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次の日の朝、耳利き ショー が無残な姿で発見された。
カジノの特色のひとつに「オークション会場」があることが上げられる。
「怪盗」が狙う品、或いは「怪盗」が今いる場所は会場の方かもしれない……?
現在の生存者は、氷星の瞳 セーガ、生きる者 スティーブ、特殊チーム 『影身』、P13警察機構 リル、ヴェス、農夫 ハロルド、道楽 イルマ、カウンセラー ベル、見習い モニカ の 9 名。
─ 中層 ─
[内勤を終え、休憩も兼ねて分署を出る。
ドライからの連絡があったのはその後のこと]
『たいちょー、情報屋から話聞いて来たよ』
どうだった?
『Cuese of Crow……めんどくさいからCoCって呼ぶわ。
で、そのCoCはどうも他組織から孤立してるらしくて、
単独で動ける組織力があるってさ』
そいつぁまた……随分厄介そうだな。
『そんで、みょーなもんばっか集めてるとか』
みょーなもん?
例えば?
『所謂眉唾物だったりとか、前文明の遺跡での発掘品もあるとか』
眉唾物…?
[端末から聞こえた言葉に眉を寄せた。
極間近で似たような話を聞いた気がする。
嫌な予感がして頭を抱えた]
『あと集めたもので必要ないものはオークションに出したりもしてるらしいよ』
オークション?
どこで。
『そこまでは分からなかった。
でもでかい組織だし、売り場もでかいんじゃないかな』
[情報屋から得られたのはここまでらしい。
ドライには了承を告げて、通常業務に戻るよう指示を出した。
よもやセーガを誑し込み>>1:177>>1:178、カジノへ行こうとしているとは想像もしていない*]
― スラム街 ―
……
[表情に反応を見せた後、ユウヅキの言葉を聞いて、
つ、と横に目を逸らす。これまた、わかりやすい反応だろう。]
あいつと関係あるなら、話すしかないよなぁ。
[そして、またユウヅキへと視線を戻し、その目を見る。そして、口を開いた。]
[やるべきことはまだある。
一つは怪盗に場を荒らされないようにする事だ。
『パラダイス』自慢の千里眼能力者達が見張っているため、そうそう簡単にはいくまい。おまけに、警備としてフリーランス――と称した『Coc』のメンバーを配備している。
先ほど強面の男に指示した>>1:15のはこの配置の件だ。警備の長たる彼に怪しまれないよう、『Coc』のメンバーがオークション会場にまとまるよう配置した。更に、オークション会場の真上と隣接する部屋にもカジノの警備を多く配置してある。]
「あいつが言いくるめやすい男で助かったよ。」
[支配人はほくそ笑む。]
─── ヴェス?
[「……力が無いのが、悪いだけだし」]
[「あの人は、悪く無いんだ……」]
[「だって、都市の… ……」]
ヴェス。
[ヴェスの幼い頃、両親については妻から聞いている。
当時のヴェスを助けたのが従兄とは知らなかったが、紡がれた言葉からそうなのだろうという推測は立った。
かと言って、ハロルドの中で従兄の株が上がることは微塵も無い]
ヴェス、良い、思い出すな。
[押さえられた口元から零れる言葉が示すもの全ては分からない。
けれど流れから幼い当時のことを思い出しているのだろうと考え、落ち着かせようと言葉を向けた。
ソファから立ち上がりヴェスの傍に寄り、意識をこちらに向けさせようとヴェスの肩に手を伸ばす*]
[そして、もう一つ。最も気を付けなければならないのが、カジノのオーナーに気づかれないことだ。
これまで犯罪組織の出品物を扱う事には多少目をつむっていたオーナーだが、犯罪組織が主催となると話は別だ。公になればカジノの存続が危ぶまれる事態になりかねない。少なくとも、支配人の首は間違いなく飛ぶだろう。]
「ま、オーナーは私の事を信頼しきっているからな。
大丈夫だろうよ。」
[支配人はあごをさすりながらつぶやいた。
このカジノに勤めてもうウン年。すっかりオーナーの信頼を得てカジノの取り仕切りの一切を任せられているのだ。にもかかわらず、多額の報酬に目がくらみ、オーナーに内密でこの話を引き受けた。]
「支配人、お客様がいらしています。」
[ドアの向こうから従業員の声がする。通せ、と返事をして支配人は鏡を見る。]
「おっと。」
[ずれていたカツラを直し、威厳たっぷり深く椅子に腰かけ直した。]**
5年前まで護衛やってたんですよ。
正式に護衛雇えないようなやつとか。
素性関係なし、ワケアリ専門の護衛。
…深くは事情を聞かないっていうか?
[だから、名前も知らないことも多く。
真面目な表情は崩れ、わざと口調も軽く。]
だから、まぁ、関わってる可能性、
ありまくるんだよなぁ、これが。
[あっはは、と乾いた笑いを零す*]
─ 中層・ヴェス宅 ─
[ヴェスの肩に手を置いたまま、迸る感情を受け止める。
目を背ける仕草は白銀の瞳を避けたのだと、今度は理解出来た]
………あんな従兄を誇りには思えない。
…でも、
あんな従兄でも、ドームや人々を護っていることは、認めている。
[複雑な思いは多分にある。
だが嫌いであっても変わらない事実もあった。
その点に関しては、意固地に認めないと言うことはしていない]
…ヴェス。
君にとってアイツは……ソノランはどう言う存在なんだ?
[従兄に似ている目が嫌いだというのに、従兄のことを悪く言うなという。
矛盾しているように聞こえる言葉の真意を聞くべく問いかける**]
……売れるもんは、売るからな。
[そして、少し溜息が交じる。]
ううん。
売られてんなら単純で楽なんだけどな。
……なーんか、嫌な予感するな
[そう、ポツリと零し、]
……ドンパチ探偵?
[思考が漏れる。なにか聞かれ、戸惑ったような気配。>>171]
あ、あとでまた連絡する。
こっちでも探ってみる。
……悪いな。あいつのこともあるし…
[あいつ、は妹のこと。
戸惑うような気配は覗かせたまま、そういった*]
─ 下層区域 フリーマーケット ─
[イルマは一連の騒ぎの後、ぶらぶら散歩がてらのショッピングをしていた。ちょうどフリーマーケットが開催されており、あちこち物色して歩く。]
にぎやかですねぇ。
……ん?
もしかして、あれは!
[とある店にかけより、出品されていた梟人形を手に取った。]
んん、かわいぃ……!
[イルマはこっそりと能力を使い、人形の記憶をたどっていく。皺のある手が針を動かす映像が見えた。
間違いない。これはヤシロの手作り人形だ。しかも古いもので、最近の梟人形とは顔の作りが少し違う。おまけに保存状態は最高だ。
手作り一点ものゆえにそれぞれ顔や服が違うので、上層にも熱心なコレクターがいる。人気のあるものにはとんでもない高値がつくこともある。]
あの、同じようなもの、他にもお持ちですか?
[小躍りしそうになるのを堪えながら尋ねると、残念ながら一つ限りだと返事がある。]
そうですか。
別の動物のも見たかったのです。
[しゅんとした顔をしてみせる。]
でも、これいただきます。
私、すごく気に入りました。
[値札に書かれてあるランチ程度のキャッシュを支払い、イルマはほくほく顔で梟人形を抱きしめた。]**
― スラム街 ―
[ユウヅキはスティーブの素性を聴く。>>4>>10
どこの組織の護衛をしていたかは本人も知らないっぽいか?訳アリ専門の護衛なら、色んな組織に関わっていた可能性もあるやもしれないとユウヅキは勝手に想像する]
[悪い予感の内容からは遠からずも近からず辺りか? 実はがっつり組織の一員でしたとか言われていたらどうしようかと思った]
わかった、ありがとう。
あっはっは、こ〜い〜つ〜め〜。
で、ちなみにお前さん、何か仕事の土産をやった〜とか土産話をした〜とか、そういうのはないか?
[スティーブがあくまで軽い口調ならこちらもあくまで軽く。 だが言葉選びは慎重に]
いや、なに。
お前さんが数日留守にしている間にあった『たまたま』のドンパチが、『偶然』お前さんの妹が店やってる近くで発生して『運悪く』巻き込まれた、ってのがな
どこか出来すぎてないかな、とか思っただけなんだ。
[それらは全て推測に過ぎない。
孤立しても戦える組織力を持つCoC、色んな組織が対立しあうスラム、弱い組織なら日雇いの護衛業なんて日常だろう]
[その護衛業に関わる者が、組織のドンパチに巻き込まれる要因となる何かを聞き出せるとはとても思えなかったが…
それが偶然ではない可能性をユウヅキは提示した。*]
あっははは、どうもー
[ユウヅキも男と同じく軽い口調で続けるものだから、その場は見た目は和やかに見えるかもしれない。
ユウヅキの続ける言葉を聞けば、]
一応言っとくけど、
最後の依頼はウロボロスなんちゃらってやつな。
[さらっと、偽バグ·シング事件に関わりあった組織の名を出す。]
だから留守にしてたのは、ほんとに偶然だとは思う。
[そういって、笑った表情はそのまま。]
……俺が関わったから、
巻き込まれた可能性ってことだろ?
[また、はははと笑う。]
加担、とか聞かれた時点で覚悟はしてたんだよな。
[そして、話を続ける。表情は穏やかなまま。]
依頼の話はしてない。あいつも聞かなかったし。
帰りになにがあったとか、あいつが喜びそうな話はしたけど。
売れそうなもんあったら、
拾って帰ったりとかはしたな。
[ユウヅキの質問に答える。*]
- 現在:事件の3週間目 -
[モニカの朝はそこそこに早い]
ライザさん、今日何の日か知ってます?
「怪盗」ですよ、「怪盗」。
数日前に上層のカジノ『パラダイス』に予告状を送りつけた謎の人物。
話題性の為か、賞金掛かってますけどね。
[モニカは馴染みの人物の部屋に上がり込み、香が染みた部屋へと素足で入る。そのまま胡座をかいて、出された爽やかな味のする茶を一口]
アレ、捕まえたら結構なキャッシュ貰えるんですよね。
ライザさんは行かないんですか?
まあ商売は地道な方がいいですしね。
あ、朝食ありがとうございます。
[さらさらと口の中に入れてゆく。
植物の根を漬けた物で最後に掻き取るようにして食べ終える]
今回の賞金掛けたのはカジノなんですかね。
今日は【東洋会】の受付の手伝いも無いし、店の方もいけるみたいなんで、カジノ行って来ようと思ってるんです。
いえ、物見遊山てとこですね。
オークションも開かれてるみたいですし、手頃で良さそうな商品あれば落とそうかって思ってます。
え?
「怪盗」は目的があるのかもしれない……ですか。
それは一体。まあいいですけど。
『*月*日、***の品を頂きに参上します』でしたっけ。
[モニカは予告状を諳んじた。文面はシンプル>>1:12で覚えやすいものだ。(ドーム住人の中には死神の真似にしてはいたくシンプルな予告文だと考えている者もいるらしい)
内容>>1:#2は、ニュース番組やペーパー等でも載せられており、モニカはそれらを通して知った]
ところで最近は弟さんとはどうなんです?
私にも一度、顔見せて下さいよ。
可愛い顔してるんでしょう?
[弟というのは正確には少々違うかもしれないが、大体そういう感じの関係者について口にする。つんつんと肘でライザの脇腹を突付き、モニカは香を焚き染めたライザの部屋を後にした*]
[モニカの異能は探査能力だ。
その力は大きく分けて2種類に分かれる。
1つ目は異能探知系。
人物探査ではなく当該人物の異能を探知する。
人探しにも使えるが、その人物の異能の質などを予め掴み知っておく必要がある。
或いは、該当人物の異能の痕跡が残る物や分かる物が必要であり、その点ではディティクティブな能力と言える。
この痕跡が残る物は、異能の力そのものが残っていること(例えば物品へ異能がかけられていたり、場に長く残留するようなタイプの異能)が必要になる為、異能発動した場所なだけでは痕跡対象とはならない事もある。
2つ目は条件指定による探査能力。
こちらは、モニカ自身も使いこなしているとは言い難い。
異能の効果が不安定で受動的なのもある。
例えば、今回>>1:57>>1:85は当該となる「製作人物」「製作年代」「使用物」「素材」「形状及びサイズ」を条件指定した。
即ち、「モニカのお婆ちゃんが製作」「5年前の製作」「香り付けに白檀を使用」「該当和生地」「梟の形状とサイズ指定」。
しかし例えば、このうちの「人物」「製作年代」どちらかの情報が抜け落ちただけでも、下手をすると何にでも反応したり、何にも反応しなくなる]
[モニカは道具を通しての発動を行うこともあり、その際は、羅針盤をよく使用している。
道具を通すのは単に格好良いからというのが主な理由だ。
1つ目の異能探知なら、羅針盤を使う場合は、その掴んだ異能の質に反応させたり留めるような形。
2つ目の条件指定なら、何度も条件を籠めてモニカの異能をかけてゆくような感じだ。
ただ、1つ目はすぐに方角を指し示したりするものの、2つ目の条件指定の場合は、距離が遠ければ反応せず、近ければ反応を示し始めるような曖昧とも言える性質をもっていた。
(これはモニカが持つ場合はその限りではないこともある)
書物で読んだ、ダウジングと呼ばれる物みたいなものだ。
どちらも一長一短があるものの、2つ目は、ある意味で汎用性があるのが特徴だろう。そしてモニカが小キャッシュ稼ぎで道具を貸す場合というのは、2つ目の条件指定の方だったか*]
ー スラム街 ー
察しが良くて助かるよ。 セーガとは大違いだ。
そうだ聞いてくれ!さっきあいつのせいで散々な目にあったんだよ!
顔面から転んだり、ドラム缶に轢かれたり、ヴェスを怒らせてしまったり、めちゃくちゃくすぐられたり!
[そう言って一度は今日は散々だったと怒りの表情を見せるが、すぐにまたニイッとしたいつもの明るい笑顔に戻る。
わははー、と笑いながらまるで雑談でもするように話し、2人とも変わらず笑い合うものだから>>18、和やかな和気あいあいとした会話にすら聞こえるだろう]
[オブラートを剥いで実際の内容を要約するならばスティーブの言う通り、かなりスティーブ自身を疑ったものであり。
戦力を削ぐために使われていたとすればかなりえげつない内容なのだが。
…その疑いも開口一番に見抜かれたようだ>>19]
……ああ良かった。
その程度なら…わざわざ付け狙われるなんてことはほぼ薄いだろうし…最後に関わったのがあそこなら留守は全くの偶然かね。
拾ったものによっちゃあ…とは思うが…帰り道に落ちてるものなぁ…
まあとにかく良かった良かった!…いや良かったじゃない!!!何を言ってるんだボクは!!!
[ユウヅキは心底そう思うように笑う。前日に考えていた最悪の想定を抜けたことに安堵した。 が、事件に巻き込まれたのは事実なんだからとセルフツッコミ。]
…こほん。まあ、一応現状の調査結果は以上だ。
どの組織の抗争に巻き込まれたかは定かではないが、『何か』を集める抗争に巻き込まれたとすれば先程告げた組織のどれかの抗争だろうよ。何を集めていたかまでは、分からんがな。
…集められていたものはどこに消えたのかは分からん。もしかしたら、案外商売に出されて流通してたりしてな
[そう、スティーブに告げるだろう**]
「セーガ〜、着替えたか? 開けるぞ〜」
……〜〜〜…! ま、待って…!こ、これ…は、はず、かし…!
や、やっぱ、り……い、いつも、の、コートで、いく…!
「何言ってんの!カジノに行くのにあんなくたくたなコートじゃいいカッコできなくて逆に目立っちゃうっしょ? ばっちし似合うの選んでやったんだから!信じろって!ほら開けるぞ〜!」
…〜〜〜、ま、まま、まっ、て…!
[その店のフィッティングルームエリアの一角で、小さな攻防が繰り広げられていた。中の冷凍ロボは真っ赤な顔で必死になってカーテンを閉めようとし、外のチャラ男系男子はいいからいいからと開けさせようとする。約3分間の攻防のあと、カーテンは開かれた]
[カーテンの向こうには真っ赤な顔で俯くセーガ。 その服装はほんの少し青みがかった黒のタキシードだった。中にはストライプのジャケットを着て、落ち着いた色のネクタイを締めている。
胸元にはポケットチーフと一緒に、能力の影響で若干染まった髪や顔のオレンジと同じ色の鮮やかな造花が一輪添えられていた。]
「よし完璧!髪型整えてやるからこっちこいこい! あとネクタイピンは…」
う、ううううう……
[カジノにたどり着くまでに、あつくなりすぎて心臓の方が溶けやしないか。そちらの方が心配になってきたセーガだった**]
嫌な予感、な…。
妙なことになってなきゃ良いが。
[こういう時の予感は大体当たってたりするのが厄介なところだ]
…ドンパチ探偵?
奴が来たのか。
[漏れた思考、戸惑ったような気配。
後で、と言われるなら引き止めずに従う]
気にするな。
アタシは頼ってもらえて嬉しいぞ。
[紡がれる謝罪には笑う気配を乗せて返した。
一度念話を切った方が良いのであれば、キリの良いところで切り上げる心算だ*]
─ 下層区域 ─
[羅針盤を手に人混みの中を歩く。
針の動きに注視するが、なかなか反応は現れない。
中層でも試してみたりしたが、成果は得られていない]
全部を、ってのは流石になぁ。
[持ち歩いてはおらず、自宅に飾っている場合もある。
人だけを対象にするのではダメかもしれない、と考え始めていた]
[下層まで来たのだから、お気に入りのカフェに寄ろうと足を向けた時]
──── ?
[くるりと緩やかに羅針盤の針が動き始める。
足を止め、その場でぐるり360度、身体の向きを変えてみた。
羅針盤はある一方を向いた時に針が緩やかに動いている]
……まさか。
[針が緩やかに動く方向へと歩いてみる。
羅針盤の反応は徐々に顕著になってきた。
リルの足も自然と早まっていく]
[羅針盤が一番反応を示す場所へとやってくると、針の指し示す方向を見定めた]
っ、
そこの人! ちょっと、聞きたいこと、が!
[息を切らせてながら声をかけたのは、一人の女性>>15。
梟の人形を持っているかどうか、視線が女性の手や、あるならば荷物へと忙しなく向けられた*]
―スラム街―
よっく、しゃべりますねー。
セーガとは正反対だな。
ある意味、やっぱ兄弟みたいだよな。
[セーガの話をまくしたてられれば、笑いながらそう言って。]
いやー、さんざんでしたねって言いたいとこだけど、
…いつもと変わんなくないよーな。
[言葉だけでは、一体何があったのかは見当がつかないが、
男にはそう思えてしまうのだった。]
っつーか、ヴェスあんま怒らせんなよ。
[だが、ヴェスが怒った理由がセーガのことであることを知れば、男はどこか嬉しそうな表情をしたことだろう。]
一応、仕事だしな。
それに、厄介事っつーのは分かってるから、
必要以上には相手のことは聞かねぇようにしてたんだよ。
[だからこそ、知らず組織と関わってる可能性は高いのだが、現状知るすべがない。
心底から笑ってる姿に、男は一度、瞬きをし、]
…思ったより、良いやつなのな、あんた。
[そう、思わず零し、]
ん。ありがとうございます。
……
[現状の調査結果は以上と締めくくられれば、
男は礼を言う。]
── 回想:事件から1週間後(スティーブ来訪) ──
[夕方ベルと会った後、そのまま転移で帰宅し、そうして夜になればスティーブ>>0:415>>0:431がやってきた。
挨拶をしてから近寄り、肩に頭を凭れかけさせれば、少し目を大きくし廊下で眠そうな様子をみせたことにほんの少し戸惑うか。
その戸惑いは眠るところまでスティーブは歩けるだろうか?というもので、眠気そのものについてでは無かっただろう]
『…あ、っつ…っ!』
…ふふっ……
[スティーブ>>0:432から、何となく視線を感じると思っていたところに、慌てたような声があがり、思わず、吹き出すように笑い声をもらしてしまう。
その後はゆっくりと会話を交わして、セーガに教えてやったり教わればという言葉や、辛いのは嫌だよなという言葉には、機械生命体のこと故に『教えていいのかな…』とか『うん』と小さく言っていたか]
……うん
[一人で泣くな、という言葉にはそう言い、スティーブを見ていたろう]
『上がそんなことまですんのか?』
分からないけど……
そう言ってた
次も受けるかどうかは……迷ってる
[スティーブから返答はあったろうか?]
『……そういう、もんなのか…?
……俺も、やだな』
だって…そうじゃん。
力を振るえる余地があって…
それに俺が気づかなかったから、仕方ないし…
[それは端的に言えばヴェスの思考の歪みの一端ではあった。
今現在、ハロルドとの会話で見られるような、それ]
[そして、軽く、溜息をつき、]
……『何か』ねぇ。
偽バグ野郎の事件のときといい、
組織っつーのは、集めるの好きなんですかねぇ。
烏って、集めるの好きっていうよなぁ。
[Curse of crow。顔を上に向け、その名前を思い出しながら、何気なく言葉にする。]
流通…集めて、
売る…?
[顔を戻し、ユウヅキを見る。]
案外、集めることと、売ることが目的かもしんねぇよな。その組織。*
- 中層:大通り -
[3週間前には酷い有様だったというのに今やほぼ修復した通りと街並。新素材>>1:24も使われているらしいが、あそこの以前とのデザイン違いの箇所がそうだろうか?等とモニカは脳裏浮かぶままに思考巡らせながら、散歩の様に歩いていた。
街並は様変わりしている所もあるだろう。
以前あった、カウンセリング施設跡地>>1:157はどのような状態だったか?
何やら、その前で車を停めて車内で会話をしている様な光景が見えたが、モニカは気にせず歩いてゆく。そのうちモニカの背中の後ろの方で、車のドアが開く音をしたので、何かしらの話し合いは終わって何処かへ行く所らしい]
『思ったより、良いやつなのな、あんた。』>>35
ふふ、知らなかったか?だが買いかぶりすぎかもしれんぞ?
ボクはそういう男だ。
[スティーブの零す言葉にはそう一言。]
[そしてそう雑談をしていると、スティーブがなにか思いついた様子>>39。 その言葉に耳を傾ける。]
………。
普通に、あるんじゃないか?それ。
金目のものを集めて売るって、組織としては十分成り立つ動機だぞ。 売れそうなものをかき集めて対立とかよくある話……
あまりに当たり前すぎて、盲点だった……
……もしどこかに、そういう組織が売り買いできるような場所があれば……スラムだったらスティーブが流石に気づくだろうしもっと別の……
[…そういうとユウヅキは少し考え込む。
闇市やオークション、そういったところが開けそうな場所を考え始めたのだ。*]
─ 下層区域 ─
そう、アナタ、 ……ふぅ。
[首を傾げる相手>>42に是を向けて、先に呼吸を整える。
一息ついた後に改めて相手を見た]
突然すまない。
今探しものをしていて……。
っと、自己紹介もなしに失礼した。
リル・コールエンと言う。
それで、変わった布地で白檀の香りのする梟の人形を探しているのだが、持っていないだろうか?
この羅針盤が貴女に反応しているんだ。
[手に持っている羅針盤を見せながら、簡潔に用件を伝える。
羅針盤は真っ直ぐに相手の女性へと針を向けていた*]
ー 中層 大通り ー
……ーーー…、〜〜〜〜……!!!
[セーガは少し浮ついた足取りで道を歩く。
履いている靴も、来ている服も、つけている装飾も。何もかもいつもと違いすぎて、正直冷蔵庫があったら入りたい。]
[大通りでは『怪盗』の話が広がっているのか、カジノを訪れようと言う者、貸衣装屋か自前かセーガのように正装していざこれからカジノに行こうとする者様々。無論、下らないといつもの日常を送っている者も多いが]
[恥ずかしさのあまり、フラフラと少しのぼせたような顔で道を歩く。向かうのは上層のため、どこかで誰かとすれ違うかもしれない]
ん?あ、あぁ。
[奴が来たのか。そう言われれば、はっとして、返事をする。
その後、笑う気配。嬉しいと言われ、今度はリルに対して、少しの戸惑い。]
…た、頼んのって、結構難しいんだよ。
[そう言って、]
んじゃ、一回、これ切ってくれ。
[そう、言った後。ちょうどユウヅキに>>18『俺が関わったから、巻き込まれた可能性ってことだろ?』と返したあたりで動揺するような気配をリルは感じただろう。]
…… 他と話しながらって、難しいっつーか。
余計なの、行くし。
あとでな。
[そう言えば、念話は切れただろうか。*]
……ど、ドラ、イ…
次は…どっち…… どらい?
[近くに居るであろうドライに話しかける。
そしてそこでふと気づく。 ドライが近くにいない。]
……?!?!!!?!
[あまりに浮ついて歩いていたからか、それともドライがナンパに行ってしまったか。はぐれてしまったようだ。 幸いなことに道は広いため、どこかですぐに合流は出来ると思うが…]
[セーガはしばらくどうしよう、どうしよう、と狼狽えているだろう*]
― 下層区域 ―
探し物、ですか。
[首を傾げたまま、イルマは話を聞いている。
フルネームで名乗るとは、えらく律儀な人だ。]
リルさん。
私はイルマ・リンと申します。
[通りすがりの人に名乗る義理はないのだが、なんだか名乗りかえさなければいけない気がした。]
……ええ、持っていますが……
[自身を指し示す羅針盤を覗き込み、視線だけリルに向ける。]
はっ!
まさか、あなたもしや人形コレクターですか!
嫌ですよ、お譲りしませんからね?!
さっき、ちゃんとお金を払って私が買ったんですから。
[人形の入ったバッグをぎゅうと抱きしめ、リルから遠ざけるそぶり]*
[頼るのが難しい、と。
リルの言葉と笑う気配に戸惑うスティーブに小さく笑う]
……
分かった、慣れないと話しながら念話ってのは難しいからね。
[伝わった動揺にしばし思案の間が空き、一度念話を切る話には是を返した]
また後で。
[それを最後に念話は切れる*]
─ 下層区域 ─
ちげぇ!
[勘違いをしてバッグを抱き締めるイルマ>>51に対し、突っ込みめいた言葉が出た]
ある事件での盗難品を探してる。
ただ、この羅針盤は条件に合うもの全てに反応するもんでな…。
該当する品か確認させて欲しい。
[そう言って端末を取り出すと、画像を表示してイルマに見せた]
これと同じものだろうか?
[画像には座布団に鎮座する梟の人形が写っている*]
─ 中層・大通り ─
あっれー、セーガじゃん。
何その格好、どっか行くの?
[狼狽えているセーガ>>49、ぴょい、とその傍に現れる]
あっはは、似合う似合う。
[ぱしぱしとセーガの腕辺りを叩いての言葉は、揶揄っているのか褒めているのか良く分からない態度だった*]
― 下層区域 ―
はりゃ、違う?
[実に気持ちのいい突っ込みを受け、目を丸くする。]
……ふぅん。
リルさん、もしかして警察の方です?
[少し腰をかがめ、下からリルの顔を覗き込む。
くすりと笑い、それから端末の画像を見る。
イルマの人形とは違うものだ。]
……警察の方なら、ぜひお願いがあるんです。
聞いてもらえたら協力させてもらいます。
いかがです?
[後ろにバッグごと両手を回し、にっこり。
口元が三日月を象った。]*
[現在のモニカの格好はぴったりしたインナーの上にオーバーオールに似た服を着た格好。七分丈程で裾は窄むのではなくストレートに落ちた開いた形。花柄の平底靴を履いている。
特に着飾るつもりは無いようだ。
カジノは小綺麗な格好すれば入店は可能だ。
スラムで身に付けているような服は流石に断られるだろうが、今の格好で特に問題無しとモニカは考えている。
そして、ハイレートな場所では正装も必要かもしれないが、モニカはそんな奥に行く予定は立てていなかった**]
─ 中層・大通り ─
…ーーーー…?!!?!!
[突如すぐそばからのドライ以外の声>>54。
目を白黒させる。 完全に思考がフリーズ。
どうしよう、しか考えてない。 ……三分ほどしてようやく思考が帰ってきた ]
……と、特殊、ちぃむ、の……。
……えっと…… だれ………い、いつ、から…
[そこでようやく彼の名前を呼べないのに気づくがそれ以上にいつから見ていたのかの方が気になった。 顔が熱い。熱すぎる。 ハズカシイを実感。]
…え、えっと…カジノ…に…よこくじょーで、
それで…えっと……女の人が、キレーで、いっぱいで、かけごとで…〜〜〜〜……
[そう、ドライに教えて貰ったことを告げる。
後半はほとんど声になっていないだろう*]
― スラム街 ―
当たり前って、気付かねぇよなぁ。
スラムじゃ盗まれても、それが普通だしな。
[男は、そう言って、溜息をつく。
考え込むユウヅキをしばし見つめ、]
……ま、上層とか中層だろうな。
[ユウヅキの言う通り、そういった取引場所があるならば、スラムであれば気付く。]
なんか、でっかく金が動くとことか。
[そこで、ふと、数週間前の客を思い出し。]
…カジノ…?
[そう、ポツリとつぶやいた。*]
─ 下層区域 ─
あぁ、そうだ。
…お願い?
[名乗らずにいた所属を言い当てられ、それに対し是を返す。
含むような笑みを浮かべるイルマ>>55を訝しげに見て]
内容によるな。
不可能なことは流石に出来んぞ。
[受けるかは別として、話は聞くと言った態で答えた*]
─ 中層・大通り ─
あ、そーいえば名乗ってなかったね。
ボクは『影身(エイシン)』、シンでもいいよ。
[にぱ、と笑ってセーガ>>57に自己紹介。
いつから見ていたかは当然教えるわけもなく、にこにこと笑っている]
カジノ?
あぁ、予告状来てたねぇ。
セーガ、賭け事に興味あるんだ?
それとも予告状の方かな。
あっ、もしかして女性引っ掛けに行くの!?
いっがーい!
[ペラペラきゃっきゃっと楽しげ*]
[スティーブに解錠を手伝ってもらった後、イルマは中から出てきた箱もロックを解除した。まぁ、その中にももう一つ箱があったのだが。
3つ目の箱もあけると、中には小さな金属が入っていた。それは妙に美しい輝きを放ち、イルマの興味をかきたてた。
ネットワークや能力で箱や金属を調べてみたが、それが何かイルマにはわからなかった。
箱を拾ってから2週間。からくりは解いて満足した。
そろそろ警察に遺失物として届けようと、今日は外出したのだ。届けさえすれば窃盗にはならないのだ。そう言うことにするのだ。]
落とした人は確か、コウ・ハシビロさんってお名前でした。
中層のG地区、黒いビルにいるって言っていたような。
[能力で得た情報をしれっとリルに伝える。]*
[カジノといえば今朝のニュース。
予告状がとあるカジノに出されたとかいう話を思い出す。
なかなかに出来た話であるが、まあ調査の足がかりには確かになった。
そして調査の足がかりには是が非でも食らいつくのがドンパチ探偵だった。]
おいスティーブ。
カジノ、行くぞ。今日。
[ガシィ!!!とスティーブの肩を掴んでそう一言。
その目は完全に据わっており『死なばもろとも』とでも言わんばかりの表情だ*]
─ 下層区域 ─
[イルマの願いは、なんてことはない、遺失物届け>>62だった]
あぁ、落し物か。
なら一応連絡先だけ教えてもらえるか。
面倒だが事務手続きってものがあってね。
[大体は使われずに終わるものではあるが、稀にお礼を言いたいと言う人が出てくるために連絡先を残すようにしているのだ。
イルマが差し出してきた箱を受け取り、伝えられる名前>>63を聞いた]
了解した。
これを届けることが出来ない程忙しいとは。
職業は何を?
[場所も名前も分かっているなら知り合いなのでは、とも思うが、忙しいというならば仕方ない。
擡げた興味を口にしつつ、改めて画像を見せて]
それで、同じものか?
[願いを聞いたら協力すると言ったのはイルマだ。
こちらの問いにも答えてもらおう*]
― 下層区域 ―
わぁ、助かります!
[連絡先を書きつけるものを探そうとバッグを開く。]
もし落とし主が見つかったら、
お礼はいらないので、中身の金属が何か教えてもらえませんか?
とお伝えください。
[何を隠そう、金属の正体を知るのがイルマの一番の目的だった。
リルに職業を問われ。ほんの少し考えて答える。]
建設業をしています。
ほら、今、復興で建築ラッシュ、すごいでしょう?
それと別のアルバイトを少々。
[カジノの名刺を取り出し、端末のIDを書き付けリルに差し出す。名刺はほんの少し白檀の香りがするだろう。]
よろしかったら遊びに来てくださいな。
[にこりと笑みかける。]
あぁ、そうでした。人形でしたね。
違うものと思うのですが、いかがです?
[バッグから取り出した人形をリルに見せる。]*
─ 中層・大通り ─
あははー、女性に関してはまだ訓練中なのかな。
[真っ赤になってセーガ>>68が後退る分、『影身』も距離を詰めて]
興味あるのは賭け事の方か。
んで、なんでここでうろうろしてたの?
カジノ行くんでしょ?
[そう言って誘うように掌を上にした手を伸ばした*]
─ 下層区域 ─
中身が何か、ね…持ち主が答えてくれたら、になるけど良いか?
[如何に警察機構とは言え、中身の開示を強制は出来ない。
何か事件に絡むものであるならば、話は別だが。
職業の問いかけに返ったのは口頭での回答と、アルバイトと言って出されたカジノの名刺>>69。
端には端末のIDも書かれている]
なるほど、それは忙しいな。
アルバイトまでしているのか。
………
[名刺を受け取り文字を読み、数瞬の沈黙が落ちる。
記されているカジノの名は、怪盗が予告状を出した場所と一致していた]
アルバイトの方も忙しそうだな。
今日は特に。
[予告状のことを示唆する言葉。
名刺を振りながらそう言えば、白檀の香りが僅かに辺りを漂った]
機会があればな。
[遊びに>>70と言われればそう返して。
人形についての回答を得る。
取り出された人形と画像の人形を見比べた]
……違うものだな。
手間を取らせたな、感謝する。
[画像の人形とは柄が異なった。
端末を腰へと戻し、イルマを見遣り礼を言う*]
─ 中層・大通り ─
[ドライと言う人物が誰だか分からないが、どうやら警察らしい。
それを聞いたところで怯んだり怖気づく『影身』ではない]
見るなってのが無理な話だよ。
まぁでも周囲の人らはそんな見てないことも多いけどね。
[そんなことを言うが、セーガ>>73はもはやパニックになっているよう]
しょーがないなー。
[自然体のままに影を繰り、壁にしてセーガの周囲へと競り上げさせる。
中からも外からも見えなくなるもの]
ちょっと落ち着きなよ?
[話が通じない、と小さく息を吐いてセーガの様子を窺った*]
― 下層区域 ―
ええ、もちろんです。
[中身の開示についてはうなずいた。]
そうなんです、とっっても忙しいんです。
[わかってくれて嬉しい、とばかりにリルの瞳を見上げる。]
そうですねぇ。
ちょうど今日、シフトなんですよね。
忙しそうですけれど、楽しみです。
[にっこり。リルに大きな笑みを向けた。]
警察も大変ですねぇ。
捕まえられるといいんですが。
怪盗も、人形の泥棒も。
[そんな事をいいながらリルが人形を鑑定するのを待つ。
無事、違うとわかったようで一安心。]
いいえ、こちらこそ。
それでは、仕事がありますので。
失礼します。
[リルの礼に礼を返し、止められなければ歩き出すだろう。]*
─ 中層・大通り ─
[どうしよう、どうしようとパニックを起こしていると突然目の前がなにかの壁で覆われる。>>76
誰も見ていない、という感覚にようやく少しずつ呼吸が落ち着いてきた]
……ーーーっ……
[スゥ、ハァ、スゥ……呼吸を整える。
注目されていない状態ならば、いつもの状態。
バグりかけていた思考回路もようやく少しずつ平常になってきた]
………ーーー……ーーー
[ぺちぺちと能力で無理やり冷やした手で顔を叩く。
火照る顔をなんとか元に戻そうとする]
………ーーー、ご、め…頭、冷えた…
[恥ずかしすぎると、慌てて思考がバグる。
落ち着けば大丈夫になる。セーガはまたひとつ学んだ気がした*]
― スラム街 ―
[カジノ。その言葉に、ユウヅキがフリーズした。]
……
[次の言葉が出るまでの間、ユウヅキの顔を見ていることになるのだが、その表情は、セーガとどこか似ていた。
……やっぱ、兄弟じゃねぇの?
どこか、確信めいたものも生まれつつあった。]
……は?あ、あぁ。
マジ、だけど。
[フリーズの後、マジで言ってる?そんなことを言われれば男は、少し戸惑ったように、自身の首筋へと手を触れ、そう言う。]
……そ、そこまでは考えてなかったけど、
そっか…ありえる、んだな。やっぱ。
[ほぼ、思いつきというか、思い浮かんだ言葉を言っただけのようなものだったため、そう言って。]
ん?
[名前を呼ばれれば、そう返事を………]
……………は?
[パチと、瞬き。ガシィ!!!と肩を掴まれ、
少し後ろへ仰け反る。]
………ま…
[ユウヅキの目は据わっている]
……マジで言ってる?
[出てきた言葉は、先程>>64ユウヅキが言った言葉。
そして、意味も同じだ。*]
― 回想:事件から1週間後(ヴェスの家で)―
[ヴェスの髪を見ていたとき、なっげぇよなぁ。とか、
伸びたなぁとか。そんなことを思っていた。
男の髪は伸びて、邪魔だなと感じたら適当に切ってしまうため、
そこまでは長くはない。が、襲撃事件から結ぶほどではないが、髪は少し伸びていた。
食事時、声をあげたとき、ヴェスの笑い声が漏れれば、]
わ、笑うなよ!
[そう言うも、その後、男も笑う。
教えていいのかな。そんな言葉には、
『いいんだよ。』と、そう言っただろう。
一人で泣くな。その言葉に、うんと答えるヴェスに、
男は手を伸ばしその頭をぐしゃぐしゃと撫でた。]
― 回想:事件から1週間後(ヴェスの家で)―
[カウンセリングについての話は、
次も受けるかどうか迷っているというヴェスに。]
お前が、嫌だって思うなら…
やんなくて、いい、と思う。
[男の中でこの時、心へ持ち上がった不安が、そう言葉にしていた。]
─ 下層区域 ─
[箱の中身の開示について>>77是を得ればリルも頷き返して。
アルバイトのシフトが今日だと聞けば、軽く目を瞠った]
それはまた…。
大変な時に当たったものだ。
何事もないことを祈るよ。
[確実に何かは起きる気がするが、そんな風に言っておいた]
まぁな。
細々した事件なんて日常茶飯事だし。
[大変だがやりがいはある。
そうでなくばこの仕事はしていない]
あぁ、引き止めてすまなかった。
[立ち去るイルマ>>78にはそう言葉を向けて見送った]
そう簡単には行かないか。
[羅針盤が反応した時は、もしや、と思いもした。
だが現実は甘くなく、振り出しに戻ってしまう]
画像が手に入っただけ確認しやすくはなったが、……っと。
ヴェスから返信があったのか。
[あの後返信はないだろうと思っていたのもあり、ヴェスから返信>>1:180があったことに気付かなかった。
端末を操作し、返信内容を見る]
………………
[黙り込んでしまったのもむべなるかな。
画面に現れたのは想像していなかった返信だった]
何かやけに素直じゃね?
[ヴェスが”可愛い”と言う単語を使うこと自体想像し得ない。
そう言えば最初の返信>>1:175もどこか子供のような文面だった]
大丈夫なんかな。
[逆に心配になったと言う*]
― 回想:事件から1週間後(ヴェスの家で)―
仕方無くない、だろ。
……
[持ち上がり続ける、不安。
それが、現れたのはその後。
男が見せた動揺、不安。ヴェスの手が伸び、頭に触れる。]
………っ…
[はっ、と詰まったような息を吐き出した。]
― 回想:事件から1週間後(ヴェスの家で)―
……わ、悪い…
[そう言って、しばらくし、落ち着けば、
話は切り替わり、セーガへの話へと。
探し人がみつかるといいな。そういうヴェスに、
ん。そうだな。
[と、穏やかに笑う。
箱の中に箱。それに関しては、『気になるよな…』と。真面目な顔で。
カジノに行くつもりはなく、ヴェスのぼんやりとした考えは、この時は知らないが、まさか、本当に行くことになるかもしれないとはこの時、思いもしていなかったのだった。
そして、眠気にまた襲われ、眠ってしまい、その日は終わりを告げた。*]
─ 中層・大通り ─
[中から深呼吸する音>>79が聞こえる。
壁作りは功を奏したらしい]
落ち着いたー?
[声をかければ、頭冷えた、と声が返って来る。
それを聞いて、『影身』はにぱーっと笑った]
良かった。
ね、セーガ。面白いことしてあげよっか。
[言うが早いか、影で出来た壁をそのままセーガへと迫らせる。
四方から壁が押し寄せてくるような光景をセーガは目の当たりにするだろう]
[ただ、圧迫されるかに思われた衝撃をセーガが受けることはない]
はい、でっきあーがりー。
[気付けばタキシード姿だったセーガの身体は、いつものコートのような服装へと変化していた。
尤も、顔や髪型はそのままだが]
影で覆ってるだけだけど、まぁさっきよりは人目気にならないんじゃないかな。
カジノ行くまで手伝ってあげてもいいよ?
[タキシードで行くと言うならば能力を解除するが、願われるなら言った通りにカジノまでカムフラージュする心算でいる]
[何故そこまでするかというと……単に暇なだけだったからだとか*]
ー スラム街 ー
大マジで言ってる。
[仰け反るスティーブに据わったままの目で返事する>>82]
あそこにひとりでいて、まともでいられる、自信、ない。
でも、あんな姿、あいつらにだけは絶対見せたくない
お前、依頼人。しなば、もろとも。
[とにかくカジノに行くことは身内には言いたくないらしい。HAHAHAと言いつつ目が笑っていない]
[ユウヅキが死ぬほどカジノを嫌がる理由。
それは『尋問官時代』の知り合いに会う可能性が大いにあるからだった。 カジノはハイレートの場では上層部の社交場としても活用されることもある。そういう情報交換の場には当然自分の過去を知るものもいるのである。]
仕事は、果たす。
大丈夫、世の中には貸衣装屋ってもんがある。
身なりは、なんとでも、できる。
[必死であった*]
─ 中層・大通り ─
ふふふー、じゃあいこっか。
[そうセーガ>>94に告げて、共にカジノへと向かう。
『影身』の格好もカジノへ入るには不向きなものだが、そこは影使い。
今セーガにやったように、服装程度は何とでもなるのである**]
― スラム街 ―
あ、さいですか…
[大マジで言ってる。そう返される言葉に男は、
そう答え。]
……じゃなく、て!
ちょ、ま…っ
あ、あいつらって誰だよ…!
し、しなばもろともって、
い、依頼人死なせちゃ駄目だろ…
き、きいてます?
[聞いてるのか聞いていないのか、陽気に聞こえる笑い声をあげるも、ユウヅキは目が笑っていない。
ユウヅキに尋問官時代があったことを男は知らないが、嫌がる度合いがまず男と違かった。]
そ、そもそも…!
[俺が行けるわけねぇだろ!と、言う言葉は、貸衣装屋などという言葉に見事に封じ込められた。
男はひきつる笑みを浮かべながら、]
う…
し、仕事熱心なことで…
[目をギギギと逸らし、そう言った*]
い……いきたくねぇ…
[ちゃんとした服だとか、上層連中の集まりだろうとか。苦手なものが多すぎる。
イルマから名刺を貰っても縁のない場所だと思っていた、が。
ポケットに手を入れリルへと信号を送る。]
ちょ、とドンパチ探偵と話してて、
組織がなんか集めてるの、売るのが目的じゃねぇか、ってなってさ。
[先程見せた動揺とは質の違う気配を出しながら、
繋がったなら、男はリルへとそう言うだろう。]
い、いろいろあって、
カジノ、連れてかれ、そうなんだけど…
[どうにかしてくれというような、そんな雰囲気で*]
─ 下層区域 ─
先にこいつ片付けちまうか。
[イルマから預かった落し物。
何が入っているのかは見ていないので分からない。
勝手に見るものでもないだろう]
…っと。
[手にしていた端末が信号をキャッチする。
スティーブからのもの>>101。
端末を仕舞い、羅針盤を手に歩き出しながら念話を繋いだ*]
どうしたスティ。
[念話を繋いで問えば、ドンパチ探偵との話を伝えられた]
売るのが目的……金儲けが主だってんなら、あり得る話だな。
[内容は理解出来るもの。
ただ、スティーブが先程とは異なる動揺を抱いていることに疑問を抱いた。
その答えは次の言葉で判明する]
カジノへ?
そこに手がかりがありそうだってなら、行くしかないだろ。
[さくっと言ってしまうのは、捜査に必要であればどこへ行くのも辞さない姿勢から。
勿論、スティーブが狼狽っているのは理解している]
スティ、苦手なのは分かるが、ここで止めたら全てが闇の中だぞ。
お前が諦めるってんならそれでも良い。
でもそうじゃないなら腹括れ。
[叱咤するような声。
スティーブの反応を窺いつつ、最後にはこう伝えた*]
アタシも一緒に行ってやるからさ。
─ 下層区域 ─
やれやれ……まぁ、苦手なのは分かるがなぁ。
[スティーブからの連絡を聞いて一つ溜息。
普段行かない場所へ行くこと、苦手な場所へ行くことほど勇気のいるものはない。
ドンパチ探偵ことユウヅキに関しては、元々上層区域出身なのだから問題無いだろうと思っていた。
苦手にしているとは露ほども知らない]
さっさと片付けて合流した方が良さそうだ。
[そう結論付けると足を中層区域へと向けた*]
う…
[さくっと言われてしまった一言に、狼狽える。]
……う…ぐ…
[叱咤するような声。それに、詰まらせながら。]
……
[一緒に行ってやるからさ。その言葉の後に、しばしの無言。
そして、溜息。]
あーー、もーーー!!!
わかったよ!!
行ってやるよ!!!
[そう、半ば自棄にだが、
はっきりと、そう言った*]
― スラム街 ―
[ユウヅキの反応はどうだったか。
いきたくねぇと、呟き、リルに通信を送った後、>>101
ユウヅキとやりとりしながら、リルと念話での会話。
他とやりとりしながらの念話はどうにも慣れず、
そのため、もしかしたら、男が念話を受けての男のうっ、とした表情や、
目を逸したりなどの表情の変化はユウヅキも見ていたかもしれない。
そして、やがて。]
あーー、もーーー!!!
わかったよ!!
行ってやるよ!!!
[半ば自棄のように言葉にしたのは、
それと念話の相手にだったが、
思わず口に出ていたため、ユウヅキへも聞こえただろう**]
ー 中層・大通り→ 上層部・カジノへ ー
[いつもの姿と似た姿になり>>92、冷静さを取り戻したセーガはてくてくと周囲を観察しながら歩く。上層に向かうにつれてカジノを楽しみにする会話が増えてきた。
カジノへ向かう人々をよく見れば貸衣装屋で自分が着せられたような正装でなくとも、小綺麗な格好なら良さそうな気配。>>56 (無論、せっかくカジノに行くのだからといい格好をしようと正装する者も多いが)
エイシンはカジノに行くには向かない格好に見えたが>>95、全然問題なさそうな顔に『いつもの格好でもいいのでは?』と不思議そうな顔をした。]
………ーーー……
エーシン、そのかっこ、で、いいの…?
……オレも…パーカー…とか…慣れてる服に…
[ポツリとつぶやく。 だがセーガは知らない。
コートの下にいつも着ている私服のセンスが致命的に悪いということを。
胸のところに『今日は休みです』と大きく書かれたクソダサい柄のパーカーなんぞ着ていけば悪目立ちは必至だったろう。この機にドライが正装させたのも、恐らくそういうセンスのなさを見抜いてのことだ**]
── 中層:自宅 ──
……………… そ。
[再加熱が終われば火を止めた]
…
まあ、好きにすればいい
この3週間、整理なんて…ついてないしな…
……
………
エイミーには元気って伝えたのに。
[茶をマグに注いだ。
調理台に凭れ掛かり、ハロルドの方向に向き直る。
マグに口をつけながら、どこか気落ちしているような眼差しをしただろう*]
─ 上層区域・カジノへ ─
[セーガと連れ立って辿り着いた上層区域。
カジノ方面へと向かえば、身嗜みを整えた者達を多く見かけるようになった]
この格好じゃ無理だよ。
パーカーなんてもっての外。
[身嗜みを整えた者達が増えるにつれて、通常の服装をしている『影身』達の方が目立ってきていることにセーガ>>109は気付いていただろうか]
だーかーらー……
[セーガを見上げて、『影身』はにぱーっと笑った]
えーーーいっ!!
[自分とセーガの周囲に影を競りあがらせ、数瞬の後に地面へと落とす。
セーガは着替えさせられた黒のタキシードへ]
こうならないとねっ!
[楽しげに言う『影身』は、セーガの差し色に合わせるような、オレンジ色のカクテルドレスを纏っていた。
オフショルダーで胸元はフリルや花がふんだんに飾られており、凹凸は目立たない。
スカートは膝下丈でふんわりと広がる形をしていた。
ヒールもオレンジで統一されており、それを履く細い生足が眩しい。
白灰の髪は肩下辺りまでの長さ。
緩やかに後ろで纏められ、オレンジのリボンで括った後に右肩から前へと毛先を流していた。
真ん中から分けた前髪からは、整った中性的な顔が覗いている]
どぉ、似合う?
[目の辺りに横にしたブイサインを持って来てポーズを取り、セーガの反応を見た*]
ー スラム街 ー
は!?何が、何がだよ!!
ちょ、ま、なん…!
[意味がわからないと、ガシイ!!腕が掴まれ、ズルズルと引きずられ。]
こっ、の…
ほ、ほんと…
[どこからこんな力が出てるのか。]
うぅ…
[リルから叱咤を受け、]
う、ぐ…
[ユウヅキには抵抗する余裕もなく。ルズルと引きずられたまま。口を開き、>>105叫ぶ。]
[よくぞ言ったと、ユウヅキの、男と同じく自棄になったような声。そうして、ユウヅキの空間制御の波へと飲み込まれた。
その後、『ドンパチ探偵をおちょくりすぎて捕まったか』と広まった噂は誰かの耳に入ることもあったかもしれないが、男はまだ知らない。*]
─ 上層区域・カジノへ ─
……ーーー…そっ、か…だめ…か…
……ん…?…だから…?
[返答を聞き、しゅん…と少し俯くと、エイシンがその続きの言葉を告げてくる。>>112]
[そして一瞬影に包まれる二人、目を開ければそこにはオレンジ色のカクテルドレスを着た中性的ながらも愛らしい『エイシン』の姿があった>>113]
え、え、ええ…?! ……?!?!
[エイシンと告げられた名前や、先程までの対話や、ギーグとの追いかけっこの様子を見ていたせいで、『エイシンは男性だろう』と思い込んでいたセーガは目をしばたかせ、こする。 ]
[思考がフリーズする。 自分はとんだ思い間違いをしていたようだ。と、情報を更新しようとして、またフリーズ。
正直中古のパソコンの方がまだ情報把握とロードが速かろう]
……、う、ん…にあ、う……
[半分ロードが済んでないぽんこつロボットのような顔でコクリと頷く。 少しすれば、状況を呑み込めてくるのか… 少し考えて]
……ドライの、いう、とおりだっ、た…
かじの、には…キレイな人……
[そう、ぽつり。 そして緊張した顔で手を差し伸べ]
………ヒール、あるくの
あぶない、かも、だから、手……
[ぎこちなく。 これは教わったナンパ術…ではなく。
純粋にヒールが高いと転んで危ないという心配からだった]
[ロードに失敗した冷凍ロボが、そんなナンパだなんて高度なことが出来るはずもないのであった*]
ー 貸衣装屋 >>27 ー
カジノに行く、見れる格好にしてやってほしい。
[貸衣装屋についたなら、店員にそう言ってスティーブ>>114>>115を押し付ける。 見た目だけでいいからと告げれば、店のスミの椅子に座って待つ]
『アラァン?!ドンパチ探偵ちゃんは借りないのぉ?』
運が悪いことにな、自前で持ってる。
『あら残念! せっかくいいスーツやドレスがあるのにぃ』
[馬鹿にしてるのかレディ?と怒ると店員は退散する。ああ、行く場所が上層部じゃなきゃなあ、とつくづく思う。]
スティーブ、着替え終わったら空間移動で直接カジノに出向くぞ
[そう、店員にもみくちゃにされているであろうスティーブに告げた。**]
-カジノ:オークション会場 -
[モニカがカジノへ向かうとオークション会場の方もまた賑やかな様子だった。
幾つかは既に出品物が提示されているようだ。(モニカは予想すらしなかったが客寄せパンダの様な一般客向けの物かもしれない)]
あ、布人形。
[モニカは呟く。よくあるのだ。随分昔の布人形に何故かプレミアムな値段が付くのが。
その割に今現在の布人形達には見向きもしないのだから、どうかと思う。いや、見向きはされているのだ。
一括で纏め買いみたいに、卸すというか買付けしている者はいる。その買付人は、その布人形を持って、コレクターや購入しそうな相手を回っているという話だ。
直接買付人が訪れるのだから、そこで気に入った現在の布人形を購入する。買う方は、わざわざ中層の【社】の店まで足を運ばずに済むという寸法で、時間短縮効果もあるのだろう。
販路があるのはいいことだが、その分【社】の境内辺りの店はまた暇になるのだった]
[モニカは一度調べた事がある。以下が布人形についてのプレミアムな話だ。
・現行品はお土産店価格、希少性や重要性価値はない
(なんてことだろう)
・40〜50年前頃から、より昔になるにつれコレクター価値がうまれ高値がつく
(時々、何時から価値がつくのが誤認している人もいるそうだ。何の変哲もない布人形だからだろうか?)
・可愛さを求めて基本の形からアレンジした物や、模様の合わせがレア、色柄具合の好みで、どうしてもその個体が欲しい人>>14>>15もいるようだ
(布人形を作っている人の中には基本から縫い方アレンジをした物もある)
モニカが14歳になる頃まで、つまりモニカのお婆ちゃんが布人形を作っていたのは2年前頃>>0:425まで。
守破離の守をまず徹底とばかりに、布人形作りの際に叱られた事>>0:425のあるモニカは閉口したものだ。
可愛いのを自分だって作りたい。耳アレンジいいのに。とか。
でも、モニカのお婆ちゃんは、基本に則った逸脱していないお手本通りの作り方で、かつ可愛いのだ。経験値の違いだ。
お婆ちゃんが、同じ作り方で可愛く作れているので文句は言えない。モニカもお手本通り、設計図通りに作る時は作る*]
[スティの思念から伝わる狼狽、言葉を詰まらせる様子。
少し厳しいことを言った自覚はある。
でもここで甘やかすわけにもいかなかった]
─── ぃよっし、よく言った!
[自棄っぱちな言い方だったが、言葉に出させたならそれで良い。
力強く返した後、ホッと息を吐く]
スティ、着替えだけはしていけよ。
ドンパチがいるならドレスコードも分かってるだろ。
所用があるからカジノで合流する。
また後で。
[そう伝えて、先に用事を済ませるのだった*]
─ 中層区域・G地区 ─
[イルマの証言を参考に、目的の地区で黒いビルを探す。
見つけた真黒なビルは烏を思わせる外観だった]
……いやいやいや、そんな分かりやすくは作らないだろ。
[組織のフロント企業等はもっと周囲に紛れるような外観にするはずだ。
だからこのビルも、実際は普通のビルなのでは、と考える。
ともあれ目的の人物を探そうと、ビルの中へと入っていく]
失礼する、P13警察機構の者だ。
拾得物を届けに来た。
コウ・ハシビロという人物はいるか?
[受付に告げると、「少々お待ちください」と待たされることに]
………
[待つ間にエントランスを見回すが、これと言って不審なものはない。
やはり杞憂か、と考えた辺りで「お待たせしました」と声をかけられた。
現れたのは身形の整った男性]
呼びたててすまない。
これが拾得物として届けられてな。
[箱を取り出して見せると、男性は驚き、ホッとしたような表情をしていた。
聞けばどこで落としたか分からなくて困っていたのだと言う]
そうか、見つかって良かったな。
…それで、拾った者からの伝言なのだが。
”お礼は要らないから中の金属が何なのか、教えて欲しい”と。
[そう言うと、箱を受け取った男性は驚いた表情をしていた。
慌てて箱を確認し、開いていることに複雑な表情をする。
リルは訝しげに目を細めた]
[ややあって返って来たのは、開けたことがないため中身は自分も分かっていない、と言うもの。
聞けばこの箱は絡繰り箱で、なかなか開けられずにいたとのこと。
だから中身は本人も知らなかったらしい。
どうにか自分で開けようと思っていたところもあるようだ]
それはまた。
(イルマが開けたということか)
分からないなら仕方がない。
しかし珍しい箱だな、どこで見つけたんだ?
[絡繰り箱で、更に箱が三重になっていたなど、余程厳重に管理されていたのだろう。
出所を聞くと、スラムのジャンク屋から手に入れたとのこと。
絡繰りやパズルなどが好きなようで、良くその手のものを購入するのだとか]
前文明遺跡のものだって?
本当かよ。
[そんな触れ込みもあり、この絡繰り箱を購入したらしい。
ただ、購入の後、おかしなことが身の周りで起きるようになったとも男性は言った]
……誰かにつけられたりした?
どんな奴か見たか?
[目撃まではしていないものの、狙われているような雰囲気があるとのこと。
時期を考えると、絡繰り箱を購入した辺りからのようだ]
………気になるな。
その中身、興味が無いなら預かっても良いだろうか?
[問えば、男性は虚を突かれたような表情をしたが、絡繰り箱があれば良いと中身の金属を渡してくれた]
これで君の周りに何も起きなくなれば、原因はこの金属と言うことになる。
アタシの連絡先を渡しておく。
何か変化があったら教えてくれ。
[男性に仕事用の連絡先を教え、金属を引き取って別れた]
……触れ込みが事実なら、かかるかも知れんな。
[とは言え自分が持っていても襲撃に応対はしきれない。
事情を話して誰かに頼んでみようと考えた。
頭の中では一人、該当者が思い浮かんでいる*]
─ 上層区域・カジノへ ─
[驚いてフリーズするセーガ>>116を見てコロコロ笑う。
先程まで少年的だった仕草は少女的なものへ。
男だと思っていたなら衝撃は大きいだろう。
尚、性別を聞かれたなら「内緒(はぁと)」と答えるのが常である]
ふふふ、ありがとう。
優しいね。
[緊張な面持ちのまま手を差し伸べられれば>>117、その手を取って姿勢を正す]
行こっか。
[そう言って微笑み、セーガにリードさせながら移動を始めた*]
ー カジノ パラダイス >>1:10>>1:15ー
[まずセーガの目に飛び込んだのは、キラキラと輝くような豪華なフロア、そして『あつい』くらいに賭け事を楽しむ人々の姿だった。]
[カードを使うゲーム、積み重なるコイン(チップ?)、ダイスを使うゲーム、くるくると回るルーレット、グルグルと絵柄の回るゲーム機(スロットマシンなのだがセーガには見慣れなかった)… 多種多様なゲームが人々を魅了し、熱狂へと誘っていた]
[少し奥まったほうにはバーカウンターのようなものもあり、そこでお酒や軽食を楽しむものもいる。 遠くにはオークション会場への入口?か、なにかあるのか>>120、既に並べられているいくつかの商品を見ようと人々が集まっている様子も見受けられた]
……ーーー……!!!
ーーー…す、すご、い……
[セーガは銀の目を丸くした。 その瞳はキラキラと星のように輝き色んなものに興味津々と言いたげな様子だった]
[同時に圧倒されすぎて、何から手を出していいのか分からないという様子でもあった*]
─ 中層:ヴェス宅前 ─
[ベルは先ほどのカフェの手提げ袋を持ってヴェスの自宅前に立っている。袋の中身はクランベリーのクッキーとダージリンのカプセルだ。]
今日は居てくれるといいけど。
[前回の感触からヴェスは自身のことを簡単に語ろうとはしないだろう。であればまずは周囲のことを話してもらえるようになろう。幸い完全無欠のボッチマンではないように見える。]
こんにちはー。
[チャイムを鳴らす。いつも通り反応があるまで2度3度は鳴らすだろう。*]
── 中層:自宅 ──
[もうあと幾つか、ハロルドとは会話を続けただろう。
その後、チャイム>>132が鳴る]
……
[軽い舌打ち。
事件から1週間後に初めてチャイム連打&念話で訪問されて>>0:282からというもの、その後4日間>>1:158つまり事件から10日間までは、辺りを気にしたりしていたがベルは再訪して来なかった。
しかし、その後からは、時折外で見かけたり(何となく転移でその場から離れた)、来訪時に出るかどうか悩んでいる間に去っていったり(結果的に居留守になった)、と顔を会わせなかった。
不在時にベルが訪れていたのは、勿論知る由も無い]
…………
[ハロルドを一瞥してから、玄関へと向かう。
ハロルドに引き止められなければ、そのまま玄関の扉を開けて、150cm程のその小柄な身長を見下ろすだろう]
─ 上層区域・カジノ『パラダイス』 ─
[セーガにエスコート>>129され、共にカジノの中へ。
『影身』の足元は危なげなく、慣れている動きではあった。
カラーリングを合わせた衣装は功を奏したようで、2人で揃って歩いていても違和感はない]
わー、すごいね。
[カジノの中は予告状のこともあってか、いつも以上に人が集まっているように見えた。
目を丸くし、興味津々であることを体現するかのようなセーガを見ると、クスクスと笑った]
ショーもあるみたいだよ。
まずは誰かやってるのを見てみる?
[見物して覚えるのも良いだろうと、セーガに訪ねて手を引いた。
少しだけ、セーガの目を盗んでオークション会場の方へと視線を向ける。
『影身』が見たい”ショー”はあちらにある。
セーガがカジノに夢中になっている間にでも移動しようと考えていた*]
─ 中層・ヴェス宅 ─
…前に言ったことを覚えているか。
君の、力になりたい、と。
[以前「村」へとヴェスが訪れた時、そんな話をしたことがある。
ヴェスがハロルドに『気持ち悪い』と言った時の話だ。
薬缶を持ち上げる姿が目に入れば、頷きを一つ返す]
頂こう。
[ヴェスに茶を注いでもらい、それに口を付けた。
茶を飲みながら、ヴェスの様子を眺めている]
─ 上層区域・カジノ『パラダイス』 ─
…ーーー…! うん、みに、いく…!
[口角は上がらず笑顔が作れないくせに、目だけはキラキラ輝いている青年は、エイシンの誘いにすぐに乗った。>>135
手を引かれてショーステージに向かう間にもキョロキョロと周囲を見渡し何をしているのだろうと目を輝かせる。これではどちらがエスコートしていると言えるのか]
[ショーステージではその時、異能を使わず行う曲芸が行われていた。
音楽に乗せた曲芸師たちの不思議な動きと曲芸に、セーガはどう動けばああいう動きができるんだろう?と魅入る]
……すご、い…!
…つぎ…つぎは… …あれ、なに、かな?
[完全に行動原理が迷子になる子供のそれなのだが、セーガは気づきもせず、エイシンにあれは何これは何と聞きながら、目に付いた興味を引くものに近づいていく]
[少し誘導するだけでセーガはそちらに夢中になるため、『うっかりはぐれる』のは至極容易だろう*]
── 少し前:中層・自宅 ──
言葉ひとつひとつは……細かく覚えて無いな。
色々あったから
[襲撃事件の直前である前日の出来事。
ハロルド>>136から覚えているかと問われると、そう返答する。
『気持ち悪い』とは言ったことはぼんやりと思い出してはいた>>1:6が、当時の事細かなこと、言葉の一つ一つまでは少々曖昧だ。
助けについては覚えてはいたのは、それに対して『気持ち悪い』と言い放ったからだったが]
[湯気立つ茶をハロルドのカップに注げば、また薬缶を置きに行き、先程と同じ態勢>>110。
ぼんやりと調理台に凭れかかり、茶を飲んでる侭か。
そうして幾らかの会話>>133>>137が交わされる*]
─ 中層:ヴェス宅前 ─
こんにちは。
[意外と早く開けられた扉にやや驚きながらも、開けられた隙間に顔を覗き込ませた。]
先日の件は改めてお詫びします。
でも、お悩みがあることはご自身でもお分かりなんでしょう?
少しだとしてもお役には立てると思ってます。
ちなみに、手土産です。
[真面目な表情に顔を変えてそう言い終えると、隙間に手提げ袋を差し込んだ。*]
手土産とか困る。
勝手に覗いたこと、好きじゃねーし…
…
'上'からの指示?とか命令でも…
帰ってくれないか
[やや歯切れは悪いものの。
そう口にしてみるがベルの反応はどうだったろうか?*]
─ 中層・自宅 ─
[拾得物届けの後、部下へと連絡を入れて調査のためにカジノへ向かうことを伝える]
『そう言うわけでカジノにいるから』
『了解、誰かついて行った方が良いか?』
『たいちょーだけだと何かあった時対処出来ないっすからね』
『何か、厄介そうなものも引き受けたのでしょう?』
『一応荒事出来そうな奴は一緒みたいだからな…
何とかなると思うんだが。
……ところでドライの奴はどうした?
念話にも反応しないなんて』
『どっかでナンパでもしてるんじゃないか』
『彼のことですしね』
『そーいやカジノがどーのこーのって言ってたっす』
『もしかしたらいるのかも』
『…見つけたら扱き使うことにしよう』
[などと言うやり取りがあったとか]
[自宅で普段の動きやすい格好から、グレーベージュのパンツスーツへと着替える。
有事の際、動き辛くなりそうな服装は普段から避けていた。
一種の職業病と言えるかもしれない]
普段穿き慣れないものを着て何かあっても、だしなぁ…。
[スカート等の女性らしい服もなくはないが、今はクローゼットの奥に追いやられている]
よしっと。
スティの方はどうなったかな。
[念話を繋ぎはしないが、気にするように呟いて。
必要なものを身につけて自宅を出た。
スティーブとユウヅキが行動を始めてからだいぶ経つ。
移動時間短縮のために中層区域にある転移屋を訪れ、カジノへと移動することにした*]
─ 上層区域・カジノ『パラダイス』 ─
[笑顔でなくとも目が輝いている様子から、セーガのテンションが上がっている>>138ことは知れる。
誘いに直ぐ乗ってくる様子に笑みを向け、先ずはショーステージへと連れて行った]
異能使わなくてもあんなこと出来るんだねぇ。
[本当に異能を使ってないのかな?と疑う部分もあるが、使っていないということにしておいた方が盛り上がりもするだろう。
もしかしたら本当に無能力者がやっているのかもしれない。
どこかの組織が無能力者を買って仕込んで稼がせている、と言うのもなくはないのかもしれない]
あれはジャグリングだね。
大きなボールの上でやるんだって。
終わったらあっち見に行こう。
スロットなら揃えるだけだから、ルール覚えなくても遊べるよ。
[あれやこれやと教えたりした後、きっと夢中になれるだろうスロットマシンへと誘導する。
実際にセーガがやるかは任せるが、スロットは後ろから見ててもきっと楽しいことだろう]
[そんな風にセーガを興味あるものへと誘導した後、『影身』はそっとその傍を離れる。
1人にすることになるが、元々誰かと来る予定だったようだから、その内合流も出来るだろう、と言う楽観的な思考。
『影身』の興味は当初からオークションの方にある]
ねぇ、オークションって見学だけでも入れる?
[受付に寄って入場の確認をする。
影を使って中に入らなかったのは、こう言う場所はしっかり監視されていると知っているから。
オークションへの参加出なければ入れない場合は、その形で入る心算はあった]
[そうしたやり取りの後、『影身』はオークション会場へと入っていく*]
― 上層 カジノ『パラダイス』 ―
[リルと別れ、時計をみればじきに出勤の時間だ。]
さぁて、そろそろお楽しみの時間ですね。
[微笑むと、イルマはカジノに向かって歩き出す。
カジノに近づけば、大盛況の様子が外からでも見て取れる。笑みを浮かべつつ、イルマは裏口から中へ入った。]
さすがに警備が多いですねぇ。
[いつもと雰囲気の違う様子を観察しながらロッカールームへ向かう。]
[ロッカールームの掲示板には注意書きと共に予告状のコピーが貼ってあった。カイゼルひげのマークが添えられたそれを、イルマは読み上げる。]
*月*日、『アーイシャの歌』を頂きに参上します。
……ですか。
[『アーイシャの歌』というのは、前文明時代の美術品である。古代王国の王妃の恋を抒情詩に仕立て、絢爛な絵を添えた絵巻物だ。
今回のオークションにおいて最大の目玉となっている品で、現在はオークション会場隣接の倉庫に厳重な警備のもと保管されている。]
直に見られないのが残念です。
[イルマはそういった美術品にも目がないのだ。]
[ため息つきつき自身のロッカーに向かい、ディーラーの制服に着替える。
黒いパンツ、白いウィングカラーのシャツにベスト。いたってシンプルな制服だが、シルエットが洗練されている。仕上げに黒い蝶ネクタイを締めて、できあがり。
鏡をのぞき、全身をチェックする。]
んん、バッチリです。
[にこり、三日月を浮かべ、イルマはフロアに向かった。]*
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