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ー 路地 : 下層と中層の間 ー
………ーーー…????
[ポカン。と、その場に立ち尽くす。
それは突然襲いかかって来たはずの水のいきものたちが、屋根を伝って帰ってしまったから。>>63
この場には絶対零度の世界に一人取り残された青年だけ。
どうやら、たすかった? らしい? ]
………ーーー…ぁ…???
[ふらふらと、その場にしゃがみこむ。
呼吸がうまく整わない。 …ボロりと目から熱いなにかが零れた。涙だと気づくにはそう時間はかからなかったが、何故今泣くのか分からない。 凍りついた裏路地にへたりこんだまま、そのまま座り込んでいるだろう*]
/*
戦ってみてわかるけど、ユウヅキの異能抑える能力超強い。
アレを何とかするにはヘリコプターにでも乗って遠方から物理で襲い掛かるしかなさそう。
― 下層区域大通り ―
ああ、分かっていただけて何より。
[ドラム缶が元の場所に帰っていく。>>66
こちらもにっこり。 目的は果たした。
そして『赤い目』を開いた ]
では、ボクは急ぐのでな。
[そして一歩後ろに後退れば、自身の足元に』空間制御能力』を発動させる。 目的地は先程水獣が飛び出してきた辺りの路地>>63>>65。無抵抗の証のついでに位置把握を行っていた。場所さえ分かれば自分自らが出向けばいいのだ。]
[そのままドボン!!!と沈むように探偵はその場から姿を消した。狙っていたのはこの一瞬だった。]
[ドラム缶が上にあったままでは、空間を超える際に一緒に落ちてきて到達地点で下敷きになって取り逃がす可能性があった。 だからこそ、引かせたかったのだ。]
― 下層区域大通り ―
ああ、分かっていただけて何より。
[ドラム缶が元の場所に帰っていく。>>66
こちらもにっこり。 目的は果たした。
そして『赤い目』を開いた ]
では、ボクは急ぐのでな。
[そして一歩後ろに後退れば、自身の足元に『空間制御能力』を発動させる。 目的地は先程水獣が飛び出してきた辺りの路地>>63>>65。無抵抗の証のついでに位置把握を行っていた。場所さえ分かれば自分自らが出向けばいいのだ。]
[そのままドボン!!!と沈むように探偵はその場から姿を消した。狙っていたのはこの一瞬だった。]
[ドラム缶が上にあったままでは、空間を超える際に一緒に落ちてきて到達地点で下敷きになって取り逃がす可能性があった。 だからこそ、引かせたかったのだ。]
― 下層区域大通り ―
[追手の足元で何か能力が作動した。
イルマは顔色を変え、ポケットのナイフを追手に投げつけ能力で加速する。
からり。ナイフは地面に転がった。
追手の姿はすっかりどこかに消えている。]
やってくれるじゃあないですか。
[ぴく、ぴく。こめかみが動く。
イルマは屋根から降り、配達人が向かった方角へと駆けだした。]*
カウンセラー ベルは、ヴェス を能力(占う)の対象に選びました。
[上がる許可は受けているため、中で待つことは出来る。
だが]
…………
[気にかかるのはヴェスのこと。
玄関の外へ出て扉を閉め、ヴェスが見ていた方向へと歩き出した*]
/* いや楽しいって言ってるし楽しんでくれてるよね
だがボクは中の人が死ぬほどヘタレなのだ…(ガクブル)
前回失敗を指摘されたばかりで死ぬほどヘタレてるのだ…(白目)
あ、煽りっぽかったらごめん…
[どろり、と視線が溶けた。
赤い双眸がユウヅキを見据える]
[ざわり][空気が変わる]
[異能行使/対象は"ユウヅキ"──その場へ移動させ続ける事/停止]
[俯瞰視点、自宅の武器を"見て"ここへとトばす]
[目は半眼。
トばした銃が目の前に現れれば掴む様に持ち、流れる様に安全装置を外しトリガーに指をかけ、ユウヅキの腹部目掛けて撃つ/それは射出型スタンガン]
[銃を掴み撃った時には、既にユウヅキに向けて歩いて行っていただろう*]
…?! は、なんでヴェスがここに…
………っうわっ?!!! ちょ、お、お前!!!
[突然現れたのは自身のご近所さん>>76
何故か青年の方に声をかけたかと思えばその様子を見て止まり……こちらに銃を発砲してくる!!!>>80]
やめろ!!!当たったら痛いだろうが!!!
ちょっ…いま本気で急所狙わなかったかおい?!
[空間制御能力発動。自身の目の前の空間を歪め射線をずらし地面へと命中させる。後ろに下がろうとするが下がっても下がってもこの場から『動けない』。
ヴェスの能力を、掻い潜るにもそれだけの力を使うには時間が掛かりすぎる。その前にヴェスが自分の元に辿り着くのがオチだろう]
そもそもお前はなんだ!
コレはボクとこいつの問題で……
ちょ、まて、おい!!!話聞く気はあるか?!!!
そもそもはと言えばこいつが悪いんだこいつが!!!
ボクのことを騙そうとしたからで…!!!
ま、待てって!!!
[にじり寄ってくるヴェスに、なんとか説得しようと試みる*]
……──、──、
[荒い息がこぼれる。
結わえただけの黒髪を片手で払い、今度こそ、ユウヅキの腹部に銃口を向けた。
止めるもの、或いは手段無くば、今度こそ撃ち込まれ、ユウヅキの身はスタンするだろうが──*]
─ 中層区域・警察機構中層分署 ─
ったく、しっかりした奴だったな。
[目の前には借り受けた羅針盤。
嘆息と共に紡がれた言葉は、ヤシロで証言をしてくれた女性に対して。
だが謝礼に相応な情報と手がかりを寄越してくれた。
その時は購入しなかったが、アロマ用の液体は今度買いに行こうとも思っている。
尚、この手の謝金は経費で落ちないため、リルのポケットマネーから出ていた]
しっかし…失念してたな。
ヴェスが画像持ってるかもしれなかったのか。
[スティーブからも、ノーマがヴェスと行った>>0:458と聞いていたのに、そこまで頭が回っていなかった。
後ででも連絡を取るか、と今は別の方へと意識を向ける]
スティが言ったように、ホントどんだけ組織あるんだか。
[当時ドンパチしていた組織の方から洗っていたのだが。
三つ巴は当たり前、それ以上の数での対立なんてのもあり、かなり複雑化していた。
先日聞いたCurse of Crowはその中心にいるような形]
今だと数は減ってるかもしれないな…。
[潰されたか、吸収されたか。
小規模の組織であれば、そんな結果になっていることもあるだろう]
「たいちょ〜、ニュース見た? 上層のカジノに予告状だって」
[詳しい奴に依頼でもしなければ、と思っていたところにやってきたチャラ系部下、ドライ。
最近はニュースで取り上げられたカジノの話題が気になっているらしい]
アタシらの管轄じゃないだろう。
「だって今日だよ、予告状にあった日付。
行ってみても良いんじゃない?」
仕事ほっぽりだしてか。
「これも仕事!」
[要約すると、カジノへの出向という形で行きたいとのこと。
管轄違いではあるが、応援で呼ばれる可能性は無くもなかった]
まぁ確かに、今の調査も滞ってはいるんだよな…。
上層の方まで調査が回っていない。
[かと言ってカジノをピンポイントと言うのも効率が悪いようにも思える。
先ず一つ可能性を潰す、と言う形には出来るのだが]
「じゃあ……」
カジノは後回し。
先にこっち調べてきて。
[ぺしっ、とドライの顔面に投げつけたのは、裏に詳しい情報屋の連絡先と聞きたいことが書かれたメモ。
対価のキャッシュ付きだ]
「へぇい…」
[ガッカリした様子でドライはメモとキャッシュを掴み、指示を果たしに出て行った]
…っ…!!! この…!!!!
[周囲の凍りついた氷の壁を操作し、小さな水の鳥へと変える。 そのままそれをヴェスの銃を構える腕へと突撃させ射線をブラそうとするだろう]
[が、空間制御までは使えない。
制御することが可能になった能力とはいえ、その能力は精密なもの。咄嗟に使うには少々時間がかかりすぎた*]
/*
極力異能は使わない=緊急時は使う
なのだが、どこまでを緊急時とするか。[決めてなかった]
誰かの命に関わる場合は使うな、流石に。
(それって今では)
── 現在 ──
[赤い双眸が、どろりとそして爛々と光る。
腹部を狙った銃口は、水の鳥に射線が逸らされ、二発目が地面にまた突き刺さるか。
それを見れば、ハロルド>>92も銃がテイザーであることに気づく筈か]
待て?
は、お前さっき待とうとしてたか?
[どこか笑いを浮かべ。
一気に表情が削げ、先と同じ半眼でユウヅキを中心に見遣る。
小さな水の鳥が、どこかへと'トんだ']
なんで、お前、依頼人を泣かせてやがる
理由だけ訊いといてやる
今から、お前を消す前にな……
[セーガの声もハロルドの声も届いてはいないだろう。
ただ反面、注意を払っていないということでもあり、ハロルドが止めようとするなら、容易に掴むことは出来るだろう*]
― 現在 スラム街 ―
………
[男は、何も言わず、
やがて、ず、とその場にしゃがみ込む。]
……や、られた……
[ぐしゃ、と頭をおさえ]
……うー……
[別に、普通のもんだったら、盗まれたほうが悪かった、で終わる。スラムだし、それが当たり前。
でも]
……
[男は武器を嫌う。いや、嫌っているというよりは、
怖がっている。だからこそ、あれが自身が使うあの武器が厄介なものであることを知っているから、こそ。
放っておくわけにも行かない。
本当なら、そんなもの使いたくない。
さっさと捨ててしまいたいのだ。だけれど、捨てられないのは、それが護るために必要なものであるから。
けど、]
なんで、よりによって。
[はぁ、と深い溜息をつく。
ううん、と悩んで、ポケットに手を突っ込み、
通信機を起動させた。]
……リル、あのさぁ
[通信がつながれば、そんな言葉を発した*]
─ スラム街 ─
知ってるかー?
上層にあるカジノに予告状が届いたんだって。
予告状出すなんて『死神』でも真似たのかな?
あぁ、暗殺者じゃなくて怪盗だって、今回のは。
どんなショーを展開するんだろうねー。
[スラムの住人達に紛れて(身形が良いのでかなり目立つ)そんな話題を振り撒く。
何かしらの方法でニュースを聞いた者もいれば、初耳だと聞き入る者もいた。
とは言えここはスラム、その話を聞いて賞金首になった怪盗を捕まえに行こうとする猛者は今のところ見受けられなかった。
代わりにジャンジャン盗まれてしまえ、と嘯く者達が一定数いた。
彼らは上層区域の人々を良く思っていないらしい。
理由は差別的な態度を取る者達が多いから、だった]
まぁあっちにしてみれば、かもねぇ。
[気に食わないのはお互い様、と言ったところだろう。
そんな話をした後、しばらくはそこでやいのやいのと話をしている*]
っ……!!!!
[ヤバイ、これは消される。
ハハハと乾いた笑いが出そうになって止める。 笑ったら死ぬ。笑いが命の種なのに笑ったら死ぬとはこれ如何に]
泣かせた覚えはない…!勝手に泣いただけだっつの…!
それとも追っていた理由か?!
こいつが…こいつが……!!!
[ギッ、とセーガを睨みつけ……]
[起動した通信機、それはリルへと信号を発する。]
……リルあのさぁ。
[つながれば、言いにくそうに、]
ちょっと、厄介なもん、
なくなって、さ…
[歯切れ悪く、そんな言葉を*]
/*
あ、やばいな。これスティの声かセーガの声じゃないと、異能発動止めようとしないのでは。(まあユウヅキだし転移させても途中で抜け出そうとはするだろうきっと)
ボ ク を 騙 し て
依 頼 料 誤 魔 化 そ う と し た か ら だ !!!!
[キシャーーー!!!とこちらもブチ切れた。]
ー 回想 : 下層区域 テラスのあるカフェー
『………ーーー…』
『…というわけでですね、一応調べるところまでは調べました。もしかしたらボクとアナタに血が繋がっているかも知れませんが…それは可能性という話です』
[カフェのテラスで、ユウヅキは依頼人と話をしていた。
青年は丸い目でこちらを見てきていた。]
『………本気、で、しらべた、ん、ですか?』
『………はい??? …ああいや、依頼は依頼なのでね?お断りの言葉もなかったので』
[その目はまるでマジで調べたの?と本気で思っている目。まさか本気で依頼を受けたとは思わない目に思わずイラッとする。 煽りなのかなんなのか。]
『……頭、大丈夫?』
『はい?????』
[前言撤回、どストレートに煽られた。もう既に怒りは溜まりつつあるが耐える]
─ 中層区域・警察機構中層分署 ─
……ん?
[ピコ、と端末に受信の知らせが届く。
この発信信号は確か]
スティ?
[何事か、と彼に念話を繋ぐ*]
どうした?
[スティーブに念話を繋ぎ、問いかける。
返って来たのは言いにくそうな言葉]
厄介なもん、って。
何がなくなったんだ。
[スティーブの所持品で厄介なものといえば、と思考を巡らせるが直ぐには出て来ない*]
『…まぁとにかく!!!
ここまで調べましたがこれ以上は可能性の話。いくら調べても無駄な領域だと思われます。ので、ここで調査を打ち切らせて頂きます。 …完遂出来なかったので依頼料は安くしますので』
『……わかり、ました。』
[そう言って、布に包まれた何かを差し出される。
受け取る。中身を確認。]
『三食昼寝散歩で幸福度上昇』
[大量の紙束だった。 ]
『……あの???』
[目の前を見るともうそこには青年はいなかった]
[遠くに走っていく青年の姿。 残された大量の紙束]
『………………』
『ふっざけるなぁぁぁあぁぁあぁあ!!!!!!』
[こうして地獄の鬼ごっこはスタートしたのだった]
[ここまで仔細詳しく話すのだが、それが伝わるかは別問題だろう*]
── 下層と中層の間・路地 ──
は?
…………依頼料誤魔化した
[リピート。
どこかで、それなら追っていても仕方ないとは浮かぶが。
セーガを見遣る。
まだ、泣いていたりへたりこんだままならば、再度ユウヅキを見て]
「そうだ、『影身』」
なーにー?
「今後、機械生命体に関することは公言しないように。
一般的に知られていることは構わないけど」
やっぱりそーきたか。
「当然でしょ。
ヴェスに話したこと、報告したからね」
ちぇー。
[機械生命体について一般的に知られていないことをヴェスに伝えたことは、やはり問題となったらしい。
まぁそうだろうな、と思いつつも伝えたのだから、驚きは少なかった]
「今後同じようなことをしたら、機械生命体に会えなくなると思った方が良いよ」
それは困るなー。
生きがいなくなっちゃう。
[尤も、その時はいっそ殺せ、と言うことになるのだろうが**]
セーガは… 依頼料誤魔化すようなやつじゃねーし…
……
泣かせたのは事実だし…
[半ばハロルドの体で見えないが、赤い双眸、どろっとした視線でユウヅキを見続ける]
……
少し離せ
[再度ハロルドに言う。
離されたならそのまま、離されないなら無理やり振り払い、セーガの元へと歩いてゆくだろう]
……
セーガ、何あったか聞いてもいいか?
[片膝をつき、拒まれないならセーガの頭に手を置き少しぎこちなげに撫でながら問いかけようとする*]
ー 回想 : 下層区域 テラスのあるカフェー
『………ーーー…』
『…というわけでですね、一応調べるところまでは調べました。もしかしたらボクとアナタに血が繋がっているかも知れませんが…それは可能性という話です』
[カフェのテラスで、セーガはかつて依頼していた探偵と話をしていた。前日のうちに『依頼料のこともありますのでお金を準備しておいてください』とも言われたのでちゃんと持ってきた。
そして当日見せられたのは、彼が調べた自分の兄についてのこと。家系図からドームの住民届けから色々駆使して調べあげられている。 まさかここまで本気で調べてくれるとは思ってなくて]
『………本気、で、しらべた、ん、ですか?』
『………はい??? …ああいや、依頼は依頼なのでね?お断りの言葉もなかったので』
[つい、そう聞いてしまった。 これだけの資料を調べるのは大変だったろうと思い、頭痛くなったりしてないかな、とついこう訊ねた]
『……頭、大丈夫?』
『はい?????』
[なんか笑顔に深みが増した。 よく分からない。]
『…まぁとにかく!!!
ここまで調べましたがこれ以上は可能性の話。いくら調べても無駄な領域だと思われます。ので、ここで調査を打ち切らせて頂きます。 …完遂出来なかったので依頼料は安くしますので』
『……わかり、ました。』
[そう言って、布に大切にくるんで持ってきた依頼料を渡す。その中身を見た探偵さんが驚いた顔をした。
こちらも中身をちらりと確認。]
『三食昼寝散歩で幸福度上昇』
[大量のお札だった。 ]
[裏紙にするのもなんだし、かと言って何に使うでもないから布に包んでポイと机の上に置いておいたお札。]
[依頼料を包んだやつと、間違えて持ってきてしまったらしい]
ん。まぁ。
……いや、武器、なんだけどさ。
俺の。あれ……うー…
[やや、無言]
……バグ野郎の部品…なんだよ、な。
多分……
[それに気づいたが動きは速い。 幸いにも家は近いし走ってとりに行けばはらえるだろう。]
『…すみません、とって、きます』
[そう言って走り出した。探偵さんのほうは明らかにフリーズしていたし、自分も慌てていて走りながら口にした。だから聞こえなかったかもしれないが…]
『………………』
『ふっざけるなぁぁぁあぁぁあぁあ!!!!!!』
『……ーーー…??!!!?!!!』
[こうして気がついたら追いかけられていた]
[そう、この場にいるものに伝えたろう*]
武器?
スティが持ってる武器って言ったら……。
[そこまで呟いて、持ってたっけ?と言う雰囲気になる。
襲撃事件の時に持っていたものを思い出しもしたが、間が空いて続いた言葉には呆けるような思念が飛んだ]
………は?
スティ、アンタんなもん持ってたのか!?
[なんてもんを持ってるんだ、と言う雰囲気。
呆れの気配も伝わったことだろう]
んなもん盗まれて……マジで厄介だな。
盗んだ奴の手がかりとかなんかないの?
[普通に放置しておけるものではないのは確かだ。
問うよりも現場に言った方が早いかなども考えつつ、ひとまずは聞いておく**]
―スラム街―
……
[はぁ、とまた溜息をついて。]
俺以外に、あれ組み立てられんの
いねぇと思うけど…
[男の武器は様々な形の機械の部品のようなもので組み上がっている。パーツごとに解することができ、普段はそうしてバラバラにしておいてある。
男であれば、瞬時に組み立てることはできるが、
他の人間には組み立てこそできても、すぐには難しいだろう。それに扱いも難しい。
組み立てなければ、武器としての意味はなさないが、
問題なのは、その素材。]
……
[その武器は、男と妹が、良く世話になっていた人物。偽バグ・シング事件の重要人物の老人から与えられたものであり、
その事件が、バグ・シングの部品を使い、兵器や不死技術に転用しようとしていた事件であったことを踏まえれば、男に与えられていたのは、兵器となる前段階の試作品の可能性が高いのだった*]
…! ハロルド…?! お前なんでここに…
…服どうしたそれ?!
[事情を話し終えたところでようやくヴェスを止めたのがハロルドだということに気がつく。服装が村にいた時と違ったため>>0:463気づくのに遅れたのだろう>>102>>110]
[ハロルドに会うのは村に遊びに来た時がほとんど。
あとは結婚式の時に訪れたが……普段とは違う装いに状況を顧みず驚いた]
[…そうこうしてるうちに、ヴェスがこちらに声をかける>>115]
いや、そりゃ蹴ったりしたが…!
そりゃこいつの自業自得…… あ、兄って…
[フラリと立ち去ろうとするヴェスに、なんなんだ…と声はかけられなかったろう**]
─ 下層と中層の間・路地 ─
[双方の話を聞けば、いくつもの擦れ違いの結果、このような事態になってしまったようだった。
セーガと呼ばれた青年の言動を見る限り、あまり話をするのが得意ではないのだろう。
擦れ違うのも仕方の無いことだったかもしれない]
────……
[ふ、と。
ユウヅキへと声を向けるヴェスの姿を見遣る。
ユウヅキに対する風当たりが強いのは、まぁ何となく分かる気がするので突っ込まないが、対するセーガへの態度が親身に見えたのが少し不思議に思えた。
彼もまた、ヴェスに何かしらの影響を与えたのだろうか。
スティーブや、ハロルドの妻のように。
そのような人物が増えることは喜ばしいことにも思えた]
…大事にしたら
お前、父親捨ててるけどさ
[それはユウヅキが尋問官を辞めた経緯にも繋がる話か。
告発という話ではあったが、ヴェスにとってはユウヅキの実の父親を捨てることは理解が出来ない]
せめてセーガが弟なら…
家族、大事にしろよ
[目を逸しながらもそう言うだろう]
まあ、休むから。
[ややあって>>127、付け加えるように。
それは狼狽えを低減させるようにか]
……………………
先に帰ってるし
お前、ユウヅキと話してから来れば?
[ハロルドが差し出した手>>124を見たものの、それだけを口にする。
そのまま、返答も聞かずに赤い目を閉じ、異能行使。
俯瞰視点から自身を対象とし、自宅へと'トんだ'。
それを見れば、幾らかユウヅキも、ヴェスの遠隔移動能力の変化にも気づくか。
後に残されたハロルドはそのまま帰って来るだろう。
戻って来るまでの間、ヴェスは、ソファにぐったり倒れ込んでいたろうか**]
/*
尚、この後ハロルドが別のPCと絡んだら、ヴェスの心開き度は限りなく低下します(どんな地雷だよ…)(ツンデレ(傷つけるレベル))
/*
別に俺に会う気無いんじゃねーのと拗ねる(自分を傷つけていくスタイル)
特にイルマとベルと話して来るなら、あ、そ。となるので何か……。ベル同伴で来たら、帰れ言うな……。
/*
まあ、プロで話せず、村進行中でも話せないなら、やりたい事出来ねーじゃないかという暗黒心が育ちつつあるのかもしれないな。
── 中層:自宅 ──
[ハロルド>>124が家に再び来たのはすぐだったか。
ややしんどそうな具合を見せたものの、玄関を開けて迎え入れ奥へと通した]
…… 茶でいいか?
[出稼ぎで来ているというのは分かっている。
『こちらにいるうちに会えないか?』というのが連絡内容だったか。
そこで、まだ怒気抜けきれぬそれを吐き出すように、大きく息を吐き、ふらと立ち上がる。
ややあって、ローテーブルに置かれたのは温め直したお茶>>23のカップだったか。
ソファやローテーブル回りには、資料やら地図やら置かれ、テーブルの上にはミニ座布団の上に硝子玉が置かれている]
コーヒーがいいなら自分で作ってくれ
[そう言ってヴェスもソファに凭れ掛かり、目を半ば閉じるようにした**]
─ 下層と中層の間・路地 ─
なるほどね…
[ドーム内には『村』のことやその住民を快く思わない者もいる。 それを考えればこちらの方が確かにやりやすそうだなと感じた>>123]
……うっ……、そ、それは…
…その…色々…溜まって…コイツがふざけすぎ…
…………以後気をつけます
…一応気をつけてるつもりです…
[諫めの言葉には視線を逸らす。が、とほほ…と肩を落とした。昔よりかは落ち着いたとは思うが頭に血が上りやすいのは事実だからだ。
(弁明するなら、今回の件は依頼の巫山戯っぷりから、本人の態度まで何もかもを加味した結果のブチ切れだったが)]
…… 『……』
……… 『…………』
(話せる自信ねええええええ!!!!!)
[二人きり、座り込んだまま沈黙が続き。
なにがどうではなく、ビックリするほど付け入るすきがない。相性の悪さに思わすユウヅキはため息をついた**]
…… 『……』
……… 『…………』
(…ほんとに…兄さんなら…そしたら…)
(何話せばいいんだろ…)
[二人きり、座り込んだまま沈黙が続き。
セーガはため息をつく探偵さんに何を話せばいいのか思案し始めていた。…そのせいで話が始まらないのだとか、気づかないのがお約束である**]
─ 凍りついた路地 ─
[イルマが路地を覗いた時、すでに浅黒い男が追手に銃をつきつけていた。とりあえず配達人の無事は守られているらしい。今のところ。
必要以上の厄介ごとに巻き込まれるのはごめんだ。イルマは屋根の上から路地の様子を見守る事にする。]
それにしても、ずいぶん派手にやりましたねぇ。
[一面氷で覆われた路地を見下ろしながら呟く。
もう1人の男もやってきて、路地はずいぶんにぎやかになってきた。]
んん、いい男大集合、ですね?
[1人を除いて、だが。
追いかけっこの理由は「依頼料のごまかし」だそうだが、イルマは首を傾げた。あの配達人がそんな大それたことをするようには思えない。]
はらぺこさん、ねぇ。
[配達人がイルマをそう呼んだのを思い出し、こみあげる笑いが止まらなくなる。なぜそんなあだ名がついたのか、心当たりは大いにあった。]
[繰り広げられるやり取りを聞いていると、彼らの顔と名前が一致してくる。
しばらくして、路地で勃発した修羅場は落ち着いたようだ。ヴェスが転移していくと路地は多少の静けさを取り戻す。
セーガが無事に解放されるならよし。ユウヅキとセーガの間に介入することはしないだろう。2人の話が終わるまで静かに見守るつもりだ。]
でも、あなたは許しませんよ……!?
[イルマがユウヅキを見る目がめらめらと燃える。
彼には完全にしてやられたのだ。やり返さないと気が済まない。
セーガに上を気にする余裕があれば、そんなイルマの姿が少し見えるだろう。]**
/*
深夜のメンタル低下が避けられない昨今(´・ω・`)
昨晩の独り言のはほんと申し訳ない。
そしてPLは毎日未来軸のヴェスのRPを想像する度に、うぐぐと体調にダイレクトアタックされてるので、早く…早くPLを助ける的意味でもこう(
ロル考えただけで泣きそうになってるし胸が痛いのでこのままでは殺されかねない(´・ω・`)
ー 凍りついた路地 ー
……… 『…………』
[しばらく探偵さんとの無言が続く。
兄に会っては見たかったが、それはほとんど絶望視していた。いざ会ってみれば話すことが見当たらない]
『…さっきも言った通り本当にボクらの血が繋がっているとは限らないからな? …ああもう!まだるこしいな! 一度DNA鑑定うけて確かめるか? ああめんどくさい』
…??? マダルコシ?カンテー?
[結局自分から口を開いたのは探偵の方。
どうやら、病院で『でぃーえぬえーカンテイ』を受けると本当に兄弟か分かるらしい。もうここまで来たら1度はっきりさせようということを提案してきた。]
[断る理由もなくそれに頷く。 数日後一緒に医療機関に行くということで今日は解散することになった]
『…で? お前なんで泣いてたんだ? ビビったか?』
ビビッタ?
『あーーー…コワイとかイタイとかツライとか寂しいとか、あったか?』
……分かんない、コワイとかイタイとか。感じない。
寂しいは、わかる。
『……呆れたもんだ…』
[泣いていた理由を聞かれればそう答えた。 呆れ返る探偵に不思議そうに目を向けた。 ほんの少しだけ上を向くと屋根の上に緑の髪>>137 はらぺこさんだ。なんであんな所にいるんだろうとは思うけど、口にはしなかった。]
『まあいい…今日は解散だ。
なんで泣いたのか、なにが嫌だったのか考えておけ…』
『あと依頼料、次会った時には払え。 じゃなけりゃ毎日お前ん家に領収書送り付けるから』
[そう言われれば、わかった、と言って解散しセーガは路地から出て中層の大通りへと出るだろう**]
─ 下層と中層の間・路地 ─
(…全く、呆れたやつだ)
[セーガを見送り>>139、ユウヅキは凍りついた路地裏の氷を溶かして手の中に結晶として集めていく。内心呆れ果てながら]
(あいつが泣いたのは流石にビビっていたんだと思ったんだが、よもや自分でわからんとは。痛覚や恐怖心がない…というよりも… )
[痛覚や恐怖心を表現するための言葉がないから、ほかの言葉で代用してしまい自分で自分の気持ちに気づかないのだろう、多分。
信号の緑を『青信号』と呼んで、あの色を青を思い込むような感じだ。対話して言葉のレパートリーの少なさからそう感じた]
(ほんと、あいつよく生きてこれたな今まで)
[そう考えながら後片付けを済ませるだろう。
屋根の上の来訪者には気付かぬまま**]
[ハロルドと初めて出逢ったのは、「村」に住む知人、否、仕事のパートナーでもある’エイミー'の結婚ホームパーティでのこと。
エイミーに再会したのも、偽バグ・シング事件以来か。
結婚の知らせは、偽バグ・シング事件以降のこと、端末に連絡が入って来たのをスティーブに伝えた形だったろう。
直接の顔を合わせての連絡では無かった>>0:94のは、村での結婚式の準備があったからかもしれない。
「村」の住人達で執り行う方の結婚式に顔を出すことは無かった。
ホームパーティの方でユウヅキや助手と会う事があれば、ユウヅキとハロルドの掛け合い話などを眺めてはいただろう。
その場の盛り上がりに、自分から話しかけはしなかった]
[結婚の話が届いた時、ドームでエイミーと出逢った時は、結婚をするとは思っていなかった為、少々驚いてはいた。
スティーブに話す時>>37は事実を話すままで、特に気にしている様子は無く、ただ、思考が繋がった時に見えたあの金髪の男と結婚するのかとそれくらいのもの。
なので何か思い煩うということは無かったろう]
[贈り物はスティーブと一緒に用意したものもあったか。
花束と、汚れが付き難く落ち易く落としたくらいでは壊れない頑丈な食器のペアセット、それとキャッシュだ。
キャッシュは何かと入り用だろうと、自由に使えるようにとのもの]
[幸せそうに花束に顔を埋めるエイミーの姿を見て、見守るような、目を細めていたのをスティーブも見かけただろう。
そこに他意はなく、エイミーとハロルドが幸せそうに寄り添っているのを見る眼差しは、壊してはならないものを見るようなものだったろう]
[/両親を、重ねて見ていた**]
― 下層と中層の間・路地 ―
[なにがどうしてこうなったのか、どうやらユウヅキとセーガは生き別れの兄弟らしい。もしも二人が一緒に幼少時代を過ごしていたら、さぞかしにぎやかな家庭となっていただろう。
セーガと目が合うと>>139、イルマは口元に人差し指を立て微笑む。メッセージが届いたのかどうか、彼は口を閉ざしてくれたようだ。
しばらくしてセーガは無事に路地を去っていった。これで彼を巻き込む事も、邪魔が入ることもないだろう。
氷を溶かすユウヅキ>>140の隙をうかがいつつ、息をひそめる。
ユウヅキの能力封じの力は厄介だ。けれど。何らかの要因で能力を使えなかったら?]
……ふふ。
[作戦を思い描き、イルマはほくそ笑む。
ユウヅキがイルマに背を向けたタイミングで、下に飛び降りた。靴を浮かせてスピードを殺し、着地の衝撃と音を和らげる。
先ほどと同様にユウヅキの全身を捕縛し、宙に磔にする。彼が血の陣を展開する前に――]
/*
ユウヅキの文はテンポ良いというか、口に出して読んだ時にリズムが小気味よくて好きです。
なんだか、初登場の時より磨きがかかってる気がします。
/*
それはそうと今気づいたんだけど、
ユウヅキ特攻かますより闇討ちとか不意打ちとか暗殺とかそういうのが強いよね、絶対。お前なんでそんな特攻野郎になったんだよスピードアタッカーじゃないんだぞ全く
― 下層と中層の間・路地 ―
ふふっ。
私をだました事を後悔するがいいのです。
[こしょこしょ、こしょこしょ。
ユウヅキの脇の下でイルマの指先が軽やかに躍る。
目論見通り、血の陣は形成されかけてはふわりと霧散していく。
視界には空き瓶のつまった箱が映っている。ユウヅキに数発かますのにはうってつけだが。]
ふふっ。
[ユウヅキの笑いっぷりがあまりに良いもので、もう少しくすぐることにする。]
……っふふふふ。
ふふっ、あはは、あははははははは!
[段々楽しくなってきたようで、イルマは笑いながらユウヅキをくすぐり続ける。笑いの中にうっとりとした表情が混ざっている。]
あっはははははははは!!
あははっ、ははっ、
あはは、はぁ、
……はぁ、ふふっ、
[ひとしきり笑い倒すと、ユウヅキの磔を解く。何もしなければ彼の身体はどさりと地面に落ちるだろう。
荒く息をしながらイルマは小首をかしげる。]
ふぅ……。
気が済んでしまいました。*
/*
うーん… こう、スティーブの事件関連が全然盛られて無いので少々あれというか、リルにだけに比重掛かり過ぎになってるんで、イルマ辺りからの盛りとかもあると助かりそうなんですよね。
あとオーナーと支配人の関連は何時になるのか。
その辺り明確でないと、警察機構であるリルはロル書き難い感じもしますね。(今現在笑かし主体になってますが)
あはははははは!!!!
っっひーーー!!!や、めっ
っっっあはははははは!!!!!
[笑い上戸にくすぐり攻撃、それ即ち新種の拷問である。ヒィヒィとやめろとかいい加減にしろとか喚くが全て笑いの渦に消えていく。もう意識を保っているのも難しいのではないだろうか?もう軽く涙目である。]
わ、わるかったっひひははは!
わるかったってbっははははははは!!!!!
[ゲラゲラ笑い転げながらとりあえず謝罪だけしとく。まあ楽しくなってきたイルマが聞き入れてくれるとは思えないが]
― 事件から10日後 中層 ハンバーガー店 ―
イルマちゃんがそんなに楽しそうだと、私も行ってみたくなったよ。
ちょっと落ち着いたら遊びにいってみようかなぁ。
リターンを求めるんじゃなくて、テーマパークと考えればいいのかも。
[イルマの誘い>>64になんだかウキウキしながら返答をする。]
ふふっ、楽しみが増えたから明日からまた頑張れそう。
ねぇイルマちゃん…
デザート、どうする?
そうそう、この前いったアイスクリーム屋さんがねー…
[いつの間にか手に持ったスターライトバーガーはベルの胃袋に吸い込まれていた。満腹を感じながらも甘い物はやはり別腹。イルマに向かってにこりと笑いかけると、その後もイルマと食べ歩きを満喫しただろう。*]
― 下層と中層の間・路地 ―
悪かったって思っているならそれでいいのです。
[にっこり。涙目のユウヅキに笑みかける。
しかし正直なところ、異能者同士の戦いで能力をすべて見せないのは基本中の基本だ。つまり、この状況は警戒を怠ったイルマの逆ギレなのだ。
そんな事を自覚しているのだかどうだか、イルマはごきげんだ。]
ふふ。
楽しかったですよ。
ありがとうございます。
[乱れたユウヅキの前髪に手を伸ばし、整えてやろうとする。
はねのけられてもくすりと笑うのみ。]
それじゃあ、また遊んでください。
[ふりふり、手を振ると軽やかな足取りで大通りに歩いていった。]*
― 回想:事件から10日後 中層 ハンバーガー店 ―
そうそう、そういう事なんです!
ベルさんにわかって頂けて嬉しいです。
[テーマパーク。なんとぴったりな例えだろう。イルマに言わせれば、カジノとは非日常を楽しむところだ。
気分が上がってきた様子のベルをにこにこと見つめる。]
そうだ、デザートを決めてませんでしたね。
[ベルがアイスクリーム屋の話を始めると、身を乗り出して話を聞く。
すっかり空になった皿を前に、話はどんどん弾んでいく。]
そのアイスクリーム屋さん、いきましょう!
あぁ、何味にしよう……
[その後、楽し気な笑い声がドームのあちこちで聞こえたとか]**
……ちっ…、ったく…。
………はぁああ…スティーブの依頼の方に手を伸ばすか…
[終わってしまったものは仕方ないとばかりにため息をついて、空間制御能力を発動させる。
行き先はスラム街、スティーブがいつも店を開くあたりだ。
ユウヅキはスティーブに報告と、ひとつ聞きたいことがあった。]
こっちの依頼はもう少し荒事になりそうなのは、何なんだかなぁ……
[ズプリ、と空間の向こうにユウヅキは姿を消してスラムへ赴き、スティーブのことを探すだろう。 ]
[スティーブを見かけたら、開口一番こう訊ねるつもりだ]
お前ドンパチ組織に加担したという経験はないか?
工作員、幹部、鉄砲玉、護衛。 なんでもいいぞ。
[さて、スティーブは見つかるかどうか*]
― 現在 中層 カウンセリング施設跡地 ―
[事件から数週間。ベルは瓦礫の撤去作業を行った業者と職場の前に停められた車の中で打ち合わせをしている。]
えーと、ここにサインですよね?
はい、わかりました。お疲れ様でした。
あの、やっぱり所長とはまだ連絡がつかないんですか?
[問いかけられた体格のいい男は首を横に振る。ドームの施設である以上、倒壊した建物の内部から使用可能な機材や資料を回収し、一時的に中層にあるドーム所有の保管庫へ搬入することとなったのだが、責任者である所長と連絡がつかず、ここ2週間ほどの事後処理ほぼ全てがベルへと降りかかっていた。]
はぁー、ようやく開放された。
[今回で業務は全て完了した。車を降りたベルは大きく伸びをする。この数週間、事務処理の合間を見つけてヴェス宅へは何度か足を運んだものの、不在、居留守、転移とことごとく空振りをしている。家の前に居座るぐらいのことができればヴェスも観念したかもしれないが、矢継ぎ早にくる確認や問い合わせへの対応でそこまでの時間を確保することはできないでいた。]
よし、今日は気合を入れていこう。
もう一回謝ってから、もっと色々話を聞こう。
ちゃんと話せたら、イルマちゃんのところに遊びにいくんだ。
[あくびを噛み殺してヴェス宅へ足を向ける。鼻息荒く歩き出してはみたものの、カフェで一服ぐらいの寄り道はするかもしれない。*]
[カップを一度ローテーブルに置き、ちらとヴェスを見遣る。
ソファに凭れかかり目を閉じるような姿は、疲れているかのように見えた]
……先日の事件で色々あったと聞いた。
[ぽつりと紡ぐ声。
誰からと聞かれるなら、スティーブからと答える]
エイミーも心配している。
事件の後に届いた連絡を見て、君の様子がおかしいと言っていた。
[そこまで言って、一度言葉を途切れさせる。
問うかどうか、どこまで聞くか、距離感に悩む間]
…………何が、あったんだ?
[悩んだ末に口にしたのは、問う言葉*]
/*
みんながやりたいことをやってもらって構わないんですよねぇ…あんま自制して欲しくない…
そして、最初、俺落ちな流れ、かな…?
[男が武器を持ってることは、ほとんどなく、
持ってたっけ?そんな雰囲気になるのも仕方ないだろう。]
あ、はは…いろいろあってさ。
あんとき、持ってたやつ。
[あんとき、というのは襲撃事件を指す。
呆れの気配も伝われば、リルが目の前にいないのにも関わらず、
思わず目を逸らす。バツの悪そうな雰囲気。]
……俺だって、あんなの…
ほんとは、持ってたくねぇよ…
[それは、ただ漏れた思考。]
ー 回想 : 前日 ー
…依頼料のこともありますので、お金の準備をしておいて下さい。では。
[カチャリ。依頼人との通信を切る>>112とユウヅキは資料を広げる。 集めたのは>>0:387対立組織の情報。
『タルタロス』というかつて『偽バグシング事件』に関わった組織の名前もちらりとある。 まあここは5年前はさほど目立つような活動は行っていなかったようで、奪い合いにはほとんど関与はしていなかったようだが。]
………。
[対立相関図を見ながら感じるのは、『Coc』だけが孤立しているということ。 例えば『Badger』は『Owls』と共闘していたりするし、『finders』は他組織と協力していたりする。
傭兵のように抗争に加担する組織もあったりして中々のものなのだが、『Coc』だけは孤立しているように思えた]
/*
何故か、ていよくあしらおうとしてる。
おかしい…(最初は、生きる、ってどうしたらいいんだとか尋ねる筈だったのに…)
(尚、村にいけば話すだろうけど、エイミーにでしょうか。そこで、ハロルドにも話しなさいよってなったら、ようやくそこでハロルドに話しそうな感じです)
[無論、実際にはどの程度他の組織と関係がありどんな協力関係を築いていたかは定かではないが。 それでも対立数と共闘数が釣り合わない気がした。
裏を返せば、当時孤立していたとしても物を集められるだけの力、他組織と対抗できるだけの力があったのだと思われる。 それも、かなりの。]
……………。
嫌な予感が外れていればいいんだがな。
[ポツリと呟いたその目は黒く澱んでいた。
それは探偵の目でも、明るいユウヅキの目でもなく。]
[目的のためなら手段を問わない『ナイトライン』の目だった*]
/*
これはあれか。まさか。
お父上の捏造。(では流石に無いよなあ……ログ読み直さなきゃだけど、そこまで外道では無かった筈)
/*
お父上の捏造、というのは「他組織と対抗できるだけの力」の裏側は、という部分の事ですね。
まあそうなると、ドーム上層部が絡んで来そうなのでやべーことになる(権謀術数渦巻くドロドロ感…(日常とは))
……そちらへは行かないようにした方がいいのかな(悩)
手がかりっつっても…
なんか似たようなこと、
最近あったらしいっつーか。
だから、気付いたんだけど。
[はぁ、と溜息をつくような。苛立ちのような。
そんな言葉で、思考をとばす。*]
………なら、俺の目が嫌いだという理由を、教えてくれないか。
[事件のことが聞けないならば、と。
今抱くに至った疑問を解消すべく問いかけた*]
[妻にも、ヴェスのことは焦らず長い目で見た方が良いと言っている。
だから拒絶が見えたなら必要以上に踏み込まない事にしていた。
込み上げた悔しさも1つ深呼吸するうちに飲み込んだ]
[ハロルド自身、自分に対して、焦るなと言い聞かせている*]
―スラム街―
[頭を抱えしゃがみこんでいた男は、やがて立ち上がる。]
……
[今回、盗まれたのは男のものであるが、
最近、似たようなことが起こっている。
異能の力が封じ込められた宝石だとか、
月の欠片だとか。
もちろん、パチもん。
本物ではない。が、たまに、本当にヤバイものも店に並ぶのもスラム。
どこから手に入れたのか、バグ野郎のパーツなども並ぶこともある。
そういった、その手の人間が見たら欲しがりそうなものが盗まれる。だが、スラムでは、盗みもよくあることで、騒ぎになることはないのだろう。
男も、盗まれたのが、"バグ・シングの部品を使った武器"でなければ、『いつものこと』でしかなかった。*]
── 中層:自宅 ──
別に…
そういう…訳じゃ
[困ったように言い淀む。
その態度は、どちらつかずにも見えたかもしれないが。
もし、「村」で話す時に促されたならハロルド>>168に話すことにはなったろうし]
特殊チームに、似たような目のやつがいるんだよ
そいつに、似てたから…
どうせ知らないと思うけれど
ソノランて言う奴
[通常、その名の特殊チームの隊員の該当の片目は、髪で覆い隠されている。
正確には、嫌いとはまた別ではあった。
そしてヴェス自身、ハロルドが何処まで自分のことを知っているかは、エイミーがヴェスに話していないなら知る由は無かった*]
―スラム街―
[男が立ち上がり、しばらくした頃、
ドンパチ探偵が男の前に現れる。]
……え。
[ユウヅキが開口一番、尋ねる言葉に呆気にとられ、
だから、]
……っ
[護衛。その言葉に、反応が思いっきり、顔に出た。*]
持ってたくねぇなら、持たなきゃ良いじゃねぇか。
[だだ漏れた思考に返すのはそんな言葉。
とは言え、例の襲撃事件ではそんなことも言ってられなかっただろうことは容易に推測出来る。
今も持っている理由は量れないが]
似たようなことって、
スラムで盗まれるのは日常茶飯事 ───
[そこまで言って、ふと気付く]
そう言う眉唾物が最近盗まれてるってことか?
[気付いた理由の推測を伝えた*]
─ 中層・警察機構中層分署 ─
[ドライに頼んだことが済むまでの間、リルは端末を操作しヴェスへとメッセージを送る]
『突然すまない。
今スティの妹の事件を追っていて、ヴェスに確認したいことが出来た。
ノーマが持っていた梟の人形の画像か何か、残っていないか?
データが残っているなら転送してもらえるとありがたい。
紙媒体だったりするなら取りに行く。
返信を頼む』
[送信ボタンを押して、ふぅ、と息を吐いた。
あの事件以来、ヴェスと顔を合わせた機会は少ない。
スティーブが騒がない辺り、無事であることは確かなのだろうけれど]
何考えてっか、わっかんねぇんだよなぁ。
[心を開く相手とそうじゃない相手への態度が分かりやすく違う。
故に後者に当たる人物には全く考えが見えないのだ*]
ー スラム街 ー
(なるほどね、わかりやすいな)
[露骨な反応をするスティーブに>>171、 ふうんと息をつく。そしてあくまでもいつもと同じ明るさで聞く]
いやな?5年前にドンパチやっていた組織がいくつか見つかったんだが…それにお前関わってたら教えてくれると助かるんだよ
少々嫌な予感がしててな、いや何外れていればいいんだ
[そう言うと、ユウヅキは自分が調べたことを告げ>>165>>166、かなり多くの対立があったことを伝えるだろう]
これらの組織のどれかに、加担した覚えはあるか?それか少しでも関わったか。 一切なければ構わんよ*
─ 中層:ヴェス宅 ─
……話してくれるまで待つさ。
[言い淀む様子>>170に、口元に苦い笑みを浮かべて紡ぐ。
深呼吸を一つして、内にある感情と思考を宥めた。
目の話になったなら、ハロルドの表情が一変する。
口元は引き結ばれ、前髪の奥では眉が強く寄せられた]
…………そいつは、俺も嫌いだ。
[ぽつりと零れる声。
拒絶衝動による自制の低下。
普段ならば心の奥に仕舞っているものも、ソノラン ─── 従兄のことに限っては表層に現れやすくなっていた。
零した言葉にハッとし、再び口が結ばれる]
────………
[カップを手に取り、迸りそうな言葉を押し込めるように茶を飲み込んだ*]
── 通信:リル ──
[リルからの連絡が来たのは何時だったか。
ハロルドが来る遥か前だったか。
連絡が届けば、暫しして、こんな返信が送られた。
『多分これ
昔の
底にあった』
[添付名:フクちゃん]
[端末のデータの底に置いていたとでもいう意味だろう。
5年前の為、端末を新しくしデータを移し替えてのものかもしれなかったが。
梟の人形は、ふっくら。
ふくふくとして、ミニ座布団に座っている。
その命名がどういう経緯から、リルへの返信には書かれていなかったのは、相手がリルだからだったからか否か*]
……う…
[返された言葉に、思考が漏れたのに気付いたのと、
それが正論であることとで、言葉が詰まる。]
あ?
あぁ。
[リルの言葉にそう返す。]
バグ野郎の部品だとか、最近、出回ってて。
パチもんのほうが多いけどさ。
それ、最近、盗まれたっつーから。
[だんだん、歯切れ悪くなり、]
だから、気になって。
…案の定っつーか。*
ー 中層 大通り ー
「お、セーガじゃん!偶然!」
……ーーー! ドライ、おはよ。
「ちがうちがう!ほら、こういう時は…」
……ちゃーす? 「そうそう! 」
[考え事をしながら道を歩いていると、いつも言葉とナンパ術を教えてくれるリルの部下、ドライと鉢合わせする。 パトロール中かそれとも他に用事でもあるのか。 とにかく挨拶を返した]
「そうだ、セーガ! カジノに興味ないか?」
……かじの?
[カジノが何なのかわからず首を捻れば、ドライはどんな場所か教えてくれるだろう。 曰く賭け事をやる場所で、キレイな人がいっぱいいて、すごく楽しい場所らしい(セーガ訳)]
[セーガはすこし興味ありげに聞き入る。
ハバネロバーでのことばレッスンの時にたまに店で見かける『賭け事』をやる人は、いつも怒ったり笑ったり。とにかく『あったかそう』にみえたからだ。 むしろ『あつそう』レベルで白熱した賭けもあったりするけど]
「ふふん、いい反応だ! 良かったら後で一緒に行かね?
実はカジノに予告状が送り付けられててさ、捜査に行かなきゃなんだがよ…一人で行ったら遊んでるのバレたら怒られゲフンゲフン。 カジノの楽しさ教えるいい機会だと思うしよ!」
……! いく…!
[セーガはその話に乗った。 どうやらどれすこーど?というものがあるらしいが…ドライがオススメの貸衣装屋を教えてくれるそうで。 いい服を見立ててやるとグッとサムズアップした]
「今は仕事の途中だからさ!後で合流しようぜ!
んじゃ、あとでなー!!!」
[そう言って仕事に戻るドライと別れる。
今日の楽しみがひとつ出来たと、セーガは少しあたたかくなった]
[近くに誰かがいたならば、「セーガ」という名前と共にこういう会話が繰り広げられていたのを聞くかもしれない*]
─ 通信:ヴェス ─
[ヴェスからの返信は案外早かった]
『ありがとう、助かる。
可愛いな』
[添付画像を開いて、中を見てからの返信。
ふくふくとして、ミニ座布団に座っている姿は何とも愛らしいものだった。
その感想も含めて、感謝を送り返す]
よし、これで特定出来るな。
[羅針盤が反応するのは特定の条件に見合ったもの。
ノーマが持っていたものではなくても反応するため、確定するための情報が必要だった。
ヴェスが画像を持っていてくれたのはとてもありがたかった]
店に並んでたのとは確かに違うな。
[作り手が違うのだから当然と言えば当然だが、ここまで違うのだな、と感心していた*]
[言葉に詰まる様子には嘆息の気配が伝う。
問う声に返った言葉を聞くと、リルは頭痛がしそうになった。
実際額に手を当てている]
襲撃事件のせいだな…。
まぁ、気付けただけ良いと言うか。
問題はそれがどこに行ったか、だな。
取り返すにしても、それが分からないことにはどうにもならん。
[リルの頭ではどうやって探すかの方法を考え始めている*]
/*
兄さんはカジノに入ったら絡みは寡黙にするかな
兄さんには事件整えの方に力を入れてもらおう
がんばれ兄さん、オレはカジノで遊ぶ(完全に蚊帳の外)
[1]
[2]
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