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おや、彼女がまた扉を開けていたようだ。
今度は中に入ろうとしているのか。
…あの行動力、見習わなくてはいけないかもしれない。
そんなことを考えていたら突然怒鳴り声が聞こえた。
…
私も反射的に頭を下げてしまうほどの迫力だった。
この人はこの部屋の主なのだろうか…?
この孤児院からの脱出ヒントをくれるかもしれない。
聞いてみようと思い顔を上げると、
部屋の主にロケットランチャーをかましている彼女の姿があった。
…見なかったことにしたい。
私は頭を抱えながら切実にそう願っていた。
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当然のように院長は倒れる。すると、院長の抜け殻から例の双子が出てきたので驚いた。
「あーあ、せっかく注射ごっこしようと思ったのに」
「ひどいなあ。くすくす」
双子の男の子の方は包帯を体中に巻き、杖を持っている金髪の男の人形。女の子の方は帽子とマントを被って星型のステッキをもったカボチャの人形をぐちゃっと握りしめて、悪魔のような笑顔でこちらを見ている。
●
ロケットランチャーを打ちながら私は叫んでいた
私も!!!!
セクハラ!!!!!
したかった!!!!!!!
この時は気がおかしかったと今でも自分に言い聞かせている
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ええええ、なんでここに来て私の背後に隠れる!?
てっきり出会い頭にロケットランチャー安定なのかと思っていたのに…!
「おくすりをね、入れるんだよ…」
「真っ赤な血に、別の色のおくすりを混ぜるの…」
双子は徐々にこちらに近づいている。
咄嗟に私は鞄に手を突っ込み、状況を打開してくれそうな何かを探した。と、探る手が何かを掴んだ。
こ、これだ…!!私はそれを鞄から引っ張りだした。
●
おぉ!
がきんちょ君(盾)が何か現状を打開しようとしている
私は邪魔にならないように、少女の服と母さん?の服を取り出して見守ることにした
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取り出した物は石であった。
「こんな石っころで僕たちを倒せるのかい。」
「見損なったよ・・・」
そんな声を気にもせず。
私はおもむろに石を天井のほうへ投げた。
かつーん。
何かが当たったような音がした。
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天井に勢いよく石が当たる。
双子は石の音と軌道に、気を取られているようだ。
…
チャンスかもしれない。
私は自分の後ろにいる幽に叫んだ。
いまだ!いまこそロケットランチャーを!!、と。
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叫んでも幽さんは何もしてくれなさそうだ。
仕方がないので辺りを見回すと、ヒモが天井から下がっている。
「なんだこれ、引っ張ってみよう。」
今にして見れば罠かもしれないという懸念があったが、今はそんな場合じゃない。
ぐいっと、紐を引っ張ってみた。
●
気が付けばがきんちょ君が紐をひっぱていた
いや、それは罠だろう
まだまだがきんちょ君も甘い
いや、それを見て見ぬふりをしている私も甘いのだろう
いいさ、がきんちょ君!
その罠は甘んじて受けよう
安い授業料だと思って受け入れよう
そう思った矢先・・・
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紐を引っ張ると…上から白い粉が大量に降ってきた。
私は上手く口を手で覆うことができたのだが、
双子はもろに被ってしまったようで咳き込んでいる。
ただ、このとき後ろを幽までは確認することまではできなかった。
これがなんの粉だったのか、は今でも分からない。
ただまぁ、この粉のおかげで私たちは双子の構えた注射器を避けることができたのだから、「幸せの白い粉」とでも思っておこう。
やられっぱなしは癪なので反撃したいが…。
そういえばこの双子に弱点はないのだろうか。
大体どんな敵にも一つや二つくらいあるものだったような気がする。
さぁ、この双子の弱点は一体なんなんだ…。
●
罠の正体は粉ふぁさーだった
粉が口に入る
こ、これは
塩化ナトリウム!!?
単なる塩ふぁさーだった
そう言えばあの双子・・・幽霊っぽいよな
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けほけほと咳き込む双子を改めて見つめる。
まだ幼い、子供達だ。
咳き込んでいる。
…咳き込んでいる?
今までなんの疑いもなく、彼らはこの孤児院の幽霊か悪魔の類いなのだと思っていた。
そしてそれに間違いはないように思う…。
獣人の「悪魔」という言葉や、見てきた数々の仕業。
どう考えても人間ではない。
でも…実体があるのか?
それともこの粉に何か…?
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