと言えば十堂 葵を呪狼と見ている。
不破 縁は…とても誰かと共に行動しているようには思えぬというか。
残りの一人は誰になるのだろうか。と、言われると…うむ……。セボ・ファルカシュになるのだろうか…」
「そうか…、いやそうなるよな…。」
俺の名前が挙がっている。初日に感じたあの嫌な空気だ。
俺は…
「俺は、俺、ミウ、シズク、セボ。この4人から選んでいいと思う。」
苦々しく告げる。
「アオイ、エニシ、シオン、この中に1人は居そうだが、今日は置いておこうと思う。誰が誰をというところまで追えない気がする。」
「だから、もし狼狙いであーくんかエニシから選んで霊能者に見てもらうなら、ミウは【エニシ】を希望する。
それにエニシ、あんなに自分の歌を大事にしてたのに、初めてつくった歌の歌詞も覚えてないんだなって。……呪いのせいで、ほんとは弾くの嫌になっちゃったのかなって、思ったの。」
「みさと、やくも。は。
自分を閉じ込めていい、と主張するのは、すこし、あざとく見える。
きつねのことも、かんがえると、あまり、余裕がない。
全体のことを考えるなら、自分ははずして、考えて、ほしい。
自分を入れてもまにあう、根拠があるなら、きく。」
少し、いらいらしてるかもしれない。
大声を出したマコに、深呼吸するよう促したことを思い出す。
ゆっくり深呼吸した。
「エニシが狼だと思う理由だけど
1つ、昨日男4人でボーイズトークをしてる時だ。言葉の端を掻い摘むなんて...っておもわれるかもしれないけど、俺は気になった。>>3:131でミライは処刑先なんて言葉は使ってない。処刑というのはするかされるかだ。無意識に自分は処刑されないって垣間見えた。
あともう1つは朝にも言ったが安易な狩人宣言。疑われるのを嫌がって出ざるを得なかったようにしか見えない。
俺への評価>>4:88も【ミライが占い先にアオイを入れている】という所。
だけど俺は最初から怪しい人物として【ミライ】と【ミサ】を選んでいる。
ミライが狼で身内切りとして占い先に挙げているというのは後ろ向きコホートと一緒だ。結果からしか見てないからそう見えてしまう。
シオンも疑いの対象なのに信じ切っているのも違和感だ。シオンも俺も疑って当然なのに、なぜシオンは疑わないんだろうなァ?」
「狐の候補としてミウはクモクモを挙げる。クモクモはこのカナコ様の変な現象に遭ってから、他の人よりも目立って他人の目に敏感になったと思う。
お魚は死ぬのが救済だと思ってるって古書に書いてあった。毒を浴びないといけないから、多少他人の目を気にすると思うけど──狐は処刑されても終わり、占われても終わり。
そんな風にみんなよりも死の気配がずっと近い状況のせいで、情緒が不安定なのかなって思った。」
「あと、今日のクモクモの反応(>>1)。占い師こーほが二人一気に呪い殺されちゃったって時に、なんだか今でよりも反応が薄かった。呪殺される心配がなくなって、ホッとしてるようにミウは見えた。」
「…………あら、ごめんなさい。
夕方から眠気が酷くて……眠っていたようね。
……閉じ込めたい人、今から考えるわ。」
最後は声のトーンを下げ、考え込み始めた。
>>122 シズク
「さっきも言ったようにシオン、エニシ、アオイ。この中にきっといると思ってる。そして、この3人は昨日のヒビキの占い先でもあるし、俺はマコが占う可能性もあると思ってる。
今一番困っているのは呪いを強く受けなかった俺たちだ。もしも狼がすでに狐を見つけていて、誘導されていたらそれこそ辛いと思う。
だからこそ、俺は昨日占いから外れていたメンバーをあえてだす。俺を入れたのは……フラットに見て欲しかった。迂闊と言われるのは仕方ない。」
十堂くんと不破くんに集まってるみたい、だね……
あとちょっとだけ、待てる?
もし待てなかったら、2人のどちらかに入れておいて……
ごめんね……?
>>125 ミウ
「俺が一番恐れていることは、狐の生存。そしてだ…俺の情緒を心配するなら、お前はどうなんだ?アオイにぴったりだったのがずいぶん少ないように思う。
依存症のお前がここまで離れる事ができるのは何か影響を受けたんじゃないか?
だから…もしも俺を指定するなら、小宮山と2択にしてほしい。そしてその上でだ…」
アオイを見つめます。
「アオイ、お前は小宮山と変わってもいいといったらどうするんだ?」
>>サヤの発言を受け
>>アオイ
「そうか…今日の指示はわかった。だけどアオイ、小宮山のことはお前が一番よく知っていると思う。だから、お前の口から聞きたいんだ。。。小宮山の変化は何か無かったのか?」
やはりアオイに問いかける。きっと誰よりもよく知っているはずの彼に…
ボイスレコーダーを巻き戻し終えた後、自分の考えをつらつらと話し出した。
「霊能はやっぱり、前と変わらず内約は狂人と真だと思うわ。
班の贔屓目、とか抜いてもやはりアリサちゃんが狂人に見えるわね。」
というより、間接的に失恋したばかりでククイ君には贔屓目より、悲しみの感情が大きい。
それでも、冷静に考えてアリサちゃんの方が狂人らしいと思ったのだ。
「ククイ君が狼なら、表での会話、求婚の会話、狼の会話、3つで押し潰されそうになって反応が鈍くなっているのかな?と思ったけど、狼なら仲間がフォローして表での発言を増やさせそうだし、仲間のミライちゃんを黒と言うのはしっぽ切りのように見えて、切れていないと思うの。
狐は前に話した通り(>>59)ね。
私は求婚陣営の会話は知らない。
……けど、それでもミサちゃんとククイ君、お互いが納得のいく答えを出せたのであれば、きっとククイ君は霊能だと信じたい、な。
……消去法みたいな答えでごめんなさい。
とりあえず、今日は狂人濃厚の霊能内からより、2匹目の狼を探す事に専念した方がいい気がする。」
指折り数えたが、私達の猶予は後6回。
それまでに残り狼2匹と、狐、狂人も出来れば閉じ込めておかなければならないのだ。
そこまで余裕はないと、そう思った。
ふと、まだ話題に上がったククイ君の姿が見当たらない事に気が付く。
「………もう、早く来てよ。」
来なければ来ないだけ、彼が人ならざるものとの繋がりがあり、裏でなにかしているのではないかと不安が募る。
不安げに胸あたりの服をぎゅっと掴んだ。
>>129 ヤクモ
「あは、依存症って……ミライとおんなじこと言うんだね。みんなもきっと言わないだけで、そう思ってたんだろうな。なんだっけ、ミウってカースト気にしてミライに媚びてたんだって。」
自ら掘り返した話題ですから、ミライの言葉に傷付いた顔はしません。
「ミウはずっと守ってくれる人がいればよかった。だって、ママにそうやって育てられたから。“ミウには苦労ばっかりかけてきたけど、ママみたいにならないでね。本当にミウを大事にしてくれて、守ってくれる人を大切にしてね”って。」
「だから、ミウはこうなった。ミウはミウを大事にしてくれる人が好き。だからあーくんのことも好きになった。」
>>124 アオイ
「……アオイ」
オレはアオイの顔を見た。怖い。
「……ヒビキが本物だって仮定した時、分かるのは、アオイとシオンとエニシの中に呪狼がいるって、ことだよね。
残りの人達の中に狼がいるかどうかってのは、わからなく無い?
そりゃ、その可能性もあるけど、そうじゃない可能性もあって、……その、オレは、組み分けして考えてるわけじゃないよシオンが狩人っぽく見えて、エニシは狐や魚に見えた。それに、アオイが狼じゃないとも、思えない。それだけ」
アオイとは、いつも一緒にいたわけじゃない。だけど、どこか雰囲気が違う気がした。それがオレの疑心のせいなのか、もうよく分からない。
>>ヤクモ
「ミウね、カレシ以外ってあんま興味なかった。かっこいい人とか、可愛いコは好きだよ。でも、ミウはミウを大事にしてくれる人が一番大切だもん。……だから、きっとこの修学旅行が平和に終わってたら、一生気付けなかったと思う。」
それから、続く言葉を口にしようとして喉が震ましたが、ミウは潤んだ瞳でヤクモを見つめます。
「……ミウ、やっぱりあーくんが一番大事。でも、クラスのみんなもいなきゃやだったんだなって。みなみんやサトシやみんなが死んじゃって、すっごく辛かった。ミライに嫌いって言われて、死にたくなるほど悲しかった。
それでやっと気づいた。しずしずがミウに漫画のネタを見せてくれるのも、さややが笑顔で挨拶してくれるのも、リコがお菓子配りにきてくれるのも……全部、大事。」
「ミウはクラスを守りたい。守られるばっかりじゃなくて、あーくんのことも守りたい。だから、ちょっとだけ、あーくん離れするの。」
「結論出すのが遅くなって、ごめんなさい」
頭をゆっくりと下げた。
「あたしなりに、いろいろ考えてみた……。
でも、結局答えは出なくって。
今できることは、まっすぐ向き合うことだって
それだけだって
今は、本当にそれだけ……。」
「遅くなったな!すまない!早速だけど、今日の議題だ!
ここまでの話は聞かせてもらった!エニシくんのレコーダーの他にあたしのビデオカメラも設置してある。なんなら夜中回しておけば人狼を捕えられるんじゃないかと思ったりもしたんだけど、そこはほら、不思議なチカラに阻まれてノイズの嵐だったよ!
閑話休題。
>>106のキイチくんの投票先の件が事実ならマコくんもしくはヒビキくんがアオイくんを占ったのは間違いなさそうだね。加えてシオンくんの話が本当ならばヒビキくんが真の占いということでいいだろう。もちろんそれは確定事項ではないということは覚えておかなければならないが!
正直なところ、今ここにおいて狂人混じりであろう霊能の内訳はどうでもいい。あるとすれば狼側の人間であるククイくんが後々他の能力者として出るために予めミサちゃんを懐柔するために求婚を断った、くらいか。そんな事のために乙女の一世一代の告白を袖にするなど男の風上にも置けない奴だ!
今日の閉じ込め…うん、閉じ込めだな。閉じ込めるのは、出来れば狐を狙いたいところだが、狂人まじりとはいえ霊能が3人いるうちに狼を減らしておきたいのも事実。
故に、【アオイくん】の閉じ込めを希望する。」
[アリサは、自分の口をついて出る言葉の奔流に動揺を隠せない。何故、私がこんなことを言わなければならないのか。何故。何故。]
>>78 ミサちゃん
「……やめてよ、なんでそんなことを言うの?
確かに、求婚かそうでないかなんて、皆には分からないかもしれない。
皆から見たら……安全の為に、閉じ込めるのが安心感ある策なのかも……でも、ミサちゃんはククイ君と一緒に、皆と一緒にいるって……私と一緒にいるって言ってくれたじゃない。
それなら、そんなこと言わないでよ。
生きる為の案を出してよ……お願い。」
ボイスレコーダーを巻き戻していたら、私にとって信じられない発言が聞こえ、思わずミサちゃんを探す。
だが、姿が見当たらないのでそれなら、とボイスレコーダーに震える声で自分の思いを、祈るように録音した。
>>133 アオイ
「アオイ…残念だけどその保証書は無いんだ…。俺自身だけでは小宮山を守ることは出来ないし、皆を率いていくことも無理だ。
わかるだろう?シズクにはこっちにきてよく怒られて。感情がどうしても抜けないで動いている。情けないよな…
それに何より肝心なところが聞けてないんだ。小宮山の変化、お前の口から聞きたいんだ。」
月を眺めて物思いに耽りながら、身の上に起きたことを少しずつ自分の中で整理していった。
ミナミが行方不明になったところで生前の記憶が途絶えている袴田は生徒達のその後が気掛かりだ。
(七原は見つかったのだろうか…)
第六感的なことや非科学的なことに疎く、自分達に起こった不運な死が疫病のようなものだと勝手に思い込み、今生徒達の間で起きているおぞましいことなんて知る由もなかった。
草木が茂った森に渚の亡骸をさらしておくことは後ろ髪ひかれる思いであったが、断腸の思いでその場を離れることにした。
>>エニシ
「たいみんぐが、たいみんぐだから……信じ難い。けど。
そう主張するなら、ぐたいてきに、言って。出来るだけすぐ。」
ミウが話し終わるのを待ちアオイの方を向く。
>>145 アオイ
アオイはコクリと頷いた。続いた口調は軽かったが、言葉を飲み込んだのはわかった。
「そっか。お前が大丈夫って思うなら俺はそれ以上は言えないなぁー」
そう言い、一度天井を見上げる。
言葉を続けようと思う
「…………また、閉じ込められたくないってたらい回しにするの?
このタイミングで……ここまできたら、詳しく話してもらえないかしら。」
目眩が軽くする。
目線はエニシ君の方に向けた。
色々ごっちゃな内容話してるのは重々分かってる。質問とかはなるべく受け付けるけど今日の夜はゆっくり休みてえから…なるべく1時までに頼む。それまでは起きてるよう頑張るし。
回避目的だとか思う人には…まあ謝罪しか、ないわ。俺の行動でここまで混乱させるとは思ってなかった。力不足は感じてるから、判断はサヤだけじゃなく各々に任せるよ。
……この時間、マコはもう寝てるか
(もう早く寝ていいもんな)
/そういえば。サトシの姿を見ていない。ここないないのだろうか。だとしたら、生きてるのだろうか。/
/そんな希望が頭を過ぎったが、それは無いと否定する。だって、あれを見たんだから/
「あたしが不破くんを選んだのは、今日勝手に狩人だーって出てきちゃったから。
ううん、そのこと自体はいいんだ。
でも、自分が狩人の立場だったらって考えたら、山田くんの発言にあんなにすぐ飛びついて出ちゃうことって、ないと思うの。
闇狩人?がこんなにいっぱいいる中で、いの一番に自分が対抗に名乗りをあげる意味って、ないよね。
それも、自分が唯一の本物の狩人だってわかっているなら、なおさらだよね……。
あたしは、あの行動は狩人のフリをすることを心に決めてた、ウソつきの行動だって、思ったの。
」
自分が嫌になる。
友達を追い詰める真似なんてして。
でも、向き合うんだ。
まっすぐ。
だからこそ、俺は閉じ込めるのは【アオイ】にして欲しい。その結果を見てからでも俺はどうとでもしてもらえばいいし、なんなら今夜俺が食われちまう可能性だってあるんだ。
言いてえのはそれだけ。
……サヤ、ごめんな。1人なやませちまって。
>>ALL
「あたしは、これから不破くんが何を言っても【不破くんを閉じ込めるべきだって思ってる】。
もう誰を選んでも、自分じゃないって、言ってくるはずだから……
もし、何か見落としてて、不破くんを閉じ込めちゃダメだって思う人がいたら教えてほしいな。」
そろそろ空腹が限界だ。
視界が眩む。
充満する腐った木の臭い、滴る汚水に育てられた黒ずんだ苔、五感で感じるもの全てが生気を奪っていく。
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
灯りもないこの部屋でできるのは寝るか起きるかだけ。
または何もない壁に話しかけて亡者との会話を楽しむか。
生理現象を訴える身体をどうにか誤魔化し続けるが、どうしたらいいのかわからない。
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、
大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、
爪を齧る。ない。皮膚が剥がれる。関係ない。
「初日、誰も死ななかったのはホンモノの守護のチカラが働いたか、狼が狐を襲ったパターンだったね。
エニシくんの話が本当なら狼は狐を把握していないことになる。ここまでの会話で誰かが露骨に誰かを狐と仮定して投票を促すところはあまり感じられなかったから、まだ早いと狼が考えたのかも知れないけど。
もちろんただの回避の可能性もある。
ホンモノなら今夜襲われてしまうのはエニシくんになるかもしれない。それはエニシくんも…わかっているだろう。
筋が通っていないわけではないなら、呪いを受けた誰かを閉じ込める機会を見送ることもない、とは思うんだけど…悩ましいな。」
「あーもう、またミウわかんなくなってきたぁ。……エニシがホンモノなら、さややで護るのに成功したから占い師を襲うことにしたのかな? やなぎんはたしか、まこまこみたいに票で占うところ示すとは言ってなかったよね……?」
「あーくんとミライが仲間なのが全然つながらなくてぴんとこない。……山田が嘘言ってる? でも、みんなも言ってたけど様子も見ずにああいう名乗り方するのってすごいあぶないとおもう。
んうー……いちおう、ミウぼいれこ聴きなおしてくるね。」
「太陽が昇っている時に話した(>>58)けど、呪狼候補をあげるならアオイ君かエニシ君のどちらか。
……これは、性格によるのかもしれないけど、あのタイミングなら狩人と名乗り出ないと思う。
私がもし自分なら狩人なら、と考えたけど狩人である事は伏せておいて、必要に迫られたら護衛が成功した事と共に出るでると思うし、このタイミングで出られるとブラフを張っておいて、閉じ込められそうになったらその事態を回避する為にやったのかなって深読みせざるを得ない……。
ただこれは逆を言えば、狼がそんなドジをするかという点があるの。
そんな目立つ事をするか、これは……霊能者としては閉じ込めてどちらなのか見たいわね。
アオイ君も何だか……普段と雰囲気が違う(>>49)様な、そんな気がするわ。
でも、こんな時だし切羽詰まってるのかと思うと何とも言えないのだけど。
私は【エニシ君】を閉じ込めるべきだと思う。」
これは、私が狂人だと思っているアリサちゃんがアオイ君を挙げた事もある。
……ああ、何故私は級友を疑っているのか。
我に返るようにそう思うと、鼓動が速く脈打ち、胸が苦しくなる。
自分を落ち着かせるように深呼吸をし、酸素を脳に取り入れる。
それでも、まだこの心のざわめきは落ち着かないが、それでもやらないよりかは幾分かましだった。
「こういうとき……ぶなんなのは、一手ようすをみること。だけど。結局、後手になりそう。なんだよね。
たいみんぐが、たいみんぐだから、なあ。疑わしい。」
「……もし、本当なら、狼には、それがわかってる、はず、だから、迷うけど。うーん……」
「わたしは【えにし】に入れる。」
……マコにあんな風に言ったけど。
俺は、呪いにつけ込まれてしまった友人、全員受け止めるつもりで。
だから、お前らの事も怒ったりしてねーから…なんてな
/ボイスレコーダーに吹き込んでみる。これを聞ける人は、霊能の力を持つ人でも無理な事くらいわかっていた/
「うーん……うん、ミウだから見つけられないだけなのかもだけど。ミウは【エニシ】に投票してるよ。」
「ちょっと関係ないけど、あーくんがエニシにも投票の希望出してたカンジは、あーくんとエニシが狼と呪狼の仲間ってゆーのも薄そう……かなって。
あと、うーん……ミライとあーくんのつながり? 身内切りかもってやつ。自分で言うくらいだから、エニシから希望出してる相手とは仲間がいそうか分かんないね。」
じっと考え込んでいた。でも答えを出さないといけない…
「……エニシごめん。どうしても今の流れでは信じきる事が…出来ない…。ごめん…。」
>>ALL
俺に対する不信感はこの際、どうしようもないと思ってる。
でも勝ちに行きたいなら……俺を今日1日、生かしてもらうことは出来ないか?
俺は今日生きるという意味では生を望んでるけど…広い意味ではいつか犠牲になることは受け入れてる。…今日は、俺以外の人間も怪しんで考えてみて欲しい。
少し席を開けるけどまた戻ってくる。話は聞いとくから……。
>>184 サヤちゃん
「そうそう。
妖怪みたいよね、人間の姿をしているけど水音がする魚なんて。
今朝、という事はまだ生きているのね。
ありがとう、教えてくれて。」
ふむ、と少し考えた。
>>187 シズクちゃん
「……なるほど、そういう考えなのね。
私としては、魚人なら放置して狼から私達を守る盾にと思っていたから、視野が広がったかもしれないわ。
ありがとう、確かに魚人は人ならざるものだなら味方をしてくれるかはさておき、後々面倒になりかねないわね。」
死にたいと思っている人を無理に止めるつもりはない。
その人が過去に負った傷は、話を聞いてあげる事が出来ても、その人にしかその痛みはわからないのだから。
それなら、死にたくない人の為にその命を散らしてもらえないか、なんて非道な事を考えてしまう。
……………級友なら、止めるべきなのに、私は、どうしたら。
>>サヤ
「あ、ククイくんが来たから一応確認するけど、
【明日の霊能の結果は各自のタイミングでいい?】
もし何か確認したいことがあれば順番に出すとかでもいいと思うけど。」
>>188 エニシ
なぁ、エニシ……嘘なんて、つくなよ……
本物なんだったとしたら、堂々としてれば…
[下唇を噛み締めて、込み上げてくる感情を押し殺す。エニシの事を信じたい、けれど、この状況がそれを許してはくれない。
頭の中の感情と心の中の感情がバラバラで、]
………俺は、【エニシを閉じ込める】。
……このタイミングで嘘だって言ったって、簡単に信じることなんてできねぇよ……
[今にも崩れ落ちてしまいそうだった。]
あ。霊能については賛成。
俺も昨日それ提案してたし
/自分の声が聞こえないとわかっていても、話しかけてしまう。しばらくこういう生活が続きそうだなと思った/
>>197 コトハ
「確かに人ならざるものかもしれない。しかし、今日一日だ…たった1日の生も与えてはやれないか?一晩だけでも待ってやることは出来ないのか?
もしかしたら、エニシの希望は叶うかもしれないんだ。
それは、俺たちとは全く別の願いなんだろ?
だったら、盾になるかは別として考えてはやれないか?」
「……エニシ」
……エニシを見て、ぼんやりと考え込む。
「仮にエニシが偽物だとして、今日様子見をするメリットもあるとは思うけど。オレはエニシのこと、狼だ、とは思ってないから……」
「……本物かどうかは」
首を振った。答えるべきじゃない。
「【水音は、聞いてない】」
>>208 ヤクモ君
「…………そうね。
でも、その1日で狼に遅れをとったら?
実は魚人ではなく、狼だったら?
……そもそも、さっきも言ったけど私は彼を狼ではないかと見てるの。(>>175)
魚人なら、それはそれでいいわねとシズクちゃんと話したけど……絶対魚人かなんて、誰にも言えないわよね?
ねえ、ヤクモ君。
エニシ君が絶対魚人だと思える訳を教えてよ。」
殺されたい、だなんて巫山戯ている。
私は、霊能者と名乗り出る時、命の危機に瀕すかもしれないと、恐怖からの手の震えを隠して名乗り出たのに。
その怒りも、ヤクモ君に言う言葉に乗っかかる。
……それが、八つ当たりだと分かりながらも、その時は止まる事が出来なかった。
>>213 サヤ
「残念だけど今の俺に、理由を求められても答えられない…。ただ、一晩と言ってそこを無下にすべき意見ではないと思ったんだ。
ただ…代わりを出せるかと言われると…」
そう言い口をつぐみます。
「…………ここまでが皆の総意か。確かに理由も根拠も無いかもしれない。絶対なんて話はきっと出来ないものばかりだとおもうんだ。ただそれでも、この一晩を信じたい自分はいたんだよ…。
代わりを出せないと思ったのは事実だけどさ……」
いいよ、ヤク。
(夜風にあたって、少し深呼吸して。それからもどってきた。ヤクがどうやら俺の意思を尊重しようとしてくれてるらしい。)
お前、理由とかないんだろ?俺が可哀想になったとか……お前のことだしそんな理由だと思う。
気持ちだけもらっとくよ。それと……諦めはついた。
お前らはどうかわかんねえけど…考えて思って、行動して…話すことにも疲れ始めてんのかも。真面目に考えを続けてる奴には申し訳ねえけどさ。
俺の残したかったことは全部話した。だから……サンキューな。
「…………」
ごめんね、と言いたかった。
でもそれは弱さだ。
あたしだけが気持ちよくなるためだけの言葉だ。
「不破くん……」
「また、今度ね。」
「…………」
オレはエニシを推した。
だから、言えることは何にもない。
ヤクモとエニシの絆が羨ましくて、目を細めた。細めたまま、目を瞑る。
>>220 エニシ
「エニシ…ごめん…。俺は…やっぱり根拠とかもなかって…。」
涙が出そうになるがいまは堪える。
続く3班メンバーの別れに、俺は何もできない無力さを感じていた。
それでも現実を知る、誰かを救うことは誰かを犠牲にするんだと言うことが…
>> ミサ セボ
………あー……申し訳ない顔されるのが申し訳ないわ。
とりあえずお前らが勝てる策なんだろ?そんな顔で送り出さないでくれよ。
>>ヤク
お前のことだしそんなことだろうとは思ってた。
………泣くなよ。泣けねえやつも沢山いるんだしな。
[自分の意思で、最後に決めた。
エニシの真偽はわからない。けれど、どちらだったにせよ、襲われる可能性が高いのであれば、今朝のような光景を見るよりも、閉じ込めてしまった方がいいのだと、自分自身を肯定する。
だって、モテのいけ好かない奴でも、無残な姿なんて、見たくはなかった。エニシがたとえ魚人であったとしても、死んで解放されるなんて間違ってる。
友達の死を受け入れるような、そんな事、できるわけがなかった。
それが、エニシを苦しめることになったとしても、ヤクモのようには振る舞えない。]
……俺は弱いな……
[少しだけ、外の空気が吸いたくなって部屋を後にした。
部屋の外は昨日と同じく真っ暗だ。懐中電灯を探してくらい廊下を歩き出す。
今日は星を見ることができるだろうか。]
重い空気から、逃げるように外に出てきた。
お風呂も入ってないしご飯だって...ミウを連れていく?一瞬考えた。
けど、頭を使いすぎたのかショートして布団にくるまっている。
仕方ない、と肩を落とす。
「お風呂、入ってくふわァ」
>>229 アリサちゃん
「うん、それでお願いします。
……そんな縁起でもないことを言うのはやめて。」
分かっていた。
幽閉されない事はつまり、狼に殺される可能性がある事も。
分かっていて、恐怖心から言わなかったのだ。
アリサちゃんが何であろうと、別に死に様が見たいほど恨んでいるかと聞かれたら、答えはNoだ。
生きていれば、お互い生きてさえいれば話し合いの余地はある。
それに、狩人が生きていればまた守ってくれて犠牲者が出ないかもしれない。
そんな淡い期待を抱きながら、彼女にむくれた表情を向けた。
だが、その瞳は深い悲しみと、明日への道がないかもしれない恐怖で満たされていた。
「ま、それはええとして>>218アリサ について、内容は了解した。
感想としては、偽物やとしたらあざといかなぁいうのが本音やわ。
本来なら、自分は本物やから偽物をあぶり出すために一番は避けたい、いうのが主張としては正しいはずやけど『信じてもらいたいが為のわがまま』、なあ」
「ここまで、しゃべり方も相まって、逸見さんは客観的に物事を見てはる人なんやなって思ってたから意外やった。
もちろんそれくらい必死とも捉えられるし、そもそも結果を合わせられる自信があるいうことにもなる」
「逸見さんが辻占とかあんのかなあとも一瞬過ぎったけど、そしたら影裏くんは何なんやいう話になるさかい、現実的やないな」
「この辺は考えが堂々巡りになるから、結局は明日を待つしかないていう結論になってまう」
堪えた涙は自然と溢れていたみたいだ…
「エニシ……これでお別れだなんて思わないからさ…。お前もミライもまだ生きてるからさ…。だから…またな!」
ミライを送り出した時呆然としていた。
今、力なくエニシを見送ることもできた。でも、アイツは俺に"泣くな"と言ってくれた。
だから今は前を向いてアイツを送り出すことにした。
[アリサはふと何かに気づいたように言う。]
「あ、もし残ってるのが封印狂人なら、きっとあたしに使うんだよね?と、あざとく先に言っておくよ。生き汚いと思うだろう?結構結構。きっと誰でもそうするだろうから仕方ないね!」
オレはひっそりと集会場を抜けて、本殿へ向かった。
夜の闇がさわさわと音が立てる。
開かない扉に耳を当てる。目を瞑って、集中する。
「……リコちゃん……ミライちゃん……」
真っ暗闇のなか、そこには何も無かった。
「夜の闇だ。くくっ…静かだな」
誰かが埋めたという、大柳響、影裏真子の元へと足を運ぶ。
…自分は、彼らに触れられなかった。
あんな姿なのに、触れてしまえばその死を知ってしまう気がして。
「我を一人にするとは。貴様ら、次に会ったら許さんからな」
「影裏くんについて触れたけど、ぼくは山田くんの話をけっこう信じてるから……占いは影裏くんが偽物やった思うてる」
「日向さんが今朝水の音聞いた、ていうことは影裏くんは魚人ではないてことになる。狐も狼もありえへんから狂人やったんやろな」
学級委員の二人を弔っていた影裏真子の姿を思い浮かべる。
見えていたものと導き出される答えとの乖離が心に影を落とした。
これが積もり、傷み、腐ってやがて毒になるのだろう。
「……>>3:420ヒビキ から、呪狼は不破くんか十堂くんやな。
今晩の不破くんの話は……そう、やな。本人も言うてるけど朝の流れも鑑みると信じがたい。
閉じ込めることは決まっとるから、狐やったらええなと思うてる。次点であるのは呪狼やろかな。
明日の朝、見えた結果が人間で、かつ誰も跳ねる音を聞いてへんかったら魚人か」
[星を、今日も見ることが叶わなかった。
流れてきた厚い雲に覆われて、星の光がここまで届かない。懐中電灯を消してしまえば、キイチの周りを闇が包み込む。
疑いたかったわけじゃない。嘘をついていると思いたかったわけじゃない。最後まで、信じていたかった。けれど、]
違う……違うんだ……エニシ……ごめん……
ほんとに、ごめん……
[暗闇の中、涙が頬を伝っていく。
溢れ出る感情を、唇をグッと噛み締めて、漏れ出す声と共に抑え込んだ。
顔をあげて、空を見上げる。
厚い雲に覆われた先には、やはり何の光も見えなかった。
最後に星を見たのはいつだっけ?
それも、もう、随分と昔のような気がするけれど。]*
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