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─ 下層区域 ─
[特殊チーム、呼び出した張本人であるトレイン>>56の名乗りに少し目を円くして軽く息を呑んだ。
けれど直ぐに口調が崩れるのを見てそれも和らぐ]
ちびっこぉ?
特殊チームが人探しなんて、その子何やらかしたんだかね。
[トレインが近くにいた男性の腕を持ち上げ、似顔絵を見せながら説明するのを聞き、ひとまずはその絵を見た。
リル自身は見たことのない顔。
ここに来るまでの間にも見かけていない。
ふと、似顔絵を持つ人物>>61の方を見遣れば、腕を掴まれながらも人探しを続けているようだった]
ただの人探しだってならまぁ、こっちで引き受けるけど……
……んん?
[男性の背格好をじぃっと見遣る]
黒髪で、厚手のコートと手袋をした……。
ねぇアンタ、警察機構の本部で能力ぶちかました覚えはあるかい?
[似顔絵を持つ手に手を伸ばす*]
[端末を見せてくれた件の少年が今どうしているかを訊こうと電話をかける。
案外すぐに出てくれた]
………私だよ。
今どこ? ……ふぅん。無事出れたんだ。
それであんた、流れ星が落ちた現場は見に行けたのかい?
『いやそれが全然』
…………ほう?
[どうやら少年(たち)が来た時には既に、
落下地点の辺りは特殊チームと警察機構によって封鎖されていた模様。>>0:#15
それでも見たがる果敢な野次馬と特殊チームのドンパチが繰り広げられ、>>0:#16
それを肴にビールを呷る野次馬も少なからずおり、
特殊チームバーサス野次馬では賭けにもならんとぼやくやつもおり、
やがて野次馬が幾人も吹っ飛ばされ治癒能力者が出動したという有様を語ってくれた。ノリノリで]
…………カオスだな。
『わかる。 ……このケバブサンドすっげーうめえーっ!』
あんたもカオスの一員だよ立派にな!
[この少年、お目当てのものを見れなかったというのにすっかり楽しんでやがる……!
気を取り直して咳払いひとつ]
んん、……そうだ、どーせやることないんならさ、
ネット上の書き込みをちょっとまとめて送ってくれないかな。
早めにひとつたのむよ。
『おっけー!』
[やがて通話は終わった]
―ゲート付近―
『あら、スティーブ。ちょうど良かったぁ』
[カツカツ、と歩いて来た女は、そのまま男と距離を詰め、
そのまま、キスをする。
顔を引きつかせる。キスをされたことに驚いたわけではない。
この場合、どうなるか分かっていたからだ。]
……おい、まさか。
『ん、じゃ、あとよろしくぅう!!』
[ちゃっ!と手をあげ、さっと走り去る。
そうして、横をみれば、ワナワナと立っているのはは、
今朝方、彼女に結婚を申し込むと、商品を買っていった男>>28>>29。
騙してたのかと、胸倉を掴まれ]
いやいや、違いますって。
あれは、
[はた、と気付く。
なんで、こんなとこにいるんだと。
周りをみれば、人が集まっている。
おそらくは、逃げ場所に宛があり、とりあえず逃げようとする者たちか。]
……逃げときゃいいのに。
[目の前の男を見る。
おそらく、一緒に逃げようとでもいわれたのだろう。]
ええと…まぁ、そういうことなんですよ。
すみませんね?
[もちろんそれは、嘘なのだが、そう言って、両手をあげて、笑う。ふざけるなと振り抜かれた拳は、避けずそのまま。]
[そうして、罵詈雑言。そうして、去っていく男を見て、]
俺を巻き込むなよ。ったく。
良いお得意さんだったんだけどな。
[殴られた頬を触り。といっても、大して痛くはない。]
逃げれんなら、逃げとけ。
そのほうが、いい。
[そう呟く*]
……ーーー……!
[似顔絵を持つ手に、手を伸ばされる。咄嗟に手を引くがそれは間に合ったろうか。]
[…もし彼の手に触れたのなら、厚手の手袋をしているはずなのに感じる…それこそ死体のような冷気をリルは感じ取ったかもしれない。]
[間に合っても、間に合わなくても、青年はこう言うだろう]
……さわっちゃ、だめ…凍る、から…*
まぁなんだ、お祭りの主役の一人って感じ。
まだ警察機構には情報回りきってないか。
[リルの問い>>67にはそう答えて頭を掻く。似顔絵を見せるために掴んだ手は、セーガが振りほどくようなしぐさを見せれば特に抵抗なく手を開放しただろう。]
─ 下層区域・倉庫街近く ─
[勢い良く転がっていった部品に何とか追いつき、再び懐へと仕舞う。
スラム街の中まで転がっていかなかったのは幸運だろう。
誰かに拾われてしまったら、またあの店に並ぶことになっただろうから]
やーれやれ。
我ながら間抜けなこった。
[嘆息と共に顔を上げ、現在地を確認する。
視界の先に緑の多い公園>>63があった]
丁度良い、あそこ通っていくか。
[荷の中から折り畳まれた板状のものを取り出すと、広げて地面へと落とす。
車輪のついたそれにはモーターがついており、逐電された装置が併設されていた。
モーターボードと呼んでいるそれに乗り、能力で始動させれば、車輪が回転し推進力を生み出す。
そこそこの速度が出るそれに乗り、ゲイルは公園の中へと入っていった]
─ 下層区域・公園 ─
[道なりにボードで走りゆけば、前方に1組のカップルが見えてくる。
片方はあまり目つきの良くない、浅黒い肌の男。
前にスティーブの店でも見たような気がする。
もう片方は]
ぅわーお、すっげ美人さん。
[言葉にしてしまうくらいの容姿をしていた。
完璧と言える容姿、髪もそこらでは見かけないような、美しい色]
よー、確かアンタ、スティーブのところにいた人だよな。
そちらさん彼女?
[ボードの速度を緩めて男に声をかける。
相手が自分を覚えているかなんてことは全く考えていない*]
─ 下層区域 ─
[問いかけに返る言葉>>74を聞いて、ああこれは誤解されるタイプだ、と判断した。
彼の手に伸ばした手を制するように発された言葉>>75からもそれが窺える]
ん、アンタ本当に何も知らないっぽいね。
まぁ凍らされた奴は命に別状ないって言ってたから、安心しな。
[凍らせるのは本心ではないように思える言葉。
その言葉から、完全なコントロールは出来ていないのだろうと推測した]
上にもちゃんと伝えとくから。
[冷気に触れずに済んだ手を腰にあて、口端を持ち上げる]
お祭りぃ?
……えー、まさかとは思うけど、あの話、マジなの。
[セーガが本部に伝えた内容は一応聞いてはいる。
とは言っても半信半疑だったし、探している子供がそうであるとはあの説明で分かるはずもなかった。
トレインの言葉>>76に強く眉を寄せる*]
本部は『死神』が一枚噛んでるから何かある、とは思ってるみたいだけどね。
知ってるのは情報ネットワークで噂されてる内容ぐらいだよ。
それもガセか本ネタかは判断ついてない。
── 下層区域・公園 ──
[ふいに声>>78>>79をかけられて振り向く]
……………… ぇ……
[こぼれたのは、戸惑ったような声だった。
見れば、少々胡散臭い風な男がひとり。
(もし包帯を巻いていたならば、更に一癖二癖は積まれただろう)
ボード型の……棒とハンドル一本付ければセグウェイになりそうな乗物に乗っていた]
そう……だけど。
[もし見た事があるのなら、スティーブの店で。
スティーブの所に行けば大抵先ず飯を奢られることも多いので、そういう姿を見られた事もあるかもしれないが、飯場ではなく店でなら、スティーブと気の置けない態度で話したり聞き込みをしたりしている姿も、見かけられたろうか]
か、彼女とかじゃ……さっき、会ったばかりだし
[赤面して俯く。
流石にこんな餓鬼のような反応を見せた事は無かったろうが]
ははーん?氷漬け?
あらやだ、やっちゃったの、セーガ?
さすがの俺ちゃんでも警察機構に喧嘩売るなんてそうそうしないよ。
[リルの発言>>68を聞いて思わずセーガへと目を向ける。トレイン本人もやったことがないわけではないらしい。]
[機械関連の物を、この男ゲイルがスティーブの店で購入していたとしても、それがバグ・シングに関わるもので無い限り、注目はそう高くはないだろう。
そもそも、遭遇機会が少なければ、更にスティーブ経由で人となりを聞く事にもなる。
そうなれば、更に記憶への残りは薄くはなるものだが……何か印象的な出来事はあっただろうか?]
名乗っても無かったな……
俺は、ヴェス。
ヴェス・スターシンガー。
[今更のように、蒼い目の女性に向けて名乗った。
ゲイルが知っているか否かに関わらず、聞こえれば名を知る事になるだろう。
必要もないのに、姓まで名乗るのは、男にしては珍しい方だ*]
人類統制局所属、エース・ナトゥーリア。
テルミヌス線を越えての地球降下は、「バグ・シング」として認められない。
人類への害意ある君を、止めなければならない。
「人類統制局」の思想は、君達の中でも過激かつ異端だ。
君達の定義によるところの”人類”にまで犠牲が及ぶことを望んでいないだろう。
バグ・シング、執行官イグナティウス。
貴方の発言には飽いた。
コードにバグが生じそうなほどのつまらなさだ。
[せっかくの情報源が逮捕となるのかとチラチラとリルとセーガを交互に見ていたが、リルの対応>>80を聞くと少し緊張をほどく。]
そうそう、やっちゃったもんはしょーがない。
そういう時もある、うん。俺ちゃんもある。
[大きく頷いた。]
死神、ねぇ……
あー、死神か。ウチでも追ってる案件じゃんか。
なんでもモノマネが得意とかいう。
でもアイツ人間でしょ?
[トレインは実際にゲイルを追ったことがある。ここだというところで念動力で縛り上げると全くの無関係な人間だった。見事に出し抜かれた形である。]
[【人類統制局】
それが彼女が所属するグループの名だ。
といっても、マシン能力者による変換や人間に理解し易い意味に直した場合の話だったが]
ー 下層区域 ー
ーーー……ーーー。
[女性に触れられることなく、凍りつかせることもなく…ホッと胸をなでおろす。外面上はフウとため息をついただけのように見えるかもしれないが。]
(命に別状はない………。)
(……よかった、なんともなくて。)
[そんなことを考えてはいるけれど、おそらく表情には出ないだろう。]
……ーーー…?
[笑顔を向けられる、奇妙な気分になる。視線を逸らした。能力の前触れかもしれないと。]
さて、事件が一つ解決したところで。
えーと、お姉ちゃん。さっきの似顔絵の捜索の要請は警察機構本部に回してもらえる?
俺ちゃんもさ、ちょっとしたツテで探してるところではあるんだ。
見つけたらお互い交換しましょってことで。
[セーガとリルのやりとりの最中、知り合いの千里眼をようやく捕まえたらしい。時間はかかるだろうが、多少の情報は出るだろう。]
あと、お腹すいたからご飯の美味しいお店知らない?
[先ほど食べたサンドウィッチはすでに胃袋にはないらしい。]**
[その後の激突>>0:#6について彼女も彼も語ることはない。
何らかの必要が生じる、或いは状況の推移が無ければ**]
[スティーブの店で見かけるくらいで、直接会話をしたことはない。
ゲイルのことはスティーブ経由か、またはスリ集団が愚痴を零しているのを聞いたなら、多少知ることは出来るだろう。
『アイツからスったものは大体破裂する』>>0:346、『まともなものがスれない』『はした金にしかならねぇ』などなど。
それがどれほどの印象となるかは知れないが]
ふーん、ヴェスねぇ。
そーいやスティーブがそう呼んでたか。
あっ、俺ゲイル。
お嬢さんとお近づきになりたいなっ。
[おどけるような雰囲気で女性へと向き直り、淑女に対するように手を差し伸べる。
女性の手を掬い上げようとしたが、反応はどうだったか*]
ったく喧嘩のどこがたのしーんだか……、
[ぼやくように呟き、頭を掻き、やがて立ち上がる。
花は咲き誇り機械いじりの好きな少年はいつも通り元気で、
しかし、得体の知れない“何か”が迫っている現状。
ふとリルに、「こんな状況でもいつも通り過ごしていいのか」と、
訊きそびれたことに気付いたがかけなおすことはない。
最悪への備えというものを常に心がけておけば大丈夫だろうと判断する。
氷の足跡が残っていてもそれを追うことはなく。
自宅に戻って鞄を手に取ると、細いスラム特有の道を迷うことなく進む]
― スラム街のどこか ―
[ガラクタを積み上げられてできた家は、
唐突に壁の材質や色まで変わって一種の前衛芸術じみている。
誰が書いたんだか、へたくそな落書きまでつけられている。
そのうちのひとつ、*07手長猿*の落書きのある建物の前で足を止めた。
エーディの知る符丁が変わってないなら今はここにいるはず]
[じーさんの遺してくれたものの中に、
スラム街の、異能持ちや何らかの特技を持つ者達が寄り集まってできた“集団”のツテ、がある。>>0:71
色んな奴らがいるが、その中でもじーさんのことを知ってる奴らは、
困っている時には力を貸すと言ってくれた。
ただ、エーディ自身はこの集団のことがそこまで好きではなかった。
生前のじーさんはゆくゆくはエーディに自分のあとを継いで集団の“手足”になってほしかったようだが、
エーディは突っぱね続けた。じーさんに対する数少ないわがままだった。
――“厄介事”は嫌いだ。
それでも。
エーディにはどうしても手を出せない領域の情報が欲しいという願いを叶えてくれるには適した集団であることも確か]
[ゆえに建物の扉をくぐり。
出された茶(一体何で淹れられているというのか。かなり苦い)を丁重に断ってから、
なけなしのキャッシュを支払って頼むのだ。
いざって時花畑を守れるよう知恵と力を貸してほしい、と*]
── 下層区域・公園 ──
何だよ……
言いたいこと、あれば言えよ
[目を横に逸しながら]
言ったら、トばす
[不貞腐れたようにスプーンを咥え]
名前、何だっけ。
ゲル……みたいなやつ
[名前>>89を散々な覚え方をしているか。
……というよりは、普段なら覚えてはいるだろうが、記憶の引き出しに辿り着くのが阻まれているようなものだろうか。
どちらにしても、同じように名>>90は聞くことになり]
[特殊チームが”お祭りの主役の一人”を探している。
それはリルにとって噂が本ネタである可能性を高めていた。
エーディに話した、最悪の事態。
心の中でその覚悟だけはする]
人間……なんじゃないの。
アタシは携わってないから詳しいところまは分からないっての。
つーかそっちの案件だし。
情報ネットワークにアイツの予告状と同じ文面が隠された書き込みがあったってさ。
アタシが知ってるのはそれくらい。
[トレインの話>>85に知ることを告げて、軽く肩を竦める]
似顔絵の件はオーケーよ。
セーガっつったっけ?
その似顔絵貸してもらえるかな。
[溜息をついているセーガ>>87に手を差し伸べて、似顔絵を渡すよう頼む。
連絡先まで書いてくれた>>95のを見つつ、似顔絵の部分だけ端末でデータ化して警察機構本部へと転送した。
セーガには自分の連絡先も伝えておく]
情報交換ね、了解。
ご飯の美味しい店?
この辺りならあそこのクラブカフェかな。
[中層区域にあるようなお洒落なカフェテラスではないが、下層区域に来た時に良く利用するカフェをトレイン>>88に紹介する。
ついでだし何か食べてくかな、と思考も働いた*]
[彼女のアイスは一切融けてはいなかった。
尤も、来たばかりの男ゲイルや、周囲への注意散漫となっているヴェスが気づいたかどうかは分からないが]
[蒼い目は、ゲイルに向けられる。
透き通る、透き通る、蒼い目だ。
情感ではなくそこに在るのは透徹されたもの。
そう成るに至った確かなものを裏に感じさせる美そのもの。
彼女から手を差し伸ばすことは無かったものの、肌理細かい膚に覆われた手を掬おう>>90としたならば、アイス持たぬ側の手であれば、掬うことは出来るだろう*]
っ、……
わ…るい 何か手が出て
[はっとしたように、上着>>105を掴む手の力が緩んだ。
それでも、手は震えており、困惑したように視線が彷徨った。
両眼はまだ赤いままだったろう。
不安、と言えるような類のようなものが目からは覗いていたろうか*]
─ 下層区域 ─
[トレイン達との話が一段落する頃。
リルは部下達に向けて念話を飛ばす]
『ヘイ皆。
今から送る画像の子探して。
特殊チームからの要請よ。
見つけたらアタシに連絡しな』
『特殊チーム絡みっすか? 何したのこの子』
『例の書き込みに関わるみたいだけど、詳しい話は分からない。
ただ、重要人物らしいね』
『まぁおっかない。了解です、接触せずに連絡だけで良いんですね』
『構わないわ、皆頼むわよ』
『『『『『イエスマーム』』』』』
[端末操作が要らない分、指示を出して実行に移すまでの時間が短い。
それがリルのチームの利点だ]
[部下達への指示を終えた後、リルはもう一つ、念話を飛ばす。
普段は全く繋ぐことのない相手。
必要に迫られてのことだった**]
─ 下層区域・公園 ─
え、なに、マジなの?
こう言う子がタイプ?
[上着を掴むヴェスの手が震えている。
赤く染まる瞳が不安を訴えていたことには気付いたが、向ける言葉は揶揄に近いものだった]
(目の変化、能力の発露?
いやでも何も起きてねーな。
何を感じ取ってんだ、コイツ)
[困惑を示すような仕草。
上着を掴んだのは無意識だったらしい]
ーゲート付近→ー
[先程とは違う道を通り、移動している途中]
……っ!?
[ビクッと、反応し、軽く頭を押さえた。]
……
[視線だけで辺りを見渡した後、]
……リル?
[ポツリとそう、呟く。*]
[単なる人間に対し、マシンハックの能力を向けたところで何にも変化はない。
機械制御されている義肢をつけているならば、その部分だけは効果も及ぼうが。
だから、目の前の女性に能力を使って機会言語を流したところで、人であれば人体に影響すら出ない。
故に反応すらありはしないだろう。
だがもし、彼女が機械であるならば]
[侮っている心算はない。
慢心している心算もない]
[ただ、人間いずれ死ぬのだ、と。
割り切っているために、やりたいことをやっているだけのことだ**]
あ、
[そして、気付く。通信機の存在を。]
……あー、そうだ。
[彼女と繋がったことは、今までなかった。脳裏に浮かぶセーガのこと。無理に行かせる必要はなかったのだ。
自然、頭に浮かんでしまう、忘れてたという言葉。]
ーーー………ーーー。
[息を吸う。吐く。静かに吸って、吐く。]
……ーーー、ーーーーーー。
[吸って、吸って、吐く。]
ーーー……ーーー。
[ここはさむい。それは能力のせい。触れたモノを凍てつかせる能力は、セーガ本人の体も凍てつかせ異常な低体温症を引き起こしていた。]
……ーーー、ーーー。
[それは仕方のない話。そういう能力だから。]
ーーー……?
[ではなぜ、イギーやトレインやスティーブは平気だったのだろう。リルだって、なぜ不気味に思わなかったのだろう]
ー 下層区域・公園 ー
[しかしすぐに思考は停止する。目的以上のことを考えるのは得意ではなかった。 ただ、イギーの家族を見つけてあげたい、とだけ考えて歩く。 たどり着いたのは緑のある公園だった。]
………。
[パキッ。公園に入る瞬間、肩に触れた植物の枝葉が凍りつき大きく音を立てたろう。]
[それに気づくものはいたか、いなかったか**]
―ゲート付近→下層区域 アイス販売店近く―
[やがて男は、下層へとたどり着く。
こんなときでも、移動販売車が来ていたようで、]
うわ、並んでる。
[そこには、人も並んでいた。
情報を信じても留まるも奴、逃げる奴、
アイスを食ったり、普段通り過ごす奴。
今はそうやって、入り混じっている。]
……
[まぁ、どちらにしろ、男はアイスは食わないので、
というか食べたこともないだろう。
それを見れば、すぐに離れる。*]
─ 下層区域 ─
良いのかい?
一緒に食べれば良いのに。
[そうセーガ>>118に声をかけたが、彼は探しに出てしまった。
セーガの心中は測れないが、リルは彼が不気味とは思わなかった。
恐らくはリルが相手を肯定することから思考するせい。
考えていることが分からない者はいくらでもいる。
能力駄々漏れで周りに迷惑をかける者も結構いる。
これまでそう言う者達を相手にして来た結果とも言えた。
そこで捻じ曲がらなかったのは、リルの性格故]
セーガが言ったようにあっちによくいるアイスの移動販売も美味しいよ。
アタシはデザートにしたいところだけどね。
[トレインにはそう付け加えて、移動販売のアイス屋がある方を見遣った**]
── 下層区域・公園 ──
ぅ……るさいな
[ふるふる震えているが、心臓はバクバクしている侭だ]
分からない……けど……
そ、なのかな……
[ゲイル>>110に漸く聞こえるか程度の呟くような声になる。
上着を離し、何となく目はそちらへ向けた侭、アイスを口にした。
この女性に触れられると落ち着かないし、ゲイルが近づけば、胸が締め付けられるような気分になる]
[男の能力は、端的に言えば、視界に入った対象を移動させる遠隔移動能力。
発動時には、両眼が赤に染まる。
その異能は、偽バグ・シング事件での経験を経て、機械生命体が混じったちぐはぐな存在の境や、市場やドームにある機械生命体の残骸のパーツ等の真偽が何とはなしに分かるようにはなっていた]
[視線を落とし、女性の方はあまり見ないようにする。
目に毒というのもあれば、何とはなしにゲイルの足元の辺りへと向け]
[公園には、人が他にも居ただろう。
倉庫街からそう離れておらず、或いは憩いの場となっているなら当然の推論でなくとも、分かるだろうか。
行き交う人がいれば、パキッという音にそちら>>120を振り返る者も居たかもしれない。
男と言えば、入口からは離れており、公園のざわめきや葉擦れもあれば、周囲への集中力が欠けている今、音に気づくことは無かったろう]
[目を閉じる。道行く人達の噂話に耳をそばだてる。]
『機械生命体が来るらしい』『なんか上層部で慌ててるみたい、ヤバいかもよ。死神?がなんとかかんとかって』『どうせガセでしょ』『でも念の為に…』『昨日の流れ星が機械生命体かもだってー!超ウケる!』
『そういえば、なんかさっき警察の人達が急に慌ただしくなってたよ。誰かを探してるんだって』『誰を?』『ちっちゃな子供みたい。なにかあったんだって』>>108
[………、聞こえてくるのは、そんな噂話。焦りを感じて逃げる準備をしようという者、ガセだからと笑う者、機械生命体の話が嘘でも何かどこかで異常が起こったのではと感づく者。]
[色んな話が流れている。…子供を探す親の話は、聞こえてこない。]
[目を開く。 とりあえず、上の方で少しずつ動きがあったことと、一般市民に対しても話がどんどん広がっているのがわかった。それだけでも収穫ということにする。]
……ーーー……?
[ふと、公園の奥に、見たことのある姿を見つける。先程目の前で滑っていった…協力者(?)であるゲイルの姿だった。>>110、…女性と話している?らしい>>111。]
[そばには、黒い髪の、浅黒い肌の男が1人。確か、中層でなにかして働いていたフリーランス。1度は荷物の配達にいったかもしれない。>>126]
……ーー……。
[青年は、ふらりとそちらにゆっくり近づくだろう。イギーの知り合いについての情報の可能性を感じて。]
[無表情に近づいていく氷男に、彼らはどう感じたろう**]
ははーん、なるほど。
あのマーク入れてくるのは本人かファンぐらいだもんなー。
たぶんアイツにファンはいないから本人なんだろう。
次に会ったら必ずネジネジにして洗いざらい吐かせてやる。
[マークの話>>98はおそらく特殊チームの情報にあったであろうが、そこまで意識がいっていなかったようだ。ファンの有無はトレインの個人的見解である。]
ほほぉ、たしかにあれは俺ちゃん好みかもしれない。
[リルに紹介されたカフェ>>99を覗けば、ニコリと笑う。変な洒落っ気はないが、どこか寄りたくなる粋を感じるカフェだ。人が集まる匂いがする。]
俺ちゃん、ホットドック食べたい。
お姉ちゃんにも何かご馳走してあげよう、なに、遠慮はいらんぞ。
全部経費で落としておくから。
[グッと親指を立てる。後で確実に怒られるだろう。]
ー 公園 ー
……ーーー……。
[さて、情報を得ようと考えたはいいが。]
ーーー………ーーー。
[なんと言って声をかけるのが正着なのだろう、とはたと止まる。]
ーーーー…………ーーーーー。
[短く、素早く、終わる対話方法を考える。]
[そういうことをこちらから行うことはあまり無い。]
[………しばらく悩んで、悩んで……]
……ーーーー………。
[……もう少しこの辺りを探しながら、話しかけ方を考えよう。そう思い立ち、彼らから離れていった。**]
[会話可能であると考える意志を萎えさせ、圧倒的恐怖を与え昏倒もさせる、混じり気無き純然な【 敵 意 】*]
─ 下層区域・倉庫街 ─
本部も同じ見解みたい。
模倣犯がいないとは限らないけど……解析される前提で書き込まれてるから、本人の可能性が高いって。
[模倣犯ならそこまで手の込んだことはしない、と言うのが本部の考え。
結論としてはトレイン>>130と同じ、本人だろうというものである]
気に入ってもらえて良かった。
ホットドックも勿論あるよ。
おや、奢りで良いのかい?
アタシはその辺遠慮しないよ。
[経費で本当に落とせるのかどうかは置いといて、申し出>>131があるなら遠慮なく乗る]
クラブサンドが良いな。
[勿論ドリンクつきで**]
── 下層区域・公園 ──
[ふ、と両眼の色が元に戻る。
それから、ひやりとした風>>129を感じ、女性とゲイルから目を離すことに胸騒がせるものを覚えながらも、そちらへ視線を向ける]
あれ……は。
[普段よりも、記憶を思い起こすのに鈍さを覚えた]
[確か、一度目はクール便で、またクソ不味い健康食品を送りつけられた時だったか。
全身から冷気を漂わせており、配達に気合いが入っているように覚えたように思う。
その時の男は、差出人である情報屋の名前を荷物に見つけ苦すぎる表情をしていただろうか。
寡黙については、無駄口を叩きチャラく会話する配達人よりもよっぽど好感は持てた。
というよりかは、たった少しの数分もしない関わりで、"配達人"に好悪の印象付けは為されもしないものだが]
[その時か後日にだったか。
フリーランスとして依頼を受けれるか辺りを、凍結配達人から尋ねられたかもしれない]
[フリーランスならば、依頼を受ける者は当然多い。
賞金首や事件解決だけではなく、そういった個人の依頼を受け解決報酬で食べていく者がだ。
その時は、人探しは自分はやってないと、すげなく言い、スラム街のスティーブ以上にひょっとすると何でも屋をしている、中層と下層の間に事務所を構える近所のドンパチ探偵を紹介したものだが]
[眼前より向けられるのは【敵意】の塊。
喉元から伝わるそれは圧を孕み、今にも喉を潰しかねないと思わせるものだった。
語る言葉も、相容れる必要もないと言われているように感じる]
『なるほど、これが機械生命体の意志か』
『話は聞いているよ、ナトゥーリア』
『聞いた上で私はアナタに語りかけている』
[それでも言葉を伝える。
命乞いと思われるかもしれない、相手の不快を煽るものかもしれない。
どんな印象を与えたにせよ、伝えるのは偽らざる本心]
[伝える言葉に感情は乗せない。
能力に加えて機械言語を介しているために言葉をどもらせることもない。
ゲイルの感情を正直に表しているのは、触れる手からの情報だけだろう*]
[身体に走る緊張は消え得ない。
むしろ更に緊張状態が増した程だ]
(……おっかないねぇ)
[薮を突いて蛇を出す。
蛇に睨まれた蛙。
ゲイルは今、正にそんな状態にいた**]
……変な感覚だな。
頭ん中に声が聞こえるって。
[前の事件でヴェスがそういった状態になっていたことがある。しかし、それは感情も何もかもが、常に相手に伝わるというもので、今のように伝えたいことを伝えるとは違ったものだろう。]
……
[慣れてないせいもあってか、知らず伝わってしまうのもあるようだが、そのうち慣れるだろう
*。]
[氷系能力者であろうと無かろうと、能力制御しきれないのであれば、ダダ漏れ野郎にあまり良い顔はされないものだろうか。
常時放出は、TPO次第だが、共同生活において迷惑となることもある。
負の烙印を押されたって、場合によっては仕方がない。
そう普段の男ならば(世間や個々の思考がどうあれ)容赦なく判じたろう]
[尤も、その状態が、自分の特性であり周囲への放出の状況も自分が受け入れてれば、周囲も個性だ異能の発露だと、流して受け止めはされたのかもしれない。
人は堂々としていない者には目を留めがちだが、氷の男のそれはどうだったろうか]
── 下層区域・公園 ──
(何してるんだ……?)
[ようやく、自問した。
何処か現実感の無かった辺りの喧騒が聞こえて来る]
(こんなのしてる場合じゃない……よな
何で、俺は……)
[無表情に近づいて来る相手>>129>>139に視線を向ける以上の反応はしないものの、裡から込み上げるものを抑えるかのよう、片手を顔に……いや、女性が先程手をあてた頬にあてる]
[トレインとの会話。
念話での会話。
それと平行して端末操作し、念話で聞いたゲート>>72 >>73の状況を分署や本部へと伝える。
やや疲れたように蟀谷を揉んで、小さく息を吐いた**]
[柔らかい手の感触が蘇る]
あ……
[その時、動きが変わる。
こっちには来ない>>132のかと。
安堵と不安の入り交じる、そんな気持ちを遠ざかる姿に抱いた*]
[歩きながら青年はどのようにして声をかけるべきかを考える。人探しの片手間に。 あの男がどういう人物でどう話しかければ凍えさせないかをぼんやりと。]
[どんな人だったか思い出そうとして……そういえば、かつて一度だけ…彼の元に依頼しに行こうと思ったことがあるのを思い出した。>>140]
『……ーーー……、人、探せるか?』
[すげなく人探しはやっていないことを告げられれば『そうか』と無表情に返しそのまま帰ってきたろう。]
[その時紹介された『どんぱち探偵』のところにも一応足は運んだ。しかしそちらもあまり芳しくない結果に終わった。]
[あまりに情報が無さすぎる、何か他にないのかと。]
『……それっぽいのを、見かけたらで、いい』
[そう言った自分の声があまりに透明なことを覚えている。]
[能力制御の出来ていない青年を見る近所の目はあまり良くない。>>145。 それはセーガ本人が能力を制御出来ていないことに対してなんの弁明もしなければ…なんの対策もとっていないように見えたからだろう。
ただ淡々と、無表情に自分の能力が制御できていないことを受け入れているような。]
ーーー………ーーーー。
[だから、弁明もしなければ、変化することもしない。ただ淡々と人を避け、人の目を避け…能力が人に作用するのを防ぐくらいしかしない。]
[実際、それで事足りた。触れなければ、目を合わせなければ、自分という個を消せば大した被害にはならないのが常だったから。]
ー 回想 ー
[触れられなければいい、目を合わせなければいい。]
『まだ、目を合わせちゃだめ』
[死んだ母の教えは、今まで有効に使われてきていた。多分、それはこれからも変わらないのだと思う。]
『母さんが、冷たいの、なんとかするからね!』
[母は無能力者だった、らしい。能力があったとしても自分には一度も見せてくれなかった。]
[そんな母の教えはきっと、能力者である少年には少々的はずれなアドバイスだったろう。]
[それでも、青年は今なお彼女の間違った教えを守り続けていた。]
[深く考えるのは、昔から、苦手だった]
ー 現在 ー
ーーー………ーーー…。
……はやく……ーーーなくちゃ…。
[無表情にゆっくりと考えを巡らせながら歩く。]
[ここは……彼には少しサムかった。*]
── 過去 ──
[踵返しすぐ帰ろうとするセーガ>>149に、声を投げかけた。
男自身も笑うことは無いのだがそれを口にすることは一切無い]
『…んなんじゃ、馬鹿の上に馬鹿が十個くらい付く、頭のネジを売り払っちまったような、お人好し探偵くらいにしか依頼受けて貰えねーぞ』
[ハ、と短く最後に締め。
もしセーガが振り返ったならば、その時には、男は既に背を向けていただろう*]
うお、ナニコレ、うまっ。
[クラブカフェのホットドックにかぶりついて頬をゆるませる。リルにはご希望どおり>>137クラブサンドとドリンクを手渡しただろう。]
しかしさー、よくまぁセーガを真正面から捕まえようとしたよね。
外見はたしかに人畜無害な感じだけど、世の中のイカレポンチどもはそんな奴らも多いのにさー。
雪だるまにされたらどうするつもりだったのさ。
お姉ちゃんの能力、そんなに戦闘向いてないんじゃない?
[口にホットドックを入れたまましゃべる。なんとも行儀が悪い。リルの能力についてはざっくりとした内容をポルポがデータベースから引っ張りだしてきている。能力の部分についてはトーンを少し落としていた。]
[食事を進めている間にも情報は次々とトレインの下へ飛び込んでくる。中でも一番のホットニュースは星の落下地点で白銀の残骸のみが残されていたということ。つまり、特殊チームは現状だと落下物の足取りについては二つとも捕捉できていないことになる。]
さすがに砂漠を呑気にお散歩、とはいかないよねぇ。
[ホットドックセットのコーヒーをすする。意外にもブラックコーヒーだ。もたらされた情報では機械生命体の目的は「ドームの消滅」らしい。ということはドームに向かっている、もしくはすでに侵入済みか。]
ターゲットが「ドーム」ってのがミソだと思うんだよなー。
いつぞや話題になったバグなんちゃらは人間ジェノサイドマシーンだったと記憶してるんだけども。
侵入されてるにしちゃあ、人の悲鳴の一つも聞こえやしない。
ポルポ、どう思う?
[トレインの問いにポルポは無機質な音で答えただけだった。]
[最後の一口を食べきると、残りのコーヒーも飲み干した。ぺろりと口の周りを舐めると、今度はセーガから教えてもらったアイス屋へと足を向けた。]
むむむ、コイツもべらぼうに美味い……!
[早速購入したアイスは口に入れるとフルーツの甘みが口いっぱいに広がった。むしゃぶりつくようにアイスを食べている視界の隅にはセーガの姿>>132、さらにその先には柄の悪そうな男二人と美女一人。]
なんだあの組み合わせ。
[なんだか公園の景色としては違和感を覚えたことはたしかだった。好奇心の赴くまま、少し茶々でも入れてやろうかと思った矢先、ポルポが着信を知らせる。]
おおお、きたきたきた、待ってました!
[特殊チームからの捜索網にトレインの探すイギーの位置情報がもたらされた。と、とともにトレインの「ツテ」からの全く同じ情報が飛び込んできた。]
ようやく、ご対面といけそうじゃんか。
おーい、セーガ、お目当てのチビッ子、見つかったー。
[場所はここからそう遠くはない、下層の商店街付近だ。]*
── 過去 ──
[背中に問いかけるような声>>155が聞こえれば大きな溜息をひとつ]
『チッ……』
[面倒そうに大股でセーガに近づき、白い息を吐いて辺りを霜つかせていたならば、片手に布を巻き、ガッ!とセーガの頬を掴もうとする]
『こうやんだよ。
「にぃー」って』
[ぐいぃいと、セーガの頬の筋肉を伸ばしに伸ばし、ぐにゃぐにゃと顔を変形させようと試みただろう。
尤も、布や手が凍りつきそうになるならば、途中で払うように手を離したかもしれないが*]
─ 下層・商店街付近 ─
[どのような位置情報の捕らわれ方だったろうか。
周囲に連絡を齎した人がいるにいないにせよ(そして其れがチャーリーの誰かであろうと無かろうと)、トレイン達と遭遇といくだろうか?
それらは神のみぞ知る*]
ー 過去 ー
『え……、んぐっ…? に、ぃ…』
[布越しに頬を掴まれる。ぐにぃ、と頬の筋肉をあげられる。ほんの少し笑顔らしい顔にはなったろう。それ以上に、その瞳は驚きの色に満ちていたろうが。]
[驚いた顔をすると、息が漏れる。 パキキ、とコートの襟や布に結晶が張り付いただろう。驚かれて手を払われたら]
『……ごめん。…ぁりが、と』
[とだけ伝えて…ほとんど、逃げるように駆けていってしまっただろう]
[彼の言っていた『にぃー』という笑い方は、今も心のどこかで…響きながら*]
[リルにもイギーの情報を伝えれば、早く早くと急かすだろう。]
オーケー、オーケーまだまだバッチリ捉えてるじゃんよ。
[メガネに映し出されたマップを確認しながら商店街へと急ぐ。]
へへっ、オチビちゃん、ちょっとお話いいかな?
[イギーの姿を見つければ、その瞬間にセーガにした時と同じように手を伸ばすだろう。ただし、それは直接手を触れるのではなく、彼の念動力での拘束を意味するのだが。]*
── 過去 ──
[セーガ>>164の目と合おうが合うまいが、一頻りそうこうすれば、辺りに氷の結晶が生まれたか]
『クソが。
凍らせるんじゃねえよ、馬鹿』
[大きく驚きはしないが顔を顰め、悪意なく悪態をつく。
流石に言い過ぎたと思えば、控えることやフォローする発言をすることもあるが、それらは基本的に、後からだ。
セーガが駆けゆく間に言えたかはわからないし、そもそも]
『……気持ち悪』
[感謝の言葉を投げかけられれば、苦い顔で小さくも、そう呟いてしまっていたろう。
それがセーガの耳に届くかは、相手次第とはいえ*]
─ 下層・商店街付近 ─
[辺りに人は居なかったか。
トレインが伸ばす手>>165を払う素振りは無かった。
それはまるで無力な子供のようにも傍目には見えたかもしれない]
[そして、次のアクションを待つように顔をトレインへと向けた*]
ー下層区域 公園から少し離れた場所ー
……れ、あんなんだっけ
[視界の端にふと公園を捉え、視線を向ける。気づかなかったか、いつからそうなのか。
あんなに、緑があっただろうか。]
ま、行かねぇしな。
[そう、呟けば、どこかへ向かうセーガの姿を見たか。]
……
[無事だったことに、安堵し、]
なんで、こんな気にしてんだろうな
[そう、呟く。どこか、こう。
ヴェスを思い出す、というか。]
── 下層区域・公園 ──
[視線をゲイルに戻す。
先程の含み笑い>>141は見事に見逃した形だ。
また、ゲイルの足元>>125からセーガへと視線を向け、戻した為、女性の動き>>163は元より見てはいない。
また、公園入口方面のセーガの連れ>>158の方も、見ていなかったろう]
えっと──…?
[何時の間にか、密着していた。
咄嗟に声が出てこない]
─ 下層区域・公園 ─
(……反応なし。
いや、あるけども)
[イグナティウスの時と異なり、返るのは言葉ではなく、極限までに高められた【敵意】。
機械生命体とバグ・シングとの差をそこに見た気がした]
『このドームで一番厄介な特殊チームを引きつけよう』
『こう見えて私は彼らに目をつけられているのでね』
『私を殺す必要があるならば、全てが終わった後に』
…………あ、えーと……そうだ。
俺……その、上層の方に連れてく話だけど……やっぱり… …………
[歯切れ悪すぎる言葉を口にし、連れていく話を無しにする話をしようとするが]
(でも……)
[横顔を見ていると、綺麗だという気持ちが湧き上がる。
何処までも、傍に居たくなるような]
[それは幾重なる機械の響き。
膨大な織り成す調べを頭に叩き込むが如くの、イグナティウスの様な気遣い等無い、意志の向け方だった]
[其れは喩えるならば、ドームに大きな滝の存在は無いが、巨大な瀑布に落ち行き、泡と粒へと砕かれゆくような感覚だったか]
[そのコエはマシン能力により理解するならば美声。
厳格な美しい女のコエ。
行うべき目的と行うべきモノの為、削ぎ落とし磨き抜かれた珠玉、機能美が持つものが極限に至ったかが如く]
[そして異能は、機械生命体の意志そのものの瀑布に落ちゆかば、溺れながらも『必要ない』の意味を幾らか拾え理解した筈だ]
[殺す必要そのものが無い]
[何故ならばドームごと消滅する故に、この地が平になるが故に、不要ということを]
─ 下層区域 ─
[トレインとクラブカフェに移動し、クラブサンドとドリンクを奢ってもらい>>156腹ごしらえ]
あの人、中層区域でも似顔絵持って探してたらしいんだ。
皆気味悪がって避けてたみたいだけどね。
イカレポンチだったらそんなことしないでしょ?
見た通りの人畜無害だと思ったの。
[セーガを捕まえようとしたことに関しては、中層区域で聞き込みした時のことを伝えて。
能力についてを言われれば、「まぁね」と返してクラブサンドに齧り付いた]
部下がいたら勿論任せるけどさ。
アタシしかいないならアタシがやるしかないじゃん。
[トレインと違って口の中のものを無くしてから、そんな風に答える]
[食事の間もトレインの下には情報が集まって来ている>>157ようで、リルはそれを見遣りながら食事を続ける。
ポルポとのやり取りは会話のようで漫才のようにも見えた]
[食事を終えれば次はデザート、アイス屋へと向かうことに>>158。
変り種のお茶の葉を使ったアイスを頼み、味見するように食べていた]
こう言うのなら食べれるのかなぁ。
[誰かさんを思い出しながらぽつりと呟く]
[トレインが公園内の違和感を指摘して、視線こそ一度そちらへと向けたが、それも直ぐにトレインへと戻る]
あーもー、分かったってば。
一気には食べれないってのに…。
[急かされて>>165、慌ててアイスを平らげながらトレイン達の後についていく。
キーンとする頭に耐えつつ、目的地へと辿り着くと早速トレインが似顔絵の子に話しかけていた]
傍から見るとトレインが悪者だわ。
[そう見えたのは多分言い方と仕草のせい*]
[タリアは、ゆっくりとゲイル>>171の頬を撫でた。
肌理細かい滑らかな膚は、ゲイルの蟀谷から顎へと片頬を撫でる]
[チリチリと産毛逆立つような【 敵 意 】を向けられながらではあるが]
[ 彼女は機械生命体ナトゥーリア。
その機能に一片の狂いは無く、バグも無い。
自律意志にて動く、巨躯なる機械生命体である。 ]
[バグ・シング>>0:203と。
狂った前文明の機械と呼ぶに烏滸がましい。
その慄然たる事実を前に、ゲイルは何を思ったか*]
― スラム街・どこか ―
……はあ、つまりこれは交換条件ってやつね?
[ガラクタ造りの家の中でエーディは静かに呟いた。
いざって時の花畑の安全は保障すると、
“集団”の中でも割と顔なじみの方のじーさんの知り合いは言ってくれた。
やり方は知らん。
そもそもこの人が能力を使ったところを見たことがない。
それでも貫禄はホンモノだ。
にやにやとした笑みの裏で、騒ぎの大元さえ導鬼化してしまえば大丈夫、という、
豪快かつ無茶極まりないことを考えていても不思議ではない気さえする。ある種のカリスマ性ってやつか。
だが――もちろんただではなかった。
代わりに自分らの探し物を手伝ってほしいときた]
[ネットワーク上への書き込みという、
基本的に誰にでも伝わる形で危機が知らされるのよりも前、
特定の誰か――つまりはマシン能力者だ――にしか伝わらない信号が、
下層の倉庫街のありふれた電子パネルを通して発せられたという。>>0:92
たまたまタレコミでもあったんだろうか、
エーディが来た時には、電子機器の扱いを得手とする者が、
これまたガラクタを組み合わせたようなぼろっちいコンピュータで、
倉庫街の防犯カメラの映像(おおかたハッキングでもして手に入れてきたんだろう)を必死に解析していた。
誰があの時間に信号を流したのかを調べるために。
例の機械生命体の情報がばらまかれ始めたのは、
この信号が発された直後のことらしい。
偶然かもと言われればそれまでだとエーディは思う。が、“集団”は単なる偶然とは思っていないらしい]
それにしても……、
ずいぶんと手を回すのが早いじゃない。
おまけにわりと真面目に対処に取り組んでるときた。
[これはちょっと意外だった。
いざとなれば踏みつぶされないよう全力で逃げることを考えてるかも……と思っていただけに余計。
ぽつりと漏れた呟きにじーさんの知り合いは応えない。
ただ意味ありげに笑うばかり]
── 下層区域・公園 ──
[ともあれ>>172>>173、食べ終えたアイスのゴミを片付けながら、むっとするような、そわそわするようなものを感じながら、女性とゲイルを見ている]
………………
[女性が喋らずに、ゲイルの頬を撫でている>>179の等を見て、もしかすると話せないのではないかと過ぎりつつ]
ー 商店街 ー
……りる。
[トレインにジト目を送っていると、少しだけ遅れてリルが追いついてくる>>178。彼女からほんの少し距離をとるように1歩だけ下がってから声をかけた。]
……イギー。ホントは、いぎぃなちうす…
……いぎゅなちぅす… …いぐな、てぃ、うす、って、言う、…らしい……。>>0:174
[そう、少年を見ながらリルに告げた。3回くらい噛んだ。]
[イギーに対しては視線を送ることに躊躇いがない。少年は目を隠しているから、目を合わせなくて済む。
触れさえしなければ安全だし…もしかしたら触れても大丈夫なのかもしれないと、荒野での出来事を思い出していた>>0:86]
― スラム街→下層区域 ―
[―――というわけで下層区域を目指して歩き始めた。
エーディの異能のひとつである植物からの情報読み取りは、
どういうわけか植物が多く集まっていればいるほど、精度も範囲も増す。
ちょっとした千里眼気分である。やりすぎるととても疲れるが。
都合のいいことに、倉庫街からそう離れていないところに、緑の多い公園がある。>>63>>126
かつては緑の薄い場所だったが、異能の練習場所として使っているうちに、
だいぶ見栄えが変わっていった気がする。
エーディはおおむね“伸ばしっぱなし”でほっといてるので整備は他の住人がやってるんだろう。たぶん]
[トレインの表情はいつもどおりニヤニヤと胡散臭い笑顔のように見える。だが、内心はずいぶんと久しぶりとも言えるほど極度の緊張を感じていた。]
ハロー、バグ・シング。
昨日は情報ありがとう。はい、飴ちゃんあげる。
俺ちゃんはトレイン、こっちは相棒のポルポ。
[まずは手土産でご挨拶。社会常識だと叩き込んでくれたのは特殊チームのエースだ。]
でもさー、足りない、足りないんだよなー。
もうちょっとさ、具体的に助けになる情報をくれないもんかね?
俺ちゃんダイレクト接続できちゃうし、お話させてくれない?
[そう言って首下に手を当てる。伸びてきたのは接続コード。擬似的にマシン能力者のようになることが可能になる博士の「改造」だ。もちろん人間の脳では限界もあるため、せいぜい多少のデータ受領やイギーとの直接会話程度とはなるだろうが。]*
[それは突然だった]
────────!?
[ドン、と。
急激に流れ込む重厚な機械の響き。
高みから突き落とされるかのような、重力めいた重々しいもの]
[膨大な意志に押し潰されそうになりながら、断片的に伝わる【目的】と【手段】を拾い続ける。
薄れそうになる意識を必死に繋ぎ止めながら]
っ、は、
[喉が震え、空気を求めるかのように息を吸い込む。
ゲイルの異変に気付いた者はどれほどいただろうか。
かつてない意志の奔流に耐え切れず、身体を支える足から力が抜け始めた*]
[機械生命体とバグ・シング。
イグナティウスは「"君達が呼ぶところ"のバグ・シング」と言っていた。
その言葉に引っ掛かった理由に今気付く]
(……そういう、ことかよ……)
[この完璧なる容姿と機能を持つナトゥーリアこそが真なる機械生命体であると。
この時点で気付けたのはそこまで。
意志の奔流に晒された意識は途切れる寸前にあった*]
[少年はトレイン>>188を見上げ、相棒のポルポを見上げ、またトレインを見上げた]
[イグナティウスが、特殊チームやゲイルと接触し、情報伝達したのは【今日】のことである。
【昨日】と言うのであれば、それはまた別件の話もあっただろう。
都市の管理運営、否、特殊チームの一部と接触が完全に無いという訳では無いのだ]
[こくっ]
[前文明の狂った機械という意味の「バグ・シング」と呼びかけられた少年は、頷き、差し出された飴を受け取った。
口を大きく開けて、ぱくりしたかもしれない]
[件の子供の足取りが掴めれば僥倖。つかめなくとも……]
(アイスくらいは買えるかな)
[受け取られずに突っ返されたキャッシュ入りのカードのことを思う。
アイスのことも思う。
甘いものは嫌いではない、しかして今は借金持ちゆえ過度のぜいたくはできない。
そういえばアイスなんてほぼ丸一年食べていなかった]
最後の甘味とかあんまし言いたかないけどねぇ、……。
[食べて後悔するか、食べずに後悔するか?
決まっている、前者だ!
そうと決まれば寄り道だ!]
[飴を受け取ったからではないが、少年は接続コードを手に取ったか。
…………或いは。
モコモコマフラーに差し込めば、何やかんやで接続となるだろう]
[機械による互換性は未だ難しくはあるかもしれない。
その為、会話やデータの受領は、出来てもクリアなやりとりとなると難があるかもしれない]
(……最近のおすすめとかさっぱりわかんないけどなぁー)
[公園直通ルートから一本外れて寄り道を行く。
欲望の都市の一角はいつも通りと見せかけて少々慌ただしい。
その中を少しばかり考え事をしながら進んでいたものだから、]
おっと……?
[誰かと肩がぶつかってしまった。
やばっ!? と思いながら振り返る*]
─ 下層区域・商店街 ─
[セーガに呼ばれて>>185そちらを向く]
いぎ、? いぎゅ?
いぐな、てぃ、うす。
イグナティウス?
イギーの方が良いわね。
[彼が紡ぐ言葉を繰り返したところ、どうやらあの子供の名前のことのようだ。
短い方が良いとそちらで呼ぶことに決めつつ、続く言葉>>186を聞く]
親?
迷子の届出は今のところ無いなぁ。
部下達からも連絡無いし。
[心当たりはない、とセーガに告げる*]
[少年、否。
執行官イグナティウスは、接続コードで繋がる"経路"の細さに、情報量を絞りに絞った]
《..ザ.特殊チームには先刻情報を伝えた。
君が知りたいことは何だろうか..?..》
[もし、この『改造』とやらが、トレインの異能を一部利用したものであるならば、渋いバリトンの響きに雑みが入ったものが。
違うのであれば、もう少し平坦な声のようなものと会話することになるだろう]
[特殊チーム所属のトレインが知らない事となれば、何らかの理由により、チームのチャーリーには伝えられていない情報となるのかもしれないが、どんな質問だったか?*]
ー下層区域ー
[念話に、ヴェスを探すのと、
注意力も散漫になっていたのだろう。]
うわっ…!
[トン、と肩がぶつかり、思わず振り替える。そうすれば、ちょうど同じタイミングで振り返った相手と目が合うか。*]
[先程ゲイルから、男の事を10代の若者>>141の類だと見られていたが、それは、そう間違ってはいなかったろう。
男の時間は、両親を喪失した時>>0:330からそう動いてはいない。
全て剥ぎ取った素の精神年齢は、精々その頃の、6-7歳頃から大きく成長はしていないのだから]
[軽く首筋に触れる。
何故、こんなに落ち着かないのか]
[男の首には3ヶ月前には、テクノ・キャンサーという……話せば長くなるが、犯罪組織が機械生命体の残骸を利用して作り出した肉体組織を機械化し増殖するウィルスの様なものが打ち込まれていた。
今は、知人のマシン能力者の力により完全停止し、まあ何やかんやあって、機械化した一欠片程残し、除去している。
残しているのはマシン能力者との仕事に利用する為で、普段の生活に支障は無く問題視もしていない]
…………おい?
[ゲイル>>190>>191の異変に気付いたのは直ぐだった。
そわそわとそちらを見ていれば、体が震えだし、身体がふらつこうとしている姿に、すぐ近づいて支えようとした。
支えるのに間に合わないなら、それでも地面に崩れる寸前には掴むことを試みただろう*]
[Bug-Thing(バグ・シング)とは、人類が勝手に機械生命体へ向けて呼称したものでしかない。
そういった事実を敢えて伝える程彼女は親切でも無ければ友好的でも無い。
その為、気づけたのは一片となったろう]
─ 下層区域・商店街 ─
バグ・シング…?
ちょっと待って、その子がそうだって言うの?
[トレインがイギーに向けた言葉>>188に驚く。
バグ・シングと言えば、異能力者を狙い殺そうとする存在のはずである。
こんな小さな子がそうであるとは見えず、更にはコミュニケーションをとろうとしていることは不思議にしか見えなかった。
訊ねられたイギー>>192も、それに対し肯定を返している。
目の前の光景には混乱しか抱けなかった*]
[その突然さ>>*40は、ゲイルがマシン能力>>*27をもって感情の震えすら滲む程の、自身の開放があったからか。
それとも、ナトゥーリアが意志を傾けた>>*30だけであったか否か]
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