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ーー カブトムシ襲来地点 ーー
ああ、こいつらが動かなくなったと気づかれるのも時間の問題だろう。そしたらそちらに追っ手が来るかもしれんからな
1度合流しよう、だがエヴァンスさんがどこにいるか分からないから…急いだ方が良さそうだ
[ユウヅキは『境』を解除しながら、周囲を見やる。地面に落ちた無数のカブトムシとカブトムシの死骸。随分大人しくなったものだ]
そういや、一部のカブトムシがどこかに逃げようとしていたような気がするんだが何かそっちで指令とかでてなかったか?
[ユウヅキは電話を繋いだまま、カブトムシのいちぶを踏みつけて遊んでいる。ロボット昆虫に人権などないので法律的に無問題である]
まぁそこでまってろ!すぐに助けに行ってやる!*
─ 上層区域・自宅 ─
[アデルとの通信を続ける間、軽い腹ごしらえの準備をする。
と言ってもやることはシリアルに牛乳をかけるだけの作業。
通話もスピーカーにして食べながら話をし始めるのだった]
ふーん?
何か規模がでかくなってる感じ?
[ビル襲撃の騒動については知っているが、誰がやらかしたかは耳にしていないソノランである]
うちの案件なんだったらとっくに介入があるはずさ。
それがないならそういうことなんだろ。
[話す合間にもぐもぐとシリアルを咀嚼して、飲み込んでからまた話し始めた]
んで、どこいるのさ?
[手を貸すとも何も言わず、ただ居場所についてを問う*]
―― 下層 B-407 空き家 ――
そうよね。
原因辿られたら私の能力もバレてもおかしくないわ。
そうそう、変更出てたわ!
中層D-327で、捕虜を殺せって。
これって、もしかして。
[スピーカーの向こうから、カチャカチャと金属がぶつかる音がする。]
ユウヅキ?
カブトムシ、無事に置いといてね。
乗っ取れたらそれ使うんだからね?
それじゃ、動かずに待ってる。
空き家にいるわ。
[と話して通信を切った。]*
[アデルン1号はカサカサと廊下を走る。見た目はネズミか何かに見える毛の塊なのだが、ウロボン13号に毛皮を被せただけなので、ひっくり返せばムカデのような足がびっしりである。一般人が気づかず捕獲すれば発狂するかもしれない。]
まずは監視ルームの制圧ね。
配電設備の通し方的にこのあたりかしら?
[端末でアデルン1号にポイントを指定する。カメラと他端末への侵入デバイスを備えたこの毛玉は、単独潜入中のアデルには頼りになるパートナーだった。]
『なんだ今のは?こんなところにネズミか?』
[廊下の先にいた巡回の男が先導するアデルン1号の影を捉えてこちらへ歩いてくる。角の付近まで来たところでアデルが飛び出した。]
『貴様!なn……ぐぅっ!』
[素早く距離を詰めて当身を放つ。腹部にまともに入った一撃で巡回の男は前のめりに膝を着いた。]
少しばかり、いい夢見てね。
[男の首に手を当てると、潜入前に装着した手袋から麻酔針が顔を出す。まもなく、男の意識は闇へと落ちるだろう。]
水が欲しいわ……
あぁ、そうだ、無事にカブトムシは止まったわ。
それと、エヴァンス氏だけど。
中層D-327にいると思う。
これからユウヅキ達と合流して色々済ませてくるわ。
ーーカブトムシ 襲来地点ーー
……!
[捕虜を殺せ>>86、今奴らは自分達に視線が集中しているはずだ。敵対組織の相手の捕虜なんか気にしている場合ではない…つまり、そこにいるのは、エヴァンス氏の可能性が高いということだ]
ノエル、恐らくエヴァンスさんは中層D-327に囚われている
……捕虜の殺害を目的にカブトムシの1部が操作されていたらしい
[そばにいるであろう、ノエルにエヴァンス氏の情報を与える。そして告げる]
直接送ってやる、だから……すぐに助けに行ってくれ
……僕が行ったら巻き込んで怪我をさせる可能性がある
……ノエル、行けるか?*
はあ…… そ。
エヴァンス氏?
まあ、何でもいい。
[ノエルの事情は男には伝わっていないだろう]
D-327へ行くんだな?
上層のあたりの旧地下道よ。相手はエリュシュオン。
って言うけど、もはやどこの組織相手にしてるのかわからなくなってきたわ。
タルタロスが噛んでるようなところではないみたいだから、エリュシュオンとウロボロスの共同施設なのかしら?
最近こういう情報集めてなかったから、ちょっと疎くなったかしら。
[ソノランの問い>>+6に対しては、隠し事をしても仕方ないと思ったのか、現状をさらりと吐き出す。通信を行いながら、先ほど眠らせた男から上着を拝借する。よくよく見ればすぐにわかるだろうが、薄暗い地下道の中では、遠くからの認識はあやふやになるだろう。]
特殊チームに動きなし、ね。
とすればここも本丸ってわけじゃないのかしら?
あんまり敵の能力者いな・・・・・・
[通信を続けていたが、廊下の先で黒い影が一つ動いた。嫌な予感と同時に体を捻って地面へと倒れこむ。わずかに体を掠めた何かはアデルの後方の壁をごっそりと削っていた。]
―― 電脳世界 ――
[青臭くても一応糖分はとれた。
ユウヅキを待つ間に再びカブトムシに侵入する。
目は開いているから彼がくればわかるはずだ。
コア・ルームまで向かうと先ほどのカブトムシは姿を消し、代わりに黒い蛇が横たわっていた。蛇に手を触れ力を注ぐと、それは小さな銀色のカブトムシに姿を変えた。]
よし、おっけ。
発信機とかはついてないかしら?
[まっすぐコア・ルームにきたせいで、他は何も確認していなかった。]
……うわ。
[はたして、発信機はあった。急ぎ、機能を破壊した。]
すぐ移動しないと……
[ユウヅキが来てくれるならば問題ないだろう。]
[接続を切る前に、一つ試したい事があった。
重要な機関からは遠い金属壁のそばに立つと、見知らぬ金属に向け、光線を放つ。
吸い込まれていった。
鉄くずに光線を放つと、ばちばちと弾けて霧散した。]
……異能エネルギーと親和性でもあるのかしら。
[もしもこの仮説が正しいとすると、自己修復する機械のからくりは異能エネルギーなのかもしれない。
もしも、ヴェスの首にあるウイルスがバグ・シングに使われている金属からできているものだったとしたら。
思考がつながってしまった原因はそこにあるのかもしれない。]*
そりゃぁ…
何かあったら、困るだろ。
[口から出せる言葉を選ぶ。
…さっきより、話せる言葉が減っているような気がする。
恐らく、先程のトリガーの言葉はもう言えないだろう。]
……
[もしかして、見られているのかもしれない。
となると、この部屋がもし、トんできた、
のだとしたら。
……見張るため、か?
いや、そんだけの為に部屋ひとつとばすか?]
だって、あんまりにもあんまりな味じゃない?!
あぁ、ごめんなさい。
ノエルって子のお父さんが
ウロボロスに捕まっちゃってるの。
ユウヅキとノエルとD-327に助けに行くことになると思う
んじゃ、関係ねぇのか。
つーことは、やっぱ。
わざと一般人を、使ってるわけか。
……たちわりぃな。
[先程もだが、どうにも殺気がないと、
男は油断しやすい。
バレてんだよなぁ。じーさんに。多分。
それはヴェスにも同様だろうが。]
どういたしまして。
……このやろ…
[最後の一言は、ヴェスがやや屈んでいるのを見たから。
別に身長を気にしているわけではないが、やはり複雑である。]
[体を起こすと反対側の扉を蹴破って中へと飛び込む。鉄製のロッカーが立ち並ぶ更衣室のようだ。]
言霊って嫌ね。アタシの潜入バレちゃったかしら?
[アデルン1号は素早くダクトへ逃れて難を脱したらしい。スラムのボロ屋集団もなかなか侮れない技術力だ。]
さて、どうやって乗り切ろうかしら。
ここ、他の部屋への抜け道ないみたいだし。
[発砲音がなかった以上は相手の武器は銃ではない。直線的な動き、目に見えない何か、壁の削れ方、このあたりから考えれば転移系や念動力の類ではなさそうだ。単発で飛んできたことから考えてもある程度のクールタイムや溜めが必要か。]
近づきゃなきゃ始まらないけど、うーん。
アデルン1号、武装しておくべきだったかしら。
[多勢に無勢ではアデルには不利になりかねない。距離を詰める方法の思案が必要だ。]
探索は順調そうね。
[社員証の映像を受け取ると、首を傾げた。]
ううん、見おぼえがあるような、ないような……
いいわ、調べておく。
アンプルはどうかしら……もしも中身が機械だったら、
調べられるかも。
私の方もちょっとウイルスの方の手がかり
みつけたとこだから。*
っていうか、部屋ごとトばすってどういうこと?!
そんな事もできるのね……
何のためかしら。
まさか、あなた達に見せるために
……なぁんて、ねぇ?
足止めと背後に飛ばすのと、どっちが良い?
[問う声はどこまでも軽い。
遠くを見遣る右眼には暗がりの奥の人影を捉えていた*]
[そして、ヴェスがロッカーから出してきたものを確認する。アタッシュケースは、鍵の部分と左手の空間で交換し、鍵ごと取り外した。
出てきたのは、]
……なんだこれ。
何に打ち込む気だよ。
ヴェス、銃の方、確認頼む。
俺は、こっちを調べる。
[銃はヴェスの方が専門だ。
そうして、男は日誌と資料を調べる。]
そう言えば、文字の読み書きも、
お前から教わったんだよなー
俺と、あいつ。
[そう言いながら、日誌と資料をめくる。]
青汁、いれた覚えねーんだけどなー……
誰か勝手に入れたか?
[該当する人間など、情報屋のあいつしか思い浮かばないが]
はぁ。
あのドンパチの助手かよ。
[父親を助けにいくことには]
………なら行って来いよ。
チッ
死んだら、殴ってやる。
俺達を連れていく為……か?
[一方方向にトばすだけの異能である為、自分基準で考えがちだが、見えた光景の双方へ転移を行える能力なのだとしたら*]
覚えてっか、お前。
あいつ、お前に名前つけてくれっつってたの。
[最後の名前は『ノーマ』。『エリー』とか『リーナ』とか、まぁ、そんな名前ばっかで、もう少しちゃんと考えろと怒られたりもしていたが。]
お前がいつまでもつけねぇから、
いつまでも「あいつ」呼びなんだっつーの。
いい加減つけろよー
[それが、本当に最後の、妹の名前だから*]
やめてよ、かよわい女の子に。
ま、死なないから大丈夫だけど。
あーぁ、ほらみろ死ななかったって
自慢するつもりだったのに。
飴のせいでしそこねたわ……
―― スラム街→下層 ――
さて――さっさと片付けようか。
[端末の向こうの通信相手に晴れやかに現状を語るユウヅキに、>>21
重ねるようにそう呟いてからいくばくかの時が流れる。
電源を切って沈黙させたノエルの端末とは対照的に、
ユウヅキの端末にはいくらか通信が入る。
通信相手の音声が聞こえることはさすがになかっただろうか。移動中だし。
とりあえず相手は協力者っぽかったので不安はひとかけらもなかった―――が]
カブトムシだと……?
[もたらされた情報には眉をひそめざるを得ない。>>27
ノエルは別に虫の類が大嫌いというわけではない。
一匹だけならむしろかわいいものだとすら思う。だがそうではなさそうだから]
[不思議なことに、乱発、と呼べるレベルで異能を行使しているにもかかわらず、
ユウヅキにバテる様子は見られない。
まるで枷が外れたように。
まるで戒めから解き放たれたように。
まるで鎖を壊してしまったかのように。
もちろん、カブトムシロボの大軍を丹念に潰すのは忘れない。
“運よく”網から逃れられたカブトムシロボには、
ただちにこっちの戦力たる手榴弾を投げ込む《配達する》べし、だ]
[……どうにもユウヅキばかりが狙われているような気がするのは、
やはり〈UROBOROS OVERDIVE〉の機械生命体だから彼を敵と認識しているということか。
かといってノエルへの被害がゼロというわけではないことが焦燥感を募らせるが]
エイミーも協力してる、……ってことは。
こいつら生け捕りにしたら何かに使えそうだな。
[戦闘の最中来た通信にユウヅキが応対する最中、
彼女の名前を呼んでいたのを思い出す。>>48
そうして、グローブをはめた両手をクロスさせるように振れば、
五指の先から射出された切断機能のない細い鋼線は交差して――網目状になる。
それを何度か繰り返して目の前に虫取り網を張った]
[ソフランとの通信は生きている。前半>>+11はほとんど聞き取ることができなかったが、>>+12の質問は、やや遠いながらもはっきりと聞こえた。]
あら、優しいじゃない。
いつもそれぐらい紳士的だとアタシ大助かりなんだけど?
[フフフと笑う。外の敵は動かない。]
背後に飛ばしてもらえるかしら?
こうなったら仕留めるしかないわ。
足止めしても、そのうちまたぶつかりそうだし。
[立ち上がって軽く埃を払う。]
いつでもどうぞ。
[拳にぐっと力を込めた。]
[で、網に引っ掛かったカブトムシロボをむんずと引っ掴んで捕まえるのを試みたのだが、
それはさほど苦戦することなく成功した。
ある時を境にカブトムシロボの動きが止まったから。>>64
ナイスなタイミングだ。
しかしこれどこに入れておこう。虫かごなんてものは無論持っていない。
結局左手でしっかり持ったままユウヅキが通信を入れるのを見守るノエル。
程なくして伝えられた情報に緊迫感を露にする。>>88
養い親の居場所が分かって安堵したのも束の間、
その命がいよいよ危険にさらされようとしていると知り、]
……行ける。ってか行くしかないだろ。
[もはや迷ってる暇は1ミリもなかった]
あ、でもその前にこれ――、
壊すなよ? 何かに使えるかもしれないんだから。
[と左手に持ってたカブトムシロボを渡そうとし、]
あとあたしにもエイミーの連絡先を教えてほしいんだが……。
[と訊ねた結果、エイミーとユウヅキの端末がトレードされていることを知りつつ。
端末の電源を再び入れ、改めて現在ユウヅキが持ってる端末のアドレスを登録したところで、
準備完了という運びになっただろうか**]
[男は何事か考え込んでいたが、その間にも、アンプルを視界にいれると遠隔移動能力を行使した。
両眼は先程のような染まり方>>9をしてゆき、撓むのではなく、すっとアンプルは掻き消えるように消えた。
口端に自嘲するような笑みがこぼれる]
スティーブ、そっちは何か分かったか?
[そこで、はっとしたような表情を浮かべた]
俺達を連れていく為……か?
スティーブ!
この部屋から、早く出ろ!
というか、トば……
[切羽詰まったように口にする。
それは、この部屋>>91を、この部屋にある物を餌にして部屋ごと転移させるのではないかという推測。
男自身の異能は、一方方向にトばす異能である為に自分基準で考えてしまい、見えた光景の双方へ転移を行うことについては、考えが抜けていた*]
[目を閉じ、開く。
朱い目が、ノエルの真っ直ぐ見つめる。]
〈空間制御能力〉〈対象・ノエル〉
[彼女の肩を掴み、周囲の空間を歪めていく。ノエルの背後の空間が水面のように波打ち始めて]
〈目的・長距離転移〉〈座標・中層D-327〉
[少し、苦しげに顔が歪む。しかし、合わせた視線は穏やかなもので]
〈……行ってこい、ノエル〉
[サラリ、とその額に右手を添えて、後ろに押す]
〈一緒に、事務所に帰るために〉
[トン、と波の向こうにノエルを押し出した]
[波の向こうは目的地、ノエルの瞬きが終わればきっとそこは、エヴァンス氏の囚われている場所だろう*]
チッ
……よくやったな
[渋るような、小さな、極小さな思念。
その後で、ぐちゃぐちゃと乱れるようなものが続く]
[死なないとは信じきれていない]
[信じれないままでいる]
[心配以外に何か気になることがあるのか?
そう聞かれれば、]
……心配はしてっから言ってんだよ。
むくれるなよ。
[むっとするヴェスにそう言って、
製薬会社については、『センセ』に調べてもらうと言う。
名前を言う前に、遮られば、その意味に気づき、口を噤む。
そうして、男の一言にいい笑顔を向けやがるヴェスに、
このやろう…とまた一言。]
……さて…いででで…!
[ノエルを送り出し、ユウヅキは頭を抱える。痛い。
また副作用か、ちくしょうと唸った]
…エイミーを、助けに行くぞ…!!!
[頭を片手で支え、エイミーのいるところへと走り出した!]
ーー下層 B-407 空き家ーー
……エイミー!ノエルがエヴァンス氏救助に向かった!
僕らは小拠点を潰して回ればいいんだな!!!
あとこれ見ろ!!!ノエルが一番綺麗なカブトムシをくれた!!!
[空き家に飛び込んできたユウヅキは、顔色が少し悪いはずなのにテンションMAXだったという*]
は?お前、んなあっさり…!
何やられたんだよ!?
[あっさりと、首元に撃たれたと言うヴェスの言葉を聞き声をあげるも、
すぐに、黙って資料をめくる。
口から出せるか分からない言葉より、
資料から何か見つけた方がいい。]
……何書いてあっか、わかんねぇ…
[資料もヴェスに見てもらった方がいいかもしれない。
資料を閉じて、先に日誌の方を見ることにした。]
お前だから、教わったんだっつーの。
……
[飯場のじーさん、の言葉は言えなくなっていた。]
そりゃぁ、覚えやすいし。
あいつのが、覚え早かったな。
良く怒られたわ。
[日誌をめくる。最初の方の内容は至って普通だ。
パラパラと捲り、中間あたりを開く。]
うっさい、ばーか、ばーかっ!
[他に罵り言葉というものがないらしい。
しかし、褒められると少しばかり得意げに]
ありがと。
[そう思考したものの、伝わる思念が明るくなったとは言い難い。その後は自分に言い聞かせるように思考する。]
ま、ベストを尽くしてやるだけよ。
そうしたら、何があってもきっと後悔はしない。
あなたもずっとベストを尽くしてきた――違う?
[日誌を捲りながら、そう言う。]
……お前から、あいつは欲しかったんだよ。
[『お兄ちゃんがつける名前、飽きた!』なんて、
んなバレバレなのに隠してんじゃねぇよ。]
気付いてねぇよなぁ。
お前。
とにかく、つけろよ。
そしたら、教えてやる。
[そう言って、また日誌を捲る。]
─ 上層区域・自宅 ─
[あれからウロボロス関連の情報収集はしていなかったが、アデルの言葉>>+8からウロボロス・タルタロス・エリュシオンの3つが繋がっているらしいことは知れた。
エリュシオンが噛んでいることから、資金力や影響力が高いだろうことが推測出来る。
そんな連中が機械生命体の研究、復元を行っている現状]
(医学的転用って目的はあるかもしれないけど……それだけじゃないよねぇ)
[シリアルを咀嚼しながらの思考。
ドームへ害を及ぼす可能性はあるのかもしれないが、特殊チームが動くには理由と証拠が弱すぎた。
現状では単なる地下組織同士の潰し合いでしかない]
(何か証拠が出りゃ上もGOサイン出すんだろうけどな)
(…でもまぁ、アデルのあの気迫なら解決しちゃいそうだね)
[結局のところ、特殊チームが出るほどじゃない、という結果になりそうだった*]
―― 下層 B-407 空き家 ――
[ユウヅキの顔色を心配しかけたが、あまりの勢いに心配は流されてしまった。]
一緒じゃなかったの?
[ノエルと二人そろって転移してくるものと思っていたが、現れたのはユウヅキ一人だった。>>112 確かにノエルは丈夫な体をしているので、娘よりよほど単体行動には向いているだろうけれど。
綺麗なカブトムシを受け取り]
わ、助かる。
すぐに呼び寄せるほど元気なかったの。
じゃあ、早速行きましょうか。
これに発信機が仕込まれてたの。
私の場所、バレてると思うから。
[早速空き家を出る。向かう先は近場の民家だろうか]*
[返ったのは否定。しかし、腑に落ちた。]
たった半日程度の仲だけどね。
あなたの努力の痕は、知ってるわ。
[垣間見えた記憶。
ヴェスの家で開示された調査の結果。
血の滲む想いで集めたのだろうと、想像に難くない。]**
……おかしいだろ。
[日誌は、最初は人間の"自己治癒力"を高めるの研究のことだった。
中間あたりでは、異能の"自己再生力"。ノエルのような能力を薬剤として転用できないか。
要は、異能を閉じ込めた薬をぶち込んで、治療する。そう言った研究。
後半は、一言で言えば、不老不死。その研究だが。
その研究対象がバグ・シングに変わっている。
いかにも『エリュシオン』が利用しそうな内容じゃないか、と思う。
だが、おかしいと言ったのはそのことではない。]
俺は、お前らの兄妹じゃない。
…………違うよ、スティーブ。
弟だって扱っても、俺は違うよ……。
[そう呟く言葉は、どこか茫洋とした眼差しをして口にしていただろう*]
俺だけトばしたら、怒るっつってるだろ!
[日誌と資料をヴェスに投げつける。
そうして、ため息をつく。]
このまま行く。
どうせ、行くとこ同じだろ。
ヴェス、お前は帰れ。
[男は、そう言った*]
── 独白またはエイミーとの思考>>118 ──
異能とのキマイラ技術ってとこか?
何度も仮説と実証を繰り返し、自己修復の度合いや異能を帯びさせた効果を確認した?
抗争の方は、それで説明がつくな。
待て。
俺の細胞はウイルスによって機械化していたな。
なら、異能者達の細胞から機械化したものを、偽物のバグ野郎達に組み込み、異能の性質を帯びさせた?
バグ・シングの再現?
[過ぎったのは/限りなく断片化された記憶の群/鏖殺/機械の姿態/熱砂/透き通った透明な機械の眼]
(あ…… ……… )
[込み上げ、白む。
目眩に似た、名前をつけられない激昂]
[その瞬間、男の目的は完全に定まったと言えるだろう]
バグ野郎の再現だろうが、バグ野郎の再現失敗によるものでも、不老不死だっても、何でもいい。
潰すぜ。
[両眼は、意識せず赤く染まっていたか*]
チッ、どうせもう転移しちまってるよ。
俺は行く。
バグ・シングの再現を奴らが考えてるなら、止めないと。
[軽い溜息]
…………それでいいだろ、スティーブ?
[一緒に行くぞと言外で口にする。
床に落ちた日誌と資料を拾い上げる為、男は床へとかがみ込んだ*]
/*
墓を見てたら、じっくりアデルさんの動きを楽しみたくもあり。
コミット無しがいいかしら☆
(ぼやき:どうしてもスマイリング星、をつけてしまう顔をしてるなあって)
/*
ぶち切れて自滅しよう。
無反動移動使えるようになったけど、ぶち切れて、眼が痛む使い方をしよう。
そして早く精神影響系を受けたいが……この状況では、受けても、わーん、おにいちゃーんってならないな……
凄いしんどい道を、今、歩いている。
(これまでも、ずっと希死でしんどかったですが)
[投げた日誌と資料は、ヴェスの足元へと落ちる。]
……
[やられた…もう少し早く気づけばよかった。
首に打ち込まれた。要は、ヴェスはサンプルだ。
じーさんの狙いはこれだった。
"コア"が欲しいんじゃない。
ウィルスを打ち込まれた、ヴェスが欲しかったのだ。]
/*
何かこう、ようやく繋がった繋がった!っていう安堵感があるな。&アハ体験的な(
(全く村設定的にもゼロのところから)事件の真相にたどり着いたぜ!
/*
遠隔移動能力だから、敵をドンドン送り込めるぞい☆ ぞいぞい☆ (司令塔的な偽バグ・シング) 図面あれば、割と結構どこでも送り込める…感。
/*
>>*22が見えてるんじゃないかな? 実は。>あなた達に見せるために
アンプルを見せて、だけだと、エイミーの話の仮説が無い場合がアレなので、資料側に、今考察したような内容が書かれている事にすれば、ヴェス君がぶちぃ、となる可能性は充分にあるな。
そうしよう。明日の資料のログは。
よくねぇよ。
……お前…
俺だけトばして、後、どうするつもりだったんだ?
一人で乗り込んで、一人で潰して、
そして、それで死ぬのも、良いってか?
次、やろうとしたら、許さねぇからな。
[俺も飛ばされたのは、もう用済みだからだ。
そして、俺がヴェスの弱点になると知っているからだ。
が、強みにもなる、はずだ。]
……俺は死なねぇよ。
[床へかがみ込むヴェスに、そう言った。*]
トばせば、どことも知れない場所に飛び込む真似にはならなかったろーが。
利はあっちにあるんだぜ?
それに、お前。
部屋から外に出したなら迎えに来てくれると……思ったし?
[本当にそう思っていたか、最後の言葉はやや怪しいとスティーブは感じれるだろう]
/*
>>*38
[しかし、ヴェスの激昂は娘の感情を押し流した。
胸を満たさんばかりに流れ込む感情に娘の心は悲鳴をあげる。]
と 書き換えたい
あばば
書き終わってから連投しないとだめね
村の娘 エイミーは、追う者 ヴェス を投票先に選びました。
村の娘 エイミーは、無能 スティーブ を能力(襲う)の対象に選びました。
村の娘 エイミーが「時間を進める」を選択しました。
/*
前村読み直してハロルド分補充してきた。
はぁ、ごろごろ。
前村で桃炸裂させるの遠慮した結果、ハロルドの顔ちゃんと見るロル省いてしまったのだけど。
続編にエイミーでくるならやっておけばよかったよ!
ハロルドとのその後が確定してないから対ハロルド感情かけないよ!
前村EPの後、四年暮らしてた相手の顔を初めてじっくり見て、ほっぺた触れてみて。多分それでやっとハロルドを男性として認識したんじゃないかと。
その後どうなってるのかしら。
ちゃんといちゃこらしてるのかしら。
追う者 ヴェスが「時間を進める」を取り消しました。
ーー 下層 B-400区域 ーー
[周りの様子を確認しながら、ユウヅキは先に進もうとする]
[しかしすぐに動き出そうとしない友人に>>135、不思議に思い視線を合わせる。エイミーはユウヅキの目の前で顔を歪めるほどに悲しんでいた]
……どうしたんだ、エイミー
一体なにが………ノエルが、危ない、だと?
[突然出てきた彼女の名前、歩きながらユウヅキは話を聞いている>>124>>118]
…機械に、異能を…? 不老不死、自己修復……
……バグ・シングの……再現…!?
[ユウヅキもまた…ノエルの顔が頭をよぎる。彼女が完全に捕まってしまえば、何をされるか分からない]
……急がねば…!
[ギッ…!と『朱い目』が目の前を睨み駆け出していく。エイミーの手首を無理やり掴んでツカツカと早足で歩き出していた]
[その時、エイミーはユウヅキの傷ついた手首から、血が出るところを見ただろうか。固まっていた筈の血がどろりと溶けだし、まるで蒸発するかのように空間に溶けて消えていく]
[そして自分たちの景色が…異様なほど速く波打ち過ぎ去っていくところを見たろうか。ユウヅキはカツカツカツと早足でエイミーの手を引いていてその顔は見えないが…苦しむ様子は見られない
そして、気がつけば……]
ーーーB-607地点(転送装置拠点・入口) ーーー
この辺りに…入口があるはずだ、探すぞ
[一分も歩いていないはずなのに、目的地の一つに到着していた。ユウヅキは自分達が能力を使って移動したということにも気づかず、ノエルに教えられていた通りに>>14 >>2:7、周辺の壁に触れいりぐちを探し始めた]
一つでも多くの小拠点を潰して回るぞ
このままあいつらが進んで後から挟み撃ちなんてゴメンだからな
[しばらくすれば、ユウヅキたちは入口を見つけ…盛大に『お邪魔』しにいったことだろう*]
[……ちなみに、ヴェスとエイミーの思考が繋がっている、ということに関してはユウヅキはげんなりという顔だった]
あれと思考が繋がっているって…四六時中怒られてそうだな…人と思考が繋がっている、というのはあまりいい気分じゃないがお前よく平気だな……
[ユウヅキはヴェスが内心でユウヅキのことをどう思っているかなど知らないしどんな葛藤があるのかもよく分かっていない。
だが、人の思考が繋がっている苦労というのは知っていた。ユウヅキは、この事件…いや〈連続異能暴走事件〉よりずっと前に、『他者の知識』と交信していた事があった。その『知識』の手により彼は〈空間制御能力〉に目覚めたのだが、それはまた別の話]
[よく分からない理論や話を送り付けられて、ぶっちゃけろくでもなかったな…とユウヅキは思い出すのであった*]
夜行探偵 ユウヅキが「時間を進める」を選択しました。
[見上げたヴェスと目が合う。
ストン、と床に腰を下ろし、]
さっさと、読んで、
さっさと行くぞ。
…ばーか。
ほんと、世話やける弟だよ、お前は。
[そう言って、胡座をかき、頬杖をつけば、
腕を伸ばし、ぐしゃぐしゃと、その頭をかき回した。]
[ヴェスは狙い通り、ここにきた。
男がいなければ、トラップに引っかかることもなかっただろう。
じーさんがどこにいるかは分からないが、
いずれ、ここ<本拠地>へ来るだろう。
いや、もしかしたら、もう既にいるかもしれない。
……ヴェスを手に入れるだけなら、
別にこんな回りくどいことしなくても、良いだろうに、
見て楽しんでいるとしか思えない。]
[出会った時から、ずっと。
男は見て楽しむための玩具だったわけだ。
今だってそうだ、一気に言葉を消さないのは、
わざとだろう。
まだ何か用意をしてる可能性はある。
これで、俺が終わるとも思っていないだろう。
……それでも、どこかに感謝の気持ちは残っている。
それが、腹立たしい。]
[が、ヴェスは『センセ』のおかげで、
思い通りには、向こうの思い通りにはいってないはずだ。
それだけは、誤算だろう。
しかし]
……わっかんねぇな。
トラップにしちゃ、
どでかいもん、残しすぎじゃねぇ?
これだけならともかく。
[ヴェスの能力は知られている。
分かっているなら、尚更。
打ち込むのに使われた銃やアンブルまで置いておく意味は
分からない。*]
――……ハロルド、会いたいよ。
[ずっと考えないようにしていた事がぽろりと漏れた。
考えてしまえば弱くなってしまうから。
ヴェスの心を突き放してしまいそうだったから。]*
暗いわね。
[カブトムシの親機を取り出し、青い照明を灯す。ノエルが集めた子機が娘の周囲に散開し、ホバリングをはじめた。
しばらく進むと扉があった。耳を澄ますと扉の向こうから女の声が聞こえる。]
『シルバーウロボン8号の信号が消えたの!
場所はB-407よ。
ちんたらしてないでさっさと動きなさーい!』
それって、この子の事かしら。
[ユウヅキと顔を見合わせ、飛び込もうとするが――その前に彼は行ってしまっただろうか?]*
俺がスティーブから逃げるか。
クソ不味い飯を食べさせられても、逃げてねーし……ハ。
逃げようとしてもあいつ、逃さねーし?
強引。
/*
最初はスティーブを使い捨てようとしてたとか、考えてたけど、最終的に玩具として楽しむために落ち着いた…
黒幕っつーより、なんか楽しむためにいろいろ協力してるって感じがする
[今までにない後悔が娘を襲う。]
[弱い]
[何もできない]
[酷い] [醜い]
[恥じろ]
[唇を噛み、耐えようとする。
耐え難い。]*
俺が頼れるのは……スティーブだけだ。
あいつがいると俺は……
[思考がそのまま流れているのに、打ち切るように考えるのを止める]
逃げる為に、バグ・シングを追ってるんじゃねえよ。
さっきも伝わったろ?
俺は……それしかやろうと思えなかっただけだ。
[それは消極的動機なのか、ただ突き動かされてのことか]
無能 スティーブは、追う者 ヴェス を投票先に選びました。
─ 上層区域・自宅 ─
[アデルの様子を確認しつつ、ソノランは腹ごしらえを終えて自動洗浄機に食器を放り込む。
襲撃者は何とかなりそうだと見て取れば、地下施設の大体の位置を遠見した]
……ははぁ、なるほど?
[エリュシオンが最近建てた総合病院の隣、建設途中となっている区画の辺り。
あの場所の利権問題>>+9にも関わっているようだ]
思った以上にでかいな。
アデル一人で突っ込むとは思いにくい、が。
[ならば他に動いている者がいるのだろう、と。
ウロボロスを追っていたユウヅキと、それ以外にもいるかもしれない]
どうかなー、関わってるかなー。
さっさと仕事終えて帰ってくれれば良かったんだけど。
[ある一名を思い出してぼやく]
[エイミー ── アリッサがドームから姿を消した日、ラドフォード家からドーム内にエイミーがいるか確認してくれと個人的に依頼された。
連れ戻す必要はなく、場所さえ把握してくれれば良い、と]
[アリッサの母親は中枢部の人間、依頼料も正規の金額だった。
依頼を受けたソノランはその日のうちにドーム全域を確認し、ドーム内にはいないと言う報告をした。
ドーム外の調査はその翌日以降。
『村』の、しかも観察対象の家に同居することになっていたのには流石に驚いた。
ソノランはアリッサが『村』にいることをラドフォード家へ報告した。
ドームにいないと言う報告で粗方予想は出来ていたのだろう、依頼主に驚いた様子はなかった。
だが少しホッとしたような表情をしていたのは覚えている]
[その後、追加調査の依頼はなかったが、ソノランは『村』にいる二人を観察対象とした。
それは現在まで続いている]
……まぁ、最悪強制送還すれば良いか。
[何とかなる、と割り切って、視界を再びアデルへと戻した。
その周囲、道の続く方向や部屋の中、誰かが潜んでいないかを確認する。
フロアマップでもあればアデルも動きやすいだろう]
[尚、直接現場へ向かって手伝う心算は毛頭なかった。
気が向いていないのもそうだが、任務以外で勝手に動くと後々面倒だからである]
アデル嬢、いきてるかい?
その道を進んだ先の右手に扉が一つ見えてくる。
そこに何かしらの装置があるみたいだ。
今のところ人はいない。
[端末越しの声は聞こえるだろうか。
通信は切らないまま、しばらくは様子を見る**]
お前は充分やってくれてる。
辛そうな気持ちになるなよ。
[それは、男なりの優しさとも言える思考ではあった。
向けられるものを受け取る資格など、自分には無いのだから。
ただ、苦しいだけだ*]
〈貴様が エイミーを 泣かせたのか〉
[暗い室内空間が、真っ赤に染まった。 壁中に街を飲む津波のように、ユウヅキの『境』が何重にも幾重にも張り巡らされる]
〈答えろ、女〉
[バヂヂヂヂヂ!!!と激しい火花とともに、転送装置や周囲の機械に異常が発生する。それは無理やり外界から引き剥がされた証拠であり]
〈これより、尋問を開始する〉
〈貴様の能力、エイミーに何をしたか〉
〈じっくり、真実を聞き出してやろうか〉
[女を見下ろす『ナイトライン尋問官』は、無表情で女の右足のつま先、もっとも弱いところを踏み抜き、骨を砕いた]
[口から血が溢れる。苦しい、痛い]
[どうでもいい、尋問せよ 『正義のために』]
[能力の副作用がありながらも、ユウヅキは無表情に女に『尋問』を繰り返す。絶対にありえない真相を確かめるために*]
[それは……夢のような話だ]
スティーブ、これはアンプルの臨床データだ。
これまでの結果が纏められている。
薬剤会社の資料というよりは、兵器資料と言った方がいいくらいだぜ。
異能者にアンプルを撃ち込めば、細胞が機械に置き換わるように増殖する。
完全な除去は難しいものの、切除で機械部分を人体から分離、治癒能力者に治療を施してもらうなりすれば、死亡することはない。
[このアンプル、いやウイルスの情報伝達が『エリュシオン』系列の病院から>>3:194、ということは、マッチポンプで治療費を稼いでいることにもなるだろうか。
いやそもそも、広範囲から医療関係者を集めているのであれば>>3114>>3:117、大半は善意で指示された治療を行っているだけという可能性が高いか?]
必ずしも銃で撃つ必要は無いだろうから、『エリュシオン』の定期検診の時(>>3:114)にでも、いや、その時でなくとも再診で呼び出して、標的相手に投与することも出来るだろうな。
機械化した物を、偽バグ野郎に組み込んだ結果も一部掲載されている。
[スティーブにも、資料内容などの話>>118>>124をする]
[……確かにドーム内は快適だ。
無能者にとってはそうでもなく、そして異能の力が弱い者にとっても、そうでない場合が多々あるが。
それでも、砂漠と荒野に満ちた世界を、軽々しく取り戻せると今も思うほど、男は幼くない。
もっとも、バグ・シングの再現なり不老不死を考えている奴らは、考えてドーム内支配のことくらいだろうが]
この資料も念の為に送っておくかね。
[やや迷うように口にした後]
スティーブ、日誌の方も話してくれよ。
[スティーブが得た情報>>119も聞き出そうとしたろう。
話すなら耳傾け、話さないなら訝しげな表情を浮かべる]
……じゃあ、行くぞ。
[一通りことが済めば、部屋の扉へと向かう。
もし、エイミーが居なかった場合、エイミーとの考察が無い代わりに、この資料によってアンプルの真実には辿りつくことになっただろうか。
そして、スティーブが居ない場合は、激昂を抑えられる人物が不在とはなった筈だ。
その意味では、強み>>130とはなっているだろう*]
―― 下層B-607 地下 ――
[部屋へ飛び込んだ>>149直後、視界が赤く染まった。>>154
機械人形を抑えていた時よりも赤い。
赤くて、赤くて、血のようだ。
驚き周囲を見回すと、周りの機械達が悲鳴をあげていた。
そして、女も。
のたうち回る女の足をユウヅキが踏みつけている。>>155
その瞳は怒りに染まり、見目だけでわかる苦痛を無視するほどに我を忘れて女を痛めつけている。娘の知るユウヅキは、今まで一度たりとも人にむやみに苦痛を与えた事はなかったというのに。]
や……やだ、
[誰のせいで?自分のせいだ。
全ては自分の心が弱いせいだと、激しく自責する。]
ユウヅキ、 やだっ
[ユウヅキと女の間に入り、女の体を抱きかかえる。ユウヅキの『尋問』が娘に加えられれば悲鳴をあげるだろうが、それでも女を離しはしない。]
違うの。この人のせいじゃないの。
私が弱いから。
ユウヅキにこんなことしてほしくない。
私は、みんなに『にぃー』って笑っていて欲しいのに。
[笑わないあの人の笑顔を、ただ、見たかった。]*
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