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ケラが眠っていないということは、カエデは呪の狼でなかったということだな。
白玉と出るだろう。
いまの、ケラの負荷はどれほどのものだろう。
[アルフレドは、手をぐっと握りしめる。]
こんな時、そばに居てやれたら…。
>>ネーロ君
ネーロ君……ごめんね、ひとりで残してしまって
あなたの選択は、とても信頼できるものでしたよ
……頑張りましたね、ありがとう
おはよう。みんなに取っちゃどうかわからないけど、いい知らせだよ。
【カエデは黒狼でも、魔のものでもない】。
本物、ないしは本物だと思い込んでるかもしれない騎士なのは、確定だね。まああたしのなかでだけ、だけど。
ロート「おはよう、ございます……ああ……ネーロさん……」
[誰にも姿は見えなくても、ボクはそっとネーロさんの近くに座り、彼の頬に触りました]
ロート「……昨日は、ボクのお願いを聞いてくれて、ありがとう。おかげで大事なことがわかりました。そして、みなさんをまとめてくれて、ありがとう」
ロート「……さあ、終わらせるために、続けなければ。本日もよろしく、お願いします」
/*
目が醒める。
隣にはレリーの姿はなく、代わりにベッドの周りが氷の花で埋め尽くされていた。
魔法の質からして、レリーの仕業には間違いない。
もちろん、害を為すものではないから悪戯だろう。
随分お転婆なことだ……まるで、僕が永眠したみたいじゃないか。本体が眠っている今、冗談でも少し笑えない気持ちにはなる。
しかし……彼女の作った花は綺麗だった。
しばらく起き上がって氷の花たちを眺める。
氷魔法もこういう使い方をすれば、僕が感じたように、人を幸せな気持ちにできるんだろうか。尤も、僕に氷で花は作れないだろうが。
起きよう。
彼女に、風と水の魔素の混合割合がズレていると、お小言を言いに行かねばなるまい。
*/
/*
広間に着くと、レリーとミーチェの姿が見える。
……ミーチェは、黒狼騎士団。王を殺した、憎むべき敵。そして、レリーの仲間。
僕の中で、感情が整理できていないことを感じた。
僕は、どう接するべきなのか。
しばらく、2人をそっとしておくことにした。
魔法の出来へのお小言は、その後でも問題ないだろう。
*/
おはようございます…
*人数を初日に比べ、悲しくなる、そして今までのことを無駄にはできないと決意を胸にする*
ネーロさん、ここまでありがとうございました…
あとは任せてくださいね…
私は黒狼騎士団が全員騎士を騙るとは思いません…
なので私はアルフィリオンさんが呪われた狼ではないと考えます…
騎士か闇騎士、もしくは魔のものかと…
ケラさんのここからの役割はいるかもしれない魔のものを探すこと、なので今夜はアルフィリオンさんを占ってほしいです…
そして拘束はグスタフさんかフリージアさんを…
>>+3 ヘズ
*嬉しそうに笑う彼女につられ、レリーも笑顔になる*
ふふ……ああ、そういえば
*ここで、前から気になっていた事が頭に思い浮かぶ*
そういえばわたくし、貴方の事を何も知らないわ
……どうして、黒狼騎士団として、カーマイン王に復讐しよう、と思ったの?
*周囲を気にして、内緒話をする様に、小声で尋ねる*
深く、深く、眠りに落ちる。
誰も信じられないのなら、1人になりたいと。
そうして自分の殻に閉じこもる。
そうして目を覚ましたのは…
「…おやすみ、私の愛しい半身
ネーロの辛さも、悲しみも、後悔も、全部私がもらってあげる
だからもう大丈夫よ」
眠る自分を前に慈しむように微笑むそれは、口調も一人称も違い自分をネーロと呼ぶそれは、ネーロの姿をしているのにまるで別人のようだった。
>>+8 エレさん
/*
ヘズは少し考えます。そして、小声で話し始めます。
*/
ヘズはただ、むれからはぐれたヘズにやさしくしてくれたひとたちがだいすきだったんです。ヘズをじっけんたいとよんでいましたが、みなさんやさしいてでした。
ヘズはそのひとたちに、こくろうきしだんにおんがえしをしたいとおもっていました。そこでエレさんとロキさんにであったのです。
ふたりのためにがんばることが、ヘズができるただひとつのおんがえしだとおもいましたので。
そして、ヘズじしんもヘズにやさしくしてくれたみなさんにひどいことをしたおうさまとそのくにのひとにおなじことをする。それがみなさんにふたたびあうときに、ただいまとじしんをもっていえることになるとおもいましたので。
*泥のような眠りから覚める*
*状況を知ろうと蓄音機に手を伸ばそうとして、ここにいて欲しくない人の姿を見つけた*
>>+9ネーロ
ネーロ……!
*駆け寄り、その身を抱きしめようとした時、何か、何かが違った*
…………ビアンカ?
*気がつくとカッツェは、時折ネーロが話しかけていた相手の名前を呼んでいた*
>>+10 ヘズ
*彼女の話を聞いて、彼女が黒狼騎士団の実験体であり、彼女の言う皆さんは、もう……と思う
痛ましい気持ちになり、彼女の頭を優しく撫でる*
……そう、貴方の言う皆さんやご主人様はきっと……貴方を、誇りに思っているでしょうね
後は、ロキに任せて、事の顛末を見守りましょ
ここなら、貴方が眠たくなった時にいっぱい寝ても、誰も責めないと思うわ
名前を呼ばれて振り向くとネーロが心を置いていた女性がそこにいた。
「カッツェ!」
パッと花が咲くように無邪気に笑う。
「私のこと知っていたの?嬉しい!
そう、私はビアンカ。
でも本物のビアンカじゃない。
ネーロの中のビアンカ。」
自分が生まれた意味を知るその瞳は寂しそうに笑う。
なるほど…、黒狼騎士団は、コードネームで呼び合うのだな。
[アルフレドは、レリーとミーチェのやりとりを眺め、一人ごちる。]
狼が全員、騎士を騙るとは思えないから、フリージアかグスタフになると思うが…。フリージアが狼だなんて、信じたくないが、グスタフも狼に見えないんだよな。
こんな状況ですることじゃ、ないんだろうけどねぇ。
/*
炊事場で流しと料理をしながらそんなことを呟く。考えれば考えるほど、もううんざりし始めていた。
野菜を洗いながらこれからことをかんがる。
*/
今生きてるのは、5人。
カエデはあたしの仲間で、他は…分からない。
今晩、魔のものが生きていたらあたし達は…魔のものに支配される。候補は、カエデの言っていたようにアルフィリオン。でもあの二人の中にだっている可能性はある…。
……アルフは、黒狼騎士団じゃあなかったんだね。
/*
ほ…と息を吐いた。そう言えばまだ眠った彼に会いに行ってない。
*/
わたしは、フリージアを信じますから。
きっと、フリージアが敵でも、信じます。
あの子は優しい、いい子だって。
それだけで充分です
じっとしていることができず、やれることを探しふらふらと炊事場を訪れる。
そして夕飯のためか、野菜を洗うケラを見つける。
物憂げな歌姫があまりに美しく、絵画なのではないか?と息をのんだ。
その世界に踏み込むのにはためらいがあったが、見ているだけというのも失礼だと思いカエデは声をかける。
>>ケラ
「…何か手伝えることはありますか?」
>>+15 サテン
サテンの姿が見てまた明るく笑おうとした時だった。
ーわたしは、フリージアを信じますから。ー
その言葉を聞き雷が落ちてきたような衝撃を受ける。
ネーロはその言葉を捨てたのに、同じ紋を共有したその人がそれを言ったことに愕然とする。
ふと他にも眠った人がいることに気付いた。
周りを見渡すと皆の正体を知ると同時に敵味方関係なく心を許している様子も見える。
「……………………そう」
瞳から光が消える。
広間の端っこの更に柱の上の飾りまで瞬間移動すると黒猫の姿になりその場に丸まった。
ここなら誰も来れない。
もう静かに終わりを眺めていよう。
目を閉じて夜になるまで寝ることにした。
>>8 ケラ
「わかりました…任せてください」
洗い終わった野菜の乗ったザルを取り一つ一つ切り始める。
ケラから数日前のことについて謝られあの日のことを思い出す。
「いえそんなことは…私こそ夜遅くに引き留めあんなに長く…すみません」
気にしないでください、という意味を含め大きく首を振った。
眠りについていない者のなかに、まだ騎士が一人いる。
だとすれば、ケラさえ守られれば、黒狼を騙る者に負けることはない。
あと少しでセルナリアが護られる。
それが俺の手で救われたものでなくとも。
そう。カエデさんは白玉だったのね。よかった……。
というより、今朝ケラさんが眠らされていないのだからカエデさんは呪いの狼ではないよね。
あと魔のものと呪いの狼がひとりずつ、かな。
>>+13ネーロ
*何かが違うという違和感は的中し、目の前のネーロは自分を“ビアンカ”だと言っている*
……そうなの。
*どう声ををかけていいのか、カッツェは悩んでいた*
*ビアンカの言葉の意味をだいたい察知する。昨夜のネーロは擦り切れる寸前だった。それが今、よくいえば解放された。ゆっくり、休む必要があるだろう*
>>+16
あっ……。
*姿を消し、柱の飾りに移動したネーロは、小さく丸まった*
………………
(悪いなネーロ…ビアンカ。今2人を2人きりにしていたくないんだ。わがままでごめん)
*ソファに座り、指をパチン、パチンと鳴らし、そっと子猫を浮かす。自分の膝の上へと誘導し、その滑らかな毛並みを撫で撫で続けた*
また、随分と寂しくなってしまったな。
[ネーロに倣い、メモを書くと起きている人の少なさが際立つようだった。]
残り5人、歌姫君が本物なら、呪いの力にやられては困る…
歌姫君は、魔の者より黒狼ではなさそうな者を狙った方がいいな。
魔の者を狙い、呪いを発動させてしまうと、残り2人。
黒狼を拘束できていなかったら、奴らに支配されてしまう。
黒狼を狙ったとしても同じだ。
そして、僕らは、黒狼と魔の者を探し出し。拘束しなくてはならんが…
僕視点では、カエデ君が魔の者でなかった今、魔の者はいないと思ってしまう。
ジルベール君、アルフレド君、コータロ君の内2人だろうと。
一番の議題の黒狼だな。
歌姫君が偽であろうとも、少なくともカエデ君は黒狼でない、どころか、白側の可能性が高い。
彼女に本日の決定を出してもらいたいが、いかがだろうか?
ああ、ずれてしまった。
黒狼だな。僕は数日前からグスタフ君を疑ってしまっている。
フリージア君が信用できると確信できているわけではない。
ただ、グスタフ君の異様な行動がわからんのだ。
昨日はミーチェ君の拘束を渋っていた。
今日が来た。従って、ミーチェ君が主張していた内訳はない。
ミーチェ君が黒狼の可能性は依然高いままだ。
また、ネコ君のメモも読み返してみてね。
グスタフ君は一度も、黒狼と思われるレリー君とミーチェ君を占いの希望に出していない。
拘束の希望もレリー君が黒狼と言われたときのみだ。
やはり、疑いが強まってしまう。
僕の視野が狭まっているだけかもしれない。しかし、彼が黒狼でないと覆せない。
僕は、【グスタフ君を拘束したい】と思う。
しかし、ご令嬢は諦めていないようだった。
ちいさく囁く声は静寂の中では意味を為さず、俺の耳に密やかに届く。
もう一人、眠りについていない者のなかに潜む反逆者。
その者に任せて、事の顛末を見守ると女は言った。
−−アイツ、まだ。
俺は、ご令嬢を生ける屍と言った。
いつまでも過去に囚われ、抜け出せず、前を向けず。
本当にそうだろうか。
進むことをやめてしまったのは自分だけではないのか。
彼女は前を進むために復讐を誓ったと言った。
そのことを肯定するつもりは、微塵もない。
だが、ご令嬢はご令嬢なりに前を向こうとしていた。
俺は、前を向けているのだろうか。
[アルフレドは、ミーチェの言葉に頷く。]
わたしにも、守りたいものがあった。
だが、6年前の戦争で守れなかった。
わたしも黒狼騎士団に成り得たかもしれないと思っている。
レリーもミーチェもパトリシアも…、「ロキ」と呼ばれるその呪の狼も…、必ずしも悪という訳ではないのかもしれない。
>>+19 ヘズ
*ヘズに事実を突きつけられ、う、という顔をする*
……そうね
*それ以上言葉が出てこず、彼女に
わたくし、もう行きますわね
と一礼し、その場を後にする事にした*
>>+7 エドワード
*ヘズと別れ、後ろを振り向くと、少し離れた場所にエドワードがいた
相変わらず物静かに周囲を観察している彼に、いつものように駆け寄り、話し掛ける*
こんばんは、お師匠様
……起きていらしたのね、気づきませんでした
後ろにいらっしゃるのなら、声を掛けて下さればよかったのに……
*自分の起きていた、という発言に、そういえば今朝方、ちょっとした悪戯をした事を思い出し、最後の方はくすくすと笑ってしまう*
彼女が幸せになるのなら、そんな未来がこの先のどこかに一縷でもあるのなら、俺は彼女を想う気持ちを唾棄してでもその道往きを肯定したい。
その言葉に嘘偽りはない。
だけど、言い換えればそれは結局、ただの諦めだ。
6年のあいだ一度たりとも指輪を外せなかった。
それほど彼女を愛していたのに、俺は彼女の幸せを理由に逃げているのではないか。
今まで築きあげてきたものが壊れてしまうのが怖い。
反逆者として捕えられてしまうことが怖い。
彼女に拒まれてしまうことが怖い。
彼女を護れないことが怖い。
彼女を幸せに出来ないことが怖い。
だったら、最初から"幸せにしてくれる人の元へ"。
「…6年前と何も変わってないな。」
〜〜♪
[小鳥は出さないまま、一人で軽くメロディを口ずさむ。目を閉じてステップを踏んでいた。]
まだかしら、まだかしら。
楽しみね。ふふっ。
〜♪
そういえば、とふと手元を見る。
サテン殿から受け取った蜜柑。まだ、口にしていなかった。
皮をむいて透けた橙色の小さな実をひとつ、口にする。食むと、薄皮が弾け口の中でじゅわりと果汁が溢れた。
そのまま、二つ三つと実を口へ放り込んでいく。
「…………」
蜜柑が無くなるのはあっという間だった。名残惜しく思いながらも、ハンカチで口元を拭った。
>>17 ケラ
やったあ!いいにおい……。
はあい!順番に持っていきますね。
……具は何が入ってるのかな……ピーマン入ってる?
/*
器をお盆に乗せながら、少女は小さく独り言を漏らします。
*/
二人がそう言いうなら…
>>all
【22:00までに眠らせる人と一応占いの希望を提出してください…】
前までと同じく仮決定を22時半、本決定を23時に出します…
これが最後のここでの食事になるかもしれません…
みんなでケラさんのスープを頂きませんか…?
*わたしは悲しく笑った*
>>+25 レリー
やあ、お早う。
全く、君がそんなにお転婆とは知らなかったよ。
おかげで起きた時には本当に花畑で寝ているかのようだった。
氷の花は全部溶かして、水分も部屋から取り除いておいたよ。
爽やかな目覚めをくれたことに免じて、目覚めた時の衝撃と掃除にかかった時間と労力の件は、不問ということにしておこう。
見たところ彼女…ミーチェは君と同じ黒狼の者のようだが、挨拶は済んだのかい?
/*
僕は少し困ったような、でもそれを楽しんでいるような、そんな表情をしていたと思う。
お小言を述べる前に、まずはミーチェについて軽くけん制しておく。
同朋の者と話をして、彼女は何を思ったのだろうか。
*/
>>19 ケラ
……!
/*
少女は一生懸命な顔でこくこくと頷き、ピーマンの入っていない器を見失わないようにお盆に乗せました。
*/
>>+30 エドワード
ふふ、お師匠様が起床した際、寂しくないように、わたくしなりの気遣いですわ
あら、片付けて下さり、ありがとうございました
……ああ、なるほど
それは……お陰様で、色々とお話出来ました
*魔法の件は、これは後で怒られるかも?と思いながら、ひとまずは笑って流す事にした
ヘズの件は、だから自分から離れていたのかと察した
自分でも、彼に黒狼騎士団の同胞について、何を話せばいいか分からず、抽象的な事しか言えなかった
エドワードは、セルナリア王国に……カーマイン王に忠誠を誓った身
そんな彼に、ヘズの過去を話した所で困惑させるだけだし、あの話は自分の口からではなく、ヘズから言うべきだ
そう思い、気まずそうに目を逸らし、口数少なく答えた*
/*
少女は広間のテーブルに器を並べながら、考えごとをしていました。
*/
たしか、王太弟さまがああやっておっしゃってたから……>>4:#3
占いが先で、その後に襲われるのよね?
てことは、魔のものと呪いの狼が両方いるかもしれないから……気をつけなくちゃいけない?
あ、この器がアルフィリオンさんのだわ……
>>+32 レリー
…気遣い、ありがとう、と言っておこう。
だがしかし、あの氷の完成度にはいささか不満が残るな。
水と風の魔素の混合割合がズレている。
君の場合、風の能力が高い分、風の魔素が多く混合されすぎる傾向にある。氷系の魔法は強度と持続力に大きく関わってくる。もう少し水の魔素を多く練りこむことを意識しておくといい。
/*
仮にも師と仰がれた以上、お小言はきちんといっておかなくては。
もう僕たちに残された時間は多くない。
言いたいことは、言えるうちに言っておかねばならないのだ。お小言も、感謝も、謝罪も、何もかも。
*/
さて…目が覚めた。
何やら異国の呪術でも夢見たようであった。
さながら何かを呼び出すような…
……もとい。
遅くなってすまなかった。
アルフレドは…狼ではなかったのだな。それが、今の拙僧にとっては救いだ。
彼の妹は知人ではある…一方的に、だがな。
どうやらエルフ殿にはピーマン同様拙僧の言葉は届かんらしい。
面倒なことだ。
ミーチェにレリーを占い希望にあげなかった?
初日と3日目に縄にかける決定が出たものに対して希望を出すも出さないも、あるものか。その時他に気になる者がいたまでの話。
だが、アルフィリオンから見て、魔の者がもういないという理屈については承知した。
彼からすれば拙僧を縛り上げて明日が来たならばフリージアを縛れば片のつく話だからな。
[話していたことが聞こえたのか、ケラが広間に顔を出しました。]
>>15 ケラ
君が偽者でも、2人黒狼がいるとは考えにくい…
君が本物なら言わずもがなだ。
いっそ今日は自由でもいいがね。拘束する者がわからないと君も困るであろう。
[ケラはまた広間の外へ。しかし、しばらくすると、女の子を2人連れ立って帰って来ました。]
ふむ、お料理は終わったかな?
>>20 カエデ
最期のスープにならないよう、考えなくてはな。
と言っても、僕の心はもう決まっているのだが。
先ほど述べたとおりだ。
【拘束はグスタフ君。】
占いは…僕視点では、僕がいいと言いたい。
しかし、君らからすると黒狼の危険がある。
単純な多数決では決めない方がいいかもしれない。
>>+35 エドワード
うえー……
はーい……だってえ……あんなに沢山出したのは、初めてだったんですもの……
*予想した通り、お小言を食らってしまった
沢山の花を咲かす際、気力が最後まで持たない自分が悪いのだが、げんなりとした態度をとってしまう
……そもそも、起きている者の選択次第では、自分は二度と魔法を使えないかもしれないのに、と思うと胸が痛かったが、なら今使えばいいと思い立ち、彼の目の前で完璧な氷の花を作る*
…………はい!これで満足ですか?
せっかく作ったので、これ、お師匠様にあげます
*エドワードの返事を待たず、彼の手に花を無理矢理押し付けた
維持する為の魔力を込めたので、半永久的に形を維持出来るはずだ
気恥しいので、口には絶対に出さないが、もしもの時に備え、彼に自分の事を忘れないでほしいという思いを込め、作り上げた
彼と自分に残された時間は、残り僅かなのだから、悔いのないように動こう、そんな事を心のどこかで思った*
しかし、カエデに、フリージア。
拙僧が賊だと思うのならば、自分の言葉でそう言えば、どうだ。
「拙僧が賊だと思うのならば」貴女たちから見て魔の者が残っている可能性がゼロではないこと、気がついているはずだ。
拙僧を縛りたいのならば、占いを誰に当てて欲しいのか。
残った方が魔の者でない、賊ではないという根拠たるものはあるのか。
>>+33ネーロ
ええ、そうね。ネーロは、貴方達はこんな人たちのために頑張ったわけじゃない。わかってる、わかっているの。
*エドワードを縄で縛る時から、ネーロはそうだった。誇り高き左眼の証は、王が殺された時から彼の使命は、その命を持って忠義を尽くすことだった。こんな夢の世界に身を置くのは毒だろう*
わかってる…ネーロがカーマイン王のために、ネーロの為に頑張ったことは、わかってる…
(無駄だったなんて思わないでくれ、悲しいこと言わないでくれ)
*絶対、ネーロには言ってはいけない言葉を飲み込む。これはカッツェのエゴだ。彼の気持ちを否定することはしてはいけない。だからといって、その場しのぎの為にネーロをなだめているわけでも無い*
*カッツェは言葉が見つからなかった。ただ、わかってると繰り返し返事をするしか出来なかった*
……ごめんなさいね。勝手に下ろしてしまって
*カッツェは撫でる手を止めた*
>>26 グスタフ
……?
フリージアはずっと、呪いの狼と魔のものがひとりずついるなら、グスタフさんとアルフィリオンさんかなって言ってるわ。
黒狼たちは全員が騎士だとは名乗らないだろうし、魔のものもどちらともただの白玉だとは名乗らないとおもうから。
だから、【占い希望はアルフィリオンさん。拘束の希望は、グスタフさん】です。
それと……、
/*
少女はグスタフに耳打ちするように言いました。
*/
ピーマンの話は内緒なの。大きな声でしないで……!
/*レリーにお小言を言うと、少しむっとした顔で新しく氷の花を生成している。
今度は…うん、上手くいっているようだ。
しかし、彼女は本当に器用に魔素を使いこなす。
僕は氷をこんなに美しい花の形にすることはできない。
やはり、彼女の魔法の才は僕を凌ぐ。*/
>>+36 レリー
……うん、上手だ。
これならすぐに溶けてしまうこともないだろう。
君はやはり魔法の才がある。
混合魔法は、その割合の緻密さにこそ質が現れるんだ。よく練習して、身体で覚えておくといい。
僕に、くれるのか?
…受け取っておこう。ありがとう。
美しい花は僕には不似合いかもしれないが…
/*
そういって僕は、もらった花を帽子の飾りに取り付ける。
*/
どうだ?普段は文字通り華のない魔法使いだが、
少しは華やかに見えるかい?
拙僧は、パトリシアに最初に白を出されていたカエデこそが賊たり得ると考えていた。
自分で自由に選んでいい最初の占い先だったからな。
しかし、ケラは違うと言う。
そして、拙僧はアルフィリオンが魔の者だと追って来たのだ。
拙僧は子どもを疑うことだけは、せぬ。
神にそう誓ってある。
実際フリージアは何かを主張するでもなく、周りの意見に合わせて流されるようにここまで来ている。
…年端もいかぬ子どものこと、無理からぬことだろう。
アルフィリオンを魔の者と追ってきながら、子どもを疑うなという神との言葉を違えぬためにやはり賊であるなどと意見を変えることは理屈に合わん。
すでにこの時間ではあるが、アルフィリオンが賊であろう根拠を探そう。
[アルフレドは、再びレリーが生成した氷の花を遠くから興味深く見つめていた。]
ー氷の花か、粋だな。
わたしも五代要素を学べば、氷の花を生成することができることが出来るかもしれない。ー
[アルフレドは魔法物理学は苦手で、感覚的に魔法を習得したのだ。]
>>26 グスタフ
グスタフさん…
そうですね、ここで一度私の考えを話しておきましょうか…
私は前提として黒狼が全員騎士を騙るとは考えていません。
なのでアルフィリオンは魔のものか、騎士又はそう思い込んでるもの、だと考えています。
よってフリージアさんまたはグスタフさんが呪われた狼だと思ってます。
だからもし今回の占いでアルフィリオンが白玉だと分かれば黒狼は全滅できると考えます。魔のものだったら…
そしてここで問題となるのはグスタフさんとフリージアさんどちらが呪われた狼かということですが、まだはっきり決めてませんがフリージアさんかな、と思ってます。
理由は昨日のグスタフさんのネーロさんを占うのはどうか、という提案です。呪われた狼がそのように提案するでしょうか…
しかし、皆様の意見を聞かなければ…
>>+39 エドワード
えへへ……褒めても、氷のお花くらいしか出ませんわ
分かりました
御教授、ありがとうございます
あら、帽子に飾って下さるのね
素敵だわ……ですが、華がない、と自分で仰るのはよくなくってよ
*というと、むっとした顔でエドワードの頬に手を伸ばし、軽く抓る*
そう簡単にご自身を、悪く言わないで下さい
エドワードさんはわたくしの師……何だか、わたくしまで罵倒された気分になりますの
*と言い終えた後は、手をぱっと離した*
すまない遅くなっちまった…。
…今までのあんた達の言葉を見ていて、悩んだけれど。
【拘束するのはアルフィリオン】【占うのは…ここでは、いうべきか悩んでる。】カエデがいえと言うなら見解を踏まえて書くつもりだよ。
[アルフレドは、帽子のツバを持ったまま、やれやれと微笑んだ。]
ー嫌われたものだな…。ー
[と、困ったように心の中で、一人ごちた。]
[アルフレドは、皆が歓談していた頃に時が遡ればいいのにと思った。争いはしたくなかった。これが、アルフレドの弱さだった。人を憎みきることが出来なかった。]
仮決定…
…占い先は【アルフィリオンさん】
拘束先は【グスタフさん】です…
護衛はアルフィリオンさん、【自分で考えてください】
把握してくれるならその旨を、反対ならその理由をお願いします。
いけない、このような時間になってしまったな…
【アルフィリオンを拘束したい気持ちに変わりはない】
そして、占いはフリージアだ。
可能性だけであれば、フリージアももちろん白玉とは限らない。
だが、賊にしては意見が薄い。
たまたま周りの動きが自分に都合が良かったかと言えばそれまでかもしれないが、深く考えている様子が見られない。
そして、サテンを真っ先に襲うのだろうか、という最初の印象もここへ来て顔を出すのだ。
さらに、3日目早々にミーチェを眠らせることを希望している。
ひとつひとつが小さくとも積み重なれば自ずと賊からは離れていくように見える。
[アルフレドは、ケラの横の椅子に座る。そして、ケラの美しい髪をそっと撫でた。もちろん感触はない。]
ケラ…。最後まで耐えてくれ。わたしがそばにいるから。
>>24 グスタフ
ふん、仮にも秘密だと話しているものをほじくり返すのが、神に仕えている者のやることかね。
そもそも好かないとは言っているが、食べないとは言ってないぜ。
君の神様は他人の感情を否定することも勧めているのかい?
それは兎も角、君のいう初日や3日目までに占いや処刑に上げてないから言っているんだ。
大抵のやつは何方かは引っかかるんだよ。
はじめはブラフも入っているかと思ったが、レリー君、ミーチェ君、グスタフ君の希望を見たとき、仲間3人、誰も入れていない。
これは中々の違和感だ。
>>37 カッツェ
耳を塞いでも聞こえてしまう。
違う。違う。そんなんじゃない。
だって私は、ネーロは…いや、今この話は考えないでおこう。
わかってる。
白玉の人は悪くない。
でも自分は赦せない。笑えない。
敵の正体がわかってしまった今この瞬間にもその頭を消し去ってやりたくてしょうがないのに。
どうして皆話せるの?笑えるの?
短いようでとてつもなく長く感じたこの一週間で植え付けられたネーロの疑心は拭えなくなっていた。
そしてネーロから生まれたビアンカもまた、その心に引き摺られていた。
カッツェの撫でる手が止まるとトンと床に降り立つ。
ビアンカはカッツェがネーロを大切にしてくれていたことに気付いていたが、振り向かずに柱の上に戻っていった。
>>32 カエデ
【承知した。】
希望どおりだ。問題ない。
序でに。
グスタフ君は、昨日も僕かカエデ君を拘束したいと言っていたと思う。
ミーチェ君を拘束しないなら残りの黒狼は2人。
うっかり歌姫君に呪いの力が発動したら、魔の者に支配されてしまうと思ったが。
即興で考えたので矛盾しているところがあるかも知れん。
>>30 ケラ
聞いておきたいのだが、君は僕を何だと思っているのだ?
毎度、メモで二転三転しつつも占ってはいないが。
あと、別に食べられないとは言っていない。好かんだけだ。
>>+41 レリー
おっと、それはすまなかった。
自分を卑下するのはよくなかったね。
君のくれた花がうれしくて、ね。
/*
頬を抓られる。
自分を卑下することは、きっと彼女には許せないことなんだろう。彼女は、様々な誇りを持ち堂々と生きているのだ。決して卑屈にならず、強い想いでまっすぐ進む。
そして今、君は僕に、君の師としての誇りすら与えてくれようとしている。
君には、もらってばかりだな…と、心の中で苦笑する。
*/
この夢が終わるのかと思えば、指は少し震えた。胸が温かいから余計に、先端の冷えは強く感じた。
つまり、僕は。
…………怖いのだ。
ふと、隣に立つ気配を感じる。
ああ、そうだった。僕はもう、大丈夫。泥濘は終わろうと、僕に待つのは単なる破滅ではない。
>>+48 エドワード
……分かってくだされば結構です
それで、本日の就寝時間及び、場所についてですが……わたくしは、起きている方々の決定を聞いてから寝ようかと思います
……後、その、場所についてですが……
*彼の理解を得られた事を確認し、本日の就寝について相談する
本日も、わたくしのお部屋でいいですか?と言おうとしたが、何だか急に恥ずかしくなる
それもそのはず……今まで、誰かと一緒に寝る事など、家族と幼い頃に兄と寝ていた事のみだ
自分が今まで、勢いで彼を寝床まで引っ張っていった事が蘇り、恥ずかしさが故に、つい俯いてしまう*
余計な言葉は一切口にしなかった。
特別な言葉を交わす必要はもうない。
それは隣の"友"にも伝わっているはずだ。
俺たちは静かに来たるべき時を待っている。
>>42 ケラ
ああ、なるほど。
一言言わせてもらうなら、君に護衛が集まっている以上、君が呪われると、僕が黒狼とバレる。
その作戦を取り続けるのはリスクが高い。
だから、食べたことがあるから、好かないと言ってるわけで、
これは少々他の器に比べて緑が多い気がするのだが。
[置かれた器を眉を顰めながら見る。]
>>all
本決定、
遅れて申し訳ないです…
拘束先は【グスタフさん】
占い先は【アルフィリオンさん】でお願いします…
グスタフさん、私たちがケラさん白玉と決め打っている以上それはおかしいと思います…
>>+50 レリー
うん、僕も皆の決定を聞いてから休もうと思う。
…場所かい?今日も君の部屋で休ませてもらおうかと思っていたが…何か、都合が悪かったか。
すまない、当然のように言ってしまった。
護衛が集中したからこそ占われなければならないのではないかと拙僧は思うがな。
どうやら、騎士の思い込みとやら。護衛先が呪い殺された場合は解けんらしい。呪狼本人はともかく、他のもののやりようはあっただろうな。
なに、戦渦において物資の行き届かぬ修道院を過ごした身だ。好き嫌いなど…身の破滅。
《グスタフはふと、キノコのことを思い出していた。》
きまったのですね。
まほうのちからをしんじたしろのひと、まほうのちからをしんじなかったくろのひとのけつまつとしては、とうぜんなのでしょうね。
まほうさえあればすべてかいけつできる。とても、このくにらしいとヘズはおもいます。
>>+54 エドワード
……いえ!何の不都合もありません!
…………今日も、よろしくお願いします
*思わずばっと顔を上げ、彼の言葉を否定した
自分がもじもじしている間に、彼にそう言わせるなど、気を遣わせてしまっただろうかと少しだけ落ち込んだ*
………お疲れ様、ロキ
この後、どうなるかは分からないけど……わたくし、必ず貴方に会いに行きますわ
その時に、お話しましょうね
>>51 ケラ
どう、って……
悪いことをしたひとは、牢屋に入れられるんじゃないのかな?
フリージアたちが、何かするってことがあるのかな……。
>>51 ケラ
あら、ケラ
それを決めるのは新しい王……ロートさまのお役目ではなくって?
よくて終身刑……最悪は一族皆、見世物にされた上で極刑ね
*ふん、とケラを冷たい目線で見ている*
復讐を望む者の処遇
これはもし私たちが勝った場合、大きな問題となる。
今まで生き残ることに必死になっていた私にとって向き合うべきものの一つだ…
「私はロート様に一任すべきかと…、ロート様どうお考えですか…?」
カーマイン様を失われ今この国を背負うもの。
彼がどのような決断を下すか見当もつかないが私は私情を殺してそう言った。
>>49 ケラ
なるほど、魔の者と思っているならば、この状況で拘束というのは理解できる。
あー、食べないとは言っていない。
折角作ってもらったものだしな。
フリージア君もニンジンを食べたと言うし…
[スプーンを取るとともに、パンを皿に盛ると、スープを一口食べた。
そのスプーンには緑色の食材がのっているのが見えるであろう。
スープを口にすると、眉を顰め、傍らに置いておいたパンを食べ、緑色の食材を食べる度にそれを繰り返した。]
>>58 カエデ
ロート「黒狼騎士団を名乗る者の……処遇は……」
[聞かれて、すこし押し黙ります]
ロート「…………それを、決断するには、ボクはもう少し、知らなければならないことがあります。今は、ボクからは、何も言えません」
ロート「だけど、『貴方達もつらかったね』で済ませるつもりはないし、かと言って――」
[そこまで言って、口をつぐみます]
ロート「ごめんなさい、少しだけ、時間をください」
「俺らは、この後のことも考えねばならんのよな。
魔法が解ければ衛兵も動き出す。一つ派手に暴れて、討ち死にするしかなかろうもん」
>>58 カエデさん
ロート「……ああ、そうだ。ではカエデさん、お願いがあるのですが、良いですか?」
ロート「図書館から本を一冊、兄上の部屋に運んでほしいのです」
>>グスタフ
つまり、グスタフさんはキノコがきらいなのね。
/*
少女は神妙な顔つきでうんうんと頷きました。
*/
……。
/*
そこに、>>#2 ロート の声が聞こえます。
黒狼騎士団として拘束された者たちの顔が、少女の頭をよぎりました。
*/
さて、と……無駄話に花を咲かせている場合ではないわね
わたくしはもう休みますわ
……それでは皆様、おやすみなさい
*そう言い、エドワードが先に向かった自身の部屋へと行く*
>>#2#3 ロート
そうですね、難しい問題をせかすように、すみません…
本、ですか?
もちろん、私にできることなら…
[本と聞いてこんな状況でも心が落ち着く]
どんな本でしょうか…?図書室にいけばよろしいですか…?
ロート「……今日、拘束するのは、グスタフさん……ですね」
ロート「……グスタフさん、あなたの『アニマ』、ボクももっと知りたかった。きっと、広く周知すれば、日常生活で不自由な思いをしている方々も、便利に過ごせる、そんな未来ある魔法だと思います」
ロート「……あと、アドバイスありがとう。無事に、終わったら、トマトは加熱して食べます」
>>61 カエデ
?
/*
少女は向けられたスプーンを何の迷いもなく口に入れました。
*/
あーん。
……
ふふ。
フリージアは、ピーマンはきらいじゃないよ。
でも、カエデさんが魔法かけてくれたから今のひと口は特別においしい!
黒狼騎士団の処遇ね。
[スープを食べながらだが、その顰められた眉は嫌いな食べものに対してだけではない。]
奴らがまだのさばるつもりとわかったときは、直ぐにでも滅ぼしてやりたいと思ったが…
昨日話した、ミーチェ君のような者が黒狼だとすると、迷ってしまうかな。
奴らも、それぞれ思うことがあるのかもしれない。
>>62 カエデさん
ロート「ありがとう。図書室と、兄上の部屋は、ボクが声で説明しながらご案内しますので……」
ロート「運んでいただきたいのは……《黒狼騎士団尋問記録》という、本です。図書室の奥に……王族専用の閲覧棚があって……該当の本は、真っ黒の背表紙に光る文字で題が書いてあるはず。大丈夫、あなたならきっと、わかります。」
*先に寝ているであろうエドワードを起こさぬよう、そっと自室のドアを開け、中に入る
思った通り、エドワードは先にベットで寝ているようだ
……様々な事があって、お疲れなのね
と思いながら、そっと布団に入り、エドワードの隣に横になる
……恐らく、自分の見立てでは早くて今日、長くても明日で事の顛末を迎えるだろうと思った
どの様な結果になるかは、神のみぞ知る所であるが───
今は、隣にいるエドワードと共にいられる幸せを噛み締めようと考えながら、眠りについた*
>>65 カエデ
え、あ、はい!
いってらっしゃい……。
/*
少女はカエデからスプーンを受け取り、アルフィリオンのほうをちらっと見やります。
*/
……あたしは…。
/*
それぞれの見解を聞き、そっと胸元のロケットに触れる。
*/
……あたしは、息子が…ニロが大きく育って結婚なんかしたりして、そんな幸せが…脅かされてしまうなら、いっそ…。
…でも分からなくなっちまってるんだ。恨みたいのかと聞かれれば、わからない。もっと…他に出来ることはなかったのかって。そればっかり考えちまうんだ。
/*先にレリーの部屋に戻り、ベッドに横になる。
明日にはもう決着がついていてもおかしくない。
それは、即ち……レリーとの、再びの決別を意味するのだ。
そんなことを考えると、レリーと話すたびに胸が締め付けられるような気持ちになる。それ故に先に部屋に戻ってきた。
レリーが後から入ってくる。顔を合わせ辛く、寝入ったふりをする。彼女は気付くことなく、横にするりと入って、眠りに入ったようだ。
覚悟は、できたのか?
彼女を手にかける覚悟は?
彼女に殺される覚悟は?
彼女と……濁流を挟んで、相対する覚悟は?
自分に問いかける。
わかっている。理性では、わかっている。
しかし、彼女と過ごした数日が、僕の決心を鈍らせる。
僕の弱い心が叫んでいる。
殺せるわけないと。彼女の横に立っていたいと。
今日のこの眠りが、僕に強さを与えるはずもないのに。
縋るようにして、僕もゆっくり眠りに落ちていく。*/
>>66 カエデさん
ロート「そこの角を右に曲がって、次の角を左に……突き当たりの大きい扉が図書室です」
ロート「入ったら、一番奥に重々しい扉があるんですけど、その隣の棚の、1冊だけ【通常の分類とは違う場所にある本の中】に、鍵が隠してあります。もちろん、通常時は普通の本に擬態しているのですが、その鍵の存在を知っている人が手に取ると、本は、箱のように開きますから」
ロート「それで中に入って、件の本を取ってください」
ロート「兄上の部屋は、図書室から出て左に進んだ突き当たりにあります。兄は本が好きなので……
!……あ……好き、だった、ので、図書室に近い場所に。」
ロート「面倒をおかけしてすみません、よろしくお願いします」
/*
カエデから受け取ったスプーンには、具材のピーマンがしっかりと乗っています。
*/
>>64 アルフィリオン
あのね、カエデさんが美味しく食べられるように魔法かけてくれてるんですって!
アルフィリオンさん……あーんして?
ロート様の声を聴きながら悲しいほど静かな城の中を歩く。
階段を一段一段上る度に眠っている人たちの顔を思い出し、涙をこらえる。
やがて図書館につき息をのむ。
サリーナの国立図書館は魔法のことについての本がなかったが本は山ほどあったが、セルナリアのそれは桁違いだった。
壁一面の本棚、それが何層も何層も、何階も何階も。きっとここにない本を見つけることの方が困難だろう。
そのままロートの声を聴き、歩みを進める。
指示を受け、扉を見つける。その隣にある本棚、歴史の類の本が並んでいる。様々な本を手に取り、ある本が絵本となった。
本を開き、鍵を取り、扉を開く。
そして見つける一際強い魔力を放つ本棚を。
様々な珍しい本、名前も聞いたことの本の中にそれはあった。
「黒狼騎士団尋問記録…」
黒い背表紙、光る文字。間違えないだろう、その黒い魔力を放つ本を持ち、後ろ髪を引かれる思いで図書館を離れた。
「わかりました、ロート様」
そしてカーマインの部屋につく。
寝ているかのような国王だが、ベッドに添えられた花々が彼が帰らぬひととなったことを克明に語っている。
手元の本をカーマインの枕元に置く。
「いい弟さんですね…」
月に照らされた彼の顔が笑っているように見えたのは気のせいだろう。
*ビアンカを見送り、カッツェはそのままソファにもたれかかる。右手で目元を多った*
(何やってんだろな、ああいう時ほっといて欲しい気持ちは、自分がよくわかってんのに)
*カッツェはこの城へ来た時と同じように。目立たずに時が過ぎればいいと目を瞑った*
>>69 ケラ
冗談だったのか。それならもう少し分かりやすくだな。
……他人に作ってもらったものを、断るわけにもいかんだろう。
あと、坊やじゃない。君が人間ならば、君よりは確実に歳上だよ。
[微笑むケラに対して呆れたように返事をする。その前にある皿はほとんど空のようだ。]
>>73 グスタフ
あ……はぁい……。
/*
少女はグスタフに窘められ、スプーンを持ったままアルフィリオンのそばでしょんぼりしています。
*/
カエデさんが、魔法かけてくれたんだけどな……。
>>70 フリージア
いや、もう十分食べたからな。
これ以上はわざわざ…
それに、その魔法は君のためにかけてくれたものだろう。
[そのスプーンにピーマンを確認し、少々逃げ腰で向かい合います。]
>>76 アルフィリオン
ちがうよ?
これは>>65 カエデさんが、アルフィリオンさんに、って。
フリージアはもう食べたもん。美味しかったよ……?
>>77 フリージア
あー、えー、そうなのか。
しかし、だな、グスタフ君の言うとおり、君が手ずから与えるというのはな、
[フリージアがしょんぼりした様子を見て慌てます。]
あー、もう。
一度だけだからな。
[顔の横に垂れる髪を耳にかけ、いつもより大きく、口を開きました。]
>>78 アルフィリオン
……!!
うん!一回だけ。
えへへ。
はい、あーん。
……おいしい?
/*
少女はとびっきりの笑顔でアルフィリオンの顔を覗き込みました。
*/
[まず兄上の日記の続きをめくります。ファルス王子の処刑の日の記録です。ボクは城で、ソフィー姫の話し相手をしていました。姫はずっと上の空でした]
『黒狼騎士団の面々には、まずファルスの処刑を眼前で見せてから帰順するか否か尋問することにした。その方が、私への忠誠の深さが測れるというもの
――ファルスは最期まで凛々しかった。最期まで私の目を睨みつけていた。私も、高い所から、ファルスの目を見据えていた。ファルスは命の終わる瞬間まで目を閉じなかった』
『危惧した通り、処刑の瞬間、暴れた者が出た。「殺せ殺せ」と喚くので、望み通り処刑した。他はといえば、怨嗟の目で私を睨み上げる者、呆然として瞳に光が宿らぬ者、目を閉じて黙りこくる者……様々であった。私は、その後で残党騎士共に声をかけ、処刑場を後にした。さあ、尋問の時間だ』
『尋問で、帰順するか否かと同時に調べたのは、「ローレンス」の存在だった。ソフィーに付けた侍女によると、その名を呟いては泣いているとか。幽閉する際、彼女の薬指の指環を見ていた。貴族が贈るような立派なものではない。しかし、そこらの平民が贈れる物ではない。相手は騎士団だろうと推測していた』
[――ボクは、ボクのできることを。サリーナに殉じた黒狼騎士団の記録を、この胸に刻みつけること。それが、今のボクがしないといけないこと。次に、兄上の枕元に寄って、黒い本のページをめくります]
《黒狼騎士団尋問記録:著カーマイン》
アルベルト――グラン公爵家出身。ファルスの再従兄弟。ファルスの側近として個人的な外出にも付き添う。
帰順するか聞く前に、「一刻も早くファルス王子の伴をせねばなりません」と、毅然として言う。その潔さや良し、すぐに処刑の手配をし、騎士団で最初に死ぬようにしてやった。
ローレンスについては知らないと言った。
アーロン――伯爵家出身。席に着くなり帰順した。どうにもおかしかったので、少し監視をつけたら、案の定残党を集めて反乱を企てていた。反乱の首謀者として見せしめに処刑。
姫が誰かをローレンス、と呼び間違えていた気がすると言った。
ヴァイル――祖父の代から騎士団。ガチガチの魔法嫌いで、帰順する気はないらしい。語ることなど一切無いと一言だけ言い、それ以外何も語らなかった。処刑の手配をした。
ローレンスについても何も語らなかった。
レイヴ――平民出身。妻の腹に子ができたばかり。帰順するか確認すると、唇を噛み締めながら頭を床に擦り付けた。床には血が垂れていた。産まれた子供の顔を見てから死んだそうだ。
ローレンスは、この辺りの地方の名前ではないらしい。
レベッカ――平民出身。まだ10代の少女ながら、筋のいい剣を使うという。気丈にも私を睨みつけながら、悔しげに帰順した。
しかし、後にアーロンと共に反乱を企てていたのが発覚し、共に処刑。
ローレンスは騎士団にいない、人違いではないかと言った。
ローラン――農家出身。顔は見えんが、私でもわかるほど魔法力があった。指摘すると、魔法が使えることを白状し、帰順の意を示した。
「ローレンス」という単語を出したら、一瞬だが確かに動揺した――そういえば、コイツは手袋を人前で外さないそうだ。
なるほど身の程を知らぬ「ローレンス」は、この者で間違いない。この者を姫には近づけさせないようにせねばならない。姫にも指環を捨てるように言わなければ。
>>79 フリージア
…………
[もごもごとスープの具材を噛み、飲み込みます。
いつものイヤな筈の苦みや食感が、なぜか好ましいものに感じられました。]
ああ、おいしいよ。
なぜか、いつもの好ましくない味がしない。
これが、苦みも上手いと皆が言っていたことかな。
[フリージアの満面の笑みに、少し微笑んで返事をしました。]
[本の最後に、日記の頁を破りとったと思われる紙が挟まれていました]
『苦労して生け捕りにしたにも関わらず、なかなか生き残ってくれないものだ。しかし、私は、この国に残る「ファルス」の欠片を認めない。
そして、愚かな国家によって取り上げられた権利を国民に返還し、魔法による新たな生活を。きっとそれが、未来の幸福に繋がる。
血にまみれた私ではなく、弟やその子の代になれば、きっと元サリーナ領のセルナリア国民も、素晴らしい未来を創ったセルナリア王家に感謝する時が来るだろう。未来の祝福を次代に残し、私はすべてを持って一人で死ぬ。忌々しい予知夢は、私の代で終わりだ』
ロート「ああ、兄上……どうして一人で全部決めてしまったのですか。こんな、屍の上の、祝福なんて。確かに、幸せになった人は、この国にたくさんいます。ボクもそう信じていたし、誇らしさすら感じていた。でも……ボクはなんて、愚かだったんだ」
[兄上の遺体を前に、自分の無知さを恥じ……ボクは決意をしました。もし、無事にこの復讐劇を止められたなら、ボクは、次の王として――
兄上の耳元でその決意を囁くと、ボクは部屋に戻りました]
>>80 アルフィリオン
ふふ。
……え、本当に?
いや、あのそうならいいんだけど……。
……カエデさん、本当に魔法かけてたんだ……?
/*
と、そこに>>81 カエデが帰ってきました。
*/
……?やっぱり魔法かけてなかったの?
よくわかんないけど、まあいっか。
[いつの間にか、広間に帰ってきていたカエデが見守っていた。
この光景を見られたのかと座りが悪くなり、目を逸らそうとしたが、彼女の言葉に一転する。]
>>81 カエデ
おい。まさか、おいしくなる魔法って…!
ああ全く、家庭的な魔法については無知だった。
>>82 フリージア
ああ、もう。君も知っていたのか。
僕が思ってたより、君らはとても強かなんだな…
あの王が呼んだんだ、当たり前といえばそうかもしれないが。
…そろそろ、時間だな。
さらばだ。
《縄が体に絡みついてくるのを感じ、虫が這い回るような感触に眉を歪める》
これは、眠りではない。
––拙僧の、死だ。
/*
少女は割り当てられた自室へやって来ました。窓辺のツルバキアは萎れかかっています。
花瓶から抜き取り、花に口付けてから、少女はそれを処分しました。
*/
大丈夫よ。
もう、大丈夫。
……
/*
もう一度広間へ赴き、まっすぐにサテンがねむるソファーへと向かいます。
その手には一輪のフリージアが握られていました。
*/
ねえ、サテンさま。……お手てつないでください。
ああもう、こんな時間か。
[フリージアやカエデと話している内に、すっかり夜も深まり、縄が動く時間が迫っていました。
皆が書いたメモや自身の考えをまとめたメモを整理していると、今までに過ぎ去った嫌な可能性を思い出します。]
もし…もし、明日も黒狼がいるならば。
僕が疑うべきは–––––––––
[夕食時の魔法が蘇ります。何故、いつも好まなかったピーマンがおいしく感じられたのか。
しかし、メモをなぞる記憶は嫌なことばかり教えてきました。]
いや、これは、今考えるべきではない。
まだこれは可能性にすぎない。
ただ、その時が来る覚悟はしなくては。
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