情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
「昔から物事の裏の裏を考えてしまうたちでして、堂々めぐりしています。色々と触れたい問題はあるけれど、順を追って考えていこうかな……まずは、占い師の真贋について。」
エーリカにまずは一つ質問を投げかけて、僕はボイスレコーダーが置いてあるテーブルへ向かい、そばのソファーに腰かけた。
「現状ですがーー私はトッドさんが本物だと思っています。単純に狼に襲われたという点だけを考えれば、本物の占い師が狙われたのではないか……という思考に至るのですが。どうにも納得しきれない点が一つありまして。」
「彼女、自分が潔白を晴らしたライさんが殺されても文句の一つ言いませんでした。私が占い師であれば、味方だと判明した方が殺されそうになっているところを、みすみす見過ごしたりはしません。
便宜上これから選ばれることを処刑と呼ばせていただきますがーー確かその日はエーリカさんが処刑されそうになり、死にたくないと懇願。
そこでアウローラさんが身代わりになると申し出て、結局ギルバートさんがライさんを処刑しようと言い出したのですよね。」
「何人かそういう方はいらっしゃいますが、レイコさんもあまり話し合いに積極的に参加される方ではありませんでしたね。……夜の議論に参加できず、というのはある程度仕方がないことだと思います。深夜に渡る議論は疲弊しますし、私もその日は眠ってしまいましたから。」
僕は神妙な表情のまま続ける。
「……しかし、翌日も彼女の反応はなかった。レイコさんが本物であるならば、ミトさんが狼だと判明してそれどころではなかった可能性もあります。しかし、それでも一言くらいは添えて然るべきではないでしょうか? 適当に占ったふりをしていたから、興味が薄かったのではないかと考えてしまうのです。」
「ただ、レイコさんが襲撃された理由を考えると……また堂々めぐりしてしまって。レイコさん個人で考えるとトッドさんが本物に思えるのですが、そうであるならなぜ味方であるレイコさんを狼が襲ったのかな。」
腕組みをして考える。
「……すみません。考えながら話しているので、だらだらとボイスレコーダーに収録することになって。一人で考えるのも限界があるので、誰か一緒に話してくれる人はいませんかね」
僕は誰か話し相手になってくれる人はいないかと、その場から周囲を見渡した。
使用人の女性の部屋で目を覚ます。
彼女が使っていただろう使い古した万年筆や紙の束、髪をとかすのに使っていた櫛など、最低限の物が置かれている簡素な部屋だ。
備え付けのクローゼットも人の部屋を勝手に見てはいけない理性と隠されたものを見たくなる好奇心が心の中で戦い、好奇心が勝ったので恐る恐る見ると、メイド服と真っ白な薄いネグリジェが入っており、部屋の持ち主の物への興味のなさが知り得た。
そうこうしている内に共に準備を進めていたので、身支度が整う。
アイザックさんと分かり合えたからか、昨日より軽やかな足取りで広間へと向かう。
広間に行くと、エーリカさんとアデリーナさんが火花を散らしているように、顔を見合わせているのが見えた。
何があったのかと、刺激しないように壁の端を歩き、ボイスレコーダーを操作する。
すると、エーリカさんが【霊能者】だと名乗りあげたのが録音されていた。
なるほど、それでと思いながら苦笑いを浮かべる。
考える事が、また増えた。
ボイスレコーダーで今までの録音を聞きながら、誰が本物なのか考える事にした。
……正直、僕から見て、占い師にも霊能者にもこの人を信じたいって思える人いないよ。襲われちゃった人も含めてさ。
誰も彼も独善的っていうの?
心の中では色々考えてるのかもしれないし、こんな状況で仲間に寄り添えなんて言うのもアレだけどさ。
まあそれは感情的な考え方で、実際には本物は名乗ってるとは思う。
占いや霊能の結果は加味せずに考えるなら、偽物はエーリカだと僕は思う。
狂人か、えっと……憑狼ってやつかなって。
もし
アデリーナが偽物だったら、ここまでもっと着々と穏便に周りに優しくしてそうじゃない?
好感度稼ぐ努力して、いざとなったら泣き落としくらいできるように整えてそうな人に見える。……嫌な気持ちになったらごめん。
けど実際そんな感じじゃないし。……今も割と好戦的みたいだし。
引っかかるとしたら、名乗ったときのセリフは>>3:68はそんな感じもちょっとあったかなってのと、
求婚してきたゆーれいには霊能者なことは告げてなかった、って>>4:38わざわざ言ってたことかな。
前の日から、アウローラのアイデアで館の主がちらほら死んだ人の代わりに話してたから。
「いやぁ遅くなってしまってごめん。【アイザックは犯人じゃなかったよ】それで?どれどれ?」
状況を確認する。へぇ、【エーリカが霊能者だって?】それで死んだ人はあの人で、ミトって人が犯人じゃなかった、犯人だった、そんな事になっているのか。
昨日、こんな人が死に行く中、名乗り出れない人がいるかも〜なんて可能性はあり得るねって思ったけれど、まさか本当にいるとは。まあどんな気持ちでいたかは、他の人たちが質問しているから、返事を待とうか。
「あ、小瓶はアンが持ってるよ。でも僕達が持ってる事に納得いかない人がいたら申し出てね〜」
さて、推理の時間といきますか
「そう、……か」
レイコサンとミト。どちらもここにきて間もない頃に話したふたりだ。死体を見る気になれなくて、誰とは知らないが二人を移動してくれた人達に感謝した。
「……早く犯人をみつけて、終わらせないとな」
そう呟いて、気合を入れる。
これまでに起こったことを確認するべく、俺は録音機に耳を傾けた。
そろそろ、人が死ぬのにも慣れてきたんじゃないかな。
ああ、殺すって言った方が正しいか。
同じことの繰り返しだと、君達も刺激が少なくなってきてしまうね。
>>51 レヴィン
「…………気遣い、ですか」
彼の言葉を聞いていると、心にぽっかり穴が空いたような空虚が襲う。
今まで、人狼に襲われた、彼に殺された人達の顔が過ぎる。
私は、彼らの顔を、最後の言葉を一瞬たりとも忘れる事なんてなかったのに。
「………私達が、間接的にでも人を殺してる事に何の感情も持たなくなる日がくると、現にそうだと………そう、思ってるのですか」
言葉を続けようとするが、ベガ君が詰め寄る様(>>52)を見て、血の気の失せた顔をそちらへと向ける。
背の低い彼の顔を伺いみる事は出来ないが、きっと自分と感情を抱いているのだと、声音からして思った。
だが、彼が望む願い(>>53)に胸が締め付けられ、彼をレヴィンから庇うように強く抱き締めた。
私が今、呪わしいのはまだ幼子の彼に、こんな言葉を言わせるこの状況から守れない────自分自身だった。
その間にも、館の主から話しかけられる。
おぞましい、恐ろしいと思いながらも目を離せず、耳を傾ける以外の事が出来ない。
恐怖からか、頬は引き攣り、わなわなと震える唇は恐れからか怒りからか、自分にはもう分からなかった。
>>58 レヴィン
「……………分かりました、私が………生きうる限りは、今日から、私が名を挙げられた人を殺します
もし………私が挙げられる、なんて事があれば、自害します
だから…………もうこれ以上、他の人の名を、呼ばないでください…………お願い、します………」
シュウジさんを指差す彼を見て、彼の名を呼ぶのではないかと戦慄した。
人の命を失う事を嘆き、悲しんだ優しい彼が苦しむ様をこれ以上見たくなかった。
だが、私の予想を裏切り、館の主は─────ベガ君の名を呼ぶ。
私は、懇願するように館の主の前に頭を垂れた。
彼と、アイザックさんと頑張ると約束した日は今日なのに、遥か彼方へと感じる。
それ程に私は必死で、限界だった。
「私もアイザックさんと同じで、レイコさんの真は薄く見ています。理由も似たようなものです。
レイコさん憑狼の線も考えましたが……彼女がこの中の誰かになりすますというのは少々考えにくいことかと。
ですが、レイコさんが偽物だったとしてもエーリカさんまで偽物とは決まってませんよね? つまり、エーリカさんから見てレイコさんが確実に本物とは言えないのではないでしょうか。ええと……私の思い違いでしょうか?
エーリカさんがレイコさんを本物だと言い切ってしまっているのが気にはなりますね」
特に周囲の様子を気にすることなく述べた。
このよくわからない状況が一番しっくりくる推理を話そうか。
「レイコさんは殺されたんじゃないんだよ、死んだフリしているだけって思うんだ」
彼女は狂人だと、直接手を下さず犯人に加担した人物だと思っていたが、乗り憑る事ができる犯人だったとは推理ミスだった。
自分が死んだと思わせて、トッドの信用を下げる。
そして霊能者だと再び嘘をついて、シナリオを合わせにきたという事だ。
「他の人の話を聞いて変わらない限り、個人的には【エーリカを指名する】予定でいるよ」
もうひとつ、アデリーナが偽物で、エーリカが本物って線を考えるか。彼女は自分を敵だと決めつけているから、考えたくもないけれども、一応ね
トッドが占っていないのは、
アウローラ、ノエル、エーリカ、ベガ。
女の子ばっかり。
男は割と死んじゃってるのね。
エーリカはどうすべきなのかしら?
狼?狂人? 狂信者はレイコさんだと思うけど…。
わっかんないわねぇ…
頭を垂れ、床を呆然と見ていた。
館の主が何と言うか聞くまでは、緊迫感溢れる空気に掴まれた頭は上げられなかった。
ふと、手が温もりに包まれ、重い頭をゆっくりと上げる。
そこにはシュウジさんの姿があって。
目の前の館の主から発せられる威圧感で凝り固まっていた体の力が自然と抜ける。
彼を困らせてしまうのは分かっていた、それでも、彼に縋りつかずにはいられず、その手を両手で握り返す。
>>69 シュウジ
「……シュウジさ………ん…………でも、このままだと、ベガ君や貴方が……………わたし、どうすればいいか、分からなくて……………でも、二人や、皆さんの手が、血に染まるのは、嫌なんです……………いったい、どうすれば…………」
温かいその手を抱き抱える……まるで、祈りを捧げるように、自分の額へと押し当てた。
必死に紡ぐ言葉は本心しか零れ落ちず、悲しみと困惑、恐怖でくしゃりと歪んだ顔を彼に見せたくなくて、顔を俯かせた。
「……馬鹿げてる」
レヴィン・メルゼブルクの言葉を耳にして、瞳の奥に強い憎悪を燃やした。
真っ当な道を生きてきた人間の手を汚させて、その行為がその人間の心にどのような変化をもたらすかを観察して、楽しんでいる。
あの男の言葉は呪いだ。ずっとその節はあったけれど、まさかここまでとはーー僕は無意識にレヴィン・メルゼブルクを睨みつける。
高祖父の残虐性がエスカレートしたのはこの男のせいとすら思えた。
「…………」
>>レヴィン
「……僕がやるよ。彼女やシュウジさんがその手を血に染める姿より、綺麗事を並べてきた聖職者崩れが昔の『家族』に似ていくさまを見る方が退屈しないだろう?」
>>76 レヴィン
「……そう。分かりました」
レヴィン・メルゼブルクの言葉に静かに相槌を打った。
>>86 ノエル
「ーー。……私の出自をお忘れですか?」
そう言って、僕は唇をゆるくあげる。
そして、おもむろにポケットから万年筆を取り出すと、自分の手の甲にそれを突き刺した。
躊躇いなく振り下ろしたペン先は皮膚に食い込み、赤い血が糸を引いたように流れる。
「ーーこの血は既に汚れている。……何十年も前から、私の中をずっと廻り続けているこれは。」
「だから大丈夫。ミスター・メルゼブルクも、相談しろと仰っていました。ノエルさんやシュウジさんより、適任だと思いますよ。貴女が頑張る必要はない。」
>>78 アデリーナ
「憑狼ですか。私も……そうですね、あまり可能性を見出せないといいますか。狂信者と狂人という存在がいるなら、まずその者に任せるのではないかと思う節がありまして。でも、これは一考え。その線も考えた方が良いのでしょうか」
しかし、乗り移っているとしたら誰にだろうか。
そう思い、僕はなんとなしにエーリカさんに目を向け、小さく首を傾げた。
乗り移るーーというのは、一体どの程度の精度があるのか計りかねた。
「……あとは単純に、レイコさんが本物だと思われると都合がいい人間がいた。という観点から考えると……彼女に潔白を証明されているノエルさんが挙げられますね。」
「彼女とは話すことが多いのですが、近くで見ている限り……うーん。小瓶を独占するために人を殺すような人には、とても見えないな。」
論点おかしくない?
最初はノエルに「君が代わりに殺さないかい?」って聞かれてただけなのになんでいつの間にか僕らの中から誰がやるかみたいな話になってるの。
/*
床に落ちるアイザックの血を苛々と見やり、館の主に視線を移して乱暴に吐き捨てる。
*/
誰もやらなかったらそいつがやるんだからそれでいいじゃないか。
やりません、終わりでいいだろ!
>>87 レヴィン
「アンタの言葉は、なんつーかややこしいな! 俺と同じ基準で話してほしいもんだぜ」
俺はそう言ってまゆを下げて笑った。この男を許せる訳ではないけれど。
「他人を無条件に信じてるわけじゃない。でも、言葉を交わす前から、確かめる前から信用しないと決めているわけじゃない。
俺はアイツが打算で言い出したなんて思ってないよ。
信じたって裏切られることもあるけどよ、アンタは、アンタの言う”家族”のことだって、本当は信じてなんかいないんじゃないか?
……まあ、これは俺の勝手な憶測だけどな!」
「それなら、やっぱりノエルやアイザックが手を下す必要なんかねえじゃんかよ!」
[近づいてきたノエルに気づくと、ただ黙る。
2人のやりとり、振りかざされた後に赤く染まったペン先を視線だけで追いかけた]
…すとーっぷ。
なんか取り合いしてるけど、ほんとにやりたい人、いる?
[万年筆を取り上げると、懐にあったハンカチで丁寧にぬぐい去る]
「うーん……ボイスレコーダーで聞き返して、なんとなく。リコッタさんに違和感、ありませんか?」
確証は無い。誰にとも向けずに話す。
「昨日までずっと、争うことも何も拒否しているような言動が殆どでした。初日に占われて疑われることが少なかったのも要因かもしれませんが。
今日になって急にエーリカさんから目を向けられて、こう、牙を剥いたような」
本当になんとなくでしかないが。
その姿が>>3:174>>4:103のように、自分へ疑いが向いていると感じた時にだけ反論していたレイコと重なって見えた。
「こんな確率の低い話をしてもどうしようもないですが。もし仮にレイコさんが憑狼で誰かに乗り移っているとすれば、リコッタさんかと。私は予想します」
>>88 アイザック
彼が万年筆を取り出し、その手へと突き刺す。
ひっ、と小さく悲鳴が漏れ、その手に流れる赤を見ていた。
……手当しなきゃ。
人間として、ごく当然な事を思い、彼の手を取り、鞄から包帯を取り出す。
職業柄、怪我をする事も稀にある為、持っていたのだ。
そして、手当しながら言葉を掛ける。
「いや………嫌、です
貴方の血なんて、私は知りません
私が知っているのはツァデック家のアイザックさんじゃない
私は……アイザックさん、貴方個人に話しかけています
知り合って間もないですから、貴方の事を知っているだなんて、口が裂けても言えません
でも………貴方の優しさを、信じたいんです
貴方が今朝方、頑張ろうと言ってくれた言葉を……誰に何と」
言われようと、と言いかけ、顔を上げようとした時だった。
ベガ君の声(>>95)で遮られる。
ノエルの中で結論は出たようだった。
いざとなれば自分が名乗り出れば良いと思い静かにしていたがその必要は無かったようで。
ふむ、と息をつき、カチャカチャと紅茶の用意を始めた。
「わあお」
気づいたら何か凄いことになっていた
これじゃまるで、自分だけがおかしいかのような空気
そう感じてしまうくらい、取り残されている感覚になるが、自分は何も間違ってないと思うのだ。
人情に厚い人たちが、この空間にはとりわけ多かっただけだ
>>96アウローラ
「やあやあ。話聞いたよ、レイコが乗り憑るタイプの犯人だと思っているのは同意で、言われて見れば確かに似ている。なにより、僕が一番初めに身の潔白を証明した相手だ。乗り憑るには最適だろうね」
紅茶の用意をしているアウローラに声をかけた。
言われてみれば、確かに同じなのだ。自分に向けられていた敵意と、それを他人に向けている時と似ていると感じた。
「僕はあるならエーリカと思ったんだけれど、それはどう思う?」
あまりレイコが乗り憑る犯人と思ってる人が少ない中、同じ意見の人間の見解を聞きたかった。
置いてけぼりのトッドを横目に、この場についていけていないのが自分一人じゃなかったのだと安堵する。
「綺麗事ばっかりにゃ。どんな優しい言葉を並べようと皆は今日も誰かの死を願わずには居られないんだにゃ。」
嘲笑ぎみに呟く。
いざ小瓶が満ちた時、彼らは何を願うのだろう?
>>102 アイザック
「……………よかった」
小さく、言葉を漏らした。
分かってもらえた、その事が心に安寧をもたらす。
苦笑する彼に合わせて少しむっとした表情を向ける。
「……私、そこまで無茶するように見えますか!?
……なんて、アイザックさんが止めてくれなければ、私はあのまま………ごめんなさい、でも、ありがとうございました」
軽く頭を下げ、謝罪と礼を述べる。
そして、後ろを振り向き、皆へと向き直る。
「皆さん、ごめんなさい……お騒がせしました」
ちらりとベガ君とシュウジさんを見やる。
彼らの言葉がなければ、私も、アイザックさんもあのまま……そう思うと、感謝してもしきれなかった。
皆に謝罪し終えると、足早にレヴィンに近づき、彼の瞳を見つめる。
>>レヴィン
「……私、貴方の言葉や雰囲気には二度と惑わされません
貴方の思惑にも……必ず、皆さんと打ち勝ってみせます」
きっと睨みつけ、短く言葉を告げると離れた。
/*
自身を誹謗する声。
再びその苦しみに、エーリカは苛まれることとなったのだが、飛んで来る質問には、回答を準備していないわけではない。
*/
「【死にたくありませんから】……。死にたくなかったから、隠れていました」
「…………私、はじめ、霊能者が二人だということ、知らなかったんです。
これは、どこかの私の言葉を聞き返していただければ、分かるはずですね。
ですから、ギルバートさんが真っ先に霊能だと名乗り出た時、
死んでしまえ、って思いました。
本物だと思われて、殺されてしまえ、って。
偽物でも、彼が偽物だってこと、【誰も分かりませんよね?】
仲間同士、誰が仲間か分からないんですから。
唯一仲間へ声をかけられる人が、この霊能の力を名乗り出るとは、思いませんでしたから」
「割とすぐ、ギルバートさん本人から間違いを正されて、次の日には、アデリーナさんが名乗り出られましたね。
気持ちは、変わりませんでした。偽物なんて、殺されてしまえ、って……。
……結果、偽物のアデリーナさんだけ、生きているわけですけれど」
/*
ばつが悪そうに、虚空を見つめる。
ギルバートの、死に顔が脳裏に浮かぶ。
何も、言えなくなった。
*/
ふむ、言ったからにはアデリーナが偽物のケースも考えておこう。まず、どこまでが本当なのだろう。あの亡霊に求婚されたことは果たして本当であるのか。
もし、ここから嘘ならば他に、えっとーあのー…なんだ。シメオン陣営はいることになる。それを許してしまうのは、なんとなく、恋多そうな彼女が許すのだろうか、利敵行為のようなことしない気がしている、のでこれは本当だと思おう。
次、偽物ならばエーリカの結果が正しい。
ミトって言う犯人をまず殺せた。あと2人となる。どこにいるかと言うよりも、アデリーナが何なのか。
順当に行けば、人を占って善悪を決められる、盤面を左右しやすいレイコが犯人の名前を知っている狂人で、アデリーナが声を届けられる狂人という線が高い。
「あれ……これ、僕からしてみればどっちが偽物でもおかしくない状況なんだけど」
アデリーナが、犯人の首輪を握っている。10cmもあるヒールを舐めさせ、従属させているならば
仲間である狂人を殺め、完全にアデリーナ中心に館にいる人たちを操るよう仕向けさせることは簡単だろう。
現に、その状態は生み出されているのだから
>>101 レヴィン
「余計なお世話だろうけどよ。
アンタにはその二つしかねえのかよ。全部受け入れるか、全て信じないか。……虚しくなんないのかよ。アンタそれじゃあ、いつまでも一人ぼっちだ」
どうして俺は、この男にこんなことを言っているのだろう。そう思いながら、言葉を止められなかった。
「……え?
いや、そこは別に、普通に見いだせるっつうか、寧ろ殺したら見いだせないっつうか、……え?
俺がおかしいのか? そもそもアンタも、自分の思う通りに動く人形劇みたところで満足出来ないだろうに」
首を傾げる。どうにもこの男の言うことは矛盾だらけだ。
まともに相手をする方がばからしいとも言えるが、元凶が彼ならば、彼を知ることは悪手ではない。今なら、少し冷静に話せる気がした。
「アンタの言う友人ってのがなんなのか、俺にはわかんねえよ」
/*
一番多く飛んで来ていた質問に答えきって、さぁ次は何を考えなければならないのだろう。
誰かが言っていた。アデリーナが偽物なのはエーリカにとっては確実なことだが、それでいてレイコが本物とも、トッドが本物とも、確定はできないのだ。
レイコにとっても、仲間が全員どこにいたか把握していたとは限らない。間違えて仲間に犯人と告げた可能性。その上での、トッドの本物の可能性。ありえる。ありえるが……。
頭が、痛い。
分からない。いくら考えても分からない。自分が考えたところで、許容の範疇を超える事態にエーリカ自身が追いつかない。
それでも、考えないと。いろんなことを気付かないと、喋らないと。
自分の言ったこともできないで、あの日死んだ、犯人でないライさんは−−
*/
「…………っ、ああう」
/*
何か、いる。
*/
「……そうですね。色んな、可能性を考えるんですね。
前回も、そうだった? 前回? なんでしょう、それ。ええ、ふふっ。
聞こえていますよ。耳がいいんです。いらっしゃる? それは、どういう」
>>112 シュウジ
おや、上手く伝わっていなかったのかな。
私は『家族』のことは全て受け入れ、『友人』のことはどうでもいいと思ってるよ。
気に入らないモノと共に生きる理由なんて無いだろう?相性が合えば『家族』になり、合わなくなったら『友人』になる。それのどこが虚しいんだい?
よくある話だろう?農業体験をして、食の大切さを思い知る。あれと同じことさ。他人が働いて、満たされた小瓶を君が手にしたらありがたみが湧かないだろう?その為にも、どれだけの重みがあるかを体験させてあげたくてね。
『友人』は取引出来る関係だよ。言わなかったかい?
「…………」
「そうだね。私もそう思います。
朝の段階で、トッド卿のことを偽物と断定することも、またレイコ夫人を本物と盲信するのも、危うい判断だった。これは素直に自分の非を認めます。
どちらが本物か、まだ決めつけるべき時ではない−−そう思うよ、私は」
「順番に考えていこう。
朝の時に僕が思っていた、順当にレイコ夫人が本物である場合と。
アウローラ嬢が仰られた通り、レイコ夫人が偽物で、なおかつ仲間に殺されたか、取り付く存在だった時。
少し……時間をもらえると、嬉しいです」
(相変わらず心の声を呟くことが出来ないアタシにゃ。
肉声に出すか、念に乗せるかしなきゃいけないのは辛いことにゃー)
エーリカの生き意地汚いのは嫌いじゃないにゃ。
だってみんなそういう理由でここに来てるにゃ。
綺麗事言って勝ちを攫おうとするニンゲンの方がアタシは嫌いにゃ!
死にたくない、って縋る時に言っててもおかしくないような気もするし。
……後から「なんでこうしてないの?」って言うのは簡単だけどさ。
ちょっと分からないな。
>>100トッド
「そうですね、エーリカさんは恐らく違うのではないかと私は考えてます。彼女の真偽に関わらず、です。
彼女、最初にこのお屋敷で出会ったその時からどうも二面性のある話し方をされてました。つまり彼女に乗り移るとなれば、ざっくり言ってしまえば二人分のなりすましをしなければいけないということです。
そこを前提として、元より疑われていた彼女にわざわざ取り憑き表に出てくるメリットは非常に薄いです。たとえバレなかったとしても常に投票される危険は付き纏います。
もっと疑われにくく、それでいて真似のしやすい人。例えばーー特徴的な口調とか。
私ならば、そういった方を選びます」
「さて、貴方もいかがですか?」
トッドに一杯の紅茶を差し出した。
それから、レイコが憑狼ってやつでリコッタとかに取り憑いたんじゃないか、っていうのも考えてみたんだけど。
レイコもリコッタもあんまり喋ってなかったしリコッタの喋り方は真似しやすいだろうから、取り憑く相手としては考えやすいのかなって思う。
その場合、狼どうし会話ができないんだったら狂人が初めから指示してたのかな。
「憑狼が狼を名乗りなさい」「今夜は憑狼に襲うのを任せなさい、リコッタに乗り移りなさい」ってさ。
じゃないとタイミング合わせらんないだろうし。
>>117 レヴィン
「………………」
やはりよく分からない。分からないが。
「つまり、家族が何をしようと家族でいる限り、受け入れる。……ってことだよな。その家族の選定には、アンタなりの基準があって、それに合格したやつは家族で、それ以外はどうでもいい、友人」
「……アンタに途中は無いのかよ。全部を受け入れられなくても、一緒にいれるやつ。
気に食わなくて、そりゃ言い争うこともあるけど、そいつから気付かされることもあってさ。いつの間にか大切になってる。時には二度と会えなくなる奴もいるけど」
「それでも、そいつが間違ってると思ったら、俺は言うよ。そいつを思い通りにしたいんじゃない、俺はこう思うって、意思表示するんだ。それが、対等ってことだろ?」
「……アンタの家族は……それこそ赤子に対する扱いみたいだ。アンタは、誰とも対等になれないじゃないか。それは孤独と一緒じゃないか」
それでも虚しくないから、こうして生きているのかもしれない。俺には出来ない生き方であるけれど。
「ああ。……お前、友達がいないんだな」
これ以上はきっと、平行線になるのだろう。
そう思って、一度思考を違う話題に切り替える。
>>レヴィン
「アンタの考え方はわかった。いやでも、そもそも充分わかってるよ。毎日目の前で人が死んでって、疲弊しない訳ないだろ!
ありがたみではねえけど、その小瓶がどれだけ重たいもんかは、もう充分、わかってるだろうよ」
ここにいる全員がこんなにも疲弊して、毎日死の恐怖に喘いでいると言うのに、まだ足りないというのだろうか、この男は。
ただ、でも、たしかに。理から外れた願いを追い求めるというのは、こんなにも恐ろしいことなのだと、教えこまれているようだった。
「話しながら、考えていこう。
まずは順当にレイコさんが本物で、犯人に襲われたケース。
これは十分にありえると思っているんです。というより、ほとんどこのケース以外、普通に考えたら意図的に本物と判明した占い師を殺すことができないのではないでしょうか。
えぇ、【トッドさんが、犯人を犯人でない、と言った時】です。
真贋がついた犯人が、彼女を殺しにかかった−−というのが、一番考えやすいよね。
他には、ミトさんを仲間だと分かっていた伝達者が、彼女を殺すことを命じた、という可能性かな。これは本来、仲間に言葉を伝えることのできる人間が、仲間が誰なのか知らないはずですから、あまり考えてはいないのですけれど、ね。
どうやってか、仲間を知る者が、言葉を発せる者に伝えた……という素振りも、あまり見られなかったからさ」
「でもですね、今日リコッタさんをすぐに念じる必要は無いと思うんです。もし念じてしまって取り憑かれていなかった場合が痛いので。もう少しだけ彼女の様子を見て判断しても良いかな、と。
個人的にはベガさんやアイザックさんが意識から抜け落ちやすいので、と考えてますが。皆さんそれだけの理由ではとても念じられないのではないかな、とも思います。
此処に残った人たちは皆さん……優しい、から」
ただの手順として人を殺すことを良しとする人たちではないだろう。それはアウローラにも理解出来た。
/*
ずき、ずき。
*/
「…………」
「それとこれは、私の主観ですが。
この場にあまり、【レイコさんを本物と思っている方がいない】と感じます。
それでしたら、どちらが本物であれ……この場を惑わすのでしたら、偽物と知っていても、トッドさんを殺すのではないでしょうか。
私は、結果は口ほどにも物を言う、と思っております。
どれだけ信用に差があろうが、狐が死んでしまえば元も子もありませんよね。
ですから、本物だと知っているレイコさんを殺した−−私はこう考えます。
シャルロッテの力を恐れた、という見方もありますけれどもね」
目をぱちくりとさせる。
この人間達は本気でアタシに乗り移ったと思っているのだろうか?
「……とはいえ、アタシは既に占われてるし潔白を証明する手立てがないにゃ。」
ほあーーっと欠伸をしてミルクを舐める。
やたらアタシに狼を擦り付けようとするアウローラをしっかりと焼き付けて。
「……次に、トッドが本物の可能性だね。
これは正直盲点だったかな。つまりレイコが、偽物として名乗り出て、偶然か、【はたまた狙い通り、レイコが味方を売りながら、仲間を支配しているものに殺されるよう命じられた】とか、になるのか。
最後は、そこまで計画的なら綺麗だな、と思っただけさ。別にレイコが味方を売っても、内通者の意図もなく、別の仲間が彼女を本物と錯覚して殺しにかかった、ということはありえるだろう……でしょうからね。
まぁそれでも、今回のネモ卿の力を持つものなら可能なんじゃないかな。
あの時と違って−−人海戦術が効くじゃないか。なぁ」
「…………?」
「憑狼の可能性ですか
体を乗っ取るのであれば、占いで当てても結果がまた変わるようなものですよね
なので占いに頼りきず、ボイスレコーダーで皆さんの声を聞き返しました
話し方の特徴が、昨日と今日で違う人がいないか見極めようと思いまして
私の話した所感というか……感じ方で申し訳ないですが、アイザックさんとは沢山お話していますが、彼に違和感を感じません
シュウジさんも話し方に独特の訛りが……東国の人だからでしょうか?わかりやすいなって思いました
ベガ君も昨日の様子と変わっていないように見受けました
アウローラさんも前に話した時と違和感を感じず、アデリーナさんもそれに当てはまります
エーリカさんは……今日はメイド人格が薄いような?でも、話し方の特徴は同じに聞こえます
トッドさんもボイスレコーダーで何度か声を聞き返してますが、違和感はなし、と
それに、占師なので護衛がついていそうです
確か、トッドさんの方が本物っぽいと仰ってる人、いましたよね
リコッタさんが昨日と比べてどこか違和感があるのですが……上手く言語化出来なくて
私がリコッタさんとほぼ言葉を交わしていないからかもしれませんね」
館の主人にばかり意識が向いていたのは、きっと単に気になったからと言うだけじゃない。
いくら何でも、それくらいは分かっていた。
「……レイコサンを襲ったっていうのがさ、もしもレイコサンが偽物だっていうなら、さあ。……もう狼たちも殺したくねえんじゃないかな、と思うんだが。仲間を襲うのが得策って、ほとんどねえだろ」
「レイコサンが本物と、憑狼って場合は、まだやる気があるって……感じなのかな。
俺には、わかんねえよ。他人を不幸にしてまで、どうしてやるのか。自分だって死にたくないだろ? それなのに、どうして……。
そんなやつがこの中にいるって思いたくなくて、だからレイコサンが偽物で、そんで憑狼じゃなかったらって思っちまうんだよな」
言い出してくれないかな、と思うと同時に、それはなんて残酷なんだろうと思った。
この惨状を終わらせるために、俺はそいつらに死んでくれと言っているようなものなのだから。
「…………」
「……あ、あの。
【難しくないでしょうか……?】
色々考えましたけれど、アデリーナさんも言ってましたよね。
アデリーナさんが狼だったとしたら、ミトは狼ではない、というべきだった、って。
本人から明言がなく、他の人もあまり触れてらっしゃらないから、私も憶測になりますけれど……【何を言っているのか、よく分からなくありませんか?】
例えばですけど、残っている占い師が本物だから、本当なら彼を処刑するために、彼の偽物を謳うべきだ、ということなのでしょうか。
それ、【非常に難しいと思うんです】よ。どうすればそれが可能かって、トッドさんが偽物であることを把握して、
なおかつ仲間がどこにいるかを知っていて、それを仲間に知らせる手段を持っている、でもないと、そんな組織的な殺人と自身の潔癖の証明、できませんよね。
皆さんの素振りを見てますけれど……それだけ互いが互いを分かってる感じ、どうやっても掴み取らないんです。
だから、間違っていらっしゃる。
【間違えてしまったのではありませんか】
連携もなにもありません。
本物の占い師が生きていることを恐れた犯人と、
自分が本物であるとあくまで主張したい偽物の、齟齬がある。
そう、思ってます。
「…………」
「色々申し上げましたけれど、私からの目線、犯人側だと確定しているのはアデリーナさんです。
アデリーナさんにも、少し恩はありますけれど、私は、彼女を殺さないといけないと、そう思います」
「あ、言い忘れていましたが、【亡霊さんもライさんも、人間】でした」
>>138 ベガ
「…………ふむ。そうですね。
これは、どの方の立場になって申し上げればいいのでしょうね。私は私が本物ですから、上手く言えませんが。
ええと……【自分が狼なら、何が分かるのでしょうか 】?
ミトさんが狼であること? それを見つけたレイコさんが本物の占い師であること?
その前提から、おかしくありませんか。
よほど声を発することのできる協力者が優秀で、誰がどの犯人か把握していらっしゃらない限り、【本来はわからないはずだと思いますけれど】
それこそ、トッドさんが本物か、レイコさんが本物か、さえも、分かっていたのかどうか」
……ふーむ。と首を傾げる。
「そもそも、にゃ。
レイコが憑狼として、なんでエーリカが出てきたにゃ?
レイコの本物を上げるために他の誰かに乗り移ったんだとしたら、エーリカの名乗りを上げるタイミングが謎だにゃ。
死にたくない気持ちはわかるけど、もう少し早くても良かった気がするにゃ。
ここ2人が犯人だとするとモヤモヤが残るんだにゃー。」
「私目線、乗っ取りの可能性があるのは今日レイコさんが誰かに憑依した事のみ
今いる人達の中では、リコッタさんが乗り移りやすいのと、役職として名乗りあげていないので潜伏先にぴったりです
一度、占われているのも確定の白を作って、憑狼の逃げ先を作るのを忌避する意味でよかったのかもしれません
それだと、私も当てはまるのですが……私の事は私がよく分かっていますから、ここでは省きます
レイコさんが本物の場合は、狼目線誰が偽物か真偽が割れているので、彼に占われたアイザックさん、シュウジさん、リコッタさんの中に潜んでいる
そして、霊能者はアデリーナさんが偽に
その場合はアデリーナさんがネモ君陣営かユリアちゃん陣営かになるのですが……私としては、霊能として名乗るなら狐の可能性が高いのかなと思います
霊能者が二人いるなら、偽を入れて三人出てきた場合、処刑される可能性は低い
その分、日数を使えばシャルロッテちゃん陣営は首が絞まる、と」
/*
エーリカは、自分が何を言ったのか分からない。
恐らく自身は、自身が何を口走ったのかさえ覚えていないだろう。
ぜえぜえと息を切らして、机に腕をついたまま、自分が自分であることを確認する。
*/
「おあと、これは、関係のないお話ですが。
アデリーナさんは、亡霊さんに求婚されたと仰っていましたね。
この類の嘘をつくのは、危険です。求婚者が別の人間で、別の人間と結ばれていらっしゃったら、お二人が死を迎えた時に、ご自身は霊能という姿が本物であれ偽物であれ、なぜ求婚されたという嘘をついたのか、という話になります。
ですからここは、彼女の言葉の中でも信じてもよろしいかと。尤も、振ったところのみ真実で、振られた方は別、という可能性はまだありますけれども」
「……希望的観測以外で話をしよう」
「偽物の占い師が黒ってのは出しにくい。霊能者が確定している状態で、狼だと言った相手の潔白が露呈すれば、自ずと真実が明らかになる。
レイコサンが偽物なら、誰が狼かなんか分かるはずないからな。……そういう意味では、レイコサンは本物らしい」
「レイコサンが偽物なら、憑狼か、もしくはアデリーナが狂人だったんじゃないかと思う。
つまり、霊能者に一人偽物がいると知っている。その上でギルバートを殺して──アデリーナが偽物の占い師に黒を出すように指示をする──ってのがわかりやすいが。それじゃあなぜレイコサンは死んだのかって話になるよな」
「レイコサンが憑狼以外で偽物ってえのは、しっくりこないというか、狼の中に裏切り者がいる、のかな」
考えるままに話していく。話せば話すほど、正解が見えてこない。何か、違和感を感じるのだ。何が違和感なのか、俺自身にもまだ分からないけれど。
「そう、ですよね。
レイコさんが偽物だとしても、実際には彼女が何者だったのか、でまるで見え方が違うのですね。
狂信……だったとしても、味方を売る理由はあまりありません。例えば本物の霊能者から信用を得られたとしても、そのまま本物に見られ続けたら、味方には敵と思われてしまう。
狂信でなかったとしたら、味方を売ったことに気付かない可能性はあるのですね。
ただ一つだけ、アデリーナさんの仰る通り、
私とアデリーナさんは結果を異にした。
今はそれだけが確かな敵対関係なのですね」
>>121 >>124アデリーナ
「まあ君がにゃんにゃんしてる姿は置いておくよ」
耳元にやってくるアデリーナを片手で払いのける。興味ないし。想像したくもないし。
「とりあえず君の主張は受け取っておく」
だから少し距離感を考えてくれ。アンが凄い顔して自分をみているんだ。
>>122アウローラ
「ああうん、頂こうか」
紅茶を手にして考える。確かに、自分はここまで誰ともコミュニケーションをはかってないと言っても過言ではない。ああ、ギルバート君は別枠かな
で、日頃から会話している彼女の意見は貴重だった。
「で?君はリコッタが真似しやすいって?」
「レイコさん偽なら、同じく黒を出したエーリカさんと繋がっており、エーリカさん処刑の流れにならなくて安堵していたところ、庇ったライさんが処刑
結局仲間が減った為、ミトさんが人狼だと言って処刑させるようにし、霊能の結果に委ねられていた昨日、護衛がついていそうなので襲うのは諦め、エーリカさんが出て、結果を撹乱したのかなと
なので、エーリカさんは連携の取りやすい密かに話せる狂人だと思ってます
ライさんが狼、レイコさんも狼
そうなると、まだ占われていないアウローラさんかベガ君が……トッドさんから見たら、後は詰めていくだけですね」
う"ーん…………頭から湯気が出そう。
シンプルに、シンプルに考えよう。
/*
机に伏せるようにしてボイスレコーダーに吹き込む。
*/
レイコは襲われた。本物の可能性が高い。
とだけ考えたら、アデリーナは偽物ってことになる。
霊能者の数の関係からも、エーリカは本物の可能性が高い。
けどエーリカは、名乗り出てきたタイミングと、まるで他人が乗り移ったみたいな様子が疑わしい。
「ちなみに憑狼だけれど、後からかぶせるようだけど言わないよりかはマシかな。様子が変というか、単純に口数が減って、久しぶりに喋ったと思ったら周りについていけないということだけ喋り始めるリコッタは、確かに僕も変だと思ったよ。
生前、というのが正しいかは分からないけど、空気感の違う場所で戸惑うような人間じゃない、と思います。
加えて、なんとなく雰囲気が……と思ったのはアデリーナさんとアウローラさんも。
でもこれは本当に感覚的なお話です。あまり気に留めてはおりませんね。
おあと、私が乗り移られたのでは、というお話ですけれども、
一度は殺されそうになった私になれば、安易に再度殺されそうになることはない、とでも仰るのでしょうか。
そうしましたら、私は霊能者ですと名乗り出ないのではありませんか。
そんな……疑われるのに勝手の良さそうな役、申し出ませんよ。私も、例えば乗り移りたい憑狼、さんも」
>>149トッド
「はい、少なくとも今此処にいる人たちの中では一番。逆に言えば、彼女がそうでないのならば憑狼はまだ移動していないと予想します」
>>153 シュウジ
「……えっと、
あの、アウローラさんには、本当に感謝してるんです。
あんな場面で、代わりを申し出るなんて、普通の神経じゃありません。本当に、その通りのようですが。
そうは、思っているんです。ただ……
……あまり、周りに言わないでくださいね。
アウローラさんの申し出がなくとも、私は生き残るつもりでおりましたよ。
皆さんのこと、信じておりました。
本当に、理不尽に感じたのです。年齢だったか、フィーリングだったか、そんな理由で殺されそうになったあの日の皆さんのこと、味方につけられる気しかありませんでしたから。
【自分の力など言うまでもなく、私は生き残れていたと思っております】
その上で、ギルバートさんもまだご存命で、お二人の霊能結果がそのうち別れるだろうな、と思っていたのですけれど……」
「こう言う時にねーあー…うん、私情を挟むのは非常に利に適っていないことはわかってるんだけど、さ。この場で僕を殺そうなんて提案をするエーリカを、僕個人としては霊能者って思えないって事は伝えておこう」
何故ここで僕を名指しするという純粋な疑問も勿論ある。まだユリアを殺していない。エーリカはレイコが本物だって主張を突き通しているわけではない。
そういう所を鑑みて、まじで死にたくないだけなんだなーと思う
「その生存意欲的もなんか、こう。気持ち悪さを覚えてるんだよね」
死者の声が聞こえるから死にたくないって言うのは、そういう仕事をしている身から言わせて貰えばわからなくもない。本物の霊能者ならば、そこはかなーり同情する。
「あーダメだ、全然スッキリしない。エーリカが1人ズレて見える。ベガって子と話していた事も噛み合ってなかったし、自分に憑依されたっていうのもなんか、そうじゃない感があって。なんか、こう、感覚的に頼って言葉を発するのはやなんだけど…気持ち悪い」
論理的結論を出したいのに、この感覚が払拭出来ない
>>155 エーリカ
「おう、アンタ、とんだじゃじゃ馬だったんだな」
思わず呆れ笑いのようなものがこぼれた。
「……なあ、でもさ。……それなら尚更不思議に思うんだよ。どうして今更出てきた? ギルバートが死んだ時点ではなく。
そもそも、結果論として違うと思ってはいるが、憑狼に襲われる可能性も、普通に襲われる可能性もあっただろ、そこまで処刑されない自信があったなら」
そういいながら、俺はライを処刑することになった夜のことを思い出す。
「…………いや。ううん、あの時のエーリカに、そもそもそこまで打算的に考える余裕があったようには見えないんだよな。あそこで霊能者だと名乗れば霊能者は三人、なし崩し的に全員を殺そうという流れになるのが恐ろしかったから、なら納得出来る。だが、残り一時間を切った状況で、”内心死なないと思っていたから、能力を明かすつもりはなかった”……か」
「このぐらい、でしょうか。私が言えることは。
最後に、理屈でも理詰めでも、なんでもありませんけれども。
レイコさんが見つけたと言う狼と、
その直後……殺されてしまったと言う事実。
犯人同士、互いを分かっていないと言う状態を鑑みて、
改めて考えていただけませんか。
レイコさんが嘘を言っていた、というより、レイコさんは真実を語っていた、と考えられる方が違和感はないはずなんです。
本当に本物だったとは、断言はいたしませんけれども……。
【願う方はアデリーナさんです】
占い希望はもうないに等しいのですが……【狐を探し当ててください、トッドさん】」
アイザックさんにいれてもらった紅茶を飲み終え、お代わりを、と思い、席を立とうとした時、エーリカさんが新しいお茶を持ってきてくれた。
エーリカさんに事を念じかけた事もあったのに、自分に優しくしてくれる彼女に罪悪感を覚えた。
>>エーリカ
「……ありがとうございます」
柔らかく微笑み、紅茶を一口飲んだ。
「霊能者を2人とも念じている余裕は無く、占われていない人でお茶を濁そうにも情報は足りず、占いは確定せず。ですね。
今何をするのが正解であるのか、判断がつきません。
僅かにエーリカさんの方に偽を見ていますが、なんとも。
占いの希望はベガさんを。彼が犯人だった場合特に、何かしらの情報が無いと皆さん念じられないでしょう」
始めの頃は子ども扱いするなと腹を立てていた彼が今、その年齢に強く守られている。彼はこの状況に何を感じているのだろう。
【エーリカを選ぶわ】。
あたしにとっては自然なこと。
でもみんなにとっては…どちらかを切り捨てられるものなのかしら? でも、目線はあたし達に向いている気がするわね。
>>160 エーリカ
「……正直に言えば、怪しんだと思う」
エーリカを見つめながら言った。
「誰だって、命乞いだと思うだろうな。……だが。
俺が疑問に思ってるのはそこじゃないぜ、エーリカ」
罪悪感を振り切るようにして、俺は口を開く。あの時のような消去法ではなく、たしかに俺自身が、彼女に疑問を抱いているから。
「俺は要はこう聞いたんだ。
『あの日に最終的に能力を明かす気はあったか』って。そしてアンタは、
『能力を明かすまでもなく処刑されないと思ったからしなかった』と答えた」
「はじめからアンタが今(>>160)のことを言ってたら、俺は納得しただろうな。
でもアンタは、そうしなかった。俺が聞き返してから、そう答えた。
言わなくても生き残れるなんて、本当にそんなことをあの時の彼女がかんがえてたって、思えないんだよ。……でも、そんなことを嘘つく必要は無いだろ?
……アンタ、本当にエーリカ、……なんだよな」
…………
/*
枯れた蓮の花を見てしまったときのように眉をひそめて話を聞いていた。
*/
エーリカの、噛み合わない感じってわざとなのかどうなのかわかんない。
>>158シュウジ は、
エーリカが"処刑"されそうになったときに霊能者を名乗らなかった理由が「名乗らなくても"処刑"されない自信があった」なのは不自然に感じるって言ってるだけで
あのとき名乗らなかったこと自体は責めてないのに。
ていうか、あの日エーリカを念じるって言ってた人はみんな
アウローラが代わりになるって言い出すまで変える気はなさそうだったけど。
年齢聞いて顔色変えたのはシュウジくらいかな。
ここまでは横槍じゃなくて僕の感じてる印象ね。
>>164 シュウジ
「少し、怒っております。私。
これは、アウローラさんにだけはお話ししたのですが。
私があの場で皆さんに無様な姿をさらけ出してまで問いたかったのは、「本気で犯人を捜す気があるのかどうか」だったのですよ。
私が何者であるか?
そんなものは関係ありません。
本当にあのまま、雰囲気で怪しいから、自分とは違う人物の命だから、と言って私を殺したのでしたら、霊能者としての私は、皆様を見限ったことでしょう。
畳み掛けるつもり?
最後の最後まで打ち明けるつもりがなかった、か?
【ございませんでしたよ】
微塵にも。一縷にも。
あぁ、なかったさ」
【エーリカが狐の可能性…ないわよね?】
ほんとに、思っちゃったの。
"生きたい"、"生き残れると思った"、ここまで生きることにだけ執着するのはなぜ?
憑かれてる可能性も考えたけど、"生きたい"って言葉はぶれていなくて…でも死にそうな行動をして。
それとも、無駄に占わせようとしている狂人なのかしら。あたしには、わからなくなっちゃった。
「補足ですが、占師の真偽が分かっていたとして、昨日噛む事で仲間を売って時間稼ぎをするつもりだったとして、その場合はトッドさんが狂信者なのかなと
……ただ、私はどうしてもエーリカさんが焦って出てきたネモ君陣営
そして、エーリカさんと結果が同じレイコさんが狼
憑狼の可能性が高いのかなと
彼女が智狼で仲間割れの可能性は……この状況下では考えられません
逆に、彼女が憑狼ででないのなら憑依は行われていないのでしょう
ユリアちゃん陣営がいるであろう今、占いは【アデリーナさん】にします
理由は先程言った通りに(>>143)
占っていないアウローラさんとベガ君は後回しにしてもよいかと
エーリカさんは……考えが変わる事に関して、他の人格が、で片付けてしまうのには何か足りない気がします
思考のぶれ、というか霊能として後出しで出てくるのは、襲われない自信や処刑されないと思った理由があやふやで……求婚を受けていて悩んだアデリーナさんの方がしっくりきます
恐怖で足が竦んでいたのを勘定に入れても、です
……念じる人は、もう少し考えさせてください」
>>170 エーリカ
「いや、違う。論点がずれてる。
んん……、なんだ、なんて言えばいいのかな。俺はアンタが本当にいう気がなかったってのは疑ってない」
どうしたら伝わるだろうかと、頭を悩ませていた。
……何を答えて欲しいという訳でもないのだが。
「俺はアンタの考えに違和感を感じている。まあ、口調が突然変わるのも変だと思ってるけどな。そっちはそこがアンタの元々の病質だってんなら、まだ分かる」
「そうじゃなくて……さっきの回答。あの時点で余裕があったような言い方してるのが気になったんだ。……今はあの時は必死だった、みたいな言い方をしてるだろ。ううん、俺が疑問に思ってるのは、さっきベガ(>>165)が言ってたことなんだよ」
これ以上は平行線だろうか。
「アウローラからエーリカの事を聞いた時に二面性があるみたいな事を聞いたんだよ、だから彼女演じる事は難しいんじゃないかって。そうアウローラ君は言ってて、でも、それこそ逆なんじゃない?って思ったんだよなぁ」
振れ幅が広く、今までと考えが違っても言い流れしやすいのはそういう人ではないだろうか。確かに、特徴を掴みやすい人の方がハードルは下がる、コピーしやすいだろう。
それだからこそ、昨日より、より一層いろんな面が見られる今日は元々の性格を言い訳にしているように見えてしまう
>>173ノエル
「えっとー、その占いたい人とー、エーリカが狼に見えるーっていうのはー、別々の感情ってことでいいのかい」
じっと考える。
アデリーナが本物である、つまり犯人たちが仮に全員残っているとすると、今日この時点で既に自分たちの負けは決まっている。狐がどうなるか程度の差しかない。
希望といえば狂人が投票で死んでいるかもしくは狼が共食いをしている可能性が僅かに残るのみで。
自分たちの勝つ可能性が多い方は、エーリカが本物である場合。こちらもそれなりに厳しい戦いを強いられてはいるが。
客観的に見て勝ちの目がまだあるのはエーリカの方なのだが。
目を伏せて思考する。はたして、どうするべきか。
今日、自分が占う先を黙ることが最善な気もするが、後出しと言われる事は癪だ
それに、エーリカから“ユリアを殺してみろ”なんて言われてしまうと、彼女がユリアに憑かれているんじゃないかと思ってしまう
見つけられないだろうと、そう言ってるよう聞こえてならない。いわゆる煽りだ
「あーくっそ、いつもならこんな悩まないのに」
ガシガシと頭をかく
「……そう、ですね」
最早間違えても構わないと思った。
「人らしく希望に縋ってみましょうか」
念じる先を決め、紅茶のおかわりを注いだ。
ノエルはシュウジに、自分の出方を伺ったと行っていたが、逆にこの反応で得られたものはあるのだろうか
「ふぅ〜……占う人って発表したほうがいい?」
発表……どうなんだろう、した方がいいのかな?
アデリーナかエーリカを占うなら言った方がいいとは思う、念じちゃったら意味ないもの。
「うわ、時間がねえな!
ノエルの話は、俺がよくわかってない可能性十分あるから、取り敢えずは放置してくれていい」
>>トッド
「あー、霊能者から占うつもりなら、言ってほしい」
あーギリギリ……ギリギリねぇ…そんな時計とにらめっこ、出来るかコレ。
「霊能者から占う予定は無いよ、今必要な情報はこれだけかい?」
分かった。
本当は、"処刑"する人を決めてから占ってもらう人決めなきゃいけないよね……今日はもう遅いけど。
僕は、エーリカにする。
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新