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>>362 ネーロ
いっ……あぁ……こ、の……クソね……こ………!
*彼の逆鱗に触れたせいで、命に関わりかねない傷を負う
痛い、苦しい、このまま死にたくない、とという思いとともに、床に這いずる
彼の姿を目で見送った後、医療魔術の呪文を唱えた*
>>360 カッツェ
「アンタ、変わりものだ。まぁ…エルフの弟子って時点で、相当な変わり者か。」
全てが終わった今、こいつももうすぐお師匠とやらの元に帰るのか。
カッツェが淹れる紅茶なら、またいつか飲んでやってもいい。
そんなことを思った。
グスタフ、広間でずっと座りっぱ。でも誰が今どこにいるのやら…
お話したい!誰か広間にいる人ちょっと話しかけておくれ。
カーマインには勝手に話しかける。
このまま、ローランとは言葉を交わさずに終わるんもいいかなって思ってます。
何かあれば呼び止められたら止まります。
>>378ネーロ
(え、でも。ネーロの、ケットシーの住むところにネーロはいるんじゃ)
*不思議な返事に、疑問符がかおをだす。それもつかの間、ネーロにお礼とお願い事をされて、すぐに消えた*
私もよ。何もできなかったけれど。ネーロにそう言ってもらえると光栄。……これでいいのかしら
*カッツェは目を閉じる。ネーロを見る時は閉じなくても良い瞳を伏せるのは、なんだか不思議な気分だった*
*医療魔術特有の白い紋が交じる円形の陣が床に浮かぶ
傷を光が包み込み、止血どころか、傷は跡形もなく消えた
恐らく、彼女の"死にたくない"という思いが通じたのだろう
ほぼ医療魔術など使った事はなく、魔法学校で学んだ魔法のみで、傷を綺麗に治療してみせた*
……ちっ、あのクソ猫……次会ったら、ミンチにしてやるのだわ
*忌々しそうに呟きながら、魔力の消耗が激しいせいで、貧血の時のように、ふらふらとなっている体を引きずりながら、広間へと行った*
《ただし、服はぼろぼろ、血塗れだし、流石にいつも使わない医療魔術の使用、及び完全に治したので、魔力消費が激しい状態になりました( ◜◡◝ )》
「2年もあるね」
「でも、2年しかないね」
「瞬きする間だね」
「6年の半分にも満たないね」
『ねー!』
「2年後に生まれる新たな王よ」
「数多の恩讐を生み出せし王よ」
『我らが黒狼の主に相応しい王よ』
「あの女……くだらないものを押し付けやがって。」
落としても落として戻ってくる、嫌味なハンカチに悪態をつきながらレリーのもとを離れる。ロート王子とのことを言われたこともそうだが、何よりもアイツにあの名で呼ばれたことが腹立たしくてしょうがない。
やはり、俺はアイツを忘れられそうにもない。
その時、何かが飛んできた。
咄嗟に手を出してそれをぱしっと掴む。
「これ……」
−−黒い短剣。
目を丸くして、飛んできた方向にばっと顔をあげる。
しかし、望んだ姿はその先にはない。
>>380ローラン
変わり者……ふふ。そうね、私は変わり者ね
この血も、生まれも、なにもかもが。
でも、宮廷騎士のローランさんも、相当な変わり者よ
(私にちょっかいを出すニンゲンは、お前くらいなもんだ)
*くるくるとティースプーンを回す。誰にも話すつもりがないことも口にしそうになる。何故だろう、カッツェは不思議だった*
……そうね。変わり者同士仲良くしましょ。
あの森に来ればいつでも相手するわ。
*ふと、そんな提案をしていた*
>>レリー
………………あなたにかけた“おまじない”覚えているかしら。
何処かで心苦しくなった時、右手の甲に息を吹きかけてから就寝なさって。少しは良い夢、見られると思うから
*彼女の枷を、罪を、和らげるつもりはない。自分の出生を知ったカッツェは、複雑な心境でいた*
*けれど、やはりソロンディールと過ごした時間が、思い出が、カッツェを作っている。黒狼騎士団の一員より、エドワードの弟子のレリーを気にかけてしまうのだ*
*カッツェは、レリーのことを忘れないだろう。それはどこか自信があった。深い間柄でもなく、疎遠でもなく。その関係に愛など絆などなかった*
*これは何でもない。ただの助言。カッツェの施したまじないの効果を教えただけに過ぎない*
>>368 リンミュール
え、ええ……そうなの、では、貰っておきますわね……
*彼の薬の効能に曖昧に相槌を打ちながら、立ち去る彼を見送る
レリーの手には、袋がある
それを、魔法で異空間にしまった後、再びふらふらと広間を歩く*
>>373 カーマイン
最期の面会かな、カーマイン王。
貴方の選んだ魔術師たちには黒狼者は混ざっていなかったよ。
あながち節穴とも言えないようだが?
[王が笑うのに合わせ、片頬を上げる。]
僕の願い?
ああ、どこかで言わなかったかな。
"僕らは平穏無事に暮らしたい。"
そう、それだけだ。自由を損なわれず、何も侵されず、平穏無事に暮らせればそれでいいのさ。
まぁ、10年ほどはこの国で楽しませてもらうけどね。
その辺りについては、弟君に請求させて貰うよ。
[ふらふらと、窓から外を見ていた。
皆思い思いの時間を過ごす中、自分だけが訳もわからず過ごしている。それが不安だった。]
......え?
[窓辺に何かが飛んでくる。それは、純白の姿でちちち、と鳴いた。]
あ......。
[小鳥の瞳を覗き込み、その深い色に飲まれる。
「今の」パトリシアには飛ばした記憶の無い小鳥。
「占い師であった」パトリシアが飛ばしていた小鳥。
白く光る羽に、恐る恐る触れた。]
>>391ネーロ
………………!?
(また)
*背中のときと、同じ衝撃。これはきっと*
*ネーロの、部屋での出来事と、今の出来事を重ねて思い出す。冷静さをいつも欠かさないカッツェの顔は、リンゴのように赤く染まっていた*
え、え?
(もう、治った、いや…上書きされた?違う、これ、何?)
*とっさの出来事にカッツェは戸惑う。青の紋もなんて言うネーロの顔を、まじまじと見る。しかし、ネーロの目は閉じている*
ネーロ、まさか、あなた………………
(交換、した?)
っ......!
[頭が痛くなる程の「記憶」が襲う。
数日間の出来事が一斉に駆け巡った。]
ああ、ああ......そうなの。そうだった。そうだったわ。
あたしは本当に、ダメね。
[ぽつりと言い、目頭を抑える。
自嘲を込めた笑いを浮かべて袖から紙片をばらまいた。]
>>387 カッツェ
ええ、覚えています
あれ、そういうおまじないだったのね
ありがとう……わたくしからも、これを
それは普通のお菓子よ
何の変哲もない、ね
……非常食に持っていたのだけど、貴方が作ってくれたお料理が美味しくて、食べる機会がなかったの
だから、それは貴方にあげる
……じゃあ、またね、カッツェ
あのクソ猫がいない時にでも、お茶をしましょ
*手をパンと叩くと、小綺麗な包装に包まれたマカロンが出てくる
それをぽい、と彼女の手元に投げて寄越した
彼女には、弟子の先輩として、後で色々聞こうと思ったレリーは、またねの言葉と共に手をひらり、と振り、その場を離れた*
アルフィリオンくん付き合ってくれてありがとう
わたしがお話したかったからとても嬉しかったです
かっこいいいいいい
今から追えば、これから国を出るアイツの背中くらいは見送ってやれるかもしれない。
そう思ったが、俺は敢えてそうしないことにした。
「趣味の悪い魔法よりも、よっぽどマシなプレゼントだったよ。……ジル。」
心の氷原に温かな火が灯る。
俺たちのあいだに、特別な言葉は必要ない。
俺は腰に黒き短剣をさして、もう二度と会うことはない友を心に棲まわせた。
(まさか、背中の傷も)
*赤く染まるカッツェの顔は、みるみると蒼白に変わる*
*膝から崩れ落ちるように、カッツェはネーロの頬を両手で包み込む*
ねぇ、どうして……ダメよ、そんな……
>>394 カーマイン
正しく汲み取って頂けて何よりだ、カーマイン王。
僕らの時間は長い。
平穏無事を敷くのも大変だ。
そう、僕は何代先まで見れるかな。
一先ず、弟君のお手並みを拝見させて貰おう。
[かつてない量の小鳥たちがパトリシアの周りを囲む。
真っ白なベールのように、きらきらと光った。]
……知ってる? あたし、もうすぐ母様のこと忘れちゃうんだって。踊りも踊れなくなるの。
踊れないのは、構わないわ。もう魔法なんて使わずに済むもの。
[衣装を揺らしくるりと回る。鈴の音が鳴り響いた。]
……あたしが母様を忘れたら、もう二度と母様は誰の元にも居られなくなるわ。永遠に誰にも知られずに、彷徨って、彷徨って。
忘れちゃ、忘れちゃいけないのよ。
誰の命も、道も、曲げられちゃいけないの。
まだ、まだ……。
お二人(宮廷騎士、王様)へ
改めましてカエデです。
これを書いてるのは城での最後の日です。パトリシアと記憶を操作してもらう前にしたためています。
届くのは、そう、今日から三日後ぐらいですかね。
さて、まず私から二点ほど。
最初に。
私はソフィーのことを愛していました。
今回のオーディションの参加もソフィーとの再会が目的です。
私はセルナリアの図書館に勤めていた時彼女に会いました。
あそこでのいい記憶はソフィーとの記憶だけです。そこでソフィーに出会い、私の人生に意味と色が生まれました。一緒に過ごす日々と彼女との約束が私に恋慕という本の中にしかなかった感情を教えてくれました。
王家に戦争に私たちは引き離されましたが、この心は変わりませんでした。パトリシアに会うあの日までは。
二つ目はあなたがたの結婚についてです
その後私はパトリシアと出会い、彼女の人生を護ると決めました。ソフィーはあなた(たち)といたほうが幸せになると思ったから、というのも理由の一つです。
だけど、ここから先が問題です。いや問題なの!
兵士のうわさを聞いて私は死ぬほど驚いたわ。
結婚が白紙?二年後に選んでもらう?
聞いてないわよ!!まったく。まずローランとの関係なんて初めて聞いたわよ!!
まあ、いいわ。どちらが勝つかに私は興味はないの。
だけど、だけどね。どちらが勝ったとしてもソフィーを泣かせたら容赦なく殴りに行くわ。王であっても偉い騎士であっても。記憶なんて関係ない。
こほん、取り乱しました。
まあ私がいいたいのは。
絶対、ソフィーと一緒に幸せになってくださいね。
彼女の親友との約束です。
そして、ソフィーにに私の記憶のことは話さないでください。悲しませたくありません。
一人でいるとき、いつかどこかで見かけたらまた挨拶してください。きっとその時のカエデも喜びます。
それでは。
図書館司書だった カエデより
最後に術を練ろうなどとは思わない。
特別な思いのあるものでもない。
子どもたちが使い、いずれアルフレドも使う。
…誰かの発見を享受するように、この数十年で私もまた使うやもしれん。簡単なものだからな。
私の名も残らなくていい。術さえ残れば、それでいい。
*全ての者に挨拶を終えると、エドワードの元へと戻る
これからは、ずっと彼と一緒……だが、触る事は出来ない
その事実に、胸が打ちひしがれそうになる
だが、彼女はその中で一つの結論に辿りつく*
彼にそれが届かないうちに、背を向ける。
「さようなら、ローラン」
顔が見たかった。最後に言葉を交わしたかった。けれど、あの優しい人に今の顔を見せるわけには行かないから。
だからこれでいいんだろう。
次に言葉を交わす時は何としようかと考える。それを慰めとして今は足を動かそう。叶わぬ夢を見ることだけは許して欲しい。
*考え込むレリーの姿が落ち込んでるように見えたのか、話し掛けて来ようとするエドワードの言葉を遮り、目の前に立つ彼の首に手を回し、自分より背の高い彼に背伸びして、キスをした
驚く彼をよそに、暫くキスをした後、そっと離れ、にこっと笑いかけ、首に回した手をほどく
ちょうどその時に、城の鐘が鳴った
もう、彼とは二度と触れられないが、彼の側にいられない、その事に比べればまだ、未来がある
人を一人殺した、殺そうとした者達の背中に、一生消えない傷を負わせた
そして何より────彼の未来を奪った、その罪は、一生消える事はないだろう
死ねば楽になる……幼馴染の彼と同じ場所へ行ける、そう思った時もあった
だが、エドワードが自分との未来を望むのであれば、自分はそれに寄り添おう
彼との未来を守る為に、自分の足で歩いていこう
そう思いながら、彼と共に城の門を潜り、外界へと赴いた*
>>393 カッツェ
カッツェが言わんとすることにコクリと頷く。
僕だからできること。
僕だけができること。
カッツェがもう人に怯えなくていいように。
カッツェが進む道を真っ直ぐ前を向いて歩けるように。
「これくらい…しか…思い、浮かばなかった…
それにね…呪いは…二つもあったら、大変でしょ…?」
そう言ってゆっくりと目を開き…僕の瞳を持つカッツェを見つめた。
カチリと目が合う。
僕はくしゃりと笑って呪いをかける。
「…カッツェが…僕を、忘れませんように…
ずっと…僕のこと…好きでいてくれます、ように…」
自分の後ろに空間の穴を開ける。
そこへ飛び込んでカッツェが見えなくなるまで僕は見つめ続けた。
[ここでの自分は敗者であり、逆らう力など持たない。それは分かっていた。
そもそも自分にそんな力は無い。それならば。]
……最後の、お願いね。
[力無い言葉に反し、小鳥たちはバッと散開する。
城の窓という窓から白い羽が舞い、小鳥が飛び出していった。]
[小鳥たちはセルナリア中へと散らばってゆく。
何の力も持たない小鳥ではあるが、いつか誰かの記憶のささくれを呼び起こすだろう。少しずつ、少しずつ。
その頃にはパトリシアは何も知らない踊れぬ踊り子であっても。]
[小鳥たちがいなくなり、パトリシアの足元に散った白い羽も霧散するように消える。光の粉が彼女の希望であった。]
……カエデ、ごめんなさい。
[少しだけ目を伏せて、今此処に居ない彼女のことを考えた。]
/*
恩讐の村、お疲れ様でした!
ローランの物語もこれで締めさせていただきます。
セルナリアへの様々な恩を抱えてローランはこれからも生涯この国に仕えます。2年後、ソフィーがローランを選ばなかった時は、その時こそこの恋心に終身刑を。選んでもらっても選んでもらえなくても、ローランはもう前を向いていけるんじゃないかなー。
しばらくはソフィーのお部屋にデートしに行きますし、ケラのお店に姫に贈る花を買いに行きたい。
レリーからもらったハンカチも持ち続けるし(ていうか持ち続けざるを得ない笑)、カッツェのところへは時々お茶を飲みに行くよ。
ジルベールとはもう会えないだろうけど、ローランはこれかも彼を生涯の友だと思って生きていきます。多分、短剣はずっと腰にさして持ち歩くと思う。
村建て人のちかさん、同村してくださった皆さん、一週間遊んでくださりありがとうございました!
*/
[この国で「黒」が抑制され押し潰され続けるものであるならば。
その上から「白」が塗りたくられ続けるならば。
きっと小鳥は記憶を芽吹かせるのであろう。]
転移した先はビアンカと僕の秘密基地。
特になんてことはないけれど、村の森にこっそり作った小さなログハウス。
座り慣れた椅子に腰をかけると使役していた猫達を皆呼び出して主従の契りを破棄した。
「…怖がらせて…ごめんね…
村の皆のところに、行っておいで…」
猫達は戸惑い、怯えながらも足元でお別れの挨拶をしてから去って行った。
「…光の妖精、さん…幻滅させて…ごめんね…?」
光の妖精は違うと首を振りながらも悲しそうに僕を見つめる。
「ふふ…大丈夫…
…もし…妖精さんが、気に入ったなら…カッツェの元へ…行ってくれたら、嬉しいな…
…今まで…ありがとう…もう、自由になって…」
……よいしょっと。
ふう。
おはようございます!
……帰りました。
/*
少女は荷物を抱えて、暮らしていた孤児院へと戻ってきました。
鞄の中身を順に整理しながら、この一週間のことを思い返します。
*/
サテンさまに早くお手紙を書かなくっちゃ。
……あら?
/*
荷物に紛れて、なにかが鞄からカランと床に落ちました。
少女は親指と人差し指で拾い上げます。
*/
なにかしら?これ……
恩讐の村
ほんとにお疲れさまでした。
やりたいことやり終えて満足です。
みなさんの優しさのおかげでカエデという存在が生まれました。
またどこかで同村した際はよろしくお願いします!!!!
*カッツェの左目から、涙が流れる。一雫溢れると、両目から涙がとめどなく溢れてきた*
そんな!どうして!呪いはこの目だけっ──
*言いかけたとき、ネーロの言葉を意味を汲み取る。しっかりと、ネーロと目が合った。ああそうか。これはそういう、ネーロの*
そんなことしなくても、私、私はずっと、ずっとネーロが!
*ネーロを抱きしめようと腕を伸ばす。しかし、その腕は空を切り、行き場をなくす*
*初めて見るわけではない。毎日見ていた朱い瞳。その瞳が、あまりにも寂しげで愛おしそうにするから*
私も、大好きよ
*袖で涙をぬぐい、見えなくなるネーロへ微笑んだ*
[アルフレドは、こんなに幸せでいいのだろうか。と自問していた。
レベッカのこと、レリーのこと、グスタフのことを考えると、胸が苦しくなる。]
[だけど…、城を見上げるケラの横顔を見つめる。]
ーわたしには、守るものがある。ー
[それが、生きがいだった。アルフレドは、肩に添えた手に、ケラが気付かない程度に、少しだけ力を入れた。]
《私なりに〆をさせて頂きました
触れられないの、本当にしんどくてせめて……と思い、キスさせてしまいましたが、最初で最後になりそうなので……
レリーがこれから改心するか分からないので、呪いは解けるかもしれないし、解けないかもしれない
もしかしたら、10年後に自害出来ない呪いが解ければ、自害するかもしれないです
どうなるかはエドワード次第、みたいな所がありますが、彼に恋に落ちれて良かったなと思います
レリーは復讐の為に嘘をつくし、滑稽だと分かっていても、人あたりのいい自分を演じてみせる子ですが、エドワードへの気持ちは本物です
2人の明日はこれからだ!という事で何卒……
盛大に、時空を歪めてごめんなさい!
エドワードとレリーは魔法がかかった後、世界中旅に行きます
レリー2つ目の呪いがあるので……
もし、旅先で会う事や戻ってくる事があれば、その時は皆と普通の話が出来たらなと思います
では、皆様1習間同村して頂き、ありがとうございました!
村建てのちかちゃん、素敵な村をありがとうございます!
また、青鳥の方でお礼や交流が出来たら、と考えておりますので、よろしくお願いします
それでは、お疲れ様でした!》
鐘…か。
《身体の軋む音がする。滲む視界に映るものは、徐々にその大きさを増していくようだ。》
「これまで、か…」
《これまでの、自分に未練などない。大人の姿のうちに話しておきたい同胞ももう、いない。》
《グスタフは今とこれからの時間に対して意味を見出そうとはしていなかった。
元より何も持っていない。城に来て、虚しさひとつを得て、出て行く。》
小さく小さくなりゆく身体を眺めて、それでもなお感情は動かなかった。、
[音を届けた空間に歪みが走った。
規則正しい響きはそのままに、不協和音だけが吸い込まれる。
そして、広間は戻った。
まるで何もなかったかのように。
戯れに走った一音は不快感を与えたはずなのに。]
……!
転移魔法、か?
それにしても消え方が奇妙だ。
何だったんだ、あの少年は。
滅んだはずの、今度こそは引導を渡したはずの黒狼騎士団を名乗るなど。
まだ、奴らは滅んではいない?
いや、そんなことはないはずだ。確かに今日、皆、処分は課されたはずだ。
まぁいい、処分の内の一つは僕の手の中だ。
10年はこの目で確と見張ることができる。
[そうして、最後の1人の処分が下るのを、フェルマータを奏でる広間で待った。]
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