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念話みたいって言えばわかるかしら。
[と、スティーブに首を傾げる。]
考えた事がヴェスの方に届いちゃうみたいなのよね。
ヴェスが考えた事も、たぶん。*
── ドーム外・荒野 ──
[表には出さないが苛立ちが募る]
(指示…………ねえ)
「うん! 中身は大丈夫みたいだ。
本物だよ。スターシンガー君の心配は大外れさ!」
それは、良かった。
じゃあ俺はこれで。
「ありがとう!
キャッシュは振り込んでおくよ。
頼んだ相手には、責任追及しちゃうんだからね!
全くどうなってることやら!」
[調査隊責任者は荷を受け取り、ぷんすこしながら大型車に戻ってゆく]
ハロー、ソノランさっきぶり。
ちょっと情報が欲しいんだけど、『UO』という単語に覚えがないかしら?
アタシのところに探りを入れようとしてるみたいなのよねー。
[ウロボン13号の散歩を見守りながら、アデルはソノランへ通信を行っている。こういう案件は特殊チームに聞くのが一番早い。]
もし協力してもらえるなら、アタシの目の前で必死にお宝探しをしてる子の帰る家を一緒に見に来て欲しいのよ。
そんでもってぶっ潰せそうなら潰しちゃおうと思うの。
もし忙しいなら誰か紹介してちょーだい。
アタシの知ってる人たち、今繋がんなくて困ってるの。
[お願いよー、と甘えた声を出すのだった。*]
「ね! また顔出しなよ」
俺の異能は調査では役立たないと思いますけど?
「成果を運ぶには丁度いいんだけど?
なーんてね。じゃあねー!」
[元気がいい女性に軽く吐息。
男の前と、スティーブとエイミーが乗り込んだままの車前を通り過ぎ、調査隊は再出発した*]
[じろっ]
[調査隊の車が砂煙をたてて彼方に消えると、男はスティーブとエイミーの乗る車を睨み、ずんずんと歩いて戻って来た。
ドアを開き乗り込むと、バンと叩きつけるようにして閉める]
あぁ?
お前に指示だあ?
[エイミーの横に再び座り、苛立ちをそのままぶつけた*]
ー スラム街 ・爆発地点 ー
……?いや、辛いとかそういうんじゃなくて
後々色々面倒なことになることが多いからできれば使いたくないってだけだ
……まあ、この街じゃ何でもかんでもやってたらキリがないのは同感だな
[辛いなら使わなきゃいいのに、という言葉には首を傾げる>>86
辛いからこそ使っているのだ。それがバレると無茶をしているだろうと思われ、約一名に殴られることが確定してしまったり>>92、いざという時に力尽きてリンチにされかけたり、と展開的にめんどくさそうなだけで]
[……まあ、ここら辺はソノランには理解して貰えないだろうし、理解してもらう必要もないかなぁ、と口を閉ざした]
[今はソノランより、エイミーを狙った相手や〈UROBOROS OVERDRIVE〉の調査だ*]
―― 薄暗い部屋 ――
『よーしよしよし。
ウロボン13号は無事、アデルの家を
探索し始めたみたいだネ』
[小太りの男がモニターを眺めながら、満足げにたぷついた顎をなでている。
その後ろで細長い男が小躍りしている。先ほどより随分たんこぶが増えているが、慣れているのか気にならないらしい。]
『そうっすね!
これでうまいことアレが見つかれば
ゴールデンウロボン3号も完成に近づくっす!
あれができれば、特殊チームの保管庫を破れるっす。
オヤビンの悲願達成に一歩近づくっす。
タルタロスの奴らにも一泡ふかせてやれるっす。
そしたら俺達めっちゃ褒められちゃったりして?』
[小太りの男はじろりと細長い男を睨む。]
『ヒョロちゃんがドローン飛ばして
危うく手柄帳消しになるとこだったんだヨ!
……ったく、スラムに吹っ飛んでくれたから
よかったけどサ。』
[はて、ドローンに何が起きたのだろう。二人組は首を傾げるのだった。]*
思考が繋がるって馬鹿か。
馬鹿なのか?
お前なあ、自分の能力くらい制御しとけよ。
俺の思考がダダ漏れか? あ?
あー、死にてえ……
[希死欲求とは別の言]
おかえり、って、おい。
[帰ってきて早々、苛立ちをぶつけるヴェスに、そう言えば、
今度はさらにエイミーが思いっきり言葉を叩きつける]
おいおいおい…
……終わったなら、行くぞー
[男は、少し笑いを堪えつつ、ハンドルに腕を乗っけ、片手を振り、そう声をあげた*]
消え失せろですって?
よくそんなこと言えたわねー!?
[今にもヴェスにつかみかからんばかりの勢いで詰め寄る。
と、思い切り頬を押さえられた。]
うむぉみぃ、もむ、むもむむー!!
[罵り言葉を吐くも、もごもごして音にならない。
スティーブにごめん、と内心思いつつも目の前のヴェスへの対処で手一杯だった。
そんな時だった。
強烈な機械の気配とともにどこかからぶぉん、と嫌な音が響いたのは。]*
それとも、こうか、こうか!?
[次は、両頬を片手ずつで引っ張る。
強制変顔その2だ]
さっさと戻せ、ヒーラー様よお?
[スティーブの話を聞いているのやら。
車を動かしドームへ戻るようなら、後部では賑やかさが続くだろう*]
─ スラム街・爆心地 ─
ふーん?
面倒になるのが分かってて、でも使うんだねぇ。
[辛いからこそ使っていると言うのは気付くはずも無く、理解もし得ない。
面倒事に繋がるのに使うというのも理解出来なかった。
含むように言うだけでそれ以上は聞くことも無く、「ま、いいや」と呟いて]
じゃ、俺様はこれで。
[ひら、と手を振って歩き出す*]
─ スラム街 ─
[ユウヅキ達から離れて少しして、端末の一つに通信>>97が入る。
アデルからだ]
やぁ何かなアデル嬢。
[通信に応じ、その内容を聞くと何となく聞き覚えのある単語が聞こえた]
UOって……もしかしたら〈UROBOROS OVERDRIVE〉の略かなぁ。
[そう言えばランダム観察していた時に見かけたのだった、と思い出す。
それはひとまず置いといて]
俺様を雇うなら高いよ?
何せ今日は久々の休暇、それを謳歌する心算だったのをふいにさせるんだからね。
[協力については、ふふん、と鼻を鳴らしながら返した。
甘えた声を出されてもここは譲れない部分である]
紹介ってもなー。
チームのメンバーは大体出払ってるか何か案件抱えてるから無理だし。
…あぁ、〈UROBOROS OVERDRIVE〉なら、確かユウヅキが調べてるって言ってたような。
[アデルがソノランに協力させるか否かは別として、関わっているらしい人物については伝えておいた*]
ああ、消え失せろっつったわ!
それとも、黙れ、どこかへ行けって指示すりゃあ良かったですかねえ?
[なあおいヒーラー様よおとぐいぐい頬を引っ張る]
飴の味報告なんぞしてく…… ……!
[騒がしかった声が、途切れる*]
……!!??
[響いた機械音。
男はそれにバッと外を見る。
叫び声、悲鳴。怒声。
そして、バンっと扉を開け放ち外へと飛び出す。]
〈UROBOROS OVERDRIVE〉ねぇ。
最近表に出たした組織だったかしら?
言われてみれば調査団にもちょっかい出してるような話を聞いたような気がするわ。
[ソノランが口にした単語>>111を端末で検索する。大した情報は出てこないが、特殊チームが本腰を入れるような相手でもないようだ。]
犯罪者がいるんだから捕まえるのが正義の味方の仕事でしょ。
値引き交渉には応じてくれるのかしら?
[ソノランが来てくれれば怖いものなしであるが、天下の特殊チームの一員は高くつきそうである。]
あら、ユウヅキも調査中なの?
ふふーん、なるほどなるほど。
ちょっと声かけてみようかしら。探偵さんのお手並みも見ておきたいところだし。
[ソノランの口から続けて出た単語には、思わず悪い顔になっていた。ユウヅキが組織を制圧できるほどの腕前なら今後もいいパートナーとしてツバをつけたいところである。*]
[酷い頭痛がする。
血の鳴る音が聞こえる]
俺がトばすから、お前……
[男はスティーブの後を追うように車外に出て、対象を確認]
[視野が狭まる。
何時か視力を酷く落とし視力を喪うのではないかと思った時に、強く浮かんだことがある]
『……一撃だけでも』
[距離にして数百mは無い]
エイミー!
車を出せ!
[対象は、機械生命体(バグ・シング)。
襲われている調査隊から引き離すのが先だ]
ー少し未来ー
[ユウヅキは肩に担いでいた指名手配犯を警察の詰所に連れてくる。スラムで懸賞首を狙う時にいつも世話になる場所だ]
『ユウヅキの兄貴、まぁた捕まえたんすか!
そんなスカーフ血まみれになるまでやっといてよく犯人死んでないっすねえ』
いやいやいや!別に怪我とかさせた覚えはない!
ちょっと気絶してもらってるだけだ!殺すかバカ!
『へーへー、猟犬様はこわいこわいっとぉ…
それはそうと、今日はやけに詰所にぶち込まれるやつが多いなあ…さっきも大柄の男…男?女?に連れてこられた奴がいてなぁ』>>0:358
……!その男を少し話がしたい!
[依頼人の身に起こったことと、盗みを働いた男。
小包をどこかに持っていくという関連性が…なんとなく、事件への繋がりを感じさせた]
[ヴェスの両眼が真っ赤に染まる]
トんじまえ……!
[大型車両に襲いかかるバグ・シングを視界に補足。
曇天の空高くに移動させる]
[……話を聞くと……物の見事にビンゴであった]
[盗みを働いた男はこう語る]
『あ、あの小包はぁ…うろ…うろ、なんとか?とかいう奴らがなんかに使うつもりでぇ……どっかに届けさせる予定だったらしいんだよ…!そんで、そこの敵対組織に売りに行けばぁ…金になって、もっと生活が、らく、ら、らくに…
ひいいいいい!もうゆるしてええええ!!!』
ゆ、許してやるから、許してやるから落ち着け、な?
刑期が終わればもう苦しむこともない、とにかく罪を償えば許されるんだから……そ、そんなに、怯えんなよ……
[ユウヅキは、男からある組織の話を耳にする]
[<UROBOROS OVERDRIVE>と敵対する……
<タルタロス>の話を]
……これは、次の目的地が決まったな*
─ スラム街・通信中 ─
詳しいことは知らないな、うちの案件じゃないし。
[事前調査は他のメンバーが行っており、ソノランは特殊チームの案件と決定したものの深い部分を調査することがほとんど。
故に現時点で〈UROBOROS OVERDRIVE〉について知ることは無いに等しかった。
調べようと思えば調べられるが、今は気が向いていない]
俺様達が動くまでもないと判断してるのにどうして自主的に動くと思う?
値引きは内容によるかな。
……そうだ、コレクションを自由に見ても良いならついてっても良いよ?
[端末に流れるのは可笑しそうな笑い声。
ここらは個々人の考え方にもよるが、残念ながらソノランは自分から顔を突っ込むタイプではない。
気が向いたらその限りではないのだが。
報酬に関してはキャッシュ以外のものを提示する]
さっきチラッと聞いた限りではそうらしいよ。
詳しい話は聞いてないから、本人に聞くのが良いね。
[ユウヅキのお手並みはまぁ、大味と言うか荒削りだが腕は間違い無いと思っているため、紹介に躊躇いはなかった*]
―― ドーム外・車内 ――
[ヒーラーは本業じゃないだとか、額に肉って書いてやるだとか、色々言いたい事はあったが、感じた気配の大きさはそれを飲み込ませる程だった。]
むぉい、むぅー!
[必死に危険を訴えるも、強制変顔は止まらない。>>109
そのうちスティーブもヴェスも気づいてくれたようで、臨戦態勢に入り車外にでていった。>>115>>119
解放された頬を片手でさすりさすり、反対の手はベルトにさげたワンドに伸ばす。が。]
車だせって、
[ヴェスから指示が飛んでくる。>>120]
二人が戻れなくなるじゃない!
[開きかけのドアから身を乗り出し叫ぶ。すると、ヴェスの思考が伝わってきた。直後、機械生命体の姿がかき消えた。]
[幸いにか不幸にか。
調査隊に同行する機会や依頼。
それによって、狂った機械>>0:356に遭遇することはあった。
その殆どはこのように徘徊するものではない。
徘徊する程、異能者に襲いかかる程の、狂った機械の危険度は、遥かに高いものだ。
徘徊しないそれならば、一撃を入れられることだってもあった、が]
スティーブ。
次に調査隊をドーム前にトばす。
お前も付いて行くか、今決めろ。
[不吉な作動音が、耳からへばりついて離れない。
目の前からは、狂った機械の姿は一時的に消え失せるも、空を見上げれば豆粒のような大きさのそれが、落ちて来るのが見えるだろう]
あぁもうっ、
[二人の能力がわからない以上、言われた通りにするのが吉だろう、
後部座席から運転席に移動して、シートベルトを締め、アクセルを思い切り踏み込んだ。]
私、車運転したことないんだからね!
[ぶぉん、と音を立て、幸運にも車は発進した。]*
あ?
[思った時には遅かった。
車を出せと言われれば、誰だってアクセルを踏む。
誰だってそうする。
この場合、言葉が足りなかった男自身が悪い]
…………あの馬鹿。
じゃねーな、俺の馬鹿。
[首筋をぽりぽりと掻く]
車出す準備をしとけって言ったんだよ。
走らせるのは、乗せてからだ。
[残されれば確実死が待ち受けるだろう。
徘徊する機械生命体と対峙するとは、そういうことだ]
─ ゲート前 ─
[通信中も歩みを進め、ドームの外に繋がるゲートの前に差し掛かる。
ソノランには無縁と言って良い場所でもあった]
あー、久々に見たかも。
[ゲートからの出入りは少なくない。
村へ向かう者、調査に向かう者、はたまたそれ以外、理由は様々だ]
たまにはドライブするのも良いかもなぁ。
[便利だからと転移でばかり移動しているが、移動時間を楽しむのも悪くないとも思う。
それも時間がある時に限られるが]
やぁやぁご苦労様。
何か変わったこととかあった?
[ついでに詰所に立ち寄り雑談を持ちかける。
仕事と勘違いされたかもしれないが、特に訂正せずに話を聞いた*]
スティーブ、悪い。
お前を車に送るから、フォローして俺回収してくれるか?
[ごめん、と片手チョップで頼み込む]
運転したことがないって不味い言葉が聞こえたし。
俺は今の装備でやりあう自信無いし。
出来るよな? な?
[スティーブからの返答はどうだったか。
その間も、空中に飛ばした狂った機械は落ちてくる訳で]
……っ
[車外に出たはいい、
ヴェスに声をかけたはいい。
その先は。
手が少し震えているのは、武器を持つことを、
拒否しているからだとは分かっている。]
トばすって、お前…!
さっき治療したばっかだろ!!
[そう言っても、聞かないことは分かっている。
案の定、バグ野郎。そう言った、それは空中高くへ転移していた。]
な、んですってー!!
[ヴェスから思考を通じて指示が飛んでくる。
とりあえず戻らなければとハンドルを回す。回らない。
スピードが出ているからだと判断し、ブレーキを踏んだ。
きゅるきゅると音がして後輪が思い切り滑り、前輪を中心にして地面に円を描いた。]
いやぁああぁあぁ??!
[視界がどんどん横に流れていく。
車がぐるぐる回っている。]*
[車を出せ。ヴェスがエイミーに指示を出す。]
って、お前。それ。
[そして、次に、スティーブへと。]
あのなぁ…行くと思ってんのか。
[震えた手は隠して握る。
気付かれていないといい。]
調査隊、トばすより、
俺とあれトばす方早いと思うけどな。
[そう言うと、車が発進する音。
ポカンと、その車を見]
いや、俺も悪かった。
[なんとなく嫌な予感はしていたのだ。
発進させてしまった車を見、]
ったく、回収したら、すぐ戻ってくっからな!!
死んだら許さねぇからな!!
[片手チョップで頼み込むヴェスにそう言う。]
出来るよなっつーか、
やるしかねぇだろ!!
さっさとトばせよ!
はぁ…
[展開がばらつきすぎて、
怖がってる場合じゃねぇなと、
思い直した。*]
はぁ……
[深い溜息。
最悪の場合、自分の目を騙し騙し異能を行使し続けるしかないとまで決めた。
逃げ続けながら、機械生命体に能力行使し続けるという茨の道をだ]
じゃあ、な。
頼むぞ!
[視界に、数百m先の調査隊の姿を収め、ドーム前にトばす。
次いで、スティーブに視線を移す。
睨むように真っ赤な双眸を向け、微かに笑いエイミーの乗る車へとトばした]
[ドームのすぐ外、ゲートからも見える空間が弛むように動いたかと思うと、調査隊の大型車ごと、遠隔移動しただろう]
[丁度、スティーブを車にトばした直後。
数百m先で、ずぅんと重いものが落下する音が響いた。
空中高くに飛ばした機械が、地面に落ちた音だ。
どれほどの衝撃を与えたかは分からない]
[装備の銃を確かめながら、男は遠く見える車とドームの方角へと駆け出した*]
[なんとか車が止まりかけた頃、突如車内にスティーブが現れた。
娘はといえば両腕でハンドルを固定し、ブレーキを踏んでいる。とても口をきく余裕はなく、必死で助けを求める視線を送った。
運転席を変わらなければ。
とりあえずシートベルトを外せばいいか?
などと考えはするが、幸いというべきか、ハンドルから手を離せないでいた。]*
だーかーら!!
トばすなら、エイミーだけにしろっつーの!
[ドームに飛ばされて、新しく車でここまで来るとしたら、
時間のロスが大きい。
そうして、頼むぞと、赤い双眸が男に向けられ、]
[空間から引っ張られるような奇妙な感覚は一瞬。
気づけば、車内の後部座席だった。]
うわ、わ…!!
[くるくる回る車内で、
急いで、前へ移動する。
必死で助けを求める視線を受け]
ハンドル離せ!!!
[必死にハンドルを握る彼女にそう叫ぶ、
ハンドルを離したなら、
サイドブレーキを引く。
車がとまりかけていたのは幸いだ、それで一度車は停止するだろう。]
その一瞬の間はなんなんだいったい―――… !?
[とても気のせいとは思えなかった。
ので突っ込みを入れようと思った矢先に。
撫でられた。なぜか。
思わず思考がフリーズしたかのような表情を見せるがそれも一瞬のこと]
…………やめろ髪が乱れる。
[新調したグローブをはめた手でユウヅキの手を払いのけようとしながら、
つーんと視線を逸らす。
視界の端にソノランが入り込んで、
変なところを見られた……というか微妙に気まずいというか。なんだこれ]
…………。
[やがてユウヅキから話を聞けばソノランを見る目つきは胡乱なものへと変わる。
お仕事じゃないのになんでここにいる、と言いたげである。
というかむしろ言いたいのは]
なんでこっちにトばしてきたんだいったい。
見たところ死傷者はいないようだから結果オーライとは流石に言えないぞ……くそっ
[そうして手を振って追い払うような動きがソノランへと向けられる]
退散するつもりならさっさとしろ。
(あんたの顔を見るだけで気分が悪くなるんだよ……)
[とは前にも言ったことがある気がするので言わない。
向こうがノエルに何かしたわけではなく、
むしろ、“配達屋”を始めたばかりの頃、
ちょっとした依頼が特殊チームも出動した引き金になった折には、
直接的か間接的かどうかはともかく助けられもしたのだが、
その時に、見てしまったのだ。
普段前髪の下に隠されている瞳が――白銀《雪の色》に輝くのを。
“同じだが違う”。
それが、ノエルがソノランに一言で言うと苦手意識を持つ理由であった]
[車はとまり、運転席からエイミーが這い出てくる。]
いや……悪い。
これは、俺とあいつが悪い。
あいつ…俺じゃねぇんだから…
[ありがとと礼を言うエイミーに、頭をおさえながら、そう言う。
自分に言うような感覚で言ったんじゃないだろうか、とも思う。エイミーにもしかしたら、気を許しつつあるのかもしれない。]
にしても、運転したことねぇのに、
すげぇ度胸だな。
[ポンと肩を叩いて、運転席へと、ひょいと移動する。]
悪い!まだ、少し巻き込む!
[そう言いながら、シートベルトはせず、
再びアクセルを踏み、ハンドルを回転させる。
車はまた思いっきり回転し、
方向を変えれば、またヴェスの回収をしに、走る**]
そういえば。
あいつさっき、エイミーって呼んだわね。
[と、思考はしっかり"あいつ"に飛んでいた。
もしや、と気づき顔をしかめる。]
……あぁもうこれめんどくさい!
ってそれより前、くる、くる!
[車はどんどんヴェスの方へ近づいていく。
途中娘は思い切り顔をしかめたが――ヴェスの向こうにヤドカリのような姿をした機械が現れ、叫んだ。]
前!前!
[スティーブにもとっくに見えているだろう。
機械は落下の衝撃でか、片側の足が一本なくなっている。その分動きが鈍ってはいるが、まだまだ動けるようだ。
大きな鋏をふりあげ、ヴェスに向かって振り降ろそうとしている。]
触れたら止められるかもしれないけど、
[しかし、あの鋏に殴られればひとたまりもなさそうだ。おまけに娘自身、自分の能力を把握しきれていない。機械に"乗り込む"選択肢は放り投げた。
窓を開け、ワンドを取り出す。機械の足元に狙いを定め、スイッチを押すとワンドの先端から熱線が伸びた。]**
可愛い顔が台無しだぞ
[むにっっっ]
[そのほっぺたをつまんだ、ムニムニと口の形を『にぃー』と笑った顔にしようとする]
こんなやつほっとけばいいんだ、何故お前がそんな顔をする必要がある?せっかく可愛い顔をしているのにそんな顔をしていては損するぞ
[そう言いながらムニムニとほっぺをつついている]
[赤くなったスカーフがよくみえることだろう*]
── ドーム外・荒野 ──
名前、くらい、呼ぶわ!
[全力で駆けながら、口にする。
気持ち悪さが募って来た]
(危機迫ってる時くらい呼ぶわ。
うるっせーやつ……)
ぐぬぬぬ、わかった、わかったわよ!一回だけ同伴なしでウロウロする権利あげるわよ!
ただしアタシの家内での能力使用禁止とアタシが渡す手袋の着用が条件よ!
歩くの面倒とか、手袋が肌に合わないとかなしだからね?
あと、付いてくだけじゃなくて、ちゃんと『案件の処理』までが仕事の内容よ。
途中で飽きて帰ったら報酬はなし、よろしくて?
[ひとしきり唸った後に、ソノランの提案>>123へまくしたてるように回答を伝える。これが通らなければ大人しくソノランの勧誘は諦めただろう。]
[ソノランとの通信を終えれば、間髪入れずにユウヅキへと連絡を入れる。ソノランから余計な情報が行く前に接触が必要だった。]
ハァーイ、ユウヅキ。
ねぇねぇ、〈UROBOROS OVERDRIVE〉って組織追ってるんでしょ?
アタシ、ちょっといい情報持ってるの。
具体的的に言えば、アジトに繋がる情報って感じなんだけどー。
[自分の家が狙われたから潰しに行きたいとは言わない。これでユウヅキが貸しに思ってもらえればラッキーとすら思っていた。]
どうかしら、アタシのデートのお誘い、受けてくれる?
[ずいぶんと楽しそうにそう尋ねる。**]
スティーブ!
来るな!
[回収してくれと頼んだのとは逆の声掛け。
脳裏をちらつく映像と恐怖のような予期不安が胸を締める。
後ろの不吉な作動音が、車へと向けられる、そんな想像の映像だ]
そのままだと…… クソッ
もう一度トばすから、その間に回収しろよ?
[もつれかけそうになる心地すら覚えながらも、片足を軸にして半回転し後ろに反転、異能を行使する。
ヤドカリのような、砂に塗れた機械で構築された巨体。
大きく鋭く、何でも切断出来そうな大きな鋏が正に振り下ろされんとし、直後。
ググンと弛み撓み、瞬時にして、最初に居た近くまで機械はトばされただろう]
[車を振り返る]
は?
[俺に向けて撃ってんのかという顔。
地面が溶けて変な蒸気が上がっている。
そのまま車が来れば、合流は出来るだろうか**]
―― ドーム外・車内 ――
なに止まって――!
[ヴェスが立ち止まった。>>159
ワンドの狙いは彼が走り抜ける事を前提に定めていた。このままではヴェスに当たる。
熱線が射出されるまでのわずかな間にできたのは、ワンドの先をずらす事だけだった。
機械は消え飛び、そして、怒気帯びた表情のヴェスが車の方を向いた。娘の口元がひきつる。]
あなたが急に止まるからっ!
[合流して最初に放った一言がそれだった。言ってから口を堅く引き結び、窓へ顔を向けた。
機械はきえた。ヴェスの能力だ。きっとこれが最善だった。余計な手出しをしただけだ。と、娘自身へ向けて思考する。]
……どうせ何にもできませんよ。
[エアコンの作動音にかき消されそうなほど、小さな呟きをこぼした。]**
[唐突に男は自分側の窓硝子に頭を打ち付けた。
車内に大きな音が響く]
………いっつ。
[閉じた目を開いて視線を彷徨わせる。
痛みが、沸き起こる無力感を紛らわせた]
ああ、で……何だったか。
あのバグ野郎、少し気にかかるな。
あれくらいで足がもげたか……?
もげても、鈍るようなタマか?
[何事も無かったかのように呟いた**]
分かってる!!
[車は加速させたまま、止めることなく、ヴェスへと向かう。
ミラー越しに、エイミーが窓から熱線を出すのが見える。
本当に度胸があるな、とこんな状況で、苦笑いを浮かべる。
このまま走り抜ければ、もう一本くらい持っていけるだろうか。
そう思ったとき。]
は?
[車のエンジン音やらで、聞こえないが、]
…来るな、っつったか。
あいつ。
[そして、ヴェスは向きを変え、機械を見て、何をするかなど聞かなくとも分かる。]
………
[降り下ろされようとした、それはヴェスに届くことはなく、消える。
止まれの声に、乱暴にブレーキを踏み、それは車を横びに滑らせ止まる。]
[ヴェスに車を出せと言われれば、すぐに出した。エイミーとヴェスのやり取りにには、無言できいていた。
なんとなく、少しだけ苛ついてはいたが、]
……あいつは、あの程度じゃ、
もげもしねぇよ。
[男も、遭遇したことはあった。
が、一人で太刀打ちなど
できるものじゃなかった。
それだけ言うと男は無言でドームへ向かい車を走らせた**]
ー 通信→アデル ー
もしもし? ……アデルか?
誰からその話を聞いたんだ?この話はソノランとノエルにしか……情報ぅ?
[少し長めの待機時間のあと、ユウヅキが電話に出る。
デートのお誘いを受けて>>158、真っ先に考えたのは…]
行っても構わんがそれは依頼のつもりか?
お前、善意で人にそんな情報を流すようなタイプじゃないだろ
[こいつ何か考えてそうだ、ということだった。
スラム街での利益に関してのやりとりを経て得たアデルの印象は『損得勘定が出来るやつ』である。そんな人がよもや100%の善意からこんな電話を掛けてきたとは思えないのだ]
[ユウヅキとて馬鹿ではない、アデルが何かしら企んでいることは読み取れた]
まあ僕も追ってるし、野暮用が終わった後なら破格の値段でのってやる。10000でどうだ
[やっぱ馬鹿だった*]
『簡単になおるものだ。
いちいち気にするほどのものでもないだろう』
そう応えていた頃よりだいぶ態度は丸くなったと言えるが、
やってることはその頃より変わらない。
仕事のため、勝ちを見出すためには、
多少の無茶“に見える”ことも調子で敵に突っ込んでいく。
当人にとってはさほど無茶に感じていないのが厄介なところだ。
すべては自己再生能力と呼ばれる異能を持つため。
ヘッドショット等の即死レベルの攻撃でなければたちどころに治り始める。
大怪我をすれば完治までにかかる時間は延びるし痛いものは痛いが、それだけだ]
…………、
……馬鹿か。
[そっけなく言ってから改めて手を払いのけようとする]
スマイルなんざ一銭の価値にもならないだろ。
それよりも仕事をちゃんとすることだ。
一見するとただの調査みたいだが無茶をしないで、
……そうだ、あ ん た こ そ無茶をしないでくれよこの前みたいな。
[ただの調査であるはずがない。
それは〈UROBOROS OVERDIVE〉から依頼を受けたノエル当人がよくわかっている。
それが証拠に考え込むようなそぶりを見せてから、]
……、ところでその依頼、どこからなんだ?
[軽い調子に聞こえるように問う。
〈UROBOROS OVERDIVE〉と敵対しているところからの依頼だったら、
実に困るがどうしたものか、そう思いながら**]
[『この前の無茶』について少し思い出してみる]
[ノエルが大怪我したのを見て>>154、急いで懸賞首を取り押さえるべくの空間制御能力を普段より速く発動させた]
[結果懸賞首は捕まえることが出来たが、副作用によって血反吐を吐いて倒れることになった。その少しあとに全快したノエルに運ばれることになるとは]
[懸賞首狩りをしている時には度々このような事が起こす。両手やスカーフが真っ赤になるほど血を吐くことも珍しくない]
[その副作用の原理はユウヅキ本人には分かっていない。
これだけ何度も血を吐いているのにしばらく休めばなんの後遺症もなく全快することから命に別状がないのは分かっている、ただその時ものすごく苦しいだけで。
ちなみに改善するという発想は現在ユウヅキにはない。
辛くとも使うことに意味があると思っているし…、改善するならば第三者に能力を観測してもらう必要があるが病院には行きたくなかった]
[なにせユウヅキは病院が嫌いなのである]
―― ドーム外・車内 ――
[機械は追ってこれていないようだ。機械が立てる砂ぼこりは段々遠くなっていく。
後ろで窓がごん、と鳴った。>>164 顔をヴェスの方へ向ける。頭をぶつけただけのようだ。ほっとして、再び窓へ向く。]
そうね。
[静かな声をヴェスに返す。>>178
熱線ワンドで人に怪我をさせかけたのは二度目だった。
一度目は3ヶ月前の事件の時。狂った科学者の手により、無理やりに異能を覚醒させられた村人に向けて。止めようとしただけではなく、異能を手にした村人への妬みが混じっていた。
今度はあの時とは違う。ただ、判断が悪かった。
経験が足りなかった。
きつく下唇を噛んだ。]
[後方を確認すると、離した筈のバグ・シングが速度を上げて近づき始めている。
口元を歪ませて笑う]
なら、今の装備でも何とかなるわ。
[銃を引き抜き安全装置を外す]
お前、撃てるんだろ?
[何の色も浮かべてない目でエイミーを見る]
ああいうのは、通常関節付近を撃っても意味が無い。
装甲が複雑に重なりあっていて、ろくに通らない。
でも、もげてるってことは……
装甲が機能してない。
お前、そもそも"アレ"を見るのは初めてか?
[エイミーに問いかける**]
[ごん、音がしたことは気づいたし、ミラー越しに、見えてはいたが男は何も言わなかった。
先ほどの機械のことをエイミーは調べるという。]
……
[男は黙って運転を続ける。
やがて、それは、どんどん
近づいてきたか。]
[しばらくは無言でいれば、やがて男は口を開く。]
ヴェス、お前さ。
いつか、死ぬぞ。
[ポツリ、呟いた言葉は聞こえたか。
以前首に怪我を負ってきたときといい、さっきといい。
少しでも、遅ければ死んでいたかもしれない。不安予知。それが働いたせい、とは分からないが、
死ぬつもりはないのかもしれない。
殺されるつもりもないのかもしれない。
だが、ヴェスが無意識に突っ込んでいっているような、そんな気がしてならない。]
─ スラム街・爆心地 ─
フフフ、嫌われたもんだね。
[追い払う動きをするノエル>>147にはそれだけを言って、ソノランは彼女らの下を去る。
あの感情を向けられたのは初めてではない。
一番最初に顔を合わせた後からずっと、ノエルがソノランに向ける感情が好意的になったことはなかった。
全ては彼女を助けた時に見せてしまった右眼のせい]
(分かりやすいと言うか何と言うか)
[”同じだが違う”のは当たり前のことなのに。
勝手に重ねられ嫌われたのだからこちらが被害者だとソノランは嘯く]
<─── 憤りを向ける相手が違うんじゃない?>
[以前言われたこと>>148に対しての言葉は、やや呆れの表情で紡がれた。
今でこそ向けられる感情に揶揄う態で返すが、当時は理不尽に思えたものだ*]
─ スラム街・通信中 ─
そーゆー条件ならいいや、特定頑張ってね。
[一回と言う限定、能力の使用禁止と言う条件、案件の処理までが仕事の内容と言われて(手袋は良いらしい)あっさりと引き下がった。
返す声は腹が立つほど清々しいもの。
浮かべる表情も爽やかさが伴う笑みだった]
よく考えたら同伴してもらって解説してもらいながら見た方が楽しそうだしね。
今度行くからよろしく。
[尚、キャッシュの場合はアデルが引き下がるレベルの金額になるのは間違いないため、結局交渉不成立だったことだろう*]
[そう呟いた後、何事もないかのように、
男は続ける。]
撃つなら、さっさとやれよ。
距離は保ってやるから。
[バックミラー越しに、追ってくるそいつを捕らえれば、二人に、ニッと笑ってそう言った**]
そんなの別に誰から聞いたっていいじゃなーい。
[『ノエル』という単語には疑問符がついたが、今は聞かないことにした。ソノランの助けが確実でない今、ユウヅキの参加の有無は重要だ。]
んふふ、まぁ依頼ってことでいいわよー。
お互いの・た・め・ってことで。
(意外とおバカってことでもないのかしら?)
[ユウヅキとの通信>>168を続ける中でアデルはユウヅキの新しい一面を見ている。素朴ではあるが、人を見る目はあるらしい。ユウヅキの言うとおりアデルは助っ人が欲しくてたまらない。]
いっ、10,000ね。ちょ、ちょっと高いかしら。そんなこともなかったかしら。
[組織相手の報酬にしてはバイトレベルもいいところである。一瞬の焦りを感じながらしどろもどろになる。]
とりあえず、野暮用とやらが終わったら連絡頂戴!
アタシはアジトに目星つけておくから。
[そう言って強引に話を終わらせるのだった。]
─ ゲート前・詰所 ─
[ゲートの出入りはいつも通り。
荷が運ばれてきたり、調査隊が外へ向かったりといったもの。
異変という異変はなさそうかな、と思った頃、ゲートの外が騒がしくなった]
「うわ、どっから!」
「え……あれ、ドームの前?」
「さっきまでバグ・シングに……」
[急に現れた大型車に驚く者数多。
大型車に乗っていた者達も何が起きたかいまいち理解していないようだった。
その中で気になる単語が耳に入る]
──── どこで遭遇した?
[機械生命体の出現を察し、ソノランの表情が真面目なものに変化する。
問われた者 ─── 前文明痕跡調査隊の一人が急な問いかけに戸惑いながらも状況を説明した]
……案外近いな。
[移動中に襲われたとなれば徘徊するタイプの機械生命体だろう。
特殊チームの案件の中でもかなり危険度も高いもの]
ドームに向かって来るなら、緊急招集も必要か。
[事態把握のためにソノランは荒野へと視線を向ける。
右眼に意識を集中して、その先の光景を見通した*]
ー 下層部 裏路地 ー
『いっ、10,000ね。ちょ、ちょっと高いかしら。そんなこともなかったかしら。』
(あ、この反応はもう1桁あげても大丈夫なやつだったな)
[ユウヅキはスタスタと歩きながら電話で話を続ける。一瞬の焦りからこれはかなり安い相場で言ってしまった様だと察したが今はまあいいやと話を切り上げることにする]
分かった、すぐに終わると思う
[ピッと電源を切り、たどり着いた場所は下層区域にある一軒家だ。とても古びた家で、こじんまりとしている。暗い雰囲気からあまり人が近づきそうにない]
[ジリリ、とインターホンを鳴らす]
『……はい』
……〈UROBOROS OVERDRIVE〉の利用する予定だったものを入手した。取引をしたい
『……入れ』
[かちゃん、と扉のオートロックが外れる。ユウヅキは床が汚れることも気にせず土足で上がる。そして…扉を開けた先で待っていたのは]
全員で銃を構えてお出迎えとは随分だな
『そう言いなさんなドンパチ探偵…いいや『幽月の猟犬』さんよぉお前は裏社会では結構有名なんだぜ?』
[目を閉じ、一瞬で気持ちを切り替える]
任せとけって。
おい、狙うのは関節部か動力源だ。
あのタイプなら、動力源は丁度中央部付近にあるんだがなあ……
もし違うとなれば、組み込める場所はそう無い筈だ。
おい、マシンの異能で見えないか?
[エイミーの無茶振りとも言える言を飛ばし]
(気持ち悪……)
[『にぃ』と笑む顔には、すげない感想]
何その二つ名ダサいな。誰がつけたんだシバキに行きたい
『まあまあ落ち着きなさいなぁ、あんたがいつまででもどこまででも賞金首を追いかけ回してムショにぶち込むからこうなるんだよぉ』
[ユウヅキと、部屋の中央に立つ男は会話する。
世間話のように軽々しく。しかし互いに抜け目なく互いを見ている]
『それで……?まさか、本当に取引に来た訳じゃあねえだろぉ?』
そのまさかだ、取引をしたい。
〈UROBOROS OVERDRIVE〉について知っていることを語ってもらおう
[同じく車両後部の窓から身を乗り出すと、助手席から身を乗り出したエイミーの姿が見えた。
後方から迫るのは、通常よりも何故か耐久度のおかしいバグ・シング。
朽ちてもいない、劣化もしてない、むしろ磨き上げられている素振りさえ見える]
(車をぶつけて爆発させれば一発なんだろうけどなー……)
[男は、物騒なことを思い浮かべながらも予備銃弾を取り出し、掌の上にぶち撒ける*]
[組織の名前を出すと男はせせら笑う]
『はぁ?悪いが俺は平社員でねえ、お前さんが満足出来るほどの情報は持ってねえよ?』
だろうな、一般人でも取引に来れるようになってる場所にボスがいるわけないか。だが知れる情報はなんでもいいんだ
[ユウヅキがこの場所を知ったのも詰所の男に聞き出したから。そこら辺にいそうな奴でも知れるような場所にボスがいるなど期待していない。組織のアジトの場所までとはいかなくとも、その組織が何をしているのかさえ知れればいい]
『教えて俺たちタルタロスになんのメリットが?』
タルタロスの寿命がこの事件が終わるまで延びるかな
『それはメリットかい?』
メリットだろう?この僕が見逃してやるって言ってるんだから
『ほうほう……それじゃあ俺たちの答えを聞かせてやろう!』
[ジャキン!と銃を構え直し引き金に手をかける音が響き渡った。]
ふむ、なるほどな
……では力づくで吐かせてやろう
[朱い目が、にいっと笑った*]
[ユウヅキとの通信を切る頃にはウロボン13号は目的物へと辿り着いていた。]
やーっぱり、それがお目当てだったのね。
[ケースに入れられたとあるパーツ。前文明の遺産である機械生命体。以前捕獲されたという一部をとあるルートで手に入れた。未だに解析が進められているが、一つ解明されるごとに世間を驚かせるものばかりだ。]
お目が高いわー。
それを手に入れるのにアタシがどれだけの手を使ったことか。
[正直ドームの調査班にはとっくにバレているのだが、あちらはこれの大元を所持しているためか、半ば黙認されている。]
いいわよ、それ、貸してあげる。
付きまとってくるしつこい男は早めに叩くが吉ってね。
にしてもアナタ、よくできてるのねー、感心しちゃう。
[ウロボン13号は懸命にセキュリティを解除し、まもなくパーツを手に入れるだろう。]
[気持ち悪い。
苛立ちと綯い交ぜになる。
精一杯生きているその姿も、何もかも。
それに気持ち悪さを思ってしまう自分にも]
ハ、見てろよ。
[その苛立ちをそのままぶつけるように異能を行使させる]
ーVS タルタロス幹部 ー
[ドパパパパパパ!!! と無数の銃弾がユウヅキを狙う。
それを朱い目が視界に捉える。]
『空間制御能力発動 境内発動 指定範囲の銃火器の速度低下。 ……3秒でいいな』
[その瞬間、3秒間だけ弾丸の速度が止まったかのように遅くなる。それだけの時間で逃げられるかよと男達がせせら笑うが]
喰らえ
[バタン!!!と扉が開け放たれて凄まじい量の水が部屋の中に流れ込んでくる!その扉の奥には浴室が見えるが……その蛇口が吹き飛び、すごい勢いで水が溢れているのだ]
[そしてその水はユウヅキをその場からさらう。銃弾の速度が戻る頃にはもうそこにユウヅキはいない
水の中から部屋の中を見据える]
─ 回想・ソノランとの通信中 ─
はいはい、そうくる予感はあったわよ。
ふーんだ、アナタなんかこっちから願い下げよ!
あと、家来るときはお茶とか準備しなくちゃいけないんだから予め連絡入れなさいよね!
[ソノランの素っ気ない返事>>187に不機嫌になって答えた。ただ、案内をすることはやぶさかではないらしい。もてなしの意を伝えて通信を切るのだった。]
室内で戦いを挑んだのが間違いだったな
[部屋の中を水が満たしていく、天井まで。窓の所には氷を張り巡らせて出られないように封鎖する。
何人かは能力を使って脱出しようと試みるが]
『空間制御能力発動 ……この範囲ならばいくらでも封じれるぞ?』
[赤い目が、その能力を奪った。
ユウヅキの支配する空間内で、異能を使うことを禁じたのだ]
[ユウヅキの能力は広いところで使えば使うほど弱くなる ……だが、一部屋程度の狭い空間ならば……彼は無類の力を発揮することが出来るのだ]
[1人、また1人溺れていく 最後のひとりが……意識を手放した]
[バグ・シングの、本来であれば高出力砲にあたるであろう口元へと、掌の上の銃弾達が空間を撓ませ転移した]
──────── 一発だ。
[銃を構え、バグ・シングの口目掛け、撃つ。
連鎖的に銃弾達が破裂し炸裂するか*]
……
………
…………
『…う、うぐ、う?』『な、何が起こって……』
ごほっ!ごほっごほっ!こほっ!!!
うえっ、また出た……まったく…何でこんな血が出るんだ?
[五分もしないうちに組織の者達は目を覚ます。ユウヅキが体内に入った水を取り除いたのだ。そして当のユウヅキは、副作用でまた血を吐いている。範囲も狭く時間が短かっただけあって、爆発から人々を守った時よりその量は少ないが]
さあ、次はどうしてほしい?
爪と皮を1枚ずつ剥いでいこうか?それともいちばん弱いやつから骨を砕いていこうか?ああいやずっと水責めというのもいいかもしれんな? さあ、 どうしてほしい?
[振り返った彼の表情を見て男達は悟った
『情報を渡さなければ…こいつは本気でやる』と]
[ユウヅキは静かにタルタロスの幹部が話す言葉に耳を傾ける。妙な行動を起こすやつはいない。その瞬間にユウヅキが何をするかわかっているからだ]
『俺たちは、〈UROBOROS OVERDRIVE〉と対立してるっつうのはしってるよな?あいつらとは…機械生命体の所有権を巡って争い続けている』
『機械生命体とは何か?まあわかりやすく言うとすげえ兵器だよ…異能者を狙う危険な野郎だが…あいつらを戦力に加えることが出来れば…どんな争いにでも勝つことが出来る。それを再現したり、遺跡に遺された技術を奪ったりしてやり合ってたんだ』
『そうはいっても俺たちは奴らにちょっかいかける程度の弱ぁい組織だぜ?あいつらの組織の規模とは訳が違う。なんせ上層からスラムまでどこかしらに奴らの思想が潜んでいるんだからな』
─ ゲート ─
[調査隊の大型車が転移でドーム前まで現れた理由は、調査隊の責任者が教えてくれた。
知り合いの能力者が飛ばしてくれたのだろう、と]
なるほど?
なかなか良い判断してるね。
[ただ、その知り合いはドームに到着していないと言う。
その話を聞き、右眼で荒野の先を見ると、機械生命体に追われる一台の車が見えた。
助手席に見覚えのある顔も見つけて、何してるんだか、と呟いた]
に、しても……
[機械生命体の状態を見て違和感を覚える。
追われる彼らが何かをしたのかは知らないが、機械生命体に破損が見えたのだ]
随分脆いな。
[自己修復も働いていないように見える。
相手は特殊チームが数人でかからなければならない相手、のはずなのに、そうではない者達が十分に相手取れていた]
いつの間にあんな個体が出るようになったのかね。
[過去の遺産には見えないそれを、観察するように眺め続ける*]
『トップはどの辺にいるかは把握しきれてない、なにせ奴らの隠れ家はいくらでもあるからな……それに厄介なことに、奴らは〈人の思考を操る力〉をもっている。
どういう技術なのかそれとも異能なのかね全く…それで極々一般人がちょっとした時だけ組織に協力させられて、ポイされて、ってこともあるらしい。中には〈利用されていた意識も記憶も〉なく…普段は普通に一般生活を送ってる奴もいる』
『そんで、俺たちは奴らに対抗するためにちっちゃなヒントから色々やってぇ、なんだぁかんだぁと争ってるわけ
な?俺たちの苦労わかるっしょ?カタギが操られてるだけなのか奴らの手下なのか判別しながら戦うわけ』
『何かやってても手を掴んだらその瞬間に「俺は今まで何を?!」とかなる奴までいるから面倒だぜえ…』
『……ま、奴らの狙いは旧時代の〈機械生命体技術の独占〉そして……あわよくば〈このドームの支配〉も目論んでいるかねえ?』
『ほれ、俺達が知ってるのはここまでだ
ボスならもっと詳しく知ってるかもしれねえが?あいにくボスの居場所は俺でも知らねえんだあきらめな』
ふむ、そうか……おい待て機械生命体って……
あの機械生命体か?こちらにくるのはごく稀で、僕自身もみたことがないのに……
『そそ、あの機械生命体。 〈バグ・シンク〉って呼ばれてるやつ。そんで向こうは多分、もうその技術の一部を手に入れてるかもな?』
……わかった、協力感謝する
『……? 猟犬さんよ、捕まえねえのか?俺たちを』
情報の報酬は『タルタロスの寿命を伸ばすこと』だろう?
今捕まえたら報酬にならないじゃないか
[ユウヅキは、そういうと少しだけ後ろを振り返り……出ていった。 ポチポチと、端末を弄りアデルに電話する]
もしもし?終わったぞ。待ち合わせは前あったカフェでいいか?*
[ウロボン13号の懸命の努力により、目的のパーツはアデルの手を離れた。ウロボン13号は自身の背中にしっかりとパーツを固定すると、いそいそと窓へと向かう。]
ははーん、回収役が外にいるのね。
[自室のモニターに目を向ければ、自宅周辺の様子が映し出されている。アデルは一人の男が辺りを警戒するようにタバコをふかしているのを見つけた。おそらくウロボン13号は窓を出てこの男に回収されるのだろう。]
それじゃ、案内してもらおうかしら。
[破られたセキュリティーを再起動すると、アデルは冷め切った紅茶を飲み干してドアを開けた。]
[男がウロボン13号を回収し歩き出したところで尾行をスタートする。尾行といっても歩くのは随分後ろだ。ターゲットの姿を見る必要がないのがアデルの能力の利点である。10分ほど歩いたところでユウヅキからの通信>>216が入った。]
あらユウヅキ、もう用とやらは終わったの?
こっちは今アジトに向かってるところなの。
カフェは通りすぎちゃったから、位置情報を共有するわ。
[ユウヅキの端末へ位置情報を発信する。現在位置は下層に近い中層といったところか。リアルタイムでの更新のため、ユウヅキへ情報は送られ続けるだろう。]
目的地に先に着いたら待機しておくわ。
アタシ一人じゃちょっと怖いもの。
……っと、あら。あらら?
ごめんなさい、ユウヅキ。ちょーっと一回切るわ。
[通信を続けながら歩いていたのだが、ふと何かに気づくと通信を切って大きくため息をついた。]
なーんでゴロツキに絡まれてんのよ。
[ウロボン13号を回収した男が胸倉を掴まれているのだった。]
[砂埃と衝撃が消えた後、そこに残っていたのは内側に搭載された動力源の溶解などが起こったものか。
それとも、まだ動こうと足掻いている姿だったか?*]
[銃弾が機械の前へと現れる。
ヴェスが転移させたのだろう。
一発だ。その声とともに、銃がは放たれ、
銃弾が次々と破裂する。
ひゅぅっと、口笛を鳴らす。
そして、それにエイミーが続く。
機械へ向け、熱線は放たれた。]
ん? なんだ? 変なやつだな…
[通信を切られたユウヅキ>>222は通信端末の確認しながら移動する。ここからだと少し距離があるだろう。]
[ふと、街の窓ガラスに目がいく。朱く染まったスカーフが映える]
……これを見せるのは、少し不穏すぎるかな?
[ユウヅキはバサりとスカーフを外す。
すぐ下層に近い中層ということはユウヅキの事務所にも近い。事務所につくと、扉を開けて事務所のテーブルの上にスカーフを投げた]
『バタン!!!!』『ピシッ』
[扉が少し悲鳴をあげたのは気のせいだ。そう思わないとノエルが悲しむだろう。そう思ってユウヅキは目的地まで進む*]
わーってるって!!
[エイミーが放ったと同時に機械の砲台は火を噴く。
ヴェスの声に、そう返事を返すころには、すでにハンドルを思いっきり回し、
ブレーキを踏めば、車体はスピンし、それで衝撃を緩和する。
そうして、方向を変えた車のアクセルをまた踏み込めば、
車体ぎりぎり、爆風が凪ぎ、車体を少し滑り、やがて止まった。]
[1人の男が2人のゴロツキに絡まれている。中層とはいえ下層に近いこの付近ではそれなりに見る光景だった。だからといってこのタイミングでは乾いた笑いが出る。]
ねぇ、アンタたち、その人離してあげてよ。
[こうなればアデルが動かざるを得ない。荷物でも奪われでもしたら計画が水の泡だ。]
『あぁ?なんだよオカマ野郎。てめぇの知ったこっちゃねーだろ!』
[2人の男のうち、大柄な男の言葉にぴくりとアデルの眉間に力が入る。]
あら、何か落ちてる?
[そう言ったかと思えばアデルは急にその場に膝をかがめる。と思った次の瞬間、]
誰がオカマじゃ、こんのボケナスがぁぁあ!!!
[全身をバネのように跳ね上がらせたアデルの拳が男の顎を強打した。一瞬の無重力の後、男は背中から道路へと落ちる。]
はぁい、ちょっとごめんあそばせ!
[続けざまに追っていた男の頭を鷲づかみにすると、もう一人のゴロツキの顔面へと打ち当てた。猛烈な強打を受けたゴロツキは膝から崩れ落ちる。鼻が折れたのか、鼻血を垂れ流して地面を転がりまわるのだった。]
ほら、さっさと逃げるのよ!
[助けられた男は何が起こったかもよくよく理解できないまま、激しい頭部の痛みとともにアデルに首根っこを掴まれて走り出す。目の前にいるのはターゲットの所持者だ。自分を追ってきてもおかしくない男になぜか助けられているのだった。]
はぁ…やりゃぁできるもんだよな。
[何年ぶりかの運転ではあるが、身体は覚えていたか、
それとも『やればできる』の類か。
そう軽くは言うものの、何かあればすぐに走れるように、ハンドルは握り、アクセルに足はかけたまま。
機械がいるであろう方向を見据える。]
[騒ぎからある程度離れると、アデルは男の首を離して自由にする。男は状況が未だに飲み込めないか腰を抜かして後ずさりをした。]
なによ助けてあげたのに。
怖かったのー?チューでもしてあげようか?
[アデルが顔を近づけると、男は短い悲鳴を上げて転がるように逃げて行った。]
あとはちゃんと任務を遂行してくれるといいんだけど。
子どものおつかいじゃないんだから。
[アデルに尾行されていることをわかった男がどのように行動するかはわからない。だが、ウロボン13号を届けねば男もタダではすまないだろう。どういう形であれ、アジトまでは運ばれるはずだ。*]
確認するか。
[車から降り、車の方には片手をあげることで俺が確認すると言外に告げる。
機械に近づけば近づくほど、希死欲求が強くなる。
銃を持つ片手に力が入る。
その指を剥がし、安全装置をかけた]
大丈夫そうだ。
触れれば分かるんだったな?
頼むぜ、センセ?
[車を振り返り、エイミーに言う*]
……ああ、いたいた
済まない、またせたか?
[アデルの元から男が逃げて少しあと>>232、ユウヅキが合流してくる。カフェであった時には付けていたはずの白いスカーフはなく、今は全身真っ黒!といった風貌だ]
それで?念の為聞くがお前、戦えるのか?
突入するとなると、かなり危険が伴うと思うが
[ユウヅキは、道行く人たちが何気なく喋るのと同じように話し始める。これから奇襲をかけるかもしれないというのに、気楽すぎるほどだ]
[散歩するかのようにアデルについていく。その手ではソノランに渡された爆弾の駆動部>>65が弄ばれている。エイミーに会えればこれのことも分かるかなーとか、色々考えながら歩く*]
また…あいつ…
[車から真っ先に降り、一人で確認しに行くヴェスをみて、
また、そう言う。
そうして、すぐに大丈夫そうだと振り返るヴェスの言葉に]
……あ?
そういえば、さっき、
マシンの異能がなんだとか言ってたな。
[エイミーの能力をようやく気付くのだった。*]
─ ゲート ─
[車を追う機械生命体の口元に異変が起きる。
銃弾の連鎖は機械生命体の外殻を歪ませた]
……………
[やはり脆い、と。
明らかに通常の機械生命体ではないそれに介入の意思は消えた。
やがて、機械生命体の口元で砲撃と熱線の衝突が起こる。
おおっと、と視界の調節を行い、光源の直視を免れた]
俺様達が出るほどじゃあないが……調査は必要かなぁ。
[あの機械生命体は不自然な点がいくつかある。
装甲の脆さ、自動修復機能の不全、等。
まるでただ組み立てただけの機械に見えた。
視界は荒野の先に固定したまま、端末の一つを操作する]
[端末を仕舞い込んで機械生命体の様子を見る]
所詮偽物か。
[あれしきの攻撃で動かなくなったものが、本物の機械生命体なはずがない*]
[エイミーが機械に近づくのに合わせ、機械の前に立っていた男は、車の方へと戻る。
運転席の横辺りの車体に背を凭れかけさせ、銃を仕舞うと、掌を見るともなく見る。
視線は彷徨うようなそれだ]
…………はぁ、気持ち悪い。
[スティーブにぼやく。
エイミーが機械を調べている方向へと目を向ける。
やや睨むような眼差しか]
声が引っ切り無しに聞こえるのに、頭がどうにかなりそうだ。
[エイミーが何か発見するか調べ終われば、男もまた再び、機械の近くへ行くだろう*]
レーサーやんのも、いいかも?
[エイミーのつぶやきに、ハンドルの上に腕をかけ、
そこに頭をのっけ、彼女の顔をみて答える。
大丈夫だと分かれば、どっと疲れもでてきた。]
へぇ。すげぇな。なんか。
[エイミーの言葉に関心する。
そして、任せなさいと、車を降りるエイミーを見ながらふと過る。]
……車…は?
[いや、あれは、仕方がない。
もし、彼女が車を運転する機会でもあれば、伝えよう。
もしかしたら、聞こえてしまっていたかもしれないが。]
―― スラム街 ――
まわりがはらはらすれば無茶になるんだよ……。
[とりあえずタジタジにさせることはできたものの、
ため息つきでそう呟く。>>174
まったくもって無茶してるやつというのは自分が無茶してることに気付かないものだ。
(なおノエル自身にもだいぶブーメランであることに気付いてはいない)
ノエルとて今でこそ副作用が一過性のものとわかってはいるが、
最初はおおいに戸惑ったものだし、仕事のたびに毎回吐血されては寝覚めが悪いし、
ああ、……あとは倒れたユウヅキを、
最終的に無傷になったこっちが回収しなきゃいけないというのもある。この前みたいに。>>175]
わかった、………こっちも依頼が済んだら戻る。
護衛って話だしちょっとは長くかかってしまうかもしれないが。
……、ああ、また、な。
[今度はユウヅキの手を振り払うことなく見送る。
そういえば子供たちのわいきゃい言う声がない……ことに今更ながら気付き辺りを見回せば、
揃って壁の向こうからこっちを覗き込んでいた。何をやってるんだ]
早くい――― ……いややっぱ待て!
[ポケットから色とりどりの包みにくるまれた菓子が何個も入った袋を取り出し投げ渡す。
孤児院の子供たち用に届けたのと同じ“ちゃんとした”菓子だ。
彼らが夢中になって袋に集まるのを、
ちょっとの間見守ってから離れてゆく]
なーにが可愛いだの愛らしい顔だ、
…………、そういうのわりと他にも言ってるって知ってるんだぞこっちは……。
[歩きつつひとりごちる。
とはいえ最初に思い浮かぶのは、
ドームの外にある“村”でエイミーにそう言ってたシーンだったりするが。
彼女は元気にしているのだろうか。ハロルドとともに。
未だにエイミーがこっちに来て騒ぎに巻き込まれつつあることを知らないノエルである]
[そして、エイミーが離れれば、
今度はヴェスが戻ってきた。]
どんだけ、話してんだよ。
お前ら。
[頭がどうにかなりそうだ。そう言う、ヴェスに、
ハンドルにもたれかかったまま、意地悪く笑いそう言う。]
……
[そうして、無言になる。
口を開き何か言おうとするが、
また閉じ、そして、]
あのバグ野郎もどき。
ちゃんとみてねぇから、まだわかんねぇけど。
ガキどもが持ってきたのと、
同じパーツだわ。
[結局は言葉にせず、別の話に切り替えた*]
[街角。
その服装は薄汚れた白の布とも、
クラシカルな古風の白のドレスとも、
見る人と見る身分により見え方は種々に変わる。
口を閉じ楚々に立つ。
行き交う者は皆、彼女を意識することはない。
気に留めることも無い。
それでも、ある者は気づくだろう。
ある者は何となく気になるだろう。]
[付いていっても、
追いかけていっても、
後ろ姿しか見えない。
ひらひらと揺れる白。
碧(あお)い眸が印象的だが、暫し経てばすぐにその印象は薄れ、どんな顔貌かは思い出せなくなる。
再び見れば、このヒトだと分かるけれども、
そんな不思議な印象を与える人物だった。]
[彼女は何の気配も雰囲気も、
感じさせる糸口すら与えない]
[まるで存在しているのかすら分からないような。
そんな不思議さだけを与える人物だった。]
[そうして、幾度目かの角を曲がった後、
或いは導かれるように、何処かへ?
貴方は出逢う事になる。
イツワリの機械生命体。
貴方が触れる事件の一端と。]
[1]
[2]
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