情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
青年勇者 アイン は赤の聖痕者に決定されました。
旅を始めて幾らの月日が流れたのか。
どうやらこの中には、村人が2名、人狼が1名、占い師が1名、霊能者が1名、狂人が1名、狩人が1名、共有者が2名、C国狂人が1名、聖痕者が1名、狂信者が2名、呪狼が1名、智狼が1名いるようだ。
国王 ケセドが「時間を進める」を選択しました。
―幕間―
[そうして。
白い砂漠からやってきた、白い衣の少女と竜は、ゴート村から勇者を探して一度目の旅立ちを。
城下町ゴルガンタで、騎士風の女性から伝え聞いたアインという青年を探し。或いは、青年フリッツと女神、そして魔神との出会いを経て、二度目の旅立ちをした。
足取りははじまりの国へ向かったのか。
それとも風に聞くままに旅をしたのか。
それは誰にも預かり知らぬこと。
ただ――耳聡い者なら、勇者・魔軍を問わずして聞き及ぶこともあったかもしれない。
幾つかの小さな村や町を、魔物の襲撃から護りきった竜の噂話を。
或いは聖堂に忍び込んでは出入り禁止となった、みすぼらしい少女の噂話を。**]
/*
うーん。ダリアはグランドエンド狙いかなと思って振りはしましたが、無理そうな気がしてきましたね。そしてバッドエンドに向かって貰えないなら、襲撃も考慮しないとなりませんね。(魔王は襲撃権持って無い)
熱血は求めてない村です。
/*
…小さな村や町くらいなら有りのようにも思えますが、少女の強さが全然分からないので、魔王接触によることの、能力引きずり出しの意味もあったのですよね。魔神誘いは。というお話の開示。
/*
(熱血が駄目なのではなくポジ系熱血は、という話。)
眠いのもあって恐らくネガ方面に考えている可能性もあるので少し寝てきましょう。
そして皆さん楽しんでいって下さいね(遅くなりました)
― 夜明け/宿の屋根 ―
[旅に出てからというもの彼の気配を身近に感じる事が増えていた。
太陽が山の稜線に沈み、死と生が曖昧な時に彼はやってくる。
死の淵に誘いこむ訳でもない、激励する訳でも無い。
目に見える訳でも無いのに不思議と生前と変わらない彼の優しいまなざしを感じる]
私が死んだら真っ先に迎えに来てくれるか?
[問いに対する返答は無く、やがて暁風に乗り彼は去ってゆく。
この戦いが人類陣営の勝利で終われば、トルニータの加護を声高に叫ぶ者同士が殺しあう悍ましい世が到来するのが目に見えている。
死に属する者とはいえ、自分だけに向けられる優しいまなざしは創造神のそれと比べれば遥かに好ましいものだった*]
― 城下町ゴルガンタ 滞在中 ―
[不思議とB・ドラッグの影響が薄い女とは対照的に城壁内での犯罪が目に見えて増えていく。
肩がぶつかっただけで、刃を振るい合う者達。
日々の憂さ晴らしをするかの如く無力な子供へ向けられる暴力。
路地で繰り広げられる陰湿な性犯罪。
城壁に付く者達から選出され新規編成された警備隊からも暴行致死事件を引き起こす者がでる有様。
ゴルガンタの治安は目に見えて悪化していく。
フリッツが街周辺での探索に専念する最中、目の届く範囲で事件が発生すれば助けに入る事もあったが、警察権の侵害を嫌う警備隊から向けられるのは感謝では無く歪んだ嫉妬心。
街路で目を光らせる警備兵から向けられる犯罪者を見るかのような眼差しに心底呆れるしか無い。]
/*
アロラ様が着実にフラグを立てていらっしゃる…。
幸せになって欲しいPCさんが多いのですが、
バッドエンド村なんですよね。
なんてこった。
ところで私、浮いてないか凄く心配なんですが大丈夫でしょうか。
基本的にふんわりとしたファンタジーの世界で生きているので、やらかしていないかがとても心配です。
─── どことも知れぬ荒野にて ───
[終わりの見えぬ戦い。倒しても倒しても、魔物は増える一方。魔物は強く狡猾になっていき、休む暇もない。周りの景色もおどろおどろしい物へと変わりつつあった。
それは確実に魔王城へ近づいている証でもあったが、未だ城郭は見えず。心身は疲弊していく一方。
だが猫は、全く疲れを見せていない。それどころか、進むにつれてどんどん生気を取り戻していくようだった。それが何を意味するのか……]
[猫は勇者一行として戦ってきた。
詳しい方法は頑なに口を閉ざしたが、何かしらの妖術で、行く手を阻む魔物を事前に鉢合わせないように誘導をする事が猫の役目だった。
猫にとって真の目的は、さしたる力を持たない魔物が無駄に命を落とすことがないようにするための配慮だった。
猫は知っていた。この地でニンゲンが最も恐れるべきなのは、魔物ではないことを。この不毛の地、そのものであることを。
一方で、それでも襲ってきた者には容赦しなかった。力も思考も持たぬ者は、どうせ長くはあるまい。そう割り切っていた。]
― 城下町ゴルガンタ ―
[毒を流し始めて幾ばくか経過した。
町中は順調に荒れ始めているようだった。
力の強い者には効果は薄いようであったが、
そんな力の強い者など少数に過ぎない。
世界は多数の力の無い者によって動いているのだ]
順調のようですねぇ
[見張り台の一つにエンフェルケスーカの渡り人は立っていた。
そこを担当している者たちは盗賊ギルドの傘下に収めている]
次は噂を流しましょうか
『魔軍は港町ベイルーンへと侵攻している。
こちらには来ないようだ、とね』
[無防備な町を強襲されれば毒の影響と合わさり、
堅牢な城塞も脆弱なものとなるだろう。
エンフェルケスーカの渡り人はくつりと笑いながら、
城下町ゴルガンダの最期が訪れる時を待っていた]
― 魔王城内部・黒騎士団詰所 ―
[魔王城の中。
騎馬や翼竜を駆る都合である程度のスペースを与えられていた。
約束通りに翼竜を20頭用意し。
自身はその中でも、気に入っている1頭に騎乗すると決めていた。
兵を運ぶ必要があれば、何頭かには籠を持たせるようにして竜に運ばせると決めていた。]
アレも用意しておいた方が良いかしらね。
丁度いい実験台があるのだもの。
[古代遺跡から発掘してきた携行式の小型火器。
飛び道具だろうと目算を付けていたが。
幸か不幸か、試し打ちする相手がいまいち見つからなかったのだ。]
[投石と手槍による遠隔攻撃。
それだけでなく、小型火器の実戦による練習。
アミーにあったのは慢心と言うよりは余裕だった。]
いつか魔王様を倒すような勇者が生まれるかもしれないけれど。
それはそれで楽しみだわ。
[魔剣を一度抜くと軽く振って見せて。
魔術的な祝福なのか、大剣とは思えない重量で操れたのだ。]
[>>9
難民キャンプから上がる火の手。
城壁外のキャンプは攻撃を受けたら一溜りもない。
魔軍侵攻そなえて最低限の旅準備をしていた難民達は侵攻先変更という流言に乗せられた。
籠城用兵糧提供を訴え城門へ向かった代表者が城門で突き殺された事を機に、警備兵から虐げられていた難民の怒りは暴発。暴徒となり城門へ攻め寄せるが攻城兵器どころかまともな武具も無い難民が城内へ入る等夢のまた夢。
城壁から弓の一斉射撃を受け多大な犠牲を出して潰走する難民を追い城門か出撃した重騎兵が難民を追い潰し、重歩兵が難民キャンプに火を放ち掃討してゆく。
老若男女、差別する事無く全ての難民に死が降り注ぐ。
魔軍の侵攻による難民の自然離散が期待できなくなった時に備えていたとしか思えない手際の良さ。
難民という問題は消え去るが、対策に苦慮していた警備隊、資金資材面での供出を強いられている商工ギルドと、難民支援に尽力していた教会勢力という新たな感情的対立構造の下地が作られる**]
/*
凄い、どんどん事態がややこしくなってる…!
アロラ様に描写をお任せしていたら、
多分、簡単に人間は滅ぶんじゃないかな…(褒め言葉です)
― 城下町ゴルガンタ ―
[>>5悪化する治安と街の空気の中、主人の様子には変わりがないことに安堵する]
……せめて原因が掴めれば良いのですが。
集団で魅了術にかかっているかのような惨状です。
[町の中に術式でも組まれているのかと探したが、見当たらず。水源地>>0:531などという要所に至っては、部外者の自分は立ち寄ることすら許されず]
アロラ様もどうか御気を付けて。
[敵がどのような手段を講じて来ようとも、自分は彼女の剣となるだけだ。魔王打倒後の世界のことまで、主人が案じていることは知らず。
男にとっての天命は、魔王を討つこと一点だったから*]
― 城下町ゴルガンタ 新月の夜/教会 ―
[月の無い夜だった。
荘厳である教会の内部すら、些か荒れているようだった。
血痕の跡が床に点々としている。
窓の一部は罅が入り、木で立て付けてある。
治安の悪化に伴い人々は教会へ救いを求め、
また不条理へ怒りをぶつけた。
星明かりだけが照らすステンドグラスは、暗く。
薄らと漸く模様を確認できる程度だ。
この街の情報を集める内、それ以外にも幾つかの話が聞けた。
はじまりの国を立った"勇者一行"に、
アルシェスという青年が含まれているらしいこと。
その時点ではレティーシアの名は聞かなかったが、
彼女は今頃どうしているのだろう。
また、村を護った竜の話も耳にした。
ダリアのことが脳裏に浮かんだが、繋がりに確証はないまま]
― 城下町ゴルガンタ教会鐘塔/新月の夜 ―
[警備隊との対立で深刻な警備要因不足になった教会に乞われる形で教会での寝泊まりを初めて初日の事。
街を見下ろす鐘塔に女は居た。
人心の荒廃は街の状況に直結する。
遠くから風に乗り聞こえる悲鳴。
所々で上がる不審火。
人間の心の拠り所となっていたゴルガンタ。
今は見る影もない**]
ん、なに、チャペ?
[少年はあまり深く物事を考えない性質であり、タンガリザのことも仲間のチャペが言うならそうなんだろう、程度に受け止めていたのだが。
そこに掛けられる言葉>>0:672]
いけない……遊び……。
[タンガリザがチャペの胸を鷲掴みにしたワンシーンが脳裏に浮かび、純情少年はぽふんと顔を赤くした。
あれはてっきり一方的に襲われたものだと思っていたけれど、まさかそういうことだったのか?]
わ、わかったよ……言わないよ。
[少年からすれば、チャペだってナイスバディのおねーさんだ。
だからそんな風に囁かれれば、頷かずにはいられなかった*]
― 荒野 ―
[かくて一行は、魔王城を目指し旅立った。
それからどれだけの月日が経ったか。
城下町ゴルガンタの異変は旅人の噂話に聞くものの、そこに辿り着くまでに、幾つもの難所を通り抜けなければならなかった。
少年の頭が、救うべき町ではなく、次の町までの距離ばかり考えるようになるまで、さほど時間はかからなかった]
はあ……チャペは随分と、元気、だね……。
[仲間>>6に向けて声を掛ける、少年の体はあちこちに薬草が貼り付けられていた。
町に着く度買い溜めしていた薬草だったが、前の町で買った分はそろそろ底を突き掛けている。
この頃になれば、少年も気付き始めていた。
他の仲間に比べ、明らかに自分の怪我の量が多いことに]
[率先して前衛に立っていたこともあるだろう。
実戦経験が少なく、発展途上なのも確かだ。
しかし――才能も実力も不足しているという事実を、少年は痛感し始めていた]
へへーん、そのとーり。チャペはすごいのでーす。
これからも任せなさーいってね。
[猫は胸を張って答える。
だが、アルシェスの様子に少し困ったような表情をすると、地図を見ながら何も見えない前方を指さすのだった。]
もう少し頑張りなよ、あと1日もすれば湧き水があるはずだからさ。
[もっとも、この地図も正しいとは限らないのは皆分かっていたが。]
[辛そうな様子を何を言うでもなく、猫は見つめる。
…………とても良い気分だ。辺り一面に広がる暗がりが力をくれる。
影は、影の中でしか生きられない。
こここそが猫の生きる場所だ。
ニンゲンとは、住む場所が違いすぎる。]
そう、違いすぎる……
[誰にも届かない声で、猫は呟いた。]
[チャペの内心はわからない。
ただ、それはチャペが強いからだと思った。
チャペだけれはない、勇者も、射手も。
自分よりはずっと強い]
――僕にも、力が、
[羨望と渇望を抱きながら、歩みを進める]
[そうして月のない夜に、一行はゴルガンタへ辿り着く*]
[難民が問題となるのは、故郷を忘れない事も一つの理由だろう。受け入れる余地のある場所では、難民達本来の土地…故郷を捨て、その街や国の民になる事で受け入れられる場所も、中にはあったろう。
尤も、難民が膨れ上がったり、その街や国の方針に撚る所は大きいかもしれないが…彼らの為の開拓、或いは与える土地の問題もあるかもしれない。]
[難民の問題の一つに、故郷を忘れない者の事もあげられよう。
尤も、故郷を忘れず、戦う意志がある者は、魔軍との戦いに赴ける様な地に向かったり、兵への登用を望んだかもしれない。
難民を受け入れる余裕のある街や国では、難民達本来の故郷を捨て、その街や国の民になる事で受け入れられる場所も、中にはあったろう。
難民の問題は、人数や、その街や国の方針に撚る所は大きいかもしれないが…彼らの為の開拓、或いは与える土地の問題、或いは権勢など。]
── 城下町ゴルガンタ・教会 ──
[教会の近くでも悪質な犯罪>>4が行われ始めようとしていた。教会へと難を逃れようとする者達>>14の中ですら、高揚と粗暴に浸された者がいるようだ。
信徒は幾ら居ただろう。或いは神の声聞ける者は幾人居たのか…。]
[高揚を行動の根源に、城下町ゴルガンタの者達は、教会の教えと正反対の事に手を染める。
それは性に幼き者へも手が伸ばされた。か弱き者達は暴力と性欲が齎す一時の身体の慰めに溺れ、容易く背徳の道を選ぶ。]
[奇しくも、ダリアが隠れ魔神が語らった路地裏では、抑えているが獣の様な嬌声が響く場所となっていたか。
心身共に堕ちる街の様子に、嘗ての暖かさは見る影を失う。エンフェルケスーカの渡り人は何を思っていたろう。]
[教会のステンドグラスの女神は、声聞けず姿見えない者へは、物言わぬ硝子の肖像とのみ映る。女神の声や姿を見える者、僧侶達、弱き者へ慈愛の手を伸ばそうとしても、彼らの数は多くは無い>>8。**]
― 城下町ゴルガンタ 教会礼拝堂/新月の夜 ―
[長椅子の背に腰掛け、暗がりの中で剣を見つめ続ける。
遠い昔に友から引き継いだ剣。由来は知らない。
彼が握っていた頃は、希望の様に光輝いていたのに]
……………。
[今は鈍く赤黒い揺らめきを湛えているように見える。
友が今の男を見たら、果たして何と思うか。
――いや、彼は死んだのだ。
死喰い人の言葉を思い出して、緩く首を横に振った]
─魔軍兵士のキャンプ─
[ダートとその手勢は攻城に備え、魔軍支配下の土地最前線に移動していた。天幕が並び、兵士がひしめき、騒然としている。
肉を引き裂く喜びを待ちわびる魔犬の群、整然と命令を待つ魔軍兵士。攻城兵器を組み立てるトロールの一団、食糧を満載した荷車を運ぶ小鬼。
魔軍内で供給される食糧は主に蛇や鼠の肉だ。それも、毒にまみれた土地で育ったもので、酷い味がする。たまに提供される魔牛は馳走になるが、それでも人間が食べれば吐き気を催す味なのだろう。
ダートは一番高い位置に天幕を貼り、情報を集めていた。]
……ぐぶっ。
奴に踊らされおったか。
[難民の情報が届いている。エンフェルスケーカの渡り人が何やら動いていたようだ。]
同族同士潰し合うとは、愚かな。
[群勢の準備が整ったと連絡がきた。
ダートは天幕を出て、空を見上げた。月の無い夜だ。
大鴉に乗り、軍勢の上を飛ぶ。命令を待ちきれぬとばかりにうずうずとしている隊もある。士気は、高い。]
今夜がゴルガンタの最期だ。
気取られぬよう、静かに進め。
黒騎士の竜の一撃が開戦の合図だ。
行くぞ!
[軍は駆け出した。数刻でゴルガンタの門外に布陣が済むだろう**]
[旅の最中、吟遊詩人の語った物語を人づてにいくつか聞いた。
ひとつは、はじまりの国を旅立ち、旅する勇者一行。>>0:667
薄金の髪の勇者アインが猫獣人族チャペ、戦士アルシェス、射手エステルが、稀少種族の犬獣人族タンガリザと出会うところから語られることが多い。
あまり無い編成の冒険譚は、はじまり頃の物語が人気らしい。
どこか愉快な物語として幾度も耳にした。
話を聞く度に少しずつ変わっていく物語に、興味深く耳を傾けたものだ。
過酷になりつつある彼らの旅路は、過去の物語の人気さと比べ語られることが少ない。
今、彼らがどのあたりを旅しているのか。
検討を付けることは出来なかった。]
[そして時々、不思議な物語として語られる話がある。
人とは関わらぬことの多い種族、竜の逸話だ。>>2
不思議なのは、些か御伽噺めいたその物語が最近本当にあったこととして語られることだ。
はじめは半信半疑であったが、途中出会った隊商のひとりが興奮もあらわに語ってくれたことで、真実なのだと知りとても驚いたものだ。
何故、その竜は人の住処を守るのだろう?
いつか聞いてみたいと、そう思った。
最後に、神殿で噂話を耳にしたのは、各地の聖堂に忍び込む少女の話だ。
不思議な雰囲気を持つという少女は、もしかしたら女神様の御使いかもしれない、という話もあった。]
信徒 レティーシアは、月虹 アロラ を能力(占う)の対象に選びました。
/*最初がリリさんだったので、
ゴルガンタルートを取る場合、占いたい人をセレクト。
初期設定のままでも良かったけど、
うっかり選択し忘れてリリたんを占うと、
\多分死ぬ/*/
― 新月の夜/城下町ゴルガンタ・入り口 ―
[さて、その町に辿り着いた時、共に居た者は果たして何人だっただろうか。
少なくとも少年はそこに辿り着き、そして立ち尽くしていた]
……なに、これ……。
[町は荒れ果てていた。
魔物によってではない、人と人が争い、悲鳴や怒号があちこちで飛ぶ。
はじまりの国で生まれ育った少年には、想像もつかない惨状であった。
否、この町もかつては、強固に守られ平穏であったはずなのだ]
[しかしそれよりも。
飢えと疲れと渇きが、少年の思考を支配していた]
[目の前に、飲める程度に澄んだ色の水があったなら、迷わず口にしようとするだろう*]
>>0:597>>0:600>>0:601
……♪
[ 微かに感じられた魔王の反応に、ごろごろと喉を鳴らすように
去りゆく掌を感じ取って、捕まえた刹那に唇を落としたのは
それは親愛の情であり、忠誠の儀であったかもしれない。
能く仕えよ。その言葉に対する返事のようで。
魔王の手が離れると、リリは手を上げて、笑顔のまま首を傾げる
それはまるで、"いってきます"と、言っているのかもしれない。
もう一度、頭を大きく下げて、一歩、二歩、後じさり
そのまま回れ右をして、玉座の間を退出するだろう。
そして、悪魔の司教が従えた屍どもも、ぞろぞろと司教の後へ
最後の屍は忘れる事無く扉を閉めて、画して間に平穏が戻る ]
どうして門に誰も居なかったんだろう……?
[猫の小さな疑問は、他にも思った者が居ただろうか。
変な感じ。
それにこの町に近づいた時から妙な殺気が漂っている。町の様子は、案の定と言う他ない。極めつけには、町の者は皆こちらを睨んでくるのだ。]
チノニオイ……
[鼻をくすぐる甘い香り。
猫は獣の本能を、心の奥深くへと押し込めた。]
やった、お水だー! チャペも飲むよ!
[町にある小さな井戸。アルシェスの後に続いて、チャペも水を口にする。]
──────えっ……?
[それはとても美味い水に思えた。猫の産まれ育った場所を思い出す、毒々しい味。獣を呼び覚ます味。
だが、ここはニンゲンの町なのだ。
あってはいけないはずのものが、ここにはあった。]
― とある村 ―
[さて、吟遊詩人の語る物語には、飛錫する修道女の話もあったかもしれない。
幸か不幸か、レティーシア自身の耳に入ることは未だ無かったが。
とある村に滞在し、その村の農作業や狩りの手伝いをしていたある時のこと。
堅牢なるゴルガンタが危ういらしい、という噂を隊商から耳にする。
詳しく話を聞いてみると、随分ときな臭い話>>26>>27である。
お礼を言って商人と別れ、教会に足を運ぶ。
女神像の前に跪き、祈りを捧げる。]
女神様…女神トルニータ様…
また、多くの命が失われようとしているようです。
北へと向かうほどに苦しみは深く、強く。
かなしみに溢れんばかり。
人は、魔ではなく人へと憎しみを募らせているように思えます。
戦うべきは魔であり、人ではないというのに。
私に、何が出来るでしょうか。
わたし、は……っ
―― 魔軍兵士のキャンプ ――
……。
[ 死喰い人の演説の最中、悪魔の司教リリ・リリトは密かにその中に
そして意気を上げる魔軍の声に併せるように、高らかなる朗唱。
それは十重二重に積み重ねられた神聖語で、各々の判別がつかない。
多重朗唱。
たった一つの口から十も二十も違う音と言葉を同時に発する
『行くぞ!』というダートの言葉に併せるように、完遂させた。
士気を高め、恐慌や暴走に精神を陥らせ辛くする奇跡、
物理、魔術の垣根なく、一定の炎に対する耐性を与える奇跡、
そして、身体能力を高め、直接的に戦闘能力を高める奇跡。
悪魔の司教リリ・リリト…いや、アンジェであった時代からも
仲間の戦闘能力を最大限強化するという技術は折り紙付きであった。
兵士達も自らの能力の向上を感じるだろう。
が、それは死喰い人の演説による高揚と疑う事は無いだろう。 ]
……あー。
[ ふと、進軍を開始する魔軍を尻目に、何か気になるものの気配
それを感じ取った悪魔の司教は、軍団から離れ、一人ふわりと歩む
それは難民たちがゴルガンタ重装騎兵に蹂躙された場所だった。 ]
[ 難民たちが死を迎えた場所にリリ・リリトは足を運んだ。
ここは都市を遠くに臨む事が出来るが、決して近い場所ではない
蜘蛛の子を散らすように逃げ惑う民を蹂躙し、蹴散らした場所だ。
なにがあったのか、断末魔の記憶を手繰れば簡単にわかる
悪魔の司教は、意味のある言葉を紡げない唇を震わせ
そう、嗤ったのだ。肩を震わせて、可笑しくて仕方がない、という
そんな風体を見せながら、哂う、嗤う。
埋葬も鎮魂も為されていないから、怨念が漂って
一つを手繰ればまるで紐に繋がれているかのように次々と手繰れる
非業の死。無念の死。様々な負の感情に塗れた其れは――
さぞ、愉しい不死者を作りあげる事になるだろう。 ]
[ リリ・リリトは積み上げられた怨念を束ねる。
――理不尽に蹂躙された恨みを晴らしたいでしょう?
――糧食の代わりに鉄の刃を食らわされた連中の
その腸を引き摺りだして、食らってみたいでしょう?
――その貴方達の悲願を、私が叶えてあげる、と。
そうとでもいいたげにおかしそうに笑って――神聖語の朗唱 ]
《死者の蘇生(レイズ・デッド)》
[ 両の手を広げ、掲げた瞬間に――
死んだ筈の難民たちが次々と起き上がってゆく。
ゴルガンタに対する恨みと、食欲を満たす以外の意思はなく
ただ只管に殺し、食らう肉人形が放たれたのだ――。 ]
ほんと!? それは良かった。最近、元気ないから心配していたんだ。
でもゆっくり休まなきゃダメだよ? この先に教会があるみたいだし、今夜はそこに泊まることになりそうだね。
町がこんな様子じゃ、そうもいかないかも知れないけど。
[少し残念そうな顔を浮かべ、明かりの乏しい通りに目をやる。
……毒じゃなかったのか?
水がどのようなものなのかまでは、猫にも分からなかった。]
[悪魔の司教リリ・リリトが大きく頭を下げ、何処か軽快で楽しげなものを思わせる様子で、間を退室してゆく。
元より、人にとっては平穏など無い魔王の間ではあるが、人気というものは無くなったか。*]
さて、行くわよ。
今夜がゴルガンタの最後の日……存分に破壊して。
そして、後はいつものように何か珍しいものがあれば取ってきなさい。
[その言葉に呼応するように。
翼竜達が天に舞う。
暗い夜だったが……竜達には関係ないようで。
目的地へと的確に飛んで行くのだった。]
私たちの一撃が開戦の合図となるわ。
派手にやっちゃいなさい!
[闇夜でも彼女の持つ魔剣は独特のオーラを纏っていた。
そのオーラを配下の面々は感じ取っていたのだろう。
魔剣をゴルガンタに向けて掲げると。
翼竜達が一斉に火炎を放っていく。
三方を崖に守られた地形なれど。
天に舞う竜達には関係のない話だった。]
貴方達、深追いはする必要は無いわ!
それでも、あれは潰してあげましょうか。
[竜達が鉤爪を使って投石を繰り返していく。
徐々に門自体にもダメージが蓄積されていくだろう。
やがて、ある程度のダメージを与えたところを見計らって。
アミーが取り出したのは遺跡から発掘した小型火器。
それを門に向けてから、意識を集中させるとそれに呼応するように火炎弾が打ち出されたのだった。]
……へえ、なかなかいいじゃないこれ。
[初めての実戦投入された小型火器。
それが打ち出した火炎弾がついに門を打ち破っていた。
そこからダート率いる軍勢は一気に突入していく事だろう。]
/*
アミー君のRPがこう、良い意味でぬるっとしていて面白いのだが……もしかして。いや、まさかね。(往年のプレイヤーさんが過る)
― 城下町ゴルガンタ/新月の夜 ―
心配かけてごめんね、チャペ。
[チャペ>>47に微笑みを浮かべ、眉を下げながら謝る。
周囲に他にも仲間がいたなら、きっと同じようなことを言っていただろう。
自分が他の人より怪我が多い、自覚はあったから]
[水による体調変化>>0:532はこの時点ではまだ出ていなかったから、表面上は少し元気になった程度に見えたかもしれない]
教会か……。
……うん、町がこんなことになってるなんて、思わなかった。
[人同士が作り出したのであろう悲惨な光景に眉を顰めつつも、視線はチャペが言う教会のある方向へ]
<<来る>>
何が……?
<<敵だ>>
[無意識の内に交わされた会話。
側に立つ公子を幻視した数度瞬く。
両手を正面に突き出せば極光を思わせる光と共に
月白色の柄を持つ魔槍が形成される。
曇りガラスを思わせる十字の穂先は、魔力の充填を受けて色水が注がれるかの如く淡藤色に染まった。]
[間を置かず闇夜を飛翔する翼竜が火を放つ。
城壁監視塔、兵舎、厩舎、武器庫。
燃え上がる施設を確認すれば、これが組織的攻撃だと直ぐに理解できる。]
敵襲!
[塔の上で叫べば、階下で待機していた担当者が教会の鐘を鳴らし始める。それに唱和するかの如く街の各所で緊急事態を告げる鐘が鳴り始める。]
[想像以上にバリスタの動きが悪い。
いまだに発射される気配も無く、弓兵により闇夜へ放たれる火矢も恐慌状態の兵がバラバラに放っているのかそれぞれが明後日の方向へ飛んでゆく。
最悪とも言える状況に自然と舌打ちが漏れる*]
― いつかの記憶 ―
『――――……♪……♪』
[歌が聞こえる。
乾燥したひろい空に、ヒビ一つない不毛の丘陵に。
城の尖塔から果てに向かって、遠く、遠く響く歌。]
[大きくはない声だった。
けれども、隣に座る少女にとって何よりも近く在る声。
砂漠に差す歌という名の水滴は、
いろのない景色をどこまでも透き通ったまま飛んでいく。
鳥のように。星のように。
うたわれるは古き信仰。遥か昔に交わされた約束。
今はもう時の彼方へと過ぎ去ってしまった、意義の無い誓いの詩。
竜が人を助け。そして――砂漠が白い理由。
彼女が其れを歌う度。
少女はいつも口にした。
『どうして?』と。
――歌姫は、さて何と答えただろう。
少なくとも、少女はあまり好きではなかったことを覚えていて。
それでも、いつも笑っていた"その人"の顔を、思い出そうとして
――目を覚ました。]
― とある村の近く・林 ―
ん……
[2人――1人と1匹の姿は、村外れの樹の上に在った。
竜の体重を支えても、僅かに撓るばかりの大樹の枝。
少女は、ありがとうと小さく呟いて、ざらついた表面を撫でた。]
もう、皆寝たかな……。どう思う? アイス
[視線の先、重なり合う葉の向こうに、灯の落ちた村が見える。
――人の住まう場所に泊ることの難しい二人にとって、旅の休息は野宿に限られる。少女一人なら許可をする村人も中にはいたのだろうが、竜を一人きりで眠らせることは、他ならない少女自身が承服しなかった。]
― →とある村 ―
[葉擦れの音を聞きながら、二人でゆっくりと樹を降りていく。
――新月であるからだろうか。
まるで光を吸い込むような空だった。
まるで、海の底に沈んだ村のようだった。
それは足を踏み入れても変わらない。
小さな足音と、竜の微かな羽ばたきだけが夜の中に響いていて。]
……この村には、どのあたりにあるんだろう?
[少女が探すのは一つの建物。
――女神を奉り。希望を与え。勇者と魔王の物語を紡ぐ源泉。
信仰の家――教会、或いは神殿だ。*]
[ただでさえ死者の町の様相を呈していた其処は、
今や燃え盛る地獄のような状態だった。
混乱した住人は逃げ惑い、衝突し、半ば暴徒と化し。
教会を目指して駆け出す者も多かったが、
その道中の混雑で更に諍いが起き始めていた]
―――――…話は後だ。
[短く言い捨て、アルシェスと同行者たちを見やる。
噂通りならば、彼らが勇者一行なのだろうか]
この町は見ての通り、既に軍が機能していない。
助ける気があるなら手伝ってくれ。
[それだけ告げて、男は城門の方へと駆け出した*]
/*
レティ君のメモでの話し振りが、知ってる人のように思えて仕方ない。
というか、これは大変だ。赤ログの描写の時間がとれない。
──────────この感じ
そうか、随分と早いお出ましだね。
[鐘の音に猫の声はかき消された。
これはこれまでのような魔物じゃない。数も桁違いで、組織立っている。
それが指し示している事は明らかだった。
魔王の配下の軍勢。
深い付き合いこそ無いが、魔の者として知らぬはずがない。]
みんな! チャペは町の人達を避難させてくるよ! いつも弱い魔物を追っ払ってるあれ、人にもちょっとは効くんだ。それまで何とか、持ちこたえて。
[言うが早いが、有無も聞かずに城門の反対側へと駆け出していく。
その場にタンガリザも居るならば、手をひいて一緒に連れていこうとしただろう。]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 エピローグ 終了 / 最新