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[言葉が止まって、声が出ないまま。]
……
[ユウヅキが男の名前を呼ぶ。]
……
[言葉を出すのに、少し時間がかかった。
そして、緩く笑う。]
わーかってるよ。
悔やんだり、恨んだり、
そういうの嫌だったんだよ。
俺は。
[すっと、笑みが落ち、目を逸らす。]
だから、抑えてたんだよ。
『過去の真実』っていうの?
振り向かないようにして。
[振り向いて、立ち止まってしまうのであれば、
妹が望まないのも分かっていたから。そして、またユウヅキを見る。]
ちゃんと、見るって決めてはいるんだよ。
でも、いざってなると、
[真実から目を背ける。その言葉に、少しだけ苦笑いを浮かべ。]
落ち着かねぇの。
[逃げるなよ?なんてもし言われたならば、
再び分かってるよと、そう言って、]
ほんと、仕事熱心なことで。
[少しだけ、溜息とは違う、息を吐いて。]
……
[繋いだままにしておく、リルの念話に、
どこか安心して。]
……ん。
[目を瞑り、笑い]
ありがとな。
[そう、"二人"に零す。]
[そして、イルマが金属を調べ、ぼそぼそと口にしていく。]
…………
[二人の容姿。それを聞いて、
息を飲む。]
……あの、ばか…
[イルマが語る>>+67で、妹が何をしていたか、
理解してしまう。追われていた人間を助けたこと。
助けた理由なんて、あいつのことだから。
ちゃんとゴミ箱に捨てたから。なんて言うんだろう。]
[続いて、"鴉"についても、イルマが調べ始める。]
……
[あなたじゃないですか。
その言葉に、男は『取引人』を緩やかに見つめる。]
……いいや。
ありがとうございます。
[まだ、気になる事はありますか?
そう聞かれれば、男は、イルマへ笑って、礼を言って。]
後は、直接。
聞きますんで。
[再び、『取引人』へと向き直る。]
─ 貸衣装屋 ─
[ヴェスとハロルドを担当したのはその張り切っていた店員。
他の店員にも指示を出し、あっという間に誂える衣装を用意していった]
「貴方、前髪上げた方が良いわよ。
折角のお顔が台無しっ!」
あ、いや。
これは目を護るためで……光に弱いんだ。
「あらそうなの!
じゃあサングラスも用意しなくっちゃね!」
[テンションが高いその男性は女性的な動きや言葉遣いでハロルドの格好を整えていく]
[シャンパンゴールドのワイシャツを身につけ、その上に白を基調とした細いストライプ柄のツーピーススーツを着込む。
胸ポケットには紅いチーフが添えられた。
普段下ろしている前髪は全て後ろへと掻き揚げられ、晒された光に弱い白銀の瞳は濃い黒のワンレンズ・サングラスで保護する。
仕上げに白の中折れ帽が頭に乗せられた]
……少し落ち着かないな。
「大丈夫! 似合ってるわよぉ!」
[着慣れない衣装に戸惑うも、店員がそう言うので良いのだろうと思っておいた。
サングラスを使用したのは初めてだったが、思ったよりも眩しくない。
似合うかどうかはともかくとして、目の保護にはいいかも知れない、なんてことを考えていた**]
[ハロルドがテキパキと整えられた後はヴェスの番か]
「貴方は随分髪が長いのねぇ!
ならこうしましょ!」
[結わえていただけの髪をほどかれ、指先よりも小さい赤い花を織り込んだ極緩い幾つかの三つ編みを一部に作り、ハーフアップマンバンに纏められる。
それは小さい為に、見ようによっては潰える前の赤色のような星のようにも見えるだろう。
身に付けたダークスーツに、金色の差し色が、ラインの様に入っているのは、ドームの服飾デザインとしてはよくある類か。
その上から、腕を通さず肩から掛けられたのはブラックコートだった]
「じゃあ、おそろでサングラス用意しておくわ!」
[ティアドロップサングラスが差し出され、ゆるりと掛けた。
ヴェスの分は、黒ではなく薄い蒼みのあるものか]
[あと幾つか、渡されるものがあれば、ぼんやりしたままのヴェスは、断ること無く受け取り身に付けるだろう]
……
ベルの準備、出来たなら行くか
[ベルの姿はどのように変化していたか。
カクテルドレスか、はたまた別のドレスか。
コサージュ等の可愛らしい装飾品なども付けていたかもしれないが]
[ともあれ準備が出来れば、上層区域のカジノ『パラダイス』へと足を踏み入れることとなるだろう**]
── →上層:カジノ『パラダイス』 ──
[隠れてなくても大丈夫、という言葉には]
…で、でも… …う、ん……
[と素直に柱の影から出てくる。 と、そこに]
『あ、さっきの兄ちゃん!』
『さっきお話聞かせてくれた兄ちゃんだ!』
……んぇ…? え、え……?
え、エーシン、は、おんなのこ、だよ…
……え、お、おれ…?
[子供たちに指を刺された。
最初はエイシンの方を指さしているのかと思ったがどうやら自分が子供たちにおとぎ話をしたらしい。全然知らない子達なのに。]
…エーシン、ど、どう、すれ、ば…
[どうすればいいのか分からずススス…とエイシンの横に逃げるだろう**]
[スティーブから金属へ質問することはもうないようだ。]
ご満足いただけましたら、なによりです。
[彼が何を求めているのかイルマは知らないが、先ほどの様子ならばまっすぐに、心ぶらさずに真相に迫ってゆくのだろう。]
それではユウヅキさん。
お支払いの方はよろしくお願いいたします。
[名刺の裏に口座情報を書き付けて渡し、深々と礼をした。
後払いにしたのは二人の証人がいる事もあるが、先日の凍った路地でのやりとりを聞いていたからでもある。よもや、依頼金をごまかした件で大騒ぎを起こした男がちょろまかすことなどないだろう、と。]
先日は本当に楽しかったですよ。
[サングラスを外し、素顔で笑みかける。両手をわきわきと動かせば、ユウヅキがイルマに見せた"いいもの">>+65がなんのことか伝わるだろう。]
それでは失礼いたします。
[再びサングラスをかけ、イルマはVIPルームを退室した。]*
― 下層:『Curse of crow』拠点 ―
[『前文明パズル』と金属の調査を終えた後、イルマは強面の一人と下層へ向かうことになる。二人は転送屋を使い、ひとっとび。
警備リーダーが傍受した通信によると、現在Coc構成員は怪盗の追跡に追われ、拠点が手薄になっているそうだ。]
ははぁん、それでショーに邪魔が入らなかったのですね。
[活気のある競りで暖まった会場、スモークと共に現れた怪盗。
すらりとした長身に予告状通りのカイゼル髭。格調高いマジシャンのような出で立ちの男は、霧に守られ悠々と物語を紡いだ。そして、文字通り瞬く間に"姫"をつれて消え去った。
実に見事な手腕だ。いくら強力な能力をもっていても、とても一人でなせる業には思えない。"我ら"と怪盗が言ったように、複数での犯行と考えるのが妥当だ。
彼の仲間は会場の客に、警備に、スタッフに、潜りこんでいたのだろう。もしかすると、警備リーダーも一枚噛んでいた可能性もある。]
……まさか、ね?
[浮かんだ考えを一笑に付し、イルマは目的のビルへ急ぐ。]
[ビルは警備リーダーの情報通り、人気がなく静かだ。正面玄関は施錠されている。
ビルの裏口に回ると、同行した強面が鍵を外した。]
お見事です。
[イルマが褒めると強面はにかっといい笑顔でサムズアップ。
早速、二人はビルに侵入する。
『前文明パズル』の記憶によれば、商品は地下倉庫に保管されていたようだ。階段を探し、地下に降りる。
いくつかの部屋を調べ、目的の部屋を見つけた。二人が中へ入ろうとした時。]
「貴様ら、何をしている!」
[と、後ろから声がかかった。イルマが振り返ると、組織の一員らしき男が銃を構えて立っている。]
「今すぐその部屋をでるぉぇぁ?!
――うえぽっ!」
[イルマが男を捕縛し、強面が腹に一発いれると男はノビた。
強面が男を縛りあげその辺に転がすと、探索が再開される。]
[地下倉庫では大小さまざまな箱が棚に保管されていた。どれもきれいに整頓されている。開けてみれば、出るわ出るわ。美術品や宝石、書籍に時計。換金性の高いものが盛りだくさんだ。
少しして、整然とした倉庫の隅に、雑然と押しやられたコンテナをいくつか見つけた。開けてみて、イルマは驚く。]
これはっ。
限定販売のドールじゃないですか!
[ドールの服をまくればお尻の部分にシリアルナンバーが刻まれている。これは照合すれば盗品の動かぬ証拠になる。
足がつきやすい品物は売れないのだろう。コンテナの中にはそのような品ばかりが入れられていた。]
リストがあれば楽なのですが――
[能力で探してもよいが、あまり頻発できるわけでもない。どうするか悩んでいると、強面がイルマを呼んでいる。
先ほどの男から重要書類のありかを聞き出したらしい。にっこりいい笑顔の強面と、しくしく涙を流す男。どういう手段で聞き出したのか、イルマは尋ねないことにした。]**
― イルマ退室前:別室 >>+80>>+81―
ええ、ありがと……
…ぁ?なんでボクの名前を……
[名刺を差し出されたのを受け取る時に>>+81自分の名前を呼ばれて不思議そうな顔をする。名乗った覚えなど当然ない。なぜ謎のサイコメトラーが自分のことを知って…といったところで]
『先日は本当に楽しかったですよ。』
………!!! お、お前あの時の…!!!
[サングラスを外された先の顔、両手ワキワキ。即座に彼女の正体を理解する。あの時はよくもと怒ってやろうかとおもったが、その頃にはもうイルマは外に出てしまっていた]
(……アイツに払わねばならんのかよ…!)
[少し不満げだが、名刺の裏の口座をしっかり確認する。こういうところではしっかり誠実に対応するのが、探偵として働ける秘訣なのかもしれない**]
─ 上層:公園外周 ⇒ 貸衣装屋 ─
やっぱり正装っていったらそうなっちゃうんですよね。
…わかりました、お願いします。
[ヴェスの言葉>>17>>18を聞いて一つため息をついたが、意を決した表情でヴェスを見つめた。まもなく、ヴェスの空間転移が発動される>>21。唐突だった前回に比べ今回は事前の予告があったため、すんなりと移動ができただろう。]
あぁ、このお店、貸衣装屋さんだったんだ。
[目の前に現われた店の感想を一言述べる。どうやら見覚えのある店らしい。もちろん、足を踏み入れたことなどこれまで一度もありはしなかったのだが。]
─ 貸衣装屋 ─
[ヴェスたちの後に続いて店へ入れば、ベルは彼らとは違う女性店員に有無を言わさず引き連れられ、奥へ向かう。]
『はい、そこ立って。背筋伸ばして。』
[誘われるまま部屋へと入れば、床にマーキングされた場所へ立つよう指示を受ける。目の前にいる女性はまるでベルを睨みつけるように眺めた。]
『…ふーん。こら、動かない』
[ただ見つめられるだけのベルがいたたまれなくなってもじもじと動けば即座にお叱りが飛ぶ。しばし無言の時間が過ぎ去った後、店員はクローゼットの中から濃紺のカクテルドレスを取り出した。肩紐のついたワンピース型のもので裾はくるぶしほどまであるロングスカートだった。]
あ、はい。ありがとうございます。
って、えぇ、背中開きすぎじゃ…しかもスカートにスリット入ってるし。
[店員からドレスを受け取った後、着替えのため試着室のカーテンを閉めたが、少しの後にベルがカーテンを開けて悲鳴を上げた。]
『あなた、あの二人のどっちを狙ってるのよ?』
へ?
『女の武器は使ってナンボなの。わかる?なんだかんだ言って男は女の色気が弱点なの。』
[そう言って店員はドヤ顔をする。どうやら何か勘違いをされているらしい。]
いや、あのお二人はただのお友達で。
しかも一人は既婚者ですよ。
『既婚者だろうが関係ないわ。愛ってそういうものよ。そう、燃え上がるのよ!』
[慌てて訂正をしたベルに対して、店員はベルの言葉を一笑に付すと装飾品の見定めを始めている。その後の抗議も空しく、ベルは用意されたドレスに着替え、カーテンを開けた。待ってましたと言わんばかりに店員がプラチナのネックレスを付ければ完成だ。]
『ふふっ、バッチリよ。グットラック。』
[店員のサムズアップに力なく笑うと試着室を後にした。]
やっぱりカジノって大変なところなんだなぁ。
[これならまだクローゼットに眠るフリフリのスカートの方がマシだったかもしれないなんてこと思いながら、慣れない高さのヒールでヴェスたちのところへ合流する。いつもの鞄はクロークへ預け、今はレンタル品の赤いポートを抱えていた。]
わぁ、お二人ともなんか全然雰囲気が違いますね。
凄く素敵だと思います。
ヴェスさんは…ちょっとゴロツキっぽさも出てますけど。
[二人を見れば感嘆の声を上げるだろう。ヴェスにはちょっとしたオマケもついたか。*]
─ 貸衣装屋 ⇒ カジノ「パラダイス」 ─
[ヴェスに誘導されカジノへと足を踏み入れる。華美な装飾が施されたメインホールの奥にはスロットのネオンが眩しいばかりに輝いている。予告状の影響もあってかいつも以上に人々の熱狂は凄まじく、まさに別世界へと足を踏み入れた感覚をベルは味わっている。]
なんというか、圧倒されますね、ここは。
色んなところがキラキラしてて、目が回りそう。
[辺りを見回しながらポツリと呟いた。ヴェスとハロルドが奥へ進めば、慌てて後を追うだろう。*]
[男は一歩一歩と、『取引人』へと近づく。
それに伴い、相手は後ずさりをしていく。]
あいつも、馬鹿だからな。
ごみ箱にごみ捨てたからって、
『あ、いい人だ!』なんて、ぱっと思ったんだろうな。
[妹のことを思い出し、それを切欠に男は思い出す。
イルマから聞いた男の容姿。
5年前の"依頼人"と重なる。
よく覚えているのは、最後に依頼を終えた時に別れる際の言葉。]
『あんたらのおかげで、久々に笑った。』
『ありがとう。』
[その当時、『あんた"ら"』が誰のことを指していたかなんて、分からなかったが。妹のことだったのだと気付く。
もっとも依頼人は、仲介人が男の妹だと知りはしなかっただろうが。]
[再び一歩。そして、男は手を伸ばし、
『取引人』の両肩を掴み、ぐいっと強く引っ張る。]
……教えて下さい。
知ってるんでしょう?
5年前。
あんたらが、起こしたドンパチで。
"あんなもん"狙って、奪い合ってた、
ドンパチで。
[相手を見る目は真っ直ぐ。
恨みも怒りも、籠もっていない。]
なんで、どうして、あいつが、死んだのか。
どうして、巻き込まれなきゃいけなかったのか。
[本当に、ただ純粋に、
知りたいと願い、懇願する目。]
─ 貸衣装屋 ─
[整え終えたヴェスとハロルドを交互に見遣る男性店員]
「……んー、アナタ。
差し色入れた方が良いわね。
これ胸ポケットに入れましょ」
[ヴェスを指名し、胸ポケットに光沢のある白いチーフを入れることを勧める]
「それからアナタはこれ」
[ハロルドにはアイボリーのトレンチコートを渡した。
前は開けたままで良いとのことだったため、袖だけを通し襟を正す。
どうやら2人のコーデに統一感を出そうとしているようだ]
─ カジノ『パラダイス』 ─
[移動の最中もこちらを振り向く者は少なくなかった。
目立つのか?と思ったが、コートを脱いだくらいでは印象は変わるまい。
気にしないことにして足を踏み入れたカジノは、これまでに見たこともない程に煌びやかだった]
(……眩しくない)
[最初に抱いた感想はそんなこと。
サングラスの偉大さを実感した瞬間だった]
………?
[ヴェスとベルと並んで歩いていると、周囲でヒソヒソと話すような雰囲気を感じた。
ふ、とそちらを見ると、慌てて目を逸らす者達がいることに気付く。
何を話していたかは分からなかったため、首を傾げて再び前を向くに至った]
[よもやどこぞの組織の幹部、もしくは良いとこのお嬢様とその護衛と思われているなど知る由も無い*]
― 下層:『Curse of crow』拠点 ―
[捕らえた男の証言をもとに据置端末を開くと、様々なファイルがでてきた。
保管している品物のリスト、顧客リスト、それに『パラダイス』のオークション会場貸出契約書。支配人のサインはあるが、それだけではいくらでも言い逃れができるだろう。
メッセージのやりとりを遡ってみると、支配人からCocの売買担当に宛てたメッセージを見つけた。
オークション会場の打ち合わせが多いが、報奨金についての交渉を要請するメッセージがあった。]
前金の支払い要求ですか。
――ふぅん?
[帳簿のファイルを探し出し、報奨金の出金を確認する。
はたして、そこにはオークション会場の貸出料というにはあまりに無理のある金額が記載されていた。]
ほんっとうにあのハゲときたら。
ろくでもないことしかしやがりませんね。
[ぶつくさいいながら、イルマはデータをコピーした。]
[さて、無事証拠を手に入れたイルマだが、まだ倉庫の中を調べていた。ファイルの中に気になるものを見つけていたのだ。]
――あった。
[ファイルに記載されていた通り、倉庫の隅には金庫があった。
強面と共に金庫を解錠し、開ける。納められていた箱を開くと、あの不思議な色の金属が沢山入っていた。大小さまざま、形も様々だ。
ファイルには金属の出納記録が書いてあった。
どの組織から誰がいくつ入手したか、または奪われたか。]
意外ときっちりしてますよねぇ。
[苦笑いを浮かべつつ、イルマは金属の箱に能力を使用する。この金属がなぜ集められていたかを知るために。]*
─ 見物席 ─
怪盗にしてみればショーなんだよ、これは。
演出した人がショーと言うなら、それはショーになるんじゃない?
[被害を被害と思っていないためか、セーガの疑問>>+78には言葉遊びのような返答をして笑った。
盗品の話でセーガはぐるぐる考えているようだったが、途中で考えるのは諦めたよう。
『影身』もそれ以上は突っ込む心算はなかった]
[隠れるのを阻止した後、セーガに向かって子供達が集まってくる>>+79。
『影身』をおんなのこだと説明する様子にクスクス笑い、隣に逃げてきたセーガを目で追った]
さっき君の真似っこしてた人がいたんだよ。
その人が話をしたんだろうね。
[セーガには簡単に状況の説明をする]
ねぇ、君達。
このお兄ちゃん、どんなお話してくれたの?
[そう子供達に聞けば、お姫様を助ける話だと教えてくれた。
その話はセーガも聞き覚えがあるものだったことだろう]
その人ねぇ、このお兄ちゃんとは違う人でね、鴉に近づくために変装してたの。
実はゆーしゃさまだったんだよ。
[物語の内容も混ぜ込んで、子供の視線でそんな話をした*]
[沈黙。静まる部屋。
長く続くようにも思えた。
『取引人』の表情が動く。
やがて、『取引人』の口元が動いた。]
「あの女が悪い。」
[チッ、と舌打ち。]
「あの女が、他の連中に渡しやしなけりゃ、
そいつは、俺達のもんだったんだ。」
[はっ、と『取引人』は鼻で笑う。]
「あの男が、女と接触してたのは知ってた。」
「だから、あの女が何か知ってんだろうと思ったのさ。」
[最早、諦めたのか、それとも何か考えでもあるのか、
『取引人』は饒舌に話し始める。]
「そしたら、ちょうど、owlsやBadgerの連中がいやがった。]
「あの女、あいつらに流したに、違いねぇ。]
[最早、諦めたのか、それとも何か考えでもあるのか、
『取引人』は饒舌に話し始める。]
「そしたら、ちょうど、owlsやBadgerの連中がいやがった。]
「あの女、あいつらに流したに、違いねぇ。]
[だから、と、『取引人』は一度言葉を切り。
嫌な笑みを浮かべる。]
「まぁ、それはそれで、ちょうど良かったからな。」
「いつもどーり、奪うだけだ。」
[そして、5年前、いろんな組織が奪い合う。
大きなドンパチが起きた。]
── 貸衣装屋 ──
…… あ?
[落ち込むように物思いに耽っていたところに、差し出される>>39のは、光沢のある白いチーフ。
影部分には、ほんの微かに銀がかっている色合い]
まあ…いいけど
[結局流されるままではあった。
いまいちなコーディネートになったのなら、また店員が変えてはゆくだろう。
そうこうしていれば、ベル>>37がやって来る]
「んま〜可愛い!
でもノンノン。髪の毛ももう少しこう……」
[とテンション高い店員がベルにも近づこうとする。
ベルを担当した女性店員が間に入ったが、さてどうなったか。
テンション高い店員はプラチナネックレスに合わせ、ベルの髪を編み込みし、淡く色づくも純白の花と装着者を妖精にというモチーフのヘッドドレス、をサイドに付けようとしていたが]
[そうして、にぃっと、『取引人』は笑う。]
「まぁ、運が悪かったよな。」
[あっはっはと、自棄にでもなったかのように、
笑う。]
「"流れ弾"に、当たっちまうなんてな。」
「けど、そんなのも、スラムじゃ当たり前だろ?」
[そう言って、愉快そうに笑った『取引人』は、
男を見て、]
「恨むんなら、俺らじゃなくて、"あの男"を恨みな。」
[『取引人』は、肩を掴んでいた、男の腕を払い除け、]
「これで、満足か?」
[そう、言って、鼻で笑った。]
― カジノ『パラダイス』:警備室 ―
[イルマと強面は『パラダイス』へ帰還した。先ほど捕らえた男は縛りっぱなしだが、いずれ組織の面々が拠点へ戻ってくるだろう。
警備リーダーは警備室に戻っており、すぐにデータのチェックが始まった。
チェックが終わると、リーダーはイルマにうなずいた。どうやら証拠は満足のいくものだったらしい。]
支配人の口座情報と照合すれば、
より証拠としての価値があがるかと。
[もとよりそのつもりだったようで、リーダーはオーナーと連絡をとり支配人室へ向かうとのことだ。]
それでは、報酬の方お待ちしておりますね。
[イルマがそう言うと、すぐに支払いの手続きが取られた。
アンティークの梟人形は落札できなかったが、欲しいものは山ほどあった。]
…… チッ
何だよ、ゴロツキって……
[薄い蒼のティアドロップ(滴型)サングラスを指で下げながら、ベルを見遣る。
琥珀のような金のような色の目の両眼が、サングラスの色越しに覗き込むだろう]
ふぅん……
いいんじゃね……?
[元の位置にサングラスを戻し、ベルへは短い言葉。
随分変わったくらいは抱いていたかもしれないが、言葉にはしていなかったか。
やはり、どこかぼんやりした侭ではあるだろう]
… じゃ、行くか
[そうして貸衣装屋を出て向かうのはカジノ『パラダイス』。
遠隔移動能力を行使し、カジノ前へと至る]
[危険も少なく、割りのいい仕事だった。おまけにユウヅキからの振込もある。たまにはサイコメトリーを使って仕事をしてもいいかもしれない。
イルマはほくほくしながら端末を開き、警備リーダーからの振込を確認する。]
――半額しか入っていませんけれど。
[訝し気にリーダーを見る。
リーダーは片眉をあげ、イルマと同行した強面を指す。]
まさか、彼の報酬分――?
[当然だ、とばかりにリーダーはうなずいた。
イルマは口をぱくぱくと動かす。
確かに強面はいい仕事をした。彼のおかげでスムーズにいった点も多々ある。]
それにしても、そんな。
……そんなことって、ありますー?!
[去っていく警備リーダーの背を見ながら、イルマは心に決める。
減額分は必ず!今夜カジノから取り返してやる、と。]*
[ユウヅキは二人を見守り続ける。
べらべらと怨嗟と言い訳を撒き散らす『取引人』の男の言葉を、じっと見つめ続ける>>+92>>+93>>+94 。]
[ギリィ…と、握りしめる手から音が立つ。ボタボタと指の間から血が溢れる。だが表情や気配はいつもと変えない。 平静のまま警戒を続けることに全神経を使っている]
[そんなことで、人の命は奪われるのか。彼らの命の輝きは冒涜されるというのか。
ああいや知っている。自分が1番よく知っている。人間の汚さは、欲望の闇は、罪を罪と認識しない奴らの愚かさは。]
[そんな奴らに対抗するために、『外道/正義』を行使してきた『ユウヅキ・ナイトライン』にはよく分かった。]
………。 ーーー……ーーー。
[『赤い目』は二人を見据え続ける。
ユウヅキは選択を待つ。 この組織はイルマやカジノの調査によって崩壊するのは目に見えている。こちらがこんなヤツらのために手を汚すことは無い]
[スティーブが手を汚しそうならば。
復讐を望むならば… 自分が止める。 必ず。スティーブに彼らのような外道の下まで堕ちさせたくはない]
………スティーブ
[なるべくいつもと変わらぬように、そう一言だけ声をかけた。 彼の選択を待ち望むように*]
── 上層:カジノ『パラダイス』 ──
[其れは人の欲望を喚起するネオン>>1:15。
エントランスは人の出入り多く、一瞬のうちに変わりゆく人間の悲喜を表すかの様に、綺羅びやかなネオンも変わりゆく。
カジノの建物からやや離れた周囲には、怪盗の張り込み待ち的な人物達もたむろしており、その人物達相手に、上層まで商売をと立ち売り販売している、二人組で出しているケバブまん屋などが見えただろうか。
ハロルドがベル>>38をリードするならそれをぼんやり見遣るが、ハロルドがリードしないなら、ヴェスがリードするだろうか]
ん……
そういや、 確か怪盗がどうとか…
言ってたな
[番組で流れていた事柄>>1:24を口にする。
足を踏み入れれば、そこは豪華なフロア>>2:130、それにずらり並ぶスロットマシーンか。
何処かで丁度ジャックポットでも出たのか、盛大な歓声があがっている]
[『取引人』への問いかけ。>>+87
聞くのが怖かった。
めちゃくちゃ怖かった。]
……
[リルへ漏れてしまった思考。
リルからの言葉に少し、恐怖の中へ、
安堵が混ざる。]
[そして、『取引人』の声>>+92が聞こえれば、
心臓がはね上がる。
息苦しく、空気を取り込もうと、
息を吸う。
言葉を黙って、聞く。
聞こえるのは、やたら煩い呼吸の音。
心臓の音。
少しずつ、呼吸は早くなる。
無理やり、抑えるように、
ゆっくり、ゆっくりと、息を吸って、吐く。]
ー 見学席 ー
……なる、ほど?
[開いた人がショーというならそれはショー>>+90という言葉に、相変わらず少し不思議そうな顔のままだが納得する。]
…真似っ子? …あ、さっきの、まじしゃんの、人?
『ゆーしゃさま?!』『すげー!おれたちゆーしゃさまにあってたんだ!』『さっきステージでおひめさまの絵をもってったヒゲの人でしょ!へんそうまでできるなんてすげー!』
『やっぱりおれもゆーしゃになる!あのひと見つけて弟子入りすればなれるかな?!』
[子供たちがワイワイしているのオロオロしていれば、エイシンが事情を話してくれる。>>+91]
[やがて、辿り着いた、"真相"。
一瞬、目を見開き、ひゅっと、喉がなる。]
………流れ弾…
[男が出したのは掠れた声。
『取引人』の言葉は終わる。
そして、沈黙。]
……誰が恨むか。
誰も、恨まねぇよ。
[払いのけられた手は、相手から離れ、
男の両脇に垂らしたまま。]
………んで…
[ギリっと、歯を食いしばる。]
……
[悔しくて、悔しくて、悔しくて、たまらない。
けど、]
─ カジノ・トランプ卓『ブラックジャック』 ─
[2戦目。
チップを賭け、ディーラーからカードを2枚受け取る。
ディーラーのアップカードは【K】。
ナチュラルブラックジャックも狙えるカードだ]
(もう一枚のカード次第…。
でもこっちの手札も悪いもんじゃない)
[リルの手札は【10】と【J】、合計値は20。
これ以上引く道理はなく、リルはスタンドを宣言した。
一方でドライはヒットを宣言する。
ディーラーから1枚カードが配られた]
「………またこいつかーい!」
[配られたカードは【K】、持っていた手札は【8】と【7】だった]
またバストか。
ブラックジャックはお前の方が運がないようだな?
「Kには好かれてるんだがなぁ」
[嘆息するドライを余所に、ディーラーはホールカードの公開を宣言する。
現れた数字は【2】、現時点でのディーラーの合計値は12となった。
17以下であるため、ディーラーはカードを追加し、公開する]
「……【4】、合計値は16です。
もう1枚追加です」
[ディーラーが山札から裏返したカードを一枚、手札のカードに並べる。
これが5であればディーラーの勝ち、4ならば引き分け、それ以外ならばリルの勝ちだ。
ディーラーが一度リルを見た後、カードを表へと捲る]
「……【8】、合計値24でバストです。
おめでとうございます、貴女の勝利です」
っ……はぁ、どうなることかと。
[固唾を呑んで見守っていたリルから長い溜息が零れた。
緊張していたのは結果公開のことだけではないというのは、リルだけが知ること]
「仲介者の紹介でしたね。
実は今日、このカジノに来ているのですよ。
ただ…その人形をまだ持っている保証はありません」
構わない、売れていたなら誰に売ったかを聞くまでだ。
「分かりました、彼ならハイレート専用の卓にいます。
私からの紹介だと言えば、話くらいは聞いてくれるでしょう」
分かった、感謝する。
[ディーラーは自分の名刺に一筆追加したものをリルに渡してくれた。
それを受け取り席を立つ]
「ハイレートかぁ……また勝負にならないことを祈るわ」
何とも言えんな…。
ともかく行ってみよう。
[そんな会話をしつつ、リルとドライはハイレート専用のエリアへと向かうのだった]
「……あ、そういえば言い忘れてましたね…」
[リル達が立ち去った後、ディーラーがぽつりと零す]
「あの人、カジノに来ると人が変わるんですよねぇ」
[普段は誠実な商人なのだが、カジノへとやってくると勝負事しか考えない、カジノ狂と変貌するのだ。
ディーラーは、大丈夫かな、と思ったものの、既に卓から離れてしまったリル達に伝える術は無かった*]
あいつらしいや。
[顔を戻し、そう言って、垂らしていた手を伸ばし『取引人』の胸倉を掴む。]
ありがとうございました。
[そう言って、にっこりと笑えば、
パッと手を離す。]
あと、頼んだ。
[そう、ユウヅキを見る。
男の目に浮かぶのは、スッキリしたものとは違う、まだ整理のつかないようなものも浮かんでいるが、
もう十分だというように、『取引人』をユウヅキへ引き渡す。*]
[豪華なフロアからは、バーカウンターやオークション会場への扉など>>2:130が見えるが、そちら方面へは向かわず、奥へと向かう。
向かう通路の両側には、スロットなどの機器や、ホログラム映像のディーラーを使用してのゲーム卓なども見えただろう]
したいゲームとか…
何か…ある?
…カードとか…
ルーレットとか、ダイスとか…
[そうして歩けば、ショーステージ>>2:138>>2:146も見えて来るか。
カジノからは、ステージをはじめ食事する場所などにも行けるが、そのどれもがカジノを通って行かなくてはならない仕組みとなっている。
カジノゲーム以外の場、そのうちのひとつだ]
[ユウヅキはまだ整理のつかぬようなスティーブの顔を見て彼に告げる]
……あとは、お前次第だ。スティーブ。
すぐには理解出来ずともいいさ。納得出来ずとも。
真実は残酷で、背けたくなるものだ。
……でも、お前なら大丈夫さ。
…真っ直ぐな目で…正しく真実に納得できる。
…ボクの、勘だがな! さあ行くか!
どうせここまで来たんだ!ちょっとくらい遊んでいこう!
[そう言ってスティーブを連れ出そうとする。
出来るだけ、スティーブのそのスッキリとは違う表情を解消してやりたくて*]
[ステージでは、幻惑する様にシャボン玉が無数に飛び、光がそれに反射し、綺羅綺羅と輝く。
ネオンとは違う、光のステージ。
夢幻唱う、曲芸の技が披露され、辺りは幻想的な光景が広がる。
ジャグリングは、素早くもテンポを持って次から次へと無数に宙へと放り投げられてゆく。
光の生み出す影は四方へ拡散し、黒ではなく虹色の色彩に似た影を投射する]
……
[次から次へと出し物が変わるのか、はたまた時間毎に区切り、同じ演題を行っているのかは分からないものの]
─ 見学席 ─
あはははは。
あれを真似したら警察に捕まっちゃうゾ☆
[さくっと夢を壊しつつ、離れていく子供達>>+101>>+104を見送る]
外見なんていくらでも変えられるよ。
そう言う異能を持ってるなら特にね。
[セーガの呟きにはそんな言葉を返した。
『影身』自身、そうして姿を変えてきた身。
容易にその可能性に行きついた。
飲み物について訊ねられたなら、うん、と一つ頷いて]
カクテルか何かあったら、それが飲みたいな。
[セーガがバーへと向かうなら、一緒に移動する心算ではいる*]
─ カジノ ─
あれ、所長?
[キョロキョロと物珍しげに辺りを見回していると、見知った上司のような人物を発見する。]
『逸れんなよ?』
あ、ちょっと待ってくださいよ。
[ヴェスの言葉>>45はベルに向けられたものではなかったが、パッとヴェスの方へ向き直って歩き出す。先ほどの男性は見失ってしまった。]
ゲームですか、ブラックジャックならルールぐらいは知ってます。
というより、他のゲームを知らないんですが。
何でもやってみたいですよ。
おススメのゲームとかあったりしますか?
[どのゲームと聞かれれば、好奇心に任せてどこでもついて行くだろう。**]
─ 見学席 ─
…そっか
[異能の話を聞くと>>+111、ふぅん…と息をひとつ。セーガがこれまでに異能力に興味を示したのは、相手が敵対しその能力の分析が必要な時か…もしくは自分の異能を無効化できる可能性を感じた時くらい]
…色々、あるん、だね…能力…
……見た目変わると…ちょっと…さむ…さび、しい…
[見たものならば見たままの姿を脳に記録し記憶することが出来るが、見た目が変わってしまうと自分では認識しきれなくなる。それもかなりの確率で。]
[現に目の前にいるエイシンがかつて出会ったことのある人物とは気づいてないわけで。エイシン本人が言わないとはいえセーガは全くそれに気づく気配はなかった]
かくてる…お酒、だね
…のめる、の? ……こっち、のカウンターで、売ってた
[カクテルが飲みたいと言われれば、先ほど自分も居たバーカウンターに案内する。怪盗騒ぎで前より人が多く感じたがドリンクやフードを注文するのには支障はなさそうだ]
…えっと、カクテル…くださ…
…しゅ、るい…? えっと、種類は…なに、が…
…ぶらっでぃまりぃ…?ほわいとりりぃ…?
…ぴにゃこらーだ?
えっと、えっと…???
[結局、セーガが注文できたのは澄んだ金色の果実酒『シードル』であった**]
[幻惑の光景めいたショー>>54を見ながら緩く目を細めた。
それから暫しして、ベルを見下ろす]
さっき知り合いでもいた?
友達がここにいるっぽい話してたけど……
[流石に所長らしき人物を見かけたとは思わなかった為、先程の会話>>14を引き合いに出して、きょろついてたことを問いかける]
…
俺も、カジノの中でならブラック・ジャックだな……
じゃあ、ルーレット行くか?
あれなら分かりやすいし
いくらか回ってから、見学でハイレートの方も回ってもいいし……
[ゴロツキだとか言われた上に、周囲からも、どこかの組織の幹部や、良家のお嬢と護衛と思われていたりするらしい>>41が、その辺りは、いまだ気づいていない]
── ルーレット ──
「黒の2!(ツー・ブラック)」
[丁度、着いたルーレットの卓では、ボールが落ちた数字ポケットの宣言がされていた]
ほら
[ベルに席を勧める。
ヴェスは、その後ろに立つようにしながら、テーブルの賭け枠とルーレットホイールを見遣る。
ルーレットとは、回転する円盤に球を投げ入れ、落ちる場所を当てるカジノゲームだ。
回転盤はホイールと呼ばれ、均等に区切られたポケットに数字が記され、赤か黒かの色が付けられている。
0と00は、緑色。
赤か黒の色が付いているのは、1〜36。
賭け方は、赤黒の色に賭けたり偶数奇数で賭けたりと色々あるが、テーブルの賭け枠にルーレット専用チップを置く事でその方法に則る事になる。
勿論何箇所に置いてもいいが、賭けられるのは、ディーラーの制止の宣言があるまでだ]
[ルーレットでは、他プレイヤーと区別する為、専用チップが用意される。
ディーラーが替えたそれをベルに渡しながら、口を開いた]
好きに賭けてみればいい
何なら、ボールが回るのを見てるだけでも面白いんじゃないか……?
[賭け方は、賭け枠(ベットエリア)に専用チップを置くだけ]
まあ、最初は……
アウトの、黒か赤かを当てる賭け方が簡単だな。
偶数か奇数、1から18のローか、19から36のハイを狙うとか
配当は一番低いけどな
[賭け枠には、0、00、1〜36に数字が書かれ、数字背景に緑・赤・黒が塗られた賭け枠(インサイド)の、外側部分(アウトサイド)の枠に書かれた賭け方の一部を示す]
数字1つに賭ければ、36倍
大抵狙う数字の近くにも置いたりするけど…
まあ…
最初から、コツ呑み込むのは難しいしな……
好きに
[賭ける参考にか、過去のルーレットの出目が卓には電子表示されているだろう]
(最初から教えるのは面倒だしな……)
[ちらりと賭け枠を見遣る。
アウトサイド──
赤か黒・奇数か偶数・1〜18(ロー)か19〜36(ハイ)*2
1〜12・13〜24・25〜36*3
インサイド縦1列の数字12個に賭ける*3
インサイド──
特定の数字1つに賭ける*36
隣同士の数字2つに賭ける*18(枠の上にチップを置く)
横1列の数字3つに賭ける*12
数字4つに賭ける*9(枠の十字部分にチップを置く)
0、00、1、2、3に賭ける*7
横2列の数字6つに賭ける*6
※(*以降の数字は配当)]
「Place your bet」
[ディーラーによるゲームの宣言。
数字盤(タブロー)が回され、それとは逆回転に球が数字盤の外側の周椀部に投げ入れられる。
数字盤は重さを感じさせるゆっくりとした速度、そして球は軽やかに逆回転する。
溶けるように数字がめぐるましく流れ、ふたつの逆回転の輪が美しい軌跡を描く。
プレーヤー達は賭け枠に、それぞれのチップを置いてゆく。
専用チップである為、他のプレーヤーと同じ枠に置かれても誰が置かれたかが分かるのだ]
「No more bet」
[やがて、ディーラーの終了宣言。
数字盤の回転は徐々に弱まり、周椀部を回転する球も数字盤へと近づいてゆく。
そして、ふいに球は周椀部に埋め込まれた8つの金属のピンに当たり跳ね、数字盤に転がり込み、同じ方向へと回り始め、ポケットに落ちてゆく]
[回転盤の停止]
「赤の7!(セブン・レッド)」
[赤・奇数・ロー、7もしくは7を含む数字に賭けたプレーヤーに、配当が渡され、それ以外のチップは回収されることになる**]
─ 見学席 ─
そっか、さびしいか。
[未だに気付かない(『影身』が語らないため)セーガ>>+112に返すのは相槌のような言葉。
己と言う存在を塗り替えてきた『影身』には分からない感情だった]
ボクを誰だと思ってるの。
飲めるよ!
[カクテルについての突っ込み>>+113は、何故か自慢げな表情。
見た目は少女であるため、飲めないと思われても致し方ないこと。
年齢詐称と思われてジュースを出されても文句は言わないものの、わざとぶーたれる等遊んだりはすることだろう]
[セーガに案内されたバーカウンターの席の一つに飛び乗り、注文が終わるのを待つ。
カクテルの多さにセーガは苦戦しているよう。
何を選んでくるか楽しみながら眺めていた]
あっはは、良いよこれで。
[持って来たのはカクテルではなく果実酒のシードル。
澄んだ黄金色が入ったグラスを持ち上げ、透明感のある紫の瞳で眺めた]
うん、良い色。
セーガは飲めるの?
[グラスに口を付けながら、セーガを見上げてそう問うた*]
―オークション会場 別室―
[ユウヅキに男を引き渡せば、ユウヅキは『取引人を気絶させ、
経緯の人間へと引き渡す。
それを横目で眺め]
…そういうんじゃねぇよ。
納得は、してる。
[部屋から連れ出そうとするユウヅキに、
そうポツリと言う。]
ただ、ちょっと。
なんか、悔しいっつーか。
[息を吸う。ギリっと歯を食いしばり、
また、息を吐く。]
さっき、お前は間違えないって
言ってくれただろ?
[さっき、>>+77ユウヅキが言った言葉を出し、]
あれ、嬉しかった。
ありがとな。
[そして、ユウヅキに笑いかける。]
遊ぶのもいいけど、
金ねぇんだよなぁ。
[そう言って、一度溜息をつくように、
天井を見つめる。]
……にしても、人がいいのは、そっちのほうだな。
探偵業。
こんなやり方じゃ、成り立たねぇぞ。
[オークションでの出来事にイルマへの代わりの支払いなど。そう言って、顔をまた正面に向け、ユウヅキに苦笑いを浮かべる。]
後で、いくから。
ちょっと、一人にさせてくんねぇかな。
[部屋に警備の人間がいるなら、そっちにも頼む。
ユウヅキ、または警備の人間が渋るようなら、ユウヅキに]
頼むから。
[もう一度、頼む。*]
[部屋に一人になったら、男は背を壁に預け、
天井を見つめ、
は、と口を開き息を吐く。]
……息、できねぇ…
あた、まいって…
[ずるずると、壁に背を伝わせ、やがて、床へと座る。
片膝を立て、その上に腕を置き、そこへ顔を乗せる。]
き、もちわる…
[何かこみ上げてくる、吐きそうで、頭が痛くて、気持ち悪い。]
―オークション会場 別室―
[歯を食いしばるスティーブの言葉を聞き>>+116、連れ出そうとする手が止まる。 笑いかける顔を見て>>+117]
お役に立てたようなら何より。
…あ? 成り立たない?
そんなのボクが1番よく知ってる
だがボクはこの仕事が好きなんだ。
誰かの苦悩を解かせるこの仕事が、
誰かの笑顔を作れるこの仕事が、
汚いのも、綺麗なのも、黒いも、白いも
正しさも、間違いも、知ることが出来るこの仕事が。
…命の輝きを見られる、この仕事が。
[他にも向いている仕事はある筈なんて噂は何度も立っている>>0:85。ユウヅキの能力は強力だ。上層区域に帰れば『尋問官』以外の職に就くなど容易だろう。
それでもユウヅキがこの仕事を選ぶのは]
[復讐、そんなものは微塵も湧きはしなかった。
『取引人』の話を聞いた時、恨みも怒りも、感じなかった。
すっきりしたという言葉も嘘ではない。
今まで知りたかったこと。妹がどうして死んだか。
真相も分かった。でも、
頭の整理が追いつかない。
感情が追いつかない。]
流れ弾…って、ばっかじゃねぇの。
[悔しい、やるせない。
あいつに腹が立つ。
……違う]
……。 了解、ではまた後でな。
…皆さん、行きましょうか。お仕事の続きもありましょう
[残った警備の者に声をかけ、ユウヅキ達は退室する。
部屋にはスティーブ1人が残されることになる、彼の様子を見て『大丈夫なのか?』と警備の者が一人ユウヅキに声をかけた]
ええ、大丈夫ですよ。
過去の知に善悪はありはしない。それは使う人次第。
…彼はきっと、正しく過去と向き合える。
待ちましょう、幸い時間はいくらでもある。
[そう言って、部屋から離れた。 別室の周りにはもう誰もいないだろう*]
……馬鹿なのは、俺か。
[何もかも、覆い隠してしまうような、感情。
苦しくて、たまらない。]
………っ
[ガンっと、床を殴る。
何度も、何度も。]
[息を吸う、これ以上、息ができない。
苦しい。]
……んで、
なんで、なんで、なんで…!!!
[何もかも、覆い隠してしまうような感情。
今まで、押し込めてきたもの。
妹が死んだとき、その後。
本当は、感じてやらなきゃいけなかったもの。
持ち上がってくる。爆発的に。
"悲しい""寂しい"。いろんなもの。]
……
[顔をあげ、ガツンと壁に頭をぶつける。
ぜぇ、ぜぇと空気を取り込むように息をする。]
……く……るし…
[生きててほしかった。
死なないでほしかった。
死なないと思ってた。]
……会いてぇ…
[ぼんやりと、天井を見つめ、
苦しそうに、息をしながら、
しばらく、男はそうしていた。
心だけが、泣いたまま**]
[そうやってグラスを傾けていれば、体に変化は出るもので。
目尻が少しずつトロンとしてくる。 カジノの方のバーカウンターで飲んだ時にはこんなに緩まなかったはずなのだがと、力の抜けてふわふわしてくる体に不思議な感覚を覚える]
……ふわふわ、する…
…おいしー…けど…ふわふわ…
…あったかい、かんじがする…ね……
[ぽわぽわとした感覚のまま、エイシンの方を見る。
なんだか変な感じだね、と笑いとも緩みとも言えない表情になった**]
[タブローの回転。
当たり外れに応じて上がる歓声。
色とりどりのチップ。
熱狂が渦巻いてゆくか]
「黒の24!」
[また上がる番号の宣言。
ある程度、ベルとハロルドが遊び終えたなら、次の場所へと向かおうとするだろう*]
─ カジノ・ハイレートエリア ─
[ドライを伴い足を踏み入れたハイレートエリア。
ここでは高額の掛け金でのゲームが展開されている]
確か、恰幅が良くて髭を蓄えてる…。
[ディーラーから聞いた、いくつかの外見的特徴を探しつつ、一縷の望みをかけて羅針盤も手に添えた。
羅針盤の針がぐるりと卓の一つを指し示す]
もしかしたら……!
[仲介者がいるかもしれない。
あの人形があるかもしれない。
二つの希望を抱き針の指し示す方向へ]
[移動中、ほんの少し歩みが鈍る。
唇を噛み締める表情。
頭の中では自分とは別の声が響いている]
…………
「たいちょー、どしたの?」
…いや、何でもない。
[軽々しく口にするものでもなかったから、ドライにはそう告げて。
鈍った歩みを元に戻した。
やがて、随分と盛り上がる卓の前で羅針盤の針は止まった。
針が示すのは一人の男性客]
失礼、このディーラーから紹介されて来た。
少し話を聞きたいのだが…。
「んん? 今良いところなのだ待ちたまえ!
おっと、place the 10!」
[声をかけてみたが、どうやら賭けに夢中のよう。
そこそこ年高でやや小太り。
タキシードとシルクハットを身につけ、口元にふくよかな髭を蓄えた男性だった。
仕事道具らしいスーツケースのようなものも抱えている]
「これ結構かかりそうじゃね?」
時間がかかるゲームなのか?
「ゲーム自体はそこまでじゃないと思うんだが…。
賭けに夢中っぽいしさぁ。
気が済むか、ディーラー交代とか一旦中断したりしない限りは終わらなそう」
確かに…。
[仲介人が参加していたのはクラップスというゲーム。
ダイスを利用したもので、シューターと呼ばれる投げ手は客の中から選ばれていた。
1人がダイスを振る1連の流れをシリーズと呼び、それが終われば次のシューターへと交代する。
その中で様々な賭けを行うらしい]
ダイス目によっては延々振り続けなきゃいけないわけか。
「そんなところだね。
だいぶ運任せなところがあるゲームさ」
[ルール自体は一度理解すれば問題無いと思えるもの。
賭け方が多いので、それを覚えるのには苦労しそうだが、分かる分だけでの参加でも楽しめるようだった]
「たいちょーは直ぐクラップスしそうだな」
運が無いと言いたいのかお前。
[ドライが笑って言う様子を、リルはジト目で見遣った。
クラップスとは、ゲーム名でもあるが、ゲーム内での用語でもある。
シューターが初手でダイスを振った時、2・3・12が出ることをクラップスと呼ばれ、即シューターの負けとなるのだ。
逆に7・11が出ればナチュラルと呼ばれ、シューターの勝ちとなる]
「なら試す?」
ここはハイレートだろう。
ここの連中に付き合えるほどの金はないぞ。
「ならば後で儂と差しで勝負するかね」
[不意に目の前からそんな言葉が振ってくる。
先程声をかけた仲介人だ]
「儂に用があるのだろう?
先ずは儂を楽しませてくれ」
は? だが、賭ける金は…。
「金の話は後だ。
これが終わるまで待っておれ」
[一方的に話を進め、テーブルへと向き直る仲介人。
彼の意識はしばらくの間ゲームに向いたままだった]
……………
「待つしかないね、話は聞かなきゃならないし」
[納得行かない、と言う表情のリルを横目に、ドライが諦めた様子で呟いた**]
更新時間が24時間延長されました。
ー オークション会場 ー
[ユウヅキはオークション会場まで戻ってくる。 スティーブが別室から戻ってきたらすぐ分かるように、別室への出入口近くで少し歩き回ることにする。]
[オークション会場は、怪盗騒ぎのこともありまだ入口が封鎖されカジノの方には出られない様子。
今のところユウヅキは怪盗を追う気はないので、捕まるといいんだがな、と独りごちた。探偵のくせに何故怪盗を追わないのか?と聞かれればユウヅキはこう答えるだろう]
『初歩的なことだ』
『お伽噺や小説の怪盗ショーに出てくる警察や探偵は大体噛ませになるからだよ。特にああいう奇術師タイプはな』
『確実に捕まえに掛かるには準備をせねばいかんだろう?』
[指名手配犯を捕まえるのとは少し訳が違う、ということらしい**]
[最低額故に当たっても外れても気楽でいられる。
これで嵌ってしまうと徐々に金額を大きくしてしまうのだろうな、とチップを賭けながら苦笑した]
[賭けるのは配当2倍のものばかり。
その勝率は79%と言ったところだった*]
ー オークション会場 ー
[少し歩き回っていると、ユウヅキはいくつかのゲームテーブルを見かける。オークション会場から外に出られないため、客を退屈させぬようにとスタッフが用意した簡易版のゲームだ]
ホールデムポーカーか、これまた懐かしい
[ひょいと覗き込んだのは、ポーカーのテーブル。
自分の手札2枚とテーブル上に置かれた5枚の共有カード、計7枚から5枚を選び行うポーカーだ]
[プレイヤーはまず自分の手札を2枚配られる。そしてフィールド上に共有カードを3枚置かれる。その時が最初のベットタイムだ。その後4枚目の共有カードがオープン、2回目のベットタイム。5枚目を開いたところで最後のベットだ。]
[この卓では、ディーラーとの勝負になるためレイズは存在しない。 勝てば賭けた分の2倍のチップが戻ってくるというシンプルな内容だ。]
[順番を表すなら]
【手札2枚確認→共有3枚オープン→ベットorフォールド→共有1枚オープン→ベットorフォールド→共有1枚オープン→ベットorフォールド→結果発表】
【途中でベットしたものは、フォールドすると帰ってこない。勝てそうにない場合の引きのタイミングは注意である。】
[…と言ったところか。]
…一戦よろしいですか?
[にこり、とディーラーに話しかける。この卓ではディーラーと勝負をすることになる。相手は下りないため、自身の手札がカギになりそうだ。]
[ユウヅキはカードを2枚受け取る。]
【3(4)の1(13)・3(4)の7(13)】
[次に共有カードが3枚提示]
【2(4)の3(13) ・ 3(4)の7(13)・3(4)の1(13)】
(※ 1=ハート 2=ダイヤ 3=スペード 4=クラブ)
─ バーカウンター ─
リンゴのお酒だからね。
カルヴァドスと違って度数も強くないし、飲みやすいはずだよ。
[口に含むのはほんの一口。
セーガも気に入ったらしく>>+127、だいぶ飲み進めているようだ。
次第に目元が緩んできた>>+128]
だいじょーぶ?
アルコール強くなかったかな。
[ふわふわしているセーガに首を傾ぐ。
笑うような表情をする辺り、明らかに様子がおかしい。
対して『影身』の顔色は全く変わっていない]
まぁ、おいしくてあったかいならいっか。
[単純に酔っただけのようだ、と判断して、『影身』はにぱっと笑った]
でもあんまり飲みすぎないよーにね。
寝ちゃうと身包み剥がれちゃうゾ☆
[てきとーなことを言いつつ、忠告はしておいた*]
[視線がどろりとする。
サングラスのお陰でそのいろは遮られてはいたものの。
辺りの空気は熱い、静かでも底で欲望が、片方は略奪者として片方は獲物として/時には目まぐるしく逆転し移り変わる/熱狂の渦だ]
(なんだか……少し……)
[束の間、掌の内で視線が揺れる。
それを握りつぶすように、手を握り、額から離す。
これが欲望の都市というもの、我欲の剥き出しに似る。
勿論それは一側面であり、他の側面で言えば、ゲームへの熱中、享楽に身を委ねるがまま、楽しきもの]
……
[そうして、再びテーブルを見遣り、やがて別場へ移動する>>64だろう**]
ー オークション会場 / ホールデムポーカーテーブル ー
[さて気を取り直しまして。改めてカードの確認。
今度こそ新しいトランプを使ってますから大丈夫ですと瀟洒に笑う。 掲示されるカードの順はこうだ]
自分の手札【[[1d4*]]の[[1d13*]] ・ [[1d4*]]の [[1d13*]]】
↓↓↓
@共有カード×3 【[[1d4*]]の[[1d13*]] ・[[1d4*]]の[[1d13*]] ・[[1d4*]]の[[1d13*]] 】
↓↓↓
A共有カード×1 【[[1d4*]]の[[1d13*]] 】
↓↓↓
B共有カード×1 【[[1d4*]]の[[1d13*]] 】
↓↓↓
ディーラーの手札【[[1d4*]]の[[1d13*]] ・[[1d4*]]の[[1d13*]] 】
(1=ハート 2=ダイヤ 3=スペード 4=クラブ)
[まずは自身の手札と共有カード確認。]
【ダイヤの7とダイヤの12】
【ダイヤの1、ハートの12、クラブの6】
ベット、+20
[既にワンペアが出来上がっている現状、勝ちの目があると判断。チップを支払い継続。 ディーラーのほうはニコニコと笑ってあまり変化なし。次の手がくる。]
【スペードの3】
(どう使えとこんなカード)
……ベット +5
[だが引かないのは既にワンペアというアドバンテージがあるからか? 最後のカードを確認]
【クラブの1】
… ベット+15で。
[共有カードの中でペアが出来上がり、自身の手の中に12のペアがある現状勝ちの目が大きいと判断して金額をあげる。最終結果は…]
ユウヅキ【ダイヤの12とハートの12、ダイヤの1とクラブの1、ダイヤの7】ツーペア12と1
ディーラー【ダイヤの1とクラブの1、クラブの12とハートの12、ダイヤの9】ツーペア12と1
『ドローですね。数値も同じですから、引き分け。チップはお返しいたします』
(…あー、共有カード内でワンペアの時点で警戒すべきだったか。 まあ惜しかった。)
[そのまま帰ってきたチップを見ながら、もう少し勝負するか否か考えあぐねていた*]
………
[ふわふわしたまま、じぃーとエイシンの顔を見る。
トロンとした目は何かやましいことを……]
……かみのけ、えーしん、しろくて、ふわふわ…
[考えているはずもなく。ただ単純にエイシンの顔を近距離で見て髪の毛が白くてふわふわしてそうでキレイだなぁと思っただけだった**]
…あ…たま、いた…
[何度も、何度も頭に響く銃声。
知らないはずの銃声。男が5年前、聞くことのなかった銃声。
見ていないはずの、5年前のドンパチの光景。
今まで、ぼんやりとしていたものが、はっきりまとまっていく。]
……い…っ…
[ぼんやりと眺めていた天井から、顔を動かし、
片手で下からかき上げるように、頭を抑える。]
き…もち、わる…
[立ち上がろうとして、床を殴って血が滲んだ手に力を入れ、血で手が滑り、また床へと座る。]
[リルの声。泣いてくれと、伝わる声。]
…そ、…うだ…
俺…
[あっはは、と、笑いが漏れる。
ヴェスに、泣けてんのは、悪いことじゃねぇとか、
あんま一人で泣くなよとか、
いつも偉そうなこと言っといて。]
あっはは…
ば、か…ははは
[笑いがとまらない、しばらく、そのまま、
笑い続ける。]
─ カジノ・ハイレートエリア ─
[しばらくして、満足したのか仲介人がクラップスの席を立った。
見物していたリル達の下へとやってくる]
「待たせたな。
それで、何を聞きたいんだったかね?」
…この、梟の人形を。
[やっとか、と言う表情を隠しもせずに出し、端末にある梟人形の画像を仲介人へと見せた。
それを見た瞬間、仲介人の表情は商人のものへと変わる]
「ほうほう、これは5年前に作られたものだね。
んん? これは……」
心当たりがあるのか?
[画像を見ただけで年代を当てたことに驚きつつ、反応を見て問いを投げかけた]
「ふむ、ではその情報を賭けて勝負するとしよう」
またか!
「なぁに、悪い話ではないぞ。
君が勝てば情報を渡そう。
儂が勝ったら商品を買ってもらうぞ」
[どこが悪い話では無いのか。
そんな文句はあったが、勝負としては成り立つのだろう]
……分かった、何で勝負するんだ?
[カジノにいる連中はどうしてこうも勝負したがるのか。
荒事になるよりは余程良いが、連続すると辟易してくる。
呆れつつ方法を問えば、仲介人はにんまりと笑った]
「先程のクラップスだ。
あれは2人での勝負も可能でな」
[先攻後攻を決め、交互に6面ダイスを2つ振るとの事。
基本ルールは通常のクラップスと同じで、先攻が一番最初に振るロール(カムアウトロール)で7・11が出ればナチュラルとなり先攻シューターの勝ち、2・3・12が出れば負けと言うもの。
それ以外の出目はポイントとなり、次の手番の勝利条件となる。
ポイントが発生した場合は後攻シューターの手番となり、ポイントを出せば勝ち、7が出れば負けとなる。
それ以外の出目の場合は再び先攻シューターへと手番が回り、以降は7が出るまで振り合い勝敗をつける、と言った具合だ]
「ルールは然して難しくはあるまい?」
1発勝負か?
「ふむ、そうだな…。
先に2勝した方を勝ちとしようか」
分かった。
[ルールを了承し、ハイレートエリアの空きスペースで勝負をすることになった。
それを見物に来る者達もいるだろう。
ダイスを振るのは長方形の箱のようなコンパクトなスペース(ロールスペース)。
振る時は自分の対面にある壁にぶつけることが一つのルールとのこと]
「君の先攻で構わんぞ」
それはどーも。
[ロールスペースを挟み仲介人を前にして座る。
宙に放られたダイスをキャッチし、一つ深呼吸をした*]
─ ルーレット ─
[席についてしまうと立ったままのヴェスの姿は見辛くなる。
彼が直ぐ後ろ等にいれば尚更のこと。
だがその前、キャッシュの話をしている時、ふいに表情が変わる>>76のを見た。
気になりはしたものの、席が空いたためにそこへと滑り込んだのだ。
一度目のベットの後、ヴェスを見遣れば手で顔を覆っているよう]
(……何か刺激されたか?)
[手の奥、サングラスに覆われた瞳の様子>>77は見えない。
しばしルーレットに参加した後、もう一度ヴェスを見た時は既に手は離れていた。
ひとまずは大丈夫そうだと判じ、その後もルーレットへと参加して]
何とか勝ち越せたらしい。
[勝率はまぁまぁだったが、途中多めに賭けた分で負けたため、最終結果は借りた分からやや多い、程度。
配当2倍のみでの賭けとしていたため、大きく勝つことはなかった。
それでも増えれば多少は嬉しいもの。
チップをキャッシュへと戻し、得た分を全てヴェスへと返した*]
― 『パラダイス』ロッカールーム ―
[借り物の衣装から私服に着替えるべく、イルマはロッカールームにやってきた。
得たばかりのあぶく銭で久々に客側に回ろうかと思っていた矢先。]
「お、おかえり。
聞いたよ、うまくやったんだって?」
[ディーラーのチーフから話しかけられた。]
はぁ。話が早いですねぇ。
「そりゃあね。
で、早速なんだけど、まだ時間あるよね?
オークション会場の方、頼むわ。」
……はぃ?
[かくかくしかじかと、客達が缶詰にされている話をされる。]
……そりゃあ、構いませんけどね。
ちょっと人使い荒すぎやしません?
「構わない?頼りになるなぁ。
道具はあっちにまとめてあるから、よろしく!」
……。
[イルマのぼやきはチーフの耳を右から左にすり抜けていったらしい。ため息つきつき、ディーラーの制服をロッカーから取り出した。]*
[ひたすら、笑って、笑って。
なんで笑ってるのかも分からず。]
……っ
あっはははは!!!
………は……は……
……るし……
[息ができなくなるくらい、笑って、
ぜぇぜぇと肩で息をして、
視線を床へ落とし、]
………っ
[息を落ち着かせようとするが、
また呼吸が早まっていく。
ひゅっひゅっと、音がなる。]
― オークション会場 ―
[再びオークション会場に戻ってみると、あちこちにいた警備の人間――Cocの構成員だ――はすっかり姿を消し、代わりに見慣れた強面達が配置されていた。
すでに会場には何人かのディーラーが入り、客達を楽しませている。
イルマも特設されたテーブルの一つに名札を置いた。]
さて、何のゲームをしましょうか。
[カジノでは出張ディーラーのサービスも行っている。オークション会場で使われているのは彼らが使用する携帯用の道具だ。表と裏にそれぞれ別のゲームレイアウトが印刷されたマットがいくつかあり、色々なゲームに対応できる。]
これは……ちょっと欲しいかもしれません。
[買えば自宅でもちょっとしたカジノを開くことができる。とはいえ、テーブルを成立させられるほど、呼べる友人もいないのだが。]
………っ
[届いた念話にこの場にいもしないのに、睨みつけるように。この野郎という表情を浮かべ、
やがて、ガツンっと思いっきり男は膝に額を打ち付ける。]
…………んで…
[ひゅっひゅっと粗い、湿っていく呼吸。]
なんで……
[膝から額を持ち上げ、息を大きく吸って、]
……っ
ああああああああああああああああああああ!!!!
[目を固く瞑り、声を張り上げる。
粗い呼吸を繰り返しながら、ゆっくりと目をあける。
見えるのは床。]
[そこへ、スーツを着込んだ婦人がやってくる。
なんでも、別卓でやっているホールデムルールをやってみたいのだが、なかなか卓があかないとのこと。]
構いませんよ。
カードをシャッフルいたしますので、少々お待ちください。
[用意が済むと早速ゲームスタートだ。]*
ー ホールデムポーカーテーブル ー
オープン 『オープン』
[同時に開示される手札。 ユウヅキはクラブのフラッシュ、ディーラーはツーペアだ]
『プレイヤーの勝利ですね。…お強いですね?』
確実に勝てる手にだけ乗ってるだけですよ
[ユウヅキはゲームをいくらか続けた。ホールデムポーカーの良いところは、ノーリスクで引くチャンスが存在するというところ。 確実な手を選び引く瞬間には即座に引く堅実な手でチップを増やしていった]
[普段の行動もこのくらい堅実な手で出ればいいものを。それとも盤面が変わればいつもの馬鹿一直線の戦法も見れるだろうか?]
[そうして次に回るのは、バカラ。
10により近い数、つまり合計して9に近い方が勝ちのゲームだ。
バカラの参加者は、バンカーとプレーヤーのどちらが合計9に近い数を出すかを予想し、賭けるだけ。
或いは、もうひとつ引き分けに賭けるというのもある。
運のゲームと言えば運のゲームだろう]
……
[2枚か3枚かの合計値で競い合う訳だが、1〜9まではそのままの数、10と絵札は「0」と見なし、合計値が例えば13などの場合は「3」と見なすといったもの。
これもまた、ヴェスはベルに付いていた形だろう]
[プレイしているユウヅキは少し不貞腐れたような、それとも何かを気にして集中しきれないかのような様子。少なくとも今は心からポーカーを楽しんでいる様子ではない]
次のゲームをお願いします、お手柔らかに
『畏まりました、ではシャッフルしますね』
[シャッフルされるカードを目で追いながら、今は少しそぞろ心にポーカーに興じる。*]
[この他、ポーカーなどを見て回ったか。
よく見るのは、ホールデム。
少し変わったルールとして、ローボール。
これは通常ポーカーと役の順位が逆転されたルール。
ストレートとフラッシュは役と見なされず、ノーペアが一番強い。
そして、エースが一番強く、キングが一番弱くなるものだ]
……の…っ
[歯を食いしばる。目が熱い。]
……っ
[すぐに息苦しさで、口を開く。
またひゅっと音がなる。]
……の……ば…か…!
……っ!!
[やがて、床に音を立て、何かがポタポタと落ちる。
ぐしゃり、手で思いっきり潰すように、目を拭う。
けど、手はただ濡れるばかりで、止まらない。
息ができない。]
─ カジノ・ハイレートエリア ─
[1戦目の先攻はリル。
握った2つのダイスをロールエリアへと投げた。
壁へと跳ね返り転がったダイスが示した数字は]
……【6】と【5】で11。
ナチュラルだ。
「ほぅ、なかなかやるな」
[出目を見てリルはホッと一息つく。
先ず1勝。
仲介人は負けたにも関わらず、楽しげに笑っていた]
「うわぁ、ナチュラル出すとか幸先悪そう」
どう言う意味だ。
[ドライの一言に彼を睨みつける。
どれだけ運が無いと思われているのだろうか。
最初のハイ&ローは確かに負けが込んだが]
「では次は儂が先攻でよいな?」
どうぞ。
[手番を交代し、2戦目は仲介人が先攻。
ロールエリアに転がるダイスを拾い上げ、仲介人は対面の壁目掛けてダイスを放った]
「うむ、【4】と【3】のナチュラルだな」
む……。
[仲介人の出目もまたナチュラルとなり、1勝1敗の状態へと持ち込まれた。
得意げな仲介人の表情が瞳に映る。
次が最後の勝負となる]
「交代だ、そちらの先攻で」
…ありがたく。
[ロールエリアに転がるダイスを拾い上げ、深呼吸を一つ。
一瞬だけ細まる瞳。
息を吐く時に僅かに嘆息が混じり込んだ。
頭に届く声に軽く唇を噛む。
瞳を一度閉じ、一拍。
直ぐに開いてロールエリアを見詰めた]
[ロールエリアの壁目掛けて投じた2つのダイスが壁に跳ね返されてエリア内を転がる。
表へと現れた数字は]
…【5】ゾロの10。
そちらの手番だ。
[ナチュラル、クラップスは共に発生せず、ポイント10が発生。
手番は後攻の仲介人へと移り、ダイスがその手に握られた。
ロールエリアの中に放られたダイスが弾け、転がる]
「【2】と【6】で8か、残念」
[残念、と言いつつも笑う仲介人。
勝負を楽しんでいるようだった。
リルは勝ちに拘ってしまって気が気でない]
ではこちらの番だ。
[ダイスを拾い上げ、ロールエリアへと投げ込んだ。
転がるダイスを目で追う]
【4】と【4】、8か。
「ははは、残念だったな。
だが良い勝負だ」
[一発で決まる勝負も盛り上がるが、幾度かの攻防もまた盛り上がるもの。
見物人も幾人か増え、ベットはしないものも勝敗予想をする者達まで現れる始末。
個別発生した客同士の勝負も、彼らにとっては娯楽となるようだ]
…どうぞ、そちらの手番だ。
「うむ、どれ」
[仲介人の太い指が2つのダイスを拾い上げる。
間髪入れずロールエリアへとダイスが放られ、壁に当たった1つが角を基点にしてくるくると回りだした]
「1つは【6】か、もう1つは……」
[回転が徐々に弱まり、ダイスがカランと音を立てて転がる。
数度転がり止ったダイスが示した数字は ───]
「──── 【4】だ、これで10。
儂の勝ちだな」
[ポイントと同じ数字。
1勝2敗となり、仲介人に軍配が上がった]
〜〜〜〜〜くっそぅ…。
[テーブルに肘を突き、両手で顔を覆う。
手の下では悔しげな表情が浮かんでいた]
「まー、そんな気はしたよね…」
[ただ一人、ドライだけは納得顔でいたとか]
「さぁて、それじゃあ約束通り商品を買ってもらおうか」
[仲介人はほくほく顔でスーツケースを取り出していた*]
……っ!!!
[いつも笑っていた。すぐに怒った。
俺がヴェスと喧嘩をすれば、いつでもヴェスの味方で、
怒られるのはいつも、俺で。
最後、あいつと何話した?
あいつの声、って、どんな声だった?]
……っ!!!
う…………
[男は、何度も何度も、手で腕で、目を擦る。
一度破裂してしまえば、止まらない。]
あああああああああああああああ!!!!
[また、叫ぶ。
何度も、叫んで、叫んで。]
[きっちりとした制服を着た男性がディーラーを務める『3ダイス』>>3:9。
クラップスやビッグ&スモールといった場所を始め、どの様なゲームがあるかの種類を見るよう回り、大体の雰囲気を掴み、時には遊び、熱気を浴びていったか。
ある程度見て回れば、ハイローラー達が集まる、ハイレートフロアへと足を踏み入れる]
……
[小さく溜息のような吐息]
ベル……
ここからは、空気違うからな
[ハイレートのフロアへ足を踏み入れれば、雰囲気が変わる。
深紅の上質の絨毯、鮮やかにゲームテーブルが並んでいる。
見るからにこの様な享楽に慣れ親しんでいると思しき者達がゲームに興じていた。
ディーラー達もまた、その様な客を相手にするのに慣れた者達ばかりか]
─ バーカウンター ─
度数の強いリンゴのお酒。
まぁ気にしなくていいよ。
[疑問>>+139には軽く答えて流しておく]
うん、ボクは大丈夫。
お酒飲んで寝ちゃう人もいるよ。
お酒に弱い人は倒れちゃうかも。
倒れるっていっても、寝てることの方が多いけどね。
[ぺちぺちと顔を叩くセーガを眺めてクスクス笑った。
頑張っている様子が良く分かる]
セーガは寝ちゃうほどじゃないみたいだね。
飲み慣れれば強くなるのかも。
[ふわふわした様子のセーガ>>+140がこちらをじっと見るのには首を傾げて]
髪? そーかな、ありがと。
[ふわふわ、と言われてにこりと笑んだ。
酔っ払い同士であれば、セーガの無防備そうな表情や言動は何かを勘違いさせたかもしれないが]
(いやでも弱いな、シードルだよ?)
[まだまだシラフに近く、尚且つ色事からは遠く離れた存在故に何かが起きることもなかった*]
─ カジノ・ハイレートエリア ─
[落ち込んでても仕方が無い、と。
スーツケースを取り出した仲介人に応じるべく顔を上げる。
ふと、視界の端にやたらと目立つ3人組>>96の姿が見えた]
「うわー、どっかのお嬢様かな」
そわそわすんじゃない。
[隣で騒ぎ出したドライを一喝し、しばし3人組の姿を眺める。
顔は良く見えなかった。
随分目立つなぁ、と言う感想だけが浮かぶ。
あの3人組のうちの1人がヴェスだなんて、欠片も思いもしなかった*]
― カジノ『パラダイス』:支配人室 ―
[怪盗が去った後もカジノは熱気に包まれている。そんな中、支配人室だけは重苦しい空気に支配されていた。
仁王立ちの警備リーダー、その向かいには椅子の上で真っ青になっている支配人。
支配人は未だ、悪事がすべてバレたという現実を受け入れられずにいるようだ。しばらく頭を抱えていたが、何か活路を見出したのか少し顔色がましになる。]
「そうだ、お前。
もしもその証拠を握りつぶしてくれるなら、
今回の報奨金の半分をやるぞ!」
[だが警備リーダーはその提案を鼻で笑った。ポケットからボイスレコーダーを取り出し、軽くふって見せる。
支配人は顔を歪め、ぎりりと歯をかみしめた。]
「ちくしょう!
なんで俺ばっかりこんな目に!」
[とわめき散らす支配人をよそに、警備リーダーは支配人の端末を操作し、証拠となる情報を集めていく。]
「くそっ、やめろ!」
[この期に及んで邪魔しようとする支配人だったが、巨躯の警備リーダーにかなうはずもない。あえなく床に転がされた。]
── カジノ ──
[そうして、ハイレートフロアも一頻り見終わったか]
…、大体回ったっぽいけど……
どーする?
[薄い蒼のサングラス越しにベルを見遣り尋ねる]
ブラック・ジャックだっけ……?
そっちの方で暫く遊ぶならそうでもいいし…
少し、俺、休もうかと……
[視線が緩く揺らいでいる。
ベルの返答はどうだったか?
まだ暫し共に行動するも良し、逆に暫し別行動をとる場合は、待ち合わせ場所なり、何なり定めて別れたろうか*]
[やがて全ての証拠を入手した警備リーダーは、低い声で支配人に告げる。]
「じきに迎えがくる。
首を洗って待っているがいい。」
[支配人は頭を抱え、床に崩れ落ちた。]
「う……うあぁぁっ!
騙されたんだ。私はっ。
あんなガラクタだと知っていたら、
カジノの資金に手を付けたりしなかった!」
[Cocの顧客リストには支配人の名も乗っていた。どうやら、支配人が熱心にコレクションしていた品と偽り、大金で贋作を買わせたようだ。]
「私は、私はっ――!うぅっ!」
[支配人の嗚咽が室内に響く。警備リーダーは何も語らず、冷ややかに支配人を見下ろした。]*
………
[声が出なくなるまで、叫んで。
疲れ果てて、顔は俯き、肩が、苦しげに上下して。]
…………ってぇ…
[もう銃声の幻聴は聞こえていない。
頭が痛いのは、ずっと泣き叫んでいたせい。]
…め…いた…
[まだ、どこか苦しい。
けれど、さっきより、ずっと、すっきりした。]
…つ……かれ…た…
[声は掠れて、ほとんど出ない。
座り込んだまま、片膝に乗っけた腕へと、顔を埋めた*]
ー オークション会場 ー
ボクはそろそろこれで。
『お疲れ様でした。 他のゲームも是非見ていってくださいね』
[しばらく勝負を繰り返し、ふとした時に立ち上がる。
壁近くに寄って背を預けて周囲を眺めるだけにする。少し離れたところに見た事のある緑髪がディーラーをしているのを見かけた>>+149
黒い燕尾服のままだと調子が狂う。 気になることもある。 しかし事件は解決した、真相は解明された。 あとは待つばかりなのだ]
………あーもうっ…
[ガリガリと頭をかく。 バサりと髪を結っていた紐がほどけ落ちた。]
[ピンとチップを1度コイントス。 特に意味は無い。もう一度コイントス。 くるくると回るコインを見つめながら、思考を続ける。]
[コインがまた一度舞った*]
─ ハイレートエリア ─
[ロールエリアが片付けられ、テーブルの上にスーツケースが開かれる。
現れたのは数多の梟人形。
年代は様々のようだ]
「さぁ好きなのを選んでくれたまえ」
…好きなのを、と言われてもな…。
[しかし賭けに負けたのだから買わざるを得ない。
仕方なく1つ1つ確認するように梟人形を見ていった]
[その中で、1つの人形に目が留まる]
………んん?
[数ある梟人形の中からそれを拾い上げた。
仲介人が満足げに笑っている]
おいドライ、これってもしかして……
「え? …………あー!?」
やはりそうだよな!?
[端末を取り出し、画像の梟人形と見比べる。
模様やデザインは寸分違わぬものだった]
「ミスター、これってどこで……」
「ここを出入りしている者が買い取って欲しいと言ってきてな。
4・5年前だったかねぇ、作られたばかりの割には汚れていたが、手入れすれば十分売り物になりそうだったのでね。
買い取ったのさ」
そいつ、他に何か言っていただろうか?
「そうだねぇ…オークションの種にもなりゃしねぇ、なんてことを言っていたかな。
宛が外れたような物言いだったぞ」
オークション……もしかして。
[これもまたCoCの仕業では、と。
大方プレミアものだと思って拾ったが、そうではなかったために売り飛ばしたと、そういったところだろう]
「それで、買うのはその人形でよいかね?」
……ちなみに値段は?
[一番気になるところを問えば、まだ5年しか経っていないものだから、とそこまで高い値にはならなかったよう。
リルは安堵の息を吐く]
「値切るのならばもう一勝負だな。
勝てば2割減、負ければ2割増だ」
遠慮しておく。
[負ける気しかしなかった]
[ともあれ、リルはノーマが所持していた梟人形を見つけ、手に入れることに成功する。
手持ちのキャッシュで支払いをし、安堵の息を吐くのだった*]
─ カジノ ─
[人の多さにやや目眩に似た感覚を味わいながら人混みを抜けていく。たどりついた卓は「ルーレット」。ヴェスから手ほどき>>58を受けて頷きはしたものの、飲み込むまでに時間がかかったのか、最初のゲームは周りの様子を見るだけだった。]
『赤の7!(セブン・レッド)』
[ディーラーの宣言に歓声と落胆の声が響く。]
なるほど、やっぱり7って縁起のいい数字なんだ。
[そんな気の抜けた発言をしながらもようやく仕組みは理解したらしい。比較的当たる確率の高いアウトサイド、黒にチップをおそるおそる差し出した。]
『黒の24!』
あ、やった、当たった!当たりましたよ!
[賭けに勝てば、ベルのもとへと配当が配られる。小額とはいえ、初めての勝利にベルは興奮気味にヴェスやハロルドへはしゃぎたてた。]
(なるほど、これがギャンブル依存症ってやつになるんだ。)
[興奮さめやらぬ中でもふいに浮かんだある人物の顔。昔ベルのカウンセリングを受けた女性だった。ギャンブルをやめたいがやめられない、そんな悩みをベルへ相談しにきたのだった。]
『黒の9!』
あらら、外れちゃいました。
[赤に賭けたベルのチップが没収されていく。先ほどの勝ちの分とで相殺されてはいるものの。外れた時の喪失感はまた大きい。]
大丈夫、大丈夫、節度を守ってやるなら遊びだから。
[結局数ゲーム続けた後もベルのトークンは増減を繰り返して最初とほぼ変わらずといったところだった。]
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