情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
お前マシン能力者だな……
[『死神』のこれまでの話を聞けば、マシン系能力を持っていなければ、得られない情報と判じた。
やおら左手を取り、トレインが止めないなら、首筋に>>1:199押し当てた]
……何を見たか、愉しむなら、教えてくれよ。
[震える声で、懇願めいて。
首元に残るのは、機械化した一欠片。
尤も、知人との仕事に使う場合は、相手が精神を潜り込ませての思考共有というある意味凄まじい事を行っているのだが。
知人のマシン能力は、意識を電子と化し、金属製の回路に潜らせる異能だ。
マシン系でも違う使い方をしているのであれば、『死神』は触れた物にどう感じ、どう行動したろうか?*]
……お前、いっつもこんなん聞いてんの?
[うるせぇと、少し頭を抑えて、そう言う。
そうして、果たしてセーガによるものか、
それとも他能力者による転移などのものか、いずれにせよ、
そのワイヤーは激戦地へと運ばれただろう。
そして、リルの伝達により、そのワイヤーは槍へと装着され、ナトゥーリアへと撃ち込まれることになるか。*]
── 少し前・中層防衛線 ──
[エーディから>>+100、『あんた』だけならさておき、最初に『げっ』などと付けば、舌打ちのひとつは行ったか]
そんなんじゃない。
バグ・シングをよく見てきただけだ。
[観察眼と言われれば否定を行う。
『筋がいい』という言葉は決して褒め言葉という訳ではなく、こちらも淡々としたものだったろう]
そりゃどうも
[短い応え、互いに会話>>+102は途切れ途切れ。
交わし合う視線も、異能を合わせようという気も、そこには無かっただろうが、それでも小型機への対処については、他の者達も加わり補い合うように行われていただろう。
そのことに、何か口を開く事は無かったし踵はそのまま返したものの*]
[ナトゥーリアに刺さったそれは、どの異能者より、
どのような異能を伝えるか。
どんなものにすれ、それは、"恨みの鉄線"に込められた呪…いや想いにより、その異能に絡まり、"切れるな"という効果を乗せただろう。*]
── 過去・"アネモネ" ──
『……ただいま』
[来ていれば、少しの間>>+62、口籠った後に返事を返す。
わざと真似、までは察せなかったし察しなかった]
『そ。別に……いいのに』
[何処か遠い生返事の時もあれば、少し笑みを作って返事をした時もあった。
一輪は、帰った後も何となくではあったが、水を入れ替えたりなどしただろう]
『頑張ってない』
『そうかもしれない。でもいいんだ……やろうと思えることはバグ・シングの事だから』
[容赦ない言葉は、時折心臓を撫でるような痛さを感じさせた。
喧嘩したと言って転がり込んだ日には特に何も気にせず泊めただろう。
喧嘩の愚痴も、何となく聞いたりはしたか。
それに誰か人が家にいるのは、悪く無かったから]
『料理? その辺の本……
チッ、分かったよ。 教える』
[『その辺の本を読んでいい』と言い掛けて、スラム街と中層の食生活や他環境の違いに気付き、教えると言い直しただろう。
料理を食べたくないかと問われれば、何かよく分からないものを感じながらも]
『……、うん』
[と答えたか。
それは『食べる』という文脈でのイエス。
別にそれに、何かしらの理由があった訳でも無かったのだけど*]
[異能を10年かけて編み続けた"恨みの鉄線"は、槍型の其れの後部へとセットされたか。
射出する道具は大型弩砲(バリスタ)に似てはいるが、射出時の初速はより速いもの。
かつ、異能の力をよりよく伝え増幅する。
様々な異能者達の力・協力により、伝達線は長く太く"切れない"性質のそれへと変えられ]
[激戦区へと運ばれ撃ち込まれた其れは、隔壁めいた境界や他の異能飛び交い、ナトゥーリアの光学兵器飛び交う中、槍に籠められた異能の力で地獄の様相の全てを貫き、
ナトゥーリアの最外殻装甲へと突き立った!*]
[吹っ飛ばされた街並み。
街路樹もその崩壊に巻き込まれているのを見た。
崩壊は上層半ばまでに及んでいる。
もはや防衛線は意味を持たず、植物の目を借りるまでもなく、
大きい方の機械生命体は上層に向かったのだと予想がついた。
その、崩れた街並みを横目に、全速力で、
さっきリルと別れた地点まで戻ったがそこに彼女の姿はない。
未だここの防衛にあたる異能者が、上層に向かったのだと教えてくれた]
…………そうか、上層に……、
[己もそこに向かうのは危険だとは思う。だが怖気づいたりはしなかった。
色々ありすぎてもはや何かが麻痺してしまったのか。
それならそれでいい。むしろ好都合]
……いいさ、こうなったら乗り掛かった舟ってやつよ、
最後まで……見届けてやる……。
[友達の最期も、
望むと望まざるとにかかわらず異能を開花させられた事件の顛末も、
見届けられなかったからこそそんなことを口にもできてしまう。
やがて上層に辿り着いたなら真っ先にリルの端末宛に連絡を入れた。
もしかしたら少々お取込み中だったかもしれないが、
そんなこと知ったことではないとばかりに、]
来ちゃった、今どこ?
[とそれなりに元気そうな声を端末越しに響かせることになったか**]
― 少し前/中層区域・防衛線>>+136 ―
…………。
[だからなんで私はこの人からぞんざいな扱いを受けているんだと、
花畑でのことを思い出し密かに唇を震わせる。
再会時のこっちの反応がぞんざいに過ぎたことは既に棚に上げている構え。
観察眼についてバグ・シングをよく見ているだけだと、
否定じみて返されれば「ふぅん」と一言]
どーも、って ………
[そいつは謝ってるつもりかい? という続きは紡げず。
各自能力をふるって小型機の対処にあたる。
それは傍から見れば他の異能者をも交えた補い合いのようだったかもしれないが、
エーディからすれば自分の命が惜しかったから力をふるっただけだ。
あの男の人と助け合おうという気はなかった。
向こうにもそういう心がけはなかっただろうが、
それでもお礼くらいは―――と思っていたのにあの有様>>+103とは**]
[異能について指摘>>+134されても動揺する様子などはない。
ただ、左手を取られたなら、訝しむように仮面をヴェスへと向けた]
………ほぅ、これはこれは。
[指先に触れる機械部分に、ぽつりと声が零れ落ちる。
マシン能力者であることを確認し、これに触れさせるということは、普段はここから意思疎通や記憶共有などをしているのだろう。
なかなか剛毅な使い方をしている、と思う。
義肢等を乗っ取り『死神』の意志で動かすことはしたことがあるが、記憶等を伝えたことはない]
今すっからかんなのだけれどねぇ。
[そ、と軽く首を握るような指の圧力。
それに重ねるように機械部分に伝えるのは、いつでも殺せる万力のような力のイメージ。
圧倒的恐怖を与え昏倒もさせる、混じり気無き純然な【敵意】。
ナトゥーリアと接触した時に受けた記憶と体験。
それをヴェスへと追体験させる。
ただ、普段は使わない能力の使い方であるため、いくらかノイズが入るような伝わり方をしただろう]
ふむ、これはなかなか面白いな。
[新たな能力の使い方。
慣れは必要だろうが、記憶をデータ化する方法になるやもしれない]
私の体験を伝える対価だ、君の体験も頂こうか。
[機械からデータを吸い出すが如く、ヴェスの記憶と体験を覗き込もうとする**]
こいつらが同時に話して来るぐらいには。
[同行している部下達を親指で指し示しながらスティーブ>>+135へと答える。
部下達は楽しげに笑っていた]
まぁこんな喧しいのは有事の時ぐらいだけど。
普段はそこまでじゃないよ。
常時繋いでるわけでもないしね。
[そんな説明も加えたりもして。
何やかやあってワイヤーを隔絶された空間内へと運ぶことが出来た]
[やがて、ナトゥーリア目掛けて”恨みの鉄線”が結び付けられた槍状の矢が放たれる>>14。
”切れるな”と言う効果が乗るワイヤーは異能を良く伝達し、地獄絵図が繰り広げられる光景をも貫いて、ナトゥーリアへ]
──── 刺さった!
[凄まじい衝撃音と共に突き刺さる槍。
ワイヤーを介して異能が流し込まれるなら、”切れるな”と言う効果に即して絶え間なく注ぎ込まれることになるだろう。
槍の効果により威力は増幅もするはずだ]
[固唾を呑んで見守っていたところにエーディからの連絡>>+141が入る]
エーディ、調子戻ったみたいだね。
今は ───
[居場所を伝えて、上層防衛線がどんな状態かも伝えておく。
リルのところに辿り着けば、エーディもまたこの光景を見ることになるだろう**]
勢い、つけて、柱…?
これを、あっち、送る? …出来る、了解。
ちょっと、離れてて
[スティーブに指示を出されると>>+128、青年は二人を鉄線(にしてはなんだかすごい嫌な気配のする何か)から離れてもらい、両手を合わせたあと地面に手をついた]
…っと、んでけっ!!!!
[ガァァアァン!!!! その瞬間勢いよく飛び出す氷の柱、飛んでく鉄線。綺麗に弧を描き鉄線はスティーブの意図した場所へと飛んでいっただろう。>>+135]
…スティーブ…あれ…ぶっ飛ばした、瞬間…なんか…
すごいサムい…なんだったのあれ……
[ちなみに曰く付きなんて言われてるものをぶっ飛ばした彼は後にお祓いに行くことを決意したとか]
………スティーブ、リル。
俺、行って、くる。 タリアを、止め、なきゃ。
[いっぽ踏み出そうとする。と]
[バギン……!]
……ーーー…!
[自身の足に氷が張り始めていることに気がつく。それは軽い能力の暴走、上層部の戦いを見て…異能のエネルギーを感じて起こす軽い中毒症状のようなもの。今まで主導的に使う様なことがなかった能力を自分で使うようになり、その加減調整ができなくなってきたのもある ]
[あの中に入ったら、今度は完全に能力に呑まれて体ごと凍結する可能性は否めない]
……ーーー……これだけ、冷えれば
タリアも、少しは、凍る、かな……
[だが青年の考えることは、タリア拘束のための効率性だけだった**]
[セーガを呼べば。こちらに気付き駆け寄ってきた。
そうして、セーガは男が頼んだ通りの方角へ、
鉄線をふっ飛ばし>>+151]
……え…
……
[すごいサムい。そんなことを言われれば、
目を逸し、しばし無言。]
"恨みの鉄線"……?
[スラムから来て、なんかやばい鉄線。
思い当たってしまい、ぼそっと呟く。
後にくるかもしれない恨みを『スティーブに押し付けとけ』そんなことを言われていることは、
男はまだ知らない。]
……っしゃ!
[『──── 刺さった!』その言葉と同時、
グッと、拳を握り。
リルのもとへエーディからの連絡が入る。
知った名前に一瞬、リルを見、
そして、>>+153セーガがタリアを止めにいくと、一歩踏み出そうとする。]
[セーガの足が氷始めていることは、男に確認できたかどうか。
どちらにせよ、これだけ冷えれば、その言葉に、]
セーガ。
冷やすだけ冷やしたって意味ねぇぞ。
[男はまた、その肩を掴もうと]
氷の中に閉じ込めたり、柱作って、物飛ばしたり。
あんだけ、できんだ。
もっと、うまく使え。
[男は、セーガにそう言うが、果たして、
セーガの反応はどうだったろう。*]
……ーーー…?
意味、ない……そ、う…?
[スティーブに声をかけられたことに気がつき歩みを止める。肩を掴まれる。冷気は軽い暴走状態に入っており、手の表面に霜がつき始めるかもしれない。]
…スティーブ、凍る、冷たい。
離して。 …俺は、危ない。
[ポツリポツリと呟くのは前にスティーブに言ったこともある言葉か。その時と違うのは、続きがあること]
…わかんない、んだ。 今まで、こんな、に、力、使ったこと、なくて。
スティーブ、や、リルは、あったかいから凍らない、かも、だけど…それでも、凍ったら…冷たく、なる、のは…
[そこまで言ってなおスティーブがセーガの肩を掴んでいるようなら、彼はこう訊ねるだろう]
…スティーブは、なんで…そんな、に…
あったかい、の…?凍らない、し、怖がらない、し。
[彼の無表情は、不思議そうな顔に崩れていただろう。
いや、どちらかというと…人によっては…誰かを冷たくしてしまうことを恐れているかのような顔をしていたかもしれない*]
……
[手に霜がつき始めるのを横目で見、軽く息をつく。
浮かぶ表情は安堵。止めてよかった、と。]
凍らねぇよ。
[男は、そう言って、続くセーガの言葉を聞く。
その肩は、例え手に霜が更に進んでも、離すことはなく。
無表情が崩れた不思議そうな顔を見せるセーガに、]
俺があったかいんじゃねぇよ。
そう感じるんなら、お前がそれを知ってるからだ。
[セーガの顔を真っ直ぐ見、]
俺が凍らないんじゃねぇよ。
セーガ、お前が凍らせてないだけだ。
[なんの根拠もないだろう、そうではないかもしれない。だけど男はそう言って。]
なら、怖くねぇよ。
[そうして、笑ってみせるか。*]
[そう呟けば…少しずつスティーブの腕に霜がつくのが止まり、冷気も徐々に鎮まっていくだろうか。]
……ーーー……ーーー…
[セーガは目を閉じる。それは何かを思い出そうとするような、それとも何かを覚えようとするような。]
『セーちゃんの手は冷たいね。
母さんが冷たいのなんとかするからね』
[遥か昔、9年も前。今日出会った人々以外で触れても全く恐れなかったほぼ唯一の人物。]
『母さんは、オレがこわくないの?』
『んー?全然。 セーちゃんがいるから母さんはちっとも寂しくないのよ。それに冷たいけどホントはとってもあったかいの母さん知ってるんだから』
[凍えるように冷たい手をとり、笑う彼女の言う言葉を思い出し…]
…スティーブとか、リル、が、いると
トレイン、や、イギーと、いっしょに、いると…
サムく…さびしく、ない……、さびしく、ないから…
あった、かい。たぶん…きっと…おそらく…
[顔の模様がじわりと消えて、冷気が完全に鎮まる。]
[言葉に出来た、ようやく。 ゆるりと目を開くその下の目は普段のくすんだオレンジではなく…輝く星の銀色だろう]
……でも、それ以外の言葉じゃ、わかんない、から
終わったら、もっと、教えて。
[彼の本来の瞳の銀色で、セーガはスティーブの目を見ただろう。]
[笑うスティーブに、にぃーーーとまったく笑えていない笑顔を返しながら*]
[セーガは男の言葉を繰り返し、そうして、]
……
[男の腕に進んでいた霜が止まる。
冷たさも、徐々に落ち着き、セーガは目を閉じる。
その間も男は手を離すことはせず、セーガの顔を真っ直ぐみたまま。]
……ん。
[セーガの口から出る、様々な名前。
さびしくない、あったかいと言い、
セーガの顔の模様は消え、冷気は完全に鎮まる。
目を開く、その目は先程までの色ではなく。
真っ直ぐと、その銀色は男の目を見る。
その変化に少しだけ目を瞬かせ、また笑う。]
そういうのは、俺じゃなくて、
リルに教えてもらえよ。
あいつのが適任。
[このような状況下であっても、リルの下、笑う部下たち。手を伸ばせる範囲なら伸ばすだけ伸ばそうとする、男にまで手を伸ばそうとする、お節介な奴。
リルの方を親指で指し。
笑おうとしているが、まったく笑えていない笑顔。
にぃーーーとその様子に、ふと、良くそんな言葉を言っていた少女を思い出す。]
悪くないけど、
もう少し、だな。
[そう言って、ヴェスもかつてしたように、そこまで強くはないが、
セーガの頬を掴み、ぐいっと、軽くあげようとし、]
探してる奴がいるんだろ?
さっさと、終わらせて見つけるぞ。
[そう言って、エーディは果たして来てたか、
激戦地の方を男は見る。ナトゥーリアの様子は果たしてどうなっていたか**]
[スティーブの呼びかけでセーガが傍に来る>>+150]
セーガ、大丈夫だった?
怪我は?
[一時『死神』と対峙したことも、治療機関に放り込まれたことも知らない。
治しきれていない傷、または追加の傷等があるなら治す心算で聞いた。
例のワイヤーはセーガの氷で移動させる事に成功した>>+151が、異変を感じ取ったらしい]
サムイ…?
スティ、心当たりあるの?
[セーガの言葉に反応するスティーブ>>+155を見遣る。
説明されたなら、えぇぇ…、と引く反応を見ることが出来ただろう]
セーガ、
[セーガの足元>>+153に氷が広がる。
制するような声。
スティーブも声をかけていた>>+157ため、諭すのは彼に任せた。
リル自身はエーディとの連絡に意識を割く]
[エーディとの連絡が終わって隣を見れば、スティーブ達の会話も一段落ついたか]
なぁに人にぶん投げてんだ。
[言葉を教えるのに適任だ>>+166と、自分の名前を挙げるスティーブに突っ込みを入れる。
突っ込みは入れるものの、投げられた内容そのものを拒否する心算は無い。
セーガが願うなら、快く受け入れる]
[隔絶空間では激化の一途を辿っていた。
槍を放った発射台の辺りには人が集まり始めている]
「たいちょー、あのワイヤーに攻撃系の異能、もしくは封印系の異能を流し込んでバグ・シングを止めようって腹みたいっす」
「中で戦ってる奴らだけでなく、外からもぶち込むみてぇだな」
「分裂の異能持ちがワイヤーの端を複製して大人数でもやれるようにするとか」
なるほどね、それなら外からでも異能をぶち込める。
動ける奴集めて来な。
「「「「「イエスマーム!」」」」」
[指示を出せば部下達が散らばって行く。
リル自身はその作戦に参加出来ない。
やれるのは、なるべく多く人数を集めること*]
── 中層 ──
[指摘>>+145ではなく、何処か確信を帯びたものだったか]
…………
[『死神』の感嘆の声が聞こえてはじめて、また怒られるだろうというものが過ぎる。
前に【敵意】を見せて貰った時>>+131でさえ、平静時でも衝撃はあったろう。
首元に手をあてさせたのは衝動的な行動。
正気なら、暗殺で名が聞こえている相手に、このような真似はしなかっただろう]
…………、
[『死神』の手に伝わるのは微かな震え。
『死神』の力の使い方はまた違い、意識を電子と化すものとは違ったのかもしれない。
一方的に送られる入力>>0:167に似た使い方か]
[ザ、リリ
[気持ち悪い。
先ず浮かんだのはそんな感想だった。
酷く荒い、ノイズ塗れの、ザラザラしたもの。
『死神』の手に重なる爪/幻視/ ざくざくと切り刻まれた、万力のイメージが、コマ落としのように]
、
[その中でも、何故かクリアな【敵意】/それは一点の混じり気の無いものが故か /酷く安堵する/恐怖する ]
………… ゲ イル?
[ザ、ジラジラ
[入力の記憶の中、今見えている『死神』に二重映像のように「ゲイル」の顔がノイズ混じりで見え]
[初めての試みが通じ、ノイズ混じりでも見ることが出来たのは、異能を留める性質を帯びた素材で出来ていたが故か否か]
[ 『見届けたい』 『目的を手伝いたい』
『行く末』
恐怖に勝る歓喜>>1*26。
その中で零れ落ちるコエ]
『 必要ない 』
[ノイズが入りスムーズなものではないにせよ、膨大>>1:*32>>1:*40なと言ってもよいものに、ぐらりと体が傾ぎそうになるのを留め、そこから強制的な電気信号>>+146が送られて来たのか、過去の記憶が呼び起こされそうとし]
[否、電子的な意識の向け方ならば、思い出すのではなく覗き込まれる方に近くはなるだろうか。
……『死神』の「ゲイル」の手を首から振り払う]
やめろ…
……それには 触れるな
[低く、胡乱な声は送られてきたもの>>+145の影響か。
それでも、あの赤い日のこと>>0:329>>0:330や、20年以上も経ってようやく言葉に出来たもの>>5:+20>>5:21>>5:22は、全てではないにせよ何が起こったかは、"ゲイル"に伝わってしまったろうか。
少なくとも、ようやく言葉に出来たものや内側の無残な精神の有様は]
[剣呑な、死神=ゲイルへ向けて、敵意のような害意のようなものを滲ませ、ふらついて後退し、辺りの瓦礫か建物のようなそれへと凭れ掛かる*]
ー 少し前 ・ 合流時 ー
怪我…? …いや、今は、冷たく、ない。
一度、病院には、行った……
[合流した時にリルに怪我のことを聞かれると>>+168、苦痛はないことを伝える。
2度目の『死神』と対峙した際に顔やコート越しに腕にも氷の破片がつき刺さり>>+45、それを抜いたために突き刺さった後の傷があるが>>+66、それに対しても苦痛は見せない。]
[それをリルが治そうとするならば一瞬触れられることに怯えるかもしれないが…、癒えていくと]
……ぁ、ったかぃ…。…ぁり、が、と…
[視線を逸らしながらかもしれないが、そう告げるだろう]
[スティーブに頬を掴まれグイと上に上げられると]
…?……ーーー…?
…スティーブ、ヴェス、みたい。
[かつてヴェスにされたことを思い出しぽろりとつぶやいた。]
……探してる…ひと……
…うん、探す。さっさと、終わらせて、見つける
[いつもの温度の声で激戦区を見やる。 次にやる目的を定めてその過程をさっさと終わらせようと思考を開始した。]
ええと…
[少し言いづらそうに、目を逸し、また見て、]
スラム、の七不思議…?
[と、毎晩毎晩恨みを込め編み続ける女の話をしただろう。
その話に引くリルを見ながら]
……よく持ってきた、よな…
[それは、リルが先程、言ったものとは違う意味ではあっただろう。]
[行こうとするセーガに男が声をかけたのと、ほぼ同じか。リルも同じく声をかけていた。男が止めずとも、
リルもセーガを止めていただろう。
そうして、話が終わったあたり、
リルに突っ込みをいれられれば、]
俺より得意だろ?
[そう言って、セーガがリルに、遠慮がちに聞く。
駄目なんて言わないのは分かっているからこそ、
ニヤニヤ笑って、二人を見守っているだろう。]
[そして、頬を掴んだ後、]
……へ?
[ヴェスみたい、と言われれば、
少し間の抜けた声をあげ。]
よし!んじゃ、行くか。
[と、リルから>>+171を聞いたか、
ワイヤー作戦にリルと同じく男は参加できないものの、
そこにセーガの姿。そして、エーディの姿はどうだったか。リルにより多くの集まった異能者が掴んだワイヤーから、
様々な異能がナトゥーリアへ伝達されていくだろう*]
……なるほど?
君がナトゥーリアに傾倒していたのは、そういうことかね。
[両親の死のショック、美しき姿、倒錯し歪んだ愛情めいたもの。
人は恐怖を愛情と摩り替えてしまうことがままあるらしい。
ヴェスも過去の体験によりそれを起こしてしまったのだろうか]
死にたかったのかね。
[無遠慮に問う]
今上層区域に行ってナトゥーリアの前に立てば、殺してくれるかもしれないよ。
[千里眼は上層区域の激戦を見通す。
先へ進む邪魔をすれば、あるいは]
[向けられる敵意や害意はどこ吹く風。
向けられ慣れているし、気にする必要もないもの]
……君は、セーガよりも空っぽだな。
[生きながら死んでいる。
死ぬために生きている。
ヴェスの記憶から受けた印象はそんなものだ]
だがそれも生き方の一つだ、否定はしない。
どう生きるかは本人次第だからね。
[得た記憶は断片的なものであるため、正しく受け止められていない部分は多々あるだろう。
だがこれが『死神』が見た全てであり、それを受けての感想だ]
ー 上層部 ゲート前 ー
[銀の目を光らせ、青年は戦況を確認する。
ワイヤーに集まる異能者たちが無尽蔵な暴力をワイヤーからタリアに伝え>>+182、分裂系異能持ちがワイヤーの端の不思議そうな複製に少しずつ成功しつつあった>>+171]
……攻撃手段は、かなり、揃えられて、いる。
…『俺』が、やるべき、は……
[『目的:タリアを倒す』ために、『過程:ーーーー』設定完了。 1度は消えた顔の模様が再びその顔に現れた]
……ーーー、行ってくる。
また、あとで。
[そうリルとスティーブに、エーディがそばにいたならエーディにも伝えたろう。 いつもと同じ顔で、同じ無表情で。そして、地獄へ何の躊躇いもなく降り立つだろう]
[ナトゥーリアの身体へは、分裂されたワイヤーで、
どんどん異能が流れていくか。
一つの槍に2つのワイヤー。それを握るのは水と雷。
また別の槍に、握り合うは、風と炎の能力者。
ワイヤーを伝い異能が絡み合い、互いが互いを増幅させる。
重力を操る異能ならば、ナトゥーリアの内部からメキメキと潰そうとし、
その動きを封じようとし、相手の能力を低下させる能力者は、
ナトゥーリアの自己修復能力を著しく低下させるか。
ドン!ドン!と次々撃ち込まれるワイヤー。
その中には、どんな姿が他にあるか。*]
ー 上層区域防衛線 vsナトゥーリア ー
[降り立った地獄はまさに地獄だった。
未知の兵器を振るい、建物をなぎ倒し、ドームを破壊せんと進撃するナトゥーリアに対し、中層区域の者達とは比較にならない防御力のバリアで身を守り、おぞましい火力の攻撃をワイヤーから通してナトゥーリアに浴びせていた。]
[磁力系、重力系、凍結系などの能力者は動きを止めようと凄まじい圧力と封印を仕掛け、貫通系能力者はワイヤー以外からも武器を連射し風穴をぶち開けようと試みる。]
………ーーー…タリアの動きを止める。
それが、最優先、攻撃は…その後……!!!
[その場でセーガが下した判断は『タリアの封印最優先』だった]
─ 電脳域 ─
[千里眼で見た上層区域の様子。
隔絶された空間内と、その外部から叩き込まれる数多の異能。
それらが伝わる中に、ある電子の流れが紛れ込んだ。
分裂したワイヤーの一端が上層区域の電子パネルに触れていたために出来たこと。
作り上げ、流し込むのは様々な形状の機械ウィルス。
電脳内でプレゼントボックスの中に詰められたそれは、異能を通すワイヤーを伝い、槍を通ってその威力を増大させた後にナトゥーリアの内部へと入り込む]
[ドームの機械知識がどこまで通用するかなんて分からない。
ウィルス作製の参考にしたのは、イグナティウスとナトゥーリアと会話した時に体験した複雑な機械言語。
重く、複雑かつ巨大な機構が噛み合わさり動くそれを片っ端から分解、破壊していくようなイメージ。
内側からの機能破壊を目論んだ、『死神』からの最初で最後の贈り物がナトゥーリアへと届けられた]
[『死神』が一転してナトゥーリアの破壊に回ったのは、己がもう満足したが故*]
……ーーー……ーーー
俺の力は『凍らせる力』
[セーガはコートに手をかけ、]
俺の力は、『ーーをも殺す、氷の力』
俺は、、選ぶ、、、誰を凍らせるか
誰に……動かずにいてもらうのか……
[バサリ、と、コートを『脱ぎ去った』]
── 中層 ──
[笑い含み揶揄するもの>>+185であっても、その状態が常とは知らず。
叱責されたとは思わぬも、口から滑り落ちるのは]
対…価…… 何がほしい
[見合ったものが求められるなら、否定をする気力は既に無い。
しかし知人の。
娘から蛹から羽化するような者の記憶にピーピングを行うとなれば、触れかける前に再度拒みはするだろう]
死に……たい
殺されたい……
[望みを第三者>>+186から口にされれば、それは呼び水のように、また言葉が落ちる]
[スゥ、スゥ、スゥ……スゥと息を吸い続けて]
[見えた肌から漏れ出す冷気を、ひとつの対象に集中させ]
っっっーーーーーーーーーー!!!!!!!
[その氷音を、轟かせた。]
[バギャギャギャギャギャ!!!!!]
ーーーーーーーーーっっっっ!!!!!
[氷を生み出すための『声』が響き渡る。それはもはや呼吸音にも近く、人には聞こえぬ音域の音。その音が出るのはひとえに彼の能力のお陰か。 喉の奥から氷を生み出す音を響かせ続けた。]
[選ぶ対象は、『タリアとタリアの周囲の空間の全て』。何もかもの動きを鈍らせ、殺し、拘束しようとする。]
[『氷山』を生み出す力は物質的にタリアの動きを封じようとする。タリアの関節や駆動部が僅かにでも隙間を見せたならそこから凍結させ動きを縛ろうとする。]
[セーガの声は、タリアに届かない。
だからこそ、大きな声で、人には聞こえぬ狂音で、人をも殺せる氷音で。生み出された無数の物質の暴力で彼女の封印を試みる**]
[音は聞こえないが、心臓が強く鳴ったのを感じた]
『欲望の火を絶やしてはいけないのです──』
『どのような欲であっても──』
『それは生きるための原動力となるのです──』
[何時か聞いた言葉。
何処かの番組での放送かなにか]
(欲…────)
[欲は、自分の欲は]
……空っぽか
[浮かぶのは、スティーブとその妹と、羽化した娘。
幾らかの知人……行き交う人々……]
[ぐらぐらする。
辺りは未だ熱狂の渦、皆我欲を剥き出しに振る舞う]
(……────)
『何時か、人類は元通りの生活を取り戻す。
その為に、父さんと母さんは頑張っているんだ』
[言葉が木霊>>1:110する。
それは未来に向けての言葉]
『必要ない』
[それは絶対の意志の【敵意】。
正常である筈の、前文明の存在]
……………
じゃあ
したいことをしてみてもいいかな……
[あの日から、初めて感じた強い欲望に、問いのような呟きに声はあっただろうか*]
─ 合流時 ─
冷たくない……痛くないってことか?
それなら尚更治療しないと。
痛みってのは防御機構の一つなんだよ。
それが感じにくい状態で怪我したままだと、いざと言う時に動けなくなるぞ。
[諭すように言いながら目聡く顔や腕についている傷を見つけ、セーガ>>+176の顔や腕に手を伸ばす]
逃げるな。
[触れられることに怯える素振りが見えれば、そんなことを言って半ば強引に治癒の異能を施した。
治癒が済み、セーガから礼が紡がれると]
どう致しまして。
[にっと笑って頷く]
─ 現在 ─
[語彙を教えることについて、セーガから遠慮がちに頼まれる>>+178と]
分かった分かった。
これが終わったらな。
[厭う様子は見せず、笑いながら諾を返す。
スティーブがニヤニヤしている>>+181のが見えれば]
そーねー、スティに任せたら間違ったこと教えかねないしー。
[そう言ってニヤニヤし返してやった]
[やがて、異能を送り込む面々が揃えば順次ワイヤーに異能が叩き込まれていくことになる。
部下も高電圧化した雷撃や内部を圧縮して潰そうと異能を流し込む]
中で負傷した奴はこっち来な!
片っ端から治してやる!
[内と外、両方から攻撃が加われば、負傷者の治療のために隔絶空間を行き来する余裕も出てくるか。
転移により輸送されてきた負傷者を治療し、しばしの休息の後に再び隔絶空間へと送り込む。
断続的な攻撃が続いていた*]
[これまで何度も行われたように、槍が突き刺さったナトゥーリアはそれを引き千切ろうとした。
だがそれは、負の想いであろうと撚り編まれた長念の異能による特製品。
引き千切られはせず、複雑に絡み合う異能が送り込まれれば、先ず最初に槍が四方八方へと裡側から貫くように鋭い棘の様にナトゥーリアを刺したことか!
槍に施された異能の増幅効果により、それは見事に叶う。
攻撃系と封印系の異能を送り込み、ナトゥーリアの動きを止め、無力化を行う試みが始められる!]
[発射台方面、"恨みの鉄線"の先端の方では、複製か鉄線そのものの端をばらしたのか、無数の異能者達が端を持ち、揃って異能を送り込んでいた]
[隔絶空間内では、絶え間なく沸騰し溢れ放電と風孕み逆巻く灼熱、過大な重力が荒れ狂う。
ナトゥーリアの裡側>>17から、それらは溢れているのだ!
更には、能力の低下/この場合は、時間系能力者かナトゥーリアの速度低減を仕掛ける。
ナトゥーリアもそれらへの対抗手段はあるだろう。
この場合、現在の空間以外からの攻撃とも成ろうが、それを防ごうと隔絶空間の外より、更なる対抗の異能が仕掛けられよう!]
[光の膜浮くようなバリア>>5:13は、裡側から溢れる異能、更には外側から仕掛けられる無数の、貫通等の異能の乗った一点集中の武器連射により、やがて穴が開き、更にそこから喰い破るように他の異能が襲い掛かる]
[ナトゥーリアの形状が変化する。
外殻装甲が白銀の繊維となり殻(シェル)の様に身を守ろうとする]
[されど]
[磁力系、重力系、凍結系……撚り合わされる異能の、何と複雑で重く練られた力であることか]
[人をも殺せる氷音は、他の異能奏でる無数の音と一体になり、ナトゥーリアには聞こえない。
否、ひとつの響きとなったものが襲いかかる。
ナトゥーリア自身からも無数の無限とも言える熱量の放出、原子から生み出されたエネルギーによる動力があっただろう]
[それらは、隔絶する様に、他の空間系異能により亜空間連動が停止され、空間すら停められ、キリキリと縛られゆく中で、外部からの息するように在ったエネルギーが隔たれる事となり、ナトゥーリア自身からエネルギーを取り出す他なくなる]
[5m程の白銀の巨躯は、地獄の中で、無数の異能の鬩ぎ合いにより砕かれるように分かたれた!]
[それは綺羅綺羅とする白銀の大きな欠片/部位]
[P13ドームの異能者達は、それぞれ、分かたれた部位へ向けて、更に破壊・封印・倒すという意志に従い。
無力化の為の異能が向けられてゆく!*]
[──しかし、やがて、裡側のエネルギーを開放するかのよう、抑えきれない程の眩い光と高エネルギーが暴走するように放出されるだろう]
[それは比較し得る者は居たかどうか。
落下地点>>2:#1よりも更に強い輝きだった]
[隔絶空間内は、周囲に被害こそ出さないかもしれないが、中層区域の者達とは比較にならない防御力のバリアで守っても尚、中にいる者達が深い怪我を負うのは明らかに思えたか**]
[亜空間制御の接続も今は停まり。
それに纏わる異能>>2:28も抗することは出来ない。
欠片に分かたれた中、意志はそこに在り続け*]
[セーガに遅れてか男も激戦区へと向かうことになる。]
っ!!ちょっと失礼!
[流れ弾が飛び交う中、男は走り、
ナトゥーリアから狙いの外れた弾丸を、視界に捉え、
空間をなぎ払い、またナトゥーリアへと向かわせる。
それは、流れ弾を避けるために付随した行動で、
関節部などに当たる方向へなど、狙いはするものの、、それは大した攻撃とはならなかっただろう。
もっぱら、男はリルの補助として、怪我人を保護したりなどの補助にまわっていたか。]
[その間、ナトゥーリアへの攻撃は止まらない。
多数の攻撃で徐々に動きは鈍り、セーガによる氷の隔絶、そして、男は知るところのない、水面下での『死神』による、贈り物。]
…………、槍みたいなのが刺さってる……。
[大きい方の機械生命体の頑丈そうな装甲を貫いてそれは刺さっていた。
これまで多くの異能者を寄せ付けなかったたあの機械生命体に、
初めて傷がついた瞬間]
このまま拘束……できちゃう?
[素人目には詳しいことはわからない。リルとの合流を急ぐ]
もしもーし、今お取込み中なんですけど……
『おお、嬢ちゃんか!』
『端末反応探ったら上層にいたんでTELってみたんだけど』
『“プレゼント”は役に立ったか?』
『おっちゃんそれエーディに言ってもわかんないって』
…………。
[この声は覚えがある。
エーディが知恵と力を借りようとした“集団”からのものだ]
うん、いきなりプレゼントとか言われてもわかんないからね……
[それにしても番号を教えた覚えはないのに。と内心ひとりごちるが。
エーディの端末の番号は、よく考えたらじーさんが存命の頃から変わっていない。
つまりじーさん経由で知られててもおかしくないということ]
[やがて“集団”からのプレゼントの正体が“あれ”こと“恨みの鉄線”だと知ると、
うへえ、とでも言いたそうな表情になった]
ちょ、もしかしてあのワイヤーって……、スラムの七不思議的なやつ……?
[“恨みの鉄線”の話はエーディも小耳に挟んでいた]
『そのもしかよ』
『役に立ってるー?』
『スティーブが頼み事してこなければもう少し長さが伸びたかもしれないものを…』
なんでそこでスティーブの名前が出るのよ。ってか頼み事って、
『嬢ちゃんが来る前にな、面倒事を押し付けていったわけよ。
まあ機械野郎についてだがな』
はぁ、……それで手回しが早かったってワケ。
[意味ありげな笑み>>1:183を思い出したのも束の間]
……っ
[そして、誰かによる伝達か、
逃げろ!!と騒ぎ立て、気づいた者は駆け出していく。
そして、男はその最中。セーガの姿を見つけたなら、男はその傍へと駆け寄り、]
おい!離れるぞ!!
[そういって、反応が遅いならば、
首根っこなり腕を掴むなりして、その場を離れようとしたか*]
―少し前 上層―
[おまたせーと知った声がきこえ、
合流したのはエーディだった。]
……来て、大丈夫なのか…?
[そう零したのは、エーディを純粋に心配したが故か。
彼女が防衛戦に加わっていたことを男は知らない。]
…は?なんで…?あいつら…?
いや。
[端末を差し出されたことに驚いたのではなく、
エーディが、そいつらと関わりあることに驚いていた。]
ー 上層部防衛線 ー
ーー……ーーー…!!!
[ナトゥーリアが、崩れる。>>25 砕け、崩れ、綺羅綺羅とした欠片に分かたれていく。青年も追撃を試みようとして…ナトゥーリアの異常には自力では気づかないだろう>>26]
『おい!離れるぞ!!』>>+214
っ……ーーー…!スティーブ…!
[反応が遅れた青年の側に駆け寄り腕を引っ張られるとようやく異常に気がつく。能力使用を停止。即座にスティーブと同じ方向へのにげだした]
[コートも手袋もない青年の頬には模様もない。
銀の目を輝かせて、『普通』の体温になった身体で、スティーブの指し示す方向へと逃げた*]
[ワイヤーから異能を槍伝いに流し込み機械生命体に対処するという作戦にエーディは参加できない。
流し込める異能がない。
知った顔の重力使いがワイヤーの端を持って、
押し潰す力を送り込んでいるのを横目に見ていたのはちょっとだけ。
何らかの能力で隔絶された空間――そこに機械生命体がいる――へ視線を向ける]
凄い……ね。
こうも異能者が団結していると、
また、世界が違って見える……。
[感慨深げな呟き。
世界が違って見える、と実感を伴って口にするのは、
エーディにとって2回目だった。1回目は異能が芽生えた時]
── 中層 ──
最後に殺されれば、それでいいか
[『死神』の肯定>>+204に、頭の中でぐちゃりと音がする。
痺れるような熱と陶酔と微かな喜びがあった]
それに……人間がいない方が、正しいなら……
[ぱら、とこぼれる音]
俺は……
[重いものが、軋む音]
……
[目を閉じる。
パラ、パラ、パラララララ……パラ*]
[そして、エーディから端末を受け取れば、]
……なんだよ。
……あぁ、あれ?助かったわ。
よく持ってきたな、あれ…
[いやーな予感がする。]
『いくら"厄介事"は得意でも』『恨みはごめんだ!』
『ってわけで!』『『よろしく!!』』
[しばしの間。目を瞬き、やがて、ぎょっとして表情を浮かべ]
ちょっ、!!!!な!!!
ふざけんな!!!ふざけんなよ!!??
頼んだ!じゃねぇよ!!!
『支払いまけてやるから!』
ちょ、お前ら、身体で払うっつったろ!!
だったら、…チャラだろ!!??
いくらなんでも、支払い分軽く超えてるだろ!!それ!! ちょ、おい!!!!
[ぶつっ、と音を立てて、シーンとまたしばしの間である。」
……〜〜〜……っ
[黙り、エーディに端末を返す。
あんな化物でも切れない鉄線を編み上げる恨みを、
どうしろと…*]
― 上層防衛戦 隔壁内―
[声を上げ、反応が遅れたセーガの腕を掴み引っ張り、
セーガが異常に気付いたなら、離し、走る。
そして、隔壁外へと飛び出したあたりか、その爆発が起きたのは。隔壁外には被害はなかったものの、中は凄まじい被害がでていただろう。]
……はっ…ギリッギリ…
大丈夫か?
[そう、セーガに聞き、あたりを見回す。
リルやエーディの姿を確認できたなら、安堵した表情を浮かべ、]
……どう、なった…?
[そう、ポツリと呟いた。*]
ー 上層区域 隔壁外 ー
…ーーっ……っーーー……っ…
[ゼエ、ハア、と呼吸を荒らげて隔壁外へと脱出する。
脱出すると壁の向こうから凄まじい爆発音。コートや手袋もそのまま燃え尽きたことだろう。]
……だい、じょうぶ……。 …ぁ…ペンダント…
[大丈夫か訊ねられ>>+222、ふと思い出す。
ロケットペンダントはどうしたっけ、と。爆発に巻き込まれたかそれとも…]
……ーーー…っ、?
[そこで思い出す。手袋を外してポケットに入れた時にもポケットの中身は空っぽだった。つまり前にコートを脱いだ時にポケットの中身はなかったのである。]
[具体的には、医療機関で治療を受けた時。
コートの中身も凍結していたために別に置いて置かれたが忘れてしまったようである。セーガは顔が真っ白になった。]
スティーブ、大変。
病院、やだ、代わりに、いってきて。
[真っ白になった顔で青年はスティーブに振り返るだろう。]
[青年は、病院というものが大嫌いだったのである。*]
……ヴェス、いない、よな…
[ふ、と頭を過ぎってしまった。
中を呆然と見つめ、首を振る。
いないはずだ、と。]
……っ
[カタ、と途端に手が震えかけ、]
……は…?え…?
[>>+224振り返ったセーガノ真っ白な顔と、その言葉に呆気にとられた。]
いや、なんで…?
どうした…?
どっか、怪我でもしたか?
だったら、リルに、
[見た目は普通に見えるが、そう言って、リルに治療を頼もうと*]
[視点は俯瞰。
"自分"を見つける。
ずっと、自分以外のものにしか、遠隔移動能力は使ったことは無い。
視界に入った対象を転移させる。
故に、自分に使えるとすら思っていなかった。
視界に在るものを、目的となる場所へ移動させる能力。
目的地は、例えば図面や地図があればより正確に、行った所が無くても大体の判断でトばせはする。
それが唯一の能力だと、思っていた]
[3ヶ月前の偽バグ・シング事件で、人体組織を機械化するものかそれとも相手に暗示か異能を与えるものかの銃弾を受けた。
その受けた傷かそれとも何らかの理由だったのか。
あれ以降、目に映像が映り込むのではなく、分厚い本のページを親指の腹で抑え離し、バラバラバラと開き落としてゆくような景色情報の群れが頭の中に映り込む。
それは行ったことが無い場所もだったし、それが、頭の中である程度自然整理されでもしたのか落ち着くまで、2週間はゆうにかかっていた]
[頭の中で"見える"景色情報のうちのひとつ>>+219に、自分を、見つけた。
俯き加減で、両眼を薄っすら開ければ、赤く染まっている]
なんだ俺、こんなこと出来たんだな
[欲としては、穴のようなそれ。
口元に笑みを浮かべ、"ト"んだ]
え…おい!!!
セーガ!!??
[ペンダントが、と話を途中でやめ、セーガは走り出す。]
大丈夫だって!ちゃんと、来る…、って……
[制止するように手を伸ばしたものの、
あっという間にセーガは駆け出していってしまった。
やり場のない、手を、握り]
……なんで、止まんないかな。
[はぁ、と溜息をつく。
きっと、気付いたのだろう。]
……
[追いかけることも、できず。]
[バラ]
── 上層 ──
[それは、丁度どのタイミングだったか。
上層へ転移、トんだ時は、自分への異能行使に震え、そして辺りに動揺もあった。
眩い光、溢れるもの、本来なら劈く程の音が響くだろうそれ>>26]
[隔絶空間の中で行われた、破壊と封印の行い。
それらを見、そして、逃げゆく姿>>+214も目にしただろうか]
(…………)
[微かに唇は動いたが、言葉にはならず。
互いを労る姿を遠く見つめ>>+222>>+223、未だ熱燻やもしれぬ、隔絶空間へと足を向けた]
……ペンダント…病院…?
……一緒いってやるか…
あんま、俺も行きたくねぇけど…
[正直、男も病院は、苦手であった。
治療がというよりは、やたら白いのと広いのと、変な匂いがすることが。
もっともスラム育ちのためか生来のものか、やたら丈夫な男が病院に行くなどということはなく、
初めて病院で治療を受けたのは、たったの三ヶ月前であった。*]
── 上層・隔絶空間 ──
[もう既にそこは、破壊や封印や怪我人の保護など、各々が熱量がままに突き動かされていただろうか。
まだ残る炎に炙られ、後ろで結んでいた髪紐がほどける]
(もっと燃えればいい
熱く、炙られて、俺なんて)
たりあ
[掠れた呟き。
誰も気に留めないようなそれ。
見回す、もう、どこにも…… ……パラパララ……]
…………
[それ>>+206が目についたのは、無力な欠片と思われていたからか。
それとも、もっと大きな欠片の方に、皆向いていたからか。
手を、伸ばす]
── 上層・隔絶空間 ──
中枢、連れていってやるよ
大丈夫……
[タリアからの攻撃無いならば、抱き締めるようにし、更に異能行使。
共にトぶ先は、上層防衛線の先]
[抜けるならば、抱えるようにし、中枢へと向かおうとするだろう*]
―上層―
[いまだ、隔絶空間での騒ぎは収まらず、]
……
[はじかれるように、何故か振り向いた。]
……え?
[遠くに見えるその後ろ姿。]
……ヴェス…?
[確認もちゃんとしないまま、一歩二歩、歩き。
だんだん早足になり、そのまま男は走り出すだろう。]
[欠片はヴェス>>+234に拾われるだろう。
欠片の反応が無かったのは暫しのショック状態だったからか否か。
拾われた光景は、隔絶空間内では人忙しく、植物などもかつてそこに在ったとしても消失しており、目に付きにくかったかもしれないし、まさか転移したとして破壊・封印を行わないと誰が思い察することが出来たろうか?
しかし、ヴェスが転移した先であれば木々に花といった緑に植物あり、何かを察する事も出来るかもしれない。
ここは上層。
その環境は、スラムや下層とまた違う*]
[走る最中、男はポケットへ手を突っ込み。
その通信機に信号を送る。
果たして、繋がったか繋がらないか。
繋がったらなら。]
……なんか、嫌な予感する。
ちょっと中枢の方行ってくる。
[そう、言うだろう。*]
── 上層・中枢方面へ ──
…………
[引っ切り無しに心臓を掻き毟られるような痛み/甘さ。
頭の布は火孕む熱風で飛び、今は黒の長髪が揺れる。
抱き締めた者は、優しいいろをしている]
……
[中枢そのものへ転移しない>>2:20>>2:21のは、簡単なこと。
それは禁止されていたり何らかの防衛策などが貼られていなければ、中枢では無い。
それでも、幾らかの道はあっただろうけれど。
そのうち、再度緑濃い区画へ差し掛かろうとしたか*]
─ 上層区域 ─
[エーディと合流し、改めて状況を説明し。
エーディに届いた連絡やスティーブに通信が移ったのを順繰りに見る。
良い話ではないらしいことは、スティーブの様子で直ぐに分かった。
何があったか聞けたにしても、頑張れ、としか言えなかったことだろう]
[負傷者の治癒を繰り返し、ナトゥーリアへの攻撃が最大となった時。
隔絶空間内で大爆発が起きた]
─── ッ、スティ、セーガ!
[中へと入っていた2人の名を呼ぶ。
人に囲まれていたせいで直ぐには確認出来なかったが、ギリギリで飛び出せたらしい>>+222姿が見えた。
ホッと息を吐く]
負傷者の確認と治癒者の増員。
こっちにも陣営作ってあるんだろ、重傷者はそっち運べ!
[治療機関にも搬送することになるだろう。
しばらくは分配等の指示を出していたが、本部の担当者が現れると役目を引き継いだ]
[その辺りだ、スティーブから信号>>+241が届いたのは]
『スティ、どうした?』
[問えば、中枢の方へ行く旨が伝えられる]
『おい、なんだってんだ。
どこだ、アタシも行く』
[そう言いながらも既に足は中枢の方へと駆け出していた*]
まだ上層にいる。
……
[リルに念話を送りながら、
そうして、いくつか道が分かれている場所にたどり着く。]
……ええと。
とりあえず、合流できねぇかな。
[ヴェスを見失い立ち往生。
果たしてヴェスはどっちに行ったのか*]
『場所の特徴、教えて』
[スティーブ>>+248に居場所を教えてもらい、端末でマップを出してその場所へと]
スティ!
[やがて合流するに至るが、やはり息は切れていた*]
[上層防衛線では現在ナトゥーリアの破壊・封印処理、ならび各負傷者の治癒などが行われていた。
その最中、動き出すものに意識を止めるものは極少数だろう]
[また、中層防衛線にて現れた小さな機械生命体達>>5:23の群れは、ナトゥーリア活動低下と連動し動きは鈍ることは無いが、ナトゥーリアへの対応が進むのと同時進行的に対応もより進んではいただろう。
それは皆、満身創痍な有様ではあったろうが]
[場所の特徴といえば、まぁ、なんか分かれ道があるとこ。そう言うだろう。なにぶん、上層なんか来ないから許して欲しい]
リル。
[その顔をみて、なんだか、少し安堵し、]
…ヴェスが、多分。
中枢いこうとしてんだけど…
[瞳は揺れ、]
見失った。
居場所、わかんねぇかな…
[ヴェスが緑濃い場所に>>+243たどり着いたなら、分かるものもいるだろうか。*]
[そしてドーム上層部や特殊チームにより、それら小型機も一括預かりの言が出て、ギーグ達の悲鳴があがるのは、これよりも更に後、全てに対応が終わった後からである]
ヴェスが?
中枢にって……。
[合流した後の説明>>+251。
揺れる瞳を見、続く言葉を聞く]
居場所か…。
サーチ系の異能持ってる人なら探せるかも知れない、けど。
[そのためにはヴェスを知っている必要がある。
今すぐに見せられるデータは持ち合わせていない。
ヴェスを知ってそうな、サーチも出来る人物]
……そうだ。
[思いついて念話を飛ばす]
『エーディ、聞こえる?
ヴェスってやつ知ってたっけ?
知ってるなら、居場所を探して欲しい』
[上層区域にも植物は多い。
上手く行けば探すことが出来るだろうと願い出た*]
……
[中枢に。確信はなかったが、やたら、不安が押し寄せる。ヴェスが何をしようとしているか、それよりも、
失う怖さが先立つ。]
[サーチ能力、それを思い当たる人物を知っているようで。それがエーディのことだとは知らないが、
その答えを男は待つ。]
……
[震える手を見つめ、ため息をつく。*]
ー 中層区域 ー
………?
[高らかに笑う蛍光色に、首を傾げる。>>+259
何か変なことを言ったのだろうか。まったくもって自覚なしであった。]
……まだ全て、終わって、ない?
[そしてまた少し怪訝そうな顔。 終わってない、何か、まだある。]
……中枢に、まだ、何か、近づいて…?
[青年はそれに気がつくと弾かれるように走り出す。目指すは最寄りの防衛線本部。 何かが中枢区域に近づいていることを警告するために。その警告は、すぐに別区域の防衛線へと連絡はされるだろうが…ドーム中枢は今だ警戒を続けてくれていただろうか?中枢まで、その連絡は届いたろうか?]
[…弾かれるように、走り出す前に。
彼は一瞬だけ蛍光色に向かって振り返るだろう。
そして一言。]
…ぁりがとぅ、また、いつか。
[そう言って防衛線本部へと駆けて行っただろう。]
[対立していたはずの相手に礼をいい、『またいつか』という別れの挨拶をする彼の滑稽さは、『死神』にはどう映ったことであろうか。少なくとも、本人は自身の滑稽に気付かぬようであったが*]
[突然の念話にエーディはどんな反応をしただろう。
願いは受け入れられて、植物を介しての捜索が始まった。
見つけることが出来たなら、周辺の特徴や分かる範囲のことを聞いて、マップで照らし合わせる。
植物のある場所しか調べることは出来なかっただろうが、今回はそれが上手く嵌った。
ヴェスが植物の多い場所>>+243へと差し掛かったのだ]
スティ! あっち!
『エーディ、ありがとね!』
[スティーブへ方向を指示しながら、念話でエーディへ礼を伝える。
当然、リルも走り出した*]
……わかったっ!
[エーディの返事があり、それをリルから聞けば、すぐさま走り出す。]
ありがとな!って言っといてくれ!!
[そう言って、リルと二人、ヴェスの元へと走り出すか。]
[やがて、二人はたどり着く。>>+243]
ヴェス!!!
[そう、声を、下層で見つけたときのように、声を上げる男を、
ヴェスは、どのように見たのだろう*]
[終わっていない示唆をしたのは、伝えぬままであるのはフェアではないと考えたことと。
”彼”を、止めることが出来るように]
…思った以上に根が深かったな。
[煽ったことにより想像以上の行動に移したヴェス。
伝えることでこちらも公平性を取ろうとしたのだった*]
[エーディの操る蔦状植物は実は、
瓦礫の撤去程度の力仕事には耐えうる良い植物である。
リルらとは別れ――というか重力使いに引っ張り込まれて成り行き上――負傷者の救助を手伝っていたら、
不意に頭の中に声がした。>>+254]
ヴェス……ヴェスって誰よ。どんな人?
[名前だけではピンとこず外見的特徴について訊ねる。
ようやくの顔と名前の一致であったが]
居場所を探す……なんで急に。
[事情の片鱗>>+251を聞ければ「はあ?」と胡乱げな声はあげもしたが、
最終的な返答はひとつ]
……わかった。……やってみる。
[念話を繋いだままむんずと蔦を掴む。目を閉じる]
── 上層・中枢方面へ ──
[……ピタリ]
[後ろ>>+266は見なくていい/分かるから]
[無視してそのまま歩く]
[欠片は、後ろからでは見えないだろう*]
[蔦を解して植物の世界と―――繋がる。
視界を閉ざしてもなお目の前には緑が広がっている。
そして聞こえる葉擦れにも似た囁きは、スラムや下層のそれよりずっと密度も濃い。
スラムや下層の植物を子供とするなら上層の植物は――そう、大人。それも話の良くわかる。
ゆえに意思疎通は容易く、こっちが枝葉を伸ばす前に向こうから伸ばしてくる感覚さえあった]
(すごい……いや感心している場合じゃ……)
―回想 上層区域 ―
いや、別に。
恨みとか気にしてねぇし…
慣れてるし…
[リルに頑張れと言われたり、エーディに口ごもられたり、
そんな反応を見せられたら、男はそういっただろう。
死なないで、その言葉には、]
俺は、ぜってぇ死なねぇよ。
[と、自信ありげに答えただろう。]
……あぁ、そうだな。
["また"会えて、そう言うエーディに、
笑って、男は答えただろう、*]
[植物の“視覚”頼りでは限界がある。ありすぎる。
どうか上手いこと花屋とか公園とか通りがかってるようにと思いながら視界を手繰ることしばし]
『……とらえた。
っていっても地名とかわかんないんだけどー、
近くにでっかいタワーみたいのがあって……!』
[こんな説明で大丈夫なのか。
しかし聞こえてきたのはれっきとしたお礼の言葉だった]
[ヴェスは一度止まるが、振り向くことなく歩く。]
……っ
おい!!ヴェス!
[男はそのまま走り、ヴェスの肩を掴もうとし、振り向かせようと。*]
[緑多き区画>>+236で、見られるのは抱かれているのは白銀の欠片。
ヴェスが何処かへ収めるなら、それは見えなくはなっていただろうが]
..-. .-.. . .
[そして丁度、緑多き場所は公園の辺りでもあったろうか*]
[掴み振り向かせよう>>+275とすれば、放たれたのは拳だ。
それで崩折れないならば、蹴りが放たれるか*]
……次は撃つ。
─ 上層区域・ヴェスを追って ─
[スティーブと共にヴェスの元へと走る。
やや遅れ気味になったのは仕方のないこと。
スティーブには先に行けと言ってある]
きっつ……
[息を切らせながらも足は止めず、少し先でスティーブがヴェスを呼び止めている>>+275のを見た。
けれどヴェスはスティーブへと拳を揮う>>+277]
っ、ヴェスてめっ、
[追いつくのはそれから少し後*]
[振り向かせようとしたならば、放たれたのは拳。
それは掌で受け止め、だが、次いで放たれたのは蹴り。]
……はっ…!
[もろに腹に入り、そのまま地面を転がるか。
歯を食いしばり、すぐさま起き上がり]
……
[ヴェスを睨みつけ]
……撃つなら撃てよ。
あたんねぇから。
[そう、言うだろう。*]
[上層防衛線に置いて来た部下から端末に連絡が入る]
……まだ、終わってない…?
[息を切らしながら、受けた連絡の内容を確認すると、各防衛線に伝えられた情報>>+260だった。
何かが中枢区域に近付いている、そう報告があった、と]
…まさか、
[中枢に近付くもの。
ヴェスを見遣る]
ヴェス、お前何を考えてる。
[呼吸を整えながらの問い。
同僚の知人、スティーブと親しいことぐらいしか知らない相手を睨むように見た*]
『………どういたしまして』
[沈黙――深く息を吐く。
植物の視界/とらえるはヴェスの後ろ姿――ではなく真横から見た姿。
布の押さえの取れた黒の髪/その手に大事そうに抱く欠片=見るものにおぞましさを抱かせる白銀。>>243
警鐘を鳴らすかのようなざわめきは耳元でのみしている]
『……リル、私さ、ヴェスって人のことよくわかってないんだけど、
譲る気はないんだよね。特にスティーブが。
だったら――――
離すんじゃないよ。ぜったいに。
あの人が持ってるのはよくないもの。……まるでさっきの機械生命体の一部……みたい。
あれを持ってあの人が中枢に行ったらよくないことが起こる』
[花畑の植物のふわふわした意思を代弁している時とは違う強い口調で告げる]
黙れよ、サツ。
ハ、予想より速かったな……
あーあー……
[口元に笑みを作り、その両眼は赤い]
面倒くさいな、ほんと
これだから、転移系能力は嫌いなんだ
[そのまま、スティーブを半眼に睨む]
ー 中層区域→上層区域 ー
[青年は急ぐ。ドームの中枢に向かって。]
………ーーーっ…ーっ…!
[しかしある地点で、ヒューヒューと呼吸が出来なくなり走るのをやめる。 コホコホ、と出る呼吸に混じる咳はあまり具合の良いものではない。]
ーー……ーーー…。
[足がふらつき始める。 せいぜいたどり着けるのは上層区域の防衛線辺りまでか。]
お前、死なないって言ったよな……
じゃあ……
俺に殺されるのはどうなんだ
[異能行使/対象は"自分自身"。
俯瞰的視野より落とす、転移系能力の"阻止"。
その行使により、スティーブの銃の交換は出来たか否か]
[引き抜いた銃口の先はスティーブの膝。
尤も、"阻止"はその場に物を留めておくものだ。
銃弾にまでは掛けられないだろうが……*]
『なんだって…?
機械生命体の一部……そう言うことか』
[天女が中心に降り立てば運命の歯車が回る。
エーディ>>+281からの連絡に『死神』が残したメッセージを思い出した]
『ありがとう、絶対に捕まえる。
逃がさない』
[強い意志を込めた声で言う]
『戻ったら何か奢る。
食べたいもの決めといて』
[必ず防いで戻るという意味を込めて*]
[1]
[2]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新