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具合が悪いのに動くからだ。
立てるか?
[ライザは、メロスとユウヅキの元へ来ると、ユウヅキへと屈み込み、肩を貸して立たせようとした。
メロスには動かせないというのはよく分からない話だが、具合の悪さゆえだろうか?*]
ハル兄が何を大事に思ってこっちに来たのか、
……それも、気になるし。
[だからといって彼の大事なものを一緒に守れるのは、
犯罪者を追うこの時だけになりそうだけれど*]
ちがう……?
[ライザに任せた男は尚も言葉を続けようとするが、途切れ途切れなその言葉の内容は上手く聞き取れなかった。
ライザに向けても何か伝えているようだが、そちらの反応はどうだっただろうか]
――まあ、ちゃんと休んだ方がいいよ。
おれはもう行くから。
[彼が然るべき場所に運ばれるまでは買い物は諦めることにして、二人から離れる方へ足を向けた*]
おおぅ、なになに、どうしたのさ。
この村にうちのドームから危ないヤツが逃げ込んじゃったんだから手土産持ってくるのは大人の常識ってやつでしょーよ。
[払われたコップはカランと軽い音を立てて床へと落ちた。突然の激高に一瞬目を丸くしたトレインであったが、すぐにいつも通りのニヤけ顔に戻るとこう続けるのだった。]
ふーん、能力者、嫌いなんだ?
いじめられたの?
それともあこがれてるの?
お嬢ちゃんは、どこかで嗅いだような「イイ臭い」がするけどなー。
[クンクンと鼻を鳴らしたが、明確な答えは出ないようだ。エイミーの怒りはトレインを通してどこかへ向けられていることを感じ取ったようだ。謝罪をするつもりはないらしい。ポルポは湿った床を静かに乾燥させはじめている。]
なるほど。前からの知り合いってわけでもないのか。
強力な異能者……なのか?
[ライザの説明>>79に頷く。
疑問符が付くのは、酷く苦しみ自分の手を払いのける様子しか知らないからだった。
ドームの上の人間など天上人にも等しい認識で、異能の副作用等で苦しむ姿とは結び付かなかった]
ああ、買い物したいのは山々だがな。
[ちらりと男>>82の様子を見た後、缶詰一個分程度のトークンをライザへ手渡す]
これで適当な食糧を見繕ってくれないか。
食材のストックがないんだ、のんびり収穫ってわけにもいかないからな。
[長居する気はないというように、そう言ってライザに任せる。
男――ユウヅキの名を教えられれば>>83そうか、と頷いた*]
―テント>>81―
[水は手土産。真意は理解していたはずだ。
ようは言い方の問題であって。
安易な激昂を後悔したが、ふりあげた拳の置き所はない。
”いじめられた”と聞こえて、きっ、とトレインのニヤけ顔を睨みつける。]
……あこがれなんか、するもんですか。
力なんてあって当たり前なのに。
[加えて、強力かつ有用でなければならなかったのに。
鼻を鳴らすトレインから顔を背ける。
娘の兄は戦闘向きの能力者だった。
ここには来ていないが、別の特殊チームに配属されていてもおかしくはない。
トレインがラドフォードの出来損ないを知っていてもおかしくは、ない。]
[それ以上口を開けずにいる間に、ロボットがふき出す風の音が段々と娘の心をしずめていく。]
……帰るわ。
おじゃましました。
[若干水のはいった袋を手に取り、髪から水をしたたらせつつ立ち上がる。
他に言う事があるはずだが、口から出てこない。]*
ははーん、その当たり前が恋しいのねん。
俺ちゃんはさー、君の気持ちなんてこれっぽちもわかんないけどさ。
ちなみに、強くなりってだけならいいところがアルヨ。
全身ほぼ機械にしちゃうの、簡単アルヨ。
異能力だけが、世の中の理じゃないってね。
[トレインの言葉がエイミーの耳に入っているかはわからない。帰ろうとする彼女を特に引きとめもせず、またのお越しをと手を振るのだった。**]
─ 村の外周 ─
[左頬は時間差で疼痛を訴えてくる。
ハロルドはそれを甘んじて受け入れた。
これまでノエルに味わわせた負の感情を受け止めるように]
…ありがとう。
[許す、と言われて>>68ハロルドはゆるりと息を吐いた。
申し訳なさは消えないが、少しだけ、心が軽くなった気がする。
前髪に手櫛を通し、再び瞳を隠して。
能力について>>72の返答にも胸を撫で下ろした]
感謝する。
……それは構わないが、案内するといっても娯楽の類はないぞ?
[誤魔化すような口調と仕草には思わず口端を緩め、微笑む形になる。
この村へ来た理由を問うような言葉>>74には、僅かばかり考える沈黙を挟んで]
──…そうさな、案内しながらでも話そうか。
[何も言わずに姿を晦ましたことへの詫びも兼ねて話すことを約束した。
ノエルの隣に並ぶようにして彼女の肩を叩き、移動を促す]
全ての切欠は、ドームへ出稼ぎに来ていたこの村の住人だ。
彼と知り合い、村の話を聞いてな。
こんな環境だ、生活自体は魅力的でも何でもなかった。
─── だが、スラムを、ドームを出て、自分達が生きる場所を選んで暮らしてるって部分は、少し惹かれた。
正直、ドームでの暮らしが辛くなってきててな。
居場所を、探してた。
[これのせいでな、と前髪の奥を指し示して言う]
何でもない奴には「そんなことで」って思われるかもしれないが、案外きつくてな。
ネオンの下では暮らして行けないって、心底思ってた。
─── そんな時に起きたのが例の暴動だ。
あの時、村の話をしてくれた奴に庇われて、直撃を受けた彼は死んでしまった。
今際に言われたんだ、「村を頼む」って。
[実際とは異なるかも知れないが、ハロルドにとってはそれが事実]
俺の目がこんなだから、彼を死なせてしまったんだ。
動けてたら、防げたかもしれないのに。
…だから、彼の代わりに村へ行くことにした。
彼との最期の約束を果たすために。
同時に、俺自身の平穏を得るために。
………あの時は自分のことしか考えられなかった。
周りのことなんて考えられないままドームを出た。
[すまなそうな声色が漂う]
この村が無能力者の村なのは聞かされてたから、能力があることは隠して村に入った。
最初は遺恨なく溶け込むためだったけど、暮らすうちに能力なんて無くても生きていけるってのを知った。
同時に、能力が無いことの大変さを知った。
この村に来てからは能力を使わずに暮らしてる。
こっそり使うことは勿論出来たが ─── 俺は村人達と同じ土台にいたいと思ったんだ。
皆と同じで在りたいと思った。
暮らすうちに約束とは無関係にこの村自体が大事に思えていった。
生活は決して裕福じゃないが……俺はこの生活が気に入ってる。
自分で選んだ場所で暮らせているのだからな。
[人によっては理解されない話かも知れない。
それでも自分は満足しているのだと、そんな想いは声の明るさにも現れていた*]
[物心付いた時には、ライザは【東洋会】の商人だった。
SC4ドームの文化なのか、独特の型の名残ある体術に格闘、一通りの武器の使い方を教え込まれた。
ライザの能力は、物体収納能力。
商人にとっては、これ以上無い最適の能力だった]
入るぞ。
[開けられた扉を潜り、机があるならば、メロスには気を遣わず、食料品の袋を置こうと近づいただろう*]
―テント→ライザの店―
[トレインの言葉へはうらめしげな視線をむけて、応えることはせずにテントを出ていく。
まだアーネストがそこにいれば、逃げるように足早に。
図星でしかなかった。
当たり前のように能力を持ち合わせていればあったはずの、上層での暮らしが恋しかった。
あそこでは重い水を背中きしませ運ぶ必要など、ない。
機械になって得るのでは意味がない。
内から開花する能力でなければ。]
……急がないと。
[ライザが待っている。
水浸しの髪をぎゅ、としぼり、余計な考えが浮かばぬよう、ライザの店へ駆け出した。]
[ライザが、村への商いを行いたいと申し出たのは、他でもない。
あの村には、血を分けた少年がいると聞いたからだ。
自分の目で確かめればいい。
違ったのなら、向かうのはその一度の商いでいいと考えた。
村で会った少年は、ほぼ黒のライザの髪とは似ていない色だったが、写真で残る親の髪質と色に似ているように、思えた*]
―ライザの店―
[店へとついてみれば、ライザの姿はない。
かわりに数点の商品と先ほどの男が横たえられ、目を閉じている。]
……。
ちょっと。
[水の袋を置き、男の肩を軽く叩いてみる。
反応を待ちつつポシェットから先を細くした枝を取り出し、濡れた髪をまとめた。
ため息一つ。
男のそばに腰かけ、残された武器を眺めた。]**
[村の訪れる以前の生活について、両親はあまり多くを語らなかった。
他の村人の話から推測するに、彼らの世代では村はまだまだ未発展であり、それでも移住を望んだ者の多くは、スラム街でかなり苦しい生活を強いられていたのだろう]
[ドームの側に親戚がいたとしても不思議ではない。
が、それは羊飼いの両親にとって、捨ててきた過去の一部となっていただろう*]
[袋を置いた]
能力の副作用だ。
後天的に空間制御の能力に目覚めたので、使うと頭痛がする。
体に痛みも来ると言っていた。
ユウヅキは、強いエネルギーを持つ異能者が居ると探しに行こうとしていた。
[ライザは、メロスに説明する*]
[横を歩きながら、ハロルドがこの村に来たあらましを聞く。>>93>>94
ドームから出稼ぎに来た住人から村の話を聞き惹かれたこと。
8年前の暴動で命を落とした住人から「村を頼む」と言われたこと。
住人との約束を果たすと同時に。ハロルド自身のために村を出たこと。
そうして、既にこの村を居場所と定めていること。>>95
そこに後悔がないことは、声の調子からもわかってしまった]
…………。
あたしには、ここが楽園だとは思えないかな。
ドームの中で持ってたものを全部捨ててまで行きたくなるような場所には……。
[かつて慕った相手にそう言うのは心苦しいが――
紛れもない本心だった]
[6年前に、初めて村に来て見たのは、無能力の少年だ。
ドームの外は、スラム街と違い、無窮の空と大地が広がっていた。
奇形や奇怪さを帯びた動植物。
ドームの物と全て違って見えた]
「お前は?
俺は【東洋会】のライザだ。
何時もの男は今日は来ない」
[顔色ひとつ変わらず名乗り上げた。
メロスは、どんな声と表情だったか*]
生きる場所を選べない子たち……
スラムのあんまり強かじゃない孤児が聞いたら羨みそうな話ではあると思うけど。
[そしてフォローになってない雑感をひとつ。
ノエルはそういう子たちをよく知っている。
養い親があの暴動から数年後、
治安維持部隊を引退して孤児院を始めたからだ。
「配達屋」も元は、孤児院に物資を色々と届けるために始めたと言っていい。
……せっかく気まずい雰囲気を脱したのにこれではいかん。
やがてそう思ったノエルは話題を切り替えることにする]
[そんな少女も、その人から遊んでやる、と声がかかれば素直に手をひっこめた。
その人の能力の詳しい原理を少女はわかっていなかったけれど、
高くひとっとびしてはふわりと降りられるのを楽しんでいた。
上層の娯楽施設にあるとべるアトラクションよりこっちが面白いと思っていたくらいだ。
娯楽施設は行ったことないけど]
うん、気をつける。
[飛び跳ねすぎて頭をぶつけないように。
実際のところ、ゆっくり降りられるはずがそうならなくて、
受け身も取れないまま思いのほか勢いよく地面にぶつかった時の方が痛かった。
少女とその人、双方の親から大目玉を食らえば心も痛かった]
― 村の中 ―
はあ。副作用か。
噂くらいは聞いたことがあるが、あんなに苦しむもんなのか。
[ライザ>>106の言葉に瞬く。
能力者と接触する機会が少なく、あったとしても無能力者に弱味を晒す者はいなかったため、目の当たりにすることはなかったのだった]
異能者っつっても、楽に生きられるものでもないんだな。
[空間制御と、名前だけ聞けば強力そうだが、副作用があれでは素直に羨ましいとは言えなかった。
説明の後半には、ふうん、と首を傾げる]
わざわざ探すってことは、特殊チームの人間ではないよな。
……犯人の気配に気付いた、とか?
[だとしたら千載一遇のチャンスを逃したのかもしれない。
自分も悪意があってのことではないのだが、なんとも言えない表情を浮かべた*]
― 6年前 ―
[その頃、無能力の少年は15歳だった。
羊飼いの仕事をほぼ任されるようになった――というより、両親が動けなくなった、という方が正しい。
ドーム上層の住人が見れば年齢以上に老けて見られるだろう両親は、家で臥せっていることが多くなっていた。
彼らが流行病に負けあっさりと命を落とすのは、もう少し先の話ではあったが]
[淡々と名乗りを上げる商人の少年>>108と出会ったのは、両親に頼まれ、いつも店の出ている場所へ買い物に出かけた先でのことだった]
「お、おれは……メロスだ」
[問われて、気圧されたようになりつつも名乗り返す]
「【東洋会】? お前が?」
[自分と歳の変わらぬ少年に見えた。
きちんとした教育機関のある層なら、成人と見做されないこともあるだろう]
「待て! 本当なのか、証拠を見せてみろ!」
[組織の名前を出されたとて、それだけで信用できるものか。
まして、取引に貴重なトークンをやりとりする相手だ]
「なんで急にいつものあいつが来なくなるんだよ! 怪しいぞ!」
[ライザの思惑など知りようもなく、ただ舐められまいとでもいうように声を張り上げた**]
だいじょうぶ。
………これくらいすぐになおるから。ほら。
[少女を撫でるその人の手には傷が残っているが。
おずおずと見せた少女の腕にも撫でられる頭にも傷ひとつない。
怒られたことを苦笑とともに告げるその人に少女は首を傾げた]
にいちゃん? 家族じゃないけどにいちゃん?
じゃああたしもにいちゃんってよんでいい?
ハロルドにいちゃん、……は長すぎるからハルにいで。
[きょうだいと呼べる者はいなかった。
はじめて誰かを兄と呼ぶことに心を躍らせていたがやがて]
あたしもいいこでいるから。ケガしないように気をつけるから。
だから元気出して。
[と、少女なりに励ましてみせた――そんな、無邪気な思い出*]
―― 現在 ――
[ひそやかな懸念はある。
もし今の己の戦い方を見られてしまえばハロルドがどう思うか――という。
かつての少女時代に告げたこととは逆に、
大小の怪我を承知で突っ込んだり、
誰かの盾になったりすることをためらわないのが今の戦り方だ。
もちろん養い親は怪我しないための立ち回り方も教えてくれたが、
それを生かせるのはあくまでひとりでいる時だ。
護るべきもの、手を差し伸べたものが後ろにいるなら、
色々とためらってはいられないわけで**]
ドームの方が便利なのは確かだ。
……それでも、ドームでは生き辛いと思った者にはこちらの方が過ごしやすい。
人の価値観はそれぞれさ。
[ノエルが思うこと>>107は分からないでもない。
ハロルドだってこの目がなければ、きっと。
少なくとも、ドームを出る選択はしなかった]
この村に来たいって言うなら受け入れてくれると思うがね。
勿論、出来ることはやってもらうことにはなるが。
[スラムの孤児達の話>>109が出れば、そう付け加える。
村の中央へと近付き、人の気配も増えて自分の話をしづらくなってきた頃、ノエルが話題を変えた>>110。
それには逆らわず、「あぁ」と声を返す]
彼女もドームから出てきた一人でな。
いきなり一人で暮らすのは無理そうだったから、俺が引き取った。
色々手伝ってくれるし、努力家だと俺は思ってる。
[引き取った、の部分をどう受け取られるかを考えぬままに言い、ライザの店の方へと近付いて行く。
横たわる男がいることが気になったためだ]
エイミー、ユウヅキの奴どうかしたのか?
[横たわっているのがユウヅキであると知り、近くにいたエイミーに問いかける。
店主であるライザも居らず、高価そうな武器が店頭に並んだままであることに訝しげな表情をした**]
─ライザの店─
[人の気配に顔をあげればハロルドと、ノエルが近づいてくる。
共に歩く姿は親しげで、目を瞬いた。
眠る男はユウヅキというらしい。
どこかで聞いた事がある気がしつつ、答える。]
そこで倒れてたの。
[先ほど彼が倒れていた場所を指した。
ちら、とノエルの顔を見て会釈する。]
知り合い?
[尋ねながら、無意識に服の裾をつかんでいた。]**
[ハロルドがどう返そうと、あいまいにうなずく。]
ライザが介抱するからって水を頼まれてて。
戻ってきたらこの人だけ残ってたの。
[娘のすぐそばに置かれた革袋はハロルドも見慣れたものだ。
彼の視線が武器に向けられたのには気づきつつ、娘からは触れない。
おそらく、戻ってくるであろう娘のために、ライザが残してくれたのだろうけれど。]**
犯人の気配か。
先程も言ったが、空間に揺らぎを与えるほどのエネルギーを持った能力者が……と言っていた。
ユウヅキはその揺らぎが、犯人か犯人に関連するのではないかと思い、探しに歩いていた筈だ。
俺もユウヅキが感じたものは犯人の物ではないかと思った。
[心底信じた訳では無い。
だが、丁度その前にユウヅキが語っていた複合化能力の話からも、その時は犯人の可能性が一番に思い浮かんでいた]
もう食べるか?
[缶詰一個分程度のトークンでも、袋一杯分の食料は購入出来る。
ライザは机から離れ、部屋の手頃な場所に移動する*]
―6年前―
「メロスか」
「これが証だ。
【東洋会】の電子証。
…………この方がいいか?」
[ドームで使っている【東洋会】の電子認証を提示したが、少しして、元の男から持っていけと言われた、今回の代わりを告げる書き付けを差し出した]
俺は物体収納能力持ちだ。
俺の方が、何時もの男よりも運びのコストが良い。
今回は試しみたいなものだから、次は元の男かもな。
[並んでいる物は、仕入れの関係で差はあるが、何時もと同じように見えるだろう]
「並んでいる物は同じだ。
何時もの金額で取引が出来れば、仮に俺が【東洋会】で無くても問題無いのではないのか?」
[ライザの喋り方は、昔から殆ど変わっておらず、声を張り上げる様子を見ていた*]
ー村の中、店ー
…っ…ん…ぐ…
[寝ていた時間は大体十分程度だろうか?肩を叩く感覚から>>102次第に意識が現実へ戻ってくる。 隣に誰かが座る気配と、誰かが近づいてくる気配に>>120 ゆっくり目を開いた]
………ハロルド…と…エイミー…と…
…だれだ……
[近くにいたノエルの顔を見て、何だか微妙な顔になる。>>110
先程まで探し回っていた能力者は既に帰ってしまっていて>>103、今度は知ってる2人と知らないひとりに囲まれていたのだ。何がなにやら分からない]
…ライザはどこへ行った…?
[身体をゆっくり起こすと、ライザの残していった武器が目に入る。そういえば『留守を任せた』と言われたような>>96]
…まさかボクに商売をやれと言ってるのかあいつ…
[だが目の前に残っているのは確かにライザの残した商品である。1食の恩があるため放置する訳にはいかない]
─ ライザの店 ─
倒れてた? 何でまた…
[エイミーの言葉>>122を受けて疑問を口にするが、この様子だとエイミーも詳細は知らないのだろう。
示された場所を見て、ユウヅキへと視線を移して、軽く首を傾ぐ。
潜められた問いかけと共に服の裾を掴まれれば、声を聞くために少し身を傾けた]
ん、ああ。
ドームに居た時のな。
[返す声も潜めて、且つ、簡潔なものにする。
続いた言葉>>123には得心するように頷いた]
水……そうか、救護テントまで行ってたんだな。
ライザの奴、誰かに呼ばれたかな。
[無用心だと思えど、商品を置きっぱなしにしても問題がない算段が彼にはあるのだろう]
どこから、と言うか、倒れていたことしか聞いていないからな。
何かあったのか?
[何かしらの脅威が現れたのだとしたら、対処に動かねばならない*]
ーライザの店ー
ノエル…?ノエル…ノエル……
[ユウヅキはハロルドからその名前を聞き>>130少し考えて、あっと声を上げた]
もしかして『不幸の配達屋』か?
ベリティが…あの子が何度か話題に出していた。
ついて回れば何かと面白い事があるからむしろ『幸運の配達屋』だと言っていた。
何かと何かに巻き込まれ、無茶ばかりするから心配になるともな。
[以前にもドンパチに巻き込まれたとか暴動鎮圧に力を貸したとか>>0:76、それらがほとんど通りすがりで巻き込まれたのだと言うから驚きである。
どんなトラブルもポジティブに捉える『少女』からすればついて回ればそれらすらポジティブに楽しんでいたことだろう]
―ライザの店―
[なぜユウヅキが倒れていたかにはわからない、と首を傾げる。
ノエルがドーム時代の知り合いと知ると、人がいない方へ目をそらした。
ハロルドの裾をつかんでしまった手に触れ、困惑の表情を浮かべる。
共に暮らした4年間、彼にそういった触れ方をしたことはなかったからだ。]
そう、井戸が使えなかったから。
ライザ、どこ行ったのかしら。
[話している内にユウヅキが目覚めたようだ。
彼もライザの行先は知らないらしい。
というか、酷く混乱しているようだ。]
とりあえず、飲んだら?
ここから飲むの。
[飲み口の覆いをとり、革袋を差し出した。]
ああ…そうだ…!
ハロルド、この辺りに青い髪の青年は住んでいないか?
素朴そうで、よく分からん生き物を連れていた奴だ…!
[何かあったのかと聞かれ>>131、眠る直前の事を思い出す。慌てて事情を説明しようとする。エイミーを監視していたのは隠して。]
……ボクは、その、色々あってなライザの世話になっていた。
それで村の情報が聞きたくて村長とやらの所に行こうとしたんだ。
……その時突然…空間が揺らぐほどのエネルギーを感じた。
あれは間違いなく異能者の…能力のエネルギーだ。
[その様子を思い出し、また顔が青くなる>>65 >>66]
僕は能力の副作用で…そのエネルギーに当てられてダウンしてた、というわけだ。
…あの、青い髪の男は、能力者なのか?
…いや、そもそも…この村の、村人なのか?
………皮袋?
[皮袋を受け取りキョトン、とする。…少し揺らすと水の音がした。]
………いただくことにする。
[…何はともあれライザには休めと言われてしまった。直前までは疑っていたエイミーだったが、それ以上に怪しいものが現れた以上彼女までまた疑う気力は起きなかった]
…井戸が、使えない?…水は戻したぞ、ボクは…
……ああ、あの男まだ井戸から出られていないのか。
ざまあみろ……
[井戸の話が出て例の男を思い出した*]
なんだ、その犯人ってのは相当な能力者なのか。
だとしたらなんでここまで大人しく……、いや、そうでもないのか。
[怪我を負わされた村人のことを思い出して顔を顰める。
相手が潜伏することに重きを置いているなら、そして他者に気付かれにくい形で被害者を出しているとしたら。
派手に暴れられるよりも厄介なことになるかもしれない]
それにしても、随分近くまで犯人が来てたんだな。
これで二度目か。
[何も手出し出来ないまま取り逃がしてしまったことに歯噛みする。
無能力者に何が出来るわけでもないが]
ああ、悪いな。もらうよ。
[あれだけの対価で袋一杯分の食糧ということは、質より量で見繕ってくれたということか。
食糧に乏しい村の住人としては有難いことで、早速加熱のいらない固形食を探す。
その途中、バチッと音がして顔を顰めた]
いたた……静電気かな。
[今の季節に起こるものだろうかと小さく首を傾げたが、結局は深く考えることなく食事を開始した]
― 6年前 ―
「ふうん?」
[村の人間としては馴染みの薄い電子認証、ついで書き付けを見る>>126。
筆跡鑑定に自信がある訳ではないが、ひとまずは本物だろうと認識する]
「なんだ……便利な能力だな。まるで商人になるために生まれたみたいだ」
[能力の説明を受ければ、僅かに皮肉を込めてそう答える。
能力の有無が生活の豊かさを分ける、まだそのことを受け入れられていない年齢ではあったから]
「ああ、いいよ、いいよ。
お前が何者だって関係ない」
[自身の親、――あるいはそう認識していただけで、仕事を教えるための養い親だったかもしれないが――に言いつけられた通りの物を探す。
ライザの言う通り、値段は元の商人と変わらないものだった]
「――でも、危なくないのか、商人なんて。
物をたくさん持っていたら、狙われることだってあるだろ?」
[商品を見繕っている間、ふと浮かんだのはそんな疑問。
村の人間たちは出来るだけ善良に生きようとしているが、そうでない者もいる。
能力者といえど万能でないことくらい、こちらも知っていた**]
生き物を連れた青髪の青年?
……メロスのことかね。
この村で羊の世話をしている。
アイツは俺が来る前から村に居る。
…能力があるなんてことは聞いたことはないが。
[問い>>134にはそれぞれ答えるも、能力者についてを答える時に少し考える間が空いた。
単純に記憶を洗ったとも、心当たりがあるとも取れる間]
……にしても、空間が揺らぐほどのエネルギー、か。
貴方の様子を見る限りは、相当な力のようだな。
異能者の能力のエネルギーと言うが、今は特殊チームを始め幾人かの能力者が集まっている。
それらの可能性だってあるだろうに、何故メロスを能力者だと思う?
[調子を崩している様子からエネルギーに当てられた、と言うのは嘘ではなさそうだが、その対象が村人に向いていることを疑問に思う。
ユウヅキは直情的で思いこむ性質があると認識しているため、その話を鵜呑みにはしなかった]
[話がノエルに向けば、ライザの言っていた二つ名に合点がいった。
冒険譚を頼めば面白い話が聞けそうだ。
ユウヅキにうなずいて袋を渡す。
ずいぶん大人しい様子をみるに、だいぶ具合が悪いのだろう。
しばらく黙ってユウヅキの話を聞いていた。
少し考え、口を開く。]
例の犯罪者は光と共に消える──
つまり、空間をいじる能力があるのだけど。
そういった事ではなくて?
[井戸に何があったか、2人の会話から察すると盛大なため息こぼし、首を振った。
とりあえず、作物の方は大丈夫とわかっただけ良いか。**]
いいや…あいつ以外ありえない。
…あいつの体から…エネルギーが漏れだしていたんだ
[ハロルドの問いかけにユウヅキは青い顔のまま首を横に振る>>142]
普段から能力を使うことに慣れているものは基本的にエネルギーを体外に漏れ出すようなことはない。能力を実際に使用する時以外はな。
他の能力者だった場合はそれは異能を使っている時だ。
…だが、あいつは全く『普通の様子』でそのエネルギーが漏れだしていたんだ。…まるで…体内で力が増大して…漏れだしているかのように…
……ただ普通に歩いて話しているだけでここまで強いエネルギーが出るなんてこと…通常では…ありえん…
ありがとう。
[ユウヅキに簡潔に礼をいい、渡された武器――熱線を放つワンド>>0:196――を受け取って、じっと見る。
もしかして、メロスにこれを振るわなければならないのだろうか?]
私ちょっと、メロスに会って確かめてくる。
いつものメロスかどうか。
犯罪者になにかされたらおかしくなっちゃうんでしょ?
[ワンドはどうしようか。
肩から下げたポシェットに手が触れる。
中には先ほどハロルドにもらったトークンが入っている。
娘にはこれを好きに使う権利がある、と彼は言ってくれた>>0:247
ちら、とハロルドをうかがう。
戦闘に興味を持てば心配をかけそうで、ライザに体術を教わるのも内緒にしていたのだ。]**
メロス。
お前、自衛の武器は持っていたか?
羊を纏めるのに外に出るなら、逃げ込んだ犯罪者が捕まるまで……
[ライザは、手元の空間から物を迫り上がらせるよう操作を行いながら。
その最中、バチッと言う音が聞こえた。
メロスを見る]
……?
[何かが弾けるような音だ*]
―6年前―
「俺もそう思う」
[メロス>>139からの、能力への言は短く答えた]
「危険はある。
【東洋会】はドーム中層以下の階級に商いをしている。
スラムでは襲われることもある。
だから、体の動かし方を教えられる。
このように身ひとつになれ、見た目の危険は薄いが」
[メロスが見繕う間、ライザはその顔を見ながら会話を受ける。
持つ必要は無いが、商品をひとつ手に持ち、分かるように空間に収める。
見る見るうちに、メロスの前で、商品がひとつ手の中に消えるように沈んで消えて行く]
「戦い方に興味があるか?」
[危険の話が出たので、話を振る*]
ああ、こちらこそ。
水、ありがとう。
[ユウヅキはエイミーに礼を言われてそう答える>>149。
青い顔はだいぶマシになってきた。]
先程見た時には、メロスとやらに様子がおかしいところはなかった。まだ開花には至っていないのだろう…
だが…開花寸前なのも事実だ。開花した途端に人が変わったようになるということもありえる。気をつけるといい。
[眉を寄せながら考えているエイミーを見ながらユウヅキはポツリといった]
…しかめっ面だなお前は。そんな怖い顔では幸福が逃げるぞ。それどころか例の犯人に不幸そうな顔だと目をつけられるぞ?
『にいー』って言ってみろ、『にいー』
とっておきのまじないだ
[ユウヅキは自身でも『にぃー』と言ってみせた**]
[しばらくして能力そのものには納得した後、戦い方に触れられれば居住まいを正す]
「それは……。
おれもいつかは、スラムに行ったり、村を護るために戦うこともあると言われてるし」
[とはいえ、出来ることなら危険は避けたいと。
羊を世話する役目をもらった少年は瞳を伏せる]
「どうやって戦うんだ?」
[ちらりと、同じ年頃の商人を見た*]
ならいい。
オフレコだ。
相手は、ヒュプノキネシス持ちの空中浮遊も出来る。
エネルギー体に包まれて消失する、複合化能力のようだ。
[他詳細は別だろう]
お前はお前で、やれることはやった。
[メロスが行った、犯罪者の存在の周知や、怪我人に着いていったことなどの貢献を口にする]
……犯人が捕まるまで貸しておくが。
[続きを口にする。
ライザの手に掴まれたのは、艶消しされた杖のようなもの。
何らかの加工がされているのか、見た目程の重くは無く軽いが、粘りがあり頑丈さを兼ね備えている]
電界発生と槍としても使える。
[他の武器や附属パーツを望むなら、代わりを出すだろう。
メロスの最後の問いには答えず、話を進める*]
─ ライザの店 ─
[メロス以外ありえない。
ユウヅキがそう断定する>>145と、ハロルドは前髪の奥で眉を寄せた。
本当に?と言う疑問はまだ残る]
犯罪者に何かされた、か。
[その可能性>>144>>146は否定出来ない。
どこに居るのか、何をしでかすか分からない相手だ。
ただ、可能性ばかりが広がり、どうにも確信し得ない。
井戸>>147の話に対しては]
まぁ良いさ、特殊チームが水を用意してくれるようだからな。
調子が戻ったらある分の水出してもらっても良いか?
根こそぎ取り除いてしまえば新しい水が染み出してくるからな。
[長老にも告げたことを頼んでおいた。
取り出した際、水は畑の雨水溜めに移されることになる]
─────………
[エイミーが眉を寄せる様子>>148には何も言わなかった。
─── 言えなかった。
沈黙を、話を聞いているためであると偽って、考え込むように唇を引き結ぶ]
……扱えそうなものなのか?
[武器をユウヅキから渡され、こちらを窺うエイミー>>149に問いかける。
扱えるのであれば買えば良いと言う態度。
メロスが犯罪者に何かされていた場合に限らず、犯罪者が現れた場合の護身になりうると考えたためだ]
行くなら十分に注意しろよ。
何があるか分からんからな。
[確実な情報が無い以上、ユウヅキが感じ取ったものを切り捨てて考えることは出来ない。
杞憂ならばそれで良い。
心配の念はある、でもエイミーを縛り付けることは出来ない。
そんな風に考えて、止めることはしなかった*]
[そこに、ライザから差し出されたもの>>160。
見た目は杖だ、重くはなく鈍器としての威力は低いだろうが、木の杖よりは頑丈な素材で出来ていると思われた。
更に電界を発生させたり、槍とすることも出来るのだという。
附属パーツを付け替えるような仕様になっているのだろうか]
いいのか?
無論、事が終われば返すが、お前も商売だろう。
[高度な技術を使用した武器は、村人にとって高価ではあるが常に必要としているものだ。
非常事態は商人にとって好機でもあるのではないかと、疑問符を付ける。
とはいえ手に取り眺めようとする様は、この武器への興味を示しているだろう*]
― 6年前 ―
「まあ……商機ではあるだろうな。
ドーム内の商品は、おれたちにとってもなくてはならないものだから」
[ライザ>>161に頷く。
村の過酷な環境はドーム内の製品なしには生き延びられないし、電子通貨が使えないことによる損があっても、代替手段でどうにか手に入れようとするだけの需要はあった]
「興味、は……ある」
[ライザに問われれば、ぽつりと。
前の男の時は、能力者である彼が自分とは遠い存在に思えていた。
しかし近い年頃の少年が危険な販路についていると知れば、自分もという思いにはなった]
「でも、おれに向いているかどうかはわからないな」
[護身のためとはいえ、自分が他人を殴る姿というのは、いまいち想像出来なかった。
争って傷付き傷付けられるよりは、逃げた方がいい。
スラム街への忌避感も、そうした感情の延長線上にあるのかもしれなかった*]
いい。
終われば返せ。
これは、こうやって使う。
[ライザは、杖の機構を教える。
杖の片側が割れるように展開し、槍状となる。
開いている幅は短いが二又で刃も鋭い、その状態で電界を発生させ攻撃出来るようだ。
一度発生してみせれば、電気を拡散させ、元の杖に戻す。
高度な技術を使った物は当たり前だが、ドームの武器であり、普段の使用者は異能者だ。
異能の伝導性も良いものだが、それは話さずにいた]
今見せた槍の幅は短いが、広げて相手の手首や胴を挟んで壁や地面に縫い付ける拘束も出来る。
他にも使い方はあるが……直感的な武器だから、慣れて使え。
槍として投擲する場合は、相手の体を易く貫く。
[附属パーツを使えば、別の形状や機能を使えると説明した]
[ライザは、杖を渡し、杖を触り始めるメロスを見ていたが、やがてメロスの片手を取ろうとした]
メロス。
[片手を両手で包むように触り、何かを確かめようとするかのように*]
ーライザの店ー
水を移動させればいいのか?
それくらいならすぐにでもできる。やっておこう。
どこに置いておけばいい?それとも持って行ってかまわんか?
[自分が悪いことをしたという自覚があるからか、ハロルドの頼みをユウヅキは快諾する>>162。だいぶ良くなった顔色でスクッと立ち上がる…と、ライザの残した武器達が目に入る>>96。
警棒らしき武器と>>0:195、銃のような武器>>0:196が残されてしまっている。 流石にこれを置いていくのもまずいなと思い…]
…そうだ、お前も持っていけハロルド
能力者に対して無防備なのはまずいだろう
[武器を片方ハロルドに手渡した。
ユウヅキはハロルドが能力者であるとは知らないため、自衛のために必要なのではないかと考えた結果だ]
もう片方は…配達屋が持っていけ。
金は気にするな、緊急事態だし多分赦してくれる。
[そしてもう片方をノエルのほうに手渡した。
置いていったということは、多分金のことは気にするなということなのだろう。と勝手な解釈をして武器をはけてしまうことにした。
万が一、なぜ金を取らなかったと聞かれたらあとで缶詰代と合わせて払えばいいかと楽観的に考えている*]
[ノエルが生きる場所を選べない子、と称したスラムの子らというのは、
能力を持たないか、他何らかの理由で奪われる側に回ってしまい、
どこかに諦めを漂わせている子供たちのことだ。
……奪い合うばかりが人生でないとは信じたいが、
羨むだけでは何も手に入らないのもまた純然たる事実。
―――結局、生きる場所を楽園とするか否かは、その人の意志次第ってことなのかもしれない]
[それ以降は特に口も挟まず、
三者――ユウヅキ、エイミー、ハロルドのやり取りを聞いていた。
ユウヅキ曰くメロスから強い異能的エネルギーが漏れ出しているらしいが、メロスは村の住人すなわち無能力者。>>134>>145
とはいえユウヅキの言を虚言と一蹴する雰囲気には至らず、
また、犯罪者が関与している可能性も否定はできない。
結果エイミーが会って確かめてくる、と口にしていた。>>149]
そういうことなら、……あたしもエイミーについてくよ。
武器が扱えるならそれにこしたことはないが、
……荒事担当が付いてた方が安心はするんじゃないのか?
[と、最後の問いはあからさまにハロルドに向けて。
心配を口にはしていなかったが、
内心では同棲、もとい引き取った相手であるエイミーを心配していないはずがない、と思ってのこと]
もちろん、何もないに越したことはないが……。
[救護テント前でトレインは鼻歌を歌っている。以前として、逃亡中の犯人の行方は掴めていない。情報収集は苦手分野だ。特に聞き込みなんてのは一番敬遠されるものでもある。]
姉御も結構フラストレーション溜まってるのかなー。
[アーネストのぼやき>>58は、冗談ではあるのだろうが、案外想定の一部なのかもしれない。今回の相手は単体としてはこれまでの名だたる猛者どもに比べれば可愛いものであるが、雪だるま式に被害が増えかねないという点では危険度がグッと上がる。村ひとつで『最小限の被害』というのは世間の許しを得られる範囲だろう。]
今回は探知型の連中が来てないのがネックなんだなー。
[そう言いながら、キャリーホバーのコンテナ畳んだり、伸び縮みさせながら動かしている。しばらくすると、テントの隣には戦隊物によくある巨大ロボットが完成していたのであった。もっとも、ただ空のコンテナを積み上げただけなので最終決戦の秘密兵器ではなく、トレインの趣味である。]
―メロスの家―
見た目よりも軽いが、殴るのにも使えるぞ。
…………お前に、こんな武器が必要かは分からないが。
[視線を少し下に落とした。
それは自衛として使えるが、戦う為の武器だ。
ライザの知る中で、もし異能者と相対しても、制圧されない為には、これくらいの武器は必要としての判断]
[が、ユウヅキの勢いにのせられて、口にする。]
に、にぃー……。
[ぎこちない笑顔を作り、ユウヅキの『にぃー』顔と向かいあう。]
……や、めてよ
[にらめっこに耐えきれず、頬を熱くしながら目をそらした。]
そういえば、ベリティ、あの子は、……元気にしているのか?
最後に会った時、
ちょっと建物が壊れて見通しが良くなったからってほいほいと外に出るな、とは言ったんだが……。
[武器の受け取りをやんわり断る代わりにユウヅキに問う。
最後、というのはノエルが鎮圧に手を貸した暴動が起こるより数日前のことだ。
もともと、ノエルのベリティの関係は、
不幸にもちょっと立て込んでいる状況下でたまたま出くわすことがよくある、というだけで、
約束を取り付けたうえで会ったことなどない。
あれ以来ベリティと顔を合わせてはいないが、
できれば言いつけを守っておとなしく健康に暮らしているといい、と漠然と思っていた]
─ ライザの店 ─
水が必要だと言うなら持って行ってもは良いが……必要分だけにしてくれるか。
あの水でも畑には使えるからな。
向こうに並ぶ畑の中に雨水用のコンテナがある。
そこに水を入れて欲しい。
案内しよう。
[水を移動させる>>171となれば指示を出し、案内を買って出る。
残されようとしていた武器をハロルドとノエルに分配しようとするのを見れば、しばし考える間を空けて]
……無防備でなければ良いんだろう?
使い慣れないものを持つよりは、農具の方が扱いが易い。
能力者相手ならどっちを持とうが変わらないだろうしな。
[警棒ぐらいならば扱えるだろうが、能力を使わず能力者へ太刀打ち出来るとは思っていない。
それであれば使い慣れている方が良いと、武器>>199を受け取ることはしなかった]
「そうか。
……異能だけじゃないんだな。強さは」
[異能者は、その特殊な力だけで世を渡っていけるのだと。
そう思い込んでいた少年は、ライザとの純粋な体術の力量差に胸を打たれていた。
無能力者でも、場合によっては能力者とも渡り合える。
争いを好まぬとはいえ、その事実は少年にとって、僅かな希望となった]
「わかった。次もよろしく頼むよ」
[前向きな言葉を告げた羊飼いは、ライザへ笑顔を見せもしただろう。
彼の言う通り、その次からも【東洋会】の村担当はライザとなり、時折は彼との鍛錬が行われるようになった]
[2年経つ頃にはある程度の修練は終わるだろうか。
その後は村人同士の訓練の一環として体を動かすことはあっただろう。
丁度その頃村に現れたエイミーほど熱心に教えを乞うことはなくなったが、彼女がそうした集まりに顔を出すなら、戦いを教わった者同士としての交流はあるかもしれない*]
……ベリティ、ベリティは…大丈夫だ。
あの子はそうそう簡単にくたばりはしないしボクもあの子にひどいことをしたクズ野郎を取り逃しはしない。
[ノエルにベリティの事を聞かれて>>198、そちらに目を向けた。
ユウヅキの黒い目がキッと真剣に変わった。
その声は、明らかに先程までとは違い犯人への殺意すら感じさせるほど真剣なものだった。その言葉に言外に…ベリティが巻き込まれたことを告げたつもりだ]
お前はお前で巻き込まれ症だが、あいつもあいつでめちゃくちゃ巻き込まれ症だからな…心配かけただろうなお前にも
まぁ、心配するな。 お前とまた次に会う時にはすぐに何かトラブルにはしゃいでるさ
[うつむいて、少ししてからだった。
ユウヅキの褒め言葉をハロルドが肯定していたのに気づいたのは。
おさまりかけた鼓動が再び駆け出した。
ようやく平常に戻るのはノエルと歩き出してからになるだろう。]*
―家畜小屋―
[メロスの家を出て、家畜小屋を訪れたライザは、暢気な羊達の声を聞く。
三眼六脚の羊達の体は、ドーム内の人間からすれば異様に映るかもしれないが、凶暴ではない性格だった筈だ。
毛もない羊の頭を撫でるように手を伸ばす]
…………。
[静かに息を吐き、外套の下に身に付けている物と、収納して手元には無いが使うかもしれない物を頭に思い描いた*]
配布は良いんだが……代金はどうする気なんだ。
[案内を、と言いながらライザの品物である武器を村人に渡すというユウヅキ>>212に問うてみる。
後で怒られそうだ、と思ったが、ユウヅキが気にしないならそれ以上は言わない心算]
じゃあ先ずは井戸な。
[井戸水の移動のために井戸へと向かい、引き上げてもらった後は畑が並ぶ界隈へと移動する。
痩せた土地を耕し作られた畑に生えるのは、育ちが悪かったり奇形を示す植物達。
畑の囲いの傍に井戸水を入れるに足る大きなコンテナがあるのが見えることだろう]
あれに入れてくれ。
[指示を出した後、ついでと言わんばかりに畑の傍に膝をつき、作物の様子を観察した*]
── 村内 ──
あァ、いたいた。
【東洋会】の商人。
[アーネストは商人の後ろ姿を見つけ、声をかける。
幾度かの転移の後に、ライザを無事発見しての事。]
アンタにひとつ聞こうと思って来たのサ──
[怪我人発見時に出逢った時とは違い、今のアーネストの格好は物々しい。
振り返っても、振り返らずとも、アーネストはこう続ける。]
面倒くさいンで、さっさと聞こうか。
[ガチャリ、と片手に持った重火器と思しき武器を、肩に乗せる。]
何?代金?……ダメか?
今は緊急事態だし多少は許してくれないだろうかね
それともあいつはそういう取引は厳密にするタイプか?
[ハロルドに言われて目に付いた村人に渡そうとした手が止まる。>>216
ユウヅキはライザが代金のやり取りはしっかりかっきりとした考えを持っていることを知らない>>178。
ハロルドは何度かやりとりしているだろうと思い訊ねることにした]
……さて、上がってきてもらうとするか
[井戸につくと、縁に手を付きスウ、と息を吸う。
井戸のそこからゴボゴボと音を立てて水が登ってくる。量はかなりのものだがそれでも顔色一つ変えずに上へ上へと登らせて分割する。 水を複数の手足の生えた蛇の姿に変えて、ついてこさせる]
あれに入れればいいんだな?
[作物の様子を横目に見ながら、1匹1匹の尻尾を掴んでは投げ入れる作業に入った。水の蛇足ヘビは、まだまだいっぱいいそうだ*]
── 村内 ──
【東洋会】もしくはアンタは、
連続異能暴走事件の犯人に協力してるのかい?
[きゅっと口角をあげて笑いながら問う。
逆光の中で、バイザーの奥で鋭利な光を双眸が宿しながら。
返答次第では、後ろの家畜小屋ごと、ぶっ飛ばすつもりでいる*]
もしかして、犯人は荒野を渡るつもりなのか?
生きて越えるのは無理だ。
[ドームとドームの間、荒野や砂漠の中央に近づくにつれ、指数関数的に危険が上昇すると聞いている。
成し遂げようとするなら、自分の様な物持ちの能力者や商会の協力、或いはもっと強い権力者の支援が必要なのは分かるが]
とにかく、俺も【東洋会】も協力していない。
[ライザは、アーネストを見て答えた*]
― 自宅 ―
[食事を終えれば片付けをし、袋の中の残りを保管場所へ置いて家を出る。
家に近付いている人間が居れば気が付くだろう*]
比較的しっかり管理していたと思うぞ。
そもそも商売とは対価との交換で成り立つものだ。
信頼ある相手ならば、後払いなども利くかもしれないがな。
[ライザについて問われる>>220と、知る限りで返答する]
後でライザに会った時に返すのが無難だ。
[そう締め括り、武器をどうするかはユウヅキに任せた。
井戸では登ってきた水が足を持つ蛇の形になり、ユウヅキの後をついてくるのを見遣る。
しばらくの間、畑へと向かう水蛇の行進が見られることだろう]
大したもんだな。
コンテナが一杯になるなら残りの水は持って行ってもいい。
[コンテナ一杯の水があれば、他の畑に撒くにも十分な量を得られるはずだ。
畑の確認が終われば水蛇を放り投げまくるユウヅキの方へと近づく]
…ユウヅキ。
貴方が犯罪者を捕まえたいと思う意思は応援したいと思う。
だが。
この村を、…村人達の平穏を脅かす行動を取る場合は、止めさせてもらう。
トレインの時のようなことは起こさないでくれ。
[彼の強い意思は止められるものではないと分かっている。
その想いが強いせいで起きた井戸でのこと。
それを繰り返さないようにと釘を刺した*]
── 村内 ──
嘘はツいちゃいないみたいだネ♥
[長い沈黙の後、アーネストは重火器を降ろす。]
フン。
時間を使っちまったね。
thx。
ならもうアタシは行くよ。
大体、犯人が行くだろう場所の目星も付いて来たからサ。
[そして、パッとアーネストは消えた。
最後に視線を岩山の方へ向けて**]
[ユウヅキの黒い瞳がハロルドの方を向いた。
水蛇たちが一斉にハロルドに牙を向く。
…だが、その1匹の尻尾を容赦なく掴み
コンテナの中に放り投げた。]
……お前の言いたいことは理解した。
実際ボクのせいで迷惑がかかったのは事実だ。
それにボクも…むやみやたらと人を傷つけたい訳じゃない
なるべくは気をつけよう
[また1匹、蛇の尻尾を掴んで投げる]
もし、犯人側の人間がいたとすれば
[もう1匹]
抑えきれる自信はないぞ*
―道中―
[ライザの店を離れ、ノエルとメロスの家に向かい歩く。
たまにメロスに組手を付きあってもらう時は彼の家に出向いていた。
いかんせんハロルドが長時間家を空ける時に頼んでいたから、回数はそう多くなかっただろう。
最初は全く勝てなかった。
段々と娘が力をつけるにつれ勝てる回数は増え、今は互角といったところだろうか。
体術の件はハロルドには内緒にしてくれ、との頼みは今のところ守られているようだ。]
……死ぬかと思った。
[男達の姿が見えなくなってほっと一息。
ユウヅキときたらよくもまぁ、平然と人を褒め殺せるものだ。
女同士の気安さか、ようやく常の色に戻った顔をしかめてこぼす。]
ここへは賞金稼ぎに?
たくさん修羅場をのりこえて――
強いんでしょうね。
ベリティって子も、あなたも。
[ノエルは娘とたいして年が違わないように見える。
けれど、その顔つきは凛々しく、頼もしく思えた。
そしてベリティも、話を聞く限り、娘にとってはずいぶんとまぶしげな存在だった。]
[忠告の返答>>234と共に水蛇達がこちらに牙を剥く>>235。
その間にも一匹、コンテナへと放り込まれていたが、威圧感が減ることはなかった]
精査もせずに掴みかかったりはしないで欲しいということだ。
……それに、貴方が捕まえたいのは真犯人だろう。
それを追いかければいい。
仮に村人に犯人側の者がいるなら、……俺がどうにかする。
貴方が止められないというなら、俺が止めてやる。
[能力者を前にしても態度は崩さない。
それを無謀と捉えられるか、それとも]
気に留めていてくれればそれでいい。
[無差別とならないならひとまずの安寧は得られるだろう*]
まあまあ、……滅多にない経験をしたと思えばいいんじゃないか?
[……やっぱり大丈夫じゃなかったらしい。>>237
顔をしかめるエイミーに苦笑交じりの吐息とともにこぼしたのはそんなこと。
ユウヅキときたらよくもまああんな、
裏も何もなさそうな調子で口説き文句を紡げたものだ。
服見た感じではノエルのような下層の出身ではなさそうなのだが]
たまたま例の犯罪者が起こしたドンパチに巻き込まれて、
逃げられたから個人的にケリをつけたくて来た。それだけだよ。
……強い?
[複雑そうに苦笑してうつむいてしまう。
ノエルに言わせれば強い者とは、
たとえばこの村に来ているアーネストのことを指す。
いくら戦う腕を磨いても、自己再生能力に秀でているだけではできないことも多い]
そんなことないさ。
あたしが持ってるものなんてこれしかないから……。
[エイミーがライザに戦いを習い始めたのは意外だった。
なんだってするし覚えるという意気込みは確かなものだったが、戦い向きではない華奢な女の子と見えていたからだ。
ハロルドに内緒で、との約束付きで組手を頼まれた時は、彼女らの関係に複雑なものを感じたが、彼女の意を汲んで彼に漏らすことはしなかった]
[正直な所、性別や体格差で侮っていた部分があったのかもしれない。
最初は全く相手にならなかった彼女も、段々と力をつけ、今は互角に戦えるようになっていた。
熱意の差もあったのかもしれないが、羊飼いが自身の力量に対し評価が高くないのは、この辺りが関係してもいただろう]
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