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>>87
[同じように肩をすくめてみせた。電子データの方が助かったのに、という気持ちはこちらも一緒だ。むしろ紙の方が珍しくなった今となっては、いまいち会社の意図が読めない。並べて比較検討できるようにという心遣いなのかもしれないが、生憎と散らかるだけである。]
うちの会社、なんだか知らないけど紙が好きなんだよね。さすがに研究データとかは電子化してるけど……あ。そうだ、スキャナーがあった。会社の備品だけど、いいよねもう。使っても。
でもあれ、一世代前のやつだから、結構時間かかるんだよなぁ。手動でやった方が早いかもね。ありがとう、ソラリアくんに頼むよ。
[目についたパンフレットを見ながら、揚げ鶏に手を出している。マフィンとコーヒーと揚げ鶏の組み合わせが良いとはとても思えないが、気にすることはない]
ダマリくん、優秀だからどこでもなんとかなりそうだね。電気技術がメインのところを探すといいんじゃない。
あ、ダーツ。ダーツで探すのいいな。データアーカイブで見たことあるよそういう動画。星系間ダーツの旅。
>>90 リスリー
[その時、リスリーの視線につられて、実はムービーもライカの方を見ていた。見た目が同い年くらいなので同い年くらいのつもりで話していたけど、ライカは実際おいくつなんだろう?というのはまだ怖くて聞けていない。これから先もずっと聞けないのかもしれない。]
/*時の流れと言うのはだな……気合で乗り切るんだよ!!!
なんかちょっとくらいツギハギになっても大丈夫なんだよ!!!
だってSFだもん!!!
おっしゃ!!! 明日も頑張ろ!!!(反省します)*/
[そして、あなたが少し言いよどんでから言った言葉に、へぇ、と感嘆したような声を上げた。常日頃、ぼんやりとした表情から動かない彼の顔も、植物の話となると輝くのである]
あぁ、そういえば植物、好きだったよね。実験場につめてた頃、そんな話をした気もする。
いいね。いいと思う。なんなら好きな種持っていくといいよ。わたしが勝手に開発したやつなら、好気呼吸生命体が生きられる場所ならだいたいどんなとこでも育つし。なんなら大気組成がヒトの生きられないような場所でも育つようなのも作ったし。まぁこれはわたしが死んじゃうから没になったけど……。
[とそこまでずらずらと並べ立ててから、いつものとぼけた表情であなたの問いに答える]
そりゃまあ。わたし、研究しかできることないしね。
なるべく自分の研究が活きるところに住みたいなーっていうのが一番かな。
/*ひっさびさのRPで難易度の高い3人会話を始めてしまったけど……そうじゃないと出会えない会話があったもんな!!!
いいんだよこれはこれで!!!
おっしゃ!!! 明日も頑張ろ!!!(反省します)*/
/*
ライカさんに対するリスリー、メモでお返事していた時にはもう少しあしらっている感じで対応するつもりだったと思うんだけれど、あまりに純粋なものなのでついついペースに乗っていってしまうぞ ちょろいぜリスリー
>>88 モモ
[彼女の願望に、頷く。この地に悠久にとどまって、人々の交差していく姿を眺めているのは、彼女や彼と言葉を交わしているのは、そして"あの人"を待ち続けるのは、どんなに楽しいことかわからない。
だが、それが願望なのも、薄々気づいてしまっている。]
>>89>>91モモ、リスリー
ありがとうございます!
[勢い込んで胸元の通信機を握りしめて、彼女は少し身を乗り出した。――が。ムービーの指摘>>89、そして頭痛を抑えるような彼の仕草。
乾かぬ眼をぱちぱちと瞬かせた。]
……。……本当ですね。
種族……は、リスリーと同じだと思います。
背は……ええと……そんなに高くなくて。いつもズボンを履いていたから、男性かなと思います。髪も薄かったし。女性は大抵、髪の毛ふさふさですよね。あとは……
[頬を両手で押さえて記憶を掘り起こす間中、視線はふらふらとさまよっている。]
……鉛筆のにおいが、していました。
あと……袖を、このマークのカフスで留めてました!
[たどり着いた、一番の、けれどささやかな特徴。刻み込まれた国を示す紋章が見えるように、通信機をそっと持ち上げて見せる。]
>>95 ライカ (>>リスリー)
[ライカが語る"あの人"の特徴を、腕組みしながら聞いていた]
性別も、そんなはっきりしてなかったんだね……。勝手に男性だと思ってた。というか、好きな人なのかと……。
[改めて、ライカについてはわからないことだらけだということを再認識する。ライカが通信機を持ち上げてみせると、つま先立ちをして紋章を覗きこんだ]
……? 初めて見るマークだけど……。
[リスリーなら何か知っているだろうか、と、今度はリスリーの様子をうかがう。]
/*>>89でリスリーにさん付けをしまったが、人間生きてれば多少の呼称ぶれは出て来る!
ハッハッハッハッハッ!*/
/*3人RPを始める時は「ねえねえ今まで何話してたの?」って聞くところからスタートしたほうがよかったなと今更思ってます。
展開を早めようと話題を変えてしまったけど、じっくりのほうがよかった気がする……。
自分のちょっとせっかちな性格は注意しないとなぁ。*/
>>95 ライカ
[ライカが懸命に記憶を探り、情報を足してくれる。その最中、リスリーは知らず動いていた指を、今度は意識的に動かして、おもむろにハンドヘルドタブレットを起動していた。位置情報をなるべく意識しないようにしながら、手早くピンチアウト。メモ領域を呼び出す。指を滑らせ、聞き取った内容を留めていく。]
ヒト、男で、中背くらいか?
においは……あんまり活かせる自信がないな……、
[念の為、メモには残した。]
……お、それは一番役に立ちそうな。ちょっと記録するよ。
[最も特定に近づくであろう情報。声に喜色が混ざった。持ち上げられた通信機を、タブレットに映像記録として残す。]
>>97
[そうして、ムービーに様子を窺われていることに気付けば、先にかぶりを振ってみせる。]
や、俺も見た事がないけどさ。もしかしたら、知ってるやつはいるかもしれないしな。訊けそうな時は訊いてみるさ。
ついでに、ライカが人を探してるってことも広めとこうか?
[最後の問いは、ライカへ向けられていた。]
>>92
その主義は理解できないな。データのほうが整頓に割くコストも低い、検索もしやすいだろうに。
スキャナーか。もう少し新しかったら手でやってる間に動かしておくのもよかったかもしれないが。
君もぼちぼちやれよ、君の事なのだから。
[こちらの揚げ鶏は一ついただいて放置されたままだ。湯気が徐々に弱くなっている。
手元のパンフレットの束を一旦まとめたら少しばかり机を離れる。
二口分ぐらい残ったコーヒーを飲みほした。]
私が優秀かは知るところではないが。優秀だからと言われて過剰労働させられる場所は避けなければならないな。
星系間ダーツの旅ね。私は見たことはないが同僚が話していたのを聞いたことがある。第一星人がどうだの、やらせじゃないかだの。なんだかんだで話してるうちは楽しそうではあったがね。
なんにせよ楽しいノリで決められたらいいさ。
>>94
[だろうな。君はそういうやつだ。安心したかのようにふ、と息を零す。だが先ほどまでよりあなたの顔は見なかった。]
ああ、好きなんだろうさ。今でもな。その頃にも話しただろうな。もう昔のようだが。
種を外部の人間が持っていていいものか?こんなに放置された場所で今更か。
はは、その種死ぬまで身体に埋め込んでおけば墓場で咲くかもしれないぞ。
そうだな……私に必要だと思えたら貰っていくさ。
そうか。いいな君は。信条があって。
[そっけなく返しそれからはまた机の整頓に戻った。
パンフレットの整頓が一段落着いたら仕事に戻るためにこの部屋から去るはずだ。
ダマリの分の揚げ鶏は冷えはじめていても、部屋に残ったままだろう。**]
>>97 モモ
大好きですよ! ムービーも、家族は好きでしょう?
[同意が返ってくると信じて疑わない笑顔をあなたに向ける。それはとても確実性の高い情報を思い出せたことへの歓喜も含まれていただろう。]
>>98 リスリー
よかった! ありがとうございます、お願いします!
[タブレットに写りやすいよう、通信機をそちらへ近づけただろう。
尻尾を盛んに振って、今にも飛び跳ねそうなほどだ。
向けられた問いには、こくこくと何度も頷いた。]
嬉しい。すごく嬉しい。
ありがとうございます、リスリー、ムービー。
わたしに何かできることがあれば、何でも言って下さい。
何をしたってお礼に届かないくらい、嬉しい!
[歓喜の万歳から、あなたに飛びつかんばかりだ。避けられても、避けられなくても、あなたに触れることなどできるわけもないのだが。
――もしあなたがその紋章について調べたなら、あるいは詳しいものに聞いたのなら、宇宙開拓史の黎明期に遥かな星域まで宇宙船――当時はロケットと呼ばれていたが――を片道切符で飛ばした、とうの昔に滅びた国と知れるだろう。
そして、そんな国の住人が、すでに生きているはずがないことも。]
>>101 ライカ
[映像記録として残す……つもりであったが。記録を確認する。果たしてその姿は残されるものだろうか。半透明とは言えど鮮明に肉眼に映っているとはいえ、彼女も、彼女の掲げるものも、実体のないものだ。機械はそれを捉えられたのだろうか。捉えられずとも、手描きでなんとか特徴は残すのだけれど。]
[彼女の喜びように、頬を掻いた。飛びつくような勢いで、自分をすり抜けたかもしれないあなたへ、眉を寄せながら、仕方なさそうな笑みを浮かべて。]
水差して悪いけどさ、
協力する、ってだけで、見つかるってわけじゃないんだぞ。
だから、お礼のことはまだいいよ。な?
[今度はあなたをなだめるように、ひらりと手を振った。]
[――生憎、この男は、文献との接触もほとんど持たない。なので、自力で事実を知れる可能性は薄かった。この住民流出期に、宇宙史に詳しい者が残っているかも怪しい。残っていたとして……今は、そんな事実は知れない。知れないがために、]
会えたらいいな、そいつと。
[こんな言葉も言えてしまう。]
>>98 リスリー
[てきぱきと手を動かすリスリーの姿が、ムービーにはなんだか別世界の人物であるように感じられた。リスリーにかぶりをふられると、ムービーは「そっか」と小さく返す]
私の知り合いに、その方面に強い人はいないから……。ここはリスリーに頼りたいところだね。
調べれば、手がかりくらいはつかめるのかも。
[とは言うものの、ムービーの声色はあまり明るくない。ムービーは――ライカには悪いと思いつつ――亡霊が待ち人に会えることを、ほとんど信じていなかった。かといって、リスリーの調査に水を指すようなこともしなかったが]
>>99 >>100
なにせ歴史が長いからね、うちの会社。その分なんか、慣習とか?あるんじゃないかなー。現場としてはちょっと困るよね。
わたしはーなやむのにーいそがしいんだよー
[あなたの小言は不思議な抑揚で受け流してしまった。]
移住先の法律にもよるけどね!生態系を狂わせるから、外部からの持ち込みは結構大変なんだ。ま、どこにでもある植物ならそんなに心配いらないよ。持っていけない分はどうせ処分しちゃうから、貰ってくれた方が草たちも喜ぶよ。や、草に聞いたことないから分からないけど。
墓の下なら余裕だね。なんなら、宇宙葬にされても芽吹くような種にしたら面白そうだ。
[信条?と首をかしげたが、特に返事をすることはなかった。信条と言えるほど強い気持ちだと思ったことはない。好きなことをやっているだけだ。]
[そうしてしばらく整理整頓を手伝い――本来自分の仕事だが、どうみても手伝っているようにしか見えなかった――出て行くあなたを手をひらひらさせて見送る。残された揚げ鶏は、遠慮なくひとつ口に放り込む。それからマフィンを手に取って、ふと気が付いた]
……あ、そっか。種、配り歩けばいいのか。**
>>102>>103 リスリー、モモ
[「真・恐怖の心霊写真! カメラが霊界の姿をとらえた! 呪いの通話が今夜あなたを襲う!!」なんてホロ番組で流されてもおかしくない、本物の心霊写真があなたのタブレットに記録されただろう。恐怖を呼び起こすものかどうかは別として。]
[すり抜けてしまったことに照れて身を戻した。それでも尻尾はちぎれんばかりに揺れている。照れ笑いをムービーにも向けてから、]
でもあの人がいたらきっと、見つかります。
わたし一人じゃないのですもの! わたし一人で探すより、基地からの通信を待つより……ずっと、可能性がありますもの。
[なだめる手に従って、はち切れんばかりの喜びを押さえ込もうと頬をぎゅっと両手で押さえる。]
――はい!
それに、……協力して頂けることが、嬉しいのです。
リスリーにも、ムービーにも会えて。
会えると良いねって、手がかりがつかめるかもって、そう言ってもらえることが。
すごく優しい人で、それが嬉しいのですもの!
>>101 ライカ (>>102 リスリー)
家族……。そっか、その人はライカの家族だったんだね。
[自分の家族に対する感情は、言わないままに受け流した。別に家族が嫌いなわけでもないが、ライカの言う「好き」とは温度差があってしかたがない。
ライカがこれまでに見たことがないほど嬉しそうなので――この場で一緒に喜ぶのは違うだろうと思いつつ――、ムービーは「良かったね」と声をかけて力のない笑みを浮かべた。]
そうそう、ライカ。お礼はまだ早いよ。
……報酬はちゃんと成果を上げてからにしないと。
[リスリーの言葉に言い加えるようにして、ライカをなだめる。しかしその後の言葉には何もコメントせず、ただ曖昧な表情を浮べていた。]
それじゃあ、話にオチも付いたみたいだし、私はこのへんで失礼しようかな……。
[ムービーが置きっぱなしにしていた青いホバーボードをチラリと見る]
>>106 モモ
[「良かったね」、そんな言葉に大きく頷く。自分の喜びが大きすぎて、あなたの様子が沈みかけていることに気づけなかった。
だから、彼女はと手も大きく頷くのだ。喜色満面の表情で。]
はい!
――あ、ムービー。
ごめんなさい。あんまり嬉しくって。でも、またお話したいです。
ムービーの行く先も、知りたいですもの。
こうやって過ごせる日が少しでも長いのも、嬉しいですもの。
[それはさっきあなたが願望のように呟いた言葉を受けてのものだ。
ホバーボードへの視線を追うようにこちらもボードを見たけれど、言葉のうちに視線はあなたへと向いている。]
>>106 モモ
[「良かったね」、そんな言葉に大きく頷く。自分の喜びが大きすぎて、あなたの様子が沈みかけていることに気づけなかった。
だから、彼女はとても大きく頷くのだ。喜色満面の表情で。]
はい!
――あ、ムービー。
ごめんなさい。あんまり嬉しくって。でも、またお話したいです。
ムービーの行く先も、知りたいですもの。
こうやって過ごせる日が少しでも長いのも、嬉しいですもの。
[それはさっきあなたが願望のように呟いた言葉を受けてのものだ。
ホバーボードへの視線を追うようにこちらもボードを見たけれど、言葉のうちに視線はあなたへと向いている。]
/*
誤字くらいでポイントを無駄にするくらいなら誤字訂正する!とか思っていたが、なるほど誤字くらいでも反射的に削除、理解した
/*優秀だからね〜とか言われつつ好きなことに真っ直ぐなセイバリーがめちゃめちゃ羨ましいダマリんです。
大変楽しかった…。いい関係をいただけたなあ…。*/
>>105 ライカ (>>106 モモ)
[こんなにはっきり映っていれば、まさにホロ記録なんですよということで収まってしまうだろう。見せて回っても全く問題なさそうだ。ほ、と息をつき、タブレットの電源を落とす。]
それは、一人よりかはマシだろうけどさ……、
[通信。僅かに引っ掛かりを覚えたものの、それもするりと抜けていく。なにせ、受信する通信機が非実体なのだ。]
まあ、うん。やれるだけ、な。
[どうせ仕事もどんどん暇になることだし。喉まで出かかったそんなぼやきを封じながら、ライカをなだめる手を揺らしていた。]
……こそばゆいな、なんか。
[はち切れそうな量の嬉しい、を持て余して、視線が泳ぐ。視線が泳いだ先で、ムービーが帰宅をほのめかす。]
ああ、俺もそろそろ帰り道に戻ろうかな。
明日からほんの少し――["記録"の増えたタブレットをこん、とつつく]、忙しくなりそうだし。
>>105 >>107 ライカ
[ライカとリスリーを見上げ続けるのもそろそろ辛くなって、ふいっと視線を地面に落とした。友達が喜びの声を一つ一つあげる度に、「これはいいことなんだ」と自分に言い聞かせるも、胸を剣で貫かれるような痛みはどうも打ち消せない。ライカの顔に笑みが浮かぶほど、こちらの顔から表情が消えていくようだ。
ムービーは、ライカの内に宿る、愚かさとも呼ばれそうな純真さが好きだった。しかし、その純真さを守るために、自分は何かとんでもない裏切りを働いているのではないか。そんな考えが頭をよぎる。
そろそろ帰るというムービーの話に、ライカはまた話したいと言ってくれた。一緒に過ごせる日が少しでも長いと嬉しいと言ってくれた。自分は、彼女のまっすぐな感情に、何を返せる――?]
ライカ、あの。
[ムービーはかけらほどの愛想笑いも浮べずライカに向き合った。でも、口がぱくぱくと動くだけで言葉が出てこない。]
あのさ、その人って、たぶん。
[一瞬だけ顔を歪めた後、ムービーはとっさにライカの手を取ろうとした。しかし、その行為は空を切るだけだったろう。小人族の若者はきまり悪そうに視線をそらす。]
……なんでもない。
/*
(敬称略で失礼します)
ダマリ:もち
ディア:紺碧
リスリー:俺
ムービー:魚住
フェルム:しるこ
ビクトリア&Mr.X:聖
カルックス&ソラリア:くるみ
シゥル&メリー=ドリー:わたのはら
アルマ:リベ
セイバリー:チヨス
ニンフェーア:ブンクラ
ライカ:ふーぎ
リブラ:あず
こう……? 自信が全然ないし聖さんが消失している気がしてならない
>>108 リスリー
それに――もし、見つからなかったら。
次のことを、考えられますもの。
わたしはかしこいので!
[わからないと言っていた口で、そう胸を張る。
喜び方も、そんな誇らしげな様子も、まるきり犬のそれに似ていただろうか。
あなたが視線を彷徨わせた様子に、ようやく自分の感情の爆発に気づいて、ぱちぱちと(音などするわけもないが)頬を叩いた。ばつが悪そうに、それでもまだ嬉しさが多分に残った笑顔で、小さく舌を出す。]
――はい。お二人とも、お気をつけてくださいね。
わたしはもう少し……あの広告を見ています。
[もしかしたら、どこかであの人が迷子になっているかも知れないから。
映像のどこかにでも、姿を探すのだと。広告を指さした。]
>>108 リスリー
[ムービーは先程の一幕がまるでなかったかのようにリスリーへの挨拶をした。]
リスリーも、帰りは気をつけてね。カルックス坊やっていう、厄介なやつがまだソコラに残ってるから。
調査、応援してる。私の分まで頑張ってほしいな。
あと……ライカをよろしく。
[そう言って二人に背を向けたら、青いホバーボードにぴょんと飛び乗ろうと]
>>109 モモ
[広告を指さした手を下ろし、呼びかけにあなたを見下ろした。視線の高さを揃えるには地面が近すぎて、少し腰をかがめて。(以前、生首になるほど地面に沈んだこともあっただろうが、他の人に怒られたのでいつからかやらなくなった。)]
はい。 ――?
[あなたの口が開いて、閉じて。また開いて閉じる。
空を見上げる。まだ朝の光は差し込んでいないし、そもそもあなたは時間で言葉を失うことはないのだから、またあなたに視線を戻した。]
たぶん…… …?
[表情が歪んだことを訝しく思って、首を傾げる。そして、あなたの手が彼女の手をすり抜けて――困ったように眉を下げた。]
――、また。
お話しできるときに、聞かせてくれたら嬉しいです。
[こんな時、いつも実態のない自分の身が情けなく思う。
手を握ってくれたなら、握り返せたなら。それはどれだけ嬉しいことだろう? だから、やはりすり抜けるとわかっていて、あなたの手をとろうとしただろう。せめて、応えたくて。
それが叶うとも叶わなくとも、すぐに手を戻して、あなたを見送るだろう。]
>>110 ライカ
[いかにもな所作で誇らしさの塊となったあなたに、小さく吹き出してしまう。後続の笑いを押しとどめる僅かな間があって。]
――それなら安心だ。
[それから、広告を見る、というあなたへ一つ、深く頷いた。声をかけたばかりの頃の疑問の答えを得たことに、遅れて気付いた。「ああ」と、納得の声が漏れた。]
……なるほどな。あんまり根詰めすぎるなよ。
[霊に、そんな心配は不要なのかもしれないが。]
>>111 モモ
カルックス……? まあ、気をつけるよ。というか、ムービーこそ気をつけた方が……いや、心配しすぎるのも失礼か。
……仕事が仕事だから、一手順増やすくらいはね。……?
[最後の一言が妙に意味深に聞こえ、首を傾げた。けれど、あなたはもう背を向けていたので、呼び止めるまではしなかった。]
[ホバーボードに乗るムービーを見送り、先ほどの繰り返しの様にライカへも手を振ってみせれば、この男も帰宅を兼ねた遊歩へと戻っていく。]**
>>112 ライカ
[生首怖いと言ったのはムービーではないだろうか。それはおいといて。
手を握り返そうとしたライカの願いは、やはり叶わなかった。ただ、その瞬間ムービーと目と目を合わせることが出来たかもしれない。]
>>113 リスリー
私、最悪ビーム出せるから心配しなくても大丈夫。
[その一言だけ、あなたに返していたことだろう。]
[やがて小人族の若者を乗せたホバーボードは、小さく振動した後に夜の街を走りはじめた。振り返りざまにムービーが、ばいばいと小さく手を振っていた。**]
>>モモ、リスリー
[そうして、二人に手をふって見送る。姿がすっかり見えなくなるまで。
空気を介さぬ吐息をこぼして、胸の通信機にそっと触れた。]
(早く、来て下さい。)
(とってもすてきな、優しい人たちが、ここにはいます。)
(それを知ったら、どれだけ喜んでくれるでしょう?)
[触れていた指先は祈りのような願いを込めるように、いつの間にか通信機を握りしめていた。
その指を解かぬまま、広告ホロへと視線を戻す。
広告ホロがその光を下ろすまで、ずっとそうしている。**]
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