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ぜんいんあつまったみたいだよ。
さあ、はなしあいだ!
どうやらこのなかには、むらびとが6にん、じんろーが1にん、ヒソヒソきょーじんが2にん、きゅーこんしゃが1にんいるみたい。
観測者 マリーベルは、コミットボタンを「ポチっとな!」
それは一つの小さなおとぎ話。
とてもとても他愛のない。
まるで本当にあるなんて思いもよらない。
でもね、そんな奇跡やおとぎ話はある日突然目の前に。
アルクスのおとぎ話。
それは――恋のレターセット。
従業員さえいつの間に用意されたのか、どんなレターセットなのか。
定かでないそれは、列車の発車後にいつの間にか誰かの部屋の置かれているもの。
旅で出会った誰かに、思いを告げるために――。
[そこまでの金があるわけでは無い、と話すグリフィンに同情し]
頑張れ。夜に一杯奢ってやるから。
[そう言って目を一度閉じ、沈痛な表情で頷く。
>>0:206で聞かれた事に対しては、悩みながらも]
って、俺にケーキのことを聞くか?
ええと多分あれじゃないか、八等分でも十二個以上……。
……奢るとき、簡単なおつまみもつけてやるよ。
[グリフィンの肩を軽く叩いて励ました]
―― 7号車・デラックスルーム前 ――
[リュシオルに肩を貸しながら、
部屋の前まで辿り着いた所でぽつりと呟かれた一声>>199。]
…ええ。素晴らしい列車だと、私も思います。
そして、その場でこうして働ける事。
……それを何よりも嬉しく思います。
[列車への好意的な評価へ、ほんの少しだけ表情を緩ませて。
小さく、そう呟いただろう。]
――…ああ、調度列車が出発致しますね。*
[乗客の案内と並行して、ランチの確認を行う。
まずは列車に乗って第一段階の食事である。
手は抜けない。
しかし、いきなり突っ走るとその後のハードルが上がる。
バランスが非常に難しいところだった。]
[案内の最中、列車が出発するアナウンスが響く。]
少々揺れますので、お足下にお気を付けください。
[ノルベルトへそう注意を促して。
荷物をクローゼットへ収納した。]
[シュゼットの>>0:198に]
ひゃ…ひゃく!?
ホールにすると12,5個分だよね!
[内心『食べたい』と思いながらさりげなくグリフィン>>0:206に答えてみた*]
あ、わ、あわわわ。
[小さくがたんがたん、と聞こえる。走り出したのだと気づくのと同時に揺れだした床にまた足がもつれる。]
*09西表山猫*さん歩きですっ…!
[その歩き方でバランスが保てるとは到底思えないが。]
―案内されながら―
[コンダクトのあとに続いて歩きながらも。
視線は壁や天井をせわしなく彷徨い、何かを目にとめる度に、瞳は常に好奇心で輝いた。]
夜景ですか、楽しみですっ!
[まっすぐ前を見て歩かないせいで、(まだ列車が動いていないにもかかわらず。)時々躓きそうになる。]
[車窓から見える夜景はどんなに美しいのだろう。
星くずだけが煌めきを放つ深い闇に、なぜだか目前の乗務員の姿が重なり。
制服を着こなした姿の良い彼は、王子様然として脳裏に佇んでいた。]
(さぞかし、女性にモテるんだろうなぁ…)
[容赦ない現実に内心、溜息をつく。]
[乗客に付き添って部屋まで向かう際、
ちらりと携帯機の方を確認するのも忘れずに。
今行われているのは、今日のランチの確認だろうか。
何時も最初の食事にコンダクト達が非常に気を使っているのは知っている。口出しはせずとも、勉強しようとこっそり受信中]
夜景もですが、少し早起きして眺める朝焼けも絶景ですよ。
通のお客様はわざわざお食事時間を早めてでもご覧になられます。
[無論その一番美しい朝日を望むことが適うのはスイートルームである。
だが、ラウンジの大きく開かれた窓からの景色も、絶景と呼べるほどに美しいのは事実だ。
まさか己が王子様然として相手の目に映っているだなんて思いもよらない。]
ご…ごめんなさい……。
[頭からすってーんと転んだ姿勢のまま、助けようとしてくれたぐりふぃんさんに謝る。上半身をぐいっと起こして]
た、立てますか……?
[明らかに自分より大変な転び方をしたぐりふぃんさんに今度はこちらから手を伸ばした。]
[時計を見ると定刻通り、列車は走り始めていた。]
揺れる所もあるのでお気をつけくださーい。
[通路を歩くお客様に声を掛け、窓から離れていくホームを眺めた。]
さて、手が足りない所はどこかな。
[とりあえず、ダイニングの5号車へと歩き出す。]
デザートのイスパハンはやっぱりディナーコース、となるとランチで女性に楽しんでいただけそうなのは…季節のフルーツメイン。
[むー、とお客様には見せない顔でダイニングカーの控室に引っ込んでいる。]
魚コースと肉コースのデザートはひとまとめにしてしまおう。
そうしよう。
うん。
[こんな真剣な表情見たことない。
そんなレベルで延々メモと向き合っていた。]
―5号車―
[少しの揺れに驚いて窓を見やる。
ちょうど列車がゆっくりと走り出したところだった]
わぁ………。
[へばりつくように窓に額を付けて、動く景色を飽きもせずじっと見ていた]
朝焼け…新しい一日の始まりですね。
アルクスから観る景色は夜景だけじゃないなんて、
なんだか贅沢な感じがします。
[実際、乗車料金を考えれば充分に贅沢な旅だが。
その時その場所でしか観ることの出来ない景色を目に出来るのは、やはり贅沢な事だろう。]
それはぜひ観ないと損をしますね!
僕も朝食を、早めてもらおうかな…――。
[本当は早起きは得意ではないが、これは頑張らねばなるまい。]
[ヘルムート>>0:211に対して、微かな驚きの色を瞳に浮かべ]
今まで誰も言わなかったとは意外だな。
[周りの奴らに見る目がなかったんじゃないか、
そう心のうちで呟いたが、口には出さなかった。
そして、指が無くなったら困る仕事を幾つか想像し、
結局、直ぐに考えるのを止めることになる。
詮索じみているし、そこは気になるところじゃないからだ]
ふうん、そうか……。
俺にはその指がとても大事にされているように見えたから。
きっと指輪 も 似合うと思う。
宝飾屋としては寧ろそういうのをつくりたいね。
[声音や反応から何かを感じ取ったのか、
繊細という言葉を言い換えて。
アクセントを強調してから、どこか優しげに薄っすら笑った]
―2号車―
よっしっ!! 楽しむぞ〜〜〜!!!
[初めて旅行に来た子供よろしく、ベッドの1つにダイブすると。
ガツンッ
と鈍い音。]
〜〜〜〜………っ!
[打ち付けた後頭部を手で押さえ、滲む涙を堪えた。
ノルベルト22歳。*]
[ダイニングへ向かうと裏の控室をとりあえず覗く。]
おいっす。見回りいじょーはありません。
この辺手足りてますかね。
[顔を出せば見えるのはコンダクトの姿>>*3。
邪魔をしないよう、しばし様子を見ていた。]
くぁ……。
[動き出した列車の振動に揺られて、また欠伸。
睡眠時間のストック的に、どうせ暫くは常に眠いのだ。
またこけてるグリフィンやシュゼットを横目に]
がんばれよー。
[だらっとした声を掛けてから、
さぁ、どこかへ行こうかと立ち上がった**]
がたん、ごとん。
[無表情のまま、しかし内では踊りだしそうなほどのわくわくを抱えながら自然と早くなっていく列車に心を躍らせる。
満足したように振り返ると]
…………――いちご!
[従業員がそっといちごのソーダを置いていく]
でも。
たのんで、ない。
[光と影を一瞬で表現するという芸を見せると、しょんぼり]
『アルクスの妖精さんからです』
[笑顔の従業員と対照的に不思議そうな顔をすると]
あるくすのようせいさんは、あるくすに居たら会えるですか?
[首をかしげて尋ねると、きっとどこかに居ますとの答えが返ってきて]
ようせいさん、いただきます。
[祈りをささげるようにして手を合わせるとソーダを受け取った]
……ぱちぱち、しゅわー。
―回想・朝―
――っとと…!
[荷物の確認をして、戸締まりも確認し。
さていよいよ出かけるぞと足を靴の片方に突っ込んだ所で、それはけたたましく鳴り響いた。]
はい僕です。
ああ、サクラさんお疲れ様です。
朝からいった…えええ〜〜〜!!!
ドワイト先生がッ!? 大丈夫なんですか!?
[共に取材旅行に行くはずだった推理作家のドワイト氏が急激な腹痛を訴え病院に運び込まれたとの知らせを、馴染みの編集者から受け。思わず受話器を取り落としそうになった。]
ふーむ。
お昼のコースは…
肉料理
鴨の燻製・ブラックペッパーソースとモッツァレラの盛り合わせ
ペンネアラビアータ
牛フィレ肉のステーキ・赤ワインソース、ホワイトアスパラのグラチネ添え
コンソメスープ
温野菜のサラダ
魚料理
スモークサーモンとオニオンのマリネ
浅利と蛤と栄螺のリングイネ・白ワインの旨塩仕立て
タラバ蟹とオマール海老のグラタン
オニオンスープ
季節野菜の彩りテリーヌ
デザートは共通でフルーツのタルトとティラミス、ジェラート、っと。
では、旅行はキャンセルで…す…――え?
なんですって??? 1人で行って来い?!
[詳しく聞けばどうやら盲腸らしい。
当然のように取材旅行はキャンセルするものと思われたが当のドワイト氏が1人でも行って、全てをしっかりと見とめ余すことなく記憶して来い。
との指示を出したらしく、
彼のおかげで一定の収入を得るようになった自分は、当然反論などするわけもなく。
経験の1つとして言われるがまま、執筆する予定の物語を辿る旅に出発することになったのだった。
それが今朝のこと。*]
相変わらずっすね。
[真剣な表情から一転笑顔を浮かべる彼>>*5]
食べたいものですか。
うーん、ささっと食べれるもので。
パスタとかどうですかね。
[ちょっと迷いながらもそう返してみる。]
まぁ、できたらでいいですよ。
/*
そういえば、誰がレターセットを手に入れたんだろうか?
女性は、二人だしどっちに行ったんだろう。
…エルヴィラ C狂なことを考えるとシュゼットかな。
今のところ、グリフィンは恋愛感情ないよ。
シュゼットは、妹的に思っている。かわいいな。
エルヴィラは、親しみやすい感じ。
そして眠いです。
*/
そうそう、見て見て。
じゃーん。筍の薄皮!
今日の夜のお弁当予約の方のを手配したら余った分なんだけどね。
これをさーっとお出汁にくぐらせると、あら不思議!?あっという間に絶品に。
……でも量はとれないからね。冷蔵庫にいれておくから、なくなっちゃわないうちに食べてね。
[嵩増しにはパックの鰹節がおすすめ、と言い置いて元の作業へともどる。]
ワッフルは…焼きたてでないとパンチないよー、添え物のソースやアイスクリームの組み合わせが…。
[むー、と難しい顔をして書類と睨めっこ。]
― ラウンジで糖分摂取中 ―
[甘党、なんて簡単な言葉では言い切れない量の甘味が、テオドールの前へと運ばれていった。
コーヒーに七つ目の角砂糖をほうりこんで、驚いたような少女に、にっこり笑いかけたりとか、一口ごとの変化をノートに書き付けたりとか、たっぷりじっくり、ラウンジでのティータイムを楽しんでいた]
………??
[途中なんだか名前を呼ばれた気がして、顔をあげたけれど
まさか自分が枕と同じ名前だなんて、思いもよらないから
そのままメモとして名を呼んだような気がした男の似顔絵をかいてみたりして――ほぼへのへのもへじなので、傍目からはわからないかもしれないが]
おいしかった………かなぁ
[膨れたおなかをなでつけるころ、ようやく列車が動き始めた]
―ダイニングカー(5号車)・出発後、やや経って―
[両端の出入り口に、人目を引く看板が掲げられる。
もちろんその看板そのものも瀟洒な細工が美しいものではあるのだが。
見る人のお目当てはそちらではなく、書かれた文字の内容だろう。]
ー7号車自室ー
[ジョシュアに礼を言って自室に戻ると、まずベッドへ。]
…ふう。
[一息つくと部屋を少し見回す。]
すごいな。…一人で使うのは勿体無い気もするが。
[デラックスルームの監査は初めてであり、流石に気持ちが弾む。]
…しかしなあ。
[先程6号車で見た赤い髪を思い出す。まさか仕事で乗った列車で3(4)(1.一個下の兄妹2.幼馴染3.同期の同僚4.親戚)と居合わせるとは。]
んー…。
[困ったな、と思いながらもそのまま少し眠ってしまった。*]
ー7号車自室ー
[ジョシュアに礼を言って自室に戻ると、まずベッドへ。]
…ふう。
それにしてもすごいな。…一人で使うのは勿体無い気もするが。
[一息ついて部屋を見回す。デラックスルームの監査は初めてであり、流石に気持ちが少し弾んだ。]
…しかしなあ。
[先程6号車で見た赤い髪を思い出す。まさか仕事で乗った列車で2(4)(1.一個下の兄妹2.幼馴染3.同期の同僚4.親戚)と居合わせるとは。]
んー…。
[困ったな、と思いながらもそのまま少し眠ってしまった。*]
[本日のランチコース
1肉料理コース
鴨の燻製・ブラックペッパーソースとモッツァレラの盛り合わせ
ペンネアラビアータ
牛フィレ肉のステーキ・赤ワインソース、ホワイトアスパラのグラチネ添え
コンソメスープ
温野菜のサラダ
2魚料理コース
スモークサーモンとオニオンのマリネ
浅利と蛤と栄螺のリングイネ・白ワインの旨塩仕立て
タラバ蟹とオマール海老のグラタン
オニオンスープ
季節野菜の彩りテリーヌ]
[デザート(コース共通)
1季節のフルーツタルト(完熟マンゴー)
2ティラミス
3夏みかんのジェラート
4桃のヴェリーヌ
5南高梅のシャーベット
6キウイフルーツのスムージー]
出来てる時に食べるんで、適当に置いておいてもらおう。
[彼の言葉>>*8にそう返すと、テンション高く続く言葉>>*9。
それに顔を少し綻ばせて。]
おいしそうですね。時間が取れた時にいただきます。
気にせず食べちゃってもいいんで、気は使わずに。
[作業へ戻る彼に軽く手を上げて、
ひとまずここでやれることはないだろうと外へ出た。]
それじゃ、何かあれば連絡くださいな。
適当にお昼は配膳なんかしてるんで。
大丈夫そうならふらふらしているかもしれません。
[特に返事は待たず、その言葉だけ残して。]
[お茶の苦味が強いのにチーズの酸味と甘さがほどよく中和させて………緑と白のコントラストが目に鮮やかな……苺の果肉がいくらかのこったざら、っとした舌触り。それでも全体的にはぷるるんとした食感がまさにババロアの………云々。
ノートはあっというまに最後のページまで埋まり、もう一度ポケットをまさぐる]
あれ?ない
[立ちあがれば、テーブルに積まれた大量の食器ががちゃがちゃと騒がしい]
―2号車―
[じんじんする痛みを堪えながら客室の窓へ顔を寄せて。
遠ざかって行く駅を見送る。
進む方向とは反対に徐々に――徐々に、ゆっくりと速度を上げて遠ざかっていく景色は。
言葉に出来ない哀愁を帯びているように見えた。]
―――……。
[目に焼き付けた景色を忘れないうちにと、携帯して来たスケッチブックに鉛筆を走らせる。]
ん、ああ次のノートがさ………
あれ?
[さっきの男だ、と手元の似顔絵(もどき)と見比べて]
あんた、俺のこと知ってる?
[どこかで会いましたっけ、とかではなくて
直球でそう聞いて、ヘッドフォンの位置を直した]
―ダイニングカー(5号車)―
[控室からひょこりと顔を覗かせる。
まだ少し早いのか、ソーダを持つ少女>>30とまばらに人がいる程度。そこに並ぶ先ほど考えられていたメニュー>>43>>44。]
今日もおいしそうなデザートだな……。
[そんなことを呟いて、もう少しで賑やかになるであろうその場へ邪魔にならないよう*佇んでいた。*]
ふぅん……じゃあ、偶然かな
[男の持つ枕に手を伸ばせば、ぽふり、と触れることは叶ったか。大事らしいから、避けられて宙をきることになったかもしれない]
テオドール、っての?
いーい名前だね
[へらり、笑ってへのへのもへじに大きな花丸を書き加えた]
ねーねー……。ヘルムートさんのあいぼうって、だれ?
[>>55の会話で理解しきれなかったのか、『相棒』についてどストレートに質問を投げかける。裏があるとか含みがあるとか、この子には読めるはずもない。その返事があるなしに関係なく、次にはこのセリフが出てきた。]
あ、ランチ………。席とってよう?
ぐりふぃんさんが戻ってきたら………いっしょに食べよ……?
[ヘルムートたちがどうするかに関わらず、彼女はぐりふぃんさんが戻ってきたら一緒に食べる気のようだ。約束はきちんと守りましょうと言われた子どものように、ぐりふぃんさんの席をキープしつつ、ちょこんと椅子に座って*待っている*。]
俺は ……テオ
テオドールだよ
よろしく、俺の持ち主さん
[ノートはやはり皺くちゃのまま懐へ。
差し出された枕をまふりとなでて、うーん?と首をかしげた。
他の枕との違いがわからない。
枕マイスターには、なれないだろう]
つまりは、枕が変わると寝れないタイプ?
にしても、そうか
……しらない、かぁ
[よろしくね、とにこやか笑顔。
それでもやはり、ノートはポケットから見あたらなかったから
とりあえずは自室に戻ろうかと、さてそのままラウンジを出よう**]
…っととととと…
[列車が走り出して足元が揺れバランスを崩したが、近くにあったテーブルに手をついたので転倒は免れた*]
…ん。
ああ、いかん眠ってしまった。
[ベッドから降りると、ぼーっとしながらも自分の仕事を思い出し書類を取り出す。…作業を終えると。]
そうだった。
[ペンと書類をベッドに投げ、入口付近にある電話を取り乗務員を呼び出した。]
…すまん、コンダクトはいるかな。少しお願いしたいことがあるんだ。
うん。ああ、急ぎの用ではないよ。
[電話の相手が少々お待ちください。と応えたのを確認すると、うとうとしながらコンダクトが出るまで少し待つ。室内についてはまた後でゆっくり見よう。]
コンダクトか。忙しいところ呼び出してすまないね。
客の中に、厚着で私と髪色のよく似た女性がいただろ。ああ、あのほげーっとしてる。あれはおさ…知り合いなんだ。
…何か迷惑はかけてないか?
あれは抜けてるところがあるから、少し気にかけてやってほしい。
[…電話を済ませると、考え事をしながら5号室へ向かっただろう。*]
出発時の揺れ:A。これはまあ仕方ないかと。会話中でほとんど聞いてなかったがアナウンスもちゃんと流れたようだし。特別問題はないだろう。
―電話>>64―
[丁度ダイニングカーの乗務員控室にいた。
デラックスルームのお客様からお電話です、と内線を切り替えた相手の声にいつものように声をかける。]
お待たせいたしました。コンダクトでございます。
[リュシオルが監査役だと他の乗務員には気づかれないよう、声のトーンもあくまで対お客様用のままだ。]
髪色のよく似た厚着の女性のお客様…左様でございますか。
ええ、お客様同士がお知り合いとは珍しいですが、偶にあることですので。
そういったご事情でしたら、私どもも注意しておきますのでどうかご心配なさらず、旅をお楽しみくださいませ。
[既にチケット紛失騒ぎ(解決済)とラウンジカーで椅子ごとひっくり返った(無傷)りしているのだが。
それをわざわざ告げて余計に心配させる必要もないだろう。]
[通話を終えた電話を片手に、小さく噴き出してしまうのはもうしょうがない。]
なかなか気苦労の絶えない御仁ですね。
[リュシオルが職務に生真面目なのは分かっていたが、私生活もなかなかに大変なようだ。]
[可笑しさを堪えながら、内線で従業員たちに通達しておく。
シュゼットのラウンジひっくり返り事件とともに(原因はどう見てもグリフィンなのだが)]
デラックスルームに滞在のお客様のお知り合いだそうですので、くれぐれも粗相のないようにお願いしますね。
それとご本人はのんびりした方なので、却ってそれが心配なようで…。
ラウンジカーでのことやチケットのこともありますし、皆さんも気を配って差し上げてください。
[サービスに手は抜かないが、お客様の個性が分かれば当然それに合わせて対応にも違いがでるもの。
リュシオルに感謝して、乗務員たちへの伝達を終えた。]
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