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集会場は不信と不安がない交ぜになった奇妙な空気に満たされていた。
人狼なんて本当にいるのだろうか。
もしいるとすれば、あの旅のよそ者か。まさか、以前からの住人であるあいつが……
どうやらこの中には、村人が5人、人狼が2人、占い師が1人、霊能者が1人含まれているようだ。
自警団長 ヘクターが「時間を進める」を選択しました
──Hopping Fear──
[Sledge Hammer(大槌)は攻撃の時のみNeilの掌中に現れ、攻撃を終えた瞬間、掌に吸収される様に格納される。格納されている時、男の手首には大槌の形をした入墨が浮かんでいる。]
敵が増える。
このチケットには、蟻が群がるだけの価値があるって事か。
[戦車をドリフト走行させながら、無造作にまた大槌を取り出し、目の前に現れたモンスター型のアバターに一撃。
相手が消滅した事を確認してから、胸ポケットの白い紙片──チケットにチラリと視線を走らせる。]
[胸元でticketが発光した事をfeeling。
反射的に右手で胸を叩く。
ウゴカナイ身体の中で、顔だけが動きを見せた。]
─ Hopping Fear ─
……Ticketが。
『どうやら、始まるみたいね』
ああ。
[頷き、Ticketをじっと見ている]
[ヘクターの持つチケットからは、両性具有の天使が現れ、歪な角笛を鳴らしては、静々とお辞儀をする。三角形を幾十も組み合わせた形の球体の中で、各人のNameと現在地がゆらゆらと橙色の穏やかな光でたゆたっている。
他の参加者が同様であるかまでは、ヘクターは理解らないものの、これが次への道を切り開く文字通りの切符という事は理解っているつもりだった。]
そう……たたかいのもと、しらないの……。
[Susannaの瞳孔をじぃっと見つめながら、Magdaleneの瞳孔が徐々に開いてゆく。]
たたかい……たたかい……
たたかいのもとを、こわさなくちゃ……
さがして、こわさなくちゃ……
[豊かな胸元に、一筋の光。そこに潜むticketが白いラインを作り上げ、Magdaleneの胸元を妖しく照らし出す。]
[ヘクターは、チケットを握りつぶすように再度掴みなおし、ウォッカを――そんな味がするー―を煽ると立ち上がり、店内から外へ出ていく。他の、10名を離脱させれば、勝者だ――。その為には、現実世界からの攻撃も*辞さないつもりだった。*]
[ポケットの内側でチケットが光を放つ。
PGMを撃ち込んで来た男から取り上げてから、今までロクに確認も出来ていなかった。]
なんだ?
― Dusk City ―
[アジアンゴシックの建物群を
滑り落ちて行くPastel color。
同じ光を探して、瞳の奥で銀色が奔る]
はじまり、はじまり。
遊んでくれる人は何処かしら?
[とんとん、看板を蹴る。
重さは無い。]
[Ticketから現れる天使、そして直角で構成された球体]
[その中に人名と思しき文字列と、それぞれのLOCATION]
[それらを黄金の瞳で見詰め]
「薔薇の女の様子には気付かない」
おれは今頃高みの見物と洒落込んでいるに違いない【奴】に、underにダイヴする事、チケットを入手する事を指示された…──。
[周囲に敵が居ない事を確認して、入墨のある手首をポケットの内側に滑らせ、チケットを確認する。]
ゲーム開始って事か?
もう一度言うよ……
Attackの対象はいまticketが送って来た参加者全員。
破壊に至るまでの徹底的なAttack
そのときのdataは採取させて貰うからー。
折角拾ったんだし面白い展開期待してるよ。
聞こえてる?
自己再生用のと一緒に入れた通信用のaddress、今もまだちゃんと使えてる?
『signnal……ticketより次のstageへの移行を確認。参加者総数11。all's Name-confirm。all's position-confirm。
Tindalos04及び05動作確認。FIELD動作確認。WHISPER動作確認。』
Here we go。
『destination- Dusk City』
[”彼女”の饒舌なアナウンスが終わり、Sandyのアバターは幾多の鳥の形に千切れて離散した。白く発光するticketが取り残されて宙を舞う。白い鴉の一羽がそれを銜えて他を追った。]
ありがとう、おじょうさん……。
[目の前に居る女に礼を言うと、Magdaleneは薔薇の花から飛び上がり、夜の闇に浮かび上がった球体に近づく。]
コレは……beee……
ヒトの名前……居場所……?
「たたかいのもと」は、この中にあるのね……?
[羽音を立てながら、天球に鼻先を近づけた。
鼻先が天球に触れると、天球はバチン!と大きな音を立ててMagdaleneを拒絶する。]
あいたぁ………!
[鼻をさすりながら、地上にいる女を見つめている。]
あなたも、たたかうの?
んー良好。[messageに含み笑い]
”ムカつくぜ”
ひとの心の作用だね……
君はPGMだのに!
Attack to Attack 'till THE END (do not ask END OF WHAT?)
──必要があれば闘う。
お前は"S2"を識っているか?
"閉じられた秘密"を。
[直線の球形はやがて消滅]
[中空の女に視線を返し、問うた]
行き倒れ メルヴィンが「時間を進める」を選択しました
[――マントの端が、するすると首元の幾重にも撒かれたマントの中へ入り込み、チケットを取り出す。両性具有の天使は、微笑みを浮かべている。]
Facking Oh My Facking God aaa Game......
[唇がパクパクと単語を紡ぐ――]
"S2"……?
"閉じられた秘密"……?
ううん。しらない……。なあに?それ……
[中空に現れた無数の働き蜂に尋ねてみる。]
ううん……このコたちもしらないみたい。
ごめんね、私は教えてもらったのに、私は教えてあげられなくて。
娼婦 マグダリンが「時間を進める」を選択しました
― CCYM G-Zone ―
――…死ね。
賛歌せよ、死の歌を――。
賛美せよ、死を超えて――。
[双眸は空を見上げて、しかして限りない空虚。]
[差し伸べた手の先、
銀のTicket
銀の半球
天使が微笑み指し示す場所]
素敵ね、
素敵。
[羅列羅列、居場所の羅列。
Name、一つ一つ数え]
あの綺麗な可愛い方はどれかしら?
白鴉は?
仮面の方は?
近くに居るのは2人かしら。
[首傾げ]
ひつよう……?
うん。「必要」は知ってる。
[針を動かす女の姿を見ながら、地上に生えている蔓を伸ばして薔薇の花を空に咲かせた。]
んん……あなたは「"閉じられた秘密"」さん……ううん。
天使さんが、あなたの名前を「Susanna」さんって教えてくれたわ。
私はMary Magdalene。よろしくね。
―Dusk City―
[夜空を鳥が舞う。そんな事は不思議でも何でも無い。白い鳥が集まって人が現れる。そんな事も不思議ですら無い。ここはCyberSpaceの底の底。
Sandyは一軒の店へ入った。]
チッ……もう動いたか。
Heckter?
[『他の参加者の現在地確認……』]
構わない、そのうち誰かこっち来るさ……
入れ違うのも逃げ回ってるみたいで癪だろうが
[入り口傍のテーブルから椅子を引き出してかけた。]
[その顔に浮かぶのはsmile。]
始まった…!
[言葉を吐くと同時にウゴカナイ身体を動かす。
ticketを取り出し、眺める。
浮かび上がる橙色。
そして、その向こうに透けて見える…時計。
天使の舞いに、薄ぼんやりとした時計はフッと消えた。
その時計は、恐らくは頭の中だけで描いた幻影。
眺めていた顔から微笑が消えた。
ticketは数個体が近くに居る事を示している。]
[名を忘却]
[本質を消失]
[存在理由を忘失]
―― To ――
[目の前に浮かぶ幾何学めいた橙色の線で構築された球を眺める]
「よろしく」
挨拶は対人関係の第一歩。だから。
「さようなら。また会いましょう、Magdalene」
[ポータルが転移先を訊ねる]
[先ほど表示された「参加者」のリストをメモリからCALL]
[並ぶ11名のLOCATIONの中に]
──anti Paulo──。
[反逆者の城]
[故に、政府の関係者も多く出入りすると言う]
[螺旋の円錐が彼女を囲み、*転送*]
─ Hopping Fear → anti Paulo ─
謎の男 グリフィスが「時間を進める」を選択しました
「よろしく」
「さようなら。また会いましょう、Susannaさん」
[薔薇の花の匂いを嗅ぎながら、Susannaにニコリと微笑んだ。]
他のヒトってどんなヒトだろ……
うふふっ。
見てみたいなぁ……見に行こうかなぁ……
ああっ。いけないっ。
「たたかいのもと」を探さなくちゃ……!
[Magdaleneは、薔薇の中に再び身を潜めた。
そして蔓が地上を離れ、宵闇へと浮かび、薔薇の花の元へと巻き取られ──やがて薔薇は、真っ黒な空から姿を消した。
──── * 転移 * ]
― Dusk City ―
誰か居るわ。
Melvin?
[それから?
透明なCandyのように透きとおる球体に
きらきらと浮かぶ名前を読む]
…。
[少し、顔が曇る。
まだ、試していない。
安全に安全を重ねよとはアイツの言葉。
自身不愉快だと思ってはいるが、刷り込まれたそれは無意識に働きかける。
…正確には、"無意識かで何か動いている"のだが、そいつは知らない。
兎も角、戦いは…]
…。近いか?
[ticketから顔を上げた。]
[Neilの名を掴むように拳を握り締めると、瞬時にして天使も球体も消失。グリフィスは黒い液体と化すように広がり、その中央が伸び上がるようにし―――転移]
[Neilの名を掴むように拳を握り締めると、瞬時にして天使も球体も消失。グリフィスは黒い液体と化すように広がり、その中央が伸び上がるようにし―――転移]
道楽者 サンディーが「時間を進める」を選択しました
[太い指先で白い紙片を弾く。
精緻な線で出来た透明な球体に浮かんだ点々が目の前で、他の参加者達の存在を示して居る。
Neilと同領域に居たと思しき、点が2つ転移した。]
― Hopping Fear ―
[転移したと同時に、沼地へと下降。
マントから縒り出された鎌は硬質。
水飛沫が上がり、蠢いていた触手を鎌で両断]
[疾走したままのChariot。
何かの残骸をまた踏み潰した。
馬の嘶きが水音に混じり電脳空間に響く。]
おれにゲーム参加させた後…。
そうか、【奴】の目的は大体読めて来た。
――…ァ、ハァ―
[震えるように吐き出される声]
[じゅくりとした沼地から足を引き抜き、湖面へと足を下ろす]
[旧世代の古木が朽ちて腐って、晒されている]
[沼地に浮かぶData残滓は、非Human型、亜Human型のAIの片鱗情報をチラリと伺わせた]
[球と共に有る天使を弾いてNeilは苦笑。]
天使か。
天使はたった一人で十分なんだがな。
[弾かれた天使は無骨な指をすり抜ける。
球面に、急速に接近する1つの点が表示された。]
──…参加者のお出ましか。
それにしても、止まらない形態解除もままならない戦車とは、不便なもんだ。
[鞭打たれ、乱杭歯と歯茎を剥き出し咆哮する不気味な黒馬に、]
お前達も普段は、獰猛だが扱いさえ上手けりゃ悪かないってのにな。ハッ!
ケ…ク、ククク。
――Virusが五月蝿い――ノイズだ――あのSandy――Sundy――クソッ――。
[ギロと――近づく名前が、内部PGM内に収納された球体に映っているままだ――目を向ける]
― Dusk City ―
[大きな丸い瞳の奥で、
奔る銀の気泡は規則正しい]
そこかしら。
ねえ、貴方はMelvin?
[とんとん、ステップ軽やかに
迷路の様な路地裏に降り立った。]
漁師 ニールが「時間を進める」を選択しました
―Dusk City―
[Cityの雑踏は遠い
暗いクライ路地
2つのorangeがほぼ重なったticketを、胸元にしまう。
ふうわりと白が現れたのを見た。]
ちっ…
[口の中で小さくcluck。
対峙してしまっては仕方が無い。]
…ああ。
[ややぶっきらぼうに返事を返す。
名前を言い当てるとは…]
何の用だ。
目障りだ――Noisyだ――。
[行動とは関連性のない単語を呟き繰り返す]
[マントが靡き――グリフィスは低い姿勢を保った]
[マスクの奥に収まり、色すら見えぬ双眸を眇める]
─Dusk City/BAR─
なあマスター、さっきまで此処に居たろ、ticket持ってる奴が。そいつが何か頼んでたら同じの頼むよ。
[VODKAを模したdataが注がれ、運ばれた。口をつけると”彼女”からのアラート
『内容物の確に』]
煩いな……構うかよ、他の奴が飲んでたんだろこれ。
そんなんでくたばってたら勝てないって事だろう。
[SandyはticketをCALL……胸ポケットから取り出して目の前に置いて眺める。幾人かは移動したようだ。再び”彼女”から
『positionの照合を自動的に行いま』]
うるっさいな……見たい気分だったんだよ!
お前には気分なんか判らないだろうけど。
[shut up your mouth]
[小首傾げて微笑んで]
やっぱり、見つけた。
わたしはVivienne。
[とんとん、後ろで手を組んで前のめり、
かの人の顔を覗き込む]
Ticket。
持ってるでしょう?
時間が来たのよ。始まったわ。
知ってるでしょう?
だから、
遊びましょう。
[ticketの示す位置関係は案外便利だ]
誰かと遭遇したかな?
Neal?
や、Neilか……まだ見た事無い奴だねえ。
[…まあ、つまりはそういう事だ。
何の用だと聞くだけ野暮である。]
今はあまり乗り気がしないんだがな…
[彼女が覗き込んだ顔の眉は顰められており、まるで苦虫を噛み潰したようである。
距離を取ろうとじりじりと後じさり。]
どうしても、遊びたいか?
[気を逸らそうと言葉を吐きつつ、手を自身の後ろに回す。]
[鞭を2つ追加。
上半身を乗り出し相手の位置を確認。姿勢を変えた様だ。]
別に戦闘が趣味ってんじゃねえが。
目的の為には──。
手を振ってHellowってわけにも行かねェ。
[馬は腐臭を放つ水飛沫(臭気は先刻まで何らかのdata群がそこに有った影響の様に思う。それは蟲か。)を飛ばし、オーバードライブ。Griffithを飛び越す。Neilのステータスは『curse』]
今のおれは二重に奴隷みたいなもんだ。ハッ
[Chariotの進行方向転換。
Griffithを轢き殺す為に、直進。]
[首傾げ、とんとん、爪先で地面を叩く]
乗り気じゃない?
遊びたくないの?
[コンペイトウの小さな欠片が円を書く。
声の主は苦い苦い顔、
少女の足元甘い香。]
合意の上が楽しいわ。
嫌々なのはあんまりね。
皆遊びたいと思ってたのに。
[妖精の輪、くるくる回る。]
へへ……まあそういう事なんだけど。わざわざ見に行く訳にもいかないしね。なんだかんだ、参加するのが好きみたいだから。
……「君が欲しい」とか言って来た奴が居たけど欲しいんなら努力しないと駄目だよね、という訳で頑張ってよ。
― Hopping Fear ―
[馬の嘶き声が聞こえる]
[湖面を疾る音が大きくなる――]
[跳躍――黒い影がどろついた空を背景にして――空中に停滞している瞬間に、Attackを仕掛けようとしたが、足元の沼地から、白く薄い靄のようなVirus。それを斬り払い、態勢を再度変えた時には鼻息荒く、馬が駆けてくるところだった――]
[attackがこない事に素直に驚いた。]
意外…だな。
参加者は皆、目が血走っているかと思っていたが。
嫌々…
そうだな、大人しく私のテストに付き合ってくれるなら、気が変わるかもしれないが…
[苦々しい顔が変化する。
それは微かに甘い毒を思わせる、歪んだ微笑。]
だって、わたしは楽しいほうがいいもの。
わたしはそういう存在―もの―なのよ。
遊ぶなら、本気のときに遊びましょう。
[そう、微笑んだ。]
test?
なんのかしら。
貴方は何の人なのかしらね。
[歪みと毒を孕んだ微笑に、
眼を瞬かせて返事を返した。
コンペイトウは花のように少女の周りに浮かぶ。]
Pussy Catを。
[空になったグラスを振ると、周囲の光を集めてバラまくeffectが発生した。
調合された甘ったるいcoctail dataを舐めながら、最近の接触で集めたdataを楽しげに眺めている。(外部から見て、Sandyの目前にdataが展開されている訳では無いが)]
[白のその瞳には、"実験台"など似合わない。
瞬きを見、己の言葉に苦笑する。]
楽しむ為には、準備が必要なのさ。私にはね。それがtest。
その準備が整ったら…是非。
[苦笑で和らいだ噎せるような毒気が、今度はスゥと漂う。]
楽しみだ。
[微笑を浮かべたまま。]
[片手を軽く挨拶の形に振り上げるNeil。]
[Neilの代わりに、牝馬がGriffithに喰らい付こうと]
[蹄を高く上げた後、大きな口を開き──襲いかかった。]
[軽いバックステップと共に、1000を彼女の周りに浮かぶ金平糖へぶつける。
それは単なる小手調べである。軽い挑発でもあるが。
彼女自身へも数本、そして着地と同時に転移を開始した。
実験に適した場所へ。寂しいサミシイ所へ。]
────…………。
[Griffithの状況を察してか、DUSK CITYで、周囲で起こる事に耳を澄ませたからか、沈黙。]
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