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次の日の朝、猫の墓守 ぺる が無残な姿で発見された。
昼下がりの一時はもう暫し続く。
猫が結んだ一時の縁。
現在の生存者は、さんぽ猫 リリー、幸福の花 フィア、夢破れし 美夜子、駅長 ハマチさん、**の歌姫 レディ、大学生 シオン、フード姿の人物 の 7 名。
[もっと傍に居てあげれば良かった。
そんな後悔が無かった訳じゃない。
どうすれば、あの'病気'が治ったのか、治る方法は探していたけれど。]
[そう思うのはきっと、彼に僅か残る、善性だろう。]
[起きた出来事はひっくり返せない。
だから、ただただ、耐えるだけだ。
今までと同じように。
ココには心配をかけないように、笑顔を────…‥]
浮かべる理由も、無くなりました、か。
[弱々しくも微かな自嘲にも見えるような笑みを口端に浮かべ、また呆とした様子で、無意識に息を零し、ベンチに背を凭れ掛けさせた。**]
[またもや見掛けた鰤大根。ほうほうで見掛けるものも、ハマチさんが置いていったのだろうかね。]
この辺り、これ有名なのかな。
少し行った場所に親戚達が住んでいるんだけれど、いつも作っているんだよね。
[あたしはちっとも上手く作れないけれど、とにやりと笑ってみせるのです。
やっぱり懐かしさを感じる。あたしの中にいるあいつが知っている匂いなんだから。]
あたしの名前は美夜子。
不死鳥の美夜子って聞いた事あるかい?
これでも昔は、ちょいと名の知れたアスリートだったんだよ。
[えへんと胸を張る。
けれどもちょっぴり後ろめたい心。そりゃあお前、もう随分昔の話なんだもの。]
なーんてね。結局は鳴かず飛ばず仕舞いさ。
けれども、さ。
[もう一度ぺるのお墓に微笑む。]
いつだって、あいつが慰めてくれたんだ。
だから何とかやってこれたのかもね。
[脳裏に蘇る光景。
夢まであと一歩というところで・・・・・・
いいや、忘れよう。あいつにそうたしなめられたから。
人からは、ほんの数秒懐かしんだようにしか見えなかったんだろうね。]
けれども、それだけじゃないんだよ?
あたしの身に起こった事に、ただ一匹・・・・・・ううん、なんでもないさ。
なに、あいつには感謝しきれないって話だよ。
[最後には苦笑いで誤魔化してみせたりして。
言える訳ないよ。
あの頃とあたしと、今のあたしが違っているだなんて。荒唐無稽すぎて他人様には。
お墓はお墓でも、ここにオカルトは似合わなさすぎる。]
お墓を作ったの、ハマチさんだったんだね。
あたしも同じようなもんさ。あの外れのお墓を作ったのは。
[それは誰に向けて言った言葉だったか。
わざとらしさすら感じる風が髪を靡かせるのでした。]
[回想、あの日の朝の駅にて]
『あ、ハマチさんいた!大変よ!
ハマチさん落ち着いて聞いてね…。』
おはようございます。
なんだい?朝からそんなに深刻そうな顔して…。
[いつものように朝の列車を見送り、声をかけてきたのは近所のおばさん、毎日のように墓地を掃除していた]
『ハマチさん…。あのね…。ぺるちゃんが…。ぺるちゃんが…。』
[近所のおばさんの言葉を聞いた瞬間、表情が凍った]
[回想、墓地の小高い丘]
[嫌な予感がしていた、その予感が外れてほしいと願っていたのかもしれない]
[アイツは小高い丘で穏やかに眠るように横たわっていた。
周りの野花に包み込まれるように]
ぺる…。ぺる…。
[思わず抱きしめるが、しばらくたっていたのかぺるの体はすでに冷たくなっていた]
[このあとのことははっきり覚えていない
一生分の涙を流したかもしれない]
死んだばーちゃんの得意料理だったんだ。
このブリ大根…。ばーちゃんの味を再現しようとしてるのだけれど、確かめる術がないんだよ。
[ああ、なんだったら、ハマチさん流のブリ大根の作り方教えてあげようかね、なんていうかもしれない
意外なところに祖母のブリ大根を作るヒントが隠されてるかも]
美夜子さん、それは違うんだ。
あのお墓はね…。『みんな』で作ったものなんだよ…。
[お墓を作った時のことを思い出すだろう]
駅長 ハマチさんは、フード姿の人物 を投票先に選びました。
大学生 シオンは、フード姿の人物 を投票先に選びました。
さんぽ猫 リリーは、フード姿の人物 を投票先に選びました。
/*
どうしようかねー
足を止めてる間に丘を降りてきたうめちゃんと合流するのがナカノヒトが払うコストは少ないけど村なのでそういう観点で考えすぎてはいけない(自分ルール)
**の歌姫 レディは、フード姿の人物 を投票先に選びました。
夢破れし 美夜子は、フード姿の人物 を投票先に選びました。
駅長 ハマチさんは遺言状を貼りました。
みんなかぁ。
泣かせる話じゃないのさ。それだけ多くの人を結びつけたんだよ、きっと。
[おかしそうに笑うのです。
そしてふと思い立ったように。]
あいつ、何者だったんだろうね。
[ほんと、ただの猫とは思えなくて。**]
―シオンside―
……ん、
[何やら相槌を打つようにみゃあと鳴いたリリーに、無意識のうちに頷いていた。人相手にそうするように。
とはいえやっぱり猫だからかリリーは気ままだ。
すぐさま自分が指差した方に歩き出そうとするのだから。
その辺はうめちゃんも似たようなものだ。
「どこいく? あっちにする?」って形だけ訊ねる前にふらっと歩き出していく、そういうところと]
ん、そうか、いっしょに行ってくれるのか!
[その後のリリーの一挙手一投足をひとしきり見届け終えれば晴れやかな表情で頷く]
よし、それじゃあ今から私達はうめちゃん捜索隊だ!
[隊長がどっちか、ということはわりとどうでもよかった。
先を歩くリリーが隊長でもいいくらいだ。
そうして丘を目指しつつも、周りをきょろきょろと見ていたせいか。
とあるベンチにもたれるフード姿の人物を目に留め、ふと、けげんな表情になった]
あいつ、まさか……、
[リリーに「ちょっと待ってて」と言い置くのも忘れ、彼か彼女かも定かでない人物の前に立つ。
ただ、自分の知ってる相手(フード付きパーカーがトレードマークみたいなものだった)か確認できればよかった]
………… なんだ、人違いか、
悪かったね。
[じろじろ眺めまわしたうえでの検分にはそんなに時間はかからなかったはずだ。
肩をすくめその場を立ち去るかのように一歩動いたが、そのまま立ち止まって]
ため息はつきすぎると幸せが逃げるぞ?
[見留めた、深く息を吐く仕草を、ため息をついたものと思ったために、そんな口出しをするのだった。
余計なことを言ってると思われるのは承知の上で。*]
…………?
[呆としていると、年若い女性が目の前で遠慮なくぶしつけな視線を向けて来た。
尤も、それくらいじろじろ眺め回さないと、意識が向かなかったろうが。]
……何ですか、貴女は。
[聞こえるか聞こえないか程の軽い舌打ちの後、不機嫌を隠そうともせず、そう言い]
幸せ、ねえ。
別に構いませんよ。
[等と言えば思い至らせていた相手は悲しむ表情だって浮かべるかもしれないが]
少しばかり、不甲斐ない自分に……飽き飽きしていただけですから。
[ため息についてか、指摘に対してか、言い返すと]
それにここは墓地でしょう?
……どんなことをしてたって、いいじゃないですか。
[嘆き悲しんでも憂いをおぼえても、その他、幸せ以外の何を出したっていいだろうと、そういう旨の意味を伝える。]
…………。
貴女も、あっちに墓参りの口ですか?
[その後、長い沈黙を挟んだ後、くいと軽く顎をぺるの墓の方へと示し、雑とも言えるが言葉上は丁寧ではある口調で問いを投げかける。*]
[フード姿の人にも、声が掛けられる。
その、何となく不思議な人は、
賑やかなのが好きではないみたいだった。
フィアだって、ひとりになりたい
気持ちの時はたくさんあって。
けれど、そんな時でも、誰かが傍に居てくれるほうが、
本当は、嬉しくなったり、
暖かくなったりすると思っていたけれど、
――だからと言って、人がそうとは限らないのだ。
お墓だから、ひっそりとしていたかったのかもしれない。
夢、という言葉はよくわからなかったけれど、
…こうやってお墓の近くでピクニックするのも、
それもまた夢のような気持ちがしていた]
え。えっと、フィア、です。
まだ学生です。
[自己紹介が続くと、おずおずと名乗る。
歌姫、とか不死鳥の通り名があるみたいに、
すごい経歴はなかったから、すこしぺしょっとしていた**]
[猫は先導するように小高い丘目指して歩いていきます。
歩いては振り返り、歩いては振り返り。
その仕草もしばらく続けられました]
みゃー
[そう鳴き声をあげたのは、後に続いていたはずの人物が別の方向へと歩き出した時。
どこいくの?と言う雰囲気を込めた鳴き声は、先を急ぐ相手には聞こえなかったかもしれません。
薄青の瞳で後を追えば、ベンチの前で立ち止まったようでした。
どうやらそこにはもう一人、誰かがいる様子。
猫は止めていた足を動かし、ベンチの方へと歩き出しました]
みゃあん
[猫は二人の傍までやってきて、それぞれを見上げながら一声鳴きます。
会話の途中であってもお構いなし、なタイミングでした]
何、って、………うーん、
[口調に加え今は目つきまでぶっきらぼうになっているが、怖かったり箔が付くような肩書は持っていない。
特撮の主人公じみて「通りすがりのヒーロー」とも名乗れない。
手に持った一輪の花包みをとんとんと肩に当てて、特に意味もなくふんぞり返るように肩を逸らしていたが、
結局それもすぐにひっこめてしまった]
…………。
[さてはヤケになってるなこいつ。
と、いうのがフード姿の人物と言葉を交わした後抱いた印象であった。
だが、ここが墓場である、という自明の事実を改めて口に出されれば、
ばつが悪そうに俯いた。目の前の人物を知らなかったことが災いしたのだとも思った。
もしかしたら自分のそれよりも深すぎる何かを抱えているのかもしれない。それでも]
確かにここは墓地だよ。悲しいことを思い出しもするさ。
だからって、 悲しいとか辛いとか全部、そのままにしておくみたいなことを、する、なら、……。
[するなら、なんだというのだろう。
自問自答には答えられなくて沈黙を挟む。
知ってる猫の鳴き声が聞こえてもとっさにそっちを向けなかった]
……そりゃあここは墓地だもの。
墓参りに来たに決まって、 ………『貴女“も”』?
[自棄になってても口調はそれなりに丁寧らしい。
が、そことは別に気になるところがあった。
彼(?)が顔を動かして指し示したのは――小高い丘のある方。
そこに眠る猫の墓守を、既に誰かが偲びに来ている]
そりゃそうか、なにせあのぺるだもんねえ、……む?
もしかしたらさあ、猫も墓参りに来てやしなかったかい?
茶色い猫だよ。あと赤い首輪をつけてる。
[どうやら思いがけず確実性の増すうめちゃんの手掛かりを拾った……のかもしれない。
さっきまでの煮え切らない感情を一瞬だけ忘れてそう訊いていた。*]
/*
いかんな、最近の慣れた書き方になってきてる気しかしないなーーーーー(=心情描写を盛ってる)
うめちゃんsideはえーと、レディに嬉しいが伝わったようでほこほこするムーブをかましてー、それからピクニックに加わってー、
[フードの下の表情は、鼻から下が見える程度。
それでも大体察せられるだろう。
ふんぞり返る様子には、何するものぞと眺めていたろう。
だが、]
…………、
[ここは墓地でと、幾らなりか受け止められる言葉を向けられれば、ばつ悪そうに鼻白む。]
大人げ無かったですね。
貴女よりは、年上だ。
[尻すぼみになってゆく声に、言葉の切っ先を向けるのを濁らせる。
或いは、その続きを最後まで言わなかった、答えが出せない事に、同じように何か言えなくなっただけかもしれない。
ここが墓地だろうというのも、口が回るが故に出た言葉でもあった。]
[猫の鳴き声には、視線だけを寄越した。
フードの下の、濃い茶、黒にも見える色の目が、僅かの間、リリーを捉える。
それから、気を取り直したよう]
ここからでも見えるでしょう?
猫の墓の前に今だって何人かいます。
貴女もその口じゃないか、と推測をしたまで。
違いました?
[微かに口端に自嘲含む笑みを浮かべる。
声は、男の声だと分かるもの。]
猫、ねえ。
………………
いたように思いますよ。
どうでも良かったので、あまり見ていませんでしたが、ええ。
[その時から、呆としており、集中して見ていなかった為だったが、言う必要を感じなかった為、ありのままに言った。*]
/*
アー!
しまった。容姿…を書いてないのに、年上だとか、この姿で年上だとか書いたら、そう扱われちゃうじゃん。(背伸びしたい系扱い、じゃなくなる。。
[鋭さのない言葉しか向けぬ相手になおも追撃をする趣味はない、――という以前に、自分が喧嘩腰どころではなくなっていたのだが。
ふんぞり返っていた時の不躾な目つきは影も形もない]
私の方こそ何も知らないで、勝手なこと言ってた。
……ただまあ、私だって大人だよ。
[「おそらく、あなたが思うよりは」とは付け加えない不親切さ+若干不機嫌そうな調子で、付け加える。
……この顔立ちだと下手すると中学生くらいに見られることもあるのをひとしきり気にしているからだった]
……いや、たぶん。
[だがやはり見かけだけで相手を判断するのはなんというか、危険だ。
小声で付け加え、それからようやくリリーの方に視線を移した。
安堵じみた笑みが浮かんでは消える]
[先程は丘のある方をちらっと見ただけで、
相手の口ぶりから、ぺるの墓にすでに誰かが来ていると判断したにすぎなかった。
つまりは相手に言われてようやく丘の上をまじまじと眺めた。
何人かが集まっているのは見えたが、人に比べて小さいせいか、猫の姿がどこにあるかまでは見切れなかった]
違わないけど? よくわかったじゃないか。
[あるいはこっちのなんとなくの推測に反して、男もぺると関わっていたのかもしれない。
思うだけで問いを加えはしなかったが]
…………、ふうん。じゃあいるかもってことだ。
わかった。ありがとう。
[どうでもいい、とはっきり言われて一瞬眉をひそめたが多くは突っ込まない。
やがて「リリー」と、傍らの猫を呼ぶ声がひとつ静かに響いた。他ならぬシオンの口から。**]
/*
いちおうこのままフードのおにーさんにお話をするルートもわりとありかなって思ってるんだけど確定させるには自分の気力が滅している(自分がやらかしたせい)
[シオンは喧嘩腰でも不躾な視線でも無くなっていたが、元々、喧嘩腰とは受け止めていなかった。
視線だけはじろじろだと感じていたが。
むしろ、喧嘩腰というなら、こちらの方がだろう。]
大人
そう言うならそうなんでしょうね。
[何か言いたげな雰囲気が漂うが、飲み込み、或いは流し、あっさりと返答。]
…………別に。
[視線が逸れたシオンに、そんな声。
勝手なことを言っていた、たぶん、その双方へか返す言葉の先は曖昧。]
[居心地悪い沈黙が挟まれる。]
どちらでも良かったんですよ。
別に分かった訳じゃあないです。
[そこでフードが揺れる。
足元を向いたのは、猫へ向けたからか。]
猫連れだったから……かもしれませんね。
[墓参りの口などと言ったのは。]
ああけど──
これは合ってるでしょう?
貴女は茶色の猫を探してる。
そして、眉を顰める程には、大事な猫だってことは。
[ベンチに座った侭、両手の指を指の間に互い違いに合わせ、三角の形を作り、膝の上に置く。]
…………どういたしまして。
[何か言いたげに眺め、また極短く息をつく。
苛立ったような不機嫌なようなものを纏っているのは、埋められない、空白を抱えているからだろう。]
行くなら行ったらどうです。
それとも、'僕'とお喋りでもしたいですか?
[そんな言葉を紡ぎたかった訳ではないが、投げやりなように声をかける。
「する、なら」の後の言葉が何であるか、引っ掛かりはあったろうが、意識上や疑問として上がる程ではなく、言語化未満だった。
余談だが、もしもシオンが「通りすがりのヒーロー」など名乗った暁には、間を開けた後に笑って、その冗談に悪い意味で付き合っていたかもしれない。**]
[取皿などを皆に回しながら、]
不死鳥の美夜子だなんて、格好良い通り名♪
きっと、舞台では輝いていたのネ。
種目は何をしていたノ?
[不死鳥の様に何度でも蘇るさと立ち上がる美夜子の姿が目に浮かぶようだった。
「あの外れ」のお墓の意味は分からなかったので、小首を傾げるだけで、会話に耳澄ませたろうか。]
[フードの下から垣間見える、ベンチに座るひとの目。
フードの陰になっているためか、はっきりとした色は分かりませんでした。
仮に鮮やかな色をしていたとしても、猫には暗い色に見えたことでしょう。
猫の瞳が得られる色彩は、褪せたものばかりでしたから]
みゃう
[それはそれとして、友猫のかいぬしとフードのひとが話をする間、猫はその場にちょこんと座っていました。
先に小高い丘へ向かっても良かったのですが、友猫のかいぬしを連れて行くために待っていたのです。
猫は、かいぬしの方が”迷子”であると認識していたのでした]
[しばらくして、友猫のかいぬしが猫の名を呼びました。
それに対し耳をピコ、と動かして、薄青の瞳で相手を見上げます]
みゃー
[ひとの言葉は理解出来ませんが、何かの名前や良く聞く単語に関しては、いくらか記憶と結びつけることが出来ました。
自分の名前もその一つです。
返事をするように鳴き声をあげると、猫はお座りの状態から四肢を踏み締め立ち上がります]
[歩を進めた方向は、ベンチに座るフードの人物の足元。
相手の足に、自分の頭と身体を一度擦り付けてから、丘への道を歩き出します。
友猫のかいぬしとフードのひととの間に、気まずい雰囲気を感じ取ったが故の行動でした*]
/*
ああー!!! リリちゃんが…!
ば、ばかやろう、フード!お前がそんなツンだから、リリちゃんにすら癒やされない侭になってしまったじゃないノ!(癒やされないかっていう誘い受けなんて感じさせない程度のツン…)
更新時間が24時間延長されました。
ふふっ、縁結びの猫♪
そうだったかもしれないわネ。
[ハマチから受け取った手帳を、皆に見えるように開く。]
猫って、すぐするっと逃げちゃうわよネ。
墓地にいる誰かを慰めに行ったのかしら?
[『噂のアイツが』のくだりを、読み始める。
その光景が目に浮かぶようだ。]
私の時は、広げたピクニックマットに座っていたら、やってきたノ。
[レディは微笑ましそうにフィアの話を聞いている。
少しずつ、にゃんと距離をゆっくり詰めるぺるの姿が浮かんだからだろう。]
そう、とても優しかったのネ。
[同じく紅茶のカップを手に持ち、相槌を打つ。
フィアにそうやって寄り添ったぺるは、最終的には傍に来たのだろうか。
折角なので尋ねてみることにする。*]
ぺるチャンとは、それから友達になったノ?
/*
ふと、思ったのだけど……、人外の人は過去の話はソロル(や回想)でしてよいと思っていたけれども、そこも濁さないと、って思われちゃってるのかしら。
きっと、家族みたいなものだったのヨ。
[自然とそんな言葉がするりと出た。
アラ、と自分でも不思議そうにレディは呟いたが、]
ええ、きっとそう。
ぺるにとって、フィアは大事な人になっていたのだワ。
[一口、紅茶を飲む。]
ふふっ、ぺるチャンを知っている人同士が、こうやって、ぺるチャンのお墓の前で語り合う。
私も、ぺるチャンが居なければ、フィアやハマチ、美夜子と話すことなんて、無かったかもしれないもの♪
フィアの言う通り、ぺるチャンのおかげネ〜。
[ふわふわな毛並みはとても気持ち良かったので、レディはもう1回くらい触りたかったかしラ、なんて残念そうに最後に呟いた。*]
―シオンside―
[居心地の悪さ、というものを抱いている。
正確には居心地の悪さが興味を上回ってきている、というべきか。
「別に」で止めるくらいならはっきり言えばいい、とは思ったが、
やんわりとそれを口にするにはカップラーメンができるくらいの時間がかかりそうだったので結局諦めた。
代わりにじろりと遠慮ない視線を向けたのにはシオン自身気付いていなかった]
はあ? ……誰があなたのような人なんぞと。
[決しておざなりに別れるつもりはなかったのだがいささか沸点が低かった。
リリーの名を呼べば返事のように鳴く声がひとつ。
よもやかの猫に“迷子”と認識されているとは知らず、
リリーの律義さに目を細めたが]
んん……、
[やがて踵を返そうとするシオンとはまるで真逆にフードの男に近付きすりすりするリリー。
しばしぽかんとしていたが、やがて低い笑い声を漏らした]
まるでぺるみたいなことをするじゃあないか……。
[真意はリリーのみぞ知る。
しかしすり寄る猫の姿に埋もれた過去を見て、それから現在へと意識を引き戻し]
……やっぱ行くわ。リリーを待たせるのも忍びないし。
その、なんだ……。
[言葉を探す。猫ならぬひとにはそれができる。
だが、かけてみた言葉はあまりに場違いにとられたかもしれない]
…………猫はいいよ。私も何度も猫にたすけられた。
あなたにもそういうのが、あるといいな。
[それから踵を返す。軽く走れば先を往く猫との距離は詰められただろうか*]
[家族みたいなもの>>51…不思議なことに、
その言葉は、友達よりも、心にしっくりきた気がした]
そう、多分、友達より、もっと大切で……はい。
[こくり、とレディさんに頷くと、滲んだ涙を、指で拭った]
お墓って、さみしいものだと思ってたけれど、
そうじゃないんですね。
ぺるに会えないことはさみしいですけど……
お姉ちゃんが重い病気になってから、家族で
出かけることもなくなったので、
賑やかなのは楽しい、です。
[紅茶と一緒に、ピクニックのお弁当に入っていた、
チーズクリームと果物のジャムのロールサンドをいただく。
甘酸っぱくて、キラキラしていて。今の気分に似ていた*]
陸上のちゅーきょりらんなーってのだったよ。
あ、ああ。あの頃はね。
[輝いていた、の言葉になぜか一瞬同意を躊躇うのだった。
不死鳥だなんて綺麗なものじゃないもの。
とっくに燃え尽きているのに慣性で動いているだけの、ゾンビですから。]
何、そんな事はどうでもいいさ。
[一つかぶりを振れば。]
本当に気ままでさ。
人が泣いてりゃすっと寄ってきて、元気になった時に気が付きゃいなくなってやんの。
[それが猫なのです。**]
[1]
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