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―茶房「びいどろ」―
[店のドアを開けて軽く見渡して。手前にある二人用の席につけば、鞄から参考書等を取り出して。]
すみません、氷イチゴを一つ。
[近くにアルバイトの葵の姿を見れば、気さくに注文の声をかけて、暫し参考書を読みふける]
―茶房「びいどろ」―
ええ、夏バテですって。あの大田さんが、珍しいですよねー
私は大丈夫ですよう。まだまだ夏に負けてられる歳じゃありませんって。
え、そうなんですか?
[ぽつぽつ席が埋まり始めて、馴染みの客の話しかけるのに応じ――
と、扉が開くのに気づいて「では、ごゆっくり」などと声をかけつつ振り返る。]
いらっしゃいませー。
はーい。氷イチゴね。
氷イチゴ一つお願いしまーす。
[カウンターの向こうに声をかけつつ、自身もそちらの方へ。
冷えた水差しからグラスに水を注ぐ。]
お歳を召した人が多いから……だけじゃないのかしらね。
……っと。はーい。
[ちらと、思いが掠めたが。
呼ぶ声を聞けば笑顔で応じて、もう忘れている。
あるいは、無意識に考えないようにしているのかもしれない。
変わらない。この村は、ずっと*変わらないのだ*]
[相変わらずひっそりとした雑貨屋店内。
レジ台に顎を乗せ、眼を閉じている。
その姿はどう見ても真面目に店番をしているようには見えない。]
ハーァ……
びいどろのあんみつ食べたいなァ……
[蝉の鳴き声が遠くなったり近くなったり。]
[――ガタンッ。
突然、家の奥のほうで物音がした。]
えッ、お母さん?
[返事がないのを訝しみ、母親の居室に向かう。
きちんと畳まれた寝具があるのみ。母親の姿は見えない。]
……黙ってどこ行ったンだろ。
具合悪いって言ってたのに。変なの。
[どうせすぐに帰ってくるだろう、と。
そう思いつつもなぜかしら不安な気持ちがそろりと沸き起こる。
だが深く考えようとまでは思わなかった。再び店番へ。**]
[山から持って降りた小包は街の出版社宛ての送り状を添えて宅配業者へ託した。窓口にて親切に対応してくれた中年男性へは感謝はするものの、自らの容貌への眼差しには耐え切れず。始終俯き、不鮮明な発音で応えるに止まり。両手が空っぽな状態で通りへ出た頃には、既に大きな疲労を身内に抱えていた]
……――、つ かれた。
[既に日も暮れ、村の人々が行き交う道を歩む足取りもまた、暗い]
[ついでに、と。足を向かわせたのは、度々お世話になっている雑貨屋で。物音ひとつも立てずにひっそりと入店をした後、たっぷりと戸惑いの沈黙を置いた後、店番の少女へと声をかける]
せ、せ…石鹸と…、蝋燭を一箱……
あ…あれば、くれない、か。
[石鹸は牛乳石鹸が良い。顔を俯け、ぼそりぼそりと用件を伝える声が震えた。売ってもらえるようなら、ポケットに突っ込んでいた財布から支払いを]**
巫女 守宮珠子 が村を出て行きました。
定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
―回想・雑貨屋へ向かう道すがら―
[茶房「びいどろ」の前を通る時。不意に見えた店内で、甘味を美味そうに食う男の姿を見つけ。ほんの一瞬足を休めて見詰め、]
美味し、そう ……
[呟き落とし。再び、歩き出した]
―雑貨屋―
[店番中。人の気配を感じてはっと我に返った。
どうやらお客らしい。]
あッ、いらっしゃい……ませ。
[いつの間にか目の前に包帯の男。異様な風体だが、これでも常連客である。
母親などは気味が悪いと嫌っていたが、紅緒はこの男が嫌いではなかった。自分を陥れようとするような存在ではない、と。警戒すべき存在ではない、と。本能的にそう感じられたからかもしれない。]
えっと……何かお取りします?
[ぼそぼそと聞き取り難い声でされる男の注文にも慣れたもの。商品を手渡し、代金をもらう。
ついでに何か雑談でも、と思ったが、この男と何を話せばいいのかとんと検討がつかない。が、それでも無理やりに、]
……牛乳石鹸じゃないとだめなんですか?
えっと、いつもそれだから、なんか気になって。
―現在・雑貨屋―
[目的の品物と代金を交換し。金を差し出す指先が微かに震えるが、これも常の事で。それでも穏やかに接してくれる紅緒の顔へと薄い眼差しを向け、]
あ…ありが と、いつも…有難う
[へこ、と頭を少し下げて礼を。次いで聞いた言葉には、咄嗟に顔を俯け、手にした牛乳石鹸の小箱など眺め狼狽える]
昔、から…これを、牛乳石鹸は優しいから
顔を洗っても… 痛まない、んだ にょ
[噛んだ。痛まないんだよ、と本人なりに懸命に説明しようとしたものの、噛んだ。掌に滲んだ汗で石鹸を床へと落としてしまう自らの慌てぶりにも更に慌て]
[村道を歩きながら――
この炎天下、どこかに涼みに行こうと思えば「びいどろ」くらいしか思いつかない。
しかし、毎日のように通い詰めるのも面白くない。
暑いと、面白みがない、の葛藤を抱えながら自問自答していると、いつの間にか雑貨屋の前にいた。]
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