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神楼学園教師 ナタリア に 8人が希望した。
編集委員 松田千秋 に 1人が希望した。
神楼学園教師 ナタリア は生徒会に転校させられた。
今日は転校生がいないようだ。せんせーは転校指示しなかったようですよ。
楽しかった神楼学園での学生生活も終わりを告げた。
やがて卒業のシーズンを迎える……。
― 元旦 ―
[美亜から渡されたコップ。いかにも熱そうな湯気が立ち上る]
ありがとう。
[ズズッと一口。猫舌だからほんとにちょびっとだけ。
でもコーヒーの苦味よりも甘みのほうが口に広がる。]
あぁ、おいしい…
[寒い中での熱いコーヒーは…体を、というよりは、心を温めてくれた。*]
私が作ったんだ、コーヒー。インスタントだけど。初詣、お昼より前に行ってもいいけど、このままちょっと寝ちゃおっか。
[甘いコーヒーなら、そんなに目もさめないし。
NASAが開発したとかいう、コンパクトに畳める保温シート(大きめ)を自分にかけて捲って、一緒に入るように促した*]
[防災グッズの中に入ってる銀色のシートですねわかります。それにくるまる美亜]
そうだね、時間あるし。
[二人でシートに包まる。美亜を抱き寄せてしばらくすると、温かくなってきた。
スマホのアラーム設定を2時間後にして、そのままぬくぬくと。美亜が眠ってしまえばその寝顔を愛おしく眺め、自分も少しだけ微睡んだ。*]
[当麻くんにもたれかかって目を閉じる。冬だからか、とても静かな朝。
微睡みに身を任せ、心地よい時間を過ごした。
アラームの音に、現実に引き戻されるまでの間*]
[微睡んだのはほんの少しだけで、あとはずーっと美亜の寝顔を独占していた。アラームで目を覚ました美亜に]
おはよ
[と、笑顔を向ける。]
初詣行く前に、「あの木」見に行かない?
[と、提案した。*]
[目を開けた時に、一番愛しい人の顔を最初に見られる喜びは、破壊力満点だった]
お、おはよう。イイ朝デスネ?
[噛んだし変な片言っぽくなった。当麻くんの提案に、ぱっと表情が輝く]
うん、行きたい。
[ぱっぱと片付けて、手を繋いで展望台を出て、木の方へ歩く*]
[行くとなれば早い。片付けをする美亜を手伝って、
手をつないで展望台を下り、木の方へ。]
これだね……
[あの時は今のように整備されていなかったから、このあたりも日が暮れる頃にはかなり暗かった。]
あれ?この枝?
[子供が登るには少しだけ高い位置、いまなら自分が手を伸ばせば届く位置。]
そっか…この高さか
[あの時、すごく高くに登っているとおもっていた。美亜を見つけたとき、すごく高いところにいるように思っていたその枝は、こんなに低かったんだと、つい、笑ってしまった。*]
変わらないと思ってたのに、ずいぶん変わったね、この辺。
[木の高さや枝の付き方等は変わらない気がするのに。
当麻くんが手を伸ばして触れた枝は、確かに小さな美亜が泣いていた所で。
ずいぶん低い位置だと思う以上に]
大きくなったんだねぇ、当麻くん。
[ほう、と感嘆の息を吐いた*]
えーなにそれ
[美亜の顔を笑顔で見つめる。
それから美亜がしがみついていたところを見上げて、 その場所を、撫でて。]
そーだなー、それだけ時がたったんだなー
今なら俺が助けられたのに。
[不意に美亜を抱きしめて]
こんなふうに
[腕の中の美亜に微笑みかけた。*]
[くすくす笑って、笑い過ぎて言葉がでなくて、抱きしめられた腕の中でも嬉しくて笑う。
笑い声が収まってもしばらくは喋れなくて、ぎゅってしがみついたまま、呼吸を調えてから]
助けてくれたのは当麻くんだよ。一生懸命走ってくれて、木から降ろされた後も落ち着くまでついててくれて、私の、王子様だと思ったんだもの。
[目を細め、初日の出を見るよりも眩しげに見つめた*]
そっか…
[こちらを見つめる美亜を見つめ返して微笑む。]
じゃ、これからは、守っていかなきゃ、な
[美亜の顔に自分の顔を近づけ…唇を落とした。*]
[近づいて来る顔に、目を閉じると、口づけは髪へ。嫌な気持ちはなかったので、されるままに身を任せる。
他の子と違う色の髪を、元から嫌いではなかったのだけど、もっともっと好きになれた気がする]
当麻くん、もっと。
[当麻くんの頬を両手で包み込んで、こちらから唇を寄せた*]
[髪へのキスは愛おしいなんて意味があるらしい。
それとは別にしても、美亜の髪の色が小さい頃から大好きで、独占したいという気持ちも多分に含まれる。]
…うん
[美亜から求められて、美亜の唇に自身の唇を重ね、啄むようにそのぬくもりを、その柔らかさを食む。
名残惜しげに顔を離して。]
行こうか
[ニコリと笑って美亜を見つめた。*]
[ほう、と熱い吐息を吐いて、余韻にしばらく浸った後、もう一度だけ木を見てから手を繋いで神社へと向かう]
今度来る時は。
[続けるつもりの言葉を飲み込んだ]
ううん、なんでもない。行こ。
[神社へ着けば、先着5000名様のみのお雑煮が1319(5000)人分出た後との事]
[まだお昼前だし、引き続きがんばってください。と思いつつ、お雑煮をふたつもらって空いているベンチへと。すまし汁、ドロドロになったお餅は元の形がわからず、具も少ないけど暖まりそうだ]
じゃ、食べよっか。
[暖かい物を食べると、防寒していても身体が冷えていたのがわかる]
美味しいね。
[当麻くんと食べるとなんでも、いや、デンジャラスクレープはどうだろう。いや、美味しくはあるんだけどね?*]
[美亜の言葉に首をかしげる。何が言いたいのかわかっていなかったけれど]
そうだね
[神社までの道を手を繋いで歩く。小さい町のこと、二人が付き合ってることはかつての同級生には知れ渡っていた。神社までの道中、ひやかされたりもしたが、あの頃と同じように意に介さず。]
いいだろ〜
[むしろ自慢しておいた。
後で聞いたら、あの鉄壁の姉兄を突破した凄いやつになっていたとかいないとか。]
[雑煮を振る舞ってくれている人もみんな顔見知りで
大人からは誂われることはなかったが、妙にニヤニヤされていた気がするが]
朝早くからありがとうございまーす。
[元気よくお礼を言って雑煮を受け取る。]
うん…あちっ
[冷たくなった体に雑煮の熱さが猫舌にはちょっとだけ辛い。でも、それ以上に体が温まってホッとする。]
美味しい、ホッとするね
[ニッコリと答える。美亜と一緒だから余計に美味しい。クレープ?美亜が食べきれない分なんてなんの問題もなく食べてあげよう。*]
へへー。なんていうか、公認の仲って感じで嬉しい。
[こうしてベンチに座っている間も、顔見知りが通り過ぎてはこちらを見ていく。会釈をしながら見送り]
さっきの、嬉しかったよ、すごく。自慢げだったのが。あなたの隣と決まった私の場所が、どんどん定着していく感じで。
[うちのお雑煮は何故か白味噌だな、とか思いながら、でもここのお雑煮も小さい頃から食べていたので違和感もなく、食べ終わる頃には少し暑くなっていて、コートの前を開けて、ニットワンピの首元を軽くくつろげて風を通した*]
― 神社 ―
[神社につけば、お参りする人の列が少し。]
これくらいならすぐだね。
[そう言って列に並んで順番を待つ。
自分たちの番になれば賽銭を入れ手順通りのお参りをする。
いつもの年より少し長く手を合わせて、お参りが終わればお雑煮やお神酒を振る舞っている場所へ向かった>>14 *]
そりゃそうだよ、こんな可愛い彼女を
自慢しない男はいない
[ちょっと胸を張ってみせて、からりと笑う。>>17]
俺の隣は美亜だけだよ
[そう言って優しく微笑み、美亜の横顔を見ていた。*]
[お参りをしてした願い事は、展望台でしたのと同じもの。お賽銭は37(1000)円。端数全部突っ込んだとかそんな、、]
叶えようね、願い事。
[当麻くんがなにをお願いしたか、わかっているつもり]
[にこぱー、と表現できる、微妙にも見える笑みは喜びの最上級を表している]
可愛いって。えへへ。当麻くんもかっこいいから自慢しちゃお。
[身を寄せて、自撮りツーショットを撮る。クラスLINEに……と思ったけど、あんまりにも照れくさい顔をしてたのでやめた。
それから1(3)時間程、一緒に楽しい時間を過ごした**]
−卒業式の前の週−
[進路の話をした人にはおおごとにしたくないから皆には言わないで欲しいと伝えていたとはいえ、流石に皆に何も言わないというのはどうかと思ったけど...皆に会ったら決意が揺らいでしまいそうだから。
私は黙って旅立つことに決めた。
入学が間に合わないということで、学校側には了承して貰えたわけで、卒業式一週間前に私は卒業となり、アメリカの大学へと行くことになって。
でも1-Bの皆に何も言わないのは嫌だから。卒業式の一週間前、校庭に石灰で大きく「みんな大好き by 松田千秋」と書き記して。
眼レフのデータも、これまでの思い出も、全てアルバムとして同じ編集委員の桑島くんに託して、私は飛んだ。]
[1枚だけ自分用に取っておいたのは集合写真。
1-Bの皆が写っていて、私が小さく笑っている。
佐倉くんも、山崎さんも、サイトー先生も、ナタリア先生も。皆が1人も欠けることなく映っていた写真。
胸を張って言えるのは...1-Bの皆に会えて後悔した事は無い。むしろ、私の誇り。
飛行機がちょうど神楼学園の上を通った時、皆が歌う仰げば尊しが、私の耳にも聞こえたような気がして。
シートの上で、私は柔らかい笑みが思わず零れていた。]**
― 目覚めたら目の前には ―
[こち、こち。アンティークの時計が秒針を、刻む音
規則正しいリズムが鼓膜を揺らし
促されるかのように目が覚めれば、
昼よりも少し明度が下がったか。
茜に彩られる光が窓より室内を、照らしている]
大樹君。
[呼びかけても返事がない。
どうやらまだ、眠っているようだ]
ふふ、幸せ。……ねぇ、こんなにも幸せなこと
私、1年前は想像なんてしてなかった。
[ちょうどこの頃は、受験勉強でメリー苦しみますだったし
ななちゃんが旅立ってしまったことの寂寥感は未だ胸の内にあるが。それ以上に今、こうして愛しい人が隣にいてくれることが嬉しい]
大好きよ、大樹君。
ずっとそばに、いてね。
[大丈夫、貴方はいまだ起きていないから
私は大胆。キスだって、自ら唇重ねる
少し積極的になってみて。きゃっと照れている
……あなたの隣で。もぞもぞと
さて。そんな私は彼が夢から醒めたか
未だに夢の中なのかは注意を払っていなかったが
どうだったのかは神様と 貴方のみ、知る*]
ー 目覚める前から目の前には ー
[元々、寝相や寝起きはかなり良い方らしい。
このあと出掛ける時刻から逆算してセットしたスマホのアラームが鳴るまでもう少し……それまでぐっすりと。
この季節、冷え込みで不安定になることは多いが……今日のぬくもりは特別である。]
……。
[コチコチと鳴る時計。
赤くさす光が照らしても、起きないものは起きない。
試験対策に取り組んでいた1年前とは違う、とても安らかな時間……]
[あぁ、僕は幸せなんだ。
意識が浮上していくに連れ、その意識は至福感に浸っていて……そんな寝顔を晒してなお眠れる、まさに聖なる夜(※夕方)
目覚めようとした意識が、最初に考えたことは。
そうだ、理世さんを起こさなきゃ、だって――]
……!?
[そこで、彼女を求めるはずの唇が、あたたかい感触に奪われて。
でも覚えがある感触と気付けば微睡みの中で泳いで……]
おはようございます……あ。
[目が覚めたときの顔は、隣にずっといて微笑んでくれるひとに向けて幸せそうに照れる顔と、忘れ物に気付いた顔が混ざった表情になった。*]
もし、王子様のように起こしたら、目を覚ましたお姫様も話と同じようにしてくれますか、って。
理世さんに、ふたり幸せに暮らしましたとさってハッピーエンドを贈りたかったのですが……
これでは僕が眠り姫じゃないですか……
[思い描いていたことを先にされて立場が逆になってしまったこと――もっとしっかり憶えていればもっと早い時間に起きようとしただろうに。
未練のように、彼女の唇に指を当て返せば――]
僕の部屋で、僕のベッドで、大好きな彼女と一緒に眠って……こんな目覚めを迎えられてるのに、これ以上の幸せな暮らしなんてあるわけないじゃないですか。
[身体を動かして少し身を寄せれば、幸せをくれるひとを間近に収めようと……彼女の枕と肩の間の隙間に横から腕を通した。
反対側に出した手で彼女を抱き寄せて。
まだあたたかいベッドの中でじっと彼女を見つめた。*]
― 忘れ物は、すぐそばに ―
[指がなぞるのは、尖らせた唇の形
触れれば柔らかく熱いことを知っている
離れれば名残惜しく、もっと欲しがってしまうものだと
私は、きっと誰よりも知っている
思い出を紐解くように、彼が思い出したこと
聞けば、恥ずかしがっていた私は
その時のことを思い出してほんのりと、笑顔を浮かべる]
……覚えてます。緊張して、でも
時計の音に安心して。貴方が近くて。
つい狸寝入りしちゃって。
[撫で返す掌に頬を押し付け目を細める
指は自然と頬を伝って彼の方へと添えられる
自身の元へと、招くように]
確かに、男女逆転しちゃってる。
―――でも、たまには王子様を
お姫様が起こしに来てもいいのではないでしょうか。
いつも王子様の腕の中で守られているだけでなく
お姫様だって。貴方と共に寄り添いたいから。
それに、チャンスは今日だけじゃあ
ないで、しょう?
[彼の指が、私の唇に触れる
指先が少し硬いのは、書道をこの1年嗜んできた
成果、なのだろうか
ああ、いとおしい。と
貴方の言葉に、目を細め]
言われてみれば。
大好きな貴方と。貴方の部屋で共に眠りに落ちて。
目が覚めたら貴方が傍にいて
こんなに幸せで、愛おしい目覚め
感じられる幸せな暮らし。
これからも時々、こうさせてくれる?
……私の王子様。
[囁けば、抱き寄せる彼に身を寄せ目を閉じれば
今度は貴方からの訪れを待ちましょう*]
[そう言って、彼女は目を閉じる。
王子様と言ってくれたひとは、眠り姫になるために。]
理世さん……
いつか必ず
時々を、毎日にします。
[それがふたり共通の幸せであるのだから――
共に眠って過ごして、起きるのをもう一度。
腕の中で眠るひとに誓いと目覚めの口付けを贈った。
そのとき、ちょうどスマートフォンのアラームが鳴った。
スズメの鳴き声の環境音。
さぁ、朝(※夕)を迎えよう――*]
――お待ちしてます。
その時を。毎日となる日を。
[触れる唇は、まるで誓いの様
腕の中で目を覚ませば、丁度小鳥の声(の、アラーム)が
優しい微睡みの終わりを告げる
もう朝(※夕方)だというのなら
シンデレラが12時の鐘で走り出すよりもゆっくりと
目覚めた眠り姫は、貴方と共に目覚めましょう
クリスマスの貴方と過ごすひとときは。
まだまだ終わらないのですから*]
ええと……
起きるためにアラームをこの時間にセットしたのはそうなのですが……
今、僕が起きて、それから狸寝入りしてなかなか起きない理世さんを起こすのにかかる時間を想定していましたので……
つまり……もうちょっとだけ、お姫様してもらっていいですか?
[めくろうとした掛け布団をかぶり直して。
余った時間たっぷりと……もう少しだけ幸せな暮らしを楽しんだ。]
[外に出るのは、これまで理世と一緒に過ごして来たあとの帰りと同じ時間。
ただ冬至を過ぎて間もなくの今日はいつもよりももう空は茜から藍へと移り変わっている。]
……あったかい。
[タートルネックではないニット、そしてダウンのコートがいくらロングでもカバーできてなかった部分。
そこは贈られた手編みのマフラーが巻いてあって……いちばんあたたかな場所になっていた。]
……?
[余った長さの使いみちはよく知らない。*]
[マフラーの余りを垂らしていたら、彼女がくるくると。
その首に巻いてぴったり使い切られたマフラーは、ふたりを繋ぐ巻き方としての名前がつけられているらしい。
夜になって海陸風の向きが変わり、場留多の嶺からの冷たい風が打ち下ろしてもさして気にならない。
肩をつけあって隣り合えば厚い生地を通してでもそのひとが分かるし、手袋越しでも。]
ハンカチと一緒に返してくださいね?
[元々のびる素材のもので小さく作られているのだから、彼女の手でもフィットしてくれるはず。
貸した形にした理由は別に無い、もう逢うのに口実なんていらないから。]
[そうして歩を進めれば駅舎が見えて来て。
いつもならこの改札で彼女を見送ることになるのだが……]
今日は、もうちょっと時間取れますか?
[シンデレラよりも早くに去らねばならないであろうお姫様を、今日だけは引き止めた。*]
[夜と冬の寒さを連れてやってくる風も気にならなくなるほど近くで貴方と過ごす聖夜
茜より藍色が覆う割合が多くなり
一番星が光る頃になったら、駅舎までの道のりはもうすぐ終わる
彼から借りたハンカチは、未だ鞄の中に丁寧にしまわれていたり、する
そういえばいつか、ジュースを奢る奢らないの約束をしたクラスメイトが言っていた
約束を持ち続けるのも1つの縁で
返してしまえばそこで区切りになる、とか
確かにその解釈もあるだろうが
返したとしてもまた、紡がれるものもある
自らが、そうしたいと願い。相手もそう願うのであればおのずと縁は続いてゆく
きっと私と、あなたは]
勿論です。
[だからこそ。次に会うときはハンカチも共に返そう
借りたもの全て返したとしても、逢瀬に
口実なんてもう必要はないと、私も貴方も知っている]
[貴方の前では、貴方のお姫様でありたい私
でも、真夜中よりも早い時間ですもの
引き留める声があるのなら。
その手をとりたい、だって今日はクリスマス]
大丈夫。
一緒にいられる時間が、増えるのが。
私、嬉しいわ。
[少し帰りが遅くなっても、きっと許してもらえるはずだ*]
[駅舎を過ぎれば、その裏手にあるちょっと急な石段を登って行く。]
気をつけて。
[スマートフォンのライトをつけて足元を照らして、摩擦力が落ちてすっぽ抜けないように自分の手袋を外して手を引いて。
林の中のような石段を登りきれば、急に視界が開けて。]
この建物、旅館なんです。見晴らしがいいのが売りの。
[ここは山の中だけれど。
神楼川を作り出すこの谷に沿って、湾まで一直線に見渡す動線。
夜を迎えて街の灯りがアニメーションのように点き始めている。
ただ、もちろん旅館に泊まるのを許されるふたりでもないし、もちろんそんなお金も無い。]
夜景だけ間借りさせてもらおうと思いまして……
空いててよかったです。
[朝日を拝みには近所のお年寄りがよく来るのだが、クリスマスの夜景を求めに若者はこんなところに来ない。
昼間のスケートリンクと同じように地元っ子ならではの苦心のプラン。]
……っ
[ただ、開けた場所だけあって余計に冷たい夜風が強い。*]
こんなところ、あったんだね。
知らなかった……素敵。
[地元だからこそ、と
お小遣いも少ない中、私と過ごす日のために
考えてくれたプレゼントは、
嬉しくて言葉にできないくらいに、
素敵なものでありました
――と。 小さく身じろぐようにした
貴方を見れば。繋いだ手も、触れ合っていないところが
寒そうにも見えて]
[そっと寄り添う。
寒いし、人目もないのなら
もう少しだけでも、近づいて。
2人寄り添いあったまるのもいいではないでしょうかと
今夜は少しだけ、大胆に
より踏み込む貴方との、距離*]
うん、これは寒いね……
[地元民ですらこの熱を奪われる感覚には耐えられるものではない。
身を寄せてくれる彼女を抱き締めて、背伸びをして……風から守ろうとしても、イルカの水しぶきとは格が違う。]
実はもっといいところがあるんです……こっち。
[手を引いて、旅館の角を回り込めば。
高台から見渡すのに絶好のベンチがあって…そのベンチを白い靄が淡く漂っている。]
この旅館が無料サービスでやってるんです。
昼間は憩いの場みたいになってますけど、これだけ寒いと誰もいませんね。
旅館の宿泊客は夜景見たければ露天風呂に行きますし。
[ベンチまで行けば自分の靴を脱ぎ、靴下も脱ぎ、ズボンの裾をめくり上げて。
彼女の身体を支えながら同じように促して。
ゆったりと過ごすのを是とするふたりは、冬風に身を凍らせながらなんて選ばない。
ベッドの中のようにぬくもりを分け与え合える場所で、さらに寄り添うのだ。
いつか背後に建つ旅館に泊まって夜景や朝日を見ることもあるかもしれないけれど……今の自分にできるのはこれぐらい。
それでも今の自分にできる精一杯を考えて、恋人に捧げたクリスマスデート。]
あったかい…
これなら風も平気ですね。
[いちばんの笑顔と共に聖夜を締めくくるスポットとして選んだのは……夜景を見渡しつつ身体をあたため休ませることができるこの場所。
高台の上の、足湯である――。**]
わ。一度してみたかったんです。
……よいしょ。
[ブーツを脱いで、タイツをはいているから。
チェックのスカートを少したくしあげて
彼に支えられつつするり、と白いそれを脱いだなら
高校生のこの一瞬を。最高の贅沢を
貴方と共に味わおうか]
(ぽちゃん)
[と、足を湯の中に差し入れれば]
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