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(後姿ということは、ねねは離れて行ったんだろう。)
(そりゃそうだ、自分を殺した相手に会いたい道理があるもんか。)
(ここに居て、成さんにしこりがないなら、きっとねねも生き返れるだろう)
(それで、)
[小さくため息をついて揉める二人の方へと歩き出した。]
(そのまま会わなければと思ったけど、成桐が全員で、というなら、避けて通れはしないだろう)
[逃れようともがく鼠と尻尾を捕らえる成桐の後ろから、そちらへと近づく。]
成さん、離してやりなよ。
ねね……私に会いたくなかったんだろ、悪いね。
>>+29 狐
[走り出すまえに、あなたのこぼした疑問なのか不満なのかには、首を傾げて答えた。]
んー?いや似合わないっつーか。こっちも似合うけど。
俺の店で働く方が楽しくないか?俺は楽しい。
[そう無根拠に断言して、それから鼠の尻尾を掴みに行ったのだろう。]
>>+27 鼠(>>+31 狐)
[ぐっと掴んだ尻尾を、引っ張りはしないが離しもしない。赤らめた顔を悔しげに歪めながら、あなたに捲したてる。]
お前はなぁ、2度も俺の恥ずかしい場面見やがって、言いふらさねーのは信用してっけどな、俺は恥ずかしいんだぞ!?
[微妙に罵倒になっていないが、羞恥のせいだろうか。ちなみに1度目は死んだときのことだが、伝わっても伝わらなくてもいい。]
[そうして騒いでいると、後ろから追いついた常盤の静かな声が聞こえる。振り返って、それから漸くこの狐と鼠の間に起きたことに思い至る。しっかり見ていたのに、あまりに迂闊だった。慌てて手を離して、それから宙に手を彷徨わせて、結局]
…………ごめん。
[しょげた様子でそう言うと、あなたたちから数歩離れたところへ下がった。]
>>+32水
なんなの! ――――!
恥ずかしいところ見られる方が悪いんじゃない!
[ついにはキイキイと金切声まで上げて、再び歯も閃くかといったところで、もう一人の声が届く。]
[声を、かけられてしまった。(>>+31狐)]
[ピタ、と、それまでが嘘だったかのように静止する。手を離されたばかりの尾から、しとしとと闇が滴った。解放された鼠は、しかしすぐさま駆けて行こうとはしなかった。]
……それは。
お互いサマ、なんじゃあないの。
"こんなにすぐ"に、会う羽目になるだなんて、
(常盤、)――あなただって、思っていなかったでしょうに。
[つとめて声の方を振り返らないようにしながら、悪態の声色で。]
>>+32,>>+33水、鼠
[断言する成桐に人たらしめ、なんて言っていたんだけど。
ねねがいることに気付いて、そんな軽口も引っ込む。]
[騒ぐあなた方の方へと歩み寄って、しょげた様子の成桐へと首を振った。]
いいや。どうせ、会わせるつもりだったんだろ、成さん。
[駆けて行かずに背を向けたままの大鼠へと向き直る。いつかと違って自分も敷地から出て入るけれど、いつかのように神社を背にしたまま。
一度、闇が滴る尾に視線が動いてから、あなたの背へと固定された]
お互いさま、か。
……まぁ、どういう顔すればいいのかは分かんないね。
[やはり会いたくなかったのか、と当然と分かってはいても心は沈んだ。]
可能性は十分あるとは、思っていたけれど。やっぱり瞬間は理解できないもんだね。
それに、こんな状態になるとも思っていなかった。
【某廃ビル/夕方】
[時刻は夕方になっていた。
昨日から崩れ始めていた均衡は、この日に時が経つにつれてさらに崩れ始めていた。]
[あちら側に攻め入っているのか、逃げ出したのか、捕えられているのか、裏切ったのか─それとも死んでいるのか、それはわからない。
だが、支配派が集まっているその気配は薄まっていた。]
[男は、前線から撤退し戻ってきていた。
他のものはうまく退けただろうか。まだ体勢を立て直せば…]
ぐっ──。
[痛みに顔を顰める。
いつかはパリッとしていたスーツも、埃やり取り破れが目立っている。]
[廃ビル内の一室、自分達が使っていた部屋の扉を開ける。
ソファのウレタンは露出し、テーブルには埃が溜まっている。
空の缶や、食べ物の袋なんかがそのままの部屋。
中に入ると、今はもう1人で使っている部屋だと、一瞥もせずに扉を締める。*]
>>+34狐
[声が返れば、そのまま緩慢に身を縮こませた。あなたの視線に晒された背が、きゅうと毬のように丸くなった。その場に座り込んだようだった。]
……でしょう。
あなたはアタシを見事に返り討ちにして。
アタシは、二度もあなたを殺したもの。
[顔を向けないまま、訥々と言葉を落とす。両方とも、この雌ネズミの主観であって、あなたの身に覚えはないのだろうけれど。]
せっかく生き延びたっていうのに。
[皮肉と、惜しみを、混ぜ損ねたような調子だった。]
……死んだ後だものね。そこの彼[成桐を尾の先で指した。]に無理に起こされたせいかと思ったけれど。全員そういうわけじゃあ、ないみたいだもの。
[少年が死んだビルの屋上。
柵に頬杖をついたまま、高いビルの上から、ときおり遠目に見える人の目には映らない争いを、ただ眺めていた。
その争いは徐々に一方的になっていって、 ……]
[夕暮れが迫る前、ウェストバッグを肩に引っかけて、くるりときびすを返した。
向かうつま先は、逃げていく者たちの向かう方向へ。]
【某廃ビル・夕方】
>>33>>34烏
[息を殺すのは、このぬいぐるみには実際たやすいことだ。もともと命なんて持っていない、ただの布の塊だ。
それでもビルの中に潜り込むのは少しばかり苦戦した。いくら気配が薄まっていようと、支配派が占拠しているのだから。
だから、部屋に無造作に入っていくあなたの姿を見かけることができたのは、3度目の幸運ってやつなんだろう。]
>>35>>36猫
[この男が部屋に入る時、あなたの気配には気づいていなかった。
扉の立て付けは、廃ビルの割に悪くは無い、誰もいるはずのない部屋を一瞥すると、扉を閉めてそのままソファへ倒れ込むように座る]
──ふぅ…。
[疲労を取るためか、ソファへもたれかかるとしばし目を閉じる。
あなたの気配には、ドアノブが回るまで気づかない。]
[しかし、ここを開ける相手にも心当たりは無い。あなたが滑り込み、後ろ手に閉じたあたりだろうか。その目を開ける]
何だ、用なら声くらい──…なんっ
[あなたが目に映れば、一瞬固まっただろう。
なんで、と言いかけた言葉は止まり、あなた見据えている*]
>>+35水
だろ、だから私は気にしないでいいさ。
[大鼠はどうかは分からないので、そんな言い方にはなったけれど。
そこから意識を大鼠へと移したのだろう。]
>>+36鼠
[緩慢に座り込む仕草があなたらしくもなく、どことなく気弱な仕草に見えた。]
……なんの話だい?
一度もあんたに殺された覚えはないよ。
[返り討ち、については実際その通りだったかもしれないけれど、後者については一度たりとも覚えがなくて、眉を寄せていぶかし気な声音があなたの背中に返る]
あの襲撃はね。最後まで持たなくて、本当、申し訳ないことをしてる。
[尾で示された成桐へと視線を一度向けて、あなたへと戻す。]
私が起きた時は寝てたぞ、そこの。
ねねは、成さんと一緒に生き返る術を探すのかい?
>>37烏
[後ろ手にドアノブを握ったまま、フードの下の目は室内を一瞥した。
視線がソファにもたれかかるあなたをとらえて、すぐに横に流れる。誰か他にいないかと確かめて──窓がなくても、明かりがなくても、夜目は利く──誰もいないと知れば、ドアノブから手を離した。
肩にかけていたウェストバッグを手に持ち替えて──そのバッグにあなたは見覚えがあるだろうか、昨日の少年がつけていたものだけれど──ドアに、その背を預けた。]
[口を開いて、一度閉じた。大きく深呼吸をしてから、もう一度口を開いた。]
……三河屋です、なんて言やいいのか?
随分と、ぼろぼろじゃんよ。
[そういうこちらだって、最後にあなたと会ったときから比べれば、同じくらいぼろぼろだ。服は昨日のまま、彼女の血で血塗れだし──左袖は中身を無くして垂れ下がったままだ。]
>>38 猫
[その部屋には、男以外には誰も居ないはずだ。いたとしても鼠がいるくらいかもしれない。
その部屋は割れた窓ガラスから夕暮れが見えるだろう]
[あなたが持ち替えたウェストポーチに、しばし目線が動いただろうか。
見覚えがある、昨日、ビルで会った──死んだその少年が持っていた物だ]
頼んだ覚えはないな。
──…自分を鏡で見てから言えよ。
[止まった言葉を飲み込んで、あなたの言葉を待ってから、その垂れ下がった左腕を、その姿を見てそう返す。
その血があたなのものかどうかは知らない。昨日住宅街からの去り際にあなたが居たのは覚えている。]
…こんなところに、一人で何をしに来たんだ?
[ゆっくりと、言葉を続ける。驚きが静まれば、頭を思考がめぐる。
あなたがここにいる、それはこちらの居場所がばれたということだろうか──]
>>+39鼠
……私が化かした……、、――、
[心当たりを探すように首を傾げて、少しの間。自分で掛けた術のくせに時間が掛かったのは、あの幻術は「誰か大事な人物が死んでいる姿」を見せる趣味の悪い物で、だから息を呑んだ。あなたには見えない瞳が動揺に揺れる。]
あんた、そんなこと気にしてんのかい。
殺された方が責任感じる必要なんて全くないだろ。
[不自然な間が開いてから、少しだけ作られたような呆れた声音が貴方に帰った。]
それは、災難だったね。
[耳を引っ張られたというのに、あまり思ってなさそうなそんな調子。]
立花とは、うまくやってたんだね。
……。……ねね、生き返ったら、まだ続けるのかい。
[いつかも問うた言葉だ。]
>>猫
[男の声色は、特に上がりも下がりもしていなかった。]
そりゃどうも。肉なら喜んで受け取ったんだがな。
……──さてな、少し、休んでいただけだ。
[黒いスーツから覗かせるYシャツはところどころ赤く染まっていただろうか。
そう言われても、立つ素振りは見せない。それでも夕日と共にその目はあなたから外さない。]
…──ありすぎるくらいにはな。
[昨日手に掛けた二人、あなたの関係は知らない。
でもその少年はあなたの名前を口にしていた、撃った相手に、走ってくるあなたの姿が去り際に見えた。
きっとその他にも争いは合っただろう。そういう意味でも心当たりはいくつもある。
外の烏も男に何かを告げには来ない、少なくとも敵襲ではないか]
>>+40狐
[あなたには未だに背を向けていて、だから動揺は察せなかった。ただ、ここであなたが息をのむ理由は掴めなかったので、もぞりと居心地悪そうに、首を動かす気配があった。]
……謝ったりするつもりはないけれど。
お相子でしょうって言いたかっただけよ。
[呆れ声に、コリ、と鼻を鳴らす代わりの歯鳴らし一つ。それからやはりぼそぼそと、言い訳じみた調子の声が続いた。]
顔も叩かれたわ。[こちらはなお憮然として。]
懐いてくるコの"災難"だもの。少しくらいはね。
[それから、最後の問いに答えるまでには、長い沈黙があった。尻尾の先が地面にぺたりと落ちて、闇色をじわり、広がらせて。]
――。生き返ったら、って、仮定の話にしておくわ。
……アタシはね。叶えたかったことも、やろうとしたことも、転がって来た機会に、乗ったことも。全部、間違ってはいなかったって、思ってるわ。だから、考えは、変わらない。
……ただ。
一度失敗した方法を、またすぐに繰り返すつもりは、ないわ。
化けられないネズミだって、それくらいはできるもの。
【廃墟ビル/早朝】
[烏の声が遠のいた。当面の目標は達成できたはずなのに何故か体は動かなかった。]
[親友がいる気がする。何か返事をしないと嫌われてしまう気がしたのに口は開かなかった。何が起きたんだったか。帰ったら、話してやらないと。]
[誰かが泣いている。自分が言わなければ、泣き止んでくれないだろう。遠い昔から聞いた声だから、そう確信できる。]
>>花
[あなたの声が聞こえてくる。]
>>猫
あぁ。「だった」なんてのはおかしいがな。
勝つさ…その為に、俺はここにいる。
[あなたがうつむいたように見えても、その理由はわからない。
死んで終わりだなんて、思っていない、たとえ死んでも、それは勝つためだ。]
──…そうか。常盤が…。
[あなたが言葉を終えるまで、じ、とそれを聞いていた。あなたの一人称の変化も意に介しているときではない。
その問の様な言葉を聞いてからそう口を開き始めた]
…わからないな。
お前にとって、持ち主がどれだけ大事かなんて俺には、わからないさ。
だから、俺をどれだけ殺したいかなんて。
[わかる、なんて言えるはずも、言う気もなかった。
そう言いながら、立ち上がるだろうか、足取りは少し不安定だ]
──俺にはわからない。
…殺したいなら、どうする。おとなしく殺されてやるつもりもないぞ。
>>45烏
勝って、どうすんだ。……何が、欲しいんだ。
[尋ねる言葉は、横板に雨だれ。
そして応えに、一拍空いた。]
……だろうね。高尾は、物じゃない。
誰かのためだけに作られて、誰かのためだけに生まれた、物じゃない。
だから、俺の気持ちはわからない。
──。……、殺したい。その羽根を引きちぎって、地面に叩きつけて、踏みにじって、あのこの二倍の二倍のその二倍、苦しくてしんどくて、生きたいって叫ばせてやりたい。
[不安定な足取りで立ち上がるあなたの前に、一度、息をのんだ。]
[「どうする。」]
……。……──殺さない。
[震える声で、そう絞り出した。]
【廃墟ビル/早朝】
>>+43天
[結局、朝になっても立花は泣きやむことはなかった。立花はペタンと座り、両手で顔を覆うようにして泣いている]
(全部…立花のせいだ)
(常盤さんも、沙霧姉ちゃんも、ねね姉ちゃんも、迅兄ちゃんも、いっくんも…死んでしまったのは全部、立花の、立花のせいなんだ)
(みんな、みんな“立花は悪くない”って言ってくれる…だけど、立花が死ななければ、迅兄ちゃんを殺さなければ、あの声に着いていかなければ…みんな死ななかったのに…)
[泣きながらぐるぐると悪い方向へと考え込む立花。ショックが大きいのか、周りに誰かがいても聞こえないし気づかない。思えば思うほど立花の体はだんだんと薄くなっていく]
(みんなの幸せを、立花が、奪った、の)
(…おなか、いたい)
[死んでいて痛覚がないのに、立花は刺された、“死ぬ原因になった”お腹からズキズキと痛みがはしる感覚に陥る。その痛みはあの時と同じで。]
[だから立花は目の前に現れるであろう彼の魂に気づかない。]
>>46 猫
──人間を支配する。それがこっちの目的だっていうのは、最初に聞いてるだろ。
だから、俺はそれに応えたのさ。烏でもない、人間でもない、妖怪として生きる、その為にな。
[あなたの問いへの答え、それは自分でも、応える時に自問したもの。こちらは、詰まること無くそう答える。]
──あぁ、そうだ。俺とあきらは違う。妖怪としての生まれ方も、生き方もな。
[きっと、自分には理解できないくらい殺したいと思っているのだろうと、そう思っていた。
だから、あなたが絞り出した声には、驚いた様なあなたを見る]
…なら、なぜ殺そうとしない…。
それだけ殺したいと、お前の役目を、持ち主を殺した俺を──
[恨みを買うことなど、復讐の対象になることなど、こちらに来ていたときから理解していたことだ、だから、あなたの絞り出した声が、わからないと]
>>+42鼠
[居心地悪げに首を動かすのが見えて、視線を足元へと落とす。]
……私も、こうなったことは、謝るつもりはないけどさ。
えらく、気を使ってくれるんだね。
[それから、また少し間があいた。居心地が悪そうに片方の肘を握って、]
女と思われてないんじゃないか。[また軽口だ。]
そうか。災難について詳しくはまだ知らないけど、それなら、良かった。
[それからあなたから長い沈黙が返って、視線の先で闇色が広がるのを眺めていた。あれは、あまりよくないものに見える。]
……もうやめるって言われたら、その程度だったのかってなるところだった。
出来たら、今度は、ねねも、誰も苦しくない方法を見つけてからにしておくれ。
あんたも疲れただろう。
殺した相手にお相子なんていうやつ、向いてないよこんな方法に。
――それまでは、生き返って成さんや立花たちと楽しくやりなよ。成さんなら、受け入れてくれるだろ。
>>47烏(>>48続き)
お前を殺したって、ときわちゃんは帰ってこない。
このわけのわかんねえ、ゆく先がわからない、喧嘩だって終わらない。
ときわちゃんが死んだって事実は変わらないし、時間が巻き戻るわけでもない。
ときわちゃんが復讐はダメって言ったからって、お前を殺さなくても、ときわちゃんは喜びやしない。
何をやったって、なにをしなくたって、ときわちゃんの、役には。もう、二度と、たてない。
ときわちゃんのためにできることが、もう、なに一つない。
だって、もう。いないんだもん。
……どこにも。
[言葉を絞り出して、俯く。握りしめたバッグの紐が、ぎしぎしと鳴っている。赤焼けの中でも、握りしめる指は白い。]
──もう、あたしは。ときわちゃんの、ぬいぐるみに、なれない。
もう、おやくごめんなんだ。
でも、まだ。あたしは、生きてんだよ。あのこが愛してくれて、生まれた命なんだよ。消せるわけ、ないんだ。
>>48 >>49 >>50 猫
[あの時、あの倉庫で、あなたを、その言葉を押しのけた。]
…それはもう、俺にはできない生き方だ。
[すべてを押し殺した様にも、無表情にも見えるかもしれないほど、静かな声で言った]
…──。それが、お前の、あきらの生き方か…。
苦しくても、辛くても、怖くても、痛くても、それでもそうやって生きるのか──そういう生き方を選ぶんだな、お前は…
[あなたの言葉を聞いて、つらそうに、目を伏せる。それはきっと、自分が選ぶことのできなかった生き方だろうか、そんな風に思って、胸が痛い]
…だったら、俺を殺さないなら、ここに何をしに来たんだ、あきら。
[改めて、視線を上げてあなたに問う]
>>+44花
[暗黒だった廃墟にも朝日が差し込んでいた。少年の顔に朝日が照らされる。何故あなたがここにいるのかは分からない。だがあなたに気づいたら考える理由はなかった。泣いているあなたのもとへ向かう。]
――りっちゃん!
大丈夫か、泣いて。どうした。
[あなたの泣いている理由も知らずそんなことを言うだろう。あなたの手を取ろうとしたそのとき、自分の腕の変化に気付く。
片腕の肘から下が赤黒くなっている。ピリリと静電気のような痛みがはしる。うっ血してしまったようにも見えたが色は酷く暗く、ひび割れているような跡もあった。初めて感じる何かに蝕まれているという感覚が襲う。――黄泉の国の引力、その片腕は先日沙霧を貫いた方の腕だろう。
あなたがこの場にいるということ、自分の最後の記憶を辿りきれば、自分の状況をようやく把握したんだろう。]
おれ……ごめん。りっちゃんの分まで生きられなかった。
>>+45狐
気を使った覚えなんてないわ。
事実を並べただけだもの。
[あなたの沈黙の間、思案するように微かに歯を擦る音が響いていた。軽口には一度、「ナルはネズミの扱い方をわかっていないわ」だなんてぶすくれたけれど。
尾から染み出す闇色は、腹の下に溜まって、泥濘のように色を吸い込んでいた。影の代わりのように付きまとうそれを、この大鼠は意に介していないようだった。]
――なにそれ。やめさせたいんじゃないの。
[反射的に飛び出した言葉は、かつて、あなたへよく向けていた軽口のようだった。最後まで言葉を聞けば、やはり短くない間の沈黙があって。]
そうね。苦しいのはやっぱりゴメンだわ。
[それからようやく、あなたの方を振り向いて。]
けれどね、勘違いしてるわ。……常盤。
こんなこと。誰にでも言ったりなんてしないわ。
[言うが早いか、すぐに顔を正面に戻して。]
どうかしらね。ナルは尻尾を掴むし。
……、……常盤は。どうするつもりなの。
>>51烏
どうして。
[もう一度、尋ねた。]
だって、そうだろ。
何にもない。何にも無いんだ。でも、生きてるんだ。
だったら、生きるしかないじゃんか。
高尾に、言ったよな。胸はれるのかって。
……──おれは、もうはれない。はれるわけがない。
沙霧さんとやり合わなきゃよかった。そしたら、この手はまだあって、ときわちゃんをお前が殺すのを、止められたかもしれない。
ねねさんを引き留めてれば、あの襲撃だって別の形になったかもしれない。そしたら、ときわちゃんの傷は浅かったかもしれない。
りっちゃんをもっと探してれば、よかったし、一平ちゃんが出て行くのを、見逃さなきゃよかったし、なるちゃんだって、……。……
全部、おれが選んだ道で、その結果が、これだ。
自業自得だ。報いかも知れねえ。
でも、今、あたしがいるのはここだ。
だったら、ここで生きるしか、ない。
胸がはれなくたって、後悔も痛いのも苦しいのも、全部ひっくるめて、抱えて、生きるしかねえんだもんよ。
>>狐 >>鼠
[あなた方の会話が途切れた、どのタイミングだっただろうか。束の間訪れた静寂を、前触れもなく男のつぶやきが断ち切る]
なあ、
ねねも、トキワも。
……もしかして、生き返りたく、なかった、か?
[おずおずと、まるで何かをとがめられたかのような顔で、そう二人に尋ねる。]
……おれ、は2人とも、生きててくれたら、よかったって。
2人とも生きててほしいって……思ったから、
だから、ねねのことも、起こしたんだ。……リッカに、生き返れるって信じさせてやりたかったのも、本当だけど。
……。
[しばし、伏し目のまま、視線を揺蕩わせて。]
……迷惑、だったなら。俺の……わがまま、だったなら。
……ごめん。
[そう項垂れた。]
>>+46天
[ぐるぐると暗い思考に苦しむ立花を現実に引き戻した一つの声。間違うはずはない。昔から聞き馴染んでるのだから。立花は声の聞こえた方を見た。そこにいたのは、自分を見て心配している幼馴染の彼]
…いっくん
[彼に聞こえるか聞こえないか細い声で彼の名前を呼んだ。そして立花は彼は本当に死んだんだと理解してしまった。彼の謝罪を聞いてまた顔を歪ませる]
っ…ほんとう…だよぉ…
立花…いっくんには、たくさん、たくさん生きててほしかった、のに…
[思っている事をそのまま言葉にする立花。先ほど死んでしまった彼にそう言ってしまうのはあまりよくないが、今の立花にそこまで気がまわっていない]
>> +49 花
りっちゃん……。
[言葉を詰まらせた。反論できない。自分は死んでしまったものの分のために生きる、そういったのに、あっさり死んでしまった。常盤も殺され、高尾を捕まえることもできず、親友であるあきらも残して。]
あんま……泣かないでくれ……。
おれまで悲しくなっちまう。
[不甲斐ない。自分は今その言葉通りで。涙がいつ出てきてもおかしくないが泣いている幼馴染の手前堪える。頭に手をやろうとして、自分が持っていたものを思い出す。ウェストポーチはない、周囲に目をやると目的のものが見つかった。]
帽子、返す。
被ってると、りっちゃんがいる気がして。持っていっちまった。
[あなたの帽子を元の持ち主に被せようとする。]
>>+47鼠
……そうかい。じゃあやっぱりあんた向いてないよ、人とやりあうなんて。
[あなたのブスくれた声に少しだけ以前の軽口の応酬のようで息が笑った。
あの闇色の何かから、成桐が彼女を引き上げたのだろうか。随分と動きにくそうに見える。厭うてはいないのだろうか。そんな疑問が頭をかすめた。]
争いは好きじゃないから、やめさせたいよ。
でも、あんたが”群れ”の為に本気になるのまで止めろっては言えないだろ。
[軽口のような言葉には軽口ではなく、やけに真剣な言葉が返った。
それと、続いた言葉に安堵のような「そうか、」といった相槌。]
[振り向いたあなたが見るのは、片方の肘を抱き、どこか不安気な様子で立つ姿だ。あなたが突然振り向いたことに僅かに驚いた表情をした。]
……。……勘違いしてるなら、はっきり言ってくれないとわからないよ。
……私は、あんたに嫌われてるとかは思っちゃいなかったけど、あんたの仲間とかと比べたら、好かれてるとか、あんまり思ってなかったんだ。捨ててったもの、気にもしないだろうって。でも、あの時、私を見たっていう。
[先ほど飲み込んだ疑問符をいざ聞こうとすると、なんと尋ねるのが適切なのか、本当に口に出すのか迷って、また少し間があいた。]
――……気にしてくれてたのかい?
[背へとぽつりと、問いかける。
それから、続いた疑問符に、僅かに成桐を伺った。]
正直、どうするか決めかねてる。
>>+48水
[ここまで黙って聞いていたはずの男の声に、視線をあなたへと向けた。
あなたの表情や、声音に、少し苦笑を向ける。]
そんな顔するんじゃないよ、成さん。
この場にいれるのは嬉しいし、生き返りたくないってわけじゃないんだよ。
[項垂れるあなたを見ていられなくて、視線を外した。
そんな話を、特に成桐にはするつもりはなかったんだけれど。彼はきっと自分の死を悲しんでくれた人間だろうから。]
……決めかねる、なんて命に対して贅沢だけどさ、
ただ……死んだままの方が上手くいく物事もあるのかな、って思うだけなんだ。
どちらの方が上手くいくのか、まだ分かってないけれど。
>>+50 天
[彼の言葉に立花はピクッと揺れた。そしてもう一度彼の目を見る。何か堪えているような表情に立花は一瞬息を止めた]
(りっか…さいていなこと、いった…?)
[ぐるぐる思考から抜け出せない頭で必死に考える。考えてひとまず涙止めようと腕で目をごしごしする。そうして涙は止まったものの立花は罪悪感からなのか俯いてポツリと呟いた]
…ごめん、なさい
[そう呟いた後だろうか、彼が自分の帽子をかぶせようとしたのは。立花は思わず両手でバシッと彼の手を掴み被らせるのを拒否する。そしてそのまま帽子をとると少し背伸びし、そのまま彼の頭に被せた]
…まだ、いっくんが持ってて。
>>+48水
[呟きが耳に入れば、黒々とした目は、一度あなたの方を向いた。あまりに不安そうに言葉が吐かれるものだから、その目は少々見開かれていた。こんな様子のあなたを見たのは初めてだった。]
迷惑? 知らないわ。
アタシ、死ぬのは初めてだもの。
死んだら、はオシマイ。けれど、仲間が生きて、増えて、先に続くの。
アタシはその理(コトワリ)に添って、生きたり、殺したり、助けたり、見殺したり。してきたの。
それを今更、急に? 生き返ろう、なんて言われて。
[――それに。まずは謝れ、だなんて。あまりにも軽いことのように言われて。]
すぐに頷けるわけないじゃないの。
[まるで不機嫌に、頭をあなたからふいと逸らせた。]
>>+52 >>+53狐
[あなたの笑みの気配が、なんだかずいぶん久しぶりで。振り向く前、やはり首をもぞつかせていたのは、そのせいだ。]
[真剣な言葉をも、この大鼠は背を向けて聞いていて。ただ、「そう」と一言、短いながらに、理解を存分に含んだ応答をした。]
[振りむいて、言葉を吐いている間だけ。あなたの不安そうな姿を見ていた。話す言葉が、あなたにどう届くかはわからず、常々そうであったはずのことが妙に落ち着かなくて。すぐに、前に向きなおった。向きなおって、言葉を、問いかけを、黙って聞いていた。]
……アタシは。常盤にも良い思い、して欲しかったわ。ずっと。
[かけられた言葉のように、これもまた、ぽつり。]
>>+55 花
[あなたが震えているように見えて表情を伺った。涙を拭いてやろうかと考えているうちにあなたが呟いた。今自分は謝罪を受ける側ではない。]
あ……、謝るなよ。
死んじまったおれの方がわりいんだから……。おれこそごめんな。
[素直に謝った。
この天邪鬼が謝ってばかりというのは恐らく珍しい。]
どして?
いつか会ったら返そうと思ってたんだけどさ。
[首を傾け、被らされた帽子も少々傾いた。
そのいつかはくるか分かっていなかったが。]
>>+54 狐
[あなたの苦笑を窺い見る。背けられた目と、あなたの逡巡に再び目を伏せる。]
……うん。トキワは、頭いいし。俺には思いつかないこと、考えてんだろうから。トキワが考えて結論出すなら、俺は、それでも……
[それでもいい……死んだままでもいい、とは、やはり断言できなかった。そうしたところで妙に幼いエゴが顔を出す。こんな姿もあなたに見せたことはなかったかもしれない。]
……でも、俺は。友達、できたの、初めてだったから。人間、すぐに死んじまうし。だから、トキワと会えて、日ノ本のこととかニンゲンのこととか、教われて、嬉しかったんだ。……そんだけ、な。言わせてくれ。
>>+58天
[彼が素直に謝る姿に立花は苦笑いする。立花相手でさえ、幼馴染はなかなか素直に謝らない。それが今は謝ってばっかりだ。彼の言葉に立花はそのまま首を横に振る]
いいの。だからいっくんも、謝らないで。
…ぜんぶ、悪いのは、立花だから。
[そう呟いた後、自分の帽子を被っている彼を見る。なんだから変な感じだなぁと立花は思っただろう]
…迅、兄ちゃんがね。言ってたの。
まっすぐ黄泉の国に行かないで、ここに留まっているのならもしかしたら、“生き返られるかもしれない”って。
方法は、まだわからないけど、みんなで探したら見つかるって信じてる、の。
[そう言い放つ立花の言葉に彼はどう思うのだろうか。でも立花はその言葉を信じ、希望になっているのだ。立花は彼をまっすぐ見た]
だから、その帽子は今(死んだ後)じゃなくて、また今度(生きている時)にして…?
[だから立花は幼馴染が少しでも生き返る意思をもってほしくて、そう言った]
>>+54狐 (>>水)
[――ぽつり、呟いた、そのあと。
"死んだままの方が"と話す、神使を、もう一度、見た。見つめて、聞こえた言葉を反芻して。ギュリと歯が鳴った。無意識だった。次いで、自分が先ほど吐いたばかりの言葉が、もう一度頭の奥をつついた。]
(……仲間。"群れ"の。)
[――望んだことを。仕様のないことに埋もれる中、ほんの少しでも素敵な未来を。諦めるつもりはなくて。同じ方法を、繰り返すつもりも、ない。]
……ねえ、常盤?
他所が上手く回るか、なんてことはわからないけれど。
これは、生き返りは。
……苦しくない方法に、入る?
>>+57鼠
[あなたへと余りまとまりのない言葉を紡ぐ。こんなことは殺した相手に聞くことではない。黙ったまま言葉を聞く相手にどうその言葉が移ったのか、不安や居心地の悪さに視線を落とす。]
[ぽつりと言葉が返る。
返った内容は自分の言葉を否定するものではなかった。
彼女を殺したあの瞬間を思い出す。まさか、あの瞬間死んでいるのが自分だなんて思いもよらなかった。]
ずっと、勘違いしてたんだね。私は。
[声が少しだけ震えた。
安堵なのか、喜びなのか、申し訳なさなのか、悲しみなのか、わからないけれど。]
――ねね、謝らせて。私は、気づきも、考えもしてなかった。
あんたにとって、私は……もう切り捨てたもんだと思い込んでた。
>>狐 >>鼠
[人間は、いや生きているものは全て、自分を置いて消えていくのだと、それが生まれた瞬間からのいわば「理」で、それを確かにこの男も身につけていたはずだった。だから消えていくものたちに執着しないよう、自分が楽しいように生きてきた。]
[気づかぬうちに、どうしてこんなに、消えていくはずのものに執着するようになってしまったんだろう。]
[髪飾りを握りしめながら、あなたたちの会話の行く末を、黙って聞いている]
>>+60 花
ンなこと…ねーって。けど……けどよ。
[どうにもあなたには適わない。自分が確実に悪いと言うはずだったのに、押し切れられてしまった。謝罪合戦を切り上げ、あなたの話に耳を傾け驚愕するだろう。]
それ本当か!?
じんは嘘つかねーしな、本当だよな……。
今探してる……。
[生き返れる。自分たちだけでない、陣営関係なく死んだ者もまた生きられるのならば。”きょーぞん”ができる。今度こそ、やってみせる。あなたの信じるという言葉。希望を持つには十分だ。]
……分かった。これまだ借りるわ。
(>>+66続き)
[帽子を被りなおし、あなたをまっすぐに見据えた。]
……うん、おれ謝ってる場合じゃねーや。
探そう、その生き返れる方法ってやつを。
それでまたおれは生きる。
りっちゃんも、ほかのやつらも一緒だぜ。
それであきらんとこに帰るんだ。これでこんな痛くて苦しいやつは終わりだってな。
>>+59水
頭が良いとは違うと思うけど……、ありがとう、成さん。
[それでもいい、と意志を尊重しようとしてくれたこと。それでも生きて欲しいと願って最後まで口には出せなかったんだろうこと。
その両方へと視線を戻して、礼の言葉を向けた。]
……。私が友達一号か。……私も成さんと会えて、知らないアヤカシの世界のこと教えて貰ったり、成さんの知らないことを教えたりするの、嬉しいし、楽しいよ。
ありがとう。ちゃんと、覚えて、考えるよ。
>>+61鼠
[そんな中聞こえた、唐突なあなたからの問いかけに首を傾げる。
先までの成桐とのやりとりを覆すような問いかけ。]
……入るんじゃないかい。
生き返っても苦しいことはあるだろうけどさ。
あんたにまだその意志があるなら、ここで飲み込まれて先のこと分からず朽ちてくより苦しくないだろ。
>>54>>55烏
そっか──高尾。
逃げようとしたのかも知れないとか、それは別にいいんだ。
逃げないことが正しいんだとか言うつもり……もう、ねーし。
それに……あの日に、あの高尾に、戻れるもんか。ばか。
[その悪態は、いつもよりずっと小さかった。勢いもなくて、尻つぼみに途切れる。
いつか聞いた言葉を綿の頭に巡らせて、多分、焼き切れるほどに考えて、たっぷりの時間のあと、顔を上げた。]
……自分がなんなのかわかんなくて。それで、“定義づけた”のか。
自分は妖怪だって──妖怪だから、人を支配するんだって。
“そういう”妖怪なんだって、お前はお前に定義したのか。
自分がなんなのかわかったから、気分がよくて──もう、戻らないって……生き方を変えない、って言ってんのか……?
[それが、綿が必死に考えて理解しようとした、結果だ。
見当違いであってくれと、どこかでそう、願う声は震えている。
断罪の、否定の、糾弾の言葉を待つような、間が空いた。]
>>+62狐
[震えた声の、表情を確かめることが、難しく感じて。この時はずっと。目を逸らしていた。]
謝る必要、ないわ。勘違いでも、きっと、ないのよ。
言えなかったから。……言わなかったから。
話そうとした時には。アタシのしたかったことと、常盤の望もうとしてたこと、ぶつかっていたもの。
もう、"一緒"は無理だ、って。決めたのは、アタシの方。
あの時、"違う群れ"には、なっていたのは、間違いないのよ、常盤。
[まるで言い聞かせるような声で話し終えると、二呼吸、間があって。]
それでも。そう思っていた、って、だけの。
勝手な話だわ。
[溜息のように、髭を揺らした。]
>>+66 >>+67天
[立花の言葉を信じ、帽子を被りなおして立花を見据える彼と同時に一瞬曇って消えていた朝日が差し込んだ。朝日に照らされている彼、そして朝日と同じくらい強く優しい意思の言葉。その全てが立花にとってキラキラしていて、痛かったお腹が少し、やわいだ。]
(あぁ…やっぱり、いっくんは強いなぁ…)
[天邪鬼である彼は立花をからかったり、素直じゃなかったりする事が多いがこういう時、強くて優しさを見せてくれる。立花は目を伏せた。死人だから感覚がないはずだがどこかしらポカポカに似たような物を感じる。それは生前もよく起こっていた感情だ。]
(大好き…だなぁ)
[そう、再び心に落とすと目を開き、そしてやっと彼の前で微笑んだ]
うん…うん!立花も、皆と一緒に生きたい!
あきらくんも高尾兄ちゃんに会って抱きつきたい!
立花も、苦しくて悲しくて痛いの、終わらせたいもん!
>>54>>55烏(>>56続き)
……よくもまあ、続けてたもんだよ。
[懐旧の声に戻った言葉は、どこか自分にもあなたにも呆れを、ほんのわずかな笑みを含んでいる。]
──あたしは多分、案外にお前のことが嫌いじゃないんだ。ムカつくけど……いまはすげえ、殺したいけど。あんな喧嘩も、繰り返すくらいにはさ。
お前が迷惑だって思ってても、嫌いでも、そんなのはあたしの感情だから、とやかくは言わせねえし。
[視線を伏せるあなたに、こちらも首を傾げた。]
見つからないかも知れないし……
……こないだ殺しもしなかった奴が、よく言うよ。
──お前、さっきからわかんねえって言いすぎだ。
[自分のことを棚に上げて、そう。]
>>+70 花
[朝日を浴びても暖かさはない、片腕は色を変え痛むままだ。暗やみが多かったあなたの周囲が明るくなっていった。視界も、思考も、はっきりとしていった。表情の和らいだあなたを見てようやく安心したかのように口元を緩ませた。]
(りっちゃん、今度は)
(今度は一緒にいてやるからな)
[幼馴染がいなくなってからずっと悔いていた後悔。それが決意に変わる。だが口に出さなかった。言い出せるのはきっと、まだ遠い未来。]
うん!りっちゃんも、そうだよな!
高尾…、サンもりっちゃんなら喜ぶだろ。
こんな痛いの終わらせたいよな!
[ひょいと右手をあなたに出す、いつもの合図。普段ならあなたからすることが多いのだけれど。今はこちらから差し出した。]
行こう。じんとか他のやつにも手伝ってもらおうぜ。
>>+79,>>+81鼠
お互いさま、ってやつさ。
[そう軽く言う口調は常のものだ。
僅かにだけれど見開かれた瞳と、返った言葉、あなたの笑みの音、それらすべてが自分の言葉を否定していなかった。]
一緒みたい。
……良かった、嬉しい。
[あなたと似た声音で笑う音。
蘇ってからの状況や、安堵や、あなたと相対する緊張や、そんなのから一気に力が抜けた。]
[そうして続いた言葉の数々に、抜けた力もろとも結局ため息をつきながらしゃがみこんだ。どこか恨めしそうな表情が大鼠の瞳を見上げる。]
言質抑えてきてる上に、
――……あんた、この流れでそういうこと言うのはずるくないかい。
[背中も向けたままのくせに、なんて珍しくもどこか拗ねたような言葉を並べてから、また息をついた。]
あんたを止めれはしないけど、……あきらのことを見届けたら決めるよ。
>>+68 狐 >>+78 鼠
[常盤からの言葉には、ん、とひとつ頷いて。ねねからの言葉には、困ったように首を傾け]
他のやつは話さねーしあと金も払わねーし。
……俺と、「おしゃべり」だって、しにこない。
それに、お前みたいなでかい鼠、他にいねーぞ。
[軽口なのか本気なのか、よく分からない口調で呟いた。目ばかりが真摯で。]
[それから、黙っていた。あなたたちの会話は、互いに含むところの多く、感情や言葉の機微に疎いナルギーレには多くは理解できないものだった。そうした言葉でわかりあうことのできる2人を、どこか羨みながらも、邪魔にならないようにと下がったところで見る。言うべきことは言ったから、ここで待つのがいつもの自分だと。]
[やがて。会話は帰結する。それはどうやら1つの和解の形。そしてどうやら、「今後」を示す可能性の形。]
[それを理解して。自分の言葉では無理だったかと、少しだけ寂しさのようなものがよぎって(おかしな話だ、1人ではないのに寂しいというのも)、すぐに別の感情に塗りつぶされる。]
……よかった。
[ようやく、その顔に、陰りも強張りもない笑顔を浮かべて、安堵の息をついた。]
[誰かと誰かの幸福を望むこと。自分の外側に広がるものの平和を望むこと。そしてそれらとの永い繋がりを求めること。それは本来、火より生まれて灰に帰るはずのナルギーレには存在しないはずの願いだったが。]
[名付けは原初の呪いであり祝いだ。成桐迅は、その名を授けられ、呼ばれることを受け入れた。だから、きっとそういう形の妖となったのだろう。名付けた者が、呼ぶ者が望み、そして彼らを望む形に。]
[足元の穴は消えずとも、今は地面に二本の足で立っている。そう思いながら、さて、次はどこに行こうかと、笑んだまま首を傾げた。**]
>>+75>>+76>>+77 花
[差し出された手を繋ぎ力強く握った。幼馴染を守れなくて、憧れの人を殺してしまって、ねねや高尾を説得もできず、ついには自分も死んでしまった。自分が死んでも何も残らないかもしれない、沙霧を殺した夜眠りに落ちる瞬間にそう過ぎった。だが今生前のように交わされた”約束”があなたとの繋がりを強く感じさせた。幼馴染だけではない、約束を守りたい相手は他にも沢山いて。]
よし、早く行こ!
……。どこらにいるもんかね?
[手を掴んだものの向かう場所は決まっていなかった。あなたから場所を心当たりを聞くんだろう。行き当たりばったりさを笑われたかもしれない。]
(>>+85続き)
(じんと常盤サンに手伝ってもらわなきゃ)
(ねねも、手伝ってくれっかな。)
(沙霧サンには……痛くしたの謝らなきゃな……。)
(それで、あきらのとこいって、高尾、サンを説得する。)
(できっことはまだ、ある)
あんがとな。
さっきりっちゃんがいなかったら、おれずっと床に転がってかもしんねー。
多分、ぜんぶてきとーになってた。もうなんでもいいやってさ。
――かえろうな。
[あなたの顔を見てそれだけ呟いた。それからは真っ直ぐ前だけを見据えていた。]**
>>+82狐
[笑み音が重なる。幾日振りだったろう。もう聞けないものだとばかり思っていたのに。きゅう、と一度目を閉じた。その間も、くすくすと、笑み音は繰り返された。]
[あなたがしゃがみ込めば、伺うように、瞳があなたの表情を追った。拗ねたようなあなたへ、丸めていた背を戻し、向きなおって、鼻面を寄せようと近づいた。同時に解かれた尻尾が、くるりと胴について回る。闇色の泥汚れは、もうこびり付いてはいなかった。]
この流れだからこそ言ってるのよ?
アタシ、好きには貪欲だもの。
……あきら。
[あの嘆きを、呻きを、思い出して、はたと動きを止めた。あのぬいぐるみが取る行動が、齎す影響が、全くわからないことに、不安がよぎった。けれども。]
――止められはしないって。覚えておいてくれたらいいわ。
[同じ間違いの道は、歩まない。やり方は、そこの外の国の炎精のでも盗むとしよう。その時こそ、噛んででも、黄泉からさらうと決めた。決めてしまえば、また、笑み音が洩れた。**]
[そうして、傍にいる神使にも聞こえるか怪しい、
なるだけあなた一人に届くよう、潜められた声。]
――ありがと。尻尾引っ張ってくれて。
[言葉が済めば、大鼠はすぐに身を離す。**]
>>+85 >>+86天
[募る不安や未知なる引力に焦りを感じるが強く握ってくれた手が安心と落ち着きをもたらしてくれる。]
…もう、いっくん結局行き当たりばったりだね
[最後の最後でしまらないあなたに立花は笑った。そして彼は立花に感謝の言葉を呟くと、立花は一瞬キョトンとするがすぐさま笑顔になる]
…ううん。
立花の方こそ、いっくんがいなかったらまた皆を困らせてたかもしれない。
だから、ありがとうなの。
うん!ぜったい…ぜったいかえろうね。
[そうあなたの呟きに対して答えた。そして彼がまっすぐ前を見据えると立花も前を見ていた**]
>>56 猫
…そうだな。
もし、戻ってしまったら、それこそ俺は俺じゃなくなるだろうよ。
[いつかは反射的に応えていたあなたの悪態も、今は静かに聞いていた]
定義付け…か、それは少し違うな。
俺はこういう妖怪だ、とか妖怪はそう生きるべきだ、なんて思ってないさ。
妖怪として生きることが、俺の生き方だと気づいたのさ。
──人を支配する、それは妖怪にしかできないことだ、それが俺が妖怪として生きている道だと、そう感じた時に気分が晴れたさ。
…──だから、もう戻らない。
人の振りをして、妖怪の自分を忘れる怖さ、妖怪であれという声の痛みを、俺は抱えられなかったのかもしれないな。
[定義には少しの否定を、戻らない、には強い肯定を。]
【某廃ビル付近/昼】
[死んだと聞いた。自分を殺した、あの子鬼が]
[殺されたことを恨んでいるわけではなかった。むしろ、そのことを気に病むことなく、生きていてくれれば良いと思っていた]
[だから、彼の死を知った直後。それが本当なのか確かめようとするかのように、あの小さな姿を探して、黒いドレスの女は街中をふらふらと彷徨っていた]
【某廃ビル付近/昼】
>>+92 歯
[生き返ってまた生きるのだ、幼馴染と再会しそう決めた。
その方法を探すため顔見知りを探していた。街中でも、黒くなっていも、そのドレスは見間違えようがなかった。罪悪感から思わず隠れそうになる。生き返る方法や知り合いを探すと言った手前自分の都合で躊躇するのは不味い、また泣かれてしまっても困る。
腹をくくった。共に行動していた幼馴染に少し待っててとだけ伝えるとあなたに向かっていった。]
ごめんなさい!痛かった……よね。
[帽子を取り、頭を深々と下げた。傷を負わせた箇所はあまり見たくなかったし、頭を下げなくてはいけないぐらい自分は彼女に痛い思いをさせてしまった。あなたの思いは恐らく分かっていない。]*
>>+93天
[突然聞こえてきた謝罪に、振り返る。声だけで既にそうとわかっていたけれど、確かに目の前にはあなたが立っていて、自分へ向けて深く頭を下げていた。こうして自分が見えるということは、話せるということは、]
……、ばかね。何謝ってんのよ。
私に謝るより、もっとやることとか、言うこととか、あるでしょ……
[腕を組み、笑おうとして、少し失敗した。口の端が歪むだけの曖昧な表情]
アンタも、こっち来ちゃったんだ。
>>58>>59烏
[返らぬ肯定に、小さく息をついた。もしそうなら──どうする手立てもないと思った。
今だって、あるわけではないけれど。]
そっか。でも、──やっぱ、わかんねーや。
生まれたときから化け物で、人のフリしてたって──ぬいぐるみだって、忘れたことがないもんよ。
だから……今だって妖怪のお前が感じてた、怖いのとか。痛いのは、あたしのとは、似てても違うんだろうな。
もっと別の"妖怪にしかできない生き方"だってあるはずなのに、どうして支配、にこだわってんのかも。
変わる気がない、理由も。お前が命より大事なもんも、わかんないよ。
[またひとつ、後悔が胸に浮かんだ。
なにを言えばいいのかわからなくて、あの日からあなたを追っていなかった。祟るなんて脅した癖に。
時間は、過ぎてしまった。]
>>58>>59烏(>>61続き・終)
…殺したい、復讐して終わるんなら迷わずそうするよ。でも、殺さない。高尾風に言うんなら、"決めた"んだ。
わかりたいって思うし……いっぺーちゃんにも、カッコつけちゃったしな。言ってる事も、なに考えてるのかも、わかんねーことだらけだ。
わかりたいって思うくらいには、……[言い切れと言った本人が、言葉を濁す。]
でも、……支配とかやめとけよって、それは思う。だから、邪魔する。
[(──いつか、後悔するんだろうなぁ。
やっぱ、あんとき殺しときゃよかったって。
知るかってぶん殴ればよかったって。
関わらんとこって目ェそらしゃよかったって。)
(でも、今掴んだ答えは、これなんだもんなぁ。)]
>>+94歯
でも。
沙霧サンには謝らなきゃって……。
痛くしたから、苦しませたから。おれあのときそんな気はなくて。……本当だけど嘘だったのかな。
[頭を上げて、ようやくあなたの顔に視線をやった。曖昧な表情が不安を募らせた。]
うん、死んだ。会いに来ても嬉しくない、よね。
[また謝りそうになる。言うことは他にもあったはずなのに。]*
>>+95天
わかってるわよ、そんなこと。
……別に、何もされやしないだろうって思って、アンタとやりあったわけじゃないけどさ。
アンタが私を殺す気じゃなかったことくらいは、わかってるわ。
[ふ、と小さく息をついた]
いいのよ。アンタがああしなかったら、きっと私がアンタを殺してた。
でも、私はそのことを謝るつもりないから。そっちだけ頭下げるこたないでしょ。
[そこで聞こえた。「嬉しくないよね」。……思わず、更に眉間に皺が寄る]
誰がそんなこと言ってんのよ。
アンタが死んだのは嬉しくないけど。
>>+96 歯
そっか……。さすが沙霧サンだね。
[苦笑おうとして大きく息を吐き出すに留める。]
うん、おれも殺された方がマシだったなんて思ってないよ。生きたかったから。だからああなったんだろうけど。
でも、謝るのはこれで終わりにするね。
[言葉通り殺されてもよかったなんてことはない。だがあなたに殺されそうになっても抵抗できなかったように思う。]
えっ。……嬉しい、の?
[あなたの言葉を聞けば驚いた様子を見せたはずだ。悲しんでいるか怒っている、そう思っていたから。]
>>+97天
ええ、そうして。
もう終わったことだから、いいのよ。
[そう言って肩をすくめ――嬉しいのと聞かれた。一瞬言葉に詰まって、そろりと視線を横へ逸らし]
……………まあ。
殺そうとしといてこんなこと言うのもさ、図々しいかなって気はするんだけど……
私には私の生きようと思った道があって、それを邪魔しようとするなら、アンタとでも戦おうと思ったわ。
でも別に、アンタのこと嫌いになってたワケじゃ、ないし。
>>+98 歯
ほんと……?
ほんとうか?
[視線を逸らすあなたを見詰めて拳を握った。ピリリとあなたを貫いたほうの腕が痛んだが、その痛みを跳ね返すかのようにはっきりと伝えた。]
おれもだよ!おれは沙霧サン好きだ。あのときは、すれ違って……ああなっちまったけど。
それで嫌いになんかなるもんか。
嫌いになってたら、謝りたいなんて、思わねーし。
[先ほど聞いた話を思い出し、一拍置いてから続けた。]
生き返る方法あるってりっちゃんから聞いたんだよ。二人で探してたんだ。
沙霧サンも、どうかな。*
>>+99天
[念を押すような問いかけに、一つ頷いて答える。改めてこんなことを言うのは、やはり少し恥ずかしく]
……そ。ありがとね。
[だからあなたの言葉にも、そんな素っ気ない返事になってしまった]
ああ、それね。私も立花ちゃんから聞いてるわ。ここに来てるみんなで、探してる。
私自身は……どうするかまだ、わかんないけど。探す手伝いはするつもりよ。
>>+100 歯
えへへ。
[そっけない返事、それで十分だった。あなたの性質は子供なりになんとなくは理解していたつもりであったし、いつも聞いていたような返事を聞きけたことに安心した。気まずさは晴れきれないが口元を緩ませ、微笑んだ。]
じゃあ手伝ったり、手伝ってもらったりする!ね!手がかりありそうなとこ、探してるんだ。
おれは沙霧サンには一緒に来て欲しい、けど。……。分かった。
[後半の言及については声を小さくして、呟いているようだった。悩ましいが、あなたに判断を委ねているようだ。]
>>+101天
……。
生き返って、新しい生き方ができるか、怖いトコあるのよね。
[一緒に来て欲しい、という呟きを聞けば、こちらも少し言葉を選ぶようにしながら、ぽつりぽつりと語り出す]
この戦いがどうなるかはわからない。高尾ちゃん達が戦い続けるというなら、それを応援する気持ちはある。
でも、私自身は――負けたんだ、って思ってるの。
全てを賭けて戦って、それで、ダメだった。終わってしまった。そう思ってしまった。
そんな気持ちで……きっと、もう戦うことは出来ないわ。
私は選んで、そして敗れた。
それが生き返って……何になるのかしら?
[無意識に、自分の胸に触れた。そこにはもうあの傷はないけれど、あのとき以来、ずっと何かが空になったのような気持ちでいる]
[選んだ道を後悔はしていない。今だって、出来ることをやっている。けれどそれは、途切れるとわかっている道をなお進むような、そんな気持ちだから出来ることで]
[新しい未来を、まだ描けない]
>>60>>61>>62 猫
そうだな、俺にも、お前の痛みがわからない。
互いにわかっていたら、こんな風にはなってないだろうさ。
別の生き方…か…、それもあったのかもしれないな
[いつか、それを突き放したのは自分自身だ。]
だが、ここで、俺が戻ったら、何が残る?
決めた生き方を否定して、否定した過去に戻ることなんて選ばない──無論、死ぬ気もないけどな。
[それは意地に近かったかもしれない。
死ぬ気はない、は嘘か誠か、不敵に近い笑み。]
─…何言ってんだ…俺がお前に気なんてつかうわけがないだろ、嫌いなら、とっくにそう言ってる。
[自分にか、あなたにか、あきれた様にこぼした。]
>>+102 歯
[黙ってあなたの話を聞いた。あのとき、あなたの不安は聞かされるまで分からなかった。だから今話してくれたこと自体は嬉しかった。眉間にしわを寄せて思案する。おずおずと返答し始めた。]
沙霧サンが、今までのに全部賭けてたのは分かったよ。
決めた沙霧サンのこと否定する気はないよ。
この戦いは止めたいけど高尾サンがどうするかもわかんねーし、今のおれには止められない。
でも、おれはこんなしんどくなるのやっぱ嫌だよ。
やっぱしんどい。
きょーぞん派が勝ったから、敗けた方を生かす、とかじゃない。
敗けたから、もういちゃいけない、なんてこと、ない。
勝負なら、二人いなきゃ、できねーし。終わるのは、ダメだ。
えっと、なんだ何言ってるんだかわかんねくなってきたけど。
おれは沙霧サンが生きてくれたら嬉しい。りっちゃんも、そうだと思う。
沙霧サンが何になるのか、何もないのが不安だったら、一緒に考えるよ。沙霧サンのいいところ、いていい理由。
そんじゃだめ、かな。
[助けになりたい、その気持ちと共に言葉を搾り出した。]
>>水
[そうして、内緒話をするような大鼠とあなたを見つめていた。話が終わればあなたへと薄く笑いかける。店で会う時と同じような微笑。]
成さんにも、ずいぶん心配かけたね。
ねねのこと、引き留めてくれてありがとう。
[それは二つの意味でだったけれど。]
のんびりばっかりもしてられないね。
[さて、としゃがんでた膝を押して立ち上がれば、またどこかへと**]
>>66>>67 猫
そりゃあ、違う生き方をした俺が…か?
…全部ひっくるめて選べか、それはもう…抱えて飛ぶには重すぎるな。
もう、決めて、始めて、動いた後だ。
[切り捨てたものと、今、それを抱えて別の、それを考えると、何かが痛むように、顔をしかめる]
生憎、身軽じゃないと飛べないもんでね──死にそう、か、生き方を選んだに、死にそうに見えるなんておかしな話だな…
[ふ、と自嘲気味に笑って、あなたの言葉に応える]
──あぁ、そうかもな。
[飛んできた軽口には、こちらも軽口を返した。]
そりゃあ、とんだ嫌がらせだな。うざったいことこの上ない。
>>+103天
うん、……うん。
[あなたが精一杯話してくれていることがわかったから、こちらも頷きながら、じっと聞いていた]
そういう……もの、かしら。
……一平ちゃんは不思議ね。いつもそうやって、私を変えてしまおうとするんだわ。
[結婚しよう、と最初に言われたあの日から。結婚できぬ女の妄執を、別のものへと変えようとした。でも、変わるのが怖くて。自分の基盤が揺らぐことが怖くて。揺らがぬものを作ろうとしてきた]
一緒に探して、くれる?
もう一回、私が、道を見つけられるまで。
>>+106 歯
おれはそう思うよ。
変え……てるかな?沙霧サンとならできるかなって。そう感じるんだよ。
[結婚しよう、その昔言ったときもすぐに実現できる、現実的な事ではなかった。式の仕組みだって今も分かっているのかどうか。だけれどしてみよるのも楽しそうだ、そういう気持ちになったのだ。あなたの口癖を聞いたあのときから。]
うん!もちろんだよ!
そのために方法探しに行こう!
[あなたの問いかけに朗らかに答える。]
>>+107天
アンタがそう言ってくれるなら、
……今度こそちょっと、信じてみようかしら。
[結婚しよ、という軽口は、今は出てこなかった。ただあなたの言葉に、女は確かに頷いて見せて]
ありがとね。
じゃあ、……いきましょっか。
[今度は、ちゃんと微笑むことができた。あなたに柔らかい視線を向けて、ドレスの裾を翻して。どこにあるかもわからないものを、探しに**]
>>+108 歯
どーいたしまして!
えへへ。
[あなたが頷いてくれたことも微笑みも優しい視線も嬉しくて、いっそう笑顔を深くした。]
[そして待たせていた幼馴染とも合流し、どこかにある希望を探しに向かうんだろう]**
>>70 猫
そうだな、お前はずっとそうだ。
…──俺が捨てたものを簡単にそう言う。
[思い出されるのは、数日前の倉庫での出来事。
あの時、その言葉を受け入れていればそちらに居たかもしれない、でもそんな未来は今にはない。]
支配するんだったら、身軽な方が遠くまで飛んでいけるだろ?
そこは支えてやる、とかじゃないのかよ…言われても気持ち悪いけどな、その方がお前らしい。
[揺れる左腕に目線が僅かに動くが、すぐにあなたに戻す]
結婚しよう
…とでも言えばいいのか。冗談きついな。
[言って、自分で顔を顰めながら笑って見せた]
…そうかよ、だったら俺だって知らないな。
この生き方を選んだ俺として、まだやることが残ってるからな。
[ぐ、とあなたの手をつかむ手に力を込める]
>>72烏
お前が捨てたつもりなのを、拾ったのかもな。
……そりゃ、見捨てるって言うんだ。支配する必要も無い。支配する力があっても、しない。そういう選択肢だって、あんだろによ。
支えてたら、お前飛べねえじゃん。ほんと鳥あたまだな。
[何度目かの悪態を繰り返してから、]
ひねりが無い。やり直し。
…きつくねえ冗談言ってみろよ、ダメ出しさせんな。
[挑発をもってあなたの笑みに返した。
ぶつけていた視線を降ろす。
ちゃんとフードを外せばよかったな。そんなことを思うけれど、手はふさがってしまった。]
そうかい。
なら、あたしにもやることあるってわけだ。
[力がこもれば、応じるようにあなたの胸ぐらを掴む指にぎゅうと力を入れた。逃がさない、とばかりに。
──片足に重心がわずかにかかったのも、そう。]
【公園/午後】
[友人2人のやりとりを見届けて、わかれる頃には日が昇っていた。「生き返る」その方法を探すため、神社をくまなく歩き回ってみたりもしたのだがーー異国の妖であるからだろうか、成桐には何も感じることができなかった。かの「神」は、ヒトとして死んだ常盤を、使いとして妖怪にとどめおいたと聞くから、もしやと思ったのだが。]
……っと、どこで会うか、決めてなかったな……。
[さて、日は中天をめぐり、やがて西へと向かう頃。神社探索を諦めた彼が訪れたのは、昨日立花と別れた公園である。指切りまでして「明日会おう」と約束したものの、肝心の待ち合わせ場所を決めていなかった。そのため、ひとまずはと戻ってみたのである。]
……どこいってんだろな。あいつ。
[仕方ないのでジャングルジムのてっぺんに腰掛けて、頬杖をついている]
【エピの発言についてアナウンス】
RP中失礼します。あと1時間弱でエピに入ります。
今回、エピローグにおいても★★原則、PL発言はアクションまたはメモで行う★★とします。
※飴を投げるのもアクションを消費しますので、うっかり投げずにアクションを使い切る……などの事故にご注意下さい。
独り言でのPL発言も可としますが、非推奨です。(アクション、メモが切れたら仕方ありませんが)
エピローグは10/3 23:00まで続きますが、その間、喉ポイントの回復は【ありません】。
その為、進行中よりも体感的に喉が少なめになっています。また、エピローグは感想、会話がしやすくなることから、喉がどろどろに溶けていく傾向があります。
喉ポイントの使用は計画的に。
-------
ご参照
【進行中】
通常:1500pt/24H + 独言:1500pt/24H
★合計:3000pt/24H
【エピローグ】
通常&独言:1333pt/24H
★合計:1333pt/24H
>>73猫
そんなもん拾ってどうすんだよ、お前は。
[どこか、呆れた様にそう言う]
…そりゃあ、あるだろうさ、それじゃあ今までと同じだ。
俺は、俺達はそうじゃない事を選んだ…だから今こうしている。
──蹴り上げたら、それこそ全部落としちまうだろうよ。
お前は俺に何を求めてるんだよ…。
[ダメ出しに、顔をしかめた。やり直しは、言外に断る。あなたの顔は、口元しか見えない]
俺の邪魔をすることか?逃がさないってか、逃さなくて、それでどうする。
…いつまでも、こんなところで休んでられないんだよっ──。
[その腕を引き剥がそうと、力を込める。いつか、あなたを引き剥がした頃のほどの力がないのは、会話をしていたからか、疲労で、痛みで入らなからか]
>>+110 水
[立花達と生き返るための方法を探していたもののそう簡単には見つからない。この一角は比較的安全だ。公園になら他の顔見知りも来ているかもしれない。ジャングルジムの頂点を見やると見知った顔が頬杖をついているのが見えた。]
おーい!じんー!おーい!
[大きく手を振りながらジャングルジムに近づく。必要とあらば登って隣に座ってしまうだろう。]
りっちゃんから聞いたぞ!
生き返る方法おれも探す!手伝う!手伝って!
>>74烏
お前が忘れたふりしたら、目の前にぶらぶらさせてやんだよ。
[子供の言い返しのようなものだ。]
できるけどしない、なら、妖怪だってこと、覚えてんだろ。忘れそうになるのが怖いとか、忘れていくのが怖いとか言ってたじゃんよ。つっても、……選んだのを、責めやしねえさ。もう選んだんだから。
おれが言ってんのは、今から選び直すのもありじゃねえのってことだから、細かいことはいいんだ。
──また乗せ直すさ……生きてんだ。だから、また、も、次は、もあるんだ。生きてくしか、ねえんだから。
高尾。
[何を、にはそれだけ。]
逃げたら追ってくぜ。屋敷に戻る気はねえ、お前の隣で、お前の邪魔をひたすらしてる。
お前の仲間が何人いたって、狙いは高尾だ。
[籠もる力はいつかのものほどではないけれど、いつまでも攻防戦が続くとも思えない。あなたは両の手があるのだし。
重心を変えた足で半歩踏み出す。肩からぶつかって、あなたをソファに戻してしまえれば、まだ。]
>>75 猫
はっ、…そりゃあ、つくづくうざったいな。
でも、お前らしい。
[いつか、部屋の扉をドンドンと殴られた時の事を思い出す]
選択肢としてはある、ただそれは俺には選べなかっただけだ。
…そうだな──、細かいことは今更言ってもしょうがない。理解してくれ、というつもりも、そんな気もない。
[選び直す、それは決めた以上、考えたこともなかったこと、どれくらいの短い間だろうか。逡巡が起こる]
そうか、ストーカーかよ、どんだけ俺の事好きなんだお前は。
[はっ、と軽い口調で]
生きてたら…か、今更俺にそんなことができるのかよ。
[事を起こした、こちらの陣営も死んだ、相手を殺した。それも、昨日の二人だけではないだろう、だから]
ぐっ…
[方からぶつかられて、傷が痛む、力を込めた足が緩み、立ち上がったはずの、ウレタンが露出したソファに戻される]
>>+112 水
久しぶりだな。ほんとはもうちょい後がよかったんが、今はおれ特にいい子だから働くぞ。飯は作らんけど……いるのか……?[ふと沸いた疑問。話題を元に戻す。]
……。りっちゃん守れなかった。
けど、おれは今は大丈夫、へーき。りっちゃんも、たぶん。
だから今は働くさ。
[出会いがしらの表情とは打って変わって真剣なまなざしで呟いた。少年の赤黒い片腕がピリリと痛んだか。]
じんの……あの欠片ってやっぱ必要か?
昨日別の場所に運んじまったみてーだけど。
>>76烏
理解してくれなんて言われなくたって、してえってずっと言ってんだろ。
それでもわかんねえから粘着してんだろ。どんだけ鳥あたまだ。
──ああ、まったくだよ。
ときわちゃんも、存在意義まで持ってかれて、殺したいのにこうやってまだわかりたくて、お前のそばにいようって思うくらいには、好きなんだよ。泥棒さんかお前は。とんでもない物を盗んでいきましたってか。笑えねえよ。
[吐き出すのは悪態、悪態、悪態。本音も何もかもさらして、形作るのは結局悪態だ。]
するんだよ。生きてんだからよ!
今ここで、ここから、全部ひっくるめて持って行けって言ってんだよ!
[あなたをソファへと押し込んで、ほとんど真上から見下ろす。]
最後っていつだよ。死ぬ気なのかよ……、お前、高尾、
[押し戻そうとする手を受けて、ついに手を離した。それでもあなたを押さえようとして、右腕のみならず、肘から先がカラッポの左の腕も以て抱きついてでもとどめようと、]
……、死んじゃ、いやだ。
>>+113 天
[腕の様子、ここにいること、何かがあったのだろうことは明白だ。だが、表情に陰りはあまりない。少なくとも成桐にはそう見えた。数刻前の自分の惑いが恥ずかしくなるほど、子供というのは真っ直ぐである。妖に年齢などあってないようなものだが、それでも。]
リッカが死んだのは、誰のせいでもない。お前は、勿論な。俺も下手踏んだが……そう言うなら俺とお前とおあいこってやつだ。気に、するなよ。
ま、そこはさ。うまく起きれたら殴りに行く計画もあるから、お前もキョーミがあったら参加しろよ?
[と、物騒な話を茶でも誘うかのように。]
へんな話だが、お前がいてよかったかもな。
……リッカは、きっと、俺より……ってえとちと違うが、お前のこと、支えにしてんだろ。
俺にできないことが、お前にできるから。頼むぜ。
[変わらぬ信頼をこめて、あなたの肩に手を置いた。]
……んー、そうな。
ぶっちゃけ俺ひとりなら、アレにもっかい火がつけば、なんとかなりそーな気もしてんだけどな。
別の場所ってどこだ。屋敷の中か?
【某廃ビル・夕方】
[そこにたどり着けたのは、探し回って偶々やっとだったのか、それとも、ねねたち支配陣営から高尾の居場所を聞いていたからか。]
[今や、人にも妖怪にも見えなくなった身は簡単にその場へと入り込むことができた。]
[たどり着いて出会うのは、ぬいぐるみの怨嗟だ。
そうしてすっかり見慣れぬ表情となった、人間だと思っていた彼。
復讐はなし、なんて勝手な願いを最後に押し付けた。けれど、殺し合いが続いてもしょうがないし、あきらに殺しなんてして欲しくなかった。
後悔に強く目を詰むって、]
[「……。……──殺さない。」
震える声が聞こえた。
胸中で抱いた疑問は図らずも己を殺した烏と同じ物だった。]
……。……私は、あきらのこともわかってなかったんだね。
価値も、居場所だって、いくらでも作れるのに。
[それはときわちゃんだとこのぬいぐるみは言うのだろうか。
疑問に答える前に繰り返される自分の名前に、黄泉への手前で目覚めてから一番の死への後悔が、黒い染みの広がる胸にせりあがった。]
あきらのせいじゃないから責めなくていいんだ。
あきらはちゃんと来てくれたじゃない。
[ぽつりぽつりと零されるは届かない。]
[その間にも二人の問答は続いていく。繰り返し述べられるぬいぐるみの後悔と、でもそれでも生きていこうとする意志と、己を殺した烏を分かりたいと願う強い意志に、強い後悔と安堵が襲う。]
(きっとあきらは彼のことを好きだったんだろう)
(それが、恋情なのか友情なのかは分からないけれども。ただ強い思いなんだろう)
(私を殺した奴なのに、なんて思う気持ちはないけれど、)
……私が彼に殺されてやらなきゃ、もっとあきらは、
[「死んじゃ、いやだ。いなくならないで。」
すがるような声が聞こえる。]
>> +114 水
[いつもは途中で茶化しに入るあなたの話を静かに聞いた。その間ジャングルジムにひっかけた脚をパタパタと動かしていた。話が終れば足を止め、呟いた。]
……あのとき、りっちゃん苦しそうだったからどうしても気になってさ。でもあんがとな。今はそう思うことにして、後で借り返す。
なーんだよ、面白そうな計画してんじゃん。おれも混ぜろ![深く考えずあっさり乗っかった。]
りっちゃんは甘えただからな。
だから、ずっと傍にいなくちゃって、知ってたんだ。
……言われたのに、また後悔しちまった。これなしな。
おう、頼まれた。りっちゃんはまかせろ。買出しもな、たまになら。
[肩に置かれた手に信頼を感じた。正面からの信頼が照れくさくて、語尾に冗談をつけてしまったけれど。]
予備の結界の方だって聞いたけど、おれ見てないんだ。
行ってみないと詳しい場所までは。
火ならなんでもいいんか?なら付けてやらあ。
>>78 猫
脳綿に言われたくないな…
こっちだって、何回理解しなくていいって言ったよ──いや、でもそりゃあお前の勝手だったな
[そうだ、あなたが決めたことなら否定しない、そう言った。やはり鳥頭だったな、なんて心の中でつぶやいた]
……っ──そうかよ…、お前を拒絶して、お前から奪って、それでも俺が好きってか
ほんと、とんでもない奴だよお前は。
[思っても見なかった言葉、表情が崩れる。こちらにくると決めてから、忘れていた表情。感情は、自分でもよくわらからない。]
できるできじゃないなくて、する…か、さっき命令しないっていったばっかりじゃねーか。
──そりゃ、…やっぱり、俺には重すぎるな…、だから、蹴り飛ばされてやるよ。
[押し込まれ、こちらは見上げる体勢になる、言う前に暫し、目を伏せ、すぐにあなたを見据え直す]
>>+119 天
[ずいぶん頼もしい表情をするようになったものだ。今更だが、人間も妖も、生きている者はあっという間に姿や心を変えていく。こんなに変わり続けているなら、この子鬼の少年も大丈夫だろう。]
喧嘩だぞ、平気か?お前弱そうだもんな……いや違う、やさしそーだからよ。
ま、頼りにしとくよ。お前仕事はちゃんとするしなぁ。
そか。まぁ、ただの火でつけらんなかったら、火がつけられるアヤカシいるだろ。そういうのに頼んだりしろよ。俺、アヤカシの氷で消されたなら、反対にすれば着くんじゃねーかな[と、根拠のない、推論]
……生き返りな。神社、トキワを蘇らせたろ?
俺、あの神社にちと頼んでみたけど、どうだろな。
俺はよそもんだからさ。神社頼みじゃダメかもしれねぇ。
そん時はま、別の方法探すから……それまで、いろいろ頼むな。トキワとか、リッカとか、頼むからな。
[目をまっすぐ見据えて、そう言う。]
>>+119 水
喧嘩ならおれにだってできらあ!……でもじんに比べたらだいたいの鬼弱いじゃんか。ずるいぞ。
[ふくれっ面をした。外見年齢ぐらいの少年の見せる表情といったところだろうか。]
火の得意なのか。神社のほうで頼めればいいんだけどなー。
[根拠のない推論には「ふむふむ」と納得した様子を見せた。]
そういえば、常盤サンはそうだったか。狐に頼めば……おれやりっちゃんもよそだし……常盤サンは元は人間だったけど妖怪は大丈夫なんかな?
でも、やってみねーとわかんねーか。
[目を真っ直ぐと見せた頼みにはあなたの目をしっかり見て、はっきりと口に出した。]
常盤サンもりっちゃんも。沙霧サンやねねや他のやつだって頼まれてやる。
生き返ろうな。
[飛び立つ烏はともかく、目の前で窓ガラスを突き破って飛び出していく様子にぬいぐるみだとは分かっていても、慌てて窓の方へと駆け寄った。
見下ろす先で、ぬいぐるみが地を駆けていく。]
……。…………。
大丈夫。大丈夫よ、あきら。きっと。
[烏は酷く頑なだったけど。
きっと、あのぬいぐるみなら今度こそは。]
[それは願いに近かった。
せめて、あのこの願いだけでも叶えてくれればいいのに、とそう**]
村の設定が変更されました。
[昨日の朝の喧騒が嘘のように、拠点であったその廃ビルは今、かつての静けさを取り戻しつつあった。周囲に、カラスは未だ目立つ。彼らの視覚は、ネズミとは比べ物にならないほどよく物を捉えるというが、この、生と死の狭間にあるものまでは、見出せないようであった。]
[――それは、常盤がビル内に消えて、更に後のことだ。]
【某廃ビルの傍ら・夕方】
[大鼠は死んだ――この場所にとっては手ひどい形で――ものだから、次は、などと先の話もしていたけれど。成されるべきと願うものは、争わざるを得ない二つの群れの片方は、今もここに残っていた。気配の規模は、確かに小さくなっていた。爭いのどよめきは、消えかけている。]
[あの日、苦みを奥の歯ですりつぶしながら、立ち尽くした場所に立つ。見上げた先に、かつて急いて飛び出した時に割った窓。部屋の中を、この位置から伺うことはできない。]
[実体のない大鼠の四肢へ、ぎゅうと力が篭められる。跳躍の前動作。割れ窓を見上げる。]
[あの部屋の住人は、一人を残してこちらへ来てしまった。来たままでいるつもりは、少なくともこの一頭はすっかりなくしてしまったけれど。そんなこと、未だ現世で戦う者に伝わろうはずもない。]
(――高尾。)
[あの部屋の中、彼はいるのだろうか。死の連鎖を繋いだ彼は、きっと、自身が納得するまで……納得せずとも"止められる"まで。退きはしないだろう。その方向へと背を押したのは、あるいはかつての、この雌ネズミの一言だったのかもしれない。]
[もう一度、話をしたいと思ったけれど。それは、今望むべきことじゃない。]
[ならば、せめて。彼が向かう先を、見るべきだろう。そうして窓の下、いよいよ跳ぼうとした瞬間だった。]
[視線の先、その窓から、二つの影が飛び出して、――**]
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