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流れ者 ギルバート は お尋ね者 クインジー に投票した。
双子 リック は 学生 ラッセル に投票した。
修道女 ステラ は 学生 ラッセル に投票した。
吟遊詩人 コーネリアス は お尋ね者 クインジー に投票した。
学生 ラッセル は お尋ね者 クインジー に投票した。
書生 ハーヴェイ は 流れ者 ギルバート に投票した。
牧童 トビー は お尋ね者 クインジー に投票した。
見習い看護婦 ニーナ は 吟遊詩人 コーネリアス に投票した。
お尋ね者 クインジー は 書生 ハーヴェイ に投票した。
医師 ヴィンセント は 見習い看護婦 ニーナ に投票した。
お尋ね者 クインジー は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、流れ者 ギルバート が無残な姿で発見された。
《★霊》 お尋ね者 クインジー は 【人狼】 のようだ。
現在の生存者は、双子 リック、修道女 ステラ、吟遊詩人 コーネリアス、学生 ラッセル、書生 ハーヴェイ、牧童 トビー、見習い看護婦 ニーナ、医師 ヴィンセント の 8 名。
─花山院邸・奥座敷─
[閉め切られたはずの座敷の帳の奥、ひゅるりと風が吹くのです。
床に倒れた鳴らぬはずの割れ笛も、その風にひゅるりと声を立てました。]
―安倍邸・昼近い午前―
[かけられた声に、琴の前からゆるり立ち上がると声のしたほうへと少しだけ足を向けて]
あ、はい、ええと。
───いってらっしゃいませ。
[誰かを見送るのになれていないせいか、若干ぎこちなく、照れたように少しだけ頬が染まる]
私の居らぬ間はあなたがこの屋敷の主、
皆あなたの思うがままにお仕え致しまする。
お出掛けになるも宜しいが、
その折には供を付ける事、そして、
[と、呪符のひとつを差し出し、]
……必ずこれをお持ちになって下さい。
あなたの外見を別人と見せかける力があります。
他の者から見れば別人に見えるというだけで、実際にお姿が変わる訳ではござりませんので、くれぐれもお気をつけて下さりませ──
[恭しく礼をする。
が、その姿はおそらくは戯れなのであろう。おとこの微笑は決して主に仕える者のそれではなかったから。]
──東寺──
[まざまざと見る、
これがうらみというものなのだろうか。
果てたばかりだというのに、腐臭がする。
けがらわしい匂いがする。
徴にあった美しい色など霞んでしまう。]
あれはお前の意志か。
何故殺す──
[絡みつく無我の、頬あたりに手を添えて
推し留めるように]
――羅生門――
[疑問は最もだ、と思い]
京に来たのは理由があるんだ。
昔、一度だけ見た庭を見てみたい、ただそれだけなんだけどね。
結構な邸に入り込んだのに、まだ見つからなくて。
まあ捕まったりとかもしたけど。
[白藤の手に留まる鷹を撫で様と手を伸ばし]
─件の大殿が屋敷・奥の間─
[暗き瞑き奥の間に、一陣の風が吹き抜けました。
褥の上で荒い息だけをする男の間。
御簾も格子も閉め切られたままに。
ぽうと灯るは、薄暗き灯火。
それは淡く青白く。
二つ三つ、七つ八つと灯ります。]
―羅生門―
一度だけ見た庭…?
其れは…桐弥が、盗みをする前に見た庭なのか。
其れとも、している最中に見た庭なのか。
…どちらにせよ、面白い、とは思うが…
[細めていた目が微かに見開く。
飛び立つ鷹に驚いたのではない]
桐弥、離れろっ!
[風の音はひゅるりと泣きて、割れ笛のごとき音。
仄かに灯る焔の下、風と共に現れるは白き姿。]
…お怨み申し上げまする。
[目を見開いた男の目前、そっと顔を寄せ囁くのです。
けれども彼は気づかぬでしょう。
その姿には吐息もぬくもりも無い事を。]
…兄さん…!
[白藤を見やる。
…何故気付かなかったのか。
極彩色が。白藤を]
く…ぅ…
[地に落ちるは極彩色に混じった赤。
口元に手をやり。眉を寄せ。
一歩、二歩。後ろへと下がり…]
…ようやく辿りつきました。
生きながら、貪り喰われた彼の方の無念。
さぞかし。
[かつて此処に住まい、死んでいった女御のものなのでしょうか。
部屋に捨て置かれた琵琶一つ。
びんと音高く鳴るは撥音。]
[後ずさり、目の前で起こる光景を見逃さないように、目を離さず]
[何かが、白藤の体を廻っていて]
[苦しそうなその顔にも、何かが這い登り]
いったい、誰がこんな……!
[音色と共にざわりと風騒ぎ、
座敷は消え去り、
其処は、いと広き湖水の上。
ちいさな小船にへたり込むは彼の武士、
舳先に立つは白糸の、人の姿した獣がひとり。]
──大路──
[おとこは路にしゃがみ込んだまま、節くれた両手で顔を覆う。]
・・…ああ
今度は、狐の恨みが── 人食いの鬼をも殺すか。
兄さん…
[目を逸らす事が出来ず。
ただただ、白が染まっていくのを見ることしかできなかった。
屋敷とは、全く逆に。
極彩色に、深き赤に、染まっていく]
分からぬ…だが…だが。
凶星…私と、兄さんが、追っていた…
[視界がぼやける。
何も出来ぬ。護ってもらっていたのは薬師だ。
病を祓えようと、祟りや呪いを祓えはしない。
ぎり、歯ぎしりの音]
お怨み申し上げまする。
[狐は低い音でそう言うのです。]
彼の御方の最期、垣間見たのです。
…あなたにも。
いいえ、それ以上に。
[びんと撥音。
ぞわりと湧くは大蟲小蟲。
彼の衣の裾へ、袂へ、這い回るが如く侵入し。
内側をずるりと這い回り、貪り喰らっていくのです。]
──東寺──
お前は、
その身でそれを受け止め
都を護って居るのでは無かったのか
お前が、怨の──
[消えいる言葉尻は、僅かに慄いている。
てのひらからひたひたと、
怨が呪が背筋を凍らせるようだ]
[はたと振り返る]
ええ?
そうではないか。
みやこの穢れ集めんと器に盛れば、それは形代にあらず、
混沌とあらゆる恨みを呑み込んだ蠱物(まじもの)となろう。
それが道理だ。
[にぃやりとおとこは嗤った。]
[彼のもののふの口元が、やめろと歪むそれをみて、
狐は、にいと笑ったのです。]
…何事を?
[男が気づけば、その身体には傷どころか蟲すら居らず。
狐の見せるゆめまぼろし、と。]
[男が嘲り笑おうとした刹那、
またも撥音。重なるは責め苦。]
修道女 ステラは、書生 ハーヴェイ を能力(襲う)の対象に選びました。
修道女 ステラは、牧童 トビー を投票先に選びました。
[幾度もそれは続きます。
全てを食い尽くされたと思えば、またも全ては消え去りて。
その姿を眼下に見、狐はくつりと笑うのです。]
[赤く]
[染まるは白であったもの]
……これは、大殿の邸で見た。
[あの時、あの陰陽師が祓ったのは、これと似たものではなかっただろうか]
[ぎり、と歯噛みして]
[巨き蟲けらに締め上げられて、小指の先からじわじわと。
喰らい尽くされ喉元までと…思えばまたもふりだしに。
男がその身をよじるたび、小船はゆらり、揺れるのでした。]
[ぎちりと締め上げられたまま、男は離せともがくのです。]
…えぇ、離して差し上げましょう。
[戒め緩み、男はもがいて
そしてその場を逃げ出しました。
けれどもそこは…]
[―――京の都には魔物が棲む。]
、―― は
[春なのに]
[つめたい くらい いたみに飲まれ]
[引きずられるように――ふかい闇の底へ]
修道女 ステラは、見習い看護婦 ニーナ を能力(襲う)の対象に選びました。
お前の主が本当にみやこを護ろうとしていたのか、
それともおれの邪推が当たっているのか、
そこらはどうでも良いが。
結果は同じことだ。
汐、さん、白藤さんは、何も、してなかったよね。
誰かに怨みを買われたり、酷いことなんて何も。
[中将もそうだった]
どうして、こんな目に合わなきゃいけないんだ。
[白藤の持っていた葉が、ひらりと落ちる。散る花のように]
だれが、こんな、こと。
[おさまりかけた怒りが、再び内に篭る]
──何を否とする
[焦れたように顔を顰める。
触れる手触りは何処までもすべらかだ。]
未だ、
未だそれをお前に奪われるわけにはゆかぬ。
それに──未だこの身、あなたの元へ帰るはあたわず
[静かに揺れる首を抱え、
屹と影居を睨み据え
地を縮める。人を運ぶことと比べればはるかにたやすい。]
─件の大殿の屋敷・奥の間─
[暫しのち、何方かが見つけたのは、褥の上で乱れた屍骸。
奇妙な事にその御方は、
部屋の中であるのに、溺れ死んでいたのだとか。*]
すまない、兄さん…私には…
[嗚呼、この声すら聞こえているのか。
うっすらと見えた苦悶の表情。
穴に入り込もうとする極彩色。
音すらも塞ぎ込んだ]
もう、止めろ…
止めて、あげてくれ…ぇ…
[掠れた声で言う。
しかし。蛇は、無情…元より。
人の声を知るかどうかも怪しいが。
薬師は言った。頬に、一筋。涙を流し。
はらり、草笛は地に落ちた。
赤の地に、緑が一つ]
…仕える、ですか。
[少しだけ困ったような顔をして、しぶしぶとばかりに頷く。
式、と呼ばれるそれらとの意思の疎通がどうも苦手だかららしい。
せめて動物型の式がいればよいと願いながら、呪符を受け取り、その後姿を見送り、ぽつん、と呟く]
…困ったなぁ。
[小さく肩をすくめる]
同じこと。
ならば、何とされます。
何れにせよ、
──未だこの身、あなたの元へ帰るはあたわず
[静かに揺れる首を抱え、
屹と影居を睨み据え
地を縮める。人を運ぶことと比べればはるかにたやすい。]
…兄さんは、何もしていない…はずだよ。
[桐弥の声に。掠れた声で]
兄さんは…大殿…に。雇われた。
流れの陰陽師…
恨まれるとすれば。
其れこそ、呪いか。祟りか…
[極彩色を白に染めていた陰陽師。
なれば、呪いの怨みは買うか?]
…どちらにせよ…兄さんは、悪くは、無い…
[その責苦は、白藤が息絶えるまで続き、息絶えて尚、赤いものを垂れ流させて]
[嗚咽を上げる汐を見て、そしてすぐに白藤へと視線を移し]
[愛しき者。
我が者にならなければ。
いっそ殺してしまえ。と。
其の、心が。分からぬと、言った]
兄さん…
[だが。
愛しき者。
我が者にならず。
殺すことも出来ぬのなら。
どうすれば良いのか]
[背後にする気配…というもおかしいか。
しかし感じたものに振りむきもせずに]
…白藤よ。
……この暗さにお前の名は合わないものよな。
[一部始終、鏡に見ていたから。何も語らずとも全てを知る]
─東寺─
[縮地の法にて消え去る己が式に目を細め]
未だ帰るあたわずか。
愚かなり…鳶尾。
だが、その様なお前もまた可愛いというものだ。
[喉を鳴らして嗤った。]
─花山院邸・奥座敷─
[ぼんやりと乱れ髪のまま座っていた狐は、顔を伏せたままくすくすと笑ったのです。
ゆらり揺れる狐の三ッ尾。その一本は穢れにて、赤黒く斑に染まってゆくのでした。]
病で死ぬのなら、恨まれて死ぬのなら、そこに理由はある、のに。
こんな、呪われた様な仕打ちは余りにも、
(酷すぎる)
[言葉にならずにゆらりと体が揺れて、その場に腰を落とす]
形代もそれを清め、
川へ流すものが無くば唯の蠱毒と大差無しと──
[あたりの景色へ飲み込まれるように、]
[消え]
──故・大殿の屋敷 屋根の上──
[からり]
[屋根のうえへ降りた]
主の謂うなら、
私が形を変えるに足るまで、
そうはさせまい。
[ちらり、傍らの女房を見やる。
まるで、能面のような]
…あの。ええと……。
[うーん、と小さく唸って首をかしげる。
じい、と見つめた後、口を開く]
[暫くして]
[白く、ふくふくと丸く太った子猫を肩に乗せた、童女の姿を安倍邸のあたりで見かけたという証言がいくつか]
…・・逝った
救われぬ あさましき 人食いの魂が
[うぉおおおおん] [怨]
[しゃがんだまま笑う男の傍に、うすあかい靄が立ち籠めた。]
影秀どの…
貴男の魂もまた、羅生門へ 向かうか?
[いたみは遠く。されど近く。]
[泣いているこえ]
[それも、もう“向こう側”]
[“こちら側”の声がする。]
―――橘―――……中将。
[呼び捨てかけて、小さく付け加えた。]
──故・大殿の屋敷 屋根の上──
[奪ったものが、無我の胎へまた奪い戻されたのを良しとせず、再び喰らいつこうとしたが、衣を引かれて止まる]
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