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─ 事件解決から1週間・中層バー ─
[個室に行けば、チョンと座りチップスを差し出す。ケバブについての説明を聞けば>>315]
へえ…おいし、そう。
…ううん、そうじゃなくて、ヴェスが、いっぱい資料集めてて…ケバブ屋さんが無くなって嫌だっていうのがあって…
…ヴェス、が、資料みせて、くれて
わかんないならおしえるって、それで……
[そう、あったことを伝えていく。
チーズリゾットがあったかい味だった。 コンソメスープが食べやすくて、パンと一緒だともっと食べやすかった。
ガラス玉が置いてあった、ザブトンが可愛かった。
ザブトンを見に行く約束をした……]
……そういえば、なんか、SC4ドームの話、きいてたらなんか、知らないのに、昔知ってたような、気分に、なった
あの時の、なんていえば、いいのかな…?夏菓子、であってる?
[分からなかったことをひとつひとつ訊ねながら言葉を教わっていく。答えてくれる人がいてくれるのがあったかい。*]
[質問が始まれば、明らかに面倒くさそうな態度を見せた]
無い
[]
何も無い…
[金髪の美女の姿が浮かび上がる。
まるで名のある芸術家が作った精巧で官能的な彫像のよう。
他にも1週間前に襲撃してきた機械生命体が鈍く浮かぶ。
恐怖に絡むのは陶酔のような感情か]
……べつに
[セーガの顔が浮かぶ。
そしてそれを打ち消すような心の動き。
僅かな逡巡。
資料の読みを教えたが、セーガの行動に対する『どうして』という僅かな疑問]
ー 事件より一週間後 深夜帯 : 探偵事務所 ー
………。
[デスクにつき、ひとつの灯りだけを頼りに考えを巡らせる。 皆が寝静まる時間に、ぼんやりと考える。]
(ドンパチはどこでもいつでもあるが、5年前にあのべリティがわざわざ上層まで来たってことは…食べ物や戦力がどこかに集められていた可能性はあるか?)
(ボクの母親の情報は【データ削除済み】…父上は本当に余計なことばかりしやがる…)
(でかめの抗争が水面下で起きていたか? それとも個人か?)
(セーガ。 あいつ、きにくわないんだよなぁ…それにあの能力の質は…)
(もしも抗争の原因がわかったら潰しに行くか?規模によっては…)
…。はっ、いきなり物騒なのは良くないか。これだから心配ばかりかけることになるんだよ、ボクは。
どうにしても、まずは依頼解決が先だ。
[そう言って、灯りを消した*]
─ 事件から1週間後 中層 「カフェ トッテリア」 ─
はいはい、どれもなしと。
[ヴェスの素っ気ない反応>>327はよくあるものだ。それでも二つ目と三つ目の質問には反応が見られた。ここぞとばかりにヴェスの中へと入り込んでいく。]
では、好きな食べ物を。
[簡単な質問をする間もさらに入り込もうとした。ベルのテレパスのイメージは「泥棒」だ。心の家へ入りこみ、様々な部屋のドアを開けてその人物の思考や記憶を拝見する。精神系の耐性がそのままその人物の家のセキュリティレベルとなっている。]
(思ってた以上に大変な人かもしれない。)
[接触しただけで、なんとなく嫌な感じが伝わってくる。コーヒーを一口含んで質問を続けようとした。]
─ 事件解決から1週間・中層バー ─
ケバブ屋が無くなった?
…あー、あの時のか。
[セーガからの説明>>325を聞いて、流れ星落下地点で起きたことを思い出した。
状況報告で聞いたに過ぎないが、爆発で様々吹っ飛んだ話は覚えている]
…そうか、ヴェスが。
[セーガから紡がれるヴェスの話。
一緒に食事もして、話も出来たらしい。
部下が分けたパンも一緒に食べたようだ。
この話だけ聞いていれば、ヴェスの状況は特に悪くはないようにも聞こえる]
へぇ、ザブトンってのを見に。
良いじゃないか。
あぁ、それは”懐かしい”って言うんだ。
ちょっと惜しかったな。
[そう言ってリルは小さく笑った]
SC4ドームには実際に行ったことはないだろうが…。
このドームにもそっちの文化が根付いてる場所があったな。
懐かしい気がするなら、幼い時にでもそこへ行ったことがあるのかもしれないな。
[ドーム同士間での行き来はまだ実現されていない。
そうであるならば、と考えて口にしたが推測に過ぎず。
セーガに記憶がないのであれば、確証も得られないことではあった*]
─ 1週間後:カフェ トッテリア(夕方) ──
興味ないな
[ぐちゃぐちゃな混線。
好きな物に辿り付く為の記憶が掻き混ぜられたようになっている。
瓦礫をばら撒いたように。
茶色、モノクロ、ある意味乾いた褐色の其れ。
好き'だった'物が見えない状態、ノイズとも言えるか]
……(早く10分経たねーかな…)
[等と表層では思っているだろう]
[そのうち浮かぶのは、クソ不味い。
スラム街で見かけるような栄養価だけは高い灰色どろどろスープ。
一点の曇り無く、クソ不味い、とは思ってるが、それに纏わる出来事は先程の様な混乱の様な思考は纏ってはいなかった*]
ー 事件より一週間後 ・ 中層バー ー
そう、見に行く。約束。
……ナツカシイ? なつかしい、なつかし、い…。
[そう、何度も繰り返して教えて貰った言葉を覚えようとする。 ]
…おさないころ……どう、だろ。
[首を傾げた。あったような、なかったような。母親に連れていかれた場所…随分と昔のことでうまく覚えていない。その時は不思議そうにするばかりで確証は得られなかっただろう。]
そういえば、ヴェス、昔、見に行ったんだって。
それで………
[色んなことを話しながら思い出していく。今度はヴェスの話を取り留めもなく始める。]
ヴェス、らむね? のガラス玉がきらきらでキレイだったって
それで…あと…俺まで機械生命体に詳しくなくていいんじゃ、って、いってた。あんまり、よく、ないの、かな。
それでオレ、知ってたらナミダ止まるかなって、答えて…
…そういえば、なんで、ナミダはでる、の?
[ナミダが出るのはいつも、あの日のことを思い出して。
混乱と感情の押しかけとで、ナミダがでる条件が理解できないようだった*]
─ 事件解決から1週間・中層バー ─
ま、分からないんじゃ仕方ない。
行った時に思い出すかもしれないしな。
[深く考えなくてもいい、と懐かしさの元の話>>333はそう告げる]
[思い出しながらのセーガの話>>334は順序立てたものではないが、話すことが興味を持ったことであるは伝わってくる]
ラムネのガラス玉?
そりゃまた可愛らしいのを持ってるな。
機械生命体についてか…。
ヴェスがどう考えているのかは分からないが、アタシは関わらずに済むならそれに越したことはないと思うかな。
[機械生命体の話になれば、うーん、と唸って自分の考えを口にした]
涙か?
悲しかったり辛かったり、嬉しかったり。
後は悔しい時にも出ることがあるかな。
多くは感情を揺さぶられて、のものかな。
いろんな感情に影響を受ける部分はあると思う。
[正の感情であれ負の感情であれ。
涙はその時によって様々な意味を含むものだと、リル自身の考えを伝える*]
―事件から一週間後:スラム街―
[今日は店を開けるのが遅かったせいもあってか、あまり客足はなかった。
あったといえば、子供たちの買い取りくらいで。
さて、そろそろ店を閉め、ヴェスのところにでも顔を出そうか。]
……また、眠くなんのかな。
[まぁ、いいか。などと考え。
今日はグラタンということは、セーガとまだ会っていないため、まだ知ることはない。]
―事件から一週間後:スラム街―
[そんなときだったか、子供たちが何か面白いものでもあったのか、走っていく。]
……?
『すてぃーぶ、あのね。』
『ふわふわ、って、すっごいの!』
[そうして、次から次へと。子供たちの順番待ちが終わって、その件の人物が子供たちに案内されてきたころには、店は閉められていたが、男はまだその場にいただろう。*]
─ 1週間後:中層「カフェ トッテリア」(夕方) ──
[確かにヴェスの精神影響系に対する耐性は低い。
マイナスとも言って良いだろう。
ただし、精神影響系に対する耐性は、'命令を受け付けない'という点だけを見れば強いか。
精神系の影響を受け始めた瞬間に「自死という特定行動を図ろうとし本来の異能の影響を受けない」というものを、どう解釈するかによる]
[言い換えるならば、精神を特定状態に固定化や拘束している、とも言えたかもしれない。
その強固な状態は、腕の良い個人医の治癒能力や精神系の異能をもってしても、解けない]
[もっとも、それは約3ヶ月前。
偽バグ・シング事件時での精神状況。
あれ以後、ほんの少し変化は起こっていたし、何より、襲撃事件での結末での出来事がヴェスに影響を与えていたかもしれない]
……
[ぼんやりと、ベルを見る*]
─ 事件解決から1週間・中層バー ─
[青年の話はとりとめなく、思い出したところから語る。
人と話すことは基本慣れない青年は、とにかく話せることを話そうとして…だからこんな話し方になるのだろう]
……そ、う?
[機械生命体の話に関しては、そっか、と短く。
頭をよぎる小さな来訪者。 美しき来訪者。
仲良くなった、対立した、戦って、守って、それで]
[あの公園で、あの場所で、あの広場で]
………っ…? …あれ…ごめん…
[ボロり、と大粒のナミダが溢れてきた。
理由はわからない。止まらない。 理解不能…]
[ナミダの説明を聞くと>>337、]
……ふう、ん…でもおれ、いま、つめたくも…
あったかくも、ない、はずなんだけど、なぁ…
[と、ボロボロ落ちるナミダを手のひらで受けて止めようとして。 やっぱりナミダの理由は良くわからなかった]
……ああ、でも……
あの時のことは、なんだか、よくわかんないや…
何があったのかは全部わかってるのに……
[事実は分かるのに、それに対する感情は追いつかない。
疑問と、言語化されぬ感情が、ナミダに溶けた]
[……10分もすればナミダは勝手に止まるだろう。
なにせ、なぜ出たのかもわからぬ代物。それなら止まるのも唐突なのが道理。]
[その後、また少し話すうちにいつも解散する頃合になる。]
リル、今日も、ありがと。
……また、つぎも、おしえて、ね…?
[そう言って、立ち上がる。もう完全にナミダは止まり、いつもと変わらぬ顔だ。バーの外で二人は別れることになるだろう]
(……しまった、おんなのひとは、ちゃんと家までおくるものだっていわれてた…)
(スティーブ、けっきょくあってないから、ぐたらんっていえなかった…)
[帰り道にハッとそんなチャラ男系直伝のエスコート方法やヴェスからの頼み事を思い出したのは内緒。 ]
[時刻はそろそろ遠い空で星が瞬き始める頃。
その日はこれ以上何もせずに帰って休むだろう。**]
― 事件から一週間後 スラム街 ―
『こっち、こっち!』
『すてぃーぶっていうんだよ!』
『やさしいよ!』
[ひとしきり子供らの相手をすると、彼らは何でも屋へ案内してくれるという。イルマが手を引かれるままにやってきた場所には、一人の男とすっかりしまわれた店の跡。]
どうも、案内ありがとう。
[若干息切れを起こしながら子供たちに笑顔を向けつつ、ちらと男を見やる表情には落胆を隠せない。]
もうおしまいでしたか。
お願いしたい事があったのですが、
くるのが遅すぎましたねぇ。
[未だまとわりついてくる子供の頭をぽんぽんなでながら言う。
もしも用件を聞いてくれるようならば、件の箱>>316を見せるだろう。]*
村の設定が変更されました。
── 事件の1週間と数日後 ──
[最初に向かった先は、上層の公園。
スティーブには今日向かう場所>>341はどちらも話していただろう。
それは眠り落ちかけている辺りでの会話かもしれなければ、食事中での話か。
セーガには自分から言い出して伝えようとはして無かったが、秘密にすることも無い為、何かのおりに話はしたかもしれない]
……
[あの夜の出来事は、もう1週間も──いや、まだたった1週間と言うべきか──経ったというのに、ついさっきのようにまざまざと思い浮かべることが出来る]
……
何で、泣くんだよ。
[ぽつりと]
『…知ってれば、ナミダ、とまるかなって』
[今日は、普段と変わらぬ格好。
公園に足を踏み入れた]
[既に襲撃事件の傷跡/否、爆弾による被害の後は払拭されており、公園の木々や花畑も復活を果たしていただろうか]
[そういえば、ここでこえがきこえたような気がした]
[全くの気の所為。
振り返っても誰も居なかったのだが、その後でスティーブやリル、セーガが現れたことを鑑みるに、彼らの声だったのかもしれない]
[向かうのは、リモコン式爆弾を使用した辺り。
早朝の為、人影は見当たらないようだ。
異能の力か、燃えていた木々は目視でも治っているように見えたし、氷結したであろう公園の地面も、それら痕跡は一切見当たらない。
何も起こらなかったようにも、見えてしまうだろう]
― 事件から一週間後 スラム街 ―
[見せを閉めた後、子供たちの声が近づいてくる。
そして、やがて現れたのは、子供たちと、手を引かれた女性。]
『すてぃーぶ!おきゃくさーん』
『ふわふわのおねえちゃん!!』
[子供たちの言葉を聞けば、先ほど走っていった先が彼女のところであることを察するが、]
『あれー、あれが、なんでも屋さん!』
[何でも屋、その言葉に、うっという顔をする。
最近、そう広まってしまい、たまにそれで尋ねにくる奴も増えてしまった。
実際のところは子供たちが言うのは"なんでも買い取っちゃう屋さん"の略なのだが。
そして、子供の頭をなでながら、お願いしたい事があったという。]
― 事件から一週間後 スラム街 ―
まぁ、店じまいですけど、
修理ならやってますよ。
[落胆するその表情に、そう言ったならば、箱を見せられただろうか。もし、鍵を開けて欲しいことを告げられたのならば、]
……開けられますけど、
俺だと、ただ開けるだけですよ。
壊れてもいいなら。
[男は普段、異能を使うことはないため異能を使って開けるということはないため、箱自体を壊すということはないが、鍵自体は壊れるかもしれない。
専門であれば、壊すことなく開けれるかもしれないが。
まぁ、スラムに持ち込む時点で、そういった場所に、
持っていけないような何か、といったことが多いので、それでも良いと言われれば、それ以上は聞かず鍵を開けるだろう。*]
― 事件から一週間後 スラム街 ―
本当に?
よかった、助かります。
修理とは少しちがうのだけれど、できるでしょうか。
[スティーブに箱の鍵穴を見せながら、彼の顔を見上げた。
答えは「開けるだけ、壊れてもいいなら」とのこと。]
むぅ。
困りましたねぇ。
できれば、このからくり仕掛けの方は
残したままにしたいのですが。
錠前は最悪壊れてしまってもかまいません。
早く開けたいのに鍵屋さんはどこも手一杯みたいで。
なんとかなりません?
[口元に片手をあてて、小首傾げ。スティーブを上目遣いで見つめてみる。]*
ー 事件より十日後 : 下層区域倉庫街 ー
『セーガわり。 オレのバイク壊れたから直せ』
[いつもの日常と変わらぬ日々を送るセーガだったが突然の上司からの言葉に目を丸くする。]
……図面、は?
『あるある。 お前こういうの得意だろ。ほれ』
[バサりと渡されるのはバイクの内部構造の図面。
図解されており、パーツ名やらなんやらが色々書き込まれているが…]
………ーーー……。
[セーガは図面だけをじいっと見て……
パカリ。壊れたというバイクの蓋をあけた。]
[カチャカチャとひとつひとつパーツを外していき…]
……これと、これ、 このパーツ。
[そう言って、先程図面で見たパーツと違う形に歪んだものを選んで分ける。 正しい場所にネジがない、配置されるべき場所から外れていた、なんか色が違うかも。 そういうのをひとつひとつ伝えた。 ]
[図面の形だけを全て暗記し、正しくない形は弾いていく。
歯車の掛け外れを見抜いていき、動けるようにするために必要なパーツを告げていく。 パーツ名はわかんないけど。]
『昔っから自分でバイク直してんなとは思ってたけどそうやってなおしてたわけね…検査ロボかってぐれえ精密だなおい』
…すみません
『褒めてんだよダボ』
[作業をしてるセーガに上司はイライラと声をかける。]
『おい冷凍ロボ』
…はぃ、なん、ですか…?
『返事してんじゃねえよロボかてめぇ。
ったく……、あー、あれだ。 最近どうよ。ほら、あれ。』
………ーーー…? 最近、こうです。
[質問の意図がよくわからないのでそう答えた。
頭を殴られた。 よく分からない。]
『そうじゃなくてなぁ!!! あーもういい!
バイクのパーツ買ってくら! てめえはそれ直せるように準備しとけよ!!!』
[何故か怒って、パーツ屋に向かってしまった上司に不思議そうに一度顔を向け、言われた通りにまたバイクの図面へと向き直った。 その日は一日バイクの修理と格闘しているだろう**]
── 事件の1週間と数日後(慰霊碑) ──
[行く前に用意した花束を、そっと置いた。
酷い頭痛がする]
[ドーム外での活動において殉職した人々の慰霊のモニュメント。
ヴェスの両親の所属していた前文明の痕跡調査隊だけのものではない。
時には、遺体すら持ち帰ることすら出来ないだろうドーム外の死亡は]
……
[言葉が出ない。
息苦しくなる]
[嗚咽を耐えて遠ざかり、置かれている長椅子のひとつに座り込む。
モニュメント周囲は小さく緑はあったが、そう大々的に敷地を取っている訳ではない。
尤も、この辺りの地帯は比較的緑が多いところだったかもしれないが。
誰かと共に来ていれば一緒だったろうが、でないならひとりか。
言葉が出ないまま、背を預けていれば、早朝から朝に移り変わるだろう*]
─ 事件解決から1週間・中層バー ─
あ、ちょ。
[突然泣き出したセーガ>>342を見て驚く。
涙の説明もそのままで聞く姿はセーガ自身がその状況を理解出来ていないかのよう]
分かってるのに、良く分からない、か。
セーガの中で何か、心を震わせるものがあったのかもしれないな。
[それが何なのかは本人にしか分かるまい。
自身が理解出来ないと言うなら、無意識の何か]
色々覚えていけば、いずれ理解出来る時が来るだろうさ。
[セーガはまだ途上の身。
分からないことが多いなら、分かった時に繋がる何かに行き着くだろう。
リルは涙を零すセーガ>>343の頭をゆっくりと撫でた]
[涙が止まった後もセーガといくらか話、解散の時間になる]
どう致しまして。
あぁ、勿論。
[願い>>344には是を返し、バーの外でセーガと別れた]
それじゃ、お休み。
[手を振り、リルは岐路へとつく。
家まで送られるという意識は微塵もない。
セーガが思い出したことも知らぬまま、自宅へと戻って行くのだった**]
―回想:とある日。妹と―
『ヤシロ、とかあって、こういう』
[横二本、縦二本。指で宙に形を書いて見せて、]
『こんなのがあって、って聞いてる?』
聞いてるっつーの。
[男と妹で背中合わせで座った状態で、
妹が嬉しそうに話すのを、男は作業をしながら聞いていた。
作業、というのは妹が店で修理を請け負ったもの。
当時、店をやっているのは妹で、男は修理のみ行っていた。]
あいつ、ぜってぇデートだなんて思ってねぇぞ……ってぇ!!
[意地悪く言った言葉に、思いっきり手の甲を抓られ声をあげる。]
―回想:とある日。妹と―
[この頃には既に護衛業もやっており、男が不在のとき、
どうやら、二人で出かけてきたらしく、その時ヴェスから貰ったという人形を、
大事そうに、妹は手の上で指先で撫でたりしていた。
少し変わった手触りで、独特の雰囲気の花柄の布で出来た梟という鳥の形だった。
布に香りがついているらしく、ほんのり香る。
"白檀"とかいう香りらしい。]
―回想:とある日。妹と―
[その梟に名前をつけるという妹に、
名前つけんの好きだよな。と言えば]
『名前は大事だよ。』
[そう、真面目な声で返された。]
『もし、ね。私がいなくなったとして、』
……は?
[そう言って、笑う。]
『でも、いなくなる前に、ちゃーんと、名前あげるから、』
『見落とさないでね。』
―回想:とある日。妹と―
[しばしの、無言。
やがて、口を開いた男が発した言葉は。]
……ばっか!じゃねぇの!!
『おにーちゃんほどじゃ、ありませーん』
俺も、お前ほどじゃありませーん。
『なにそれ、おにーちゃんの、ばーか、ばーか!』
お前が変なこというから悪いんだろうが!!
[その日、そのまま大喧嘩。そういう時は、毎度、ヴェスの家へ妹が押しかけるのがお約束。]
―回想:5年前の事件の日 すてぃーぶ の意味―
[『いなくなる前に、ちゃーんと、名前あげるから』
あの事件の日に残された名前を目にしたとき、
その言葉が、頭に響いた。
男が妹の字を間違えるなどということもない。
あの日、ヴェスから貰ったという、梟の人形は、
ずっとずっと大事に、妹は持っていたが、
あの日から、それも、どこかへといなくなったまま*]
─ 事件後1週間と数日後・慰霊碑 ─
[その日は午後から博士の手伝い(と言う名の人体実験)であるため、午前中はフリーだった。
今頃博士は嬉々として準備をしているのだろう。
当然、逃げられないように監視もされている]
ふーんふふーん……あれ。
[博士の手伝いと言う地獄に特に悲観した様子もなく、暇を潰そうと出歩いた先で見覚えのある姿>>355を発見した]
………へへー。
[にぃー、と笑うと、すすす、と慰霊碑の方へと近付いて行く。
そうして長椅子に座り込む人物の前に立ち、笑顔でその顔を覗き込むのだった*]
─ 事件の1週間と数日後・慰霊碑 ─
元気ないね、何かあったの?
[中性的な声が問いを投げかける。
フードから覗く顔立ちも中性的で、背の低さから少年とも少女ともつかない雰囲気を出していた]
隣座ってもいーい?
[言うが早いか、座ろうとする動きを見せた*]
─ 事件の1週間と数日後・慰霊碑 ─
[断られなかったのでそのまま、ぽすっ、とヴェスの隣に座る。
言動も言葉も子供のよう。
まぁ気付かないかー、なんて言葉は心の中のみで紡がれた]
誰かの追悼?
[『影身』もまたモニュメントに視線を向けたまま、ヴェスへと問いかける。
その後に少しだけ顔をヴェスの方へと向けて、様子を窺った*]
― 事件から一週間後 スラム街 ―
ふーん。
なんか、すっごく変わってんなぁ。
[カラクリ仕掛けの箱に近づき、鍵穴を見ながら、そうポツリと言って。]
んー、まぁ、箱自体は壊さないと思いますし、
それなら。
[錠前は最悪壊れてしまってもかまわない、と言われれば、そう答える。そして、視線を箱から外し、彼女の方を見れば、上目遣いで見つめる目と合っただろう。]
ま、やってみますよ。
[そう言って、にっと笑う]
3000。鍵、壊したら、半額。
そんなとこですかね。
[そう言いながら、そこらへんのガラクタから、使えそうなものを拾う。*]
─ 事件から1週間後 中層 「カフェ トッテリア」 ─
[ベルから見る心の家の構造は人によって様々だ。入口を入ればすぐに大事な思い出が大々的に飾られている人もいれば、大切な思い出を厳重に隠す人もいる。ヴェスにいたっては通路のドアにも鍵がかかっているのだからずいぶんと他人を拒絶したいらしい。その割には鍵はずいぶんと脆い印象を受けた。]
(防衛本能は強そうなのに、防御能力は低いって感じ。変なの。)
[するりするりとヴェスの中へ入り続ける。上からの指示に従い、彼が事件の日にどのような事を見ていたかを把握しなければならない。断片的な思考と記憶をたどりつつ、目的の場所へと近づいていく。今発現しているベルの能力は特段相手の精神を脅かすことはない。今のところヴェスに異変が見られないとすれば、トリガーに触れてはいないのだろうか。]
今一番大切なものは……
[質問を開始して5分ほど。ところどころ異様に混濁した精神状況を通過したが、大した支障は見受けられなかった。だが、突然強固な壁にぶち当たった。恐ろしいほどに重厚な扉。ここまでの扉を作り出すということは、やはり事件の記憶がここに残るのか。]
あっ…
[無理やりこじ開けようとしたところでベルの体に異変が起こった。異能の反動からか、気づけばポタポタとテーブルに赤い鼻血が滴っている。]
(キレイな人。)
[ほんの一瞬垣間見えた映像。気づけば涙までボロボロと流れ落ちている。何が起こったのかはベル自身わかっていない。ただ、ヴェスから感じ取った何かはとても悲しみに溢れたものだったことは間違いない。]
ごめんなさい、あの、私。
[はっと我に返れば慌てて鼻をハンカチで押さえた。未だに潤む瞳でヴェスを見据える。]
私、嘘をつきました。
実は私、テレパスなんです。精神系の能力者なんです。
あなたの心を、頭の中を覗きました。
[鼻が詰まったような、か細い声で続ける。]
嘘をついたことは謝ります。
でも、カウンセリングは続けさせてください。
私では力不足かもしれないけれど、あなたのこと、放っておけません。
[理由は言葉にならない。ただ、仕事という以上にベルを後押しする使命感のようなものが芽生えている。]
今日はもう10分ですので、終わりにします。
また…よろしくお願いします。
[ペコリと頭を下げた。*]
ー 事件より十日後 : 下層区域倉庫街 ー
[バイクを修理をしながら、少しの休憩。 ]
……ーーー……。
[周囲を見渡す。 ふと、離れたところに見えた柱につけられたタッチパネル。 あの場所で小さな来訪者と一緒にいて]
……ーーー…。
[彼には、あれから、会えていない。
彼自身も言っていた。すべてが終われば立ち去ると。]
……ーーー…ーーー。
[あの子は迷わず帰れたのだろうか。帰るべき場所に行けたのだろうか。 また会えるのだろうか。]
[スゥと息をついた。 修理工具を手に持って修理を再開する。上司はまだ戻ってこない。 ゆっくりと時間をかけて作業していた*]
― 事件から一週間後 スラム街 ―
[にっ、と向けられた笑顔はずいぶんと気持ちのいいものだった。]
ふふ、頼もしいのです。
[イルマも口元を三日月にして笑み返す。]
3000。
ええ、お願いします。
[スティーブの先ほどの笑顔、鷹揚なたたずまい。きっといい仕事をするに違いない。と、期待感に胸膨らませ、イルマはスティーブがガラクタを探すのを見守った。]
振ってみても何も音がしないんですよ。
きっと、中にみっちり詰まってるに違いないのです。
[気を付けて、と添えて箱の様子を告げた。]*
─ 事件の1週間と数日後・慰霊碑 ─
そっか。
[表情なく、ここにはいない、と告げるヴェス>>373に短く相槌を打つ。
僅かな間の後、問い返されたのに視線をモニュメントへと戻して]
ボクは散歩中だったんだけどね。
君が見えたから寄り道したんだ。
[目的は慰霊碑ではなくヴェスだったと、隠すことなく話した]
思うままに過ごせてる?
[『─── 欲望のままに。』
例の事件の時に、『死神』として存在した時に向けた言葉。
それを滲ませての問いかけ。
視線を向けてヴェスの反応を見る*]
── 1週間後:中層「カフェ トッテリア」(夕方) ──
[襲撃事件での結末での出来事>>340がヴェスに与えたのは、その強固な拘束を、自死に導かない程度の綻びを与えたか。
自罰、自責、それらによる耐えきれない心の悲鳴すら封殺し、しかし自死に直結するそれは、鍵の脆さに見えるようにある程度覗いても>>369、そういった行動をとる閾値がゼロからは高くなっていただろう]
大切なものは、……兄みたいな人……
[スティーブの姿が浮かぶ。
ふ、とセーガの姿も浮かびあがりかけたか。
5分の質問の間、適当な返答ではなく幾らかはそのまま答えたものもあっただろう。
例えば、嫌いな物、とかは。
ぽん、とポトフめいた切った人参の姿が浮かび。
『あまりにんじんは好きじゃないかも』
『食えるんだけど、なんかさ…』
『嫌いだったのかもな…』
等と。
何故かそこだけは、クリアに思考が浮かんでいたか。
それは、気持ちや…過去が、整理されているのといないのとの違いかもしれないが]
…………
[一方的とも言える終了と次回の言葉。
喉のひくつきを覚えて、手で擦る]
…………
[何とも言えない表情を浮かべる。
悲しみとも自嘲とも不愉快とも困惑ともつかない、或いはそれらが混ざったような表情か]
……今日だけかと思ってたけど…
[赤い双眸をテーブルへ向ける]
― 事件から一週間後 スラム街 ―
[お願いしますと言われれば、成立。
そして、針金だとか、適当にそういったものを見つければ、戻り、
彼女が男に期待感を膨らませているとは気付いていないが、
先程男が見せた笑顔は、割と楽しんでたのかもしれない。
修理だとかそういうのは、好きな方ではあった。]
それって…
[振ってみても何も音がしない。
そう言われれば、ううん、と少し目を逸した。]
………
[何も入ってないんじゃ、と思ったが。]
── 1週間後:中層「カフェ トッテリア」(夕方) ──
……嫌いだ
好きにすれば '上'の言葉なんだろ。
[荒々しく立ち上がる。
ぐ、と唇を噛み締め、そのまま'自分'を頭の中の俯瞰視点で'見る'ことで、転移した。
移動場所は、自宅。
自己嫌悪と儘ならない感情を抱え、一度だけ壁を叩いた*]
そう、かもしれないですね。
[そう言って、彼女から箱を受け取れば、
作業を始める。持ち上げて、鍵穴を覗き、]
……ダイヤル錠とか簡単だったんだけどな。
[そう、ポツリという。]
表があくと、鍵が閉まるようになってるみたいですね。
[ということは、鍵自体もカラクリの一つとなるわけで。開けることはできるが、多分、それだと壊すことになるだろう。しばらく、箱を鍵穴以外も観察した後、]
あ。
[なにかに気付いて、その鍵穴にガツっと尖った針よりかは太い、金属を差し入れて。それを軽く叩けば、]
はい。開きました、と。
[錠の外れる音。蓋は開けず、そのまま女性に箱を返す。]
─ 事件から9日後・自宅 ─
[久々の非番の日。
リルは自宅で頼まれた事件の調査を始める]
先ずは当時の追跡調査の精査か。
[初動捜査には参加したものの、以降の追跡調査からは外されていた。
そのため情報を得るには調査結果から目を通さなければならない]
スティの妹の死因は店にあった銃……。
それ以外にも持ち去られたものがある、と。
…ドンパチだけじゃなく、盗難も?
ドンパチが収まってから盗まれた可能性はなくもないけど…。
[金目のものが取られたのなら納得もいく。
だがその中に、そうではなさそうなもの>>362も含まれていた]
……なぁんか、腑に落ちないな。
[勘にも似た感覚。
Kito師から聞いた組織の存在が頭にあるからかもしれない]
この梟の人形、どう言うものだったんだろうな。
[盗難の証言をした本人に聞くのが一番か、と。
スラムへと向かう準備をする*]
ー 事件より一週間と数日後 : 上層部司法機関 ー
……ほんと、ここの空気はなれんな…
[探偵は上層の司法機関を訪れていた。 尋問官は辞めたが資格が無くなったわけでもなく、弁護人や法律関係の仕事もまだ引き受けられる関係上内部に入るツテがあった。守秘義務の都合上付き添いを連れていくことは出来ず調査に時間がかかるのが難点だったが。
見ているのは、5年前の裁判や尋問の記録だ。]
…『Badger』…『Owls』…『finders』…
……ちっ、あの地区のドンパチ組織多すぎやしないか?
『なにか』を奪い合っていた? 食料とかそういうものだけか?今でも活動してやしないだろうな…
[例えスラムの抗争でも、規模が大きくなりそうなら、その規模を縮小させるために『尋問』や『裁判』は行われる。というか自分がやっていた側だ。
そのおかげで抗争が大惨事になる前に組織そのものを潰し防いだこともあったかもしれない。が、その対価はあまりいい気分のものではなかった]
……はぁー…こんだけの数があつまればそりゃ
『いつものこと』になるだろうよ…… んで…スティーブの妹はどれに巻き込まれたのか……
……"curse of clow" >>237
対立数が多いのはここか……
…いろんな組織から略奪し対立している。一体何を集めていたんだ?
[…しばらくは組織の対立図を想像し、資料を読み込む。
そしてそれが終われば、ぱたりと本を閉じて、資料を収め、帰るために外へ出るだろう**]
― 事件から一週間後 スラム街 ―
[目をそらすスティーブをイルマはきらきらと輝く目で見つめていた。スティーブはきっと、詰まった中身をいかに避けて開けるか考えているに違いない。
箱を渡すと早速スティーブは作業を始めた。箱を持ち上げ、鍵穴を覗く姿はいかにも玄人だ。]
あぁっ。
そういう事ですか!
[鍵穴を見ただけで、てっきり独立した錠だと思い込んでしまっていた。目からうろこの心持だ。
スティーブが何か金属を穴に差し入れると、ガチャリ。錠の外れる音がした。]
わぁ、すごい、すごいです!
今のどうやってやったんです?
[箱を受け取って、興奮気味に錠のあたりを覗き込む。
聞けば、どうもきちんと閉まっていなかったとの事。]
じゃあ、もう一度きちんと閉めてしまうと、
開けるのは難しいって事ですね?
[少ししゅんとしたが、本来の目的は達成された。箱は開いたのだ。]
では、お約束通り、3000。
お渡ししますね。
[スティーブにトークンを渡し、イルマは箱を開けた。]
……。
箱?
[幸いにして中身は空ではなかった。
みっちりと、もう一つの箱が納められていた。内側にはびろうどが張られ、すべりやすくなっている。大きな箱をひっくり返すと小さい箱が滑り出てきた。これもまた、からくり仕掛けのようだ。]
ふふ……ふふふ……これは……
燃えてきました!
[ぐっとこぶしを握り、宙を見上げる。イルマの瞳はめらめらと燃えている。]
ありがとう!ありがとうございます!
おかげで新たな楽しみが増えました!
[スティーブの手を両手でぐわしとホールドしにいく。成功すればそのまま縦にぶんぶんと振りまわす。]
何かあればまたお願いさせてくださいね?
……あぁっ、そうだ。
私、こういう者です。
よろしければ今度遊びにきてくださいな。
ささやかですけれど、サービスいたしますから。
[笑みと共に、イルマはスティーブに名刺を差し出した。
そこには上層のカジノの店名と、『ディーラー:イルマ・リン』と書かれてあった。
問われれば、週2日の出勤であること。出勤の曜日を伝えるだろう。
スティーブが錠前に取り組む姿を思い返し、イルマの笑みは深まる。彼がカジノに来ればきっと、楽しく遊ぶ姿が見られるはずだ。]*
村の設定が変更されました。
─ 事件の1週間と数日後・慰霊碑 ─
ふぅん。
空っぽから少しは埋まったのかな。
[問いへの返答>>386に返すのは確認するような言葉。
こちらを見たヴェスへと向けるのは、笑みを象った唇と、前髪から覗く細められた紫の瞳]
セーガも良く喋るようになったよね。
前に比べれば、だけど。
表情も、すこーしは増えたかな?
[楽しげに弾む声。
ぴょい、と長椅子から飛び降りてヴェスの前に立つ]
君も。
[ぴ、と人差し指をヴェスへと向けて、その手を腰に当てた]
前よりは確かに反応が素直だね。
[呆としている雰囲気が強いが、『ゲイル』として話をした時よりは余程素直だと思えた*]
……
…………誰
(空っぽ)
[それを口にしたのは先日の『死神』だろうか。
『ゲイル』との確証はとれないままであったし『死神』は特殊チームに捕まる所で既に捕まったという話だった]
……
[暫し、そうやって見つめている*]
ー 事件より13日後 : ヴェス宅前 ー
………ーーー……。
[すう、はぁ。 すう、はぁ。]
[今日は仕事は休みの日、ヴェスと約束した日である。
セーガはヴェスの家の前まで来ていた。 ポン、と呼び鈴を押す。押してもいいと前に言われたので、まあいいだろうと]
………ーーーー……ーーー。
…お、はよー。…いけ、る?
[ヴェスの調子はいいだろうか。どうだろうか。
そう言って、無表情に見上げているだろう*]
── 事件より13日後:自宅 ──
[セーガと約束した日。
チャイムが鳴らされると、暫くしてヴェスは現れた。
髪だけ括っている状態だが、出かける準備はしているだろう]
…はよ。
……一応。
[それから、きょろりと自宅周囲を見回す。
ベルの姿があるのかどうか、を見ているのだ。
居ても居なくても着いて来ても、とりあえず何も言わずにセーガとザブトンを見に行こうとするだろう]
[一応ぶらぶらと、少ししんどそうではあるが、セーガよりやや先を歩く形で歩き始めようとする*]
─ 事件の1週間と数日後・慰霊碑 ─
[誰>>396、と言われて、にぱっと笑った]
『影身(エイシン)』。
今の通り名。
[過去ではなく今の名を告げる]
シンでもいーよ。
でも同僚にジンって名前のがいて紛らわしいんだよね。
[ぷぅ、と膨れる姿は正に子供。
それも直ぐに笑みへと戻った]
そうそう、いいこと教えてあげよっか。
機械生命体ってのはね、全部が全部、同じ意思ってわけじゃないみたいだよ。
[笑顔のまま、世間話や噂話をするような雰囲気で言う。
直後、『影身』の背後の空間が少し歪み、拳が現れ『影身』の頭へと振り落ちた。
拳と空間の歪みは直ぐに掻き消える]
いったぁー!
[ヴェスの目の前で『影身』は頭を押さえてしゃがみ込んだ。
「余計なことは言わないの」
通信機から忠告の言葉が届く]
ボクが見つけた情報だもん!
[傍から見ればただの独り言。
ただ、直前の現象から誰か相手がいることは推察も出来よう*]
― 事件から一週間後 スラム街 ―
あー、まぁ、そうなりますね。
鍵みつけるなり、どっか作れるところで作ってもらってください。
[しゅんとされると、バツが悪い。
自身の首に手を触れ、言いにくそうに、そう言って。]
はい、まいどー
[まぁ、ちゃんと閉まってなかったのを開けただけなのだが、"壊してはいない"ので、それは貰っておく。]
[そして、箱を開けた彼女が箱をひっくり返すと、また小さな箱。どうやら空ではなかったらしい。が、また箱というので、気を落すかといえば、
彼女はそうではなく。]
……
[にぎりこぶしを握り、宙を見上げているのを見れば、それとは逆のようだ。]
[と、突然、ぐわしと手を両手で掴まれれば、]
へ!?あ、ちょ、
は、はぁ。
[その勢いにビクッと一瞬驚くも、ブンブンとそのまま振り回されれば、なされるがまま。]
そ、それは良かった、です。
楽しんで。
[最初の落ち着いた雰囲気とは、だいぶ違う彼女に、呆気に取られた後、少々困ったような苦笑いを浮かべ、そう言って。]
[名刺を受け取れば、それに一度視線を落とし、
彼女を見て、]
……カジノ、のディーラーさん?
[そう言って、勤務日などを聞いたならば、へぇと。
それだけ答える。]
ま、機会があれば。
[そう言って、浮かべるのは、お客に対して見せる笑顔。上層、ましてはカジノに行くことも、必要がなければないだろう。
スラムでお遊びのような賭け事など誘われれば、やることはあるにしろ、だいたい負ける。というか、あまり勝つ気もないというか。楽しけりゃいいというか。]
ー 事件より13日後 : ヴェス宅前 ー
……そう?
[何かを探るように周囲を見るヴェスに首を傾げる。
しかし一応は彼は行けるようで自分の前を歩こうとしていた>>398]
……ーーー……ーーー。
[ぶらぶらとした歩み、セーガにはどこか『寒そう』な様子に見えた。]
…ヴェス、今日、さむい?
[その場に立ち止まり声をかける。 その姿は行くのを渋っているような、躊躇っているような。立ち止まったまま動かない青年は、ヴェスの様子を見続けていた。
それは見方によっては『今日は寒いし別の日にしない?』とでも言おうとしたように見えたかもしれない**]
─ 事件の1週間と数日後・慰霊碑 ─
[「目に余るようなら査定落とすからね?」
続けられた通信機からの言葉に『影身』は口を尖らせる。
監視者の表情は見えないのに、笑うような声なのに、笑ってないように思えた]
ちぇー、厳しいの。
[そんなやり取りをしていると、目の前のヴェスは目を瞠ってこちらを見ていた>>401。
問う声に表情は再び笑みへと変わる]
君には必要な話かな、って。
そう思っただけ。
[中枢へ立ち入るまでの出来事は、全て見ていたから]
多分、今じゃないと言えないからね。
[特殊チームに正式に入るにせよ、そうじゃないにせよ、恐らくこの機会を逃せば口にすることは出来なくなるから。
そんな予測の下での言葉]
そう言うわけだから見逃して欲しいなー、先輩?
[続けたのは通信機へと向けたもの。
反応はなかった]
ま、そーゆーことで。
[ひら、と手を振ってヴェスに背を向ける]
気になるなら調べれば良い話さ。
それこそ、”欲望のままに───”、ね。
[振り向きながら、何に対してのことかは言わず、ただそれだけを告げて。
散歩を再開すべく長椅子から離れて行った**]
── 事件の1週間と数日後(朝):慰霊碑 ──
もしかして……
お前……『死神』……?
[目が緩く半眼になり、双眸が赤く染まり始める。
しかし、仕掛ける素振りがヴェスにある訳では無く。
すぐに、ふっと力が抜けるよう赤から元の目の色に戻る]
待っ… ……、 ……。
[背を向けられば>>410、立ち上がる。
何も無ければ、恐らくぼんやりと夕方頃までずっと座っていただろうが、そんな言葉>>409を掛けられれば]
くっそ……
['欲望のままに'と。
ぐちゃぐちゃな思考を抑えるように片手で顔を覆う。
暫しし、手を離し、落ち着いた頃には『影身』は何処にも居なかったか?]
─ 事件から9日後・スラム街 ─
[端末があれば事前に居場所を確認出来るのだが、スティーブは端末を持ちたがらない。
念話を飛ばす、と言う方法もあったが、これは要請があった時だけ使う、と決めていたためにそれも使わず。
結果、現地へ行っているか確かめる、と言う方法をいつも取っていた]
借り出されてない限りは店にいるはずだけどなぁ。
[ヴェスの家にいる場合もあるが、その時はその時でしかない。
スラムを歩けば、顔見知りの前科者が声をかけてきたりもする。
その応対(揶揄や皮肉も少なくない)をしながら、スティーブの所在を訊ね進んで行く**]
[胸の中にもやもやした、どんよりしたものが立ち籠もる。
ぐらぐらするものを感じた]
……あいつ
[掠れるような声。
もう見当たらないだろうかとモニュメント場所から去りかけ、ふい、ともう一度慰霊碑を振り返る。
慰霊碑は、触れれば電子情報として収められた殉職者の名前が閲覧者の胸元辺りでホログラム表示されるもの。
既に何度も見たそれを、先程も改めてヴェスは見ることは無く]
[ただ目を伏せて、踵を返し、モニュメント場所を出た辺りで見渡した。
そして『影身』が見当たらなければ、そこから出た事が切欠で、慰霊碑の場からゆっくりと、去ることしただろう*]
―事件より一週間後夜:ヴェス宅―
[イルマとのことなど、いろいろあり、男がヴェスの自宅へと行けたのは、夜。ヴェスの家へとつけば、特にチャイムなどは鳴らすことなく、家へと入る。
その折、一応、ヴェスいるかー?とでも声をかけ、不在であったなら、帰ってくるまではいただろうし、グラタンを出されたならそれも共に食べただろう。*]
あいつ、ろくに…読めないんだな…
だから、教えてた。
あと…
今日…… ドームから精神的負荷が認定されたって、カウンセラーが来た…
ベル・マイアーハイムっていう、黒髪の女
…… また続けたいって、言って
[言葉がつっかえる]
9人目、KITOU師 モニカ がやってきました。
- 事件の次の日 〜 一週間 -
[中層の大通り近くに位置する【東洋会】と呼ばれる店は、丁度運悪く該当「大通り」の壊滅被害に巻き込まれ、建物を再建中だった。
【東洋会】とは、【SC4ドーム】の血の混じった者達が多く属した集まりで、何時の日か、砂漠と荒野の危険を越えた先のSC4ドームへ、再び路が開かれる事を望んでいる。
【P13ドーム】では、見慣れない文字で【東洋会】と書かれた商人の纏う外套のロゴは、見ただけでも分かるもので、中層以下の者達に商売を行っている。
金や商機があればスラムの住人にも、ドーム外の人間にも物を売る為に【闇商人】と呼ばれることもあるだろう。
尤も、【東洋会】はSC4ドームへの路が開かれること、そして、荒野と砂漠を渡ろうとする者に支援は惜しまないが、犯罪者に手は貸さず、犯罪組織や加担は無い。
また、力及ばずながらも弾丸列車計画への協賛を行っている。
纏めるとこんな所だろう。
丁度【東洋会】を中心とし、大通りに面する側とは逆側には【SC4ドーム】の人種の血の混じった者達が住んでいる為、東洋系文化の影響が緩やかにある。
そのうちの建物のひとつには、その東洋文化であるYASHIRO【社】があった]
KITOU師 モニカ は肩書きと名前を KITOU師改め モニカ に変更しました。
KITOU師改め モニカ は肩書きと名前を 見習い モニカ に変更しました。
[モニカはそこの管理を行うMIKOのような存在でもありKITOUの真似事も行う、祓師でもある。
──等と格好を付けられればいいが、そうではない。
モニカは、単に店の【見習い】のようなものである。
それも【東洋会】ではない]
「またそんなはしたない格好をして」
煩いなあ。
私の勝手でしょう?
【東洋会】も今は店が崩れちゃってるし、受付の仕事も休業なんだから。
[そうは言うがモニカの言う【東洋会】での受付は時々手伝うようなもの。本業は社の掃除と店番みたいなものだ。
否、むしろ【見習い】且つ手伝いの分、本業というより、家がやってるんで手伝ってます責任はあちら様でという自由気儘な面がある]
■名前:モニカ
■所属:ドームの住人・【見習い】
■能力:未定
■武器:格闘・現在は無手
■経歴:16歳。162cm。東洋系文化の広がる地帯の住人。P13ドームの中層以下の者に商売を行っている【東洋会】の受付を行う事もある。【社】辺りにある【店】の店番で顔を出す事もある。
(補足として【東洋会】の販路は中層までである。また、中層までであっても、市場シェアが一番高いといった事はない。良くいって、中層・中規模レベル、いや中層以下で見れば小規模レベルであっても良いだろう。ドーム内では他文化の多様性も満ちている筈だ)
■NG事項:特になし
■PLより:初回吊or最終日前吊用、日数コントロール用のPCです。基本寡黙となります。
- 事件の次の日 〜 一週間 -
[よって>>420、【東洋会】の商人>>94のうち、ドーム外の「村」へ商いへ行く担当者は、襲撃事件から数日の遅れをもって「村」で端末を持った住人に、遅延を連絡する事となる。(モニカの知る限り、極限られていた筈だ)
これは約6ヶ月前に起こった【連続異能暴走事件】でも「村」行きの遅延は発生していた。
その際は、何時も卸している小売の男が急に暴れ捕まったり環境の劣悪さの増加等、商い的にスラム街に関わり合いが無い訳で無かった【東洋会】に影響を与えたのだ]
[尤も、モニカにとっては「村」など瑣末事。
襲撃事件で身の無事を得ている今、崩れた建物が再建されきれば、即座に、今日を如何にしてサボる事に注意が向くだろう]
- 一週間 〜 二週間 -
[そんなモニカも、【社】の境内辺りにある店番をする日がやって来る。
社…「ヤシロ」とP13ドームの住人はよく呼んでいる。モニカは「発音…」という思いは抱いていない。
何故なら周囲の人間は「社」と呼んでいても「ヤシロ」と呼ぶ人間も多いのだ。呼びやすい方で呼べばいい。呼び方を気にしないでいるとお婆ちゃんからよく窘められたが。
大体、この【社】だってどこまで東洋系文化を汲んでいるか分かりゃしない。【P13ドーム】の文化と入り混じってるんじゃないの?と思っている。まだ見ぬ【SC4ドーム】はモニカも一度くらい見てみたいとは思うが、拘ったって仕方ない。
大体、モニカにとって「故郷」と言えるのは【P13ドーム】で家族達だし、何故あんなに目標を掲げているか分からない。
そんなものを掲げなくても、纏まって生きていける筈だ。今だって十分幸せだ。きっと、昔の祖先達がそう決めた物を守り続けているんだろう、とひっそりモニカは思っていた]
暇だなあ。
[そうしてモニカは、椅子に座って机に両腕を置き、顔を更に置いて店番をしていた。
店の中には、皺皺な布で作られた手作りの布人形の置物とか、東洋系っぽい小物とか、座布団とか(家に帰ればある物をわざわざ買っていくのは不思議だ。時々売れてゆく)日用雑貨のようなものが置かれている。それと少しのお菓子類だ。
店内はほんの少し暗さが感じられ(電気ではなく外の明かりが主な光だ)物は詰めては置かれていない。沢山ではなく、種類は少しだけ、数も少しずつ置いている。
モニカが14歳になる頃までは、布人形の置物はお婆ちゃんが作っていたらしいが、今は違う人が作っている。少しお婆ちゃんの事を思い出し、モニカは涙ぐむ。
死んではいない。布人形作りが上手く出来なくて叱られた時の辛い記憶を思い出したのだった**]
─ 事件から1週間後 中層 「カフェ トッテリア」 ─
[ヴェスが苛立つように消えた>>381後もしばらく感情の波は収まらなかった。周囲から見れば、突然女性が鼻血を出すわ泣き出すわで、男の方は消えてしまった訳だから何事かとざわついてもおかしくはない。]
『あなた、大丈夫?今の男にやられたの?警察機構呼びましょうか?』
[身なりのいい老婦人がベルに声をかける。ヴェスに何かされたと勘違いしたらしい。]
大丈夫です。違うんです。私が悪かったので、大丈夫です。
『あなたまだ若いんだから、変な男に捕まったままだと幸せになれないわよ。』
いえ、あの、違うんです。その…
[事情を説明しようにもなかなか他人に話せる内容ではない。俯きがちにしていると、老婦人は大きくため息を一つ吐き出してからベルの傍を去った。]
私、なにやってんだろ。
[一時の注目も時間が経てばすぐに消え去ってしまう。ベルが平静を取り戻せば、今度は辺りから取り残されたような物寂しささえ感じ始めた。]
帰ろう。
[席を立つため会計をしようとすれば、ウェイトレスの代わりに配膳ロボがやってくる。]
『お客様はお会計済みです。追加のご注文がございますか?』
[無機質な音声が発せられた。どうやら先ほどの老婦人が済ませていったらしい。]
ありがとう、追加注文はなしです。
『かしこまりました。またのご来店を心よりお待ちしております。あっ、ワタクシ、心なんてありませんでした。でもお待ちしているのは本当ですよ、HAHAHA。』
[ジョークを飛ばしつつ、配膳ロボは次のお客の下へと移動していく。ベルはくすりと笑うと、鞄を持ち上げ、帰路につくのだった。]
── 事件の10日後 ──
[事件から9日後、慰霊モニュメントで出逢った小柄な人物。
『死神』かもしれない人物に出逢ったという話>>411は、スティーブが、事件から9日後の夜や後日に自宅に来ていたら話していただろう。
尤も、それは可能性でしかなく、特殊チームに捕縛された話は出回っている為、確証の無い話だった]
[事件から10日後のこの日、ヴェスは、個人医の治癒師の家へと向かった。
患者の細々な要望や患者のプライベートに特に配慮した、フリーランス向けと言えるものだ。
クライアントの秘密は完全に守ると徹底している。
市井の治癒能力者の癖に異能の底は見えない程度の、紛うこと無き腕の良さであり、ユウヅキにも偽バグ・シング事件の2週間後辺りに紹介、否、ユウヅキを引き摺っていった事がある]
……
[ちらっ。
外に出て向かうすがら、ベルが居るかどうか辺りを見る。
事件から1週間後のあの夕刻、カウンセラーのベルが現れて以後の、彼女の日々の行動はどうだったろうか?
また押し強く、カウンセリングにと来ていれば幾らか話す事もあったかもしれないが──]
[治癒師の家に到着すれば普段通りの診察から始まるか]
『お久しぶりです、ヴェス君。
お元気でした?
襲撃事件の時は、私も奮迅しましてね』
……
『おや?』
気分悪いんだよ
薬でも何でもいいから、どうにかしてくれ
目はいい… どうせ使って無い
[投げやりな態度。
仕方なく、来たというような、そんな態度。
ともあれ、自己症状のカウンセリング(問診)の後、身体検査、精神検査と進んでいく。
ヴェスは、先に、手慣れた様子で拘束を付けてゆく。
マインド系異能での心の探査で、自死行動に出るのは何時ものことだったからだ]
―事件の一週間後:ヴェスの家(夜)―
[ヴェスの家を訪れ、ヴェスの顔を見れば、ふっと表情に力が抜けて、安心しきったような表情を浮かべ、そのまま柔らかく笑い。]
よ。
[片手を上げて、そう言った後、しばし無言。
そして、目を逸し、また戻し。
やがて、近寄って。]
……
[ヴェスが立っている状態であれば、その肩へと頭を凭れる。
そうでなければ、壁に身体を凭れ、]
……わる……
ま、た、…ねむ、い…
[その後は起きてはいようとするが、ヴェスが食事を準備している間に、少し寝てしまっていただろう。]
―事件の一週間後:ヴェスの家(夜)―
[夕食はグラタンだった。スラムでの食べ物に慣れきった舌では、中層などの食べ物は慣れないものではあったが、ヴェスが用意するものは、シンプルで食べやすいものが多かったか。
食事のとき、ヴェスの長い髪をなんとなしに見つつ、グラタンを一口、いれたとこで、]
…あ、っつ…っ!
[声をあげたが、ヴェスが話しを始めれば、グラタンを食べながら、その顔に視線を移す。セーガの名前を聞けば、笑みを浮かべ、
涙の話しを聞いた後、ヴェスに資料を視線で示されれば、その資料の山をみながら。]
……ん。教えてやれよ、これからも。
知らないこと多いし。
お前もさ。セーガから教わればいいんじゃねぇかな。いろいろ。
[そう、言って、またヴェスを見る。]
あいつがなんで泣いてんのかは分かんないけど、さ。
泣けてんのは、悪いことじゃねぇよ。多分。
……
[そういった後、]
でも、辛いのは、やっぱ嫌だよなぁ。
[そう、ポツリと言って。それは、ヴェスに対してでもあり。]
……あんま、一人で泣くなよ?
[そう、伝える。]
─ 事件の1週間と数日後・慰霊碑 ─
[『死神』の単語を出されても>>411、『影身』はただ笑うだけ。
もう存在しない名前を名乗る心算はない。
名前という単位で生と死を繰り返してきた名も無き人物は、最後に『死神』と言う存在を殺した。
ここにいるのは『影身』として生れ落ちた存在]
[呼び止められても足は止めず、ゆったりとした速度でモニュメント場所から離れていく。
ヴェスが落ち着いた頃には既に姿は無かった]
[足を向けるのは特殊チームの詰所がある方角。
「博士の手伝い、追加入れておいたからね」
通信機から届く声は無情だった]
げー、そうきたか。
[機械生命体について伝えたペナルティなのだろう。
何回分増えたかは伝えられなかった。
恐らく1回どころじゃないのだろう]
ねぇ、ヴェスは監視対象にならないの?
[『死神』程ではないにせよ、ヴェスも機械生命体に深く関わったと言えるはずだ。
「さぁね」
返る声はそっけない]
基準分かんねー。
[もしかしたら、”上”では何か考えているのかもしれないが、『影身』や監視者には知る必要の無いことなのだろう]
[気になるなら調べれば良い。
それは機械生命体のことでもあり、『影身』の正体のことでもある。
重ねた言葉が与えた影響は知らぬまま、『影身』は散歩を続けた**]
─ 事件から9日後・スラム街 ─
あー、いたスティ。
聞きたいことがあるんだ。
[店に出ていたスティーブを見つけ、歩み寄りながら早々に話を切り出す]
今頼まれてたやつ調べてるんだけどさ。
ここの盗難にあったもの。
どう言うものだったとか、詳しい話聞かせてくんない?
[端末に入れた調査書の一部分を示し、スティーブの顔を見た。
示した箇所は、事件の時に店の品物や所持品から無くなっていたものについて。
そのうちの一つ、スティーブの妹が所持していたはずの梟の人形>>362についてだった*]
― 事件から一週間後 スラム街 ―
[イルマに手を振り回され、スティーブは困惑しているようだ。はっと気づくと手を離す。]
いやだ、私ったら。
ごめんなさいね。
[詫びた後、名刺を差し出した。]
[スティーブが「機会があれば」と浮かべる笑顔の質は、先ほどまでのものと違っていた。イルマはそれに気づきつつ、笑みの形は変えぬまま。]
ええ、よろしくどうぞ。
[返事を返し、箱をバッグにしまい始める。
スティーブが名を確認するように呼ぶと、イルマは手をとめ彼の方に視線を向ける。また、気持ちのいい笑みが見えた。]
もちろん。
[顔をあげ、スティーブに笑みを向ける。]
いい腕をしていますもの。
[くすり。微かに笑みを深め、バッグの蓋を閉じた。]
それでは、ごきげんよう。
……あなたたち、早くおうちに帰りましょうね?
[未だ近くにいた子供たちに声をかけ、イルマはスラムを後にした。]*
[ヴェスも治癒師も互いに何時もの事と割り切り、淡々とそれは何時も通りに進む筈だった]
う…ぁ……
たす…けて わから…ない
[最初に洩れたのは弱々しい言葉]
許せない
あいつら、許せない
俺に 力があれば助けられたのに……!
特殊チームが早く来てくれたら、父さんと母さんだって生きてた
でも 俺が 悪いんだ
俺が 悪 い……
[普段とは、明らかに違う反応。
通常であれば、自責の言葉が流れ出し、自死の為に藻掻こうとする筈だが、そう動こうとはせず、決して口にしなかった心の声が漏れてゆく。
そもそも、この治癒師の前でヴェスは『助けて』など、否、他の人物の前でもそんな言葉を口にした事が一切無かった。
そして、怒りのようなそれは、これまで思い浮かびもしないものだったろう]
もう 駄目…なんだ
何をしたらいいか 分からない
俺は どうしたらいい?
生きて って言われた 言われたから 庇われて言われたから…
約束もした 生きるって
でも でもどうしたら どうしたらいいのか 分からないよ…
[そのまま、嗚咽し滂沱する]
[どれほどの時間が経ったか。
治癒師は精神影響を解き、やがてヴェスは正気づくだろう。
自死の行動をとっていなかった、という自覚と共に]
『ヴェス君、思うのですが』
……なんだよ
[何を口にしたかの自覚はある。
苦い気持ちが、込み上げる。
同時に、変化があったのが何故かも、分かることは分かるが理解しきれない]
『然るべき機関に掛かった方がいいと思います。
私は、マインド系走査に、精神影響も掛けれますが君には暗示も効きませんし。
専門のカウンセリング機関を紹介します』
……
あ、そう。
じゃあ睡眠薬だけでも出しといてくれよ
市販の切れてるから
… それに、何でもいいから
感情を鈍らせるようなものとか、無いのか
『一応あることはありますが』
……
いや、まあそれはいいや……
とっさに動けなくなるかもしれないし
[処方箋と薬の入った袋を受け取ると、そのまま出ようとし]
― 事件から一週間後:ヴェスの家(夜)―
[そして、ベルというカウンセラーの話を聞けば、]
はぁ?認定…?
カウンセラー…?
上がそんなことまですんのか?
[その対象に男の名前もリストに上がっているということは、この時はまだ知らないが、]
……そういう、もんなのか…?
……俺も、やだな。
それに、その…それ、
心と頭を、読むって。
[目を逸らす。フラッシュバック。
偽バグ・シング事件の最後。
ヴェスが銃身を頭へ押し付ける。
弾が入っていないはずの銃から聞こえた銃声。]
─ 事件から10日後 中層 ベル宅 ─
[結局ヴェスと面会した日は帰るとそのままベッドに飛び込んでしまった。そのまま次の日もあれやこれやと考えているうちに一日が過ぎ、今朝に至っている。]
はぁー、もういいや。もやもやしてても何も始まらない。
[ベッドで足をバタバタとした後にむくりと起き上がる。]
とりあえず仕事のことは一度置いておこう。
[ヴェスとはまた会わねばならない。ベルの中でそのことは強く決意を持っているところである。だが、思い立ってはみたものの、何をどうすればいいかさっぱり考えがまとまらないのだった。]
こういう時は、食べる。食べまくる。そうしましょう。
[通信端末を手に取れば、イルマに対して今日の予定が空いているかのメッセージを送るだろう。彼女とは、あまりにも美味しそうにケバブを食べる姿についつい声をかけたのがきっかけで知り合い、以来、一緒にドームのグルメを食べあさっている。]
イルマちゃん、今日はお仕事かなぁ。会いたいなぁ。
[メッセージを送り終えれば、再びベッドに倒れこむ。ヴェスの警戒も露知らず、返信が来るまで部屋を出ることはないだろう。*]
[動揺。瞳が、落ち着きなく動く。
それは、今まではリルの前でしか、見せてこなかった癖。ヴェスの前では無意識に見せないようにしていたもの。]
……
[瞳には不安を滲ませ、そのまま黙る。
黙ったというよりは、それを言葉にするには、なんと言えばいいか分からなかったというほうが正しい。]
── 事件の10日後 ──
[その後、簡単にではあるが、治癒師の家で異能の検査を受けることとなった。
ヴェスの能力は、遠隔移動能力。
転移系の異能だ。
だが、治癒師は以前からそれを疑っていた。
「他人からの精神影響系を隔絶して自死という特定行動には向かう」というのは、転移系異能だけでは説明はつかず、更には遠隔移動能力自体にも幾らかの変化が出ていることを鑑みるに、一度大掛かりで精密な検査を受けた方が良いと勧めていた]
『空間系基因だけの能力だけじゃないね』
『知らない場所でも図面があれば転移出来るなんて、他の異能複合状態だからね?』
『行った事も無い場所も映像で見えるってのは無いからね? 遠視で見えない区域も見えるなら、少し自分の異能疑おうね?』
…そんなの、
『他は、少し特殊な傾向が出てるね』
『もう少し時間を掛けて専門系機関で検査した方がいいよ』
『付き合い方を間違えると不味いかもしれないんだ、分からないままで置いておくというのは』
[そういった話を幾らか真面目にされた後、開放されただろう*]
─ 事件から10日後 中層 自宅 ─
[ドーム復興中の現在、念動力持ちのイルマにとっては稼ぎ時である。探さなくても仕事があるというのは非常に魅力的で、つい普段より多めに仕事を受けていた。]
……にしても、ちょっと入れすぎましたねぇ。
[げんにょり。
ベッドにあぐらをかき、布団に頭をつけていた。
そこへ端末がメッセージの着信を告げる。ごろんと転がり端末を手に取った。
差出人を見るとイルマの顔はぱっと輝いた。]
ベルさんじゃないですか。
[飛び起き、メッセージを確認する。]
行きます。行きますとも!
[ベルにランチの時間を指定し、候補の店を添えてメッセージを返す。ラーメン、SUSI、ピザ、ハンバーガー、パンケーキにスイーツ食べ放題、etc……。
仕事?そんなものは倍速で済ませればよいのだ。
イルマは念入りに化粧をすると、先ほどまでのげんにょりはどこへ、軽い足取りで仕事にでかけていった。]*
―事件から一週間後:ヴェスの家(夜)―
[聞こえたヴェスの軽い溜息。
少し遅れ、男は口を開く。]
……ん。
…リルに話してきた。
[何を話してきたかは、言わずとも伝わるだろう。]
あと、ドンパチ探偵が店に来てさ、
そっちにも頼んだ。
[そう言えば、]
―事件から一週間後:ヴェスの家(夜)―
あ、そういや、セーガ。
ドンパチ探偵に依頼してたんだな。
何か情報ないかってさ。
案外、あいつがセーガの探してる奴かもしんないぜ?
[そうして、その経緯なども話し、]
あー、あと。
珍しい客がきたな。
[イルマから貰った名刺を取り出し、テーブルの上へと置く。]
なんか、箱の鍵開けて欲しいって。
ちゃんと閉まってなかったから、結構簡単に開いたんだけどさ。
[その日の話を一通りしおわれば]
農夫 ハロルド は、10人目として参加することにしました。
……へぇ。いや、俺はいいよ。
多分、二人のがいいと思うしさ。
[セーガとの約束を聞けば、どこか嬉しそうな表情を浮かべる。
セーガとヴェス、それは友達のような関係のように思える。]
セーガに弟をよろしくって言っといて。
[その二人の関係に、どこか安心し、
その途端に、]
……っ…
……
[また、眠気が襲ってくる。
なんとか起きていようとはしたが、結局はそのまま話途中で寝てまっただろう*]
『今度、異能の検査受けようか考えてる
変なこと 無いといいけど
野菜の収穫 また教えて』
[メッセージは以前よりは長めになっていたが、そんな内容だったか*]
―事件から9日後・スラム街―
リル。
[普段と同じように店を出していれば、リルがやってきた。]
……ん。ありがとな。
[頼まれたやつ調べてると言われれば、そう言って。]
……
[そして、見せられた端末の調査書の一部分。
示された箇所は。
見ていた端末から目を離し、男の顔を見ていた、リルの目を見る。そして、しばし黙った後、口を開く。]
─ 事件から10日後 中層 ベル宅 ─
[イルマへのメッセージを発信してからしばらくすると、さっそく返信が返ってきた。]
さすがイルマちゃん、私の心を見透かすようなランチセレクト。よっぽど私よりテレパスなんじゃ。
[返信に添えられた店の候補はどれもベルの気分にフィットするもので、思わず感心してしまう。]
食べ放題も捨てがたい。
でも今はやっぱり…肉かな!
ハンバーガーでどうですか、と。
[候補にあったハンバーガー店での待ち合わせを提案する。件の店は先の事件でバグ・シングが隕石のように落下してきたことをモチーフに「スターライトバーガー」なるものを販売している。]
『この衝撃に君の胃袋は耐えられるか』
[ようするに、肉々しい大盛りバーガーのようだ。*]
―事件から9日後・スラム街―
……【SC4ドーム】の建築だとかあるだろ。
そこに売ってたって。
ヴェスと行ったんだってさ。
[昔、ヴェスと妹が行ったという場所>>223を伝える。
ザブトンとセットだったということも告げ。]
……なんか、変な布で、変わった花の模様の。
花の種類はわかんねぇけど、一種類じゃなかったよーな。
[目を閉じ、思い出すように、そう言って]
あと、
匂いがした。
[なんて言ってたっけ。]
― 事件から10日後 中層 ハンバーガー店 ―
[イルマはさくっと仕事を片付けて、待ち合わせのハンバーガー店に現れた。到着したのはベルと大体同じくらいの時刻。
いそいそと店内に入り、店員に案内されるままについていく。通されたのは街がよく見える窓際の席で、イルマはわぁ、と歓声をあげた。]
ふふ、ベルさん、さすがですね。
私ね、送ったお店の中では
ここが一番いいなって思ってたんです。
[ベルに笑みかけ、早速スターライトバーガーとコーラのビッグサイズを注文する。]
どんなサイズなんでしょうねぇ。
楽しみです。
[頬杖ついて、ふふ、と笑う。
ベルとの食事は気楽だ。出会いが出会いだけに、イルマが食べ物にとろけているのも微笑ましく見守ってくれる。]*
─ 事件から1〜2週間後・下層区域 ─
[請け負った仕事の報酬を得て、レンタル屋から端末を借り受ける。
「村」に置いてきた共同の端末に連絡をいれ、端末を借りたことを妻に伝えた]
……ヴェスから連絡が?
[その時伝えられたのは、2日程前にヴェスから妻へいくらか長めの連絡があった>>453>>455と言うこと。
仕事の関係上なかなか様子を見に行けずにいたが、ひとまず元気そうだと安堵した。
妻への連絡ついでにヴェスを含む知人らの連絡先を転送してもらい、借りた端末からも連絡出来るようにしておく。
その際、ヴェスには連絡も入れておいた]
『ハロルドだ。
今、出稼ぎでドームに来ている。
こちらにいるうちに会えないか?』
[返事があるようなら、会う日程を擦り合わせる心算でいる。
尤も、直ぐには動けないため、後日と言う形になってしまうが]
[ドームでの仕事ではスラム街に立ち入る機会もあった。
タイミングが合えば、スティーブに声をかけたりもする]
ヴェスは……最近どんな様子だろうか。
[1ヵ月半前のホームパーティにも、スティーブはヴェスと一緒に来ていた。
共に帰って行った様子からも、懇意にしているのだろうと察せる。
それ故にヴェスのことを聞くにはスティーブが一番だろうという思考が働いていた。
どんな返答であれ、そうか、と返してその時は別れることになる]
[ドームにいる間のハロルドの格好は下層区域では一般的なもの。
寝食が実家であることもあり、服を用意されていたというのが主な理由だ。
「村」での格好でしか会ったことのない者達には、少しは見違える姿に見えたかもしれない*]
── 事件の14日後 ──
[その花をエーディから受け取ったのは、事件が終わり2週間後のこと。
『あんたにやろうと思って』そんなニュアンスと共に渡されたのは、見覚えるのある花]
……
アネモネの花。
あいつ、よく持ってきてたっけ。
何処から持って来てたか一回も尋ねたこと、無かったな……
……
[気にかけて無かった訳じゃない。
自分のことがどうでも良かっただけで。
家を花で飾られるのは悪くはなかったけど、スティーブの妹が、花をヴェスの為に飾ろうとしていることは駄目だと思い、花を持って来なくても良いと思っていただけ]
[エーディもまた、事件の結末を見届けてはいないが、中枢のとある部屋に入った人物>>76>>101のひとりだ。
ヴェスを殴った相手でもある。
以前に会った時よりぼんやりとしているヴェスを見て、彼女はどう思っていただろう]
……もしかして、お前のとこ、居たの?
[問いかけは、エーディがよく見ている花畑にスティーブの妹が居たのか、という意味。
それはある意味では、エーディには別の意味で伝わっていたかもしれない。
ヴェスも知らないし他の人間達も知らないだろうが、エーディは、スティーブの妹の──それは幽霊であったのか否か──姿を見たのだから。
静かで猫一匹通ればいい方の花畑に漂うようにいた、その人影を]
……
[それから、一言、二言。
エーディから言葉をかけられたように思う。
そして最後に、もうひとつ差し出されたのは、四葉のクローバー]
[ブーケに似るアネモネの花とクローバーを受け取り、視線を落として見つめる。
やがて、エーディを見る。
また、花に視線は落ちたけれども]
ありがとう
[ぽろりとこぼれたのは、エーディからすれば意外とも言える言葉だったか]
…
[以後は、言葉少なに別れ。
アネモネの一輪は別に。
それ以外は、食卓の上に花瓶に活けて飾られていただろう*]
─ 事件から9日後・スラム街 ─
[黙ったままのスティーブを見遣り、その反応を待つ。
思い出すのが辛いならば、言葉にするのにも時間がかかるだろう。
だから、今は、と断られるか、言葉が紡がれるまでずっと待つ心算でいた。
こちらを見たスティーブ>>456と視線が絡む。
スティーブの様子を具に見、そして紡がれる言葉を聞いた]
あぁ、あの変わった建築物がある場所だろう。
あそこにある品か…。
…そうか、ヴェスと。
[ヴェスとも親しかったのだと分かる言葉>>458。
ザブトンとセットで、花の模様があった変わった布で出来ていることなどの証言を端末に入力して保存して行く]
匂い?
……爆弾だと物騒すぎるぞ。
[火薬の匂いかよ、という突っ込みは引っ込めて。
微妙そうな表情のまま、再びスティーブ>>459と視線を合わせた]
─── びゃくだん?
びゃくだん、白檀……確か、香り高い植物の名前だったな。
[ネットワークで検索すれば、辞書か何かで説明もあろうか。
香りは、実際に嗅いでみないと分からないが]
変わった布で作られた、白檀の匂いがする人形か…。
……うーん、それはそれで、持ち去られる理由が分からないな。
売ってたってことは、そこまで珍しいものではないんだろう?
誰が盗んだにせよ、金目のものは分かるが、この人形を盗む意図が分からない。
どうも引っ掛かるんだ。
[引っ掛かりの理由はほぼ勘。
リルの視線がスティーブからやや下へと外れ、考え込む仕草を見せた*]
─ 事件の次の日 ─
[バグ・シング執行官Ignatius(イグナティウス)は人類達の生存する場所のひとつである【P13ドーム】の戦いを見届けた。
【P13ドーム】住人達による一致団結の力は、"人類の表現"で言うならば目を瞠るものがあっただろう。
事前の警告、セーガのバイクによるドーム移動の短縮、ゲイルの迅速な情報伝達があったとしても、早期にナトゥーリアの正体を暴き進行を食い止め、無力化を成した]
[しかしその反面、想定外の出来事も発生した]
[バグ・シングの基本姿勢は、可能な限り人類の営みなどには介入を行わないという見守り(ウォッチャー)の態勢だ。
“ウォッチャー"は、その方針に則って地上に派遣された"バグ・シング”。
P13ドームでは、大抵1体のみが見守る為に存在しており、通常その存在は一般人には気づかれてはおらず、交流の一切は無い]
.-.. .-.
[よって。
修復を終えれば【月】へと帰還予定であったイグナティウス=イギーは暫しの間、P13ドームを見守ることとなる**]
―事件解決から9日後―
まぁ、そこに行かなきゃ売ってないし、
珍しいと言えば珍しいかもな。
といっても、ここだと。
落ちてたら、なんでも持ってくからな。
[男は、そう言う。]
理由、なんて、ないのかもしんねぇよな。
[スラムの人間であれば、"意図"などは存在しないかもしれない。]
勘って結構当たるんだよな。
特に、女の勘。
[そうして、考え込むリルへと、口を再び開く。]
実際、行ってみるか?
売ってた場所。
[行ったところで、何もわからないかもしれないが*]
村の設定が変更されました。
─ 事件から2週間後 ─
[ヴェスと会って以降の数日は、博士の手伝いと言う名の地獄に費やされた。
とある装置で頭の中が蕩けるような思いをしたり、試作の拘束具で無理な体勢で固定されてしまったりと様々]
これはこれで”生きてる”って実感が沸くね…。
[敵意を向けられた時とはまた違う危機感。
妙なもので生の実感を得てしまったものだと心底思う。
尤も、手伝いはこう言うものばかりだけではないため、博士の手伝いは案外楽しかったりする。
特に機械絡みは得意分野であるため、進んで関わるようになっていた]
ふんで、回収の方は結局どうなったんだっけ?
[おやつを頬張りながら問うのは、回収の対象となっていた機械生命体の部品や欠片について。
例の事件の時に流出したものに限らず回収したりもしたものだが]
とりあえず一段落で良いんだ、りょーかい。
[その代わりに別の仕事が当てられるのは目に見えていた。
普段は雑務に駆り出されるのが『影身』の立場なのである*]
─ 事件から9日後・スラム街 ─
まぁそれがスラム街だけどねぇ…。
[落ちてたら何でも持って行く。
スティーブの言葉>>473はその通りだとも思う]
それで片付けるのも尚早かな、とは思うんだ。
あらゆる想定で動かなきゃ捜査にならないからね。
[だからそれ以外の可能性も残して動く、と言葉に含む]
んー、行くのは今度にしとくよ。
まだまだ読まなきゃいけない資料はあるからね。
行く時にまた声かけるよ。
[確かめたいのは山々だが、資料も山積みなのである。
その日に行くのは止めておき、後日向かう旨をスティーブ>>474へ伝えた*]
ー 襲撃事件から2週間後/中層バー ー
最近ヴェス見ないけど、どうしたんだろ。
「あいつ暫く休むって言ってたらしいぞ」
え?
「理由は知らないが、マスターの方にんな話してたそうだ」
そうなんだ。
「そう言いながら、何か追ってるのかもな。
ま、フリーランスにはよくあることよ。
ほれ、ガート。お前も立派な一人前になれよ」
もう、ルーキー扱いしないでよね。
これでも、実力は随分付いて来てるって思ってるんだから。
[パチンと指を鳴らす。
エースパイロキネシストの真似のようなもの。
ぼ、と炎が一瞬現れ、ニッとガートは笑った**]
喧嘩っ早い ガート が村を出て行きました。
─ 事件から9日後・スラム街 ─
……だから、お前なんだよな。
[苦笑いを浮かべる。スラム育ちである自分には、
それが当たり前すぎて、おそらく、
持っていったのだろう、とそこで終わる。]
……わかった。
そんときに、また。
[そう言って、その日は、そこで一旦解散となったか**]
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