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次の日の朝、通信士 オー=ス=ティン が無残な姿で発見された。
通信士 オー=ス=ティンが死んだ。
未知の病原菌によるものであった。ワクチンもない、治療法もない。
隊員の中に、不安が広がった。
現在の生存者は、惑星学者 オク=テ=キー=ローズ、医学博士 ヨー=ハン=キィ=キョウ、鉱物学者 ディ=オシュ=ホウ=ビ=ショウ、生物植物学者 ディ=オシュ=サ=フラ=ワー、言語学者 ビョウ=ヤ=ナギ、エンジニア キア=ラキ=スイ=レン、天才プログラマ ザイ=テス=シ=オン の 7 名。
あ……薬草になりそうなの、見つかったそうです。
[こっそりと拝借した植物で作った熱を下げるという薬草を片手に、事情を全く知らないサフラーがとてとて歩いてくる。]
お役に立てれば良いのですが……。
[こうして一同の前に現れたが、皆の顔が険しい事に気が付くときょとんとした後表情が曇った]
[シ=オンは2枚のディスクを手に持っている]
解析プログラムを二つ書いた。
一つは鉱石、もう一つはウイルスだ。
鉱石に関しては放射線照射計測器が化石みたいなインターフェースでマザーに繋がってたからそれもIEEE制御に変えた。
キアに大急ぎで基盤作らせたよ。
ブツブツ言ってたけどな。
それをマザーのSlot12に刺してある。
元素とその組み合わせはすべて網羅してあるから、不明な物は無いはずだ。
もう一つ、過去に発生したそのウイルスとそのバイオハザード事例とワクチンのDBを網羅した照合プログラムだ。
電子顕微鏡もインターフェース作り変えたぞ。
後は電子顕微鏡の精度を上げるようにキアに頼んだ。
オー=ス=ティンを殺した奴が何者なのか、その尻尾くらいは掴めると思うぜ。
ところで、すまないが、プログラムのチェック代わりに俺の血も……調べてくんねぇかな。
鉱物学者 ディ=オシュ=ホウ=ビ=ショウは、天才プログラマ ザイ=テス=シ=オン を投票先に選びました。
わからない……。
未知のウィルスとか。そんなものが、どうして密閉された基地内で発生するんだ。なにが、どうなっているのか。
でも、お前だけは。何としてもお前だけは……。
エンジニア キア=ラキ=スイ=レンは、天才プログラマ ザイ=テス=シ=オン を投票先に選びました。
[女は一人、立ち尽くしていた。
自分の無力さに。
深く悲しみ抱いて。]
ス=ティン……よく、頑張ったわね。
もう、良いのよ。ゆっくり休んで……。
[泣きそうな顔で笑って、彼の瞳を閉じさせる。
皆に見せる最後の顔は、せめて安らかなものをと思って――]
投票を委任します。
医学博士 ヨー=ハン=キィ=キョウは、惑星学者 オク=テ=キー=ローズ に投票を委任しました。
シ=オン……。
たった今、ス=ティンが……。
[プログラムを受け取る際>>1、女はシ=オンに告げるだろう。
彼が……ス=ティンが病魔と闘い、そして永遠の眠りに着いた事を]
ありがとう、シ=オン。
これで少しはこのウィルスの事が判ると思うわ。
[プログラムを受け取りながら、弱弱しいながらも、笑みを浮かべる。
疲れ切ったものではあったけれど、それは女が男性メンバーに見せる初めての笑顔であったかもしれない]
[血液データを取るための注射器を全員分シ=オンに渡して]
これ、みんなに渡してもらえないかしら。みんなが感染しているかどうか調べたいから。
[眠るス=ティンを見て]
此処には近寄りたくないと、思う人もいるかもしれないから……。
あなたから皆に……渡してくれる……?
ショウさん。
何言ってるんですか?私だけが守られたとしても意味は無いんです。
ショウさんも一緒で無いと、私は……。
生物植物学者 ディ=オシュ=サ=フラ=ワーが「時間を進める」を選択しました。
惑星学者 オク=テ=キー=ローズは、天才プログラマ ザイ=テス=シ=オン を能力(襲う)の対象に選びました。
-自室(回想)-
[キィ=キョウから、テレパスが入ってきた]
『たった今、ス=ティンが……』
オー=ス=ティンが?
キィ=キョウは大丈夫?
[今のところキィ=キョウには症状はでていないというので、少し安心をした]
ああ…、そうだ。そうだとも。
ずっと一緒だ。お前がいなくなった世界に一人で生き残ることなど、考えられん!
[そして、シ=オンがウイルスの解析プログラムを用意してくれた、そして皆に血液検査の注射器を配布した旨を聞いた]
わかったわ。わたしも、受け取ったら、すぐに準備するわ。
それより、キィ=キョウ、そっちに行ってもいい?
[すぐに、断りの返事が…。ある程度はっきりするまで待機するようにと言われた]
-自室(現在)-
[キィ=キョウから再度テレバスで連絡が入る]
…え?
[それは、シ=オンが感染の疑いが高い…とのことだった]
シ=オンが感染しているなら、夕べはみな通信室で一緒だったわ。皆に感染している可能性は高いはずよ。
じゃあ、もう、キィ=キョウだけ隔離する必要はないはずよ。
[そう言って、医務室に向かった。キィ=キョウは、まだ分からないからと、止めたが、言い争いになる前に、ローズは医務室に到着した]
-医務室-
[医務室に着くと、すぐにキィ=キョウにしっかと抱きしめた]
キィ=キョウ、大丈夫?
[しばらくして、顔色を伺うと、疲れが見える。一晩中オー=ス=ティンの看病をしていた後に、全員分の検査だ。また、母星系の壊滅から始まって、心身ともに疲れがあるはず]
キィ=キョウ、少し休んだ方がいいわ。
[検査があるからと、いいわけするキィ=キョウを無理矢理ベッドに横にさせる]
検査の方は、わたしがみておく。何か変化があったら、教えるから。
『じゃあ、少しだけ』
[と、言った、キィ=キョウはものの数秒で寝入った]
[シ=オンに内線を入れる]
シ=オン。検査結果が出たわ…。
[シ=オンの返事はあるだろうか?もし返事がなければ、シ=オンを探しにいくつもり**]
[それと、念の為、防護服に着替え、検体のために別室に安置されているオー=ス=ティンの亡骸を睡眠カプセルに詰め、冷凍保存状態にしておいた。
誰かが手伝ってくれるようならば、協力を仰いだかも知れない**]
[落ち着くと、すやすやと眠るキィ=キョウの傍らに寄り添い、軽く髪を撫でる。よほど疲れていたと見えて、ピクリとも動かない]
キィ=キョウ…。わたし、どうしたらいいのかしら…。
すでに一人犠牲者が出た…。また一人、感染が…。
こんな時に、キチェスなんて、何の役にも立たないなんて…。
―回想 昨夜―
[オー=ス=ティンの部屋を隔離し、基地の設備についての資料を見直そうと自室に戻る。
>>1:60 ヤ=ナギさんの責任は大きいですし、こういう時だからこそリーダーとして皆をまとめていってくださいね。
>>1:60 頼むぜ、リーダー。
どうにかしなけりゃ、俺たちは辺境の地で干からびて死ぬだけだ。
>>1:99 きっと俺も満足できるだろう、とか、な。
お前は、これからどうするつもりだ?
資料を読みながらも彼らの言葉がリフレインする。]
あー…頭に入んね。
[資料を一冊机からベッドに持ってきてそのまま横になる。疲労のせいかうとうとし始めた。]
―おいナギ、お前みたいな奴は特定の友人を作るといいよ。
[まだ進路を決める前のジュニアの頃、エンジニアを目指していた兄がそう言った。
そんな事言われても急に出来るもんじゃないよ、と苦笑いして返したのだが、兄はナギに言語学の参考書を見せて言葉の意味や成り立ちの歴史について語り始めた。]
―エンジニアと言語学、どっちにしようか迷ったんだけどな。
[兄は頭もよくて器用だったので、大抵の事は楽に何でもこなした。それでもエンジニア一直線だったと思っていた兄が言語学にも興味があったのだと、その時初めて聞いた。]
―お前、言葉の意味でも勉強して、もうちょっと言葉を使う努力をしたほうがいいぜ。
[そうだね。と曖昧に返事をしたのだが、兄による言語学講習会はその後度々行われた。
いつの間にかナギは、大学で言語学を専修していた。
ナギは絵を描くのが好きだった。山や鳥、川や魚などの自然を描く事が。
誰にも言う事が出来ないまま、実現する機会を失った夢の片鱗を兄に見つけられた時]
…勝手に人の部屋入らないでよ。それはただの趣味なんだし…見られたくなかったな。
[兄に対して今更怒りが沸くでもなく、そっけなく言ったのだが、今思えばナギの瞳は失望の色をしていたのかもしれない。兄は
―へえ、案外うまいもんだな。
と言っただけで絵を置いて部屋から出て行った。
兄が言語学へと転向したのはそれから間もなくの事だった。
兄が時折、出先から美しい自然の風景付のメールを送りつけて来るようになったのはそれからだった。]―回想・了―
[窓の外からの光が目にさして、ベッドから上身を起こして辺りを見回した。]
あっ…いけね、夕べはそのまま寝ちゃったのか…
[夕べはつもりでそのまま寝てしまったようだった。気がつくと、目が潤んでいる。懐かしい夢のせいだろうか。ナギは袖の淵で目をこすり]
みんなは徹夜で作業とか…してたのかな。
[またリーダーらしくない事をしてしまったな、とため息混じりに呟く。]
…恨めるよ、兄さん。俺を後釜にしたのは今までで最大の迷惑だ。
[ナギはつい持ってきてしまった兄からの最後の贈り物の本を、そっとゴミ箱に入れた。]
惑星学者 オク=テ=キー=ローズは、ここまで読んだ。 ( B4 )
せめて食事の準備でもしておくかな。
[資料を開いたままナギは自室を出、食堂の奥にある厨房に足を運んだ。
食事の準備と言ってもプログラム済みのメニューを機械が準備してくれるので、作業としては並べるだけですむのだが。
オー=ス=ティンさんの食事は、キィ=キョウさんに聞いてからにしよう。
…今日はオー=ス=ティンさんの様子を見に行く事は出来るだろうか。
そんな事を考えながらセッティングしていると、医務室から変な物音が聞こえてきた。
不審に思って回線をまわすと、ローズが作業をしているとの事だった。>>10
事情を聞くのと手伝うのとで、ナギも医務室に向かった。]**
言語学者 ビョウ=ヤ=ナギが「時間を進める」を選択しました。
―自室―
――ティンが、死んだ?
[シ=オンが注射器と共にもたらしてきた凶報>>3に、思わず言葉を失った]
……いくらなんでも、早すぎる。
奴だって、赴任して、あの一件が起こる前はピンピンしてたじゃないか。そのウィルスとやらが発病して…、もう、命を落としたってのか。
[ギリッ、と音がするほどに、強く歯噛みしてから]
よかろう。こいつ(と注射器をつまみ上げて)で、採血して検査すればいいんだな。すぐに医務室へ行くぞ。
サフラー、お前も薬の手立てがついたんだな。一緒に行こう。
[足早に医務室へ向かう。そしてローズの作業を目にして、無言のままに手を貸した >>10]
―医務室―
[睡眠カプセルに移されたオー=ス=ティンの死に顔は、目は閉じられていたが、それでも苦悶に歪んだ名残は見て取れた]
(こいつが、なにをした…)
(こいつが、こんな死に方をしなきゃいけない、なにをしたというんだ…)
[オー=ス=ティンと初めて会った時の事を思い出す。サフラーを見て「可愛い奥さんですねー」などと似合わない世辞を言いつつ、「でも僕もね、任務を終えて戻ったら結婚するんですよ!」と照れたように笑っていた…]
鉱物学者 ディ=オシュ=ホウ=ビ=ショウが「時間を進める」を選択しました。
[ショウから声をかけられる。>>18]
あ、はい。お薬の手立てはつきましたが……。
[ショウから、オー=ス=ティンが既に亡くなった事を知らされ、表情が暗くなる。せっかく薬草の手はずが整ったのに間に合わなかった事に無力さを感じている]
もう少し早ければ……。オー=ス=ティンさんを救えたのでしょうか……。
もちろんだ!俺だって…、なにがあろうとお前を離しはしない!
そうとも。二人で、何としても生き抜くんだ。
親父と母さんは、あの狂った戦争の中でも、家族を守り抜いてシアで平和な生活を築き上げた。俺たちは、あの親父と母さんの子として、こんな苦難に屈するわけにはいかないんだ。
>>15>>21
[無言で手伝う二人を、またこちらも無言で迎える。
ショウが拳を握りしめ、震えているのは、KK-102降下に反対した自分に対する怒りもあるのかも知れないと、心の中で感じていた]
[作業を終えると、一旦医務室を出て、喫茶室に向かった。落ち着くために、少し温かいお茶を飲むことにした]
不思議…。
[お茶を入れながら、呟く]
みんなのように、涙も怒りも出てこないなんて…。
[母星には、確かに世話になったリアンや仲間のキチェスがいた。多分、皆…。
しかし、出来損ないのキチェスである、自分に対する彼らから逃げたかったのは自分であり、そういう意味ではある意味清々していたのかも知れない。
いや、キィ=キョウがここに一緒にいてくれたこと、ただそれだけがローズの心の支えであったとも言える]
[とはいえ、嫌いだった楽園も、いまはもうない。
他のリアンや自分をいじめてきたキチェス達ももういない。
そう思うと、心のどこかに空白ができたような気もしていた。
椅子に座って、ひとり、ぼーっと、お茶を飲んでいた**]
[『もう少し早ければ……』サフラーの声に、強くかぶりを振った>>22]
そんな事はない。ティンは間に合わなかったが…、これで終わりとは限らん。こういう事は、予防措置が肝心のはずだ。お前がしたことは、決して無駄なんかじゃない。
[そして、キィ=キョウを振り返り]
ウィルスの発生や感染ルートが分からん、と言っていたな。治療方法もまだ何とも言えんだろう。…こいつにも手伝わせてくれ。薬剤とかに関しては、お前の手助けになるはずだ。
[喫茶室で、前任者が置いていった、KK-102のテレビ番組をぼーと見ていた。字幕までついている、気合いの入ったビデオだった。自動翻訳してあるらしい。
KK-102の自然風景を取り扱っているビデオで、花々が咲き誇る場面を映し出していた]
綺麗…。
[一瞬、自分の名前が呼ばれた気がした。はっとなって、巻き戻すと、ある花の名前の発音と、自分の名前が同じだったのだ…]
へぇ…。
俺は…、お前たちの作業に目処が立った時に備え、KK降下のための降下地点候補を検討しておくぞ。
原住民を制するだと。正当防衛だと。そんなもん、していらんわ。寒冷地、乾燥地、高地…、原住民では手の出しようがない、だがこの衛星基地よりもはるかにマシな環境はいくらでもあるさ。
「サージャリムさま」でもグウの音も出んほど好条件な候補を出してやる。
サフラー…、俺たちの最前線はここだ。
頼む。任せたぞ。
[そっとサフラーの頬に手をあて、額をごく軽く、こつん、と合わせ]
…じゃあ、行く。俺の採血の検査も頼むぞ。
[どすどすと、力強く医務室を後にし、調査艇ドックへ向かった]
[さすがのショウの気力>>28に生気を取り戻し、彼がどすどすと出て行くのを黙って見送る。
サフラーが医務室から出ていくならその際に、ここに残っているのならその場で声をかけた。]
サフラーさん。薬草ありがとうございます。ショウさんの言うとおり、役に立つ時が来ると思います。
…ありがとうございました。
[防護服のままサフラーに礼を言った。]
(回想)
>>28
[自信満々で出て行った、ショウを横目でみる。確かに降下しようと思えば、できるだろう…。しかし、KKに干渉しない、というのが、大原則であったはず。
とは言え、その大原則をつくった、母星系はすでになく、その命令に意味がないと言えば、言える。
しかし、その大原則をつくった、何らかの理由があったはず…。それがローズの心にひっかかっていた。
ただ、その場では何も言わずにいた]
(現在)
[喫茶室を出て、資料室に移動する。検索機に向かって何かキーを叩いている]
えっと、キィ=キョウ…と。
あった…。
あと、サ=フラワー…。へぇ、フラワー。
あとは…。
[そして、続けて、派遣隊の過去の全ての情報を呼び出す。膨大な情報の中から、検索をかけていく]
何故、KKに降りてはいけないのか…?
[しばらくして、結果を表示されると…]
[TOP SECRET]
[の文字が表示され、検索がストップした]
マル秘?何故…?
[ローズの手が止まった]
[何かを調べているローズの姿が見える。
そこからは、同じ名前の花があるとか無いとかの話があるのが聞こえた。]
ローズさん、こんにちは。
花の名前を探しているんですか?
えーと、私の名前はですね……。
別の国の言葉になるんですが、「ベニバナ」の意味があるんですよね。
紅花は服などの布を染めたりする材料や、あるいは油を取る花として使われているそうです。KK=101のある国の北の方では、名産として育てられているそうです。
[一応は生物植物学者らしいところを見せる]
─回想─
──…ったく。
分かってる、お前は解析プログラムをさっさと書きあげろ。
口ばかりじゃ、話にもならん。
[毒づきながら、視線は手元から外れない。
未知のウィルス。
形のない脅威に対抗すべくシ=オンが創りあげたのは、DBを網羅した見事な解析プログラムであった。>>1]
…電子顕微鏡の?
ああ、分かった。あとで、ヨー=ハン=キィ=キョウのところへと向かう。その時に──…、…。
[短く交わされる打合せ。
互いの作業に集中しつつ、無駄のない会話が交わされる。
結局、血液データをキィ=キョウへと手渡し、電子顕微鏡の調整を終えたのは標準時刻の夜半もかなりまわる時間となってしまっていた。]
エンジニア キア=ラキ=スイ=レンが「時間を進める」を選択しました。
ベニバナ染めって、すごくいい色が出るらしいですよ。
ショウさんに手作りのベニバナ染めのハンカチをプレゼントした時は、凄く喜んでくれました。こっそりこの中にも紅花染めの道具を持ってきて、皆さんにも何かを差し上げようかと思いましたが……こんな状況では、それも叶わないみたいですね……。
[悲しそうにうつむく]
>>34 サ=フラ=ワー
こんにちは。
ええ、花の名前を…。わたしの名前も、同じ発音で、「バラ」のことらしいの。
KK-101の資料は、ここでは検索できないから、わかりませんでしたが…。そうなんですか?
ベニバナ?
「サ=フラ=ワー」で?
それでは、お忙しそうなのでまた後で。
くれぐれもご無理だけはしないでくださいね。何せ、あんなことがあった後ですから。
[言いたい事だけ言ってローズの元から離れてショウのそばへと行く]
>>38
わたしたちの星と同じような植物もあるんですね、KKにも?
それは、不思議ですよね…。
ところで、サ=フラ=ワーさんは、KKへの降下のことは、どう思いますの?
─自室:少し前─
───…。
[は。と短く息をつく。
少し前に、キィ=キョウからオー=ス=ティンが死んだとの連絡を内線で受けた。
疲れた様子の声に短く労いの声をかけ、一人黙って額を押さえる。
──どれだけの時間、そうしていただろう。]
─→現在─
……、ローズ?
[小さな音が、内線の着信を知らせる。>>42
聞こえてきた声に、一度瞬いた。]
部屋だ。
どうした。また、何か不具合でもあったか?
[咄嗟に聞いてしまったのは、普段の遣り取りの賜物でもあろう]
……?そうか。
[了解の旨を伝え、やがてインターフォン越しの声に]
──どうした?
[シュ、と軽い音を立ててハッチが開く。>>46
ローズの部屋とは違い、機能的で殺風景とも言える簡素な部屋。
さすがに疲れた表情が、彼女を迎えた。]
[頭がふらふらする。オー=ス=ティンの死を悼む余裕もなく、鈍い頭をフル回転させて書いたプログラム。
遺作か?
自嘲気味に口元がゆがむ]
とりあえず、オースティンの血液中にあった異物が俺ん中にもあるなら教えてくれ。
もし俺ん中にそれがあればレベル4の可能性が高い。
kkに降り立つなんざ
死んでも俺が許さん。
──いや。
…あんた、寝てないのか?
[ハッチが開いた瞬間見えた、青ざめた白い顔に僅かに笑う。
そうして、片手で軽く椅子を勧めた。]
珍しいな。……ああ。
彼女は今、相談どころじゃないか…。
[脳裏に浮かんだのは、いつも影のように添って離れないもう一人の娘の姿。]
未知のウイルスであっても塩基配列で必ずカテゴリーでヒットするはずだ。
そうプログラムしてある。
そしてヒットすれば、その塩基配列からワクチンが作れるように組みあげた。
いいか、俺達は生きるんだ。
誰一人諦めることなく生きるんだ。
頼むぜ、兄弟達……
>>50 スイ=レン
わたしは、大丈夫。特に何もしてないし…。
キィ=キョウは、今寝かせてる。昨日からずっと、ティンの看病と検査で疲れてたようだから。
症状か。
熱が高い気がする。
いやな汗が出る熱だな。
ぶっちゃけ言うと下血があった。
マールブルグ系かエボラ系を疑っている。
……そうか。
[ローズの言葉に、口元で笑う。
だが言葉を続けることはなく、視線を向けた。>>53]
──で。
機材の不具合じゃないなら、どうした。
>>54シ=オン
わかったわ。部屋で安静にして待ってて。
キィ=キョウが起きたら、そっちに向かわせるから。
(以上、回想)
天才プログラマ ザイ=テス=シ=オンが「時間を進める」を選択しました。
>>55
KKへの降下の件なんだけど…。
反対したのは…基本的には、KKの原住民との接触を禁止されているからというのもあるんだけど。
それは、もう、母星系がない今となっては、確かに意味はないわ。
でも、禁止したということには、何らかの理由があるはずなの。それを、さっき調べていたら…。
[TOP SECRET]ということで、アクセスが禁止されていたの。
何かヘンだと思わない?
[KK=102への降下の事を聞かれる]
……私としては……。前に出した計算の結果では、宇宙に私たちのような人達がいて、かつそれが接近している可能性は0に等しい事がわかりました。
それを考えれば……私はKK-102への効果に反対する理由は無いと思います。緊急事態で誰も頼るような場所が無いのですから。
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